JPH08254930A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08254930A
JPH08254930A JP5737895A JP5737895A JPH08254930A JP H08254930 A JPH08254930 A JP H08254930A JP 5737895 A JP5737895 A JP 5737895A JP 5737895 A JP5737895 A JP 5737895A JP H08254930 A JPH08254930 A JP H08254930A
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Japan
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charging
image
photoconductor
photosensitive member
photosensitive layer
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JP5737895A
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Koji Goto
浩二 後藤
Yosuke Morikawa
陽介 森川
Akira Yoshida
晃 吉田
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前露光の光量分布を自在に調整できるため、
感光層の膜厚差などの影響を受け易い直流印加の接触帯
電においても、均一で良好なコピー画像が得られる画像
形成装置を提供する。 【構成】 電子写真感光体と、該感光体を除電する前露
光手段と、該感光体表面に接触配置され直流電圧が印加
されることによって該感光体表面を帯電する帯電部材と
を備えた画像形成装置において、該前露光手段が該感光
体表面に対する露光の光量分布を自在に調整できるよう
にした画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接触方式の帯電部材を
電子写真感光体に接触させて該感光体に対する帯電を行
う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において、
例えばセレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛、アモルファ
スシリコン、有機光導電体などの電子写真感光体(以下
適宜「感光体」という。)に帯電、露光、現像、転写、
定着、クリーニングなどの基本的プロセスを行うことに
より画像を得る際、帯電プロセスは従来からほとんど金
属ワイヤに高電圧(DC5〜8kV)を印加し発生する
コロナにより帯電を行っている。しかし、この方法では
コロナ発生時にオゾンやNOX などのコロナ生成物が感
光体表面を変質させて画像ボケや劣化を進行させたり、
ワイヤの汚れが画像品質に影響し、画像白抜けや黒スジ
を生じさせるなどの問題があった。特に、感光層が有機
光導電体を主体として構成される電子写真感光体は、他
のセレン感光体やアモルファスシリコン感光体に比べて
化学的安定性が低く、コロナ生成物にさらされると化学
反応(主に酸化反応)が起こり劣化しやすい傾向にあ
る。従って、コロナ帯電下で繰り返し使用した場合には
前述の劣化による画像ボケや感度の低下によるコピー濃
度薄が起こり耐印刷寿命が短くなる傾向にあった。
【0003】また、コロナ帯電では電力的にも感光体に
向かう電流が全体の5〜30%に過ぎず、ほとんどがシ
ールド板に流れてしまい、帯電手段としては効率の悪い
ものであった。
【0004】このような問題点を補うために、コロナ放
電器を利用しないで、感光体に接触させた帯電部材によ
って、感光体表面を接触帯電させる提案がなされている
(例えば特開昭57−178267号公報、特開昭56
−104351号公報、特開昭58−40566号公
報、特開昭58−139156号公報、特開昭58−1
50975号公報)。
【0005】具体的には、感光体表面に、1〜2kV程
度の直流電圧を外部より印加した導電性弾性ローラなど
の帯電部材を接触させることにより、感光体表面を所定
の電位に帯電させるものである。
【0006】しかし、接触帯電方法は多数の提案がある
にもかかわらず、市場実績は全くない。その理由として
は帯電の不均一性、直接電圧を印加することによる感光
体の放電絶縁破壊の発生が原因として挙げられる。帯電
の不均一性は、感光体表面の各部に均一な帯電がなされ
ず斑点状やスジ状の帯電ムラを生じてしまうもので、正
現像方式の場合に起こる白ポチ(ベタ黒画像に白い斑点
やスジが現われる現象)、または反転現像方式の場合に
起こるかぶり、といった画像欠陥になる。
【0007】更には、電荷輸送層の膜厚差による帯電能
の差が従来のコロナ帯電系よりも著しく現れる。そし
て、コロナ帯電系では感光体と金属ワイヤの距離を帯電
能の異なりにより傾けるなどが可能であるが、接触帯電
系ではその構造上不可能である。そのため、暗部電位の
差が生じ、画像濃度差となり、画像欠陥となる。
【0008】このような問題点を解決して帯電の均一性
を向上させるために、直流電圧に交流電圧を重畳して帯
電部材に印加する方法が提案されている(特開昭63−
149668号公報)。この帯電方法は、直流電圧(V
DC)に交流電圧(VAC)を重畳することによって脈流電
圧を印加して均一な帯電を行うものである。
【0009】この場合、帯電の均一性を保持して、正現
像方式における白ポチ、反転現像方式における黒ポチ,
かぶりといった画像欠陥を防ぐためには、重畳する交流
電圧が、直流電圧の2倍以上のピーク間電位差(V
P-P )を持っていることが必要である。
【0010】しかし、画像欠陥を防ぐために重畳する交
流電圧を上げていくと、脈流電圧の最大印加電圧によっ
て、感光体内部のわずかな欠陥部位において放電絶縁破
壊が起こってしまう。特に、感光体が絶縁耐圧の低い有
機感光体の場合には、この絶縁破壊が著しい。この場
合、正現像方式においては接触部分の長手方向にわたっ
て画像が白ヌケし、反転現像方式においては黒オビが発
生してしまう。更には、ピンホールがある場合、そこの
部位が導通路となって電流がリークして帯電部材に印加
された電圧が降下してしまうという問題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】従って、本発明の
目的は、帯電の不均一による白抜け、黒スジ、感光体の
リークなどによる画像欠陥などの発生がなく、感光体の
耐印刷寿命が長く、ムラ、カブリの無い高品質のコピー
画像を安定して供給できる画像形成装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子写真感光
体と、該感光体を除電する前露光手段と、該感光体表面
に接触配置され直流電圧が印加されることによって該感
光体表面を帯電する帯電部材とを備えた画像形成装置に
おいて、該前露光手段が該感光体表面に対する露光の光
量分布を自在に調整できるようにしたことを特徴とする
画像形成装置である。
【0013】本発明においては、接触帯電に先立ち、電
子写真感光体に対する前露光光量分布を調整自在にする
ことにより、電子写真感光体の製造時に生じるムラ(電
荷発生層、電荷輸送層などの膜厚差による帯電特性差)
を無くすことができ、更に電子写真感光体が低抵抗化さ
れ、直流印加の接触帯電に必要な静電容量が得られてい
る。
【0014】以下、図面に沿って本発明を説明する。
【0015】電子写真感光体(感光体)に対し帯電部材
を接触させ、帯電を行う直接帯電法は、感光体と帯電部
材との接触部近傍の微小空間において、パッシェン則に
従う空隙破壊放電によって行われるが、帯電メカニズム
の性格上、感光体の比誘電率、膜厚(静電容量)、帯電
部材の抵抗値、印加電圧など多数の要因が関与してお
り、均一に帯電させるためにはこれらの条件が非常に限
られた範囲内に限定されてしまう。
【0016】特に、直流電圧による接触帯電では電子写
真感光体の膜厚が厚くなると帯電能が低下し、逆に膜厚
が薄いと帯電能が高くなる特性を有し、また一般に光を
照射した際の電位減衰量、すなわち感度は、感光層の膜
厚が厚い程高く、薄い程低くなるため、電子写真感光体
の膜厚差がより強調されることになる(感光層の薄い部
分は帯電能が高く、更に感度が低いため、正規現像系に
おいては周りの部分に比べ濃い画像となる)。
【0017】ここで、電子写真感光体の感光層の膜厚は
製造方法、条件によって大きく左右されるものであるが
一般に用いられている浸漬塗布方式では、感光体塗り始
め(引き上げ始め)は薄くなる傾向にあるため、直流電
圧による接触帯電を行った場合、感光体上端は画像濃度
が高く逆に下端は薄くなる。
【0018】また、接触帯電の帯電因子の一つである感
光体の静電容量であるが、感光体の比誘電率、膜厚以外
にも帯電前に行なう前露光条件によっても変化すること
が知られている。
【0019】そこで、本出願人らは、感光体及び前露光
条件をそれぞれ変化させ種々の実験を行うことにより、
感光体の感光層膜厚ムラによる画像ムラを、接触帯電に
先立ち行なわれる露光(前露光)の光量分布を調整する
ことにより無くすことができることを見出した。
【0020】感光層の薄い上端部(浸漬塗布時における
引き上げ方向)においては、帯電前、または帯電とほぼ
同時に照射する前露光を強く、また感光層の厚い下端部
においては弱く調整することにより、感光層の膜厚差に
よる帯電能差を無くすことが可能となり、従って均一な
複写画像を安定して得ることができる。
【0021】以下、更に具体的に説明する。
【0022】図1は、本発明に係る電子写真方式の画像
形成装置の構成を示す模式図である。この画像形成装置
は、像担持体として矢印R1方向に回転自在に支持され
た電子写真感光体1を備えている。帯電部材2は、電子
写真感光体1と接触配置されており、接続されている外
部電源(不図示)から印加される電圧により、感光体1
に対して帯電を行う。
【0023】本発明で使われる帯電部材2の形状として
は、図1に示すようなローラの他、ブレード、ベルトな
どいずれの形状をとってもよく、画像形成装置の仕様、
形態に合わせて選択可能である。また、この帯電部材2
の材質としては、アルミニウム、鉄、銅などの金属、ポ
リアセチレン、ポリピロール、ポリチオフエンなどの導
電性高分子材料、カーボン、金属などを分散させて導電
性処理したゴムや人工繊維、またはポリカーボネート、
ポリビニル、ポリエステルなどの絶縁性物質の表面を金
属や他の導電性物質によってコートしたものなどを用い
ることができる。帯電部材2の体積抵抗値としては、1
〜1012Ω・cm、特には102 〜10 10Ω・cmの範
囲が好ましい。
【0024】図2、図3及び図4は、電子写真感光体1
の典型的な構成を示すものであり、感光層が有機光導電
体を主成分として構成されている。
【0025】有機光導電体としては、ポリビニルカルバ
ゾールなどの有機光導電性ポリマーを用いたもの、また
は低分子量の有機光導電性物質を結着剤樹脂中に含有し
たものなどがある。
【0026】図2に示す電子写真感光体1は、導電性支
持体10上に感光層11が設けられており、この感光層
11は、結着剤樹脂中に電荷発生物質を分散含有した電
荷発生層12と、電荷輸送物質を含有した電荷輸送層1
3の積層構造である。この場合、電荷輸送層13は、電
荷発生層12の上に積層されている。
【0027】図3に示す電子写真感光体1は、図2の場
合と異なり、感光層11の電荷輸送層13は、電荷発生
層12の下に積層されている。この場合、電荷発生層1
2中には電荷輸送物質が含有されていてもよい。
【0028】図4に示す電子写真感光体1は、導電性支
持体10上に感光層11が設けられており、この感光層
11は、結着剤樹脂中に電荷発生物質と電荷輸送物質が
含有されている。
【0029】また、図2、図3及び図4に示した感光体
1の表面に保護層などの表面層を設けてもよい。
【0030】これらの感光体1のうち、本発明において
好ましい感光体1は、図2に示すように感光層11が、
導電性支持体10側から電荷発生層12、次いで電荷輸
送層13の順で積層されている構造のものである。
【0031】導電性支持体10としては、アルミニウ
ム、ステンレスなどの金属、紙、プラスチックなどの円
筒状シリンダー、シートまたはフィルムなどが用いられ
る。また、これらの円筒状シリンダー、シートまたはフ
ィルムは、必要に応じて導電性ポリマー層または酸化ス
ズ、酸化チタン、銀粒子などの導電性粒子を含有する樹
脂層を有していてもよい。
【0032】また、導電性支持体10と感光層11との
間には、バリアー機能と下引機能をもつ下引層(接着
層)を設けることができる。
【0033】下引層は感光層11の接着性改良、塗工性
改良、導電性支持体10の保護、導電性支持体10上の
欠陥の被覆、導電性支持体10からの電荷注入性改良、
感光層11の電気的破壊に対する保護などのために形成
される。その膜厚は0.2〜2μm程度である。
【0034】電荷輸送物質としては、ピリリウム、チオ
ピリリウム系染料、フタロシアニン系顔料、アントアン
トロン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、ピラゾロン顔
料、アゾ顔料、インジゴ顔料、キナクリドン系顔料、非
対称キノシアニン、キノシアニンなどを用いることがで
きる。
【0035】電荷輸送物質としては、ヒドラゾン系化合
物、ピラゾリン系化合物、スチリル系化合物、オキサゾ
ール系化合物、チアゾール系化合物、トリアリールメタ
ン系化合物、ポリアリールアルカン系化合物などを用い
ることができる。
【0036】電荷発生層12は、前記の電荷発生物質を
0.5〜4倍量の結着剤樹脂、及び溶剤とともに、ホモ
ジナイザー、超音波、ボールミル、振動ボールミル、サ
ンドミル、アトライター、ロールミルなどの方法でよく
分散し、塗布、乾燥されて形成される。その厚みは5μ
m以下、特には0.01〜1μmの範囲が好ましい。
【0037】電荷輸送層13は、一般的には前記の電荷
輸送物質と結着剤樹脂を溶剤に溶解し、塗布して形成す
る。電荷輸送物質と結着剤樹脂との混合割合は2:1〜
1:2程度である。溶剤としてはアセトン、メチルエチ
ルケトンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸エチルなど
のエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素類、クロルベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素など
の塩素系炭化水素類などが用いられる。この溶液を塗布
する際には、例えば浸漬コーティング法、スプレーコー
ティング法、スピンナーコーティング法などのコーティ
ング法を用いることができ、乾燥は10〜200℃、好
ましくは20〜150℃の範囲の温度で5分〜5時間、
好ましくは10分〜2時間の時間で送風乾燥または静止
乾燥下で行うことができる。生成した電荷輸送層13の
膜厚は5〜30μm、特には10〜28μmの範囲が好
ましい。
【0038】電荷輸送層13を形成するのに用いられる
結着剤樹脂としては、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、
ポリエステル、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレー
ト、ポリサルホン、ポリフエニレンオキシド、エポキシ
樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂、及び不飽和樹
脂などから選ばれる樹脂が好ましい。特に好ましい樹脂
としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリカーボネー
ト樹脂及びジアリルフタレート樹脂が挙げられる。
【0039】また、電荷発生層12または電荷輸送層1
3には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、潤滑剤など種々の
添加剤を含有させることができる。
【0040】以上で、画像形成装置の感光体1、帯電部
材2に説明を終了し、つづいて、再度、図1を参照して
画像形成装置のその他の部材の構成、作用について説明
する。
【0041】画像形成装置は、電子写真感光体1の周面
上にローラ形状の帯電部材2、像露光手段3、現像器
4、給紙ローラ5と給紙ガイド5a、転写分離帯電器
6、クリーナ7、前露光手段8が配置されている。
【0042】画像形成の方法は、まず、電子写真感光体
1上に接触配置されている帯電部材2に電圧を印加し、
感光体1表面を帯電し、像露光手段3によって原稿に対
応した画像を感光体1に像露光し、静電潜像を形成す
る。次に、現像器4中のトナーを感光体1に付着させる
ことにより、感光体1上の静電潜像を現像(可視像化)
する。更に感光体1上に形成されたトナー像を給紙ロー
ラ5、給紙ガイド5aなどを介して供給された紙などの
転写材上に、転写分離帯電器6によって転写し、クリー
ナ7によって、転写材に転写されずに感光体1上に残っ
た残トナーを回収する。なお、感光体1内部に残留電荷
が残るような場合には、前露光手段8によって感光体1
に光を当て除電するのが好ましい。一方、トナー像が転
写された転写材は、搬送部(不図示)によって定着器
(不図示)に送られてトナー像が転写材表面に定着され
る。
【0043】この画像形成装置において、像露光手段3
の光源はハロゲン光、蛍光灯、レーザ光などを用いるこ
とができる。また必要に応じて他の補助プロセスを加え
てもよい。
【0044】本発明の画像形成装置は、複写機だけでな
くレーザビームプリンタ、CRTプリンタ、電子写真製
版システムなど電子写真応用分野に広く適用することが
できる。
【0045】
【実施例】帯電部材2、感光体1について、更に詳細に
説明する。 (実施例1)ウレタンゴム100重量部に導電性カーボ
ン4重量部を熔融混練し、φ5mm、長さ350mmの
ステンレス芯を中心軸としてφ20mm×330mmに
なるようにローラ形状の帯電部材2を成形した。体積抵
抗値106 Ω・cmであった。
【0046】次に、電子写真感光体1を以下のようにし
て作製した。
【0047】φ80mm、L=360mmのアルミニウ
ムシリンダーを導電性支持体10として、これにポリア
ミド樹脂(商品名:アミランCM8000、東レ製)の
5%メタノール溶液を浸漬法で塗布し、1μm厚の下引
層を設けた。
【0048】次に、下記構造式
【0049】
【式1】 のビスアゾ顔料を2部(重量部、以下同様)、下記構造
【0050】
【式2】 の樹脂(a)を1部、及びシクロヘキサノン100部を
1φガラスビーズを用いたサンドミル装置で20時間分
散した。この分散液にテトラヒドロフラン100部を加
えて、下引層上に塗布し、80℃で10分熱風乾燥して
0.2μmの電荷発生層12を形成した。
【0051】次いで、下記構造式の化合物(2)を9部
【0052】
【式3】 及びビスフエノールZ型ポリカーボネート(商品名:Z
−200、三菱ガス化学製)10部をモノクロロベンゼ
ン100部に溶解した。
【0053】この溶液を前記電荷発生層12上に塗布
し、100℃1時間熱風乾燥して25μmの電荷輸送層
13を形成した。
【0054】この感光体1の感光層膜厚分布を図5に示
す。図5より明らかなように、感光体1の感光層膜厚は
浸漬塗布上端部が中央部に比べ2〜3μm薄く、下端部
が1〜2μm厚くなっていた。
【0055】次に、キヤノン製NP4050をベースと
し、像露光手段、現像器、給紙系、転写、分離帯電器、
搬送系はそのまま使用し、1次帯電手段として前述のロ
ーラ形状の帯電部材2、クリーナ7はウレタンゴム製の
ブレードによるブレードクリーニングのみでクリーニン
グを行う形式に改造し、前露光手段はタングステンラン
プと複写機より抜き出し自在とした光量調整羽根(図
6)で構成した。ここで、図6の光量調整羽根は、3枚
の羽根で構成されている。支持台9−1に、中央部で曲
がるように連結された2枚の駆動羽根9−2がビス、長
穴で固定されている。光量調整はこの長穴のビス止め位
置で行なうようにした。
【0056】次に、帯電ローラ2に印加する電圧は直流
−1400Vとした。この複写機に先の感光体1を装着
し、前露光分布を変化させて感光体表面電位、画像出し
を行なった。結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】感光体の表面電位は中央、前、奥3点で測
定した。なお、前(感光体塗工時上部)は中央より14
5mm手前、奥(感光体塗工時下部)は中央より145
mm奥側である。各測定点において暗部電位:VD 、ハ
ーフトーン電位:VHT、明部電位:VL の測定及び画像
出しにより評価を行った。
【0059】表1から明らかなように、本実施例による
前露光手段を用いることにより感光体製造時に生じる画
像ムラを無くすことができ良質な画像を得ることが可能
となった。次に表1中の前露光均一、前40%up/奥
20%downの各条件にて繰り返し耐久試験を行なっ
た結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】比較例、実施例共に繰り返し耐久による電
位上昇は認められるものの、比較例は部分的な濃度ムラ
がより顕著になるのに対し、本実施例は濃度ムラの無い
画像が得られた。
【0062】(実施例2)実施例1における前露光手段
の光量調整羽根を、感光体、帯電ローラ、クリーナより
構成される感光体ユニット(図7)に取付けた以外は実
施例1と同様にした。
【0063】実施例1同様、感光体製造時に生じる膜厚
ムラに起因する画像ムラを光量調整羽根で無くすことが
できる上に、感光体ユニットでの調整が可能であった。
【0064】(実施例3)実施例1における前露光手段
のタングステンランプを波長560nmのLEDアレー
に代えて実施例1と同様に実験を行ったところ、実施例
1同様、感光体製造時に生じる画像ムラを光量調整羽根
で無くすことができた。
【0065】更に、本実施例における感光体の分光感度
特性は図8に示すようになり、LEDの場合、波長が感
光体の分光感度のピーク付近にあるため効率よく除電が
できた。
【0066】(実施例4)実施例1において、φ80m
m、L=360mmのアルミニウムシリンダーの代わり
にφ24mm、L=257mmのアルミニウムシリンダ
ーを用い、電子写真感光体を作成した。この感光体の感
光層の膜厚分布も実施例1と同様に、浸漬塗布時上端部
が中央に比べ2〜3μm薄く、下端部が1〜2μm厚く
なっていた。
【0067】次に、キヤノン製FC330をベースと
し、1次帯電手段として高圧電源より直流−1400V
を帯電ローラに印加し、更に、前露光手段として、像露
光に用いられる蛍光灯より反射ミラーを介してクリー
ナ、帯電ローラ間に光を導き、光量調整羽根をドラムカ
ートリッジに設けた。このドラムカートリッジに先の感
光体を装着し、実施例1と同様に、ドラムカートリッジ
に取付けた光量調整羽根により前露光分布を変化させて
感光体表面電位測定、画像出しを行った、結果を表3に
示す。なお、感光体表面電位の測定位置は、中央、前
(感光体塗工時上部/中央より115mm手前)、奥
(感光体塗工時下部/中央より115mm奥)とした。
【0068】
【表3】
【0069】表3より明らかなように、本実施例による
前露光手段を用いることにより感光体製造時の膜厚ムラ
に起因して生じる画像ムラを無くすことができ、良質な
画像を得ることが可能となった。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
帯電に先立つ前露光の光量分布を自在に調整できるよう
にしたことにより、感光体製造時に生じる感光層の膜厚
差などの影響を受け易い直流印加の接触帯電において
も、前露光量を調整することにより均一で良好なコピー
画像が得られる。
【0071】更に、感光層のムラを前露光量により調整
できるため、感光体製造条件の許容範囲を広げることが
でき、感光体の生産性を向上させることが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略を示す模式図
である。
【図2】電子写真感光体の表面の構成を示す拡大縦断面
図である。
【図3】他の電子写真感光体の表面の構成を示す拡大縦
断面図である。
【図4】更に別の電子写真感光体の表面の構成を示す拡
大縦断面図である。
【図5】浸漬塗布により形成された電子写真感光体の感
光層の膜厚分布である。
【図6】本発明に係る画像形成装置に備える前露光光量
調整羽根である。
【図7】感光体ユニットの構成を示す拡大縦断面図であ
る。
【図8】電子写真感光体の分光感度特性である。
【符号の説明】
1 電子写真感光体(感光体) 2 帯電部材 3 像露光手段 4 現像器 5 給紙ローラ 6 転写分離帯電器 7 クリーナ 8 前露光手段 9−1 支持台 9−2 駆動羽根 10 導電性支持体 11 感光層 12 電荷発生層 13 電荷輸送層 81 光量調整羽根

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体と、該感光体を除電する
    前露光手段と、該感光体表面に接触配置され直流電圧が
    印加されることによって該感光体表面を帯電する帯電部
    材とを備えた画像形成装置において、該前露光手段が該
    感光体表面に対する露光の光量分布を自在に調整できる
    ようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前露光手段の感光体に対する露光の光量
    を、該感光体の感光層膜厚が厚い部分に相対的に少な
    く、感光層膜厚が薄い部分に相対的に多く調整できるよ
    うにした請求項1記載の画像形成装置。
JP5737895A 1995-03-16 1995-03-16 画像形成装置 Pending JPH08254930A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100517511B1 (ko) * 2003-10-18 2005-09-28 삼성전자주식회사 전자사진 형성장치의 대전롤러의 저항 감지방법 및 장치
JP2011123440A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Canon Inc 画像形成装置
JP2012173723A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2016057564A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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