JP2004239660A - 顕微鏡 - Google Patents

顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2004239660A
JP2004239660A JP2003026796A JP2003026796A JP2004239660A JP 2004239660 A JP2004239660 A JP 2004239660A JP 2003026796 A JP2003026796 A JP 2003026796A JP 2003026796 A JP2003026796 A JP 2003026796A JP 2004239660 A JP2004239660 A JP 2004239660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
spatial
wavefront
microscope
modulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003026796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Iketaki
慶記 池滝
Takeshi Watanabe
武史 渡邊
Masaaki Fujii
正明 藤井
Yasunori Igasaki
泰則 伊ヶ崎
Tomoo Suzuki
智雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Japan Science and Technology Agency
Olympus Corp
Nippon Roper Co Ltd
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Japan Science and Technology Agency
Olympus Corp
Nippon Roper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK, Japan Science and Technology Agency, Olympus Corp, Nippon Roper Co Ltd filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP2003026796A priority Critical patent/JP2004239660A/ja
Priority to US10/771,729 priority patent/US7095556B2/en
Publication of JP2004239660A publication Critical patent/JP2004239660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Abstract

【課題】特にイレース光に対して波面の乱れを除去して完全な中空形状をもつビームに整形でき、極限に近い超解像性を誘起して空間分解能を向上できる顕微鏡を提供する。
【解決手段】少なくとも基底状態を含む3つの電子状態を有する分子を含む試料56に対して、上記分子を基底状態から第1電子励起状態に励起するための第1の光、または上記分子を第1電子励起状態から、よりエネルギー準位の高い第2電子励起状態に励起するための第2の光を所定のビーム形状に空間位相変調して、これら第1の光および第2の光を一部分重ね合わせて集光し、試料56からの発光を検出するようにした顕微鏡において、上記第1の光の光路中および/または上記第2の光の光路中に波面補償手段61を設け、該波面補償手段61により上記第1の光および/または上記第2の光に生じる波面収差を除去する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡、特に染色した試料を機能性の高いレーザ光源からの複数の波長の光により照明して、高い空間分解能を得る高性能かつ高機能の新しい光学顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光学顕微鏡の技術は古く、種々のタイプの顕微鏡が開発されてきた。また、近年では、レーザ技術および電子画像技術をはじめとする周辺技術の進歩により、更に高機能の顕微鏡システムが開発されている。
【0003】
このような背景の中、複数波長の光で試料を照明することにより発する二重共鳴吸収過程を用いて、得られる画像のコントラストの制御のみならず化学分析も可能にした高機能な顕微鏡が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この顕微鏡は、二重共鳴吸収を用いて特定の分子を選択して、特定の光学遷移に起因する吸収および蛍光を観測するものである。この原理について、図11〜図14を参照して説明する。図11は、試料を構成する分子の価電子軌道の電子構造を示すもので、先ず、図11に示す基底状態(S0状態)の分子がもつ価電子軌道の電子を波長λ1の光により励起して、図12に示す第1電子励起状態(S1状態)とする。次に、別の波長λ2の光により同様に励起して、図13に示す第2電子励起状態(S2状態)とする。この励起状態により、分子は蛍光あるいは燐光を発光して、図14に示すように基底状態に戻る。
【0005】
二重共鳴吸収過程を用いた顕微鏡法では、図12の吸収過程や図14の蛍光や燐光の発光を用いて、吸収像や発光像を観察する。この顕微鏡法では、最初にレーザ光等により共鳴波長λ1の光で図12のように試料を構成する分子をS1状態に励起させるが、この際、単位体積内でのS1状態の分子数は、照射する光の強度が増加するに従って増加する。
【0006】
ここで、線吸収係数は、分子一個当りの吸収断面積と単位体積当たりの分子数との積で与えられるので、図13のような励起過程においては、続いて照射する共鳴波長λ2に対する線吸収係数は、最初に照射した波長λ1の光の強度に依存することになる。すなわち、波長λ2に対する線吸収係数は、波長λ1の光の強度で制御できることになる。このことは、波長λ1および波長λ2の2波長の光で試料を照射し、波長λ2による透過像を撮影すれば、透過像のコントラストは波長λ1の光で完全に制御できることを示している。
【0007】
また、図13の励起状態での蛍光または燐光による脱励起過程が可能である場合には、その発光強度はS1状態にある分子数に比例する。したがって、蛍光顕微鏡として利用する場合にも画像コントラストの制御が可能となる。
【0008】
さらに、二重共鳴吸収過程を用いた顕微鏡法では、上記の画像コントラストの制御のみならず、化学分析も可能にする。すなわち、図11に示される最外殻価電子軌道は、各々の分子に固有なエネルギー準位を持つので、波長λ1は分子によって異なることになり、同時に波長λ2も分子固有のものとなる。
【0009】
ここで、従来の単一波長で照明する場合でも、ある程度特定の分子の吸収像あるいは蛍光像を観察することが可能であるが、一般にはいくつかの分子における吸収帯の波長領域は重複するので、試料の化学組成の正確な同定までは不可能である。
【0010】
これに対し、二重共鳴吸収過程を用いた顕微鏡法では、波長λ1および波長λ2の2波長により吸収あるいは発光する分子を限定するので、従来法よりも正確な試料の化学組成の同定が可能となる。また、価電子を励起する場合、分子軸に対して特定の電場ベクトルをもつ光のみが強く吸収されるので、波長λ1および波長λ2の偏光方向を決めて吸収または蛍光像を撮影すれば、同じ分子でも配向方向の同定まで可能となる。
【0011】
また、最近では、二重共鳴吸収過程を用いて回折限界を越える高い空間分解能をもつ蛍光顕微鏡も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0012】
図15は、分子における二重共鳴吸収過程の概念図で、基底状態S0の分子が、波長λ1の光で第1電子励起状態であるS1に励起され、更に波長λ2の光で第2電子励起状態であるS2に励起されている様子を示している。なお、図15はある種の分子のS2からの蛍光が極めて弱いことを示している。
【0013】
図15に示すような光学的性質を持つ分子の場合には、極めて興味深い現象が起きる。図16は、図15と同じく二重共鳴吸収過程の概念図で、横軸のX軸は空間的距離の広がりを表わし、波長λ2の光を照射した空間領域A1と波長λ2の光が照射されない空間領域A0とを示している。
【0014】
図16において、空間領域A0では波長λ1の光の励起によりS1状態の分子が多数生成され、その際に空間領域A0からは波長λ3で発光する蛍光が見られる。しかし、空間領域A1では、波長λ2の光を照射したため、S1状態の分子のほとんどが即座に高位のS2状態に励起されて、S1状態の分子は存在しなくなる。このような現象は、幾つかの分子により確認されている。これにより、空間領域A1では、波長λ3の蛍光は完全になくなり、しかもS2状態からの蛍光はもともとないので、空間領域A1では完全に蛍光自体が抑制され(蛍光抑制効果)、空間領域A0からのみ蛍光が発することになる。
【0015】
このことは、顕微鏡の応用分野から考察すると、極めて重要な意味を持っている。すなわち、従来の走査型レーザ顕微鏡等では、レーザ光を集光レンズによりマイクロビームに集光して観察試料上を走査するが、その際のマイクロビームのサイズは、集光レンズの開口数と波長とで決まる回折限界となり、原理的にそれ以上の空間分解能は期待できない。
【0016】
ところが、図16の場合には、波長λ1と波長λ2との2種類の光を空間的に上手く重ね合わせて、波長λ2の光の照射により蛍光領域を抑制することで、例えば波長λ1の光の照射領域に着目すると、蛍光領域を集光レンズの開口数と波長とで決まる回折限界よりも狭くでき、実質的に空間分解能を向上させることが可能となる。したがって、この原理を利用することで、回折限界を越える二重共鳴吸収過程を用いた超解像顕微鏡、例えば蛍光顕微鏡を実現することが可能となる。
【0017】
さらに、波長λ1と波長λ2との2つの光の照射タイミングを工夫することで、S/Nを改善でき、かつ蛍光抑制を効果的に起す条件も提案されており、これにより超解像性をより効果的に発現することも可能である(例えば、特許文献3参照)。
【0018】
このような超解像顕微鏡法の具体例として、蛍光ラベラー分子をS0状態からS1状態へ励起する波長λ1の光(特にレーザ光)をポンプ光とし、S1状態からS2状態へ励起する波長λ2の光をイレース光として、図17に示すように、光源81からポンプ光を、光源82からイレース光をそれぞれ放射させ、ポンプ光はダイクロイックミラー83で反射させた後、集光光学系84により試料85上に集光させ、イレース光は位相板86で中空ビーム化した後、ダイクロイックミラー83を透過させてポンプ光と空間的に重ね合わせて集光光学系84により試料85上に集光させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【0019】
この顕微鏡によると、イレース光の強度がゼロとなる光軸近傍以外の蛍光は抑制されるので、結果的にポンプ光の広がりより狭い領域(Δ<0.61・λ1/NA、NAは集光光学系84の開口数)に存在する蛍光ラベラー分子のみが観察されることになり、結果的に超解像性が発現することになる。なお、イレース光を中空ビーム化する位相板86は、例えば、図18に示すように、光軸に対して点対称な位置で位相差πを与えるように構成したものや、液晶面を用いた光空間変調器、あるいはミラー自身の形状を波長オーダーで制御するデフォーマブルミラーを用いることができる。
【0020】
【特許文献1】
特開平8−184552号公報
【特許文献2】
特開2001−100102号公報
【特許文献3】
特開平11−95120号公報
【特許文献4】
特開2001−272345号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、本発明者らによる種々の実験検討によると、従来提案されている超解像蛍光顕微鏡にあっては、以下に説明するような改良すべき点があることが判明した。
【0022】
以下、超解像蛍光顕微鏡を図19に示すように構成した場合を例にとって説明する。図19に示す超解像蛍光顕微鏡は、上記の特許文献2に開示されているもので、ローダミン6Gで染色された試料100を観察するものである。この顕微鏡では、モードロック型のNd:YAGレーザ101から出射される波長1064nmのレーザ光をベータ硼酸バリウム(BBO)結晶からなる波長変換素子102により2倍高調波の波長532nmのレーザ光に波長変換し、このレーザ光をハーフミラー103で透過光と反射光との二光路に分岐して、その透過光をポンプ光としてダイクロイックミラー104および105を順次透過させた後、対物レンズ106により二次元移動ステージ107上に載置された試料100に集光させるようにしている。
【0023】
また、ハーフミラー103での反射光は、反射ミラー108で反射させた後、Ba(NO結晶からなるラマンシフタ109で波長599nmのレーザ光に波長変換し、このレーザ光をイレース光として反射ミラー110で反射させた後、位相板111により中空ビームに整形し、さらにダイクロイックミラー104によりポンプ光と同軸上に揃えて、ダイクロイックミラー105を経て対物レンズ106により試料100に集光させるようにしている。
【0024】
一方、試料100からの蛍光は、対物レンズ106を経てダイクロイックミラー105で反射させた後、蛍光集光レンズ112、シャープカットフィルタ113およびピンホール114を経てフォトマル115で受光するようになっている。なお、試料100に投射されるポンプ光およびイレース光は、フォトマル116で受光され、その出力に基づいてNd:YAGレーザ101から出射されるレーザ光の強度が一定となるようにフィードバック制御されるようになっている。
【0025】
このような構成の超解像蛍光顕微鏡においては、イレース光のビーム形状によって超解像性の発現精度が大きく影響される。すなわち、理想的な中空ビームが形成されないと、逆に空間分解能が低下したり、蛍光信号が低下してS/Nが低下したりすることが懸念される。
【0026】
ここで、整形による中空ビームの形状精度は、位相変調技術すなわち波面制御技術の精度に依存する。例えば、イレース光の波面が何らかの原因で乱れると、中空ビームの形状が崩れ、光軸中央部で電場強度の相殺が不完全となって電場強度が残存することになる。このため、この状態でポンプ光とイレース光とを重ね合わせて試料に集光すると、光軸中央部でも蛍光強度が抑制されて、空間分解能が低下するのみならず、S/Nが低下することになる。
【0027】
この波面の乱れの原因となるものは、種々考えられるが、例えば、レーザ光自身の波面の歪み、レーザ光が通過する各光学素子の形状精度誤差やアライメント誤差等がある。
【0028】
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、特にイレース光に対して上記原因による波面の乱れを除去して完全な中空形状をもつビームに整形でき、これにより極限に近い超解像性を誘起して空間分解能を向上できる顕微鏡を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に係る発明は、少なくとも基底状態を含む3つの電子状態を有する分子を含む試料に対して、上記分子を基底状態から第1電子励起状態に励起するための第1の光、または上記分子を上記第1電子励起状態から、よりエネルギー準位の高い第2電子励起状態に励起するための第2の光を所定のビーム形状に空間位相変調して、これら第1の光および第2の光を一部分重ね合わせて集光し、上記試料からの発光を検出するようにした顕微鏡において、
上記第1の光の光路中および/または上記第2の光の光路中に波面補償手段を設け、
該波面補償手段により上記第1の光および/または上記第2の光に生じる波面収差を除去するよう構成したことを特徴とするものである。
【0030】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の顕微鏡において、上記波面補償手段は、光空間変調器を有することを特徴とするものである。
【0031】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の顕微鏡において、上記第1の光および/または上記第2の光の空間位相分布を計測する空間位相分布計測手段を設け、該空間位相分布計測手段で計測した空間位相分布に基づいて上記光空間変調器により上記第1の光および/または上記第2の光を空間変調するよう構成したことを特徴とするものである。
【0032】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の顕微鏡において、上記空間位相分布計測手段で計測した空間位相分布に基づいて波面補償データを生成して、上記光空間変調器による上記第1の光および/または上記第2の光の空間変調をフィードバック制御する制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0033】
請求項5に係る発明は、請求項2,3または4に記載の顕微鏡において、上記光空間変調器により、上記第1の光または第2の光を上記所定のビーム形状に空間位相変調するよう構成したことを特徴とするものである。
【0034】
先ず、本発明の原理について説明する。本発明では、顕微鏡の光源光学系で発生する波面収差による波面の乱れを波面補償法により除去して上記課題を解決する。このため、本発明の好適一実施の形態では、波面補償手段として、波面を補償制御できる光空間変調器を導入する。この光空間変調器は、回折面の各点への入射光に対して人為的に位相差を与えて入射光を光空間変調するための光学機器で、顕微鏡の光学系で発生する波面の乱れを計測し、そのデータをもとに光空間変調器で波面補償することにより、超解像顕微鏡の分解能を極限まで高めることが可能となる。
【0035】
このような光空間変調器としては、波面制御の観点から位相制御型光空間変調器を用いるのが好ましい。その一例として、複屈折制御型の液晶を有し、この液晶に印加する電圧を制御することにより液晶の傾き状態を変化させて屈折率を変化させ、これにより入射した光の位相を2次元的に制御して波面を補正するようにした複屈折制御型(ECBモード)のものを用いることができる(例えば、特開平6−51340号公報参照)。
【0036】
図1は、かかる光空間変調器の概略構成を示す断面図である。この光空間変調器1は、対向する2枚のガラス基板2,3の内側表面にそれぞれ透明電極(ITO)4,5を形成し、これらITO4,5を有するガラス基板2,3の間に、光導電層としてのアモルファスシリコン(α−Si)層6、遮光層7、誘電体多層膜ミラー8、および配向膜9,10とスペーサ11とで挟まれた平行配向の液晶層12を配置した多層構造を有している。なお、ガラス基板2,3の外側表面にはそれぞれ反射防止膜13,14が形成されている。
【0037】
かかる光空間変調器1は、ITO4,5間にバイアス電圧を印加した状態で、ガラス基板2側から書き込み光を入射させ、ガラス基板3側から読み出し光を入射させて、その読み出し光を液晶層12を経て誘電体多層膜ミラー8で反射させ、更に液晶層12を経てガラス基板3から出射させるようにして使用される。
【0038】
このように、ガラス基板2側から書き込み光を入射させると、α−Si層6の抵抗またはインピーダンスが書き込み光の入射強度に応じて低下するので、ITO4,5を介して液晶層12に印加される電圧は、書き込み光の強度に応じて変化し、それに応じて液晶分子の傾き状態、すなわち屈折率が変化して読み出し光の光路長が変化し、読み出し光が変調される。
【0039】
図1に示した光空間変調器1は、光アドレス型と呼ばれるタイプのもので、各部において書き込み光強度によって読み出し光の位相制御を行うものである。この光空間変調器1を用いて読み出し光の位相を2次元的に制御するには、例えば図2に示すように、光空間変調器1と、書き込み用電気信号発生器21、液晶ディスプレイ(LCTV)22、照明光源23、コリメータレンズ24、および結像レンズ25とにより光空間変調装置26を構成して、図示しないコンピュータで計算して作成した波面補償データであるコンピュータ合成ホログラム(CGH)を、書き込み用電気信号発生器21でビデオ信号に変換してLCTV22に表示し、このLCTV22を照明光源23によりコリメータレンズ24を介して照明して、その表示画像を結像レンズ25により光空間変調器1に書き込み光として結像するようにすればよい(例えば、特開2000−10058号公報参照)。
【0040】
このようにすれば、CGHが再生されて、読み出し光が変調を受けるので、読み出し光を2次元的に位相制御でき、波面を補正することができる。
【0041】
ここで、コンピュータで作成するCGHは、補正対象波面を実際に検出し、その検出した波面に基づいて作成すればよい。例えば、図3に示すように、レーザ光源31からのレーザ光を空間フィルタ32を経てコリメータレンズ33で平行光にしたのち、対物レンズ34で試料35に集光させる光学系の場合には、コリメータレンズ33からのレーザ光を光空間変調装置26の光空間変調器で反射させて対物レンズ34に導くようにすると共に、光空間変調器への入射光路あるいは出射光路(図3では入射光路)にハーフミラー36を配置してレーザ光を分岐し、その分岐されたレーザ光を、例えばシャックハルトマンセンサ等の波面検出器37で受光して波面を計測する。
【0042】
波面検出器37で検出した波面情報はコンピュータ38に供給し、ここで入力波面情報に基づいて所望の波面を得るためのCGH(波面補償データ)を計算して、その計算したCGHを光空間変調装置26に供給し、ここで図2で説明したようにビデオ信号に変換してLCTVに表示して、その表示画像を光空間変調装置26の光空間変調器に書き込み光として結像させることにより、光空間変調器によるレーザ光の空間変調をフィードバック制御する。
【0043】
例えば、均一な波面のレーザ光を得る場合において、波面検出器37で検出された波面が図4(a)に示す形状のときは、その検出された波面とは逆の形状の図4(b)に示す波面を光空間変調器にて形成することにより、図4(c)に示すような均一な出力波面を得るようにする。
【0044】
なお、波面補償手段は、図1に示したような光アドレス型の光空間変調器に限らず、LCTV等の電気アドレス型光空間変調器を用いたり、光路中に位相板や他の光空間変調器等を配置して、その出力面にホログラム等の手法により波面補正パターンを形成したりすることもできる。また、一つの光空間変調器で、波面補正のパターンとホログラム等のパターンとを重ね合わせたものを位相パターンとして形成することにより、上記と同様に所望の波面を得ることもできる。
【0045】
上述したような光空間変調器を、超解像顕微鏡の光源光学系に挿入して、光源からのコヒーレント光が試料に到達するまでに発生する波面収差を除去することにより、イレース光として理想的な中空ビームを形成でき、その結果として極限に近い超解像性を誘起でき、空間分解能を向上することが可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による顕微鏡の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0047】
図5は、本発明の第1実施の形態における顕微鏡の光学系の要部構成を示す図である。本実施の形態の顕微鏡は、ポンプ光およびイレース光をともに空間変調して超解像性を発現させて空間分解能を向上させたレーザ走査型の超解像蛍光顕微鏡を示すものである。以下、ローダミン6Gで染色された生体試料を観察する場合を例にとって説明する。
【0048】
ローダミン6Gは、波長530nm近傍に基底状態(S0)から第1電子励起状態(S1)に励起される吸収帯があり、また、波長600nm近傍に第1電子励起状態(S1)から、よりエネルギー準位の高い電子励起状態に励起される二重共鳴吸収帯域が存在することが確認されている(例えば、E.Sahar and D.Treves:IEEE,J.Quantum Electron.,QE−13,692(1977)参照)。
【0049】
そこで、本実施の形態では、光源として一台のNd:YAGパルスレーザ51を用い、その2倍高調波(532nm)をビームスプリッタ52でコヒーレントな2光束に分岐し、その一方の光束をポンプ光(第1の光)としてビームコンバイナ53およびハーフミラー54で反射させて対物レンズ55により試料56に集光させる。
【0050】
また、ビームスプリッタ52で分岐された他方の光束は、Ba(NO結晶からなるラマンシフタ57に入射させ、このラマンシフタ57から出射される波長599nmのコヒーレントな誘導ラマン光をイレース光(第2の光)として用いる。
【0051】
ラマンシフタ57から出射されるイレース光は、ミラー58およびポンプ光との照射タイミングを合わせる遅延光学系59を経て図18に示した構成の位相板60に入射させて中空ビームに空間位相変調する。この中空ビーム化されたイレース光は、波面補償手段としての図2に示した構成の光空間変調装置61の空間位相変調器に入射させ、ここで回折されるイレース光をビームサンプラ62を経てビームコンバイナ53に入射させることによりポンプ光と同軸上に合成して、ハーフミラー54および対物レンズ55を経て試料56に集光させる。なお、光空間変調装置61を構成する空間位相変調器は、例えば図1に示した複屈折制御型の液晶を有する位相制御型光空間変調器を用いる。
【0052】
試料56は、試料移動ステージ63上に載置し、この試料移動ステージ63を二次元駆動することで、ポンプ光およびイレース光により試料56を二次元走査する。
【0053】
一方、上記のポンプ光およびイレース光の照射により試料56から発する蛍光は、対物レンズ55を経た後、ハーフミラー54を透過させ、さらにハーフミラー64で反射させて、レンズ65によりピンホール66の中央に集光させ、さらにレンズ67によりフォトマル68に入射させて検出する。ここで、ピンホール66は共焦点位置に配置されており、空間フィルタとして機能する。これは、試料56以外から発する、例えば光学系からの蛍光や散乱光をカットして測定のS/Nを高める作用をなすのと同時に、試料56内の特定の深さの断層像の信号のみを選び出すオプティカルセクショニングの機能をもつ。
【0054】
また、ハーフミラー64を通過した蛍光は、結像レンズ69を有するCCDカメラ70により結像して蛍光スポット像を直接観察できるようにし、対物レンズ55のピント合わせ等に利用する。
【0055】
本実施の形態では、位相板60で中空ビーム化されたイレース光の一部をビームサンプラ62で取り出して、その空間位相分布を波面測定器71により計測する。
【0056】
波面測定器71は、例えば、2次元CCDと、その受光面の前方に配置された2次元マイクロレンズアレイとを有し、2次元マイクロレンズアレイにより入射光の瞳面を分割してマイクロレンズ毎にCCD受光面に集光するようにしたシャックハルトマン型のもの(例えば、仏国:Imagine Optic社製のHASOII)を用いる。
【0057】
この波面測定器71は、瞳面内で均一の位相分布をもった波面が入射した場合には、マイクロレンズアレイにより分割された各瞳面を通過する光は、全く同じ条件でCCD受光面に集光し、瞳面内で均一でない位相分布をもった波面が入射した場合には、空間的に位置ずれを生じて集光するのを利用して、その位置ずれを位相のずれに変換して瞳面における位相分布に関するデータを出力するようになっている。
【0058】
波面測定器71でのイレース光の空間位相分布の計測結果は、制御コンピュータ72に供給し、ここで計測結果に基づいてイレース光の波面の乱れを補償するための波面補償データを演算する。この波面補償データは、光空間変調装置61に供給して、図2で説明したように光空間変調器に波面補償データに基づく波面補償パターンを結像させて液晶回折面に屈折率分布を与え、これにより光学系でのイレース光の波面収差を除去するようにイレース光を空間変調する。
【0059】
なお、光空間変調装置61によるイレース光の空間変調は、イレース光が理想的な中空ビームになるまで、波面測定器71での計測結果をフィードバックして制御する。
【0060】
このように、本実施の形態では、位相板60で中空ビーム化されたイレース光の空間位相分布を波面測定器71で測定し、その測定結果に基づいて波面の乱れを補償するように光空間変調装置61によりイレース光を空間変調するようにしたので、イレース光を完全な中空形状にビーム整形することができる。したがって、極限に近い超解像性を誘起でき、空間分解能を向上することができる。
【0061】
図6は、本発明の第2実施の形態における顕微鏡の光学系の要部構成を示す図である。本実施の形態の顕微鏡は、図5に示した構成において、光空間変調装置61にイレース光を中空ビーム化する機能をも持たせて、位相板60を省略したものである。
【0062】
ここで、仮に、イレース光の波面が完全に均一であれば、イレース光の波長に対して図18に示したような位相分布を光空間変調装置61を構成する光空間変調器の液晶回折面に与えることにより、イレース光を理想的な中空ビームに整形することができる。また、光空間変調器に入射するイレース光の波面が乱れていても、波面測定器71でその波面の乱れを測定して制御コンピュータ72により波面補償データを演算し、その波面補償データを図18の位相分布に重畳して光空間変調装置61に供給すれば、中空ビーム整形と波面補償とを同時に行うことができる。
【0063】
このため、本実施の形態では、光空間変調装置61を構成する光空間変調器の液晶回折面に図18で示したような位相パターンを書き込んで、イレース光を中空ビームとして回折させる。図7は、この際に光空間変調器に結像させる書き込み光(バックライト光)の空間強度分布を示すもので、バックライト光は液晶回折面の中央点を周回するように線形的かつ連続的に光強度分布が増加しており、一番強度が高い光書き込み領域でイレース光波長の入射光に対して2πの位相差を有している。
【0064】
ところが、単に、光空間変調装置61でイレース光を中空ビーム化しただけでは、試料56に集光されるイレース光のビーム形状は、例えば図8に拡大して示すように、中空化しているものの光強度が不均一で、しかも光軸対称とはならない。これは、Nd:YAGパルスレーザ51から出射されるレーザ光の波面の不均一性、ラマンシフタ57で発生する波面収差、その他、光路に存在する光学素子で発生する位相ずれ等による。
【0065】
そこで、本実施の形態では、波面測定器71でイレース光の波面を測定して制御コンピュータ72により波面補償データを演算し、その波面補償データを中空ビーム化するための位相分布データに重畳して光空間変調装置61に供給することにより、中空ビーム整形と波面補償とを同時に行う。
【0066】
このようにすれば、光空間変調装置61を構成する光空間変調器には、イレース光を中空ビーム化するための図9(a)に示す空間強度分布と、波面測定器71での測定結果に基づいてイレース光の波面を補償するための例えば図9(b)に示す空間強度分布とが重畳された、図9(c)に示すような空間強度分布のバックライト光が書き込まれ、これにより試料56に集光されるイレース光を、図10に拡大して示すように、完全に光軸対称で均一な中空ビームとすることができる。
【0067】
したがって、本実施の形態においても、第1実施の形態と同様に、極限に近い超解像性を誘起でき、空間分解能を向上することができる。しかも、本実施の形態では、位相板を用いることなく、光空間変調装置61によりイレース光の中空ビーム整形と波面補償とを行うようにしたので、第1実施の形態におけるよりも部品点数を削減でき、その分、コストダウンを図ることができる。
【0068】
なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、一つのNd:YAGパルスレーザ51を用いてポンプ光とイレース光とを得るようにしたが、ポンプ光を放射する光源とイレース光を放射する光源とを独立して設けることもできる。
【0069】
また、上記実施の形態ではイレース光を波面補償するように構成したが、ポンプ光の光路に例えば光空間変調器を配置してポンプ光を波面補償するように構成したり、イレース光の光路とポンプ光の光路とに例えば光空間変調器をそれぞれ配置してイレース光およびポンプ光の双方を波面補償するように構成したりすることもできる。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも基底状態を含む3つの電子状態を有する分子を含む試料に対して、上記分子を基底状態から第1電子励起状態に励起するための第1の光、または上記分子を第1電子励起状態から、よりエネルギー準位の高い第2電子励起状態に励起するための第2の光を所定のビーム形状に空間位相変調して、これら第1の光および第2の光を一部分重ね合わせて集光するようにした顕微鏡において、第1の光の光路中および/または第2の光の光路中に波面補償手段を設けて波面収差を除去するようにしたので、特に超解像顕微鏡においては、イレース光を波面の乱のない完全な中空形状にビーム整形でき、これにより極限に近い超解像性を誘起して空間分解能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る顕微鏡で用いる光空間光変調器の一例の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1に示す光空間変調器を有する光空間変調装置の構成を示す図である。
【図3】図2に示す光空間変調装置の使用態様を説明するための図である。
【図4】図3に示す構成での波面補償原理を説明するための図である。
【図5】本発明の第1実施の形態を示す超解像顕微鏡の概略構成図である。
【図6】同じく、第2実施の形態を示す超解像顕微鏡の概略構成図である。
【図7】図6に示す構成において、イレース光を中空ビーム化する際の光空間変調装置における書き込み光の空間強度分布を示す図である。
【図8】図6に示す構成において、光空間変調装置によりイレース光の中空ビーム化のみを行った場合のイレース光の集光ビーム形状および光強度分布を拡大して示す図である。
【図9】第2実施の形態による光空間変調装置での書き込み光の空間強度分布を説明するための図である。
【図10】第2実施の形態でのイレース光の集光ビーム形状および光強度分布を拡大して示す図である。
【図11】試料を構成する分子の価電子軌道の電子構造を示す概念図である。
【図12】図11の分子の第1励起状態を示す概念図である。
【図13】同じく、第2励起状態を示す概念図である。
【図14】同じく、第2励起状態から基底状態に戻る状態を示す概念図である。
【図15】分子における二重共鳴吸収過程を説明するための概念図である。
【図16】同じく、二重共鳴吸収過程を説明するための概念図である。
【図17】従来の超解像顕微鏡の一例の構成を示す図である。
【図18】図17に示す位相板の構成を示す平面図である。
【図19】従来の超解像顕微鏡の他の例の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 光空間変調器
2,3 ガラス基板
4,5 透明電極
6 アモルファスシリコン(α−Si)層
7 遮光層
8 誘電体多層膜ミラー
9,10 配向膜
11 スペーサ
12 液晶層
13,14 反射防止膜
51 Nd:YAGパルスレーザ
52 ビームスプリッタ
53 ビームコンバイナ
54 ハーフミラー
55 対物レンズ
56 試料
57 ラマンシフタ
58 ミラー
59 遅延光学系
60 位相板
61 光空間変調装置
62 ビームサンプラ
63 試料移動ステージ
64 ハーフミラー
65 レンズ
66 ピンホール
67 レンズ
68 フォトマル
69 結像レンズ
70 CCDカメラ
71 波面測定器
72 制御コンピュータ

Claims (5)

  1. 少なくとも基底状態を含む3つの電子状態を有する分子を含む試料に対して、上記分子を基底状態から第1電子励起状態に励起するための第1の光、または上記分子を上記第1電子励起状態から、よりエネルギー準位の高い第2電子励起状態に励起するための第2の光を所定のビーム形状に空間位相変調して、これら第1の光および第2の光を一部分重ね合わせて集光し、上記試料からの発光を検出するようにした顕微鏡において、
    上記第1の光の光路中および/または上記第2の光の光路中に波面補償手段を設け、
    該波面補償手段により上記第1の光および/または上記第2の光に生じる波面収差を除去するよう構成したことを特徴とする顕微鏡。
  2. 上記波面補償手段は、光空間変調器を有することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 上記第1の光および/または上記第2の光の空間位相分布を計測する空間位相分布計測手段を設け、該空間位相分布計測手段で計測した空間位相分布に基づいて上記光空間変調器により上記第1の光および/または上記第2の光を空間変調するよう構成したことを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡。
  4. 上記空間位相分布計測手段で計測した空間位相分布に基づいて波面補償データを生成して、上記光空間変調器による上記第1の光および/または上記第2の光の空間変調をフィードバック制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡。
  5. 上記光空間変調器により、上記第1の光または第2の光を上記所定のビーム形状に空間位相変調するよう構成したことを特徴とする請求項2,3または4に記載の顕微鏡。
JP2003026796A 2003-02-04 2003-02-04 顕微鏡 Pending JP2004239660A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003026796A JP2004239660A (ja) 2003-02-04 2003-02-04 顕微鏡
US10/771,729 US7095556B2 (en) 2003-02-04 2004-02-04 Microscope with wavelength compensation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003026796A JP2004239660A (ja) 2003-02-04 2003-02-04 顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004239660A true JP2004239660A (ja) 2004-08-26

Family

ID=32954696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003026796A Pending JP2004239660A (ja) 2003-02-04 2003-02-04 顕微鏡

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7095556B2 (ja)
JP (1) JP2004239660A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006189640A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Olympus Corp レーザ走査型顕微鏡
JP2010506203A (ja) * 2006-10-06 2010-02-25 カール ツァイス マイクロイメージング ゲーエムベーハー 並行化された顕微鏡イメージングのための方法および装置
JP2011128573A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Olympus Corp ホログラム像投影装置
JP2011191496A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Olympus Corp 光源装置およびレーザ走査型顕微鏡装置
JP2012098692A (ja) * 2010-06-17 2012-05-24 Olympus Corp 顕微鏡
JP2014521093A (ja) * 2011-07-21 2014-08-25 イマジン・オプチック 粒子を超解像位置特定するための方法および光学デバイス
WO2015178338A1 (ja) * 2014-05-21 2015-11-26 浜松ホトニクス株式会社 顕微鏡装置及び画像取得方法
WO2016010096A1 (ja) * 2014-07-16 2016-01-21 オリンパス株式会社 位相変調素子調整システムおよび位相変調素子調整方法
JP2017138591A (ja) * 2016-01-27 2017-08-10 アッベリオー インストラメンツ ゲーエムベーハーAbberior Instruments GmbH 高分解能レーザ走査顕微鏡を使用する方法及び高分解能レーザ走査顕微鏡
CN109212735A (zh) * 2018-10-10 2019-01-15 浙江大学 基于机器学习的高速自适应光学环形光斑校正系统和方法
JP2019012270A (ja) * 2018-07-30 2019-01-24 浜松ホトニクス株式会社 顕微鏡装置及び画像取得方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5139832B2 (ja) * 2008-02-14 2013-02-06 浜松ホトニクス株式会社 観察装置
JP5466876B2 (ja) * 2009-05-14 2014-04-09 オリンパス株式会社 画像取得装置、画像取得装置の制御方法、及び顕微鏡システム
DE102009029831A1 (de) * 2009-06-17 2011-01-13 W.O.M. World Of Medicine Ag Vorrichtung und Verfahren für die Mehr-Photonen-Fluoreszenzmikroskopie zur Gewinnung von Informationen aus biologischem Gewebe
JP5718329B2 (ja) * 2009-07-09 2015-05-13 ホワルド フグヘス メドイクアル インストイトウテ 適応光学系を有する顕微鏡検査法
DE102010035104A1 (de) * 2010-08-23 2012-04-05 Euroimmun Medizinische Labordiagnostika Ag Vorrichtung und Verfahren zur automatischen Fokussierung für die Mikroskopie schwach leuchtender Substrate
EP2732326B1 (en) * 2011-07-14 2020-11-18 Howard Hughes Medical Institute Microscopy with adaptive optics
JP6157364B2 (ja) * 2012-02-03 2017-07-05 シチズン時計株式会社 位相変調デバイス及びレーザ顕微鏡
JP5919100B2 (ja) * 2012-06-04 2016-05-18 浜松ホトニクス株式会社 補償光学システムの調整方法および補償光学システム
US9360428B2 (en) 2013-03-14 2016-06-07 The Regents Of The University Of California Interferometric focusing of guide-stars for direct wavefront sensing
JP6234105B2 (ja) * 2013-08-05 2017-11-22 オリンパス株式会社 超解像顕微鏡
CN103393401B (zh) * 2013-08-06 2015-05-06 中国科学院光电技术研究所 一种双波前矫正器活体人眼视网膜高分辨力成像系统
KR101541610B1 (ko) * 2013-12-09 2015-08-03 한양대학교 산학협력단 공간 필터 기반 구조 조명 현미경
WO2015164844A1 (en) * 2014-04-24 2015-10-29 Vutara, Inc. Super resolution microscopy
US10112262B2 (en) * 2014-10-28 2018-10-30 General Electric Company System and methods for real-time enhancement of build parameters of a component
EP3296723A1 (en) * 2016-09-14 2018-03-21 ASML Netherlands B.V. Illumination source for an inspection apparatus, inspection apparatus and inspection method

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6859313B2 (en) * 2001-03-23 2005-02-22 Japan Science & Technology Corporation Super resolution microscope

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006189640A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Olympus Corp レーザ走査型顕微鏡
JP2010506203A (ja) * 2006-10-06 2010-02-25 カール ツァイス マイクロイメージング ゲーエムベーハー 並行化された顕微鏡イメージングのための方法および装置
JP2011128573A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Olympus Corp ホログラム像投影装置
JP2011191496A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Olympus Corp 光源装置およびレーザ走査型顕微鏡装置
JP2012098692A (ja) * 2010-06-17 2012-05-24 Olympus Corp 顕微鏡
JP2014521093A (ja) * 2011-07-21 2014-08-25 イマジン・オプチック 粒子を超解像位置特定するための方法および光学デバイス
US9891172B2 (en) 2014-05-21 2018-02-13 Hamamatsu Photonics K.K. Microscope device and image acquisition method
WO2015178338A1 (ja) * 2014-05-21 2015-11-26 浜松ホトニクス株式会社 顕微鏡装置及び画像取得方法
JP2015219501A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 浜松ホトニクス株式会社 顕微鏡装置及び画像取得方法
US10302569B2 (en) 2014-05-21 2019-05-28 Hamamatsu Photonics K.K. Microscope device and image acquisition method
WO2016010096A1 (ja) * 2014-07-16 2016-01-21 オリンパス株式会社 位相変調素子調整システムおよび位相変調素子調整方法
JP2016024210A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 オリンパス株式会社 位相変調素子調整システムおよび位相変調素子調整方法
US10437050B2 (en) 2014-07-16 2019-10-08 Olympus Corporation Phase-modulation-element adjustment system and method for decreasing wavefront aberration
JP2017138591A (ja) * 2016-01-27 2017-08-10 アッベリオー インストラメンツ ゲーエムベーハーAbberior Instruments GmbH 高分解能レーザ走査顕微鏡を使用する方法及び高分解能レーザ走査顕微鏡
JP7111323B2 (ja) 2016-01-27 2022-08-02 アッベリオー インストラメンツ ゲーエムベーハー 高分解能レーザ走査顕微鏡を使用する方法及び高分解能レーザ走査顕微鏡
JP2019012270A (ja) * 2018-07-30 2019-01-24 浜松ホトニクス株式会社 顕微鏡装置及び画像取得方法
CN109212735A (zh) * 2018-10-10 2019-01-15 浙江大学 基于机器学习的高速自适应光学环形光斑校正系统和方法
CN109212735B (zh) * 2018-10-10 2024-01-26 浙江大学 基于机器学习的高速自适应光学环形光斑校正系统和方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7095556B2 (en) 2006-08-22
US20040227101A1 (en) 2004-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004239660A (ja) 顕微鏡
US9575302B2 (en) Stimulated emission depletion microscopy
EP2389606B1 (en) High-resolution microscopy and photolithography devices using focusing micromirrors
JP6718877B2 (ja) 光シート顕微鏡検査法によって検体を検査する方法
US10642015B2 (en) Light sheet microscope with a phase-selective element for illumination
US10295812B2 (en) Light irradiation device
US9846267B2 (en) Optical observation device
US7903247B2 (en) Method and microscope for high spatial resolution examination of samples
JP5661221B2 (ja) 粒子を超解像位置特定するための方法および光学デバイス
JP2021165851A (ja) ライトシート顕微鏡法のための構成及び方法
WO2008026435A1 (en) Microscope
JP2004538451A (ja) 三次元顕微鏡検査法によってサンプルを得るための方法およびデバイス
JP2010015026A (ja) 超解像顕微鏡およびこれに用いる空間変調光学素子
JP2004317741A (ja) 顕微鏡およびその光学調整方法
JP7481351B2 (ja) 波面解析装置、蛍光顕微鏡画像化システムおよび対象を顕微鏡画像化する方法
JP2006058477A (ja) 超解像顕微鏡
JP5106369B2 (ja) 光学装置
JP2003262798A (ja) 顕微鏡
JP6259491B2 (ja) 光照射装置、顕微鏡装置、レーザ加工装置、及び光照射方法
JP2004317646A (ja) 顕微鏡
CN110568650B (zh) 一种用于成像和光刻系统的共路光束调制装置
JP2003344774A (ja) 顕微鏡の光源光軸調整方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080708