JP3917705B2 - 走査型光学顕微鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スポット光で標本を走査することで標本からの蛍光を検出する走査型光学顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の走査型光学顕微鏡として、図8に示すようにレーザ光源1から出射されたレーザ光は、ビームエキスパンダ2で適宜なるビーム径に拡大され、レーザラインフィルタ3を通してレーザ光の持つ波長成分のうちの所要の波長成分が選択され、さらにダイクロイックミラー4で反射し、ガルバノミラー等による光偏向器5、6でX、Y偏向され、結像レンズ7、目視観察用プリズム8、対物レンズ9を介して標本10上を走査される。そして、標本10を透過した光は、コンデンサーレンズ11、ミラー12、集光レンズ13を介して光伝送ファイバ14に入射され、さらに両面ミラー15を介して光検出器16に入射され、フレームメモリ17で画像データを生成して、図示しないモニタに表示されるようにし、一方、標本10上で反射した光は、対物レンズ9、目視観察用プリズム8、結像レンズ7、光偏向器5、6を介してダイクロイックミラー4に入射され、ここで、反射光のうち標本10からの蛍光のみを透過させ、さらに結像レンズ18より共焦点絞り19を通過させた後、両面ミラー15を介して光検出器20に入射され、フレームメモリ21で画像データを生成して、図示しないモニタに表示されるようにしている。
【0003】
つまり、このようにした走査型光学顕微鏡では、最初に、レーザ光走査により標本10の透過光を光伝送ファイバ14を介して光検出器16で検出することで、標本10をなす生細胞などの全体像を検出し、目的とする細胞部分に蛍光を付した状態から、次のレーザ光走査により、今度は、標本10の反射光から蛍光量のみを検出することで、例えば、生細胞の所望する断面(高さ方向)でのカルシウムイオン濃度の変化などを捕らえることができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の走査型光学顕微鏡では、光伝送ファイバ14を介して検出される標本10の透過光は、生細胞などの全体像を見るためのもので、標本10からの蛍光は、対物レンズ9を含む反射光路でのみ検出するようにしているので、光検出器20で検出される蛍光は、対物レンズ9の開口数(NA)で決まるが、対物レンズ9の開口数を上げるにも限界があり、油浸式のものでもNA=1.4程度で、それほどの効果は期待できないばかりか、特に、蛍光は、その性質上、360度の方向に放射することを合わせ考えると、対物レンズ9を介して取り込まれる蛍光量は、極めて小さいものとなる。このことは、蛍光量を検出する光検出系でのS/N比が十分でなくなり、この結果として、良質の画像が得られない。
【0005】
そこで、レーザ光を強めるなどして蛍光に対する励起光量を増やすことで、蛍光量の増加を図り、S/N比の改善を可能にすることが考えられるが、励起光量を増やすことは、蛍光の褪色が速まり、安定した検出ができなくなるとともに、標本が生細胞の場合は、細胞に対するダメージが大きくなるという問題がある。
【0006】
さらに、標本10からの蛍光を対物レンズ9を含む反射光路のみにより検出するものでは、例えば、図9に示すように半球状に盛上がった標本10中の高さ方向に異なる2つの断面Z1 、Z2 を観察するような場合、対物レンズ9に近い断面Z1 の観察はあまり問題ないが、対物レンズ9に遠い断面Z2 の観察では、断面Z2 からの蛍光は、標本10中を透過する間に吸収および散乱により失われてしまうため、対物レンズ9を介して取り込まれる蛍光量は、さらに小さいものになってしまう。そこで、標本10の高さ方向(Z方向)についてステップを変化させながら観察するセクショニング方法が考えられるが、こうすると、対物レンズ9に近い断面Z1 と遠い断面Z2 とで取り込まれる蛍光量が異なるため、得られる画像の明るさが異なり、観察しずらいものとなるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、標本からの蛍光を効率よく検出できるとともに、良質の観察画像が得られる走査型光学顕微鏡を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、スポット光で標本を走査することにより、該標本からの蛍光を検出する走査型光学顕微鏡において、2光子励起用のスポット光を発生する光源手段と、前記スポット光が照射される標本上で2光子励起される蛍光を前記光源手段側から取り込む第1の光路と、前記スポット光が照射される標本上で2光子励起される蛍光を該標本面の透過光路側から取り込む第2の光路と、これら第1および第2の光路中に配置され前記標本面からの反射光および前記標本を透過した励起光を除去するバリアフィルタと、前記第1の光路の蛍光および第2の光路の蛍光を検出する同一の蛍光検出器とを具備し、前記第 1 の光路の蛍光及び第 2 の光路の蛍光の両方が前記同一の蛍光検出器に導かれて同時に検出される
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載において、前記第2の光路は、その一部を光ファイバで構成している。請求項3記載の発明は、請求項1記載において、さらに、前記標本の高さ方向に異なる複数の断面をスポット光走査するセクショニングを可能にしている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載において、前記第1の光路および前記第2の光路は、その一部がそれぞれ光ファイバで構成される。
請求項5記載の発明は、スポット光で標本を走査することにより、該標本からの蛍光を検出する走査型光学顕微鏡において、蛍光励起用のスポット光を発生する光源手段と、前記スポット光が照射される標本上で励起される蛍光を前記光源手段側から取り込む第1の光路と、前記スポット光が照射される標本上で励起される蛍光を該標本面の透過光路側から取り込む第2の光路と、これら第1および第2の光路により取り込まれた前記蛍光を検出する同一の蛍光検出器とを具備し、前記第 1 の光路の蛍光及び第 2 の光路の蛍光の両方が前記同一の蛍光検出器に導かれて同時に検出されることを特徴とする。
【0010】
この結果、請求項1記載の発明によれば、2光子励起が生じる領域でのみの蛍光を第1および第2の光路を介して検出できるので、標本からの蛍光を効率よく検出することができ、蛍光量を検出する光検出系でのS/N比を改善できる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、第2の光路の一部を光ファイバとすることで、構成を簡単にできる。
請求項3記載の発明によれば、スポット光走査される標本の断面の高さが異なっても、第1または第2の光路のいずれかより十分な蛍光量を検出できるので、これら断面から得られる画像は、明るさに変化の少ない安定したものになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明が適用される2光子励起法を採用した走査型光学顕微鏡の概略構成を示している。
【0013】
図において、31はレーザ光源で、このレーザ光源31は、2光子励起用のパルスレーザ(例えば、波長900nmのチタンサファイアレーザ)を使用している。
【0014】
このレーザ光源31より出射されたレーザ光は、ビームエキスパンダ32で適宜なるビーム径に拡大され、レーザラインフィルタ33を通してレーザ光の持つ波長成分のうちの所要の波長成分が選択され、ダイクロイックミラー34に入射される。この場合、ダイクロイックミラー34は、図2に示す特性を有するもので、上述したレーザ光(波長900nm)を反射するとともに、後述する標本41の蛍光(波長470〜700nm)を透過するようにしている。
【0015】
ダイクロイックミラー34で反射されたレーザ光は、ガルバノミラー等による光偏向器35、36でX、Y偏向され、さらに、これら光偏向器35、36を後述する対物レンズ40の瞳位置に投影させる瞳投影レンズ37、目視観察用プリズム38、結像レンズ39、対物レンズ40を介してスポット光として標本41に照射され、この標本41上で走査されるようにしている。なお、光偏向器35、36の間には、リレーレンズ421を配置し、瞳像を光偏向器35と光偏向器36に投影するようになっている。
【0016】
この場合、標本10上のレーザ光が照射される領域では、2光子励起が発生している。この場合の2光子励起は、標本41面に2つの光子を同時に当てることにより生じる現象で、同じ蛍光色素に対して1光子励起を使用するのと比べ、2倍の波長の励起光で励起するのと同じ効果が得られ、励起光の散乱が生じにくく、2光子励起が生じる領域でのみ蛍光を発生させることができる。
【0017】
そして、標本41上で2光子励起された蛍光と標本41面での反射光は、上述のレーザ光照射光路中を逆方向(反射光路)に進んでダイクロイックミラー34まで戻り、ダイクロイックミラー34を透過したものは、さらに集光レンズ42、バリアフィルタ43を通して光検出器44に入射される。この場合、バリアフィルタ43は、標本41面からの反射光を完全にカットし2光子励起された蛍光のみを通過させるもので、標本41からの蛍光のみを光検出器44に入射させるようにしている。
【0018】
なお、集光レンズ42は、光検出器44の受光素子がレーザ光のビーム径に対して大きい場合は、特に用いなくともよい。一方、標本41の蛍光は、標本41を透過する励起光とともに、コンデンサレンズ45で集光され、バンドルファイバや液体ファイバなどの光ファイバ46に導入される。この場合、光ファイバ46の入射端面は、コンデンサレンズ45の焦点位置に配置している。この位置は、上述の光偏向器35、36、対物レンズ40の後側焦点位置とも共役である。勿論、光ファイバ46への標本41の蛍光と標本41を透過する励起光の入射は、適当なビーム投影倍率をかけるようにしてもよい。
【0019】
また、光ファイバ46からの出射される光は、集光レンズ47、バリアフィルタ48を通して光検出器44に入射される。この場合、バリアフィルタ48は、標本41を透過する励起光を完全にカットして2光子励起された蛍光のみを通過させるもので、標本41からの蛍光のみを光検出器44に入射させるようにしている。
【0020】
しかして、このような構成によると、レーザ光源31から出射された2光子励起用のレーザ光は、ビームエキスパンダ32、レーザラインフィルタ33を通してダイクロイックミラー34に入射され、ここで反射して光偏向器35、36でX、Y偏向され、瞳投影レンズ37、目視観察用プリズム38、結像レンズ39、対物レンズ40を介して標本41上に照射され、このレーザ光が照射される標本41上の領域では、2光子励起が発生する。
【0021】
この状態から、標本41上で2光子励起された蛍光と標本41面での反射光は、上述のレーザ光照射光路を逆に進んでダイクロイックミラー34まで戻り、ダイクロイックミラー34を透過して、さらに集光レンズ42よりバリアフィルタ43に入射され、ここで、標本41面からの反射光が完全にカットされ、2光子励起された蛍光のみが通過され、光検出器44により検出される。
【0022】
一方、標本41の蛍光は、標本41を透過する励起光とともに、コンデンサレンズ45で集光され、光ファイバ46を通し、さらに集光レンズ47よりバリアフィルタ48に入射され、ここで、標本41を透過した励起光が完全にカットされ、2光子励起された蛍光のみが通過され、光検出器44により検出される。
【0023】
この場合、標本41面での反射光とともに対物レンズ40に入射される標本41上の2光子励起された蛍光は、この2光子励起が生じる領域でのみの蛍光で、対物レンズ40の開口数(NA)に相当する蛍光量が取り込まれ、また、標本41を透過する励起光とともに、コンデンサレンズ45に入射される標本41上の2光子励起された蛍光は、この2光子励起が生じる領域でのみの蛍光で、コンデンサレンズ45の開口数(NA)に相当する蛍光量が取り込まれるようになるので、これらにより標本41からの蛍光を光検出器44にて効率よく検出することができ、蛍光量を検出する光検出系でのS/N比が大幅に改善され、良質の画像を得られる。
【0024】
また、例えば、図3に示すように半球状に盛上がった標本41中の高さ方向の異なる2つの断面Z11、Z12を観察するようなセクショニングの場合、いま、対物レンズ40に近い断面Z11を光走査すると、対物レンズ40側の反射光路では、断面Z11からの標本41内部を透過する距離が小さいので、この間に吸収および散乱により失われる蛍光量は極めて少なく、安定した蛍光量を対物レンズ40を通して取り込むことができる。一方、対物レンズ40より遠い断面Z12を光走査すると、コンデンサレンズ45側の透過光路では、断面Z12からの標本41内部を透過する距離が小さいので、この間に吸収および散乱により失われる蛍光量は極めて少なく、安定した蛍光量をコンデンサレンズ45を通して取り込むことができる。
【0025】
これにより、対物レンズ40に近い断面Z11と遠い断面Z12とで取り込まれる蛍光量をほぼ等しいものにできるので、これら断面Z11、Z12から得られる画像の明るさが変化することがなくなり、観察し易い安定したものにできる。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
【0026】
この場合、標本41を透過する励起光と蛍光は、コンデンサレンズ45で集光され、バリアフィルタ49を通って光ファイバ50に入射されるようになっている。この場合、バリアフィルタ49は、標本41を透過する励起光を完全にカットして2光子励起された蛍光のみを通過させるもので、標本41からの蛍光のみを光ファイバ50に入射させるようにしている。また、光ファイバ50は、バンドルファイバからなるもので、その出射端部を筒状部材51の外周面に沿って配置している。
【0027】
そして、このような筒状部材51端を光検出器44の受光面に当接して、光ファイバ50を通った透過光路の標本41からの蛍光を光検出器44で検出するとともに、集光レンズ42、バリアフィルタ43を通った反射光路の標本41からの蛍光を筒状部材51の中空部を通して光検出器44で検出するようになる。
【0028】
従って、このようにすれば、さらに透過光路での集光レンズを省略できるので、価格的に安価にできる。
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施の形態の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
【0029】
この場合、標本41を透過する励起光と蛍光は、コンデンサレンズ45で集光されて光ファイバ46に入射され、光ファイバ46を通ってコリメートレンズ52に入射される。このコリメートレンズ52は、光ファイバ46からの出射光を平行光にするもので、この平行光をピンホール部材53に照射している。
【0030】
ピンホール部材53は、コリメートレンズ52からの平行光が照射される面をミラーコートが施され、また、中心部のピンホール531を反射光路の集光レンズ42の焦点位置に配置していて、このピンホール部材53を反射光路の集光レンズ42の光軸に対し所定角度傾けることで、ピンホール部材53面で反射される透過光路と集光レンズ42を通る反射光路を同軸に合成している。
【0031】
そして、これらピンホール部材53のピンホール531を通過される反射光路の光とピンホール部材53の反射面で反射された透過光路の光は、それぞれダイクロイックミラー54に入射される。
【0032】
この場合、ダイクロイックミラー54は、図6に示すように600nmを境に分光するような特性を有するもので、この特性に合わせて反射光路および透過光路の光は分光され、バリアフィルタ55、56に入射され、これらバリアフィルタ55、56により、標本41面からの反射光および標本41を透過する励起光が完全にカットされ、2光子励起された蛍光のみが光検出器57、58でそれぞれ検出されるようになる。
【0033】
従って、このようにすれば、600nmを境に2光路に分光した状態で、蛍光検出を行うことができる。例えば、SNARF−1のような蛍光色素を用いて生細胞のPHの変化を測定できる。
(第4の実施の形態)
図7は、第4の実施の形態の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
【0034】
この場合、標本41を透過する励起光と蛍光は、コンデンサレンズ45で集光され光ファイバ59に入射される。この光ファイバ59は、バンドルファイバからなるもので、このバンドルファイバのうち1本のファイバ591を反射光路の集光レンズ42の焦点位置に配置し、透過光路の光と集光レンズ42を通る反射光路の光を合成している。ここでのバンドルファイバ径は、集光レンズ42で集光される光スポット径より大きいものとする。
【0035】
光ファイバ59からの出射光は、コリメートレンズ60に入射され、平行光になってダイクロイックミラー61に入射される。このダイクロイックミラー61も図5で述べたと同様にして、光ファイバ59の出射光を2光路に分光するものである。そして、ダイクロイックミラー61で2光路に分けられた光は、バリアフィルタ62、63を通して反射光および励起光がカットされ、2光子励起された蛍光のみが光検出器64、65でそれぞれ検出されるようになる。
【0036】
従って、このようにしても、2光路に分光して蛍光検出でき、さらに構成を簡単にでき、価格的にも安価にできる。
なお、上述した第1乃至第4の実施の形態では、2光子励起を採用した走査型光学顕微鏡について述べたが、1光子励起レーザ顕微鏡にも適用することができる。この場合、透過光路から得られる蛍光に対して共焦点効果を期待できないが、蛍光の利用効率を高めるという点では有用である。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、2光子励起が生じる領域でのみの蛍光を第1および第2の光路を介して検出できるので、標本からの蛍光を効率よく検出でき、蛍光量を検出する光検出系でのS/N比を改善でき、良質の画像を得られる。
【0038】
また、第2の光路の一部を光ファイバとすることで、構成を簡単にできる。
さらに、スポット光走査される標本の断面の高さが異なっても、第1または第2の光路のいずれかよりより十分な蛍光量を検出できるので、これら断面から得られる画像は、明るさに変化の少ない安定したものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す図。
【図2】 第1の実施の形態に用いられるダイクロイックミラーの分光特性を示す図。
【図3】 第1の実施の形態を説明するための図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態の概略構成を示す図。
【図6】 第3の実施の形態に用いられるダイクロイックミラーの分光特性を示す図。
【図7】 本発明の第4の実施の形態の概略構成を示す図。
【図8】 従来の走査型光学顕微鏡の一例の概略構成を示す図。
【図9】 従来の走査型光学顕微鏡を説明するための図。
【符号の説明】
31…レーザ光源、
32…ビームエキスパンダ、
33…レーザラインフィルタ、
34…ダイクロイックミラー、
35、36…光偏向器、
37…瞳投影レンズ、
38…目視観察用プリズム、
39…結像レンズ、
40…対物レンズ、
41…標本、
42…集光レンズ、
43…バリアフィルタ、
44…光検出器、
45…コンデンサレンズ、
46…光ファイバ、
47…集光レンズ、
48…バリアフィルタ、
49…バリアフィルタ、
50…光ファイバ、
51…筒状部材、
52…コリメートレンズ、
53…ピンホール部材、
532…ピンホール、
54…ダイクロイックミラー、
55、56…バリアフィルタ、
57、58…光検出器、
59…光ファイバ、
60…コリメートレンズ、
61…ダイクロイックミラー、
62、63…バリアフィルタ、
64、65…光検出器。

Claims (5)

  1. スポット光で標本を走査することにより、該標本からの蛍光を検出する走査型光学顕微鏡において、
    2光子励起用のスポット光を発生する光源手段と、
    前記スポット光が照射される標本上で2光子励起される蛍光を前記標本面の反射光路側から取り込む第1の光路と、
    前記スポット光が照射される標本上で2光子励起される蛍光を該標本面の透過光路側から取り込む第2の光路と、
    これら第1および第2の光路中に配置され前記標本面からの反射光および前記標本を透過した励起光を除去するバリアフィルタと、
    前記第1の光路の蛍光及び第2の光路の蛍光を検出する同一の蛍光検出器とを具備し、前記第 1 の光路の蛍光及び第 2 の光路の蛍光の両方が前記同一の蛍光検出器に導かれて同時に検出されることを特徴とする走査型光学顕微鏡。
  2. 前記第2の光路は、その一部を光ファイバで構成されることを特徴とする請求項1記載の走査型光学顕微鏡。
  3. さらに、前記標本の高さ方向に異なる複数の断面をスポット光走査するセクショニングを可能にしたことを特徴とする請求項1記載の走査型光学顕微鏡。
  4. 前記第1の光路および前記第2の光路は、その一部がそれぞれ光ファイバで構成されることを特徴とする請求項1記載の走査型光学顕微鏡。
  5. スポット光で標本を走査することにより、該標本からの蛍光を検出する走査型光学顕微鏡において、
    蛍光励起用のスポット光を発生する光源手段と、
    前記スポット光が照射される標本上で励起される蛍光を前記標本面の反射光路側から取り込む第1の光路と、
    前記スポット光が照射される標本上で励起される蛍光を該標本面の透過光路側から取り込む第2の光路と、
    これら第1および第2の光路により取り込まれた前記蛍光を検出する同一の蛍光検出器とを具備し、前記第 1 の光路の蛍光及び第 2 の光路の蛍光の両方が前記同一の蛍光検出器に導かれて同時に検出されることを特徴とする走査型光学顕微鏡。
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