JP4677728B2 - 共焦点顕微鏡及び共焦点顕微鏡システム - Google Patents
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Description
共焦点絞り面には、ピンホール部材が配置される。ピンホール部材はピンホール(開口)内に集光する光線のみを透過し、それ以外の光線をカットするので、試料上の特定の高さから射出した光線のみが光検出器に入射し、それ以外の高さから射出した光線は光検出器に入射しない。
そのセクショニング分解能(観察対象となる層の薄さ)を変更するためには、ピンホール部材の開口径を変更すればよい。開口径を大きくするとセクショニング分解能が低くなり、開口径を小さくするとセクショニング分解能が高くなる。
前記検出手段は、前記近傍領域からの光を検出する第1の前記検出器と、前記周辺領域からの光を検出する第2の前記検出器とを有してもよい。
また、前記検出手段は、前記分離された前記近傍領域からの光と前記周辺領域からの光との双方を受光する単一の検出器と、前記近傍領域からの光の光路と、前記周辺領域からの光の光路との一方を開閉するシャッターとを有し、前記光学部材は、前記近傍領域からの光及び前記周辺領域からの光を前記単一の検出器へ導いてもよい。
また、前記検出手段は、前記近傍領域からの光と前記周辺領域からの光との光量和、又は、前記近傍領域からの光の光量を検出してもよい。
また、本発明の共焦点顕微鏡システムは、本発明の共焦点顕微鏡と、前記複数の検出器が生成する複数の検出信号のうち少なくとも2つを選択し、加算する選択加算手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の共焦点顕微鏡システムは、本発明の共焦点顕微鏡と、前記複数の検出器が生成する複数の検出信号を個別に記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶した複数の検出信号を用いて演算する演算処理手段とを備えることを特徴とする。
その結果、この共焦点顕微鏡又は共焦点顕微鏡システムは、シンプルな構成でありながらも高精度にセクショニング分解能を変更することが可能となる。
[第1実施形態]
図1、図2、図3、図4、図5を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態は、蛍光共焦点顕微鏡装置の実施形態である。
本実施形態の蛍光共焦点顕微鏡装置には、図1に示すように、光源11、照明用レンズ12、フィルタ13、ダイクロイックミラー14、ガルバノミラー15、対物レンズ16、フィルタ17、集光レンズ18、光分離部材であるマスク部材19、可動シャッタ20、光検出器21、コンピュータ22、モニタ23、入力器24などが備えられる。この蛍光共焦点顕微鏡装置には、蛍光観察用に予め処理された試料10が配置される。
光源11から射出した光は、照明用レンズ12、フィルタ13、ダイクロイックミラー14、ガルバノミラー15、及び対物レンズ16を介して試料10上に集光し、試料10上にスポットを形成する。試料10上のスポットの形成領域からは、光(蛍光)が射出する。
ダイクロイックミラー14に入射した光束は、ダイクロイックミラー14を透過し、マスク13及び照明用レンズ12が配置されている方向とは異なる方向へ射出し、フィルタ17、集光レンズ18を介してマスク部材19に入射する。
マスク部材19に入射した光束は、それらピンホール19a’,19b’,19c’の近傍に集光し、それらピンホール19a’,19b’,19c’からマスク部材19の外部へ射出する。
光検出器21は、入射した光束の光量に応じた信号を出力する。この信号は、コンピュータ22に取り込まれる。
ここで、ガルバノミラー15は、不図示のモータにより駆動される。この駆動により、試料10上をスポットが二次元的に走査する。コンピュータ22は、この走査中に光検出器21が出力した信号を取り込む。
以上の構成の本実施形態の蛍光共焦点顕微鏡装置においては、光検出部1に特徴がある。以下、この光検出部1の各要素を詳細に説明する。
図2に示すように、マスク部材19には、集光レンズ18の焦点深度内の略中央の面に対し傾斜した姿勢で光分離面である反射透過面19aが設けられている。
このマスク部材19では、集光レンズ18から入射した光束のうち、ピンホール19a’の形成位置に入射するもの(中央光束)のみがピンホール19a’からマスク部材19の外部へ射出し、それ以外(周辺光束)は反射面19a”にて集光レンズ18の方向からずれた方向に反射する。
マスク部材19には、さらに、その反射面19Aで反射した光束に対し反射透過面19aと同じ姿勢で反射透過面19bが設けられている。
反射透過面19bは、その光束の中心近傍に配置されたピンホール19b’と、そのピンホール19b’の周辺領域をカバーする反射面19b”とからなる。ピンホール19b’の径rbは、ピンホール19a’の径raよりも大きく、例えば、rb=2raである。
マスク部材19には、さらに、その反射面19b”で反射した光束を反射する反射面19Bが、反射面19Aと同じ姿勢で設けられている。
マスク部材19には、さらに、その反射面19Bで反射した光束に対し反射透過面19bと同じ姿勢で反射透過面19cが設けられている。
このマスク部材19では、反射面19Bで反射した光束のうち、ピンホール19c’の形成位置に入射するもの(中央光束)のみがピンホール19c’からマスク部材19の外部へ射出する。
以上の構成のマスク部材19は、例えば次のようにして形成できる。
なお、反射面19a”,19b”,19c”の一部又は全部は連続していてもよい。また、反射面19A,19Bは連続していてもよい。また、この透明基板において光束が最初に入射する部分には、その入射角度を0に近づけて余分な反射光の発生を防ぐために、図2に示すような楔状の透明部材19’を貼付するとよい。透明部材19’の材料は、透明基板と同じ材料、又は透明基板と略同じ屈折率の材料であることが好ましい。また、透明基板の各箇所には、適宜、迷光の発生を防止するための反射防止膜などの公知の膜が成膜されることが好ましい。
可動シャッタ20は、図2に点線で示すようにステップ状に駆動され、その駆動量に応じて少なくとも次の3つの状態Sa,Sb,Scに設定可能である。
第2の状態Sbは、ピンホール19a’,19b’からの射出光束の光路を開放し、かつピンホール19c’からの射出光束の光路を遮断する状態である。
第3の状態Scは、ピンホール19a’,19b’,19c’からの射出光束の光路を全て開放する状態である。
また、可動シャッタ20の駆動には、手動、電動の何れをも適用できる。因みに、電動化する場合、可動シャッタ20の駆動機構にモータ(ステッピングモータ)が取り付けられる。そのモータは、ユーザインタフェースに対し電気的に接続される。因みに、そのユーザインタフェースとして図1の入力器24を利用する場合、そのモータをコンピュータ22に対し電気的に接続すればよい。
試料10において対物レンズ16の焦点面付近の薄い層10aから射出した光束のみがそのピンホール19a’を通過できる。
また、厚い層10bを挟む上下2層(図4の極めて厚い層10cから厚い層10bを差し引いたもの)から射出した光束のみが、反射透過面19cのピンホール19c’を通過できる。
また、可動シャッタ20が図2の第2の状態Sbにあるとき(ピンホール19a’,19b’からの射出光束の光路のみが開放されているとき)には、厚い層10bが観察対象となり、その厚い層10bの画像がモニタ23上に図4の(b)のように表示される。
したがって、本実施形態の蛍光共焦点顕微鏡装置によれば、ユーザが可動シャッタ20を駆動するだけで、セクショニング分解能を(a),(b),(c)のとおり変更することができる。
そして、セクショニング分解能を変更する際の唯一の駆動部分である可動シャッタ20は、光束の光路を開放/遮断するだけの単純な役割しか担っていない。
よって、可動シャッタ20の位置合わせに対する要求精度は低く、その駆動機構の構成は単純化可能である。
したがって、本実施形態の蛍光共焦点顕微鏡装置は、シンプルな構成でありながらも高精度にセクショニング分解能を変更することができる。
(その他)
なお、本実施形態の蛍光共焦点顕微鏡装置では、光検出器に対し必要な光束を導光する手段としてマスク部材19の反射面19A,19Bを用いたが、その反射面の数を増加させたり、反射面の代わりに光ファイバ(導光方向が自在である。)を利用したりすれば、マスク部材19における反射透過面19a,19b,19cの配置自由度を高めることができる。但し、光路中の光量ロスが許容範囲内に収まるようマスク部材19は設計される必要がある。
また、上述した説明では、セクショニング分解能の切り換え数(マスク部材19に形成されるピンホールの数)が「3」となっているが、必要に応じて3より大きい数、又は2に増減してもよい。その増減数に応じて、反射透過面19a,19b,・・・の数を増減すればよい。
以下、図5の光検出部について説明する。
この光検出部のマスク部材29には、図1に示した集光レンズ18の焦点深度内の所定面に対し傾斜した姿勢で反射透過面29aが設けられている
反射透過面29aは、集光レンズ18の光軸近傍に配置された微小円形の反射面29a’と、その反射面29a’の周辺領域をカバーする透過面29a”とからなる。反射面29a’の径raは、試料10上に形成されたスポットの径に相当する。
マスク部材29には、さらに、その透過面29a”を透過した光束に対し反射透過面29aと同じ姿勢で反射透過面29bが設けられている。
このマスク部材29では、透過面29a”を透過した光束のうち、反射面29b’の形成位置に入射するもの(中央光束)のみが反射面29b’にて反射してマスク部材29の外部へ射出し、それ以外(周辺光束)は透過面29b”を透過する。
反射透過面29cは、その光束の中心近傍に配置された円形の反射面29c’と、反射面29c’の周辺領域をカバーする透過面29c”とからなる。反射面29c’の径rcは反射面29b’の径rbよりも大きく、例えば、rc=2rbである。
このマスク部材29によれば、反射透過面29a,29bによって分離された中央光束と周辺光束とが同一方向に導光される。
なお、反射透過面29aと反射透過面29bとの間隔、及び反射透過面29bと反射透過面29cとの間隔は、反射透過面29bと反射透過面29cとが集光レンズ18の焦点深度内に位置するよう、十分に短く設定される。
可動シャッタ20は、ステップ状に駆動され、その駆動量に応じて少なくとも次の3つの状態Sa,Sb,Scに設定可能である。
第2の状態Sbは、反射面29a’,29b’からの射出光束の光路を開放し、かつ反射面29c’からの射出光束の光路を遮断する状態である。
第3の状態Scは、反射面29a’,29b’,29c’からの射出光束の光路を全て開放する状態である(以上、図5に示した光検出部の説明)。
図6を参照して本発明の第2実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
本実施形態の蛍光共焦点顕微鏡装置においては、図6に示すように、可動シャッタ20が省略され、マスク部材19のピンホール19a’,19b’,19c’と同数(ここでは3つ)の光検出器21a,21b,21cが備えられ、かつそれら光検出器21a,21b,21cと同数(ここでは3つ)のスイッチ31a,31b,31cが、光検出器21a,21b,21cとコンピュータ22との間に備えられる。このうち、マスク部材19、光検出器21a,21b,21cからなる光学系が光検出部2である。
よって、光検出器21a→電流/電圧変換器21a’→スイッチ31a→A/D変換器21”の経路は、ピンホール19a’からの射出光束の光量を示す信号saの経路となる。
また、光検出器21c→電流/電圧変換器21c’→スイッチ31c→A/D変換器21”の経路は、ピンホール19c’からの射出光束の光量を示す信号scの経路となる。
それら別々の経路を経てA/D変換器21”に入力された信号sa,sb,scは、足し合わされた上で、コンピュータ22の画像ボード223に入力される。
ここで、コンピュータ22内のCPU221は、画像ボード223を介してスイッチ31a,31b,31cに接続されており、それらスイッチ31a,31b,31cを個別に開状態/閉状態にセットすることができる。
このような蛍光共焦点顕微鏡装置は、コンピュータ22内のCPU221の指示の下で次のとおり動作する。
この状態では、信号saの経路のみが開通するので、A/D変換器21”には信号saのみが入力される。よって、フレームメモリM上には、信号saによる画像データDaが構築される。したがって、モニタ23には図4(a)に示したような薄い層10aの画像が表示される。
この状態では、信号saの経路と信号sbの経路とが開通するので、A/D変換器21”には信号saと信号sbとのみが入力される。よって、フレームメモリM上には、信号sa,sbによる画像データDabが構築される。したがって、モニタ23には図4(b)に示したような厚い層10bの画像が表示される。
この状態では、信号saの経路と信号sbの経路と信号scの経路が全て開通するので、A/D変換器21”には信号saと信号sbと信号scとが入力される。よって、フレームメモリM上には、信号sa,sb,scによる画像データDabcが構築される。したがって、モニタ23には図4(c)に示したような極めて厚い層10cの画像が表示される。
ここで、この蛍光共焦点顕微鏡装置では、マスク部材19が、薄い層10aを示す光束、厚い層10bを示す光束、極めて厚い層10cを示す光束の全てを生成する。
よって、マスク部材19の位置合わせさえ予め高精度に行われていれば、各層の画像はそれぞれ高精度に取得される。
したがって、本実施形態の蛍光共焦点顕微鏡装置は、シンプルな構成でありながらも高精度にセクショニング分解能を変更することができる。
なお、光検出器21a,21b,21cの配置角度は、図6に示すように各光束に対し略垂直にする必要はなく、各光束に対し非垂直に(例えば、マスク部材19に沿う角度に)してもよい。
また、上記実施形態では、電気的に開閉されるスイッチ31a,31b,31c(コンピュータ22からの電気的な指示に従って開閉されるスイッチ)を説明したが、手動で開閉するスイッチ31a,31b,31cを用いることもできる。このときユーザは、入力器24を操作する代わりにそれらスイッチ31a,31b,31cを、上述したCPU221が開閉したのと同様に開閉すればよい。
図7を参照して本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態は、蛍光共焦点顕微鏡装置の実施形態である。ここでは、第2実施形態との相違点についてのみ説明する。
本実施形態の蛍光共焦点顕微鏡装置においては、図7に示すように、スイッチ31a,31b,31cが省略され、その代わりにコンピュータ22の内部が一部変更される。
また、コンピュータ22に対しユーザは予め、又は画像取得後でも、セクショニング分解能を複数段階(ここでは、高,中,低の3段階)の何れかに指定又は変更することができる。CPU221は、インタフェース回路(I/F)224を介して入力器24からの信号を受信し、ユーザの指定した段階を認識する。
各光検出器21a,21b,21cから並行して出力される信号sa,sb,scは、電流/電圧変換器21a’21b’,21c’,A/D変換器21a”,21b”,21c”を介してフレームメモリMa,Mb,Mcに対し並行して書き込まれる。
ここで、ユーザの指定した段階が「高」であったとき、CPU221は、画像データDaをRAM222から読み出し、その画像データDaに基づく画像をモニタ23に表示する。この画像は、図4(a)に示したような薄い層10aの画像となる。
ユーザの指定した段階が「低」であったとき、CPU221は、画像データDa,Db,DcをRAM222から読み出し、それら画像データDa,Db,Dcの和をとり(画像データDa,Db,Dcを重畳させ)、その和の画像データDabcに基づく画像をモニタ23に表示する。この画像は、図4(c)に示したような極めて厚い層10cの画像である。
ここで、この蛍光共焦点顕微鏡では、マスク部材19が、薄い層10aを示す光束、厚い層10bを示す光束、極めて厚い層10cを示す光束の全てを生成する。そして、セクショニング分解能を変更する際に駆動されるのは、コンピュータ22のみである。
したがって、本実施形態の蛍光共焦点顕微鏡装置は、シンプルな構成でありながらも高精度にセクショニング分解能を変更することができる。
さらに、本実施形態の蛍光共焦点顕微鏡装置は、複数の光検出器21a,21b,21cを用いて、取得した画像データを演算することで画像取得後におけるセクショニング分解能の変更や、異なる層の画像情報の取得が可能になるので、画像取得前にセクショニング分解能を指定する必要がない。そのため、画像取得のセット時間が短くなる。また、試料への光照射時間も減り、試料のダメージを軽減できる。
これは、時間経過に伴って状態が変化するような試料(生体試料など)を、同じ状態の下で様々なセクショニング分解能で観察したい場合などに極めて有効である。
また、各画像データは個別に記憶されるので、ユーザは所望するタイミングで所望する回数だけ、セクショニング分解能を変更することができる。
なお、本実施形態では、モニタ23上に同時に表示される画像が、試料10の何れかの層の画像1つのみであるかのごとく説明したが、2以上にしてよいことは言うまでもない。
[その他]
また、第2実施形態又は第3実施形態では、セクショニング分解能の切り換え数が「3」となっているが、必要に応じて3より大きい数、又は2に増減してもよい。その増減数に応じて、反射透過面19a,19b,・・・の数を増減すればよい。
図8に示す光検出部のマスク部材29は、図5に示したのと同じマスク部材である。つまり、反射透過面29a,29b,29cの中央が反射面29a’,29b’,29c’、その周辺が透過面29a”,29b”,29c”となっている。光検出器21a,21b,21cは、それら反射面29a’,29b’,29c’からの射出光束の光路を個別にカバーする。
図10に示す光検出部のマスク部材29は、図8に示したのと同じマスク部材である。但し、この光検出部には光検出器21dが追加されている。光検出器21dは、反射透過面29cの透過面29c”を透過した光束の光路をカバーする。
図12に示す光検出部のマスク部材69には、透明基板を用いた他のマスク部材とは異なり、プリズム(ここでは5角プリズム)が用いられている。
光検出器21aは、ピンホール69a’からの射出光束の光路をカバーし、光検出器21bは、ピンホール69b’からの射出光束の光路をカバーし、光検出器21cは、マスク部材69において何ら反射透過面を設けていない最終面(第5面)からの射出光束の光路をカバーする。
他の光検出部内の同様の光検出器(図9の光検出器21d,図10の光検出器21d、図11の光検出器21d)の全段にも、同様の絞りを配置してもよい。
また、上記各実施形態は、蛍光共焦点顕微鏡装置(蛍光観察用の共焦点顕微鏡装置)の実施形態であるが、本発明は、蛍光観察用以外の共焦点顕微鏡装置にも同様に適用可能である。
12 照明用レンズ
13,17 フィルタ
14 ダイクロイックミラー
15 ガルバノミラー
16 対物レンズ
18 集光レンズ
19,29,39,59,69 マスク部材
19a,19b,・・・,29a,29b,・・・,69a,69b,・・・ 反射透過面
19a”,19b”,・・・,29a’,29b’,・・・,69a”,69b”,・・・反射面
19a’,19b’,・・・,69a’,69b’,・・・ピンホール
29a”,29b”,・・・透過面
69c 絞り
69c’ 開口
20 可動シャッタ
21 光検出器
22 コンピュータ
23 モニタ
24 入力器
21’電流/電圧変換器(I/V)
31 スイッチ
21”A/D変換器(A/D)
M フレームメモリ
221 CPU
222 RAM
224 インタフェース回路(I/F)
Claims (7)
- 光源と、
前記光源からの光を試料に集光する照明光学系と、
前記試料からの光を結像する結像光学系と、
前記結像光学系に関し前記試料の集光点と略共役な位置に入射する光を、少なくとも前記試料の前記集光点の近傍領域からの光と、その周辺領域からの光とに分離し、それぞれ検出する検出手段とを備え、
前記検出手段は、
前記結像光学系の焦点深度内に光軸に対して傾斜して配置された光学部材と、前記光学部材において前記集光点と略共役な位置に設けられ、かつその位置に入射する光を前記近傍領域からの光と前記周辺領域からの光とに分離する光分離面と、前記近傍領域からの光と前記周辺領域からの光とを独立して検出する検出器とを有し、
前記光分離面は、
前記近傍領域からの光を受ける円形の第1面と、前記周辺領域からの光を受ける第2面とを有し、
前記光学部材は、
前記周辺領域からの光の光路に対し直列の関係で複数の前記光分離面を配置しており、
前記複数の光分離面の間では、
後段に配置されたものほど前記第1面の径が大きく設定され、
前記複数の光分離面の間では、
前記第1面のタイプは透過面及び反射面の一方に統一され、かつ前記第2面のタイプは透過面及び反射面の他方に統一されている
ことを特徴とする共焦点顕微鏡。 - 前記検出手段は、
複数の前記検出器を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡。 - 前記検出手段は、
前記近傍領域からの光を検出する第1の前記検出器と、前記周辺領域からの光を検出する第2の前記検出器とを有する
ことを特徴とする請求項2に記載の共焦点顕微鏡。 - 前記検出手段は、
前記分離された前記近傍領域からの光と前記周辺領域からの光との双方を受光する単一の検出器と、
前記近傍領域からの光の光路と、前記周辺領域からの光の光路との一方を開閉するシャッターとを有し、
前記光学部材は、前記近傍領域からの光及び前記周辺領域からの光を前記単一の検出器へ導く
ことを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡。 - 前記検出手段は、
前記近傍領域からの光と前記周辺領域からの光との光量和、又は、前記近傍領域からの光の光量を検出する
ことを特徴とする請求項4に記載の共焦点顕微鏡。 - 請求項2に記載の共焦点顕微鏡と、
前記複数の検出器が生成する複数の検出信号のうち少なくとも2つを選択し、加算する選択加算手段と
を備えることを特徴とする共焦点顕微鏡システム。 - 請求項2に記載の共焦点顕微鏡と、
前記複数の検出器が生成する複数の検出信号を個別に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶した複数の検出信号を用いて演算する演算処理手段と
を備えることを特徴とする共焦点顕微鏡システム。
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