JP3993190B2 - 光除電装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式の画像形成プロセスにおいて、光照射によって感光体の残留電荷を除電する光除電装置、及び、それを備えた複写機等の画像形成装置に関する。
複写機などの電子写真方式の画像形成装置としては、白黒画像を形成するモノクロ画像形成装置と、カラー画像を形成するカラー画像形成装置がある。カラー画像形成装置としては、各色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のトナー像形成手段を介して各成分色のトナー像を単一の感光体上に順次形成する多回転方式の画像形成装置と、各色成分のトナー像をそれぞれ個別の感光体上に略同時に形成する複数のトナー像形成手段を、中間転写材の搬送方向に沿って直列に配置したタンデム方式の画像形成装置がある。
このような電子写真方式の画像形成装置は、帯電・露光・現像・転写・定着の各プロセスにより画像を形成する装置であり、例えば複写機の場合には、上記各プロセスは以下のように行われる。
まず、帯電器チャージャにより均一な電荷を与えた感光体(感光体ドラム)の表面に、光学系を介して原画像の反射光を露光することにより静電潜像を作成し、この静電潜像にトナー(現像剤)を静電付着させて現像して、感光体上にトナー像を形成する。次に、転写体にトナー像と逆極性の静電気を印加してトナー像を記録紙上に転写し、転写されたトナーを加熱・加圧により定着して、記録紙上に原画像に応じた画像を固定化する。
以上のように構成された複写機の基本構成に対して、画像品質の向上及び複写画像形成の効率化を目的とする多くの機能要素が付加されている。例えば、光照射によって感光体上の電荷を除電する光除電装置がこれに該当する。光除電装置としては、現像処理の前に感光体上の非画像領域の不良潜像をイレースするイレーサ、転写処理前の感光体上の電位を光学的に低下させる転写前除電ランプ(PTL)、クリーニング処理後において感光体上の残留電荷を除電する除電ランプ(QL)等が挙げられる。
このような光除電装置の照明用光源としては、蛍光管などの放電管が使用されている。また、図15に示すように、基板501上にLEDチップ502を多数配列したLEDアレイ500が用いられている。特に、近年では、より小型で低価格な製品が要求されているため、このようなLEDアレイ500を利用したものが多くなっている。
LEDアレイ500は、図16に示すように、LEDチップ(LEDランプ)502を密に配列することにより、被照明面である感光体ドラム401の表面に対して、実質的に均一化した高い照度を得ることができる。
しかしながら、この構成では、LEDチップ502の使用個数が多いため、コスト的には十分な低価格化を達成することが困難である。また、低コスト化を達成するために、LEDチップ502の使用個数を少なくした場合、LEDチップ502同士の間隔が大きくなり、感光体ドラム401の照度分布にむらが生じて均一な照度を得ることができない。
このような問題を解消する技術として、透光性材料からなる柱状の部材で、長手方向に沿う側面部に設けた光照射面と、この光照射面と対向する面に設けた切削加工や粗面加工による光拡散部とを有する導光体を備え、この導光体の端部に光源を設けた照明装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、画像形成装置本体に設けられた点光源と、画像形成装置本体に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジに搭載され、点光源からの光を感光体に導く導光体とを備えた光除電器が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平08−043633号公報 特開2002−278395号公報
しかしながら、上記した各特許文献に記載の構成によれば、導光体から感光体ドラムに光が照射される領域のうち、光源に近い領域では照射光量が多く、光源から遠く離れた領域では照射光量が少ないという問題が依然として残されている。そして、このような感光体ドラムの長手方向において照射光量の分布にばらつきがあると、画像むら等が生じて良好な画像を得ることができない。特に、光源から最も離れた導光体の後端部近傍では、照射光量の低下度合いが大きく、この点を改善することが要求されている。
本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、電子写真方式の画像形成装置において、感光体の電荷を除電するために感光体に照射する照射光の光量分布を、より均一にすることが可能な光除電装置を提供すること、及び、そのような特徴を有する光除電装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の光除電装置は、電子写真方式の画像形成装置において感光体の電荷を除電するのに用いられる光除電装置であって、前記感光体に対向して配置される導光体と、その導光体の光入射面に光を照射する光源とを有し、前記導光体には前記光源からの光を前記感光体に向けて反射する拡散反射面が形成されているとともに、当該導光体の後端面が光透過面となっている。そして、前記導光体の後端部を支持する支持部材に反射面を有する反射部材が一体形成されているとともに、その反射部材の反射面が前記導光体の後端面の後方に配置されていることによって特徴づけられる。
本発明の光除電装置によれば、導光体の後端面を光透過面とし、その導光体の後端面の後方に反射面を配置しているので、導光体の後端面を透過した光を導光体に向けて反射することができ、その反射面による光反射効果により、導光体の後端部近傍から感光体に照射される照射光の光量を増大させることができる。その結果として、感光体に照射される照射光の光量分布をより均一化することができる。しかも、導光体の後端部を支持する支持部材に、前記反射面を有する反射部材を一体形成しているので、導光体の後端面とその後方の反射面との位置関係を一定に保持することができ、これによって、ばらつきのない安定した反射率を確保することができる。
ここで、導光体の後端部近傍の照射光量を高める方法として、導光体の後端面に反射テープを直接接着したり、後端面にアルミニウム蒸着等を施すという方法が考えられるが、これらの方法では、導光体が長尺物であるため、反射テープの接着やアルミニウム蒸着などの加工を行う際の作業性が悪いという問題がある。また、導光体の後端面の表面状態のばらつきや、後端面への接着層の存在等によって反射率が低くなるという問題もある。これに対し、本発明のように、導光体の後端面に後方に反射面を分離した状態で配置することにより、導光体自体を加工する必要がなくなるので作業性が良好となる。さらに、反射面を導光体から分離することにより、導光体の後端面の表面状態に左右されずに、高い反射率を確保することが可能になる。
本発明の光除電装置において、導光体の後端面の後方に配置する反射面は、例えば金属の蒸着による金属薄膜で形成してもよい。また、この場合、金属薄膜の材料としては、アルミニウムであってもよいが、帯電器等で発生するオゾンに対する耐食性等の観点から、ニッケル、クロム、ニッケル−クロム合金または金を用いることが好ましい。
なお、本発明の光除電装置において、導光体の拡散反射面は、当該導光体の感光体への光出射面に対する高さ、及び、当該拡散反射面の幅が光源からの距離に応じて変化するような形状とすることが好ましい。このように、導光体の拡散反射面の感光体への光出射面に対する高さ及び当該拡散反射面の幅を光源からの距離に応じて変化させて光量補正を行うことで、感光体に照射される照射光の光量分布をより均一化することができる。
本発明の光除電装置において、前記支持部材に一体形成した帯電部材の導光体の後端面と対向する対向面(後端面と接触する面も含む)に反射フィルム(例えばポリカーボネートフィルム+ニッケル蒸着)を貼り付けることによって、導光体の後端面後方に反射面を形成するようにしてもよいし、前記支持部材の対向面にニッケル、クロム、ニッケル−クロム合金または金などの金属を直に蒸着することにより反射面(金属薄膜)を形成するようにしてもよい。また、反射部材を金属で構成する場合、導光体の後端面と対向する対向面に鏡面加工を施して反射面を形成してもよい。
本発明の画像形成装置は、上記した特徴を有する光除電装置を備えていることを特徴としている。
本発明の画像形成装置において、感光体の表面を帯電する帯電器としてコロナ帯電器を備えている場合、そのコロナ帯電器のケースに前記導光体を支持部材を介して支持することが好ましい。このようにコロナ帯電器のケースに導光体を支持する構造とすると、導光体の設置スペースを小さくすることができる。特に、画像形成装置がカラータンデム方式である場合、従来では導光体の設置スペース(占有スペース)が小型化をはかる上での妨げになっていたが、コロナ帯電器のケースに導光体を支持すると、各色に対応する画像形成部(画像ステーション)において導光体の設置スペースをそれぞれ小さくすることができるので、装置全体として大幅な小型化を達成することができる。
本発明の画像形成装置において、前記コロナ帯電器のケースに空気抜き用の開口部を設け、その開口部よりも高い位置に導光体を支持するように構成すれば、帯電器のケース内で発生したオゾンによる導光体への悪影響を防止することができる。すなわち、コロナ放電で発生したオゾンは、自重により開口部を通じて下方に排出されるので、導光体をケースの開口部よりも高い位置に配置することで、導光体の拡散反射面及び反射部材の反射面などがオゾンによって劣化(腐食等)することを防止することができる。
また、この場合、コロナ帯電器のケース内に発生したオゾンを含む空気を排気するための排気ダクト及び排気ファンなどの排気手段を設けて、オゾンを含む空気を強制的に排気するようにしてもよい。
本発明の光除電装置によれば、光源からの光を感光体に向けて拡散反射する拡散反射面が形成された導光体を備え、その導光体の後端面を光透過面とするとともに、導光体の後端面の後方に反射面を配置しているので、導光体の後端部近傍から感光体に照射される照射光の光量を増大させることができ、その結果として、感光体に照射される照射光の光量分布をより均一化することができる。
しかも、本発明の光除電装置では、導光体の後端部を支持する支持部材に、前記反射面を有する反射部材を一体形成するという構成を採用しているので、導光体の後端面とその後方の反射面との位置関係を一定に保持することができ、ばらつきのない安定した反射率を確保することができる。また、支持部材に反射部材を一体形成することで、部品点数を削減することができる。
本発明の画像形成装置によれば、前記した特徴をもつ光除電装置を備えているので、良好な画像を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
−画像形成装置−
図1は本発明の画像形成装置の一例を示す図である。
この例の画像形成装置200は、外部から伝達された画像データに応じて、所定の記録用紙(シート)に対して多色及び単色の画像を形成するカラータンデム方式の画像形成装置であって、露光ユニット1、現像器2a〜2d、感光体ドラム3a〜3d、帯電器5a〜5d、光除電装置100a〜100d、クリーナユニット4a〜4d、中間転写ベルト7、中間転写ベルトユニット8、定着ユニット12、用紙搬送路S、給紙トレイ10及び排紙トレイ15などによって構成されている。
画像形成装置200において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、図1に示すように、現像器2a,2b,2c,2d、感光体ドラム3a,3b,3c,3d、帯電器5a,5b,5c,5d、光除電装置100a,100b、100c、100d、クリーナユニット4a,4b,4c,4dは、各色(K,C,M,Y)に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられており、各色(K,C,M,Y)に対応する4つの画像ステーションSa,Sb,Sc,Sdが構成されている。なお、各符号の「a」がブラック、「b」がシアン、「c」がマゼンタ、「d」がイエローにそれぞれ対応している。
感光体ドラム3a〜3dは、画像形成装置200の上部に配置されている。
帯電器5a〜5dは、感光体ドラム3a〜3dの表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、この例では、図4、図6及び図7に示すように、鋸刃形状の放電電極51、網状のグリッド52、及び、放電電極51を覆う帯電ケース50を有するコロナ帯電器が使用されている。光除電装置100a〜100dは、感光体ドラム3a〜3d表面の電荷を除電するものである。なお、光除電装置100a〜100dの詳細は後述する。
露光ユニット1は、入力される画像データに応じて、帯電された感光体ドラム3a〜3dを露光することにより、その各感光体ドラム3a〜3dの表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。露光ユニット1には、レーザ照射部1a及び反射ミラー1bなどを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)が用いられている。なお、露光ユニット1としては、発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドなどを用いてもよい。
現像器2a〜2dは、それぞれの感光体ドラム3a〜3d上に形成された静電潜像を、各色(K,C,M,Y)のトナーにより顕像化するものである。クリーナユニット4a〜4dは、現像・画像転写後における感光体ドラム3a〜3d上の表面に残留したトナーを除去・回収するものである。
中間転写ベルトユニット8は感光体ドラム3a〜3dの上方に配置されている。中間転写ベルトユニット8は、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルトテンション機構73、中間転写ベルト従動ローラ72、中間転写ローラ6a,6b,6c,6d、及び、中間転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。これら中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルトテンション機構73、中間転写ローラ6a〜6d、及び、中間転写ベルト従動ローラ72等は、中間転写ベルト7を張架し、中間転写ベルト7を矢印Z方向に回転駆動させるものである。
中間転写ローラ6a〜6dは、転写ベルトユニット8の中間転写ベルトテンション機構73の中間転写ローラ取付部(図示せず)に回転可能に支持されており、感光体ドラム3a〜3d上のトナー像を、中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアスを与えるものである。
中間転写ベルト7は、それぞれの感光体ドラム3a〜3dに接触するように設けられており、各感光体ドラム3a〜3dに形成された各色のトナー像を中間転写ベルト7に順次重ねて転写することによって、中間転写ベルト7上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する。中間転写ベルト7は、厚さ100〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。なお、モノクロ印刷の際には、ブラック(K)の感光体ドラム3aのみが中間転写ベルト7に接触する。
感光体ドラム3a〜3dから中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7の裏側に接触している中間転写ローラ6a〜6dによって行われる。中間転写ローラ6a〜6dには、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
中間転写ローラ6a〜6dは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)にて覆われている。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト7に対して均一に高電圧を印加することができる。なお、この例では、転写電極として中間転写ローラ6a〜6dを使用しているが、それ以外にブラシなどを用いてもよい。
以上のように、各感光体ドラム3a〜3d上で各色相に応じた顕像化された静電像は中間転写ベルト7で積層され、装置に入力された画像情報となる。このようにして積層された画像情報は中間転写ベルト7の回転によって、後述の記録用紙と中間転写ベルト7の接触位置に配置される転写ローラ11によって記録用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト7と転写ローラ11とは所定ニップで圧接されるとともに、転写ローラ11にはトナーを記録用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ11は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ11もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ71の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(例えば弾性ゴムローラまたは発泡性樹脂ローラ等)とすることが好ましい。
また、上記のように、感光体ドラム3a〜3dとの接触により中間転写ベルト7に付着したトナー、もしくは、転写ローラ11によって記録用紙上に転写が行われず中間転写ベルト7上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるので、中間転写ベルトクリーニングユニット9によって除去・回収されるように構成されている。
中間転写ベルトクリーニングユニット9には、中間転写ベルト7に接触する部材、例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードを備えており、そのクリーニングブレードが接触する中間転写ベルト7は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ72によって支持されている。
給紙トレイ10は、画像形成に使用する記録用紙(記録シート)を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置200の露光ユニット1の下側に設けられている。また、画像形成装置200の上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みの記録用紙をフェイスダウンで載置するためのトレイである。
また、画像形成装置200には、給紙トレイ10の記録用紙を転写部11や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。さらに、給紙トレイ10から排紙トレイ15までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ16、レジストローラ14、転写ローラ11、定着ユニット12、記録用紙を搬送する搬送ローラ21〜28が配置されている。
搬送ローラ21〜26は、記録用紙の搬送を促進・補助するために使用される小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。
ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に設けられている。ピックアップローラ16は、給紙トレイ10から、記録用紙を1枚毎に用紙搬送路Sに供給する呼び込みローラである。レジストローラ14は、用紙搬送路Sを搬送されている記録用紙を一旦保持するものであり、中間転写ベルト7上のトナー像の先端と記録用紙の先端とを合わせるタイミングで記録用紙を転写ローラ11に搬送する。
定着ユニット12は、ヒートローラ12a及び加圧ローラ12bなどを備えている。それらヒートローラ12a及び加圧ローラ12bは、記録用紙を挟んで回転するようになっている。
また、ヒートローラ12aは、図示しない温度検出器からの信号に基づく制御によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ12bとともに記録用紙を熱圧着することにより、記録用紙に転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、記録用紙に対して熱定着させる。
なお、多色トナー像の定着後の記録用紙は、搬送ローラ22,23によって用紙搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態で(多色トナー像を下側に向けて)、排紙トレイ15上に排出されるようになっている。
次に、用紙搬送経路を詳細に説明する。
まず、この例の画像形成装置200には予め記録用紙を収納する給紙カセット10と、ユーザが少数枚の印字を行う時に、給紙カセット10の開閉動作を行わなくても良い手差しトレイ20とが配置されている。これら給紙カセット10及び手差しトレイ20の給紙は、各トレイ10,20の端部にそれぞれ配置されたピックアップローラ16,17によって記録用紙の1枚ずつを搬送路に送り出すという方法で行なわれる。
給紙カセット10から搬送される記録用紙は、搬送路中の搬送ローラ21によってレジストローラ14まで搬送され、記録用紙の先端と中間転写ベルト7上の画像情報の先端とを整合するタイミングで転写ローラ11に搬送され、記録用紙上に画像情報が書き込まれる。その後、記録用紙は,定着ユニット12を通過することによって記録用紙上の未定着トナーが熱で溶融・固着され搬送ローラ22を経て排紙ローラ23から排紙トレイ15上に排出される(片面印字要求の時)。
他方、手差し給紙トレイ20に積載される記録用紙はピックアップローラ17によって給紙され、複数の搬送ローラ26,25,24を経てレジストローラ14に到達し、それ以降は、給紙カセット10から給紙される記録用紙と同様の経過を経て排紙トレイ15に排出される(片面印字要求の時)。
ここで、印字要求内容が両面印字要求であるときは、上記のようにして片面印字が終了した後、定着ユニット12を通過した記録用紙の後端が排紙ローラ23でチャックされ、排紙ローラ23が逆回転することによって搬送ローラ27,28に導かれる。そして、レジストローラ14を経て裏面印字が行われた後に排紙トレイ15に排出される。
−光除電装置−
次に、光除電装置100a〜100d(以下、「光除電装置100」という)について説明する。なお、以下の説明では、各感光体ドラム3a〜3dを「感光体ドラム3」という。
光除電装置100は、図2〜図7に示すように、点光源であるLEDランプ101と導光体(透光性材料製)102とを備えている。
導光体102は、図5に示すように、感光体ドラム3と平行な方向に延びる帯状の部材で、感光体ドラム3と対向する面が光出射面102bとなっている。導光体102の長手方向の一端面(先端面)が光入射面102aとなっており、この光入射面102aにLEDランプ101が対向している。
導光体102は、図2に示すように、LEDランプ101からの光の導光路となる導光路部X1と、除電領域を構成する反射部X2及び反射部X3とが形成されている。反射部X2は、光出射面102bとその裏面102dとが平行な形状に加工されている。反射部X3は、光出射面102bに対して裏面102dが傾斜する形状に加工されており、導光体102の後端面102eに向うに従って裏面102dが光出射面102bに近づく形状となっている。なお、導光体102の後端面102eは、端部処理により光の透過が可能な光透過面となっている。
そして、導光体102の裏面102dには、反射部X2及び反射部X3に対応する領域に、LEDランプ101からの光を感光体ドラム3に向けて反射する拡散反射面(プリズム面)102cが形成されている。この拡散反射面102cの光出射面102bに対する高さHは反射部X2において一定である。また、反射部X3における拡散反射面102cの光出射面102bに対する高さHは、反射部X3の後端部(導光体102の後端面102e)に向うに従って小さくなっている。さらに、拡散反射面102cの幅W(感光体ドラム3の軸方向と直交する方向の長さ)は一定ではなく、図2(B)に示すように、反射部X2の光入射側の端部から反射部X3に向うに従って幅が小さくなり、反射部X2の途中から、反射部X3の後端部(導光体102の後端面102e)に向うに従って幅が大きくなるパターンで形成されている。
以上のように、この例の導光体102は、LEDランプ101からの光を感光体ドラム3に向けて反射する拡散反射面102cの光出射面102bに対する高さH(Y方向の長さ)が、LEDランプ101に対する位置(X方向における位置)に対応して変化しており、さらに拡散反射面102cの幅WもLEDランプ101に対する位置(X方向における位置)に対応して変化しているので、感光体ドラム3への照射光の光強度分布を、感光体ドラム3の軸方向(長手方向)に全域にわたって均一にすることができる。従って、画像むら等のない良質な画像を得ることができる。
ここで、この例の光除電装置100に用いる導光体102は、プリズム面などの凹凸が形成された拡散反射面102c以外の全表面が平滑な面である。導光体102は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂またはガラスなどの透明材料をインジェクション成形法や押し出し法で成形され、必要に応じて研磨等の処理を行って作製する。あるいは、導光体102の全表面を平滑面として、拡散反射面102cとする部分のみに白濁の拡散テープを貼着して作製してもよい。
この例の光除電装置100に用いるLEDランプ101は、例えばLEDチップを金属製のリード上にボンディングし、その部分を透明な樹脂でレンズ状に封止することにより作製され、上記導光体102の光入射面102aに近接配置される。LEDランプ101としては、例えば、波長が618nm、実験抵抗値200Ωである超高輝度LEDランプ(シャープ社、製品番;GL5ZJ43)を挙げることができる。
−導光体の取付構造等−
次に、導光体102の取付構造等について説明する。
導光体102は、図4〜図7に示すように、帯電器5a〜5d(以下、「コロナ帯電器5」という)の帯電ケース50の側面に前部支持部材104及び後部支持部材105を介して支持される。前部支持部材104及び後部支持部材105はそれぞれ帯電ケース50の側面に固着されている。
導光体102には、図3に示すように、前端部の下部及び後端部の下部に、それぞれ、前部支持片121及び後部支持片122が一体形成されている。前部支持片121及び後部支持片122の中央部にはそれぞれ位置決め固定用の貫通孔121a,122aが設けられている。
一方、前部支持部材104及び後部支持部材105はともに樹脂成形品である。前部支持部材104には、図6に示すように、導光体102の前部支持片121を嵌め込むことが可能な嵌合凹部104aが設けられており、その嵌合凹部104aの内面中央に係止突起104b,104bが設けられている。また、図7に示すように、後部支持部材105にも導光体102の後部支持片122を嵌め込むことが可能な嵌合凹部105aが設けられており、その嵌合凹部105aの内面中央に係止突起105b,105bが設けられている。
そして、導光体102の前部支持片121及び後部支持片122を、それぞれ、前部支持部材104の嵌合凹部104a及び後部支持部材105の嵌合凹部105aに嵌め込むとともに、前部支持片121の貫通孔121a内に係止突起104b,104bを嵌め込み、さらに後部支持片122の貫通孔122a内に係止突起105b,105bを嵌め込むことにより、導光体102の前端部及び後端部をそれぞれ前部支持部材104及び後部支持部材105によって支持することができ、導光体102の全体を帯電ケース50の側面に位置決め固定することができる。
なお、このようにして導光体102を帯電ケース50に固定した状態で、図4及び図5に示すように、導光体102の光出射面102bが帯電ケース50の上面よりも低い位置となるように前部支持部材104及び後部支持部材105などの各部の形状・寸法が設定されている。また、LEDランプ101は、帯電ケース50に固定した状態の導光体102の光入射面102aに対向する位置に設置されている。このLEDランプ101は画像形成装置のリヤ側サイドフレーム板金(図示せず)の側面に支持部材103を介して支持されている。
以上のように、コロナ帯電器5の帯電ケース50に導光体102を支持する構造とすることにより、導光体102の設置スペースを小さくすることができる。特に、画像形成装置がカラータンデム方式の画像形成装置200である場合、従来では導光体102の設置スペース(占有スペース)が小型化をはかる上での妨げになっていたが、この例では、各色に対応する画像ステーションSa,Sb,Sc,Sdごとに、導光体102の設置スペースをそれぞれ小さくすることが可能になるので、装置全体として大幅な小型化を達成することができる。
さらに、この例では、前記したように導光体102の後端面102eを光透過面としている点、及び、導光体102の後端面102eの後方に反射面151aを配置している点に特徴がある。その具体的な構成を以下に説明する。
まず、この例では、図4及び図5に示すように、導光体102の後端部を支持する後部支持部材105に反射部材150を一体形成している。反射部材150は、上下方向に沿って、導光体102の後端面102eの下方から上方位置まで延びる四角柱の部材であって、導光体102の後端面102eの後方に配置されている。反射部材150には、導光体102の後端面102eと対向する対向面150aに反射フィルム151が貼り付けられており、その反射フィルム151の前面が反射面151aとなっている。反射部材150の反射面151aは、感光体ドラム3の中心軸と直交する平面と平行な面であり、導光体102の後端面102eに対して反射面151aが所定の間隔(例えば0.5mm)をあけた位置に配置されている。なお、反射フィルム151としては、例えば、ポリカーボネートフィルムの表面に、アルミニウム、クロム、ニッケル、クロム−ニッケル合金または金などの金属薄膜を蒸着等により形成したものを用いる。
以上のように、導光体102の後端面102eを光透過面とし、この導光体102の後端面102eの後方に反射面151aを分離した状態で配置することにより、上記した拡散反射面102cの形状(高さ・幅の工夫)による照射光の均一効果に加えて、導光体102の後端部近傍から感光体ドラム3に照射される照射光の光量を増大させることができるので、感光体ドラム3に照射される照射光の光量分布を更に均一化することができる。
さらに、導光体102の後端部を支持する後部支持部材105に反射部材150を一体形成しているので、導光体102の後端面102eとその後方の反射面151aとの位置関係を一定に保持することができ、これにより、ばらつきのない安定した反射率を確保することができる。
なお、以上の例では、導光体102の後端面102eに対して反射面151aを間隔をあけて配置しているが、導光体102の後端面102eに反射面151aが接触するように配置(間隔=0mm)してもよい。
また、反射部材150の対向面150aに反射フィルム151を貼着して反射面151aを形成しているが、反射部材150の対向面150aに、クロム、ニッケル、クロム−ニッケル合金または金などの金属薄膜を直に形成して反射面151aを形成するようにしてもよい。さらに、後部支持部材105(反射部材150)を金属で構成する場合、導光体102の後端面102eと対向する対向面150aに鏡面加工を施して反射面151aを形成するようにしてもよい。
ここで、本発明の光除電装置には、以上説明した前部支持部材104及び後部支持部材105(反射部材150も含む)等の支持部材なども構成要件として含まれる。
−他の特徴部分−
この例に用いるコロナ帯電器5の帯電ケース50には、図6及び図7に示すように、ケース底板50bに、空気抜き用の開口部50a,50aが開口されている。各開口部50a,50aは、帯電ケース50の長手方向に沿って延びるスリット状の開口である。このように帯電ケース50のケース底板50bに空気抜き用の開口部50a,50aを設けるとともに、それら開口部50a,50aよりも高い位置に導光体102を配置することにより、帯電ケース50内で発生したオゾンを含む空気による導光体102への悪影響を防止することができる。すなわち、コロナ放電で発生したオゾンは自重で帯電ケース50の底部に滞留するが、その滞留オゾンは、開口部50a,50aを通じて下方に排出されるので、導光体102を開口部50a,50aよりも高い位置に配置することで、導光体102の拡散反射面102c及び反射部材150の反射面151aなどがオゾンによって劣化(腐食等)することを防止することができる。
また、図8に示すように、帯電ケース50の下方部にオゾンを含む空気を排気するための排気ダクト106、排気ファン107及びオゾン除去フィルタ108を設け、排気ファン107の駆動により、帯電ケース50内で発生したオゾンを含んだ空気を帯電ケース50の底部の開口部50a,50aを通じて排気ダクト106内に導いて強制的に排気するように構成すれば、導光体102及び反射部材150の劣化をより効果的に防止することができる。さらに、このような強制排気を行う場合、各色に対応する画像ステーションSa〜Sdに配置されたコロナ帯電器5(5a〜5d)のそれぞれに設けた4つの排気ダクトを1つの収集ダクトに接続して、その収集ダクトに集められた空気を、排気ファンにてオゾン除去フィルタを介して排気するように構成してもよく、この構成を採用すると、装置全体の更に小型化することができるので好ましい。
ここで、以上の例では、導光体102の拡散反射面102cの幅を変化させているが、本発明は、これに限られることなく、拡散反射面の幅が一定で高さ(導光体高さ)のみを変化させた導光体を用いた光除電装置及び画像形成装置にも適用可能である。
以上の例では、本発明をカラータンデム方式の画像形成装置に適用した例を示しているが、モノクロ画像を形成する画像形成装置にも本発明は適用可能である。
以下、本発明の実施例を参考例及び比較例とともに説明する。
<実施例及び比較例>
図2に示す導光体102において、厚みを3mm、拡散反射面102cの長さを300mmとし、光出射面102bに対する拡散反射面102cの高さ(導光体高さ)Hを、図9(A)に示すように、拡散反射面102cの前端部(X=0)からX=125mmまでを一定(H=8mm)とし、X=125mmの位置から拡散反射面102cの後端部(X=300mm)までの間を8mm〜4.2mmの範囲で一定の比率で変化(減少)させた。さらに、拡散反射面102cの幅Wを、図9(B)に示すように、拡散反射面102cの前端部(X=0)からX=50mmまでの間を4.5mm〜3mmの範囲で一定の比率で変化(減少)させ、X=50mmの位置から拡散反射面102cの後端部(X=300mm)までの間を3mm〜4mmの範囲で図9(B)に示すようなパターンで変化(増大)させた。
以上の導光体102において、後端面102eを光透過面とし、その導光体102、図4及び図5に示すような形態でセットして、導光体102の後端面102eの後方に反射面151aを配置した。そして、導光体102の後端面102eに反射部材150の反射面151aを接触(間隔=0mm)させた形態を実施例1とし、導光体102の後端面102eと反射面151aとの間隔を、それぞれ、0.5mm、1mm、2mmとした形態を、実施例2(間隔=0.5mm)、実施例3(間隔=1mm)、実施例4(間隔=2mm)とした。ただし、反射面151aは、反射部材150の対向面150aに反射フィルム(ポリカーボネートフィルム+アルミニウム蒸着)151を貼り付けて形成した。
一方、以上の導光体102において、後端部近傍の加工を全く施していないものを比較例1とした。また、以上の導光体102について後端部の端部処理(端部カット)を行い、その処理後の後端面に反射フィルムとしてマイラー(テトロンフィルム+アルミニウム蒸着)を貼り付けたものを比較例2とした。
以上の実施例1〜4並びに比較例1、2の各導光体について、LEDランプから導光体の光入射面に光を照射したときの出射光の光強度分布を測定した。その結果を図11のグラフに示す。なお、光強度分布の測定は、LEDランプ、導光体及び計測器を図10に示す位置関係で配置して行った。また、図11のグラフには距離240mm〜310mmの範囲のみを記載している。
図11のグラフにおいて、横軸の300mmまでの範囲が感光体ドラム3の画像形成領域に対応し、距離300mmの付近が導光体の後端部近傍に対応している。そして、感光体ドラム3の画像形成領域において、導光体からの照射光の光強度が閾値k以上であれば、感光体ドラム3を十分に除電することができ、画像むら等のない良質な画像を得ることができる。
以上の図11のグラフから明らかなように、比較例1の光強度分布は、距離300mmの付近つまり導光体の後端部近傍において光強度が閾値k未満になるまで低下している。従って、比較例1の構成では、距離300mmの付近では感光体ドラム3を十分に除電することができず、画像むら等が発生する。
これに対し、実施例4の光強度分布は、距離300mmの付近つまり導光体102の後端部近傍においても光強度が閾値kを僅かに超えている。従って、実施例4の構成を採用することにより、距離300mmの付近でも感光体ドラム3を除電することができ、画像むら等が発生しない。さらに、実施例1〜3の光強度分布についても、距離300mmの付近つまり導光体102の後端部近傍において光強度が閾値kを十分に超えている。従って、実施例1〜3の構成を採用することにより、距離300mmの付近でも感光体ドラム3を確実に除電することができ、画像むら等が発生しない。
また、実施例1〜3において、距離300mm付近での光強度は、比較例2の光強度(距離300mm付近)よりも大きくなっており、このことから、導光体の後端面に反射フィルムを貼り付ける方法よりも、導光体の後端面の後方に反射面を分離した状態で配置する方法の方が、高い反射率を得ることが可能になることがわかる。
<参考例>
図2に示す導光体102において、厚みを3mm、拡散反射面102cの長さを300mmとし、光出射面102bに対する拡散反射面102cの高さ(導光体高さ)Hを、図9(A)に示すように、拡散反射面102cの前端部(X=0)からX=125mmまでを一定(H=8mm)とし、X=125mmの位置から拡散反射面102cの後端部(X=300mm)までの間を8mm〜4.2mmの範囲で一定の比率で変化(減少)させた。さらに、拡散反射面102cの幅Wを、図9(B)に示すように、拡散反射面102cの前端部(X=0)からX=50mmまでの間を4.5mm〜3mmの範囲で一定の比率で変化(減少)させ、X=50mmの位置から拡散反射面102cの後端部(X=300mm)までの間を3mm〜4mmの範囲で図9(B)に示すようなパターンで変化(増大)させた。
そして、図12(A)に示すように、後端部近傍下面に反射フィルム(マイラー)F1を貼り付けた導光体T21を参考例1とし、図12(B)、(C)、(D)に示すように、後端部近傍下面にV型溝C1を形成し、反射フィルムF1を後端部近傍下面に貼り付けた導光体T22,F23,F24をそれぞれ参考例2、参考例3、参考例4とした。さらに、図12(E)に示すように、後端部に傾斜面D1を形成し、反射フィルムF1を後端部近傍下面に貼り付けた導光体T25を参考例5とした。
なお、図13に示すように、参考例2〜4において、V型溝C1の内面C2の傾斜角度θは、導光体T20の上面に対して斜め下方に向く角度であり、参考例2では傾斜角度θを75度、参考例3では傾斜角度θを45度、参考例4では傾斜角度θを15度としている。さらに、参考例2〜4においては、いずれもV型溝C1の深さを1mmとしている。また、実施例5においては、傾斜面D1の角度θを45度に設定している。
以上の参考例1〜5の各導光体の後端部近傍の仕様を下記の表1にまとめて示す。
Figure 0003993190
以上の参考例1〜5の各導光体について、LEDランプから導光体の光入射面に光を照射したときの出射光の光強度分布を測定した。その結果を図14のグラフに示す。なお、光強度分布の測定は、LEDランプ、導光体及び計測器を図10に示す位置関係で配置して行った。また、図14のグラフには、前記した比較例1の光強度分布も記載している。
図14のグラフにおいて、横軸の距離10mm〜300mmまでの範囲が感光体ドラム3の画像形成領域に対応しており、距離300mmの付近が導光体の後端部近傍に対応している。そして、感光体ドラム3の画像形成領域において、導光体からの照射光の光強度が閾値k以上であれば、感光体ドラム3を十分に除電することができ、画像むら等のない良質な画像を得ることができる。
以上の図14のグラフからわかるように、参考例1の光強度分布は、距離300mmの付近つまり導光体T21の後端部近傍において光強度が閾値kを僅かに超えている。従って、参考例1の導光体T21を用いた場合は、距離300mmの付近でも感光体ドラム3を除電することができ、画像むら等が発生しない。さらに、参考例2〜5の光強度分布についても、距離300mmの付近つまり導光体T22〜T25の後端部近傍において光強度が閾値kを十分に超えている。従って、参考例2〜5の導光体T22〜T25を用いた場合は、距離300mmの付近でも感光体ドラム3を確実に除電することができ、画像むら等が発生しない。
ここで、以上の実施例1〜4の測定結果のうち、距離300mmの光強度を比較例1の光強度(距離300mm)にて正規化した値Rを下記の表2に示す。また、参考例1〜5の測定結果のうち、距離300mmの光強度を比較例1(距離300mm)の光強度にて正規化した値Rを下記の表3に示す。
Figure 0003993190
Figure 0003993190
以上の表2及び表3において、実施例1〜4と参考例1〜5とを比較すると、実施例1〜4は、参考例1〜5と同等もしくはそれ以上の効果(後端部の光強度増大効果)を達成できることがわかる。従って、参考例1〜5のように、導光体の後端部近上面に反射フィルムを貼り付ける処理、導光体の後端部近傍にV型溝を形成して反射フィルムを貼り付ける処理あるいは導光体の後端部に傾斜面を形成して反射フィルムを貼り付ける処理などの後端部加工を長尺の導光体自体に行わなくても、本発明のように、導光体の後端面の後方に反射面を分離して配置する構造とすることにより、導光体の後端部近傍から感光体ドラムに照射される照射光の光量を増大させることができ、感光体ドラムに照射される照射光の光量分布をより均一化することが可能になることがわかる。
本発明は、電子写真方式の画像形成プロセスにおいて光照射によって感光体の残留電荷を除電する光除電装置、及び、それを備えた複写機等の画像形成装置において、感光体の電荷を除電するために感光体に照射する照射光の光量分布を均一化するのに有効に利用することができる。
本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の光除電装置の一例を模式的に示す側面図(A)及び底面図(B)を併記して示す図である。 図2の光除電装置に用いる導光体の側面図である。 図2の光除電装置をコロナ帯電器に取り付けた状態を示す斜視図である。 図2の光除電装置をコロナ帯電器に取り付けた状態を示す側面図である。 図5のM−M断面図である。 図5のN−N断面図である。 コロナ帯電器の強制排気機構の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施例の説明図である。 光強度分布測定系の構成を示す図で、LEDランプ及び計測器の配置を示す図である。 本発明の実施例及び比較例について光強度分布を測定した結果を示すグラフである。 本発明の参考例に用いた導光体の後端部近傍の構成を模式的に示す図である。 本発明の参考例に用いた導光体の後端部の説明図である。 本発明の参考例について光強度分布を測定した結果を示すグラフである。 従来の光除電装置に使用されるLEDアレイの構成を示す斜視図である。 従来の光除電装置の構成を示す側面図である。
符号の説明
200 画像形成装置
1 露光ユニット
2a〜2d 現像器
3a〜3d,3 感光体ドラム
4a〜4d クリーナユニット
5a〜5d,5 帯電器(コロナ帯電器)
50 帯電ケース
50a 開口部
51 放電電極
52 グリッド
6a〜6d 中間転写ローラ
7 中間転写ベルト
8 中間転写ベルトユニット
9 中間転写ベルトクリーニングユニット
10 給紙トレイ
11 転写ローラ
12 定着ユニット
15 排紙トレイ
100 光除電装置
101 LEDランプ
102 導光体
102a 導光体の光入射面
102b 導光体の光出射面
102c 拡散反射面
102d 導光体の裏面
102e 導光体の後端面
121 前部支持片
122 後部支持片
103 支持部材(LEDランプ用)
104 前部支持部材
105 後部支持部材
150 反射部材
150a 対向面
151 反射フィルム
151a 反射面
106 排気ダクト
107 排気ファン
108 オゾン除去フィルタ

Claims (9)

  1. 電子写真方式の画像形成装置において感光体の電荷を除電するのに用いられる光除電装置であって、前記感光体に対向して配置される導光体と、その導光体の光入射面に光を照射する光源とを有し、前記導光体には前記光源からの光を前記感光体に向けて反射する拡散反射面が形成されているとともに、当該導光体の後端面が光透過面となっており、
    前記導光体の後端部を支持する支持部材に反射面を有する反射部材が一体形成され、その反射部材の反射面が前記導光体の後端面の後方に配置されていることを特徴とする光除電装置。
  2. 前記反射面が金属薄膜によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の光除電装置。
  3. 前記反射面を形成する金属薄膜の材料が、ニッケル、クロム、ニッケル−クロム合金または金であることを特徴とする請求項記載の光除電装置。
  4. 前記拡散反射面は、当該導光体の前記感光体への光出射面に対する高さ、及び、当該拡散反射面の幅が前記光源からの距離に応じて変化していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光除電装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の光除電装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、感光体の表面を帯電するコロナ帯電器を有し、そのコロナ帯電器のケースに前記導光体が支持部材を介して支持されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記コロナ帯電器のケースに空気抜き用の開口部が設けられており、その開口部よりも高い位置に前記導光体が支持されていることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記コロナ帯電器のケース内に発生したオゾンを含む空気を排気する排気手段が設けられていることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  9. 当該画像形成装置が、各色成分のトナー像をそれぞれ個別の感光体上に形成する複数のトナー像形成手段を、中間転写材の搬送方向に沿って直列に配置したタンデム方式の画像形成装置であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の画像形成装置。
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