JP4987233B2 - レーザ走査型顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、標本に対して光ビームを2次元走査し、標本からの光を検出するレーザ走査型顕微鏡に関するものである。
従来、顕微鏡として、レーザ光源からのレーザ光を対物レンズにより標本上に集光させ、その集光点をスキャナを用いて光学的に2次元走査し、標本からの蛍光、透過光、又は反射光を再び対物レンズを通し光検出手段で検出し、ここでの検出光を光電変換して電気信号に変換し、変換した電気信号に基づいて走査画像データを形成するようにしたレーザ走査型顕微鏡が知られている。
ところで、レーザ走査型顕微鏡では、標本から発せられる蛍光を検出する場合、光検出手段に検出対象の蛍光の波長を透過する光学フィルタを設け、この光学フィルタを通った蛍光のみを検出するようになっている。したがって、例えば、新たに試薬が開発され、かかる試薬が発する波長の異なる蛍光を検出するような場合は、後から、蛍光に対応する波長域の光学フィルタを新たに追加するなどの対応が必要となる。
そこで、従来、例えば、特許文献1に開示されるように、試薬から発せられる蛍光を回折格子を用いて蛍光スペクトルに分光し、この蛍光スペクトルを複数の検出チャンネルを有するマルチチャンネル検出器で検出し、必要な波長を電気的に合成して出力するような方法が考案されている。このような特許文献1によれば、いかなる波長の蛍光にも対応できるので、新規に用いられる試薬の蛍光に対して光学フィルタの追加などが必要でなくなる。
また、特許文献2に開示されるように、波長特性の異なる複数の短波長透過フィルタと長波長透過フィルタを用い、これら短波長透過フィルタと長波長透過フィルタを組み合わせることで所望のバンドパスフィルタを構成するものもある。このような特許文献2によれば、波長の異なる複数のフィルタを簡単に交換できるので、新規に用いられる試薬の蛍光に対しても、新たに光学フィルタを追加することなく簡単に対応できる。
特開2003−185582号公報 特開2000−56228号公報
ところが、特許文献1のものは、蛍光を蛍光スペクトルに分光する回折格子、複数の検出チャンネルを有するマルチチャンネル検出器を始めとして、結像ミラーなどを必要とするため光学系の構成が複雑となり、コスト的に高価なものになってしまう。また、マルチチャンネル検出器は、単独のものより感度が低い。このため、高感度にS/Nの良い画像を取得するには不利である。特に、近年、生きた細胞の観察に用いられるものでは、励起光による細胞のダメージや励起光による退色の影響を排除するため、励起光を弱めるようにしているが、これにともない検出する蛍光の光量も小さくなっており、このことからも感度の低いマルチチャンネル検出器による検出がより困難になっている。
また、蛍光が微弱な場合は、検出時間を長くして検出することが考えられるが、生きた細胞の観察の場合、比較的早い反応の検出が難しくなってしまう。さらに、マルチチャンネル検出器からの出力の状態を改善するため、マルチチャンネル検出器の出力を電気的に処理する回路のA/D変換器などの間でアナログ的にマルチプレクスすることなども考えられているが、マルチチャンネル検出器のS/Nの悪い出力では、輝度は改善されるものの、せいぜいA/D変換器のS/N程度しか改善することができない。
一方、特許文献2のものは、短波長透過フィルタと長波長透過フィルタを組み合わせるようにしているが、それぞれのフィルタは、それぞれ独立した波長の異なるフィルタを並べて設けるようにしたものであり、一般的に市販されているフィルタチェンジャーと変りがない。このことは、各波長ごとのフィルタは、単体でのサイズも大きくなるため、これらのフィルタにより構成された短波長透過フィルタと長波長透過フィルタをレーザ走査型顕微鏡の光学系に組み込むと、顕微鏡全体が大型化してしまう。また、例えば、多くの試薬を使用するため、これら試薬に対応するのに、さらに多くのフィルタを必要とするような場合は、実用的な大きさに収まらないという問題が生じる。
また、特許文献2には、可変フィルタ方式のものも開示されている。しかし、このようなフィルタは、アナログ的にフィルタ特性が変化するものであるため、各波長の透過特性の立ち上がり(立ち下がり)に傾きが存在し、この傾きも通過するビーム径によって影響を受けるようになる。例えば、400〜700nmの波長域に対応するのに、仮にビーム径を現実的に最小にできる1mmとし、このときの透過特性の波長の傾きを1nmにしようとすると、フィルタ全体として、実に300mmものサイズのものが必要となり、大型化が避けられない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、小型で、任意に波長領域を選択することができ、高感度にS/Nの良好な画像を検出することが可能なレーザ走査型顕微鏡を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、レーザ光源からのレーザ光を対物レンズを介して標本面上に集光するとともに、光学的に2次元走査し、前記標本からの蛍光を光検出手段により検出するレーザ走査型顕微鏡において、共通基板上に波長域の異なる多数の独立したフィルタセルを並べて形成したショートパスフィルタと、共通基板上に波長域の異なる多数の独立したフィルタセルを並べて形成したロングパスフィルタと、前記対物レンズと前記光検出手段との間に配置された共焦点ピンホールと、前記共焦点ピンホールと前記光検出手段との間に配置され、前記共焦点ピンホールを通過した光を集光させる結像レンズと、を具備し、前記ショートパスフィルタおよび前記ロングパスフィルタを前記結像レンズの焦点位置近傍の検出光路上に配置するとともに、これらショートパスフィルタとロングパスフィルタのそれぞれのフィルタセルの組み合わせにより、所望の波長領域のバンドパスフィルタを構成可能としたことを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1記載のレーザ走査型顕微鏡において、前記ショートパスフィルタと前記ロングパスフィルタのそれぞれのフィルタセルは、成膜により形成される成膜フィルタからなり、光透過部材からなる前記共通基板上に、波長域の異なるものが並べて形成されることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載のレーザ走査型顕微鏡において、前記ショートパスフィルタと前記ロングパスフィルタの少なくとも1つがレーザカットオフフィルタを兼ねた特性を有することを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載のレーザ走査型顕微鏡において、前記ロングパスフィルタは、前記レーザ光源からの前記レーザ光と前記標本からの前記蛍光を分離する光学素子を兼ねることを特徴としている。
以上述べたように本発明によれば、小型で、任意に波長領域を選択することができ、高感度にS/Nの良好な画像を検出することが可能なレーザ走査型顕微鏡を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に従い説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかるレーザ走査型顕微鏡の概略構成を示している。
図において、1はレーザユニットで、このレーザユニット1には、波長の異なるレーザ光を発振するレーザ光源2、3、4が設けられている。
レーザ光源2からのレーザ光の光路上には、反射ミラー5が配置されている。また、レーザ光源3からのレーザ光の光路上には、反射ミラー5で反射されるレーザ光との交点上にダイクロイックミラー6が配置されている。ダイクロイックミラー6は、これら2つのレーザ光路を合成するもので、レーザ光源3からのレーザ光を反射し、反射ミラー5で反射されるレーザ光を透過するようになっている。また、レーザ光源4からのレーザ光の光路上には、ダイクロイックミラー6で合成されたレーザ光との交点上にダイクロイックミラー7が配置されている。ダイクロイックミラー7は、これら2つのレーザ光路を合成するもので、レーザ光源4からのレーザ光を透過し、ダイクロイックミラー6からのレーザ光を反射するようになっている。
ダイクロイックミラー7により合成されたレーザ光の光路上には、ダイクロイックミラー8が配置されている。ダイクロイックミラー8は、ダイクロイックミラー7からのレーザ光(励起光)を透過し、後述する標本15から発せられる蛍光を反射するようになっている。
ダイクロイックミラー8の透過光路には、走査光学ユニット9が配置されている。この走査光学ユニット9は、直交する2方向に光を偏向するための2枚のミラー9a、9bを有し、これらのミラー9a、9bにより標本15上に集光されるレーザ光を2次元方向に走査するようになっている。
走査光学ユニット9により2次元走査されたレーザ光の光路上には、瞳投影レンズ10、反射ミラー11、結像レンズ12、対物レンズ13が配置されている。瞳投影レンズ10は、レーザ光によるビーム径を対物レンズ13の瞳径に変更するものである。結像レンズ12は、瞳投影レンズ10を透過したレーザ光を対物レンズ13を介して標本15の焦点位置に集光させるものである。
これにより、走査光学ユニット9で2次元走査されたレーザ光は、瞳投影レンズ10、反射ミラー11、結像レンズ12、対物レンズ13を介してステージ14に載置された標本15の焦点位置に結像され、標本15から発せられた蛍光は、上述したと逆の光路をたどって対物レンズ13、結像レンズ12、反射ミラー11、瞳投影レンズ10、走査光学ユニット9を介してダイクロイックミラー8まで戻るようになっている。
ダイクロイックミラー8の蛍光の反射光路上には、光検出手段を構成するコンフォーカルレンズ16および共焦点ピンホール17が配置されている。共焦点ピンホール17は、対物レンズ13の焦点と光学的に共役な位置に配置され、標本15からの検出光のうち合焦の成分を通過し、非合焦の成分を遮断して高い空間分解能を与えるためのものである。
共焦点ピンホール17の透過光路上には、ダイクロイックミラー18が配置されている。ダイクロイックミラー18は、波長に応じて光路を分岐するもので、一方の波長を反射し、他方の波長を透過させる特性を有したものが用いられている。
ダイクロイックミラー18を透過した、ほぼ平行光の光路上には、第1のフィルタユニット19を構成するショートパスフィルタ20およびロングパスフィルタ21と、ホトマルなどに代表される微弱な光を検出するための第1の光検出器22が配置されている。また、ダイクロイックミラー18の反射した、ほぼ平行光の光路上には、第2のフィルタユニット23を構成するショートパスフィルタ24およびロングパスフィルタ25と、ホトマルなどに代表される微弱な光を検出するための第2の光検出器26が配置されている。
この場合、第1のフィルタユニット19は、ショートパスフィルタ20とロングパスフィルタ21の組み合わせにより、所定の波長領域のバンドパスフィルタの特性を得られ、同様に、第2のフィルタユニット23は、ショートパスフィルタ24とロングパスフィルタ25の組み合わせにより、所定の波長領域のバンドパスフィルタの特性を得られるようになっている。
ショートパスフィルタ20は、図2(a)に示すように共通基板として光透過部材からなる長方形の基板201上の長手方向に沿って独立したフィルタセル202a、202b、…が多数形成されている。これらフィルタセル202a、202b、…は、基板201上に成膜により形成される成膜フィルタからなるもので、基板201の一方端部から他方端部に向けて、波長域が僅かずつ異なるものが並べて形成されている。図2(b)は、これら複数のフィルタセル202a、202b、…にそれぞれ対応する特性203a、203b、…を示している。
この場合、基板201上へのフィルタセル202a、202b、…の形成は、基板201を所定寸法ずつステップ送りしながら成膜を行なうことで製作する。こうすると、共通の基板201上に所定ステップ毎にフィルタセル202a、202b、…の成膜が可能なため、面精度が確保し易い。また、基板201上にフィルタセル202a、202b、…を形成する成膜フィルタを貼り付けることも可能である。こうすると、まとめて成膜フィルタを製作できるので、製作が容易となる。
同様に、ロングパスフィルタ21は、図3(a)に示すように共通基板として光透過部材からなる長方形の基板211上の長手方向に沿って独立したフィルタセル212a、212b、…が多数形成されている。これらフィルタセル212a、212b、…も、基板211上に成膜により形成される成膜フィルタからなるもので、基板211の一方端部から他方端部に向けて、波長域が僅かずつ異なるものが並べて形成されている。図3(b)は、これら複数のフィルタセル212a、212b、…にそれぞれ対応する特性213a、213b、…を示している。
このようなロングパスフィルタ21についても、ショートパスフィルタ20と同様な方法で製作される。
そして、これらショートパスフィルタ20とロングパスフィルタ21は、光路上に所定の間隔をおいて平行に配置するとともに、光路と直交する方向に移動可能に構成し、ショートパスフィルタ20とロングパスフィルタ21を移動させ、光路上に位置されるショートパスフィルタ20側のフィルタセル202a、202b、…とロングパスフィルタ21側のフィルタセル212a、212b、…の組み合わせを選択することで、所望する波長領域のバンドパスフィルタを構成するようにしている。
なお、これらフィルタセル202a、202b、…、212a、212b、…は、全て同じ幅に揃える必要はなく、例えば、波長が長いほど波長分解能は広がることから、長波長域では、幅を広めるなど必要に応じて変えるようにしてもよい。
一方、第2のフィルタユニット23を構成するショートパスフィルタ24とロングパスフィルタ25についても、第1のフィルタユニット19のショートパスフィルタ20とロングパスフィルタ21と同様のものであり、ここでの説明は省略する。
図1に戻って、第1の光検出器22と第2の光検出器26には、パーソナルコンピュータ(PC)27が接続されている。PC27は、これら第1の光検出器22と第2の光検出器26からの検出出力を取り込んでデジタルデータに変換し、モニターなどに共焦点画像として表示する。
次に、このように構成した実施の形態の作用を説明する。
この場合、標本15上の蛍光試薬から発せられる蛍光の波長に応じて、第1のフィルタユニット19を構成するショートパスフィルタ20とロングパスフィルタ21の組み合わせと、第2のフィルタユニット23を構成するショートパスフィルタ24とロングパスフィルタ25の組み合わせが決定される。
この状態で、レーザユニット1からレーザ光が発せられると、レーザ光は、ダイクロイックミラー8を透過し、走査光学ユニット9に入射し、ミラー9a、9bで2次元方向に走査され、瞳投影レンズ10、反射ミラー11、結像レンズ12を介して対物レンズ13に入射し、励起光として標本15に集光される。
標本15にレーザ光が照射されると、蛍光試薬が励起され蛍光が発せられる。標本15からの蛍光は、先の光とは逆に、対物レンズ13を透過し、結像レンズ12、反射ミラー11、瞳投影レンズ10、走査光学ユニット9を介してダイクロイックミラー8に入射する。そして、ダイクロイックミラー8で反射し、コンフォーカルレンズ16を介して共焦点ピンホール17に結像される。
共焦点ピンホール17は、標本15からの蛍光のうち合焦の成分のみを通過させる。共焦点ピンホール17を通過した蛍光は、ダイクロイックミラー18に入射する。そして、ダイクロイックミラー18を透過した蛍光は、第1のフィルタユニット19を構成するショートパスフィルタ20とロングパスフィルタ21を透過して第1の光検出器22で検出される。また、ダイクロイックミラー18を反射した蛍光は、第2のフィルタユニット23を構成するショートパスフィルタ24とロングパスフィルタ25を介して第2の光検出器26で検出される。その後、これら第1の光検出器22および第2の光検出器26のそれぞれの検出出力は、PC27に送られ、デジタルデータに変換され、共焦点画像としてモニターに表示される。
従って、このようにすれば、第1の光検出器22の入射光路に配置される第1のフィルタユニット19は、ショートパスフィルタ20とロングパスフィルタ21を組み合わせた構成のもので、このうちのショートパスフィルタ20は、共通基板としての光透過部材からなる基板201上に成膜により形成される波長域が僅かずつ異なる成膜フィルタからなる多数の独立したフィルタセル202a、202b、…が並べて形成され、ロングパスフィルタ21についても光透過部材からなる基板211上に成膜により形成される波長域が僅かずつ異なる成膜フィルタからなる多数の独立したフィルタセル212a、212b、…が並べて形成されたものからなっている。そして、これらショートパスフィルタ20およびロングパスフィルタ21は、光路上に所定の間隔をおいて平行に配置されるとともに、光路と直交する方向に移動可能になっているので、光路上に位置されるショートパスフィルタ20のフィルタセル202a、202b、…とロングパスフィルタ21のフィルタセル212a、212b、…の組み合わせを選択することにより、所望する波長領域のバンドパスフィルタを簡単に得ることができる。
この場合、ショートパスフィルタ20について述べると、光透過部材の基板201上に成膜フィルタからなる独立したフィルタセル202a、202b、…を多数並べて形成しているので、各フィルタセル202a、202b、…の波長の傾きは、フィルタ設計の最適値で作成できる。これにより、従来の可変フィルタ方式のもののようなビーム径による透過率の傾きに影響を受けるものと比べ、、各波長域について透過特性の立ち上がりの傾きのない高性能なフィルタを得ることができる。また、それぞれ独立したフィルタセル202a、202b、…は、小形に形成できるので、例えば、10nm毎にフィルタセル202a、202b、…を形成した場合、400〜700nmの波長域に対して30mmの大きさで製作することができ、フィルタの小型化を実現できる。また、このことは、予め蛍光の観察領域として考えられる350nm〜800nmに対応させておけば、後からのフィルタの追加変更が必要でなくなり、フィルタ交換などを考える必要のない状態を得られるなど、メンテナンスを少なくすることも可能である。
さらに、透過部材の基板201上に独立して形成されるフィルタセル202a、202b、…はフィルタ性能を最大限発揮できることから、例えば、OD(光学濃度)として「4」以上の特性のものを簡単に製作することもできる。通常、レーザ顕微鏡では、ダイクロイックミラーなどを用いて蛍光分離を行うようにしているが、レーザ光が分離しきれないと、励起光が蛍光検出側に漏れ出るおそれがあるが、各フィルタセル202a、202b、…にOD4以上の特性を持たせることが可能なことで、レーザ光のカットを確実にできるレーザカットフィルタとしても作用させることができ、これによりレーザカット専用のフィルタなども不要にできるという効果もある。
勿論、ロングパスフィルタ21についても、ショートパスフィルタ20について述べたのと同様な効果を得ることができる。また、第2の光検出器26に入射光路に配置される第2のフィルタユニット23のショートパスフィルタ24とロングパスフィルタ25についても、上述したショートパスフィルタ20とロングパスフィルタ21と同様な効果を得ることができる。
これらのことから、小型で、任意に波長領域を選択することができ、高感度にS/Nの良好な画像を検出することが可能なレーザ走査型顕微鏡を実現できる。
(変形例)
上述した実施の形態では、共焦点ピンホール17を通過し、ダイクロイックミラー18透過した、ほぼ平行光の光路に第1のフィルタユニット19(第2のフィルタユニット23)が配置されているが、これら第1のフィルタユニット19(第2のフィルタユニット23)は、ビーム径のできるだけ小さな光路上に配置されるのが好ましい。このため、例えば、図4に示すように共焦点ピンホール17を通過した光路に結像レンズ31を配置し、この結像レンズ31の集光位置に第1のフィルタユニット19(第2のフィルタユニット23)を配置したり、図5に示すように共焦点ピンホール17を通過した光路に結像レンズ31を介してビームエックスパンダ32を配置し、このビームエックスパンダ32から出射される平行ビームの光路上に第1のフィルタユニット19(第2のフィルタユニット23)を配置するようにしてもよい。このようすれば、さらに優れたフィルタ性能を得ることができる。
また、上述した実施の形態では、第1の光検出器22および第2の光検出器26を用いた2チャンネルのものについて述べたが、一つの光検出器を用いた1チャンネルのものにも適用できる。この場合、時分割にショートパスフィルタとロングパスフィルタを平行移動させて光路上に位置されるフィルタセルの組み合わせを選択することで、多波長の蛍光検出も可能である。勿論、3チャンネル以上も可能で、この場合も、光路の分割数を増やすことで対応することができる。
さらに、上述した実施の形態では、1光子励起の場合を述べたが、2光子励起の場合にも適用できる。このような2光子励起の場合は、標本上で励起された焦点面だけで蛍光が起きるため、共焦点ピンホール17を不要にできる。
さらに、ロングパスフィルタ21を45度入射で設計することで、レーザユニット1からのレーザ光と標本15からの蛍光を分離する光学素子のダイクロイックミラー8を兼ねることが可能である。この場合、ダイクロイックミラー8をロングパスフィルタ21に置き換えればよい。このようにすれば、ダイクロイックミラー8の他に、ロングパスフィルタ25も不要となり、より小型化が可能である。また、この場合のロングパスフィルタ21は、フィルタセル212a、212b、…ごとに、入射角度が設定されているので、ロングパスフィルタ21をスライド移動させても、光路上に位置されるフィルタセル212a、212b、…によって角度差が発生せず、共焦点ピンホール17に対する位置ずれが少ないという効果もある。
さらに、上述した実施の形態では、透過部材からなる長方形の基板201上の長手方向に沿って多数のフィルタセル202a、202b、…を配置したものについて述べたが、透過部材からなる円板状の基板の円周方向に沿って成膜フィルタからなる多数の独立したフィルタセルを形成するようにしても良い。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の一実施の形態にかかるレーザ走査型顕微鏡の概略構成を示す図。 一実施の形態に用いられるショートパスフィルタの概略構成とフィルタ特性を説明する図。 一実施の形態に用いられるロングパスフィルタの概略構成とフィルタ特性を説明する図。 一実施の形態の変形例の要部の概略構成を示す図。 一実施の形態の他の変形例の要部の概略構成を示す図。
符号の説明
1…レーザユニット、2〜4…レーザ光源
5…反射ミラー、6、7,8…ダイクロイックミラー
9…走査光学ユニット、9a.9b…ミラー
10…瞳投影レンズ、11…反射ミラー
12…結像レンズ、13…対物レンズ
14…ステージ、15…標本
16…コンフォーカルレンズ、17…共焦点ピンホール
18…ダイクロイックミラー、19…第1のフィルタユニット
20…ショートパスフィルタ、201…基板
202a.202b…フィルタセル、203a.203b…特性
21…ロングパスフィルタ、211…基板
212a.212b…フィルタセル
213a.213b…特性、22…第1の光検出器
23…第2のフィルタユニット
24…ショートパスフィルタ、25…ロングパスフィルタ
26…第2の光検出器、27…PC
31…結像レンズ、32…ビームエックスパンダ

Claims (4)

  1. レーザ光源からのレーザ光を対物レンズを介して標本面上に集光するとともに、光学的に2次元走査し、前記標本からの蛍光を光検出手段により検出するレーザ走査型顕微鏡において、
    共通基板上に波長域の異なる多数の独立したフィルタセルを並べて形成したショートパスフィルタと、
    共通基板上に波長域の異なる多数の独立したフィルタセルを並べて形成したロングパスフィルタと、
    前記対物レンズと前記光検出手段との間に配置された共焦点ピンホールと、
    前記共焦点ピンホールと前記光検出手段との間に配置され、前記共焦点ピンホールを通過した光を集光させる結像レンズと、
    を具備し、
    前記ショートパスフィルタおよび前記ロングパスフィルタを前記結像レンズの焦点位置近傍の検出光路上に配置するとともに、これらショートパスフィルタとロングパスフィルタのそれぞれのフィルタセルの組み合わせにより、所望の波長領域のバンドパスフィルタを構成可能としたことを特徴とするレーザ走査型顕微鏡。
  2. 前記ショートパスフィルタと前記ロングパスフィルタのそれぞれのフィルタセルは、成膜により形成される成膜フィルタからなり、光透過部材からなる前記共通基板上に、波長域の異なるものが並べて形成されることを特徴とする請求項1記載のレーザ走査型顕微鏡。
  3. 前記ショートパスフィルタと前記ロングパスフィルタの少なくとも1つがレーザカットオフフィルタを兼ねた特性を有することを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ走査型顕微鏡。
  4. 前記ロングパスフィルタは、前記レーザ光源からの前記レーザ光と前記標本からの前記蛍光を分離する光学素子を兼ねることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ走査型顕微鏡。
JP2005001634A 2005-01-06 2005-01-06 レーザ走査型顕微鏡 Expired - Fee Related JP4987233B2 (ja)

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