JP5009379B2 - 飲料の調製のための機械におけるまたはこれに関連した改良 - Google Patents

Description

本発明は、飲料の調製のための機械におけるまたはこれに関連した改良に関する。

コーヒーや紅茶などの飲料を作るための飲料調製システムが当該分野で知られている。一例が特許文献１に記載され、これは、コーヒー、茶、ホットチョコレート、エスプレッソおよびカプチーノ等の広範囲の飲料を作るのに適した飲料調製システムを教示している。

国際公開第０４／０６４５８５号パンフレット

ホット（暖かい）とコールド（冷たい）の両方の飲料を調製することができる代替的な飲料調製システムを生産する試みがなされてきた。しかしながら、このようなシステムは、急速クーラのような、比較的大容量でオンデマンドのクーラの提供に依存する。このクーラは、コールド飲料が分配されるとき、比較的大量の水を、適当な温度まで非常に素早く冷却するためのものである。代替的に、システムは、ストレージリザーバ全体の水の温度を、コールド飲料に必要な温度まで下げるための、高容量クーラを提供する。高容量クーラは、比較的大量の水を適度な量だけ急速に冷却でき、また少量の水を比較的大きく温度変化させることができるものである。これらのシステムは、高容量のクーラが大きく、騒々しく、冷却回路の一部として冷媒ガスを有するという問題を含む、欠点を有している。これは、システムを大きく、高価とし、リサイクルを困難とする。 結局、これらは家庭内での使用に不向きである。

本発明によれば、飲料を分配するための飲料調製機であって、ハウジングと、第１のリザーバステーションと、水媒体を収容するための第１のリザーバであって、前記第１のリザーバステーションに接続可能な第１のリザーバと、補助モジュールを受けるための補助モジュールステーションと、を備える飲料調製機が提供される。

前記補助モジュールステーションに接続可能な補助モジュールが設けられてもよい。

有利には、前記補助モジュールステーションが、第１および第２の位置の間を移動可能である。前記補助モジュールステーションが、格納位置と動作位置との間を移動可能であり、前記格納位置において、前記補助モジュールステーションが外観から実質的に隠され、前記動作位置において、前記補助モジュールが前記補助モジュールステーションに接続可能であってもよい。前記補助モジュールステーションが前記第１および第２の位置の間を回転可能であってもよい。代替的に、前記補助モジュールステーションが、前記第１および第２の位置の間を並進可能であってもよい。代替的に、前記補助モジュールステーションが、前記第１および第２の位置の間を回転可能なヒンジ取付のパネルに形成されてもよい。

随意に、前記補助モジュールステーションは、水媒体を収容するための第２のリザーバを受けるのに適している。随意に、前記補助モジュールは、前記第１のリザーバステーションに接続可能である。

機械は、第２のリザーバステーションと、水媒体を収容するための第２のリザーバとをさらに備えてもよく、前記第２のリザーバが前記第２のリザーバステーションに接続可能であってもよい。

好ましくは、前記第１および第２のリザーバが、前記第１および第２のリザーバステーションに交換可能に接続可能である。

随意に、前記補助モジュールが前記第２のリザーバステーションに接続可能である。

前記補助モジュールが冷却モジュールであってもよい。前記冷却モジュールが、熱電クーラ（ＴＥＣ）またはペルチェヒートポンプを備えてもよい。前記冷却モジュールが、これにより冷却された水媒体を前記リザーバに再循環させるための再循環機構を備えてもよい。

前記第１のリザーバは、好ましくは、雰囲気温度の水媒体を収容する。雰囲気温度は、機械が利用される場所の環境（バックグラウンド）温度を意味すると理解され、当該場所の温度が時間と共に変化するにつれ変化してもよい。

前記第２のリザーバは、好ましくは、雰囲気温度より低い、５℃と３０℃の間の温度の水媒体を収容する。より好ましくは、前記水媒体が、雰囲気温度より低い、５℃と１５℃の間の温度である。前記第２のリザーバが、場所の雰囲気温度レベルに応じて、４℃と１５℃の間の絶対温度の水媒体を収容してもよい。

代替的に、前記補助モジュールが、水媒体ろ過ユニット、予熱モジュール、遠隔計測ユニット、殺菌モジュール、または水媒体を収容するためのリザーバであってもよい。

機械は、二つまたはそれ以上の補助モジュールを備えてもよい。

二つの補助モジュールがある場合、第１の補助モジュールが前記補助モジュールステーションに接続され、第２の補助モジュールが前記第１のリザーバステーションに接続されてもよい。

代替的に、二つの補助モジュールがある場合、第１の補助モジュールが第１の補助モジュールステーションに接続され、第２の補助モジュールが第２の補助モジュールステーションに接続されてもよい。

代替的に、二つの補助モジュールがある場合、第１の補助モジュールが前記補助モジュールステーションに接続され、第２の補助モジュールが第２のリザーバステーションに接続されてもよい。

本発明の他の形態では、飲料を分配するための飲料調製機であって、ハウジングと、第１のリザーバステーションと、水媒体を収容するための第１のリザーバであって、前記第１のリザーバステーションに接続可能な第１のリザーバと、補助モジュールと、を備え、前記補助モジュールは、前記補助モジュールを前記第１のリザーバステーションに接続するための第１のインターフェースと、前記第１のリザーバを前記補助モジュールに接続するための第２のインターフェースとを備え、組み立てられたとき、前記補助モジュールが前記第１のリザーバと前記第１のリザーバステーションとの間に位置される飲料調製機が提供される。

機械が、第２のリザーバステーションと、水媒体を収容するための第２のリザーバとをさらに備え、前記第２のリザーバが前記第２のリザーバステーションに接続可能であってもよい。

前記補助モジュールが、前記第２のリザーバと前記第２のリザーバステーションとの間に接続されてもよい。

前記補助モジュールが、冷却モジュール、予熱モジュール、水媒体ろ過ユニット、殺菌モジュールおよび遠隔計測ユニットから選択されてもよい。

前記第１のリザーバステーションおよび／または前記第２のリザーバステーションと流体連通するヒータが設けられてもよい。

好ましくは、前記第１のリザーバが、雰囲気温度の水媒体を収容する。

好ましくは、前記第２のリザーバが、雰囲気温度より低い、５℃と３０℃の間の温度の水媒体を収容する。より好ましくは、前記水媒体が、雰囲気温度より低い、５℃と１５℃の間の温度である。雰囲気温度は、機械が使用される場所の環境に応じて変化するであろう。好ましくは、前記第２のリザーバが、４℃と１５℃の間の温度の水媒体を収容する。

前記冷却モジュールが、これにより冷却された水媒体を前記リザーバに再循環させるための再循環機構を備えてもよい。

前記第２のリザーバが熱的に絶縁されていてもよい。

本発明の他の形態では、ホットおよびコールド飲料を分配するための飲料システムであって、
ａ）水媒体の使用により、一以上の飲料成分から作製される飲料を分配するための飲料調製機であって、
ハウジングと、
第１のリザーバステーションと、
第２のリザーバステーションと、
水媒体を加熱すべく前記第１のステーションに流体連通されたヒータと、を備えた飲料調製機と、
ｂ）水媒体を収容するための第１のリザーバであって、前記ヒータと流体連通するように前記第１のリザーバステーションに接続可能な第１のリザーバと、
ｃ）雰囲気より低い温度で水媒体を収容するための取り外し可能な第２のリザーバであって、前記第２のリザーバステーションに接続可能な第２のリザーバと、
を備えた飲料システムが提供される。

好ましくは、前記第１のリザーバが、雰囲気温度の水媒体を収容する。

好ましくは、前記第２のリザーバが、雰囲気温度より低い、５℃と３０℃の間の温度の水媒体を収容する。より好ましくは、前記水媒体が、雰囲気温度より低い、５℃と１５℃の間の温度である。前記第２のリザーバが、４℃と１５℃の間の温度の水媒体を収容していてもよい。

好ましくは、前記第２のリザーバが熱的に絶縁されている。

本発明の機械またはシステムは、前記第１または第２のリザーバからの水媒体を前記第１または第２のリザーバに再循環させるか、または前記補助モジュールからの水媒体を前記補助モジュールに再循環させるための再循環機構をさらに備え、前記再循環機構が、水媒体が前記再循環機構を循環するときに水媒体を殺菌するためのＵＶ源を備えてもよい。有利には、水媒体が再循環するときに水媒体を殺菌するＵＶ光を用いることは、全露光時間が増加されるので、低電力のＵＶ放出器（ＵＶエミッタ）が用いられることを可能にする。

好ましくは、前記ＵＶ源がＵＶ ＬＥＤ である。好ましくは、前記ＵＶ ＬＥＤが、２５０ｎｍと３２０ｎｍの間の波長の放出光を有する。水の再循環による水媒体のＵＶ光への延長された露出時間と、ＬＥＤに対する小さな焦点領域の使用とは、低電力出力が用いられ、効果的な殺菌を提供することを可能にする。

前記再循環機構が、冷却機構を備えてもよい。しかしながら、ＵＶ殺菌は、システムの一部をなすあらゆるまたは全ての水媒体供給器に用いられることができる。

一実施形態において、再循環機構とＵＶ源は、殺菌補助モジュールの一部として設けられる。

他の実施形態において、再循環機構、冷却機構およびＵＶ源は、すべて冷却モジュールの一部として設けられる。

フィルタを通されたＵＶ光が、リザーバまたはこれに収容された媒体を照らし、或いは蛍光を発するために用いられてもよい。説明された機械およびシステムは、限定されないが、コーヒー、茶、カプチーノ、ホットチョコレート、アイスティー、フルーツコーディアル、スムージーおよびフラッペを含む、ホットおよびコールド飲料、抽出／浸出飲料または希釈飲料を分配するのに適している。

本発明は、また、ホットおよびコールド飲料を分配するための飲料システムであって、
ａ）水媒体の使用により、一以上の飲料成分から作製される飲料を分配するための飲料調製機であって、
第１のリザーバステーションと、
水媒体を加熱すべく前記第１のステーションに流体連通されたヒータと、を備える飲料調製機と、
ｂ）水媒体を収容するための第１のリザーバであって、前記ヒータと流体連通するように前記第１のリザーバステーションに接続可能な第１のリザーバと、
ｃ）雰囲気より低い温度で水媒体を収容するための取り外し可能な第２のリザーバであって、前記第１のリザーバステーションに接続可能な第２のリザーバと、
を備えた飲料システムを提供する。

単一のリザーバステーションを用いることと、異なる温度の水等の水媒体を収容する交換可能な複数のリザーバを交換することによって、ホットとコールドのいずれかの飲料を効率的に分配できるコンパクトなシステムが実現される。

好ましくは、前記第１のリザーバが、雰囲気温度の水媒体を収容する。

好ましくは、前記第２のリザーバが、雰囲気温度より低い、５℃と３０℃の間の温度の水媒体を収容する。

随意に、前記水媒体が、４℃と１５℃の間の温度である。

好ましくは、前記第２のリザーバが熱的に絶縁されている。有利には、前記第２のリザーバが、前記リザーバステーションへの取り付け前に冷蔵庫に貯蔵可能であり、水等の水媒体を所望の冷却温度に維持する。

本発明の実施形態が、例示目的のためだけに、添付図面を参照して以下に説明される。

本発明に従う飲料調製機の第１実施形態の正面斜視図である。 図１の機械の背面斜視図である。 図１の機械の概略図である。 本発明に従う飲料調製機の第２実施形態の正面斜視図である。 図４の機械の背面斜視図である。 図４の機械の一連の斜視図であり、二つの補助モジュールの取り付けを示す。 図４の機械の概略図である。 本発明に従う飲料調製機の第３実施形態の一連の斜視図であり、二つの水タンクと補助モジュールの取り付けを示している。 前記実施形態を伴う我々のための殺菌システムの概略図である。 本発明に従う飲料調製機の第４実施形態の斜視図である。

図１〜図３は、本発明に従う飲料調製機の第１実施形態を示す。飲料調製機は、特許請求の範囲によって規定される本発明に関する後述の改良点以外、特許文献１で説明され図示される一般的なタイプのものである。特許文献１は、飲料調製機の基本的な設計および機能と、機械と共に使用される飲料カートリッジの設計および機能とを、十分に説明している。これらの形態は、本発明に関連する部分を除き、ここでは詳細に説明されない。特許文献１の内容は参照によって本願に含まれる。

本発明が他のタイプの飲料調製機で用途を見いだすことができ、本発明の目的のため、カートリッジから得られまたは１回の分配動作で供給される飲料成分に必要条件がないことが、認識されるであろう。

図１及び図２に示されるように、飲料調製機２０１は、概して、ウォータヒータ２２５を収容するハウジング２１０と、ウォータポンプ２３０と、空気入口２３６を有する分配弁２３５と、制御プロセッサと、ユーザインタフェース２４０と、カートリッジヘッド２５０とを備える。そしてカートリッジヘッド２５０は、概して、使用時に飲料カートリッジを保持するカートリッジホルダと、カートリッジ認識手段と、使用時に飲料カートリッジに入口および出口を形成するための入口および出口穿孔器とを備える。

ハウジング２１０の前半部２１１は、飲料の分配が起こる分配ステーション２７０を備える。

マシンユーザインタフェース２４０は、ハウジング２１０の前部に位置され、スタート／ストップボタン２４１を備える。スタート／ストップボタン２４１は、運転サイクルの開始を制御し、手動操作される押しボタンやスイッチ等である。ボタン２４１はまた、運転サイクルを手動で停止させるために使われることができる。

ハウジング２１０の後半部２１２は、第１及び第２の水タンク２２０、２８０の取り付けのための凹部２１４を提供する。

第１の水タンク２２０は、消費者がタンクに残っている水の量を目視できるよう、透明または半透明の材料から作られることができる。代替的に、第１の水タンク２２０は、不透明な材料から作られるが目視窓を設けられることができる。加えて、あるいは上記の代わりに、第１の水タンク２２０はローレベルセンサを設けられることができる。ローレベルセンサは、タンク中の水位が所定レベルに低下したときに、ウォータポンプ２３０の運転を妨げ、随意にＬＥＤ等の警告表示器を起動する。第１の水タンク２２０は好ましくは約１.５リットルの内部容量を有する。

第１の水タンク２２０は、使用時に第１の水タンクステーション１２０に接続される。第１の水タンク２２０は略円筒状の本体２２１を備え、本体２２１は、審美的な理由から望まれるように、正確な円または錘台とされることができる。タンクは、タンクを水で満たすための入口を形成する開放された上端部を備え、この上端部は、使用時、手動で取り外すことができる蓋２２２によって閉止される。出口が、タンクの下端部に向かって設けられる。出口は弁を含み、弁は、第１の水タンクが第１の水タンクステーション１２０から取り外されたとき、閉位置に付勢される。また出口には、機械の内側部品への固体微粒子の侵入を防ぐため、フィルタが設けられてもよい。第１の水タンクステーション１２０は、第１の水タンク２２０の下端部を受けるよう形づくられたベースプレート１２１を備える。ベースプレート１２１にはバルブコネクタ１２２が設けられ、バルブコネクタ１２２は、第１の水タンク２２０がベースプレートに置かれたとき、第１の水タンク２２０の出口弁に符合して接続する。タンク２２０のステーション１２０への接続は、弁を開き、水が弁を流れることを可能にする。

図３に示されるように、バルブコネクタ１２２から内部に延びる導管１２３が、ウォータヒータ２２５に連通する。

飲料調製機２０１には、第２の水タンクステーション１８０も設けられる。第２の水タンクステーション１８０は、第１の水タンクステーション１２０と同様に、バルブコネクタ１８２を有するベースプレート１８１を備える。第２の水タンク２８０は、第２の水タンクステーション１８０に配置可能である。第２の水タンク２８０は、第１の水タンクと同じタイプの出口弁が設けられ、前述と同じ方法でバルブコネクタに接続する。第２の水タンク２８０の構成と材料は、第１の水タンク２２０のそれらと同じであるのが望ましい。

ベースプレート１２１、１８１は、好ましくは、第１および第２の水タンク２２０、２８０の位置を示す分離した窪みを有する一体部品として形成される。

導管１８３が、第２の水タンクステーションのバルブコネクタ１８２から分配弁２３５まで内部に延びる。

ウォータポンプ２３０は、容積変位ポンプ（volumetric displacement pump）であり、水をタンクから吸引してヒータおよび分配弁２５０を通すのに十分な吸込みヘッドを生成する。好ましくは、各回転が既知量の水を供給するよう、蠕動タイプ（peristaltic type）のポンプが用いられる。ウォータポンプ２３０は、２.５バール（２．５×１０５パスカル）の最大圧力において、９００ミリリットル／分の最大流量の水を提供する。好ましくは、標準的な使用で、圧力は２バール（２×１０５パスカル）に制限される。機械を通ずる水の流量は制御プロセッサによって制御可能であり、ポンプの最大流量のパーセンテージになるよう、速度制御によって制御可能である。好ましくはポンプは、最大流量の１０％、２０％、３０％、４０％、５０％、６０％、７０％、８０％、９０％または１００％のいずれかで駆動される。ポンプで汲み出される水の量の精度は、好ましくは、分配された飲料の最終的な量の精度が＋または−５％となる、＋または−５％である。蠕動タイプのポンプが用いられた場合、供給量は回転数によって決定される。代替的に、例えば蠕動タイプのポンプが用いられない場合、容積式流量センサが、ウォータポンプ２３０の上流および下流のいずれかで流れラインに設けられることができる。好ましくは、容積式流量センサはロータリセンサである。

図３に概略的に示されるように、分配弁２３５は好ましくは、電気的に作動される二つの電磁切替弁のアセンブリと、関連する逆止弁とを備える。第１または第２の水タンクからカートリッジヘッドまで水をマシン（機械）を通じて正確に導くため、分配弁２５０のそれぞれの電磁弁が、流れが開始する前に、制御プロセッサによって選択される。

ウォータヒータ２２５は、１５５０ワットの電力定格を有し、ウォータポンプ２３０から受け取られた水を、２０℃の開始温度から８８〜９４℃の範囲の動作温度まで、１分以内に加熱することが可能である。好ましくは、１回の動作サイクルの終了時と、ヒータ２２５が次の動作サイクルを開始することができる時との間の待ち時間は、１０秒以下である。ヒータは、動作サイクル中、選択された温度を＋または−２℃以内に維持する。好ましくは、動作サイクルのための水は、カートリッジヘッド２５０に８８℃、９１℃または９４℃で供給される。ヒータ２２５は、供給温度を８８℃〜９４℃の範囲内で即座に調節可能である。ヒータ２２５は、温度が９８℃を超えたときにヒータを停止させる過温遮断器を備える。

図３に示されるように、分配弁２３５は、ウォータヒータ２２５および第２の水タンク２８０からの水供給入口を受ける。加えて、空気入口２３６は、空気がカートリッジヘッド２５０にポンプで吐出されることを可能にする。必要ならば、別個のエアコンプレッサが空気供給ルートに組み込まれることができる。分配弁２３５からの水／空気出口２３７は、ウォータポンプ２３０に接続する。そしてウォータポンプ２３０はカートリッジヘッド２５０に接続する。

飲料調製機の制御プロセッサは、処理モジュールとメモリを備える。制御プロセッサは、ウォータヒータ２２５、ウォータポンプ２３０、分配弁２３５およびユーザインタフェース２４０に、作動可能に接続され、それらの作動を制御する。

使用時、第１の水タンク２２０がホット飲料用の水を提供するために使われ、水は、カートリッジヘッド２５０に行く途中でウォータヒータ２２５を通過する。第２の水タンク２８０は、コールド飲料または雰囲気温度で提供される飲料のための水を提供するために使われ、水はウォータヒータ２２５を通過しない。第２の水タンク２８０の水は、タンク内に注がれる前に冷やされていてもよい。しかしながら、好ましくは、水を含むタンクが冷蔵庫で冷やされる。好ましくは、第２の水タンク２８０の水は、第２の水タンクステーションに接続されたとき、雰囲気温度または室温より低い５℃と３０℃の間であり、より好ましくは雰囲気温度より低い５℃と１５℃の間である。タンクの形状とサイズは、タンクが、飲料調製機から取り外されたとき、家庭用冷蔵庫のドアに入れられることを可能にする。

第１および第２の水タンク２２０、２８０は、第１および第２の水タンクステーション１２０、１８０上で交換可能であってもよい。換言すれば、タンクの１つの設計が、第１および第２の水タンクステーション１２０、１８０への適合のために用いられてもよい。

図４〜図７は、本発明に従う飲料調製機２０１の第２実施形態を示す。第１の実施形態と同様、機械は、第１および第２の水タンク２２０、２８０と、第１および第２の水タンクステーション１２０、１８０とを備える。図４に示されるように、ハウジング２１０の設計は、異なる形状であるが、機械の構成要素の機能は、以下に述べられる異なる部分を除き、前述の第１実施形態のそれと同じである。

図６に示されるように、飲料調製機には、一以上の補助モジュールが設けられる。図示される実施形態では、第１および第２の水タンクステーション１２０、１８０に取り付けられた２つの補助モジュールが示される。予熱モジュール３２０が、第１の水タンクステーション１２０の第１の水タンク２２０とベースプレート１２１の間に取り付けられる。冷却モジュール３８０が、第２の水タンクステーション１８０の第２の水タンク２８０とベースプレート１８０の間に取り付けられる。飲料調製機に、２倍の容量で且つ第１および第２の水タンクステーションの両方に位置される単一の水タンク２９０が設けられる任意選択的な装置を図６が示すことも、留意すべきである。

補助モジュール３２０、３８０は、第１および第２の水タンクと直列に取り付けられる。各補助モジュールの下面が水タンクステーションの境界部と適合する一方、補助モジュールの上面は、第１または第２の水タンクを受けるよう形作られている。補助モジュールの上面および下面の両方には、水タンクステーションおよび水タンクのバルブコネクタに適合するための適当なバルブコネクタが設けられる。この構成は、補助モジュールが冷却ユニットあるいは予熱ユニットを備える場合に特に適している。フィルタ（ろ過）ユニットもこの構成で使用されることができる。

図７は、第２実施形態の内部構造を概略的に示す。ポンプ、ウォータヒータおよび分配弁の配置は第１実施形態と同じである。示されるように、予熱モジュール３２０はヒータ３２１を備える。冷却モジュール３８０は熱電クーラ（ＴＥＣ）３８１を備え、熱電クーラ３８１は、第２のタンク２８０からタンク出口３８３を介して水を受け取り、水を冷却し、次いでタンク入口３８４を介して水を第２のタンク２８０に再循環させる。再循環のための原動力は、冷却モジュール３８０内の専用ポンプ３８２によって提供される。要求があった時に水が弁３８５を通じて冷却モジュール３８０から出る。異なるタイプのペルチェ（peltier）ヒートポンプや類似の装置がＴＥＣ３８１の代わりに用いられることができる。

使用において、コールド飲料が要求されたとき、水がポンプ２３０によって第２の水タンク２８０からカートリッジヘッド２５０に送られる。冷却モジュール３８０の存在により、第２のタンク２８０の水は冷却された状態に維持される。

冷却モジュール３８０は、最初に雰囲気温度または室温である第２のタンク２８０内の水を冷却するために使用され、あるいは、以前冷蔵庫で冷やされていた第２のタンク２８０内の水の温度を維持するために使用されることができる。

予熱モジュール３２０は、第１のタンク２２０から取り出された雰囲気温度の水を、機械ハウジング内のメインヒータ２２５を通過させる前に、設定量だけ加熱するために使用されることができる。

代替例として、第２のタンクは、それ自身、タンクの一体的部分として、ＴＥＣのような冷却機構を備えてもよい。

図８は、本発明の第３実施形態を示し、これにおいて、飲料調製機２０１には、第１および第２の水タンクステーション１２０、１８０と共に、補助モジュールステーション３００が設けられる。補助モジュールステーション３００は、補助モジュールを、第１および第２の水タンクと直列というよりもむしろ並列に取り付けるために使用される。

補助モジュールステーション３００は、電力と流体接続とを含む。補助モジュールステーション３００は、格納位置と、図８に示されるような動作位置との間を回転されてもよい。格納位置において、ステーションは、第１および第２の水タンクステーションの下に、視界から隠される。動作位置において、ステーションはアクセス可能であり、第１および第２のタンクステーションの後方に位置される。代替例において、図示しないが、補助モジュールステーション３００は、スライド動作などの並進運動により、あるいは、補助モジュールが使用されるときに下げられる反転下降パネル（flip-down panel）に位置されることにより、格納位置と動作位置との間を動かされてもよい。

補助モジュール３００は、冷却モジュール、予熱モジュール、水ろ過ユニット、殺菌モジュール、遠隔計測装置またはこれらの類似装置のいずれかであることができる。

図９は、前記実施形態のいずれにも利用可能なシステムへの改良を示す。紫外線（ＵＶ）チャンバ５０１が、水再循環システムの一部として設けられている。示されるように、水は、ポンプ３８２と三方弁５００により、第２のタンク２８０から、ＵＶチャンバ５０１を通って第２のタンク２８０に戻される。この再循環は、水がカートリッジヘッド２５０に移送される必要がないときに、継続する。水が飲料を分配するため必要とされるとき、それは、三方弁５００の使用によって、カートリッジヘッド２５０へと進路を変えられる（そらされる；diverted）。

ＵＶチャンバ５０１は、ハウジング５０３と、複数のＵＶ放出要素５０２とを備える。複数のＵＶ放出要素５０２は、チャンバ５０１を通過する水に、ＵＶレンジの光を当てるよう合焦されている。好ましくは、チャンバ５０１を通ずる水を搬送するために用いられる配管は、配管を横切る良好なＵＶ伝達を可能にするため、フルオロエチレンポリマー（ＦＥＰ）から形成される。ＵＶ放出要素５０２は、ＵＶ放出発光ダイオード（ＬＥＤ）を備えている。ＬＥＤは、２５０ナノメートル（ｎｍ）と３２０ナノメートル（ｎｍ）との間の選択された波長のＵＶを放出する。ＬＥＤは、低圧水銀放電ＵＶランプと比較して比較的低い電力出力を有する。なぜなら、チャンバ５０１を通ずる水の頻繁な再循環が、水の全ＵＶ露出時間を増加させるからである。加えて、ＬＥＤは、殺菌効果を高めるため、適当なレンズ装置の使用により小さい焦点領域を有するよう配置されてもよい。これは、それほど高価でなく、より小さいＵＶ ＬＥＤが利用されることを可能にする。

好ましくは、タンク２８０またはこれに含まれる水は、フィルタを通されたＬＥＤのＵＶ出力の一部により照らされる。タンク２８０は、ＵＶライトに曝されたとき螢光を発する材料から形成され、あるいはそのような材料を含むことができる。

システムで用いられる水を殺菌するためのＵＶライトの使用は、水が冷却されるか、加熱されるか、あるいは雰囲気温度で排出されるかどうかにかかわらず、第１のタンク２２０および／または第２の水タンク２８０での水再循環のために使用されることができる。ＵＶチャンバ５０１は、マシンの一部として形成された冷却モジュールの再循環配管の一部として、あるいは、水または補助モジュールステーションの一つに接続可能な他の補助モジュールの一部として、形成されることができる。必要なら、それぞれのリザーバステーションに、直列ＵＶチャンバ５０１が設けられてもよい。

ＵＶチャンバ５０１は、機械のメインハウジングの一部として、あるいは別個の接続可能な補助モジュールの一部として、形成されることができる。ＵＶチャンバ５０１と再循環機構は、それ自体殺菌モジュールの一部として、あるいは冷却モジュールの一部として、形成されることができる。

図１０はシステムの第４実施形態を示す。このシステムにおいて、飲料調製機２０１は、単一のリザーバステーションと二つの水タンクとを備える。第１の水タンク２２０は、雰囲気温度の水を収容し、ホット飲料を作製するために使用される。第２のタンク２８０は、雰囲気温度より低温の水４００を収容し、コールド飲料を作製するために使用される。タンク２２０、２８０は交換可能であり、必要に応じてリザーバステーションから取り外され交換される。有利には、第２のタンクは、飲料調製機２０１に取り付けられていないとき、冷却された一定量の水を作製し保管するため、好適に冷蔵庫に貯蔵される。こうして、システムは、飲料調製機のハウジング内の冷却装置の必要性なしに、ホットとコールドの両方の飲料を作るために即座に用いられることができる。

好ましくは、第２の水タンク２８０は熱的に絶縁され、支持ハンドルが設けられる。これは、ドアポケットのような冷蔵庫の標準的区画内に嵌るよう、適切な形状とされることができる。

上述した第１〜第３実施形態のいずれかの使用において、望まれる補助モジュールが、補助モジュールステーションまたは第１もしくは第２の水タンクステーションに適宜取り付けられる。加えて、第１および第２の水タンクの一方、他方、または両方が、適宜、第１および第２の水タンクステーションにそれぞれ配置される。

飲料用の水は、分配される飲料のタイプに応じて、第１または第２の水タンクから提供される。例えば、冷えた飲料が要求された場合、冷蔵庫で予め冷やされた水を含むかまたは冷却モジュールもしくは一体ＴＥＣによって冷やされた水を含む第２のタンクから、水が提供される。ホット飲料が要求された場合、水は第１のタンクから提供され、水は、任意選択的に予熱モジュールを介して、ヒータ２２５に渡される。

上述の実施形態のいずれかに対する、その後の機械２０１の基本的動作は、特許文献１に完全に説明されている。

上記から、本発明において補助モジュールがある場合、これは、飲料作製用の水を含む一またはそれ以上のタンクと直列または並列に配置され得ることが理解されるであろう。一つ、二つまたはそれ以上の補助モジュールが、望まれる機能の組み合わせに応じて、一つ、二つまたはそれ以上の水タンクと組み合わせて使用される。上述の種々のタイプの補助モジュールが単なる例として挙げられ、上述の飲料機械の一以上の実施形態と共に使用され得ることも理解されるであろう。前記実施形態の補助モジュールと水タンクは、一つ、二つまたはそれ以上のリザーバステーションを有する飲料調製機と共に使用されることができる。

Claims (18)

1. 飲料を分配するための飲料調製機であって、
   ハウジングと、
   第１のリザーバステーションと、
   水媒体を収容するための第１のリザーバであって、前記第１のリザーバステーションに接続可能な第１のリザーバと、
   補助モジュールと、を備え、
   前記補助モジュールは、前記補助モジュールを前記第１のリザーバステーションに接続するための第１のインターフェースと、前記第１のリザーバを前記補助モジュールに接続するための第２のインターフェースとを備え、組み立てられたとき、前記補助モジュールが前記第１のリザーバと前記第１のリザーバステーションとの間に位置される飲料調製機。
2. 第２のリザーバステーションと、水媒体を収容するための第２のリザーバとをさらに備え、前記第２のリザーバが前記第２のリザーバステーションに接続可能である請求項１に記載の飲料調製機。
3. 前記補助モジュールが、前記第２のリザーバと前記第２のリザーバステーションとの間に接続可能である請求項２に記載の飲料調製機。
4. 前記補助モジュールが、冷却モジュール、予熱モジュール、水媒体ろ過ユニット、殺菌モジュールおよび遠隔計測ユニットから選択される請求項１〜３のいずれか一項に記載の飲料調製機。
5. 前記第１のリザーバステーションおよび／または前記第２のリザーバステーションと流体連通するヒータをさらに備える請求項１〜４のいずれか一項に記載の飲料調製機。
6. 前記第１のリザーバが、雰囲気温度の水媒体を収容する請求項１〜５のいずれか一項に記載の飲料調製機。
7. 前記第２のリザーバが、雰囲気温度より低い、５℃と３０℃の間の温度の水媒体を収容する請求項１〜６のいずれか一項に記載の飲料調製機。
8. 前記水媒体が、雰囲気温度より低い、５℃と１５℃の間の温度である請求項７に記載の飲料調製機。
9. 前記第２のリザーバが、４℃と１５℃の間の温度の水媒体を収容する請求項２〜８のいずれか一項に記載の飲料調製機。
10. 前記冷却モジュールが、これにより冷却された水媒体を前記リザーバに再循環させるための再循環機構を備える請求項４〜９のいずれか一項に記載の飲料調製機。
11. 前記第２のリザーバが熱的に絶縁されている請求項２〜１０のいずれか一項に記載の飲料調製機。
12. 前記第１のリザーバからの水媒体を前記第１のリザーバに再循環させるか、または前記補助モジュールからの水媒体を前記補助モジュールに再循環させるための再循環機構をさらに備え、前記再循環機構が、水媒体が前記再循環機構を循環するときに水媒体を殺菌するためのＵＶ源を備える請求項１〜１０のいずれか一項に記載の飲料調製機。
13. 前記ＵＶ源がＵＶ ＬＥＤである請求項１２に記載の飲料調製機。
14. 前記ＵＶ ＬＥＤが、２５０ｎｍと３２０ｎｍの間の波長の放出光を有する請求項１３に記載の飲料調製機。
15. 前記再循環機構と前記ＵＶ源が、殺菌補助モジュールの一部として設けられている請求項１２〜１４のいずれか一項に記載の飲料調製機。
16. 前記再循環機構が、冷却機構をも備える請求項１２〜１４のいずれか一項に記載の飲料調製機。
17. 前記再循環機構、前記冷却機構および前記ＵＶ源が、すべて冷却モジュールの一部として設けられている請求項１５に記載の飲料調製機。
18. 限定されないが、コーヒー、茶、カプチーノ、ホットチョコレート、アイスティー、フルーツコーディアル、スムージーおよびフラッペを含む、ホットおよびコールド飲料、抽出／浸出飲料または希釈飲料を分配するのに適した請求項１〜１７のいずれか一項に記載の飲料調製機。

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