JPH1021559A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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Publication number
JPH1021559A
JPH1021559A JP17663196A JP17663196A JPH1021559A JP H1021559 A JPH1021559 A JP H1021559A JP 17663196 A JP17663196 A JP 17663196A JP 17663196 A JP17663196 A JP 17663196A JP H1021559 A JPH1021559 A JP H1021559A
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JP
Japan
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optical disk
signal
optical
disk device
offset
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Application number
JP17663196A
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English (en)
Inventor
Akio Fukushima
秋夫 福島
Shigeki Inoue
茂樹 井上
Hiroyuki Tanaka
裕之 田中
Hiroshi Minoda
博 箕田
Kazuhiko Ono
和彦 小野
Toshiro Shoji
敏郎 正司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】第1の課題は複数の情報再生速度を動作中に切
り替える。第2の課題はピット深さの異なる複数種別の
光ディスクに対応させる。第3の課題は片面から再生す
べき情報記録面が2層以上あり、それらの層間で動作中
に切り替え使用が必要な光ディスク装置、についてのト
ラッキングエラーオフセットの調整方法。 【解決手段】 第1の課題は信号再生速度の設定値間に
特定の関係を持たせ、最低1つの信号再生速度で調整を
行えば他の速度では実際に調整を行わずに、計算で調整
値を得ることの可能にして解決する。第2の課題はディ
スクが装置に装着するごとにトラッキングエラーオフセ
ット調整を行い、ディスク毎に最適な調整値を得るよう
にして解決する。第3の課題は該当するディスクの装着
時点で各信号記録層についてトラッキングエラーオフセ
ット調整を行い、その結果を記憶し、信号再生層が切り
替わる時点で記憶している調整値を設定し直して解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラッキングエラ
ー検出方式に位相差トラッキングエラー検出方式を用い
る光ディスク装置において、とくに対物レンズが光ディ
スクの半径方向に移動したときにトラッキングエラー信
号に直流オフセット成分が重畳する現象を補正し、重畳
される直流オフセット成分をほぼ最小に調整する機能を
もつ光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラッキングエラー検出方式に位相差ト
ラッキングエラー検出方式(例えば特開昭57−181
433号公報)を用いる光ディスク装置においては対物
レンズが光ディスクの半径方向に移動したときにトラッ
キングエラー信号にオフセット成分が重畳する現象が知
られている。トラッキングエラー信号にオフセット成分
が重畳とトラッキング制御が不安定になるため、これを
抑制することが必要である。そこで、トラッキングエラ
ー信号に重畳するオフセット成分を低減する目的で例え
ば、特開昭62−165737号公報が考案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前項で例示した特開昭
62−165737号公報のトラッキングエラー信号に
重畳するオフセット成分を低減する方法は、信号再生速
度が複数あり、それぞれの信号再生速度を動作中に切り
替えて使用することが必要な光ディスク装置についての
オフセットの抑制方法については言及されていない。本
発明の課題は、複数の信号再生速度を動作中に切り替え
ることが可能な光ディスク装置におけるトラッキングエ
ラー信号に重畳するオフセットの低減方法を実現するこ
とにある。また、光ディスク装置が再生対象とする光デ
ィスクが2種類以上あり、それらの間で情報が記録され
ているピット深さが異なる場合がある光ディスク装置に
ついてのオフセットの抑制方法については言及されてい
ない。
【0004】本発明の第2の課題は、異なるピット深さ
を持つ2種類以上の光ディスクに対応した光ディスク装
置におけるトラッキングエラー信号に重畳するオフセッ
トの低減方法を実現することにある。また、光ディスク
装置が再生対象とする光ディスクに、片面から再生すべ
き情報記録面が2層以上あり、それらの層間で動作中に
切り替えて使用することが必要な光ディスク装置につい
てのオフセットの抑制方法については言及されていな
い。
【0005】本発明の第3の課題は、複数の情報記録面
を動作中に切り替えることが可能な光ディスク装置にお
けるトラッキングエラー信号に重畳するオフセットの低
減方法を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の課題については、
設定可能な複数の信号再生速度を、実際に遅延時間調整
を行って設定値を求める第1の分類に属する信号再生速
度と、レンズシフトオフセット調整を行うことなく調整
によって得られた情報をもとに演算により求めた設定値
を用いる第2の分類に属する信号再生速度の2種類に分
類し、これら2種類の信号再生速度の比に特定の関係を
持たせ、第2の分類に属する再生速度における設定値は
第1の分類の属する再生速度における設定値から前記、
再生速度の比に応じて算出して得ることによって解決す
る。
【0007】また、第2の課題については、オフセット
抑制のための信号遅延手段の遅延時間を可変する手段
と、オフセット量を測定する手段と、測定したオフセッ
ト量から遅延時間の調整を行い、オフセット量がほぼ最
少となるような制御手段を設け、個々の光ディスクごと
に上記の手段を用いてオフセット量がほぼ最少となるよ
うに調整することによって解決する。
【0008】また、第3の課題については、ディスク判
別により片面から再生すべき情報記録面が2層以上ある
と判明した時点でそれぞれの情報記録面でオフセットの
遅延時間の調整を行い、その結果を記憶し、信号再生時
には、個々の情報記録面ごとに、記憶してある遅延時間
の調整値を用いてオフセット量がほぼ最少となるように
することによって解決する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の例を以下、
図を用いて説明する。ここで、一般に光ディスク装置
は、ディスクの信号記録面の目的の位置に光スポットの
焦点を維持するためのフォーカスサーボ、トラッキング
サーボ、シークサーボ等のサーボブロック、再生データ
を復調するため信号再生、復調、誤り訂正等を行うデコ
ーダブロック、光ディスク装置全体の制御を行うシステ
ム制御ブロックから構成され、機器の目的により更に外
部の情報処理機器とのインタフェースを行うインタフェ
ースブロックや、データを記録するための変調、誤り訂
正等のエンコーダブロックが追加される。しかしこれら
のブロックのうち本発明と直接関係のないブロックにつ
いては、説明、図面への記載は省略する。
【0010】図1は本発明の第1の実施形態例において
本発明の構成要件を成す光ディスク装置のブロック図で
ある。まず同図中の各ブロックの機能について概略を説
明する。光ディスク8はコンパクトディスク(CD)、
ディジタルバーサタイルディスク(DVD)等の光学的
に読み取り可能な情報記憶媒体であり、その信号記録面
には情報が、ピットと呼ばれる凹部で記録されている。
ピットの凹部の深さは、読み取りのために照射するレー
ザー光波長λの1/4が望ましいが、実際にはλ/4を
中心として±λ/10程度のばらつきを持つものとなっ
ている。また例えばCDとDVDではそれぞれ準拠すべ
き規格において規定されている読み取り用のレーザー光
の波長が異なるため、両光ディスクに対応する光ディス
ク装置は、たとえそれぞれのディスクが規格通りピット
深さがλ/4で作成されていても単一のレーザー波長で
読み取るときにはいずれかのディスクにおいてピット深
さがλ/4からずれたものとならざるを得ない。
【0011】光ピックアップ9は光ディスク8から情報
を再生するためのもので半導体レーザ、光学部品、フォ
ーカスアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ、
光検出器から構成されている。半導体レーザから出射し
た光は光ディスク8の信号記録面で焦点を結び光スポッ
トを形成する。光スポットから反射してくる光量はピッ
トの有無により変化するため光量の変化を信号として検
出することによって信号再生を行うことができる。
【0012】光検出器1は光ディスク8からの反射光量
の変化を電流信号に変換するためのものである。その受
光部分はA−A’方向の分割線とこれにほぼ垂直な方向
の分割線によって4分割されており、それぞれの受光部
分から独立に信号検出が可能な構成となっている。ま
た、光検出器1は、光ディスク8の情報記録トラック方
向が光検出器1のほぼA−A’方向に写像されるように
光ピックアップ9内部で配置する。電流−電圧変換手段
2は4組の電流−電圧変換回路から成り、光検出器1の
4分割された各受光部分から得られた電流信号をそれぞ
れ電圧信号に変換する。
【0013】トラッキングエラー検出手段11は可変遅
延手段3、信号加算手段4、2値化手段5、位相差−電
圧変換手段6から構成される。可変遅延手段3は4組の
可変遅延回路から成り、それぞれ電流−電圧変換手段2
からの4組の信号に対応している。各可変遅延回路は入
力信号を遅延量調整手段7より出力される遅延制御信号
10にしたがって所定時間、遅延させて出力する。各可
変遅延回路の遅延制御入力は電流−電圧変換手段2から
出力された4組の信号のうち光検出器1上でA−A’方
向とほぼ垂直の分割線により区分したとき、同一領域に
配置される位置にある受光部分からの信号に同じ遅延量
を与えるように構成される。
【0014】信号加算手段4は可変遅延手段3から出力
された4組の信号のうち光検出器1上で対角位置にある
受光部分からの信号をそれぞれ加算するように構成され
る。2値化手段5は電圧比較器から成り、信号加算手段
4から入力された信号を所定の基準レベルと比較し、両
者の大小関係に応じた結果を2値信号として出力する。
【0015】位相差−電圧変換手段6は入力された2値
信号間の位相差を検出し、検出した位相差に応じた電圧
を出力するように構成される。以上の構成によりトラッ
キングエラー検出手段11は光スポット中心とディスク
上の仮想トラック中心とのずれ量に対応したトラッキン
グエラー信号を検出し、トラッキングエラー信号を出力
する。なお、ここで得られたトラッキングエラー信号は
トラッキングサーボ制御系(図示していない)にも入力
され、この信号でトラッキング制御が行われるが、これ
は、通常のデータ再生を行う際のトラッキングサーボ制
御として公知のものであるため、ここでは詳細な説明は
省略する。
【0016】オフセット検出手段12はトラッキングエ
ラー検出手段11から出力されるトラッキングエラー信
号のオフセット値を検出するためのものでローパスフィ
ルタまたはそれと同等の機能を持つ、信号処理手段によ
って構成される。遅延量調整手段7はコントローラ19
の制御信号によりオフセット検出12で検出したトラッ
キングエラー信号のオフセット成分の情報から所定の処
理を行い、オフセットを補正するために可変遅延手段3
の遅延制御入力に加える遅延制御信号10を出力する。
【0017】トラッキングアクチュエータ移動信号発生
手段14はコントローラ19の制御信号により、所定の
タイミングでトラッキングアクチュエータ(図示してい
ない)を所定の距離だけ変位させるための駆動信号をト
ラッキングアクチュエータドライバ15に与える。
【0018】ディスクモータ制御信号発生手段16はコ
ントローラ19の制御信号により、所定のタイミングで
ディスクモータ18を所定の回転数で回転させるためデ
ィスクモータドライバ17に駆動信号を与える。ディス
クモータ18の回転数は回転数検出手段(図示していな
い)により検出され、回転数信号20はディスクモータ
制御信号発生手段16に入力される。ディスクモータ制
御信号発生手段16は回転数信号20をもとに所定の回
転数となるよう駆動信号を制御する。 ディスク判別手
段23は例えば、RF信号、フォーカスエラー信号、ト
ラッキングエラー信号等から光ディスクの装着の有無、
装着された光ディスクの種別等を検出し、検出結果をコ
ントローラ23に出力する。
【0019】次に、光ディスク装置における位相差トラ
ッキングオフセットの抑制のために行う処理手順の実施
形態例について説明する。なお、以下の処理の形態例に
おいてはシステムコントローラ19として機能するCP
U(図示していない)がソフトウェアにより、その処理
を行う場合を例に用いる。以下、処理手順のあらましを
説明する。位相差トラッキング検出法は光ディスクに記
録されているピット信号のエッジ検出タイミング情報か
らトラッキングエラー信号を検出する方法である。そこ
で、オフセット調整を行う場合にも実際に位相差トラッ
キング検出を行ってトラッキングエラー信号を得、これ
に重畳されるオフセット成分が最少となるように可変遅
延手段での遅延時間を変化させて最良の遅延時間を見出
す手法を取る。
【0020】初めに位相差トラッキングオフセット調整
の前処理を行う。光ディスク装置のディスク装着のため
のディスクトレーが閉じ、ディスクが装着されうる状況
になると、まずディスク装着の有無を検出する。ディス
クが装着されていると判断したときには、装着されてい
るディスク種類が当該光ディスク装置が対象としている
ものか否かを判断し、対象としている種類の光ディスク
であれば、処理を継続し、対象外であればその光ディス
クを排出する。上記前処理によって当該光ディスク装置
が対象としている光ディスクが装着されたと判断したと
きには、つぎの位相差トラッキングオフセット調整処理
に進む。
【0021】図2は本発明の位相差トラッキングオフセ
ット調整の処理フローチャートを示す。本実施形態例で
はスライダー機構系に、スライダーが最内周部分近傍に
ある状態を検出する最内周位置センサと任意の基準位置
からのスライダーの相対移動距離を検出する距離センサ
を有するスライダー機構系を例に用いる。図2の処理フ
ローチャートにおける第1の処理はスライダー位置制御
…(2)である。これは所定位置までピックアップが搭
載されているスライダーを移動させ、光ディスクの所定
位置からの信号が再生できるようにする。位相差トラッ
キングエラーオフセット調整を行う場合には必ずピット
信号のエッジ検出タイミング情報が得られるよう光ピッ
クアップをデータ記録領域に移動させる必要がある。
【0022】以下、その理由を説明する。CD,DVD
等の光ディスクではデータ記録領域のさらに内周側にあ
るリードインエリアとデータ記録領域のさらに外周側に
あるリードアウトエリアには情報が記録されておらず、
ここではピット信号が得られないためオフセット調整は
行えない。更に、リードインエリアの位置は規格で定ま
っているが、光ディスクに記録される情報量は一定では
ないため、データ記録領域のすぐ外側に位置するリード
アウトエリアの位置はディスクによって異なる。また、
調整においてはトラッキングアクチュエータを実際に変
位させ、その時のトラッキングエラーオフセット信号を
測定する。従ってトラッキングアクチュエータを光ディ
スクの内周側あるいは外周側に変位させたときでも信号
再生している光スポットがデータ記録領域から外れない
ようにする必要がある。上述の理由から光ピックアップ
が搭載されているスライダーの位置を指定する必要があ
る。
【0023】そこで、本実施形態例ではスライダーの位
置指定を行うために以下の方法を取る。まず最内周検出
センサが作動するまでスライダーを最内周部分まで移動
し、ここを初期位置Xiとする。つぎにスライダーが所
定の距離Y移動するまで距離センサで移動距離を測定し
ながら移動する。この状態でスライダー位置はXi+Y
となる。ここで調整時のトラッキングアクチュエータ変
位を±Zとすれば光スポット位置はXi+Y±Zの範囲
となる。したがってトラッキングエラーオフセット調整
時のスライダー位置はXi+Y±Zの範囲である。ここ
で、規格より定まる内周側ミラー部の終了位置をLi、
外周側ミラー部の開始位置をLoとすれば、Li<Xi
+Y−ZかつXi+Y+Z<Loが光スポットがデータ
記録領域上にある条件となる。
【0024】そこで、本実施形態例では上記の条件を満
たすようにXiおよびYを設定する。これにより、位相
差トラッキングエラーオフセット調整を行う場合には必
ずピット情報が得られるようにできる。
【0025】図2の処理フローチャートにおける第2の
処理はフォーカスサーボ制御…(3)である。これは光
ディスクに記録されているピット信号を得るためフォー
カスサーボ制御を開始して光ディスクからの再生信号を
得られるようにする。上述の通り、オフセット調整の際
にピット信号のエッジ検出タイミング情報を得るにはフ
ォーカスサーボ制御を行う必要がある。これは、通常の
データ再生を行う際にフォーカスサーボ制御を行うとき
とまったく同一であるため、ここでは詳細な説明は省略
する。
【0026】図2の処理フローチャートにおける第3の
処理はディスクモータサーボ制御…(4)である。これ
はディスクモータ回転数がほぼ信号再生速度と同じ回転
数になるようにディスクモータサーボ制御を開始して、
光ディスクからの再生信号周波数がほぼ所定の範囲とな
るようにする。ここで、ディスクモータ回転数の制御方
法、目標回転数の値については、複数の技術的課題が関
連するため以下にその詳細な説明を行う。
【0027】ピット信号のエッジ検出タイミング情報を
得るためには光ディスクを所定の回転数で回転させるこ
とが必要である。通常、CD,DVD等の光ディスクを
再生する光ディスク装置は信号再生時、光ディスクに記
録されている情報からクロックタイミングを検出し、こ
れが所定の周波数となるようにディスクモータの回転数
を制御する構成をとる。これにより、情報再生トラック
における線速度を一定に保つ。しかし、位相差トラッキ
ングオフセット調整を行う場合には、トラッキングサー
ボ制御を行うとトラッキングエラー信号に重畳するオフ
セット成分はサーボ系の開ループゲインにより抑圧され
その検出は困難となるためトラッキングサーボ制御は行
うことができない。
【0028】また、トラッキングサーボ制御を行わない
ときにディスクから再生される信号は複数のトラックか
らの情報が混在しており、記録されている情報からクロ
ックタイミングを検出してディスクモータの回転数を制
御することは困難である。従って、位相差トラッキング
オフセット調整時は光ディスク以外から得たディスクモ
ータ回転数情報でディスクモータ回転数を制御する必要
がある。
【0029】光ディスク以外から回転数情報を得る手段
としては、以下の方法がある。まず、ディスクモータか
ら直接回転数情報を検出する方法としては、ディスクモ
ータの逆起電力を測定する方法がある。これの方法は、
モータがブラシモータ、ブラシレスモータを問わず用い
ることができる。また、ブラシレスモータの場合には専
用のモータ駆動回路が必要となるため、この回路から例
えば、ホール素子出力信号を分岐し、この信号の周波数
から回転数情報を検出する事ができる。また、ディスク
モータにロータリーエンコーダや周波数発電機(FG)
を付加し、これらから信号を得る方法もある。
【0030】上述した方法を用いて、フィードバック制
御を行うことによりディスクモータ回転数は目的の角速
度に制御することができる。実際のモータ回転数制御方
法についてはハードウェアで行う方式や、ソフトウェア
で行う方式などさまざまなものがあるが、いずれの方法
で行ってもよく、またそれらの制御方式は本発明の本質
ではないため説明は省略する。
【0031】ここで、ディスクモータ速度制御の目的は
ディスクから情報を再生する線速度を一定に保つことで
あることは既に述べた。したがって、制御目標とすべき
ディスクモータ回転数は、前述の条件を満たすスライダ
ー位置において、通常の信号再生時の線速度と同一の線
速度となるような回転数である。これは、信号再生時の
線速度をVL、光スポット位置(近似的にはスライダー
位置)におけるディスク半径方向の位置をR、とする
と、ディスクモータ回転数Nとの間には、VL=2πR
Nの関係が成立する。従って本実施形態例におけるディ
スクモータの目標回転数Nは N=VL/(2πR)…(1) である。
【0032】ここで、位相差トラッキングエラーオフセ
ット調整を行う際の信号再生時の線速度の設定方法につ
いて考察する。通常CD、DVD等の光ディスク再生装
置は光ディスクから信号を再生する際に光スポットがデ
ィスク上を移動する線速度が一定になるようにディスク
モータを制御する。従って、信号再生速度が1種類だけ
の場合は位相差トラッキングエラーオフセット調整を行
う際の信号再生速度は、通常の情報再生を行う速度と同
じとするのが一般的である。
【0033】この場合、オフセット調整は当該光ディス
クを光ディスク装置に装着したときに1回行えばよく、
オフセット量を変化させるような環境条件等の変化がな
いかぎり再調整を行う必要はない。このとき可変遅延手
段3の信号遅延時間と調整すべき信号位相差とは常に比
例関係にある。
【0034】次に、情報再生速度が複数あり、それらを
動作中に切り替えて使用する場合を想定する。この場合
でも制御すべき信号位相差はピット深さ、レーザ波長に
依存するだけであり、情報再生速度が変化しても何ら変
わるものではない。しかし、信号再生速度が変化してい
るため同一位相差を得るために設定する遅延時間が異な
り、このために情報再生速度の切替えに対応して遅延時
間設定を切り替え、再設定する必要が生じる。
【0035】しかも、再設定すべき遅延時間量はあらか
じめ分かっていないと、情報再生速度の切替え後直ちに
情報再生動作を行うことはできない。従って、このよう
な状況が発生することを避けるためには、光ディスクが
光ディスク装置に装着された時点で可能性のあるすべて
の情報再生速度で、設定すべき遅延時間設定量を把握し
ておくことが必要となる。
【0036】ここで、設定すべき遅延時間設定量を把握
するためにすべての情報再生速度でオフセット調整を行
うということは、例えば、8倍速までの再生に対応して
いるCD−ROM再生装置では、標準速(1倍速)、2
倍速、4倍速、6倍速、8倍速の5種類の速度でのオフ
セット調整を意味し、オフセット調整回数が5倍になる
ことからディスク装着時の初期化時間の増加という問題
を引き起こす。
【0037】このような問題を避けるため本発明では下
記の方法で、遅延時間の設定値を得る。本方法は、上述
の通り、情報再生速度が変化した場合でもオフセットを
最少とするために設定すべき信号位相差は変化しないこ
とを利用する。まず、ある特定の情報再生速度S1でオ
フセット調整を行って、最適な信号位相差P1を見出
し、これに対応する遅延時間設定値T1を得た場合を想
定する。次に、同一の光ディスクで、情報再生速度をS
2=S1×Nに切り替えた場合を考える。この時、最適
な信号位相差P1は変化しない。
【0038】さて、一般に信号周波数F、信号位相差P
1のときこれに対応する遅延時間Δtは、Δt=P1/
Fである。ここで、情報再生速度がN倍になったことは
信号周波数FがN倍になったことと等価であるから信号
周波数はF×N、信号位相差は変化しないためP1、こ
のときこれに対応する遅延時間Δt’はΔt’=P1/
(F×N)=(P1/F/N=Δt/Nである。したが
って情報再生速度がN倍になった場合に同じ信号位相差
P1を得るのに必要な遅延時間は1/Nになることがわ
かる。
【0039】そこで、本実施形態例では可変遅延回路に
遅延時間設定値とそのとき得られる遅延時間がほぼ既知
の線形の関係にあるものを用いる。これにより情報再生
速度がN倍になり、遅延時間を1/Nにするときには遅
延時間設定値を上記の関係に基づいて算出し、これを設
定することによって、再調整を行うことなく目的の遅延
時間に容易に設定ができる。
【0040】これまで述べてきた複数の信号再生速度を
持つ光ディスク装置としてCD−ROM再生装置が良く
知られている。そこで本実施形態例では8倍速対応のC
DーROMとDVDーROMの兼用機を想定する。この
場合、CDーROMの信号再生速度は標準速度(すなわ
ち1倍速)を基準としてその2倍、4倍、6倍、8倍の
偶数倍の設定が一般的である。
【0041】さて、上記の説明で述べた通り、遅延時間
調整は1つの信号再生速度で行えばそのとき調整して得
られた設定値から計算処理によって、他の信号再生速度
に切り替えた場合の設定値を得ることができる。そのた
め、理論的には設定可能ないずれの信号再生速度で調整
を行ってもよいが、実際には調整誤差、演算誤差の問題
から調整が可能な速度は限定される。
【0042】そこで本実施形態例で想定した光ディスク
装置では、信号再生速度の下限をSL、上限をSH、両
者の平均SM=(SL+SH)/2とし、SL=1、S
H=8としたときのSM=4.5に最も近い信号再生速
度である4倍速をオフセット調整を行う速度とする。こ
れにより、4倍速以外で発生する調整誤差、演算誤差の
影響を最小とする。なお、これは上記の数値例に限るも
のではなく、例えばSL=1、SH=12の時にはSM
=6.5となるため、これに最も近い設定可能速度であ
る6倍速がオフセット調整を行う速度となる。
【0043】上述のようにすることで、1通りの信号再
生速度でのオフセット調整結果から再調整を行うことな
く、最小の誤差で他の設定可能な信号再生速度での遅延
時間設定値を得、信号再生速度の切り替えとほぼ同時に
目的の信号再生速度でのオフセット調整値を設定するこ
とによりディスク装着時の初期化時間の増加を起こすこ
となく、オフセット調整を行うことが可能となる。
【0044】以上説明したディスクモータ回転数の制御
方法、目標回転数の値に関する技術的課題を解決した結
果、本実施形態例で述べる光ディスク装置では、光ディ
スク上の信号再生領域からのピットエッジタイミング情
報を光ディスク上の記録信号によらずに4倍速相当のデ
ィスクモータ回転数で検出し、これからすべての設定可
能な信号再生速度でオフセット調整されたトラッキング
エラー信号が信号再生速度の切替えとほぼ同時に得られ
るようになる。
【0045】つぎに、トラッキングエラー信号からトラ
ッキングオフセット成分を検出し、これをほぼ最小にす
るような可変遅延手段に対する遅延時間設定値を得るた
めの方法について説明する。図2の処理フローチャート
における第4の処理はオフセット調整…(5)である。
これは、トラッキングアクチュエータをトラッキング方
向に変位させた時のトラッキングエラー信号からオフセ
ット成分を検出する処理と、この処理を可変遅延手段に
対する遅延時間設定値を変えながら行いオフセット成分
がほぼ最小になるように遅延時間設定値を制御する処理
の組み合わせである。
【0046】図3は本発明の実施形態例におけるオフセ
ット調整処理についてのフローチャートを示す。また、
図4は以降の処理におけるトラッキングアクチュエータ
変位量とオフセット値との関係を遅延時間設定値をパラ
メータにした概念図である。以下、図3に従い説明す
る。
【0047】初めに、遅延時間設定値を初期値S1とす
る。次にトラッキングアクチュエータをL1変位させ…
(2)、そのときのトラッキングエラー信号のオフセッ
ト成分VL1を検出し…(3)、記憶しておく。次にト
ラッキングアクチュエータをL2変位させ…(4)、そ
のときのトラッキングエラー信号のオフセット成分VL
2を検出し…(5)、記憶しておく。
【0048】ここで、L1とL2はトラッキングアクチ
ュエータの中立位置を中心として逆方向となるように
し、更にその絶対値は同じとすると以降の処理が容易に
なり、またアクチュエータの変位の方法が容易になると
いう特徴がある。したがって本実施形態例ではとくにL
1=−L2とする。
【0049】上述の処理においてはトラッキングアクチ
ュエータを変位させるには、図1の機能説明で述べたよ
うにトラッキングアクチュエータ制御系15に所定の信
号を入力してトラッキングアクチュエータ移動信号発生
手段からトラッキングアクチュエータ移動信号を発生さ
せ、トラッキングアクチュエータ駆動回路を通じてトラ
ッキングアクチュエータに電流を流すことで行う。この
方法は光ディスク装置においては既知のものであり、例
えば、トラックジャンプを行う際の加速パルス、減速パ
ルスを発生するための回路手段を流用することで容易に
実現することができる。
【0050】また、本実施形態例ではトラッキングエラ
ー信号のオフセット量を検出、測定するには、オフセッ
ト検出手段12で検出されたオフセット成分を遅延量調
整手段7に入力し、遅延量調整手段7で以降の処理の便
宜のため、オフセット量をアナログーデジタル変換器
(図示していない)に入力し、デジタル信号情報に変換
した後、この情報を内部のメモリに蓄えて行う。
【0051】つぎに、以降の処理について説明する。ま
ず、VL1とVL2の差ΔVLを求め、ΔVLの絶対値
と所定の値ΔVL0を比較し…(6)、|ΔVL|≦Δ
VL0であれば、処理を終了し…(7)、そのとき可変
遅延手段に設定されている値を調整完了時の遅延時間設
定値として記憶する。また上記以外の場合にはΔVLの
正負に応じてΔVLが小さくなるように可変遅延手段に
設定されている遅延時間設定値をS2とする。つぎに、
最初に戻り、S2の状態でオフセット成分を検出しこれ
をVL1’とVL2’としてVL1’とVL2’の差Δ
VL’を求め、上記のΔVLの場合と同じ調整作業を繰
り返す。この処理ループを繰り返し行うことにより、次
第に遅延時間設定値は収束し、最終的に調整完了時の遅
延時間設定値を得ることができる。
【0052】なお、本実施形態例では遅延量設定値の増
加はVL1の減少とVL2の増加となるため、VL1−
VL2の正負を判別し…(8)、VL1−VL2>0の
場合には遅延量設定値を増加し…(9)、VL1−VL
2<0の場合には遅延量設定値を減少させる…(1
0)。しかし、これに限ったものではなく、要はVL1
とVL2の差が小さくなるように遅延量設定値を調整す
る事ができればよい。
【0053】また、ディスク判別手段により片面から再
生すべき情報記録面が2層以上あると判明した時点で、
まず第1の情報記録面にフォーカスサーボをかけて上述
した方法でオフセットの遅延時間の調整を行い、その結
果を記録し、次に第2以降の情報記録面にフォーカスを
かけて同様の方法でオフセットの遅延時間の調整を行
い、その結果を記録する。記録した結果を用いて、個々
の情報記録面ごとにオフセット量がほぼ最少となるよう
に調整することができる。そして、情報記録面を切り替
える場合には情報記録面の切り替えに先立ってトラッキ
ングサーボ制御を中断している間に遅延時間設定値を切
り替えることでトラッキング制御時にオフセット調整さ
れたトラッキングエラー信号でトラッキング制御するこ
とが可能となる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、信号再生速度が複数あ
り、それぞれの信号再生速度を動作中に切り替えて使用
することが必要な光ディスク装置について実用に適する
トラッキングエラーオフセットの抑制方法を実現するこ
とができる。また、光ディスク装置が再生対象とする光
ディスクが2種類以上あり、それらの間で情報が記録さ
れているピット深さが異なる場合がある光ディスク装置
についてトラッキングエラーオフセットを抑制すること
ができる。また、光ディスク装置が再生対象とする光デ
ィスクに、片面から再生すべき情報記録面が2層以上あ
り、それらの層間で動作中に切り替えて使用することが
必要な光ディスク装置について、トラッキングエラーオ
フセットを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態例において本発明の構
成要件を成す光ディスク装置のブロック図。
【図2】本発明の位相差トラッキングオフセット調整処
理フローチャート。
【図3】本発明の位相差トラッキングオフセット調整の
うち、オフセット調整部分の処理フローチャート。
【図4】トラッキングアクチュエータ変位量とオフセッ
ト値との関係を遅延時間設定値をパラメータにした概念
図。
【符号の説明】
1 光検出器 2 電流−電圧変換回路 3 可変遅延手段 4 信号加算手段 5 2値化手段 6 位相差−電圧変換手段 7 遅延量調整手段 8 光ディスク 9 光ピックアップ 10 遅延制御信号 11 トラッキングエラー検出手段 12 オフセット検出手段 13 トラッキングエラー信号 14 トラッキングアクチュエータ移動信号発生手段 15 トラッキングアクチュエータドライバ 16 ディスクモータ制御信号発生手段 17 ディスクモータドライバ 18 ディスクモータ 19 コントローラ 20 回転数信号 21 ミラー領域 22 情報記録領域 23 ディスク判別手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 裕之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 箕田 博 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 小野 和彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 正司 敏郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラッキングエラー検出方式に位相差ト
    ラッキングエラー検出方式を用いる光ディスク装置にお
    いて、 情報記録トラック方向が光検出器上に写像される方向と
    略平行な第1の分割線と前記第1の分割線と略垂直な第
    2の分割線によって4分割された光検出器と、 該光検出器からの4組の信号に対して、第2の分割線に
    より分割したとき、同一領域に配置される位置にある受
    光部分からの信号に同じ遅延量を与えるように構成され
    た可変遅延手段と、 該可変遅延手段から出力された4組の信号のうち該光検
    出器上で対角位置にある受光部分からの信号をそれぞれ
    加算するように構成された2組の加算手段と、 該加算手段から出力される信号間の位相差からトラッキ
    ングエラー信号を得るトラッキングエラー信号検出手段
    と、 該トラッキングエラー信号検出手段から出力されたトラ
    ッキングエラー信号のオフセット成分を検出するオフセ
    ット検出手段と該オフセット検出手段から出力されたオ
    フセット成分がほぼ最少となるように前記可変遅延手段
    の遅延時間制御信号を出力する遅延量制御手段と、 トラッキングアクチュエータを所定の距離だけ変位させ
    るためのトラッキングアクチュエータ制御手段と、 ディスクモータを所定の回転数で回転させるためディス
    クモータ制御手段と、 光ピックアップが搭載されたスライダーを所定の位置に
    移動させるスライダー制御手段と、 該光ディスクの目的の信号記録層にフォーカスをかける
    ためのフォーカスサーボ制御手段と、 装着された光ディスクの種別を判別するディスク判別手
    段と、該光ディスク装置を制御するコントローラを具備
    し、 該コントローラは、該オフセット成分の低減が必要と判
    断したときには、該ディスクモータ制御手段にディスク
    モータ回転数が目標回転数になるように制御させ、該ト
    ラッキングアクチュエータ制御手段に該光ディスク上に
    照射される光スポットが該光ディスクの半径方向に所定
    の距離だけ変位するように制御させ、上記状態でのトラ
    ッキングエラー信号のオフセット成分を該オフセット検
    出手段で検出させ、検出されたオフセット量に関する情
    報をもとに該遅延量検出手段に該可変遅延手段に与える
    遅延制御信号を変化させることによって行うオフセット
    調整処理を該オフセット量が所定の値以下となるまで繰
    り返し行うことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 コントローラは、該光ディスク装置にディスクが装着さ
    れた時点でディスク判別手段に該ディスクが該光ディス
    ク装置の対応したディスクであるか否かの判別を行わ
    せ、該ディスクが該光ディスク装置の対応したディスク
    であると判別したときには遅延量制御手段に遅延量調整
    を実行させることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 コントローラは、該光ディスク装置にディスクが装着さ
    れた時点でディスク判別手段に該ディスクが該光ディス
    ク装置の対応したディスクであるか否かの判別を行わ
    せ、該ディスクが該光ディスク装置の対応している多層
    ディスクであると判別したときには該遅延量制御手段に
    該光ディスクの層のすべてに対する遅延量調整を実行さ
    せるとともに、該遅延量調整結果を記憶させ、該光ディ
    スクから信号を再生する場合には、再生する信号記録層
    に対応する記憶している遅延量調整結果を該遅延量制御
    手段から遅延量制御信号として出力することを特徴とす
    る光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 コントローラは、遅延量制御手段に該光ディスクに対す
    る遅延量調整を実行させる前に、スライダー制御手段に
    光ピックアップが搭載されたスライダーを所定の位置に
    移動させる動作と、フォーカスサーボ制御手段に該光デ
    ィスクの目的の信号記録層にフォーカスをかけさせる動
    作を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光ディスク装置におい
    て、 遅延量制御中の光スポットが該光ディスクから信号を再
    生する領域は該光ディスクのミラー面以外の領域である
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光ディスク装置におい
    て、 スライダー制御手段が光ピックアップが搭載されたスラ
    イダーを移動させる位置は、遅延量制御中の光スポット
    の内周端の位置が該光ディスク半径で24mm以上の位
    置であることを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 コントローラは、遅延量制御手段に該光ディスクに対す
    る遅延量調整を実行させる前に、ディスクモータ制御手
    段にディスクモータ回転数制御を開始させることを特徴
    とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 ディスクモータ制御手段はディスクモータ自体の逆起電
    力、ディスクモータ駆動回路より得られる信号、ディス
    クモータに機械的に接続された回転数検出手段のいずれ
    か1つ以上から検出したディスクモータ回転数情報を用
    いて該光ディスクの回転数を所定の値に保つことを特徴
    とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 オフセット調整時にディスクモータ制御手段により制御
    される該光ディスクの目標回転数は、該スライダー制御
    手段が光ピックアップの搭載されたスライダーを移動さ
    せた位置における通常の信号再生速度に対応した回転数
    であることを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の光ディスク装置におい
    て、 該光ディスク装置が複数の信号再生速度に対応している
    場合には、オフセット調整時にディスクモータ制御手段
    により制御される該光ディスクの目標回転数は、該スラ
    イダー制御手段が光ピックアップの搭載されたスライダ
    ーを移動させた位置における最低信号再生速度と最高信
    号再生速度の間の信号再生速度に対応した回転数である
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の光ディスク装置にお
    いて、 オフセット調整時にディスクモータ制御手段により制御
    される該光ディスクの目標回転数に対応する信号再生速
    度は最低信号再生速度と最高信号再生速度の平均の信号
    再生速度に最も近い、該光ディスク装置に設定可能な信
    号再生速度に対応した回転数であることを特徴とする光
    ディスク装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、 オフセット調整時にトラッキングアクチュエータ制御手
    段がトラッキングアクチュエータを変位させる量は、ト
    ラッキングアクチュエータの機械的中立位置を中心とし
    て光ディスク半径方向に、ほぼ等しい距離であり、か
    つ、その変位の方向は逆の向きであることを特徴とする
    光ディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100721732B1 (ko) 2004-09-30 2007-05-28 가부시끼가이샤 도시바 광 디스크 장치 및 광 검출 신호 처리 방법
US7460456B2 (en) * 2002-04-02 2008-12-02 Thales Radial control method for a device for reproducing information of an optical disk, and reproduction device for carrying out said method

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