JP2005188978A - 真珠識別方法及び色識別方法 - Google Patents

真珠識別方法及び色識別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 光源の波長成分毎の光強度が識別作業を行うごとに相違していても、真珠の色合いが所定の区分に属するか否かを正確に識別することができる真珠識別方法及び色識別方法を提供する。
【解決手段】 白色板及び補正用真珠にそれぞれ可視光を照射し、その反射光の波長λ…λにおける光強度Wh…Wh及び光強度Ah…Ahを測定する。光強度Wh…Wh及び光強度Ah…Ahに基づいて、補正値Ws…Wsを求める。区分の基準となる色合いを有する基準真珠における光強度Aa…Aaを測定する。再び白色板における光強度W…Wを測定する。被識別真珠における光強度A…Aを測定する。光強度Aa…Aaと光強度A…Aとを、補正値Ws…Ws及び光強度W…Wに基づいて補正した上で互いに比較する。
【選択図】 図4



Description

本発明は、真珠の色合いによって該真珠を識別する真珠識別方法、及び色によって識別対象物を識別する色識別方法に関するものである。
近年、色彩検査などにおいて対象物の色を自動的に識別する方法としては、例えばCCDカメラ等により画像処理を行う方法が多く用いられている。しかし、識別対象物のなかには、例えば真珠のように、その色をCIEに準拠した表色系において分類すると、全て白色系に含まれるものがある。また、真珠を見た目の色によって区分する場合には、表面近傍の多層膜構造に起因する色合いを見分ける必要がある。従って、画像処理による方法では、真珠のように、区分することが困難な識別対象物が存在する。
真珠は、その色合いによって白色に近い「上がり」、赤色に近い「赤球」、黄色に近い「クリーム」といった区分に分類することができる。真珠をネックレス等の2次製品に加工する際には、同じ区分の真珠同士を集めると該2次製品の印象が良くなるため、真珠をその色合いによって効率よく区分できる方法が望まれている。しかし、上記した理由から、自動的に識別することは困難であり、真珠を色合いによって区分する際には多くの人手を使い、人の目によって識別する方法がとられており、非効率的であった。
このような問題点に対し、真珠の色を自動的に識別する方法として、例えば特許文献1に開示された真珠の色分類装置が提案されている。この装置では、真珠を照明して得られる反射光をCCDなどの撮像手段により撮像し、画像処理によって色相データを求めている。そして、この色相データを基に色相に関するヒストグラムを算出し、該ヒストグラムにおいて補色関係にある色相同士の度数比を演算し、この度数比に基づいて真珠色を分類している。
また、特許文献2に開示された真珠の色分類法では、真珠のハイライト部(光源の像が投影されて輝いて見える部分)の中心からの反射光の色が人間が感知する真珠の色と補色の関係にあるという理論に従って、該反射光を検出することにより、白色系真珠を白真珠、ピンク真珠、グリーン真珠といった区分に分類している。
また、特許文献3に開示された真珠の色分類法では、内面を白色に塗装したドーム内に真珠を置き、真珠に光を照射することによって生じた拡散反射光を所定波長毎に検出している。そして、この拡散反射光の光量に基づいて色抽出量なる値を算出し、該色抽出量に基づいて真珠の色を分類している。
特許第3410332号公報 特開昭61−230778号公報 特開昭56−061635号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示された装置では、CCD等を用いて画像処理を行っているため、前述したように真珠の多層膜に起因する色合いを見分けることが困難である。また、特許文献2に開示された方法では、真珠のハイライト部の中心からの反射光に基づいて真珠の色を識別している。しかし、特許文献3に記載されているとおり、真珠の色合いは、中心部分からの反射光ではなく、むしろ外周部分(すなわち多層膜部分)における拡散光によって特徴付けられる。従って、ハイライト部の中心からの反射光に基づいて真珠の色を識別する方法では、真珠の色合いを識別することは困難である。
一方、特許文献3に開示された方法では、真珠の外周部分における拡散光をドーム内において集めた上で検出し、該拡散光に基づいて真珠の色を識別している。しかし、光源の波長成分毎の光強度は周囲温度や経時変化などにより変動するため、真珠識別作業を行うごとに微妙に異なる。従って、拡散光の波長成分毎の光強度は識別作業を行う度に相違することとなる。特許文献3の第3図(b)に示されているとおり、真珠の区分同士の特徴の相違はわずかなので、拡散光の波長成分毎の光強度が識別作業の度に相違していると、識別対象の真珠の色が何れの区分に属するかを正確に識別することができない。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、光源の波長成分毎の光強度が識別作業を行うごとに相違していても、真珠の色合いが所定の区分に属するか否かを正確に識別することができる真珠識別方法及び色識別方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明による真珠識別方法は、真珠の色合いが所定の区分に属するか否かを識別する真珠識別方法であって、白色板に可視光を照射し、白色板からの反射光の複数の波長λ…λ(nは2以上の整数)における第1の光強度Wh…Whを測定するとともに、予め用意された補正用真珠に可視光を照射し、補正用真珠からの反射光の複数の波長λ…λにおける光強度Ah…Ahを測定して、白色板における光強度Wh…Wh及び補正用真珠における光強度Ah…Ahに基づく補正値Ws…Wsを求める補正値算出ステップと、所定の区分の基準となる色合いを有する基準真珠に可視光を照射し、基準真珠からの反射光の複数の波長λ…λにおける光強度Aa…Aaを測定する基準データ測定ステップと、白色板に再び可視光を照射し、白色板からの反射光の複数の波長λ…λにおける第2の光強度W…Wを測定する白色板測定ステップと、被識別真珠に可視光を照射し、被識別真珠からの反射光の複数の波長λ…λにおける光強度A…Aを測定する対象データ測定ステップと、基準真珠における光強度Aa…Aaと被識別真珠における光強度A…Aとを、補正値Ws…Ws及び白色板における第2の光強度W…Wに基づいて補正したうえで互いに比較することにより、被識別真珠の色合いが所定の区分に属するか否かを識別する識別ステップとを備えることを特徴とする。
上記した真珠識別方法では、基準真珠における光強度Aa…Aaと被識別真珠における光強度A…Aとを比較する際に、白色板における第1の光強度Wh…Whを含む補正値Ws…Wsと、その後に再び測定した白色板における第2の光強度W…Wとに基づいて光強度Aa…Aa及び光強度A…Aを補正している。このように、予め白色板について光強度Wh…Whを測定しておき、被識別真珠を識別する際に再度白色板について第2の光強度W…Wを測定することによって、基準データ測定ステップの際の可視光の波長成分毎の光強度と、対象データ測定ステップの際の可視光の波長成分毎の光強度とが異なっていても、基準真珠における光強度Aa…Aaと被識別真珠における光強度A…Aとを正確に比較することができる。これにより、被識別真珠の色合いが所定の区分に属するか否かを正確に識別することができる。
なお、本発明において、色合いには、真珠の多層膜における光の干渉や拡散によって人間の目に感じられる色をも含む。また、可視光を受けて真珠が発する拡散光とは、可視光が真珠の多層膜に入射することによって該多層膜内で生じる干渉や拡散を経て、真珠表面から出射される光をいう。また、白色板とは、例えばCIE表色系において白色系に属する範囲の色をいう。
また、真珠識別方法は、補正値算出ステップの際に、補正値Ws…Wsを次の計算式
Ws…Ws=Ah/Wh…Ah/Wh
によって求め、識別ステップの際に、基準真珠における光強度Aa…Aaと被識別真珠における光強度A…Aとを、次式で表される2次補正値Wt…Wt
Wt…Wt=Ws・W…Ws・W
によってそれぞれ除することにより補正することを特徴としてもよい。これにより、基準真珠における光強度Aa…Aaと被識別真珠における光強度A…Aとを好適に補正することができる。
また、真珠識別方法は、白色板の表色が、CIE表色系における基準白色であることが好ましい。
また、真珠識別方法は、複数の波長λ…λが、400nm以上700nm以下の範囲にわたっていることを特徴としてもよい。真珠の色合いを区分する際には、可視光の波長の全域(400nm〜700nm)にわたって白色板及び真珠に関する光強度を取得することが望ましい。従って、この真珠識別方法によれば、被識別真珠の色合いが所定の区分に属するか否かをさらに正確に識別することができる。
また、真珠識別方法は、識別ステップの際に、基準真珠における補正後の光強度と被識別真珠における補正後の光強度との差の二乗値を複数の波長λ…λについて加算することにより識別値を求め、識別値の大きさに基づいて被識別真珠の色合いが所定の区分に属するか否かを識別することを特徴としてもよい。これによって、被識別真珠の区分を容易に識別することができる。
また、本発明による色識別方法は、識別対象物の色が所定の色区分に属するか否かを識別する色識別方法であって、白色板に可視光を照射し、白色板からの反射光の複数の波長λ…λ(nは2以上の整数)における第1の光強度Wh…Whを測定するとともに、予め用意された補正用対象物に可視光を照射し、補正用対象物からの反射光の複数の波長λ…λにおける光強度Ah…Ahを測定して、白色板における光強度Wh…Wh及び補正用対象物における光強度Ah…Ahに基づく補正値Ws…Wsを求める補正値算出ステップと、所定の色区分の基準となる色を有する基準対象物に可視光を照射し、基準対象物からの反射光の複数の波長λ…λにおける光強度Aa…Aaを測定する基準データ測定ステップと、白色板に再び可視光を照射し、白色板からの反射光の複数の波長λ…λにおける第2の光強度W…Wを測定する白色板測定ステップと、識別対象物に可視光を照射し、識別対象物からの反射光の複数の波長λ…λにおける光強度A…Aを測定する対象データ測定ステップと、基準対象物における光強度Aa…Aaと識別対象物における光強度A…Aとを、その少なくとも一方を補正値Ws…Ws及び白色板における第2の光強度W…Wとに基づいて補正したうえで互いに比較することにより、識別対象物の色が所定の色区分に属するか否かを識別する識別ステップとを備えることを特徴とする。
上記した色識別方法では、基準対象物における光強度Aa…Aaと識別対象物における光強度A…Aとを比較する際に、白色板における第1の光強度Wh…Whを含む補正値Ws…Wsと、その後に再び測定した白色板における第2の光強度W…Wとに基づいて光強度Aa…Aa及び光強度A…Aを補正している。このように、予め白色板について光強度Wh…Whを測定しておき、識別対象物を識別する際に再度白色板について第2の光強度W…Wを測定することによって、基準データ測定ステップの際の可視光の波長成分毎の光強度と対象データ測定ステップの際の可視光の波長成分毎の光強度とが異なっていても、基準対象物における光強度Aa…Aaと識別対象物における光強度A…Aとを正確に比較することができる。これにより、識別対象物の色が所定の色区分に属するか否かを正確に識別することができる。
本発明による真珠識別方法及び色識別方法によれば、光源の波長成分毎の光強度が識別作業を行うごとに相違していても、真珠の色合いが所定の区分に属するか否かを正確に識別することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明による真珠識別方法及び色識別方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態)
本実施形態に係る真珠識別方法及び色識別方法を説明する前に、まず本実施形態において用いられる真珠識別装置について説明する。図1は、真珠識別装置の構成を示す図である。図1を参照すると、真珠識別装置1は、ホッパー3、真珠投下弁5、回転板7a及び7b、PMT(Photo Multiplier Tube:光電子増倍管)モジュール13、色識別値演算部15、タイミング制御部17、光源19、判定処理部21、判別弁23a〜23c、ゾーンアパーチャ33、及びハーフミラー37を備えている。
ホッパー3は、複数の真珠11を収容するための容器である。ホッパー3の下部には真珠の直径に応じた径の円筒が設けられており、該円筒に真珠投下弁5が取り付けられている。真珠投下弁5がタイミング制御部17からの指示に基づいて弁を開くと、1つの真珠11が落下する仕組みとなっている。回転板7a及び7bは、円盤状の部材であり、回転板7aが上方に位置するように互いに対向配置されている。回転板7a及び7bは、互いに逆方向に回転するように所定の回転軸に取り付けられている。回転板7aは真珠11を保持するための開口9を有しており、ホッパー3から落下した真珠11は開口9に収まる。開口9は、回転板7aの円周方向に並んで設けられており、また、回転板7aが回転することによって該開口9がホッパー3の円筒の先端の下方を通過するように配置されている。回転板7aは、タイミング制御部17からの指示に従って、開口9同士の間隔分だけステップ状に回転する。また、回転板7bは、タイミング制御部17からの指示に従って回転し、測定中の真珠11を開口9内において自転させる。
光源19は、真珠11に照射される可視光L1を発光するための可視光源である。光源19は、波長400nm以上700nm以下の範囲にわたってスペクトルを有する可視光を発光する。光源19としては、例えばハロゲンランプを用いるとよい。光源19には光ファイバ27の一端が光学的に結合されており、光ファイバ27の他端はレンズ29を介してハーフミラー37と光学的に結合されている。ハーフミラー37は、回転板7aの開口9の上方(すなわち真珠11の上方)に配置されている。光源19から出射された可視光L1は、ハーフミラー37において反射し、ハーフミラー37の下方にある真珠11に照射される。なお、ハーフミラー37は、真珠11に照射される可視光L1の光軸と、可視光L1を受けて真珠11が発する光L2の光軸とが一致するように設けられている。
PMTモジュール13は、真珠11に可視光L1が照射されることによって該真珠11が発した光L2のうち、多層膜に起因する拡散光の波長λ…λ(nは2以上の整数)毎の光強度を測定するための手段である。PMTモジュール13は、いわゆるフィルタ付マルチアノードPMTモジュールである。すなわち、PMTモジュール13は、入射した光のうち所定の波長成分のみ透過するフィルタを波長λ…λに対応して備えている。また、PMTモジュール13は、フィルタを透過した光を光電子に変換する光電面を備えている。また、PMTモジュール13は、光電面からの光電子、または該光電子が増倍されて発生した2次電子を検出するアノード電極を備えている。アノード電極は、フィルタが透過する各波長λ…λに応じて複数設けられている。PMTモジュール13は、以上の構成により、入射した光の強度を波長成分毎に測定することができる。
PMTモジュール13には光ファイバ31の一端が取り付けられており、光ファイバ31の他端にはゾーンアパーチャ33が設けられている。ゾーンアパーチャ33は、ハーフミラー37を透過した真珠11からの光L2を受けるようにハーフミラー37の上方に配置されている。ゾーンアパーチャ33は、真珠11からの光L2のうち真珠11の多層膜に起因する拡散光を選択的にPMTモジュール13へ送る。なお、ゾーンアパーチャ33については後述する。
色識別値演算部15は、真珠11の区分を識別するための識別値を算出する手段である。色識別値演算部15は、タイミング制御部17から指示を受けると、真珠11からの拡散光の各波長成分毎の光強度を示す信号をPMTモジュール13から入力する。色識別値演算部15は、PMTモジュール13からの信号に基づいて識別値を算出する。なお、識別値の算出方法については後述する。色識別値演算部15は、算出した識別値を判定処理部21へ送る。
判定処理部21は、色識別値演算部15からの識別値に基づいて、真珠11の区分を判定する手段である。本実施形態では、真珠11の色合いを、「上がり」、「赤玉」、及び「クリーム」の3種類に区分する。判定処理部21は、タイミング制御部17から指示を受けると、色識別値演算部15からの識別値の大きさに基づいて、真珠11がこの3つの区分のうちいずれに属するかを判定する。そして、判定処理部21は、その判定結果に基づいて判別弁23a〜23cのうちいずれか1つの弁を開く。
判別弁23a〜23cは、筒25の長手方向に並んで設けられている。筒25の一端は、回転板7bの下方であって真珠11が移動する経路下に配置されている。回転板7bの、筒25の一端に対応する部分には開口(図示せず)が設けられており、真珠11がこの開口に達すると落下する仕組みとなっている。真珠11がこの開口から落下すると、真珠11は筒25内を通過する。ここで、判定処理部21によって判別弁23a〜23cのうちいずれか1つの弁が開くと、真珠11は、判別弁23a〜23cに対応する筒25a〜25cのうちいずれかの筒を通過し、区分毎に集められる。
なお、上記した色識別値演算部15、タイミング制御部17、及び判定処理部21は、それぞれ電気回路によって実現されてもよく、また、CPUやメモリを有し、所定のプログラムによって動作するコンピュータ内部において実現されてもよい。
ここで、図2は、図1に示した真珠識別装置1のうち、ハーフミラー37周辺の光学系を具体的に示す図である。図2を参照すると、真珠識別装置1は、ハーフミラー37周辺の光学系を固定するための容器39を備えている。容器39は円筒状を呈しており、その一端にはゾーンアパーチャ33が取り付けられている。また、容器39の他端は真珠11へ向けて開口している。容器39の長手方向の略中央部分には、ハーフミラー37が斜めに設けられている。ハーフミラー37とゾーンアパーチャ33との間にはレンズ35が設けられており、レンズ35は真珠11からハーフミラー37を介して到達した光L2を集光してゾーンアパーチャ33へ提供する。また、容器39は、ハーフミラー37が設けられた位置に対応する側面に設けられた別の円筒を有している。この別の円筒には、光源19から延びる光ファイバ27の先端が取り付けられており、光源19からの可視光L1がハーフミラー37において反射して真珠11へ照射される。また、ハーフミラー37と光ファイバ27の先端との間にはレンズ29が設けられており、レンズ29は光ファイバ27の先端から出射した可視光L1を集光してハーフミラー37へ提供する。
また、図3(a)は、PMTモジュール13、光ファイバ31、及びゾーンアパーチャ33を示す図である。また、図3(b)は、図3(a)に示したゾーンアパーチャ33のA部分を示す拡大図である。図3(a)及び図3(b)を参照すると、PMTモジュール13に光学的に結合されたゾーンアパーチャ33は、第1の領域33a及び第2の領域33bを有する。第1の領域33aはゾーンアパーチャ33の光入射面の中心から一定半径内に設けられており、第2の領域33bは第1の領域33aの周囲に設けられている。第1の領域33aは黒く塗りつぶされており、第1の領域33aに入射した光L2は遮蔽される。第2の領域33bに入射した光L2は、光ファイバ31を通過してPMTモジュール13に達する。ゾーンアパーチャ33はこのような構成により、真珠11からの光L2のうち真珠11の表面及びその近傍に存在する多層膜によって生じた拡散光のみを選択的に通過させることができる。
続いて、以上に説明した真珠識別装置の動作について説明する。まず、ホッパー3に被識別真珠である真珠11を入れる。そして、タイミング制御部17からの指示によって真珠投下弁5が開き、1つの真珠11が回転板7aの開口9へ落下する。回転板7aはタイミング制御部17からの指示によってステップ状に回転し、真珠11はハーフミラー37の下方に達する。光源19から真珠11へ可視光L1が照射され、真珠11からの光L2がゾーンアパーチャ33へ達する。ゾーンアパーチャ33では光L2のうち真珠11の多層膜に起因する拡散光のみが選択的に通過し、該拡散光がPMTモジュール13に取り込まれる。PMTモジュール13では拡散光の波長成分毎の光強度が測定され、測定結果が色識別値演算部15へ送られる。このとき、回転板7bを回転させることにより真珠11をハーフミラー37の下方において自転させ、PMTモジュール13において同一の真珠11からの拡散光を複数回測定すれば、より正確に光強度を測定することができる。
PMTモジュール13における測定結果に基づき、色識別値演算部15において識別値が算出される。色識別値演算部15によって算出された識別値は、判定処理部21へ送られる。判定処理部21では、識別値の大きさに基づいて真珠11の色合いによる区分を識別する。そして、判定処理部21は、真珠11が筒25の上方に到達するタイミングにあわせて、判別弁23a〜23cのうちいずれかの判別弁を開く。真珠11は、開いた判別弁を通過して区分毎に集められる。なお、本装置では複数の真珠11を連続的に識別するため、色識別値演算部15及び判定処理部21における演算時間に応じた間隔を、回転板7aにおけるハーフミラー37下方の測定位置と筒25に対応する位置との間に設けている。
次に、上記した真珠識別装置を用いた真珠識別方法について説明する。図4は、本実施形態による真珠識別方法を示すフローチャートである。図4を参照すると、本実施形態による真珠識別方法は、補正値算出ステップS1、基準データ測定ステップS2、白色板測定ステップS3、対象データ測定ステップS4、及び識別ステップS5を含んでいる。このうち、補正値算出ステップS1は、1度のみ実行される。基準データ測定ステップS2は、補正値算出ステップS1の直後に実行されるが、識別の基準となる基準真珠を変更するときなど、必要に応じて実行されてもよい。白色板測定ステップS3は、光源19(図1参照)の波長成分毎の光強度の変動に応じて、例えば1日1回実行される。対象データ測定ステップS4及び識別ステップS5は、被識別真珠を識別する際に常に実行される。
補正値算出ステップS1では、まず白色板を測定する。すなわち、白色板を用意し、上記した真珠識別装置1の光源19を用いて可視光L1を白色板に照射する。この白色板の表色は、例えばCIE表色系における基準白色であることが望ましいが、CIE表色系における白色系であれば足りる。そして、白色板からの反射光の波長λ…λでの光強度Wh…Wh(第1の光強度)をPMTモジュール13によって測定し、光強度Wh…Whの値を色識別値演算部15へ送る。図5に示すグラフG1は、白色板における光強度Wh…Whの一例をグラフ化したものである。なお、図5に示すグラフは、いずれも波長λ…λの間隔を20nmとして測定したものである。
続いて、補正用真珠を測定する。すなわち、補正用真珠を1つ用意し、上記した真珠識別装置1の光源19を用いて可視光L1を補正用真珠に照射する。そして、可視光L1を受けて補正用真珠が発する光L2のうち、多層膜による拡散光の波長λ…λでの光強度Ah…AhをPMTモジュール13によって測定し、光強度Ah…Ahの値を色識別値演算部15へ送る。図5に示すグラフG2は、補正用真珠における光強度Ah…Ahの一例をグラフ化したものである。補正用真珠における光強度Ah…Ahの値は、色識別値演算部15において白色板に関する光強度Wh…Whの値を真珠の識別に適したデータに変換(値付け)するために用いられる。すなわち、色識別値演算部15では、白色板における光強度Wh…Wh及び補正用真珠における光強度Ah…Ahに基づいて、補正値Ws…Wsが算出される。例えば、本実施形態では、以下の計算式(1)により補正値Ws…Wsが算出される。
Ws…Ws=Ah/Wh…Ah/Wh ・・・(1)
なお、補正用真珠は1つに限られるものではなく、複数の補正用真珠を用意してその測定値の平均を用いてもよい。また、図6に示すグラフG3は、補正値Ws…Wsの一例をグラフ化したものである。
続いて、基準データ測定ステップS2では、基準真珠を測定する。「上がり」、「赤球」、「クリーム」といった3つの区分の典型的な色合いを有する真珠をそれぞれ用意し、これを基準真珠とする。そして、上記した真珠識別装置1の光源19を用いて可視光L1を基準真珠に照射する。可視光L1を受けて基準真珠が発する光L2のうち、多層膜による拡散光の波長λ…λでの光強度Aa…AaをPMTモジュール13によって測定し、光強度Aa…Aaの値を色識別値演算部15へ送る。なお、基準真珠は1つの区分について1つ用意してもよいし、1つの区分につき複数の基準真珠を用意して、この複数の基準真珠における拡散光の光強度の平均値をAa…Aaとしてもよい。
続いて、白色板測定ステップS3では、再び白色板を測定する。すなわち、補正値算出ステップS1において用いた白色板を用意し、上記した真珠識別装置1の光源19を用いて可視光L1をこの白色板に照射する。そして、白色板からの反射光の波長λ…λでの光強度W…W(第2の光強度)をPMTモジュール13によって測定し、光強度W…Wの値を色識別値演算部15へ送る。
続いて、対象データ測定ステップS4では、被識別真珠を測定する。被識別真珠として識別対象である真珠を1つまたは複数用意し、上記した真珠識別装置1の光源19を用いて可視光L1を被識別真珠に照射する。可視光L1を受けて被識別真珠が発する光L2のうち、多層膜による拡散光の波長λ…λでの光強度A…AをPMTモジュール13によって測定し、光強度A…Aの値を色識別値演算部15へ送る。
続いて、識別ステップS5では、まず2次補正値Wt…Wtを求める。2次補正値Wt…Wtは、補正値算出ステップS1において得られた補正値Ws…Wsと、白色板測定ステップS3において測定された白色板についての第2の光強度W…Wとに基づいて算出される。本実施形態では、2次補正値Wt…Wtを以下の計算式(2)により算出する。
Wt…Wt=Ws・W…Ws・W ・・・(2)
なお、図5に示すグラフG4は、2次補正値Wt…Wtの一例をグラフ化したものである。
続いて、フィットパターンを求める。フィットパターンとは、基準データ測定ステップS2において測定した3区分の基準真珠における光強度Aa…Aaの値を、2次補正値Wt…Wtを用いて補正したものである。本実施形態では、まず、基準真珠における光強度Aa…Aaの値を2次補正値Wt…Wtによって除する。次に、こうして求めた値Aa/Wt…Aa/Wtを、平均値で規格化する。すなわち、各波長λ…λにわたる平均値が1となるように、値Aa/Wt…Aa/Wtのスケールを変更する。こうして、フィットパターンFP…FPが得られる。図7に示すグラフG21〜G23は、図5及び図6に示したグラフをもとに、それぞれ「上がり」、「赤球」、「クリーム」の基準真珠に関して求めたフィットパターンFP…FPの一例である。
続いて、被識別真珠のパターンを求める。被識別真珠のパターンとは、対象データ測定ステップS4において測定した被識別真珠における光強度A…Aの値を、2次補正値を用いて補正したものである。被識別真珠のパターンは、基準真珠における光強度Aa…Aaの値に代えて被識別真珠における光強度A…Aの値を用いることを除き、上記したフィットパターンと同様にして得られる。すなわち、被識別真珠における光強度A…Aの値を2次補正値Wt…Wtによって除し、この値を平均値で規格化することにより、被識別真珠のパターンSP…SPが得られる。図8に示すグラフG11〜G19は、被識別真珠として用意した9個の真珠(サンプル1〜9)に関するパターンSP…SPの一例である。
続いて、フィットパターンFP…FPと被識別真珠のパターンSP…SPとを比較することにより、被識別真珠が所定の区分に属するか否かを識別する。本実施形態では、フィットパターンFP…FPと被識別真珠のパターンSP…SPとを比較する方法として、次の方法を用いる。すなわち、フィットパターンFP…FPと被識別真珠のパターンSP…SPとの差を二乗した値を各波長λ…λにわたって加算する。そして、加算した値(これが識別値となる)の大きさに基づいて、被識別真珠が所定の区分に属するか否かを識別する。一例として、図8に示したグラフG11〜G19に対応するサンプル1〜9のそれぞれを、「上がり」、「赤球」、「クリーム」の区分に識別する場合について以下に説明する。
まず、サンプル1について、被識別真珠のパターンSP…SP(図8のグラフG11)と、区分「上がり」、「赤球」、「クリーム」それぞれのフィットパターンFP…FP(図7のグラフG21〜G23)との差の二乗値の各波長λ…λにわたる加算値(すなわち識別値)Ha、Hr、Hcをそれぞれ求める。図9は、サンプル1〜9のそれぞれについて識別値Ha、Hr、Hcを示す表である。図9を参照すると、サンプル1については、識別値Ha、Hr、HcのなかでHrが最も小さいことがわかる。つまり、サンプル1のパターンSP…SPは区分「赤球」に関するフィットパターンFP…FPに最も近く、サンプル1は区分「赤球」に識別される。
サンプル2〜9についてもサンプル1と同様にして識別することができる。すなわち、サンプル2及び3の識別値Ha、Hr、HcのなかではHaが最も小さいので、サンプル2及び3は区分「上がり」に属する。サンプル4〜6の識別値Ha、Hr、HcのなかではHrが最も小さいので、サンプル4〜6は区分「赤球」に属する。サンプル7〜9の識別値Ha、Hr、HcのなかではHcが最も小さいので、サンプル7〜9は区分「クリーム」に属する。このようにして、サンプル1〜9といった被識別真珠が色合いによって各区分に識別される。
上記した真珠識別方法は、真珠以外の識別対象物(例えば口紅やファウンデーション)を識別する色識別方法として応用することができる。すなわち、補正用真珠、基準真珠、及び被識別真珠のかわりに補正用対象物、基準対象物、及び識別対象物を用意し、これらに対して上記した方法を適用することによって、識別対象物の色が所定の色区分に属するか否かを識別することが可能となる。
以上に説明した本実施形態による真珠識別方法(色識別方法)は、次の効果を有する。すなわち、本実施形態による真珠識別方法(色識別方法)では、識別ステップS5において基準真珠(基準対象物)における光強度Aa…Aaと被識別真珠(識別対象物)における光強度A…Aとを比較する際に、白色板における光強度Wh…Whを含む補正値Ws…Wsと、その後の白色板測定ステップS3において再び測定した白色板における光強度W…Wとに基づいて、光強度Aa…Aa及び光強度A…Aを補正している。このように、予め白色板について光強度Wh…Whを測定しておき、時間をおいて被識別真珠(識別対象物)を識別する際に再度白色板について光強度W…Wを測定することによって、基準データ測定ステップS2における光源19からの可視光の波長成分毎の光強度と、対象データ測定ステップS4における光源19からの可視光の波長成分毎の光強度とが異なっていても、基準真珠(基準対象物)における光強度Aa…Aaと被識別真珠(識別対象物)における光強度A…Aとを正確に比較することができる。また、基準データ測定ステップS2を行う際と、対象データ測定ステップS4を行う際とで周囲の明るさが異なる場合においても、基準真珠(基準対象物)における光強度Aa…Aaと被識別真珠(識別対象物)における光強度A…Aとを正確に比較することができる。これにより、被識別真珠(識別対象物)の色合い(色)が所定の区分に属するか否かを正確に識別することができる。
また、本実施形態による真珠識別方法では、例えば図5〜図8に示すように、PMTモジュール13において光強度を測定する際の複数の波長λ…λを、400nm以上700nm以下の範囲にわたって設定することが好ましい。すなわち、真珠の色合いを区分する際には、可視光の波長の全域(400nm〜700nm)にわたって白色板及び真珠に関する光強度を取得すれば、被識別真珠の色合いが所定の区分に属するか否かをさらに正確に識別することができる。特に、区分が「赤球」の真珠は、比較的短い波長域において特徴が顕著に現れるので、400nm付近の波長においても白色板及び真珠について光強度を取得することにより「赤球」を好適に識別することができる。
また、本実施形態による真珠識別方法では、識別ステップS5の際に、基準真珠における補正後の光強度(本実施形態ではフィットパターンFP…FP)と、被識別真珠における補正後の光強度(本実施形態では被識別真珠のパターンSP…SP)との差の二乗値を複数の波長λ…λについて加算することにより識別値Ha、Hr、Hcを求め、識別値Ha、Hr、Hcそれぞれの大きさに基づいて被識別真珠の色合いが「上がり」、「赤球」、「クリーム」のうちいずれの区分に属するかを識別している。これによって、被識別真珠の区分を容易に識別することができ、識別作業を自動化することも可能となる。
本発明による真珠識別方法及び色識別方法は、上記した実施形態に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記した実施形態では真珠の区分を「上がり」、「赤球」、「クリーム」といった3つの区分としているが、これ以外の区分を設けてもよいし、これらの区分をさらに細かく区分してもよい。また、上記した実施形態では被識別真珠が3つの区分のうちいずれの区分に属するかを相対的に比較して識別しているが、識別値を所定の判定値と比較することにより、被識別真珠が所定の区分に属するか否かを単独の区分について識別することも可能である。
また、上記した実施形態では、補正値算出ステップS1の後に基準データ測定ステップS2を行っているが、基準データ測定ステップS2を補正値算出ステップS1の前に行ってもよい。また、白色板測定ステップS3の後に対象データ測定ステップS4を行っているが、対象データ測定ステップS4を白色板測定ステップS3の前に行ってもよい。
図1は、真珠識別装置の構成を示す図である。 図2は、図1に示した真珠識別装置のうち、ハーフミラー周辺の光学系を具体的に示す図である。 図3(a)は、PMTモジュール、光ファイバ、及びゾーンアパーチャを示す図である。図3(b)は、図3(a)に示したゾーンアパーチャのA部分を示す拡大図である。 図4は、本実施形態による真珠識別方法を示すフローチャートである。 図5は、白色板における光強度Wh…Whの一例、補正用真珠における光強度Ah…Ahの一例、及び2次補正値Wt…Wtの一例をそれぞれグラフ化して示した図である。 図6は、補正値Ws…Wsの一例をグラフ化して示した図である。 図7は、「上がり」、「赤球」、「クリーム」の基準真珠について求めたそれぞれのフィットパターンFP…FPの一例を示す図である。 図8は、被識別真珠として用意した9個の真珠(サンプル1〜9)に関するそれぞれのパターンSP…SPの一例を示す図である。 図9は、サンプル1〜9のそれぞれについて識別値Ha、Hr、Hcを示す表である。
符号の説明
1…真珠識別装置、3…ホッパー、5…真珠投下弁、7a、7b…回転板、9…開口、11…真珠、13…PMTモジュール、15…色識別値演算部、17…タイミング制御部、19…光源、21…判定処理部、23a〜23c…判別弁、25、25a〜25c…筒、27、31…光ファイバ、29、35…レンズ、33…ゾーンアパーチャ、33a…第1の領域、33b…第2の領域、37…ハーフミラー、39…容器。

Claims (6)

  1. 真珠の色合いが所定の区分に属するか否かを識別する真珠識別方法であって、
    白色板に可視光を照射し、前記白色板からの反射光の複数の波長λ…λ(nは2以上の整数)における第1の光強度Wh…Whを測定するとともに、予め用意された補正用真珠に可視光を照射し、前記補正用真珠からの反射光の前記複数の波長λ…λにおける光強度Ah…Ahを測定して、前記白色板における前記光強度Wh…Wh及び前記補正用真珠における前記光強度Ah…Ahに基づく補正値Ws…Wsを求める補正値算出ステップと、
    前記所定の区分の基準となる色合いを有する基準真珠に可視光を照射し、前記基準真珠からの反射光の前記複数の波長λ…λにおける光強度Aa…Aaを測定する基準データ測定ステップと、
    前記白色板に再び可視光を照射し、前記白色板からの反射光の前記複数の波長λ…λにおける第2の光強度W…Wを測定する白色板測定ステップと、
    被識別真珠に前記可視光を照射し、前記被識別真珠からの反射光の前記複数の波長λ…λにおける光強度A…Aを測定する対象データ測定ステップと、
    前記基準真珠における前記光強度Aa…Aaと前記被識別真珠における前記光強度A…Aとを、前記補正値Ws…Ws及び前記白色板における前記第2の光強度W…Wに基づいて補正したうえで互いに比較することにより、前記被識別真珠の色合いが前記所定の区分に属するか否かを識別する識別ステップと
    を備えることを特徴とする真珠識別方法。
  2. 前記補正値算出ステップの際に、前記補正値Ws…Wsを次の計算式
    Ws…Ws=Ah/Wh…Ah/Wh
    によって求め、
    前記識別ステップの際に、前記基準真珠における前記光強度Aa…Aaと前記被識別真珠における前記光強度A…Aとを、次式で表される2次補正値Wt…Wt
    Wt…Wt=Ws・W…Ws・W
    によってそれぞれ除することにより補正することを特徴とする請求項1に記載の真珠識別方法。
  3. 前記白色板の表色が、CIE表色系における基準白色であることを特徴とする請求項1または2に記載の真珠識別方法。
  4. 前記複数の波長λ…λが、400nm以上700nm以下の範囲にわたっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の真珠識別方法。
  5. 前記識別ステップの際に、前記基準真珠における補正後の前記光強度と前記被識別真珠における補正後の前記光強度との差の二乗値を前記複数の波長λ…λについて加算することにより識別値を求め、該識別値の大きさに基づいて前記被識別真珠の色合いが前記所定の区分に属するか否かを識別することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の真珠識別方法。
  6. 識別対象物の色が所定の色区分に属するか否かを識別する色識別方法であって、
    白色板に可視光を照射し、前記白色板からの反射光の複数の波長λ…λ(nは2以上の整数)における第1の光強度Wh…Whを測定するとともに、予め用意された補正用対象物に可視光を照射し、前記補正用対象物からの反射光の前記複数の波長λ…λにおける光強度Ah…Ahを測定して、前記白色板における前記光強度Wh…Wh及び前記補正用対象物における前記光強度Ah…Ahに基づく補正値Ws…Wsを求める補正値算出ステップと、
    前記所定の色区分の基準となる色を有する基準対象物に可視光を照射し、前記基準対象物からの反射光の前記複数の波長λ…λにおける光強度Aa…Aaを測定する基準データ測定ステップと、
    前記白色板に再び可視光を照射し、前記白色板からの反射光の前記複数の波長λ…λにおける第2の光強度W…Wを測定する白色板測定ステップと、
    前記識別対象物に可視光を照射し、前記識別対象物からの反射光の前記複数の波長λ…λにおける光強度A…Aを測定する対象データ測定ステップと、
    前記基準対象物における前記光強度Aa…Aaと前記識別対象物における前記光強度A…Aとを、その少なくとも一方を前記補正値Ws…Ws及び前記白色板における前記第2の光強度W…Wとに基づいて補正したうえで互いに比較することにより、前記識別対象物の色が前記所定の色区分に属するか否かを識別する識別ステップと
    を備えることを特徴とする色識別方法。
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