JP2010008976A - 画像形成装置 - Google Patents

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Mitsuji Tsujita
辻田充司
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Abstract

【課題】導光部材の光出射面に現像剤が付着することを抑制可能な複写機を提供すること。
【解決手段】トナー画像が形成される感光体ドラム101と、トナー画像を紙に転写するための転写ユニットと、転写後の感光体ドラム101に残留したトナーを除去するためのクリーニングユニット105と、光を照射する光源2、及び光源2からの光を感光体ドラム101の表面に導く導光板3を有し、紙の表面の残留電荷を除電するための除電ユニット1とを備え、導光板3の、光出射面32側の端部35の上及び下の少なくとも一方から、感光体ドラム101に向けて張り出した庇部材5が設けられた複写機100である。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタ、複写機、及びファクシミリなどの画像形成装置に関する。
電子写真方式を採用する複写機やプリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置では、
感光体ドラム上に形成されたトナー画像が紙に転写され、転写されたトナー画像が紙に熱定着されて、用紙にトナー画像が形成される。又、感光体ドラム上にトナー画像を形成する際には、感光体ドラムの表面が一様に帯電された後、露光が行われて感光体ドラムの表面に静電潜像が形成され、その静電潜像がトナーによって現像されてトナー画像が形成される。
このような画像形成装置では、感光体ドラム上のトナー画像を転写した直後、若しくは感光体ドラム上をクリーニングした後に感光体ドラム上の残留電荷が除去(以下、除電という)され、感光体ドラムは再び帯電ユニットによって帯電される。この帯電前の残留電化の除去によって、その後の感光体ドラム表面の均一な帯電を実現することが出来る。
除電には、光による除電又はACチャージ等の電気的な除電などが用いられるが、コストや安全性の点より光除電が主流となっており、光源としては安価なLEDが複数配列されたものが一般的に用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
図12は、LEDを光源として用いた構成の画像形成装置の感光体ドラム周辺の部分構成図である。図12に示すように、感光体ドラム1001の周囲に、感光体ドラム1001の表面を帯電するための帯電ユニット1002と、感光体ドラム1001の表面にトナーを供給する現像ユニット1003と、中間転写ベルト1004を感光体ドラム1001に押圧する転写バックアップローラ1005と、除電ユニット1006と、クリーニングユニット1007が順に設けられている。
除電ユニット1006は、感光体ドラム1001と中間転写ベルト1004とのニップ部Nの出口付近であって、中間転写ベルト1004の下方に設けられており、点光源1009からの除電光が感光体ドラム1001に照射される。また、除電ユニット1006には、点光源1009から感光体ドラム1001の表面近傍まで黒色ルミラーなどの薄膜シート1008が設けられている。この薄膜シート1008は、点光源1009からの除電光が中間転写ベルト1004上のトナー画像へと照射され、その反射光が感光体ドラム1001に到達することによって生じる除電光ムラを防止している。
一方、図13は、除電ユニット1006を感光体ドラム1001側から見た図である。除電ユニット1006は、感光体ドラム1001の軸方向に複数のLEDからなる点光源1009が設けられており、その上方に薄膜シート1008が配置されている。この薄膜シート1008を保持するためにリブ等の支持具1010(図12も参照)が設けられており、支持具1010は、除電光を遮らないようにするために、点光源1009の外側(光路1011の外側)に配置されている。
しかしながら、薄膜シート1008は光路の外側を支持具1010で支持するしかなく、先端1008aが長手方向(図13における左右方向)において撓む場合がある。
このように先端1008aが長手方向において水平に保持されていないと、除電照射面積にバラツキが生じ、感光体ドラム1001の軸方向の除電光量にもバラツキが発生する。そのため、感光体ドラム1001の表面電位にバラツキが発生することになり、グレー画像の濃度ムラが発生する場合があった。
このように、中間転写ベルト1004方向への光の照射による除電光のバラツキを抑制するために薄膜シート1008を設けたとしても、薄膜シート1008の先端位置の保持が困難なため、依然、除電光量のバラツキは発生する。
又、点光源1009を用いていることによる輝点ムラを回避するため、点光源1009から感光体ドラム1001の表面まで所定の距離を設ける必要がある。更に、中間転写ベルト1004とクリーニングユニット1007の間のスペースが小さいため、図13に示すように光路幅1011wを大きく確保出来ず、薄膜シート1008で形成される光路1011の上下面での光吸収が多く発生し、感光体ドラム1001への照射効率が小さくなる。このため、点光源1009の数の増加、または光量の大きい高価なLEDを採用する必要があった。
このような問題を解決するために、点光源1009と感光体ドラム1001の間に板状の導光部材を設けた構成が提案されている。この導光部材によって、点光源1009から照射された光を感光体ドラムへと効率良く導くことが可能となる。
特開2006−234882号公報
しかしながら、感光体ドラム1001から中間転写ベルト1004にトナー画像が転写される際に飛散したトナーが落下し、導光部材の光出射面に付着し、除電光量が低下する場合があった。また、付着したまま放置して、光出射面に固着した場合、完全に清掃することが困難となり、除電ユニット全体を交換しなければならなくなっていた。
本発明は、上記従来の画像形成装置の課題を考慮して、導光部材の光出射面に現像剤が付着することを抑制可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
表面に現像剤画像が形成される、少なくとも1つの像担持体と、
前記現像剤画像を記録媒体に転写するための転写ユニットと、
前記転写後の前記像担持体に残留した現像剤を除去するためのクリーニングユニットと、
光を照射する光源、及び前記光源からの光を前記像担持体の表面に導く導光部材を有し、前記像担持体の表面の残留電荷を除電するための除電ユニットとを備え、
前記導光部材の、光出射面側の端部の上及び下の少なくとも一方から、前記像担持体に向けて張り出した庇部材が設けられた、画像形成装置である。
又、第2の本発明は、
前記庇部材は、導電性の部材であって、
前記現像剤画像と同極性となるように、前記庇部材に電圧を印加するように制御を行う制御ユニットを備えた、第1の本発明の画像形成装置である。
又、第3の本発明は、
前記制御ユニットは、
前記庇部材と前記像担持体との間で放電が発生する大きさの電圧を前記庇部材に印加するように制御を行う、第2の本発明の画像形成装置である。
又、第4の本発明は、
前記光出射面は、前記像担持体から現像剤を転写する場所の付近であって、前記転写ユニットの中間転写部材の下方に配置されており、
前記庇部材は、前記光出射面側の端部の前記上から張り出すように設けられている、第1の本発明の画像形成装置である。
又、第5の本発明は、
前記光出射面は、前記クリーニングユニットの下方に配置されており、
前記庇部材は、前記光出射面側の端部の前記上から張り出すように設けられている、第1の本発明の画像形成装置である。
又、第6の本発明は、
表面に現像剤画像が形成される、少なくとも1つの像担持体と、
前記現像剤画像を記録媒体に転写するための転写ユニットと、
前記転写後の前記像担持体に残留した現像剤を除去するためのクリーニングユニットと、
光を照射する光源、及び前記光源からの光を前記像担持体の表面に導く導光部材を有し、前記像担持体の表面の残留電荷を除電するための除電ユニットと、
非画像形成時に、前記導光部材の光出射面を覆うための保護部材と、
前記保護部材を前記光出射面から移動させる駆動ユニットと、
画像形成時には、前記保護部材を前記光出射面から移動させて、前記光出射面を露出させるように前記駆動ユニットの制御を行う制御ユニットとを備えた、画像形成装置である。
又、第7の本発明は、
前記導光部材は、板状の部材であり、
前記導光部材の前記光出射面は、対向する2つの主面に挟まれた側端面であり、
前記保護部材は、一方の前記主面上をスライドすることによって、前記導光部材の前記光出射面を覆うことが可能なフィルム状部材であり、その先端部分に、前記覆っている状態において前記光出射面を覆うように湾曲して形成された覆い部を有しており、
前記駆動ユニットは、前記フィルム状部材の後端部分が接続されたローラ部材を有し、
前記制御ユニットは、
前記画像形成時には、前記ローラ部材を回転させることにより、前記フィルム状部材を巻き取り、前記フィルム状部材の前記覆い部を前記導光部材の前記光出射面から移動させて、前記光出射面を露出し、
非画像形成時には、前記ローラ部材を反回転させることにより、前記フィルム状部材を押し出し、前記フィルム状部材の前記覆い部を前記導光部材の前記光出射面に移動させて、前記光出射面を覆う、第6の本発明の画像形成装置である。
又、第8の本発明は、
前記導光部材の前記光出射面は、フッ素加工されている、第1〜7のいずれかの本発明の画像形成装置である。
本発明によれば、導光部材の光出射面に現像剤が付着することを抑制可能な画像形成装置を提供することが出来る。
以下に、本発明にかかる画像形成装置の一例としての複写機について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
はじめに、本実施の形態1の複写機の全体構成について説明する。
図1は、本発明にかかる実施の形態1における複写機100の正面図である。図1に示すように、本実施の形態の複写機100は、その底部に画像形成される用紙を収納するための2つの給紙カセット110を備えている。又、複写機100は、その上部に露光ランプ、レンズ、ミラー等により原稿の画像を読み取る原稿読み取りユニット120を備えている。
また、本実施の形態における複写機100は、タンデム方式を用いたカラー複写機であり、ブラック画像形成ユニット130、イエロー画像形成ユニット140、シアン画像形成ユニット150、及びマゼンダ画像形成ユニット160を備えている。これら画像形成ユニット130、140、150、160によって形成された各画像を、用紙に転写する前に重ね合わせる中間転写ベルト170が配置されている。
さらに、4つの画像形成ユニット130、140、150、160の、各々の帯電器によって帯電された各々の感光体ドラムの表面を光走査することによって静電潜像を形成するレーザースキャナーユニット(以下、LSUと呼ぶ)200が、4つの画像形成ユニット130、140、150、160の下方に配置されている。
また、中間転写ベルト170上に形成されたトナー画像を、給紙カセット110から給紙された用紙に転写するための転写ローラ180が設けられている。この転写ローラ180は、中間転写ベルト170を介して、中間転写ベルト170の内側に設けられた駆動ローラ171を押圧している。更に、用紙に転写されたトナー画像を定着するための定着ユニット190が設けられている。又、上記定着ユニット190によって、トナー画像が定着された用紙が排出される排出トレイ210が設けられている。
次に、画像形成ユニットについて説明するが、4つの画像形成ユニット130、140、150、160の基本的構成は同じであるため、マゼンダ画像形成ユニット160を例に挙げて説明する。図2は、マゼンダ画像形成ユニット160の模式図である。マゼンダ画像形成ユニット160は、a−Si(アモルファスシリコン)系の感光体ドラム101と、感光体ドラム101を帯電させるための帯電ユニット102と、感光体ドラム101上のLSU200によって形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成するための現像ユニット103と、トナー画像を中間転写ベルト170に転写するための転写バックアップローラ104と、感光体ドラム101の表面の残留電荷を除電するための除電ユニット1と、感光体ドラム101の表面を研磨するためのクリーニングユニット105を備えている。また、図中矢印Jは、LSU200からの露光用の光を示している。尚、帯電ユニット102、現像ユニット103、クリーニングユニット105では、感光体ドラム101周囲のローラのみ図示しており、例えば、クリーニングユニット105における回収ローラ、スクレーパなどの他の構成は省略している。又、図2中において、感光体ドラム101の上方に転写バックアップローラ104及び中間転写ベルト170が配置されており、感光体ドラム101の表面に形成されたトナー画像は、ニップ部Nを通過した中間転写ベルト170の下側の面170aに転写されることになる。尚、本発明の像担持体の一例は、本実施の形態の感光体ドラム101に相当し、本発明の転写ユニットの一例は、本実施の形態では、中間転写ベルト170と、中間転写ベルト170を介して各色の感光体ドラムを押圧している4つの転写バックアップローラ104と、駆動ローラ171と、転写ローラ180等に相当する。又、本発明の中間転写部材の一例は、本実施の形態の中間転写ベルト170に相当する。又、本発明の像担持体から現像剤を転写する位置の一例は、本実施の形態のニップ部Nに相当する。
次に、本実施の形態の除電ユニット1及び、その近傍の構成について説明する。
本実施の形態の除電ユニット1は、クリーニングユニット105と、中間転写ベルト170の間、且つ感光体ドラム101と中間転写ベルト170とのニップ部Nの出口付近であって、中間転写ベルト170の下方に配置されている。
図3は、除電ユニット1と感光体ドラム101の斜視構成図である。図2及び図3に示すように、本実施の形態の除電ユニット1は、感光体ドラム101の軸101a方向に沿って設けられている複数の点光源2と、点光源2からの光を感光体ドラム101へと導く導光板3と、複数の点光源2及び導光板3が取り付けられているフレーム4とを備えている。点光源2は、LEDであり、本実施の形態では、図2に示すように横面発光タイプのものが用いられているが、上面発光タイプのものを用いても良い。又、図3ではフレーム4は一部のみ図示している。
又、導光板3は、図2及び図3において上下に主面34a、34bが向き、側端面の1つである入射面32が複数の点光源2に対向し、入射面32に対向する側端面である光出射面31が感光体ドラム101に対向するように配置されている。又、導光板3の主面34aは上方を向いているため、中間転写ベルト170と対向している。
また、図2及び図3に示すように、導光板3の、光出射面31側の端部35の上から感光体ドラム101に向けて張り出すように庇部材5が設けられている。本実施の形態では、主面34aに庇部材5は取り付けられている。
図4は、庇部材5の平面図である。この庇部材5は金属製であり、感光体ドラム101側の先端が鋸歯状に形成されており、その歯5aの先端の間隔Lは均一に形成されている。又、図3に示すように、この庇部材5に電圧を印可するための電圧印加ユニット6と、電圧印加ユニット6を制御するための制御ユニット220が設けられている(図1参照)。尚、本実施の形態の制御ユニット220は、画像読み取りユニット120等の他のユニットについても制御を行うが、他のユニットの制御については別の制御ユニットが行うように構成してもよい。
次に、本実施の形態の複写機100の画像形成時の動作について図1〜図3を主に用いて説明する。
原稿読み取りユニット120によって読み取られた画像データに基づいて、マゼンダ画像形成ユニット160、シアン画像形成ユニット150、イエロー画像形成ユニット140及びブラック画像形成ユニット130において、感光体ドラム101の表面が帯電ユニット111により表面が一様にプラスに帯電される。次に、LSU200によって感光体ドラム101表面の露光(図2矢印J参照)が行われ、露光された部分の表面電位が低くなることで静電潜像が形成される。次に、感光体ドラム101の表面に、現像ユニット112によりプラスに帯電したトナーが供給されて静電潜像が可視化されたトナー画像が形成される。
続いて、各感光体ドラム上のプラスに帯電したトナー画像は、転写バックアップローラ104に印加されたマイナスの電圧と、転写バックアップローラ104の押圧力によって、マゼンダ、シアン、イエロー、ブラックの順でトナー画像が中間転写ベルト170上に重ね合わされる。
この中間転写ベルト170への転写後、除電ユニット1の点光源2からの光が、入射面32から光出射面31へと導光板3を通過し、感光体ドラム101の表面に照射されることによって、感光体ドラム101のプラスの電荷が除電される(図2及び図3参照)。また、感光体ドラム101上に残留したトナーはクリーニングユニット105によって除去される(図2参照)。
同時に、給紙カセット110から用紙が給紙され、用紙はレジストローラによって一旦停止し、中間転写ベルト8上のトナー画像が形成された領域の移動タイミングに合わせて転写ローラ180へと送り出される(図1参照)。
そして、転写ローラ180によって中間転写ベルト170上に重ね合わされたトナー画像が用紙上に転写され、用紙は定着ユニット190へと搬送される。最後に、定着ユニット190にてトナー画像が定着された用紙が、排出トレイ210上へ排出される(図1参照)。
本実施の形態の複写機では、導光板3の、光出射面31側の端部35の上から感光体ドラム101に向かって張り出すように庇部材5が設けられているため、光出射面31の上方に位置するニップ部Nから飛散し落下してきたトナーが光出射面31に付着することを抑制出来、除電光量の低下を抑制することが可能となる。
また、本実施の形態の複写機では、上記画像形成の際に、感光体ドラム101に供給されたトナーと同じ極性(プラス)になるように、庇部材5に電圧印加ユニット6によって所定の電圧(例えば、1kV)が印加されている。尚、感光体ドラム101は接地されている。
このように、庇部材5の表面をトナーと同極性とすることで、上方に位置するニップ部Nから飛散し落下してきたトナーを電気的に反発させて、導光板3の光出射面31から遠ざけ、光出射面31にトナーが付着することを抑制することが可能となる。
尚、所定の電圧を庇部材5と感光体ドラム101の表面の間で放電が発生する大きさの電圧(例えば、3kV)とすることによって、更に以下の効果を発揮することが出来る。
画像形成の際には、上述したように、感光体ドラム101の表面はプラスの電荷に帯電しているが、ニップ部Nを通過した際に、転写バックアップローラ104のマイナスの電荷によって、マイナスに帯電する場合がある。このように感光体ドラム101の表面がマイナスに帯電すると、帯電ユニット111によって一様に帯電する際に帯電性能の低下を引き起こす場合があるが、庇部材5と感光体ドラム101の間で放電を発生させることで、感光体ドラム101の表面の逆極性(マイナス)の電荷を除去することが出来、より均一な帯電を行うことが可能となる。
又、庇部材5の歯5aの先端の間隔を一定とすることにより、針が汚れたとしても、より均一な放電を行うことが出来る。
又、本実施の形態の複写機100では、図2に示すように、中間転写ベルト170とクリーニングユニット105の間に除電ユニット1が配置されているが、クリーニングユニット105と帯電ユニット102の間に除電ユニット1が設けられていても良い。このような構成でも、クリーニングユニット105から飛散し落下してくるトナーが光出射面31に付着することを抑制することが出来る。
又、本実施の形態では、図2に示すように中間転写ベルト170の下方に除電ユニット1が配置されているが、中間転写ベルト170が除電ユニット1の下方に配置された構成であってもよい。そのような構成のマゼンダ画像形成ユニット161を図5に示す。タンデム方式の装置では、一般的に除電ユニットと中間転写ベルトの間のスペースが小さいため、点光源2及び導光板3を下方から支持するようにフレームを配置する場所の確保が困難である。そのため、マゼンダ画像形成ユニット161の除電ユニット10は、点光源2及び導光板3が上方からフレーム4によって支持されており、図2に示す除電ユニット1とは上下逆に構成されている。そのため、主面34bが上方に配置され、主面34bに庇部材5が設けられている。尚、図5中マゼンダ画像形成ユニット160と同様の構成については同じ符号を付しており、他のシアン画像形成ユニット、イエロー画像形成ユニット、及びブラック画像形成ユニットも同様の構成となっている。
このような構成の場合でも、導光板3の、光出射面31側の端部35の上から感光体ドラム101に張り出すように庇部材5を設けることによって、クリーニングユニット105から飛散して落下してくるトナーが光出射面31に付着することを抑制することが出来る。
又、本発明の画像形成装置として、本実施の形態では、中間転写ベルト170を用いたタンデム型のカラー複写機100を用いて説明したが、中間転写ベルト170を用いず、
ブラック、イエロー、シアン、及びマゼンダの各画像形成ユニットの各感光体ドラムに形成されたトナー画像が紙に直接転写される構成の画像形成装置であってもよい。このような構成の複写機300の部分構成図が図6(a)に示されている。
図6(a)に示す複写機300は、複写機100と同様にタンデム型のカラー複写機であるが、紙Pの搬送路310に沿って順にマゼンダ画像形成ユニット360、シアン画像形成ユニット350、イエロー画像形成ユニット340、及びブラック画像形成ユニット330が設けられている。また、本発明の記録媒体の一例である紙Pは転写ベルト320によって搬送されて各画像形成ユニットを通過し、感光体ドラム101に形成されたトナー画像が転写される。転写後、紙は、定着ユニット190へと搬送されて、トナー画像が定着される。図6(b)は、(a)の部分拡大図である。
複写機300では、転写バックアップローラ104が感光体ドラム101の下側に配置されており、感光体ドラム101と転写ベルト320とのニップ部Nの出口付近に除電ユニット10が設けられており、除電ユニット10の導光板3は、その主面34aがニップ部Nから排出された紙Pに対向するように設けられている。
この除電ユニット10の導光板3の、光出射面31側の端部35の上から感光体ドラム101に向かって張り出すように庇部材5が設けられている。
このような構成の複写機300においても、クリーニングユニット105から飛散し落下するトナーが光出射面に固着することを抑制することが出来る。尚、図6の構成では、本発明の転写ユニットの一例は、4つの転写バックアップローラ、転写ベルト320等に相当する。
また、本実施の形態では、図2に示すように、導光板3の、光出射面31側の端部35の上から感光体ドラム101に向けて張り出すように庇部材5を設けていたが、下から感光体ドラム101に向けて張り出すように庇部材を設けてもよいし、上及び下の双方から設けても良い。この場合、除電ユニット1の下方に配置されているクリーニングユニット105から飛散したトナーが光出射面31に近づき固着することを抑制することが出来る。尚、図5及び図6に示した除電ユニット10の導光板3の、光出射面31側の端部35の下から感光体ドラム101に向けて張り出すように庇部材を設けても良く、ニップ部Nから飛散したトナーが光出射面31に近づき付着することを抑制することが出来る。更に、光出射面31を下から覆うように設けた庇部材に電圧を印加してもよい。
尚、本実施の形態では、画像形成時にのみ庇部材5に電圧を印加しているが、非画像形成時にも電圧を印加してもよい。
又、本実施の形態では、庇部材5は、主面34aから水平に感光体ドラム101側に伸びているが、このような構成に限らず、先端が上方又は下方を向くように斜めに配置されていてもよい。
又、本実施の形態では、庇部材5は導光板3の主面34a、34bのいずれかに設けられているが、導光板3に固定されていなくても良く、要するに、導光板3の、光出射面31側の端部35の上又は下から感光体ドラム101へ張り出すように設けられておりさえすればよい。
(実施の形態2)
次に、本発明にかかる実施の形態2の複写機について説明する。
本実施の形態2の複写機の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるが、移動することによって導光板3の光出射面31を覆うことが可能な保護部材が設けられている点が異なる。そのため、本相違点を中心に説明する。
図7は、本実施の形態2の複写機の除電ユニット1近傍の構成図である。図7に示すように、本実施の形態2の複写機の除電ユニット1には、その上側にローラ部材11が設けられており、導光板34の上方の主面34aに沿って、本発明の保護部材の一例である板状のフィルム部材12が設けられている。このフィルム部材12の材料としては、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)等を用いることが出来、厚みは例えば、約50μmに設定出来る。
又、フィルム部材12は、その後端12bにおいてローラ部材11と接続されており、一方、フィルム部材12の感光体ドラム101側の端には、主面34b方向に湾曲した覆い部12aが形成されている。又、本実施の形態2の複写機では、ローラ部材11の回転制御を行う制御ユニット221が設けられている。
本実施の形態2の複写機では、非画像形成時に、図7に示すように、覆い部12aによって導光板3の光出射面31は覆われている。
一方、画像形成時には、制御ユニット221が、ローラ部材11を矢印A方向に回転制御することによって、フィルム部材12はローラ部材11に巻き取られ、覆い部12aもローラ部材11方向(矢印B方向)に引っ張られる。
その結果、図8に示すように、覆い部12aが主面34aに乗り上げ、光出射面31が露出される。そして、この光出射面31から除電光が感光体ドラム101へ照射され、感光体ドラム101の表面の残留電荷の除電が行われる。
一方、図8に示すような、覆い部12aが主面34aに乗り上げた状態から、ローラ部材11を矢印Aと反回転(矢印C方向)させることによって、フィルム部材12の弾性力により、矢印D方向へ移動し、図7に示すように光出射面31が覆い部12aによって覆われる。
以上のように、本実施の形態の複写機では、非画像形成時には、覆い部12aによって導光板3の光出射面31は覆われているため、浮遊トナーが光出射面31に付着することを抑制することができ、除電光量の低下を抑制することが出来る。
尚、図4に示すような構成の除電ユニット10に、ローラ部材11とフィルム部材12が設けられていても良く、図9にその構成を示す。図9に示す除電ユニット20では、図4に示す除電ユニット10と異なり、フレーム4´の感光体ドラム101側の先端部分4a´が、フレーム4と比較して点光源2側に位置しており、主面34bが露出している。また、ローラ部材11及びフィルム部材12は上方の主面34bとフレーム4´の間に設けられている。そして、光出射面31を露出させる時には、主面34bの露出している部分34s(フレームが設けられていない部分)に、覆い部12aが乗り上げた状態となる。尚、図9の構成では、フィルム部材12が配置されているため、導光板3はフレーム4´に上方から固定することが出来ず、長手方向(感光体ドラムの軸方向)の両端で固定されている。
又、本実施の形態では、実施の形態1で説明した庇部材は設けられていないが、庇部材が設けられていてもよい。但し、フィルム部材12が上方の主面(図7では主面34a、図9では主面34b)に設けられているため、下から感光体ドラム101に張り出すように庇部材を設けることが出来る。
更に、本実施の形態のフィルム部材12が庇部材を兼ねていても良い。図10は、除電ユニット20に、庇部材を兼ねているフィルム部材12´を用いた構成図である。図10では、フィルム部材12´によって光出射面31が覆われている状態が示されている。図10に示すフィルム部材12´は、感光体ドラム101側の先端に、光出射面31に沿うように、主面34a側に湾曲して形成された覆い部12a´と、その覆い部12a´の先端から感光体ドラム101側に向かって形成された庇部12b´とを有している。
この状態からローラ部材11を矢印A方向に回転することによってフィルム部材12´は、矢印B方向に移動し、図11に示すように、覆い部12a´が主面34bに乗り上げる。このとき、庇部12b´が、光出射面31の上方から感光体ドラム101に向かって突き出した状態となり、上方のクリーニングユニット105から飛散し落下してくるトナーを光出射面31に付着することを抑制することが可能な庇として機能する。
又、本実施の形態のローラ部材11及びフィルム部材12´を図6に示す複写機300に用いても良い。その際、図6に示す除電ユニット10に代えて除電ユニット20(図8参照)が配置される。尚、このようなフィルム部材12´を図7に示す除電ユニット1に適用してもよい。
又、実施の形態1、2で説明した導光板3の少なくとも光出射面31をフッ素加工してもよい。表面をフッ素加工することによって付着したトナーが固着することを抑制でき、メンテナンスの際等に容易に清掃することが可能となる。
又、実施の形態1、2では、光出射面31は鉛直方向に形成されているが、上又は下方に向けて傾斜していてもよいし、感光体ドラム101の表面で集光するように湾曲していてもよい。又、主面34a、34bが水平に配置されているが主面34a、34bも傾斜していても良い。
又、実施の形態1、2では、除電ユニットがニップ部N出口付近の中間転写ベルト170の下方、又はクリーニングユニット105の下方に配置されていたが、除電ユニット全体がそれぞれの下方に配置されていなくてもよく、少なくとも各感光体ドラム101に除電光が出射される光出射面31が、ニップ部N出口付近の中間転写ベルト170の下方、又はクリーニングユニット105の下方に配置されていれば、光出射面31へのトナーの付着という課題が発生し、庇部材5や、ローラ部材11及びフィルム部材12、12´を設けることで、光出射面31へのトナーの付着を抑制することが出来る。このような除電ユニット全体が配置されていない構成とは、例えば、1つの光源からの除電光を導光部材によって4つの画像形成ユニットの感光体ドラムに分けているような構成が挙げられる。
又、本発明の画像形成装置として、カラー複写機に限らず、モノクロの複写機であってもよいし、ファクシミリやプリンタであってもよい。
本発明の画像形成装置は、導光部材の光出射面に現像剤が固着することを抑制可能な効果を有し、プリンタ、複写機、及びファクシミリ等として有用である。
本発明にかかる実施の形態1における複写機100を模式的に示した正面構成図 本発明にかかる実施の形態1におけるマゼンダ画像形成ユニット160の正面構成図 本発明にかかる実施の形態1における除電ユニット1と感光体ドラム101の斜視構成図 本発明にかかる実施の形態1における庇部材5の平面図 本発明にかかる実施の形態1の変形例における複写機の除電ユニット10近傍の拡大構成図 本発明にかかる実施の形態1の変形例の複写機300の部分構成図 (a)の部分拡大図 本発明にかかる実施の形態2における複写機の光出射面31が覆われている状態を示す拡大構成図 本発明にかかる実施の形態2における複写機の光出射面31が露出している状態を示す拡大構成図 本発明にかかる実施の形態2の変形例における複写機の光出射面31が露出している状態を示す拡大構成図 本発明にかかる実施の形態2の変形例における複写機の光出射面31が覆われている状態を示す拡大構成図 本発明にかかる実施の形態2の変形例における複写機の光出射面31が露出している状態を示す拡大構成図 従来の複写機の部分構成図 従来の複写機の除電ユニットの平面図
符号の説明
1、10、20 除電ユニット
2 点光源
3 導光板
4 フレーム
31 光出射面
32 入射面
34a、34b 主面
11 ローラ部材
12フィルム部材
12a 覆い部
100 複写機
101 感光体ドラム
102 帯電ユニット
103 現像ユニット
104 転写バックアップローラ
105 クリーニングユニット
110 給紙カセット
120 原稿読み取りユニット
130 ブラック画像形成ユニット
140 イエロー画像形成ユニット
150 シアン画像形成ユニット
160 マゼンダ画像形成ユニット
170 中間転写ベルト
180 転写ローラ
190 定着ユニット
200 LSU

Claims (8)

  1. 表面に現像剤画像が形成される、少なくとも1つの像担持体と、
    前記現像剤画像を記録媒体に転写するための転写ユニットと、
    前記転写後の前記像担持体に残留した現像剤を除去するためのクリーニングユニットと、
    光を照射する光源、及び前記光源からの光を前記像担持体の表面に導く導光部材を有し、前記像担持体の表面の残留電荷を除電するための除電ユニットとを備え、
    前記導光部材の、光出射面側の端部の上及び下の少なくとも一方から、前記像担持体に向けて張り出した庇部材が設けられた、画像形成装置。
  2. 前記庇部材は、導電性の部材であって、
    前記現像剤画像と同極性となるように、前記庇部材に電圧を印加するように制御を行う制御ユニットを備えた、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御ユニットは、
    前記庇部材と前記像担持体との間で放電が発生する大きさの電圧を前記庇部材に印加するように制御を行う、請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記光出射面は、前記像担持体から現像剤を転写する場所の付近であって、前記転写ユニットの中間転写部材の下方に配置されており、
    前記庇部材は、前記光出射面側の端部の前記上から張り出すように設けられている、請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記光出射面は、前記クリーニングユニットの下方に配置されており、
    前記庇部材は、前記光出射面側の端部の前記上から張り出すように設けられている、請求項1記載の画像形成装置。
  6. 表面に現像剤画像が形成される、少なくとも1つの像担持体と、
    前記現像剤画像を記録媒体に転写するための転写ユニットと、
    前記転写後の前記像担持体に残留した現像剤を除去するためのクリーニングユニットと、
    光を照射する光源、及び前記光源からの光を前記像担持体の表面に導く導光部材を有し、前記像担持体の表面の残留電荷を除電するための除電ユニットと、
    非画像形成時に、前記導光部材の光出射面を覆うための保護部材と、
    前記保護部材を前記光出射面から移動させる駆動ユニットと、
    画像形成時には、前記保護部材を前記光出射面から移動させて、前記光出射面を露出させるように前記駆動ユニットの制御を行う制御ユニットとを備えた、画像形成装置。
  7. 前記導光部材は、板状の部材であり、
    前記導光部材の前記光出射面は、対向する2つの主面に挟まれた側端面であり、
    前記保護部材は、一方の前記主面上をスライドすることによって、前記導光部材の前記光出射面を覆うことが可能なフィルム状部材であり、その先端部分に、前記覆っている状態において前記光出射面を覆うように湾曲して形成された覆い部を有しており、
    前記駆動ユニットは、前記フィルム状部材の後端部分が接続されたローラ部材を有し、
    前記制御ユニットは、
    前記画像形成時には、前記ローラ部材を回転させることにより、前記フィルム状部材を巻き取り、前記フィルム状部材の前記覆い部を前記導光部材の前記光出射面から移動させて、前記光出射面を露出し、
    非画像形成時には、前記ローラ部材を反回転させることにより、前記フィルム状部材を押し出し、前記フィルム状部材の前記覆い部を前記導光部材の前記光出射面に移動させて、前記光出射面を覆う、請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記導光部材の前記光出射面は、フッ素加工されている、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
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