JP5041511B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置に関し、特に半導体回路を外部からの電気的雑音(以下、「ノイズ」と記載)から保護するガードリングを具備する半導体装置に関する。
半導体装置においては、半導体基板に形成された半導体回路を外部からのノイズから保護する必要がある。そのために、保護すべき半導体回路の周囲をガードリングと呼ばれる導電体で囲む従来技術が知られている。その結果、外部からのノイズが周辺から侵入しても、外側のガードリングに保護されて、半導体回路はそのノイズの影響を受けない。
上記に関連して、以下のような技術が知られている。
特許文献1は、半導体装置に係る発明を開示している。
特許文献1発明の半導体装置は、回路領域と、第1のガードリングと、第2のガードリングと、第1の金属膜パターンと、第2の金属膜パターンと、第1の金属線と、第2の金属線とを具備している。
ここで、回路領域は、半導体基板に形成されたトランジスタを含む。
また、第1のガードリングは、回路領域の周囲を取り囲んで形成されたイオン拡散領域によって形成されている。
さらに、第2のガードリングは、所定の間隔をあけて第1のガードリングの周囲を取り囲んで形成された高濃度のイオン拡散領域によって形成されている。
また、第1の金属膜パターンは、絶縁膜を介して第1のガードリングに対向して形成されて第1のガードリングとの間が複数の層間配線で接続されている。
さらに、第2の金属膜パターンは、絶縁膜を介して第2のガードリングに対向して形成されて第2のガードリングとの間が複数の層間配線で接続されている。
また、第1の金属線は、第1の金属膜パターンを基準電位が与えられる外部端子に接続している。
さらに、第2の金属線は、第2の金属膜パターンを外部端子に接続している。
特許文献2は、半導体装置に係る発明を開示している。
特許文献2発明の半導体装置は、半導体基板と、第1導電型の第1拡散層と、第2導電型の第2拡散層とを備えている。
ここで、半導体基板は、素子形成領域を含み、半導体基板内の素子形成領域の周囲に形成され、第1電源端子に接続されている。
また、第1導電型の第1拡散層は、素子形成領域をシールドし、第1拡散層の内部に形成されている。
さらに、第2導電型の第2拡散層は、第2電源端子に接続されている。
なお、特許文献2発明の半導体装置は、第1拡散層と前記第2拡散層とが逆バイアスされてコンデンサを形成している。
特開2002−016227号公報 特開2002−049276号公報
図1及び図2は、従来の典型的な基板ノイズガードリングの例を示す。図1では、ガードリングはNウェルで引き回されてガードリング専用の独立電源に接続されている。図2では、ガードリングはP+拡散層で引き回されてガードリング専用のグラウンドに接地されている。図3及び図4は、それぞれ図1の断面線と断面図を示す。
従来技術においては、ガードリングは専用電源を必要としており、半導体装置においてはこれを引き込む為にパッドが1つ必要となる。その他、回路においては配線の引き回しが必要となる。
その結果、半導体装置の設計制約および製作コストがいずれも増加してしまう。
また、ディープNウェルのガードリングの場合は、さらなるマスクおよび工程が追加されるため、設計契約および製作コストが尚一層増加してしまう。
特許文献1発明では、回路ブロックの周囲に2重に拡散層によるガードリングが形成され、ガードリングは金属配線でパッドに接続され、電極はボンディングワイヤで外部の基準電位に接続されている。
この場合、ガードリングの専用パッドを形成する事は、大規模LSIにおいてはチップ面積の増大を伴う為に好ましくない。
また、デジタル電源またはアナログ電源にガードリングのパッドを接続したとしても、デジタル電源に接続されればガードリングがノイズ源になり、反対にアナログ電源に接続されればノイズ伝播経路になり、いずれの場合も悪影響を及ぼす。
特許文献2発明では、Nウェルのガードリングの内側にP+拡散層が設けられ、Nウェルの電位がVddに吊られて、P+拡散層がグラウンドに接地されている。このようにして生じるPN接合容量で半導体基板における雑音の伝播が抑えられる。
この場合も、ガードリングに電源がどのように接続されても、特許文献1発明と同じ問題が生じる。
以下に、(発明を実施するための最良の形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための最良の形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の半導体装置(211)は、第1導電型の半導体基板(201)と、回路(302)と、ガードリング(303)と、電源線(304)と、コンタクト(306)と、抵抗素子(305)とを具備する。
ここで、回路(302)は、半導体基板(201)に形成されている。
また、ガードリング(303)は、回路(302)の周囲を囲うように半導体基板(201)に形成されている。
さらに、コンタクト(306)は、ガードリング(303)上に形成されて、ガードリング(303)と前記電源線(304)とを接続する。
ここで、ガードリング(303)は、第1導電型の半導体基板(201)とは逆の導電性を持つ第2導電型の半導体である。
また、回路(302)は、ノイズ源(231)との位置関係が固定されている。
さらに、コンタクト(306)は、回路(302)を挟んでノイズ源(232)の反対側に位置する。
抵抗素子(305)は、半導体基板(201)に形成されている。コンタクト(306)と、電源線(304)とは、抵抗素子(305)を介して接続されている。
本発明の半導体装置(211)は、半導体基板(201)と、回路(211)と、ガードリング(303)と、電源線(304)と、コンタクト(306)と、抵抗素子(305)とを具備する。
ここで、回路(302)は、半導体基板(201)に形成されている。
また、ガードリング(303)は、回路(302)の周囲を囲うように半導体基板(201)に形成されている。
また、電源線(304)は、回路(302)及びガードリング(303)に共通して接続されている。
さらに、コンタクト(306)は、ガードリング(303)に形成されている。
また、抵抗素子(305)は、コンタクト(306)と電源線(304)とを接続する。
ここで、ガードリング(303)は、第1導電型の半導体基板(201)とは逆の導電性を持つ第2導電型の半導体である。
電源線(304)は、回路(302)及びガードリング(303)に共通して電力を供給する。ここで、電源線(304)は任意の電源回路であっても良いし、さらに先の別の電源回路、電源、グラウンド、などに接続された単なる線であっても構わない。
本発明では、ガードリング用電源として、保護される対象である回路の電源が用いられる。その結果、電源を引き込む為の半導体パッドが1つと、回路においては配線の引き回しが節約され、半導体回路の設計制約及び制作コストが有利となった。
ガードリングそのものを抵抗素子として用いた。特に、ノイズ源の位置が特定されている場合は、ノイズがガードリングの中を移動する距離を長く取れるような位置にコンタクトを配置した。その結果、ノイズを減衰させる為の抵抗素子が節約された。
さらに、ガードリングとアナログ回路部用電源とを抵抗素子を介して接続した結果、ガードリングがフローティング状態であっても、ノイズに由来する電荷がアナログ回路に悪影響を与えることなくアナログ回路部用電源に逃がすことができた。
添付図面を参照して、本発明による半導体装置を実施するための最良の形態を以下に説明する。
(第1の実施形態例)
図5は、本実施形態例における半導体チップ200の全体図を示す。半導体チップ200は、半導体基板201と、アナログ回路部211と、アナログ回路部用電源回路212と、アナログ回路部用電源端子213と、デジタル回路部221と、デジタル回路部用電源回路222と、デジタル回路部用電源端子223とを具備する。
アナログ回路部211とデジタル回路部221ではそれぞれに別の電源を用いている。アナログ回路部211はアナログ回路部用電源回路212を介してアナログ回路部用電源端子213に接続されており、デジタル回路部221はデジタル回路部用電源回路222を介してデジタル回路部用電源端子223に接続されている。アナログ回路部用電源端子213とデジタル回路部用電源端子223には半導体チップ200の外部から電力がそれぞれ供給される。
半導体チップ200は、例えば、いわゆるPLL(位相同期回路)を含んでおり、PLLのVCO(電圧制御発振器)などはアナログ回路部221に含まれ、PLLのカウンター回路などのデジタル回路部221に含まれている。
一般的に、デジタル回路は、電気信号を矩形波として扱うために、その電気信号はアナログ回路にとっては強力なノイズとなってしまう。そして、同じ半導体基板上に形成されいる場合、デジタル回路に流れる信号は半導体基板を伝わってアナログ回路にまで届いてしまう。
本実施形態例においては、実際にはデジタル回路部221の特定の部分がノイズを発生させるわけではないが、簡単の為に、ノイズ源231及びノイズ232を定義する。すなわち、デジタル回路部221はアナログ回路部211にとってのノイズ232を発生させるノイズ源231を具備している、と表現する。
図6は、本実施形態例における半導体チップ200のアナログ回路部211に相当する半導体装置211を示す。本実施形態例における半導体装置211は、半導体基板201と、アナログ回路302と、ガードリング303と、アナログ回路用電源304と、コンタクト306とを具備する。
図6の半導体基板201は、図5の半導体基板201の一部である。したがって、ノイズ232がアナログ回路部211に向かって来る方向も確定している。
以下、半導体基板201がP型半導体で、ガードリング303がNウェルで、アナログ回路用電源304が正の電圧を印加するものとして説明する。
ただし、本実施形態例の全体において半導体の導電性と電源の極性を逆にしても一向に構わない。すなわち、半導体基板201がN型半導体で、ガードリング303がPウェルで、アナログ回路用電源304がグラウンドである場合も、本実施形態例は同様に動作する。
ガードリング303は、シリコンに不純物がドープされたNウェルなので、抵抗としての性質をも持つ。
図5において、アナログ回路部211と、アナログ回路部用電源回路212と、デジタル回路部221と、デジタル回路部用電源回路222とは、半導体基板201上に形成されている。
図6において、アナログ回路302は、半導体基板201上に形成されている。ガードリング303は、アナログ回路302の周囲を囲むようにして、同じく半導体基板201上に形成されている。
また、アナログ回路用電源304は、アナログ回路302とガードリング303の両方に接続されている。ここで、ガードリング303とアナログ回路用電源304とは、コンタクト306を介して接続されている。なお、アナログ回路用電源304は、もう一方で、アナログ回路部用電源回路212に接続されている。
ガードリング303にはアナログ回路用電源304から正の電圧が印加されており、半導体基板201は接地されている。すなわち、ガードリング303を成すNウェルと、半導体基板201を成すP型半導体は、その接合部分において逆バイアスの電圧が印加されている。
したがって、ガードリング303と半導体基板201の接合部分は、逆バイアスの電圧が印加されて接合容量315として動作する。これは、半導体の導電性と電源の極性とがそれぞれ逆である場合でも同様である。
図5において、半導体チップ200におけるアナログ回路部211とデジタル回路部221すなわちノイズ源231との位置関係は固定されている。したがって、アナログ回路部211がノイズ232を受ける方向は固定されている。
図6において、ガードリング303上におけるコンタクト306は、アナログ回路302を挟んでノイズ232の侵入経路から出来るだけ距離を取るように配置されている。
デジタル回路部221のノイズ源321がノイズ232を発生させると、ノイズ232は半導体基板201内部を伝播する。実際には、ノイズ232の伝播とは電荷の移動、すなわち電流に他ならない。
なお、ガードリング303とアナログ回路用電源304の間に、高い抵抗値を持つ抵抗素子305が接続されているので、ガードリング303の電位は交流的には実質的なフローティング状態となっている。
ガードリング303がフローティング状態の時、半導体基板201の電位が変化した場合に、半導体基板201から電荷がガードリング303に注入される。すると、ガードリング303の電位が降下してしまい、アナログ回路部211の動作に不具合を生じさせる恐れがある。
しかし、本実施形態例では、ガードリング303とアナログ回路用電源304とがNウェル抵抗305aを介して接続されている。この為、ガードリング303に注入された電荷は、Nウェル抵抗305aを介してアナログ回路用電源304に逃がされる。
ノイズ232は、アナログ回路部211に到達すると、ガードリング303に吸収される。ガードリング303に吸収されたノイズ232は、ガードリング303内部を伝播する間に、ガードリング303のNウェルとしての抵抗によって減衰する。
ガードリング303内部を伝播するノイズ232は、コンタクト306においてガードリング303から出てアナログ回路用電源304に吸収される。このとき、ノイズ232はガードリング303内部をより長く伝播してより多く減衰する事が望ましい。コンタクト306が、アナログ回路302を挟んでノイズ232の侵入経路から出来るだけ距離を取るように配置されているのはその為である。
(第2の実施形態例)
図7は、本発明の第2実施形態例の概念図である。第2の実施形態例は、第1の実施形態例に抵抗素子305を加えたものに等しい。すなわち、本実施形態例におけるアナログ回路部211は、半導体基板201と、アナログ回路302と、ガードリング303と、アナログ回路用電源線304に加えて、抵抗素子305を具備している。なお、概念図である図7では、ガードリング303と抵抗素子305とを接続するコンタクト306は図示されていない。
本実施形態例における抵抗素子305は、図8のように半導体基板201上に形成されたNウェル抵抗305aまたはポリシリコン抵抗305bであっても良いし、図9のように引き回された配線抵抗305cであっても良い。
図8は、本実施形態例において、抵抗素子305がNウェル抵抗305aまたはポリシリコン抵抗305bである場合の半導体装置211を示す。第1の実施形態例の図6と同様に、半導体211は、半導体基板201と、アナログ回路302と、ガードリング303と、アナログ回路用電源304と、306コンタクトを具備する他に、ガードリング303とアナログ回路用電源304とを接続するNウェル抵抗305aまたはポリシリコン抵抗305bをさらに具備する。
図9は、本実施形態例において、抵抗素子305が引き回された配線305cである場合の半導体装置211を示す。第1の実施形態例の図6と同様に、半導体211は、半導体基板201と、アナログ回路302と、ガードリング303と、アナログ回路用電源304と、306コンタクトを具備する他に、ガードリング303とアナログ回路用電源304とを接続する引き回された配線305cをさらに具備する。
図10は、抵抗素子305がNウェル抵抗305aである場合の、図8のB−B’断面である。本実施形態例におけるアナログ回路部211では、最下層には半導体基板201と、その上の層にはPウェル310、Nウェルによるガードリング303およびNウェル抵抗305aと、そのさらに上の層にはSTI(静電誘導トランジスタ)309とN+拡散層313とを具備する。さらに、N+拡散層313の上部にはコンタクト306が、306コンタクトの上部には金属配線311が、金属配線311にはアナログ回路用電源304が、それぞれ接続されている。
図11は、抵抗素子305がポリシリコン抵抗305bである場合の、図8のB−B’断面である。本実施形態例におけるアナログ回路部211では、最下層には半導体基板201と、その上の層にはPウェル310およびウェルによるガードリング303と、そのさらに上の層にはSTI(静電誘導トランジスタ)309とN+拡散層313とを具備する。さらに、N+拡散層313の上部にはコンタクト306が、STIの上部にはポリシリコン抵抗305bが、それぞれ接続されている。最後に、コンタクト306とポリシリコン抵抗305bの上部には金属配線311が、金属配線311にはアナログ回路用電源304が、それぞれ接続されている。
本実施形態例において、第1の実施形態例のコンタクト306とアナログ回路用電源304との間に、Nウェル抵抗305aが接続されている。
抵抗素子305は、アナログ回路302と同様に、ガードリング303の内側に形成されている。
ここで、Nウェル抵抗305aの抵抗値は高いことが望ましい(具体的には数十〜100kΩ)
本実施形態例では、Nウェル抵抗305aが追加された事によって、第1の実施形態例よりもさらにノイズが減衰されている。
また、第1の実施形態例と同様に、本実施形態例においても、ガードリング303と半導体基板201の接合部分は、逆バイアスの電圧が印加されて接合容量315として動作する。
本実施例では、第1の実施形態例からさらにNウェル抵抗305aが追加されており、その等価回路は図12のとおりである。
アナログ回路302に侵入しようとするノイズ232から見ると、半導体基板201とガードリング303とのNP接合における接合容量315と、Nウェル抵抗305aとが、ハイパスフィルタを成している。すなわち、Nウェル抵抗305aが追加された事により、ノイズ232の低周波成分からアナログ回路302がより一層保護されている。
なお、ガードリング303とアナログ回路用電源304の間に、高い抵抗値を持つ抵抗素子305が接続されているので、ガードリング303の電位は交流的には実質的なフローティング状態となっている。
ガードリング303がフローティング状態の時、半導体基板201の電位が変化した場合に、半導体基板201から電荷がガードリング303に注入される。すると、ガードリング303の電位が降下してしまい、アナログ回路部211の動作に不具合を生じさせる恐れがある。
しかし、本実施形態例では、ガードリング303とアナログ回路用電源304とがNウェル抵抗305aを介して接続されている。この為、ガードリング303に注入された電荷は、Nウェル抵抗305aを介してアナログ回路用電源304に逃がされる。
この時、電源配線の抵抗が例えば数Ω乃至数十Ω程度であれば、Nウェル抵抗305aの抵抗値は数十kΩ以上である事が望ましい。
ここで、フローティング状態のガードリング303から数十kΩの抵抗素子305を介してノイズ電荷314がアナログ回路用電源304に逃がされる事は、本実施形態例のみならず、次に説明する第3の実施形態例においても有効である。
(第3の実施形態例)
図13および図14は、本発明の第3の実施形態例を示す。第3の実施形態例は、第2の実施形態例のガードリング303に裏打ち配線308を追加したものに等しい。したがって、本実施形態例におけるアナログ回路部211は、半導体基板201と、アナログ回路302と、ガードリング303と、アナログ回路用電源線304と、抵抗素子305とを具備し、さらに裏打ち配線308を具備している。ただし、図13および図14には、ガードリング303と裏打ち配線308とを接続する複数のコンタクト306は図示されていない。
図13は、本実施形態例において抵抗素子305がNウェル抵抗305aまたはポリシリコン抵抗305bである場合を示す。
図14は、本実施形態例において抵抗素子305が配線抵抗305cである場合を示す。
図15は、抵抗素子305がNウェル抵抗305aである場合の、図13のB−B’断面である。本実施形態例におけるアナログ回路部211では、最下層には半導体基板201と、その上の層にはPウェル310、Nウェルによるガードリング303およびNウェル抵抗305aと、そのさらに上の層にはSTI(静電誘導トランジスタ)309とN+拡散層313とを具備する。さらに、N+拡散層313の上部にはコンタクト306が、306コンタクトの上部には裏打ち配線308を含む金属配線311が、金属配線311にはアナログ回路用電源304が、それぞれ接続されている。
図16は、抵抗素子305がポリシリコン抵抗305bである場合の、図13のB−B’断面である。本実施形態例におけるアナログ回路部211では、最下層には半導体基板201と、その上の層にはPウェル310、Nウェルによるガードリング303およびポリシリコン抵抗305bと、そのさらに上の層にはSTI(静電誘導トランジスタ)309とN+拡散層313とを具備する。さらに、N+拡散層313の上部にはコンタクト306が、306コンタクトの上部には裏打ち配線308を含む金属配線311が、金属配線311にはアナログ回路用電源304が、それぞれ接続されている。
裏打ち配線308が追加されたのは、ノイズ232がアナログ回路部211にどの方向から侵入しても同じ様にノイズ232を吸収出来るためである。すなわち、裏打ち配線308が追加された事で、ガードリング303はそのあらゆる場所で電位が一定となる。
ガードリング3032吸収されたノイズ232は、抵抗素子305によって減衰される。
なお、ガードリング303と半導体基板201とのNP接合における接合容量315は裏打ち配線308には影響されない。したがって、接合容量315と抵抗素子305とを具備するハイパスフィルターはノイズ232の低周波成分をさらに減衰させる。
また、ガードリング303とアナログ回路用電源304の間に、高い抵抗値を持つ抵抗素子305が接続されているので、ガードリング303の電位は交流的には実質的なフローティング状態となっている。しかし、フローティング状態のガードリング303から数十kΩの抵抗素子305を介してノイズ電荷314がアナログ回路用電源304に逃がされるので、アナログ回路302の動作に不具合が生じる事はない。
従来技術のガードリング・平面図(Nウェル) 従来技術のガードリング・平面図(P+拡散層) 図1の断面線 図1の断面図 半導体チップの全体図 第1の実施形態例の平面図 第2または第3の実施形態例の概念図 Nウェル抵抗305aまたはポリシリコン抵抗305bを用いた場合の第2の実施形態例の平面図 配線抵抗305cを用いた場合の第2の実施形態例の平面図 Nウェル抵抗305aを用いた場合の第2の実施形態例の断面図 ポリシリコン抵抗305bを用いた場合の第2の実施形態例の断面図 第2の実施形態例の概念図 Nウェル抵抗305aまたはポリシリコン抵抗305bを用いた場合の第3の実施形態例の平面図 配線抵抗305cを用いた場合の第3の実施形態例の平面図 Nウェル抵抗305aを用いた場合の第3の実施形態例の断面図 ポリシリコン抵抗305bを用いた場合の第3の実施形態例の断面図
符号の説明
101 アナログ回路
102 ガードリング(Nウェル)
103 ガードリング(P+拡散層)
104 裏打ち配線
105 ガードリング用独立電源
106 ガードリング用独立グラウンド
107 Pウェル
108 N+拡散層
109 STI(静電誘導トランジスタ)
110 P型半導体基板
200 半導体チップ
201 P型半導体基板
211 アナログ回路部
212 アナログ回路部用電源回路
213 アナログ回路部用電源端子
221 デジタル回路部
222 デジタル回路部用電源回路
223 デジタル回路部用電源端子
231 ノイズ源
232 ノイズ
302 アナログ回路
303 ガードリング(Nウェル)
304 アナログ回路用電源線
305 抵抗素子
305a 抵抗素子(Nウェル)
305b 抵抗素子(ポリシリコン抵抗)
305c 抵抗素子(引き回された細い配線)
306 コンタクト
308 裏打ち配線
309 STI(静電誘導トランジスタ)
310 Pウェル
311 金属配線
312 Nウェル
313 N+拡散層
314 ノイズによって注入された電荷
315 接合容量
316 Nウェル抵抗

Claims (16)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された回路と、
    前記回路の周囲を囲うように前記半導体基板に形成されたガードリングと、
    前記回路及び前記ガードリングに共通して電力を供給する電源線と、
    前記ガードリング上に形成されて、前記ガードリングと前記電源線とを接続するコンタクトと
    前記半導体基板に形成された抵抗素子と
    を具備し、
    前記ガードリングは、前記第1導電型の半導体基板とは逆の導電性を持つ第2導電型の半導体であり、
    前記コンタクトは、前記回路を挟んでノイズ源の反対側に位置し、
    前記コンタクトと前記電源線とは、前記抵抗素子を介して接続される
    半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1導電型の半導体はP型半導体であり、
    前記第2導電型の半導体はN型半導体であり、
    前記電源線には正の電圧が印加されている
    半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1導電型の半導体はN型半導体であり、
    前記第2導電型の半導体はP型半導体であり、
    前記電源線は接地されている
    半導体装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置において、
    前記抵抗素子は、前記ガードリングの内側に形成されたポリシリコン抵抗である
    半導体装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置において、
    前記抵抗素子は、前記ガードリングの内側に形成されたNウェルである
    半導体装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置において、
    前記抵抗素子は、前記半導体基板に形成された配線であって、
    前記配線は、前記コンタクトと前記電源線とをガードリング内側の空き面積を引き回された配線で接続する
    半導体装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載の半導体装置と、
    前記半導体装置に電力を供給するアナログ回路部用電源回路と、
    前記半導体基板に形成されて、前記半導体装置に向けて前記ノイズを発生させるノイズ源を具備するデジタル回路部と、
    前記デジタル回路部に電力を供給するデジタル回路部用電源回路と
    を具備する、半導体チップ。
  8. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された回路と、
    前記回路の周囲を囲うように前記半導体基板に形成されたガードリングと、
    前記回路及び前記ガードリングに共通して接続された電源線と、
    前記ガードリングと前記電源線とを接続するコンタクトと、
    前記コンタクトと前記電源線とを接続する抵抗素子と
    を具備し、
    前記ガードリングは、前記第1導電型の半導体基板とは逆の導電性を持つ第2導電型の半導体である
    半導体装置。
  9. 請求項記載の半導体装置において、
    前記第1導電型の半導体はP型半導体であり、
    前記第2導電型の半導体はN型半導体であり、
    前記電源線には正の電圧が印加されている
    半導体装置。
  10. 請求項記載の半導体装置において、
    前記第1導電型の半導体はN型半導体であり、
    前記第2導電型の半導体はP型半導体であり、
    前記電源線は接地されている
    半導体装置。
  11. 請求項8乃至10のいずれかに記載の半導体装置は、
    前記ガードリング上に形成された裏打ち配線
    をさらに具備する、半導体装置。
  12. 請求項8乃至11のいずれかに記載の半導体装置において、
    前記抵抗素子は、前記ガードリングの内側に形成されたポリシリコン抵抗である
    半導体装置。
  13. 請求項8乃至11のいずれかに記載の半導体装置において、
    前記抵抗素子は、前記ガードリングの内側に形成されたNウェルである
    半導体装置。
  14. 請求項8乃至11のいずれかに記載の半導体装置において、
    前記抵抗素子は、前記ガードリングの内側に形成された配線であって、
    前記配線は、前記コンタクトから前記電源線までをガードリング内側の空き面積を引き回された配線で接続する
    半導体装置。
  15. 請求項8乃至14のいずれかに記載の半導体装置と、
    前記アナログ回路部に電力を供給するアナログ回路部用電源回路と、
    前記半導体基板に形成されて、前記アナログ回路部に向けて前記ノイズを発生させるノイズ源を具備するデジタル回路部と、
    前記デジタル回路部に電力を供給するデジタル回路部用電源回路と
    を具備する、半導体チップ。
  16. (a)半導体基板に形成された回路を、前記半導体基板を伝播して前記回路に接近するノイズから保護することと、
    (b)前記回路の周囲を囲むように前記半導体基板に形成されたガードリングが、前記ノイズによって前記半導体基板中を移動する電荷を吸収することと、
    (c)前記ガードリングに吸収された前記ノイズの電荷が、前記回路を給電する電源線に向かって抵抗成分を含む経路を通ることと、
    (d)前記ガードリングと前記電源線とを接続する前記抵抗成分を含む経路が、前記経路の中を移動する前記ノイズの電力を減少させること、
    (e)前記経路内を通過することで電力が減少した前記ノイズを、前記電源線が吸収することと
    (f)前記ガードリングと、前記電源線との間に接続された、前記抵抗成分とは別の抵抗素子が、前記ノイズを減衰することと
    を具備する、ノイズからの半導体回路保護方法。
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