JPH0944856A - 光ディスクドライブ装置 - Google Patents

光ディスクドライブ装置

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Publication number
JPH0944856A
JPH0944856A JP19064895A JP19064895A JPH0944856A JP H0944856 A JPH0944856 A JP H0944856A JP 19064895 A JP19064895 A JP 19064895A JP 19064895 A JP19064895 A JP 19064895A JP H0944856 A JPH0944856 A JP H0944856A
Authority
JP
Japan
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focus
cover glass
pull
disc
circuit
Prior art date
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Withdrawn
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JP19064895A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Komino
鉄男 小美野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーガラス厚の異なる2種類のディスクに
対して容易かつ正確に合焦位置にフォーカス引き込み動
作を行う。 【解決手段】 フォーカス引き込み回路は、ディスクの
種類を識別するディスク種類検出回路21と、対物レン
ズをフォーカス方向に駆動するフォーカスアクチュエー
タ22と、フォーカスアクチュエータ22のランプ信号
を発生するランプ信号発生回路23と、ランプ信号の極
性をディスク種類により反転制御する極性反転回路24
とを備え、フォーカスサーボループ25では極性反転回
路24を介したランプ信号によりフォーカスアクチュエ
ータ22を駆動しフォーカスループ開閉SW26を介し
て閉ループを形成し、引き込み制御回路27によりRF
信号及びディスク種類に基づいて、フォーカスループ開
閉SW26をon/off制御するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクドライブ
装置、更に詳しくは2種類のディスクに適合した光スポ
ットを形成して情報の読みとりを行う部分に特徴のある
光ディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク等のディス
ク状記録媒体に対応したディスクドライブ装置において
は、光ビームをディスク状記録媒体の記録面に合焦させ
るためにフォーカス制御が行われている。
【0003】一方、現状の光磁気ディスクのカバーガラ
スは1.2mmであり、現在研究開発中の相変化のディ
スクのカバーガラスは0.6mmである。このようなカ
バーガラスの厚さの異なる2種類のディスクを共に記
録、再生できる装置が検討されている。
【0004】ところが、カバーガラスの厚さで異なる2
つのディスクを1つの光スポットで記録、再生するのは
困難である。その解決等として、第55回応用物理学会
学術講演会 予稿集 No.3(94.9.19発行)
に示されるように、対物レンズのホログラムを組み合わ
せて一つの光源で常時2つのスポットを形成するものが
提案されており、具体的には、ホログラムの0次光で1
つのディスクに適合したスポットを、1次光でもう1つ
のディスクに適合したスポットを形成する様になってい
る。また、対物レンズを分割して、2つのスポットを得
る方法もある。
【0005】また、従来の1種類のディスクに対応した
装置におけるフォーカス引き込み動
【0006】作については、例えば特開平6−2904
66号公報の
【0003】〜
【0005】に記載されているのが一般的である。
【0007】なお、第55回応用物理学会学術講演会
予稿集 No.3には、二焦点間の干渉を防止する為
に、焦点位置をカバーガラス内で約270μm離したこ
とが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】1つの対物レンズで2
つのスポットを形成する場合、1つのディスクに適合し
たスポットが集光状態にある時、他方のスポットが集光
状態に近い状態にあると、これが光検出器上で迷光とな
り、サーボ信号や情報信号に悪影響を及ぼすことにな
る。これの回避については第55回応用物理学会学術講
演会 予稿集 No.3にもあるように、2つの焦点位
置を変える必要がある。
【0009】しかしながら、2つのスポットの集光点を
ずらしたとしても、フォーカスを引き込む時のフォーカ
スエラー信号は、図12のように、合焦ポイントが2つ
あらわれ、適合しないスポットでフォーカスサーボがか
かってしまうという問題がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、カバーガラス厚の異なる2種類のディスクに対
して容易かつ正確に合焦位置にフォーカス引き込み動作
を行うことのできる光ディスクドライブ装置を提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスクドラ
イブ装置は、カバーガラス厚の異なる2種類のディスク
に対して、1つの対物レンズにより、前記2種類のディ
スクに適合した光スポットを形成して情報の読みとりを
行う光ディスクドライブ装置において、挿入されたディ
スクの種類を検出するディスク種類識別手段と、前記デ
ィスク種類識別手段の検出信号に応じて前記光スポット
のフォーカス引き込みを制御する引き込み制御手段とを
備え、前記引き込み制御手段が前記ディスク種類識別手
段の検出信号に応じて、前記光スポットのフォーカス引
き込み方向を制御することで、カバーガラス厚の異なる
2種類のディスクに対して容易かつ正確に合焦位置にフ
ォーカス引き込み動作を行うことを可能とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0013】図1ないし図8は本発明の第1の実施の形
態に係わり、図1は光ディスクドライブ装置の光ピック
アップの構成を示す構成図、図2は図1の対物レンズの
構成を示す構成図、図3は図2の対物レンズの集光状態
を説明する説明図、図4は図3の対物レンズの集光状態
におけるフォーカスエラー信号を示す波形図、図5は図
1の光ピックアップをフォーカス状態に引き込むフォー
カス引き込み回路の構成を示すブロック図、図6は図5
の引き込み制御回路の処理の流れを示すフローチャー
ト、図7は図5の極性反転回路の出力信号を示す波形
図、図8は図5のフォーカス引き込み回路によるフォー
カスエラー信号を示す波形図である。
【0014】本実施の形態の光ディスクドライブ装置の
光ピックアップでは、図1に示すように、LD(レーザ
ダイオード)1から出た発散光は、コリメータレンズ2
により平行光とされ、ビームスプリッタ3で反射され、
対物レンズ4で集束光となりディスク5の情報面に集光
する。
【0015】そして、ディスク5の情報面で反射された
光は、対物レンズ4で平行光になり、ビームスプリッタ
3を透過して集光レンズ6、円柱レンズ7を通過したの
ち、フォトディテクタ8により光信号を電気信号として
出力する。
【0016】フォトディテクタ8では、ディスク5の情
報面に記録されているデータの検出のほかに、フォーカ
スエラー信号及びトラッキングエラー信号を検出する
が、例えば、このフォーカスエラー信号は、円柱レンズ
7による公知の非点収差法により、また、トラッキング
エラー信号は公知のプッシュプル法により検出される。
エラー検出法は本発明にかかるものではなく、公知のフ
ォーカスエラー検出法としてビームサイズ法、臨界角
法、ナイフエッジ法、またトラックエラー検出法として
3ビーム法等であってもかまわない。
【0017】対物レンズ4には、図2(a)に示すよう
な領域分割による2焦点レンズ4aや図2(b)に示す
ような、レンズ片面にホログラムを設けて、0次元と1
次元による2焦点レンズ4b等のものを用いる。
【0018】上記2焦点レンズ4a(4b)では、例え
ば、第1の焦点はカバーガラス厚1.2mmの時に収差
ベストとなるように設計されたもので、第2の焦点は、
カバーガラス厚0.6mmの時に収差ベストとなるよう
に設計されたものである。
【0019】この2焦点対物レンズ4a(4b)の集光
状態をあらわしたのが図3である。図3(a)はカバー
ガラス厚1.2mmにおける焦点状態を示し、実線はカ
バーガラス厚1.2mmの時の収差ベストとなるスポッ
トが情報面に集光している光線を示し、破線はカバーガ
ラス0.6mm時の収差ベストとなるスポットの光線を
示している。また、図3(b)はカバーガラス厚0.6
mmの時のもので、実線はカバーガラス厚0.6mmの
時の収差ベストとなるスポットが情報面に集光している
光線を示し、破線はカバーガラス1.2mm時の収差ベ
ストとなるスポットの光線を示している。説明を簡略化
する為に、図3(a)、(b)では2焦点対物レンズ4
a(4b)とディスク5の情報面の距離を同一としてい
る。
【0020】図3(a)に示すように、カバーガラス厚
1.2mmの時には、カバーガラス厚1.2mm時に収
差ベストとなる光が情報面で集光している。この時、カ
バーガラス厚0.6mm時に収差ベストとなる光は、設
計時よりもカバーガラスが厚くなった分集光点は遠くへ
のび、情報面の先(実際には情報面は反射面となってい
るので情報面で反射された後の情報面より手前となる)
で集光することになる。このような状態で2焦点対物レ
ンズ4a(4b)とディスク5の距離を変えた時のフォ
ーカスエラー信号は図4(a)のようになる。
【0021】すなわち、図4(a)に示すように、ディ
スク5を2焦点対物レンズ4a(4b)から遠い方から
近い方へ移動させると、まず、カバーガラス0.6mm
で設計された集光ポイントが情報面と一致する。その
後、カバーガラス1.2mmで設計された集光ポイント
が情報面と一致する。従って、フォーカスエラー信号は
2つの合焦ポイントを出力し、そのディスク遠側に位置
するのが偽合焦ポイント、ディスク近側に位置するのが
真の合焦ポイントとなる。
【0022】同様に、図3(b)に示すように、カバー
ガラス厚0.6mmの時には、カバーガラス厚0.6m
m時に収差ベストとなる光が情報面で集光している。こ
の時、カバーガラス厚1.2mm時に収差ベストとなる
光は、設計時よりもカバーガラスが薄くなった分集光点
は情報面の手前で集光することになる。このような状態
で2焦点対物レンズ4a(4b)とディスク5の距離を
変えた時のフォーカスエラー信号は図4(b)のように
なる。
【0023】すなわち、図4(b)に示すように、ディ
スク5を2焦点対物レンズ4a(4b)から遠い方から
近い方へ移動させると、まず、カバーガラス0.6mm
で設計された集光ポイントが情報面と一致する。その
後、カバーガラス1.2mmで設計された集光ポイント
が情報面と一致する。従って、フォーカスエラー信号は
2つの合焦ポイントを出力し、そのディスク遠側に位置
するのが真の合焦ポイント、ディスク近側に位置するの
が偽合焦ポイントとなる。
【0024】このような光ピックアップのフォーカス引
き込み回路を図5に示す。フォーカス引き込み回路は、
例えばカートリッジの形状の違いやセンサホールの有無
からディスク5の種類を識別するディスク種類検出回路
21と、対物レンズ4をディスクのフォーカス方向に駆
動するフォーカスアクチュエータ22と、フォーカスア
クチュエータ22に対する駆動信号であるランプ信号を
発生するランプ信号発生回路23と、ランプ信号発生回
路23からのランプ信号の極性をディスク種類検出回路
21の検出結果により反転制御する極性反転回路24と
を備えて構成され、フォーカスアクチュエータ22はフ
ォーカス引き込み制御を行うフォーカスサーボループ2
5を形成し、このフォーカスサーボループ25では極性
反転回路24を介したランプ信号によりフォーカスアク
チュエータ22を駆動しフォーカスループ開閉SW26
を介して閉ループを形成している。そして、引き込み制
御回路27によりディスク5からのRF信号及びディス
ク種類検出回路21の検出結果に基づいて、フォーカス
サーボループ25からのフォーカスエラー信号を検出し
フォーカスループ開閉SW26をon/off制御する
ようになっている。
【0025】このように構成された本実施の形態の作用
について説明する。図6に示すように、引き込み制御回
路27は、ステップS1でディスク5がドライブ装置に
挿入されると、ステップS2でカートリッジ等の情報、
例えばカートリッジの形状の違いやセンサホールの有無
からディスク種類検出回路21によりディスク5の種類
を判別する。そして、ステップS3でディスク5の種類
からカバーガラスの厚みが0.6mmかどうか判断さ
れ、カバーガラスの厚みが0.6mmの場合はステップ
S4でディスク5がローディングされスピンドルモータ
(図示せず)によりディスク回転がスタートすると共
に、ステップS5で光ピックアップのLD1が点燈し、
ステップS6でフォーカス引き込み動作が開始され、ス
テップS7でフォーカスon状態に引き込まれる。ま
た、カバーガラスの厚みが0.6mmでない場合はステ
ップS8でランプ波形の駆動信号を極性反転回路24に
より極性反転されステップ4に進む。
【0026】つまり、フォーカス引き込みはフォーカス
アクチュエータ22にランプ信号発生回路23からのラ
ンプ波形の駆動信号を極性反転回路24によりディスク
種類検出回路21の検出信号により極性を反転させて加
え、その時に得られるフォーカスエラー信号により、サ
ーボループ25を閉じるタイミングをはかって、フォー
カスループ開閉SW26を閉じて行われる。
【0027】挿入されたディスク5の種類によって、図
4のようにフォーカスエラー信号が得られる。従って、
カバーガラス厚1.2mmの時には、ディスク5と対物
レンズ4の近い側から引き込みを行なえば、偽合焦点に
サーボがかかることはなく、また同様にカバーガラス
0.6mmの時にはディスク5と対物レンズ4の遠い側
から引き込みを行えば偽合焦点にサーボがかかることは
ない。
【0028】つまり、図5の極性反転回路24の出力信
号は、ディスク種類検出回路21によりディスクカバー
ガラス厚0.6mmと判別されると、極性反転回路24
の出力は図7(a)のようになる。この時、フォーカス
アクチュエータ22の極性は+の入力に加えると対物レ
ンズ4がディスク5に近づく方向に動くようになってい
る。従って、図7(a)の信号が出力されると、フォー
カスアクチュエータ22(すなわち対物レンズ4)はデ
ィスク5の遠いほうから近いほうへとリニアに移動す
る。この時得られるフォーカスエラー信号は図4(b)
において左から右へ時間と共に生じることになる。
【0029】つまり、図8(a)に示すように、真の合
焦位置が偽合焦位置より先に現れる。このポイントでフ
ォーカスループ開閉SW26が閉じられ、サーボループ
25が閉ループとなりフォーカスONする。
【0030】なお、フォーカスループ開閉SW26は、
例えば図8(b)に示すように、引き込み制御回路27
がRF信号を検出信号として用い、RF信号のレベルが
ある値を越えたところでSWを閉じるものである。
【0031】同様にディスク種類検出回路21によりカ
バーガラス厚1.2mmと判別されると、極性反転回路
24の極性が変わり、出力波形は図7(b)のようにな
る。この時、フォーカスアクチュエータ22(つまり対
物レンズ4)は、ディスク5の近いほうから遠いほうへ
リニアに移動する。この時得られるフォーカスエラーの
信号は図6(a)が右から左へ時間と共に生じられるこ
とになる。つまり真の合焦位置が偽合焦位置より先に現
れる。このポイントでフォーカスループ開閉SW26が
閉じられ、フォーカスONする。
【0032】このように本実施の形態によれば、ディス
ク種類検出回路21によりディスクの種類を識別し、識
別結果に基づき極性反転回路24によりフォーカスアク
チュエータ22の駆動信号の極性を反転させているの
で、カバーガラス厚の異なる2種類のディスクに対して
容易かつ正確に合焦位置にフォーカス引き込み動作を行
うことができる。
【0033】次に第2の実施の形態について説明する、
図9ないし図11は本発明の第2の実施の形態に係わ
り、図9は光ピックアップをフォーカス状態に引き込む
フォーカス引き込み回路の構成を示すブロック図、図1
0は図9のフォーカス引き込み回路によるフォーカスエ
ラー信号を示す波形図、図11は図9の引き込み制御回
路の処理の流れを示すフローチャートである。
【0034】第2の実施の形態と上記の第1の実施の形
態との違いは、図9に示すように、フォーカス引き込み
回路の極性反転回路を省いたことである。その他の構成
は第1の実施の形態と同じである。
【0035】フォーカス引き込み回路のランプ信号発生
回路23からは、第1の実施の形態と同様に、図7
(a)の信号が出力され、フォーカスアクチュエータ2
2に加えられる。
【0036】フォーカスアクチュエータ22は、ディス
ク遠側から近側へリニアに移動する。この時のフォーカ
スエラー信号とRF信号の様子を図10に示す。なお、
図10はカバーガラス厚1.2mmの時を示している。
図10において、フォーカスアクチュエータ22がディ
スク遠側からディスクに近づいていくと、まず偽合焦ポ
イント(カバーガラス厚0.6mm時にベスト設計され
たスポットが情報面に合った位置)が生じる。この時に
はRF信号も生じている。更に、フォーカスアクチュエ
ータがディスクへ近づくと、真の合焦ポイントが現れ
る。この時にも当然RF信号が生じる。
【0037】図9で示すブロック内の引き込み制御回路
27では以下のような動作を行う。RF信号を入力とし
てRF信号検出レベル1とレベル2が設定されている。
RF信号レベル1を越えるRF入力があれば引き込み制
御回路27内のカウンタNの内容を知らべる。Nが0に
なっていればフォーカスサーボループ開閉SWを閉じ
る。Nが0でなければカウンタNに0セットすると共
に、フォーカスサーボループ開閉SWの動作に禁止がか
かる。RFレベルがRF検出レベル2以下に下がるまで
前記禁止状態は継続する。なお、RF検出レベル1,2
を図10のように差をつけることにより、RF信号のノ
イズによる誤動作を防止する。
【0038】以上のような構成における実際の引き込み
動作の説明を行う。
【0039】図11に示すように、引き込み制御回路2
7は、ステップS31でディスク5がドライブ装置に挿
入されると、ステップS32でカートリッジの外形形状
やセンサホールの有無等によりディスク種類検出回路2
1によりディスク5の種類を検出し、ステップS33で
引き込み制御回路27内のカウンタNを”0”にセット
する。そして、ステップS34でディスク5の種類から
カバーガラスの厚みが0.6mmかどうか判断され、こ
の時、ディスク5のカバーガラス厚が1.2mmの場合
にはステップS35でカウンタNに”1”をセットしカ
バーガラス厚が0.6mmの場合は、Nに”0”のまま
としステップS36に進む。ステップS36ではディス
ク5をスピンドルモータにクランプした後、スピンドル
モータを回転スタートさせ、ステップS37でLD1を
点燈させ、ステップS38でフォーカス引き込みをスタ
ートさせる。
【0040】ステップS38以降のフォーカス引き込み
処理について、まずカバーガラス厚0.6mmの時の説
明を行う。
【0041】カバーガラス厚0.6mmの時のフォーカ
スエラー信号の真の合焦位置と偽の合焦位置は図10の
真と偽が入れ替わったものとなる為、最初の合焦ポイン
トが真の合焦位置となる。
【0042】フォーカスアクチュエータ22がディスク
5に近づいていくと最初のフォーカスエラー発生ポイン
トに到達する。そこで、ステップS39でRF信号が検
出レベル1を越えたことを検出し、ステップS40でこ
のときのカウンタNが”0”かどうか判断される。カバ
ーガラス厚0.6mmの時には、カウンタNには”0”
が入っているので、ステップS41に進み、RF信号レ
ベルがRF検出レベル1を越えた時点ですぐにフォーカ
スサーボループ開閉SW26が閉じられ、ステップS4
2で真の合焦位置にフォーカスONされる。
【0043】次にディスクカバーガラス厚1.2mmの
時の説明を行う。カバーガラス厚1.2mmのフォーカ
スエラー信号の真の合焦位置と偽の合焦位置は図10の
とおりである。カバーガラス厚1.2mmの時にはカウ
ンタNには”1”が入っているので、ステップS40の
判断によりステップS43に進み、ステップS43であ
らためてカウンタNに”0”をセットし、ステップS3
9に戻り処理を繰り返す。そのため、RF信号レベルが
RF検出レベル1に達してもフォーカスサーボループ開
閉SW26は動作せず禁止状態となる。
【0044】ステップS39の処理によりフォーカスア
クチュエータ22が更にディスク5へ近づく方向で動く
とRF信号レベルは除々に低下し、RF検出レベル2を
切るレベルに到達する。この状態でフォーカスサーボル
ープ開閉SW26の動作禁止状態が解除される。更にフ
ォーカスアクチュエータ22がディスク5へ近づくと、
次のフォーカスエラー発生ポイントが現れる。ここが真
の合焦ポイントである。RF信号がRF検出レベル1を
越えると、ステップS40に進みカウンタNの内容を見
にいき、今度は内容が”0”になっているのでフォーカ
スサーボループ開閉SW26が閉じられ、真の合焦ポイ
ントにフォーカスONすることになる。
【0045】従って、本実施の形態においても、ディス
ク種類検出回路21によりディスクの種類を識別し、識
別結果に基づき引き込み制御回路27内のカウンタN
に”0”あるいは”1”をセットし、カウンタNの内容
により真の合焦ポイントを判断しているので、カバーガ
ラス厚の異なる2種類のディスクに対して容易かつ正確
に合焦位置にフォーカス引き込み動作を行うことができ
る。
【0046】なお、上記各実施の形態においては、フォ
ーカス引き込みタイミングを決定する信号としてRF信
号を用いたが、フォーカスエラー信号のレベルを用いて
もかまわない。またフォーカス引き込み時にフォーカス
アクチュエータに加える信号にランプ信号としたが、ノ
コギリ波や正弦波でもかまわない。
【0047】また、どちらの実施の形態も、真の合焦位
置近辺で生じるフォーカスエラー信号と偽の合焦位置近
辺で生じるフォーカスエラー信号とは分離されている必
要がある。分離されていることによりRF信号のもれこ
みも生じない。
【0048】さらに、各実施の形態では説明を簡略化す
る為に、対物レンズの位置からディスクの情報面までの
距離をカバーガラス厚0.6mmのディスクとカバーガ
ラス厚1.2mmのディスクで同一としたが、この距離
を変化させてもかまわない。
【0049】但し、距離を同一とすることによりフォー
カスアクチュエータのフォーカスON時の位置が、カバ
ーガラス厚さが変わっても同一であるという利点があ
る。すなわち、通常フォーカスアクチュエータの可動範
囲は、合焦位置を中心に上下同程度の範囲が確保されて
いる。もしもディスクカバーガラス厚が異なるディスク
情報面までの距離が異なると、それぞれのポイントを中
心にある可動範囲が必要となり、その両方カバーする範
囲は大きなものとなってしまう。従って、情報面までの
距離を同一にすることはフォーカスアクチュエータの範
囲を一種類のディスクに対応したものと同じレベルに保
つことができるという利点が生じる。
【0050】また、ディスクの高さ位置はディスクがス
ピンドルモータの受け面と接触する位置と情報面との距
離で決まる。従って、ディスクとして、カバーガラスの
厚さが異っても上記距離が同一であることは重要であ
る。
【0051】さらに、1つの対物レンズで2つのスポッ
トを形成する時の2つの焦点間の距離は重要なパラメー
タである。1つのスポットが集光状態にある時、もう一
つのスポットが集光状態に近いと、エラー信号のもれ込
みやRF信号のもれ込みが生じてしまう。
【0052】また、2種類のカバーガラス厚の差だけ焦
点距離がはなれていることも不具合を生じる原因とな
る。これはカバーガラスの薄いディスクに、これに適合
したスポットが情報面に合焦状態にあると、もう一方の
スポットは情報面では集光前状態であり、情報面で反射
された光が、ちょうどカバーガラスの表面で焦点を結ぶ
ことになる。カバーガラスの表面は若干の反射率をもっ
ているので表面で焦点を結んだ光は逆の経路を通り、光
ピックアップに戻る。この光は光ピックアップの検出系
では迷光となりサーボ信号やRF信号に影響を与える。
もちろんフォーカスの引き込み動作にも悪影響を与える
ことになる。
【0053】従って、上記各実施の形態では、2つの焦
点位置の距離は、同一である「0」と2つのカバーガラ
ス厚の「差」のほぼ中央が良い事になる。
【0054】ベスト位置≒{(第1カバーガラス厚)−
(第2カバーガラス厚)}/2 また、各実施の形態のディスク種類検出回路21による
ディスクの種類検出については以下のような方法が適用
できる。
【0055】1.ディスクカバーガラス厚の異なるディ
スクのカートリッジ外形形状を変え、カートリッジの挿
入と同時にその外形形状の違いをセンサーで検知する。
【0056】2.カートリッジにカバーガラス厚検出用
のセンサーホールをもうけ、それをセンサーで検知す
る。例えば、カバーガラス厚1.2mmのカートリッジ
には穴がなく、0.6mmのカートリッジには穴があい
ている。この穴位置にセンサを置き穴の有無でSWのO
N−OFFを行い、ディスクカバーガラス厚の判別を行
う。
【0057】3.ディスク自体の一部にカバーガラス厚
検出用の領域を設ける。具体的にはディスクの最内周、
あるいは最外周の一部の領域のミラー部を利用して、カ
バーガラス厚1.2mmのディスクでは通常の反射例え
ばAlコート部に0.6mmディスクでは反射率が著し
く低い(例えば黒塗装)ようにしておく。この部分にL
DやLED等の光をあて、その反射光からカバーガラス
厚を判別する。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ディスク
ドライブ装置によれば、引き込み制御手段がディスク種
類識別手段の検出信号に応じて、光スポットのフォーカ
ス引き込み方向を制御するので、カバーガラス厚の異な
る2種類のディスクに対して容易かつ正確に合焦位置に
フォーカス引き込み動作を行うことができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスクド
ライブ装置の光ピックアップの構成を示す構成図
【図2】図1の対物レンズの構成を示す構成図
【図3】図2の対物レンズの集光状態を説明する説明図
【図4】図3の対物レンズの集光状態におけるフォーカ
スエラー信号を示す波形図
【図5】図1の光ピックアップをフォーカス状態に引き
込むフォーカス引き込み回路の構成を示すブロック図
【図6】図5の引き込み制御回路の処理の流れを示すフ
ローチャート
【図7】図5の極性反転回路の出力信号を示す波形図
【図8】図5のフォーカス引き込み回路によるフォーカ
スエラー信号を示す波形図
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る光ピックアッ
プをフォーカス状態に引き込むフォーカス引き込み回路
の構成を示すブロック図
【図10】図9のフォーカス引き込み回路によるフォー
カスエラー信号を示す波形図
【図11】図9の引き込み制御回路の処理の流れを示す
フローチャート
【図12】対物レンズの集光状態におけるフォーカスエ
ラー信号を示す波形図
【符号の説明】
1…LD 2…コリメータレンズ 3…ビームスプリッタ 4…対物レンズ 5…ディスク 6…集光レンズ 7…円柱レンズ 8…フォトディテクタ 21…ディスク種類検出回路 22…フォーカスアクチュエータ 23…ランプ信号発生回路 24…極性反転回路 25…フォーカスサーボループ 26…フォーカスループ開閉SW 27…引き込み制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバーガラス厚の異なる2種類のディス
    クに対して、1つの対物レンズにより、前記2種類のデ
    ィスクに適合した光スポットを形成して情報の読みとり
    を行う光ディスクドライブ装置において、 挿入されたディスクの種類を検出するディスク種類識別
    手段と、 前記ディスク種類識別手段の検出信号に応じて、前記光
    スポットのフォーカス引き込みを制御する引き込み制御
    手段とを備え、 前記引き込み制御手段は、 前記ディスク種類識別手段の検出信号に応じて、前記光
    スポットのフォーカス引き込み方向を制御することを特
    徴とする光ディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 カバーガラス厚の異なる2種類のディス
    クに対して、1つの対物レンズにより、前記2種類のデ
    ィスクに適合した光スポットを形成して情報の読みとり
    を行う光ディスクドライブ装置において、 挿入されたディスクの種類を検出するディスク種類識別
    手段と、 前記ディスク種類識別手段の検出信号に応じて、前記光
    スポットのフォーカス引き込みを制御する引き込み制御
    手段とを備え、 前記引き込み制御手段は、 前記ディスク種類識別手段の検出信号に応じて、前記光
    スポットのフォーカス引き込みのタイミングを制御する
    ことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
JP19064895A 1995-07-26 1995-07-26 光ディスクドライブ装置 Withdrawn JPH0944856A (ja)

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