JP4855009B2 - 走査型蛍光顕微鏡 - Google Patents

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本発明は、蛍光色素で標識した標本の蛍光測定に用いられる走査型蛍光顕微鏡に関するものである。
顕微鏡システムには、蛍光色素で標識した標本に所定波長の光を照射して蛍光色素を励起し、この励起により発せられる蛍光を測定するようにしたものがある。
この場合、標本を蛍光標識するための蛍光色素は複数あり、蛍光色素によって励起光波長と蛍光波長が異なっている。そして、これらは、蛍光標識する細胞の部位などにより使い分けられている。また、1つの標本に複数の蛍光色素を用いた多重染色標本について、同時、又は切換えて観察する場合もある。
このような蛍光色素を用いて蛍光測定を行なう顕微鏡として、二次元走査される励起光により標本から発せられる蛍光を1個以上のダイクロイックミラー(DM)で波長分割し、さらにPMT(ホトマル)などの光検出器の前に設置されたバンドパスフィルタ(バリアフィルタBA)により、所望の波長範囲にある複数の蛍光強度を走査点ごとに検出し、コンピュータによる画像化、グラフ化等の処理を経て被検体の生物学的諸特性を解析するようにした走査型蛍光顕微鏡がある。
図6は、このような走査型蛍光顕微鏡の一例を示すものである。1はアルゴンレーザやヘリウムネオンレーザなどの異なる複数の波長のレーザ光を1つ又は複数を選択的に発生するレーザ光源ユニットで、このレーザ光源ユニット1から発せられるレーザ光は、コリメータレンズ2で平行光に変換され、励起ダイクロイックミラー3に入射される。この励起ダイクロイックミラー3で反射したレーザ光は、XYスキャナミラー4に至る。XYスキャナミラー4は、直交する2方向に光を偏向するための不図示の2枚のガルバノミラーを有するもので、これらのミラーによりレーザ光を二次元方向、つまりXY方向に走査するようになっている。XYスキャナミラー4で二次元走査されたレーザ光は、瞳投影レンズ5、対物レンズ6を介して標本7(ここでは2種類の蛍光色素を標識した2重染色されたものが用いられている。)上の焦点位置に集光され蛍光を励起する。標本7で励起された蛍光は、レーザ光と逆の光路を辿り対物レンズ6、瞳投影レンズ5、XYスキャナミラー4を介して励起ダイクロイックミラー3まで戻される。励起ダイクロイックミラー3まで戻された蛍光は、これを透過して結像レンズ8によって共焦点ピンホール9上に集光される。共焦点ピンホール9は、対物レンズ6の焦点と光学的に共役な位置に配置され、標本7からの蛍光のうち合焦の成分を通過し、非合焦の成分を遮断して光軸方向の高い空間分解能を与えるためのものである。共焦点ピンホール9を通過した蛍光は、分光用ダイクロイックミラー10に入射される。分光用ダイクロイックミラー10は、共焦点ピンホール9を通過した蛍光を波長によって光路分割する。分光用ダイクロイックミラー10により分割された反射側光路には、バリアフィルタ11aを介して光電変換素子(PMT)12aが配置され、また、透過側光路には、バリアフィルタ11bを介して光電変換素子(PMT)12bが配置されている。これにより、分光用ダイクロイックミラー10を反射した蛍光は、バリアフィルタ11aにより所定の波長範囲以外の蛍光が遮断され、光電変換素子(PMT)12aにより蛍光強度が検出され、この蛍光強度が電気信号に変換され出力される。また、分光用ダイクロイックミラー10を透過した蛍光についても、バリアフィルタ11bで所定の波長範囲以外の蛍光が遮断され、光電変換素子(PMT)12bにより蛍光強度が検出され、この蛍光強度が電気信号に変換され出力される。これら光電変換素子(PMT)12a、12bからの電気信号は、中央制御装置13に入力される。中央制御装置13は、制御部13a、画像メモリ13b、画像処理装置13cを有している。そして、制御部13aによりXYスキャナミラー4のXY走査を必要により制御するとともに、XYスキャナミラー4によるレーザ光の二次元走査に対応させて光電変換素子(PMT)12a、12bからの電気信号をデジタル値に変換し、二次元走査にしたがって標本7上の蛍光の強度に応じた二次元濃淡画面を生成し、これを画像メモリ13bに記憶させる。さらに、この二次元濃淡画像に対して画像処理装置13cによってシェーディング補正やバックグラウンド補正等の処理が施され、各種分析ルーチンで必要な処理がなされた後、画像や分析結果のグラフ、数値等として表示部14に表示される。
このようにした顕微鏡システムによれば、蛍光検出チャンネルが2チャンネル分用意されており、複数の蛍光色素を標識した多重染色標本に対して異なる2つの波長域の蛍光を同時に測定することができる。
ところで、最近の生体細胞の機能解析では、細胞内物質のたんぱく質領域まで掘り下げた研究がますます盛んになっており、これに伴い、蛍光検出チャンネルが2チャンネルしかないシステムでは、多重染色による同時観察の応用範囲が限定されてしまうという問題があった。
そこで、上述した分光用ダイクロイックミラー10とバリアフィルタ11a(11b)を複数種類用意し、これらを適宜切替えることで、蛍光検出チャンネルを4チャンネルに形成したものや、さらに、試料から発せられた検出光をスペクトル分解する凹面グレーティングを併用し、この凹面グレーティングを回転させることで予め定められたスペクトル領域を選択し、この選択された任意の波長領域の蛍光を光電変換素子(PMT)により検出できるようにしたものが提案されている。
しかし、蛍光検出チャンネルを4チャンネルにしたものは、分光チャンネルが増えたものの光検出器が、これまでのPMTのままであり、さらに、複数種類用意される分光用ダイクロイックミラーとバリアフィルタは、例えば、ターレット形式に形成され選択的に切替えられるようにして蛍光検出帯域数を増加させているが、蛍光検出チャンネルの増加とともに、PMTとターレット形式の分光用ダイクロイックミラーとバリアフィルタから構成される分光検出系は非常に大きなものになってしまい顕微鏡全体の大型化を招くという問題を生じる。また、ターレットごと、またはターレット上の分光用ダイクロイックミラーとバリアフィルタの光学素子を個々に交換可能とすることで分光検出帯域の組み合わせをさらに増加させることが考えられるが、これら光学素子の交換には多大な時間と手間がかかってしまい、蛍光測定の作業能率を大幅に低下させるという問題を生じる。
また、凹面グレーティングを併用したものは、スペクトル領域が選択可能で、任意の波長領域の蛍光を検出できるようになっているが、光検出器が、これまでのPMTのままであるため、分光検出系としての小型化が難しいという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、分光検出系の小型化を実現できるとともに、多重染色された標本の蛍光測定を効率よく行なうことができる走査型蛍光顕微鏡を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、レーザ光を発生するレーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザ光を標本上に集光させる対物レンズと、前記レーザ光を前記標本上で2次元走査する光走査手段と、前記標本からの蛍光の光路に配置された共焦点ピンホールと、前記共焦点ピンホールを通過した前記蛍光を受光する複数の受光部を有しこれら受光部ごとの受光した光強度に応じた出力を発生する多チャンネルアレイ光検出、前記多チャンネルアレイ光検出前記複数の受光部に対応して設けられ分光波長範囲が互いに異なる複数の分光用素子と、前記共焦点ピンホールを通過した蛍光の光路上に前記複数の分光用素子を配置するように前記複数の分光用素子を一体的に保持し、かつ前記複数の分光用素子を保持して移動又は着脱可能に構成された保持手段と、前記多チャンネルアレイ光検出器に対する前記保持手段の位置決めをする位置決め手段とを有する分光ユニットとを具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記保持手段は、記複数の分光用素子を収容したホルダを有し、前記ホルダは、直進移動可能であり、前記分光用素子を前記多チャンネルアレイ光検出の各受光部上に静止又は退避させることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記ホルダは、複数個重ねて設けられ、これらホルダは、前記分光用素子を選択的に前記多チャンネルアレイ光検出の各受光部上に静止又は退避させることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記保持手段は、記複数の分光用素子を備えた回転式ターレットを有し前記回転式ターレットは、回転することにより任意の前記分光用素子を前記多チャンネルアレイ光検出の各受光部上に配置させることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記分光用素子の個数は、前記多チャンネルアレイ光検出前記受光部の数より少ないことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の発明において、さらに、前記標本からの蛍光の光路に配置され、該蛍光の光束を平行光に変換する光学素子を有することを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記分光用素子は、分光用ダイクロイックミラー及びバリアフィルタからなることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の発明において、前記多チャンネルアレイ光検出は、多チャンネル用のマルチアノードPMTアレイであることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、前記分光ユニットが複数備えられていることを特徴としている。
本発明によれば、分光検出系の小型化を実現できるとともに、多重染色された標本の蛍光測定を効率よく行なうことができる走査型蛍光顕微鏡を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる走査型蛍光顕微鏡の概略構成を示すもので、図6と同一部分には、同符号を付して異なる部分のみを説明する。
この場合、標本7は、複数(例えば4種類)の蛍光色素で標識した多重染色標本が用いられている。また、共焦点ピンホール9を通過した光路上には、第2のコリメータレンズ15が配置されている。第2のコリメータレンズ15は、共焦点ピンホール9を通過した光を平行光に変換するものである。
第2のコリメータレンズ15からの平行光の光路上には、分光検出系を構成する分光ユニット16が配置されている。分光ユニット16は、図2に示すように多チャンネル光検出手段としての多チャンネル(図示例では8チャンネル)の受光部17aを有する多チャンネル光検出器17と、各受光部17aに対応して設けられた複数の分光用素子18から構成されている。
この場合、多チャンネル光検出器17は、8チャンネルの受光部17a、マルチアノード部17b、ブリーダ抵抗回路部17c、コネクタピン17dから構成されるもので、各受光部17aにより受光した光強度に応じた電気信号を各別に出力する8チャンネル用のマルチアノードPMTアレイ(例えば、浜松ホトニクス(株)製、PMTアレイH9530)が用いられている。
また、分光用素子18は、分光用ダイクロイックミラー18aとバリアフィルタ18bからなるもので、異なる分光波長範囲のものが複数(図示例では4個)用意されている。これら分光波長範囲の異なる複数の分光用素子18の組み合わせは、ユーザの研究目的などの要求によって予め決定されている。
これら複数の分光用素子18は、図3(a)に示すように共通のホルダ19に収納されている。このホルダ19は、スライドレバー20を有するもので、スライドレバー20の操作により複数の分光用素子18を図示矢印方向(第2のコリメータレンズ15からの平行光に沿った方向)に直進移動可能とし、多チャンネル光検出器17の各受光部17a上に静止又は退避可能にしている。この場合、ホルダ19の直進移動は、不図示の駆動モータにより駆動することも可能である。
複数の分光用素子18は、多チャンネル光検出器17上に静止された状態で、各受光部17aに一つおき(図示例では2,4,6,8チャンネルの受光部17a)に対応するようになっている。また、各分光用素子18の分光用ダイクロイックミラー18aは、多チャンネル光検出器17上に静止された状態で、第2のコリメータレンズ15からの平行光の光路上に位置されており、それぞれ波長範囲の異なる蛍光を反射しバリアフィルタ18bを介して多チャンネル光検出器17の対応する受光部17aに入射させるようにしている。このため、ホルダ19の多チャンネル光検出器17上での位置決めには、精度の高い位置決め機構が用いられている。
また、このような複数の分光用素子18を収納するホルダ19は、分光波長範囲の異なる複数の分光用素子18を有するものが複数種類用意され、これらが選択的に使用される。
図1に戻って、分光ユニット16には、中央制御装置13が接続されている。中央制御装置13は、制御部13a、画像メモリ13b、画像処理装置13cを有するものである。制御部13aは、XYスキャナミラー4のXY走査を必要により制御する。また、制御部13aは、分光ユニット16の多チャンネル光検出器17の各チャンネル毎の電気信号を取り込んでデジタル値に変換し、XYスキャナミラー4によるレーザ光の二次元走査にしたがって標本7上の蛍光の強度に応じた二次元濃淡画面を生成し、これらを画像メモリ13bに記憶させる。また、画像処理装置13cは、これら二次元濃淡画像に対してシェーディング補正やバックグラウンド補正等の処理を実行し、各種分析ルーチンで必要な処理をした後、画像や分析結果のグラフ、数値等として表示部14に表示させる。
その他は、図6と同様である。
このような構成によっても、上述したと同様に、レーザ光源ユニット1からレーザ光が発生すると、コリメータレンズ2で平行光に変換され、励起ダイクロイックミラー3で反射したレーザ光は、XYスキャナミラー4で二次元方向、つまりXY方向に走査され、瞳投影レンズ5、対物レンズ6を介して標本7上の焦点位置に集光され蛍光を励起する。
標本7で励起された蛍光は、レーザ光と逆の光路を辿り励起ダイクロイックミラー3まで戻され、さらに、励起ダイクロイックミラー3を透過して結像レンズ8によって共焦点ピンホール9上に集光される。共焦点ピンホール9上に集光された蛍光は、共焦点効果によって、焦点深度の浅い蛍光画像(断層像)を形成する。共焦点ピンホール9を通過した蛍光は、第2のコリメータレンズ15で平行光に変換され、分光ユニット16に導かれる。この場合、分光ユニット16の複数の分光用素子18を収容したホルダ19が多チャンネル光検出器17の各受光部17a上に静止して位置決めされているものとすると、第2のコリメータレンズ15で平行光に変換された蛍光は、最初の分光用素子18の分光用ダイクロイックミラー18aに入射される。そして、この分光用ダイクロイックミラー18aに対応する波長範囲の蛍光が分光(反射)され、バリアフィルタ18bを介して多チャンネル光検出器17の対応する受光部17aに入射される。続けて、最初の分光用ダイクロイックミラー18aを透過した蛍光は、2番目の分光用素子18の分光用ダイクロイックミラー18aに入射される。そして、ここでも分光用ダイクロイックミラー18aに対応する波長範囲の蛍光が分光(反射)され、バリアフィルタ18bを介して多チャンネル光検出器17の対応する受光部17aに入射される。以下、同様にして、3番目、4番目の分光用ダイクロイックミラー18aでも、それぞれ分光された蛍光がバリアフィルタ18bを介して多チャンネル光検出器17の対応する受光部17aに入射される。
多チャンネル光検出器17は、各受光部17aに入射された各波長範囲の蛍光強度に応じた電気信号を発生し、これら電気信号を中央制御装置13に入力させる。中央制御装置13は、制御部13aによりXYスキャナミラー4によるレーザ光の二次元走査に対応させて多チャンネル光検出器17からの各分光波長範囲の蛍光強度に応じた電気信号をデジタル値に変換し二次元走査にしたがって標本7上の各蛍光の強度に応じた二次元濃淡画面を生成し、画像メモリ13bに記憶させる。ここで、生成される二次元濃淡画面は、多重染色された標本7の各蛍光色素の蛍光に対応したものである。さらに、これら二次元濃淡画像に対して画像処理装置13cによってシェーディング補正やバックグラウンド補正等の処理を施し、さらに各種分析ルーチンで必要な処理をした後、画像や分析結果のグラフ、数値等として表示部14に表示させる。
ここで、異なる波長範囲の蛍光をさらに検出したい場合は、現在、多チャンネル光検出器17上に配置されているホルダ19を、スライドレバー20の操作により取外し、他に用意された目的に合ったホルダ19を、スライドレバー20の操作により多チャンネル光検出器17の受光部17a上に静止させて位置決めするようにすればよい。
したがって、このようにすれば、共焦点ピンホール9を通過した蛍光の光路上に、8チャンネルの受光部17aを有する多チャンネル光検出器17と、ホルダ19に収納されスライドレバー20の操作により多チャンネル光検出器17の各受光部17a上に静止又は退避可能とした、分光波長範囲の異なる4個の分光用素子18を有する分光ユニット16を設け、これら分光用素子18により分光された波長範囲の異なる蛍光を各受光部17aで受光させるようにしたので、複数の蛍光色素を標識した多重染色の標本7に対して、異なる4つの波長域の蛍光を同時に効率よく測定することができる。これにより、分子レベルの生物現象研究現場や創薬の実験現場などにおいて、非常に使い勝手のよい観察及び計測装置として利用することができる。
また、分光ユニット16は、8チャンネルの受光部17aを有する多チャンネル光検出器17に対し、ホルダ19に収納されユニット化された分光波長範囲の異なる4個の分光用素子18を組み立てる構成としているので、分光ユニット16全体をコンパクトにでき、分光検出系の小型化を実現することができる。
また、異なる波長範囲の蛍光をさらに検出したい場合は、現状のホルダ19を、他に用意されたホルダ19と差し替えるのみで対応できるので、これらホルダ交換のため時間も短くでき、蛍光検出のための作業効率を高めることができる。
さらに、分光ユニット16の分光波長範囲の異なる4個の分光用素子18には、共焦点ピンホール9を通過し第2のコリメータレンズ15で平行光に変換された蛍光光束が入射されるので、各分光用素子18のそれぞれの分光用ダイクロイックミラー18aが光路上に沿って並べられていても、これら分光用ダイクロイックミラー18aに入射される蛍光光束の光路長の違いによる影響が生じることがなくなり、各分光用ダイクロイックミラー18aを介して分光された精度の良い蛍光測定を行なうことができる。
さらに、多チャンネル光検出器17の8チャンネルの受光部17aに対して複数の分光用素子18を一つおき(図示例では2,4,6,8チャンネルの受光部17a)に対応させて、隣合うチャンネルの使用を回避するようにしているので、受光部17aの各チャンネル間のクロストークを抑制することができ、蛍光測定の精度を高めることができる。
なお、上述では、多チャンネル光検出器17上に、分光波長範囲の異なる4個の分光用素子18を収納した1個のホルダ19をスライドレバー20により挿脱可能に配置するようにしたが、このようなホルダー19を複数個重ねて配置し、これらを選択的に多チャンネル光検出器17上に配置できるようにしても良い。こうすれば、分光波長範囲の種類をさらに増やすことができる。この場合、多チャンネル光検出器17上に重ねて配置される各ホルダー19の分光用素子18に対して第2のコリメータレンズ15で平行光に変換された蛍光光束が精度よく入射するような光路の上下切換え手段が必要となる。この場合、図3(b)に示すように反射ミラー22aと分光波長範囲の異なる4個の分光用素子181aを収納したホルダ19aの上段に、反射ミラー22bと分光波長範囲の異なる4個の分光用素子181bを収納したホルダ19bを配置し、これらホルダ19a、19bを選択的に多チャンネル光検出器17上に位置させるようになる。これにより、ホルダ19bをOUT方向に移動させ、ホルダ19aを多チャンネル光検出器17上に位置させた場合は、反射ミラー22aで反射した第2のコリメータレンズ15で平行光に変換された蛍光光束が各分光用素子181aに入射され、また、ホルダ19aをOUT方向に移動させ、ホルダ19bを多チャンネル光検出器17上に位置させた場合は、反射ミラー22bで反射した第2のコリメータレンズ15で平行光に変換された蛍光光束が各分光用素子181bに入射されるようになる。この場合、下段にあるホルダ19bの各分光用素子181bが上段にあるホルダ19aの各分光用素子181aからの光路と干渉しないようにする工夫が必要であり、これには、例えばホルダ19aのOUT方向のストロークを大きくするとか、ホルダ19aの挿脱方向をホルダ19bの挿脱方向と直交する方向に移動させるなどの方法が考えられる。
(変形例)
第1の実施の形態では、複数の分光用素子18を共通のホルダ19に収納し、このホルダ19をスライドレバー20の操作により直線移動させて、多チャンネル光検出器17の各受光部17a上に静止又は退避可能としたが、これに代えて、例えば図4に示すように回転式のターレット21を用いることもできる。この場合、ターレット21は、円板状の基体21aを有し、この基体21aの中心を軸21bにより回転可能に支持されている。基体21aは、円周方向に沿って複数の分光用素子18が放射状に配置されている。これら分光用素子18は、上述した分光用ダイクロイックミラー18aとバリアフィルタ18bを組み合わせたもので、分光波長範囲の異なるものが複数種類用意されている。これら分光波長範囲の異なる分光用素子18の組み合わせは、ユーザの研究目的などの要求によって予め決定されている。そして、これら分光波長範囲の異なる分光用素子18は、ユーザによるターレット21の回転操作により、目的に合ったものが多チャンネル光検出器17の各受光部17a上に静止され位置決めされる。この場合も、ターレット21による分光用素子18の多チャンネル光検出器17上での位置決めには、精度の高い位置決め機構が用いられている。
このようにしても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。さらに、ターレット21の回転操作のみで目的に合った分光用素子18を多チャンネル光検出器17の受光部17a上に位置決めできるので、分光用素子18の交換時間をさらに短縮でき蛍光測定のための作業効率を高めることができる。また、ターレット21には、比較的多くの分光用素子18を搭載できるので、分光波長範囲の異なる分光用素子18を多種類にわって用意することができ、さらにきめ細かい蛍光測定を実現することもできる。
なお、分光用素子18を選択するためのターレット21の操作は、手動による操作に限らず、例えば、制御部13aの指示により不図示の駆動モータにより自動的に回転させるようにもできる。
その他、上述した第1の実施の形態及び変形例では、多チャンネル光検出器17の8チャンネルの受光部17aに対して4個の分光用素子18を一つ置き(例えば2,4,6,8チャンネルの受光部17a)に配置する例を述べたが、さらに分光用素子18の数を減らして二つおきに配置したり、三つおきに配置するなど、一つ以上のチャンネルを空けて配置するようにもできる。このことは、例えば、用途によっては標本7の蛍光標識を2重染色で済ませられるような場合、8チャンネルの受光部17aの1チャンネルと8チャンネルのみを使用するような分光ユニット16を用いれば良い。こうすれば、受光部17aのチャンネル間のクロストークを抑制することができ、蛍光検出の精度をさらに高めることができる。勿論、目的によっては、多少のクロストークを犠牲にしても、8チャンネル全てを用いることも可能であることは言うまでもない。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態では、1個の分光ユニット16を用いた例を述べたが、これによると、多チャンネル光検出器17の8チャンネルの受光部17aに対して4種類の分光用素子18による蛍光波長しか同時に測定することができない。
そこで、この第2の実施の形態では、さらに多くの異なる蛍光波長を同時に測定できるようにしている。
図5は、本発明の第2の実施の形態にかかる走査型蛍光顕微鏡の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付して異なる部分のみを説明する。
この場合、第2のコリメータレンズ15からの平行光の光路上に、分光用ダイクロイックミラー31が配置されている。この分光用ダイクロイックミラー31は、短波長域の蛍光光束と長波長適の蛍光光東に分割するものである。そして、分光用ダイクロイックミラー31を透過する短波長域の蛍光光束の光路には、第1の分光ユニット32aが配置され、分光用ダイクロイックミラー31を反射する長波長域の蛍光光束の光路には、第2の分光ユニット32bが配置されている。これら第1及び第2の分光ユニット32a、32bは、上述した分光ユニット16と同様なものが用いられている。
このようにすれば、第1の実施の形態のものに比べ、検出波長範囲の組み合わせ数を2倍にすることができ、さらに多くの異なる蛍光波長を同時に測定することができる。この場合、分光用ダイクロイックミラー31に相当するものを複数設けることで、検出波長範囲の組み合わせ数を必要に応じて、又蛍光の明るさが許す限りいくらでも増やすことができる。この場合、分光用ダイクロイックミラー31は、様々な波長特性を持った複数のものが交換可能に用意されていることが必要である。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、上述した実施の形態では、一貫して8チャンネルの受光部17aを有する多チャンネル光検出器17について述べたが、8チャンネルのものに限らず、複数チャンネルの受光部を有する多チャンネル光検出器に適用できることは勿論である。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施の形態にかかる走査型蛍光顕微鏡の概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられる分光ユニットの概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられるホルダとスライドレバーの概略構成を示す図。 第1の実施の形態の変形例に用いられる回転ターレットの概略構成を示す図。 本発明の第2の実施の形態にかかる走査型蛍光顕微鏡の概略構成を示す図。 従来の走査型蛍光顕微鏡の概略構成を示す図。
符号の説明
1…レーザ光源ユニット、2…コリメータレンズ
3…励起ダイクロイックミラー、4…XYスキャナミラー
5…瞳投影レンズ、6…対物レンズ
7…標本、8…結像レンズ
9…共焦点ピンホール、10…分光用ダイクロイックミラー
11a、11b…バリアフィルタ
)12a.12b…PMT、13…中央制御装置
13a…制御部、13b…画像メモリ
13c…画像処理装置、14…表示部
15…第2のコリメータレンズ、16…分光ユニット
17…多チャンネル光検出器、17a…受光部
17b…マルチアノード部、17c…ブリーダ抵抗回路部
17d…コネクタピン、18、181a、181b…分光用素子
18a…分光用ダイクロイックミラー
18b…バリアフィルタ、19、19a、19b…ホルダ
20…スライドレバー、21…ターレット
21a…基体、21b…軸
31…分光用ダイクロイックミラー
32a…第1の分光ユニット
32b…第2の分光ユニット

Claims (9)

  1. レーザ光を発生するレーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を標本上に集光させる対物レンズと、
    前記レーザ光を前記標本上で2次元走査する光走査手段と、
    前記標本からの蛍光の光路に配置された共焦点ピンホールと、
    前記共焦点ピンホールを通過した前記蛍光を受光する複数の受光部を有しこれら受光部ごとの受光した光強度に応じた出力を発生する多チャンネルアレイ光検出、前記多チャンネルアレイ光検出前記複数の受光部に対応して設けられ分光波長範囲が互いに異なる複数の分光用素子と、前記共焦点ピンホールを通過した蛍光の光路上に前記複数の分光用素子を配置するように前記複数の分光用素子を一体的に保持し、かつ前記複数の分光用素子を保持して移動又は着脱可能に構成された保持手段と、前記多チャンネルアレイ光検出器に対する前記保持手段の位置決めをする位置決め手段とを有する分光ユニットと
    を具備したことを特徴とする走査型蛍光顕微鏡。
  2. 前記保持手段は、記複数の分光用素子を収容したホルダを有し、
    前記ホルダは、直進移動可能であり、前記分光用素子を前記多チャンネルアレイ光検出の各受光部上に静止又は退避させる
    ことを特徴とする請求項1記載の走査型蛍光顕微鏡。
  3. 前記ホルダは、複数個重ねて設けられ、これらホルダは、前記分光用素子を選択的に前記多チャンネルアレイ光検出の各受光部上に静止又は退避させることを特徴とする請求項2記載の走査型蛍光顕微鏡。
  4. 前記保持手段は、記複数の分光用素子を備えた回転式ターレットを有し
    前記回転式ターレットは、回転することにより任意の前記分光用素子を前記多チャンネルアレイ光検出の各受光部上に配置させる
    ことを特徴とする請求項1記載の走査型蛍光顕微鏡。
  5. 記分光用素子の個数は、前記多チャンネルアレイ光検出前記受光部の数より少ないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の走査型蛍光顕微鏡。
  6. さらに、前記標本からの蛍光の光路に配置され、該蛍光の光束を平行光に変換する光学素子を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の走査型蛍光顕微鏡。
  7. 前記分光用素子は、分光用ダイクロイックミラー及びバリアフィルタからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の走査型蛍光顕微鏡。
  8. 前記多チャンネルアレイ光検出は、多チャンネル用のマルチアノードPMTアレイであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の走査型蛍光顕微鏡。
  9. 前記分光ユニットが複数備えられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の走査型蛍光顕微鏡。
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