JP4996509B2 - 光ディスク装置およびその駆動方法 - Google Patents

光ディスク装置およびその駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体である光ディスクに対して光ビームでデータ(情報)を記録し、あるいは光ディスクから光ビームでデータを再生することのできる光ディスク装置に関しており、特に光ビームのフォーカス制御に関する。
光ディスクに記録されているデータは、比較的弱い一定光量の光ビームを回転する光ディスクに照射し、光ディスクによって変調された反射光を検出することによって再生される。
再生専用の光ディスクには、光ディスクの製造段階でピットによる情報が予めスパイラル状に記録されている。これに対して、書き換え可能な光ディスクでは、スパイラル状のランドまたはグルーブを有するトラックが形成された基材表面に、光学的にデータの記録/再生が可能な記録材料膜が蒸着等の方法によって堆積されている。書き換え可能な光ディスクにデータを記録する場合は、記録すべきデータに応じて光量を変調した光ビームを光ディスクに照射し、それによって記録材料膜の特性を局所的に変化させることによってデータの書き込みを行う。
なお、ピットの深さ、トラックの深さ、および記録材料膜の厚さは、光ディスク基材の厚さに比べて小さい。このため、光ディスクにおいてデータが記録されている部分は、2次元的な面を構成しており、「情報記録面」と称される場合がある。本明細書では、このような情報記録面が深さ方向にも物理的な大きさを有していることを考慮し、「情報記録面」の語句を用いる代わりに、「情報記録層」の語句を用いることとする。光ディスクは、このような情報記録層を少なくとも1つ有している。なお、1つの情報記録層が、現実には、相変化材料層や反射層などの複数の層を含んでいてもよい。
記録可能な光ディスクにデータを記録するとき、または、このような光ディスクに記録されているデータを再生するとき、光ビームが情報記録層における目標トラック上で常に所定の集束状態となる必要がある。このためには、「フォーカス制御」および「トラッキング制御」が必要となる。「フォーカス制御」は、光ビームの焦点(集束点)の位置が常に情報記録層上に位置するように対物レンズの位置を情報記録層の法線方向に制御することである。一方、トラッキング制御とは、光ビームのスポットが所定のトラック上に位置するように対物レンズの位置を光ディスクの半径方向に制御することである。
近年、高密度・大容量の記録媒体として、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R,+RW,+R等の光ディスクが実用化されている。これらの光ディスクに対応した光ディスク装置では、開口数(NA)0.6の光学レンズ(対物レンズ)を用いている。さらなる高密度化・大容量化を行うために、例えばBD(Blu−ray Disc)等の次世代光ディスクが開発され、実用化されつつある。このような次世代光ディスクに対しては、NA0.8以上の光学レンズの採用が検討されている。
図1は、対物レンズ23によって集束された光ビーム200によって光ディスク1が照射されている様子を模式的に示している。記録/再生動作中の光ディスク1は高速で回転しているため、回転中の光ディスク1に対して高精度のフォーカス制御を実行するには、情報記録層上における光ビーム200の収束状態を検知しつつ、光ビーム200の焦点が常に情報記録層からずれないよう焦点位置の調節を行う必要がある。このような焦点位置の調節は、対物レンズ23を、その光軸方向に前後させることによって行われる。
現実の光ディスク1の表面は完全な平面ではなく、通常は僅かに湾曲している。このため、光ディスク1のうち光ビーム200によって照射されている部分は、光ディスク1の回転に伴って僅か(数百μm程度)ではあるが高速に上下することになる。従って、光ビーム200を集束する対物レンズ23の位置が固定されたままであると、光ビーム200の焦点は光ディスク1の記録面から外れてしまうことになる。このように光ディスク1の回転に伴って光照射領域が上下することを、光ディスクの「面振れ」と称し、その大きさを「面振れ量」と称する。光ディスクの面振れ量は、規格で上限値が規定されている。
このような面振れが生じても、常に光ビーム200の焦点を常に光ディスク1の情報記録層上に位置させるためには、光ビーム200の焦点位置と光ディスク1の情報記録層との位置ズレを示す「フォーカス誤差信号」に基づいて対物レンズ23の位置(光軸方向の位置)を高速に制御する必要がある。以下、フォーカス制御の基本的な動作を説明する。
図2は、フォーカス誤差信号を示すグラフである。縦軸がフォーカス誤差信号の振幅を示し、横軸が光ビームの焦点位置を示している。光ビームの焦点位置と光ディスクの情報記録層との距離が大きい場合、フォーカス誤差信号の振幅はゼロである。しかし、光ビームの焦点位置が光ディスクの情報記録層に近づくと、ある範囲内で、フォーカス誤差信号の振幅がゼロではない値をとり、S字状の波形(S字カーブ)を示すことになる。図2では、S字カーブの上限値から下限値までの範囲が矢印で示されている。
フォーカスサーボ制御をアクティブにし、その制御ループを閉じると、フォーカス誤差信号をゼロに近づけるように対物レンズ23の位置が微調整される。しかし、光ビームの焦点位置が光ディスク1の情報記録層から大きく離れているときでも、フォーカスエラー信号の振幅はゼロである。このため、フォーカスサーボ制御をアクティブにする前、フォーカス誤差信号にS字カーブが現れる程度に光ビームの焦点位置を光ディスクの情報記録層に近づける必要がある。すなわち、フォーカスサーボ制御をアクティブにするためには、まず対物レンズ23を光軸方向に移動することにより、光ビームの焦点を光ディスクの情報記録層に十分に接近させ、フォーカス誤差信号のS字カーブを検出することが必要になる。このようにしてフォーカス誤差信号のS字カーブを検出した後、適切なタイミングでフォーカスサーボ制御をアクティブにすることにより、フォーカス制御を開始することが可能になる。本明細書では、対物レンズ23の光軸方向位置を変化させながらフォーカス誤差信号にS字カーブが出現する位置を探索し、S字カーブを検出した段階でフォーカスサーボ制御をアクティブにすることを、「フォーカス引込み」と称することにする。
フォーカス引き込みを短時間で行うためには、対物レンズ23の位置を光軸方向に高速度で移動させる必要がある。しかしながら、対物レンズ23にも質量があるため、フォーカス誤差信号にS字カーブが出現するまで高速で対物レンズ23を移動させていた場合、S字カーブを検知した段階で瞬時に対物レンズ23を停止することはできない。対物レンズ23の移動速度が高いと、光ビームの焦点が光ディスク1の記録面を通り過ぎ、フォーカス誤差信号にS字カーブが出現しない領域(フォーカス誤差信号がゼロの領域)に達する場合がある。そのような場合、フォーカスサーボ制御を行っても、光ビームの焦点は光ディスクの記録面を追従することはできない。このような状態はフォーカスサーボが外れた状態であるので、フォーカス引き込み動作の再実行(リトライ)を行う必要がある。
このようなフォーカス引き込み動作の失敗を防ぐためには、対物レンズ23の移動速度を低減すればよいが、こうすると、今度はフォーカス引き込み動作に要する時間が長くなりすぎるという問題がある。フォーカス引き込み動作に要する時間を効果的に短縮するため、対物レンズの移動速度を二段階に切り換えることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
以下、図3を参照しながら、フォーカス引き込み時間を短縮する従来の技術を説明する。図3は、従来の光ディスク装置のフォーカス引き込み動作を示す波形図である。
図3(a)は、フォーカス引き込み動作時における光ビームの焦点位置を示している。横軸は時間であり、光ビームの焦点が光ディスクの情報記録層に達するまでの時間変化が示されている。図3(b)は、フォーカス誤差信号を示している。
図示されている例では、時刻t1まで、光ビームの焦点が光ディスクの情報記録面から相対的に離れた位置(例えば退避位置)に存在しているが、時刻t1において、情報記録面に向かっての高速移動を開始する。これは、図3(d)に示されるフォーカス引き込み指令が、時刻t1に出力されたためであり、この指令に応答してアクチュエータが対物レンズを光ディスク1に高速で近づけることを意味している。
対物レンズが光ディスクに近づくにつれ、光ビームの焦点も情報記録層に近づく。光ビームの焦点が情報記録層に充分に近づくと、光ビームの一部は光ディスクによって反射される。この反射光を検出することにより、再生信号(RF信号)やフォーカス誤差信号が得られる。時刻t2において、反射光量(RF信号)が基準電圧以上になったとき、図3(c)に示す光ディスク検出信号のレベルがHighに上昇する。ここで説明している光ディスク装置では、光ディスク検出信号のレベルが上昇すると、対物レンズの移動速度が低減される(図3(a))。
図3(a)に示すように光ビームの焦点が光ディスクの情報記録層に達すると、図3(b)に示すようにフォーカス誤差信号にS字カーブのゼロクロス点が観察される。このゼロクロス点が検出されたタイミングで、フォーカスサーボの制御ループが閉じ、フォーカス引き込みが完了する。フォーカス引き込みが行われた後は、フォーカス誤差信号が常にゼロに近づくように対物レンズの位置が制御されるため、光ディスクの情報記録面の位置が上下しても、光ビームの焦点が情報記録面に追従することになる。
上記の従来技術では、対物レンズを光ディスクに接近させる際、反射光によって光ディスクを検知するまでは対物レンズを高速度で移動させ、光ディスクを検知してからは減速させることにより、フォーカス引き込み動作の確実性を向上させつつ、所要時間を短縮しようとしている。
特開平2−76128号公報(図2)
上記光ディスク装置では、対物レンズが光ディスクに対して充分に接近したことを反射光量に基づいて検知しているが、反射光量が検出可能なレベルに増加するタイミングと、フォーカス誤差信号のゼロクロス点までの時間が短い場合がある。このような場合、対物レンズの移動速度が充分に低下しないうちに光ビームの焦点が情報記録層を通過し、その結果、フォーカス引き込み動作を安定して実行できなくなる場合がある。
高密度記録のために光ディスク装置の光学系のNA(開口率)を高くすると、対物レンズの焦点距離や焦点深度が短くなるため、対物レンズを光ディスクに充分に近接させない限り、反射光量の変化を検知できなくなる。その場合、光ディスクを検知してから対物レンズの減速を開始していたのでは、減速が間に合わず、フォーカス引き込みに失敗する可能性がある。この失敗を避けるために、対物レンズの移動速度を最初から低い値に設定したのでは、所要時間を短縮する効果も失われてしまう。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その主たる目的には、光学系のNAが上昇しても安定度の高いフォーカス引き込みを短時間で実現できる光ディスク装置を提供することにある。
本発明による光ディスク装置は、情報記録層を有する光ディスクに光ビームを集束する対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータの動作を制御することにより、設定された速度で前記対物レンズを移動させることができるアクチュエータ駆動部と、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置をディスク位置として検出するディスク位置検出手段と、フォーカス引き込み動作のために前記対物レンズを前記光ディスクに接近させるとき、前記対物レンズが前記ディスク位置に基づいて決定される速度切換位置に達するまでは前記対物レンズの移動速度を相対的に高い値に設定し、前記対物レンズが前記速度切換位置を過ぎてからは前記対物レンズの移動速度を相対的に低い値に設定する移動速度設定手段とを備え、前記速度切換位置は、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置に比べて、前記光ディスクから離れた位置に設定され、前記移動速度設定手段は、前記光ディスクに対するフォーカス外れが生じた後、再度フォーカス引き込み動作を行うとき、既に検出されている前記ディスク位置に基づいて決定された速度切換位置で前記対物レンズの移動速度を変化させる。
好ましい実施形態において、前記ディスク位置検出手段は、前記フォーカス外れが生じる前において前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置に基づいて、次にフォーカス引き込み動作を行うときの速度切換位置を決定する。
好ましい実施形態において、前記光ディスクの情報記録層に対する光ビームの焦点の位置ずれに応じたフォーカス誤差信号を生成するフォーカス誤差検出手段と、前記フォーカス誤差信号に基づいて、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上にあることを検出する合焦点検出手段とを備え、前記ディスク位置検出手段は、前記アクチュエータを駆動するための駆動信号と前記合焦点検出手段の出力とに基づいて前記ディスク位置に対応する駆動信号の値をディスク位置情報として決定する。
好ましい実施形態において、前記駆動信号に含まれる高周波成分を除去するローパスフィルタを備え、前記ディスク位置検出手段は、前記高周波成分が除去された前記駆動信号と前記合焦点検出手段の出力とに基づいてディスク位置情報を決定する。
好ましい実施形態において、再度フォーカス引き込み動作を行うときの速度切換位置は、最初のフォーカス引き込み動作を行うときの速度切換位置よりも前記光ディスクに接近している。
好ましい実施形態において、前記ディスク位置検出手段は、最初のフォーカス引き込み動作が行われる前、前記アクチュエータにより、前記光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に前記対物レンズを移動させ、前記ディスク位置を決定するための動作を行う。
本発明の更に他の光ディスク装置は、第1情報記録層および第2情報記録層を含む複数の情報記録層を有する光ディスクの第1情報記録層に第1波長の第1光ビームを集束し、前記第2情報記録層に第2波長の第2光ビームを集束することができる対物レンズユニットと、前記対物レンズユニットを前記光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータの動作を制御することにより、設定された速度で前記対物レンズユニットを移動させることができるアクチュエータ駆動部と、前記第1光ビームの焦点が前記光ディスクの前記第1情報記録層上に位置するときの前記対物レンズユニットの位置をディスク位置として検出するディスク位置検出手段と、前記第2光ビームを用いて前記第2情報記録層に対して行うフォーカス引き込み動作のために前記対物レンズユニットを前記光ディスクに接近させるとき、前記対物レンズユニットが前記ディスク位置に基づいて決定される速度切換位置に達するまでは前記対物レンズユニットの移動速度を相対的に高い値に設定し、前記対物レンズユニットが前記速度切換位置を過ぎてからは前記対物レンズユニットの移動速度を相対的に低い値に設定する移動速度設定手段とを備え、前記速度切換位置は、前記第2光ビームの焦点が前記光ディスクの第2情報記録層上に位置するときの前記対物レンズユニットの位置に比べて、前記光ディスクから離れた位置に設定される。
好ましい実施形態において、前記ディスク位置検出手段は、前記第1光ビームを用いて前記第1情報記録層に対して行うフォーカス引き込み動作が行われる前、前記アクチュエータにより、前記第1情報記録層に対して垂直な方向に前記対物レンズユニットを移動させ、前記ディスク位置を決定するための動作を行う。
好ましい実施形態において、前記移動速度設定手段は、前記第1光ビームの焦点が前記光ディスクの第1情報記録層上に位置するときの前記対物レンズユニットの位置に基づいて、前記第2光ビームを用いて前記第2情報記録層に対して行うフォーカス引き込み動作の速度切換位置を決定する。
本発明の光ディスク装置は、情報記録層を有する光ディスクに光ビームを集束する対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータの動作を制御することにより、設定された速度で前記対物レンズを移動させることができるアクチュエータ駆動部と、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置をディスク位置として検出するディスク位置検出手段と、フォーカス引き込み動作のために前記対物レンズを前記光ディスクに接近させるとき、前記対物レンズが前記ディスク位置に基づいて決定される速度切換位置に達するまでは前記対物レンズの移動速度を相対的に高い値に設定し、前記対物レンズが前記速度切換位置を過ぎてからは前記対物レンズの移動速度を相対的に低い値に設定する移動速度設定手段とを備え、前記ディスク位置検出手段は、フォーカス引き込み動作が行われる前、前記アクチュエータにより、前記光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に前記対物レンズを移動させ、前記ディスク位置を決定し、前記速度切換位置は、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置に比べて、前記光ディスクから離れた位置に設定される。
好ましい実施形態において、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置から前記速度切換位置までの距離は、前記光ディスクの面振れ量に基づいて決定される。
好ましい実施形態において、前記光ディスクの面振れ量は、前記光ディスクの規格に基づいて決定される。
好ましい実施形態において、前記移動速度設定手段は、前記アクチュエータを駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、前記対物レンズが前記速度切換位置にあることを検出し、前記駆動信号生成回路に移動速度の変更指令を送出する速度切換位置検出手段とを備えている。
好ましい実施形態において、前記光ディスクの情報記録層に対する光ビームの焦点の位置ずれに応じたフォーカス誤差信号を生成するフォーカス誤差検出手段と、前記フォーカス誤差信号に基づいて、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上にあることを検出する合焦点検出手段とを備え、前記ディスク位置検出手段は、前記アクチュエータを駆動するための駆動信号と前記合焦点検出手段の出力とに基づいて前記ディスク位置に対応する駆動信号の値をディスク位置情報として決定する。
好ましい実施形態において、フォーカス引き込み動作のために前記対物レンズを前記光ディスクに接近させるとき、前記速度切換位置検出手段は、前記アクチュエータを駆動するための駆動信号と前記ディスク位置情報とに基づいて、前記対物レンズが前記速度切換位置に達したことを検出する。
好ましい実施形態において、前記光ディスクの種類を判別するディスク判別手段を備え、前記ディスクの種類の判別は、前記アクチュエータにより、前記光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に前記対物レンズを移動させることによって行い、このときに前記ディスク位置検出手段が前記ディスク位置を決定する。
好ましい実施形態において、前記移動速度設定手段は、前記ディスク判別手段による判別の結果に基づいて、前記速度切換位置から前記ディスク位置までの距離を決定する。
好ましい実施形態において、前記ディスク位置を決定するための動作は、前記光ディスクを回転させながら複数回実行し、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置のうち、前記光ディスクから最も離れた位置をディスク位置として選択する。
好ましい実施形態において、前記光ディスクから反射される光の強さに応じた反射光量信号を出力する反射光量検出手段を備え、前記合焦点検出手段は、前記フォーカス誤差信号および前記反射光量信号に基づいて、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置することを検出する。
好ましい実施形態において、前記ディスク位置または速度切換位置を示す情報を記憶するメモリを備えている。
本発明のプロセッサは、情報記録層を有する光ディスクに光ビームを集束する対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータの動作を制御することにより、設定された速度で前記対物レンズを移動させることができるアクチュエータ駆動部とを備える光ディスク装置のためのプロセッサであって、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置をディスク位置として検出するディスク位置検出手段と、フォーカス引き込み動作のために前記対物レンズを前記光ディスクに接近させるとき、前記対物レンズが前記ディスク位置に基づいて決定される速度切換位置に達するまでは前記対物レンズの移動速度を相対的に高い値に設定し、前記対物レンズが前記速度切換位置を過ぎてからは前記対物レンズの移動速度を相対的に低い値に設定する移動速度設定手段とを備え、前記ディスク位置検出手段は、フォーカス引き込み動作が行われる前、前記アクチュエータにより、前記光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に前記対物レンズを移動させ、前記ディスク位置を決定し、前記速度切換位置は、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置に比べて、前記光ディスクから離れた位置に設定される。
本発明による光ディスク装置の駆動方法は、情報記録層を有する光ディスクに対物レンズを介して光ビームを収束照射する収束照射手段と、前記対物レンズを前記光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータの動作を制御することにより、設定された速度で前記対物レンズを移動させることができるアクチュエータ駆動部とを備える光ディスク装置の駆動方法であって、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置をディスク位置として検出するステップ(A)と、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの情報記録層上に位置するときの前記対物レンズの位置に比べて前記光ディスクから離れた位置を対物レンズの移動速度の速度切換位置として設定するステップ(B)と、フォーカス引き込み動作のために前記対物レンズを前記光ディスクに接近させるステップ(C)とを含み、前記ステップ(C)は、前記対物レンズが前記速度切換位置に達するまでは前記対物レンズの移動速度を相対的に高い値に設定し、前記対物レンズが前記速度切換位置を過ぎてからは前記対物レンズの移動速度を相対的に低い値に設定するステップを含む。
本発明によれば、光ビームの焦点が光ディスクの情報記録層上に位置するときの対物レンズの位置を示す「ディスク位置情報」に基づいて、対物レンズの移動速度を切り換える位置(以下、「速度切換位置」と称する)を決定している。この速度切換位置は、光ビームの焦点が光ディスクの情報記録層上に位置するときの対物レンズの位置に比べて光ディスクから離れた位置(対物レンズ側)に設定される。このため、対物レンズを「速度切換位置」まで高速度で移動させても、情報記録層に達する前に充分に減速でき、安定したフォーカス引き込みを実現できる。
なお、ディスク判別動作を行う光ディスク装置では、ディスク判別動作の最中に対物レンズを移動させるため、ディスク判別動作の際に「ディスク位置情報」を求めることができる。この場合は、ディスク位置情報を得るための動作を特別に実行する手間がかからない。
まず、本発明の好ましい実施形態を説明する前に、図4を参照しながら本発明の光ディスク装置における基本的な動作を説明する。図4は、本発明の光ディスク装置におけるピックアップに搭載されている対物レンズ23の位置(以下、レンズ位置L)、および対物レンズ23によって集束された光ビーム200の焦点位置Fを模式的に示している。
図4に示されている光ディスク1は、情報記録層1Aと、情報記録層1Aを支持する基材102と、情報記録層1Aを覆う透明カバー層104とを備えている。図4では、異なる4つの位置にある対物レンズ23が示されているが、これらは、対物レンズ23が光ディスク1の情報記録層1Aに接近する過程を示しているものとする。
対物レンズ23は、光ディスク1を本発明の光ディスク装置にセットする際、光ディスク1から最も離れた位置(待避位置)にある。その後、フォーカス引き込み動作を開始すると、不図示のアクチュエータの働きにより、対物レンズ23は光ディスク1に接近してゆく。その後、光ビーム200の焦点が情報記録層1Aに達したとき、フォーカスサーボ制御がアクティブになり、前述したフォーカストラッキングが実行される。
本発明の光ディスク装置では、フォーカス引き込み動作を実行する前の段階で、情報記録層1Aの位置を検知するための動作を行う。すなわち、フォーカス引き込み動作を行う前に、対物レンズ23を光ディスク1に接近させながら光ディスク1で反射される光を検知し、それによって、光ビーム200の焦点が情報記録層1Aに達したときのレンズ位置Lを決定する。このような動作は、フォーカス引き込みを目的とするものではないため、対物レンズ23を高速度で移動させながら実行することが可能である。レンズ位置Lは、対物レンズ23を光軸方向に移動させるためにアクチュエータ駆動回路に入力する駆動信号(ランプ信号)によって示すことができる。このランプ信号の大きさとレンズ位置Lとの間には、典型的には比例関係があるため、ランプ信号の大きさによってレンズ位置Lを特定できる。本明細書では、光ビーム200の焦点が情報記録層1A上に達したときのレンズ位置Lを決定することを、「ディスク位置の検出」と称することとする。
本発明では、フォーカス引き込み動作を実際に行う前に「ディスク位置の検知」を行っておき、光ビーム200の焦点が光ディスク1の情報記録層1A上に位置するときの対物レンズ23の位置を「ディスク位置」として前もって記憶しておく。具体的には、光ビーム200の焦点が光ディスク1の情報記録層1A上に位置するときにアクチュエータ駆動回路に入力するランプ信号の大きさをディスク位置情報として光ディスク装置のメモリ内に記憶する。そして、フォーカス引き込み動作を開始して対物レンズ23を光ディスク1に接近させるとき、この「ディスク位置情報」に基づいて決定される「速度切換位置」に対物レンズ23が達するまでは対物レンズ23の移動速度を相対的に高い値に設定する。この「速度切換位置」は、光ビーム200の焦点が光ディスク1の情報記録層1A上に位置するときの対物レンズ23の位置に比べて、光ディスク1から離れた位置(対物レンズから見て手前側)に設定される。対物レンズ23が速度切換位置を過ぎてからは、対物レンズ23の移動速度を相対的に低下させる。
以下、本発明による光ディスク装置の実施形態を説明する。
(実施形態1)
まず、図5を参照しながら本発明による光ディスク装置の第1の実施形態を説明する。図5は、本実施形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る光ディスク装置は、光ディスク1を回転させる光ディスクモータ24と、光ディスク1に光ビームを照射することによってデータの記録/再生を行う光ピックアップ3と、光ピックアップ3から出力される電気信号に基づいてデータの各種処理や演算を実行する信号処理部(デジタル信号処理プロセッサ)100と、信号処理部100などの動作を制御するシステムコントローラ30とを備えている。信号処理部100は、好ましくは、各種演算をデジタル信号処理によって実行する半導体大規模集積回路(LSI)によって実現されている。このような半導体集積回路は、1チップまたは複数のチップの組み合わせから構成され、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータとを集積回路基板上に内蔵していることが好ましい。
信号処理部100を構成する各回路(詳細は後述する)は、ハードウェアによって実現されている必要はない。この信号処理部100が行う各種処理は、ソフトウェアによって実現されていても良いし、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせによって実現されていても良い。ソフトウェアによる場合、光ピックアップ3が出力する電気信号をデジタルデータとして取り込み、デジタル信号処理により、各種の演算を実行することができる。
光ディスク1は、少なくとも1つの情報記録層1Aを有する円盤状の記録媒体である。光ディスクモータ24は、システムコントローラ30からディスク回転指令を受け取り、所定の回転速度で光ディスク1を回転させる。
光ピックアップ3は、半導体レーザなどの光源から放射される光ビームを集束する対物レンズ23と、対物レンズ23の位置を変化させるアクチュエータ22と、光ディスク1からの反射光を受け、その光量に応じた電気信号を生成する光検出器などを備えている。
光検出器から出力される電気信号は、フォーカス誤差検出回路12および反射光量検出回路13に入力される。図5では、フォーカス誤差検出回路12および反射光量検出回路13が光ピックアップ3の外側に位置しているように記載されているが、これらの回路12、13は、光ピックアップ内において光検出器と一体化された半導体素子から構成されていてもよい。なお、図示されてはいないが、本実施形態の光ディスク装置は、トラッキング制御に必要なトラッキング誤差信号を生成する回路(不図示)をも備えている。
フォーカス誤差検出回路12は、対物レンズ23の焦点位置と光ディスク1の情報記録層1Aとのずれ量を示すフォーカス誤差信号bを出力し、反射光量検出回路13は、光ディスク1からの反射光量に比例した信号(反射光量信号)cを出力する。
光ピックアップ3内のアクチュエータ22は、アクチュエータ駆動回路21から送られてくる駆動信号によって駆動され、この駆動信号の大きさに応じて対物レンズ23の位置を変化させる。駆動信号は典型的には電圧信号である。アクチュエータ22は、例えば、この電圧信号のレベルが高いほど、対物レンズ23を光ディスク1に近い方向に変位させることができる。
アクチュエータ駆動回路21の入力部は、切換回路31に接続されており、ランプ信号生成回路50から出力される駆動信号(ランプ信号)a1、または制御回路20から出力される制御信号a2を選択的に受け取ることになる。ただし、信号処理部100の内部において、駆動信号a1や制御信号a2がデジタル信号として表現される場合、切換回路31の出力は不図示のD/Aコンバータによってアナログ信号の形式に変換される。本明細書では、信号処理部100の内部における信号がデジタルであっても、簡単のため、そのデジタル信号に対応する大きさのアナログ信号であるものとして説明する。
切換回路31は、ディスク判別やフォーカス引き込みの動作を行うために対物レンズ23の位置を大きく変化させるとき、ランプ信号生成回路50が出力する駆動信号(ランプ信号)a1をアクチュエータ駆動回路21に送出する。一方、フォーカスサーボの制御ループを閉じるとき、切換回路31は、制御回路20の出力(制御信号)a2をアクチュエータ駆動回路21に送出する。アクチュエータ駆動回路21は、切換回路31から選択的に送られてくる駆動信号(ランプ信号)a1または制御信号a2に基づいて、アクチュエータ22を駆動し、対物レンズ23の位置を調節する。制御回路20が出力する制御信号a2は、フォーカス誤差信号bに基づいて生成され、ランプ信号生成回路50が出力するランプ信号a1は、システムコントローラ30の指令に応答して生成される。ランプ信号a1は、典型的には、時間とともに電圧が上昇または下降してゆく信号である。
ディスク判別回路60は、フォーカス誤差信号bと反射光量信号cに基づいて、光ディスク装置にセットされた光ディスク1の種類を判別する。本実施形態で使用可能な光ディスク1は、例えばBD、DVD、CDなどである。この場合、ディスク判別回路60により、光ディスク1がBD、DVD、およびCDのいずれであるかが判別される。このようなディスク判別は、例えば情報記録層1Aが光ディスク1の表面からどの深さに位置しているかを検知することにより行うことが可能である。例えばBDでは、光ディスク1の表面から約0.1mmの深さに情報記録層1Aが位置しているのに対し、CDでは、1.1mmの深さに情報記録層1Aが位置している。また、DVDでは、光ディスク1の表面から約0.6mmの深さに情報記録層1Aが位置している。なお、前述したフォーカス引き込み動作に類似した動作を行うことにより、光ディスク1の表面および情報記録層1Aの位置を求めることができるため、2つの位置の隔たりから、情報記録層1Aの「深さ」を求めることができる。
合焦点検出回路32は、反射光量信号cのレベルが所定値Clvl以上になるという条件のもとで、フォーカス誤差信号bのS字カーブを識別し、フォーカス誤差信号bのゼロクロス点を焦点位置として検出する。光ビームの焦点が情報記録層1Aに近づくと、光ディスク1による反射光が発生するため、反射光量信号cのレベルが所定値以上になれば、光ビームの焦点が光ディスク1の近傍または内部に達していると判断できる。光ビームの焦点が情報記録層に達していないときでも、ノイズなどに起因してフォーカス誤差信号bに小さなS字カーブが現れる場合がある。このような場合に、焦点が情報記録層1Aに達したと誤判定することを防ぐため、本実施形態では、反射光量信号cのレベルが所定値Clvl以上になるという条件を付加している。
ディスク位置検出回路40は、フォーカス引き込み動作を行う前、対物レンズ23を光ディスク1に接近させることにより、光ビームの焦点が光ディスク1の情報記録層1A上に位置するときの対物レンズの位置を「ディスク位置」として検出し、そのときにアクチュエータ駆動回路21に入力されている駆動信号(ランプ信号)の大きさを「ディスク位置」を示す情報として記憶する。こうして求められた「ディスク位置」を示すランプ信号の大きさに基づいて、「速度切換位置」が決定される。
速度切換位置検出回路41は、フォーカス引き込み動作中、対物レンズ23を光ディスク1に接近させつつあるとき、適切なタイミングで速度切換信号eを出力する。速度切換信号eは、フォーカス引き込み動作中におけるランプ信号の大きさをモニタリングし、その大きさが「速度切換位置」に対応するランプ信号の大きさに達したときに出力される。速度切換信号eを受け取ったランプ信号生成回路50は、対物レンズ23の移動速度を減少させるように動作する。
図6(a)は、本発明の実施形態におけるランプ信号a1とレンズ位置との関係を示す図であり、図6(b)は、速度切換信号eの出力タイミングを示す図である。
図6(a)の横軸は、アクチュエータ駆動回路21に入力されるランプ信号a1の大きさ(電圧)であり、縦軸は対物レンズ23の位置を示している。ランプ信号a1がアクチュエータ駆動回路21に与えられると、ランプ信号a1の大きさに応じた電流がアクチュエータ駆動回路21からアクチュエータ22のコイル(不図示)に供給される。アクチュエータ22のコイルを流れる電流により、コイルは磁界を形成し、対物レンズ23の位置を移動させる。対物レンズ23は、不図示のバネによって付勢されているため、対物レンズ23を大きく移動させるためには、コイルに大きな電流を供給する必要がある。このコイルに電流を供給しないとき、対物レンズ23の位置は、バネの付勢力によって決まる「基準位置」にある。一方、反対方向に流れる電流をコイルに供給すると、対物レンズ23の位置は基準位置に対して光ディスクから遠ざかる方向に移動する。
図6(a)に示す例では、最初、対物レンズ23は退避位置P0にある。このとき、ランプ信号a1はA0の値(負の電圧)を示しており、アクチュエータ駆動回路21からアクチュエータ22に供給される電流の向きは通常動作時における向きに対して反対である。
フォーカス引き込み動作を開始し、ランプ信号a1のレベルを上昇させてゆくと、それに伴ってレンズ位置は図中の上方向に移動する。このとき、アクチュエータ駆動回路21からアクチュエータ22に供給される電流は、ランプ信号a1の大きさに比例して増大している。
図6(a)では、「ディスク位置」に相当するレンズ位置P1に対物レンズ23を位置させるときのランプ信号a1の大きさを「A1」で示している。本実施形態では、ランプ信号a1が、この「A1」よりも小さな「A2」に達したとき、すなわち、対物レンズ23がレンズ位置P2に達したとき、対物レンズ23を減速させる。
対物レンズ23の減速は、速度切換位置検出回路41が出力する速度切換信号eに応答して行われる。以下、図7を参照しながら、この点をより詳しく説明する。図7は、本実施形態における移動速度設定手段の構成を示す図である。
本実施形態では、本発明における「移動速度設定手段」がランプ信号生成回路50および速度切換位置検出回路41によって構成されている。速度切換位置検出回路41は、速度切換位置設定部70と比較器72とを有している。
速度切換位置設定部70は、ディスク位置検出回路40が決定したディスク位置に相当するランプ信号a1の大きさA1を受け取り、A1から差分をとったA2を求め、速度切換位置を示すランプ信号a1の大きさとして記憶するメモリである。フォーカス引き込み動作中、比較器72にはランプ信号生成回路50からランプ信号a1が入力され、ランプ信号a1と大きさA2とが比較される。比較の結果、ランプ信号a1がA2に達したこと、あるいはA2を超えたことがわかると、直ちに比較器72は速度切換信号eをランプ信号生成回路50に送出する。
このように本実施形態では、対物レンズ23が実際に「ディスク位置」に達するよりも前に、速度切換信号eを出力する。すなわち、前もって検出していた「ディスク位置」よりも手前の「速度切換位置」を対物レンズが通過するタイミングで、速度切換位置検出回路41から速度切換信号eが出力される。本実施形態では、「ディスク位置」と「速度切換位置」との距離Δ(=レンズ位置P1−レンズ位置P2)を、光ディスク1の規格上の最大面振れ量±Dに基づいて決定している。すなわち、「ディスク位置」と「速度切換位置」との距離Δを、最大面振れ量のp−p値(ピーク・ツー・ピーク値)に設定している。D=0.1mmの場合、p−p値は、2D(=0.2mm)に等しい。この場合、実際に光ビームの焦点が情報記録層に位置するときの対物レンズの位置(ディスク位置)よりも0.2mm手前の位置を「速度切換位置」に設定することになる。なお、最大面振れ量が大きくなるほど、速度切換位置は手前に移動する。
次に、図5および図8を参照しつつ、本実施形態におけるフォーカス引き込み動作を説明する。ここで、図8(a)は、光ビームの焦点位置の時間変化を示す図である。図8(b)は、フォーカス誤差信号の波形図、図8(c)は、反射光量検出回路の出力(反射光量信号)を示す波形図である。図8(d)は、合焦点通過信号の出力タイミングを示し、図8(e)は、対物レンズの速度切換位置を示している。図8(f)は、システムコントローラから各指令が出力されるタイミングを示している。なお、簡単のため、図8では、光ディスク表面からの反射光に基づいてフォーカス誤差信号などに現れる波形は記載していない。他の波形図でも同様である。
まず、光ディスク1が光ディスク装置にロードされると、システムコントローラ30から、図8(f)に示すディスク判別指令f1が出力される。図5のランプ信号生成回路50は、ディスク判別指令f1に応答して、対物レンズ23を高速度で上下させるランプ信号を出力する。ランプ信号a1は切換回路31を介して、アクチュエータ駆動回路21に入力される。その結果、アクチュエータ22が対物レンズ23を高速度で上下させるため、光ビームの焦点位置は、図8(a)に示す三角波形状に変化する。このとき、フォーカス誤差信号bには、図8(b)に示す2つのS字カーブが現れるとともに、反射光量信号cにも、図8(d)に示す2度の上昇が現れる。これは、対物レンズ23が上下する過程で、光ビームの焦点が情報記録層を2度通過(往復)したことを意味している。
上記動作により得られるフォーカス誤差信号bおよび反射光量信号cに基づいて、ディスク判別回路60は光ディスク1の種類を判別する。このとき、ディスク位置検出回路40は、合焦点検出回路32の出力dおよびランプ信号生成回路50の出力(ランプ信号a1)に基づいて、「ディスク位置」を検出する。更に、図7に示す速度切換位置設定部70が、前述したようにディスク位置に基づいて「速度切換位置」を決定する。
速度切換位置を決定した後、システムコントローラ30は、図8(f)に示す光ディスク回転指令f2を出力する。このディスク回転指令f2に応答して光ディスクモータ24は回転を開始し、光ディスク1を所定の回転速度で回転する。
次に、システムコントローラ30は、図8(f)に示すフォーカス引き込み指令f3を出力する。このフォーカス引き込み指令f3に応答して、ランプ信号生成回路50は、対物レンズ23を高速度で光ディスク1に近づけるための駆動信号を出力する。この駆動信号により、アクチュエータ駆動回路21はアクチュエータ22を駆動し、アクチュエータ22は対物レンズ23を高速度で光ディスク1に接近させる。
速度切換位置検出回路41は、ランプ信号生成回路50から出力されるランプ信号a1が、先に求めた「速度切換位置」に対応する値(A2)に到達したことを検出すると、速度切換信号eを出力する。この速度切換信号eに応答して、ランプ信号生成回路50は、対物レンズ23の移動速度を低速に切り換えるようにランプ信号a1を変化させる。その結果、対物レンズ23の移動速度は図8(a)に示すように低下する。
その後、光ビームの焦点が光ディスク1の情報記録層1Aに近づくと、合焦点検出回路32がフォーカス誤差信号bおよび反射光量信号cに基づいて合焦点を検出する。合焦点検出回路32が合焦点を検出すると、合焦点検出回路32は切換制御信号dを切換回路31に送出する。切換回路31は、この制御信号dに応答し、ランプ信号生成回路50からのランプ信号a1に代えて制御回路20からの制御信号a2をアクチュエータ駆動回路21に出力する。こうして、本実施形態におけるフォーカス引き込み動作が完了する。
以上のように本実施形態では、ディスク判別回路60がディスク判別を行うときに、ディスク位置検出回路40が合焦点検出回路32の出力およびランプ信号生成回路50の出力に基づいて、ディスク位置を検出する。そして、そのディスク位置から、規格上の最大面振れ量だけシフトした速度切換位置を決定し、フォーカス引き込み動作中における対物レンズの移動速度をその速度切換位置で切り換えている。これにより、フォーカス引き込み動作の高速化と、安定性を両立することができる。
本実施形態では、ディスク判別回路60がディスク判別動作のために行う対物レンズの上下動作を利用してディスク位置を検出しているため、ディスク位置検出のために余分な時間もかからず、フォーカス引き込み動作の高速化を図ることができる。
なお、ディスク判別のために対物レンズ23を移動させる工程は、短時間で終了可能である。以下、この点を説明する。
まず、ディスク判別動作が不要な場合、ディスク位置を検出するために対物レンズ23を上下動作させる必要がある。ディスク位置検出のための対物レンズ23の上下動作は、フォーカス引き込みを行う必要が無いため、フォーカス引き込み時における低速の移動速度に比べて約10倍の速度で対物レンズを移動させることが可能である。このため、フォーカス引き込み動作の前にディスク位置検出のための動作を行っても、フォーカス引き込み動作の所要時間短縮効果を損なうことは無い。
一定速度で対物レンズを移動させる従来技術による場合、例えば0.5mmの全距離を0.5mm/秒の速度で移動させるには、約1秒の時間が必要となる。これに対し、ディスク位置検出のための動作を行うときは、0.5mmの全距離を5mm/秒の速度で往復させることが可能である。この場合、僅か0.2秒でディスク位置の検出を行うことができる。
ここで、「速度切換位置」と「ディスク位置」の間隔を0.1mmに設定して本実施形態のフォーカス引き込み動作を行う場合を考える。具体的には、全距離0.5mmのうち、速度切換位置までの0.4mmの距離を5mm/秒の速度で移動させ、その後は、0.1mmの距離を0.5mm/秒の速度で移動させる場合を考える。この場合、フォーカス引き込み動作における高速移動時の所要時間が0.08秒、低速移動時の所要時間が0.2秒となるため、フォーカス引き込み動作に要する時間は0.28秒になる。これに、ディスク位置検出動作の要する時間(0.2秒)を足しても、全体で0.48秒となり、一定速度でフォーカス引き込みを行う場合の所要時間(1秒)の半分以下の大きさである。このように、フォーカス引き込み動作の開始前にディスク位置を検出する動作を別途行っても、フォーカス引き込み動作の所要時間を十分に短縮することができる。
速度切換位置設定部70は、光ディスクに関する規格上の最大面振れ量を考慮して、速度切換位置を決定しているため、対物レンズの焦点距離・深度が短くなっても、対物レンズを光ディスクに衝突させることなく、安定なフォーカス引き込みが達成される。なお、検出されたディスク位置に基づいて「速度切換位置」を算出するとき、「規格上の面振れ量」を用いる代わりに、実際に使用される光ディスクの面振れ量を用いてもよい。
本実施形態では、「ディスク位置」と「速度切換位置」との距離を、最大面振れ量のp−p値(2D)に設定しているが、2Dに対して他の定数を乗算した値(例えば2D×0.9)に設定してもよい。規格上の最大面振れ量が光ディスクの種類によって異なる場合は、ディスク判別によって識別した光ディスクの種類に応じて適切な最大面振れ量を選択することにより、「ディスク位置」と「速度切換位置」との距離を光ディスクの種類に応じて変化させてもよい。
例えばCDの場合、規格上の面振れ最大量は±0.5mmであるため、2Dは1.0mmになる。一方、BDの場合は、規格上の面振れ最大量が±0.1mmであるため、2Dは0.2mmになる。したがって、光ディスク装置にロードされた光ディスクがCDであると判別された場合は、「速度切換位置」を「ディスク位置」から例えば1.0mm手前に設定し、BDであると判別された場合は、「速度切換位置」を「ディスク位置」から例えば0.2mm手前に設定することが可能である。「速度切換位置」と「ディスク位置」との間の距離を光ディスクの種類に応じて変化させない場合、BDがロードされているときでも、「速度切換位置」と「ディスク位置」との距離を例えば1.0mmに設定する必要が生じ、必要以上に対物レンズの減速開始タイミングが早くなる。このような非効率は、フォーカス引き込みに要する時間の短縮効果を減じてしまう。したがって、光ディスクの種類に応じて「速度切換位置」と「ディスク位置」との間の距離を最適化することが好ましい。
なお、本実施形態では、対物レンズの移動速度を2段階(高速/低速)で切り換えているが、複数の速度切換位置を設定し、多段階で対物レンズの移動速度を変化させてもよい。例えば、「ディスク位置」から3Dだけ離れた第1の速度切換位置と、「ディスク位置」から2Dだけ離れた第2の速度切換位置を設定し、レンズ移動速度を高速度→中間速度→低速度と3段階で減速してもよい。
(実施形態2)
以下、図5および図9を参照しながら、本発明による光ディスク装置の第2の実施形態を説明する。本実施形態に係る光ディスク装置の基本的構成は、図5に示す構成と同一である。異なる点は、「速度切換位置」の決定の仕方にある。ここで、図9(a)は、光ビームの焦点位置の時間変化を示す図である。図9(b)は、フォーカス誤差信号の波形図、図9(c)は、反射光量検出回路の出力(反射光量信号)を示す波形図である。図9(d)は、合焦点通過信号の出力タイミングを示し、図9(e)は、対物レンズの速度切換位置を示している。図9(f)は、システムコントローラ30から各指令が出力されるタイミングを示している。
本実施形態では、図9(f)に示すように、システムコントローラ30がディスク判別指令f1を出力する前に、ディスク回転指令f2を出力する。これにより、光ディスクモータ24が光ディスク1を回転させる。この後、光ディスク1の回転速度が所定のレベルに到達した段階で、システムコントローラ30はディスク判別指令f1を出力する。
このディスク判別指令f1に応答して、図5のランプ信号生成回路50は、対物レンズ23を高速に上下させる。本実施形態では、光ディスク1を回転させ、光ディスク1上の異なる位置で対物レンズ23の上下移動を3回行う。対物レンズ23の上昇を下降に切り換えるタイミングは、合焦点検出回路32から出力される合焦点通過信号をディスク位置検出回路40が検出してから、対物レンズ23が所定量(B+)だけ光ディスク1に近づいた時である(図9(a)、(b))。
光ビームの焦点は、図9(a)に示すように、異なる位置(高さ)で情報記録層1Aを横切っている。これは、光ディスク1が面振れを伴って回転しているため、光ビームの焦点が情報記録層1Aを横切るときの情報記録層1Aの位置が変動するためである。言い換えると、光ディスク1を回転させながら複数回の合焦点検出を行うことにより、面振れによって情報記録層1Aが最も降下した位置を検知することができる。
本実施形態におけるディスク位置検出回路40は、対物レンズ23の複数回の上下動作によって求められた合焦点位置のうちで最も光ディスク1から離れた位置を「ディスク位置」として選択する。こうすることにより、実際の面振れ量に基づいて「速度切換位置」を決定することができ、規格上の面振れ量に基づく場合よりも、無駄を低減し、速度切換位置を光ディスクに接近させることが可能になる。なお、ディスク判別動作中に対物レンズ23の上下動作を複数回行うことにより、光ディスク1の種類をより正確に判別することが可能になる。
次に、図9(f)に示すフォーカス引き込み指令f3がシステムコントローラ30から出力されると、このフォーカス引き込み指令f3に応答して、ランプ信号生成回路50が対物レンズ23を高速度で光ディスク1に近づけるための駆動信号を出力する。この駆動信号により、アクチュエータ駆動回路21はアクチュエータ22を駆動し、アクチュエータ22は、対物レンズ23を高速度で光ディスク1に向けて移動する。
速度切換位置検出回路41は、ランプ信号生成回路50から出力される駆動信号(ランプ信号)a1が、先に求めた速度切換位置に対応する値に到達したことを検出すると、速度切換信号eを出力する。ランプ信号生成回路50は、この切換信号eに応答して、対物レンズ23の移動速度を低速に切り換えるようにランプ信号a1を変化させる。その結果、対物レンズ23の移動速度は、図9(a)に示すように低下する。
その後、光ビームの焦点が光ディスク1の情報記録層1Aに近づくと、合焦点検出回路32がフォーカス誤差信号bおよび反射光量信号cに基づいて合焦点を検出する。合焦点検出回路32が合焦点を検出すると、制御回路20は制御信号を出力し、その制御信号は切換回路31を介してアクチュエータ駆動回路21に送出される。
本実施形態では、ディスク判別の際に光ディスク1を実際に回転しているため、対物レンズ23の上下動作を行うことにより、光ディスク上の異なった位置で合焦点検出を行うことができる。その結果、実際の面振れに起因して生じる光ディスクの上下を検知し、その最下点を実際に求めることができる。一般に、光ディスクの規格で決められている最大面振れ量は、実際の面振れ量よりも大きい。また、実際の面振れ量は、光ディスクのセットの仕方によっても変化する。このため、規格上の最大面振れ量にしたがって速度切換位置を画一的に決定するよりも、本実施形態のように、実際の面振れ量を把握した上で速度切換位置を決定する方が、その速度切換位置を光ディスクに接近させることができ、フォーカス引き込みに要する時間を短縮できる。
本実施形態では、対物レンズ23の上昇を下降に切り換えるタイミングを合焦点検出回路32の出力に基づいて行っている。これにより、不必要に高い位置まで対物レンズ23を上昇させることを抑制し、対物レンズ23と光ディスク1の衝突を回避することができる。対物レンズ23を上昇させるとき、光学系のNAが高く、対物レンズ23と光ディスク1の距離が短い場合は、衝突の危険性が高まる。本実施形態では、合焦点検出を行ってから所定量(B+)だけ更に対物レンズ23を上昇させているが、合焦点検出後、すぐに対物レンズ23の降下を開始してもよい。
本実施形態では、実際に検知した情報記録層1Aの最下点を「速度切換位置」に設定しているが、情報記録層1Aの最下点から所定の距離だけ離れた位置を「速度切換位置」に設定してもよい。速度切換位置の設定は、図7に示す速度切換位置設定部70によって行われる。
(実施形態3)
以下、図10を参照しながら、本発明による光ディスク装置の第3の実施形態を説明する。本実施形態に係る光ディスク装置の基本的構成は、図5に示す構成と同一である。異なる点は、ディスク判別回路60を備えていない点にある。本実施形態の光ディスク装置は、例えばBD専用の光ディスク装置であり、装填された光ディスクの種類を判別するための動作を実行しない。
本実施形態の光ディスク装置の動作は、実施形態1の光ディスク装置について図8を参照しながら説明した動作と同様である。ただし、本実施形態では、図8に示す「ディスク位置検出」の動作をディスク判別のための動作と兼用することはできないため、フォーカス引き込み動作の前に、光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に対物レンズを移動(上下)させ、ディスク位置を決定する必要がある。
なお、本実施形態のBD専用機では、図8に示す動作を行う代わりに、図9に示す動作を行って「ディスク位置」の検出を行っても良い。
(実施形態4)
以下、図11および図12を参照しながら、本発明による光ディスク装置の第4の実施形態を説明する。
まず、図11を参照する。本実施形態に係る光ディスク装置の構成と、図5に示す構成との間にある主たる相違点は、本実施形態の光ディスク装置が、制御回路20の出力から高周波成分をカットした信号を生成し、ディスク位置検出回路40に入力するローパスフィルタ(LPF)80を備えている点にある。なお、図11には、ディスク判別回路60が記載されていないが、ディスク判別回路60の有無は、本実施形態において重要ではない。実施形態1のようにディスク判別回路60を備えていても良いし、また、実施形態3のようにディスク判別回路60を備えていなくともよい。
本実施形態で重要な点は、ディスク位置検出回路40が、LPF80の出力に基づいて「ディスク位置」を検出し、そのディスク位置に基づいて「速度切換位置」を決定することにある。以下、この点を詳しく説明し、実施形態1との間で共通する構成要素の動作の説明は繰り返さないこととする。
ここでは、図12を参照しながら、通常のフォーカス制御が実行されている途中で、フォーカスが外れた後、再度フォーカス引き込み動作を実行する場合を説明する。
図12(a)は、光ビームの焦点位置の時間変化を示す図である。図12(b)は、フォーカス誤差信号の波形図、図12(c)は、反射光量検出回路の出力(反射光量信号)を示す波形図である。図12(d)は、合焦点通過信号の出力タイミングを示し、図12(e)は、対物レンズの速度切換位置を示している。図12(f)は、システムコントローラから各指令が出力されるタイミングを示している。
図12(a)の左側の部分に示すように、フォーカス制御が実行されているとき、光ディスクの面振れに追従するように光ビームの焦点位置が緩やかに上下にうねっている。この緩やかな動きは、図8および図9においては簡単化のために省略している。
なお、光ビームの焦点位置は、光ディスクの面振れの影響による「うねり(低周波成分)」に加えて小刻み(高周波)に振動している。この小刻みの振動は、光ビームの焦点が情報記録層から僅かにシフトしたときに焦点を情報記録層上に復帰させようとするサーボ制御の結果として生じるものである。
図12(a)に示されるように、フォーカス制御が行われている状態における光ビームの焦点位置は、実際の面振れを反映しており、その状態における対物レンズ23(図11)の位置を求めることにより、「ディスク位置」を検出することができる。具体的には、面振れにより、光ディスクが最も降下する位置がLPF出力の最小値に相当しているため、LPF出力が最小になるときにアクチュエータ駆動回路21に与えられているランプ信号a1を「速度切換位置」に対応づけてメモリ内に記録することになる。
図12(a)は、光ビームの焦点位置の挙動を示しているが、この焦点位置は、図11に示す対物レンズ23の光軸方向位置(光ディスク1に対して垂直方向の位置)によって決まり、更には、アクチュエータ駆動回路21に供給されるべき制御信号a1、a2によって決まる。記録層1Aの記録/再生を行っているとき、アクチュエータ駆動回路21には制御回路20の出力(制御信号a2)が切換回路31を介して与えられており、制御回路20の出力(制御信号a2)は、図12(a)に示す曲線のように変動している。この制御信号a2から高周波成分を除去してLPF出力を得ることができれば、面振れによって生じる光ディスク位置の変動を検出することが可能になる。
本実施形態では、図11のLPF80を通過することによって制御信号a2から高周波成分を除去したLPF出力に基づき、ディスク位置検出回路40が「光ディスク位置」を決定する。具体的には、面振れによって上下に振動する光ディスク1の振幅中心を「ディスク位置」とし、この光ディスク1が最も降下したときに得られるLPF出力の最下点を「速度切換位置」として決定する。
この後、何らかの理由により、フォーカス外れが生じたとすると、図12(f)に示すように、システムコントローラからフォーカスOFFの指令が出される。この指令に応答して、ランプ信号生成回路50は、対物レンズ23を高速に下降(退避)させる。この退避は、面振れの生じている光ディスク1に対物レンズ23が衝突しないようにするための措置である。
次に、図12(f)に示すように、システムコントローラからフォーカス再引き込み指令f4が出されると、このフォーカス再引き込み指令f4に応答して、ランプ信号生成回路50が対物レンズ23を高速度で光ディスク1に近づけるための駆動信号(ランプ信号a1)を出力する。このランプ信号a1の大きさに応じてアクチュエータ駆動回路21はアクチュエータ22を駆動し、アクチュエータ22は、対物レンズ23を高速度で光ディスク1に向けて移動する。
速度切換位置検出回路41は、ランプ信号生成回路50から出力されるランプ信号a1が、先に求めた速度切換位置に対応する値に到達したことを検出すると、速度切換信号eを出力する。ランプ信号生成回路50は、この切換信号eに応答して、対物レンズ23の移動速度を低速に切り換えるようにランプ信号a1の増加率を変化させる。その結果、対物レンズ23の移動速度は、図12(a)に示すように低下する。
その後、光ビームの焦点が光ディスク1の情報記録層1Aに近づくと、合焦点検出回路32がフォーカス誤差信号bおよび反射光量信号cに基づいて合焦点を検出する。合焦点検出回路32が合焦点を検出すると、制御回路20は制御信号a2を出力し、その制御信号a2は切換回路31を介してアクチュエータ駆動回路21に送出される。
実施形態2の光ディスク装置では、光ディスク1を回転させながら、対物レンズ23を複数回、上下動作させ、それによって求められた合焦点位置のうちで最も降下した位置を「ディスク位置」として選択していた。この場合、光ビームの焦点が記録層1Aを横切るタイミングによっては、光ディスク1の最大面振れ位置からは外れている可能性がある。これに対して、本実施形態では、回転中の光ディスク1の記録層1Aに対して合焦点状態にあるときに「ディスク位置」を検出するため、より精度の高い位置検出が可能になる。また、実際の面振れ量に対応して速度切換位置を決定できるため、速度切換位置を更に光ディスク表面に接近させることが可能になり、フォーカス引き込み動作に要する時間を更に短縮できる。実際、本実施形態では、「ディスク位置」よりも距離D’だけ下方の位置に「速度切換位置」を設定している。この距離D’は、実際の面振れ量に相当し、通常は、規格上の最大面振れ量よりも充分に小さい。
上記実施形態1〜4では、光ディスク1が単層の記録層1Aを備えている場合を説明しているが、光ディスク1は、複数の情報記録層が積層された構成を有していてもよい。そのような多層光ディスクの記録/再生を行うとき、ある情報記録層から他の情報記録層に光ビームの焦点を移動させることが必要になる場合がある。このような焦点の移動は、「フォーカスジャンプ」と称されることがあるが、図8および図9に示すような対物レンズの退避動作を伴わない。このため、「フォーカスジャンプ」を行うときは、対物レンズが既に光ディスクに充分に接近した状態にあり、対物レンズを高速で移動させる必要は無い。
(実施形態5)
以下、図13から図15を参照しながら、本発明による光ディスク装置の第5の実施形態を説明する。
本実施形態の光ディスク装置は、ハイブリッド型の光ディスクにも対応している点で前述の実施形態における光ディスク装置から異なっているが、その基本的な構成は、図5に示す構成と同一である。
ハイブリッド型の光ディスクは、光入射側表面から異なる深さに位置する複数の記録層を備えている。図13は、本実施形態の光ディスク装置で記録/再生が可能なハイブリッド型光ディスクの一例を示す断面図である。図13の光ディスク200は、第1情報記録層として機能するDVD記録層1Aと、第2情報記録層として機能するBD記録層1Bとを含んでいる。DVD記録層1Aは光入射側表面200aから約0.6mmの深さに位置し、BD記録層1Bは光入射側表面200aから約0.1mmの深さに位置している。DVD記録層1Aの記録/再生は、DVD用の光学系を用いて行い、BD記録層1Bの記録/再生は、BD用の光学系を用いて行う。いずれの記録/再生も、光ディスク200の同じ光入射側表面200aから光ビームを照射して行うことができる。このようなハイブリッド型の光ディスク200は、DVD専用の光ディスク装置およびBD専用の光ディスク装置のいずれによっても記録/再生が可能である。
本実施形態の光ディスク装置は、ハイブリッド型の光ディスク200における異なる記録層(1A、1B)のいずれに対しても記録/再生が可能である。本実施形態における特徴点は、例えばBD用記録層1Bに関して検出した「ディスク位置」に基づいて、DVD用記録層1Aにフォーカス引き込み動作を行うときの「速度切換位置」を決定する点にある。
上述のように、DVD用記録層1AおよびBD用記録層1Bの記録/再生は、異なる光学系を用いて行う必要があり、具体的には、適宜、対物レンズおよび光源を切り換えて使用することになる。DVD用記録層1Aの記録/再生に使用する対物レンズと、BD用記録層1Bの記録/再生に使用する対物レンズとの間には、作動距離や焦点距離に差異がある。そのため、DVD用記録層1AおよびBD用記録層1Bのいずれに対してフォーカス引き込み動作を行うかに応じて、対物レンズの速度切換位置を変化させる必要がある。
このような複数の対物レンズを個別にアクチュエータで駆動することも可能であるが、光ピックアップ装置を小型化するためには、複数の対物レンズを一体化して駆動することが好ましい。このため、本実施形態では、複数の対物レンズが一体化されたレンズユニットを用いてフォーカス引き込み動作を行う場合を説明する。
まず、図14を参照して、本実施形態で使用するレンズユニットを説明する。
図14は、DVD用の対物レンズ300とBD用の対物レンズ301とが一体的に保持されたレンズユニット302を示している。このレンズユニット302では、BD用の対物レンズ301がDVD用の対物レンズ300に比べて距離Xだけ光ディスク200に近い位置に配置されている。DVD用対物レンズ300の作動距離(ワーキングディスタンス)をW1、BD対物レンズ301の作動距離をW2とする。
図14(a)は、ハイブリッド型の光ディスク200におけるDVD記録層1Aに光ビーム(波長660nmの赤色レーザ光)が集束されている状態を示している。一方、図14(b)は、光ディスク200におけるBD記録層1Bに光ビーム(波長405nmの青紫色レーザ光)が集束されている状態を示している。ディスク表面から記録層1A、1Bの深さ、および焦点距離に違いがあるため、記録/再生時における対物レンズ300、301と光ディスク200との間の距離は、どの記録層1A、1Bの記録/再生を行っているかによって変化する。
したがって、記録層1A、1Bのいずれに光ビームの焦点を位置させるかにより、通常は、レンズユニット302の位置(対物レンズの光軸方向の位置)を変化させる必要がある。
より正確に説明すると、図14に示すレンズユニット302を用いる場合、図14(b)におけるレンズユニット302の位置は、図14(a)に示すようにレンズユニット302の位置に比べて、距離(W1−W2−X)だけ、光ディスク200に接近すことになる。すなわち、図14(b)に示す状態は、図14(a)に示す状態に比べて、より大きなランプ信号a1をアクチュエータ駆動回路21(例えば図5)に供給することによって実現されることになる。
このようなレンズユニット302を用いるとき、例えばBD記録層1Bに対する記録/再生を行うために「ディスク位置」を検出しておけば、その後、DVD記録層1Aに対する記録/再生を行うためにフォーカス引き込み動作を実行するとき、既に検出している「ディスク位置」に基づいて、速度切換位置を決定できる。以下、本実施形態における「速度切換位置」の決定方法の一例を説明する。
まず、前述した実施形態のいずれかの方法により、光ディスク200のBD記録層1Bに対応する「ディスク位置」を検出したとする。この「ディスク位置」は、図14(b)の状態におけるランプ信号a1の大きさA1で示されるものとする(図6)。そして、BD記録層1Bに対してフォーカス引き込み動作を行うときの「速度切換位置」も、「ディスク位置」から所定量(例えば「2D」、ここでDは面振れ量)を差し引いた値として決定される。その結果、例えば図6に示すように、ランプ信号a1の大きさA2を「速度切換位置」に対応させることができる。このとき、ランプ信号a1の差異(A1−A2)が、「ディスク位置」と「速度切換位置」との距離(例えば2D)に相当する。
本実施形態では、このようにして求められたBD記録層1Bに対する「ディスク位置」または「速度切換位置」に基づき、DVD記録層1Aに対する「速度切換位置」を、次のようにして計算する。
まず、前述したことから明らかなように、図14(a)におけるレンズユニット302の位置は、図14(b)におけるレンズユニット302の位置に比べて、距離(W1−W2−X)だけ、光ディスク200から離れている。したがって、BD記録層1Bに対する「ディスク位置」が求まれば、DVD記録層1Aに対する「ディスク位置」も演算により求められる。ここで、距離(W1−W2−X)に相当するランプ信号a1の大きさをΔDVD-BDとすると、BD記録層1Bに対する「ディスク位置」を示すランプ信号a1の大きさA1からΔDVD-BDを差し引くことにより、DVD記録層1Aに対する「ディスク位置」を決定することができる。すなわち、DVD記録層1Aに対する「ディスク位置」は、A1−ΔDVD-BDの大きさを有するランプ信号a1によって特定される。
この後、例えば2D(Dは面振れ量)に相当するランプ信号a1の大きさ(A1−A2)をA1−ΔDVD-BDから差し引くことにより、「速度切換位置」に相当するランプ信号a1を求めることができる。
上記の演算は、例えば速度切換位置検出回路41内で実行される。このように、本実施形態によれば、ハイブリッド型光ディスクにおける或る記録層に対して求めたディスク位置または速度切換位置に基づいて、単純な計算により、他の記録層に対するディスク位置または速度切換位置を算出することができる。このため、ハイブリッド型光ディスクを用いて異なる記録層の記録/再生を行うときに短時間でフォーカス引き込みを行うことが可能になる。
なお、前述の実施形態1〜4の光ディスク装置も、図14に示すようなレンズユニット302を備えることができる。実施形態1〜4の光ディスク装置では、例えばBDの記録/再生からDVDの記録/再生に切り換えるとき、光ディスク自体をBDからDVDに取替えるため、新たにセットされたDVDに対して「ディスク位置の検出」を行うことになる。
これに対し、本実施形態の光ディスク装置では、1つのハイブリッド型の光ディスク200について、BD記録層1BとDVD記録層1Aとの間で記録/再生を切り換えることができる。以下、図15を参照しながら、この動作を説明する。
図15(a)は、光ビームの焦点位置の時間変化を示す図である。図15(b)は、フォーカス誤差信号の波形図、図15(c)は、反射光量検出回路の出力(反射光量信号)を示す波形図である。図15(d)は、合焦点通過信号の出力タイミングを示し、図13(e)は、対物レンズ(レンズユニット302)の速度切換位置を示している。図15(f)は、システムコントローラから各指令が出力されるタイミングを示している。
まず、ハイブリッド型光ディスク200が本実施形態の光ディスク装置にロードされると、図8を参照しつつ説明した手順で「ディスク位置」の検出が行われ、図7に示す速度切換位置設定部70が、前述したようにディスク位置に基づいて「速度切換位置」を決定する。この例では、まずBD用光ビームを用いてディスク位置の検出を行うものとする。本実施形態の光ディスク装置は、図14に示すレンズユニット302を備えているものとする。
次に、システムコントローラ30は、図15(f)に示す光ディスク回転指令f2を出力する。このディスク回転指令f2に応答して光ディスクモータ24は回転を開始し、ハイブリッド型光ディスク200を所定の回転速度で回転する。
その後、システムコントローラ30は、図15(f)に示すフォーカス引き込み指令(BD)を出力する。このフォーカス引き込み指令(BD)に応答して、ランプ信号生成回路50は、レンズユニット302を高速度でハイブリッド型光ディスク200に近づけるための駆動信号を出力する。この駆動信号により、アクチュエータ駆動回路21はアクチュエータ22を駆動し、レンズユニット302を高速度でハイブリッド型光ディスク200に接近させる。
速度切換位置検出回路41は、ランプ信号生成回路50から出力されるランプ信号a1が、先に求めた「速度切換位置」に対応する値(A2)に到達したことを検出すると、速度切換信号eを出力する。この速度切換信号eに応答して、ランプ信号生成回路50は、レンズユニット302の移動速度を低速に切り換えるようにランプ信号a1を変化させる。その結果、レンズユニット302の移動速度は図15(a)に示すように低下する。
BD用光ビームの焦点がハイブリッド型光ディスク200の情報記録層1Bに充分に近づくと、合焦点検出回路32がフォーカス誤差信号bおよび反射光量信号cに基づいて合焦点を検出する。合焦点検出回路32が合焦点を検出すると、制御回路20は、フォーカス誤差信号bに基づく制御信号を出力し、切換回路31が制御信号をアクチュエータ駆動回路21に出力する。こうして、BD記録層1Bに対するフォーカス引き込み動作が完了する。その後、BD記録層1Bの記録/再生が実行される。
次に、BD記録層1Bの記録/再生からDVD記録層1Aの記録/再生に切り換える場合を説明する。このとき、フォーカスサーボ制御をいったん解除する。そしてアクチュエータ駆動回路21およびアクチュエータ22の働きにより、レンズユニット302の位置を一時的に下方に退避させる。なお、図15(a)では、簡単のため、光ビームの焦点位置の変化のみが示され、レンズユニット302の位置変化は示されていない。光ビームの焦点位置は、レンズユニット302の位置に変化がなくとも、光源および対物レンズをBD用からDVD用に切り換えるときに、不連続に変化する。
DVD記録層1Aの記録再生を行うためには、光源をBD用レーザからDVD用レーザに切り換える必要がある。図15(f)に示すレーザ切換指令がシステムコントローラ30から出されると、BD用光ビームの放射が停止され、DVD用光ビームの放射が開始される。上述のようにレンズユニット302の位置が一定でも、光源の切換により、使用する対物レンズが切り換えられるため、光ビームの焦点位置が変化する。図13に示すように、DVD用対物レンズ300の焦点距離はBD用対物レンズ301の焦点距離に比べて長い。このため、レンズユニット302をいったん下方に退避し、まだ移動を開始していない状態であっても、図15(a)に示すように、光源の切換により、光ビームの焦点位置はDVD記録層1Aに近づく方向へ変位する。
次に、DVD記録層1Aに対するフォーカス引き込み動作を実行するため、レンズユニット302を光ディスク200に接近させる。この場合、既に「ディスク位置」が検出されているため、あらためて「ディスク位置」の検出を行う必要はない。このディスク位置に基づいて、前述した方法により、DVD記録層1Aに対するフォーカス引き込みのための「速度切換位置」が決定される。この速度切換位置は、速度切換位置検出回路41により算出され、図7の速度切換位置設定部70に記憶されていた値が使用される。
次に、BD記録層1Bに対するフォーカス引き込み動作と同様の動作を実行し、DVD用記録層1Aに対するフォーカス引き込み動作を実行する。すなわち、システムコントローラ30が、図15(f)に示すフォーカス引き込み指令(DVD)を出力すると、ランプ信号生成回路50がレンズユニット302を高速度でハイブリッド型光ディスク200に近づけるための駆動信号を出力する。この駆動信号により、アクチュエータ駆動回路21はアクチュエータ22を駆動し、レンズユニット302を高速度でハイブリッド型光ディスク200に接近させる。
速度切換位置検出回路41は、ランプ信号生成回路50から出力されるランプ信号a1が、DVD記録層1Aのための「速度切換位置」に対応する値に到達したことを検出すると、速度切換信号eを出力する。この速度切換信号eに応答して、ランプ信号生成回路50は、レンズユニット302の移動速度を低速に切り換えるようにランプ信号a1を変化させる。その結果、レンズユニット302の移動速度は図15(a)に示すように低下する。
DVD用光ビームの焦点がハイブリッド型光ディスク200のDVD記録層1Aに充分に近づくと、合焦点検出回路32がフォーカス誤差信号bおよび反射光量信号cに基づいて合焦点を検出する。合焦点検出回路32が合焦点を検出すると、切換制御信号dを切換回路31に送出する。切換回路31は、この制御信号dに応答し、ランプ信号生成回路50からのランプ信号a1に代えて制御回路20からの制御信号a2をアクチュエータ駆動回路21に出力する。こうして、DVD記録層1Aに対するフォーカス引き込み動作が完了する。その後、DVD記録層1Aの記録/再生が実行される。
このように本実施形態によれば、光ディスク装置に装填されたハイブリッド型の光ディスク200について、既に取得したディスク位置情報を利用し、複数の情報記録層の各々に対するフォーカス引き込み動作のための速度切換を実行する。このため、ディスク位置検出のための動作を繰り返して行う必要が無く、ハイブリッド型光ディスク200の記録/再生に必要な時間を短縮できる。
なお、ここでは、先にBD記録層の記録/再生を行った後、DVD記録層の記録/再生を行う例を説明したが、本発明の光ディスク装置は、このような例に限定されない。先にDVD記録層の記録/再生を行った後に、BD記録層の記録/再生を行う場合でも、最初に取得したディスク位置情報に基づいて、各記録層に対するフォーカス引き込み動作のための「速度切換位置」を決定することができる。
また、ハイブリッド型光ディスクは、DVD記録層およびBD記録層を備えるものに限定されず、他の記録層を複数備えていても良い。
(実施形態6)
実施形態5の光ディスク装置では、実施形態1の光ディスク装置と同様に、フォーカス引き込み動作を行う前にディスク位置を検出するための動作を別途行っているが、本発明は、このような場合に限定されない。実施形態4の光ディスク装置と同様にして、BD記録層1Bの記録/再生時における光ディスク200の面振れに基づいて「ディスク位置」を検出するようにしてもよい。本実施形態の光ディスク装置では、ハイブリッド型の光ディスクにおける或る情報記録層の記録/再生を行っているときに「ディスク位置」の検出を行う。そして、検出されたディスク位置に基づいて、他の情報記録層に対するフォーカス引き込みを行うときの速度切換位置を決定する。
以下、図16を参照しながら、本実施形態の光ディスク装置の動作を説明する。図16は、図15に対応する図面であり、異なる点は、BD記録層1Bの記録/再生を行っている期間を拡大して記載している点にある。
本実施形態の光ディスク装置は、図11に示す構成と同様の構成を備えている。すなわち、本実施形態の光ディスク装置は、図11に示すように、制御回路20の出力から高周波成分をカットした信号を生成し、ディスク位置検出回路40に入力するローパスフィルタ(LPF)80を備えている。
本実施形態におけるディスク位置検出回路40は、LPF80の出力に基づいて「ディスク位置」を検出し、そのディスク位置に基づいて「速度切換位置」を決定する。その方法は、実施形態4について説明した通りであるので、ここでは説明を繰り返さない。なお、本実施形態の光ディスク装置は、実施形態5と同様に、図16に示すレンズユニット302を備えているものとする。
ここでも、BD記録層1Bの記録/再生からDVD記録層1Aの記録/再生に切り換える場合を説明する。本実施形態では、図16(a)に示すように、BD記録層1Bの記録/再生時に得られるLPF出力の最小値から、前述の実施形態と同様にして、ディスク位置を検出している。このディスク位置に基づいて決定された速度切換位置に関する情報が図7に示す速度切換位置設定部70に記録される。
BD記録層1Bの記録/再生からDVD記録層1Aの記録/再生に切り換える場合、図16(f)に示すように、フォーカスOFF(BD)の指令がシステムコントローラ30から出されると、フォーカスサーボ制御がいったん解除される。そして、アクチュエータ駆動回路21およびアクチュエータ22の働きにより、レンズユニット302の位置を一時的に下方に退避させる。
この後、実施形態5について説明した手順と同様の手順でDVD記録層1Aに対するフォーカス引き込み動作を実行する。
このように本実施形態でも、光ディスク装置に装填されたハイブリッド型の光ディスクについて、ある情報記録層に対する記録/再生時に取得したディスク位置情報を利用して、他の情報記録層に対するフォーカス引き込み動作のための速度切換を行うため、ディスク位置検出のための動作を繰り返して行う必要が無く、ハイブリッド型光ディスク200の記録再生に必要な時間を短縮できる。特に、本実施形態では、前もってディスク位置の検出動作を行う必要がなく、また、光ディスクの実際の面振れに基づいたディスク位置の検出が可能なため、より無駄の少ない速度切換を実現し、フォーカス引き込み動作の時間を短縮することが可能になる。
上記の各実施形態におけるレンズ位置は、図8(a)や図9(a)に示すように、時間の経過に伴って直線的に変化しているが、実際のレンズ位置の時間変化は直線的である必要はなく、少なくとも一部で曲線的に変化しても良い。
また、上記の各実施形態では、対物レンズの速度を高速度から低速度に低下しているが、本明細書における速度の高低は相対的に決定される。好ましい実施形態における「低速度」は「高速度」の例えば10〜20%の大きさに設定され得る。
本発明は、高密度記録に適した高NA光学系を採用する場合でも、フォーカス引き込みに要する時間を効果的に短縮できるため、記録密度の高い次世代光ディスクの記録再生に適した光ディスク装置が提供される。
光ディスク1と対物レンズ23との関係を示す斜視図である。 フォーカス誤差信号の波形を示す図である。 従来の光ディスク装置の動作を示す図であり、(a)は光ビームの焦点位置の時間変化を示す図、(b)はフォーカス誤差信号を示す図、(c)は光ディスク検出信号を示す図、(d)はフォーカス引き込み指令を示す図である。 レンズ位置L、焦点位置Fおよび情報記録層位置Rの関係を示す図である。 本発明による光ディスク装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 (a)は、本発明の実施形態におけるランプ信号とレンズ位置との関係を示す図であり、(b)は、速度切換信号eの出力タイミングを示す図である。 本発明による光ディスク装置の第1の実施形態における移動速度設定手段の構成を示す図である。 本発明による光ディスク装置の第1の実施形態の動作を示す図であり、(a)は光ビームの焦点位置の時間変化を示す図、(b)はフォーカス誤差信号を示す図、(c)は反射光量信号cを示す図、(d)は合焦点通過信号dを示す図、(e)は、速度切換信号eを示す図、(f)はシステムコントローラが出力する各種の指令を示す図である。 本発明による光ディスク装置の第2の実施形態の動作を示す図であり、(a)は光ビームの焦点位置の時間変化を示す図、(b)はフォーカス誤差信号を示す図、(c)は反射光量信号cを示す図、(d)は合焦点通過信号dを示す図、(e)は速度切換信号eを示す図、(f)はシステムコントローラが出力する各種の指令を示す図である。 本発明による光ディスク装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明による光ディスク装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明による光ディスク装置の第4の実施形態の動作を示す図であり、(a)は光ビームの焦点位置の時間変化を示す図、(b)はフォーカス誤差信号を示す図、(c)は反射光量信号cを示す図、(d)は合焦点通過信号dを示す図、(e)は速度切換信号eを示す図、(f)はシステムコントローラが出力する各種の指令を示す図である。 実施形態4の光ディスク装置で記録/再生が可能なハイブリッド型光ディスクの一例を示す断面図である。 (a)は、ハイブリッド型の光ディスク200におけるDVD記録層1Aに光ビームが集束されている状態のレンズユニット302を示す図であり、(b)は、光ディスク200におけるBD記録層1Bに光ビームが集束されている状態のレンズユニット302を示している。 本発明による光ディスク装置の第5の実施形態の動作を示す図であり、(a)は光ビームの焦点位置の時間変化を示す図、(b)はフォーカス誤差信号を示す図、(c)は反射光量信号cを示す図、(d)は合焦点通過信号dを示す図、(e)は速度切換信号eを示す図、(f)はシステムコントローラが出力する各種の指令を示す図である。 本発明による光ディスク装置の第6の実施形態の動作を示す図であり、(a)は光ビームの焦点位置の時間変化を示す図、(b)はフォーカス誤差信号を示す図、(c)は反射光量信号cを示す図、(d)は合焦点通過信号dを示す図、(e)は速度切換信号eを示す図、(f)はシステムコントローラが出力する各種の指令を示す図である。
符号の説明
1 光ディスク
1A 情報記録層(DVD記録層)
1B 情報記録層(BD記録層)
3 光ピックアップ
12 フォーカス誤差信号生成回路
13 反射光量検出回路
20 制御回路
21 アクチュエータ駆動回路
22 アクチュエータ
23 対物レンズ
24 光ディスクモータ
30 システムコントローラ
31 切換回路
32 合焦点検出回路
40 ディスク位置検出回路
41 速度切換位置検出回路
50 ランプ信号生成回路
60 ディスク判別回路
70 速度切換位置設定部
72 比較器
100 信号処理部(プロセッサ)
a1 駆動信号(ランプ信号)
a2 制御信号
b フォーカス誤差信号
c 反射光量信号
d 合焦点通過信号
e 速度切換位置信号
f1 ディスク判別指令
f2 ディスク回転指令
f3 フォーカス引き込み指令
A1 ディスク位置に対応するランプ信号の大きさを示す信号
A2 速度切換位置に対応するランプ信号の大きさを示す信号

Claims (2)

  1. 第1情報記録層および第2情報記録層を含む複数の情報記録層を有する光ディスクの第1情報記録層に第1波長の第1光ビームを集束し、前記第2情報記録層に第2波長の第2光ビームを集束することができる対物レンズユニットと、
    前記対物レンズユニットを前記光ディスクの情報記録層に対して垂直な方向に移動させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータの動作を制御することにより、設定された速度で前記対物レンズユニットを移動させることができるアクチュエータ駆動部と、
    前記第1光ビームの焦点が前記光ディスクの前記第1情報記録層上に位置するときの前記対物レンズユニットの位置を第1ディスク位置として検出するディスク位置検出手段と、
    前記第1ディスク位置に基づいて、前記第2光ビームの焦点が前記光ディスクの前記第2情報記録層上に位置するときの前記対物レンズユニットの位置を第2ディスク位置として決定し、前記第2ディスク位置に基づいて速度切換位置を決定し、前記第2光ビームを用いて前記第2情報記録層に対して行うフォーカス引き込み動作のために前記対物レンズユニットを前記光ディスクに接近させるとき、前記対物レンズユニットが前記速度切換位置に達するまでは前記対物レンズユニットの移動速度を相対的に高い値に設定し、前記対物レンズユニットが前記速度切換位置を過ぎてからは前記対物レンズユニットの移動速度を相対的に低い値に設定する移動速度設定手段と
    を備え、
    前記速度切換位置は、前記第2光ビームの焦点が前記光ディスクの第2情報記録層上に位置するときの前記対物レンズユニットの位置に比べて、前記光ディスクから離れた位置に設定される、光ディスク装置。
  2. 前記ディスク位置検出手段は、前記第1光ビームを用いて前記第1情報記録層に対して行うフォーカス引き込み動作が行われる前、前記アクチュエータにより、前記第1情報記録層に対して垂直な方向に前記対物レンズユニットを移動させ、前記第1ディスク位置を決定するための動作を行う、請求項1に記載の光ディスク装置。
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