JP6148647B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式のプリンターや複写機等に好適に用いられる画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、画像形成処理を行った後に、クリーニング装置によって感光体の表面に残留するトナーを除去し、除電装置によって感光体に残留した電荷を除去する。その後、画像形成装置は、次の画像形成を行うために感光体の表面を帯電させる。良好な画像形成処理を行うためには、除電装置から光を照射して感光体の残留電荷を取り除き、感光体の表面を均一に帯電させる必要がある。
例えば、図6に示すように、特許文献1に係る画像形成装置に設けられた除電装置101は、単一の光源102と、感光体100に沿って棒状に延び光源102から射出された光(出力光)を一端面から入射して周面から発散させる導光体103と、導光体103から発散した光(除電光)を反射する反射体104と、を備えている。
特開2013−040983号公報
しかしながら、図7に示すように、上記のような除電装置101は、感光体100(導光体103)の長手方向に亘って均一な除電光量を得ることが困難であった。このため、除電装置101は、感光体100の長手方向において除電光量の分布にばらつき(リップル)を発生するという問題を有していた。特に、光源102付近の光は指向性が強いため、導光体103の入射側端面から40〜50mm程度の範囲では、除電光量のばらつきが大きくなっていた。したがって、特許文献1に記載の除電装置101は、除電光量のばらつきの大きな範囲で感光体100の残留電荷を適切に除去できず、良好な画像形成を担保することができなかった。
上記のような光源102付近の除電光量のばらつきを抑制するためには、導光体103を延長して出力光の入射側端面を感光体100から引き離すことが考えられる。これにより、導光体103内に入射した光は、延長された部分で乱反射し、導光体103の周面から略均一な除電光として発散される。しかしながら、導光体103を延長した場合、除電装置101およびこれを備える画像形成装置が大型化するという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、浸漬法によって製造された現像ローラーの特性を生かして、光量分布のばらつきに起因する画質不良を緩和すると共に小型化を図るための画像形成装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、感光体の表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する現像装置と、前記感光体に光を照射して前記感光体の感光層の電荷を除去する除電装置と、を備え、前記現像装置は、長手方向一端部を下側に向けて起立姿勢とした基材を塗料に浸漬させることで前記基材の表面をコート層で被覆した現像ローラーを含んで構成され、前記除電装置は、前記感光体の他端側に配置される単一の光源と、前記感光体の表面に対向して設けられ、前記光源から射出される光を他端面から入射して前記感光体に向けて発散させる導光体と、を含んで構成され、前記現像ローラーは、浸漬時に上側となる長手方向他端部を前記感光体の他端側に向けられて前記感光体の表面に対向して設けられている。
この構成によれば、コート層は、現像ローラーの長手方向一端部(浸漬時に下側)よりも長手方向他端部(浸漬時に上側)で薄く形成される。つまり、現像ローラーの直径は、長手方向一端部よりも他端部で小さくなる。このため、感光体と現像ローラーとの間の距離は、長手方向一端側よりも他端側で大きくなる。すなわち、除電光量のばらつき(リップル)が大きくなる光源側で、感光体と現像ローラーとの間の距離が大きくなる。このように、感光体と現像ローラー(コート層)との間の距離が広がることで、電界強度が小さくなるため、現像性を抑制することができる。これにより、除電光量のばらつき(感光体の表面電位の乱れ)に基づく画質不良(例えば、ハーフトーン画像での横スジ、濃度ムラ、ポジゴースト等)を緩和することができる。また、導光体を延長することなく、除電光量のばらつきに起因する画質不良を防止することができる。このため、除電装置およびこれを備える画像形成装置の大型化を防止することができる。
この場合、前記感光体は、長手方向一端部を下側に向けて起立姿勢としたドラム素管を塗料に浸漬させることで前記ドラム素管の表面に形成される感光層を含んで構成され、浸漬時に上側となる長手方向他端部を前記現像ローラーの他端側に向けて前記現像ローラーの表面に対向して設けられていることが好ましい。
この構成によれば、感光層は、感光体の長手方向一端部(浸漬時に下側)よりも長手方向他端部(浸漬時に上側)において薄く形成される。感光体の直径は、長手方向一端部よりも他端部で小さくなるため、感光体と現像ローラーとの間の距離(現像ギャップ)は、長手方向一端側よりも他端側で更に大きくなる。これにより、現像ギャップが更に広げられるため、電界強度(現像性)を抑制することができ、除電光量のばらつきに基づく画質不良を緩和することができる。
この場合、前記コート層の層厚は、前記現像ローラーの長手方向他端部から一端部に向けて40〜50mmの範囲で、他の部分よりも薄くなっていることが好ましい。
また、この場合、前記現像ローラーの一端部と他端部とにおける前記コート層の層厚差は、4〜5μmであることが好ましい。
これらの構成によれば、除電光量のばらつき(感光体の表面電位の乱れ)が生じる範囲において、感光体と現像ローラーとの間の距離(現像ギャップ)を広げることができる。これにより、画質不良を有効に緩和することができる。
本発明によれば、浸漬法によって製造された現像ローラーの特性を生かして、光量分布のばらつきに起因する画質不良を緩和することができる。また、画像形成装置の小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンターの内部構造を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの感光体ドラム、除電装置および現像ローラーを模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの現像装置の内部構造を模式的に示す断面図である。 浸漬法による現像ローラーの製造状況を模式的に示す説明図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るカラープリンターの感光体ドラム、除電装置および現像ローラーを模式的に示す断面図である。 従来の画像形成装置の除電装置等を模式的に示す斜視図である。 従来の画像形成装置の感光体の長手方向における除電光量分布を示すグラフである。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1および図2を参照して、画像形成装置としてのカラープリンター1の全体の構成について説明する。図1はカラープリンター1の内部構造を模式的に示す断面図である。図2は感光体ドラム30、除電装置35および現像ローラー54を模式的に示す断面図である。なお、以下の説明では、図1の紙面手前側をカラープリンター1の前側(正面側)とし、各図に適宜方向を示すこととする。
図1に示すように、カラープリンター1は、略箱型形状の装置本体2と、装置本体2の下部に設けられる給紙カセット3と、装置本体2の上部に設けられる排紙トレイ4と、を備えている。
また、カラープリンター1は、給紙部10と、画像形成部11と、定着装置12と、制御装置13と、を備えている。給紙部10は、給紙カセット3内の用紙Sを搬送経路14に供給するために給紙カセット3の右側近傍に設けられている。画像形成部11は、装置本体2の内部略中央に設けられている。定着装置12は、搬送経路14の下流側に設けられている。制御装置13は、カラープリンター1の各構成を統括制御するために設けられている。なお、給紙カセット3に収納される用紙Sは、紙製に限らず、樹脂フィルムやOHPシート等であってもよい。
画像形成部11は、4つのトナーコンテナ20と、中間転写ユニット21と、4つのドラムユニット22と、露光器23と、含んで構成されている。4つのトナーコンテナ20は、排紙トレイ4の下側に左右方向に並設されている。中間転写ユニット21は、各トナーコンテナ20の下側に配設されている。4つのドラムユニット22は、中間転写ユニット21の下側に配設されている。露光器23は、各ドラムユニット22の下側に配設されている。
4つのトナーコンテナ20は、4色のトナーとキャリアとを含む現像剤(所謂二成分現像剤)を収容している。中間転写ユニット21は、左右一対のローラーの間に架け渡される中間転写ベルト24を含んで構成されている。中間転写ベルト24は、ローラーを回転駆動することで、図1に示す矢印方向に走行する。なお、各トナーコンテナ20に収容される現像剤は、磁性トナーから成る一成分現像剤でもよい。
4つのドラムユニット22は、それぞれ、感光体ドラム30(感光体)と、帯電装置31と、現像装置32と、一次転写ローラー33と、クリーニング装置34と、除電装置35と、を含んで構成されている。なお、4つのドラムユニット22は同様の構成を有しているため、以下、1つのドラムユニット22について説明する。
感光体ドラム30は、前後方向に長い円筒状に形成され、軸心を中心として回転可能な状態で装置本体2に支持されている。感光体ドラム30は、中間転写ベルト24の下側表面に接触している。帯電装置31、現像装置32、一次転写ローラー33、クリーニング装置34および除電装置35は、感光体ドラム30の周囲に転写プロセス順に配置されている。一次転写ローラー33は、中間転写ベルト24を挟んで上側から感光体ドラム30に対向配置されている。中間転写ベルト24の右側には、二次転写ローラー36が配置され、二次転写ニップ部36aを形成している。
図2に示すように、感光体ドラム30は、ドラム素管40の表面に形成される感光層41を含んで構成されている。ドラム素管40は、例えば、アルミニウム製で前後方向に長い円筒状に形成されている。感光層41は、ドラム素管40の外周面に無機光導電性材料(アモルファスシリコン)や有機光導電性材料を塗布することで形成されている。
除電装置35は、単一の光源45と、導光体46と、を含んで構成されている。
光源45は、感光体ドラム30の他端側(本実施形態では前側)に配置されている。光源45は、例えば、LED(Light Emitting Diode)を実装した基板(図示せず)等を含んで構成され、制御装置13や電源(図示せず)に接続されている。
導光体46は、例えば、ガラスやアクリル樹脂等によって前後方向に長い略棒状に形成されている。導光体46は、感光体ドラム30の軸方向長さと略同一の長さに形成されている。導光体46は、感光体ドラム30の表面(図1では右斜め下側)に対向して設けられている。導光体46は、感光体ドラム30に対して平行に配置されている。導光体46の前端面(入射側端面46a)には、光源45が対向して配置されている。導光体46は、光源45から射出される光(出力光)を他端面(入射側端面46a(前端面))から入射して感光体ドラム30に向けて除電光として発散させる(図2の矢印参照)。
なお、ドラムユニット22を構成する軸周りに回転する部材(例えば、感光体ドラム30や一次転写ローラー33等)は、ギヤ列(図示せず)を介して接続される駆動装置15(図1参照)によって連動して回転駆動される。例えば、一次転写ローラー33の前端部には、ギヤ(図示せず)が軸着されており、駆動装置15は、ギヤを介して一次転写ローラー33を回転させる。
ここで、図1を参照して、カラープリンター1の動作について説明する。カラープリンター1の制御装置13は、入力された画像データに基づいて、以下のように画像形成処理を実行する。
各帯電装置31は、感光体ドラム30の表面を帯電させる。露光器23は、各感光体ドラム30に向けて画像データに対応した露光(図1の破線矢印参照)を行う。これにより、静電潜像が、各感光体ドラム30の表面に形成される。各現像装置32は、現像剤に含まれるトナーを用いて静電潜像をトナー像に現像する。これにより、4色のトナー像が、4つの感光体ドラム30の表面に担持される。4つのトナー像は、一次転写バイアスを印加した一次転写ローラー33によって、走行する中間転写ベルト24に順番に一次転写される。これにより、フルカラーのトナー像が、中間転写ベルト24の表面に形成される。
一方、給紙カセット3から供給された用紙Sは、搬送経路14を搬送されて二次転写ニップ部36aを通過する。フルカラーのトナー像は、二次転写バイアスが印加された二次転写ローラー36によって、用紙Sに二次転写される。定着装置12は、用紙Sにフルカラーのトナー像を定着させる。定着処理後の用紙Sは、排紙トレイ4に排出される。クリーニング装置34は、転写後に感光体ドラム30の表面に残ったトナーを除去する。除電装置35は、感光体ドラム30に光(除電光)を照射して感光体ドラム30の感光層41の電荷を除去する。
次に、図3を参照して、現像装置32について説明する。図3は現像装置32の内部構造を模式的に示す断面図である。なお、4つの現像装置32は同様の構成を有しているため、以下の説明では、1つの現像装置32について例示する。
現像装置32は、筐体50と、2つの攪拌部材51,52と、磁気ローラー53と、現像ローラー54と、規制ブレード55と、を含んで構成されている。
筐体50は、例えば、合成樹脂材料によって、内部に現像剤を収容可能に成形されている。筐体50の上部右側には、開口部50aが形成されている。筐体50の内側下部には、前後方向に延びる仕切壁50bが、第1搬送路56と第2搬送路57とを区画するように立設されている。仕切壁50bの前後両端部は、両搬送路56,57を連通させるように切り欠かれている。
筐体50には、トナーコンテナ20から第1搬送路56に現像剤を供給するための補給口50cが形成されている。補給口50cの近傍には、現像剤を所定の速度で補給するためのトナー補給モーター58が配設されている。なお、筐体50の底面には、余剰の現像剤を回収ボトル(図示せず)に排出するための排出口(図示せず)が形成されている。
2つの攪拌部材51,52は、それぞれ、第1搬送路56および第2搬送路57に沿って配置されている。各攪拌部材51,52は、回転軸部の周面に螺旋状のスクリュー羽根を固定して形成されている。各攪拌部材51,52は、軸心を中心に回転可能な状態で筐体50に支持されている。なお、2つの攪拌部材51,52は、互いに逆位相と成るスクリュー羽根を有している。
磁気ローラー53は、前後方向に長い略円筒状に形成されている。磁気ローラー53は、攪拌部材52の上方に対向して配置されている。磁気ローラー53は、現像バイアス電源(図示せず)に接続されている。
磁気ローラー53は、ローラー軸部60と、磁極部材61と、回転スリーブ62と、を有している。ローラー軸部60は、筐体50に回転不能に支持されている。磁極部材61は、ローラー軸部60に固定されている。回転スリーブ62は、非磁性材料によって円筒状に形成され、磁極部材61を覆うように設けられている。回転スリーブ62は、軸心を中心に回転可能な状態で筐体50に支持されている。
現像ローラー54は、前後方向に長い略円筒状に形成されている。現像ローラー54は、感光体ドラム30の軸方向長さと略同一の長さに形成されている。現像ローラー54は、磁気ローラー53の右斜め上方で磁気ローラー53との間にギャップ(以下、「対向部R」という。)を有して配置されている。また、現像ローラー54は、開口部50aから露出し、感光体ドラム30に対向して配置されている。現像ローラー54は、感光体ドラム30と磁気ローラー53とに対して平行に配置されている。現像ローラー54は、現像バイアス電源(図示せず)に接続されている。
現像ローラー54は、固定軸部63と、現像磁極部材64と、現像スリーブ65と、を有している。固定軸部63は、筐体50に回転不能に支持されている。現像磁極部材64は、磁気ローラー53の磁極部材61に対向して設けられている。現像磁極部材64は、磁極部材61の磁極とは異極性の磁石で形成されている。現像スリーブ65は、円筒状に形成され、現像磁極部材64を覆うように設けられている。現像スリーブ65は、現像磁極部材64との間に隙間を有し、軸心を中心に回転可能な状態で固定軸部63に支持されている。
規制ブレード55は、対向部Rよりも磁気ローラー52の回転方向上流側で筐体50に支持されている。規制ブレード55は、磁気ローラー53の外周面との間にギャップを有して配置されている。
各攪拌部材51,52および各ローラー53,54は、ギヤ列(図示せず)を介して接続される駆動装置66によって一体に回転駆動される。筐体50の底部には、透磁率センサー67が設けられている。透磁率センサー67は、現像剤中のキャリアの透磁率を検知する。なお、駆動装置66や透磁率センサー67等は、制御装置13に接続され、制御装置13によって適宜制御される。
なお、除電装置35の導光体46、および、各攪拌部材51,52、磁気ローラー53並びに現像ローラー54(以下、「対向部材」)は、それぞれ、感光体ドラム30の軸方向長さと略同一の長さに形成されているが、本発明はこれに限定されない。上記した対向部材は、感光体ドラム30の像担持領域(トナー像を担持することができる範囲)の前後幅よりも長く形成されていればよい。
次に、現像装置32の現像処理について説明する。制御装置13は、透磁率センサー67の検知結果に基づいてトナー補給制御を行う。具体的には、トナー補給モーター58は、制御装置13に制御されて、トナーコンテナ20から筐体50内に現像剤を補給する。駆動装置66は、制御装置13に制御されて、各攪拌部材51,52および各ローラー53,54を回転させる。現像バイアス電源は、制御装置13に制御されて、各ローラー53,54に対して直流電圧および交流電圧を重畳した現像バイアスを印加する。
2つの攪拌部材51,52は、軸周りに回転して、筐体50内の現像剤を搬送しながら攪拌する。現像剤に含まれるトナーは、第1搬送路56と第2搬送路57とを循環する過程で所定のレベルに帯電されたキャリアに保持される。
帯電した現像剤は、磁気ローラー53上に磁気ブラシを形成する。規制ブレード55は、磁気ブラシの層厚を規制する。磁気ローラー53は、磁気ブラシを現像ローラー54との対向部Rに搬送する。磁気ブラシ中のトナーは、磁気ローラー53と現像ローラー54との電位差等によって、現像ローラー54に移動する。これにより、現像ローラー54上にトナー薄層が形成される。
現像ローラー54は、トナー薄層を感光体ドラム30との対向領域に搬送する。現像ローラー54と感光体ドラム30との間の電位差によって、現像ローラー54上のトナーは、感光体ドラム30に向けて飛翔する。これにより、感光体ドラム30上の静電潜像は、トナー像に現像される。
現像ローラー54は、現像されずに残ったトナーを再び対向部Rに搬送する。磁気ブラシは、対向部Rに搬送されたトナーを回収し、磁極部材61の同極部分で磁気ローラー53から引き剥がされて第2搬送路57内に落下する。その後、制御装置13は、透磁率センサー67の検知結果に基づいて上記したトナー補給制御を行う。
現像装置32によって現像されたトナー像は、既に説明した手順で用紙Sに転写、定着される。そして、除電装置35は、トナー像の転写後の感光体ドラム30の残留電荷を光学的に除去する。しかしながら、単一の光源45を用いる除電装置35は、光源45からの出力光を導光体46の長手方向に亘って均一に発散できない場合がある。このため、感光体ドラム30の長手方向において、除電光量の分布にばらつき(リップル)が発生する。特に、光源45近傍となる導光体46の入射側端面46a(感光体ドラム30の前端面)から約40〜50mmの範囲で除電光量のばらつきが大きくなる(図2の黒矢印参照)。このため、感光体ドラム30の残留電荷の除去が不十分になる。残留電荷の除去が不十分な状態で画像形成処理を実行した場合、濃度ムラやポジゴースト等の画質不良が発生し易くなる。そこで、本実施形態に係るカラープリンター1は、浸漬法によって製造された現像ローラー54の特性を生かして、上記した弊害を緩和するように構成されている。
図2および図4を参照して、上記した現像装置32の現像ローラー54について更に説明する。図4は浸漬法による現像ローラー54の製造状況を模式的に示す説明図である。
図2に示すように、現像ローラー54の現像スリーブ65は、基材70の表面(外周面)をコート層71で被覆することで構成されている。なお、図2では、固定軸部63および現像磁極部材64を省略した現像ローラー54を図示している。基材70は、例えば、アルミニウム製で円筒状に形成されている。コート層71は、以下で説明するような浸漬法によって形成されている。
まず、基材70の外周面にアルマイト処理が施され、厚さ10μmのアルマイト層(酸化層)が形成される。基材70の上にアルマイト層が形成されることで、基材70に対するコート層71の付着力が増大する。この結果、コート層71の剥離が抑制される。その後、アルマイト層の表面が120℃で10分以上熱処理される。この熱処理は、意図的にアルマイト層にクラックを生じさせるために行われる。このように、予めアルマイト層にクラックを生じさせることで、後のコート層71の乾燥工程においてコート層71にクラックが生じることを抑止することができる。当該熱処理は、常に一定の温度で一定の時間だけ行われる。例えば、当該熱処理の時間は、乾燥工程に要する時間以上に定められている。これにより、基材70上のアルマイト層に対して概ね定量のクラックが生じる。
次に、図4に示すように、クラックを発生させたアルマイト層上にコート層71を形成する処理が行われる。具体的には、結着樹脂としてのアルコール可溶性のナイロン樹脂、導電剤として酸化チタン、分散媒体としてのメタノール800(重量部)を、直径1.0mmのジルコニアビーズと共にボールミルで約48時間混合することで、塗料(混合液)が準備される。
アルマイト処理された基材70は、塗液槽80に貯留した塗料の中に所定時間浸漬された後に引き上げられ、摂氏130度で10分間乾燥させる。このとき、基材70は、長手方向一端部を下側に向けた起立姿勢で、塗料に浸漬されると共に引き上げられる。すなわち、基材70は、軸方向を鉛直方向に向けて、その全長に亘って浸漬される。この結果、基材70の外周面上に厚み2μm〜11μm(平均層厚)のコート層71がコーティングされた現像ローラー54(現像スリーブ65)が製造される。
以上のように、コート層71の形成前に、アルマイト層にクラックを生成することで、塗料に含まれる導電剤が、乾燥中のコート層71の内部で発生する対流の影響で偏在することを防止することができる。これにより、導電材が均一に分散したコート層71を形成することができる。
図2に示すように、浸漬法によって形成されたコート層71は、浸漬時に下側となる部分よりも上側となる部分で薄くなる傾向がある。具体的には、コート層71の層厚は、塗料への浸漬時に上側となる現像ローラー54(基材70)の長手方向他端部から一端部に向けて40〜50mmの範囲で、他の部分よりも薄くなっている。一方、コート層71の層厚は、塗料への浸漬時に下側となる現像ローラー54(基材70)の長手方向一端部から他端部に向けて約10mmの範囲で、他の部分よりも厚くなっている。現像ローラー54の一端部と他端部とにおけるコート層71の層厚差は、4〜5μmである。なお、現像ローラー54(基材70)の長手方向中間部分では、コート層71の層厚は、略均一に形成されている。
浸漬法を用いて製造された現像ローラー54は、塗料への浸漬時に上側となる長手方向他端部を感光体ドラム30の他端側(本実施形態では前側)に向けられている。また、現像ローラー54は、感光体ドラム30の軸方向に沿うと共に感光体ドラム30の表面に対向して設けられている。すなわち、コート層71が薄い現像ローラー54の他端部は、除電装置35の光源45の配置側に向けられている。現像ローラー54のコート層71の薄い範囲は、感光体ドラム30の軸方向に直交する方向から見て、除電光量の分布にばらつき(リップル)が発生する範囲に対応している。
以上説明した本実施形態に係るカラープリンター1によれば、現像ローラー54の直径は、浸漬時に下側となる長手方向一端部(直径D1)よりも浸漬時に上側となる他端部(直径D2)で小さくなる(D1>D2)。このため、感光体ドラム30と現像ローラー54との間の距離(現像ギャップ)は、後側となる長手方向一端側(現像ギャップG1)よりも前側となる他端側(現像ギャップG2)で大きくなる(G1<G2)。すなわち、除電光量のばらつき(リップル)が大きくなる光源45側(前側)で、感光体ドラム30と現像ローラー54との間の距離(G2)が大きくなる。このように、感光体ドラム30と現像ローラー54(コート層71)との間の距離が広がることで、電界強度が小さくなるため、現像性を抑制することができる。これにより、除電光量のばらつき(感光体ドラム30の表面電位の乱れ)に基づく画質不良(例えば、ハーフトーン画像での横スジ、濃度ムラ、ポジゴースト等)を緩和することができる。
除電光量のばらつきは、例えば、導光体46を前方に50mm程度延長することで解消可能であるが、カラープリンター1等の大型化を招くため、安易に導光体46を延長することはできない。この点、本実施形態に係るカラープリンター1によれば、導光体46を延長することなく、除電光量のばらつきに起因する画質不良を防止することができる。このため、除電装置35およびこれを備えるカラープリンター1の大型化を防止することができる。
また、本実施形態に係るカラープリンター1によれば、除電光量のばらつき(感光体ドラム30の表面電位の乱れ)が生じる範囲(導光体46の入射側端面46aから40〜50mm程度)において、感光体ドラム30と現像ローラー54との間の距離(現像ギャップG2)を広げることができる。これにより、画質不良を有効に緩和することができる。
なお、図5に示すように、本実施形態の変形例に係るカラープリンター1として、感光体ドラム30の感光層41が、浸漬法によって形成されていてもよい。具体的には、感光体ドラム30は、長手方向一端部を下側に向けて起立姿勢としたドラム素管40を塗料に浸漬させることでドラム素管40の表面に形成される感光層41を含んで構成されてもよい。なお、感光層41の塗料は、コート層71の塗料とは異なるものであり、無機光導電性材料や有機光導電性材料を含んでいる。この感光体ドラム30は、浸漬時に上側となる長手方向他端部を現像ローラー54の他端側(本実施形態では前側)に向けて現像ローラー54の表面に対向して設けられている。
本実施形態の変形例に係るカラープリンター1によれば、感光層41は、感光体ドラム30の長手方向一端部(浸漬時に下側)よりも長手方向他端部(浸漬時に上側)において薄く形成される。感光体ドラム30の直径は、後側となる長手方向一端部(直径D3)よりも前側となる他端部(直径D4)で小さくなる(D3>D4)。このため、感光体ドラム30と現像ローラー54との間の距離(現像ギャップ)は、後側(現像ギャップG3)よりも前側(現像ギャップG4)で更に大きくなる(G3<G4)。これにより、現像ギャップG4が更に広げられるため、電界強度(現像性)を抑制することができ、除電光量のばらつきに基づく画質不良を緩和することができる。
なお、各一次転写ローラー33の駆動側には、駆動装置15からの駆動力によって感光体ドラム30から離れる方向に力が働く。このため、各一次転写ローラー33の駆動側における転写能力が低下し易くなっている。本実施形態(変形例も含む)では、各一次転写ローラー33の駆動側は、除電装置35の光源45の配置側(前側)に設けられているため、除電光量のばらつきに基づく不良画像の転写を抑制することができる。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る画像形成装置における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施態様に限定されるものではない。上記実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えや組み合わせが可能であって、上記実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 カラープリンター(画像形成装置)
30 感光体ドラム(感光体)
32 現像装置
35 除電装置
40 ドラム素管
41 感光層
45 光源
46 導光体
54 現像ローラー
70 基材
71 コート層

Claims (4)

  1. 感光体の表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する現像装置と、
    前記感光体に光を照射して前記感光体の感光層の電荷を除去する除電装置と、を備え、
    前記現像装置は、長手方向一端部を下側に向けて起立姿勢とした基材を塗料に浸漬させることで前記基材の表面をコート層で被覆した現像ローラーを含んで構成され、
    前記除電装置は、
    前記感光体の他端側に配置される単一の光源と、
    前記感光体の表面に対向して設けられ、前記光源から射出される光を他端面から入射して前記感光体に向けて発散させる導光体と、を含んで構成され、
    前記現像ローラーは、浸漬時に上側となる長手方向他端部を前記感光体の他端側に向けられて前記感光体の表面に対向して設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体は、
    長手方向一端部を下側に向けて起立姿勢としたドラム素管を塗料に浸漬させることで前記ドラム素管の表面に形成される感光層を含んで構成され、
    浸漬時に上側となる長手方向他端部を前記現像ローラーの他端側に向けて前記現像ローラーの表面に対向して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記コート層の層厚は、前記現像ローラーの長手方向他端部から一端部に向けて40〜50mmの範囲で、他の部分よりも薄くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像ローラーの一端部と他端部とにおける前記コート層の層厚差は、4〜5μmであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
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