JP5018928B2 - 除電装置 - Google Patents
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Description
1.画像形成装置の全体構成
本発明の一実施形態に係る除電装置1は、画像形成装置2に備えられる。図1に示されるように、画像形成装置2は、たとえば、タンデム型のカラーレーザプリンタであるが、除電装置1が備えられる画像形成装置2は、それに限らず、タンデム型以外のカラーレーザプリンタであってもよいし、モノクロレーザプリンタであってもよい。
2.除電装置
図2に示されるように、ライトガイド12は、その右方に配置される光源21およびライトガイド12を収容するカバーの一例としてのライトガイド収容部22とともに除電装置1を構成する。
(1)ライトガイド
ライトガイド12は、たとえば、無色透明のアクリル樹脂からなり、感光ドラム6の幅方向(回転軸線方向)である左右方向に延びる棒状をなしている。
(2)光源
光源21は、たとえば、LEDを備えるLEDライトである。光源21は、本体ケーシング3内に固定的に配置されており、ライトガイド12の右端面23に対して左右方向に所定の間隔(たとえば、22.9mm)を空けて対向している。
(3)ライトガイド収容部
ライトガイド収容部22は、ドラムサブユニット7のフレーム9に形成されている。ライトガイド収容部22は、前方および右方に開放された断面コ字状をなし、その内部にライトガイド12を収容する空間を有している。すなわち、ライトガイド収容部22は、ライトガイド12の左端面24、上面26、下面27および背面28とそれぞれ対向する左壁部35、上壁部36、下壁部37および後壁部38を有し、その右面および前面は、開放されて、それぞれライトガイド12の右端面23および対向面25を露出させている。左壁部35は、ライトガイド12の左端面24の形状に対応した段差を有している。また、後壁部38には、ライトガイド12の背面28が面接触している。ライトガイド収容部22は、黒色以外の有色かつ不透明な樹脂、たとえば、白色の樹脂からなる。
(4)粗面部の面粗度
粗面部29における左右方向に間隔を空けた3点において、接触式表面粗さ測定器を用いて、その表面粗さを測定した。測定対象の3点は、粗面部29における感光ドラム6の右端縁と対向する位置を基準として、その基準位置からそれぞれ33.5mm、122mm、213mm離れた各点とした。
3.作用効果
(1)作用効果1
以上のように、ライトガイド12は、感光ドラム6の表面に対向して配置され、感光ドラム6の幅方向に延びている。光源21からの光は、ライトガイド12の右端面23から入射する。ライトガイド12において、感光ドラム6の表面に対向する対向面25と反対側の背面28には、右端面23から入射した光を対向面25側に反射させる粗面部29が形成されている。
(2)作用効果2
粗面部29は、一定の面粗度を有する粗面である。そのため、粗面部29での反射光量は、粗面部29の幅に依存する。よって、粗面部29の幅を変更することにより、粗面部29での反射光量を調節することができ、感光ドラム6の表面に照射される光(対向面25から出射される光)の幅方向における均一化を容易に達成することができる。
(3)作用効果3
対向面25は、感光ドラム6側に膨出するように一定曲率で湾曲した曲面である。これにより、ライトガイド12の内部から対向面25を介して出射する光が対向面25で一様に屈曲する。その結果、光を感光ドラム6の表面にその幅方向にわたって均一に照射することができる。
(4)作用効果4
一方、背面28は、平坦面である。したがって、背面28をライトガイド収容部22の後壁部38に面接触させることができる。これにより、背面28からの光の漏れをなくすことができ、対向面25からの光の出射効率の向上を図ることができる。
(5)作用効果5
背面28は、粗面部29と粗面部29以外の部分との間に段差を有している。そして、粗面部29は、粗面部29以外の部分に対して対向面25側に一段近い位置に形成されており、粗面部29以外の部分よりも感光ドラム6の表面に近くに位置する。そのため、粗面部29で反射した光を感光ドラム6の表面に効率よく照射させることができる。
(6)作用効果6
粗面部29の右端面23側の端縁と右端面23との間には、間隔D1が空けられている。言い換えれば、ライトガイド12は、粗面部29の右端面23側の端縁と右端面23との間に、粗面部29が形成されていない非反射部30を有している。非反射部30を省略し、粗面部29の右端面23側の端縁を光源21からの光が入射する入射面と一致させる構成が考えられるが、この構成と比較して、非反射部30を有していることにより、光源21から入射面までの距離を短くすることができる。よって、光源21からの光を入射面に効率よく入射させることができる。その結果、光源21からの光を感光ドラム6の表面に一層効率よく照射させることができる。
(7)作用効果7
左端面24には、ライトガイド12内を透過して左端面24に達する光をライトガイド12内に反射させるための加工が施されている。具体的には、ライトガイド12の左端面24に、その下部24Lが切り欠かれるように加工されている。これにより、右端面23から左端面24に向けて進行する光を左端面24でライトガイド12内に向けて積極的に反射させることができる。その結果、対向面25からの光の出射効率の向上を図ることができる。
(8)作用効果8
ライトガイド12の左端面24および背面28は、黒色以外の有色かつ不透明な樹脂、具体的には、白色樹脂からなるライトガイド収容部22により覆われている。そのため、ライトガイド12の左端面24および背面28から出射する光をライトガイド収容部22においてライトガイド12内に向けて反射させることができる。よって、対向面25からの光の出射効率のさらなる向上を図ることができる。
4.変形例
(1)第1変形例
図2に示されるように、ライトガイド12の左端面24には、光をライトガイド12内に向けて反射させるための加工の一例として、その下部24Lを上部24Uに対して右側に一段凹ませる加工がなされている。しかしながら、これに代えて、同じ目的を達成するための加工として、図5に示されるように、左端面24が左側に凸となる半球面に形成されてもよい。
(2)第2変形例
また、図6に示されるように、ライトガイド12の左端面24が平坦面に形成されて、めっき加工により、その左端面24に銀薄膜などの反射膜61が形成されてもよい。
6 感光ドラム
12 ライトガイド
21 光源
22 ライトガイド収容部
23 右端面
24 左端面
24L 下部
24U 上部
25 対向面
26 背面
29 粗面部
31 漸増部分
32 最大幅部分
33 漸減部分
34 最小幅部分
Claims (9)
- 感光体の表面の電荷を除去する除電装置であって、
光源と、
前記感光体の表面に対向して配置され、前記感光体の幅方向に延び、前記光源からの光を前記感光体の表面に導くための導光部材とを備え、
前記導光部材は、
前記光源と前記幅方向に対向し、前記光源からの光が入射する一端面と、
前記幅方向において前記一端面と反対側の他端面と、
前記感光体の表面に対向する対向面と、
前記対向面に対して前記感光体と反対側に設けられ、前記一端面から入射した光を前記対向面側に反射させる粗面部が形成された背面とを有し、
前記粗面部は、
前記一端面側から前記他端面側に近づくにつれて前記幅方向と直交する方向の幅が増大する漸増部分と、
前記幅方向と直交する方向の幅が最大幅で所定長さにわたって一定となる最大幅部分と、
前記一端面側から前記他端面側に近づくにつれて前記幅方向と直交する方向の幅が減少する漸減部分と、
前記幅方向と直交する方向の幅が最小幅で所定長さにわたって一定となる最小幅部分とを有し、
前記漸増部分、前記最大幅部分、前記漸減部分、および、前記最小幅部分は、前記粗面部において、前記一端面側の端部から前記他端面側に向かって、順に連続するように、配置されている、除電装置。 - 前記粗面部は、一定の面粗度を有する粗面である、請求項1に記載の除電装置。
- 前記粗面部において、前記最大幅部分が、前記幅方向の中央部よりも前記一端面側に片寄った位置に形成されている、請求項1または2に記載の除電装置。
- 前記対向面は、前記感光体側に膨出するように一定曲率で湾曲した曲面である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置。
- 前記背面は、平坦面である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の除電装置。
- 前記背面は、前記粗面部と前記粗面部以外の部分との間に段差を有し、
前記粗面部は、前記粗面部以外の部分に対して前記対向面側に一段近い位置に形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の除電装置。 - 前記粗面部の前記一端面側の端縁と前記一端面との間に間隔が空けられている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の除電装置。
- 前記他端面には、前記導光部材内を透過して前記他端面に達する光を前記導光部材内に反射させるための加工が施されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の除電装置。
- 黒色以外の有色かつ不透明な樹脂からなり、前記他端面および前記背面を覆うカバーを備えている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の除電装置。
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