JPH09320179A - 光学式記録媒体判別方法及び光学式記録媒体読取装置 - Google Patents

光学式記録媒体判別方法及び光学式記録媒体読取装置

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JPH09320179A
JPH09320179A JP8136118A JP13611896A JPH09320179A JP H09320179 A JPH09320179 A JP H09320179A JP 8136118 A JP8136118 A JP 8136118A JP 13611896 A JP13611896 A JP 13611896A JP H09320179 A JPH09320179 A JP H09320179A
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objective lens
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lens
error signal
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JP8136118A
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Tomoyoshi Takeya
智良 竹谷
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Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の外観形状でありながらも記録方式の異
なる記録媒体各々の判別を確実に行う。 【解決手段】 この読取装置は、読取光を収束させつつ
記録媒体1へ導く対物レンズと、記録媒体を経た読取光
に基づいてフォーカスエラー信号FEを生成するフォー
カスエラー生成部(3,4)とを有する。本装置はさら
に、ディスク判別系(100,200)と、対物レンズ
を光軸方向に移動せしめるレンズ移動系(10,11)
とを備え、ディスク判別系は、レンズ移動系による対物
レンズの移動中において生成されたフォーカスエラー信
号FEが呈する所定S字波形の発生タイミングに基づい
て記録媒体を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式記録媒体判
別方法及び光学式記録媒体読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、主に音声情報を記録するコン
パクトディスク(CD)と主に映像及び音声情報を記録
するレーザディスク(LD)とを判別する技術が知ら
れ、種々の製品に適用されている。この従来技術は、直
径の異なるディスクの判別であり、基本的に、当該直径
を検出することによって両者を確実に判別するようにし
ている。
【0003】しかしながら、現在実用化が迫っているデ
ィジタルビデオディスクまたはディジタルヴァーサタイ
ルディスク(略称:DVD)と称される高記録密度及び
大容量の情報記録媒体は、CDと同一の直径を有しかつ
外観も殆ど同じであるので、CDとDVDとを判別する
のに従来のような外観形状に基づく直径等の検出による
ディスク判別技術を適用することはできない。同一径で
異なる種類のディスクを判別する技術は、両ディスクの
コンパチブルプレーヤにおいては読取対象のどちらか一
方のタイプのディスクに適合する読取形態を採らなけれ
ばならない故、特に強く要求されるところである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した点
に鑑みなされたものであり、同一の外観形状でありなが
らも記録方式の異なる記録媒体各々の判別を確実に行う
ことのできる方法及び記録媒体読取装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による光学式記録
媒体判別方法は、光学式記録媒体を判別する方法であっ
て、読取光を収束させつつ記録媒体へ導く対物レンズを
光軸方向に移動させ、前記対物レンズの光軸方向の移動
中において前記記録媒体を経た読取光に基づき生成され
たフォーカスエラー信号が呈する所定S字波形の発生タ
イミングに基づいて前記記録媒体を判別することを特徴
としている。
【0006】本発明による読取装置は、読取光を収束さ
せつつ記録媒体へ導く対物レンズと、前記記録媒体を経
た読取光に基づいてフォーカスエラー信号を生成するフ
ォーカスエラー生成手段とを有する読取装置であって、
前記対物レンズを光軸方向に移動せしめるレンズ移動手
段と、前記レンズ移動手段による前記対物レンズの移動
中において生成された前記フォーカスエラー信号が呈す
る所定S字波形の発生タイミングに基づいて前記記録媒
体を判別する判別手段とを有することを特徴としてい
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例と
しての、第1種記録媒体たるCD及び第2種記録媒体た
るDVDのコンパチブルプレーヤの概略構成を示してい
る。図1において、プレーヤに装填されたディスク1
は、スピンドルモータ2によって回転駆動されつつ、ピ
ックアップ3から発せられた読取光が照射される。この
読取光は、ディスク1の保護層を介して記録面に達する
とともに、その記録面に形成されたピット等の記録情報
を担ういわゆる記録マークにより変調を受け、当該記録
面からの反射光となってピックアップ3に戻る。
【0008】ピックアップ3は、読取光を発するだけで
なく、ディスク1からの反射光を受光してその反射光の
光量及び/または状態に応じた電気信号を発生する光電
変換機能を担い、その電気信号をRF信号処理器4に供
給する。RF信号処理器4は、ピックアップ3から供給
された電気信号に基づいて、読取情報信号(いわゆるR
F信号),トラッキングエラー信号及びフォーカスエラ
ー信号を生成する。読取情報信号は、主として記録情報
成分を含む信号であり、トラッキングエラー信号は、主
にディスクの記録トラック中心に対する読取光の照射位
置の誤差成分を含む信号であり、フォーカスエラー信号
は、主にディスクの記録面に対する読取光の合焦位置の
誤差成分を含む信号である。
【0009】ピックアップ3のディスク1への入射光学
系の具体的な構成は、図2に示される。図2において、
ピックアップ3は、同一直線上の異なる位置に焦点を結
ぶ2つの光ビームを形成することが可能な2焦点レンズ
30を有する。この2焦点レンズ30には、読取光源た
るレーザダイオード31から発射された光ビームが、ビ
ームスプリッタ32及び反射板33を経、コリメータレ
ンズ34を通じて入射する。2焦点レンズ30は、互い
に同一光路上に配された回折格子35と対物レンズ36
とで構成され、コリメータレンズ34で平行光線とされ
た光ビームを回折格子35により0次光と±1次光の3
つに分光し、このうち0次光と+1次光の光路長の差を
利用して当該0次光と+1次光とを対物レンズ35を通
じ同一直線上の異なる位置に焦点を結ばせる。より詳し
くは、2焦点レンズ30は、一点鎖線で示される+1次
光が実線で示される0次光よりも対物レンズ36から遠
い位置に焦点を結ぶよう作用するとともに、0次光はD
VDの情報記録面1Aに最適に集光するように、+1次
光はCDの情報記録面1Bに最適に集光するように各々
焦点距離が設定される。DVDの保護層1A0 の厚さは
CDの保護層1B0 の約半分の厚さ(0.6mm)に規
格されており、0次光と+1次光とにおける焦点距離の
差は、かかる両保護層の厚さの差に相当する。回折格子
35としては、ホログラム格子が適用され得る。
【0010】このような2焦点レンズ30を採用する利
点は、ディスク1への単一の入射光学系(つまりは単一
のピックアップ)によって、CDとDVDの双方を良好
に読み取ることができる点である。一方、ディスク1か
らの反射光は、上記入射光学系とは逆の光路を辿る。反
射光は、順に2焦点レンズ30,コリメータレンズ3
4,反射板33を経てビームスプリッタ32に到達す
る。ビームスプリッタ32は、ディスク1からの主とし
て反射光のみを屈折せしめ、図示せぬ受光系に導く。か
かる受光系には、トラッキングエラーを生成するための
受光器やフォーカスエラーを生成するための受光器等が
配備されており、各受光器は、受光した反射光に基づく
光電変換出力をRF信号処理器4に供給する。この受光
系及びRF信号処理器4におけるトラッキングエラー信
号、フォーカスエラー信号及び読取情報信号の生成手法
は、基本的にCDプレーヤにおけるそれと同様である。
【0011】フォーカスエラー信号の生成例を挙げれ
ば、ピックアップ3の受光系としてビームスプリッタ3
2からの反射光を円筒レンズに透過させて非点収差を与
え、その透過後の反射光を4分割フォトディテクタにて
受光する構成がある。4分割フォトディテクタの受光面
は、その受光中心を直交する2つの直線により区分けさ
れた4つの受光部を有し、受光した反射光がディスクの
記録面に対する合焦状態に応じて受光面での形状及び強
度を変えることに基づき、当該受光中心に関し点対称に
位置する受光部の光電変換信号同士を加算し、これによ
り得られる2つの加算信号の差に応じた信号をフォーカ
スエラー信号として出力するのである。
【0012】読取情報信号の生成法は、上記4分割フォ
トディテクタを利用した場合、全ての受光部の光電変換
信号の和から導くことができるが、他のディテクタから
得るようにしても良い。トラッキングエラー信号の生成
法は、3ビーム法もあるが、単一の光ビームによってト
ラッキングエラーを得る場合、位相差法やプッシュプル
法と呼ばれる手法もある。
【0013】再び図1に戻り、RF信号処理器4からの
読取情報信号RFは、読取信号再生処理器5に供給され
る。この再生処理器5は、読取情報信号RFに復調や復
号、誤り訂正等の処理を施して再生データ信号を生成す
るとともに、読取情報信号RFから得られる再生クロッ
ク信号に基づいてスピンドルサーボ信号を生成し、それ
をスピンドル駆動回路6に供給する。スピンドル駆動回
路6は、スピンドルサーボ信号に応じた駆動信号を発生
し、それをスピンドルモータ2に供給する。再生処理器
5の処理内容は、CPU100からの指令信号によっ
て、例えば後述するディスク判別結果に応じて切り換え
られる。ディスク1がCDであればEFM(8−14変
調)信号から原信号を復元するように、DVDであれば
ESM(8−16変調)信号から原信号を復元するよう
にするためである。再生処理器5は、他にも種々の処理
態様を採るが、ここでは詳述しない。再生データ信号
は、図示せぬ情報再生系に送られ、そこで最終的に、音
声若しくは映像信号に生成されるか、またはコンピュー
タデータ信号としてプレーヤ外部へ導出される。
【0014】RF信号処理器4からのフォーカスエラー
信号feは、サーボアンプ7に供給される。このアンプ
7は、可変利得型であり、フォーカスエラー信号feを
サーボコントローラ200からの利得制御信号に応じた
利得で増幅し、その増幅出力をイコライザ8に供給す
る。イコライザ8は、供給されたフォーカスエラー信号
に波形等化の処理を施すが、その等化特性はサーボコン
トローラ200からの指令信号により設定される。イコ
ライザ8の出力信号FEは選択器9の一方の一入力端子
に供給され、選択器9の他方の入力端子には、強制制御
回路10からの対物レンズ移動制御信号が供給される。
選択器9は、サーボコントローラ200からの切換制御
信号に応じてどちらか一方の入力端子に供給された信号
をフォーカス駆動回路11に導通させる。フォーカス駆
動回路11は、供給された信号に応じた駆動信号をピッ
クアップ3に供給し、より詳しくは2焦点レンズ30を
その光軸方向に駆動するフォーカスアクチュエータ(図
示せず)に当該駆動信号が供給され、これにより2焦点
レンズ30は、その駆動信号が示す量及び方向にてディ
スク1に接近若しくは離隔移動する。
【0015】なお、選択器9がイコライザ8の出力信号
FEをフォーカス駆動回路11に中継している場合は、
通常のフォーカスサーボループが閉じた状態に相当し、
2焦点レンズ30は、フォーカスエラーが最小化するよ
う光軸方向に移動することとなる。RF信号処理器4か
らのトラッキングエラー信号teは、サーボアンプ12
に供給される。このアンプ12も可変利得型であるが、
トラッキングエラー信号teをサーボコントローラ20
0からの利得制御信号に応じた利得で増幅し、その増幅
出力をイコライザ13に供給する。イコライザ13は、
供給されたトラッキングエラー信号に波形等化の処理を
施すが、その等化特性はサーボコントローラ200から
の指令信号により設定される。イコライザ13の出力信
号TEはスイッチ回路14に供給される。スイッチ回路
14は、サーボコントローラ200からの切換制御信号
に応じてイコライザ13の出力信号をトラッキング駆動
回路15に導通させる。トラッキング駆動回路15は、
供給された信号に応じた駆動信号をピックアップ3に供
給し、より詳しくは2焦点レンズ30をディスク1の記
録トラックを横断する方向に駆動するトラッキングアク
チュエータ(図示せず)に当該駆動信号が供給され、こ
れにより2焦点レンズ30は、その駆動信号が示す量及
び方向にてディスク1の内周若しくは外周方向に移動す
る。
【0016】なお、スイッチ回路14がイコライザ13
の出力信号をトラッキング駆動回路15に中継している
場合は、通常のトラッキングサーボループが閉じた状態
に相当し、2焦点レンズ30は、トラッキングエラーが
最小化するようトラック横断方向に移動することとな
る。サーボコントローラ200は、ROM201を擁
し、後述するディスク判別処理の結果に応じ、アンプ7
及び8の各設定利得やイコライザ8及び13の各設定等
化特性のデータをROM201から読み出し、これら読
み出したデータに応じた指令信号をアンプ7及び8並び
にイコライザ8及び13に供給する。また、サーボコン
トローラ200は、ディスク判別処理において2焦点レ
ンズ30をディスク1に対し近接移動すべきか、離隔移
動すべきか或いは停止すべきかの指令信号を強制制御回
路10に供給する。強制制御回路10は、かかる指令信
号に対応する2焦点レンズ30の位置制御のための信号
をフォーカス駆動回路11に供給する。さらにサーボコ
ントローラ200は、フォーカス及びトラッキングサー
ボのオンオフ制御をなすために、ディスク判別処理を含
むプレーヤの動作態様に合わせて選択器9及びスイッチ
回路14に切換制御信号を供給する。サーボコントロー
ラ200はこれらの他にも、プレーヤにおいてなされる
全てのサーボ動作を制御する。
【0017】CPU100は、RAM101を擁し、後
述のディスク判別処理の実行のみならず、種々のプレー
ヤ制御を司る。RAM101は、各処理を実行する上で
必要な情報及びプログラムを一時記憶する。操作部30
0は、ユーザからの命令を受け、CPU100に対し、
当該命令に応じた動作モードを各部に指定する割り込み
的制御も行う。
【0018】次に、本発明によるディスク判別処理を行
うための前提技術として、2焦点レンズ30をディスク
1に対し強制的に近接移動させた場合に生成されるフォ
ーカスエラー信号の様子を説明する。図3は、かかる様
子を示しており、図1及び図2と同等な部分及び信号に
は同一の符号が付されている。
【0019】図3において、2焦点レンズ30をディス
ク1に徐々に近づけていくと、最初に+1次光の焦点が
記録面1Aまたは1Bを通過する。これによりフォーカ
スエラー信号FEは、+1次光によるS字波形S1 を呈
することとなる。2焦点レンズ30のディスク1への接
近が進むと、+1次光による当該記録面からの反射光が
0次光の光路と重なることによって、フォーカスエラー
信号FEは、疑似的なS字波形S´を呈することとな
る。2焦点レンズ30のディスク1への接近がさらに進
むと、今度は0次光の焦点が当該記録面を通過する。こ
れによりフォーカスエラー信号FEは、0次光によるS
字波形S0 を呈することとなる。
【0020】なおここでは、回折格子35が有する分光
比は、例えば0次光が70%,1次光が30%とされ、
0次光の強度が1次光のそれよりも相当に大きく設定さ
れている。故に、CDの読取に際し、CD読取用の+1
次光による記録面1Bにおいて生じるS字波形のピーク
レベルは、DVD読取用の0次光による記録面1Bにお
いて生じるS字波形のピークレベルよりも低くなる結果
となる。DVDの読取に際しては勿論、CD読取用の+
1次光による記録面1Aにおいて生じるS字波形のピー
クレベルよりも、DVD読取用の0次光による記録面1
Aにおいて生じるS字波形のピークレベルの方が高くな
る。従って、CDとDVDとにかかわらず、0字光によ
るS字波形のピークレベルは他のS字波形のピークレベ
ルよりも高いものとなるのである。
【0021】2焦点レンズ30をディスク1に対し強制
的に離隔移動させた場合は、上述とは逆に、S字波形S
0 ,S´,S1 の順に生じる。図4ないし図6は、かか
るS字波形を呈するフォーカスエラー信号FEを利用
し、サーボコントローラ200及びCPU100(以
下、制御部と呼ぶ)が協動して実行するディスク判別処
理、より詳しくはディスク判別を行って標準再生動作へ
と移行する一連の処理ルーチンの形態の一例を示してい
る。
【0022】図4ないし図6において、制御部は、プレ
ーヤに電源が投入されたことを検知したり、或いは操作
部300から再生指令を発せられると、読み取るべきデ
ィスク1が装填されているか否かを判別する(ステップ
S1)。ディスクの装填を検知する手段は、周知技術に
よって構成することができるので、ここでは詳述しな
い。
【0023】ディスク1の装填が判別されると、制御部
は、本ルーチンにおいて使用されるタイマやカウンタ並
びにフラグを担うレジスタ(RAM101をこれらレジ
スタに代用させることも可能である。)をリセットした
り、アンプ7,12及びイコライザ8,13に標準値及
び特性を設定したり、選択器9を強制制御回路10側に
選択制御したり、スイッチ回路14をオフとする制御を
したりする初期化処理を行う(ステップS2)。初期化
後、制御部は2焦点レンズ30を図7のようにその光軸
方向に移動させ、例えばディスクに最も近い位置(最近
点)P1 に位置づけさせる(ステップS3)。この2焦
点レンズ30の移動は、強制制御回路10がサーボコン
トローラ200からの指令を受けて対応する制御信号を
発生することにより達成される。
【0024】2焦点レンズ30が最近点P1 に至った
後、制御部は、タイマT1をオンとし(ステップS
4)、2焦点レンズ30をその光軸方向に、かかる最近
点から遠ざけるよう制御を開始する(ステップS5)。
ステップS4によるタイマT1の起動時点は、図7に時
刻t0 として示される。図7においては、2焦点レンズ
30の移動位置に対応する強制制御回路10の出力信号
FDのレベルと、ディスク1がCDであった場合のフォ
ーカスエラー信号FE(CD)と、ディスク1がDVD
であった場合のフォーカスエラー信号FE(DVD)と
が示され、以降の説明で適宜参照される。
【0025】制御部は、ステップS5により開始された
2焦点レンズ30の離隔移動制御の下、フォーカスエラ
ー信号FEの絶対値が所定の閾値TH(図7参照)以上
か否かを判別する(ステップS6)。この閾値THは、
CDとDVDとにかかわらず、0次光によるフォーカス
エラー信号FEのS次曲線が交差する値が設定され、好
ましくは、0次光によるフォーカスエラー信号FEのS
次曲線だけが交差する高めの値が良い。
【0026】ステップS6によりフォーカスエラー信号
FEの絶対値が所定の閾値TH以上であることが判別さ
れると、制御部は、カウンタT2を起動する(ステップ
S7)。これによりカウンタT2は、図7における時刻
A からの経過時間を計時する。その後、制御部は、タ
イマT1がタイムアップしたか否かすなわち2焦点レン
ズ30がディスク1から最も離れることを許容する位置
(最遠点)P2 に対応する時間t1 (図7参照)を計時
したか否かを判別する(ステップS8)。
【0027】ステップS8においてタイマT1が時間t
1 を計時したことが判別されると、制御部は、タイマT
3をオンとし(ステップS9)、2焦点レンズ30をそ
の光軸方向に、かかる最遠点から近づけるよう制御を開
始する(ステップS10)。そうして制御部は、ステッ
プS10により開始された2焦点レンズ30の接近移動
制御の下、フォーカスエラー信号FEの絶対値が所定の
閾値TH以上か否かを判別する(ステップS11)。こ
こでの閾値THは、CDとDVDとにかかわらず、0次
光によるフォーカスエラー信号のS次曲線だけが交差す
る値に設定される必要がある。
【0028】ステップS11によりフォーカスエラー信
号FEの絶対値が所定の閾値TH以上であることが判別
されると、制御部は、カウンタT2の計時動作を停止す
る(ステップS12)。これによりカウンタT2は、図
7における時刻tA から時刻tB までの時間を保持する
こととなる。その後、制御部は、タイマT3がタイムア
ップしたか否かすなわち2焦点レンズ30がディスク1
から最も近づくことを許容する位置(最近点)P3 に対
応する時間t3 (図7参照)を計時したか否かを判別し
(ステップS13)、これにより2焦点レンズ30が最
近点に達したことが検知されると、カウンタT2により
保持された時間に基づくディスク判別が行われる(ステ
ップS14)。
【0029】ステップS14のディスク判別は、図7を
参照すると明解である。読取対象のディスク1がCDで
ある場合、カウンタT2は時間t21を保持するが、DV
Dである場合、カウンタT2は時間t22を保持すること
になる。t21の値とt22の値との差は十分に大きく、こ
れら値の中間の値tすなわち(t21+t22)/2とカウ
ンタT2の保持値とを比較して、カウンタT2の保持値
の方が大きいかまたは等しい場合は、読取対象のディス
ク1がCDであり、そうでない場合は、読取対象のディ
スク1がDVDである、と判別することができる。
【0030】この判別は、図2においても触れたように
CDとDVDでは保護層の厚さに違いがあることに依
る。つまりDVDよりも保護層の厚いCDでは、2焦点
レンズ30の離隔移動において最近点P1 から0次光の
S次波形S0 が発生する時期がDVDよりも早く訪れる
一方、接近移動において最遠点P2 から0次光のS次波
形S0 が発生する時期がDVDよりも遅く訪れる。これ
により、最遠点P2 を挟んで現れる0次光のS次波形S
0 の間隔は、CDの方がDVDよりも長くなる訳である
から、この間隔をカウンタT2によって測定し、その測
定された間隔がどちらのCDに属するものかを判断すれ
ば、正しいディスク判別結果が得られるのである。な
お、かかる間隔は、2焦点レンズ30の最遠点P2 を挟
んだ接近/離隔移動における実移動距離に相当する。
【0031】ステップS14においてT2≧tである場
合、制御部は、ディスク1はCDであると認識し、レジ
スタDに値1を格納し(ステップS15)、CDの読取
に適合するようフォーカスサーボ用増幅器7及びトラッ
キングサーボ用増幅器12の各ゲイン並びにフォーカス
サーボ用イコライザ8及びトラッキングサーボ用イコラ
イザ13の各等化特性を設定する(ステップS16)。
ステップS14においてT2<tである場合、ディスク
1はDVDであると認識され、レジスタDに2が格納さ
れ(ステップS17)、DVDの読取に適合するよう各
ゲイン及び各等化特性が設定される(ステップS1
8)。ここで設定されるゲイン及び特性は、既述の如く
ROM201から読み出される。
【0032】ステップS16またはステップS18の処
理が終了すると、制御部は、最近点P3 から遠ざけるよ
う2焦点レンズ30をその光軸方向に移動させる制御を
開始し(ステップS19)、カウンタを担うレジスタN
をリセットする(ステップS20)。次いでステップS
19により開始された2焦点レンズの離隔移動制御の
下、制御部は、フォーカスエラー信号FEの絶対値が所
定の閾値THL 以上か否かを判別する(ステップS2
1)。この閾値THL は、CDとDVDとにかかわら
ず、0次光,疑似光及び+1次光によるフォーカスエラ
ー信号のS次曲線全てが交差する値に設定される必要が
ある。
【0033】ステップS21によりフォーカスエラー信
号FEの絶対値が所定の閾値THLよりも大きいことが
判別されると、制御部は、レジスタNの値に1を加え
(ステップS22)、レジスタDの格納値が1であるか
否かを判別する(ステップS23)。ステップS23に
おいて、かかる格納値が1である場合、つまりステップ
S14において読取対象ディスク1がCDであると判別
されている場合は、レジスタNの値が3であるか否かを
判別する(ステップS24)。ステップS24において
レジスタNの値が3未満である場合はステップS21に
移行し、再度フォーカスエラー信号FEの絶対値が閾値
THL 以上か否かを判別する。ステップS24において
レジスタNの値が3であることが判別されると、フォー
カスサーボ及びトラッキングサーボをオンとする(ステ
ップS25,S26)。これは、選択器9をイコライザ
8側に選択制御し、スイッチ回路14をオンとせしめる
ことに相当する。
【0034】ステップS14によりCDが判別されてい
る場合は、ステップS24においてN=3が判別される
までステップS21〜S24を繰り返した後にステップ
S25,S26に移行するフローとなるが、このフロー
の狙いは、図7を参照すると明解である。すなわち、ス
テップS19により開始された2焦点レンズ30の最近
点P3 からの離隔移動においては、CDの場合、時刻t
C ,tD ,tE においてそれぞれ0次光,疑似光,+1
次光によるフォーカスエラー信号FEのS字曲線がそれ
ぞれ閾値THL をもって検知される。CDの読取は、既
述したように+1次光により行われるので、CDに対す
るフォーカスサーボループの閉成を+1次光によるフォ
ーカスエラー信号FEのS字曲線S1 の間に行うべきで
あり、これを実現するためにステップS24は、3つの
S字曲線すなわち+1次光によるS字曲線を検出しなけ
ればステップS25に移行しないようにしているのであ
る。
【0035】かくしてCDの場合においては、1次光に
よるS次曲線S1 の中途でフォーカスサーボがオンとな
り、図7に示されるように、フォーカスエラー信号FE
が当該中途からゼロに収束するようフォーカスサーボが
開始されることとなる。一方、ステップS14において
ディスク1がDVDであると判別されている場合は、ス
テップS23から直ちにステップS25へ移行するの
で、0次光によるフォーカスエラー信号FEのS字曲線
の唯1回の検知によってフォーカスサーボがオンとされ
る。これは、DVDの読取は、既述したように0次光に
より行われるので、DVDに対するフォーカスサーボル
ープの閉成を0次光によるフォーカスエラー信号FEの
S字曲線S0 の間に行わんとしたものである。よってD
VDの場合においては、図7に示されるように、フォー
カスエラー信号FEが0次光によるS次曲線S0 の中途
からゼロに収束するようフォーカスサーボが開始され
る。
【0036】ステップS25及びS26により、フォー
カスオン,トラッキングオンとされた後は、制御部は、
プレーヤの動作をプレイモードに定めて各部に対応する
制御を行う(ステップS27)。そして制御部は、この
プレイモードを終了させる指令が発せられるまで当該プ
レイモードを持続し(ステップS28)、かかる終了指
令が発せられると本ルーチンを終了する。
【0037】図4ないし図6のディスク判別処理及びプ
レイモード立ち上げ処理は、2焦点レンズ30を用いて
ディスク1を読み取る場合の例であるが、CD専用の対
物レンズとDVD専用の対物レンズとの双方を用いてデ
ィスク1を読み取る場合は、図4及び図5の如きフロー
の後に図8に示される処理を行う。この場合図1におけ
るピックアップ3は、読取光学系において切り換え配置
可能なCD用とDVD用の2つの対物レンズを備え、C
PU100またはサーボコントローラ100から発せら
れるレンズ切換指令によってどちらか一方の対物レンズ
を読取光学系に配置させる構成とする。
【0038】このレンズ切換式処理においては、図4及
び図5におけるステップS1〜S18までのフローを踏
襲するが、このフローにおいて使われるのは、DVD用
の対物レンズである。ここで注記するのは、DVD用レ
ンズであっても図4ないし図6において説明したディス
ク判別原理が成立する点である。つまり、図7からも分
かるように、1次光や疑似光によるS字波形S´,S1
が生じなくとも、DVD用レンズによる収束ビームが2
焦点レンズ30の0次光によるS字波形S0 と同様のS
字波形を生じさせるので、閾値THをDVD用レンズに
合わせておけば、正しくディスク判別することができる
のである。
【0039】図4及び図5のフローに沿ったディスク判
別を行った後は、図8に示されるように一旦DVDレン
ズを例えば最近点P3 で停止させ(ステップS31)、
レジスタDの値が1か否かを判別する(ステップS3
2)。D=1であればディスク1はCDであるので、D
VD用レンズに代えてCD用レンズを読取光学系に配置
させ(ステップS33)、その配置されたレンズを最近
点P3 から遠ざけるようその光軸方向に移動させる制御
を開始する(ステップS34)。ステップS32におい
てD≠1すなわちD=2であればディスク1はDVDで
あるので、DVD用レンズを読取光学系に配置したまま
ステップS34に移行する。
【0040】そうして制御部は、ステップS34により
開始された2焦点レンズの離隔移動制御の下、制御部
は、フォーカスエラー信号FEの絶対値が所定の閾値T
H´以上か否かを判別する(ステップS35)。閾値T
H´以上であればステップS25に移行してフォーカス
サーボをオンとし、図4と同様のフローとなる。この閾
値TH´は、判別されたCDまたはDVDに対応しかつ
フォーカスエラー信号のS次曲線が交差する値に設定さ
れる。DVD用レンズにおいても、またCD用レンズに
おいても、形成される読取ビームは1つであり、フォー
カスエラー信号FEに生じるS字波形は、基本的にディ
スクの記録面に対応して唯1つ発生する。従って図8に
おいては、ステップS35によりフォーカスエラー信号
FEが閾値TH´以上となったことを1度検知するだけ
でフォーカス制御の対象となるS字波形が到来したこと
を判別しているのである。
【0041】なお、このレンズ切換式処理においては、
ステップS1〜S18までのフローにおいて使われる対
物レンズをDVD用としたが、CD用の対物レンズを使
うようにしても良い。CD用レンズであっても図4にお
いて説明したディスク判別原理が成立し、また閾値TH
をCD用レンズに合わせておけば、正しくディスク判別
することができる。但しこの場合、ステップS33のレ
ンズ交換処理は、ステップS32においてD=2が判別
されたときにのみ行い、D=1のときは直ちにステップ
S34に移行するよう改編する必要がある。
【0042】図4〜図6の実施例並びに図4,図5及び
図8の実施例では、最遠点を挟む所定S字波形の発生間
隔をもってディスク判別が行われているが、次のように
1回の所定S字波形の発生時期をもってディスク判別を
行うこともできる。図9ないし図11においては、図4
ないし図6と同等のステップには同一の符号が付されて
おり、ステップS3による最近点P1 への2焦点レンズ
30の位置移動が終了すると、制御部は、タイマT1を
オンとすると同時にタイマT2をオンとする(ステップ
S41)。そして制御部は、ステップS5において2焦
点レンズ30をその光軸方向に、かかる最近点から遠ざ
けるよう制御を開始する。ステップS41によるタイマ
T1及びT2の起動時点は、図12に時刻t0 として示
される。図12においても、図7と同様に2焦点レンズ
30の移動位置に対応する強制制御回路10の出力信号
FDのレベルと、ディスク1がCDであった場合のフォ
ーカスエラー信号FE(CD)と、ディスク1がDVD
であった場合のフォーカスエラー信号FE(DVD)と
が示され、以降の説明で適宜参照される。
【0043】制御部は、ステップS5により開始された
2焦点レンズ30の離隔移動制御の下、フォーカスエラ
ー信号FEの絶対値が所定の閾値TH(図12参照)以
上か否かをステップS6において判別する。この閾値T
Hも、図7と同様に設定される。ここでフォーカスエラ
ー信号FEの絶対値が所定の閾値TH以上であることが
判別されると、制御部は、カウンタT2を停止させる
(ステップS42)。これによりカウンタT2は、図1
2における時刻t0 から当該停止時点である時刻tA
での時間を保持することとなる。
【0044】その後、制御部は、ステップS8において
タイマT1がタイムアップしたか否かすなわち2焦点レ
ンズ30が最遠点P2 に対応する時間t1 (図12参
照)を計時したか否かを判別し、最遠点P2 に達すると
ステップS14〜S18の処理に移行する。ここでのス
テップS14〜S18の判別処理において用いられる判
別基準値tは、図5におけるそれと若干異なる。本例に
おいては、最近点P1 (時刻t0 )から、2焦点レンズ
30を徐々に離隔移動させていったときに0次光による
S字波形S0 が最初に現れた時点tA までの間の時間
が、CDに属するものかDVDに属するものかを識別し
得る値がtに設定される。具体的には、図12を参照す
ると明解である。読取対象のディスク1がCDである場
合、カウンタT2は時間t41を保持するが、DVDであ
る場合、カウンタT2は時間t42を保持することにな
る。t41の値とt42の値との差は十分に大きく、これら
値の中間の値(t41+t42)/2を判別基準tの値とし
て設定すれば良い。
【0045】この判別も、CDとDVDでは保護層の厚
さに違いがあることに依る。つまりDVDよりも保護層
の厚いCDでは、2焦点レンズ30の離隔移動において
最近点P1 からの0次光のS次波形S0 が発生する時期
がDVDよりも早く訪れる。これにより、最近点P1
ら最初に現れる0次光のS次波形S0 までの間隔は、C
Dの方がDVDよりも短くなる訳であるから、この間隔
をカウンタT2によって測定し、その測定された間隔が
どちらのCDに属するものかを判断すれば、正しいディ
スク判別結果が得られるのである。なお、かかる間隔
は、2焦点レンズ30の最近点P1 からの離隔移動にお
ける実移動距離に相当する。ステップS16またはステ
ップS18の処理が終了すると、制御部は、図6と異な
り、最遠点P2 から近づけるよう2焦点レンズ30をそ
の光軸方向に移動させる制御を開始し(ステップS4
3)、ステップS20においてレジスタNをリセットす
る。そしてステップS43により開始された2焦点レン
ズの近接移動制御の下、制御部は、フォーカスエラー信
号FEの絶対値が所定の閾値THL 以上か否かを判別す
る(ステップS21)。この閾値THL も、図7と同様
の値が設定される。
【0046】ステップS21によりフォーカスエラー信
号FEの絶対値が所定の閾値THLよりも大きいことが
判別されると、制御部は、ステップS22においてレジ
スタNの値に1を加えるが、図7と異なりレジスタDの
格納値が2であるか否かを判別する(ステップS4
4)。ステップS44において、かかる格納値が2であ
る場合、つまり図10におけるステップS17において
読取対象ディスク1がDVDであると判別されている場
合は、ステップS24に移行してレジスタNの値が3で
あるか否かを判別する。ステップS24においてレジス
タNの値が3未満である場合はステップS21に移行
し、再度フォーカスエラー信号FEの絶対値が閾値TH
L 以上か否かを判別する。ステップS24においてレジ
スタNの値が3であることが判別されると、ステップS
25,S26によりフォーカスサーボ及びトラッキング
サーボがオンとされる。
【0047】ステップS14によりDVDが判別されて
いる場合は、ステップS24においてN=3が判別され
るまでステップS21,S22,S44,S24を繰り
返した後にステップS25,S26に移行するフローと
なるが、このフローの狙いは、図12を参照すると明解
である。すなわち、ステップS43により開始された2
焦点レンズ30の最遠点P2 からの接近移動において
は、DVDの場合、時刻tC ,tD ,tE においてそれ
ぞれ+1次光,疑似光,0次光によるフォーカスエラー
信号FEのS字曲線がそれぞれ閾値THL をもって検知
される。DVDの読取は、既述したように0次光により
行われるので、DVDに対するフォーカスサーボループ
の閉成を0次光によるフォーカスエラー信号FEのS字
曲線S0 の間に行うべきであり、これを実現するために
ステップS24は、3つのS字曲線すなわち0次光によ
るS字曲線を検出しなければステップS25に移行しな
いようにしているのである。
【0048】かくしてDVDの場合においては、0次光
によるS次曲線S0 の中途でフォーカスサーボがオンと
なり、図12に示されるように、フォーカスエラー信号
FEが当該中途からゼロに収束するようフォーカスサー
ボが開始されることとなる。一方、ステップS14にお
いてディスク1がCDであると判別されている場合は、
ステップS44から直ちにステップS25へ移行するの
で、+1次光によるフォーカスエラー信号FEのS字曲
線の唯1回の検知によってフォーカスサーボがオンとさ
れる。これは、CDの読取は、既述したように+1次光
により行われるので、CDに対するフォーカスサーボル
ープの閉成を+1次光によるフォーカスエラー信号FE
のS字曲線S1 の間に行わんとしたものであり、図12
に示されるように、フォーカスエラー信号FEが+1次
光によるS次曲線S1 の中途からゼロに収束するようフ
ォーカスサーボが開始される。
【0049】かかる図9ないし図11の処理もまた、C
D専用の対物レンズとDVD専用の対物レンズとの双方
を用いてディスク1を読み取る場合に適合するように変
形することができる。その変形態様は、図9及び図10
の如きフロー後に、図13に示される処理を行う。ここ
で、図13において先の図8と異なる点は、ステップS
45の処理である。図8においてはレンズの離隔移動中
に得られるS字波形によりフォーカスサーボループの閉
成タイミングをとっているが、図13においてはレンズ
の接近移動中に得られるS字波形によりフォーカスサー
ボループの閉成タイミングをとっている、という点を除
き、図13においては、図8の処理と等価な処理が行わ
れている。
【0050】以上の各実施例は、単一層に情報を記録す
るDVDとCDとを判別する処理であるが、DVDには
多層記録型のものもあり、本発明は、CDとDVDのみ
ならず、DVDが単層記録型であるか多層記録型である
かをも判別する構成をも導くものである。先ず、2焦点
レンズ30を2層記録ディスク1に対し強制的に近接移
動させた場合に生成されるフォーカスエラー信号の様子
を説明する。
【0051】図14は、かかる様子を示しており、2焦
点レンズ30を2層記録ディスク1に徐々に近づけてい
くと、最初に+1次光の焦点が第1記録面1A1 を通過
する。これによりフォーカスエラー信号FEは、+1次
光によるS字波形S11を呈する。さらに2焦点レンズ3
0がディスク1へ接近し、+1次光の焦点が第2記録面
1A2 を通過すると、フォーカスエラー信号FEは、+
1次光によるS字波形S12を呈する。これからさらに2
焦点レンズ30がディスク1へ接近すると、+1次光に
よる第1記録面1A1 からの反射光が0次光の光路と重
なることによって、フォーカスエラー信号FEは、疑似
的なS字波形S1´ を呈し、さらに進むと+1次光によ
る第2記録面1A2 からの反射光が0次光の光路と重な
ることによって、フォーカスエラー信号FEは、疑似的
なS字波形S2´ を呈することとなる。そしてまたさら
に2焦点レンズ30がディスク1へ接近すると、今度は
0次光の焦点が第1記録面1A1 を通過し、フォーカス
エラー信号FEは、0次光によるS字波形S01を呈し、
次いで焦点が第2記録面1A2 を通過すると、フォーカ
スエラー信号FEは、0次光によるS字波形S02を呈す
ることとなる。
【0052】2焦点レンズ30を2層記録ディスク1に
対し強制的に離隔移動させた場合は、上述とは逆に、S
字波形S02,S01,S2´ ,S1´ ,S12,S11の順に
生じる。図3との比較によって明らかなように、2層記
録ディスクにおいては、2焦点レンズ30の0次光,疑
似光,+1次光によるS字波形が、第1記録面と第2記
録面とに対応して2つずつ現れる点に特徴がある。
【0053】図15ないし図17は、かかるS字波形を
呈するフォーカスエラー信号FEを生ぜしめる2層記録
ディスク(以下、DVD2 と表記する)と単層記録ディ
スク(DVD)とCDとを判別する処理、より詳しくは
このようなディスク判別を行ってから標準再生動作へと
移行する一連の処理ルーチンの形態の一例を示してい
る。なお、この処理ルーチンがなされるプレーヤの構成
は、先の図1と同様であり、また、これまで説明したス
テップと同等な部分には同一の符号が付されている。
【0054】図15ないし図17においては、ステップ
S3による最近点P1 への2焦点レンズ30の位置移動
が終了すると、制御部は、ステップS41に移行してタ
イマT1をオンとすると同時にタイマT2をオンとす
る。そして制御部は、ステップS5において2焦点レン
ズ30をその光軸方向に、かかる最近点から遠ざけるよ
う制御を開始する。ステップS41によるタイマT1及
びT2の起動時点は、図18に時刻t0 として示され
る。図18においては、2焦点レンズ30の移動位置に
対応する強制制御回路10の出力信号FDのレベルと、
ディスク1がCDであった場合のフォーカスエラー信号
FE(CD)と、ディスク1が単層記録型のDVDであ
った場合のフォーカスエラー信号FE(DVD)と、さ
らにディスク1が2層記録型のDVDであった場合のフ
ォーカスエラー信号FE(DVD2 )とが示され、以降
の説明で適宜参照される。
【0055】制御部は、ステップS5により開始された
2焦点レンズ30の離隔移動制御の下、フォーカスエラ
ー信号FEの絶対値が所定の閾値TH(図18参照)以
上か否かをステップS6において判別する。この閾値T
Hも、図12と同様に設定される。ここでフォーカスエ
ラー信号FEの絶対値が所定の閾値TH以上であること
が判別されると、制御部は、ステップS42に移行して
カウンタT2を停止させる。これによりカウンタT2
は、図18における時刻t0 から当該停止時点である時
刻tA までの時間を保持することとなる。また制御部
は、カウンタT3を起動して、時刻tA からの計時動作
を開始する(ステップS50)。
【0056】その後、制御部は、タイマT1がタイムア
ップしたか否かすなわち2焦点レンズ30が最遠点P2
に対応する時間t1 (図18参照)を計時したか否かを
判別する(ステップS51)。時間t1 を未だ計時して
いなければ、継続する2焦点レンズ30の離隔移動制御
の下、フォーカスエラー信号FEの絶対値が所定の閾値
TH(図18参照)以上か否かを再度判別する(ステッ
プS52)。この閾値THには、0次光によるS字波形
だけが交差する高めの値が設定される。ここでフォーカ
スエラー信号FEの絶対値が所定の閾値TH以上である
場合、制御部は、カウンタT3を停止させる(ステップ
S53)一方、そうでない場合は、ステップS51に移
行する。
【0057】ステップS52から直接ステップS53に
移行したフローにおいては、カウンタT3は、図18に
おける時刻tA から時刻tx までの時間t5 を保持する
こととなる。これに対しステップS51から直接ステッ
プS53に移行したフローにおいては、カウンタT3
は、図18における時刻tA から時刻txMまでの時間t
5´ またはt5´´ を保持することとなる。
【0058】ステップS53の後は、カウンタT3の保
持値と所定の判別基準値t3 とが大小比較される(ステ
ップS54)。この判別基準値t3 には、図18に示さ
れる一方の時間t5 と他方の時間t5´ 及びt5´´と
を識別し得る値が設定され、より具体的にはDVD2
対し2焦点レンズ30を離隔移動させたときに得られる
S字波形S01,S02の間隔(t5 )より幾分大きい値が
採用され得る。ステップS54においてカウンタT3の
保持値が、かかる判別基準値t3 よりも小なることを判
別すると、制御部はフラグFをセットし(ステップS5
5)、ステップS14に移行する。ステップS54にお
いてカウンタT3の保持値が、かかる判別基準値t3
上であることを判別すると、制御部はフラグFをセット
することなく(リセット状態のまま)、ステップS14
に移行する。
【0059】ステップS14以降結合子B2までの処理
は、カウンタT2の保持値とフラグFの状態とによる最
終的なディスク判別処理である。先ずステップS14に
おいてカウンタT2の保持値が判別基準値t以上か否か
が判別される。このステップS14の処理は、図9ない
し図11における処理と同様、ディスク1がCDなのか
DVDなのかを判別するものであり、単層記録型か2層
記録型かを判別するものではない。ここで用いられる判
別基準値tも、先の図12と同様に設定される。ステッ
プS14においてカウンタT2の保持値が判別基準値t
以上であると判別されると、ステップS15,S16と
進み、ディスク1がCDであるとした判別結果の出力及
びこれに対応するサーボアンプゲイン及びイコライザの
特性設定が行われる。
【0060】ステップS14においてカウンタT2の保
持値が判別基準値tより小さいと判別されると、フラグ
Fの状態を判別する(ステップS56)。フラグFがセ
ットされていなければ、すなわちリセット状態にあるな
らば、ステップS17,S18と進み、ディスク1が単
層記録型のDVDであるとした判別結果の出力及びこれ
に対応するサーボアンプゲイン及びイコライザの特性設
定が行われる。
【0061】ステップS56においてフラグFがセット
されていれば、制御部は、ディスク1が2層記録型のD
VD2 であるとした判別結果の出力すべくレジスタDに
値3を格納し(ステップS57)、かかるDVD2 に適
合するサーボアンプゲイン及びイコライザの特性の設定
を行う(ステップS58)。ステップS56ではフラグ
Fの状態によって単層記録DVDなのか2層記録DVD
なのかを判別しているが、フラグFはステップS54に
おいてカウンタT3の保持値が判別基準値t3 よりも小
なることが判別されない限りセット状態とはならない。
カウンタT3の保持値が判別基準値t3 よりも小さくな
る場合は、ステップS50においてカウンタT3が起動
されてから、すなわち最初の0次光によるS字波形をス
テップS6によって検知してから、早い時期にステップ
S52においてエラー信号FEの絶対値が閾値TH以上
となりステップS53でカウンタT3が停止された場合
である。従って図18から分かるように、最初の0次光
によるS字波形S02に続いて早い時期にもう一度0次光
によるS字波形S01を呈するフォーカスエラー信号FE
(DVD2 )が生成されているときのみフラグFがセッ
トされることとなる。
【0062】なお、このように本ルーチンではS字波形
02とS字波形S01との間隔を見て2層記録型DVDを
検知しているが、かかる間隔は、2焦点レンズ30のS
字波形S02の検知タイミングからの離隔移動における実
移動距離に相当する。また、DVD2 が判別される場合
だけは、ステップS51において2焦点レンズ30が最
遠点P2 に達したことを検知される前に(つまりステッ
プS51で「Yes」の分岐とならずに)ディスク判別
結果が得られるので、他の場合のフローとの整合をとる
ために、また後に続くサーボの起動処理を確実に行うた
めにステップS58の後にステップS59が設けられ
る。ステップS59は、ステップS51と同様、タイマ
T1がt1 を計時したか否かをもって焦点レンズ30が
最遠点P2に達したことを検知し、その検知後に後段ス
テップに移行させるものである。
【0063】ステップS16、ステップS18またはス
テップS59の処理が終了すると、制御部は、ステップ
S43において最遠点P2 から近づけるよう2焦点レン
ズ30をその光軸方向に移動させる制御を開始し、ステ
ップS20においてレジスタNをリセットする。そして
ステップS43により開始された2焦点レンズの近接移
動制御の下、制御部は、ステップS21においてフォー
カスエラー信号FEの絶対値が所定の閾値THL 以上か
否かを判別する。この閾値THL も、図12と同様の値
が設定される。
【0064】ステップS21によりフォーカスエラー信
号FEの絶対値が所定の閾値THLよりも大きいことが
判別されると、制御部は、ステップS22においてレジ
スタNの値に1を加え、ステップS44においてレジス
タDの格納値が2であるか否かを判別する。ここで、か
かる格納値が2である場合、つまり図16におけるステ
ップS17において読取対象ディスク1が単層記録DV
Dであると判別されている場合は、ステップS24に移
行してレジスタNの値が3であるか否かを判別する。ス
テップS24においてレジスタNの値が3未満である場
合はステップS21に移行し、再度フォーカスエラー信
号FEの絶対値が閾値THL 以上か否かを判別する。ス
テップS24においてレジスタNの値が3であることが
判別されると、ステップS25,S26によりフォーカ
スサーボ及びトラッキングサーボがオンとされる。
【0065】ステップS17により単層記録DVDが判
別されている場合は、ステップS24においてN=3が
判別されるまでステップS21,S22,S44,S2
4を繰り返した後にステップS25,S26に移行する
フローとなるが、このフローの狙いも、図11と同様で
あり、フォーカスサーボループの閉成を0次光によるフ
ォーカスエラー信号FE(DVD)のS字曲線S0 の間
に行うためである(図18参照)。
【0066】一方、ステップS44においてD=2では
ないと判別された場合は、さらにD=3か否かの判別を
行う(ステップS60)。ステップS15においてディ
スク1がCDであると判別されている場合は、D=1な
ので、ステップS60から直ちにステップS25へ移行
し、+1次光によるフォーカスエラー信号FEのS字曲
線の唯1回の検知によってフォーカスサーボがオンとさ
れる(図18参照)。
【0067】ステップS60においてD=3であると判
別された場合は、先のステップS57においてディスク
1が2層記録型DVD2 であると判別されている場合で
ある。この場合、閾値THとフォーカスエラー信号FE
(DVD2 )との大小比較を行う(ステップS61)。
この閾値も、ステップS6やS52において使われた値
が設定される。すなわち0次光によるS次波形のみを検
出することのできる値である。ステップS61によりフ
ォーカスエラー信号FE(DVD2 )の絶対値が閾値T
H以上であることが判別されると、従ってフォーカスエ
ラー信号FE(DVD2 )が0次光によるS次波形S01
を呈したことが検知されると、ステップS25へ移行す
る。
【0068】ステップS61の目的は、DVD2 の読取
は0次光により行われかつ第1記録面1A1 を最初の対
象とするので、フォーカスサーボループの閉成を当該第
1記録面に対応した0次光によるフォーカスエラー信号
FEのS字曲線S01の間に行わんとしたものである。か
くして図18に示されるように、フォーカスエラー信号
FE(DVD2 )がS次曲線S01 の中途からゼロに収
束するようフォーカスサーボが開始される。なお、第2
記録面1A2 から読取を開始する場合は、ステップS6
1の処理を2回縦続的に行うことにより、S次曲線S02
の中途からフォーカスサーボを開始することができ
る。また、図15ないし図17の処理においても図8や
図13を挙げて説明した如く対物レンズ切換型に改変す
ることも可能である。また、DVD2 の場合に閾値TH
と比較したが、単層記録DVDと同様にTHL と比較し
て5回目のS字でステップS25に移行することも可能
である。
【0069】なお、これまでの説明においては、2焦点
レンズ30における回折格子35の分光比が0次光70
%,1次光30%であるとし、0次光が1次光に比し十
分大なる強度を有するものとしたが、プレーヤによって
は逆に1次光が0次光に比し相当大なる強度を有する場
合も考えられる。この場合、図4ないし図6の処理,図
9ないし図11の処理,図15ないし図17の処理にお
いて、それぞれステップS2の直後に、予めフォーカス
サーボアンプ7のゲインを上昇させ、ディスク判別に適
したフォーカスエラー信号レベルが得られるようにして
おくステップを挿入すれば良い。これにより、確実なデ
ィスク判別処理が行われるとともに、ディスク判別結果
を得た後は、ステップS16,S18,S58において
判別ディスクに適合するフォーカスサーボアンプ7のゲ
インに設定し直されるので、ステップS27のプレイモ
ードにおいて定められている読取形態(1次光が0次光
に比し相当大なる強度を有する場合の読取形態)に支障
がない。
【0070】また、上記各実施例においては、殆どのフ
ローにおいて対物レンズが最近点または最遠点に達して
からステップS14のディスク判別処理を行っている
が、最近点または最遠点に達する前であっても可能であ
る。つまり判別に使われる所定S字波形を検出した時点
でカウンタT2の保持値は確定するので、その確定時点
でディスク判別は可能である。
【0071】また、上記各実施例では、ディスク判別結
果に応じてフォーカスサーボやトラッキングサーボのル
ープゲインや位相特性を変えるようにしているが、これ
以外にもディスク判別結果に応じた制御を行っても良い
ことは勿論である。また、上記各実施例では、最初に対
物レンズを最近点に位置させてから離隔移動させその後
に接近移動させているが、逆に、最初に対物レンズを最
遠点に位置させてから接近移動させその後に接近移動さ
せる、といった形態を採っても良い。この形態の場合、
0次光,疑似光,+1次光も順番が逆に現れるので、こ
れを考慮して上記各実施例の如き処理ルーチンを改変す
れば良い。
【0072】また、上記実施例では、レンズ切換型の場
合に図7のP3 ,図12のP2 ,図18のP2 でそれぞ
れレンズ交換を行ったが、レンズの交換は、安定性の面
から対物レンズを中立位置から変位させるレベルの駆動
信号がフォーカスアクチュエータに供給されていない状
態に行われるのが好ましい。従って例えば図8に示され
るステップS33において対物レンズを交換する前に、
フォーカス駆動信号FDの発生を断ち、交換後にレンズ
をP3 もしくはその近傍点に位置づけてからステップS
34以降の処理を行うようにすれば良い。フォーカス駆
動信号FDの発生を断とするには、サーボコントローラ
200が、選択器9に対しどちらの入力信号もフォーカ
ス駆動回路11に導出させないよう制御信号を発するこ
とにより達成される。
【0073】この他にも、上記実施例では限定的な説明
を行ったが、当業者の設計可能な範囲で適宜改変するこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一の外観形状でありながらも記録方式の異なる、特に
情報記録面の配置が異なる記録媒体各々の判別を確実に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された一実施例のCD/DVDコ
ンパチブルプレーヤの概略構成を示すブロック図。
【図2】図1のプレーヤに適用されたピックアップのデ
ィスクへの入射光学系の具体的構成を示す図。
【図3】図1のプレーヤにおける2焦点レンズと単層記
録ディスクとの位置関係及びこれに対応するフォーカス
エラー信号のS字波形を示す図。
【図4】図1のプレーヤにおける制御部が実行するディ
スク判別を含む処理における初段処理の一例を示すフロ
ーチャート。
【図5】図1のプレーヤにおける制御部が実行するディ
スク判別を含む処理における中段処理の一例を示すフロ
ーチャート。
【図6】図1のプレーヤにおける制御部が実行するディ
スク判別を含む処理における終段処理の一例を示すフロ
ーチャート。
【図7】図4ないし図5の処理により奏される、2焦点
レンズの移動位置を示す信号FDと、読取ディスクがC
Dであった場合のフォーカスエラー信号FE(CD)
と、DVDであった場合のフォーカスエラー信号FE
(DVD)とを示す波形図。
【図8】図4ないし図5の処理の変形例を説明するため
の、図6の代替処理を示すフローチャート。
【図9】図1のプレーヤにおける制御部が実行するディ
スク判別を含む処理における初段処理の他の例を示すフ
ローチャート。
【図10】図1のプレーヤにおける制御部が実行するデ
ィスク判別を含む処理における中段処理の他の例を示す
フローチャート。
【図11】図1のプレーヤにおける制御部が実行するデ
ィスク判別を含む処理における終段処理の他の例を示す
フローチャート。
【図12】図9ないし図11の処理により奏される、2
焦点レンズの移動位置を示す信号FDと、読取ディスク
がCDであった場合のフォーカスエラー信号FE(C
D)と、DVDであった場合のフォーカスエラー信号F
E(DVD)とを示す波形図。
【図13】図9ないし図11の処理の変形例を説明する
ための、図11の代替処理を示すフローチャート。
【図14】図1のプレーヤにおける2焦点レンズと2層
記録ディスクとの位置関係及びこれに対応するフォーカ
スエラー信号のS字波形を示す図。
【図15】図1のプレーヤにおける制御部が実行するデ
ィスク判別を含む処理における初段処理のさらに他の例
を示すフローチャート。
【図16】図1のプレーヤにおける制御部が実行するデ
ィスク判別を含む処理における中段処理のさらに他の例
を示すフローチャート。
【図17】図1のプレーヤにおける制御部が実行するデ
ィスク判別を含む処理における終段処理のさらに他の例
を示すフローチャート。
【図18】図15ないし図17の処理により奏される、
2焦点レンズの移動位置を示す信号FDと、読取ディス
クがCDであった場合のフォーカスエラー信号FE(C
D)、単層記録DVDであった場合のフォーカスエラー
信号FE(DVD)及び2層記録DVDであった場合の
フォーカスエラー信号FE(DVD2 )とを示す波形
図。
【主要部分の符号の説明】
1 ディスク 1A DVD記録面 1A0 DVD保護層 1B CD記録面 1B0 CD保護層 2 スピンドルモータ 3 ピックアップ 30 2焦点レンズ 31 レーザダイオード 32 ビームスプリッタ 33 反射板 34 コリメータレンズ 35 回折格子 36 対物レンズ 4 RF信号処理器 5 読取信号再生処理器 6 スピンドル駆動回路 7,12 サーボアンプ 8,13 イコライザ 9 選択器 10 強制制御回路 11 フォーカス駆動回路 14 スイッチ回路 15 トラッキング駆動回路 100 CPU 101 RAM 200 サーボコントローラ 201 ROM 300 操作部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学式記録媒体を判別する方法であっ
    て、 読取光を収束させつつ記録媒体へ導く対物レンズを光軸
    方向に移動させ、前記対物レンズの光軸方向の移動中に
    おいて前記記録媒体を経た読取光に基づき生成されたフ
    ォーカスエラー信号が呈する所定S字波形の発生タイミ
    ングに基づいて前記記録媒体を判別することを特徴とす
    る光学式記録媒体判別方法。
  2. 【請求項2】 読取光を収束させつつ記録媒体へ導く対
    物レンズと、前記記録媒体を経た読取光に基づいてフォ
    ーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー生成手段
    とを有する読取装置であって、 前記対物レンズを光軸方向に移動せしめるレンズ移動手
    段と、前記レンズ移動手段による前記対物レンズの移動
    中において生成された前記フォーカスエラー信号が呈す
    る所定S字波形の発生タイミングに基づいて前記記録媒
    体を判別する判別手段とを有することを特徴とする読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズ移動手段は、前記対物レンズ
    を前記記録媒体の所定近傍位置から離隔移動させ、前記
    対物レンズが所定離隔位置に達した後は前記対物レンズ
    を前記記録媒体へ接近移動させ、 前記判別手段は、前記対物レンズの離隔移動中に得られ
    る前記フォーカスエラー信号の所定S字波形の発生タイ
    ミングから前記対物レンズの接近移動中に得られる前記
    フォーカスエラー信号の所定S字波形の発生タイミング
    までの間隔を計測する計測手段と、前記間隔が所定閾値
    よりも大きいか否かによって前記記録媒体を判別する間
    隔判別手段とを含むことを特徴とする請求項2記載の読
    取装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズ移動手段は、前記対物レンズ
    を前記記録媒体の所定離隔位置から接近移動させ、前記
    対物レンズが所定近傍位置に達した後は前記対物レンズ
    を前記所定近傍位置から離隔移動させ、 前記判別手段は、前記対物レンズの接近移動中に得られ
    る前記フォーカスエラー信号の所定S字波形の発生タイ
    ミングから前記対物レンズの離隔移動中に得られる前記
    フォーカスエラー信号の所定S字波形の発生タイミング
    までの間隔を計測する計測手段と、前記間隔が所定閾値
    よりも大きいか否かによって前記記録媒体を判別する間
    隔判別手段とを含むことを特徴とする請求項2記載の読
    取装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズ移動手段は、前記対物レンズ
    を前記記録媒体の所定近傍位置から離隔移動させ、 前記判別手段は、前記対物レンズの離隔移動開始時点ま
    たはその近傍の時点から前記対物レンズの離隔移動中に
    得られる前記フォーカスエラー信号の所定S字波形の発
    生タイミングまでの間隔を計測する計測手段と、前記間
    隔が所定閾値よりも大きいか否かによって前記記録媒体
    を判別する間隔判別手段とを含むことを特徴とする請求
    項2記載の読取装置。
  6. 【請求項6】 前記計測手段は、前記対物レンズの離隔
    移動開始時点またはその近傍の時点から前記対物レンズ
    の離隔移動中に得られる前記フォーカスエラー信号の所
    定S字波形の最初の発生タイミングまでの第1間隔と、
    この最初の発生タイミングから前記対物レンズの離隔移
    動中に得られる前記フォーカスエラー信号の所定S字波
    形の2度目の発生タイミングまでの第2間隔とを計測
    し、 前記間隔判別手段は、前記第1間隔が第1閾値よりも大
    きいか否かによって前記記録媒体を一方か他方に種別す
    る大別手段と、前記大別手段により前記記録媒体が一方
    に種別された場合に前記第2間隔が第2閾値よりも大き
    いか否かによって前記記録媒体をさらに一方か他方に種
    別する細別手段とを有することを特徴とする請求項5記
    載の読取装置。
  7. 【請求項7】 前記レンズ移動手段は、前記対物レンズ
    を前記記録媒体の所定離隔位置から接近移動させ、 前記判別手段は、前記対物レンズの接近移動開始時点ま
    たはその近傍の時点から前記対物レンズの接近移動中に
    得られる前記フォーカスエラー信号の所定S字波形の発
    生タイミングまでの間隔を計測する計測手段と、前記間
    隔が所定閾値よりも大きいか否かによって前記記録媒体
    を判別する間隔判別手段とを含むことを特徴とする請求
    項2記載の読取装置。
  8. 【請求項8】 前記計測手段は、前記対物レンズの接近
    移動開始時点またはその近傍の時点から前記対物レンズ
    の接近移動中に得られる前記フォーカスエラー信号の所
    定S字波形の最初の発生タイミングまでの第1間隔と、
    この最初の発生タイミングから前記対物レンズの接近移
    動中に得られる前記フォーカスエラー信号の所定S字波
    形の2度目の発生タイミングまでの第2間隔とを計測
    し、 前記間隔判別手段は、前記第1間隔が第1閾値よりも大
    きいか否かによって前記記録媒体を一方か他方に種別す
    る大別手段と、前記大別手段により前記記録媒体が一方
    に種別された場合に前記第2間隔が第2閾値よりも大き
    いか否かによって前記記録媒体をさらに一方か他方に種
    別する細別手段とを有することを特徴とする請求項7記
    載の読取装置。
  9. 【請求項9】 前記大別手段により種別される一方は、
    DVDであり、前記大別手段により種別される他方は、
    コンパクトディスクであり、前記細別手段により種別さ
    れる一方及び他方は、単層記録型DVD及び2層記録型
    DVDであることを特徴とする請求項6または8記載の
    読取装置。
  10. 【請求項10】 前記対物レンズは、互いに同一直線上
    に焦点を結ぶ0次光及び+1次光を形成する2焦点レン
    ズであることを特徴とする請求項2ないし9のうちいず
    れか1つに記載の読取装置。
  11. 【請求項11】 前記所定S字波形は、前記0次光の焦
    点が前記記録媒体の記録面を通過するときに得られるこ
    とを特徴とする請求項10記載の読取装置。
  12. 【請求項12】 前記対物レンズは、第1種記録媒体を
    読み取るための第1レンズ及び第2種記録媒体を読み取
    るための第2レンズのうちの一方であり、 前記判別手段により最終的な判別結果が得られた後にお
    いて前記判別結果に適合するよう前記第1レンズ及び前
    記第2レンズのうちのどちらかを読取用の対物レンズと
    して設定する手段をさらに有することを特徴とする請求
    項2ないし9のうちいずれか1つに記載の読取装置。
JP8136118A 1996-05-30 1996-05-30 光学式記録媒体判別方法及び光学式記録媒体読取装置 Pending JPH09320179A (ja)

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