JP5085045B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板のSOI層等に形成される半導体装置に関し、特に、ライブラリセル等、同一の電源線(以下「VDD線」という。)と接地線(以下「GND線」という。)間に保護ダイオードを挿入することで、ゲートとSOI層に注入されるチャージダメージバランスを考慮する必要がなく大規模半導体集積回路(以下「LSI」という。)等を設計できるようにするための半導体装置のレイアウト(配置)構造に関するものである。
近年のシリコン(Si)製造プロセスでは、ウエハの大口径化により、均一なプラズマコンディションを得るためにパワーが上がっている。又、半導体素子(デバイス)の微細化と高速化に伴って、ゲート酸化膜は薄膜化し、配線は長くなっている。このため、装置の大口径化やデザインルールの微細化に伴って、製造プロセス中のダメージがデバイスに与える影響が、歩留まりに対して大きな問題になりつつある。
エッチングや化学的気相成長(CVD)装置のプラズマパワーの増大によって、製造プロセス中にウエハに注入されるチャージ量が増大する。これらのチャージが配線やゲートを介してトランジスタ(以下「Tr」という。)のゲート酸化膜に注入されると、ゲート酸化膜の劣化や特性の変動等の原因となる。このような製造プロセス中のチャージによるデバイスヘの影響を、PID(Plasma Induced Damage)という。ゲート酸化膜が薄くなると、PIDによる電界が大きくなり、チャージがゲート酸化膜に注入されやすくなる。又、ゲートに繋がる配線が長くなると、アンテナ効果によりチャージが集まってPIDを加速することが知られている。このようなPIDやアンテナ効果については、例えば、次のような文献に記載されている。
特開2000−150606号公報 特開2004−152929号公報
図5は、アンテナ効果によるチャージの集中を説明するための従来の半導体装置の断面を示す模式図である。
この半導体装置では、例えば、Siウェハ10にMOS型Tr20が形成されている。Tr20は、Siウェハ10内に形成された図示しないP型拡散層及びN型拡散層と、この上に形成されたゲート酸化膜21と、この上に形成されたゲート22とにより構成され、そのゲート22がコンタクト23を介して、ポリシリコンやメタル(金属)の配線24に接続されている。アンテナ効果とは、製造プロセス中にSiウエハ10に注入されるチャージ25が配線24で集められることである。
このため、近年の微細化が進んだデバイスでは、PID対策としてゲート22に繋がる配線24の長さを制限する(アンテナ基準の設定)、基準以上の配線長となる場合は、PID回避用の保護素子を接続する等して対応していることが多い。図5のSiウェハ10のようなBulkウエハを用いた場合は、Si基板上に落ちるコンタクト部分にダイオードを形成して、保護ダイオードとして用いることが一般的である。
図6は、Bulkウェハでの基板ダイオードによるPID対策を説明するための従来の半導体装置の断面を示す模式図である。
この図6を用いて、基板ダイオード方式による効果について説明する。Siウェハ10が例えばP-基板11の場合は、素子形成のためにそのP-基板11内にN+ウエル12,31を形成し、このN+ウェル12にTr20を形成する。この際、N+ウェル12に対してフィールド酸化膜13により分離されたN+ウェル31には、このN+ウェル31及びP-基板11により構成されるN+/P-接合の保護用の基板ダイオード30が形成される。
ゲート22に繋がる配線24が規定以上の長さになった場合は、この配線24に対し、コンタクト32を介して保護用の基板ダイオード30を逆バイアスになるように接続する。この保護用の基板ダイオード30の逆方向耐圧を、ゲート酸化膜21の耐圧よりも小さくすることで、P-基板11側にチャージを逃がしてゲート酸化膜21へのチャージダメージを抑制することができる。回路動作の都合でP+/N接合を作る場合には、Siウェハ10に一旦Nウェルを形成した後、この内側にP+領域を形成することで、P+/N接合の保護用の基板ダイオードを形成することができる。
一方、SOIウェハを用いて半導体装置を形成する場合を考えてみる。SOIウェハ(即ち、SOI基板)は、Si支持基板と、この上に形成された厚い埋め込み酸化膜(以下「BOX膜」という。)と、この上に形成された半導体薄膜からなるSOI層とにより構成され、そのSOI層にTr等のデバイスが形成される。SOIウェハを用いた場合は、Si支持基板が厚いBOX膜の下にあるため、通常のコンタクト形成プロセスではSi支持基板との間に保護ダイオードを形成することができない。通常の製造プロセスで保護ダイオードを形成するためには、SOI層を用いてN+/P-接合又はP+/N-接合のダイオードを形成する方法等が提案されている。
しかしながら、従来の半導体装置では、次のような課題があった。
PIDによってゲート酸化膜21にチャージが一定以上溜まると、ゲート酸化膜21に掛かる電界が増加し、ゲート酸化膜21の劣化や、Tr20等のデバイスの特性が変動する。このため、チャージダメージが一定以下になるように、配線長を制限するアンテナ基準を設定し、それ以上の配線長になる場合は、保護ダイオード(30)を挿入する「アンテナルール」を適用する方法が採られている。
図5、図6のようなバルク構造のTr(以下「Bulk-Tr」という。)20では、拡散層に注入されたチャージはSiウエハ10を介して、ウエハ全体に広がる。lつのTr20で見た場合、ゲート22から注入されるチャージ25に比べて、P型拡散層及びN型拡散層間のチャネルに残るチャージは非常に少ない。このため、Bulkのアンテナルールでは、保護対象となるTr20のゲート22に接続されるゲートやメタル配線(24)を介したチャージ25の効果だけを考慮すれはよい。
一方、SOI層に形成されるTr(以下「SOI-Tr」という。)はBulk-Trと違って、他のTrとはフールド酸化膜で完全に分離されている。そのため、SOI-Trの拡散層に接続されるソース電極やドレイン電極に注入されたチャージは、SOI基板を介して他のTrと分担(シェア)することができない。PIDによってゲートに注入されるチャージと、拡散層に注入されるチャージのバランスが崩れると、ゲート酸化膜に掛かるストレスが大きくなり、Tr特性の変動やゲート酸化膜の劣化を引き起こす。従って、SOI-Trでは、ゲー卜から注入されるチャージと拡散層から注入されるチャージのバランスも考慮してアンテナルルールを設定しなければならないので、アンテナルールの設定が困難であるという課題があった。
本発明の半導体装置は、支持基板と、前記支持基板上の絶縁膜と、前記絶縁膜上の半導体薄膜と、前記半導体薄膜上に形成されたVDD線と、前記半導体薄膜上において前記VDD線に対向する位置に形成されたGND線と、前記VDD線と前記GND線との間に配置されて前記半導体薄膜に形成され、前記VDD線と前記GND線とにそれぞれ接続された複数の半導体素子と、前記VDD線と前記GND線との間であって前記複数の半導体素子の近傍に配置されて前記半導体薄膜に形成され、前記GND線から前記VDD線へ順方向に接続された保護ダイオード(例えば、ラテラル型のダイオード)と、前記保護ダイオードに直列に接続された抵抗素子とを備えている。
前記保護ダイオードは、前記半導体薄膜に形成されて前記接地線に接続された導電性のP型拡散層と、前記半導体薄膜に形成されて前記電源線に接続された導電性のN型拡散層とを有し、前記複数の半導体素子及び前記保護ダイオードは、全て、多層配線構造における1層目のメタル層で結線されている。
本発明によれば、VDD線とGND線とにそれぞれ接続された複数の半導体素子の近傍のVDD線及びGND線間に保護ダイオード(例えば、ラテラル型の保護ダイオード)を挿入するようにしたので、複数の半導体素子は、保護ダイオードを介してVDD線及びGND線で接続されることになり、PIDによる拡散層へのチャージは、効率良く全ての半導体素子でシェアされ、一箇所に集中することはない。
そのため、SOIウェハを使用してLSI等を設計する際に、同一のVDD線とGND線間に接続される半導体素子の拡散層とゲートから注入されるチャージのバランス(即ち、PIDのバランス)を考慮することなく、LSI等の回路を設計することができ、回路設計の容易化と、これによる製造プロセスの簡易化が可能になる。
本発明によれば、保護ダイオードに対して抵抗を直列に接続しているので、静電放電(以下「ESD」という。)に対して保護ダイオードの応答を遅らせ、ダイオード破壊を防止できる。
本発明によれば、同一のVDD線とGND線に繋がる複数の半導体素子を、全て1層目のメタル層で結線しているので、この上に形成される2層目以降のメタル層に対するチャージバランスについても考慮する必要がなく、多層配線構造における回路設計の容易化と、これによる製造プロセスの簡易化が可能になる。
更に、同一のVDD線とGND線に繋がる複数の半導体素子、全て1層目のメタル層で結線しているので、この上に形成される2層目以降のメタル層に対するチャージバランスについても考慮する必要がなく、多層配線構造における回路設計の容易化と、これによる製造プロセスの簡易化が可能になる。
半導体装置は、SOI基板に形成され、このSOI層においてVDD線とGND線間にラテラル型の保護ダイオードを挿入することで、同一のVDD線とGND線間に接続されるTrの拡散層とゲートに対するPIDのバランスを考慮することなく、LSI等の設計ができるようにしている。
(図1の構成)
図1(a)〜(c)は、本発明の実施例1を示す半導体装置の概略の構成図であり、同図(a)は保護用ダイオードのレイアウト例を示す平面図、同図(b)はPIDに対する保護対象となる保護回路の1例であるインバータのレイアウト例を示す平面図、及び同図(c)は同図(b)中のY1-Y2線断面図である。
本実施例1の半導体装置は、SOI基板であるSOIウェハ40に形成されており、PN接合のラテラル型保護ダイオード50と、この保護ダイオード50によりPIDから保護されるインバータ60等の対象回路とにより構成されている。
SOIウェハ40は、Si支持基板41と、この上に形成された絶縁膜(例えば、厚いBOX膜)42と、このBOX膜42の上に形成された半導体薄膜(例えば、SOI層)43とにより構成されている。
PN接合のラテラル型保護ダイオード50は、SOI層43を覆う層間絶縁膜44上にほぼ並行して配設されたVDD線(例えば、1層目のメタル配線からなる帯状のVDD幹線)55とGND線(例えば、1層目のメタル配線からなる帯状のGND幹線)56との間において、SOI層43に形成されており、P型素子形成領域であるPアクティブ領域に形成されたP型拡散層51と、これに隣接したN型素子形成領域であるNアクティブ領域に形成されたN型拡散層52とにより構成されている。P型拡散層51は、ビアからなるコンタクト53−1を介してGND幹線56に接続され、N型拡散層52も、コンタクト53−2を介してVDD幹線55に接続されている。
保護回路であるインバータ60は、VDD幹線55とGND幹線56との間において、SOI層43に形成されており、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下「PMOS」という。)61と、Nチャネル型MOSトランジスタ(以下「NMOS」という。)62とを有し、これらのPMOS61及びNMOS62が、VDD幹線55とGND幹線56との間に直列に接続されている。
PMOS61は、SOI層43のPアクティブ領域に形成されており、このPアクティブ領域に形成されたP型拡散層からなるソース領域61aと、これに対向するP型拡散層からなるドレイン領域61bと、そのソース領域61a及びドレイン領域61b間上に形成されたポリシリコンからなる帯状のゲート領域61cとにより構成されている。ソース領域61aは、コンタクト63−1を介してVDD幹線55に接続され、ドレン領域61bは、コンタクト63−2を介して、SOI層43を覆う層間絶縁膜44上に形成された1層目のメタル配線64に接続され、更に、ゲート領域61cは、コンタクト63−3を介して、SOI層43を覆う層間絶縁膜44上に形成されたゲート電極65に接続されている。
NMOS62は、SOI層43のNアクティブ領域に形成されており、このNアクティブ領域に形成されたN型拡散層からなるソース領域62aと、これに対向するN型拡散層からなるドレイン領域62bと、そのソース領域62a及びドレイン領域62b間上に形成されたゲート領域61cとにより構成されている。ソース領域62aは、コンタクト63−4を介してGND幹線56に接続され、ドレン領域62bは、コンタクト63−5を介して、メタル配線64に接続されている。
(図1の製造方法例)
SOIウェハ40を用意しておき、このSOI層43のPアクティブ領域にP型イオンを注入して、保護ダイオード50のP型拡散層51、及びPMOS61のP型拡散層からなるソース領域61a及びドレイン領域61bを形成すると共に、SOI層43のNアクティブ領域にN型イオンを注入して、保護ダイオード50のN型拡散層52、及びNMOS62のN型拡散層からなるソース領域62a及びドレイン領域62bを形成する。
ホトリソグラフィ技術を用い、PMOS61のソース領域61a及びドレイン領域61b間の上と、NMOS62のソース領域62a及びドレイン領域62b間の上とに、ポリシリコンからなるゲート領域61cを形成する。P型拡散層51、N型拡散層52、ソース領域61a,62a、ドレイン領域61b,62b、及びゲート領域61cを層間絶縁膜44で覆い、この所定箇所にコンタクト用の開口部を形成し、この開口部にメタルを埋め込んでコンタクト53−1,53−2,63−1〜63−5を形成すると共に、SOI層43を覆う層間絶縁膜44上に1層目のメタル層を被着して、VDD幹線55、GND幹線56、及びメタル配線64を形成等すれば、図1の製造が終了する。
(図2の構成)
図2は、図1に示す半導体装置の回路図である。
この半導体装置では、PIDに対して保護ダイオード50により保護される対象回路100として、図1のインバータ60の他に、2入力の否定論理積ゲート(以下「NANDゲート」という。)70が追加されている。対象回路100は、インバータ60及び2入力のNANDゲート70に限定されず、任意の回路素子により構成できる。
2入力のNANDゲート70は、保護ダイオード50及びインバータ60と共に、VDD幹線55とGND幹線56との間に接続されている。インバータ60は、ゲート電極65が入力端子in0に接続され、メタル配線64が出力端子out0に接続され、その入力端子in0に入力された信号を反転して出力端子out0から出力するデバイスである。
2入力のNANDゲート70は、VDD幹線55とGND幹線56との間に直列に接続されたPMOS71、出力端子out1、及びNMOS72,73と、VDD幹線55と出力端子out1との間に接続されたPMOS74とにより構成されている。このNANDゲート70は、PMOS71及びNMOS72のゲート電極に入力端子in1が接続され、NMOS73及びPMOS74のゲート電極に入力端子in2が接続され、PMOS71,74及びNMOS72のドレイン電極に出力端子out1が接続されており、入力端子in1,in2から入力された2入力の信号の否定論理積を求めて出力端子out1から出力するデバイスである。
(図1、図2の動作)
インバータ60と2入力のNANDゲート70で構成される対象回路100において、この対象回路100中の共通のVDD幹線55とGND幹線56との間に、ラテラル型の保護タイオード50が配置される。そのため、製造プロセス中にSOIウェハ40にチャージが注入されると、VDD幹線55とGND幹線56との間に接続されるTrの全てのSOI層43によって、拡散層51,52、ソース領域61a,62a、及びドレイン領域61b,62bに接続されるVDD幹線55、GND幹線56、メタル配線64から注入されるチャージをシェアすることができる。そのため、ゲート領域61cに注入されるチャージだけを考慮してLSI等の設計をすればよい。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、対象回路100中で共通のVDD幹線55及びGND幹線56間にラテラル型の保護ダイオード50を挿入するようにしたので、同一のVDD幹線55及びGND幹線56間に接続されるTrの拡散層51,52,・・・とゲート領域61cから注入されるチャージのバランス(即ち、PIDのバランス)を考慮することなく、回路を設計することができ、回路設計の容易化と、これによる製造プロセスの簡易化が可能になる。
(実施例2の構成)
図3は、本発明の実施例2を示す半導体装置の回路図であり、実施例1を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
一般的なMOS回路構成では、MOS型Trのゲート酸化膜の耐圧が低く、インタフェース端子等から侵入するESDによりゲート酸化膜が破壊しやすいので、これを防止するため、図3に示すように、VDD幹線55とGND幹線56の間にESD保護回路80が挿入される。ESD保護回路80は、侵入するESDを吸収して回路の誤動作の防止及びデバイスの保護を行うためのデバイスであり、ESD保護用ダイオード等で構成されている。
このようなESD保護回路80が挿入されるMOS回路に、実施例1のような保護ダイオード50を設けると、MOS回路のESD耐性が低下する虞があるので、本実施例2の半導体装置では、保護ダイオード50に対して直列に抵抗54を挿入している。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の作用効果)
VDD幹線55とGND幹線56との間にESD保護回路80を挿入した場合、保護ダイオード50の応答が速すぎると、ESD保護回路80が働く前にESD起因のサージ電流が保護ダイオード50に集中し、保護ダイオード50自身が破壊され、結果的にESD耐性が悪くなる虞がある。そこで、本実施例2では、保護ダイオード50に対して抵抗54を直列に接続しているので、保護ダイオード50の応答を送らせることができる。このため、保護ダイオード50の破壊が起こりにくく、MOS回路のESD耐性を改善することができる。
(実施例3の構成)
図4は、本発明の実施例3を示す半導体装置のレイアウト例の平面図である。この図4では、図1(b)のインバータ60が多数敷き詰められたレイアウトの端に、図1(a)の保護ダイオード50が配置された例が示されている。
本実施例3の半導体装置では、1層目のメタル配線からなるVDD幹線55とGND幹線56との間に、多数のインバータ60が並列に接続され、このレイアウトの端のVDD幹線55とGND幹線56との間に、保護ダイオード50が接続されている。
(実施例3の作用効果)
本実施例3では、レイアウトの全てのインバータ60等のTrは、保護ダイオード50を介して、1層目のメタル配線からなるVDD幹線55及びGND幹線56で接続されていることになる。そのため、PIDによるTrの拡散層へのチャージは、効率良くレイアウト全面でシェアされ、一箇所に集中することはない。しかも、全てのインバータ50等のTr及び保護ダイオード50は、1層目のメタル配線からなるVDD幹線55及びGND幹線56を介して繋がっているため、2層目のメタル配線以降のチャージバランスについても考慮する必要がなく、多層配線構造における回路設計の容易化と、これによる製造プロセスの簡易化が可能になる。
なお、多数のインバータ60は、他のデバイスに置き換えても、同様の作用効果が得られる。又、レイアウトの端に配置された保護ダイオード50は、レイアウトの空き領域に配置しても良く、これにより、半導体装置の形成面積の増大を抑制できる。
(変形例)
本発明は、図示の実施例1〜3に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(1)、(2)のようなものがある。
(1) 実施例では、SOIウエハ40上にLSI等のパターンを形成する際に、アンテナ効果によるPIDの影響について、ゲート領域61cとSOI層43に注入されるチャージバランスを考慮することなく設計するために、実施例1では、保護ダイオード50の挿入の構成について、実施例2では、ダイオードESD耐性向上の構成について、実施例3では、レイアウト中のダイオード配置の構成についてそれぞれ説明したが、本発明はそれらに限定されない。例えば、SOSウエハ等においてコンタクト部分にダイオードを形成できない場合、ラテラル型保護ダイオード50を使用する必要があり、SOIウエハ40にかかわらず本発明を適用することで、簡便にアンテナ効果によるダメージを回避することができる。
(2) 保護ダイオード50及び対象回路100は、図示以外の構成やレイアウト等に変更しても良い。
本発明の実施例1を示す半導体装置の概略の構成図である。 図1に示す半導体装置の回路図である。 本発明の実施例2を示す半導体装置の回路図である。 本発明の実施例3を示す半導体装置のレイアウト例の平面図である。 従来の半導体装置の断面を示す模式図である。 従来の半導体装置の断面を示す模式図である。
符号の説明
40 SOIウェハ
50 保護ダイオード
55 VDD幹線
56 GND幹線
60 インバータ
61 PMOS
62 NMOS
100 対象回路

Claims (2)

  1. 支持基板と、
    前記支持基板上の絶縁膜と、
    前記絶縁膜上の半導体薄膜と、
    前記半導体薄膜上に形成された電源線と、
    前記半導体薄膜上において前記電源線に対向する位置に形成された接地線と、
    前記電源線と前記接地線との間に配置されて前記半導体薄膜に形成され、前記電源線と前記接地線とにそれぞれ接続された複数の半導体素子と、
    前記電源線と前記接地線との間であって前記複数の半導体素子の近傍に配置されて前記半導体薄膜に形成され、前記接地線から前記電源線へ順方向に接続された保護ダイオードと
    前記保護ダイオードに直列に接続された抵抗素子とを備え、
    前記保護ダイオードは、
    前記半導体薄膜に形成されて前記接地線に接続された導電性のP型拡散層と、
    前記半導体薄膜に形成されて前記電源線に接続された導電性のN型拡散層とを有し、
    前記複数の半導体素子及び前記保護ダイオードは、全て、多層配線構造における1層目のメタル層で結線されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記保護ダイオードは、ラテラル型ダイオードであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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