JPH117633A - 光記録再生装置 - Google Patents

光記録再生装置

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JPH117633A
JPH117633A JP16158197A JP16158197A JPH117633A JP H117633 A JPH117633 A JP H117633A JP 16158197 A JP16158197 A JP 16158197A JP 16158197 A JP16158197 A JP 16158197A JP H117633 A JPH117633 A JP H117633A
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signal
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recording medium
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JP16158197A
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Hiroshi Saeki
宏 佐伯
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカスサーチ動作時において対物レンズ
を光記録媒体に衝突させないフォーカスサーチ手段を有
する光記録再生装置を提供する。 【解決手段】 フォーカサーチ手段が、光記録媒体の回
転数を検出する回転数検出手段からの回転数信号に基づ
いて対物レンズの光記録媒体に接近させる速度V1 (μ
m/s)を、例えば対物レンズのWD値d(μm)、対
物レンズの焦点深度d2 (μm)、光記録媒体の回転
数f(rpm)のときV1 <d×f/60に制御する第
一の速度制御手段と、焦点位置がフォーカスサーボ引込
可能範囲に接近したことを検出する接近検出手段からの
接近信号に基づいて対物レンズの光記録媒体に接近させ
る速度V2 (μm/s)を、例えば、対物レンズの焦点
深度d2 (μm)、光記録媒体の回転数f(rpm)
のときにV2 <d2 ×f/60に制御する第二の速度制
御手段とを有し、V2 <V1 とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフォーカスサーボル
ープへの引き込み動作を行うフォーカスサーチ手段を有
する光記録再生装置に関し、さらに詳しくは、フォーカ
スサーチ動作を行う際に対物レンズの光記録媒体への衝
突防止を図ったフォーカスサーチ手段を有する光記録再
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体に情報を記録する、あるいは
光記録媒体に記録された情報を再生する光記録再生装置
では、二軸アクチュエータ等の可動部に保持された対物
レンズと光記録媒体との距離を保ち、対物レンズを透過
して集光される光ビームが光記録媒体の情報記録面にジ
ャストフォーカスとなるように制御するフォーカスサー
ボ装置が設けられている。そして、フォーカスサーボが
可能なフォーカスサーボ引込可能範囲は概略10μm〜
20μm程度と比較的狭いために記録/再生動作を開始
する等の際には、先ずフォーカスサーボ装置が有するフ
ォーカスサーチ手段によりフォーカスサーチ動作を実行
してフォーカスサーボ引込可能範囲にまで対物レンズ位
置を制御し、その後フォーカスサーボループをONして
フォーカスサーボが実行される。なお、記録または再生
動作のための立ち上げ処理としては、フォーカスサーチ
動作及びフォーカスサーボが実行されたうえでスピンド
ルサーボ、トラッキングサーボ等が実行される。この立
ち上げ処理が完了すると、レーザ光による記録または再
生のための走査が可能となる。
【0003】以下、従来のフォーカスサーボ装置の一例
について図7の概略ブロック図を参照し、その概略構成
について説明する。フォーカスサーボ装置はサーチ信号
発生回路15、フォーカスエラー信号とフォーカスサー
チ信号とを切り換えるスイッチ16、フォーカスエラー
信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路2
5、スイッチ16を制御するスイッチコントロール回路
13及び和信号を基準電圧と比較することにより光記録
媒体に照射された光ビームのフォーカス状態を検出する
フォーカス状態検出回路26とにより概略構成されてい
る。
【0004】サーチ信号発生回路15は、例えば光記録
媒体の再生が開始されるとほぼ1Hz程度の鋸波を供給
する。そして、サーチ信号発生回路15とフォーカスド
ライバ17との接続を指令する切換制御信号がスイッチ
コントロール回路13からスイッチ16に供給される
と、この切換制御信号に基づいてスイッチ16では被切
換端子SW1 側への接続が行われ、サーチ信号発生回路
15からの鋸波出力信号はスイッチ16を介してフォー
カスドライバ17に供給される。フォーカスドライバ1
7からはサーチ信号発生回路15から供給された鋸波に
基づく出力信号がサーボアクチュエータに供給され、こ
の出力信号に基づいてサーボアクチュエータの可動部に
保持された対物レンズの光記録媒体に近づいたり離れた
りのフォーカスサーチ動作が行われる。
【0005】フォーカスエラー信号は対物レンズのフォ
ーカスサーチ動作とともに変化する光記録媒体からの反
射光ビームを、例えばシリンドカルレンズを用いた非点
収差法等により検出される。このフォーカスエラー信号
は、スイッチ16の被切換端子SW2 及びゼロクロス検
出回路25に供給される。ゼロクロス検出回路25は、
フォーカスエラー信号がゼロレベルのときにスイッチコ
ントロール回路13へステータス信号を供給する。フォ
ーカス状態検出回路26は基準電圧発生回路26aとコ
ンパレータ26bとを有しており、光記録媒体で反射さ
れた光ビームから検出された和信号が供給される。フォ
ーカス状態検出回路26におけるコンパレータ26bで
は基準電圧発生回路26aから供給される基準電圧と和
信号とが比較され、和信号が基準電圧よりも大である場
合はフォーカスの状態信号をスイッチコントロール回路
13に供給する。ゼロクロス検出回路25から供給され
るステータス信号とフォーカス状態検出回路26から供
給されるフォーカスの状態信号の何れもがスイッチコン
トロール回路13に供給されたとき、即ち、対物レンズ
をフォーカスサーチ動作させて光記録媒体に照射されて
いる光ビームの焦点位置がフォーカスサーボ引込可能範
囲内となったとき、スイッチ16に切換制御信号が供給
される。切換制御信号がスイッチ16に供給されると、
これまでのサーチ信号発生回路15とフォーカスドライ
バ17とを接続していた状態からフォーカスドライバ1
7にフォーカスエラー信号を供給するようにスイッチ1
6の被切換端子SW2 側への切り換えが行われ、フォー
カスサーボループONの状態に入る。
【0006】ところで近年、光記録媒体の一例であるR
OM(Read Only Memory)ディスクや
RAM(Random Access Memory)
ディスク等の高容量化は目覚ましいものがあり、光記録
再生装置の光学ピックアップ装置に用いられる半導体レ
ーザの短波長化とともに、光記録媒体の記録面に光ビー
ムを集光する対物レンズの大NA(Numerical
Aperture)化が図られている。しかしなが
ら、対物レンズのNAが大になると対物レンズと光記録
媒体とのフォーカス方向の距離、いわゆるWorkin
g Distance(以下、単にWDと記す)が小と
なる。例えばNA0.85の対物レンズを使用した場合
にはWDがほぼ100μmとなり、径が5インチのディ
スク状光記録媒体の回転時における面ぶれがほぼ300
μm程度あることを考慮すると、フォーカスサーボOF
F状態で行うフォーカスサーチ動作の際に対物レンズが
光記録媒体と衝突し、光記録媒体と対物レンズの何れも
損傷する、あるいは光記録媒体と対物レンズの何れか一
方が損傷する虞がある。光記録媒体と対物レンズの何れ
か一方が損傷すると、光記録媒体への情報の記録や記録
された情報の再生が困難となる虞がある。従って、フォ
ーカスサーチ動作を行う際に対物レンズを光記録媒体に
衝突させないフォーカスサーチ手段が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、フォ
ーカスサーチ動作を行う際に対物レンズを光記録媒体に
衝突させないフォーカスサーチ手段を有する光記録再生
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光記録再生装置では、対物レンズを駆動し
て光記録媒体に照射する光ビームの焦点位置を可変させ
ることによりフォーカスサーボ引込可能範囲を検出する
フォーカスサーチ手段を有する光記録再生装置におい
て、フォーカサーチ手段が、光記録媒体の回転数を検出
して回転数信号を出力し、FG(Frequency
Generator)等で構成された回転数検出手段
と、回転数検出手段から出力される回転数信号に基づい
て対物レンズの光記録媒体に接近させる速度V1 (μm
/s)を、例えば対物レンズのWD値d(μm)、対物
レンズの焦点深度d2 (μm)、光記録媒体の回転数
f(rpm)としたときにV1 <d×f/60となるよ
うに制御する第一の速度制御手段と、光ビームの焦点位
置がフォーカスサーボ引込可能範囲に接近したことを、
例えばフォーカスサーボループON時に示す和信号の電
圧値に対して、例えば30%程度の電圧値より大となっ
たことを検出し、接近信号を出力する接近検出手段と、
接近検出手段から出力される接近信号に基づいて対物レ
ンズの光記録媒体に接近させる速度V2 (μm/s)
を、例えば、対物レンズの焦点深度d2 (μm)、光
記録媒体の回転数f(rpm)としたときにV2 <d2
×f/60となるように制御する第二の速度制御手段と
を有し、第二の速度制御手段による対物レンズの光記録
媒体に接近させる速度V2 (μm/s)が、第一の速度
制御手段による対物レンズの光記録媒体に接近させる速
度V1 (μm/s)よりも小であることを特徴とする。
そして、望ましい実施態様は上記した手段に加えて光ビ
ームの焦点位置がフォーカスサーボ引込可能範囲を通過
して範囲外となり、対物レンズが光記録媒体に過近接し
たことを検出して過接近信号を出力する過接近検出手段
を有し、過接近検出手段から出力される過接近信号に基
づいてフォーカスサーチ手段をリセットするものであ
る。なお、ここで言う光記録再生装置は、再生のみを行
う再生専用装置、記録のみを行う記録専用装置、記録と
再生の両方を行うことができる装置を含むものである。
【0009】上述した手段によれば、光記録再生装置に
セットされた光記録媒体の回転数に基づいて、フォーカ
スサーチ動作時における対物レンズの光記録媒体への接
近速度を制御することができ、対物レンズの光記録媒体
への衝突を防止することができる。更に光ビームの焦点
位置がフォーカスサーボ引込可能範囲を通過して対物レ
ンズが光記録媒体に過近接したことを検出する過接近検
出手段を設ければ、フォーカスサーボの引き込みに失敗
した場合、直ちにフォーカスサーチ手段をリセットして
対物レンズを光記録媒体から遠ざけることができ、対物
レンズの光記録媒体への衝突をより確実に防止すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した光記録再
生装置におけるフォーカスサーボ装置の一例について、
概略ブロック図である図1を参照して説明する。なお、
図中の構成要素で従来の技術で参照した図7と同様の構
造を成しているものについては、同一の参照符号を付す
ものとする。
【0011】光記録媒体1は、スピンドルモータ2の一
方の回転軸に設けられたチャッキング機構(図示せず)
等により保持されている。また、スピンドルモータ2の
他方の回転軸には、光記録媒体1の回転数を検出して回
転数信号を出力する回転数検出手段であるFG3が構成
されている。このスピンドルモータ2は、スピンドルサ
ーボ手段(図示せず)により光記録媒体1を所定の回転
数に制御する回転サーボが行われる。
【0012】光学ピックアップ装置4は光源である半導
体レーザ5、半導体レーザ5から出射された光ビームを
平行光に変換するコリメータレンズ6、例えば半導体レ
ーザ5から出射された光ビームは反射し、光記録媒体1
で反射された光ビームは透過するような偏光膜が形成さ
れたビームスプリッタ7、可動部に保持されて光ビーム
を光記録媒体1に集光する対物レンズ8aを、例えばフ
ォーカス方向及びトラッキング方向の何れの方向にも駆
動する二軸アクチュエータ等のサーボアクチュエータ
8、ビームスプリッタ7を透過した光ビームを受光素子
10に集光する集光レンズ9等で概略構成されている。
そして、この光学ピックアップ装置4は、何れも図示を
省略するが、精密なガイド機構とリニアモータ等で構成
された送り機構により、トラッキング方向に移動可能と
なっている。
【0013】受光素子10で光電変換された信号はフォ
ーカスエラー発生回路12と和信号発生回路11とに供
給される。フォーカスエラー発生回路12ではフォーカ
スエラー信号が検出され、検出されたフォーカスエラー
信号はスイッチコントロール回路13と位相補償回路1
4とに供給され、位相補償回路14からの出力はスイッ
チ16の被切換端子SW2 に供給される。和信号発生回
路11では受光素子10から供給された信号に対して所
定の和演算を行い、得られた和信号はスイッチコントロ
ール回路13に供給される。なお、図示を省略するが、
受光素子10からはトラッキングエラー信号を検出する
トラッキングエラー信号発生回路(図示せず)にも信号
が供給される。
【0014】スイッチ16を介して供給されるフォーカ
スエラー信号は、更にフォーカスドライバ17を介して
フォーカスコイル8bに供給される。このフォーカスコ
イル8bは、例えばマグネット8cとヨーク8dで構成
された磁気回路の空隙に配設されており、このフォーカ
スコイル8bに流される電流の方向と大きさに基づいて
可動部に保持された対物レンズ8aがフォーカス方向に
制御駆動される。
【0015】スイッチ16は被切換端子SW2 の他に被
切換端子SW1 を有しており、スイッチコントロール回
路13から供給される切換制御信号に基づいて被切換端
子SW2 と被切換端子SW1 との切り換えが行われる。
被切換端子SW1 にはサーチ信号発生回路15からフォ
ーカスサーチ動作を行うためのサーチ信号が供給され
る。
【0016】図2は、サーチ信号発生回路15内の構成
を示した概略ブロック図である。周期計測回路18は、
FG3からの回転数信号に基づいて第一の鋸波発生回路
19の出力波形の周期を変化させる。また、周期計測回
路18は、FG3からの回転数信号に基づいて第二の鋸
波発生回路20の出力波形の周期を変化させる。
【0017】第一の鋸波発生回路19は出力電圧保持機
能と出力電圧リセット機能とを有し、フリップフロップ
回路23からのホールド信号が第一の鋸波発生回路19
に供給されると出力電圧保持機能により出力信号の電圧
上昇を停止し、ホールド電圧入力時点での出力電圧を供
給し続ける。また、第一の鋸波発生回路19にリセット
回路24からのリセット電圧が供給されると出力電圧リ
セット機能により出力電圧が初期状態に復帰する。
【0018】第二の鋸波発生回路20は出力電圧保持機
能と出力電圧リセット機能とを有し、フリップフロップ
回路23からのホールド信号が第二の鋸波発生回路20
に供給されると出力電圧保持機能により出力信号電圧の
上昇を停止し、ホールド電圧入力時点での出力電圧を出
力し続ける。また、第二の鋸波発生回路20にリセット
回路24からのリセット電圧が供給されると出力電圧リ
セット機能により出力電圧が初期状態に復帰する。
【0019】比較回路22には和信号発生回路11から
の出力信号が供給され、和信号発生回路11の出力信号
がフォーカスサーボループON時に示す電圧値Vf0に対
して、例えば30%程度の電圧値Vref1を比較レベルと
する。そして、Vref1>和信号発生回路11の出力電
圧、の関係が成立したときにフリップフロップ回路23
にセット信号を供給し、このセット信号が供給されたフ
リップフロップ回路23はセット状態となる。また、フ
リップフロップ回路23にリセット回路24からのリセ
ット信号が供給されると、フリップフロップ回路23は
リセット状態となる(焦点位置がフォーカスサーボ引込
可能範囲に接近したことを検出する接近検出手段)。
【0020】セット入力とクロック入力とカウントイネ
ーブル入力とゼロ出力とを有するディクリメントカウン
タであるリセット回路24にはFG3、比較回路22及
びフリップフロップ回路23からの出力信号が供給され
る。比較回路22からの比較出力信号がセット入力に供
給されると、リセット回路24は出力数値を光記録媒体
1の一回転に対応したFG3の波数にする。フリップフ
ロップ回路23からの出力信号がカウントイネーブル入
力に供給されると、リセット回路24はカウント可能状
態となる。FG3からの出力信号がクロック入力に供給
されると、FG3の出力1波毎にリセット回路24の出
力数値を1減らす。リセット回路24の出力数値が0に
なると、リセット回路24のゼロ出力がアクティブにな
る。即ち、対物レンズ8aが光記録媒体1に接近して対
物レンズ8aにより集光される光ビームの焦点位置がフ
ォーカスサーボ引込可能範囲内にあると、リセット回路
24のセット入力には光記録媒体1の1回転に少なくと
も1回は比較回路22からの出力信号が供給される。従
って、リセット回路24のカウント値はセットされてカ
ウント数値は0に到達せず、リセット回路24からはリ
セット信号が供給されない。しかしながら、対物レンズ
8aが光記録媒体1に過接近して対物レンズ8aにより
集光される光ビームの焦点位置がフォーカスサーボ引込
可能範囲を通過して範囲外となると、リセット回路24
のセット入力には比較回路22からの出力信号が供給さ
れなくなり、結果的にリセット回路24のカウント数値
は0に到達し、リセット回路24からはリセット信号が
第一の鋸波発生回路19、第二の鋸波発生回路20及び
フリップフロップ回路23に供給される(焦点位置がフ
ォーカスサーボ引込可能範囲を通過したことを検出する
過接近検出手段)。
【0021】加算回路21は第一の鋸波発生回路19の
出力と第二の鋸波発生回路20の出力とを加算する加算
器であり、出力はスイッチ16の被切換端子SW1 に供
給される。
【0022】図3は第一の鋸波発生回路19から供給さ
れる周期信号の概略波形図であり、図4はFG3から供
給される回転数信号の逆数である周期信号周波数と第一
の鋸波発生回路19から供給される周期信号周波数との
概略関係図である。図4に示したように、周期計測回路
18においてFG3から供給される周期信号周波数がf
0 からf1 に変化すると、周期計測回路18からは第一
の鋸波発生回路19からの周期信号周波数をfz0からf
z1に変化させる制御信号が供給される。このとき、第一
の鋸波発生回路19の周期信号周波数の逆数である時間
(s)は、図3に示したように、tz0からtz1に変化す
る。
【0023】そして、対物レンズ8aのWD値をd(μ
m)とし、対物レンズ8aの焦点深度をd2 (μm)
とし、光記録媒体1の回転数をf(rpm)とした場
合、周期計測回路18は第一の鋸波発生回路19からの
出力信号により対物レンズ8aの移動速度V1 (μm/
s)を、例えばV1 <d×f/60、となるように制御
する(第一の速度制御手段)。また、周期計測回路18
は第二の鋸波発生回路20からの出力信号により対物レ
ンズ8aの移動速度V2 (μm/s)を、例えばV2
2 ×f/60、となるように制御する(第二の速度制
御手段)。この場合、第二の速度制御手段による対物レ
ンズ8aの移動速度V2 が常に第一の速度制御手段によ
る対物レンズ8aの移動速度V1 よりも小となるように
設定する。第一の鋸波発生回路19のホールド信号入力
にはフリップフロップ回路23からの出力信号が供給さ
れるように接続されており、第二の鋸波発生回路20の
ホールド信号入力にはフリップフロップ回路23からの
反転出力信号が供給されるように接続されている。
【0024】以下、上記した本発明のフォーカスサーチ
手段におけるフォーカスサーチ動作開始からフォーカス
サーチ動作がリセットされるまでについて、図5の概略
タイミングチャート図を参照して説明する。
【0025】図5(a)は、第一の鋸波発生回路19か
ら供給される出力信号であり、この出力信号が加算回路
21、スイッチ16、フォーカスドライバ17を介して
サーボアクチュエータ8のフォーカスコイル8bに供給
されると、供給される電流の大きさに基づいて対物レン
ズ8aを光記録媒体1に、例えば上記したV1 (μm/
s)の移動速度で接近させる。
【0026】図5(b)は、第二の鋸波発生回路20か
ら供給される出力信号であり、この出力信号が加算回路
21、スイッチ16、フォーカスドライバ17を介して
サーボアクチュエータ8のフォーカスコイル8bに供給
されると、供給される電流の大きさに基づいて対物レン
ズ8aを光記録媒体1に、例えば上記したV2 (μm/
s)の移動速度で接近させる。
【0027】図5(c)は、和信号発生回路11から比
較回路22へ供給される和信号である。この和信号は、
対物レンズ8aが光記録媒体1に接近して対物レンズ8
aにより集光される光ビームの焦点位置がフォーカスサ
ーボ引込可能範囲に接近するにしたがい信号レベルが序
々に大となり、対物レンズ8aにより集光される光ビー
ムの焦点位置がフォーカスサーボ引込可能範囲内に入る
と急激に大となり、ここで最大値を示す。更に、対物レ
ンズ8aが光記録媒体1に過接近して対物レンズ8aに
より集光される光ビームの焦点位置がフォーカスサーボ
引込可能範囲を通過して範囲外となると、急激に信号レ
ベルが小となる。
【0028】図5(d)は、比較回路22から供給され
るレベル検出信号である。和信号発生回路11から比較
回路22へ供給される和信号がフォーカスサーボループ
ON時に示す電圧値Vf0に対してほぼ30%程度の電圧
値Vref1より大となったとき、比較回路22からはレベ
ル検出信号が供給される。このレベル検出信号が検出さ
れた時点で図5(a)に示した第一の鋸波発生回路19
から供給される出力信号の電圧はホールドされ、図5
(b)に示した第二の鋸波発生回路19から出力信号の
供給が開始される。
【0029】図5(e)は、リセット回路24から供給
されるリセット信号である。フリップフロップ回路23
から供給されるホールド信号がHで、且つ、光記録媒体
1の一回転より長い時間にわたり比較回路22からのレ
ベル検出信号が供給されないとき、リセット回路24か
らはリセット信号が供給される。
【0030】図5(f)は、フリップフロップ回路23
から供給されるホールド信号である。比較回路22から
供給されるレベル検出信号により、フリップフロップ回
路23から第一の鋸波発生回路19へ供給されるホール
ド信号はHになる。リセット回路24から供給されるリ
セット信号により、フリップフロップ回路23から第一
の鋸波発生回路19へ供給されるホールド信号はLにな
る。
【0031】図5(g)は、フリップフロップ回路23
から供給されるホールド信号である。比較回路22から
供給されるレベル検出信号により、フリップフロップ回
路23から第二の鋸波発生回路20へ供給されるホール
ド信号はLになる。リセット回路24から供給されるリ
セット信号により、フリップフロップ回路23から第二
の鋸波発生回路20へ供給されるホールド信号はHにな
る。
【0032】図5(h)は、加算回路21から供給され
る出力信号である。この出力信号は図5(a)に示す第
一の鋸波発生回路19の出力信号と、図5(b)に示す
第二の鋸波発生回路20の出力信号との和信号であり、
この出力信号によるフォーカスサーチ動作が行われる。
【0033】更に、上記した本発明のフォーカスサーチ
手段におけるフォーカスサーチ動作開始からフォーカス
サーチ動作がリセットされるまでについて、図6のフロ
ーチャート図を参照して説明する。
【0034】ST1 第二の鋸波発生回路20にフリップフロップ回路23か
らのホールド信号を供給し、第二の鋸波発生回路20の
出力電圧をホールドする。
【0035】ST2 周期計測回路18にFG3からの出力信号を供給し、そ
の周波数を測定する。
【0036】ST3 FG3からの周期信号周波数に基づいて、周期計測回路
18は第一の鋸波発生回路19から供給される周期信号
周波数を制御する。
【0037】ST4 第一の鋸波発生回路19からの出力電圧を、周期計測回
路18からの制御信号に基づいた変化率で上昇させる。
【0038】ST5 比較回路22において、和信号発生回路11からの出力
信号を和信号発生回路11の出力信号のフォーカスサー
ボループON時に示す電圧値Vf0に対して、例えば30
%程度の電圧値であるVref1と比較する。ここで、和信
号発生回路11からの出力信号がVref1以下の場合には
ST6 に進め、和信号発生回路11からの出力信号がV
ref1以上の場合にはST2 に戻す。
【0039】以上のST1 からST5 までの動作によ
り、光記録媒体1の回転数に基づいた駆動電圧をサーボ
アクチュエータ8に構成されたフォーカスコイル8bに
供給するとともに、少なくともWDと同等の距離を残し
て対物レンズ8aが光記録媒体1に接近したことが検出
される。
【0040】ST6 フリップフロップ回路23から第一の鋸波発生回路19
にホールド信号を供給し、第一の鋸波発生回路19の出
力電圧をホールドする。
【0041】ST7 リセット回路24のディクリメントカウンタの値を比較
回路22からの検出信号でプリセットする。
【0042】ST8 周期計測回路18にFG3からの回転数信号を供給し、
その周波数を測定する。
【0043】ST9 FG3からの回転数信号に基づいて、周期計測回路18
は第二の鋸波発生回路20から供給される周期信号周波
数を制御する。
【0044】ST10 第二の鋸波発生回路20からの出力電圧を、周期計測回
路18からの制御信号に基づいた変化率で上昇させる。
【0045】ST11 比較回路22において、和信号発生回路11からの出力
信号を和信号発生回路11の出力信号がフォーカスサー
ボループON時に示す電圧値Vf0に対して、例えば30
%程度の電圧値であるVref1と比較する。ここで、和信
号発生回路11からの出力信号がVref1以下の場合には
ST12に進め、和信号発生回路11からの出力信号がV
ref1以上の場合にはST7 に戻す。
【0046】以上のST6 からST11までの動作によ
り、より緩やかに対物レンズ8aが光記録媒体1に接近
するような駆動電圧をサーボアクチュエータ8に構成さ
れたフォーカスコイル8bに供給し、対物レンズ8aを
序々に光記録媒体1に接近させ、対物レンズ8aにより
集光される光ビームの焦点位置をフォーカスサーボ引込
可能範囲内へと導く。
【0047】ST12 FG3からの回転数信号のリセット回路24への供給の
有無を調べる。有の場合にはST13に進め、無の場合に
はST8 に戻す。
【0048】ST13 リセット回路24のディクリメントカウンタを1減じ
る。
【0049】ST14 リセット回路24のカウンタ値を調べる。カウンタ値が
0であった場合にはST15に進め、0でなかった場合に
はST8 に戻す。
【0050】ST15 リセット回路24からリセット信号を供給する。リセッ
ト回路24からのリセット信号が供給された第一の鋸波
発生回路19及び第二の鋸波発生回路20は、何れも出
力電圧が0に戻される。また、リセット回路24からの
リセット信号が供給されたフリップフロップ回路23
は、リセット回路24からのリセット信号により出力状
態が反転される。
【0051】以上のST12からST15までの動作によ
り、対物レンズ8aの光記録媒体1への過接近を防止す
ることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明の光記録再生装置によれば、対物
レンズと光記録媒体とのフォーカス方向の距離であるW
Dが、対物レンズの大NA化により小となっても、フォ
ーカスサーチ動作時において対物レンズが光記録媒体に
衝突する虞がない。従って、対物レンズ及び光記録媒体
の何れも損傷する虞のない光記録再生装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光記録再生装置におけるフォーカス
サーボ装置の概略ブロック図である。
【図2】 本発明のサーチ信号発生回路内の構成を示し
た概略ブロック図である。
【図3】 本発明の第一の鋸波発生回路から出力される
周期信号の概略波形図である。
【図4】 本発明のFGから出力される周期信号と第一
の鋸波発生回路から出力される周期信号との概略関係図
である。
【図5】 本発明のフォーカスサーチからフォーカスサ
ーチ動作がリセットされるまでの概略タイミングチャー
ト図である。
【図6】 本発明のフォーカスサーチ手段による動作を
説明するフローチャート図である。
【図7】 従来の光記録再生装置におけるフォーカスサ
ーボ装置の概略ブロック図である。
【符号の説明】
1…光記録媒体、2…スピンドルモータ、3…FG、4
…光学ピックアップ装置、5…半導体レーザ、6…コリ
メータレンズ、7…ビームスプリッタ、8…サーボアク
チュエータ、8a…対物レンズ、8b…フォーカスコイ
ル、8c…マグネット、8d…ヨーク、9…集光レン
ズ、10…受光素子、11…和信号発生回路、12…フ
ォーカスエラー発生回路、13…スイッチコントロール
回路、14…位相補償回路、15…サーチ信号発生回
路、16…スイッチ、17…フォーカスドライバ、18
…周期計測回路、19…第一の鋸波発生回路、20…第
二の鋸波発生回路、21…加算回路、22…比較回路、
23…フリップフロップ回路、24…リセット回路、2
5…ゼロクロス検出回路、26…フォーカス状態検出回
路、26a…基準電圧発生回路、26b…コンパレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを駆動して光記録媒体に照射
    する光ビームの焦点位置を可変させ、 前記焦点位置の可変によりフォーカスサーボ引込可能範
    囲を検出するフォーカスサーチ手段を有する光記録再生
    装置において、 前記フォーカサーチ手段が、 前記光記録媒体の回転数を検出して回転数信号を出力す
    る回転数検出手段と、 前記回転数信号に基づいて、前記対物レンズの前記光記
    録媒体に接近させる速度を制御する第一の速度制御手段
    と、 前記焦点位置が前記フォーカスサーボ引込可能範囲に接
    近したことを検出して接近信号を出力する接近検出手段
    と、 前記接近信号に基づいて、前記対物レンズの前記光記録
    媒体に接近させる速度を制御する第二の速度制御手段と
    を有し、 第二の速度制御手段による前記対物レンズの前記光記録
    媒体に接近させる速度が、第一の速度制御手段による前
    記対物レンズの前記光記録媒体に接近させる速度よりも
    小であることを特徴とする光記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記フォーカサーチ手段が、 前記焦点位置の、前記フォーカスサーボ引込可能範囲を
    通過して前記対物レンズが前記光記録媒体に過近接した
    ことを検出して過接近信号を出力する過接近検出手段を
    有し、 前記過接近信号に基づいて、前記フォーカスサーチ手段
    をリセットすることを特徴とする請求項1に記載の光記
    録再生装置。
JP16158197A 1997-06-18 1997-06-18 光記録再生装置 Pending JPH117633A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4892857A (en) * 1987-05-20 1990-01-09 Corning Incorporated Electrically conductive ceramic substrate
US8120998B2 (en) * 2005-08-01 2012-02-21 Panasonic Corporation Optical disk drive and method for driving the optical disk drive in relation to a velocity switching point
US8315131B2 (en) 2005-10-05 2012-11-20 Hitachi-Lg Data Storage, Inc. Optical disc apparatus and back off control method for objective lens

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