JPH11345495A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH11345495A
JPH11345495A JP15126398A JP15126398A JPH11345495A JP H11345495 A JPH11345495 A JP H11345495A JP 15126398 A JP15126398 A JP 15126398A JP 15126398 A JP15126398 A JP 15126398A JP H11345495 A JPH11345495 A JP H11345495A
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voltage
polarity
well
drain
memory cell
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JP15126398A
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Kunio Kokubu
邦夫 国分
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NEC Corp
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    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/30Power supply circuits
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/788Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate with floating gate

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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気的に書込み・消去可能なメモリセルにおい
て、フローティングゲートから電子を引き抜く際に、ド
レインとウエルとの間にかかる電圧を低下させる。 【解決手段】電気的に書込み・消去可能なメモリセルに
対して、フローティングゲートから電子を引き抜く際
に、選択されたメモリセルのゲートに−9v、ドレイン
に6v、バックゲートに0vの電圧をそれぞれ印加する
ように制御するコントローラ1を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体記憶装置に関
し、特にフラッシュメモリのアクセス制御を行う制御回
路を備えた半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電源を切っても記憶した内容を保
持できる不揮発性メモリに対する需要が増加し、特にブ
ロック単位で記憶内容を消去できるフラッシュメモリが
注目されている。フラッシュメモリの書き込み及び消去
においては、通常のダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリ(DRAM)や、スタティック・ランダム・ア
クセス・メモリ(SRAM)のようなメモリとは異な
り、電源電圧Vdd,GND以外の電圧、すなわち、電
源電圧Vdd〜GNDの範囲に無い電圧が必要とされ
る。
【0003】このような、フラッシュメモリの書き込み
及び消去の電圧関係を示す一例として、特開平6−15
0700号公報に記載されたものがある。
【0004】この第1の従来技術においては、書き込み
時には、図9(A)に示すように、ワード線に繋がるコ
ントロールゲート149には0V(GND)、ドレイン
145には20V、Pウェル143にはGNDを印加し
ている。このとき、ドレイン145とコントロールゲー
ト149との間には20Vの電位差が発生するため、ゲ
ート酸化膜146を介してファウラーノルトハイムトン
ネル現象(FNトンネル現象)によって電子がフローテ
ィングゲート147からドレイン145に引き抜かれ、
メモリセルを構成するトランジスタの閾値Vtmが低く
なる。
【0005】逆に、消去時には、図9(B)に示すよう
に、コントロールゲート149に20Vを印加し、ソー
ス144とPウェル143にはGND、ドレイン145
はオープンとしている。このとき、書き込み時とは逆の
方向に20Vの電位差が発生するため、FNトンネル現
象によって電子がゲート酸化膜146を介してPウェル
143からフローティングゲート147に注入され、メ
モリセルの閾値Vtmが高くなる。
【0006】また、その他のフラッシュメモリの書き込
み及び消去電圧の関係を示す例としては、図10
(A)、図10(B)に示すものがある。
【0007】この第2の従来例では、書き込み時にはコ
ンロトールゲート149には10V、ドレイン145に
は6V、ソース144にはGND,Pウェル143には
GNDを印加している。このとき、ソース143からド
レイン145に向かってチャネル電流が流れ、チャネル
電流をつくっている電子がPウェル143とドレイン1
45との間に存在するドレインジャンクションにかかっ
た高電界で加速されたホットエレクトロンとなり、その
一部がコントロールゲート149とPウェル143との
間の電界によって引っ張られてフローティングゲート1
47に注入され、メモリセルの閾値Vtmが上昇する。
【0008】消去時には、コントロールゲート149に
−10V、ソース144に6V、Pウェル143に0
V、ドレイン145はオープンとしている。このとき、
コントロールゲート149からソース144へ、ゲート
酸化膜を介しFNトンネル現象によって電子が引き抜か
れ、閾値Vtmが下がる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来技術では、書き込み時にウェルとドレインとの間の
ドレインジャンクションに20vという高い電圧がかか
るため、メモリセルの特性劣化等により信頼性が低下す
る。これは、書き込み時において、ドレインジャンクシ
ョンに高電界がかかっているため、ホットエレクトロン
とホットホールとが発生し、このうちホットホールが高
電界によって引っ張られ、酸化膜中にトラップされてし
まい、ゲート絶縁膜がリーク等の絶縁不良をおこしてし
まうためである。
【0010】また、書き込み時及び消去時には高電圧が
かかるため、高耐圧のメモリセルを用いる必要が生じる
が、高耐圧のメモリセルは微細化が難しいという問題を
持っている。これは、メモリセルを高耐圧化するために
はソース・ドレインとPウェルとの間のアバランシュ耐
圧を向上する必要があるため、Pウェルの不純物濃度を
薄くする必要があるが、Pウェルの不純物濃度を薄くす
るとドレインジャンクションからの空乏層が広がりやす
くなり、ソース・ドレイン間にパンチスルーが起きやす
くなるという問題である。したがって、メモリセルの高
耐圧性を確保するためにはソースとドレインとの距離を
離して、パンチスルーを防止しなければならなくなる。
そして、高電圧はメモリセルのみならず、メモリセルを
駆動する周辺回路にも同様に印加されるため、周辺回路
も高耐圧の素子で構成する必要性が生じ、メモリセルと
同様に回路の微細化が難しくなる。
【0011】さらに、第2の従来技術では、書き込みを
行う際にソース・ドレイン間にチャネル電流を流してい
るため、ミリアンペアのオーダーで電流が流れ、消費電
流が大きくなる。
【0012】また、近年のマイクロコンピュータとフラ
ッシュメモリを同一チップに乗せた集積回路では、昇圧
回路によって1.8v〜5vの電源電圧をもとにチップ
内で昇圧して高電圧を発生させ、発生させた高電圧を用
いて書き込み及び消去を行っている。しかしながら、昇
圧回路では、電流の供給能力がコンデンサの容量によっ
て決定されるため、大きな電流を安定して供給するため
には、ミリメートルオーダーの面積のコンデンサをチッ
プ内に形成しなければならない。しかしながら、このよ
うに大きな面積のコンデンサをチップ内に形成すること
は、チップ自身がミリメートルオーダーであることを考
えると非現実的である。したがって、電池で駆動できる
フラッシュメモリという近年の技術動向からも、書き込
み電流を小さくし、消費電力を少なくする必要性があ
る。
【0013】したがって、本発明の第1の目的は、低い
耐圧のメモリセルによって、フラッシュメモリを構成す
ることを可能にする制御回路を提供することであり、第
2の目的は消費電力を少なくすることを可能にする制御
回路を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、半導体基板と、前記半導体基板内に形成された一導
電型のウエルと、前記ウエル内に形成されその間にチャ
ネル領域を形成する第二導電型の第1および第2の領域
と、前記チャネル領域上に第1の絶縁膜を介して形成さ
れキャリアを蓄積するフローティングゲートと、前記フ
ローティングゲート上に第2の絶縁膜を介して設けられ
たコントロールゲートとを備えるメモリセルと、前記フ
ローティングゲートから前記キャリアを引き抜くキャリ
ア引き抜き時には前記コントロールゲートに第1の極性
の第1の電圧を印加するとともに、前記第1の領域に前
記第1の極性とは逆の第2の極性の第2の電圧を印加す
るコントロール回路を備えることを特徴とする。
【0015】このように、キャリアの引き抜き時にコン
トロールゲートと第1の領域との間に極性の異なる電圧
を印加することによって、双方の間に大きな電圧差を発
生させることができるため、容易にキャリアを引き抜く
ことができるとともに、ウエルと第1の領域とのジャン
クションには大きな電圧が印加されないため、ジャンク
ションに高電界がかかることがなく、そのためホットホ
ールおよびホットエレクトロンの発生を抑制することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例について、図1
を参照して詳述する。
【0017】本実施例による、メモリ回路は、ビット線
B0〜Bn及びワード線W0〜Wnとの交差点に電気的
書き込み・消去可能なROM(EEPROM)によって
構成されるメモリセルがアレイ状に配置されたメモリセ
ルアレイ4と、バス21を介して供給されるカラムアド
レスに応答して対応するビット線B0〜Bnを、電源ラ
イン22を介して供給される電圧、電源電圧Vdd、G
NDによって駆動するカラムデコーダ2と、バス31を
介して供給されるロウアドレスに応答して対応するワー
ド線W0〜Wnを、電源ライン32を介して供給される
電圧、電源電圧Vdd,GNDによって駆動するロウデ
コーダ3と、バス11を介して供給されるアドレス及び
バス12を介して供給されるコントロールデータとに応
答して、メモリセルアレイのバックゲート端子BGにバ
ックゲート電圧を電源ライン14を介して供給し、ソー
ス端子Sにソース電圧を電源ライン13を介して供給
し、カラムアドレスをバス21に供給し、ビット線駆動
電圧を電源ライン22に供給し、ロウアドレスをバス3
1に供給し、ワード線駆動電圧を電源ライン32に供給
するコントローラ1とを備えている。
【0018】コントローラ1は、中央演算装置(図示し
ない)等の制御装置からバス11及びバス12を介して
供給されるアドレスデータ及びコントロールデータを受
け取り、これらアドレスデータ及びコントロールデータ
に基づいてメモリセルに対するデータの書き込み・読み
出し・消去の3つの状態を制御する。このとき、コント
ローラ1は、それぞれの動作に必要とされる、電源電圧
Vdd、GND以外の電圧も生成する。
【0019】次に、簡単に本実施例で使用されているメ
モリセルについて説明する。
【0020】このメモリセルは、図4及び図5に示すよ
うに、P基板41上に形成されたNウェル42中に形成
されたPウェル43と、Pウェル43中に形成されたソ
ース領域44及びドレイン領域45と、ソース領域44
とドレイン領域45との間に形成されるチャネル領域上
に形成された厚さ80オングストロームのSiO2によ
って形成されたゲート酸化膜46、ゲート酸化膜46上
に形成された長さ0.4μm、幅1.1μmのフローテ
ィングゲート47、フローティングゲート47上に形成
された、容量値換算で厚さ120オングストロームのS
iO2に相当するゲート間絶縁膜48と、ゲート間絶縁
膜48上に形成された長さ0.4μmのコントロールゲ
ート49とから構成された、チャネル幅が0.6μmの
メモリセルでる。個々のメモリセルは素子分離領域50
によって分離形成されている。
【0021】以下に、それぞれの動作時における、ワー
ド線W0〜Wn、ビット線B0〜Bn、ソース線S0、
S1、及びウェル(バックゲート)に供給される電圧の
関係を詳述する。なお、それぞれの動作時における電圧
の関係をまとめて、図8に示す。
【0022】まず、書き込み時において、図2に示すよ
うに、丸で囲ったメモリセルにデータを書き込む場合に
ついて説明する。
【0023】書き込み時には、図2に示されるように書
き込みが行われるメモリセルのワード線W2(コントロ
ールゲート)に−9v、ビット線B1(ドレイン)には
6v、バックゲートには0v(GND)がそれぞれ印加
され、ソースはオープン状態とされる。このメモリシス
テムがGNDと3.3vの電圧が用いられる3.3v系
の電源で動いているとすると、−9vの電圧と6vの電
圧とをコントローラ1によって生成し供給しなければな
らない。コントローラ1は、これらの電圧を供給するた
めに、ロウデコーダ3に電源ライン32を介して、−9
vに降圧した電圧を供給すると共に、カラムデコーダ2
に電源ライン21を介して昇圧した6vの電圧を供給す
ることによって、選択されたワード線及びビット線に降
圧及び昇圧した電圧を印加している。非選択のワード線
及びビット線には、それぞれ0vが接続され、ソースS
0及びS1はオープンにされる。
【0024】書き込み初期に、メモリセルが消去された
状態、すなわち閾値電圧Vtm=5vにあるとすると、
フローティングゲート47には−7フェムト・クーロン
(fc)の電子が存在する。この電子と、0.7という
容量比により、フローティングゲート47の電位は、−
8vとなる。ここでいう、容量比とはフローティングゲ
ート47に付加されたすべての寄生容量を1としたとき
に、フローティングゲート47とコントロールゲート4
9との間に存在する容量の割合を示している。その結
果、図10(A)に示すように、ドレイン45とフロー
ティングゲート47との間には14vの電位差が生じる
ため、FNトンネル現象がおこり、ゲート酸化膜46を
介して電子がドレイン45に引き抜かれる。この14v
の電位差によって、ドレイン45の表面はエネルギ的に
深く空乏化し、さらに、ドレイン表面は高濃度となって
いるため、エネルギ禁制帯の空間的な幅が、数十オング
ストロームと狭くなって荷電子帯の電子が伝導帯にトン
ネルし、図10(B)にドレインジャンクション近傍の
拡大図で示すように、電子とホールとが発生する。
【0025】このとき、バンド間トンネルによってドレ
イン45からPウェル43に流れる電流は、メモリセル
あたり約100nAと小さく、低電力化の鍵となってい
る。Pウェル43の濃度が2×1017/cm3と高濃度
になっているのでドレインジャンクションのアバランシ
ュ耐圧は9vであり、これに比べて3v低い6vのPウ
ェル・ドレイン間の電位差では、ドレインジャンクショ
ンの最高電界は5×105v/cm3以下、ジャンクショ
ン空乏層の幅は約0.2μmと狭い。このとき、ソース
およびドレインの不純物濃度は浅いところで1×1020
/cm3、深いところで1×1017/cm3程度になって
いる。そのため、バンド間トンネルによって生じたキャ
リアが空乏層内の走行でホットになる確率は低く、高い
信頼性を得ることができる。さらに、ジャンクション空
乏層の幅の狭さが、微細化にとっても有利なファクタと
なる。なお、本実施例ではソースをオープンにしたが、
ソースを0v(GND)にしても、書き込みに関しては
ファウラーノルトハイム電流(FN電流)がほとんどで
あるため、書き込み時間や書き込み電流特性に変化はな
い。このようしてに、電子が引き抜かれると共に閾値電
圧Vtmが低下し、500μs程度で1vになる。この
状態のとき、フローティングゲート47は、電気的にほ
ぼ中性となっている。このようにして、書き込みが終了
する。
【0026】このように、電子引き抜きの時にコントロ
ールゲート49の電位を下げるとともに、ドレイン45
の電圧をも下げることによって、コントロールゲート4
9とドレイン45との間には、大きな電位差を保持した
まま、ドレイン45とPウェル43との間の電位差を小
さくしたため、ドレインジャンクションでのホットキャ
リアの発生を抑制することができる。
【0027】また、ドレイン45に印加する電圧を低く
することができるので、信頼性を損なうことなくPウェ
ル43の不純物濃度をあげることができ、パンチスルー
を抑制することができる。
【0028】消去時には、消去単位ブロック内のメモリ
セルは、図3に示すごとく、ワード線W0〜Wn(コン
トロールゲート)にはそれぞれ11v、ビット線B0〜
Bn(ドレイン)はオープン、ソース線S0,S1には
−4v、バックゲートBG(Pウェル)には−4vが印
加される。したがってコントローラ1は、11vと−4
vの電圧を生成し、ロウデコーダ3に電源ライン32を
介して11vを、ソースSに電源ライン13を介して−
4vを、バックゲートBGに電源ライン14を介して−
4vをそれぞれ供給することによって必要な電圧をワー
ド線、ソース線及びバックゲートに印加している。
【0029】消去初期に、メモリセルには書き込まれた
状態、すなわち閾値電圧Vtm=1vの状態にあるメモ
リセルと、書き込まれていない状態、すなわち閾値電圧
Vtm=5vのメモリセルとが存在するが、ここでは、
閾値電圧Vtm=5vとすることを消去としているの
で、閾値電圧Vtm=5vのメモリセルの状態は変化し
ない。したがって、閾値電圧Vtm=1vの状態にある
メモリセルについて説明する。
【0030】閾値電圧Vtm=1vのメモリセルでは、
フローティングゲート47は、書き込み時にも説明した
が、ほぼ中性となっている。この条件と、0.7という
容量比によってフローティングゲート47の電位は6.
5vとなり、フローティングゲート47とバックゲート
BGとの電位差及びソース線S0、S1との電位差は1
0.5vとなる。したがって、FNトンネル現象が起こ
って、図7に示すように、バックゲートBG及びソース
44から電子がフローティングゲートに注入され、トラ
ンジスタの閾値Vtmが上昇する。本例では、50ms
の時間で、閾値Vtm=5vとなる。
【0031】このとき、Pウェル43の表面はN型に反
転してソース・ドレイン間にチャネルが形成されるが、
ビット線B0〜Bnに接続されたドレインはオープンと
なっているので、ソース・ドレイン間にチャネル電流は
流れない。そのため、一つのメモリセルあたり、約1n
Aのファウラーノルトハイム電流(FN電流)が流れる
が、バンド間トンネル電流が流れないため、非常に低電
力で単位ブロックのメモリセルの内容を消去することが
できる。
【0032】このように、電子注入時のPウェル43及
びソース44の電圧を低くすることによって、コントロ
ールゲートにかける電圧を低くすることができるため、
周辺回路を構成するトランジスタ等の素子の耐圧を低下
させることができ、そのため、周辺回路を微細化するこ
とができる。
【0033】また、電子注入時に、ドレイン45をオー
プンにしているため、ソース44とドレイン45との間
にチャネル電流が流れず、電子注入時に必要とされる電
力を小さくすることができ、消費電力を小さくすること
ができる。
【0034】読み出し時には、コントローラ1に供給さ
れたアドレスによってカラムデコーダ2に供給されたカ
ラムアドレスによって選択されたビット線に1v、ロウ
デコーダ3に供給されたロウアドレスとによって選択さ
れたワード線に電源電圧3.3v=Vddとを供給し、
選択されたメモリセルに電流が流れるかどうかを検出す
ることによって、書き込まれた状態かどうかを判定する
ことができる。
【0035】本実施例では、説明を簡単にするためメモ
リセルブロックが一つの場合について説明したが、当然
複数のメモリセルブロックがあるものにも適用すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】このように、本願発明によって、電子引
き抜き時のホットキャリアの発生を防止することができ
るためメモリセルの信頼性を向上させることができ、パ
ンチスルーを防止することによってメモリセルの微細化
を可能とし、コントロールゲートにかける電圧を低くす
ることによって周辺回路の耐圧を小さくすることがで
き、電子注入時の消費電力を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す半導体記憶装置のブロ
ック図。
【図2】データ書き込み時のメモリセルアレイの電圧関
係図。
【図3】データ消去時のメモリセルアレイの電圧関係
図。
【図4】メモリセルの断面図。
【図5】メモリセルの断面図。
【図6】(A)本発明の一実施例におけるメモリセルに
対する書き込み時の電圧関係及び電子の動きを示す断面
図。(B)(A)におけるドレインジャンクション近傍
の拡大断面図。
【図7】本発明の一実施例におけるメモリセルに対する
消去時の電圧関係及び電子の動きを示す断面図。
【図8】本発明の一実施例における書き込み、読み出
し、消去のそれぞれにおける電圧の関係を示す図。
【図9】(A)第1の従来技術の書き込み時における電
圧関係と電子の動きを示す断面図。(B)第1の従来技
術の消去時における電圧関係と電子の動きを示す断面
図。
【図10】(A)第2の従来技術の書き込み時における
電圧関係と電子の動きを示す断面図。(B)第2の従来
技術の消去時における電圧関係と電子の動きを示す断面
図。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 カラムデコーダ 3 ロウデコーダ 4 メモリセルアレイ 43 Pウェル 44 ソース 45 ドレイン 46 ゲート酸化膜 47 フローティングゲート 48 絶縁膜 49 コントロールゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、前記半導体基板内に形成さ
    れた一導電型のウエルと、前記ウエル内に形成されその
    間にチャネル領域を形成する第二導電型の第1および第
    2の領域と、前記チャネル領域上に第1の絶縁膜を介し
    て形成されキャリアを蓄積するフローティングゲート
    と、前記フローティングゲート上に第2の絶縁膜を介し
    て設けられたコントロールゲートとを備えるメモリセル
    と、前記フローティングゲートから前記キャリアを引き
    抜くキャリア引き抜き時には前記コントロールゲートに
    第1の極性の第1の電圧を印加するとともに、前記第1
    の領域に前記第1の極性とは逆の第2の極性の第2の電
    圧を印加するコントロール回路を備えることを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記コントロール回路は、前記キャリア引
    き抜き時には前記ウエルに基準電圧を印加することを特
    徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】前記コントロール回路は、前記キャリアを
    注入するキャリア注入時には前記コントロールゲートに
    前記第2の極性の第3の電圧、第2の領域に前記第1の
    極性の第4の電圧および前記ウエルに前記第1の極性の
    第5の電圧を印加することを特徴とする請求項1記載の
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記キャリア引き抜き時に、前記コントロ
    ール回路が出力する前記第1の電圧と前記第2の電圧と
    は、前記第1の絶縁膜を介してファウラーノルトハイム
    電流を流すに十分な電圧であることを特徴とする請求項
    1記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記キャリア注入時に、前記コントロール
    回路が出力する第3の電圧と第4の電圧および第5の電
    圧とは、前記第1の絶縁膜を介してファウラーノルトハ
    イム電流を流すに十分な電圧であることを特徴とする請
    求項3記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】前記第4の電圧および第5の電圧は同じ電
    圧レベルであることを特徴とする請求項5記載の半導体
    記憶装置。
  7. 【請求項7】前記第1の領域は、電気的にオープンとさ
    れていることを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】半導体基板と、前記半導体基板内に形成さ
    れた一導電型のウエルと、前記ウエル内に形成されその
    間にチャネル領域を形成する第二導電型の第1および第
    2の領域と、前記チャネル領域上に第1の絶縁膜を介し
    て形成されキャリアを蓄積するフローティングゲート
    と、前記フローティングゲート上に第2の絶縁膜を介し
    て設けられたコントロールゲートとを備えるメモリセル
    と、キャリア注入時には前記コントロールゲートに前記
    第2の極性の第3の電圧、第2の領域に第1の極性の第
    1の電圧および前記ウエルに第1の極性の第2の電圧を
    印加するコントローラとを備えることを特徴とする半導
    体装置。
  9. 【請求項9】前記第1の電圧および前記第2の電圧は前
    記第1の絶縁膜にファウラーノルトハイム電流を流すに
    十分な電圧であることを特徴とする請求項8記載の半導
    体装置。
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