JP4993085B2 - 圧着葉書 - Google Patents

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Description

本発明は、基材に剥離可能な弱粘着剤層を形成し、その領域に表示された秘密情報表示部の機密性を確実に保持できる圧着葉書に関し、詳しくは、秘密情報表示部の側縁部に剥離不能に接着される強接着剤層と、開封用ミシン目を設けた圧着葉書に関するものである。
従来、他人が通知情報を視認できないようにした圧着葉書としては、同サイズの葉書本体片並びに隠蔽用紙片が折畳み可能に接合されており、葉書本体片の内面に所定事項を記入する記入欄が設定されていると共に、隠蔽用紙片の内面に再剥離粘着剤が塗布され、その表面に剥離紙が貼着されている構成の隠蔽式葉書が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記の隠蔽式葉書では、例えば、顧客が金融機関等から隠蔽式葉書を持ち帰り、葉書本体片の内面側に印刷されている記入欄に所定の事項を記入し捺印を行った後に、隠蔽用紙片に貼着されている剥離紙を剥がして、隠蔽用紙片に塗布されている再剥離粘着剤により、葉書本体片の内面の記入欄を覆うように隠蔽用紙片を接着して単体葉書として投函した場合、隠蔽用紙片に塗布されている再剥離粘着剤は再接着性を有するため、葉書を配達する途中で第三者が隠蔽用紙片を剥離して記入内容を見ることができ、また、記入内容を見た後に再度隠蔽用紙片が接着されると第三者に見られたことが分からないので、機密性の保持が完全ではないという欠点を有している。
一方、基材の密着予定面のほぼ全面に加圧により粘着する弱粘着剤からなる粘着剤層を形成し、粘着剤層の表面に秘密情報印字層を形成し、基材を折り返しまたは積層して、対向する面の粘着剤層同士を密着して秘密情報印字層を隠蔽したのちに、粘着剤層間から剥離するメールフォームであって、基材を折り返しまたは積層したときの秘密情報印字面の側縁部に、加圧により接着する剥離不可能な強接着剤層を形成し、該側縁部に設けた開封用ミシン目を切り離して秘密情報を読み取り、且つ、読み取りに際し、弱粘着剤層間の剥離を容易ならしめるため、メール用紙の剥離開始位置にコーナーカットを設けた構成としたセキュリティーメールフォームも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に開示されたメールフォームによって、秘密情報印字層を覆うように粘着剤層同士を密着して秘密情報印字層を隠蔽することができるとともに、秘密情報印字層を隠蔽した葉書を投函し、配達中における取扱時において、万一、第三者が開封した場合には、開封した痕跡が残り、秘密情報印字層に印字された内容の機密性を確実に保持できるようになった。しかしながら、メールの受取り手が、該開示されたメールフォームに設けられたミシン目より開封する場合、勢いよく開封するとミシン目のアンカット部より紙剥けすることがあり開封しにくいという問題がある。また、紙剥けを裂けるためには、該ミシン目に沿って、側縁部を一旦、折り曲げてから開封しなければならず、手間がかかるという煩わしさがあった。
特開平7−214947号公報 特開平6−155967号公報
本発明は、上記のような問題点に鑑み、葉書の配達中等の取扱時においても、秘密情報表示部が隠蔽されており、その内容の機密性を保持でき、さらに郵送された葉書の受取り手が開封用ミシン目より開封しても該ミシン目のアンカット部より紙剥けすることなく、また、側縁部を折り曲げることもなく、ワンタッチで容易に開封できる圧着葉書を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明の圧着葉書は、少なくとも基材に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層を形成し、前記基材を折り返し又は積層して、対向する前記弱粘着剤層面同士を圧着して、前記弱粘着剤層が形成された略領域内に表示された秘密情報表示部を隠蔽したのちに、前記弱粘着剤層間から剥離する圧着葉書であって、前記基材を折り返し又は積層したときの秘密情報表示部の側縁部に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層を形成し、該側縁部に開封用ミシン目を設け、前記開封用ミシン目が、間欠した切目からなり、該切目の一方の端が他方の端より前記強粘着剤層に近くなるように形成され、前記強粘着剤層に対して垂直に前記切目を投影した位置関係において、前記切目の一方の端が隣接する前記切目の他方の端と同じ位置か若しくは少なくとも重なる位置に形成され、開封方向が、前記切目の前記他方の端から前記一方の端に向かう方向となるようにして前記強粘着剤層から前記弱粘着剤層に向けて引張って開封する圧着葉書であって、第一の葉書紙片と第二の葉書紙片と第三の葉書紙片が折目線を介して折り曲げ可能に連接された前記基材において、連続する前記第一の葉書紙片と第二の葉書紙片又は前記第二の葉書紙片と前記第三の葉書紙片の少なくとも圧着予定面の略全面に前記弱粘着剤層を形成し、前記折目線で3つ折りされ、前記弱粘着剤層を形成した前記第一の葉書紙片又は前記第三の葉書紙片の前記折目線と対向する端部と該端部に前記折目線で3つ折りされ対向する前記第二の葉書紙片の端部で形成される側縁部を設け、該側縁部に前記強粘着剤層を形成すると共に前記開封用ミシン目を設けて前記折目線で3つ折りにして圧着した往復葉書であることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の本発明圧着葉書少なくとも基材に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層を形成し、前記基材を折り返し又は積層して、対向する前記弱粘着剤層面同士を圧着して、前記弱粘着剤層が形成された略領域内に表示された秘密情報表示部を隠蔽したのちに、前記弱粘着剤層間から剥離する圧着葉書であって、前記基材を折り返し又は積層したときの秘密情報表示部の側縁部に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層を形成し、該側縁部に開封用ミシン目を設け、前記開封用ミシン目が、間欠した切目からなり、該切目の一方の端が他方の端より前記強粘着剤層に近くなるように形成され、前記強粘着剤層に対して垂直に前記切目を投影した位置関係において、前記切目の一方の端が隣接する前記切目の他方の端と同じ位置か若しくは少なくとも重なる位置に形成され、開封方向が、前記切目の前記他方の端から前記一方の端に向かう方向となるようにして前記強粘着剤層から前記弱粘着剤層に向けて引張って開封する圧着葉書であって、前記基材からなる第一の葉書紙片、第二の葉書紙片、第三の葉書紙片及び第四の葉書紙片がこの順で折り返し又は積層して構成され、前記第一の葉書紙片と前記第三の葉書紙片が折目線を介して折り曲げ可能に連接され、前記第二の葉書紙片、前記第三の葉書紙片及び前記第四の葉書紙片の少なくとも圧着予定面の略全面に前記弱粘着剤層を形成し、前記第二の葉書紙片と前記第三の葉書紙片の対向する面の前記折目線に平行な両側縁部及び前記第三の葉書紙片と前記第四の葉書紙片の対向する面の前記折目線に平行な両側縁部に前記強粘着剤層をそれぞれ設け、前記折目線から遠い方の位置に設けられた前記側縁部の前記第二の葉書紙片と前記第四の葉書紙片に前記開封用ミシン目を設けて前記第二の葉書紙片と前記第三の葉書紙片と前記第四の葉書紙片が圧着されると共に、前記折目線で第一に葉書紙片が折り返されて第二の葉書紙片に重ねてなる往復葉書であることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の圧着葉書において、前記切目が、開封方向と同一方向の直線部と、該直線部の一端から前記強粘着剤層側から前記弱粘着剤層側に向かい前記直線部に対して鈍角で斜めに延びた斜線部とからなることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項記載の圧着葉書において、前記開封用ミシン目の開封開始位置に前記切目の前記直線部を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項5記載の本発明は、請求項1〜のいずれかに記載の圧着葉書において、前記基材に印刷を施す前に予め前記弱粘着剤層が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項6記載の本発明は、請求項1〜のいずれかに記載の圧着葉書において、前記基材に印刷を施した後に前記弱粘着剤層が設けられていることを特徴とするものである。
本発明は、少なくとも基材に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層を形成し、前記基材を折り返し又は積層して、対向する前記弱粘着剤層面同士を圧着して、前記弱粘着剤層が形成された略領域内に表示された秘密情報表示部を隠蔽することができる。また、前記基材を折り返し又は積層したときの秘密情報表示部の側縁部に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層が形成され、加圧により圧着された圧着葉書は、配達中等の取扱時においても圧着葉書紙片が剥離することがなく、秘密情報表示部が隠蔽されており、その内容の機密性を保持できる。
また、側縁部に設けられた開封用ミシン目が、間欠した切目からなり、該切目の一方の端が他方の端より前記強粘着剤層に近くなるように形成され、前記強粘着剤層に対して垂直に前記切目を投影した位置関係において、前記切目の一方の端が隣接する前記切目の他方の端と同じ位置か若しくは少なくとも重なる位置に形成され、隠蔽葉書の受取り手側では、開封方向が、前記切目の前記他方の端から前記一方の端に向かう方向となるようにして前記強粘着剤層側から前記弱粘着剤層側に向けて引張って開封することにより、開封用ミシン目に沿って開封でき、開封用ミシン目のアンカット部より紙剥けすることなく、しかも、側縁部を折り曲げることもなく、ワンタッチで容易に開封でき、弱粘着剤層間で剥離されて該弱粘着剤層が形成された略領域内に表示された秘密情報表示部に記入された内容を見ることができるという効果を奏する。さらに、開封用ミシン目をこのような構成とすることにより開封開始位置には切目が存在することになり、その部分より容易に開封できるものである。
また、前記切目が、開封方向と同一方向の直線部と、該直線部の一端から前記強粘着剤層側から前記弱粘着剤層側に向かい前記直線部に対して鈍角で斜めに延びた斜線部とからなり、圧着葉書の受取り手側では、開封方向を斜線部から直線部に向かう方向となるようにして強粘着剤層から弱粘着剤層に向けて引張って開封すると、切目の直線部から基材が引裂かれ隣接する切目の斜線部に案内されて開封方向が開封用ミシン目より逸れることなく開封用ミシン目に沿って確実に開封できる。また、開封用ミシン目の開封開始位置に前記切目の直線部が跨るように設けることによりスムースに開封開始ができる。
さらに、本発明の圧着葉書は、2つ折り圧着葉書、Z型に3つ折り圧着葉書、3つ折り往復葉書である圧着葉書、4つの葉書紙片から構成される往復葉書である圧着葉書等に好適である。
また、本発明の圧着葉書は、基材に印刷を施す前に予め弱粘着剤層を設けることができ、さらには基材に印刷を施した後に弱粘着剤層を設けることもでき、このように構成することにより、圧着葉書の製造工程に自由度が増し、生産計画を自在としたり、さらに種々の形態の圧着葉書に適用でき用途が拡がるという効果がある。
以下図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の圧着葉書の第一参考形態を示し、圧着する前の状態を示す平面図と断面図、図2は本発明の圧着葉書の第一参考形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図と部分拡大図、図3は本発明の圧着葉書の第二参考形態を示し、圧着する前の状態を示す平面図と断面図、図4は本発明の圧着葉書の第二参考形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図、図5は本発明の圧着葉書の第三参考形態を示し、圧着する前の状態を示す平面図と断面図、図6は本発明の圧着葉書の第三参考形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図、図7は本発明の圧着葉書の第四実施形態を示し、圧着する前の状態を示す平面図と断面図、図8は本発明の圧着葉書の第四実施形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図、図9は本発明の圧着葉書の第五実施形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図である。図中の符号1は弱粘着剤層、2、2a、2b、2c、2dは側縁部、2lは左側縁部、2rは右側縁部、3、3’、3a、3b、3c、3dは強粘着剤層、4は開封用ミシン目、5は郵便番号欄、6は宛名欄、7は情報表示部、8は切目、8aは直線部、8bは斜線部、9、9’は剥離開封開始位置、11、21、31、41、51は基材、12、22a、22b、32a、32bは折目線、42a、42b、52は折目線、13、14は葉書紙片、23、33、43、53は第一の葉書紙片、24、34、44、54は第二の葉書紙片、25、35、45、55は第三の葉書紙片、56は第四の葉書紙片、A、B、C、D、Eは圧着葉書、A’、C’、D’、E’は折畳み圧着された圧着葉書、hは一方の端、tは他方の端、Zは重なり部、αはミシン目、βは窓開き部、H13、H14、H23、H24は秘密情報表示部、H33、H34、H43、H44は秘密情報表示部をそれぞれ示す。
まず、図1、図2を用いて本発明の第一参考形態について説明する。図1は本発明の圧着葉書の第一参考形態を示し、(イ)は圧着する前の状態を示す平面図、(ロ)は(イ)のX−X線断面図を示す。図2は本発明の圧着葉書の第一参考形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図と部分拡大図であり、(イ)は表面から見た平面図、(ロ)は裏面から見た平面図、(ハ)は(イ)のX−X線断面図、(ニ)は開封用ミシン目の部分拡大図で(ロ)における円内の部分拡大したものを示す。図1に示すように圧着葉書Aは、基材11の略中央に設けられた折目線12を介して二つの葉書紙片13、14が折り曲げ可能に連接され、基材11の圧着予定面の略全面に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層1を形成し、折目線12に対向する基材11の両端に側縁部2、2を設け、側縁部2、2に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層3、3が形成されている。葉書紙片13の側縁部2には強粘着剤層3の折目線12側の近傍に開封用ミシン目4が設けられている。葉書紙片13、14の弱粘着剤層1が形成された略領域内に秘密情報記入領域とし、秘密情報表示部H13、H14が設けられている。
図2は、葉書紙片13、14に設けられた秘密情報表示部H13、H14に情報が印字された後に、折目線12にて折り返して弱粘着剤層1、1面同士を圧着して秘密情報表示部H13、H14を隠蔽した状態を示したものである。図2に示すように、葉書紙片14の外側面には、郵便番号欄5や宛名欄6等が印刷され、葉書紙片13の外側面には、例えば、情報表示部7が設けられ情報が印刷、印字されている。尚、葉書紙片13、14は連接されずに二枚の葉書紙片でもよく、この場合には、葉書紙片13、14の秘密情報表示部H13、H14に情報が印字された後に弱粘着剤層1、1の面を対向させて葉書紙片13、14を積層して弱粘着剤層1、1面同士を圧着して秘密情報表示部H13、H14が隠蔽される。
次に、図2を用いて本発明の要部について説明する。図2の(ニ)は開封用ミシン目4の部分拡大図であって、図2の(ロ)に示す円内を部分拡大したものである。図2に示すように、葉書紙片13の側縁部2の強粘着剤層3の折目線12側の近傍に開封用ミシン目4が設けられている。該開封用ミシン目4は、図2の(ニ)の部分拡大図に示すように間欠した切目8からなり、さらに該切目8は、開封方向(矢印で示す方向)と同一方向の直線部8aと、直線部8aの一端(図では下端)から強粘着剤層3側から弱粘着剤層1側に向かい直線部8aに対して鈍角で斜めに延びた斜線部8bとからなり、強粘着剤層3に対して垂直に切目8を投影した位置関係において、切目8の一方の端hが隣接する切目8の他方の端tと同じ位置か若しくは少なくとも重なる位置に形成され、その重なり部をZとするとZ≧0なるように配置されている。このような構成にすることにより、隠蔽葉書の受取り手側では、開封方向が、切目8の他方の端tから一方の端hに向かう方向(図では下から上に向かう方向)となるようにして剥離開封開始位置9より強粘着剤層3から弱粘着剤層1に向けて引張って開封することにより開封用ミシン目4に沿って容易に開封することができ、葉書紙片13、14の領域に形成された弱粘着剤層1により剥離可能に接着されているので葉書紙片13を剥離させ、見開き状態にすることにより葉書紙片13、14の秘密情報表示部H13、H14に印字された情報内容を見ることができる。さらにこのような構成にすることにより開封用ミシン目4のアンカット部より紙剥けすることなく、しかも、側縁部2を折り曲げることもなく、ワンタッチで容易に開封できる。さらに、開封用ミシン目4の切目8が重なり部Zを形成するように配置されているために、剥離開封開始位置9の端縁には斜線部8b及び/又は直線部8aが存在することになり、その部分より容易に開封できる。尚、切目8の構成は上記のような直線部8aと斜線部8bの構成や形状に限定されるものではなく、切目8の一方の端hが他方の端tより強粘着剤層3に近くなるように形成されていればよい。また、開封用ミシン目4の剥離開封開始位置9に切目8の直線部8aを設けることもでき、この構成にすることにより、剥離開封開始が一層、容易となるので好ましい。
次に、本発明の圧着葉書Aの使用方法を説明する。圧着葉書Aは、NIPなどのプリンターを用いて、図2に示すように、葉書紙片14の外側面には印刷された郵便番号欄5や宛名欄6に、郵便番号、住所、氏名等の公開情報を、葉書紙片13、14の内側面に設けられた秘密情報表示部H13、H14に例えば、生命保険契約内容通知等の秘密情報を印字する。その後、弱粘着剤層1を対向させ折目線12で二つ折りにして、弱粘着剤層1を全面密着させる。このとき同時に、図2の(ハ)に示すように、葉書紙片13の側縁部2に形成された強粘着剤層3と葉書紙片14の側縁部2に形成された強粘着剤層3とが重なり合って加圧され剥離不能に接着される。そして、折畳み圧着された圧着葉書A’をそのまま投函すればよい。
投函された折畳み圧着された圧着葉書A’は区分けされ受取り手側に配達される。折畳み圧着された圧着葉書A’は葉書紙片13の側縁部2と葉書紙片14の側縁部2が強粘着剤層3、3を介して剥離不能に接着されているために折畳み圧着された圧着葉書A’の郵送中に葉書紙片13と葉書紙片14が剥離して秘密情報表示部H13、H14が露出することがなく、印字された内容の機密性を保持できるものである。
次に、この折畳み圧着された圧着葉書A’を受取った受取り手は、葉書紙片13に設けられた剥離開封開始位置9より葉書紙片13を指で摘み開封用ミシン目4に沿って下から上の方向に強粘着剤層3側から弱粘着剤層1側に向けて葉書紙片13を引張ることにより開封用ミシン目4に沿って開封されると共に、弱粘着剤層1、1間で層間剥離して秘密情報表示部H13、H14に印字された内容等を視認できる。
次に、本発明の圧着葉書Aの層構成について説明する。基材11には上質紙、カード紙、コート紙、合成紙等が使用できる。弱粘着剤層1に使用される感圧粘着剤は、密着面の密着及び再剥離を容易にするように調整されており、例えば、以下に説明する粘着主剤、粘着力調整剤、添加物等が以下の割合で混合されている。
(1)粘着主剤 100重量部
(2)粘着力調整剤
針状物質の場合 10〜100(好ましくは10〜50)重量部
微粒状物質の場合 0〜50(好ましくは5〜30)重量部
上記両物質を混合した場合 10〜100重量部
(3)添加物
ワックス 0.01〜20重量部
紫外線吸収剤 微量
消泡剤 微量
消泡助剤 微量
(4)エマルジョン化成分
水 100〜500(好ましくは200〜300)重量部
乳化剤 0.5〜2重量部
樹脂 1〜50重量部
粘着主剤に使用される樹脂としては、天然ゴム(NR)、エステル化天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等が挙げられ、または、これらの混合物が挙げられる。これらの粘着主剤の混合にあたっては、その混合割合を適宜調整することによって、感圧粘着剤同士の自着性を保持しつつ、基材との密着性を自着性より大きくすることができる。好ましくは、加圧によって感圧粘着剤同士の自着性を発現する性質の高い天然ゴムに、基材との密着性、即ちアンカー効果を高める目的でポリメチルメタクリレートやスチレンブタジエンゴムを添加したものが挙げられる。ポリメチルメタクリレートは単独で用いるより、他の粘着主剤と混合して用いるとよい。このような粘着主剤は、通常粒径0.1μm〜3μm程度の微粒状のものが使用される。
粘着力調整剤は、粘着主剤の粘着力を調整するために混合され、針状物質若しくは微粒状物質又はこれらの混合物が用いられる。
<針状物質>
針状物質としては、無機物質、有機物質のいずれでもよく、その形状が略針状であればよく、偏平状、螺旋状、鱗片状等の様々な形態を持つものから任意に選択されるが、針状物質が特に好適である。針状物質としては平均長さは10μm〜20μm、また平均径としては0.2μm〜0.5μm程度のものが好ましい。針状物質は、感圧粘着剤をエマルジョンとし、塗布剤とした時の沈降性を低くするために見掛け比重が0.05〜0.6のものが好ましく、また、印刷加工やNIP適性を考慮すると、針状物質の弾性率としては10000kg/mm2 〜40000kg/mm2 のものが好ましい。このような針状物質としては、例えばガラス繊維、炭素繊維、PAN系繊維、金属結晶、金属化合物結晶等が挙げられ、粘着主剤とは親和性(相溶性)を有しないものであればよい。針状物質として好ましいものは、6−チタン酸カリウム(K2 O・6TiO2 )の結晶であり、水との相溶性はないが親和性を有し、また見掛け比重が0.2(真比重=3.3)、弾性率が28000kg/mm2 であり、感圧粘着剤成分として適している。
<微粒子状物質>
微粒状物質は、マイクロシリカ、合成ゼオライト、活性アルミナゲル、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク、クレー、カオリン、活性白土、アクリルビーズ、澱粉、セルロース、シラスバルーン等が挙げられ、その粒径は、10mμm〜30μm、好ましくは0.5μm〜10μmの範囲にあるものが好適である。また、針状物質と共に添加することにより、微粒状物質の添加量を少なくすることができると共に微粒状物質の粉落ちを防止することができる。
<添加物>
添加物として、ハンドリング性、NIPの搬送性能等の滑り性向上又は耐ブロッキング性向上のために、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス等のワックス類、劣化防止のために、アンモニア、エタノールアミン等の紫外線吸収剤などを添加してもよい。また、消泡剤として、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤(鉱物油系)を添加したり、さらに、消泡助剤として、シリカ等を添加してもよい。
<エマルジョン化成分>
前述した粘着主剤、粘着力調整剤、添加物は、水等の媒体に分散してエマルジョン状態で基材に塗布される。エマルジョン化の際には、必要に応じて乳化剤が添加される。乳化剤としては、オレイン酸石鹸、ひまし油カリウム石鹸、カゼイン、にかわ、ゼラチン等を使用できる。また、エマルジョン化したときの粘着主剤の2次凝集防止のために、粘着主剤と親和性を有しない樹脂を添加することができる。この樹脂としては、水分散性高分子ポリエステル、熱可塑性エラストマー、また、低密度ポリエチレン等の低分子ポリエチレン、アイオノマー、酢酸ビニル−オレフィン共重合体等が好適に使用できる。
このような感圧粘着剤の塗布量は、乾燥後で0.1g/m2 〜10g/m2 、好ましくは1.0g/m2 〜3.0g/m2 が好ましい。この範囲内であれば、感圧粘着剤上から印刷あるいは印字した時にインキが感圧粘着剤中を透過し、基材にまで到達させることができ、剥離した場合の印字層の転移を防止できる。さらには、ブロッキング、パイリング(粉落ち)等も防止でき、充分な密着性と印字性が得られる。
強粘着剤層3に使用される粘着剤には、例えば、NRを主成分として、酢酸ビニル、アクリル樹脂、SBR等を添加して、接着力を増加させたものが挙げられる。これらの成分を水と混合して、スプレー方式、グラビア方式、ノズル方式、フレキソ方式等の塗布方式で塗布される。
図3、図4は本発明の圧着葉書の第二参考形態を示し、図3の(イ)は圧着する前の状態を示す平面図、(ロ)は(イ)のX−X線断面図を示す。図4は圧着した状態を示す平面図と断面図であり、(イ)は表面から見た平面図、(ロ)は裏面から見た平面図、(ハ)は(イ)のX−X線断面図を示す。図3に示すように圧着葉書Bは、第一の葉書紙片23と第二の葉書紙片24と第三の葉書紙片25が折目線22a、22bを介して折り曲げ可能に連接されている。基材21の圧着予定面となる第一の葉書紙片23及び第二の葉書紙片24の略全面に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層1を形成し、基材21に形成された弱粘着剤層1の反対面に折目線22a、22bでZ型に3つ折りされ、対向する第二の葉書紙片24及び第三の葉書紙片25の略全面剥離可能に弱接着する弱粘着剤層1を設けると共に、第一の葉書紙片23の折目線22aに対向する端部と該端部と折目線22aでZ型に3つ折りされ対向する第二の葉書紙片24の端部で形成される側縁部2、2を設け、側縁部2、2に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層3、3を形成すると共に第一の葉書紙片23の側縁部2には強粘着剤層3の折目線22a側の近傍に開封用ミシン目4が設けられている。
図4は、第一の葉書紙片23、第二の葉書紙片24に設けられた秘密情報表示部H23、H24に情報が印字された後に、折目線22aにて折り返して弱粘着剤層1、1面同士を圧着して秘密情報表示部H23、H24を隠蔽すると共に第二の葉書紙片24及び第三の葉書紙片25に設けられた弱粘着剤層1面同士を接着した状態を示したものである。第三の葉書紙片25の外側面には、郵便番号欄5や宛名欄6等が印刷され、第一の葉書紙片23の圧着された状態での外側面には、例えば、情報表示部7が設けられ情報が印刷されている。第二の葉書紙片24及び第三の葉書紙片25に設けられた弱粘着剤層1面同士を接着した状態とした面には隠蔽情報を含まない情報が表示されたり、表示に必要がない場合には、強粘着剤により、剥離不能に接着してもよい。その他、第二参考形態の圧着葉書Bに使用される材料や使用方法等は第一参考形態と同じである。
図5、図6は本発明の圧着葉書の第三参考形態を示し、図5の(イ)は圧着する前の状態を示す平面図、(ロ)は(イ)のX−X線断面図を示す。図6は圧着した状態を示す平面図と断面図であり、(イ)は表面から見た平面図、(ロ)は裏面から見た平面図、(ハ)は(イ)のX−X線断面図を示す。図5に示すように圧着葉書Cは、第一の葉書紙片33と第二の葉書紙片34と第三の葉書紙片35が折目線32a、32bを介して折り曲げ可能に連接された基材31の圧着予定面の略全面に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層1を形成し、折目線32a、32bでZ型に3つ折りされ、第一の葉書紙片33の折目線32aに対向する端部と折り曲げられて該端部と対向する第二の葉書紙片34の端部で形成される左側縁部2l、2l及び第三の葉書紙片35の折目線32bに対向する端部と折り曲げられて該端部と対向する第二の葉書紙片34の端部で形成される右側縁部2r、2rに加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層3、3’を形成すると共に第一の葉書紙片33の左側縁部2lには強粘着剤層3の折目線32a側の近傍、及び第三の葉書紙片35の右側縁部2rには強粘着剤層3’の折目線32b側の近傍に開封用ミシン目4、4がそれぞれ設けられている。
図6は、第一の葉書紙片33、第二の葉書紙片34に設けられた秘密情報表示部H33、H34及び第二の葉書紙片34に設けられた秘密情報表示部H34の反対面と第三の葉書紙片35に設けられた秘密情報表示部(図示しない)に情報が印刷もしくは印字された後に、折目線32a、32bでZ型に三つ折りして折畳み弱粘着剤層1、1面同士を圧着して秘密情報表示部を隠蔽した状態を示したものである。尚、第二の葉書紙片34には表裏両面に秘密情報表示部が設けられることとなり、第一参考形態、第二参考形態よりも秘密情報表示部の領域を2倍有するものである。第三の葉書紙片35の外側面には、郵便番号欄5や宛名欄6等が印刷され、さらに上部には窓開き部βが設けられ、該窓開き部βを通して対向する第二の葉書紙片34の面に印刷された郵便はがきの文字が見えている。第一の葉書紙片33の圧着された状態での外側面には、例えば、情報表示部7が設けられ情報が印刷されている。
折畳み圧着された圧着葉書C’の受取り手は、第一の葉書紙片33に設けられた剥離開封開始位置9より開封用ミシン目4に沿って下から上の方向に強粘着剤層3側から弱粘着剤層1側に向けて第一の葉書紙片33を引張ることにより開封用ミシン目4に沿って開封されると共に、弱粘着剤層1、1間で層間剥離して秘密情報表示部H33、H34に印刷もしくは印字された内容等を視認できる。同様に第三の葉書紙片35に設けられた剥離開封開始位置9’より開封用ミシン目4に沿って開封し、第二の葉書紙片34の秘密情報表示部H34の反対面及び第三の葉書紙片35に設けられた秘密情報表示部の内容を視認できる。その他、使用される材料等は第一参考形態と同じである。
図7、図8は本発明の圧着葉書の第四実施形態を示し、図7の(イ)は圧着する前の状態を示す表面から見た平面図、(ロ)は圧着する前の状態を示す裏面から見た平面図、(ハ)は(ロ)のX−X線断面図を示す。図8は圧着した状態を示す平面図と断面図であり、(イ)は見開き状態にして内側から見た平面図、(ロ)は見開き状態にして外側から見た平面図、(ハ)は(イ)のX−X線断面図を示す。図7に示すように圧着葉書Dは、往復葉書であって、第一の葉書紙片43と第二の葉書紙片44と第三の葉書紙片45が折目線42a、42bを介して折り曲げ可能に連接された基材41において、連続する第一の葉書紙片43と第二の葉書紙片44の圧着予定面の略全面に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層1を形成し、折目線42a、42bで3つ折りされ、弱粘着剤層1を形成した第一の葉書紙片43の折目線42aと対向する端部と該端部に折り畳まれて対向する第二の葉書紙片44の端部で形成される側縁部2、2を設け、該側縁部に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層3、3を形成すると共に第一の葉書紙片43の側縁部2には強粘着剤層3の折目線42a側の近傍に開封用ミシン目4が設けられている。尚、弱粘着剤層1は第一の葉書紙片43と第二の葉書紙片44に設ける代わりに連続する第二の葉書紙片44と第三の葉書紙片45に設けてもよい。この場合には、第三の葉書紙片45の折目線42bに対向する側縁部に開封用ミシン目4を設ければよい。
図8は、第一の葉書紙片43、第二の葉書紙片44に設けられた秘密情報表示部H43、H44に情報が印刷もしくは印字された後に、折目線42aで弱粘着剤層1、1面同士を重ね、さらに折目線42bで第三の葉書紙片45を第一の葉書紙片43に重なるように三つ折りして折畳み、弱粘着剤層1、1面同士を圧着して秘密情報表示部H43、H44を隠蔽した後に第三の葉書紙片45を見開きの状態にした状態を示している。第二の葉書紙片44の外側面には、郵便番号欄5や宛名欄6等が印刷され、第一の葉書紙片43の圧着された状態での外側面には、例えば、情報表示部7が設けられ情報が印刷されている。第三の葉書紙片45は折目線42bで見開きできる返信用の葉書となっており折目線42bで切取りできるものである。
折畳み圧着された圧着葉書D’の受取り手は、第一の葉書紙片43に設けられた剥離開封開始位置9より開封用ミシン目4に沿って下から上の方向に強粘着剤層3側から弱粘着剤層1側に向けて第一の葉書紙片43を引張ることにより開封用ミシン目4に沿って開封されると共に、弱粘着剤層1、1間で層間剥離して秘密情報表示部H43、H44に印刷もしくは印字された内容等を視認できる。第三の葉書紙片45は折目線42bで切取り返信葉書として使用される。その他、使用される材料等は第一参考形態と同じである。
図9は本発明の圧着葉書の第五実施形態を示す。図9は圧着した状態を示す平面図と断面図であり、(イ)は見開き状態にして内側から見た平面図、(ロ)は見開き状態にして外側から見た平面図、(ハ)は(イ)のX−X線断面図を示す。図9に示すように折畳み圧着された圧着葉書E’は、往復葉書であって、基材51からなる第一の葉書紙片53、第二の葉書紙片54、第三の葉書紙片55及び第四の葉書紙片56がこの順に折り返し又は積層して構成されている。第一の葉書紙片53と第三の葉書紙片55が折目線52を介して折り曲げ可能に連接され、第二の葉書紙片54、第三の葉書紙片55及び第四の葉書紙片56の圧着予定面の略全面に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層1を形成し、第二の葉書紙片54と第三の葉書紙片55の対向する面の折目線52に平行な両側縁部2a、2b及び第三の葉書紙片55と第四の葉書紙片56の対向する面の折目線52に平行な両側縁部2c、2dに加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層3a、3b、3c、3dがそれぞれ設けられている。さらに、第三の葉書紙片55に設けられた第二の葉書紙片54と対向する面の強粘着剤層3a、3bと第四の葉書紙片56と対向する面の強粘着剤層3c、3dとの位置が折目線52に対して異なる位置に設けられている。また、折目線52から遠い方の位置に設けられた第二の葉書紙片54の側縁部2bと第四の葉書紙片56の側縁部2dには強粘着剤層3b及び3dの折目線52側の近傍に開封用ミシン目4がそれぞれ設けられている。さらに、第二の葉書紙片54に設けられた強粘着剤層3a及び第四の葉書紙片56に設けられた強粘着剤層3cの弱粘着剤層1側近傍にミシン目αが設けられ第二の葉書紙片54及び第四の葉書紙片56を開封用ミシン目4で開封し弱粘着剤層1で剥離したときに該ミシン目αで折り返して見開きの状態が保持できるようになっている。
図9に示すように、第二の葉書紙片54の第三の葉書紙片55に対向する面、第三の葉書紙片55の第二の葉書紙片54に対向する面及び第四の葉書紙片56に対向する面、第四の葉書紙片56の第三の葉書紙片55に対向する面には、図示しないが秘密情報表示部が設けられており、該秘密情報表示部に情報が印刷もしくは印字された後に、第二の葉書紙片54、第三の葉書紙片55及び第四の葉書紙片56の順に積層し、折目線52で折り返した第一の葉書紙片53が第二の葉書紙片54の上に重なるように折畳み、弱粘着剤層1、1面同士及び強粘着剤層3a、3b、3c、3d面同士を圧着して秘密情報表示部を隠蔽している。図9は折畳み圧着された圧着葉書E’の第一の葉書紙片53を見開きの状態にした状態を示している。第四の葉書紙片56の外側面には、郵便番号欄5や宛名欄6等が印刷され、さらに上部には窓開き部βが設けられ、該窓開き部βを通して対向する第三の葉書紙片55の面に印刷された郵便往復葉書の文字が見えている。第二の葉書紙片54の第一の葉書紙片53に対向する面には、例えば、情報表示部7が設けられ情報が印刷されている。第一の葉書紙片53は折目線52で見開きできる返信用の葉書となっており第二の葉書紙片54に対向する面には受取人宛の住所や宛名等が印刷されており折目線52で切取り使用できるものである。
折畳み圧着された圧着葉書E’の受取り手は、第二の葉書紙片54に設けられた剥離開封開始位置9より開封用ミシン目4に沿って下から上の方向に強粘着剤層3b側から弱粘着剤層1側に向けて第二の葉書紙片54を引張ることにより開封用ミシン目4に沿って開封されると共に、弱粘着剤層1、1間で層間剥離して第二の葉書紙片54及び第三の葉書紙片55に設けられた秘密情報表示部に印刷もしくは印字された内容等を視認できる。同様に第四の葉書紙片56に設けられた剥離開封開始位置9’より開封用ミシン目4に沿って開封し、第四の葉書紙片56の秘密情報表示部及び第三の葉書紙片55に設けられた秘密情報表示部の内容を視認できる。受け取り手は第一の葉書紙片53を折目線52で切取り返信葉書として使用する。その他、使用される材料等は第一参考形態と同じである。
本発明の圧着葉書の第一参考形態を示し、圧着する前の状態を示す平面図と断面図である。 本発明の圧着葉書の第一参考形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図である。 本発明の圧着葉書の第二参考形態を示し、圧着する前の状態を示す平面図と断面図である。 本発明の圧着葉書の第二参考形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図である。 本発明の圧着葉書の第三参考形態を示し、圧着する前の状態を示す平面図と断面図である。 本発明の圧着葉書の第三参考形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図である。 本発明の圧着葉書の第四実施形態を示し、圧着する前の状態を示す平面図と断面図である。 本発明の圧着葉書の第四実施形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図である。 本発明の圧着葉書の第五実施形態を示し、圧着した状態を示す平面図と断面図である。
符号の説明
1 弱粘着剤層
2、2a、2b、2c、2d 側縁部
2l 左側縁部
2r 右側縁部
3、3’、3a、3b、3c、3d 強粘着剤層
4 開封用ミシン目
5 郵便番号欄
6 宛名欄
7 情報表示部
8 切目
8a 直線部
8b 斜線部
9、9’ 剥離開封開始位置
11、21、31、41、51 基材
12、22a、22b、32a、32b 折目線
42a、42b、52 折目線
13、14 葉書紙片
23、33、43、53 第一の葉書紙片
24、34、44、54 第二の葉書紙片
25、35、45、55 第三の葉書紙片
56 第四の葉書紙片
A、B、C、D、E 圧着葉書
A’、C’、D’、E’ 折畳み圧着された圧着葉書
h 一方の端
t 他方の端
Z 重なり部
α ミシン目
β 窓開き部
H13、H14、H23、H24 秘密情報表示部
H33、H34、H43、H44 秘密情報表示部

Claims (6)

  1. 少なくとも基材に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層を形成し、前記基材を折り返し又は積層して、対向する前記弱粘着剤層面同士を圧着して、前記弱粘着剤層が形成された略領域内に表示された秘密情報表示部を隠蔽したのちに、前記弱粘着剤層間から剥離する圧着葉書であって、前記基材を折り返し又は積層したときの秘密情報表示部の側縁部に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層を形成し、該側縁部に開封用ミシン目を設け、前記開封用ミシン目が、間欠した切目からなり、該切目の一方の端が他方の端より前記強粘着剤層に近くなるように形成され、前記強粘着剤層に対して垂直に前記切目を投影した位置関係において、前記切目の一方の端が隣接する前記切目の他方の端と同じ位置か若しくは少なくとも重なる位置に形成され、開封方向が、前記切目の前記他方の端から前記一方の端に向かう方向となるようにして前記強粘着剤層から前記弱粘着剤層に向けて引張って開封する圧着葉書であって、
    第一の葉書紙片と第二の葉書紙片と第三の葉書紙片が折目線を介して折り曲げ可能に連接された前記基材において、連続する前記第一の葉書紙片と第二の葉書紙片又は前記第二の葉書紙片と前記第三の葉書紙片の少なくとも圧着予定面の略全面に前記弱粘着剤層を形成し、前記折目線で3つ折りされ、前記弱粘着剤層を形成した前記第一の葉書紙片又は前記第三の葉書紙片の前記折目線と対向する端部と該端部に前記折目線で3つ折りされ対向する前記第二の葉書紙片の端部で形成される側縁部を設け、該側縁部に前記強粘着剤層を形成すると共に前記開封用ミシン目を設けて前記折目線で3つ折りにして圧着した往復葉書であることを特徴とする圧着葉書。
  2. 少なくとも基材に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層を形成し、前記基材を折り返し又は積層して、対向する前記弱粘着剤層面同士を圧着して、前記弱粘着剤層が形成された略領域内に表示された秘密情報表示部を隠蔽したのちに、前記弱粘着剤層間から剥離する圧着葉書であって、前記基材を折り返し又は積層したときの秘密情報表示部の側縁部に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層を形成し、該側縁部に開封用ミシン目を設け、前記開封用ミシン目が、間欠した切目からなり、該切目の一方の端が他方の端より前記強粘着剤層に近くなるように形成され、前記強粘着剤層に対して垂直に前記切目を投影した位置関係において、前記切目の一方の端が隣接する前記切目の他方の端と同じ位置か若しくは少なくとも重なる位置に形成され、開封方向が、前記切目の前記他方の端から前記一方の端に向かう方向となるようにして前記強粘着剤層から前記弱粘着剤層に向けて引張って開封する圧着葉書であって、
    前記基材からなる第一の葉書紙片、第二の葉書紙片、第三の葉書紙片及び第四の葉書紙片がこの順で折り返し又は積層して構成され、前記第一の葉書紙片と前記第三の葉書紙片が折目線を介して折り曲げ可能に連接され、前記第二の葉書紙片、前記第三の葉書紙片及び前記第四の葉書紙片の少なくとも圧着予定面の略全面に前記弱粘着剤層を形成し、前記第二の葉書紙片と前記第三の葉書紙片の対向する面の前記折目線に平行な両側縁部及び前記第三の葉書紙片と前記第四の葉書紙片の対向する面の前記折目線に平行な両側縁部に前記強粘着剤層をそれぞれ設け、前記折目線から遠い方の位置に設けられた前記側縁部の前記第二の葉書紙片と前記第四の葉書紙片に前記開封用ミシン目を設けて前記第二の葉書紙片と前記第三の葉書紙片と前記第四の葉書紙片が圧着されると共に、前記折目線で第一に葉書紙片が折り返されて第二の葉書紙片に重ねてなる往復葉書であることを特徴とする圧着葉書。
  3. 前記切目が、開封方向と同一方向の直線部と、該直線部の一端から前記強粘着剤層側から前記弱粘着剤層側に向かい前記直線部に対して鈍角で斜めに延びた斜線部とからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧着葉書。
  4. 前記開封用ミシン目の開封開始位置に前記切目の前記直線部を設けたことを特徴とする請求項3記載の圧着葉書。
  5. 前記基材に印刷を施す前に予め前記弱粘着剤層が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の圧着葉書。
  6. 前記基材に印刷を施した後に前記弱粘着剤層が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の圧着葉書。
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