JPH06318023A - 電子写真装置 - Google Patents
電子写真装置Info
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- JPH06318023A JPH06318023A JP6038848A JP3884894A JPH06318023A JP H06318023 A JPH06318023 A JP H06318023A JP 6038848 A JP6038848 A JP 6038848A JP 3884894 A JP3884894 A JP 3884894A JP H06318023 A JPH06318023 A JP H06318023A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- drum
- photoconductor
- potential
- electrophotographic apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドラムの周回数に応じた段階状の画像濃度低
下が抑制され、その結果として、画像濃度や画質の均一
性に優れた、また感光体を使用して画像形成サイクルを
多数回にわたって反復した場合にも、暗減衰の増加によ
る表面電位の低下が著しく低いレベルに抑制されてい
る、耐刷性に優れた電子写真装置を提供する。 【構成】 感光体ドラムに帯電、画像露光及び除電を行
って画像形成を行い、感光体ドラムがドラム回転方向の
画像サイズの1/2よりも短い周長を有する小径ドラム
であり、感光体ドラムと上記画像形成サイクルとがドラ
ムの多周回回転で一枚の画像形成を行うように関連され
ており、一枚の画像形成において一回目回転の除電後残
留電位が帯電表面電位の10%以下となり且つ最終回回
転の除電後残留電位の増加率が30%以内となるように
除電量を設定した。 【効果】 装置全体を著しく小型化することが可能とな
り設置面積や容積を著しく小型化できると共に、ファク
シミリやレーザプリンター等への組込みも容積を縮小し
て可能になるという利点が得られる。
下が抑制され、その結果として、画像濃度や画質の均一
性に優れた、また感光体を使用して画像形成サイクルを
多数回にわたって反復した場合にも、暗減衰の増加によ
る表面電位の低下が著しく低いレベルに抑制されてい
る、耐刷性に優れた電子写真装置を提供する。 【構成】 感光体ドラムに帯電、画像露光及び除電を行
って画像形成を行い、感光体ドラムがドラム回転方向の
画像サイズの1/2よりも短い周長を有する小径ドラム
であり、感光体ドラムと上記画像形成サイクルとがドラ
ムの多周回回転で一枚の画像形成を行うように関連され
ており、一枚の画像形成において一回目回転の除電後残
留電位が帯電表面電位の10%以下となり且つ最終回回
転の除電後残留電位の増加率が30%以内となるように
除電量を設定した。 【効果】 装置全体を著しく小型化することが可能とな
り設置面積や容積を著しく小型化できると共に、ファク
シミリやレーザプリンター等への組込みも容積を縮小し
て可能になるという利点が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機単層感光体ドラムを
使用した電子写真装置に関するもので、より詳細には、
小径の感光体ドラムを使用して画質に優れた画像を形成
することが可能な電子写真装置に関する。
使用した電子写真装置に関するもので、より詳細には、
小径の感光体ドラムを使用して画質に優れた画像を形成
することが可能な電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真の用途に商業的に使用されてい
る感光体としては、セレン感光体、アモルファスシリコ
ン(a−Si)感光体、有機感光体等があるが、感度、
コスト等の総合的見地から、パーソナルコピー等の用途
には有機感光体が広く使用されている。有機感光体とし
ては、電荷発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)と
を積層した所謂機能分離型の有機感光体、即ち積層型の
感光体が多いが、電荷輸送媒質中に電荷発生物質を分散
させた単層分散型の有機感光体も使用されている。電子
写真装置を小型化するためには感光体ドラムの占める容
積を小さくすること、即ちドラムの径を小さくすること
が有効であるが、ドラムの径を小さくすると、一枚の画
像形成をドラムの多周回回転、即ち画像形成に必要な一
様帯電、画像露光、現像、転写、クリーニング、除電の
各工程をドラムの多周回回転で行わなければならない。
る感光体としては、セレン感光体、アモルファスシリコ
ン(a−Si)感光体、有機感光体等があるが、感度、
コスト等の総合的見地から、パーソナルコピー等の用途
には有機感光体が広く使用されている。有機感光体とし
ては、電荷発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)と
を積層した所謂機能分離型の有機感光体、即ち積層型の
感光体が多いが、電荷輸送媒質中に電荷発生物質を分散
させた単層分散型の有機感光体も使用されている。電子
写真装置を小型化するためには感光体ドラムの占める容
積を小さくすること、即ちドラムの径を小さくすること
が有効であるが、ドラムの径を小さくすると、一枚の画
像形成をドラムの多周回回転、即ち画像形成に必要な一
様帯電、画像露光、現像、転写、クリーニング、除電の
各工程をドラムの多周回回転で行わなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、有機単層感
光体ドラムを用いてドラムの多周回回転で一枚の画像形
成を行うと、得られた画像には、ドラムの周回数に応じ
て段階状に画像濃度が低下するという欠点が発生するこ
とがわかった。上記の画像濃度の段階的な減少は程度と
しては小さいものであるが、一枚の複写物において、濃
度の変化は肉眼でも十分に識別されると共に、画像のベ
タ部では、この変化がかなり明確に表われるため、その
解決が極めて重要となる。特に、上記の有機単層感光体
ドラム、a−Si感光体では、画像形成サイクルを多数
回にわたって反復した場合に、現像部位における表面電
位が暗減衰によりかなり大きく低下するという傾向も認
められ、これにより画像濃度が大きく低下することも問
題である。
光体ドラムを用いてドラムの多周回回転で一枚の画像形
成を行うと、得られた画像には、ドラムの周回数に応じ
て段階状に画像濃度が低下するという欠点が発生するこ
とがわかった。上記の画像濃度の段階的な減少は程度と
しては小さいものであるが、一枚の複写物において、濃
度の変化は肉眼でも十分に識別されると共に、画像のベ
タ部では、この変化がかなり明確に表われるため、その
解決が極めて重要となる。特に、上記の有機単層感光体
ドラム、a−Si感光体では、画像形成サイクルを多数
回にわたって反復した場合に、現像部位における表面電
位が暗減衰によりかなり大きく低下するという傾向も認
められ、これにより画像濃度が大きく低下することも問
題である。
【0004】従って、本発明の目的は、感光体の小径ド
ラムを使用し、ドラムの多周回回転で一枚の画像形成を
行う電子写真装置において、ドラムの周回数に応じた段
階状の画像濃度低下が抑制され、その結果として、画像
濃度や画質の均一性に優れた電子写真装置を提供するに
ある。本発明の他の目的は、上記感光体を使用して画像
形成サイクルを多数回にわたって反復した場合にも、暗
減衰の増加による表面電位の低下が著しく低いレベルに
抑制されている、耐刷性に優れた電子写真装置を提供す
るにある。
ラムを使用し、ドラムの多周回回転で一枚の画像形成を
行う電子写真装置において、ドラムの周回数に応じた段
階状の画像濃度低下が抑制され、その結果として、画像
濃度や画質の均一性に優れた電子写真装置を提供するに
ある。本発明の他の目的は、上記感光体を使用して画像
形成サイクルを多数回にわたって反復した場合にも、暗
減衰の増加による表面電位の低下が著しく低いレベルに
抑制されている、耐刷性に優れた電子写真装置を提供す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、感光体
ドラムに帯電、画像露光及び除電を行って画像形成を行
う電子写真装置において、感光体ドラムがドラム回転方
向の画像サイズの1/2よりも短い周長を有する小径ド
ラムであり、感光体ドラムと上記画像形成サイクルとが
ドラムの多周回回転で一枚の画像形成を行うように関連
されており、一枚の画像形成において一回目回転の除電
後残留電位が帯電表面電位の10%以下となり且つ最終
回回転の除電後残留電位の増加率が30%以内となるよ
うに除電量を設定したことを特徴とする電子写真装置が
提供される。
ドラムに帯電、画像露光及び除電を行って画像形成を行
う電子写真装置において、感光体ドラムがドラム回転方
向の画像サイズの1/2よりも短い周長を有する小径ド
ラムであり、感光体ドラムと上記画像形成サイクルとが
ドラムの多周回回転で一枚の画像形成を行うように関連
されており、一枚の画像形成において一回目回転の除電
後残留電位が帯電表面電位の10%以下となり且つ最終
回回転の除電後残留電位の増加率が30%以内となるよ
うに除電量を設定したことを特徴とする電子写真装置が
提供される。
【0006】
【作用】本発明者らは、感光体の小径ドラムの多周回回
転で一枚の画像形成を行う場合に認められる周回数に応
じた画像濃度の段階的減少は、ドラム表面電位の段階的
減少によることをつきとめた。本発明者等は更に、ドラ
ム周回数に応じたドラム表面電位の段階的減少につい
て、その原因を探索した結果、この表面電位の減少は、
帯電前におけるドラム表面の残留電位と密接な関係があ
ることを見出した。電子写真プロセスにおける感光体の
表面電位の状態を概念的に示す「図1」において、縦軸
は感光体の表面電位を、横軸は時間をプロセスの工程と
の関係で示してある。
転で一枚の画像形成を行う場合に認められる周回数に応
じた画像濃度の段階的減少は、ドラム表面電位の段階的
減少によることをつきとめた。本発明者等は更に、ドラ
ム周回数に応じたドラム表面電位の段階的減少につい
て、その原因を探索した結果、この表面電位の減少は、
帯電前におけるドラム表面の残留電位と密接な関係があ
ることを見出した。電子写真プロセスにおける感光体の
表面電位の状態を概念的に示す「図1」において、縦軸
は感光体の表面電位を、横軸は時間をプロセスの工程と
の関係で示してある。
【0007】先ず帯電ONにより感光体の表面電位は飽
和電位VS に到達し、帯電OFFにより表面電位は暗減
衰により低下する。露光ONにより明部Lでは感光体の
感度特性に応じて表面電位の急激な低下を生じるが、暗
部Dでは表面電位は更に暗減衰を続ける。露光OFF
後、現像、クリーニング工程が行われる。現像時の暗部
表面電位VD が画像濃度に関係し、現像バイアス電位と
の差が所定のコントラストを与える。最後に、感光体を
除電することにより、感光体の表面電位は或る残留電位
VR に達し、以後は上記工程が反復される。
和電位VS に到達し、帯電OFFにより表面電位は暗減
衰により低下する。露光ONにより明部Lでは感光体の
感度特性に応じて表面電位の急激な低下を生じるが、暗
部Dでは表面電位は更に暗減衰を続ける。露光OFF
後、現像、クリーニング工程が行われる。現像時の暗部
表面電位VD が画像濃度に関係し、現像バイアス電位と
の差が所定のコントラストを与える。最後に、感光体を
除電することにより、感光体の表面電位は或る残留電位
VR に達し、以後は上記工程が反復される。
【0008】例えば単層有機感光体の場合、その種類に
よっても相違するが、飽和電位VSは一般に500乃至
1000Vのオーダーであり、一方残留電位VR は10
乃至80Vのオーダーである。というのは、原理上残留
電位VR をゼロに近い値とすることは可能であるが、除
電光量を大きくすると光疲労や光キャリヤ発生によるト
ラブルがあり、上記の電位差程度に除電されていれば、
実用上問題がないと考えられていたことによる。
よっても相違するが、飽和電位VSは一般に500乃至
1000Vのオーダーであり、一方残留電位VR は10
乃至80Vのオーダーである。というのは、原理上残留
電位VR をゼロに近い値とすることは可能であるが、除
電光量を大きくすると光疲労や光キャリヤ発生によるト
ラブルがあり、上記の電位差程度に除電されていれば、
実用上問題がないと考えられていたことによる。
【0009】添付図面「図2」及び「図3」は、径30
mmの正帯電型有機感光体ドラム(詳細は後述する比較
例1、実施例1参照)について、「図4」に示す測定装
置を用いて、ドラム表面電位と露光除電後の表面電位と
の関係を示すグラフであり、縦軸は電位を、横軸は時間
を示し、図中はドラム表面電位を、は除電後の残留
電位を示しており、曲線における各ピークがドラム1
周回に対応している。また、「図2」はドラム周回数に
応じたドラム表面電位の段階的減少が生じている従来の
例であり、「図3」はドラム表面電位の段階的減少が抑
制され、表面電位周回数に関係なく、一定値に安定化さ
れている本発明による例である。尚、測定は「図4」に
おいて正帯電型有機感光体ドラム1の周囲に、正コロナ
帯電機構2及び表面電位検出プローブ3及び露光除電機
構4及び除電後残留電位検出プローブ5を配置し、ドラ
ム1を回転させ、帯電及び露光除電を反復することによ
り行った。
mmの正帯電型有機感光体ドラム(詳細は後述する比較
例1、実施例1参照)について、「図4」に示す測定装
置を用いて、ドラム表面電位と露光除電後の表面電位と
の関係を示すグラフであり、縦軸は電位を、横軸は時間
を示し、図中はドラム表面電位を、は除電後の残留
電位を示しており、曲線における各ピークがドラム1
周回に対応している。また、「図2」はドラム周回数に
応じたドラム表面電位の段階的減少が生じている従来の
例であり、「図3」はドラム表面電位の段階的減少が抑
制され、表面電位周回数に関係なく、一定値に安定化さ
れている本発明による例である。尚、測定は「図4」に
おいて正帯電型有機感光体ドラム1の周囲に、正コロナ
帯電機構2及び表面電位検出プローブ3及び露光除電機
構4及び除電後残留電位検出プローブ5を配置し、ドラ
ム1を回転させ、帯電及び露光除電を反復することによ
り行った。
【0010】これらの結果によると、ドラム周回数に応
じたドラム表面電位の段階的減少を生じているもので
は、除電後の残留電位が概して高く、しかも周回数と共
に残留電位の蓄積による増大を生じている(図2)に対
して、ドラム表面電位が周回数に関係なく一定となって
いるものでは、除電後の残留電位も低く、周回数の増大
にかかわらず、残留電位の蓄積による増大も殆どない
(図3)という驚くべき事実が明らかとなる。
じたドラム表面電位の段階的減少を生じているもので
は、除電後の残留電位が概して高く、しかも周回数と共
に残留電位の蓄積による増大を生じている(図2)に対
して、ドラム表面電位が周回数に関係なく一定となって
いるものでは、除電後の残留電位も低く、周回数の増大
にかかわらず、残留電位の蓄積による増大も殆どない
(図3)という驚くべき事実が明らかとなる。
【0011】本発明は、上記の実験結果に基づき、一枚
の画像形成において、一回目回転の除電後残留電位を表
面電位の10%以下となり且つ最終回回転の除電後残留
電位の増加率が30%以内となるように除電量を設定し
たことにより、周回数に応じた表面電位の段階的減少を
抑制して、一枚の画像中に濃度が段階的に減少するのを
防止、一様な濃度及び画質の画像を形成するのに成功し
たものである。また、本発明によれば、感光体ドラムを
ドラム回転方向の画像サイズの1/2よりも短い周長を
有する小径の感光体ドラム(例えばA4サイズの用紙を
用紙の長手方向に搬送する場合には、40mm以下、特
に30mm以下の径の感光体ドラム)を使用して、ドラ
ムの多周回回転で一枚の画像形成を可能としたため、装
置全体を著しく小型化することが可能となり、これによ
りパーソナル複写機の設置面積や容積をコンパクトにで
きると共に、ファクシミリやレーザプリンター等への組
込みも容積を縮小して可能になるという利点が得られ
る。
の画像形成において、一回目回転の除電後残留電位を表
面電位の10%以下となり且つ最終回回転の除電後残留
電位の増加率が30%以内となるように除電量を設定し
たことにより、周回数に応じた表面電位の段階的減少を
抑制して、一枚の画像中に濃度が段階的に減少するのを
防止、一様な濃度及び画質の画像を形成するのに成功し
たものである。また、本発明によれば、感光体ドラムを
ドラム回転方向の画像サイズの1/2よりも短い周長を
有する小径の感光体ドラム(例えばA4サイズの用紙を
用紙の長手方向に搬送する場合には、40mm以下、特
に30mm以下の径の感光体ドラム)を使用して、ドラ
ムの多周回回転で一枚の画像形成を可能としたため、装
置全体を著しく小型化することが可能となり、これによ
りパーソナル複写機の設置面積や容積をコンパクトにで
きると共に、ファクシミリやレーザプリンター等への組
込みも容積を縮小して可能になるという利点が得られ
る。
【0012】感光体ドラムの多周回回転で一枚の画像形
成を行う場合、除電後残留電位が表面電位に影響を及ぼ
す原因を追求するため、本発明者らは更に次の実験を行
った。その結果次の如き興味のある事実を見出した。即
ち、この実験の原理を説明するための図5において、ア
ルミニウム素管から成るドラム6の周囲に、タングステ
ンワイヤー7とシールドケース8とから成るコロナチャ
ージャ9を配置すると共に、タングステンワイヤー7に
電流計A1を介して高電圧発生装置(HV)10を接続
し、シールドケース8を電流計A2を介して接地した。
またドラム6をバイアス電源11のプラス側に接続する
と共に、マイナス側を電流計A3を介して接地した。こ
のようにしてワイヤー7への供給電流Icc、シールド
ケース8への電流Isc及び素管6への電流Ipcを、
バイアス電圧を変化させて測定した。Iccを変化させ
た場合の結果を図6乃至図10に示す。
成を行う場合、除電後残留電位が表面電位に影響を及ぼ
す原因を追求するため、本発明者らは更に次の実験を行
った。その結果次の如き興味のある事実を見出した。即
ち、この実験の原理を説明するための図5において、ア
ルミニウム素管から成るドラム6の周囲に、タングステ
ンワイヤー7とシールドケース8とから成るコロナチャ
ージャ9を配置すると共に、タングステンワイヤー7に
電流計A1を介して高電圧発生装置(HV)10を接続
し、シールドケース8を電流計A2を介して接地した。
またドラム6をバイアス電源11のプラス側に接続する
と共に、マイナス側を電流計A3を介して接地した。こ
のようにしてワイヤー7への供給電流Icc、シールド
ケース8への電流Isc及び素管6への電流Ipcを、
バイアス電圧を変化させて測定した。Iccを変化させ
た場合の結果を図6乃至図10に示す。
【0013】この結果によると、ドラム6へのバイアス
電圧を上げるにつれて、シールドケースへの電流Isc
が増大する一方で、ドラムへの電流Ipcが減少してい
ることがわかる。尚、IscとIpcとの合計がチャー
ジャへの供給電流Iccよりも少ないのは、空気中への
放電等による。以上の結果から、感光体の残留電位V R
が一定基準よりも増大すると、感光体への有効流れ込み
電流を減少させ、そのため感光体の帯電電位が減少する
ことがわかる。
電圧を上げるにつれて、シールドケースへの電流Isc
が増大する一方で、ドラムへの電流Ipcが減少してい
ることがわかる。尚、IscとIpcとの合計がチャー
ジャへの供給電流Iccよりも少ないのは、空気中への
放電等による。以上の結果から、感光体の残留電位V R
が一定基準よりも増大すると、感光体への有効流れ込み
電流を減少させ、そのため感光体の帯電電位が減少する
ことがわかる。
【0014】本発明において、除電後残留電位を前記基
準を満足するように低下させるには、露光除電時の露光
量を増大させることによって最も簡便に行い得るが、帯
電電位と逆極性バイアス電圧を印加して接触式除電を行
うこともできる。また除電露光による暗減衰増大を防止
するために、感光体が示す分光波長の単色光の光源を使
用して、光線の吸収が感光体の表面で生じるように露光
除電を行うことも有効である。また、光を使用すること
なく、帯電と逆極性のバイアス電圧印加下に接触式除電
を行うと、ドラム周回数に応じたドラム表面電位の段階
的減少を抑制しながら、画像形成サイクルを多数回反復
したときの暗減衰の増大を抑制し、現像に利用される静
電像の電位を高く維持して高濃度の画像形成を可能に
し、また感光体の耐刷性を顕著に向上させることができ
る。
準を満足するように低下させるには、露光除電時の露光
量を増大させることによって最も簡便に行い得るが、帯
電電位と逆極性バイアス電圧を印加して接触式除電を行
うこともできる。また除電露光による暗減衰増大を防止
するために、感光体が示す分光波長の単色光の光源を使
用して、光線の吸収が感光体の表面で生じるように露光
除電を行うことも有効である。また、光を使用すること
なく、帯電と逆極性のバイアス電圧印加下に接触式除電
を行うと、ドラム周回数に応じたドラム表面電位の段階
的減少を抑制しながら、画像形成サイクルを多数回反復
したときの暗減衰の増大を抑制し、現像に利用される静
電像の電位を高く維持して高濃度の画像形成を可能に
し、また感光体の耐刷性を顕著に向上させることができ
る。
【0015】添付図面「図11」は、正帯電型有機単層
感光体について、ブラシ除電の際の印加バイアス電圧を
変化させて帯電電位(上側)と除電後残留電位(下側)
とを測定した結果を示すものであり、バイアス電位を設
定することにより、残留電位を所定のレベルに調節しう
ることがわかる。
感光体について、ブラシ除電の際の印加バイアス電圧を
変化させて帯電電位(上側)と除電後残留電位(下側)
とを測定した結果を示すものであり、バイアス電位を設
定することにより、残留電位を所定のレベルに調節しう
ることがわかる。
【0016】本発明の電子写真装置の一例を示す図12
において、感光体層10aを備えたドラム6の周囲に
は、主帯電用コロナチャージャ11a、画像露光用光学
系12、一成分系現像剤或いは二成分系現像剤による現
像器13、トナー転写用チャージャ14並びに複写紙分
離用チャージャ15、残留トナークリーニング機構16
及び除電用光源17が配置されている。この電子写真装
置では、図1に示したプロセスで画像形成が行われる。
即ち、暗部表面電位VD の潜像が、これとは逆極性に帯
電されたトナーで現像され、トナー像は複写紙18に転
写用チャージャ14により印加される電界下に転写さ
れ、トナー像が転写された複写紙は分離用チャージャ1
5の作用により分離され、熱定着ローラ(図示せず)等
の以後の処理域に送られる。一方、感光体層10上に残
留するトナーは、クリーニング機構16により除去さ
れ、光源17により露光除電される。尚、画像露光にレ
ーザー光のような光線像を用いる場合には、潜像と同極
性に帯電されたトナーを使用して、反転現像を行うこと
により、ポジ像を形成させることができる。
において、感光体層10aを備えたドラム6の周囲に
は、主帯電用コロナチャージャ11a、画像露光用光学
系12、一成分系現像剤或いは二成分系現像剤による現
像器13、トナー転写用チャージャ14並びに複写紙分
離用チャージャ15、残留トナークリーニング機構16
及び除電用光源17が配置されている。この電子写真装
置では、図1に示したプロセスで画像形成が行われる。
即ち、暗部表面電位VD の潜像が、これとは逆極性に帯
電されたトナーで現像され、トナー像は複写紙18に転
写用チャージャ14により印加される電界下に転写さ
れ、トナー像が転写された複写紙は分離用チャージャ1
5の作用により分離され、熱定着ローラ(図示せず)等
の以後の処理域に送られる。一方、感光体層10上に残
留するトナーは、クリーニング機構16により除去さ
れ、光源17により露光除電される。尚、画像露光にレ
ーザー光のような光線像を用いる場合には、潜像と同極
性に帯電されたトナーを使用して、反転現像を行うこと
により、ポジ像を形成させることができる。
【0017】本発明に用いる感光体ドラムは、ドラム回
転方向の画像サイズの1/2よりも短い周長を有する小
径ドラム(例えば外径が40mm以下、特に20乃至3
0mmの小径)であり、感光体ドラムと上記画像形成サ
イクルとがドラムの多周回回転で一枚の画像形成を行う
ように関連されている。例えば、ドラム径が30mmの
感光体ドラムでは、B4版の画像形成の場合、4回転で
一枚の画像形成を行い、A4R版の場合、6回転で一枚
の画像形成を行うようになっている。すなわち、一枚の
画像形成を3回転以上で行う場合に、本発明の効果が顕
著に現れる。
転方向の画像サイズの1/2よりも短い周長を有する小
径ドラム(例えば外径が40mm以下、特に20乃至3
0mmの小径)であり、感光体ドラムと上記画像形成サ
イクルとがドラムの多周回回転で一枚の画像形成を行う
ように関連されている。例えば、ドラム径が30mmの
感光体ドラムでは、B4版の画像形成の場合、4回転で
一枚の画像形成を行い、A4R版の場合、6回転で一枚
の画像形成を行うようになっている。すなわち、一枚の
画像形成を3回転以上で行う場合に、本発明の効果が顕
著に現れる。
【0018】本発明の他の電子写真装置の例を示す図1
3において、この例の装置は、除電用光源の代りに接触
式除電機構20及びこの除電機構に感光体帯電電位と逆
極性のバイアス電圧を印加するバイアス用電源19とが
設けられている以外は、図12の装置と同様である。
3において、この例の装置は、除電用光源の代りに接触
式除電機構20及びこの除電機構に感光体帯電電位と逆
極性のバイアス電圧を印加するバイアス用電源19とが
設けられている以外は、図12の装置と同様である。
【0019】本発明において、除電機構としては上記に
示す露光除電、ブラシやローラ等を用いた接触式除電の
他、AC除電等が例示される。感光体としては、セレン
感光体(a−セレン系、セレン:テルル合金系、セレ
ン:砒素合金系等)、アモルファスシリコン感光体、有
機感光体等の従来公知の感光体が使用される。
示す露光除電、ブラシやローラ等を用いた接触式除電の
他、AC除電等が例示される。感光体としては、セレン
感光体(a−セレン系、セレン:テルル合金系、セレ
ン:砒素合金系等)、アモルファスシリコン感光体、有
機感光体等の従来公知の感光体が使用される。
【0020】有機感光体としては、電荷発生物質を含有
する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層
とを積層した有機積層型感光体や、電荷輸送媒質中に電
荷発生物質を分散させた有機単層型感光体が挙げられ
る。電荷発生物質としては、それ自体公知の有機の光導
電性顔料が何れも使用される。これらの顔料の内でも、
フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、キナクリドン
系顔料、ピラントロン系顔料、ジスアゾ系顔料、トリス
アゾ系顔料等の光導電性有機顔料を単独で或いは2種類
以上の組合せで用いるのがよい。
する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層
とを積層した有機積層型感光体や、電荷輸送媒質中に電
荷発生物質を分散させた有機単層型感光体が挙げられ
る。電荷発生物質としては、それ自体公知の有機の光導
電性顔料が何れも使用される。これらの顔料の内でも、
フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、キナクリドン
系顔料、ピラントロン系顔料、ジスアゾ系顔料、トリス
アゾ系顔料等の光導電性有機顔料を単独で或いは2種類
以上の組合せで用いるのがよい。
【0021】電荷輸送媒質としては、樹脂媒質中に電荷
輸送物質を分散させたものが使用される。電荷輸送物質
としては、それ自体公知の正孔輸送物質或いは電子輸送
物質が何れも本発明の目的に使用される。適当な正孔輸
送物質の例は、ポリ−N−ビニルカルバゾール、フェナ
ントレン、N−エチルカルバゾール、2,5−ジフェニ
ル−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス−
(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール、ビス−ジエチルアミノフェニル−1,3,
6−オキサジアゾール、4,4’−ビス(ジエチルアミ
ノ)−2,2’−ジメチルトリフェニルメタン、2,
4,5−トリアミノフェニルイミダゾール、2,5−ビ
ス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−トリ
アゾール、1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノス
チリル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)−2−
ピラゾリン、p−ジエチルアミノベンツアルデヒド−
(ジフェニルヒドラゾン)などであり、適当な電子輸送
物質の例は2−ニトロ−9−フルオレノン、2,7−ジ
ニトロ−9−フルオレノン、2,4,7−トリニトロ−
9−フルオレノン,2,4,5,7−テトラニトロ−9
−フルオレノン、2−ニトロベンゾチオフェン、2,
4,8−トリニトロチオキサントン、ジニトロアントラ
セン、ジニトロアクリジン、ジニトロアントラキノンな
どである。
輸送物質を分散させたものが使用される。電荷輸送物質
としては、それ自体公知の正孔輸送物質或いは電子輸送
物質が何れも本発明の目的に使用される。適当な正孔輸
送物質の例は、ポリ−N−ビニルカルバゾール、フェナ
ントレン、N−エチルカルバゾール、2,5−ジフェニ
ル−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス−
(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール、ビス−ジエチルアミノフェニル−1,3,
6−オキサジアゾール、4,4’−ビス(ジエチルアミ
ノ)−2,2’−ジメチルトリフェニルメタン、2,
4,5−トリアミノフェニルイミダゾール、2,5−ビ
ス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−トリ
アゾール、1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノス
チリル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)−2−
ピラゾリン、p−ジエチルアミノベンツアルデヒド−
(ジフェニルヒドラゾン)などであり、適当な電子輸送
物質の例は2−ニトロ−9−フルオレノン、2,7−ジ
ニトロ−9−フルオレノン、2,4,7−トリニトロ−
9−フルオレノン,2,4,5,7−テトラニトロ−9
−フルオレノン、2−ニトロベンゾチオフェン、2,
4,8−トリニトロチオキサントン、ジニトロアントラ
セン、ジニトロアクリジン、ジニトロアントラキノンな
どである。
【0022】結合剤樹脂としては、種々のもの、例え
ば、スチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
マレイン酸共重合体、アクリル系重合体、スチレン−ア
クリル系共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エステル、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、シリコー
ン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
エーテル樹脂、フェノール樹脂や、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート等の光硬化型樹脂等、各種の
重合体が例示される。なお、前記ポリ−N−ビニルカル
バゾール等の光導電性ポリマーも結着樹脂として使用で
きる。
ば、スチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
マレイン酸共重合体、アクリル系重合体、スチレン−ア
クリル系共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エステル、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、シリコー
ン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
エーテル樹脂、フェノール樹脂や、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート等の光硬化型樹脂等、各種の
重合体が例示される。なお、前記ポリ−N−ビニルカル
バゾール等の光導電性ポリマーも結着樹脂として使用で
きる。
【0023】感光体層中に存在させる電荷発生物質は、
結着樹脂100重量部当たり0.1乃至50重量部、特
に0.5乃至30重量部の範囲にあるのが適当であり、
一方電荷輸送物質は結着樹脂100重量部当たり20乃
至500重量部、特に30乃至200重量部の範囲にあ
るのが適当である。また、感光体層の厚みは、10乃至
40μm、特に22乃至32μmの範囲にあるのが、高
い表面電位、耐刷性及び感度の点でよい。
結着樹脂100重量部当たり0.1乃至50重量部、特
に0.5乃至30重量部の範囲にあるのが適当であり、
一方電荷輸送物質は結着樹脂100重量部当たり20乃
至500重量部、特に30乃至200重量部の範囲にあ
るのが適当である。また、感光体層の厚みは、10乃至
40μm、特に22乃至32μmの範囲にあるのが、高
い表面電位、耐刷性及び感度の点でよい。
【0024】ドラム金属基体としては、アルミニウム素
管やアルマイト処理したものが一般に使用され、有機感
光体層の形成は、前記樹脂を、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミドのようなアミド
系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エー
テル;ジメチルスルホキシド;ベンゼン;トルエン、キ
シレン等の芳香族溶媒;メチルエチルケトン等のケトン
類;N−メチル−2−ピロリドン;フェノール、クレゾ
ール等のフェノール類等の溶媒に溶解し、これに電荷発
生物質を分散させて塗布用組成物とする。この組成物を
導電性基体に塗布し、形成させる。
管やアルマイト処理したものが一般に使用され、有機感
光体層の形成は、前記樹脂を、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミドのようなアミド
系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エー
テル;ジメチルスルホキシド;ベンゼン;トルエン、キ
シレン等の芳香族溶媒;メチルエチルケトン等のケトン
類;N−メチル−2−ピロリドン;フェノール、クレゾ
ール等のフェノール類等の溶媒に溶解し、これに電荷発
生物質を分散させて塗布用組成物とする。この組成物を
導電性基体に塗布し、形成させる。
【0025】本発明は、正帯電型有機単層感光体の場合
に顕著な利点が奏せられ、正帯電型のものでは、主帯電
時にオゾンの発生が少ないことも利点である。正帯電型
の場合、電荷発生物質としては、ペリレン系顔料、アゾ
顔料或いはこれらの組合せを使用するのがよく、電荷輸
送物質としては2,6−ジメチル−2’,6’−ジte
rt−ジブチルジフェノキノン等のジフェノキノン誘導
体、3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラ
キス−4−メチルフェニル(1,1’−ビフェニル)−
4,4’−ジアミン等のジアミン系化合物、フルオレン
系化合物、ヒドラゾン系化合物を使用するのがよい。
に顕著な利点が奏せられ、正帯電型のものでは、主帯電
時にオゾンの発生が少ないことも利点である。正帯電型
の場合、電荷発生物質としては、ペリレン系顔料、アゾ
顔料或いはこれらの組合せを使用するのがよく、電荷輸
送物質としては2,6−ジメチル−2’,6’−ジte
rt−ジブチルジフェノキノン等のジフェノキノン誘導
体、3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラ
キス−4−メチルフェニル(1,1’−ビフェニル)−
4,4’−ジアミン等のジアミン系化合物、フルオレン
系化合物、ヒドラゾン系化合物を使用するのがよい。
【0026】主電流は、コロトロン、スコロトロン等を
用いるコロナチャージで行っても、またそれ自体公知の
帯電ブラシ、帯電ロール、帯電ブレード等を用いる接触
式帯電装置を用いて行ってもよい。一般に飽和帯電電位
(VS )が500乃至1000V、特に700乃至85
0Vの範囲となるように主帯電を行うのがよく、そのた
めにコロナチャージでは、チャージャに4乃至7kVの
高電圧を印加するのがよく、一方接触式帯電では、感光
体の帯電開始電圧の1.5乃至3倍程度の電圧を帯電装
置に印加するのがよい。
用いるコロナチャージで行っても、またそれ自体公知の
帯電ブラシ、帯電ロール、帯電ブレード等を用いる接触
式帯電装置を用いて行ってもよい。一般に飽和帯電電位
(VS )が500乃至1000V、特に700乃至85
0Vの範囲となるように主帯電を行うのがよく、そのた
めにコロナチャージでは、チャージャに4乃至7kVの
高電圧を印加するのがよく、一方接触式帯電では、感光
体の帯電開始電圧の1.5乃至3倍程度の電圧を帯電装
置に印加するのがよい。
【0027】本発明の電子写真装置において、画像露
光、現像、転写、紙分離及びクリーニングは、それ自体
公知の機構を用いて、公知の手段で行うことができる。
本発明において、一回目回転の除電後残留電位が帯電表
面電位の10%を越え或いは最終回回転の除電後残留電
位の一回目回転のものに対する増加率が30%を越える
と、一回目回転の帯電表面電位と最終回転の表面電位と
の間に10V以上の電位差を生じるようになり、ベタ部
の画像に濃度差を生じるようになるので、除電後残留電
位が上記値以下となるように除電条件を設定することが
重要となる。
光、現像、転写、紙分離及びクリーニングは、それ自体
公知の機構を用いて、公知の手段で行うことができる。
本発明において、一回目回転の除電後残留電位が帯電表
面電位の10%を越え或いは最終回回転の除電後残留電
位の一回目回転のものに対する増加率が30%を越える
と、一回目回転の帯電表面電位と最終回転の表面電位と
の間に10V以上の電位差を生じるようになり、ベタ部
の画像に濃度差を生じるようになるので、除電後残留電
位が上記値以下となるように除電条件を設定することが
重要となる。
【0028】露光除電においては、除電光量を感光体表
面において半減露光量の10倍以上、特に20倍以上に
することが望ましい。除電ランプとしては、ハロゲンラ
ンプ、蛍光灯ランプ、冷陰極管、赤、緑等のネオンラン
プ等の可視光光源が何れも使用できるが、赤、黄、緑の
LED等の単色光光源を使用することもできる。具体例
として図12に示す装置に除電ランプを用い、又、ドラ
ムに図14,15の特性を示すドラムを用いた場合、S
P=800V設定時、20Lux・Sec以上、特に4
0Lux・Sec以上ですることが望ましく、100〜
300Lux・Secに設定することがより好ましい。
一方、500Lux・Sec以上にすることは光疲労等
の悪影響があり好ましくない。感光体の分光感度特性に
対応させて、赤、黄、緑の単色光光源を用いて除電を行
うと、除電光量が大きい場合にも、暗減衰増大等の光疲
労を防止できる。
面において半減露光量の10倍以上、特に20倍以上に
することが望ましい。除電ランプとしては、ハロゲンラ
ンプ、蛍光灯ランプ、冷陰極管、赤、緑等のネオンラン
プ等の可視光光源が何れも使用できるが、赤、黄、緑の
LED等の単色光光源を使用することもできる。具体例
として図12に示す装置に除電ランプを用い、又、ドラ
ムに図14,15の特性を示すドラムを用いた場合、S
P=800V設定時、20Lux・Sec以上、特に4
0Lux・Sec以上ですることが望ましく、100〜
300Lux・Secに設定することがより好ましい。
一方、500Lux・Sec以上にすることは光疲労等
の悪影響があり好ましくない。感光体の分光感度特性に
対応させて、赤、黄、緑の単色光光源を用いて除電を行
うと、除電光量が大きい場合にも、暗減衰増大等の光疲
労を防止できる。
【0029】接触式除電には、導電性のブラシ、ロール
或いはブレードが使用され、感光体と接触させることに
より除電を行う。これらの導電性部材は一般に101 乃
至106 Ω・cmの固有抵抗率を有することが好まし
く、これらは、各種樹脂或いはゴムに、カーボンブラッ
ク、金属粉或はITO等の導電剤粒子を配合したものか
ら形成される。
或いはブレードが使用され、感光体と接触させることに
より除電を行う。これらの導電性部材は一般に101 乃
至106 Ω・cmの固有抵抗率を有することが好まし
く、これらは、各種樹脂或いはゴムに、カーボンブラッ
ク、金属粉或はITO等の導電剤粒子を配合したものか
ら形成される。
【0030】導電性の接触部材に印加するバイアス電圧
は、感光体の帯電電位と逆極性のものであり、その値は
一般に感光体の帯電電位の絶対値の50乃至125%、
特に60乃至90%であることが望ましい。
は、感光体の帯電電位と逆極性のものであり、その値は
一般に感光体の帯電電位の絶対値の50乃至125%、
特に60乃至90%であることが望ましい。
【0031】
【実施例】以下の実施例に用いた感光体は次の通り製造
した。単層型電子写真感光体の製造 下記の組成から成る感光層用組成物をペイントシェーカ
ーにて2時間分散し、単層型感光層用の塗布液を作製
し、得られた塗布液を外径30mmアルミニウムシリン
ダーの表面に、浸漬塗工し、110℃で30分間乾燥
し、膜厚30μmの単層型感光層を形成して、正帯電型
の単層型電子写真感光体を得た。 (成分) ビスアゾ顔料(下記式(I)) 10重量部 3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラキス−4−メチルフェニル (1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン 100重量部 3,3’−ジメチル−5,5’−ジtert−ブチル−4,4’−ジフェノキ ノン 50重量部 ポリカーボネート樹脂 150重量部 ジクロルメタン 800重量部
した。単層型電子写真感光体の製造 下記の組成から成る感光層用組成物をペイントシェーカ
ーにて2時間分散し、単層型感光層用の塗布液を作製
し、得られた塗布液を外径30mmアルミニウムシリン
ダーの表面に、浸漬塗工し、110℃で30分間乾燥
し、膜厚30μmの単層型感光層を形成して、正帯電型
の単層型電子写真感光体を得た。 (成分) ビスアゾ顔料(下記式(I)) 10重量部 3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラキス−4−メチルフェニル (1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン 100重量部 3,3’−ジメチル−5,5’−ジtert−ブチル−4,4’−ジフェノキ ノン 50重量部 ポリカーボネート樹脂 150重量部 ジクロルメタン 800重量部
【0032】
【化1】
【0033】感光体の特性は次のように測定で求めた。
【0034】(1)光感度評価方法 GENTEC社製ドラム感度試験機を用いて感光体に印
加電圧を加えて+800Vに帯電させ、光源であるハロ
ゲンランプの白色光を感光体表面に所定の時間照射し、
その時の電位減衰を観測することにより電子写真特性を
測定した。 光源 :ハロゲンランプ 光強度 :147μW/cm2 (フィルター未装
着時) フィルター :615nmで50%透過率を示す。
[図17に詳細なフィルターの透過率を示す) 光照射時間 :50msec 露光後電位計測:露光開始後330msec後 その結果を次に示した。 VL(V)=260・E1/2 =1.8Lux・sec なお、VL(V)は露光開始後330msec後の感光
体の表面電位を示し、また、E1/2 (Lux・sec)
は初期表面電位800Vの1/2、つまり400Vにな
るのに要した時間より算出した半減露光量を示す。
加電圧を加えて+800Vに帯電させ、光源であるハロ
ゲンランプの白色光を感光体表面に所定の時間照射し、
その時の電位減衰を観測することにより電子写真特性を
測定した。 光源 :ハロゲンランプ 光強度 :147μW/cm2 (フィルター未装
着時) フィルター :615nmで50%透過率を示す。
[図17に詳細なフィルターの透過率を示す) 光照射時間 :50msec 露光後電位計測:露光開始後330msec後 その結果を次に示した。 VL(V)=260・E1/2 =1.8Lux・sec なお、VL(V)は露光開始後330msec後の感光
体の表面電位を示し、また、E1/2 (Lux・sec)
は初期表面電位800Vの1/2、つまり400Vにな
るのに要した時間より算出した半減露光量を示す。
【0035】(2)分光感度特性評価方法 GENTEC社製ドラム試験機を用いて下記条件にて測
定した。 ドラム表面電位:+800V(但し、帯電後380ms
ecの暗減衰後の電位) 照射光 :キセノンランプ光をモノクロメータに
て単色光に分光後照射 光照射時間 :1sec 光強度 :ドラム面上10μW/cm2 になるよ
うにNDフィルターを調整。 上記条件にて照射波長を450〜700nmで25nm
毎に変えて測定した。その結果を図14に示した。な
お、表中横軸には、照射光波長を、又縦軸には、E1/2
(Lux・sec)の逆数をとった。
定した。 ドラム表面電位:+800V(但し、帯電後380ms
ecの暗減衰後の電位) 照射光 :キセノンランプ光をモノクロメータに
て単色光に分光後照射 光照射時間 :1sec 光強度 :ドラム面上10μW/cm2 になるよ
うにNDフィルターを調整。 上記条件にて照射波長を450〜700nmで25nm
毎に変えて測定した。その結果を図14に示した。な
お、表中横軸には、照射光波長を、又縦軸には、E1/2
(Lux・sec)の逆数をとった。
【0036】(3)E−V特性測定方法 GENTEC社製ドラム感度試験機を用いて下記条件に
て測定した。 ドラム表面電位:+800V(但し、帯電後380ms
ecの暗減衰後の電位) 光源 :ハロゲンランプ フィルター :615nmで50%透過率を示すフィ
ルターを装着。[図16に詳細なフィルターの透過率を
示す) 光強度 :NDフィルターにて可変 光照射時間 :50msec 露光後電位計測:露光開始後330msec後 上記条件により光量を変化させて測定した結果を図15
に示す。図中横軸にはフィルター未装着時の露光量を、
縦軸には、上記条件にて測定した電位を示した。
て測定した。 ドラム表面電位:+800V(但し、帯電後380ms
ecの暗減衰後の電位) 光源 :ハロゲンランプ フィルター :615nmで50%透過率を示すフィ
ルターを装着。[図16に詳細なフィルターの透過率を
示す) 光強度 :NDフィルターにて可変 光照射時間 :50msec 露光後電位計測:露光開始後330msec後 上記条件により光量を変化させて測定した結果を図15
に示す。図中横軸にはフィルター未装着時の露光量を、
縦軸には、上記条件にて測定した電位を示した。
【0037】[実施例1乃至実施例5および比較例1乃
至比較例3]帯電表面電位および除電後残留電位の測定 測定は図4に示す装置に上記で作製した単層型電子写真
感光体を装着し、その周囲に正コロナ帯電機構2、表面
電位検出プローブ3、露光除電機構4及び除電後残留電
位検出プローブ5を配置し、下記条件の下、単層型電子
写真感光体を4回転させて帯電及び、露光による除電を
反復させて行い、表面電位検出プローブ3により表面電
位Vsp(V)を測定し、除電後残留電位検出プローブ
5により残留電位Vsp(V)を測定した。各周毎の結
果を表1に示した。
至比較例3]帯電表面電位および除電後残留電位の測定 測定は図4に示す装置に上記で作製した単層型電子写真
感光体を装着し、その周囲に正コロナ帯電機構2、表面
電位検出プローブ3、露光除電機構4及び除電後残留電
位検出プローブ5を配置し、下記条件の下、単層型電子
写真感光体を4回転させて帯電及び、露光による除電を
反復させて行い、表面電位検出プローブ3により表面電
位Vsp(V)を測定し、除電後残留電位検出プローブ
5により残留電位Vsp(V)を測定した。各周毎の結
果を表1に示した。
【0038】正コロナ帯電機構(スコロトロンのグリッ
ドと正帯電型有機感光体ドラムとの距離1mm):スコ
ロトロン帯電を用い、表1の各実施例および比較例が1
周目で示す表面電位値を有するように流れ込み電流を調
整した。また、1周目に調整した流れ込み電流と同様の
値を2〜4周目にも印加した。 露光除電機構4(正帯電型有機感光体ドラムからの距離
10mm、アクリル製透明カバーを介して露光):24
V−11Wのタングステンランプを用い、印加電圧を調
整し、表1に示すように照射光量を変化させて実験を行
った。
ドと正帯電型有機感光体ドラムとの距離1mm):スコ
ロトロン帯電を用い、表1の各実施例および比較例が1
周目で示す表面電位値を有するように流れ込み電流を調
整した。また、1周目に調整した流れ込み電流と同様の
値を2〜4周目にも印加した。 露光除電機構4(正帯電型有機感光体ドラムからの距離
10mm、アクリル製透明カバーを介して露光):24
V−11Wのタングステンランプを用い、印加電圧を調
整し、表1に示すように照射光量を変化させて実験を行
った。
【0039】
【表1】
【0040】この結果から除電光量として13〜17L
ux・secを用いた比較例では残留電位が高く、また
その増加率も40〜44%と大きいことがわかった。
ux・secを用いた比較例では残留電位が高く、また
その増加率も40〜44%と大きいことがわかった。
【0041】[実施例6]測定は、図4に示す装置の露
光除電機構4に変えて、接触式ブラシ除電機構(材料:
炭素繊維、バイアス電圧−500V)を配置させた以外
は、実施例1と同様にして行った。その結果を表2に示
した。
光除電機構4に変えて、接触式ブラシ除電機構(材料:
炭素繊維、バイアス電圧−500V)を配置させた以外
は、実施例1と同様にして行った。その結果を表2に示
した。
【0042】
【表2】
【0043】この結果から、除電手段としてブラシを用
い、感光体に逆極性のマイナス500Vを印加した場
合、残留電位も少なく、また増加率もゼロであり、良好
な結果が得られた。
い、感光体に逆極性のマイナス500Vを印加した場
合、残留電位も少なく、また増加率もゼロであり、良好
な結果が得られた。
【0044】[実施例7,8,比較例4]次に実施例1
で使用したタングステンランプの代わりに除電光源とし
て発光ダイオード(単色光)を用いて同様の実験を行っ
た。結果を表3に示す。なお、この光源を用いた場合の
感光体の半減露光量は1.6Lux・secであった。
で使用したタングステンランプの代わりに除電光源とし
て発光ダイオード(単色光)を用いて同様の実験を行っ
た。結果を表3に示す。なお、この光源を用いた場合の
感光体の半減露光量は1.6Lux・secであった。
【0045】
【表3】
【0046】この結果から単色光を用いた場合にも4周
目の残留電位の増加も少なく、有効であることがわかっ
た。
目の残留電位の増加も少なく、有効であることがわかっ
た。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、感光体ドラムを40m
m以下の小径とし、この感光体ドラムの多周回回転で一
枚の画像形成を行うようにした電子写真装置において、
除電後残留電位が所定の値以下となるように除電量を設
定することにより、ドラムの周回数に応じた段階状の画
像濃度低下が抑制され、一枚の画像における濃度や画質
の均一性を向上させることができた。また、帯電電位と
逆極性のバイアス電圧を印加して接触除電を行うことに
より、画像形成サイクルを多数回にわたって反復した場
合にも、暗減衰による表面電位の低下が著しく抑制さ
れ、耐刷性を顕著に向上させることが可能となった。以
上により、装置全体を著しく小型化することが可能とな
り設置面積や容積を著しく小型化できると共に、ファク
シミリやレーザプリンター等への組込みも容積を縮小し
て可能になるという利点が得られる。
m以下の小径とし、この感光体ドラムの多周回回転で一
枚の画像形成を行うようにした電子写真装置において、
除電後残留電位が所定の値以下となるように除電量を設
定することにより、ドラムの周回数に応じた段階状の画
像濃度低下が抑制され、一枚の画像における濃度や画質
の均一性を向上させることができた。また、帯電電位と
逆極性のバイアス電圧を印加して接触除電を行うことに
より、画像形成サイクルを多数回にわたって反復した場
合にも、暗減衰による表面電位の低下が著しく抑制さ
れ、耐刷性を顕著に向上させることが可能となった。以
上により、装置全体を著しく小型化することが可能とな
り設置面積や容積を著しく小型化できると共に、ファク
シミリやレーザプリンター等への組込みも容積を縮小し
て可能になるという利点が得られる。
【図1】電子写真プロセスにおける感光体の表面電位の
状態を概念的に示す図である。
状態を概念的に示す図である。
【図2】比較例1の条件で図4に示す測定装置を用い
て、ドラム表面電位と露光除電後の表面電位との関係を
示すグラフである。
て、ドラム表面電位と露光除電後の表面電位との関係を
示すグラフである。
【図3】実施例1の条件で図4に示す測定装置を用い
て、ドラム表面電位と露光除電後の表面電位との関係を
示すグラフである。
て、ドラム表面電位と露光除電後の表面電位との関係を
示すグラフである。
【図4】測定装置を示す配置図である。
【図5】実験の原理を説明するための回路図である。
【図6】図5を用い、Icc(100μA)の場合の電
流値IscおよびIpcを、バイアス電圧を変化させて
測定したグラフである。
流値IscおよびIpcを、バイアス電圧を変化させて
測定したグラフである。
【図7】図5を用い、Icc(200μA)の場合の電
流値IscおよびIpcを、バイアス電圧を変化させて
測定したグラフである。
流値IscおよびIpcを、バイアス電圧を変化させて
測定したグラフである。
【図8】図5を用い、Icc(300μA)の場合の電
流値IscおよびIpcを、バイアス電圧を変化させて
測定したグラフである。
流値IscおよびIpcを、バイアス電圧を変化させて
測定したグラフである。
【図9】図5を用い、Icc(400μA)の場合の電
流値IscおよびIpcを、バイアス電圧を変化させて
測定したグラフである。
流値IscおよびIpcを、バイアス電圧を変化させて
測定したグラフである。
【図10】図5を用い、Icc(500μA)の場合の
電流値IscおよびIpcを、バイアス電圧を変化させ
て測定したグラフである。
電流値IscおよびIpcを、バイアス電圧を変化させ
て測定したグラフである。
【図11】正帯電型有機単層感光体について、ブラシ除
電の際の印加バイアス電圧を変化させて帯電電位と除電
後残留電位とを測定した結果を示すグラフである。
電の際の印加バイアス電圧を変化させて帯電電位と除電
後残留電位とを測定した結果を示すグラフである。
【図12】本発明の電子写真複写装置の一例、即ち露光
除電方式の装置を示す配置図である。
除電方式の装置を示す配置図である。
【図13】本発明の他の電子写真複写装置の例、即ち接
触除電方式の装置を示す配置図である。
触除電方式の装置を示す配置図である。
【図14】実施例に用いた感光体ドラムの分光感度を示
すグラフである。
すグラフである。
【図15】実施例に用いた感光体ドラムの露光量と表面
電位との関係を示すグラフである。
電位との関係を示すグラフである。
【図16】図15の測定に用いたフィルターの分光特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
1 正帯電型有機感光体ドラム 2 正コロナ帯電機構 3 表面電位検出プローブ 4 露光除電機構 5 除電後残留電位検出プローブ 6 ドラム 7 タングステンワイヤー 8 シールドケース 9 コロナチャージャー 10 高電圧発生装置 11 バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 作白 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 田中 智樹 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 感光体ドラムに帯電、画像露光及び除電
を行って画像形成を行う電子写真装置において、感光体
ドラムがドラム回転方向の画像サイズの1/2よりも短
い周長を有する小径ドラムであり、感光体ドラムと上記
画像形成サイクルとがドラムの多周回回転で一枚の画像
形成を行うように関連されており、一枚の画像形成にお
いて一回目回転の除電後残留電位が帯電表面電位の10
%以下となり且つ最終回回転の除電後残留電位の増加率
が30%以内となるように除電量を設定したことを特徴
とする電子写真装置。 - 【請求項2】 感光体が正帯電性単層有機感光体である
ことを特徴とする請求項1記載の電子写真装置。 - 【請求項3】 感光体が電荷輸送媒質中に電荷発生物質
を分散させた感光体であることを特徴とする請求項1記
載の電子写真装置。 - 【請求項4】 一枚の画像形成を感光体ドラムの3回転
以上で行うことを特徴とする請求項1記載の電子写真装
置。 - 【請求項5】 感光体の帯電を、飽和帯電電位(VS )
が500乃至1000Vの範囲となるように行うことを
特徴とする請求項1記載の電子写真装置。 - 【請求項6】 除電を、感光体の半減露光量の10倍以
上の光量で露光除電を行うことを特徴とする請求項1記
載の電子写真装置 - 【請求項7】 除電を、タングステンランプを使用し、
20Lux・sec以上の露光量の露光により行うこと
を特徴とする請求項1記載の電子写真装置。 - 【請求項8】 除電を、感光体が示す分光波長の単色光
の光源を使用して露光により行うことを特徴とする請求
項1記載の電子写真装置。 - 【請求項9】 除電が接触式除電であり、帯電電位と逆
極性のバイアス電圧を印加して、接触式除電を行うこと
を特徴とする請求項1記載の電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6038848A JPH06318023A (ja) | 1993-03-09 | 1994-03-09 | 電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4808993 | 1993-03-09 | ||
JP5-48089 | 1993-03-09 | ||
JP6038848A JPH06318023A (ja) | 1993-03-09 | 1994-03-09 | 電子写真装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06318023A true JPH06318023A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=26378133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6038848A Pending JPH06318023A (ja) | 1993-03-09 | 1994-03-09 | 電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06318023A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09311483A (ja) * | 1996-05-20 | 1997-12-02 | Ricoh Co Ltd | 画像形成法 |
US5840452A (en) * | 1995-12-05 | 1998-11-24 | Fuji Electric Company, Ltd. | Process and apparatus for electrophotographic static elimination |
-
1994
- 1994-03-09 JP JP6038848A patent/JPH06318023A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5840452A (en) * | 1995-12-05 | 1998-11-24 | Fuji Electric Company, Ltd. | Process and apparatus for electrophotographic static elimination |
JPH09311483A (ja) * | 1996-05-20 | 1997-12-02 | Ricoh Co Ltd | 画像形成法 |
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