JP2003208720A - 光ディスク再生装置、光ディスク再生装置の層間移動制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

光ディスク再生装置、光ディスク再生装置の層間移動制御方法、制御プログラムおよび記録媒体

Info

Publication number
JP2003208720A
JP2003208720A JP2002006273A JP2002006273A JP2003208720A JP 2003208720 A JP2003208720 A JP 2003208720A JP 2002006273 A JP2002006273 A JP 2002006273A JP 2002006273 A JP2002006273 A JP 2002006273A JP 2003208720 A JP2003208720 A JP 2003208720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus
voltage value
optical disk
reference voltage
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002006273A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Hanashima
正人 花嶋
Hideaki Nishino
秀昭 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002006273A priority Critical patent/JP2003208720A/ja
Publication of JP2003208720A publication Critical patent/JP2003208720A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間移動制御(フォーカスジャンプ制御)を
安定したサーボ動作で行い得る光ディスク再生装置およ
び層間移動制御方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 層間移動制御(フォーカスジャンプ制
御)の際に、フォーカスジャンプ制御手段113によ
り、ピックアップ104の光ビームの焦点をDVD2層
ディスク103の記録層間で移動させるが、予め基準電
圧取得手段112により、初期立ち上げのディスクサー
チ時にジャストフォーカスとなる各記録層のフォーカス
ドライブ信号Fdrvの電圧値を基準電圧値として取得
しておき、判断手段114において、フォーカスジャン
プ制御手段113による焦点移動後にフォーカスドライ
ブ信号Fdrvの電圧値を取得して、基準電圧値との比
較により層間移動制御動作の成否判断を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の記録層を有
する多層光ディスクの再生を行う光ディスク再生装置、
光ディスク再生装置の層間移動制御方法、該層間移動制
御方法を実行させるための制御プログラムおよび該制御
プログラムを記録した記録媒体に係り、特に、層間移動
制御(フォーカスジャンプ制御)を安定したサーボ動作
で行い得る光ディスク再生装置、光ディスク再生装置の
層間移動制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクの記録容量の増大の要
請から、複数層にディジタルデータを記録する多層光デ
ィスク(例えば、2層ディジタルビデオディスク(DV
D)等)が提案されている。
【0003】図9には、従来の光ディスク再生装置の構
成図を示す。従来の光ディスク再生装置は、光ディスク
903と、光ディスク903を回転させるスピンドルモ
ータ(図示せず)と、スピンドルモータを駆動するドラ
イバ(図示せず)と、ピックアップ904と、ピックア
ップを移動制御するアクチュエータドライバ902と、
ドライバやアクチュエータドライバ902等を駆動制御
するDSP(ディジタル信号プロセッサ)901と、ピ
ックアップ904からの光検出電流に基づきフォーカス
エラー信号FEを出力するRFアンプ905と、装置の
各構成要素を制御すると共にデータ再生処理を行うマイ
クロコントローラ906とを備えた構成である。なお、
図9では、説明に不要な構成要素について省略してい
る。
【0004】このような光ディスク再生装置において多
層光ディスクを再生する手法としては、例えば、図10
に示すようなレイヤL0層およびL1層を備えるDVD
2層ディスク903の場合、一方の記録層を半透明型に
し、片面方向からレーザビームを照射してそれぞれの記
録層に合焦させることにより、その記録層に記録された
データを光ピックアップを介して読み取る手法がある。
また、DVD2層ディスク903では、一方の記録層の
再生途中で他方の記録層にレーザビームを合焦し直し、
該他方の記録層の再生を開始するため、ピックアップ9
04の対物レンズを光軸方向に移動させる層間移動制
御、即ちフォーカスジャンプ制御が行われる。
【0005】具体的に、DVD2層ディスク903のレ
イヤL0層およびL1層間を移動させるフォーカスジャ
ンプ動作を行う場合、DSP901では、RFアンプ9
05からのフォーカスエラー信号FEをモニターしなが
ら、フォーカスドライブ信号Fdrvに加速および減速
ジャンプパルスを与えて、ピックアップ904内の対物
レンズを垂直方向に移動させる。そして、フォーカス引
き込み条件が成立することで、フォーカスジャンプ処理
の成功と判断している。また、最終的にレイヤ間を対物
レンズが移動できたか否かは、マイクロコントローラ9
06が、DVD2層ディスク903のIDアドレスにあ
るレイヤ情報を読み込むことによって確認している。
【0006】図11には、従来の光ディスク再生装置に
おけるフォーカスジャンプ制御方法を説明する概略フロ
ーチャートを示す。先ずステップS1101で、2層間
のフォーカスジャンプか否かを確認した後、フォーカス
ジャンプ処理である場合にはステップS1102のサー
ボ処理へ進む。ステップS1102では、フォーカスジ
ャンプコマンドを発行すると共に、フォーカスフィル
タ、フォーカスバランスおよびフォーカスゲイン等のサ
ーボパラメータをチェンジする。ステップS1103で
フォーカスジャンプコマンドが成功したか否かを確認し
て、不成功の場合はステップS1104でリフォーカス
を行ってステップS1102に戻る。また、コマンド成
功の場合はステップS1105のディジタル処理に進
む。
【0007】次に、ステップS1105ではIDアドレ
スを取得して、ステップS1106で、該IDアドレス
にあるレイヤ情報を読み込み、bit24が“0”また
は“1”の何れであるかによってレイヤL0層またはL
1層を判断する。レイヤ情報の比較によりレイヤ間を対
物レンズが移動できた場合には終了し、そうでない場合
は元のレイヤL0層またはL1層のフィルタにチェンジ
してステップS1102に戻る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光ディスク再生装置の層間移動制御方法にあって
は、フォーカスジャンプ動作(ステップS1102)
で、フォーカスジャンプコマンド発行と同時に、層毎の
サーボパラメータ(フォーカスフィルタ、フォーカスバ
ランスおよびフォーカスゲイン等)を交換するため、加
速および減速ジャンプパルスの不足によりレイヤ間を対
物レンズが移動できなかったが、フォーカスは外れなか
った時など、誤ってレイヤL0層およびL1層間の移動
ができなかった場合に、レイヤ情報を取得する(ステッ
プS1106)まで不安定なサーボ動作となってしまう
という問題点を有していた。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、誤ってレイヤ間の層間移動ができな
かったときにレイヤ情報を取得するまで続いていた不安
定なサーボ動作の状態を回避して、層間移動制御(フォ
ーカスジャンプ制御)を安定したサーボ動作で行い得る
光ディスク再生装置、光ディスク再生装置の層間移動制
御方法、制御プログラムおよび記録媒体を提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る光ディスク再生装置は、複
数の記録層を有する多層光ディスクを回転させる回転駆
動手段と、前記多層光ディスクの一面からデータを読み
取る光学系処理部と、前記光学系処理部の読み取り信号
からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー
信号生成手段と、前記フォーカスエラー信号に基づき前
記光学系処理部にフォーカスドライブ信号を出力して焦
点位置制御を行うフォーカス制御手段と、前記光学系処
理部の光ビームの焦点を前記多層光ディスクの記録層間
で移動させるフォーカスジャンプ制御手段と、初期立ち
上げのディスクサーチ時にジャストフォーカスとなる各
記録層のフォーカスドライブ信号の電圧値を基準電圧値
として取得する基準電圧取得手段と、前記フォーカスジ
ャンプ制御手段による前記多層光ディスクの記録層間の
焦点移動後に前記フォーカスドライブ信号の電圧値を取
得して、前記基準電圧値との比較により層間移動制御動
作の成否判断を行う判断手段とを具備するものである。
【0011】また、請求項2に係る光ディスク再生装置
は、請求項1に記載の光ディスク再生装置において、前
記判断手段は、前記フォーカスジャンプ制御手段による
前記多層光ディスクの記録層間の焦点移動後に取得した
前記フォーカスドライブ信号の電圧値が、前記基準電圧
値に対して許容範囲内か否かで層間移動制御動作の成否
判断を行うものである。
【0012】また、請求項3に係る光ディスク再生装置
は、請求項1に記載の光ディスク再生装置において、前
記判断手段は、前記基準電圧値に基づき各記録層間のセ
ンター電圧値を求め、前記フォーカスジャンプ制御手段
による前記多層光ディスクの記録層間の焦点移動後に取
得した前記フォーカスドライブ信号の電圧値が該センタ
ー電圧値より大きいか小さいかで層間移動制御動作の成
否判断を行うものである。
【0013】また、請求項4に係る光ディスク再生装置
は、請求項1、2または3に記載の光ディスク再生装置
において、前記層間移動制御動作の処理時間を前記多層
光ディスクが1回転する時間に合わせる時間調整手段を
具備するものである。
【0014】また、請求項5に係る光ディスク再生装置
は、請求項1、2または3に記載の光ディスク再生装置
において、前記層間移動制御動作の処理時間を調整し
て、各記録層間のほぼ同一位置に焦点移動させる時間調
整手段を具備するものである。
【0015】また、請求項6に係る光ディスク再生装置
は、請求項1、2、3、4または5に記載の光ディスク
再生装置において、前記判断手段は、前記基準電圧取得
手段により取得した各記録層の基準電圧値の差分電圧値
を求め、前記フォーカスジャンプ制御手段による前記多
層光ディスクの記録層間の焦点移動前に取得した前記フ
ォーカスドライブ信号の電圧値に該差分電圧値を加算し
た値を前記比較に用いる基準電圧値としたものである。
【0016】また、請求項7に係る光ディスク再生装置
の層間移動制御方法は、複数の記録層を有する多層光デ
ィスクを回転させる回転駆動手段と、前記多層光ディス
クの一面からデータを読み取る光学系処理部と、前記光
学系処理部の読み取り信号からフォーカスエラー信号を
生成するフォーカスエラー信号生成手段と、前記フォー
カスエラー信号に基づき前記光学系処理部にフォーカス
ドライブ信号を出力して焦点位置制御を行うフォーカス
制御手段とを備えた光ディスク再生装置の層間移動制御
方法であって、前記光学系処理部の光ビームの焦点を前
記多層光ディスクの記録層間で移動させるフォーカスジ
ャンプ制御ステップと、初期立ち上げのディスクサーチ
時にジャストフォーカスとなる各記録層のフォーカスド
ライブ信号の電圧値を基準電圧値として取得する基準電
圧取得ステップと、前記フォーカスジャンプ制御ステッ
プによる前記多層光ディスクの記録層間の焦点移動後に
前記フォーカスドライブ信号の電圧値を取得して、前記
基準電圧値との比較により層間移動制御動作の成否判断
を行う判断ステップとを具備するものである。
【0017】また、請求項8に係る光ディスク再生装置
の層間移動制御方法は、請求項7に記載の光ディスク再
生装置の層間移動制御方法において、前記判断ステップ
は、前記フォーカスジャンプ制御ステップによる前記多
層光ディスクの記録層間の焦点移動後に取得した前記フ
ォーカスドライブ信号の電圧値が、前記基準電圧値に対
して許容範囲内か否かで層間移動制御動作の成否判断を
行うものである。
【0018】また、請求項9に係る光ディスク再生装置
の層間移動制御方法は、請求項7に記載の光ディスク再
生装置の層間移動制御方法において、前記判断ステップ
は、前記基準電圧値に基づき各記録層間のセンター電圧
値を求め、前記フォーカスジャンプ制御ステップによる
前記多層光ディスクの記録層間の焦点移動後に取得した
前記フォーカスドライブ信号の電圧値が該センター電圧
値より大きいか小さいかで層間移動制御動作の成否判断
を行うものである。
【0019】また、請求項10に係る光ディスク再生装
置の層間移動制御方法は、請求項7、8または9に記載
の光ディスク再生装置の層間移動制御方法において、前
記層間移動制御動作の処理時間を前記多層光ディスクが
1回転する時間に合わせる時間調整ステップを具備する
ものである。
【0020】また、請求項11に係る光ディスク再生装
置の層間移動制御方法は、請求項7、8または9に記載
の光ディスク再生装置の層間移動制御方法において、前
記層間移動制御動作の処理時間を調整して、各記録層間
のほぼ同一位置に焦点移動させる時間調整ステップを具
備するものである。
【0021】また、請求項12に係る光ディスク再生装
置の層間移動制御方法は、請求項7、8、9、10また
は11に記載の光ディスク再生装置の層間移動制御方法
において、前記判断ステップは、前記基準電圧取得ステ
ップにより取得した各記録層の基準電圧値の差分電圧値
を求め、前記フォーカスジャンプ制御ステップによる前
記多層光ディスクの記録層間の焦点移動前に取得した前
記フォーカスドライブ信号の電圧値に該差分電圧値を加
算した値を前記比較に用いる基準電圧値としたものであ
る。
【0022】また、請求項13に係る制御プログラム
は、請求項7、8、9、10、11または12に記載の
光ディスク再生装置の層間移動制御方法をコンピュータ
に実行させるためのものである。
【0023】さらに、請求項14に係るコンピュータに
より読み取り可能な記録媒体は、請求項7、8、9、1
0、11または12に記載の光ディスク再生装置の層間
移動制御方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムとして記録したものである。
【0024】本発明の請求項1に係る光ディスク再生装
置、請求項7に係る光ディスク再生装置の層間移動制御
方法、請求項13に係る制御プログラムおよび請求項1
4に係る記録媒体では、複数の記録層を有する多層光デ
ィスクの再生を行う光ディスク再生装置において、一方
の記録層の再生途中で他方の記録層に光ビームを合焦し
直して該他方の記録層の再生を開始するために行われる
光学系処理部(ピックアップ)の対物レンズを光軸方向
に移動させる層間移動制御(フォーカスジャンプ制御)
の際に、フォーカスジャンプ制御手段(フォーカスジャ
ンプ制御ステップ)により、光学系処理部の光ビームの
焦点を多層光ディスクの記録層間で移動させるが、予め
基準電圧取得手段(基準電圧取得ステップ)により、初
期立ち上げのディスクサーチ時にジャストフォーカスと
なる各記録層のフォーカスドライブ信号の電圧値を基準
電圧値として取得しておき、判断手段(判断ステップ)
において、フォーカスジャンプ制御手段(フォーカスジ
ャンプ制御ステップ)による多層光ディスクの記録層間
の焦点移動後にフォーカスドライブ信号の電圧値を取得
して、基準電圧値との比較により層間移動制御動作の成
否判断を行う。
【0025】このように、フォーカスドライブ信号の基
準電圧値と記録層間の層間移動動作(フォーカスジャン
プ動作)後のフォーカスドライブ信号の電圧値との比較
により、光学系処理部(ピックアップ)の内の対物レン
ズの垂直位置を検出して、記録層間の層間移動が成功し
たか否かの判断を行うので、従来発生していたような、
誤って記録間の層間移動ができなかった場合におけるフ
ォーカスサーボパラメータ値の不整合による不安定なサ
ーボ動作の状態を事前に回避することができる。また、
従来の層間移動制御動作の成否判断は、ディジタル信号
処理部によってIDアドレスのヘッダーを読み出して確
認することにより行っていたが、本発明では、アドレス
リード以前のサーボ系処理部の処理によって成否判断が
可能であるので、層間移動制御動作を安定して行えると
共に、成否判断を高速に行うことができる。
【0026】また、請求項2に係る光ディスク再生装
置、請求項8に係る光ディスク再生装置の層間移動制御
方法、請求項13に係る制御プログラムおよび請求項1
4に係る記録媒体では、判断手段(判断ステップ)にお
いて、フォーカスジャンプ制御手段(フォーカスジャン
プ制御ステップ)による多層光ディスクの記録層間の焦
点移動後に取得したフォーカスドライブ信号の電圧値
が、基準電圧値に対して許容範囲内か否かで層間移動制
御動作の成否判断を行うのが望ましい。
【0027】また、請求項3に係る光ディスク再生装
置、請求項9に係る光ディスク再生装置の層間移動制御
方法、請求項13に係る制御プログラムおよび請求項1
4に係る記録媒体では、判断手段(判断ステップ)にお
いて、基準電圧値に基づき各記録層間のセンター電圧値
を求め、フォーカスジャンプ制御手段(フォーカスジャ
ンプ制御ステップ)による多層光ディスクの記録層間の
焦点移動後に取得したフォーカスドライブ信号の電圧値
が該センター電圧値より大きいか小さいかで層間移動制
御動作の成否判断を行うのが望ましい。
【0028】また、請求項4に係る光ディスク再生装
置、請求項10に係る光ディスク再生装置の層間移動制
御方法、請求項13に係る制御プログラムおよび請求項
14に係る記録媒体では、時間調整手段(時間調整ステ
ップ)により、層間移動制御動作の処理時間を多層光デ
ィスクが1回転する時間に合わせるのが望ましい。例え
ば、層間移動動作(フォーカスジャンプ動作)を行う際
に、フォーカスドライブ信号に加える加速および減速ジ
ャンプパルスのパルス波高値を下げ、パルス長を長くす
ることにより、層間移動制御動作の処理時間をディスク
1回転相当に合わせ、その結果として、同一半径上の面
振れによるフォーカスドライブ信号の電圧値への影響を
最小限に押さえることができる。
【0029】また、請求項5に係る光ディスク再生装
置、請求項11に係る光ディスク再生装置の層間移動制
御方法、請求項13に係る制御プログラムおよび請求項
14に係る記録媒体では、時間調整手段(時間調整ステ
ップ)により、層間移動制御動作の処理時間を調整し
て、各記録層間のほぼ同一位置に焦点移動させるのが望
ましい。例えば、層間移動動作(フォーカスジャンプ動
作)を行う際に、フォーカスドライブ信号に加える加速
および減速ジャンプパルスのパルス波高値を上げ、パル
ス長を短くすることにより、層間移動制御動作の処理時
間を短くすることができ、層間移動時に、記録層間のほ
ぼ同一位置に焦点移動させることで、同一半径上の面振
れによるフォーカスドライブ信号の電圧値への影響を最
小限に押さえることができる。
【0030】さらに、請求項6に係る光ディスク再生装
置、請求項12に係る光ディスク再生装置の層間移動制
御方法、請求項13に係る制御プログラムおよび請求項
14に係る記録媒体では、判断手段(判断ステップ)に
おいて、基準電圧取得手段(基準電圧取得ステップ)に
より取得した各記録層の基準電圧値の差分電圧値を求
め、フォーカスジャンプ制御手段(フォーカスジャンプ
制御ステップ)による多層光ディスクの記録層間の焦点
移動前に取得したフォーカスドライブ信号の電圧値に該
差分電圧値を加算した値を正否判断の比較に用いる基準
電圧値とするのが望ましい。フォーカスドライブ信号の
基準電圧値の差分はディスクの面振れの影響を受けない
ことから、面振れ対策を確実に行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ディスク再生装
置、光ディスク再生装置の層間移動制御方法、制御プロ
グラムおよび記録媒体の実施の形態について、〔第1の
実施形態〕、〔第2の実施形態〕の順に図面を参照して
詳細に説明する。なお、それぞれの実施形態の説明で
は、本発明に係る光ディスク再生装置および光ディスク
再生装置の層間移動制御方法について詳述するが、本発
明に係る制御プログラムについては層間移動制御方法を
実行させるためのプログラムであり、また本発明に係る
記録媒体については、層間移動制御方法を実行させるた
めの制御プログラムを記録した記録媒体であることか
ら、その説明は以下の層間移動制御方法の説明に含まれ
るものである。
【0032】〔第1の実施形態〕図1は本発明の第1の
実施形態に係る光ディスク再生装置の構成図である。本
実施形態の光ディスク再生装置は多層光ディスクを再生
するものであり、以下では、従来例と同様に、図2に示
すようなレイヤL0層およびL1層を備えるDVD2層
ディスク103を具体例として説明する。
【0033】光ディスク再生装置において、光ディスク
103に記録されたデータを取り出すための基本処理構
成(階層構造)は、光ピックアップを備えてAPCレー
ザ制御等を行う光学系処理部と、該光学系処理部の上位
層にあたり、フォーカス、トラッキング、トラバースお
よびスピンドル制御等を行うサーボ系処理部と、該サー
ボ系処理部のさらなる上位層にあたり、CIRC、誤り
検出/誤り訂正および8−16復調等を行うディジタル
信号処理部とを有した構成である。
【0034】より具体的に、図1において、本実施形態
の光ディスク再生装置は、光ディスク103と、光ディ
スク103を回転させるスピンドルモータおよび該スピ
ンドルモータを駆動するドライバを備えた回転駆動手段
(図示せず)と、光源、対物レンズおよびフォーカスア
クチュエータおよび反射光検出手段等を備えたピックア
ップ104と、ピックアップ104を移動制御するアク
チュエータドライバ102と、ドライバやアクチュエー
タドライバ102等の駆動制御等を行うディジタル信号
処理部(DSP)101と、ピックアップ104からの
光検出電流に基づきフォーカスエラー信号FEを出力す
るRFアンプ(フォーカスエラー信号生成手段)105
と、装置の各構成要素を制御すると共にデータ再生処理
を行うマイクロコントローラ106とを備えた構成であ
る。なお、図1では、説明に不要な構成要素について省
略している。
【0035】光ディスク再生装置においては、初期立ち
上げ時にディスク有無およびディスク種類を判別するた
め、ディスクサーチ処理を行う。図2には、ディスクサ
ーチ処理におけるフォーカスエラー信号FE(同図
(a))、フォーカスドライブ信号Fdrv(同図
(b))および対物レンズの位置(同図(c))の関係
を示す。
【0036】ディスクサーチ処理において、光ディスク
がDVD2層ディスク103である場合、図2(a)お
よび(b)に示すようなフォーカスエラー信号FEおよ
びフォーカスドライブ信号Fdrvを得る。この時、フ
ォーカスエラーFEより各レイヤL0層およびL1層の
ジャストフォーカスとなるポイントA点およびB点につ
いて、フォーカスドライブ信号Fdrvの電圧値を取得
して、これを各レイヤL0層およびL1層のフォーカス
ドライブ信号Fdrvの基準電圧値とする。
【0037】フォーカスドライブ信号Fdrvの基準電
圧値を取得する具体例としては、ディジタル信号処理部
(DSP)101が処理に使用できるRAM容量などの
制約を考慮して、図3に示すように、フォーカスエラー
信号FE(同図(a)参照)およびフォーカスドライブ
信号Fdrv(同図(b)参照)をモニターしながら、
1回目に得られたフォーカスエラー信号FEの上限値
(最大値)および下限値(最小値)から、ジャストフォ
ーカスとなるポイントのフォーカスエラー信号FEの信
号レベルを記憶しておき、2回目に得られるフォーカス
エラー信号FEを計測して、先に記録したジャストフォ
ーカスとなるポイントのフォーカスエラー信号FEの信
号レベルに一致した時のフォーカスドライブ信号Fdr
vの電圧値を取得する。
【0038】そして、DVD2層ディスク103を再生
中に、層の切り替え(レイヤL0層からL1層への切り
替え、或いは、レイヤL1層からL0層への切り替え)
が必要になった場合には、フォーカスジャンプ動作を行
う。
【0039】このフォーカスジャンプ動作について、図
4を参照して動作を説明する。図4はDVD2層ディス
ク103のレイヤL0層を再生しているところからレイ
ヤL1層の再生に移行するためのフォーカスジャンプ動
作を説明する説明図であり、該フォーカスジャンプにお
けるフォーカスエラー信号FE(同図(a))およびフ
ォーカスドライブ信号Fdrv(同図(b))の関係も
示している。
【0040】最初に、フォーカスドライブ信号Fdrv
がα点に至ったときから、DVD2層ディスク103の
レイヤL0層にジャストフォーカスとなってレイヤL0
層を再生している。その後、レイヤL0層を再生中に層
間移動(フォーカスジャンプ動作)させる場合には、D
SP101は、RFアンプ105からのフォーカスエラ
ー信号FEをモニターしながら、フォーカスドライブ信
号Fdrvに加速および減速ジャンプパルスを与えて、
ピックアップ904内の対物レンズを垂直方向に移動さ
せる。
【0041】つまり、図4(b)の部分401に示すよ
うに、フォーカスドライブ信号Fdrvに加速および減
速のジャンプパルスを与えることにより、ピックアップ
104の対物レンズの位置が垂直方向に移動する。この
ように、フォーカスジャンプ動作による層間移動が行な
われて、レイヤL1層にジャストフォーカスとなり、こ
の時、フォーカスドライブ信号Fdrvはβ点に至るこ
ととなる。
【0042】本実施形態の光ディスク再生装置では、こ
のような層間移動制御(フォーカスジャンプ制御)にお
いて、ディスクサーチ時に取得したフォーカスドライブ
信号Fdrvの基準電圧値と、レイヤL0層およびL1
層間のフォーカスジャンプ動作後のフォーカスドライブ
信号Fdrvの電圧値との比較に基づき、ピックアップ
104内の対物レンズの垂直位置を検出して、レイヤL
0層およびL1層間の層間移動が成功したか否かの判断
を行う。
【0043】これらの処理を行う具体的手段として、デ
ィジタル信号処理部(DSP)101内には、フォーカ
スエラー信号FEに基づき光学系処理部(アクチュエー
タドライバ102)にフォーカスドライブ信号Fdrv
を出力して焦点位置制御を行うフォーカス制御手段11
1と、ピックアップ104の光ビームの焦点をDVD2
層ディスク103の記録層間で移動させるフォーカスジ
ャンプ制御手段113と、初期立ち上げのディスクサー
チ時にジャストフォーカスとなる各記録層のフォーカス
ドライブ信号Fdrvの電圧値を基準電圧値として取得
する基準電圧取得手段112と、フォーカスジャンプ動
作後にフォーカスドライブ信号Fdrvの電圧値を取得
して、基準電圧値との比較により層間移動制御動作(フ
ォーカスジャンプ制御動作)の成否判断を行う判断手段
114とを備えている。なお、これら各手段はDSP上
の処理プログラムとして実現される。
【0044】次に、本実施形態の光ディスク再生装置に
おける層間移動制御方法(フォーカスジャンプ制御方
法)について、図5のフローチャートを参照して説明す
る。図5は層間移動制御方法を説明する概略フローチャ
ートである。
【0045】先ずステップS501で、2層間のフォー
カスジャンプか否かを確認する。すなわち、指示された
層を再生しているか否かを判断し、指示された層を既に
再生している場合には、何もせずに層間移動処理を終了
する。また、指示された層を再生しておらずフォーカス
ジャンプ処理である場合には、ステップS502以降の
サーボ処理へ進む。
【0046】層間移動が必要と判断された場合、ステッ
プS502では、フォーカスジャンプ動作に必要なパラ
メータ設定を行い、フォーカスジャンプコマンドを発行
する。ここで、パラメータ設定は、フォーカスフィル
タ、フォーカスバランスおよびフォーカスゲイン等のサ
ーボパラメータである。
【0047】次に、ステップS503では、フォーカス
ジャンプコマンドが成功したか否かを確認する。フォー
カスジャンプコマンドが失敗した時はフォーカスが外れ
ているので、ステップS507でリフォーカス(フォー
カスを引き込み直)して、ステップS502に戻って再
度、フォーカスジャンプコマンドを発行する。また、フ
ォーカスジャンプコマンドが成功した時は、次のステッ
プS504の処理に進む。
【0048】次に、ステップS504では、レイヤL0
層およびL1層間のフォーカスジャンプ動作後のフォー
カスドライブ信号Fdrvの電圧値を取得して、ステッ
プS505において、ディスクサーチ時に取得したフォ
ーカスドライブ信号Fdrvの基準電圧値と比較する。
すなわち、レイヤL0層からL1層へのフォーカスジャ
ンプ時には、取得した電圧値がレイヤL1層のフォーカ
スドライブ信号Fdrvの基準電圧値と略同一であるか
否かを比較し、レイヤL1層からL0層へのフォーカス
ジャンプ時には、取得した電圧値がレイヤL0層のフォ
ーカスドライブ信号Fdrvの基準電圧値と略同一であ
るか否かを比較する。
【0049】ステップS505において、比較結果が略
同一と判断された場合は、ステップS506で、フォー
カスのサーボパラメータ(フォーカスフィルタ、フォー
カスバランスおよびフォーカスゲイン等)の変更、即ち
フィルタチェンジを行って、層間移動処理を終了する。
また、比較結果が違うと判断された場合には、 層間移
動ができなかったため、ステップS507でリフォーカ
ス(フォーカスを引き込み直)して、ステップS502
に戻って再度、フォーカスジャンプコマンドを発行す
る。
【0050】なお、ステップS505におけるフォーカ
スジャンプ動作後のフォーカスドライブ信号Fdrvの
取得電圧値と基準電圧値との比較は、より具体的には次
のような方法で行われる。第1の方法としては、フォー
カスジャンプ動作後のフォーカスドライブ信号Fdrv
の取得電圧値が、各層間移動(レイヤL0層からL1層
への切り替え、或いは、レイヤL1層からL0層への切
り替え)の要求に応じて、フォーカスドライブ信号Fd
rvの基準電圧値の±10%の範囲内か否かで成否の判
断を行う方法である。ただし、この±10%の成否許容
範囲については、実動作のバラツキなどにより成否許容
範囲の調整を行う必要がある。
【0051】第2の比較方法としては、ディスクサーチ
時に取得したフォーカスドライブ信号Fdrvの基準電
圧値より、レイヤL0層およびL1層間のセンター電圧
値を求め、フォーカスジャンプ動作のフォーカスドライ
ブ信号Fdrvの取得電圧値が該センター電圧値より大
きいか小さいかで成否判断を行う方法である。
【0052】以上説明したように、本実施形態の光ディ
スク再生装置および光ディスク再生装置の層間移動制御
方法では、層間移動制御(フォーカスジャンプ制御)の
際に、フォーカスジャンプ制御手段113(フォーカス
ジャンプ制御ステップ)により、ピックアップ104の
光ビームの焦点をDVD2層ディスク103の記録層間
で移動させるが、予め基準電圧取得手段112(基準電
圧取得ステップ)により、初期立ち上げのディスクサー
チ時にジャストフォーカスとなる各記録層のフォーカス
ドライブ信号Fdrvの電圧値を基準電圧値として取得
しておき、判断手段114(判断ステップ)において、
フォーカスジャンプ制御手段113(フォーカスジャン
プ制御ステップ)による焦点移動後にフォーカスドライ
ブ信号Fdrvの電圧値を取得して、基準電圧値との比
較により層間移動制御動作の成否判断を行う。
【0053】このように、フォーカスドライブ信号Fd
rvの基準電圧値と記録層間の層間移動動作(フォーカ
スジャンプ動作)後のフォーカスドライブ信号Fdrv
の電圧値との比較により、ピックアップ104内の対物
レンズの垂直位置を検出して、記録層間の層間移動が成
功したか否かの判断を行うので、従来、誤って記録間の
層間移動ができなかった場合に発生していたフォーカス
サーボパラメータ値の不整合による不安定なサーボ動作
の状態を、事前に回避することができる。また、従来の
層間移動制御動作の成否判断は、ディジタル信号処理部
によってIDアドレスのヘッダーを読み出して確認する
ことにより行っていたが、本実施形態では、アドレスリ
ード以前のサーボ系処理部の処理によって成否判断が可
能であるので、層間移動制御動作を安定して行えると共
に、成否判断を高速に行うことができる。
【0054】〔第2の実施形態〕次に、本発明の第2の
実施形態に係る光ディスク再生装置および光ディスク再
生装置の層間移動制御方法について説明する。第1の実
施形態で説明したように、本発明では、フォーカスジャ
ンプ動作の成否判断を、各レイヤL0層およびL1層の
ピックアップ104内の対物レンズの垂直位置を直接計
測することにより行っているが、DVD−Player
などのセットの実使用においては、面振れなどの対策を
行う必要がある。第2の実施形態は、この面振れの影響
を最小限に抑えるべく面振れ対策を施したものである。
したがって、光ディスク再生装置の基本的な構成および
光ディスク再生装置の基本的な層間移動制御方法につい
ては、第1の実施形態と同様である。
【0055】先ず、光ディスク再生装置における面振れ
の影響について図6を参照して説明する。図6(a)に
示すように、面振れの影響が小さい場合は、DVD2層
ディスク103の同一半径上の再生位置およびピックア
ップ104の内外周の位置に関係なく、一律にフォーカ
スドライブ信号Fdrvの基準電圧値を利用できるが、
図6(b)に示すように、面振れの影響が大きい場合に
は、DVD2層ディスク103の同一半径上の再生位置
およびピックアップ104の内外周の位置によって変わ
るため、このような面振れの影響を最小限に抑えるべく
面振れ対策を施す必要がある。
【0056】本実施形態の光ディスク再生装置(光ディ
スク再生装置の層間移動制御方法)では、ディジタル信
号処理部(DSP)101に、時間調整手段115(時
間調整ステップ)を備えてディスク同一半径上での面振
れ対策を施している。この時間調整手段115(時間調
整ステップ)による面振れ対策方法には2つの手法があ
る。第1の手法は、層間移動制御動作の処理時間をDV
D2層ディスク103が1回転する時間に合わせるもの
であり、第2の手法は、層間移動制御動作の処理時間を
調整して、各記録層間のほぼ同一位置に焦点移動させる
ものである。
【0057】先ず、第1の手法について説明する。図7
は、ディスク同一半径上においてフォーカスジャンプ動
作とディスク半回転した場合に受けるDVD2層ディス
ク103の面振れの影響を説明する説明図である。同図
に示すように、ピックアップ104とDVD2層ディス
ク103の面の距離が一番遠くなる状態(図7(a)参
照)から、一番近くなる状態(図7(b)参照)でフォ
ーカスジャンプ動作を行ってしまうと、対物レンズの垂
直位置が面振れの影響で大きく異なるため、フォーカス
ドライブ信号Fdrvの電圧値比較による成否判断がで
きない。
【0058】そのため、第1の手法では、フォーカスジ
ャンプ動作を行う際に、フォーカスドライブ信号Fdr
vに加える加速および減速ジャンプパルスのパルス波高
値を下げ、パルス長を長くすることにより、フォーカス
ジャンプ動作の処理時間をDVD2層ディスク103の
1回転相当に合わせるようにしており、その結果とし
て、同一半径上の面振れ影響を最小限に押さえることが
できる。
【0059】この第1の手法は、線速度一定の回転制御
(CLV制御)では、ピックアップ104の内外周の位
置によって、DVD2層ディスク103の回転数が変動
するため、角速度一定の回転制御(CAV制御)に適用
するのが望ましい、しかもCAV制御(角速度一定制
御)であれば、一般的に、高倍速回転(DVD2層ディ
スクの10倍速時、18,500[rpm])でもある
ため、フォーカスジャンプ動作の処理時間とディスク1
回転相当の合せ込みが容易となる。例えば、DVD−R
OMなどについてはこの第1の手法が適している。
【0060】一方、DVD−Playerなどの低倍速
回転(DVD2層ディスクの1倍速時、最外周1,85
0[rpm])のCLV制御(線速度一定制御)では、
ピックアップ104の内外周の位置によって回転数が変
動するため、フォーカスドライブ信号Fdrvに加える
加速および減速ジャンプパルスのパルス波高値を上げ、
パルス長を短くすることにより、フォーカスジャンプ動
作の処理時間を短くし、層間移動時に、層方向に隣接す
る記録層間のほぼ同一位置にフォーカスジャンプ動作を
行う第2の手法を適用するのが望ましい。これにより、
面振れの影響を最小限に押さえることができる。
【0061】次に、ピックアップ104が移動できる内
外周方向での面振れ対策について、図8を参照して説明
する。図8は、ピックアップ104の位置の内外周方向
に対して受けるDVD2層ディスク103の面振れの影
響を説明する説明図である。同図に示すように、ピック
アップ104の位置が内周(図8(a)参照)から外周
(図8(c)参照)に向かうほど、DVD2層ディスク
103の面振れの影響が大きくなる。
【0062】この場合、初期のディスクサーチで得た各
レイヤL0層およびL1層のフォーカスドライブ信号F
drvの基準電圧値を用いた比較方法が利用できなくな
る。しかし、DVD2層ディスク103の物理規格か
ら、ディスクサーチ時に取得した各レイヤL0層および
L1層のフォーカスドライブ信号Fdrvの基準電圧の
差分電圧は、DVD2層ディスク103の面振れの影響
に関係ないため、この差分電圧値を用いて、フォーカス
ジャンプ動作前に測定したフォーカスドライブ信号Fd
rvの電圧値とフォーカスジャンプ動作後に測定したフ
ォーカスドライブ信号Fdrvの電圧値を比較して、成
否判断を行うことができる。
【0063】ただし、この時、DVD2層ディスク10
3の円一半径上での面振れ影響を受けないように、上記
第1および第2の手法をも併せたフォーカスジャンプ制
御を行う必要がある。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク再生装置、光ディスク再生装置の層間移動制御方法、
制御プログラムおよび記録媒体によれば、フォーカスド
ライブ信号の基準電圧値と記録層間の層間移動動作(フ
ォーカスジャンプ動作)後のフォーカスドライブ信号の
電圧値との比較により、光学系処理部(ピックアップ)
の内の対物レンズの垂直位置を検出して、記録層間の層
間移動が成功したか否かの判断を行うこととしたので、
不安定なサーボ動作の状態を事前に回避することがで
き、また、アドレスリード以前のサーボ系処理部の処理
によって成否判断を行うので、層間移動制御動作を安定
して行えると共に、成否判断を高速に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施形態に係る光デ
ィスク再生装置の構成図である。
【図2】ディスクサーチ処理におけるフォーカスエラー
信号(a)、フォーカスドライブ信号(b)および対物
レンズの位置(c)の関係を説明する説明図である。
【図3】フォーカスドライブ信号の基準電圧値を取得す
る際のフォーカスエラー信号(a)、フォーカスドライ
ブ信号(b)および対物レンズの位置(c)の関係を説
明する説明図である。
【図4】DVD2層ディスクのレイヤL0層を再生して
いるところからレイヤL1層の再生に移行するためのフ
ォーカスジャンプ動作を説明する説明図である。
【図5】第1の実施形態の層間移動制御方法を説明する
概略フローチャートである。
【図6】光ディスク再生装置における面振れの影響を説
明する説明図である。
【図7】ディスク同一半径上においてフォーカスジャン
プ動作とディスク半回転した場合に受けるDVD2層デ
ィスクの面振れの影響を説明する説明図である。
【図8】ピックアップの位置の内外周方向に対して受け
るDVD2層ディスクの面振れの影響を説明する説明図
である。
【図9】従来の光ディスク再生装置の構成図である。
【図10】光ディスク再生装置におけるDVD2層ディ
スクとピックアップの関係を説明する説明図である。
【図11】従来の光ディスク再生装置におけるフォーカ
スジャンプ制御方法を説明する概略フローチャートであ
る。
【符号の説明】
101 ディジタル信号処理部(DSP) 102 アクチュエータドライバ 103 DVD2層ディスク 104 ピックアップ 105 RFアンプ(フォーカスエラー信号生成手
段) 106 マイクロコントローラ 111 フォーカス制御手段 112 基準電圧取得手段 113 フォーカスジャンプ制御手段 114 判断手段 115 時間調整手段 FE フォーカスエラー信号 Fdrv フォーカスドライブ信号

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録層を有する多層光ディスクを
    回転させる回転駆動手段と、 前記多層光ディスクの一面からデータを読み取る光学系
    処理部と、 前記光学系処理部の読み取り信号からフォーカスエラー
    信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、 前記フォーカスエラー信号に基づき前記光学系処理部に
    フォーカスドライブ信号を出力して焦点位置制御を行う
    フォーカス制御手段と、 前記光学系処理部の光ビームの焦点を前記多層光ディス
    クの記録層間で移動させるフォーカスジャンプ制御手段
    と、 初期立ち上げのディスクサーチ時にジャストフォーカス
    となる各記録層のフォーカスドライブ信号の電圧値を基
    準電圧値として取得する基準電圧取得手段と、 前記フォーカスジャンプ制御手段による前記多層光ディ
    スクの記録層間の焦点移動後に前記フォーカスドライブ
    信号の電圧値を取得して、前記基準電圧値との比較によ
    り層間移動制御動作の成否判断を行う判断手段と、を有
    することを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、前記フォーカスジャン
    プ制御手段による前記多層光ディスクの記録層間の焦点
    移動後に取得した前記フォーカスドライブ信号の電圧値
    が、前記基準電圧値に対して許容範囲内か否かで層間移
    動制御動作の成否判断を行うことを特徴とする請求項1
    に記載の光ディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記判断手段は、前記基準電圧値に基づ
    き各記録層間のセンター電圧値を求め、前記フォーカス
    ジャンプ制御手段による前記多層光ディスクの記録層間
    の焦点移動後に取得した前記フォーカスドライブ信号の
    電圧値が該センター電圧値より大きいか小さいかで層間
    移動制御動作の成否判断を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の光ディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 前記層間移動制御動作の処理時間を前記
    多層光ディスクが1回転する時間に合わせる時間調整手
    段を有することを特徴とする請求項1、2または3に記
    載の光ディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 前記層間移動制御動作の処理時間を調整
    して、各記録層間のほぼ同一位置に焦点移動させる時間
    調整手段を有することを特徴とする請求項1、2または
    3に記載の光ディスク再生装置。
  6. 【請求項6】 前記判断手段は、前記基準電圧取得手段
    により取得した各記録層の基準電圧値の差分電圧値を求
    め、前記フォーカスジャンプ制御手段による前記多層光
    ディスクの記録層間の焦点移動前に取得した前記フォー
    カスドライブ信号の電圧値に該差分電圧値を加算した値
    を前記比較に用いる基準電圧値とすることを特徴とする
    請求項1、2、3、4または5に記載の光ディスク再生
    装置。
  7. 【請求項7】 複数の記録層を有する多層光ディスクを
    回転させる回転駆動手段と、前記多層光ディスクの一面
    からデータを読み取る光学系処理部と、前記光学系処理
    部の読み取り信号からフォーカスエラー信号を生成する
    フォーカスエラー信号生成手段と、前記フォーカスエラ
    ー信号に基づき前記光学系処理部にフォーカスドライブ
    信号を出力して焦点位置制御を行うフォーカス制御手段
    と、を備えた光ディスク再生装置の層間移動制御方法で
    あって、 前記光学系処理部の光ビームの焦点を前記多層光ディス
    クの記録層間で移動させるフォーカスジャンプ制御ステ
    ップと、 初期立ち上げのディスクサーチ時にジャストフォーカス
    となる各記録層のフォーカスドライブ信号の電圧値を基
    準電圧値として取得する基準電圧取得ステップと、 前記フォーカスジャンプ制御ステップによる前記多層光
    ディスクの記録層間の焦点移動後に前記フォーカスドラ
    イブ信号の電圧値を取得して、前記基準電圧値との比較
    により層間移動制御動作の成否判断を行う判断ステップ
    と、を有することを特徴とする光ディスク再生装置の層
    間移動制御方法。
  8. 【請求項8】 前記判断ステップは、前記フォーカスジ
    ャンプ制御ステップによる前記多層光ディスクの記録層
    間の焦点移動後に取得した前記フォーカスドライブ信号
    の電圧値が、前記基準電圧値に対して許容範囲内か否か
    で層間移動制御動作の成否判断を行うことを特徴とする
    請求項7に記載の光ディスク再生装置の層間移動制御方
    法。
  9. 【請求項9】 前記判断ステップは、前記基準電圧値に
    基づき各記録層間のセンター電圧値を求め、前記フォー
    カスジャンプ制御ステップによる前記多層光ディスクの
    記録層間の焦点移動後に取得した前記フォーカスドライ
    ブ信号の電圧値が該センター電圧値より大きいか小さい
    かで層間移動制御動作の成否判断を行うことを特徴とす
    る請求項7に記載の光ディスク再生装置の層間移動制御
    方法。
  10. 【請求項10】 前記層間移動制御動作の処理時間を前
    記多層光ディスクが1回転する時間に合わせる時間調整
    ステップを有することを特徴とする請求項7、8または
    9に記載の光ディスク再生装置の層間移動制御方法。
  11. 【請求項11】 前記層間移動制御動作の処理時間を調
    整して、各記録層間のほぼ同一位置に焦点移動させる時
    間調整ステップを有することを特徴とする請求項7、8
    または9に記載の光ディスク再生装置の層間移動制御方
    法。
  12. 【請求項12】 前記判断ステップは、前記基準電圧取
    得ステップにより取得した各記録層の基準電圧値の差分
    電圧値を求め、前記フォーカスジャンプ制御ステップに
    よる前記多層光ディスクの記録層間の焦点移動前に取得
    した前記フォーカスドライブ信号の電圧値に該差分電圧
    値を加算した値を前記比較に用いる基準電圧値とするこ
    とを特徴とする請求項7、8、9、10または11に記
    載の光ディスク再生装置の層間移動制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項7、8、9、10、11または
    12に記載の光ディスク再生装置の層間移動制御方法を
    コンピュータに実行させるための制御プログラム。
  14. 【請求項14】 請求項7、8、9、10、11または
    12に記載の光ディスク再生装置の層間移動制御方法を
    コンピュータに実行させるためのプログラムとして記録
    したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
JP2002006273A 2002-01-15 2002-01-15 光ディスク再生装置、光ディスク再生装置の層間移動制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 Pending JP2003208720A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002006273A JP2003208720A (ja) 2002-01-15 2002-01-15 光ディスク再生装置、光ディスク再生装置の層間移動制御方法、制御プログラムおよび記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002006273A JP2003208720A (ja) 2002-01-15 2002-01-15 光ディスク再生装置、光ディスク再生装置の層間移動制御方法、制御プログラムおよび記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003208720A true JP2003208720A (ja) 2003-07-25

Family

ID=27645088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002006273A Pending JP2003208720A (ja) 2002-01-15 2002-01-15 光ディスク再生装置、光ディスク再生装置の層間移動制御方法、制御プログラムおよび記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003208720A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1752978A3 (en) * 2005-08-01 2007-12-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disk drive and method for driving the optical disk drive
JP2008135103A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Pulstec Industrial Co Ltd 多層型光ディスクのフォーカス制御装置及び同装置に適用されるフォーカス制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1752978A3 (en) * 2005-08-01 2007-12-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disk drive and method for driving the optical disk drive
EP2017836A1 (en) * 2005-08-01 2009-01-21 Panasonic Corporation Optical disk drive and method for driving the optical disk drive
US8120998B2 (en) 2005-08-01 2012-02-21 Panasonic Corporation Optical disk drive and method for driving the optical disk drive in relation to a velocity switching point
JP2008135103A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Pulstec Industrial Co Ltd 多層型光ディスクのフォーカス制御装置及び同装置に適用されるフォーカス制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000215467A (ja) ディジタルディスクのフォ―カスサ―チ方法及び制御装置
JP4418425B2 (ja) 光ディスク装置及び情報記録再生方法
JP2006277777A (ja) 再生装置、レイヤジャンプ方法
US8000194B2 (en) Optical disc apparatus, method of adjusting focus offset for optical disc apparatus, and program for executing focus offset adjustment
JP2007080402A (ja) 光ディスク装置
JP2003208720A (ja) 光ディスク再生装置、光ディスク再生装置の層間移動制御方法、制御プログラムおよび記録媒体
JP2002203324A (ja) フォーカス制御装置、フォーカス制御方法
JP3685690B2 (ja) 再生専用光ディスク装置
JP4520965B2 (ja) 光ディスク再生装置、光ディスク再生方法、光ディスク再生プログラムおよび記録媒体
KR100424490B1 (ko) 다층 디스크 기록/재생장치에 있어서 다층 디스크의 층간이동제어방법 및 그 제어장치
JP2010113750A (ja) 光ディスク装置
US7570550B2 (en) Focus servo recovery processing method for optical disc device and optical disc device
JP2009199642A (ja) 光ディスク装置
JP4822678B2 (ja) 光ディスク装置およびそのアクセス制御方法
US20070025219A1 (en) Information playback apparatus and information playback method
JP3477711B2 (ja) 光ディスク再生装置及び同装置に使用されるレイヤ誤り補正用プログラム
JP4951577B2 (ja) ディスク再生装置及びディスク再生方法
JP4252011B2 (ja) 情報記録再生装置、情報記録再生方法、プログラム及び記憶媒体
JP2001325734A (ja) 光ディスク再生装置
JP4598076B2 (ja) 情報記録再生装置等
JP5353575B2 (ja) 光ディスク検査装置及び検査方法
JP2009277283A (ja) 光ディスク装置
JPH1021559A (ja) 光ディスク装置
JP2009076149A (ja) 光ディスク装置
JP2007200381A (ja) 光ディスク装置運転方法および光ディスク装置