JP2012121236A - 隠蔽葉書 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】折り畳み線で連接された葉書上紙片と葉書下紙片とからなる矩形状の基材シートの片面に、接着後に剥離可能な接着剤が塗布され、前記基材シートが前記折り畳み線から前記接着剤が塗布された部分を内側にして2つ折りされ、前記葉書上紙片と前記葉書下紙片が剥離可能に接着された隠蔽葉書であって、前記葉書上紙片と前記葉書下紙片とが重ねられた紙片の角部が、接着後に剥離しない性質の強接着剤で強接着されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
これらの隠蔽葉書では、葉書サイズの2倍の大きさを有する葉書用紙の一方の面に、接着後に剥離可能な性質を有する接着剤を塗布させ、その葉書用紙の略中央部分から2つ折りして加圧するなどして、内部に記載された情報が受取人に届く前に第三者が見られない状態として郵送することができる。
しかしながら、この葉書が郵送された後、第三者が不正にこれらの隠蔽葉書を見開いて内部に記載された情報を盗み見た場合でも、その第三者が再度2つに折り畳んで加圧機で加圧すれば、剥離可能な接着剤により接着されて元の葉書状態に戻せることから、情報のセキュリティー上の問題があった。
この場合、特に開封履歴として不正に一旦見開らかれたこと自体が証拠として残らないために、情報漏洩の不正行為が継続的に行なわれたとしても、本来の受取人がいつまでも気づかないという問題がある。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る隠蔽葉書1は、それぞれ略葉書サイズの大きさを有する葉書上紙片2aと葉書下紙片2bとが連接された基材シート2からなる。
基材シート2の左右方向の略中央には立て方向に折り畳用のミシン目3が形成され、この折り畳用のミシン目3から基材シート2が2つに折り畳まれる。
基材シート2の片面であって、折り畳用のミシン目3から基材シート2が2つに折り畳まれる内側となる面には、接着後に剥離可能な接着剤4が塗布されている。
粘着主剤 100重量部
粘着力調整剤
針状物質の場合 10〜100(好ましくは10〜50)重量部
微粒状物質の場合 0〜50(好ましくは5〜30)重量部
上記両物質混合の場合 10〜100重量部
添加物
ワックス 0.01〜20重量部
紫外線吸収剤 微量
消泡剤 微量
消泡助剤 微量
エマルジョン化成分
水 100〜500(好ましくは200〜300)重量部
乳化剤 0.5〜2重量部
樹脂 1〜50重量部
これらの粘着主剤の混合にあたっては、その混合割合を適宜調整することによって、感圧粘着剤同士の自着性を保持しつつ、基材との密着性を自着性より大きくすることができる。
ポリメチルメタクリレートは単独で用いるより、他の粘着主剤と混合して用いるとよい。
このような粘着主剤は、通常粒径0.1μm〜3μm程度の微粒状のものが使用される。
また、針状物質としては、無機物質、有機物質のいずれでもよく、その形状が略針状であればよく、偏平状、螺旋状、鱗片状等の様々な形態を持つものから任意に選択されるが、針状物質が特に好適である。
針状物質として、平均長さは10μm〜20μm、また平均径としては0.2μm〜0.5μm程度のものが好ましい。
針状物質は、感圧粘着剤をエマルジョンとし、塗布剤とした時の沈降性を低くするために見掛け比重が0.05〜0.6のものが好ましい。
また、針状物質と共に添加することにより、微粒状物質の添加量を少なくすることができると共に微粒状物質の粉落ちを防止することができる。
また、消泡剤として、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤(鉱物油系)を添加したり、さらに、消泡助剤として、シリカ等を添加してもよい。
エマルジョン化の際には、必要に応じて乳化剤が添加される。乳化剤としては、オレイン酸石鹸、ひまし油カリウム石鹸、カゼイン、にかわ、ゼラチン等を使用できる。
また、エマルジョン化したときの粘着主剤の2次凝集防止のために、粘着主剤と親和性を有しない樹脂を添加することができる。
この樹脂としては、水分散性高分子ポリエステル、熱可塑性エラストマー、また、低密度ポリエチレン等の低分子ポリエチレン、アイオノマー、酢酸ビニル−オレフィン共重合体等が好適に使用できる。
この範囲内であれば、感圧粘着剤上から印刷あるいは印字した時にインキが感圧粘着剤中を透過し、基材にまで到達させることができ、剥離した場合の印字層の転移を防止できる。
更には、ブロッキング、パイリング(粉落ち)等も防止でき、充分な密着性と印字性が得られる。
このコーナーカット5は、基材シート2を折り畳用のミシン目3から2つに折り畳んで加圧し接着状態の葉書とした場合に、コーナーカット5の部分から重ね合わされた葉書上紙片2aと葉書下紙片2bを剥離する際に指で摘むなどして見開きやすくするために形成されている。
この強接着剤は、重ねられた葉書上紙片2aと葉書下紙片2bの少なくとも1つの角を中心とした外周の2辺を含む三角形状の領域に設けられている。
そして、この強接着剤6a,6bが塗布されているそれぞれの領域は、基材シート2を折り畳用のミシン目3から2つに折り畳んだ際に重なる領域となっている。
したがって、本発明の隠蔽葉書1は、基材シート2の一方の面上に、接着後に剥離可能な接着剤4と、接着後に剥離しない性質の強接着剤6a,6bがそれぞれ塗布されている領域がある。
尚、接着後に剥離しない性質の強接着剤6a,6bは、必ずしも加圧により接着する性質の接着剤でなくてもよく、接着後に剥離しない性質を有する従来から公知の強接着剤を用いることができる。
次に、接着後にも剥離可能な感圧性接着剤(商品名:プラスサイズOP5250/互応化学社製)を用いて、基材シート2の左右側の上方の角部分の領域を除く他の領域上面に塗布量4〜8g/m2で塗布を行った。
また、強接着剤である感圧性接着剤(商品名:AQ553/日本NSC社製)を用いて、基材シート2の左右側の上方の角部分の領域上面に塗布量4〜8g/m2で塗布を行った。
上記のように2つに折りされた葉書をコーナーカット5の部分から剥離させたところ、剥離可能な感圧性接着剤が塗布された部分は用紙の表面が傷つかない状態でめくり上げられたが、基材シート2の左右側の上方の角部分の領域上面に、接着後に剥離しない性質を有する強接着剤である感圧性接着剤が塗布された部分の領域では、用紙の表面が剥ぎ取られ傷ついた状態が生じた。
2 基材シート
2a 葉書上紙片
2b 葉書下紙片
3 折り畳用のミシン目
4 接着後に剥離可能な接着剤
5 コーナーカット
6a,6b 接着後に剥離しない性質の強接着剤
Claims (3)
- 折り畳み線で連接された葉書上紙片と葉書下紙片とからなる矩形状の基材シートの片面に、接着後に剥離可能な接着剤が塗布され、前記基材シートが前記折り畳み線から前記接着剤が塗布された部分を内側にして2つ折りされ、前記葉書上紙片と前記葉書下紙片が剥離可能に接着された隠蔽葉書であって、
前記葉書上紙片と前記葉書下紙片とが重ねられた紙片の角部が、接着後に剥離しない性質の強接着剤で強接着されていることを特徴とする隠蔽葉書。 - 前記強接着剤が、剥離後に再度接着不能な性質を有する接着剤により構成されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽葉書。
- 前記強接着剤が、前記重ねられた紙片の角部のうち、2つ折りされた折部側を除く他の1箇所の角部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽葉書。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010274218A JP2012121236A (ja) | 2010-12-09 | 2010-12-09 | 隠蔽葉書 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010274218A JP2012121236A (ja) | 2010-12-09 | 2010-12-09 | 隠蔽葉書 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012121236A true JP2012121236A (ja) | 2012-06-28 |
Family
ID=46503234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010274218A Pending JP2012121236A (ja) | 2010-12-09 | 2010-12-09 | 隠蔽葉書 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012121236A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04148995A (ja) * | 1990-10-12 | 1992-05-21 | Rineishiya:Kk | 多層情報記録紙 |
JPH0560871U (ja) * | 1992-01-31 | 1993-08-10 | トッパン・ムーア株式会社 | 重ね合わせ接着用シート |
JPH11188977A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-13 | Dainippon Printing Co Ltd | メールフォーム |
JP2010247473A (ja) * | 2009-04-17 | 2010-11-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 印刷物及びその製造方法 |
-
2010
- 2010-12-09 JP JP2010274218A patent/JP2012121236A/ja active Pending
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