JP2011134404A - 光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法 - Google Patents

光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多層光ディスクの各層を同一の開口率の対物レンズで再生する際に、記録面に損傷を与えるのを抑制しながらレーザ光のノイズを常時抑制する。
【解決手段】光ディスク装置の制御部は、光ディスクの複数の記録層のうちの第1の記録層から第2の記録層にレーザ光のフォーカスを切り替える際に、第2の記録層の光密度が第1の記録層の光密度よりも大きい場合には、高周波の重畳によるピークパワーが増大する所定値に高周波の設定値を切り換える第1の切り換えを実施し、フォーカスを第1の記録層から第2の記録層に移動した後に、第2の記録層の光密度が第1の記録層の光密度よりも小さい場合には、高周波の設定値を前記ピークパワーが増大する所定値に切り換える第2の切り換えを実施する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク装置に関し、特に、複数の記録層を形成した光ディスクのフォーカス制御に関する。
近年の光ディスクは、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)等の実用化に伴って、記憶容量が増大してきた。これらの光ディスクの記憶容量の増大は、レーザ光の短波長化によってスポット径を縮小することで記録密度を増大することで達成されてきた。BD以降では、記憶容量を増大させるためのレーザ光の短波長化は、光ディスクの記録層や光学系の材質の制限等により困難になっている。そこで、さらなる大容量化を目指すために、光ディスクの記録層を複数積層する多層化により記憶容量の増大を図る多層光ディスクが知られている(例えば、特許文献1〜3)。
上記特許文献1では、層間でフォーカスを切り替える際には、移動先の層(ターゲット層)にフォーカスを合わせた後に、レーザ光に重畳させる高周波の周波数または振幅を変更するもので、他の層からの反射によるクロストーク(層間クロストーク)が最小となる高周波の周波数または振幅を層毎に探索する技術が開示されている。
上記特許文献2では、再生時の開口率NAが各層で異なる場合、つまり、層毎にレーザ光のスポット径が異なる場合に、層毎にレーザ光のパワーを変更しており、さらに、フォーカス引き込み時には、レーザ光に重畳させる高周波信号を一時的にオフにすることで重畳した高周波信号のピークパワーによるターゲット層以外の層の既記録データ、もしくは記録膜の劣化を防止している。
さらに、特許文献3では、層毎の再生パワーを光ディスクの所定の領域に記録しておき、再生時に所定の領域から再生パワーを読み込んでレーザ光のパワーを調整する技術が開示されている。
特開2009−015893号公報 特開2008−084504号公報 特開2008−234220号公報
ところで、多層光ディスクにおいては、再生に必要なレーザ光のパワー(再生パワー)は、BDの場合、3層では2層の場合に比して約1.5倍、4層では2層の場合に比して約2倍の再生パワーが必要とされる。
多層化が進むにつれて再生パワーは上昇するが、各層に形成された記録面では増大した再生パワーに耐えられない場合が生じる。これは、再生パワーが増大することで記録面上でのスポットの光密度が上昇し、光密度が過大になって記録面が備える耐力(許容可能な光密度の上限値)を超えると、記録データの損傷や記録面の劣化を招くという問題がある。
ここで、多層光ディスクでは、開口率を一定として、各層で同一のレーザパワーを用い、高周波重畳の周波数と振幅を一定にした条件で再生を行うと、記録面に損傷を与えてしまい再生不能となる層が発生する場合があった。
記録面の損傷は、照射されたレーザ光の光密度に依存して発生する。光密度をDとすると、レーザ光の再生時のレーザパワーPとレーザ光のスポット径Sから、
D = P/S ………(1)
として光密度Dが算出される。
ここで、スポット径Sは対物レンズに依存する値であるため定数として扱うと、光密度Dは再生時のレーザパワーPに比例する。多層光ディスクの各層を上記した同一条件で再生した場合、レーザ光が入射する面(表面)に近い層で反射及び散乱が生じるため、表面から離れた層ほど再生時のレーザパワーPは小さくなる。多層光ディスクの各層を、1層、2層〜n層とした場合、各層毎の光密度D1〜Dnは、
D1>D2>………>Dn ………(2)
となり、表面に最も近い1層の光密度D1が最も高くなる。
各層の再生を上記同一条件で再生した場合に、記録面上の記録データが損傷を受ける原因として、層毎に光密度Dが異なることが原因である。さらに、開口率が一定の場合、光密度Dはレーザ光のノイズを低減する目的で重畳する高周波信号の振幅と周波数に依存する、という知見を本願発明者らは得た。
しかしながら上記特許文献1では、フォーカスをターゲット層へ移動させる場合、再生するターゲット層にフォーカスを合わせた後に、レーザ光に重畳させる高周波の周波数または振幅を変更するため、移動前の層よりもターゲット層のほうが表面側に位置する場合では、光密度が増大してターゲット層の記録面に損傷を与えて再生不能となる恐れがあった。
また、上記特許文献2では、層毎に開口率を変更するため上述のような問題は生じない。しかし、多層光ディスクでフォーカスを他の層へ移す際には、レーザ光に重畳させる高周波信号を一時的にオフにし、フォーカスが合った後に再度高周波信号をオンにするため、フォーカス引き込み時に高周波信号をオン、オフする時間が必要となり、フォーカス引き込み時のオーバーヘッドとなる、という問題を有していた。
また、上記特許文献3では、レーザパワーを層毎に変更するものの、高周波信号を上述したように一定とした場合、上述のような記録面の損傷が発生する恐れがあった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、多層光ディスクの各層を同一の開口率の対物レンズで再生する際に、記録面に損傷を与えるのを抑制しながらレーザ光のノイズを常時抑制することを目的とする。
本発明は、高周波を重畳した信号によってレーザ光源を駆動し、前記レーザ光源からのレーザ光の反射光を検出する検出器と、前記検出器からの信号によって複数の記録層を備えた光ディスクからデータを読み出す制御部を備えた光ディスク装置であって、前記制御部は、前記複数の記録層のうちの第1の記録層から第2の記録層に前記レーザ光のフォーカスを切り替える際に、前記第2の記録層の光密度が第1の記録層の光密度よりも大きい場合には、前記高周波の重畳によるピークパワーが増大する所定値に前記高周波の設定値を切り換える第1の切り換えを実施し、前記フォーカスを前記第1の記録層から第2の記録層に移動し、前記フォーカスの移動が完了した後に、前記第2の記録層の光密度が第1の記録層の光密度よりも小さい場合には、前記高周波の設定値を前記ピークパワーが増大する所定値に切り換える第2の切り換えを実施する。
また、高周波を重畳した信号によってレーザ光源を駆動し、前記レーザ光源からのレーザ光の反射光を検出する検出器と、前記検出器からの信号によって複数の記録層を備えた光ディスクからデータを読み出す制御部を備えた光ディスク装置であって、前記制御部は、前記複数の記録層のうちの何れかにフォーカスを合わせる際には、前記複数の記録層のうち最も光密度が高い記録層に設定された高周波の設定値を初期値として用いてレーザ光の照射を開始し、前記光ディスクから管理情報を読み込んだ後に、前記記録層のそれぞれについて予め設定された高周波の設定値からフォーカスを合わせる記録層の設定値を取得し、前記レーザ光の重畳させる高周波の設定値を前記取得した設定値に切り替える。
したがって、本発明によれば、多層の光ディスクの各記録層に損傷を与えることなく、レーザ光に高周波信号を重畳させてレーザ光のノイズを抑制できる。
本発明の実施の形態を示し、光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態を示し、レーザドライバ113及びレーザパワー制御回路123の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態を示し、多層の光ディスク101の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態を示し、光ディスク101の種類毎にレーザ光に重畳させる高周波の周波数や振幅とレーザパワーを予め設定したディスク−HFテーブル210の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示し、多層の光ディスク101の層毎にレーザ光に重畳させる高周波の周波数や振幅とレーザパワーを予め設定した層−HFテーブル220の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示し、光ディスク装置100のディスク判別処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態を示し、光ディスク装置100の再生時のフォーカスオン処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態を示し、光ディスク装置100の再生時のフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態を示し、高周波信号を重畳させたレーザパワーと時間の関係を記録層毎に示すグラフである。 本発明の実施の形態を示し、光ディスク装置100の再生時のフォーカスジャンプ処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の光ディスク装置100の構成を示すブロック図である。
本実施の形態の光ディスク装置100は、ホストコンピュータ150と接続され、装着された光ディスク101(例えば、ブルーレイディスクまたはBD)から再生したデータをホストコンピュータ150へ出力する。なお、光ディスク装置100は、ホストコンピュータ150から入力されるデータを書き込み可能な光ディスク101に記録する機能を有してもよい。
本実施の形態の光ディスク装置は、スピンドルモータ102、I/V変換回路109、信号処理回路110、復調回路111、光ディスク判別回路112、レーザドライバ113、システムコントローラ114、メモリ115、データバス116、光ピックアップ120、レーザパワー制御回路123及びサーボ制御部140を備える。
スピンドルモータ102は、光ディスク装置100に装着された光ディスク101を回転駆動する。
光ピックアップ120は、対物レンズ103、スプリッタ104、コリメートレンズ105、集光レンズ106、光電変換素子107、レーザ光源108及びモニタダイオード121を備え、光ディスク101からデータを再生する時には、弱いレーザ光を光ディスク101に照射し、そのレーザ光の反射光により、光ディスク101に記録されているデータを再生し、反射光に対応するRF信号を出力する。
レーザ光源108は、記録及び再生のために所定の強度のレーザ光を発生する半導体レーザであり、装着されるディスクの種類毎に定められた波長のレーザ光を発光する。レーザ光源108から発光されたレーザ光は、コリメートレンズ105及び対物レンズ103を介して光ディスク101の記録面の所定半径に照射される。なお、対物レンズ103は、アクチュエータ141によって駆動され、サーボ制御部140が光ディスク101の面上にレーザ光が合焦するように制御される。
また、レーザ光源108は、光ディスク101にデータを記録する時には、再生時より強いレーザ光を光ディスク101に照射する。光ディスク101は、レーザ光が照射された部分の熱による相変化によって記録層に記録ピットを形成し、記録層の反射率を変化させてデータを記録することができる。
光ディスク101の記録面で反射したレーザ光は、スプリッタ104で分離され、集光レンズ106で集光され、光電変換素子107に導かれる。光電変換素子107は、受光した反射光を電気信号(RF信号)に変換し、反射光に対応するRF信号を出力する。
モニタダイオード121は、APC(Auto Power Control)制御のために、レーザパワーを検出するモニタダイオードであり、モニタダイオード121の信号帯域は、再生レーザ光に重畳される高周波に対して十分帯域が低いものでもよい。モニタダイオード121で検出されたモニタダイオード出力信号122はレーザパワー制御回路123に入力される。
I/V変換回路109は、光電変換素子107から出力された電流信号を電圧信号(RF信号)に変換し、増幅する。信号処理回路110は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)であり、光電変換素子107から出力されたRF信号をデジタルデータに変換する。また、信号処理回路110は、光ディスクの構造によって異なる光ディスク判別用信号、レーザ光ビームの焦点を調整するためのフォーカス誤差信号、光ディスク1010のトラックに追従するためのトラッキング誤差信号を出力する。
復調回路111は、信号処理回路110から出力されたデジタルデータを光ディスクの種類毎に定められたフォーマットに従って復調し、エラー検出及びエラー訂正を行った後、復調されたデータをメモリ115(バッファ)に一時的に格納する。
光ディスク判別回路112は、信号処理回路110から出力される光ディスク判別用信号によって装着された光ディスク101の種類を判別する。なお、光ディスク判別回路112の処理は、システムコントローラ114によって実行されるプログラムによって構成してもよい。
光ディスク判別回路112から出力される光ディスク101の判別結果はデータバス116を介してシステムコントローラ114に入力される。システムコントローラ114は光ディスクの判別結果に基づいて、判別された光ディスク101の種類に最適な条件(再生条件、書込条件)になるように、各回路を制御する。
レーザドライバ113は、光学ヘッド120のレーザ光源108を駆動するためのレーザ駆動信号117を出力する。レーザパワー制御回路123は、光ディスク判別回路112による光ディスクの種類の判別結果に従って、再生時又は書込時のレーザパワー目標値を設定する。
システムコントローラ114は、光ディスク装置100の動作を制御するマイクロプロセッサ及びメモリを備える。メモリ115は、実行されるプログラム、及び、該プログラムを実行する際に必要なデータを格納する。システムコントローラ114は、プロセッサを含んで構成され、光ディスク装置100と接続されるホストコンピュータ150との間のデータ及びコマンドの送受信を制御するインターフェースを備える。また、システムコントローラ114は、メモリ115に一時的に記憶されたデータの読み出し、及びメモリ115へのデータの書き込みを制御する。また、システムコントローラ114は、ホストコンピュータ150から受信したコマンドを解釈し、受信したコマンドに従った処理を行う。
メモリ115は、バッファ領域を含み、光ディスク101から再生されたデータをバッファ領域に一時的に記憶する。また、メモリ115は、光ディスク101の種類毎にレーザ光に重畳させる高周波の周波数や振幅とレーザパワー目標値を予め設定したディスク−HFテーブル210と、光ディスク101が多層の光ディスクの場合に、層毎にレーザ光に重畳させる高周波の周波数や振幅とレーザパワー目標値を予め設定した層−HFテーブル220と、を格納する。
データバス116は、光ディスク装置100の各回路を接続する。
図2は、本発明の実施の形態のレーザドライバ113及びレーザパワー制御回路123の構成を示すブロック図である。
レーザパワー制御回路123は、再生パワー目標値発生回路131及び減算器132を備える。
まず、システムコントローラ114は、光ディスク判別回路112によって判別された光ディスク101の種類に応じて、各光ディスクに対応した再生時の平均レーザパワーの目標値を再生パワー目標値発生回路1001に設定する。なお、光ディスク101の種類が複数の記録層を備えた多層光ディスクの場合には、後述するように各層に応じたレーザパワーの目標値を再生パワー目標値発生回路1001に設定する。なお、各層のレーザパワーは、同一の場合を含んでも良い。
減算器132は、再生パワー目標値発生回路1001に設定された目標値とモニタダイオード出力122との差分値124を計算する。計算された差分値124は、レーザドライバ113に出力される。
レーザドライバ113は、アンプ133、高周波信号生成回路134、スイッチ136及び加算器137を備える。
レーザドライバ113は、レーザパワー制御回路123によって計算された差分値124によって、レーザ光源108から出力されるレーザ光の強度を制御する。これによって、レーザ光源108周辺の温度変化、経時劣化等によるI/L(駆動電流対光出力特性)の変化を補正し、適切なレーザパワーを設定できる。
アンプ133は、入力された差分値124を増幅し、加算器137に入力される。
高周波信号生成回路134は、可変ゲインアンプ135、振幅制御回路138及び周波数制御回路139を備え、レーザ駆動信号117に重畳される高周波信号を生成する。
高周波信号生成回路134から出力される高周波信号の振幅及び周波数、すなわち、再生レーザパワーに重畳される高周波の振幅及び周波数は、システムコントローラ114によって設定可能である。具体的には、振幅制御回路138は、光ディスク判別回路112又はシステムコントローラ114によって設定された値によって、重畳される高周波の振幅を制御する。周波数制御回路139は、光ディスク判別回路112又はシステムコントローラ114によって設定された値によって、重畳される高周波の周波数を制御する。
可変ゲインアンプ135は、差分値124によって制御されるゲインで、振幅制御回路138から出力される振幅値及び周波数制御回路139から出力される高周波信号を増幅し、所定の振幅の高周波信号を生成する。
スイッチ136は、高周波信号生成回路134の出力のオン/オフを制御する。スイッチ136がオフの状態では、高周波信号生成回路134から高周波信号が出力されないので、レーザ出力に高周波信号が重畳されない。
加算器137は、アンプ133の出力と高周波信号生成回路134の出力とを加算する。加算器137の出力がレーザ駆動電流出力として、レーザドライバ113から出力される。
高周波信号生成回路134によって、レーザ光を周期的に発光させることで、レーザ干渉やモードホップノイズ等を低減することができる。
図3は、本発明を適用する多層の光ディスク101の一例を示す断面図である。多層の光ディスク101は、光ディスク装置の対物レンズ103に対向する面を表面1010とし、それぞれ記録面を備えた複数の層L0〜L3が表面1010から所定の距離(または深さ)に形成される。図示のような多層の光ディスク101の例では、4層構造を示し、最も表面1010に近い層L3と、最も表面1010から遠い層L0の間に、層L2と層L1が形成され、表面1010側から層L3、L2、L1、L0の順で積層される。
本実施形態では、対物レンズ103の開口率は一定で、各層L0〜L3に合焦すると、図示のように直径Sのスポットが照射される。
図4は、光ディスク101の種類毎にレーザ光に重畳させる高周波の周波数や振幅とレーザパワー目標値を予め設定したディスク−HFテーブル210の一例を示す説明図である。
ディスク−HFテーブル210は、光ディスク101の種類を格納するディスク種別2101と、再生パワー目標値発生回路1001に設定する再生時の平均レーザパワーの目標値を格納する目標値2102と、高周波信号生成回路134に設定してレーザ光に重畳させる高周波信号の周波数2103と、レーザ光に重畳させる高周波信号の振幅2104からひとつのエントリが構成される。これらの目標値2102、周波数2103、振幅2104は、光ディスク101の種類毎に予め設定されたものである。
図5は、多層の光ディスク101の層毎にレーザ光に重畳させる高周波の周波数や振幅とレーザパワー目標値を予め設定した層−HFテーブル220の一例を示す説明図である。
層−HFテーブル220は、多層の光ディスク101の層の位置を格納する層2201と、再生パワー目標値発生回路1001に設定する再生時の平均レーザパワーの目標値を格納する目標値2202と、レーザ光に重畳させる高周波信号の周波数2203と、レーザ光に重畳させる高周波信号の振幅2204からひとつのエントリが構成される。これらの目標値2202、周波数2203、振幅2204は、多層の光ディスク101の層毎に予め設定されたものである。また、層−HFテーブル220は、多層の光ディスク101の識別情報(メーカ、モデルなど)毎に予め設定される。なお、重畳させる高周波のパラメータとしては、上記の他に重畳レベルなどを設定してもよい。
層−HFテーブル220の設定の一例としては、前記課題の(1)式で述べたように、光ディスク101の表面1010に近いほど光密度Dが高いので、高周波信号の重畳によるピークパワーを抑制する。このため、層L0〜L3の振幅W10〜W13の値は、
W10>W11>W12>W13
として表面1010に近いほど振幅を小さく設定する。また、層L0〜L3の周波数F10〜F13の値は、周波数を変更する事により、高周波重畳の振幅を変えることと同等の効果が得られる場合であれば、これらの周波数を変更してもよい。
上記設定の一例としては、図9のようにレーザ光に高周波信号を重畳させることで、光密度Dが大きい層(L3側)では振幅を小さく設定してピークパワーを抑制する。一方、光密度Dが小さい層(L0側)では、光密度Dが小さい分、ピークパワーを増大させてレーザノイズの抑制を推進する。
また、再生中のレーザパワー目標値2202は、表面1010側の層ほど小さくなるように設定するのが好ましく、例えば、A10>A11>A12>A13の関係で設定することができる。
図6は、本発明の実施の形態の光ディスク装置100のディスク判別処理のフローチャートであり、光ディスク判別回路112によって実行される。
光ディスク装置100は、装着されたディスク101を判別するために、まず、光ピックアップ120をディスク判別位置(例えば、最内周)に移動し(201)、波長、光量、レーザ光に重畳させる高周波信号の周波数及び振幅を所定の初期値に設定して(202)、レーザ光源108をオンにして所定の初期値の波長、光量、周波数及び振幅で高周波を重畳させたレーザ光を発光させる(203)。光ディスク101の種類の大別以前では、高周波信号のピークパワーが最も低くなるように設定すればよい。
その後、光電変換素子107が受光した反射光量に基づいて、光電変換素子107に印加するオフセット電圧を調整する(204)。
その後、サーボ制御部140への指令によりアクチュエータ141によって対物レンズ103を光ディスク101に向けて移動させ、フォーカスのスイープを開始し(205)、フォーカスエラー信号(FE)及び強度信号(PE)を取得する(206)。
そして、この取得した、フォーカスエラー信号及び強度信号が得られた光ディスク101の厚み方向の位置を各ディスクの規格値と比較することによって、装着されたディスクの記録層の位置を推定し、装着された光ディスク101の系がCD、DVD、BDの何れであるかを判別して、光ディスクの種類を大別する(207)。
上記種類の大別が完了すると、波長、光量、レーザ光に重畳させる高周波信号の周波数及び振幅を大別された光ディスク101の系に応じた初期値に設定し(208)、光ディスク101の種類に対応する波長のレーザ光源108を発光させ、光ディスク101の種類によって予め定められたレーザパワー、周波数及び振幅でレーザ光を発光させる(209)。
なお、大別された光ディスク101の系に応じた初期値としては、ディスク−HFテーブル210から予め設定したディスク種別2101の情報を取得すればよい。例えば、大別した光ディスク101の系がBDであれば、BD系の初期値としてBD−REの値を取得する。なお、各系の初期値としては、最もレーザパワーが低く、振幅が小さい値を初期値として定義しておけばよい。つまり、高周波信号の初期値としてはピークパワーが最低となる組み合わせを用いればよい。例えば、大別された系がBDの場合、光ディスク101の種類としては、BD−ROM、BD−R、BD−REがあるが、これらのうち、記録面の再生耐力(許容可能な光密度の上限)が最も低い種類の高周波信号の設定値をBD系の初期値として設定することで、光ディスク101の判別処理で記録面に損傷を与えるのを防止できる。
また、光ピックアップ120が球面収差レンズなど球面収差補正機構を備える場合には、ステップ208において、大別した光ディスク101の種類に応じて球面収差補正機構の初期設定を行えばよい。
そして、光電変換素子107が受光した反射光量に基づいて、光電変換素子107に印加するオフセット電圧を調整する(210)。その後、アクチュエータ141によって対物レンズ103を移動させ、フォーカスエラー信号(FE)及び強度信号(PE)を取得し、取得した信号を信号処理回路110で信号を処理するゲインを調整することによって、取得されたフォーカスエラー信号(FE)及び強度信号(PE)の振幅を判定閾値を整合するように調整する(211)。
その後、光ピックアップ120をフォーカスを合わせるための位置に移動し(212)、任意の層にフォーカスを合わせる(213)。その後、ディスク判別を実行する層(例えば、層L0)へフォーカスを移動する(214)。このフォーカスの移動先の層は、通常、管理情報(例えば、BDではBCA)が記録されているL0層が用いられる。
その後、移動先の層(L0層)に記録された管理情報(BCA)を読み出し(215)、管理情報から光ディスク101の種類を読み込む。この光ディスク101の種類は、上記ステップ207で大別した種類の詳細で、例えば、大別された種類がBDの場合、管理情報から、ROM、R、REの何れであるかを取得する。
読み出された管理情報に光ディスク101の詳細な種類と多層か否かの情報が含まれている場合、光ディスク101が多層であるか否かを判定する(216)。光ディスク101の詳細な種類は、上記ステップ207で大別した系(BD、DVD、CD)のうち、ROM、ReWritable、Recordable、RAMなど詳細な種類を示す。なお、読み出された管理情報に多層か否かの情報が含まれていない場合には、上記ステップ205、206を実施して、光ディスク101の厚み方向の層の位置を取得し、複数の層が存在すれば多層の光ディスク101と判定する。
光ディスク101が多層の場合は、層毎に高周波信号の設定が必要であるか否かを判定する(217)。この判定は、管理情報から光ディスク101の識別情報を取得し、この識別情報に対応する層−HFテーブル220が存在する場合は、層毎に高周波信号の設定を行うと判定して、ステップ218へ進む。
ステップ218では、層−HFテーブル220を読み込んで、現在フォーカスオンしている層L0の目標値2202、周波数2203及び振幅2204を読み込んで、再生パワー目標値発生回路1001、高周波信号生成回路134に設定する。
一方、識別情報に対応する層−HFテーブル220が存在しない場合及び多層ではない場合にはステップ219に進んで、管理情報から読み込んだ光ディスク101の詳細な種類に応じてディスク−HFテーブル210から目標値2102、周波数2103及び振幅2104を読み込んで再生パワー目標値発生回路1001、高周波信号生成回路134に設定する。これにより、種類を判別した光ディスク101に最適な高周波信号の設定を行うことができる。
以上の処理により、光ディスク101の判別処理においてレーザ光に高周波信号を重畳させて、レーザノイズを抑制しながら低いピークパワーで記録面に損傷を与えることなく種類の判別処理を実現できる。特に、レーザ光を発行させる時点(202)では、レーザ光に重畳させる高周波信号のピークパワーが最も低くなるように振幅を設定し、さらに、光ディスク101の種類を大別した後には、大別された系の記録面に損傷を与えることのない高周波信号を設定し(208)、さらに、多層の光ディスク101の場合では、層に応じた高周波信号の設定を行う(218)ことで、レーザ光に重畳させる高周波信号で複数の層の各記録面に損傷を与えることなくレーザノイズを抑制しながら光ディスク101の種類を円滑に行うことができる。
なお、上記処理は、光ディスク判別回路112に代わって、システムコントローラ114が実行するようにしても良い。
図7は、本発明の実施の形態の光ディスク装置100の再生時のフォーカスオン処理のフローチャートであり、システムコントローラ114によって実行される。
まず、上記図6のディスク判別処理で取得した光ディスク101の種類を読み込む(301)。
次に、ディスク−HFテーブル210を参照して光ディスク101の種類に応じた初期値でレーザパワーと、高周波信号の周波数及び振幅を設定し(302)、レーザ光源108を起動してレーザ光の照射を開始する(303)。フォーカスオン時のレーザパワーと高周波信号の設定値の初期値は、光ディスク101の種類と多層光ディスクで最もレーザパワーと高周波信号の設定値が低い値を初期値として用いる。例えば、光ディスク101の種類がBDの場合、層−HFテーブル220に設定された値の内、光密度Dが最も高くなる層L0の値を用いる。また、層−HFテーブル220が光ディスク101の識別情報毎に複数存在する場合は、層L0の値のうち最も低い値を初期値として使用する。すなわち、BDの系のなかで、最小のレーザパワーと、最小の振幅を設定する。これにより、レーザ光のフォーカスを合わせる際に、高周波信号の重畳によるピークパワーで光ディスク101の記録層に損傷を与えるのを防ぐ。なお、フォーカスを合わせる層が確実に高周波信号の設定が最低の層でない場合には、高周波信号の設定値として上記初期値を用いてもよい。
次に、上記図6のステップ212〜215で既に読み込んだ管理情報に基づいて、光ディスク101が多層であるか否かを判定する(304)。
読み込んだ管理情報から光ディスク101が多層光ディスクであればステップ305に進む。一方、光ディスク101が単層であればレーザ光のレーザパワーと高周波信号の設定はステップ307に進んでディスク−HFテーブル210に設定された光ディスク101の種類に応じた値を使用し、ステップ308の処理に進む。
ステップ305では、読み込んだ管理情報から光ディスク101の識別情報を取得し、この識別情報に対応する層−HFテーブル220が存在するか否かを判定する。識別情報に対応する層−HFテーブル220が存在する場合は、層毎に高周波信号の設定を行うと判定して、ステップ306へ進む。
ステップ306では、層−HFテーブル220を読み込んで、現在フォーカスオンしている層L0の目標値2202、周波数2203及び振幅2204を読み込んで、再生パワー目標値発生回路1001、高周波信号生成回路134に設定する。これにより、光ディスク101の層に応じた最適な高周波信号を設定することができる。
次に、光ピックアップ120をフォーカスを合わせるための所定の位置に移動し(308)、所定の層(例えば、層L0)にフォーカスを合わせる(309)。その後、トラッキングの調整を行ってから光ディスク101の再生処理を開始する(310)。
以上の処理により、光ディスク101の再生時のフォーカスオン処理においてレーザ光に高周波信号を重畳させてレーザノイズを抑制しながら、光ディスク101の種類に応じて最も低いピークパワー及びレーザパワーで記録面に損傷を与えることなくフォーカスオンを行うことができる。特に、レーザ光を発行させる時点(303)では、判別した光ディスク101の種類に応じた最小のピークパワーとレーザパワーとなる初期値を用いることで、レーザ光の照射時には、重畳する高周波信号で各層の各記録面に損傷を与えることを防いで管理情報を読み込み、その後、管理情報に基づいて多層光ディスクの判定を行ってから、各層または光ディスク101の種類に応じた最適のピークパワーとレーザパワーを用いることで、レーザノイズを抑制しながら光ディスク101へのフォーカスオンを円滑に行うことができる。
なお、上記図7の処理は、フォーカスサーボが外れたときの復帰処理やスリープ状態からの復帰処理に用いることができる。
図8は、本発明の実施の形態の光ディスク装置100の再生時のフォーカスジャンプ処理のフローチャートであり、システムコントローラ114によって実行される。このフォーカスジャンプ処理は、多層の光ディスク101の再生中に、他の層へフォーカスを移動する際に実行される。
ステップ401では、移動先の層(以下、ターゲット層)を決定する。この決定は、現在再生中の層が終了したときには次の層を選択し、あるいは、上位ホストからの指令に応じた層をターゲット層として決定する。
次に、現在フォーカスオンしている層(現在層)からターゲット層にフォーカスを移動させる際に、高周波信号の設定値を切り替える必要があるか否かを判定する(402)。前述したように、レーザ光が入射する面(表面1010)に近い層で反射及び散乱が生じるため、表面1010から離れた層ほどレーザパワーPは小さくなる。多層の光ディスク101が図3で示したようにL0層〜L3層の4層とした場合、各層毎の光密度D(L0)〜D(L3)の関係は、上記(2)式と同様に、
D(L0)>D(L1)>D(L2)>D(L3) ………(2’)
となる。そして、層−HFテーブル220の設定は、図9に示したように、光ディスク101の表面に近い層ほど高周波信号の重畳によるピークパワーが小さくなるように設定されているので、表面1010側の層に向けてフォーカスを移動させる場合には、高周波信号の設定値をピークパワーが小さいターゲット層の値に切り替えることで、ターゲット層の記録面の損傷を防止する。このため、高周波信号の設定値を切り替える必要があるか否かの判定は、現在層からターゲット層の移動が、表面1010側の層に向けた移動であるか否かを判定する。現在層からターゲット層の移動が、表面1010側の層に向けた移動であれば、ステップ403に進み、逆に表面1010側の層から奥の層への移動であればステップ404に進む。
ステップ403では、層−HFテーブル220を参照して、ピークパワーの小さいターゲット層の値で高周波信号の設定値を切り替える。なお、レーザパワー目標値2202もターゲット層の値に切り替える。
ステップ404では、対物レンズ103のアクチュエータ141を駆動するようにサーボ制御部140へ駆動指令を送信してターゲット層にフォーカスを移動する。
次に、ステップ404では、ターゲット層にフォーカスを移動した後に、高周波信号の設定値を切り替えるか否かの判定を行う。この判定は、上記ステップ402とは異なり、表面1010側の層から奥の層への移動の際には、現在層の高周波信号の設定値を維持したままフォーカスジャンプを行うため、高周波信号の重畳によるピークパワーは小さいままとなる。つまり、表面1010側の層から奥の層へ向けてフォーカスを移動させる場合には、高周波信号の設定値をピークパワーが小さいままフォーカスジャンプを実施することで、現在層の記録面の損傷を防止する。このため、ステップ405における高周波信号の設定値を切り替える必要があるか否かの判定は、現在層からターゲット層の移動が、表面1010側の層から奥の層へ向けた移動であるか否かを判定する。
フォーカスジャンプが表面1010側の層から奥の層への移動である場合には、ステップ406に進んで、層−HFテーブル220を参照して高周波信号の設定値をターゲット層の値に切り替える。一方、フォーカスジャンプが表面1010側の層への移動である場合には、ステップ403で設定した高周波信号の設定値を維持する。
上記フォーカスジャンプと高周波信号の設定値の切り替えが完了するとステップ407でターゲット層での再生を開始する。
以上の処理により、多層の光ディスク101で再生中のフォーカスジャンプを行う際には、層切り換えの方向に応じて高周波信号の設定値を切り替えることで、現在層とターゲット層の記録面に損傷を与えることなく迅速にフォーカスジャンプを実現できる。特に、奥の層から表面1010側の層にフォーカスを切り替える際には、高周波信号の重畳によるピークパワーの小さい高周波信号の設定値に切り替えてからフォーカスジャンプを実施することで、光密度Dの大きい表面1010側の層で記録面に損傷を与えるのを防止する。逆に、表面1010側の層から奥の層にフォーカスを切り替える際には、高周波信号の重畳によるピークパワーの小さいままフォーカスジャンプを実施した後に、高周波信号の設定値をピークパワーの大きい奥の層の値に切り替えることで、光密度Dの大きい表面1010側の層において記録面に損傷を与えるのを防止することができる。そして、上記処理では、フォーカスジャンプの途中でレーザ光源108をオン、オフすることなく高周波信号の設定値を変更するだけであるため、迅速にフォーカスジャンプ処理を実施することが可能となる。
上記高周波信号の設定値の切り換えは、現在層とターゲット層の光密度の大小関係に基づいて行うことができ、上述のように各層の光密度に応じて予め設定された層−HFテーブル220の高周波信号の設定値及びレーザパワーから、各層の光密度の大小を判定するようにしても良い。
図10は、本発明の実施の形態の光ディスク装置100の再生時のフォーカスジャンプ処理の変形例を示すフローチャートであり、システムコントローラ114によって実行される。このフォーカスジャンプ処理は、前記図8の処理をフォーカスジャンプ中に高周波信号の設定値を切り替えるようにしたものである。
ステップ501では、前記図8のステップ401と同様に移動先のターゲット層を決定する。次に、現在フォーカスオンしている現在層からターゲット層にフォーカスを移動させる指令をサーボ制御部140に送信する(502)。
ステップ503では、フォーカスジャンプの方向が、奥の層から表面1010側の層に向けてフォーカスを移動させるのか否かを判定する。
奥の層から表面1010側の層へフォーカスジャンプを行う際には、ステップ505に進んで高周波信号の設定値をターゲット層の値に切り替える。
一方、表面1010側の層から奥の層へフォーカスジャンプを行う際には、ステップ504に進んで現在層の高周波信号の設定値を維持したままフォーカスジャンプが完了するまで待機する。そして、フォーカスエラー信号や和信号を参照してフォーカスがターゲット層に切り替わったことを検知すると、ステップ505に進んで高周波信号の設定値をターゲット層の値に切り替える。その後、ターゲット層での再生を開始する(506)。
以上の処理により、図8問い同様にして、多層の光ディスク101で再生中のフォーカスジャンプを行う際には、層切り換えの方向に応じて高周波信号の設定値を切り替えることで、現在層とターゲット層の記録面に損傷を与えることなく迅速にフォーカスジャンプを実現できる。奥の層から表面1010側の層にフォーカスを切り替える際には、アクチュエータ141の駆動を指令してから、高周波信号の重畳によるピークパワーが小さいターゲット層の高周波信号の設定値に切り替えておくことで、光密度Dの大きい表面1010側の層で記録面に損傷を与えるのを防止する。
逆に、表面1010側の層から奥の層にフォーカスを切り替える際には、高周波信号の重畳によるピークパワーの小さいままフォーカスジャンプを実施した後に、フォーカスジャンプが完了するのを待って、高周波信号の設定値をピークパワーの大きい奥の層の値に切り替えることで、光密度Dの大きい表面1010側の層において記録面に損傷を与えるのを防止することができる。そして、上記処理では、フォーカスジャンプの途中でレーザ光源108をオン、オフすることなく高周波信号の設定値を変更するだけであるため、迅速にフォーカスジャンプ処理を実施することが可能となる。
101 光ディスク
103 対物レンズ
108 レーザ光源
113 レーザドライバ
114 システムコントローラ
115 メモリ
123 レーザパワー制御回路
210 ディスク−HFテーブル
220 層−HFテーブル

Claims (11)

  1. 高周波を重畳した信号によってレーザ光源を駆動し、前記レーザ光源からのレーザ光の反射光を検出する検出器と、前記検出器からの信号によって複数の記録層を備えた光ディスクからデータを読み出す制御部を備えた光ディスク装置であって、
    前記制御部は、
    前記複数の記録層のうちの第1の記録層から第2の記録層に前記レーザ光のフォーカスを切り替える際に、前記第2の記録層の光密度が第1の記録層の光密度よりも大きい場合には、前記高周波の重畳によるピークパワーが増大する所定値に前記高周波の設定値を切り換える第1の切り換えを実施し、
    前記フォーカスを前記第1の記録層から第2の記録層に移動し、
    前記フォーカスの移動が完了した後に、前記第2の記録層の光密度が第1の記録層の光密度よりも小さい場合には、前記高周波の設定値を前記ピークパワーが増大する所定値に切り換える第2の切り換えを実施することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1の記録層から第2の記録層へのフォーカスの移動を開始した後に、前記第1及び第2の切り換えを実施することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記制御部は、
    前記光ディスクの記録層毎の光密度に応じて前記高周波の設定値を予め設定した情報を有し、前記情報は、前記光ディスクがレーザ光源と対向する表面に近い記録層ほど前記高周波信号の重畳によるピークパワーが小さくなるように前記記録層毎に予め設定したことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記制御部は、
    前記光ディスクの記録層毎の光密度に応じて前記レーザ光のレーザパワーを予め設定した情報を有し、前記情報は、前記光ディスクがレーザ光源と対向する表面に近い記録層ほど前記レーザパワーが小さくなるように前記記録層毎に予め設定したことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記制御部は、
    前記複数の記録層のうちの何れかにフォーカスを合わせる際には、前記複数の記録層のうち最も光密度が高い記録層に設定された高周波の設定値を初期値として用いてレーザ光の照射を開始し、
    前記光ディスクから管理情報を読み込んだ後に、前記記録層のそれぞれについて予め設定された高周波の設定値からフォーカスを合わせる記録層の値を取得し、前記レーザ光の重畳させる高周波の設定値を切り替えることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 高周波を重畳した信号によってレーザ光源を駆動し、前記レーザ光源からのレーザ光の反射光を検出する検出器と、前記検出器からの信号によって複数の記録層を備えた光ディスクからデータを読み出す制御部を備えた光ディスク装置であって、
    前記制御部は、
    前記複数の記録層のうちの何れかにフォーカスを合わせる際には、前記複数の記録層のうち最も光密度が高い記録層に設定された高周波の設定値を初期値として用いてレーザ光の照射を開始し、
    前記光ディスクから管理情報を読み込んだ後に、前記記録層のそれぞれについて予め設定された高周波の設定値からフォーカスを合わせる記録層の設定値を取得し、前記レーザ光の重畳させる高周波の設定値を前記取得した設定値に切り替えることを特徴とする光ディスク装置。
  7. 請求項6に記載の光ディスク装置であって、
    前記制御部は、
    前記光ディスクの記録層毎の光密度に応じて前記高周波の設定値を予め設定した情報を有し、前記情報は、前記光ディスクがレーザ光源と対向する表面に近い記録層ほど前記高周波信号の重畳によるピークパワーが小さくなるように前記記録層毎に予め設定したことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 請求項6に記載の光ディスク装置であって、
    前記制御部は、
    前記光ディスクの記録層毎の光密度に応じて前記レーザ光のレーザパワーを予め設定した情報を有し、前記情報は、前記光ディスクがレーザ光源と対向する表面に近い記録層ほど前記レーザパワーが小さくなるように前記記録層毎に予め設定したことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 請求項6に記載の光ディスク装置であって、
    前記制御部は、
    前記複数の記録層のうちの第1の記録層から第2の記録層に前記レーザ光のフォーカスを切り替える際に、前記第2の記録層の光密度が第1の記録層の光密度よりも大きい場合には、前記高周波の重畳によるピークパワーが増大する所定値に前記高周波の設定値を切り換える第1の切り換えを実施し、
    前記フォーカスを前記第1の記録層から第2の記録層に移動し、
    前記フォーカスの移動が完了した後に、前記第2の記録層の光密度が第1の記録層の光密度よりも小さい場合には、前記高周波の設定値を前記ピークパワーが増大する所定値に切り換える第2の切り換えを実施することを特徴とする光ディスク装置。
  10. 高周波を重畳した信号によってレーザ光源を駆動し、前記レーザ光源からのレーザ光の反射光を検出する検出器と、前記検出器からの信号によって複数の記録層を備えた光ディスクからデータを読み出す制御部を備えた光ディスク装置の制御方法であって、
    前記制御部が、前記複数の記録層のうちの第1の記録層から第2の記録層に前記レーザ光のフォーカスを切り替える際に、前記第2の記録層の光密度が第1の記録層の光密度よりも大きい場合には、前記高周波の重畳によるピークパワーが増大する所定値に前記高周波の設定値を切り換える第1の切り換えを実施するステップと、
    前記制御部が、前記フォーカスを前記第1の記録層から第2の記録層に移動するステップと、
    前記制御部が、前記フォーカスの移動が完了した後に、前記第2の記録層の光密度が第1の記録層の光密度よりも小さい場合には、前記高周波の設定値を前記ピークパワーが増大する所定値に切り換える第2の切り換えを実施するステップと、
    を含むことを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  11. 高周波を重畳した信号によってレーザ光源を駆動し、前記レーザ光源からのレーザ光の反射光を検出する検出器と、前記検出器からの信号によって複数の記録層を備えた光ディスクからデータを読み出す制御部を備えた光ディスク装置の制御方法であって、
    前記制御部が、前記複数の記録層のうちの何れかにフォーカスを合わせる際には、前記複数の記録層のうち最も光密度が高い記録層に設定された高周波の設定値を初期値として用いてレーザ光の照射を開始するステップと、
    前記制御部が、前記光ディスクから管理情報を読み込んだ後に、前記記録層のそれぞれについて予め設定された高周波の設定値からフォーカスを合わせる記録層の設定値を取得し、前記レーザ光の重畳させる高周波の設定値を前記取得した設定値に切り替えるステップと、
    を含むことを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
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