JP3780661B2 - フォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光学的あるいは磁気光学的な信号記録/再生方法を利用したディスク状光記録媒体やカード状光記録媒体などの光記録媒体が開発され、市場に供給されつつある。これらの光記録媒体には、所謂コンパクト・ディスク(CD: compactdisc) 等のようなリード・オンリ・メモリ(ROM: read only memory) タイプの記録媒体や、ユーザ側で1回のデータ書き込みが可能な所謂ライト・ワンス・タイプ(追記型)のものや、光磁気ディスク等のようにデータの書換え(所謂オーバーライト)が可能なものなどが知られている。
【0003】
ディスク状光記録媒体に対してデータの書き込み/読み出しを行う光ディスク記録/再生装置は、情報の記録/再生用の光ビームを出射するレーザダイオードや光ディスクに照射した光ビームの反射光を検出するフォトディテクタ等を内蔵し、上記フォトディテクタによる検出出力に基づいてフォーカスサーボやトラッキングサーボがかけられる光学ヘッドを用いて、スピンドルモータに速度サーボをかけて角速度一定あるいは線速度一定の状態で光ディスクを回転させながら、上記光ディスクの記録トラックを光ビームで走査することにより、データの記録/再生を行うようになっている。
【0004】
このように光学ヘッドにフォーカスサーボをかけて情報の記録/再生を行う光ディスク記録/再生装置には、2軸アクチュエータ等の可動部に保持された対物レンズと光ディスクとの距離を保ち、対物レンズを透過して集光される光ビームが光ディスクの情報記録面にジャストフォーカスとなるように制御するフォーカスサーボ装置が備えられている。そして、フォーカスサーボが可能なフォーカスサーボ引込み範囲は概略10μm〜20μm程度で比較的狭いために、記録/再生動作を開始するなどの際には、先ずフォーカスサーボ装置に備えられるフォーカスサーチ手段によりフォーカスサーチ動作を実行して、フォーカスサーボ引込み可能範囲まで対物レンズ位置を制御し、その後に、フォーカスサーボループをオンして、フォーカスサーボを実行するようにしている。このようなフォーカスサーボの立ち上げ処理が完了すると、レーザ光による記録/再生のための走査が可能になる。
【0005】
図6は、従来のフォーカスサーボ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0006】
この図6に示したフォーカスサーボ装置は、サーチ信号発生回路101、フォーカスエラー信号とフォーカスサーチ信号とを切り換えるスイッチ102、フォーカスエラー信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路103、スイッチ102を制御するスイッチコントロール回路104及び和信号を基準信号と比較することにより光ディスクに照射された光ビームのフォーカス状態を検出するフォーカス状態検出回路105等からなる。
【0007】
サーチ信号発生回路101は、例えば光ディスクの再生が開始されると略1Hzの鋸歯状波信号を出力する。そして、このサーチ信号発生回路101とフォーカスドライバ107との接続を指令するスイッチコントロール信号がスイッチコントロール回路104からスイッチ102に供給されることにより、このスイッチコントロール信号に基づいてスイッチ102が切換制御され、サーチ信号発生回路101から鋸歯状波信号がスイッチ102を介してフォーカスドライバ107に供給される。フォーカスドライバ107は、サーチ信号発生回路101からの鋸歯状波信号に応じた出力信号を図示しないサーボアクチュエータに供給する。このフォーカスドライバ107の出力信号に基づいて、サーボアクチュエータの可動部に保持された対物レンズを光ディスクに近づけたり離したりするフォーカスサーチ動作が行われる。
【0008】
フォーカスエラー信号は、対物レンズのフォーカスサーチ動作とともに変化する光ディスクからの反射光ビームで、例えばシリンドリカルレンズを用いた非点収差法等により検出される。このフォーカスエラー信号は、スイッチ102及びゼロクロス検出回路103に供給される。
【0009】
ゼロクロス検出回路103は、フォーカスエラー信号がゼロレベルのときにスイッチコントロール回路104へステータス信号を供給する。
【0010】
また、フォーカス状態検出回路105は、基準電圧発生回路105aとコンパレータ105bを備えており、光ディスクで反射された光ビームから検出された和信号がコンパレータ105bに供給される。このフォーカス状態検出回路105において、コンパレータ105bは、基準電圧発生回路105aから供給と基準電圧と和信号を比較して、和信号が基準電圧よりも大である場合に、フォーカスの状態信号をスイッチコントロール回路104へ供給する。
【0011】
そして、スイッチコントロール回路104は、ゼロクロス検出回路103からのステータス信号とフォーカス状態検出回路105からのフォーカスの状態信号の両方が供給されたとき、すなわち、対物レンズをフォーカスサーチ動作させて光ディスクに照射されている光ビームの焦点位置がフォーカスサーボ引込み可能範囲内となったときに、スイッチ102に切換制御信号を供給する。
【0012】
切換制御信号がスイッチコントロール回路104からスイッチ102に供給されると、それまでのサーチ信号発生回路101とフォーカスドライバ107を接続していた状態からフォーカスエラー信号をフォーカスドライバ107に供給するようにスイッチ102の接続状態が切り換えられ、フォーカスサーボループがオン状態になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、光記録媒体によるROM(Read Only Memory)ディスクやRAM(Random Access Memory)ディスク等の高容量化は目覚ましいものがあり、光ディスク記録/再生装置の光学ヘッドに用いられる半導体レーザの短波長化とともに、光ディスクの情報記録面に光ビームを集光する対物レンズの高開口数(NA:Numerical Aperture)化が図られている。しかしながら対物レンズのNAが大になると対物レンズと光ディスクとの距離(WD:Working Distance)が小になる。例えばNA0.85の対物レンズを使用した場合には、WDは略100μmとなり、径が5インチの光ディスクの回転時における面振れが略300μm程度あることを考慮すると、フォーカスサーボをオフ状態にして行うフォーカスサーチ動作の際に対物レンズが光ディスクと衝突し、光ディスクへの情報の記録や再生が困難になる虞がある。
【0014】
また、対物レンズの高NA化に伴い、光ディスク表面に付着した塵埃による光ビームへの影響が増大することから、上記塵埃による光ビームへの影響によりフォーカスサーボの引込みの際に誤動作する虞がある。
【0015】
そこで、本発明の目的は、高NAの対物レンズを備える光学ヘッドのフォーカスサーボ系において、光ディスク表面に付着した塵埃による光ビームへの影響による誤動作を防止して、フォーカスサーボの引込み動作を確実に行うことができるフォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチ装置を提供することにある。
【0016】
また、本発明に目的は、高NAの対物レンズを備える光学ヘッドのフォーカスサーボ系において、フォーカスサーチ動作の際に対物レンズが光ディスクと衝突するのを防止して、フォーカスサーボの引込み動作を確実に行うことができるフォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチ装置を提供することにある。
【0017】
さらに、本発明に他の目的は、高NAの対物レンズを備える光学ヘッドのフォーカスサーボ系において、光ディスク表面に付着した塵埃による光ビームへの影響による誤動作を防止することができ、しかも、対物レンズが光記録媒体の表面に衝突する虞がなく、フォーカスサーボの引込み動作を確実に行うことができるフォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチ装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ方法において、上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出し、上記光スポットが上記光記録媒体の表面を通過してから所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止し、上記所定時間経過後にフォーカス引込み動作を行うことを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ方法において、上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出し、上記光スポットが上記光記録媒体の表面を通過してから所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定し、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると判定されたときに、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させることを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ方法において、上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出し、上記光スポットが上記光記録媒体の表面を通過してから第1の所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止し、上記所定時間経過後にフォーカス引込み動作を行い、上記光スポットが光記録媒体の表面を通過してから第2の所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定し、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると判定されたときには、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させることを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ装置において、上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出する光記録媒体表面検出手段と、上記光記録媒体表面検出手段からの検出信号により起動されるタイマー手段と、上記タイマー手段により規定される所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
また、本発明は、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ装置において、上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出する光記録媒体表面検出手段と、上記光記録媒体表面検出手段からの検出信号により起動されるタイマー手段と、上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定する判定手段と、上記タイマー手段により規定される所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると上記判定手段により判定されていたときに、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
さらに、本発明は、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ装置において、上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出する光記録媒体表面検出手段と、上記光記録媒体表面検出手段からの検出信号により起動される第1及び第2のタイマー手段と、上記第1のタイマー手段により規定される第1の所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止する禁止手段と、上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定する判定手段と、上記第2のタイマー手段により規定される第2の所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると上記判定手段により判定されていたときに、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0026】
図1のブロック図は、光ディスク1をスピンドルモータ2により例えば角速度一定で回転駆動しながら、上記光ディスク1の記録トラックを光学ヘッド10がレーザ光で走査することにより、上記光ディスク1を介して光学的にデジタルデータの記録/再生を行う光ディスク記録/再生装置に本発明を適用した場合のフォーカスサーボ系の構成を示している。
【0027】
この光ディスク記録/再生装置において、光ディスク1は、スピンドルモータ2の一方の回転軸に設けられた図示しないチャッキング機構により保持されており、上記スピンドルモータ2により記録時及び再生時に例えば角速度一定で回転駆動される。スピンドルモータ2の他方の回転軸には、その回転速度を検出するための周波数発電機(FG)3が取り付けられており、そのFG出力により上記スピンドルモータ2に速度サーボをかけて角速度一定に光ディスク1を回転駆動する。
【0028】
上記光学ヘッド10は、半導体レーザ11、コリメータレンズ12、ビームスプリッタ13、対物レンズ14、サーボアクチュエータ15、集光レンズ16、フォトディテクタ17等からなる。
【0029】
半導体レーザ11は、コリメータレンズ12、ビームスプリッタ13及び対物レンズ14を介して光ディスク1に照射する記録/再生用のレーザ光を放射する光源である。コリメータレンズ12は、半導体レーザ11から放射された光ビームを平行光に変換する。ビームスプリッタ13は、例えば半導体レーザ11から出射された光ビームは反射し、光ディスク1からの反射された光ビームは透過するような偏光膜が形成された偏光ビームスプリッタからなる。このビームスプリッタ13は、上記コリメータレンズ12により平行光に変換された光ビームを対物レンズ14を介して光ディスク1に照射し、その反射光を集光レンズ16を介してフォトディテクタ17に照射するようにようになっている。
【0030】
対物レンズ14は、上記ビームスプリッタ13を介して入射される光ビームを集光して光ディスク1に照射する。この対物レンズ14は、サーボアクチュエータ15の可動部に保持されている。
【0031】
サーボアクチュエータ15は、上記対物レンズ14をフォーカス方向及びトラッキング方向の何れの方向にも駆動可能な二軸アクチュエータなどからなる。このサーボアクチュエータ15は、上記対物レンズ14をその光軸方向すなわちフォーカス方向に駆動することにより、光ディスク1と対物レンズ14との距離を変化させてフォーカス制御を行い、上記対物レンズ14を上記光ディスク1の径方向すなわちトラッキング方向に駆動することにより、トラッキング制御を行う。
【0032】
このサーボアクチュエータ15の可動部に保持された対物レンズ14は、ヨーク15aとマグネット15bで構成された磁気回路の空隙に配置されたフォーカスコイル15cに駆動電流が流されることにより、その駆動電流の方向と大きさに応じて、フォーカス方向に駆動されてフォーカス制御され、また、図示しないトラッキングコイルに駆動電流が流されることにより、その駆動電流の方向と大きさに応じて、トラッキング方向に駆動されてトラッキング制御される。
【0033】
集光レンズ16は、上記ビームスプリッタ13を介して入射される光ディスク1からの反射光を集光してフォトディテクタ17に照射する。
【0034】
そして、フォトディテクタ17は、上記集光レンズ16により集光された光ディスク1からの反射光を検出するもので、反射光を光電変換することにより得られる検出出力信号をフォーカス制御回路20に供給するとともに図示しないトラッキング制御回路に供給するようになっている。
【0035】
なお、この光学ヘッド10は、図示しないガイド機構とリニアモータ等で構成された送り機構により、トラッキング方向に移動可能となっている。
【0036】
フォーカス制御回路20は、上記光学ヘッド10のフォトディテクタ17による検出出力信号が供給されるフォーカスエラー信号発生回路21及び和信号発生回路22、フォーカスサーチ動作時にサーチ信号を発生するサーチ信号発生回路23、上記フォーカスエラー信号発生回路21により発生されたフォーカスエラー信号が位相補回路24を介して供給されるとともに上記サーチ信号発生回路23により発生されたサーチ信号が供給するスイッチ25と、このスイッチ25を介して上記フォーカスエラー信号とサーチ信号が選択的に供給されるフォーカスドライバ26と、上記フォーカスエラー信号発生回路21により発生されたフォーカスエラー信号及び和信号発生回路22により発生された和信号が供給されるスイッチコントロール回路27及び基準面検出回路28、スイッチコントロール回路27からスイッチコントロール信号が供給されるイネーブル回路29、基準面検出回路28の検出出力信号によりトリガされる第1のタイマ回路30A及び第2のタイマ回路30Bを備え、上記サーボアクチュエータ15のフォーカスコイル15cに上記フォーカスドライバ26により駆動電流を流して、フォーカス制御を行うようになっている。
【0037】
フォーカスエラー信号発生回路21は、上記フォトディテクタ17の検出出力信号からフォーカスエラー信号を検出するもので、例えば非点収差法によるフォーカスエラー信号を検出して位相補償回路24、スイッチコントロール回路27、及び基準面検出回路28に供給する。
【0038】
和信号発生回路22は、上記フォトディテクタ17の検出出力信号に所定の和演算を行うもので、この和演算により得られた和信号をスイッチコントロール回路27及び基準面検出回路28に供給する。
【0039】
スイッチコントロール回路27は、フォーカスエラー信号発生回路21から供給されるフォーカスエラー信号と、和信号発生回路22から供給される和信号に基づいて、上記光学ヘッド10の対物レンズ14をフォーカスサーチ動作させて光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置がフォーカスサーボ引込み可能範囲内となったときにスイッチコントロール信号を出力するものであって、図2に示すように、フォーカスエラー信号発生回路21からフォーカスエラー信号が供給されるゼロクロス検出回路31と、和信号発生回路22から和信号が供給されるフォーカス状態検出回路32と、上記ゼロクロス検出回路31によるゼロクロス検出信号及びフォーカス状態検出回路32によるフォーカス状態検出信号が供給されるスイッチコントロール信号発生回路33からなる。
【0040】
このスイッチコントロール回路27において、ゼロクロス検出回路31は、フォーカスエラー信号がゼロレベルのときに得られるゼロクロス検出信号をステータス信号として上記スイッチコントロール信号発生回路33へ供給する。また、フォーカス状態検出回路32は、基準電圧発生回路32aとコンパレータ32bを備えており、図4の(C)に示すように光ディスクで反射された光ビームから検出された和信号を基準電圧発生回路32aにより与えられる基準電圧REF1とコンパレータ32bにより比較して、図4の(D)に示すように和信号の信号レベルが基準電圧REF1よりも大である場合に得られるフォーカス検出信号をフォーカスの状態信号としてスイッチコントロール信号発生回路33へ供給する。そして、スイッチコントロール信号発生回路33は、ゼロクロス検出回路31からのステータス信号とフォーカス状態検出回路32からのフォーカスの状態信号の両方が供給されたとき、すなわち、対物レンズ14をフォーカスサーチ動作させて光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置がフォーカスサーボ引込み可能範囲内となったときにスイッチコントロール信号を出力する。
【0041】
基準面検出回路28は、フォーカスエラー信号発生回路21から供給されるフォーカスエラー信号と、和信号発生回路22から供給される和信号に基づいて、上記光学ヘッド10の対物レンズ14をフォーカスサーチ動作させて光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置が光ディスク1の表面に到達したことを検出して、その基準面検出信号をタイマー起動信号として第1及び第2のタイマー回路30A,30Bに供給するものであって、図3に示すように、フォーカスエラー信号発生回路21からフォーカスエラー信号が供給されるゼロクロス検出回路41と、和信号発生回路22から和信号が供給される反射光量検出回路42と、上記ゼロクロス検出回路41によるゼロクロス検出信号及び反射光量検出回路42による反射光量検出信号が供給される判定回路43からなる。
【0042】
この基準面検出回路28において、ゼロクロス検出回路41は、フォーカスエラー信号がゼロレベルのときに得られるゼロクロス検出信号をステータス信号として上記判定回路43へ供給する。また、反射光量検出回路42は、基準電圧発生回路42aとコンパレータ42bを備えており、光ディスクで反射された光ビームから検出された和信号を基準電圧発生回路42aにより与えられる基準電圧REF2とコンパレータ32bにより比較して、和信号の信号レベルが基準電圧REF2よりも大である場合に得られる基準面検出信号を判定回路43へ供給する。そして、判定回路43は、ゼロクロス検出回路41からのステータス信号と反射光量検出回路42からの基準面検出信号の両方が供給されたとき、すなわち、対物レンズ14をフォーカスサーチ動作させて光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置が光ディスク1の表面に到達したときに、タイマー起動信号を出力する。
【0043】
第1及び第2のタイマー回路30A,30Bは、フォーカスサーチ動作時に、上記基準面検出回路28により与えられるタイマー起動信号で起動されてタイマ−動作を行い、フォーカスサーチ動作を制御するため信号を発生するものであって、第1のタイマー回路30Aによりイネーブル回路29の動作を制御し、また、第2のタイマー回路30Bによりサーチ信号発生回路23を制御する。
【0044】
ここで、第1のタイマー回路30Aには、サーボアクチュエータ15を駆動してフォーカスサーチ動作を行う際に、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置を光ディスク1の表面から情報記録面まで移動させるのに必要な時間Tdよりも短い所定時間T1(T1<Td)が設定されている。そして、この第1のタイマー回路30Aは、フォーカスサーチ動作を行う際に、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置が光ディスク1の表面に到達したときに、上記基準面検出回路28により与えられるタイマー起動信号で起動され、所定時間T1だけステータス信号をイネーブル回路29に与えて、スイッチコントロール回路27からのスイッチコントロール信号によるスイッチ25の切換制御を禁止させる。
【0045】
また、第2のタイマー回路30Bには、サーボアクチュエータ15を駆動してフォーカスサーチ動作を行う際に、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置を光ディスク1の表面から情報記録面まで移動させるのに必要な時間Tdよりも長く、上記焦点位置が光ディスク1の表面に到達してから対物レンズ14の前端が光ディスク1の表面に接触するまで移動するのに要する時間Tcよりも短い所定時間T2(Td<T2<Tc)が設定されている。そして、この第2のタイマー回路30Bは、フォーカスサーチ動作を行う際に、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置が光ディスク1の表面に到達したときに、上記基準面検出回路28により与えられるタイマー起動信号で起動され、所定時間T2経過後にリセット信号をサーチ信号発生回路23に与える。
【0046】
イネーブル回路29は、第1のタイマー回路30Aに設定された所定時間T1だけステータス信号が与えられることにより、スイッチコントロール回路27からのスイッチコントロール信号によるスイッチ25の切換制御を禁止する。
【0047】
また、サーチ信号発生回路23は、サーボアクチュエータ15を駆動してフォーカスサーチ動作を行う際に、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置を光ディスク1の表面側から情報記録面に向かって移動させるフォーカスサーチ用のランプ信号をサーチ信号として出力するもので、第2のタイマー回路30Bからリセット信号が供給された時点で、スイッチコントロール回路27からのスイッチコントロール信号によりスイッチ25を切換制御して、フォーカス引込み動作が行われていなければ、リセット信号によりリセットされて、対物レンズ14と光ディスク1との距離が最大となるサーチ信号を出力する。
【0048】
このような構成の光ディスク記録/再生装置におけるフォーカスサーボ系では、次のようなフォーカスサーチ動作が行われる。
【0049】
再生/再生動作の開始前には、光学ヘッド10は、サーボアクチュエータ15の可動部に保持された対物レンズ14が光ディスク1から最も離れた初期位置にある。
【0050】
そして、フォーカスサーチ動作時には、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置を光ディスク1の表面側から情報記録面に向かって移動させるフォーカスサーチ用のランプ信号がサーチ信号発生回路23から出力され、このランプ信号がスイッチ25を介してフォーカスドライバ26に供給される。これにより、フォーカスドライバ26からサーボアクチュエータ15のフォーカスコイル15cにフォーカスサーチ用の駆動電流が流される。図4の(A)にサーボアクチュエータ15の駆動波形を示す。
【0051】
光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置を光ディスク1の表面側から情報記録面に向かって移動させると、上記光学ヘッド10のフォトディテクタ17の検出出力信号からフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号発生回路21では、光ディスク1の表面における反射光によるフォーカスエラー信号FEsと光ディスク1の情報記録面における反射光によるフォーカスエラー信号と光ディスク1の情報記録面における反射光によるフォーカスエラー信号FEmが得られる。また、上記フォトディテクタ17の検出出力信号に所定の和演算を行うことにより和信号を得る和信号発生回路22では、光ディスク1の表面における反射光による和信号Ssと光ディスク1の情報記録面における反射光による和信号Smが得られる。
【0052】
ここで、光ディスク1の表面の反射率は情報記録面よりも小さいので、図4の(B)に示すように、光ディスク1の表面における反射光によるフォーカスエラー信号FEsの信号レベルは、光ディスク1の情報記録面における反射光によるフォーカスエラー信号FEmよりも低い。また、図4の(C)に示すように、光ディスク1の表面における反射光による和信号Ssの信号レベルは、光ディスク1の情報記録面における反射光による和信号Smよりも低い。
【0053】
そして、スイッチコントロール回路27は、フォーカスエラー信号発生回路21から供給されるフォーカスエラー信号についてゼロクロス検出を行うとともに、和信号発生回路22から供給される和信号を基準電圧REF1と比較することにより、フォーカスエラー信号FEm及び和信号Smを検出し、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置がフォーカスサーボ引込み可能範囲内となったときにスイッチコントロール信号を出力する。このスイッチコントロール信号によりスイッチ25を切り換える。これにより、フォーカスサーボループをオンさせて、フォーカスエラー信号発生回路21からフォーカスエラー信号FEmをフォーカスドライバ26に供給して、フォーカス引込み動作を行う。
【0054】
また、基準面検出回路28は、フォーカスエラー信号発生回路21から供給されるフォーカスエラー信号についてゼロクロス検出を行うとともに、和信号発生回路22から供給される和信号を基準電圧REF2と比較することによりフォーカスエラー信号FEs及び和信号Smを検出し、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置が光ディスク1の表面に到達したときにタイマー起動信号を出力して、第1及び第2のタイマー回路30A,30Bを起動する。
【0055】
上記第1のタイマー回路30Aは、図4の(E)に示すように、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置が光ディスク1の表面に到達した時点t1で起動され、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置を光ディスク1の表面から情報記録面まで移動させるのに必要な時間Tdよりも短い所定時間T1(T1<Td)の間、ステータス信号をイネーブル回路29に与えて、スイッチコントロール回路27からのスイッチコントロール信号によるスイッチ25の切換制御を禁止する。すなわち、上記光ビームの焦点位置が光ディスク1の表面に到達した時点t1から所定時間T1の間、フォーカス引込み動作を禁止する。
【0056】
これにより、上記光ビームの焦点位置が光ディスク1の表面に到達した時点t1から所定時間T1の間に、光ディスク1の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響により、誤ってフォーカス引込み動作が行われてしまうのを誤動作を防止することができる。
【0057】
そして、上記第1のタイマー回路30Aに設定された所定時間T1経過後に、スイッチコントロール回路27からのスイッチコントロール信号により、スイッチ25を切り換えて、フォーカスサーボループをオンさせることにより、確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。
【0058】
このように、光ディスク1の表面を基準面として、光学ヘッド10の光スポットが光ディスク1の基準面を通過したことを検出し、上記光スポットが基準面を通過してから所定時間T1の間、フォーカス引込み動作を禁止することにより、光ディスク1の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響による誤動作を防止することができ、上記所定時間T1経過後にフォーカス引込み動作を行うことにより、目的の合焦位置すなわち光ディスク1の情報記録面上に光学ヘッド10の光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。
【0059】
また、上記第2のタイマー回路30Bは、図5の(F)に示すように、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置が光ディスク1の表面に到達した時点t1で起動されてタイマー動作を行い、光ディスク1に照射されている光ビームの焦点位置を光ディスク1の表面から情報記録面まで移動させるのに必要な時間Tdよりも長く、上記焦点位置が光ディスク1の表面に到達してから対物レンズ14の前端が光ディスク1の表面に接触するまで移動するのに要する時間Tcよりも短く設定された所定時間T2(Td<T2<Tc)経過後にリセット信号をサーチ信号発生回路23に与える。なお、図5の(A)〜(E)は、図4の(A)〜(E)の各信号波形に対応している。
【0060】
そして、サーチ信号発生回路23は、リセット信号が供給された時点t2で、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあり、フォーカス引込み動作が行われていなければ、上記リセット信号によりリセットされて、対物レンズ14と光ディスク1との距離が最大となるサーチ信号を出力する。これにより、フォーカスサーチ動作を解除して、光ディスク1に対する対物レンズ14の位置を初期状態に復帰させ、対物レンズ14の前端が光ディスク1の表面に衝突するを防止することができる。
【0061】
したがって、このフォーカスサーボ系では、光ディスク1の表面を基準面として、光学ヘッド10の光スポットが光ディスク1の基準面を通過したことを検出し、上記光スポットが基準面を通過してから所定時間T1の間、フォーカス引込み動作を禁止することにより、光ディスク1の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響による誤動作を防止を防止して、上記所定時間経過T1後にフォーカス引込み動作を行い、上記光スポットが基準面を通過してから所定時間T2経過した時点t2でフォーカス引込み動作が行われていなければ、フォーカスサーチ動作を解除して、光ディスク1に対する対物レンズ14の位置を初期状態に復帰させることにより、対物レンズ14の前端が光ディスク1の表面に衝突するを防止することができ、目的の合焦位置すなわち光ディスク1の情報記録面上に光学ヘッド10の光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。
【0062】
なお、上記基準面としては、光ディスク1の表面以外に、例えば光ディスク1を収容したカートリッジや筐体に設けられた基準面を検出するようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明に係るフォーカスサーチ方法では、光学ヘッドの光スポットが光記録媒体の表面を通過したことを検出し、上記光スポットが上記光記録媒体の表面を通過してから所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止することにより、光記録媒体の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響による誤動作を防止することができ、上記所定時間経過後にフォーカス引込み動作を行うことにより、目的の合焦位置すなわち光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。したがって、本発明によれば、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ方法において、光記録媒体の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響による誤動作を防止して、目的の合焦位置すなわち光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。
【0064】
また、本発明に係るフォーカスサーチ方法では、光学ヘッドの光スポットが光記録媒体の表面を通過したことを検出し、上記光スポットが上記光記録媒体の表面を通過してから所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定し、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると判定されたときに、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させることにより、対物レンズが光記録媒体の表面に衝突することを防止することができる。したがって、本発明によれば、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ方法において、対物レンズが光記録媒体の表面に衝突する虞がなく、目的の合焦位置すなわち光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。
【0065】
さらに、光学ヘッドの光スポットが光記録媒体の表面を通過したことを検出し、上記スポットが上記光記録媒体の表面を通過してから第1の所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止することにより、光記録媒体の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響による誤動作を防止して、上記所定時間経過後にフォーカス引込み動作を行い、上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定し、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると判定されたときには、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させることにより、対物レンズが光記録媒体の表面に衝突するを防止することができ、目的の合焦位置すなわち光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。したがって、本発明によれば、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ方法において、光記録媒体の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響による誤動作を防止することができ、しかも、対物レンズが光記録媒体の表面に衝突する虞がなく、目的の合焦位置すなわち光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。
本発明に係るフォーカスサーチ装置では、光学ヘッドの光スポットが光記録媒体の表面を通過したことを検査する光記録媒体表面検出手段により検出してタイマー手段を起動し、上記タイマー手段により規定される所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止手段禁止するので、光記録媒体の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響による誤動作を防止することができ、目的の合焦位置すなわち光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。したがって、本発明によれば、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ装置において、光記録媒体の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響による誤動作を防止して、目的の合焦位置すなわち光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。
【0066】
また、本発明に係るフォーカスサーチ装置では、光学ヘッドの光スポットが光記録媒体の表面を通過したことを検出する光記録媒体表面手段により検出してタイマー手段を起動して、上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定手段により判定し、上記タイマー手段により規定される所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると上記判定手段により判定されていたときには、制御手段により、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させることにより、対物レンズが光記録媒体の表面に衝突するを防止することができる。したがって、本発明によれば、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ装置において、対物レンズが光記録媒体の表面に衝突する虞がなく、目的の合焦位置すなわち光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。
【0067】
さらに、本発明に係るフォーカスサーチ装置では、光学ヘッドの光スポットが光記録媒体の表面を通過したことを検出する光記録媒体表面手段により検出して第1及び第2のタイマー手段を起動して、上記第1のタイマー手段により規定される第1の所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止手段により禁止することにより、光記録媒体の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響による誤動作を防止し、上記第2のタイマー手段により規定される第2の所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると判定手段により判定されていたときには、制御手段により、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させることにより、対物レンズが光記録媒体の表面に衝突するを防止することができる。したがって、本発明によれば、光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ装置において、光記録媒体の表面に付着した塵埃などによる光ビームへの影響による誤動作を防止することができ、しかも、対物レンズが光記録媒体の表面に衝突する虞がなく、目的の合焦位置すなわち光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置させるように確実にフォーカスサーボを引き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した光ディスク記録/再生装置のフォーカスサーボ系の構成を示すブロック図である。
【図2】上記フォーカスサーボ系におけるスイッチコントロール回路の構成を示すブロック図である。
【図3】上記フォーカスサーボ系における基準面検出回路の構成を示すブロック図である。
【図4】上記フォーカスサーボ系におけるフォーカスサーチ動作を示すタイムチャートである。
【図5】上記フォーカスサーボ系における対物レンズの位置を初期状態に復帰させるフォーカスサーチ動作を示すタイムチャートである。
【図6】従来のフォーカスサーボ装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光ディスク、2 スピンドルモータ、10 光学ヘッド、11 半導体レーザ、14 対物レンズ、15 サーボアクチュエータ、20 フォーカスサーボ回路、21 フォーカスエラー信号発生回路、22 和信号発生回路、23 サーチ信号発生回路、25 スイッチ、26 フォーカスドライバ、27 スイッチコントロール回路、28 基準面検出回路29、イネーブル回路、30A 第1のタイマー回路、30B 第2のタイマー回路
Claims (6)
- 光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ方法において、
上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出し、
上記光スポットが上記光記録媒体の表面を通過してから所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止し、
上記所定時間経過後にフォーカス引込み動作を行うことを特徴とするフォーカスサーチ方法。 - 光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ方法において、
上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出し、
上記光スポットが上記光記録媒体の表面を通過してから所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定し、
上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると判定されたときに、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させることを特徴とするフォーカスサーチ方法。 - 光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ方法において、
上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出し、
上記光スポットが上記光記録媒体の表面を通過してから第1の所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止し、
上記所定時間経過後にフォーカス引込み動作を行い、
上記光スポットが光記録媒体の表面を通過してから第2の所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定し、
上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると判定されたときには、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させることを特徴とするフォーカスサーチ方法。 - 光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ装置において、
上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出する光記録媒体表面検出手段と、
上記光記録媒体表面検出手段からの検出信号により起動されるタイマー手段と、
上記タイマー手段により規定される所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止する禁止手段と
を備えることを特徴とするフォーカスサーチ装置。 - 光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ装置において、
上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出する光記録媒体表面検出手段と、
上記光記録媒体表面検出手段からの検出信号により起動されるタイマー手段と、
上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定する判定手段と、
上記タイマー手段により規定される所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると上記判定手段により判定されていたときに、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させる制御手段と
を備えることを特徴とするフォーカスサーチ装置。 - 光記録媒体の情報記録面上に光学ヘッドの光スポットを位置制御するフォーカスサーボを引き込むために、フォーカスサーボループをオフにした状態で、光記録媒体と対物レンズとの距離を変化させて、フォーカス引込み動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォーカスサーボループをオンさせるフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ装置において、
上記光学ヘッドの光スポットが上記光記録媒体の表面を通過したことを検出する光記録媒体表面検出手段と、
上記光記録媒体表面検出手段からの検出信号により起動される第1及び第2のタイマー手段と、
上記第1のタイマー手段により規定される第1の所定時間の間、フォーカス引込み動作を禁止する禁止手段と、
上記フォーカスサーボループがオン状態にあるかオフ状態にあるかを判定する判定手段と、
上記第2のタイマー手段により規定される第2の所定時間経過後に、上記フォーカスサーボループがオフ状態にあると上記判定手段により判定されていたときに、フォーカスサーチ動作を解除して、光記録媒体に対する対物レンズの位置を初期状態に復帰させる制御手段と
を備えることを特徴とするフォーカスサーチ装置。
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