JPH08254655A - 走査型光学顕微鏡 - Google Patents
走査型光学顕微鏡Info
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- JPH08254655A JPH08254655A JP516996A JP516996A JPH08254655A JP H08254655 A JPH08254655 A JP H08254655A JP 516996 A JP516996 A JP 516996A JP 516996 A JP516996 A JP 516996A JP H08254655 A JPH08254655 A JP H08254655A
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- light
- photodetector
- fluorescence
- optical path
- mirror
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Abstract
(57)【要約】
【課題】小形、単純、操作の簡素化ができる走査型光学
顕微鏡を提供する。 【解決手段】標本を光ビーム(BM)で走査する走査型光学
顕微鏡において、光を検出する少なくとも第1,第2の
光検出器(DT1,DT2)20,26と、BM走査により標本10を透過
する透過光をDT2 配置領域に導く可撓性の光伝送手段
(F)30 と、DT1,DT2の入射光路に挿脱自在に配されBMの
走査により標本から出される蛍光を所定の分光特性で反
射及び透過させることにより分岐しこれら光のうち反射
光はDT1 に導き、透過された光はDT2 に与える半透明鏡
(HM)17と、DT2 の光路に挿脱操作自在に配されF により
伝送される前記透過光を反射してDT2 に導く両面ミラー
(M) 31と、HMとM とを保持すると共にこれらを前記光路
に対して挿脱切換える切替装置とを備える。
顕微鏡を提供する。 【解決手段】標本を光ビーム(BM)で走査する走査型光学
顕微鏡において、光を検出する少なくとも第1,第2の
光検出器(DT1,DT2)20,26と、BM走査により標本10を透過
する透過光をDT2 配置領域に導く可撓性の光伝送手段
(F)30 と、DT1,DT2の入射光路に挿脱自在に配されBMの
走査により標本から出される蛍光を所定の分光特性で反
射及び透過させることにより分岐しこれら光のうち反射
光はDT1 に導き、透過された光はDT2 に与える半透明鏡
(HM)17と、DT2 の光路に挿脱操作自在に配されF により
伝送される前記透過光を反射してDT2 に導く両面ミラー
(M) 31と、HMとM とを保持すると共にこれらを前記光路
に対して挿脱切換える切替装置とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型光学顕微鏡
にかかわり、特に標本からの蛍光と標本を透過する透過
光を光検出器に導く検出光学系の改良を図った走査型光
学顕微鏡に関するものである。
にかかわり、特に標本からの蛍光と標本を透過する透過
光を光検出器に導く検出光学系の改良を図った走査型光
学顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の走査型レーザ顕微鏡で、試
料に照射されたレーザの反射光(蛍光)を利用した反射
観察(蛍光観察)と前記レーザで試料を透過した透過光
を利用した透過観察の両方を行うことができるものは特
開昭61−219919号公報に示されているように周
知である。
料に照射されたレーザの反射光(蛍光)を利用した反射
観察(蛍光観察)と前記レーザで試料を透過した透過光
を利用した透過観察の両方を行うことができるものは特
開昭61−219919号公報に示されているように周
知である。
【0003】図9は、この従来の走査型レーザ顕微鏡の
一例を示す構成概略図である。その内容を説明すると、
図9に示すように、レーザ発振源である光源101から
発せられたレーザビーム(レーザ光)102は、ビーム
スプリッタ103を通過して光偏向用の第1のガルバノ
メータミラー104に入射し、ここで所要の偏向を受け
た後、瞳伝送レンズ105および106を通って第2の
ガルバノメータミラー107へ入射される。
一例を示す構成概略図である。その内容を説明すると、
図9に示すように、レーザ発振源である光源101から
発せられたレーザビーム(レーザ光)102は、ビーム
スプリッタ103を通過して光偏向用の第1のガルバノ
メータミラー104に入射し、ここで所要の偏向を受け
た後、瞳伝送レンズ105および106を通って第2の
ガルバノメータミラー107へ入射される。
【0004】上記ガルバノメータミラー104および1
07は、各々対物レンズ110の瞳位置と共役な位置に
配置されており、ガルバノメータミラー104は入射さ
れたレーザビーム102をX方向に、また、ガルバノメ
ータミラー107は入射ビーム102をY方向にそれぞ
れ走査する。
07は、各々対物レンズ110の瞳位置と共役な位置に
配置されており、ガルバノメータミラー104は入射さ
れたレーザビーム102をX方向に、また、ガルバノメ
ータミラー107は入射ビーム102をY方向にそれぞ
れ走査する。
【0005】このようにして2次元走査されたレーザビ
ーム102は、瞳投影レンズ108および結像レンズ1
09を通過して対物レンズ110へ入射し、ここで回折
で制限される点状光(レーザスポット)を生じて試料1
11上をX−Y走査する。試料111が透過物体であれ
ば、この試料111を透過した透過ビームはコンデンサ
レンズ112を介して当該コンデンサレンズ112の瞳
位置に配置されている光検出器113および114によ
って検出される。
ーム102は、瞳投影レンズ108および結像レンズ1
09を通過して対物レンズ110へ入射し、ここで回折
で制限される点状光(レーザスポット)を生じて試料1
11上をX−Y走査する。試料111が透過物体であれ
ば、この試料111を透過した透過ビームはコンデンサ
レンズ112を介して当該コンデンサレンズ112の瞳
位置に配置されている光検出器113および114によ
って検出される。
【0006】そして、これら光検出器113および11
4からの検出信号は図示しないCRT等の表示手段に供
給されて可視像化される。
4からの検出信号は図示しないCRT等の表示手段に供
給されて可視像化される。
【0007】また、試料111が反射物体であれば、こ
の試料111を反射した反射ビームは、入射時と全く同
じ経路を逆に通ってビームスプリッタ103へ到達し、
このビームスプリッタ103および集光レンズ115に
よって取り出された後、光検出器116および117で
検出される。この検出信号は、上述同様にCRT等の表
示手段に供給されて可視像化される。
の試料111を反射した反射ビームは、入射時と全く同
じ経路を逆に通ってビームスプリッタ103へ到達し、
このビームスプリッタ103および集光レンズ115に
よって取り出された後、光検出器116および117で
検出される。この検出信号は、上述同様にCRT等の表
示手段に供給されて可視像化される。
【0008】また、本件出願人が先に出願した改良技術
としての走査型レーザ顕微鏡を図10に示す。図10に
示す装置は図9と基本的な構成は同じであり、図9の構
成のものが標本からの反射光を検出する構成であるのに
対し、図10の構成のものは標本からの蛍光を検出する
構成になっている。
としての走査型レーザ顕微鏡を図10に示す。図10に
示す装置は図9と基本的な構成は同じであり、図9の構
成のものが標本からの反射光を検出する構成であるのに
対し、図10の構成のものは標本からの蛍光を検出する
構成になっている。
【0009】図10においては、アルゴンレーザ光源0
1からのレーザビームは、適宜なるビーム径に拡大する
ための光学系であるビームエキスパンダー02を通り、
ビーム径を拡大した後、レーザの波長を選択するための
レーザラインフィルタ03でレーザ波長選択してからダ
イクロイックミラー04で反射され、ガルバノミラー等
の光偏光器05,06でX,Y偏光され、標本10上を
光ビームで走査される。
1からのレーザビームは、適宜なるビーム径に拡大する
ための光学系であるビームエキスパンダー02を通り、
ビーム径を拡大した後、レーザの波長を選択するための
レーザラインフィルタ03でレーザ波長選択してからダ
イクロイックミラー04で反射され、ガルバノミラー等
の光偏光器05,06でX,Y偏光され、標本10上を
光ビームで走査される。
【0010】光偏光器06と標本10との間にはレンズ
07、プリズム08、対物レンズ09があり、これらを
介してレーザビームは標本10上に照射され、標本10
を光ビーム走査することになる。標本10に到達した光
は標本10を透過し、さらにレンズ11、ミラー12、
レンズ13を経て光検出器14で検出される。そして、
光検出器14で検出されて出力された信号はフレームメ
モリ15に入力され画像化される。
07、プリズム08、対物レンズ09があり、これらを
介してレーザビームは標本10上に照射され、標本10
を光ビーム走査することになる。標本10に到達した光
は標本10を透過し、さらにレンズ11、ミラー12、
レンズ13を経て光検出器14で検出される。そして、
光検出器14で検出されて出力された信号はフレームメ
モリ15に入力され画像化される。
【0011】また、レーザビームが照射されることによ
り励起された標本10からの蛍光は、対物レンズ09か
らダイクロイックミラー04に至る経路戻り、ダイクロ
イックミラー04を透過した光はさらに結像レンズ16
を通り、ダイクロイックミラー17に至る。そして、ダ
イクロイックミラー17に到達した段階で該ダイクロイ
ックミラー17の分光特性で分岐され、一方は吸収フィ
ルタ18を通り、共焦点絞り19を通ってフォトマルチ
プライヤ(光電子像倍管)20で検出され、その検出信
号はフレームメモリ21に入力されて光ビームの走査位
置対応に記憶され、画像化される。
り励起された標本10からの蛍光は、対物レンズ09か
らダイクロイックミラー04に至る経路戻り、ダイクロ
イックミラー04を透過した光はさらに結像レンズ16
を通り、ダイクロイックミラー17に至る。そして、ダ
イクロイックミラー17に到達した段階で該ダイクロイ
ックミラー17の分光特性で分岐され、一方は吸収フィ
ルタ18を通り、共焦点絞り19を通ってフォトマルチ
プライヤ(光電子像倍管)20で検出され、その検出信
号はフレームメモリ21に入力されて光ビームの走査位
置対応に記憶され、画像化される。
【0012】また、ダイクロイックミラー17で分岐さ
れた他方の光はミラー22で反射され、ダイクロイック
フィルタ23、吸収フィルタ24、共焦点絞り25を通
り、フォトマルチプライヤ26で検出される。そして、
その検出信号はフレームメモリ27に入力されて光ビー
ムの走査位置対応に記憶され、画像化される。
れた他方の光はミラー22で反射され、ダイクロイック
フィルタ23、吸収フィルタ24、共焦点絞り25を通
り、フォトマルチプライヤ26で検出される。そして、
その検出信号はフレームメモリ27に入力されて光ビー
ムの走査位置対応に記憶され、画像化される。
【0013】以上の例は、蛍光を検出する検出系と透過
光検出する検出系をそれぞれ別にし、透過光を画像化す
るにあたり、透過光を検出するための専用の光検出器を
用いた構成としているものであるが、この構成の場合、
それぞれ専用の検出系を設けることから、システムのコ
ストアップに繋がる。
光検出する検出系をそれぞれ別にし、透過光を画像化す
るにあたり、透過光を検出するための専用の光検出器を
用いた構成としているものであるが、この構成の場合、
それぞれ専用の検出系を設けることから、システムのコ
ストアップに繋がる。
【0014】そこで、これを改善する構成として図11
に示すように、光検出器の共用化を図るようにした構成
が知られている。すなわち、図11に示すものは、透過
光を光伝送ファイバ30で、蛍光を検出するための光検
出器(フォトマルチプライヤ)26に導くようにした構
成であり、この構成の場合、レーザ光源01から出射さ
せたレーザ光を標本10に照射させ、これによって標本
10を透過した光を図10における透過光用光検出器1
4の代わりに置いた光伝送ファイバ30の入射端30a
に入射させ、光伝送ファイバ30の出射端30bから蛍
光検出系の光検出手段であるフォトマルチプライヤ26
に導く構成としたものである。
に示すように、光検出器の共用化を図るようにした構成
が知られている。すなわち、図11に示すものは、透過
光を光伝送ファイバ30で、蛍光を検出するための光検
出器(フォトマルチプライヤ)26に導くようにした構
成であり、この構成の場合、レーザ光源01から出射さ
せたレーザ光を標本10に照射させ、これによって標本
10を透過した光を図10における透過光用光検出器1
4の代わりに置いた光伝送ファイバ30の入射端30a
に入射させ、光伝送ファイバ30の出射端30bから蛍
光検出系の光検出手段であるフォトマルチプライヤ26
に導く構成としたものである。
【0015】フォトマルチプライヤ26に対しては蛍光
の入射経路中に配された全反射プリズム41により、光
伝送ファイバ30の出射端30bからの出射透過光を全
反射させて導く。そして、フォトマルチプライヤ26に
て検出されて信号に変換される構成である。
の入射経路中に配された全反射プリズム41により、光
伝送ファイバ30の出射端30bからの出射透過光を全
反射させて導く。そして、フォトマルチプライヤ26に
て検出されて信号に変換される構成である。
【0016】なお、光伝送ファイバ出射端30bと、全
反射プリズム41はひとつの透過ユニット44で構成さ
れ、共焦点絞り25とフォトマルチプライヤ26の間に
選択的に着脱又は挿脱できる。
反射プリズム41はひとつの透過ユニット44で構成さ
れ、共焦点絞り25とフォトマルチプライヤ26の間に
選択的に着脱又は挿脱できる。
【0017】この構成により、蛍光検出用に設けられた
2個のフォトマルチプライヤ、2個のフレームメモリの
構成で、透過ユニット44を光路から外した場合には、
ダイクロイックミラー17で分光された蛍光をそれぞれ
画像化でき、また、透過ユニット44を光路に入れた場
合には、蛍光はダイクロイックミラー17又はミラー4
5で反射されてフォトマル20で検出できるようにな
る。透過光は、フォトマル26で検出されるので、この
検出信号をディジタルデータ化し、光ビームの走査に対
応して該当の座標位置にそのデータを記憶させてゆく
と、それぞれ画像化することができる。つまり、2チャ
ンネル分の光検出器,フレームメモリの構成でありなが
ら、“蛍光2チャンネル”、または、“蛍光1チャンネ
ル+透過”の観察方式を選択使用できるようになる。
2個のフォトマルチプライヤ、2個のフレームメモリの
構成で、透過ユニット44を光路から外した場合には、
ダイクロイックミラー17で分光された蛍光をそれぞれ
画像化でき、また、透過ユニット44を光路に入れた場
合には、蛍光はダイクロイックミラー17又はミラー4
5で反射されてフォトマル20で検出できるようにな
る。透過光は、フォトマル26で検出されるので、この
検出信号をディジタルデータ化し、光ビームの走査に対
応して該当の座標位置にそのデータを記憶させてゆく
と、それぞれ画像化することができる。つまり、2チャ
ンネル分の光検出器,フレームメモリの構成でありなが
ら、“蛍光2チャンネル”、または、“蛍光1チャンネ
ル+透過”の観察方式を選択使用できるようになる。
【0018】図11の検出光学系の詳細を図12(a)
に示す。
に示す。
【0019】図12(a)において、L方向から入射さ
れるレーザ光はダイクロイックミラー04で、図示しな
い光学系を介して標本10に導かれる。標本10からの
蛍光は、ダイクロイックミラー04を透過して結像レン
ズ16で、共焦点絞り19,25の位置にスポットを結
ぶ。
れるレーザ光はダイクロイックミラー04で、図示しな
い光学系を介して標本10に導かれる。標本10からの
蛍光は、ダイクロイックミラー04を透過して結像レン
ズ16で、共焦点絞り19,25の位置にスポットを結
ぶ。
【0020】標本10からの蛍光は、所要の分光特性を
持つダイクロイックミラー17で分光される。ダイクロ
イックミラー17はミラー45と共にキューブ33に取
り付けられており、光路に対してダイクロイックミラー
17とミラー45とを切り替え挿入できる。キューブ3
3は図12(b)に示すように、直角三角形の断面を有
する柱状体であり、図に示す構成ではこの三角柱を横に
した形状である。そして、このキューブ33の斜面にダ
イクロイックミラー17とミラー45とを並列的に取り
付けて支持してある。
持つダイクロイックミラー17で分光される。ダイクロ
イックミラー17はミラー45と共にキューブ33に取
り付けられており、光路に対してダイクロイックミラー
17とミラー45とを切り替え挿入できる。キューブ3
3は図12(b)に示すように、直角三角形の断面を有
する柱状体であり、図に示す構成ではこの三角柱を横に
した形状である。そして、このキューブ33の斜面にダ
イクロイックミラー17とミラー45とを並列的に取り
付けて支持してある。
【0021】図に示す構成ではキューブ33の下面に
は、台形状に膨出させたアリ部33aが形成されてお
り、このアリ部33aと嵌め合い摺動支持可能にするた
めにスライド溝34aを形成した支持台34があり、キ
ューブ33はこの支持台34上を摺動可能に支持され
る。また、支持台34は顕微鏡のフレーム43に固定さ
れる。キューブ33には当該キューブ33の移動操作の
ために操作レバー35が取り付けられており、この操作
レバー35を操作することで、キューブ33の位置を移
動させて、前記ミラー45とダイクロイックミラー17
のいずれかを選択的に光路に挿入することができる。
は、台形状に膨出させたアリ部33aが形成されてお
り、このアリ部33aと嵌め合い摺動支持可能にするた
めにスライド溝34aを形成した支持台34があり、キ
ューブ33はこの支持台34上を摺動可能に支持され
る。また、支持台34は顕微鏡のフレーム43に固定さ
れる。キューブ33には当該キューブ33の移動操作の
ために操作レバー35が取り付けられており、この操作
レバー35を操作することで、キューブ33の位置を移
動させて、前記ミラー45とダイクロイックミラー17
のいずれかを選択的に光路に挿入することができる。
【0022】キューブ33におけるダイクロイックミラ
ー17の取り付け部分は透過孔33bが形成されてお
り、ダイクロイックミラー17が光路上に位置されたと
きに、ダイクロイックミラー04、レンズ16とで構成
した光路を直進方向と分岐方向の二経路に分けることが
できる構成としてある。そして、この直進方向の光路に
おいての入射光をフォトマルチプライヤ26に与えて光
量検出すると共に、フォトマルチプライヤ26の前段に
前記透過ユニット44の出射部に配置された全反射プリ
ズム41を配置し、光伝送ファイバ30により導かれた
試料透過光をフォトマルチプライヤ26に入射させて検
出できるようにしてある。
ー17の取り付け部分は透過孔33bが形成されてお
り、ダイクロイックミラー17が光路上に位置されたと
きに、ダイクロイックミラー04、レンズ16とで構成
した光路を直進方向と分岐方向の二経路に分けることが
できる構成としてある。そして、この直進方向の光路に
おいての入射光をフォトマルチプライヤ26に与えて光
量検出すると共に、フォトマルチプライヤ26の前段に
前記透過ユニット44の出射部に配置された全反射プリ
ズム41を配置し、光伝送ファイバ30により導かれた
試料透過光をフォトマルチプライヤ26に入射させて検
出できるようにしてある。
【0023】上記分岐方向には共焦点絞り19とフォト
マルチプライヤ20が配置される。また、上記透過ユニ
ット44は光伝送ファイバ30の出射端30bと全反射
プリズム41とを支持するために支持部材40を設けて
構成しており、この支持部材40を顕微鏡フレーム43
に取り付けることで、これらを定位置に保持させてあ
る。
マルチプライヤ20が配置される。また、上記透過ユニ
ット44は光伝送ファイバ30の出射端30bと全反射
プリズム41とを支持するために支持部材40を設けて
構成しており、この支持部材40を顕微鏡フレーム43
に取り付けることで、これらを定位置に保持させてあ
る。
【0024】全反射プリズム41は支持部材40の先端
に取り付けられ、この全反射プリズム41に向けて出射
端30bを位置させて光伝送ファイバ30が保持され
る。そして、支持部材40にねじ込まれたピン42と、
顕微鏡フレーム43の長溝部43aを係合させること
で、透過ユニット44がフォトマルチプライヤ26の入
射光路に対して進退可能にスライド操作できる構成とし
てある。
に取り付けられ、この全反射プリズム41に向けて出射
端30bを位置させて光伝送ファイバ30が保持され
る。そして、支持部材40にねじ込まれたピン42と、
顕微鏡フレーム43の長溝部43aを係合させること
で、透過ユニット44がフォトマルチプライヤ26の入
射光路に対して進退可能にスライド操作できる構成とし
てある。
【0025】このような構成とすることにより、フォト
マルチプライヤ26等の光検出器で検出する対象とし
て、蛍光,透過光のいづれかを選択できるようにし、光
検出器の共用化を図るようにしている。
マルチプライヤ26等の光検出器で検出する対象とし
て、蛍光,透過光のいづれかを選択できるようにし、光
検出器の共用化を図るようにしている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図11に示す
従来技術の背景について触れておく。観察対象の標本が
2重染色の場合(例えば、蛍光プローブとしてFITC
(fluorescein-5-isothiocyanate)とPI(Propldium
Iodide)による染色)は図11のように蛍光を分光し
て、それぞれを画像化する必要があるが、蛍光標本は必
ずしも2重染色ではない。FITCのみ、PIのみ、ま
たTRITC(tetramethylrhodamine-5-isothiocyanat
e )のみ、というような単染色の標本の方が一般的には
多い。
従来技術の背景について触れておく。観察対象の標本が
2重染色の場合(例えば、蛍光プローブとしてFITC
(fluorescein-5-isothiocyanate)とPI(Propldium
Iodide)による染色)は図11のように蛍光を分光し
て、それぞれを画像化する必要があるが、蛍光標本は必
ずしも2重染色ではない。FITCのみ、PIのみ、ま
たTRITC(tetramethylrhodamine-5-isothiocyanat
e )のみ、というような単染色の標本の方が一般的には
多い。
【0027】近年、得られた蛍光画像における蛍光の部
位(位置)を明確にするために、透過像と蛍光像を重ね
合わせて合成画像を得る要求が高まる一方、大学の講座
レベルで購入可能な安価な走査型光学顕微鏡が望まれて
いる。
位(位置)を明確にするために、透過像と蛍光像を重ね
合わせて合成画像を得る要求が高まる一方、大学の講座
レベルで購入可能な安価な走査型光学顕微鏡が望まれて
いる。
【0028】そこで、光検出器2組(フォトマルチプラ
イヤ2組)、フレームメモリ2組による安価な構成で
“蛍光画像2枚”の同時取得、または“蛍光画像1枚+
透過像1枚”の同時取得のいづれか一方に、簡単な操作
で選択的に切換えることのできる走査型光学顕微鏡の出
現が望まれる。
イヤ2組)、フレームメモリ2組による安価な構成で
“蛍光画像2枚”の同時取得、または“蛍光画像1枚+
透過像1枚”の同時取得のいづれか一方に、簡単な操作
で選択的に切換えることのできる走査型光学顕微鏡の出
現が望まれる。
【0029】しかしながら、“蛍光画像1枚+透過像1
枚”とする場合、制約がある。それは単染色による蛍光
画像の場合、蛍光はロスなく検出される構成とすること
が要求されることである。つまり、分光用ダイクロイッ
クミラーが光路に入ることは許されないという制約があ
る。
枚”とする場合、制約がある。それは単染色による蛍光
画像の場合、蛍光はロスなく検出される構成とすること
が要求されることである。つまり、分光用ダイクロイッ
クミラーが光路に入ることは許されないという制約があ
る。
【0030】そこで、“蛍光画像1枚+透過画像1枚”
の同時取得のときに、分光用ダイクロイックミラーが光
路に入らないようにし、また、2重染色標本を画像化す
るときには、ダイクロイックミラー17で所定の分光特
性で蛍光を分岐し、それぞれを画像化する必要があるこ
とから、図12のような透過ユニット44のスライド操
作構造を採用することとなっている。
の同時取得のときに、分光用ダイクロイックミラーが光
路に入らないようにし、また、2重染色標本を画像化す
るときには、ダイクロイックミラー17で所定の分光特
性で蛍光を分岐し、それぞれを画像化する必要があるこ
とから、図12のような透過ユニット44のスライド操
作構造を採用することとなっている。
【0031】つぎに、ミラー45が必要な理由、厳密に
はミラー45とダイクロイックミラー17とを切り替え
可能に構成する必要性について簡単に説明する。
はミラー45とダイクロイックミラー17とを切り替え
可能に構成する必要性について簡単に説明する。
【0032】例えば、蛍光プローブとして、FITCと
TRITCで2重染色した標本を観察する場合を考え
る。FITCの蛍光波長はほぼ520nmを中心波長と
し、また、TRITCのそれはほぼ590nmを中心波
長とするので、これらの蛍光を分岐するにはダイクロイ
ックミラーの分光特性が570nm前後で分岐するよう
な特性のものとする必要がある。
TRITCで2重染色した標本を観察する場合を考え
る。FITCの蛍光波長はほぼ520nmを中心波長と
し、また、TRITCのそれはほぼ590nmを中心波
長とするので、これらの蛍光を分岐するにはダイクロイ
ックミラーの分光特性が570nm前後で分岐するよう
な特性のものとする必要がある。
【0033】一方、単染色標本の蛍光画像と透過画像を
得る場合を考えると、染色に使用する蛍光プローブがF
ITCの場合は蛍光波長はほぼ520nmを中心波長と
するものであるから、光路にダイクロイックミラー17
が入っていても、その分光特性が570nm前後で分岐
するような特性のものであれば、蛍光の殆どは当該ダイ
クロイックミラー17で反射されて、光検出器20で検
出されることになるので問題ない(この場合でも反射の
際に少し蛍光のロスがあるが、問題となる程のものでは
ない)。
得る場合を考えると、染色に使用する蛍光プローブがF
ITCの場合は蛍光波長はほぼ520nmを中心波長と
するものであるから、光路にダイクロイックミラー17
が入っていても、その分光特性が570nm前後で分岐
するような特性のものであれば、蛍光の殆どは当該ダイ
クロイックミラー17で反射されて、光検出器20で検
出されることになるので問題ない(この場合でも反射の
際に少し蛍光のロスがあるが、問題となる程のものでは
ない)。
【0034】しかし、試料の染色に使用する蛍光プロー
ブがTRITCの場合は励起される蛍光はほぼ590n
mを中心波長とするので、分光特性が570nm前後と
したダイクロイックミラー17を上記蛍光が透過するこ
とになり、分岐されないから、分岐光路側にある光検出
器20に入射されることがなく、従って、この光検出器
20で検出されない。
ブがTRITCの場合は励起される蛍光はほぼ590n
mを中心波長とするので、分光特性が570nm前後と
したダイクロイックミラー17を上記蛍光が透過するこ
とになり、分岐されないから、分岐光路側にある光検出
器20に入射されることがなく、従って、この光検出器
20で検出されない。
【0035】従って、ダイクロイックミラー17を透過
する蛍光を発する標本は、全反射のミラーで光路を光検
出器20へ切り替え、その蛍光を光検出器20へ導く必
要がある。そのため、用途に応じてダイクロイックミラ
ー17と、ミラー45を選択的に切り替えることができ
るようにする必要がある。それゆえ、ダイクロイックミ
ラー17とミラー45を切り替えることができる構成と
してあるのである。
する蛍光を発する標本は、全反射のミラーで光路を光検
出器20へ切り替え、その蛍光を光検出器20へ導く必
要がある。そのため、用途に応じてダイクロイックミラ
ー17と、ミラー45を選択的に切り替えることができ
るようにする必要がある。それゆえ、ダイクロイックミ
ラー17とミラー45を切り替えることができる構成と
してあるのである。
【0036】このように、光検出器2組の構成とした場
合、画像メモリも光検出器対応にそれぞれ1フレーム分
ずつ、計2フレーム分、用意すれば良いので、この点で
も装置のコストダウンを図ることができる。
合、画像メモリも光検出器対応にそれぞれ1フレーム分
ずつ、計2フレーム分、用意すれば良いので、この点で
も装置のコストダウンを図ることができる。
【0037】しかし、この構成であっては、図12に示
したように透過ユニット44のスライド操作構造を採用
することからつぎのような問題がある。それは、透過ユ
ニット44にスライド操作構造を採用していることか
ら、可動構造に採用に伴う組み立て工数の増大と、使用
部品点数の増大、部品精度の確保等によるコストアップ
である。
したように透過ユニット44のスライド操作構造を採用
することからつぎのような問題がある。それは、透過ユ
ニット44にスライド操作構造を採用していることか
ら、可動構造に採用に伴う組み立て工数の増大と、使用
部品点数の増大、部品精度の確保等によるコストアップ
である。
【0038】光検出器2組の構成とした廉価版の装置で
は、2重染色標本を観察する場合は、それぞれの蛍光プ
ローブの蛍光を別個に検出するために、2組を蛍光検出
のために占有することとなり、透過画像検出にあてるこ
とのできる光検出器が無くなることから、蛍光像の他に
透過画像をも同時に得るといったことはできず、これは
原理的にやむをえないことであるが、しかし、単染色標
本を対象とする場合には、蛍光プローブの蛍光を検出す
るために必要な光検出器は1組であり、2組ある光検出
器のうちのもう1組は空きとなるので、これを透過画像
検出にあてることができ、蛍光画像と透過画像を同時に
得ることができる。従って、このような単染色標本を対
象とすれば十分なユーザに対しての廉価版の装置として
提供するようにしたのが図11、図12の構成の顕微鏡
であるが、さらなるコストダウンが嘱望されている。
は、2重染色標本を観察する場合は、それぞれの蛍光プ
ローブの蛍光を別個に検出するために、2組を蛍光検出
のために占有することとなり、透過画像検出にあてるこ
とのできる光検出器が無くなることから、蛍光像の他に
透過画像をも同時に得るといったことはできず、これは
原理的にやむをえないことであるが、しかし、単染色標
本を対象とする場合には、蛍光プローブの蛍光を検出す
るために必要な光検出器は1組であり、2組ある光検出
器のうちのもう1組は空きとなるので、これを透過画像
検出にあてることができ、蛍光画像と透過画像を同時に
得ることができる。従って、このような単染色標本を対
象とすれば十分なユーザに対しての廉価版の装置として
提供するようにしたのが図11、図12の構成の顕微鏡
であるが、さらなるコストダウンが嘱望されている。
【0039】しかし反面、この構成の場合、使用にあた
っては透過ユニット44のスライド操作と、キューブ3
3のスライド操作の2つの操作が必要となり、その分、
切り替え操作が繁雑で、切り替えを誤ると目的の画像が
得られなくなることにもなり、使い勝手の点で問題が残
る。そして、さらにはダイクロイックミラー17(ミラ
ー45)と光検出器26の間に透過ユニット44を配置
する構造であるので、装置が大型化するという問題も残
る。
っては透過ユニット44のスライド操作と、キューブ3
3のスライド操作の2つの操作が必要となり、その分、
切り替え操作が繁雑で、切り替えを誤ると目的の画像が
得られなくなることにもなり、使い勝手の点で問題が残
る。そして、さらにはダイクロイックミラー17(ミラ
ー45)と光検出器26の間に透過ユニット44を配置
する構造であるので、装置が大型化するという問題も残
る。
【0040】そこで、システム価格が安価でありなが
ら、しかも、必要に応じて“n重染色標本に対応する蛍
光画像n枚(但し、n≧2)”の同時取得もしくは、
“n−1重染色標本に対応する蛍光画像n−1枚+透過
像1枚”の同時取得を選択的に切換えて使用可能とする
と共に、使用にあたっては透過ユニット44のスライド
操作と、キューブ33のスライド操作の2つの操作を必
要とする従来の繁雑さを解消して、使い勝手の良さも加
味すると共に、小形化を図ることができるようにした走
査型光学顕微鏡の開発が嘱望される。
ら、しかも、必要に応じて“n重染色標本に対応する蛍
光画像n枚(但し、n≧2)”の同時取得もしくは、
“n−1重染色標本に対応する蛍光画像n−1枚+透過
像1枚”の同時取得を選択的に切換えて使用可能とする
と共に、使用にあたっては透過ユニット44のスライド
操作と、キューブ33のスライド操作の2つの操作を必
要とする従来の繁雑さを解消して、使い勝手の良さも加
味すると共に、小形化を図ることができるようにした走
査型光学顕微鏡の開発が嘱望される。
【0041】本発明はこのような観点からなされたもの
であり、その目的とするところは設置した光検出器を有
効に利用して多様な画像同時取得、たとえば、光検出器
がn台の構成であるとき、“n重染色標本に対応する蛍
光画像n枚(但し、n≧2)”の同時取得もしくは、
“n−1重染色標本に対応する蛍光画像(n−1)枚+
透過像1枚”の同時取得を選択的に切換えて使用可能で
あると共に、操作性が良く、しかも、小型でローコスト
な走査型光学顕微鏡を提供することにある。
であり、その目的とするところは設置した光検出器を有
効に利用して多様な画像同時取得、たとえば、光検出器
がn台の構成であるとき、“n重染色標本に対応する蛍
光画像n枚(但し、n≧2)”の同時取得もしくは、
“n−1重染色標本に対応する蛍光画像(n−1)枚+
透過像1枚”の同時取得を選択的に切換えて使用可能で
あると共に、操作性が良く、しかも、小型でローコスト
な走査型光学顕微鏡を提供することにある。
【0042】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はつぎのように構成する。すなわち、標本を
光ビームで走査する走査型光学顕微鏡において、光を検
出する少なくとも第1および第2の2つの光検出器と、
光ビームの走査により標本を透過する透過光を前記光検
出器配置領域に導く可撓性の光伝送手段(光伝送ファイ
バ)と、前記第1および第2の光検出器の入射光路に挿
脱自在に配され、前記光ビームの走査により前記標本か
ら出される蛍光を所定の分光特性で反射および透過させ
ることにより分岐し、これら分岐した光のうち、反射光
は前記第1の光検出器に導き、透過された光は前記第2
の光検出器に与える半透明鏡(ダイクロイックミラー)
と、前記第2の光検出器の光路に挿脱操作自在に配さ
れ、前記光伝送手段(光伝送ファイバ)により伝送され
る前記透過光を反射して、前記第2の光検出器に導き、
前記蛍光は前記第1の光検出器に反射して導く両面ミラ
ーコートされた両面ミラーと、前記半透明鏡(ダイクロ
イックミラー)と前記両面ミラーを保持すると共に、こ
れらを前記光路に対して挿脱切換える切替装置とを具備
したことを特徴とする。
め、本発明はつぎのように構成する。すなわち、標本を
光ビームで走査する走査型光学顕微鏡において、光を検
出する少なくとも第1および第2の2つの光検出器と、
光ビームの走査により標本を透過する透過光を前記光検
出器配置領域に導く可撓性の光伝送手段(光伝送ファイ
バ)と、前記第1および第2の光検出器の入射光路に挿
脱自在に配され、前記光ビームの走査により前記標本か
ら出される蛍光を所定の分光特性で反射および透過させ
ることにより分岐し、これら分岐した光のうち、反射光
は前記第1の光検出器に導き、透過された光は前記第2
の光検出器に与える半透明鏡(ダイクロイックミラー)
と、前記第2の光検出器の光路に挿脱操作自在に配さ
れ、前記光伝送手段(光伝送ファイバ)により伝送され
る前記透過光を反射して、前記第2の光検出器に導き、
前記蛍光は前記第1の光検出器に反射して導く両面ミラ
ーコートされた両面ミラーと、前記半透明鏡(ダイクロ
イックミラー)と前記両面ミラーを保持すると共に、こ
れらを前記光路に対して挿脱切換える切替装置とを具備
したことを特徴とする。
【0043】このような構成において、標本に対して光
ビームを走査することにより標本を透過する透過光と標
本からの蛍光とが得られる。そして、標本を透過する透
過光は光伝送手段(光伝送ファイバ)により前記光検出
器配置領域に導く。一方、標本からの蛍光は前記第1お
よび第2の光検出器の入射光路を辿ってこれらに導かれ
るが、第1および第2の光検出器の入射光路には、切替
装置により挿脱可能に半透明鏡(ダイクロイックミラ
ー)と両面ミラーとが配されており、切替装置によりい
ずれか一方を選択的に挿入できる。今、半透明鏡(ダイ
クロイックミラー)が光路に挿入されていたとすれば、
この半透明鏡は前記光ビームの走査により前記標本から
出される蛍光を所定の分光特性で反射および透過させる
ことにより分岐し、これら分岐した光のうち、反射光は
前記第1の光検出器に導き、透過された光は前記第2の
光検出器に与える。これにより第1および第2のの光検
出器には半透明鏡の光学特性に基づき分岐された波長成
分の蛍光が入射され、検出されて蛍光像のデータを得る
ことができるようになる。
ビームを走査することにより標本を透過する透過光と標
本からの蛍光とが得られる。そして、標本を透過する透
過光は光伝送手段(光伝送ファイバ)により前記光検出
器配置領域に導く。一方、標本からの蛍光は前記第1お
よび第2の光検出器の入射光路を辿ってこれらに導かれ
るが、第1および第2の光検出器の入射光路には、切替
装置により挿脱可能に半透明鏡(ダイクロイックミラ
ー)と両面ミラーとが配されており、切替装置によりい
ずれか一方を選択的に挿入できる。今、半透明鏡(ダイ
クロイックミラー)が光路に挿入されていたとすれば、
この半透明鏡は前記光ビームの走査により前記標本から
出される蛍光を所定の分光特性で反射および透過させる
ことにより分岐し、これら分岐した光のうち、反射光は
前記第1の光検出器に導き、透過された光は前記第2の
光検出器に与える。これにより第1および第2のの光検
出器には半透明鏡の光学特性に基づき分岐された波長成
分の蛍光が入射され、検出されて蛍光像のデータを得る
ことができるようになる。
【0044】また、半透明鏡に代えて両面ミラーが光路
に挿入されていたとすれば、この両面ミラーは標本から
の前記蛍光を前記第1の光検出器に反射して導びき、ま
た、前記第2の光検出器の光路には前記光伝送手段によ
り伝送される前記透過光が反射されて導かれる。
に挿入されていたとすれば、この両面ミラーは標本から
の前記蛍光を前記第1の光検出器に反射して導びき、ま
た、前記第2の光検出器の光路には前記光伝送手段によ
り伝送される前記透過光が反射されて導かれる。
【0045】そのため、前記両面ミラーと前記半透明鏡
を保持してこれらを切り替える切替装置の切り替え操作
により、前記蛍光を前記第1および第2の光検出器に分
配したり、一方に蛍光を、そして、他方に透過光を入射
させたりすることが簡単に行える。しかも、前記両面ミ
ラーと前記半透明鏡を保持してこれらを切り替える切替
装置のみの切り替え操作で良いため、操作は単純であ
り、また、前記光伝送手段は前記両面ミラーの前記第2
の光検出器側への反射光路に配置すれば良いため、従来
のように光伝送手段を第2の光検出器の入射光路に直に
挿脱する構成を不要とし、その分、装置の小形化を図る
ことができるようにもなる。
を保持してこれらを切り替える切替装置の切り替え操作
により、前記蛍光を前記第1および第2の光検出器に分
配したり、一方に蛍光を、そして、他方に透過光を入射
させたりすることが簡単に行える。しかも、前記両面ミ
ラーと前記半透明鏡を保持してこれらを切り替える切替
装置のみの切り替え操作で良いため、操作は単純であ
り、また、前記光伝送手段は前記両面ミラーの前記第2
の光検出器側への反射光路に配置すれば良いため、従来
のように光伝送手段を第2の光検出器の入射光路に直に
挿脱する構成を不要とし、その分、装置の小形化を図る
ことができるようにもなる。
【0046】また、上記の構成において、さらに、前記
蛍光の検出に不要な波長成分を除去するための前記光学
検出器の入射光軸上に設けられたフィルタ手段と、前記
光学検出器の一つに前記導光部材により導かれた透過光
を導入するための前記光路切替入射部材の光路挿脱操作
に連動して前記フィルタ手段を挿脱させるための連動手
段とを具備する。また、本発明は、標本を光ビームで走
査する走査型光顕微鏡において、光を検出する少なくと
も第1および第2の光検出器と、光ビームの走査により
標本を透過する透過光を前記光検出器配置領域に導く光
伝送手段と、前記第1および第2の光検出器の入射光路
に挿脱自在に配され、前記光ビームの走査により前記標
本から出される蛍光を所定の分光特性で反射および透過
させることにより分岐し、これら分岐した光のうち、反
射光は前記第1の光検出器に導き、透過された光は前記
第2の光検出器に与える半透明鏡と、前記第2の光検出
器の光路に挿脱操作自在に配され、前記光伝送手段によ
り伝送される前記透過光を反射して、前記第2の光検出
器に導き、前記蛍光は前記第1の光検出器に反射して導
く両面ミラーコートされた両面ミラーと、前記半透明鏡
と前記両面ミラーを保持すると共に、これらを前記光路
に対して挿脱切換える切替装置と、前記半透明鏡から前
記光検出器への光路上に位置して所要の蛍光波長に対し
て吸収するための吸収フィルタ手段とを備え、少なくと
も前記第2の光検出器の光路に配置される吸収フィルタ
手段は前記切替装置に着脱可能に取り付けられる構成と
し、前記光伝送手段により伝送された前記透過光を、所
望の検出器に導くための前記切替装置の切替え操作に連
動させて、蛍光波長観察時には、前記光路上に吸収フィ
ルタ手段を位置させ、透過光観察の際は、前記吸収フィ
ルタ手段を光路上より退避する構造としたことを特徴と
する。
蛍光の検出に不要な波長成分を除去するための前記光学
検出器の入射光軸上に設けられたフィルタ手段と、前記
光学検出器の一つに前記導光部材により導かれた透過光
を導入するための前記光路切替入射部材の光路挿脱操作
に連動して前記フィルタ手段を挿脱させるための連動手
段とを具備する。また、本発明は、標本を光ビームで走
査する走査型光顕微鏡において、光を検出する少なくと
も第1および第2の光検出器と、光ビームの走査により
標本を透過する透過光を前記光検出器配置領域に導く光
伝送手段と、前記第1および第2の光検出器の入射光路
に挿脱自在に配され、前記光ビームの走査により前記標
本から出される蛍光を所定の分光特性で反射および透過
させることにより分岐し、これら分岐した光のうち、反
射光は前記第1の光検出器に導き、透過された光は前記
第2の光検出器に与える半透明鏡と、前記第2の光検出
器の光路に挿脱操作自在に配され、前記光伝送手段によ
り伝送される前記透過光を反射して、前記第2の光検出
器に導き、前記蛍光は前記第1の光検出器に反射して導
く両面ミラーコートされた両面ミラーと、前記半透明鏡
と前記両面ミラーを保持すると共に、これらを前記光路
に対して挿脱切換える切替装置と、前記半透明鏡から前
記光検出器への光路上に位置して所要の蛍光波長に対し
て吸収するための吸収フィルタ手段とを備え、少なくと
も前記第2の光検出器の光路に配置される吸収フィルタ
手段は前記切替装置に着脱可能に取り付けられる構成と
し、前記光伝送手段により伝送された前記透過光を、所
望の検出器に導くための前記切替装置の切替え操作に連
動させて、蛍光波長観察時には、前記光路上に吸収フィ
ルタ手段を位置させ、透過光観察の際は、前記吸収フィ
ルタ手段を光路上より退避する構造としたことを特徴と
する。
【0047】このような構成とすることにより、余分な
光、例えば、標本からの反射光や、ダイクロイックミラ
ーで分離しきれなかった一部の不要な光を吸収フィルタ
手段により、吸収して画質を向上させることができるよ
うになる。しかも、吸収フィルタ手段は前記光伝送手段
により伝送された前記透過光を、所望の検出器に導くた
めの前記切替装置に保持させ、この切替装置の切替え操
作に連動させて、蛍光波長観察時には、前記光路上に吸
収フィルタ手段を位置させ、透過光観察の際は、前記吸
収フィルタ手段を光路上より退避するようにしたため、
光路に対する吸収フィルタ手段の進退は、意識すること
なく自動的に行われるかたちとなり、操作が容易で、画
質の良い走査型光顕微鏡が得られるようになる。
光、例えば、標本からの反射光や、ダイクロイックミラ
ーで分離しきれなかった一部の不要な光を吸収フィルタ
手段により、吸収して画質を向上させることができるよ
うになる。しかも、吸収フィルタ手段は前記光伝送手段
により伝送された前記透過光を、所望の検出器に導くた
めの前記切替装置に保持させ、この切替装置の切替え操
作に連動させて、蛍光波長観察時には、前記光路上に吸
収フィルタ手段を位置させ、透過光観察の際は、前記吸
収フィルタ手段を光路上より退避するようにしたため、
光路に対する吸収フィルタ手段の進退は、意識すること
なく自動的に行われるかたちとなり、操作が容易で、画
質の良い走査型光顕微鏡が得られるようになる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体例について図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0049】(第1具体例)図1および図2を用いて本
発明の概念を説明する。図1は本具体例の顕微鏡の概略
的な構成を示す図であり、また、図2は図1の一点鎖線
部内構成を斜視図で示したものである。図において、0
1はレーザ光源、02はビームエキスパンダ、03はレ
ーザラインフィルタ、04はダイクロイックミラー、0
5および06は光偏光器(ガルバノミラー)、07は結
像レンズ、08は観察用プリズム、09は対物レンズ、
10は標本、11はコンデンサーレンズ、12はミラ
ー、13は集光レンズ、16は結像レンズ、17はダイ
クロイックミラー、20は第1の光検出器、26は第2
の光検出器、30は光伝送ファイバ、30aは光伝送フ
ァイバ30の入射端、30bは光伝送ファイバ30の出
射端、31は両面ミラー、32は共焦点絞りである。
発明の概念を説明する。図1は本具体例の顕微鏡の概略
的な構成を示す図であり、また、図2は図1の一点鎖線
部内構成を斜視図で示したものである。図において、0
1はレーザ光源、02はビームエキスパンダ、03はレ
ーザラインフィルタ、04はダイクロイックミラー、0
5および06は光偏光器(ガルバノミラー)、07は結
像レンズ、08は観察用プリズム、09は対物レンズ、
10は標本、11はコンデンサーレンズ、12はミラ
ー、13は集光レンズ、16は結像レンズ、17はダイ
クロイックミラー、20は第1の光検出器、26は第2
の光検出器、30は光伝送ファイバ、30aは光伝送フ
ァイバ30の入射端、30bは光伝送ファイバ30の出
射端、31は両面ミラー、32は共焦点絞りである。
【0050】これらのうち、レーザ光源01は試料10
をスポット照明するための光源であるレーザ光を発振す
るものであり、ビームエキスパンダ02はこのレーザ光
を適宜なるビーム径に拡大するための光学系である。ダ
イクロイックミラー04はこのビーム径が拡大されたレ
ーザ光を顕微鏡の観察光路に導くと共に、後述する試料
10からの蛍光を光検出器20,26に通すために当該
観察光路に配されている特定波長領域分別透過用の半透
明鏡である。
をスポット照明するための光源であるレーザ光を発振す
るものであり、ビームエキスパンダ02はこのレーザ光
を適宜なるビーム径に拡大するための光学系である。ダ
イクロイックミラー04はこのビーム径が拡大されたレ
ーザ光を顕微鏡の観察光路に導くと共に、後述する試料
10からの蛍光を光検出器20,26に通すために当該
観察光路に配されている特定波長領域分別透過用の半透
明鏡である。
【0051】光偏光器05,06はダイクロイックミラ
ー04と試料10との間における顕微鏡の観察光路に配
置されたガルバノミラーであり、光偏光器05はダイク
ロイックミラー04により反射されて顕微鏡の観察光路
に導入されたレーザ光を、例えばX軸方向に振らせるべ
くミラーを首振り走査させ、また、光偏光器06はダイ
クロイックミラー04により反射されて顕微鏡の観察光
路に導入されたレーザ光を、例えばY軸方向に振らせる
べくミラーを首振り走査させるさせるものであり、光偏
光器05と06は反射光路を一致させて対向して配され
る。
ー04と試料10との間における顕微鏡の観察光路に配
置されたガルバノミラーであり、光偏光器05はダイク
ロイックミラー04により反射されて顕微鏡の観察光路
に導入されたレーザ光を、例えばX軸方向に振らせるべ
くミラーを首振り走査させ、また、光偏光器06はダイ
クロイックミラー04により反射されて顕微鏡の観察光
路に導入されたレーザ光を、例えばY軸方向に振らせる
べくミラーを首振り走査させるさせるものであり、光偏
光器05と06は反射光路を一致させて対向して配され
る。
【0052】光偏光器06と標本10との間にはレンズ
07、プリズム08、対物レンズ09があり、これらを
介してレーザ光源01からのスポット状のレーザ光は標
本10上に照射されると共に、標本10に対して光ビー
ム走査することができる。標本10に到達した光は標本
10を透過し、さらにその透過光路に設けられたレンズ
11、ミラー12、レンズ13を経て光伝送ファイバ3
0の入射端30aに入射される構成としてある。
07、プリズム08、対物レンズ09があり、これらを
介してレーザ光源01からのスポット状のレーザ光は標
本10上に照射されると共に、標本10に対して光ビー
ム走査することができる。標本10に到達した光は標本
10を透過し、さらにその透過光路に設けられたレンズ
11、ミラー12、レンズ13を経て光伝送ファイバ3
0の入射端30aに入射される構成としてある。
【0053】光伝送ファイバ30は光を伝達するフレキ
シブルな光伝送路であり、その出射端30bは光検出器
20の位置近傍に引き出されている。顕微鏡の観察光路
には上述のダイクロイックミラー04を介して上記試料
10方向とは反対側の方向位置に入射光量対応の電気信
号に変換する例えばフォトマルチプライヤの如き光検出
器26が配され、また、当該光検出器26の配置位置近
傍には顕微鏡の観察光路と直交する方向に入射光軸を持
つ光検出器20が配されている。光検出器20も入射光
量対応の電気信号に変換する素子であり、これも例えば
フォトマルチプライヤの如きものを用いている。なお、
光検出器20,26は入射光量対応の電気信号を得るこ
とができる精度の高い光電変換素子であれば良く、精度
さえ問題がなくなればフォトマルチプライヤの他にも、
フォトトランジスタやCdSセル、太陽電池などの利用
も考えられる。
シブルな光伝送路であり、その出射端30bは光検出器
20の位置近傍に引き出されている。顕微鏡の観察光路
には上述のダイクロイックミラー04を介して上記試料
10方向とは反対側の方向位置に入射光量対応の電気信
号に変換する例えばフォトマルチプライヤの如き光検出
器26が配され、また、当該光検出器26の配置位置近
傍には顕微鏡の観察光路と直交する方向に入射光軸を持
つ光検出器20が配されている。光検出器20も入射光
量対応の電気信号に変換する素子であり、これも例えば
フォトマルチプライヤの如きものを用いている。なお、
光検出器20,26は入射光量対応の電気信号を得るこ
とができる精度の高い光電変換素子であれば良く、精度
さえ問題がなくなればフォトマルチプライヤの他にも、
フォトトランジスタやCdSセル、太陽電池などの利用
も考えられる。
【0054】光検出器20と光伝送ファイバ30の出射
端30bとの対向位置における上記観察光路上には光路
に対して挿脱可能にダイクロイックミラー17と両面ミ
ラー31が配置される。ダイクロイックミラー17は所
要の分光特性を持つ半透明鏡であり、両面ミラー31は
両面が反射鏡になったミラーである。ダイクロイックミ
ラー17と両面ミラー31は図12で説明した如き構成
のキューブ33に取り付けられており、図12で説明し
た構成に対し、ミラー45に替えて両面ミラー31をキ
ューブ33に取り付けた構成である。
端30bとの対向位置における上記観察光路上には光路
に対して挿脱可能にダイクロイックミラー17と両面ミ
ラー31が配置される。ダイクロイックミラー17は所
要の分光特性を持つ半透明鏡であり、両面ミラー31は
両面が反射鏡になったミラーである。ダイクロイックミ
ラー17と両面ミラー31は図12で説明した如き構成
のキューブ33に取り付けられており、図12で説明し
た構成に対し、ミラー45に替えて両面ミラー31をキ
ューブ33に取り付けた構成である。
【0055】従って、キューブ33を移動操作すること
で、観察光路上にはダイクロイックミラー17を挿入し
たり、両面ミラー31を挿入したりすることができる。
で、観察光路上にはダイクロイックミラー17を挿入し
たり、両面ミラー31を挿入したりすることができる。
【0056】但し、両面ミラー31は両面ともミラーに
なっており、一面は観察光路を導かれた試料からの蛍光
を光検出器20に反射させ、他の面は光伝送ファイバ3
0を伝搬されてきた試料透過光を光検出器26に反射さ
せるためのものであるため、上記他の面に対して光伝送
ファイバ30の出射端30bを位置させるべく、キュー
ブ33に取り付けた構成としてあり、キューブ33を移
動させて両面ミラー31が観察光路上に位置された状態
では、光伝送ファイバ30の出射端30bからの光は両
面ミラー31に反射されて光検出器26の光軸に入射す
るようになる構成である。
なっており、一面は観察光路を導かれた試料からの蛍光
を光検出器20に反射させ、他の面は光伝送ファイバ3
0を伝搬されてきた試料透過光を光検出器26に反射さ
せるためのものであるため、上記他の面に対して光伝送
ファイバ30の出射端30bを位置させるべく、キュー
ブ33に取り付けた構成としてあり、キューブ33を移
動させて両面ミラー31が観察光路上に位置された状態
では、光伝送ファイバ30の出射端30bからの光は両
面ミラー31に反射されて光検出器26の光軸に入射す
るようになる構成である。
【0057】フレームメモリ21は第1の光検出器20
の検出出力をレーザ光の試料10に対する走査位置座標
対応の画素位置に記憶する画像メモリであり、フレーム
メモリ27は光検出器26の検出出力をレーザ光の試料
10に対する走査位置座標対応の画素位置に記憶する画
像メモリである。
の検出出力をレーザ光の試料10に対する走査位置座標
対応の画素位置に記憶する画像メモリであり、フレーム
メモリ27は光検出器26の検出出力をレーザ光の試料
10に対する走査位置座標対応の画素位置に記憶する画
像メモリである。
【0058】共焦点絞り32は、共焦点関係を得るため
に設けられた絞りであり、また、結像レンズ16は光路
上の光を共焦点絞り32の絞り位置に集光させるための
レンズであって、結像レンズ16と、共焦点絞り32は
ダイクロイックミラー04とダイクロイックミラー17
挿入位置間の光路上に配されている。
に設けられた絞りであり、また、結像レンズ16は光路
上の光を共焦点絞り32の絞り位置に集光させるための
レンズであって、結像レンズ16と、共焦点絞り32は
ダイクロイックミラー04とダイクロイックミラー17
挿入位置間の光路上に配されている。
【0059】ここで、試料面に対物レンズを介して点光
源を導く光学系と、試料面から得られる光を、対物レン
ズを通し、ピンホールを介して光検出器に導く光学系と
で共焦点の関係にし、試料における対物レンズの合焦位
置の像を検出器に導くことで、焦点から外れる部分の光
はピンホールの手前で光路がピンホールからずれてしま
うので、検出できないようになり、合焦位置の像のみを
得ることができるようになるが、上記ピンホールに相当
するのが共焦点絞り32である。絞りの開孔径を小さく
すると試料に対する光の進行方向に対する分解能が向上
するが反面、通過光量が小さくなり、逆に絞りの開孔径
を大きくするとこの分解能は低くなるが、通過する光の
量を多くすることができるので目的に応じた開孔径に調
整することができるようにすべく、共焦点絞り32を設
けてある。
源を導く光学系と、試料面から得られる光を、対物レン
ズを通し、ピンホールを介して光検出器に導く光学系と
で共焦点の関係にし、試料における対物レンズの合焦位
置の像を検出器に導くことで、焦点から外れる部分の光
はピンホールの手前で光路がピンホールからずれてしま
うので、検出できないようになり、合焦位置の像のみを
得ることができるようになるが、上記ピンホールに相当
するのが共焦点絞り32である。絞りの開孔径を小さく
すると試料に対する光の進行方向に対する分解能が向上
するが反面、通過光量が小さくなり、逆に絞りの開孔径
を大きくするとこの分解能は低くなるが、通過する光の
量を多くすることができるので目的に応じた開孔径に調
整することができるようにすべく、共焦点絞り32を設
けてある。
【0060】図3(a),(b)に、両面ミラー31、
ダイクロイックミラー17がそれぞれ光路に入った場合
の蛍光、および透過光の光検出器への光路および両面ミ
ラー31、ダイクロイックミラー17の切換え機構の様
子を示す。また、図3(c)に示すように、キューブ3
3はアリ部33aでスライド可能で両面ミラー31,ダ
イクロイックミラー17はキューブ33に接着されてい
る。
ダイクロイックミラー17がそれぞれ光路に入った場合
の蛍光、および透過光の光検出器への光路および両面ミ
ラー31、ダイクロイックミラー17の切換え機構の様
子を示す。また、図3(c)に示すように、キューブ3
3はアリ部33aでスライド可能で両面ミラー31,ダ
イクロイックミラー17はキューブ33に接着されてい
る。
【0061】すなわち、図に示す構成ではキューブ33
の下面には、台形状に膨出させたアリ部33aが形成さ
れており、このアリ部33aと嵌め合い摺動支持可能に
するためにスライド溝34aを形成した支持台34があ
り、キューブ33はこの支持台34上を摺動可能に支持
される。また、支持台34は顕微鏡のフレーム43に固
定される。キューブ33には当該キューブ33の移動操
作のために操作レバー35が取り付けられており、この
操作レバー35を操作することで、キューブ33の位置
を移動させて、前記両面ミラー31とダイクロイックミ
ラー17のいずれかを選択的に光路に挿入することがで
きる。
の下面には、台形状に膨出させたアリ部33aが形成さ
れており、このアリ部33aと嵌め合い摺動支持可能に
するためにスライド溝34aを形成した支持台34があ
り、キューブ33はこの支持台34上を摺動可能に支持
される。また、支持台34は顕微鏡のフレーム43に固
定される。キューブ33には当該キューブ33の移動操
作のために操作レバー35が取り付けられており、この
操作レバー35を操作することで、キューブ33の位置
を移動させて、前記両面ミラー31とダイクロイックミ
ラー17のいずれかを選択的に光路に挿入することがで
きる。
【0062】図3の(a)に示すように、キューブ33
におけるダイクロイックミラー17の取り付け部分は透
過孔33bが形成されており、ダイクロイックミラー1
7が光路上に位置されたときに、ダイクロイックミラー
04、レンズ16とで構成した光路を直進方向と分岐方
向の二経路に分けることができる構成としてある。そし
て、この直進方向の光路においての透過光を第2の光検
出器26に与えて光量検出すると共に、分岐方向に反射
された光は第1の光検出器20に与えて光量検出するこ
とができる構造としてある。
におけるダイクロイックミラー17の取り付け部分は透
過孔33bが形成されており、ダイクロイックミラー1
7が光路上に位置されたときに、ダイクロイックミラー
04、レンズ16とで構成した光路を直進方向と分岐方
向の二経路に分けることができる構成としてある。そし
て、この直進方向の光路においての透過光を第2の光検
出器26に与えて光量検出すると共に、分岐方向に反射
された光は第1の光検出器20に与えて光量検出するこ
とができる構造としてある。
【0063】また、図3の(b)に示すように、スライ
ド溝34aを形成した支持台34には第1の光検出器2
0に対向する位置に、スライド溝34aの通じる孔34
bが形成されており、この孔34bに出射端30bを向
けて光伝送ファイバ30が取り付けてある。
ド溝34aを形成した支持台34には第1の光検出器2
0に対向する位置に、スライド溝34aの通じる孔34
bが形成されており、この孔34bに出射端30bを向
けて光伝送ファイバ30が取り付けてある。
【0064】また、キューブ33における両面ミラー3
1の取り付け位置には出射端30bからの光を第2の光
検出器26方向に反射させるための透過孔33cが形成
されており、これによって、キューブ33の位置移動に
よる蛍光の第1および第2の光検出器20および26へ
の分配、蛍光の第1の光検出器20への入射と透過光の
第2の光検出器26への入射の、2形態の選択を行える
構成としてある。
1の取り付け位置には出射端30bからの光を第2の光
検出器26方向に反射させるための透過孔33cが形成
されており、これによって、キューブ33の位置移動に
よる蛍光の第1および第2の光検出器20および26へ
の分配、蛍光の第1の光検出器20への入射と透過光の
第2の光検出器26への入射の、2形態の選択を行える
構成としてある。
【0065】つぎにこのような構成の本装置の作用を説
明する。レーザ光源01から出射されたレーザ光は、ビ
ームエキスパンダ02で適宜なるビーム径に拡大され
る。そして、この適宜なるビーム径に拡大されたレーザ
光はレーザラインフィルタ03を通ることでレーザ光の
持つ波長成分のうちの所要の波長成分が選択され、ダイ
クロイックミラー04で反射され、ガルバノミラー等に
よる光偏光器05,06で偏光され、標本10上を光ビ
ームで走査する。
明する。レーザ光源01から出射されたレーザ光は、ビ
ームエキスパンダ02で適宜なるビーム径に拡大され
る。そして、この適宜なるビーム径に拡大されたレーザ
光はレーザラインフィルタ03を通ることでレーザ光の
持つ波長成分のうちの所要の波長成分が選択され、ダイ
クロイックミラー04で反射され、ガルバノミラー等に
よる光偏光器05,06で偏光され、標本10上を光ビ
ームで走査する。
【0066】標本10を透過した光ビームは、コンデン
サーレンズ11、ミラー12、集光レンズ13を経て、
光伝送ファイバ30の入射端30aに入射する。なお、
光伝送ファイバ30の入射端30a位置は対物レンズ0
9の瞳位置と略光学的に共役な位置に設定されている。
サーレンズ11、ミラー12、集光レンズ13を経て、
光伝送ファイバ30の入射端30aに入射する。なお、
光伝送ファイバ30の入射端30a位置は対物レンズ0
9の瞳位置と略光学的に共役な位置に設定されている。
【0067】光伝送ファイバ30に入射した透過光は、
その出射端30bから出射する。そして、当該出射端3
0bは上述したように、両面ミラー31の他方の面に対
向するように配置されていることから、当該他方の面に
より反射され、第2の光検出器26に入射される。
その出射端30bから出射する。そして、当該出射端3
0bは上述したように、両面ミラー31の他方の面に対
向するように配置されていることから、当該他方の面に
より反射され、第2の光検出器26に入射される。
【0068】つまり、顕微鏡の観察光路上に両面ミラー
31が入っていたとすると、この両面ミラー31は両面
とも反射鏡となっており、例えば、光路に対して45°
で挿入されていれば両面ミラー31はこの光路挿入位置
において、試料10からの蛍光の導入光路を90°折曲
し、この折曲された光路側に第1の光検出器20を配置
してあるとすれば、第1の光検出器20には標本10か
らの蛍光が入射する。つまり、試料10からの蛍光の導
入光路を一方の面で90°折曲し、第1の光検出器20
に入射させる。
31が入っていたとすると、この両面ミラー31は両面
とも反射鏡となっており、例えば、光路に対して45°
で挿入されていれば両面ミラー31はこの光路挿入位置
において、試料10からの蛍光の導入光路を90°折曲
し、この折曲された光路側に第1の光検出器20を配置
してあるとすれば、第1の光検出器20には標本10か
らの蛍光が入射する。つまり、試料10からの蛍光の導
入光路を一方の面で90°折曲し、第1の光検出器20
に入射させる。
【0069】しかし、第2の光検出器26は顕微鏡の観
察光路である蛍光導入光路が両面ミラー31の上記一方
の面による全反射によりしゃ断されているので、標本1
0からの蛍光は入射されない。本装置においては、両面
ミラー31の他方の反射面に出射端30bを対向配置し
てあるので、光伝送ファイバ30を伝送されてきた試料
透過光がこの反射面により反射されて第2の光検出器2
6に入射されることになる。
察光路である蛍光導入光路が両面ミラー31の上記一方
の面による全反射によりしゃ断されているので、標本1
0からの蛍光は入射されない。本装置においては、両面
ミラー31の他方の反射面に出射端30bを対向配置し
てあるので、光伝送ファイバ30を伝送されてきた試料
透過光がこの反射面により反射されて第2の光検出器2
6に入射されることになる。
【0070】従って、両面ミラー31が顕微鏡の観察光
路内に挿入されているときは第1の光検出器20には標
本10からの蛍光が入射されて検出され、第2の光検出
器26には標本10からの透過光が入射されて検出され
る。
路内に挿入されているときは第1の光検出器20には標
本10からの蛍光が入射されて検出され、第2の光検出
器26には標本10からの透過光が入射されて検出され
る。
【0071】そして、これら各光検出器20,26の検
出出力はディジタルデータに変換されてから、それぞれ
に対応して設けられているフレームメモリ21,27
に、レーザ光の走査位置対応の座標関係を以て記憶さ
れ、画像データとなる。この画像データをモニタ表示器
に画像表示させると、レーザ光による同一時点での試料
走査により得た蛍光像と透過像とが観察できる。
出出力はディジタルデータに変換されてから、それぞれ
に対応して設けられているフレームメモリ21,27
に、レーザ光の走査位置対応の座標関係を以て記憶さ
れ、画像データとなる。この画像データをモニタ表示器
に画像表示させると、レーザ光による同一時点での試料
走査により得た蛍光像と透過像とが観察できる。
【0072】つぎに、両面ミラー31が顕微鏡の観察光
路から外されていて、代わりにダイクロイックミラー1
7が当該観察光路中に挿入されているときは、光伝送フ
ァイバ30の出射端30bからの光は光検出器の入射光
路から外れており、第2の光検出器26はもとより、第
1の光検出器20にも入射されることがない。
路から外されていて、代わりにダイクロイックミラー1
7が当該観察光路中に挿入されているときは、光伝送フ
ァイバ30の出射端30bからの光は光検出器の入射光
路から外れており、第2の光検出器26はもとより、第
1の光検出器20にも入射されることがない。
【0073】そして、顕微鏡の観察光路に挿入されたダ
イクロイックミラー17により、試料10からの蛍光は
波長に応じて一部反射され、一部透過して分波される。
当該ダイクロイックミラー17の反射光路には第1の光
検出器20があり、当該ダイクロイックミラー17の透
過光路には第2の光検出器26がある。
イクロイックミラー17により、試料10からの蛍光は
波長に応じて一部反射され、一部透過して分波される。
当該ダイクロイックミラー17の反射光路には第1の光
検出器20があり、当該ダイクロイックミラー17の透
過光路には第2の光検出器26がある。
【0074】それゆえ、上記状態では第2の光検出器2
6には、試料10からの蛍光のうち、当該ダイクロイッ
クミラー17の特性により定まる所定波長範囲の成分が
入射し、第1の光検出器20には、試料10からの蛍光
のうち、当該ダイクロイックミラー17により反射され
た成分が入射して検出されることになる。
6には、試料10からの蛍光のうち、当該ダイクロイッ
クミラー17の特性により定まる所定波長範囲の成分が
入射し、第1の光検出器20には、試料10からの蛍光
のうち、当該ダイクロイックミラー17により反射され
た成分が入射して検出されることになる。
【0075】ゆえに、この配置構成としたときは、試料
10からの蛍光のうち、波長範囲の異なる2つの成分の
ものが光検出器20,26に別々に検出される。そし
て、これら各光検出器20,26の検出出力はディジタ
ルデータに変換されてから、それぞれに対応して設けら
れているフレームメモリ21,27に、レーザ光の走査
位置対応の座標関係を以て記憶され、画像データとな
る。この画像データをモニタ表示器に画像表示させる
と、レーザ光による同一時点での試料走査により得た異
波長成分の2つの蛍光像が観察できる。
10からの蛍光のうち、波長範囲の異なる2つの成分の
ものが光検出器20,26に別々に検出される。そし
て、これら各光検出器20,26の検出出力はディジタ
ルデータに変換されてから、それぞれに対応して設けら
れているフレームメモリ21,27に、レーザ光の走査
位置対応の座標関係を以て記憶され、画像データとな
る。この画像データをモニタ表示器に画像表示させる
と、レーザ光による同一時点での試料走査により得た異
波長成分の2つの蛍光像が観察できる。
【0076】ここで、標本である試料10からの蛍光は
ダイクロイックミラー04を透過し、結像レンズ16を
透過し、さらに共焦点絞り32を通過した後、両面ミラ
ー31で反射されて、第1の光検出器に導かれる。
ダイクロイックミラー04を透過し、結像レンズ16を
透過し、さらに共焦点絞り32を通過した後、両面ミラ
ー31で反射されて、第1の光検出器に導かれる。
【0077】また、ダイクロイックミラー17が光路に
入っている場合はダイクロイックミラーの分光特性で蛍
光は分岐され、それぞれの蛍光は光検出器20,26で
検出される。
入っている場合はダイクロイックミラーの分光特性で蛍
光は分岐され、それぞれの蛍光は光検出器20,26で
検出される。
【0078】図3(a),(b)に、両面ミラー31、
ダイクロイックミラー17がそれぞれ光路に入った場合
の蛍光、および透過光の光検出器への光路および両面ミ
ラー31、ダイクロイックミラー17の切換え機構の様
子を示す。また、図3(c)に示すように、キューブ3
3はアリ部33aでスライド可能で両面ミラー31,ダ
イクロイックミラー17はキューブ33に接着されてい
る。
ダイクロイックミラー17がそれぞれ光路に入った場合
の蛍光、および透過光の光検出器への光路および両面ミ
ラー31、ダイクロイックミラー17の切換え機構の様
子を示す。また、図3(c)に示すように、キューブ3
3はアリ部33aでスライド可能で両面ミラー31,ダ
イクロイックミラー17はキューブ33に接着されてい
る。
【0079】すなわち、図に示す構成ではキューブ33
の下面には、台形状に膨出させたアリ部33aが形成さ
れ、このアリ部33aと嵌め合い摺動支持可能にするた
めにスライド溝34aを形成した支持台34があり、キ
ューブ33はこの支持台34上を摺動可能に支持されて
いる。また、支持台34は顕微鏡のフレーム43に固定
される。キューブ33には当該キューブ33の移動操作
のために操作レバー35が取り付けられており、この操
作レバー35を操作することで、キューブ33の位置を
移動させて、前記両面ミラー31とダイクロイックミラ
ー17のいずれかを選択的に光路に挿入することができ
る。
の下面には、台形状に膨出させたアリ部33aが形成さ
れ、このアリ部33aと嵌め合い摺動支持可能にするた
めにスライド溝34aを形成した支持台34があり、キ
ューブ33はこの支持台34上を摺動可能に支持されて
いる。また、支持台34は顕微鏡のフレーム43に固定
される。キューブ33には当該キューブ33の移動操作
のために操作レバー35が取り付けられており、この操
作レバー35を操作することで、キューブ33の位置を
移動させて、前記両面ミラー31とダイクロイックミラ
ー17のいずれかを選択的に光路に挿入することができ
る。
【0080】また、図3の(a)に示すように、キュー
ブ33におけるダイクロイックミラー17の取り付け部
分は透過孔33bが形成されており、ダイクロイックミ
ラー17が光路上に位置されたときに、ダイクロイック
ミラー04、レンズ16とで構成した光路を直進方向と
分岐方向の二経路に分けることができる構成としてあ
る。そして、この直進方向の光路においての透過光を第
2の光検出器26に与えて光量検出すると共に、分岐方
向に反射された光は第1の光検出器20に与えて光量検
出することができる構造としてある。
ブ33におけるダイクロイックミラー17の取り付け部
分は透過孔33bが形成されており、ダイクロイックミ
ラー17が光路上に位置されたときに、ダイクロイック
ミラー04、レンズ16とで構成した光路を直進方向と
分岐方向の二経路に分けることができる構成としてあ
る。そして、この直進方向の光路においての透過光を第
2の光検出器26に与えて光量検出すると共に、分岐方
向に反射された光は第1の光検出器20に与えて光量検
出することができる構造としてある。
【0081】また、図3の(b)に示すように、スライ
ド溝34aを形成した支持台34には第1の光検出器2
0に対向する位置に、スライド溝34aに通じる孔34
bが形成されており、この孔34bに出射端30bを向
けて光伝送ファイバ30が取り付けてある。また、キュ
ーブ33における両面ミラー31の取り付け位置には出
射端30bからの光を第2の光検出器26方向に反射さ
せるための透過孔33cが形成されており、これによっ
て、キューブ33の位置移動による蛍光の第1および第
2の光検出器20および26への分配、蛍光の第1の光
検出器20への入射と透過光の第2の光検出器26への
入射の、2形態の選択を行える構成としてある。
ド溝34aを形成した支持台34には第1の光検出器2
0に対向する位置に、スライド溝34aに通じる孔34
bが形成されており、この孔34bに出射端30bを向
けて光伝送ファイバ30が取り付けてある。また、キュ
ーブ33における両面ミラー31の取り付け位置には出
射端30bからの光を第2の光検出器26方向に反射さ
せるための透過孔33cが形成されており、これによっ
て、キューブ33の位置移動による蛍光の第1および第
2の光検出器20および26への分配、蛍光の第1の光
検出器20への入射と透過光の第2の光検出器26への
入射の、2形態の選択を行える構成としてある。
【0082】そして、本装置では図3(a)に示すよう
に、ダイクロイックミラー17が光路に入った場合に
は、キューブ33により光伝送ファイバ30からの透過
光は遮断され、蛍光はダイクロイックミラー17によ
り、所定の分光特性で分岐され、それぞれ光検出器2
0,26で検出され、さらに図3(b)に示すように、
両面ミラー31が光路に入ると光伝送ファイバー30か
らの透過光は両面ミラー31で反射されて、第2の光検
出器26に、蛍光は同様に第1の光検出器20で検出さ
れる。
に、ダイクロイックミラー17が光路に入った場合に
は、キューブ33により光伝送ファイバ30からの透過
光は遮断され、蛍光はダイクロイックミラー17によ
り、所定の分光特性で分岐され、それぞれ光検出器2
0,26で検出され、さらに図3(b)に示すように、
両面ミラー31が光路に入ると光伝送ファイバー30か
らの透過光は両面ミラー31で反射されて、第2の光検
出器26に、蛍光は同様に第1の光検出器20で検出さ
れる。
【0083】このように、ダイクロイックミラー17の
前段に共焦点絞り32を配置しているので、対物レンズ
の合焦位置以外からの光は共焦点絞り32の絞り位置よ
り外れたところに集光すると云う特性により、蛍光像観
察時においては光検出器20,26への光入射は対物レ
ンズの合焦位置からの光となり、また、光伝送ファイバ
30からの透過光を共焦点絞り32の絞り位置から入射
させた場合と同じ光束の拡がり位置となるように両面ミ
ラー31への入射位置を定めることで、光伝送ファイバ
30からの透過光をロスなく光検出器26に導くことの
できる共焦点走査型光学顕微鏡を提供できるようにな
る。
前段に共焦点絞り32を配置しているので、対物レンズ
の合焦位置以外からの光は共焦点絞り32の絞り位置よ
り外れたところに集光すると云う特性により、蛍光像観
察時においては光検出器20,26への光入射は対物レ
ンズの合焦位置からの光となり、また、光伝送ファイバ
30からの透過光を共焦点絞り32の絞り位置から入射
させた場合と同じ光束の拡がり位置となるように両面ミ
ラー31への入射位置を定めることで、光伝送ファイバ
30からの透過光をロスなく光検出器26に導くことの
できる共焦点走査型光学顕微鏡を提供できるようにな
る。
【0084】以上、第1具体例は光検出器を2組とし、
2種の蛍光による像同時取得と、蛍光による像1枚+透
過光による像1枚の同時取得のいずれかを選択できるよ
うにしたものであり、そして、これらの選択切り替え
に、キューブ33と支持台34からなる構造を用い、キ
ューブ33に両面ミラー31とダイクロイックミラー1
7を取り付けると共に、キューブ33の移動のみによ
り、両面ミラー31とダイクロイックミラー17を選択
して上記2種の蛍光による像同時取得と、蛍光による像
1枚+透過光による像1枚の同時取得のいずれかを選択
できるようにした。そして、これにより、より簡易な構
造で、操作性の改善と、システムのコストダウンおよび
小形化を図ることができるようにした。
2種の蛍光による像同時取得と、蛍光による像1枚+透
過光による像1枚の同時取得のいずれかを選択できるよ
うにしたものであり、そして、これらの選択切り替え
に、キューブ33と支持台34からなる構造を用い、キ
ューブ33に両面ミラー31とダイクロイックミラー1
7を取り付けると共に、キューブ33の移動のみによ
り、両面ミラー31とダイクロイックミラー17を選択
して上記2種の蛍光による像同時取得と、蛍光による像
1枚+透過光による像1枚の同時取得のいずれかを選択
できるようにした。そして、これにより、より簡易な構
造で、操作性の改善と、システムのコストダウンおよび
小形化を図ることができるようにした。
【0085】つまり、キューブ33に両面ミラー31と
ダイクロイックミラー17を取り付けると共に、両面ミ
ラー31に対向して光伝送ファイバ30の出射端30b
側をキューブ33に保持させ、従来のようなスライド構
造の透過ユニット44を廃止する構成とした。そして、
キューブ33の移動操作による両面ミラー31とダイク
ロイックミラー17の切り替えにより、上記2種の蛍光
による像同時取得と、蛍光による像1枚+透過光による
像1枚の同時取得のいずれかを選択できるようにした。
そして、キューブ33をミラーの保持とミラーの切り替
えにのみ、使用するのではなく、光伝送ファイバ30の
出射端30b側をも保持させた構造として、このような
切り替えをキューブ33のみの操作で実現する構成とし
たことで、部品点数を削減し、組み立て工数の削減とス
ペースの削減を可能にした。
ダイクロイックミラー17を取り付けると共に、両面ミ
ラー31に対向して光伝送ファイバ30の出射端30b
側をキューブ33に保持させ、従来のようなスライド構
造の透過ユニット44を廃止する構成とした。そして、
キューブ33の移動操作による両面ミラー31とダイク
ロイックミラー17の切り替えにより、上記2種の蛍光
による像同時取得と、蛍光による像1枚+透過光による
像1枚の同時取得のいずれかを選択できるようにした。
そして、キューブ33をミラーの保持とミラーの切り替
えにのみ、使用するのではなく、光伝送ファイバ30の
出射端30b側をも保持させた構造として、このような
切り替えをキューブ33のみの操作で実現する構成とし
たことで、部品点数を削減し、組み立て工数の削減とス
ペースの削減を可能にした。
【0086】しかし、このような構成であっても試料1
0からの透過光を両面ミラー31に導くのに、ファイバ
30を用いているため、ファイバ30の持つ特性が問題
になる。すなわち、ファイバ30からの出射光は拡がり
角が大きいので、光検出器26の受光面積が小さいと、
出射光量の一部しか拾えなくなり、光量が低いと像が暗
くなり、観察しにくいという問題である。それを解決す
るための具体例を、第2具体例として説明する。
0からの透過光を両面ミラー31に導くのに、ファイバ
30を用いているため、ファイバ30の持つ特性が問題
になる。すなわち、ファイバ30からの出射光は拡がり
角が大きいので、光検出器26の受光面積が小さいと、
出射光量の一部しか拾えなくなり、光量が低いと像が暗
くなり、観察しにくいという問題である。それを解決す
るための具体例を、第2具体例として説明する。
【0087】(第2具体例)伝搬光路にフレキシビィリ
ティを持たせることができるという利点がある反面、出
射光の拡がり角が大きくなるというファイバでの問題を
解決するために、本具体例では図4に示すように光伝送
ファイバ30の出射端30bに光束を略平行光にする凸
レンズ37を配置し、また、両面ミラー31で反射され
た光または、共焦点絞り32を通った光を絞って第2の
光検出器26に導くために、第2の光検出器26の入射
面側に凸レンズ36を配置する。
ティを持たせることができるという利点がある反面、出
射光の拡がり角が大きくなるというファイバでの問題を
解決するために、本具体例では図4に示すように光伝送
ファイバ30の出射端30bに光束を略平行光にする凸
レンズ37を配置し、また、両面ミラー31で反射され
た光または、共焦点絞り32を通った光を絞って第2の
光検出器26に導くために、第2の光検出器26の入射
面側に凸レンズ36を配置する。
【0088】両面ミラー31が観察光路上に挿入され
て、光伝送ファイバ30からの光が両面ミラー31よ
り、第2の光検出器26に反射されて入射される際に光
束が広がるので、凸レンズ36,37がないときは光路
を進行するにつれてますます広がりが大きくなる。しか
し、凸レンズ37が配置してあるので光伝送ファイバ3
0からの光はこの凸レンズ37で絞られ、略平行光にな
り、両面ミラー31にて反射された後は第2の光検出器
26の前面側に設けられた凸レンズ37で絞られて入射
し、従って、第2の光検出器26には光伝送ファイバ3
0からの光がロスなく導かれることになる。
て、光伝送ファイバ30からの光が両面ミラー31よ
り、第2の光検出器26に反射されて入射される際に光
束が広がるので、凸レンズ36,37がないときは光路
を進行するにつれてますます広がりが大きくなる。しか
し、凸レンズ37が配置してあるので光伝送ファイバ3
0からの光はこの凸レンズ37で絞られ、略平行光にな
り、両面ミラー31にて反射された後は第2の光検出器
26の前面側に設けられた凸レンズ37で絞られて入射
し、従って、第2の光検出器26には光伝送ファイバ3
0からの光がロスなく導かれることになる。
【0089】また、両面ミラー31の代わりに、ダイク
ロイックミラー17が挿入されているときはレンズ16
により絞られ、その焦点位置に絞りを配置した共焦点絞
り32にて絞られた光は、共焦点絞り32を通過後、広
がり、ダイクロイックミラー17にて直進光路と分岐光
路に分配されるが、直進光路にある第2の光検出器26
の前面側に設けられた凸レンズ36で光束が絞られて入
射し、従って、第2の光検出器26にはその入射面に光
がロスなく導かれることになる。つまり、光束が広がっ
て光検出器26の入射面をそれて検出に寄与しない光が
存在しなくなる。それゆえ、効率良い検出が行えるよう
になり、このように第2具体例においては、光伝送ファ
イバ30の出射端30bに凸レンズ37を配置し、光束
の拡がりを抑制すると共に、第2の光検出器26の入射
面側に凸レンズ36を配置すると、両面ミラー31が観
察光路上に挿入されて、光伝送ファイバ30からの光の
両面ミラー31への入射に際しての光束の拡がりが抑制
され、さらにこの光束が両面ミラー31より、反射され
て第2の光検出器26に入射される際には凸レンズ36
で光束が絞られて第2の光検出器26には検出面に収ま
るように光束が入射されることになる。そのため、検出
面からそれる光束がなくなり、光伝送ファイバ30から
の光をロスなく受け取って検出することができるような
る。そのため、光量が不十分となることによる観察不能
状態を回避できるようになる。特に、ファイバからの出
射光は拡がり角が大きいので(通常、NA0.3程
度)、光検出器26の受光面積が小さいと、出射光量の
一部しか拾えなくなるが、この具体例では凸レンズを2
枚配置したことにより、小さな受光面積の光検出器でも
光量をロスすることなく検出できるようになり、可動部
への光伝送にフレキシビリティの高いファイバを用いる
ことによる課題を解消できる。また、凸レンズ36を配
置せず、単に凸レンズ37だけでファイイバからの出射
光を略平行光にするだけでも効果は大きい。
ロイックミラー17が挿入されているときはレンズ16
により絞られ、その焦点位置に絞りを配置した共焦点絞
り32にて絞られた光は、共焦点絞り32を通過後、広
がり、ダイクロイックミラー17にて直進光路と分岐光
路に分配されるが、直進光路にある第2の光検出器26
の前面側に設けられた凸レンズ36で光束が絞られて入
射し、従って、第2の光検出器26にはその入射面に光
がロスなく導かれることになる。つまり、光束が広がっ
て光検出器26の入射面をそれて検出に寄与しない光が
存在しなくなる。それゆえ、効率良い検出が行えるよう
になり、このように第2具体例においては、光伝送ファ
イバ30の出射端30bに凸レンズ37を配置し、光束
の拡がりを抑制すると共に、第2の光検出器26の入射
面側に凸レンズ36を配置すると、両面ミラー31が観
察光路上に挿入されて、光伝送ファイバ30からの光の
両面ミラー31への入射に際しての光束の拡がりが抑制
され、さらにこの光束が両面ミラー31より、反射され
て第2の光検出器26に入射される際には凸レンズ36
で光束が絞られて第2の光検出器26には検出面に収ま
るように光束が入射されることになる。そのため、検出
面からそれる光束がなくなり、光伝送ファイバ30から
の光をロスなく受け取って検出することができるような
る。そのため、光量が不十分となることによる観察不能
状態を回避できるようになる。特に、ファイバからの出
射光は拡がり角が大きいので(通常、NA0.3程
度)、光検出器26の受光面積が小さいと、出射光量の
一部しか拾えなくなるが、この具体例では凸レンズを2
枚配置したことにより、小さな受光面積の光検出器でも
光量をロスすることなく検出できるようになり、可動部
への光伝送にフレキシビリティの高いファイバを用いる
ことによる課題を解消できる。また、凸レンズ36を配
置せず、単に凸レンズ37だけでファイイバからの出射
光を略平行光にするだけでも効果は大きい。
【0090】以上の第2の具体例ではファイバ30から
の出射用と、光検出器26の入射用の2つのとつレンズ
を用い、出射光の拡がり角が大きいファイバの持つ課題
を解決するようにしたが、さらに光検出器26への入射
光量のロスをレンズ1枚で効果的に抑制することができ
るようにする構成を第3具体例として説明する。
の出射用と、光検出器26の入射用の2つのとつレンズ
を用い、出射光の拡がり角が大きいファイバの持つ課題
を解決するようにしたが、さらに光検出器26への入射
光量のロスをレンズ1枚で効果的に抑制することができ
るようにする構成を第3具体例として説明する。
【0091】(第3具体例)この具体例は光検出器26
の入射用のレンズ36をなくし、図5に示すように、1
枚の凸レンズ37と、ラッパ状で内壁面側がミラーコー
トされた集光部材38で構成する。集光部材38の小さ
い方の内径は、蛍光のビーム径φよりも大きく設定して
いる。そして、集光部材38はその開口径の小さい側の
口を光検出器26の入射側である受光面に近接して配置
し、開口径の大きい側は結像レンズ16の配置方向に向
け、かつ当該集光部材38の軸線は結像レンズ16の光
軸に同軸的に配置する。これにより、両面ミラー31も
しくはダイクロイックミラー17を介して集光部材38
は入射光を開口径の大きい側を介して受け、ミラーコー
ト内壁面により反射されて光検出器26の受光面に集光
される構成となる。
の入射用のレンズ36をなくし、図5に示すように、1
枚の凸レンズ37と、ラッパ状で内壁面側がミラーコー
トされた集光部材38で構成する。集光部材38の小さ
い方の内径は、蛍光のビーム径φよりも大きく設定して
いる。そして、集光部材38はその開口径の小さい側の
口を光検出器26の入射側である受光面に近接して配置
し、開口径の大きい側は結像レンズ16の配置方向に向
け、かつ当該集光部材38の軸線は結像レンズ16の光
軸に同軸的に配置する。これにより、両面ミラー31も
しくはダイクロイックミラー17を介して集光部材38
は入射光を開口径の大きい側を介して受け、ミラーコー
ト内壁面により反射されて光検出器26の受光面に集光
される構成となる。
【0092】そのため、この構成によれば、第2具体例
と同様に、伝達される光をロスすることなく光検出器2
6の受光面に導いて光検出することができる。
と同様に、伝達される光をロスすることなく光検出器2
6の受光面に導いて光検出することができる。
【0093】特に、この構成の場合、ダイクロイックミ
ラーミラー17を透過後の蛍光はその後にレンズを通る
ことがないから、蛍光はレンズを通ることによる影響を
受けなくなり(光検出器26の受光面入射直前位置での
入射蛍光のロスがなくなり)、光検出器26に効率良く
蛍光を入射させて検出に供することができる。すなわ
ち、第2具体例の場合は、光検出器26の受光面入射直
前位置に凸レンズ36が設けてあり、蛍光はこの凸レン
ズ36を透過するので、凸レンズ透過に際して1〜2%
ではあるが蛍光をロスする。しかし、第3具体例では構
造上、これをなくすことができる。
ラーミラー17を透過後の蛍光はその後にレンズを通る
ことがないから、蛍光はレンズを通ることによる影響を
受けなくなり(光検出器26の受光面入射直前位置での
入射蛍光のロスがなくなり)、光検出器26に効率良く
蛍光を入射させて検出に供することができる。すなわ
ち、第2具体例の場合は、光検出器26の受光面入射直
前位置に凸レンズ36が設けてあり、蛍光はこの凸レン
ズ36を透過するので、凸レンズ透過に際して1〜2%
ではあるが蛍光をロスする。しかし、第3具体例では構
造上、これをなくすことができる。
【0094】以上は2ch(チャネル)仕様(光検出器
2組+画像メモリ2フレーム)とした廉価版の装置の構
成の例であった。つぎに3ch(チャネル)仕様(光検
出器3組+画像メモリ3フレーム)とした装置につい
て、本発明を適用した例を第4具体例として説明する。
2組+画像メモリ2フレーム)とした廉価版の装置の構
成の例であった。つぎに3ch(チャネル)仕様(光検
出器3組+画像メモリ3フレーム)とした装置につい
て、本発明を適用した例を第4具体例として説明する。
【0095】(第4具体例)図6に3ch(チャネル)
仕様の例の要部構成図を示す。図はレーザ光源から顕微
鏡の観察光路へのレーザ光供給部分と、観察光路から光
検出器への導入部分を中心に本発明の要部のみを示した
ものであり、その他の部分は基本的に第1および第2具
体例で説明したものと同じである。
仕様の例の要部構成図を示す。図はレーザ光源から顕微
鏡の観察光路へのレーザ光供給部分と、観察光路から光
検出器への導入部分を中心に本発明の要部のみを示した
ものであり、その他の部分は基本的に第1および第2具
体例で説明したものと同じである。
【0096】図において、20および26は第1および
第2の光検出器であり、16は結像レンズ、17はダイ
クロイックミラー、30は光伝送ファイバ、31は両面
ミラー、32は共焦点絞りであり、これらは図1乃至図
5で説明したものと同じである。209は3チャネル目
の光検出器で、第3の光検出器である。
第2の光検出器であり、16は結像レンズ、17はダイ
クロイックミラー、30は光伝送ファイバ、31は両面
ミラー、32は共焦点絞りであり、これらは図1乃至図
5で説明したものと同じである。209は3チャネル目
の光検出器で、第3の光検出器である。
【0097】また、201はクリプトンアルゴンレーザ
発振装置によるレーザ光源であり、このレーザ光源20
1はマルチラインレーザ光源であって波長の異なる3本
のレーザ光(488nm,568nm,647nmの各
波長のレーザ光)を発振している。
発振装置によるレーザ光源であり、このレーザ光源20
1はマルチラインレーザ光源であって波長の異なる3本
のレーザ光(488nm,568nm,647nmの各
波長のレーザ光)を発振している。
【0098】205は波長570nm程度を境に570
nmより短い波長の光は反射し、長い波長の光は透過す
るダイクロイックミラー、208は蛍光‐透過光切換え
ターレットで、蛍光‐透過光切換えターレット208は
蛍光と透過光の切換えを行うターレットである。207
はレーザラインフィルタ・ターレット、202a〜20
2gはレーザラインフィルタで、それぞれ202aは4
88nmを透過し、202bは568nmを透過し、2
02cは647nmを透過し、202dは488nmと
568nmを透過し、202eは488nmと647n
mを透過し、202fは568nmと647nmを透過
し、202gは488nm並びに568nm並びに64
7nmを透過する。
nmより短い波長の光は反射し、長い波長の光は透過す
るダイクロイックミラー、208は蛍光‐透過光切換え
ターレットで、蛍光‐透過光切換えターレット208は
蛍光と透過光の切換えを行うターレットである。207
はレーザラインフィルタ・ターレット、202a〜20
2gはレーザラインフィルタで、それぞれ202aは4
88nmを透過し、202bは568nmを透過し、2
02cは647nmを透過し、202dは488nmと
568nmを透過し、202eは488nmと647n
mを透過し、202fは568nmと647nmを透過
し、202gは488nm並びに568nm並びに64
7nmを透過する。
【0099】これら7種のレーザラインフィルタ202
a〜202gは、レーザラインフィルタ・ターレット2
07に同心円状に配置され、当該ターレット207を回
転操作させることにより、これらのうちの任意のフィル
タを光路上に挿入できる。204はダイクロイックミラ
ー、206はコントローラである。
a〜202gは、レーザラインフィルタ・ターレット2
07に同心円状に配置され、当該ターレット207を回
転操作させることにより、これらのうちの任意のフィル
タを光路上に挿入できる。204はダイクロイックミラ
ー、206はコントローラである。
【0100】蛍光‐透過光切換えターレット208は第
2の光検出器26の受光面の前面側に配される例えば、
円盤状のものであり、中心に回転軸を有し、また、盤面
には複数の窓が穿設されてされていて、この窓の一つに
両面ミラー31が、また別の窓に波長が650nmより
短い光は反射し、これより長い波長の光は透過するダイ
クロイックミラー17が取り付けられている。
2の光検出器26の受光面の前面側に配される例えば、
円盤状のものであり、中心に回転軸を有し、また、盤面
には複数の窓が穿設されてされていて、この窓の一つに
両面ミラー31が、また別の窓に波長が650nmより
短い光は反射し、これより長い波長の光は透過するダイ
クロイックミラー17が取り付けられている。
【0101】そして、蛍光‐透過光切換えターレット2
08をその中心を軸に、回転移動させることにより、こ
れら両面ミラー31、ダイクロイックミラー17のいず
れかを第2の光検出器26の受光面に至る光軸の位置に
移動させることができるようになっている。208aは
蛍光‐透過光切換えターレット208の回転駆動を行う
ためのモータであり、コントローラ206の制御のもと
に回転制御される。
08をその中心を軸に、回転移動させることにより、こ
れら両面ミラー31、ダイクロイックミラー17のいず
れかを第2の光検出器26の受光面に至る光軸の位置に
移動させることができるようになっている。208aは
蛍光‐透過光切換えターレット208の回転駆動を行う
ためのモータであり、コントローラ206の制御のもと
に回転制御される。
【0102】また、蛍光‐透過光切換えターレット20
8は両面ミラー31、ダイクロイックミラー17のいず
れかが第2の光検出器26の受光面に至る光軸の位置に
あるとき、その光軸位置にある両面ミラー31またはダ
イクロイックミラー17により結像レンズ16側からの
光を反射させて第1の光検出器20に与えるようにする
ために、結像レンズ16側の光軸に対して45°盤面を
傾斜させて配置してあり、また、両面ミラー31が第2
の光検出器26の光軸上にあるときに、光伝送ファイバ
30からの光を両面ミラー31により反射させて第2の
光検出器26に導くことができるようにするために、蛍
光‐透過光切換えターレット208における第2の光検
出器26近傍に、当該第2の光検出器26の受光面の入
射光路を外して光伝送ファイバ30の出射端30b側に
配置してある。
8は両面ミラー31、ダイクロイックミラー17のいず
れかが第2の光検出器26の受光面に至る光軸の位置に
あるとき、その光軸位置にある両面ミラー31またはダ
イクロイックミラー17により結像レンズ16側からの
光を反射させて第1の光検出器20に与えるようにする
ために、結像レンズ16側の光軸に対して45°盤面を
傾斜させて配置してあり、また、両面ミラー31が第2
の光検出器26の光軸上にあるときに、光伝送ファイバ
30からの光を両面ミラー31により反射させて第2の
光検出器26に導くことができるようにするために、蛍
光‐透過光切換えターレット208における第2の光検
出器26近傍に、当該第2の光検出器26の受光面の入
射光路を外して光伝送ファイバ30の出射端30b側に
配置してある。
【0103】また、レーザ光源201は第1具体例おけ
る光源01の代りに配置したものであり、蛍光3チャネ
ルを可能にするために、マルチラインレーザ光源である
クリプトンアルゴンレーザ発振装置によるレーザ光源を
使用している。そして、このレーザ光源からのレーザ光
を顕微鏡の観察光路に導くべく設ける図1のダイクロイ
ックミラー04の替わりに、ダイクロイックミラー20
4を配置する。
る光源01の代りに配置したものであり、蛍光3チャネ
ルを可能にするために、マルチラインレーザ光源である
クリプトンアルゴンレーザ発振装置によるレーザ光源を
使用している。そして、このレーザ光源からのレーザ光
を顕微鏡の観察光路に導くべく設ける図1のダイクロイ
ックミラー04の替わりに、ダイクロイックミラー20
4を配置する。
【0104】そして、第1具体例おける光源01とダイ
クロイックミラー04の間に設けるレーザラインフィル
タ03の替わりに配置するものが、レーザラインフィル
タ202a〜202gである。レーザ光源201からダ
イクロイックミラー204に至る光軸にレーザラインフ
ィルタ202a〜202gのいずれかを挿入することが
できるようにするためにターレット207が設けられて
いる。
クロイックミラー04の間に設けるレーザラインフィル
タ03の替わりに配置するものが、レーザラインフィル
タ202a〜202gである。レーザ光源201からダ
イクロイックミラー204に至る光軸にレーザラインフ
ィルタ202a〜202gのいずれかを挿入することが
できるようにするためにターレット207が設けられて
いる。
【0105】ターレット207は例えば、円盤状のもの
であり、中心に回転軸を有し、また、盤面には複数の窓
が穿設されていて、それぞれにレーザラインフィルタ2
02a〜202gが取り付けられている。そして、ター
レット207をその中心を軸に、回転移動させることに
より、これらレーザラインフィルタ202a〜202g
のいずれかをレーザ光源の光軸位置に移動させることが
できるようになっている。207aはターレット207
の回転駆動を行うためのモータであり、コントローラ2
06の制御のもとに回転制御される。
であり、中心に回転軸を有し、また、盤面には複数の窓
が穿設されていて、それぞれにレーザラインフィルタ2
02a〜202gが取り付けられている。そして、ター
レット207をその中心を軸に、回転移動させることに
より、これらレーザラインフィルタ202a〜202g
のいずれかをレーザ光源の光軸位置に移動させることが
できるようになっている。207aはターレット207
の回転駆動を行うためのモータであり、コントローラ2
06の制御のもとに回転制御される。
【0106】本具体例においては、上記クリプトンアル
ゴンレーザ発振装置によるレーザ光源201は、マルチ
ラインレーザ光源であって波長の異なる3本のレーザ光
(488nm,568nm,647nmの各波長のレー
ザ光)を発振している。
ゴンレーザ発振装置によるレーザ光源201は、マルチ
ラインレーザ光源であって波長の異なる3本のレーザ光
(488nm,568nm,647nmの各波長のレー
ザ光)を発振している。
【0107】コントローラ206はレーザラインフィル
タ・ターレット207および蛍光‐透過光切換えターレ
ット208を駆動する信号を発生するものであり、光路
に挿入する必要のあるレーザラインフィルタが、先の4
88nm,568nm,647nmのレーザ光のうちの
2本、又は1本だけ透過するもの(つまり、3重染色用
レーザラインフィルタ以外)であったとすると、例え
ば、蛍光‐透過光切換えターレット208を駆動して、
両面ミラー31を光路に入れ、光路に挿入する必要のあ
るレーザライン・フィルタが、488nm,568n
m,647nmの波長を全て透過するレーザラインフィ
ルタであった場合には蛍光‐透過光切換えターレット2
08を駆動して、蛍光を分離分岐して分配するダイクロ
イックミラー17を光路に入れるように制御する。
タ・ターレット207および蛍光‐透過光切換えターレ
ット208を駆動する信号を発生するものであり、光路
に挿入する必要のあるレーザラインフィルタが、先の4
88nm,568nm,647nmのレーザ光のうちの
2本、又は1本だけ透過するもの(つまり、3重染色用
レーザラインフィルタ以外)であったとすると、例え
ば、蛍光‐透過光切換えターレット208を駆動して、
両面ミラー31を光路に入れ、光路に挿入する必要のあ
るレーザライン・フィルタが、488nm,568n
m,647nmの波長を全て透過するレーザラインフィ
ルタであった場合には蛍光‐透過光切換えターレット2
08を駆動して、蛍光を分離分岐して分配するダイクロ
イックミラー17を光路に入れるように制御する。
【0108】これにより、“蛍光像2チャネル+透過
像”の同時取得,“蛍光像3チャネル”の同時取得のい
ずれかに切換えて使用できるようになるばかりでなく、
所要光学特性のレーザラインフィルタとの組合わせで所
要光学特性のダイクロイックミラー17と両面ミラー3
1が混乱なく最適な組み合わせとなるように自動的に切
換えることができる。
像”の同時取得,“蛍光像3チャネル”の同時取得のい
ずれかに切換えて使用できるようになるばかりでなく、
所要光学特性のレーザラインフィルタとの組合わせで所
要光学特性のダイクロイックミラー17と両面ミラー3
1が混乱なく最適な組み合わせとなるように自動的に切
換えることができる。
【0109】ここで、厳密には上述のクリプトンアルゴ
ンレーザによるレーザ光源201は、488nm,56
8nm,647nm以外の発振波長成分も僅かに出して
おり、レーザラインフィルタ202a〜202gはこれ
をカットしている。そのため、ターレット207の窓に
はレーザラインフィルタを入れ、空穴にしないようにす
る。
ンレーザによるレーザ光源201は、488nm,56
8nm,647nm以外の発振波長成分も僅かに出して
おり、レーザラインフィルタ202a〜202gはこれ
をカットしている。そのため、ターレット207の窓に
はレーザラインフィルタを入れ、空穴にしないようにす
る。
【0110】レーザラインフィルタ202a〜202g
は、この具体例において対象とする波長が少なくとも3
種類あることから、上述の組み合わせに限定されず、組
み合わせの自由度を持たせる。3種の波長488nm,
568nm,647nmの組合わせは次の7種類ある。
は、この具体例において対象とする波長が少なくとも3
種類あることから、上述の組み合わせに限定されず、組
み合わせの自由度を持たせる。3種の波長488nm,
568nm,647nmの組合わせは次の7種類ある。
【0111】すなわち、[1] 488nm単一、[2] 56
8nm単一、[3] 647nm単一、[4] 488nm,5
68nmの2種、[5] 488nm,647nmの2種、
[6]568nm,647nmの2種、[7] 488nm,
568nm,647nmの3種の各組み合わせである。
上述したように、[1] はレーザライン・フィルタ202
aが持つ特性であり、[2] はレーザライン・フィルタ2
02bが持つ特性であり、[3] はレーザライン・フィル
タ202cが持つ特性であり、[4] はレーザライン・フ
ィルタ202dが持つ特性であり、[5] はレーザライン
・フィルタ202eが持つ特性であり、[6] はレーザラ
イン・フィルタ202fが持つ特性であり、[7] はレー
ザライン・フィルタ202gが持つ特性である。
8nm単一、[3] 647nm単一、[4] 488nm,5
68nmの2種、[5] 488nm,647nmの2種、
[6]568nm,647nmの2種、[7] 488nm,
568nm,647nmの3種の各組み合わせである。
上述したように、[1] はレーザライン・フィルタ202
aが持つ特性であり、[2] はレーザライン・フィルタ2
02bが持つ特性であり、[3] はレーザライン・フィル
タ202cが持つ特性であり、[4] はレーザライン・フ
ィルタ202dが持つ特性であり、[5] はレーザライン
・フィルタ202eが持つ特性であり、[6] はレーザラ
イン・フィルタ202fが持つ特性であり、[7] はレー
ザライン・フィルタ202gが持つ特性である。
【0112】ここで波長488nmは一般的にはFIT
Cの蛍光(中心波長520nm)が良く観察される波長
である。また、波長568nmは一般的にはTRITC
の蛍光(中心波長590nm)が良く観察される波長で
ある。波長647nmは一般的にはCY5の蛍光(中心
波長660nm)が良く観察される波長である。また、
透過波長488nmと568nmのフィルタを使用する
とFITCとTRITCの蛍光を観察でき、透過波長4
88nmと647nmのフィルタを使用するとFITC
とCY5の蛍光を観察でき、透過波長568nmと64
7nmのフィルタを使用するとTRITCとCY5の蛍
光を観察でき、透過波長488nmおよび568nmお
よび647nmのフィルタを使用するとFITCおよび
TRITCおよびCY5の蛍光を観察できる。
Cの蛍光(中心波長520nm)が良く観察される波長
である。また、波長568nmは一般的にはTRITC
の蛍光(中心波長590nm)が良く観察される波長で
ある。波長647nmは一般的にはCY5の蛍光(中心
波長660nm)が良く観察される波長である。また、
透過波長488nmと568nmのフィルタを使用する
とFITCとTRITCの蛍光を観察でき、透過波長4
88nmと647nmのフィルタを使用するとFITC
とCY5の蛍光を観察でき、透過波長568nmと64
7nmのフィルタを使用するとTRITCとCY5の蛍
光を観察でき、透過波長488nmおよび568nmお
よび647nmのフィルタを使用するとFITCおよび
TRITCおよびCY5の蛍光を観察できる。
【0113】ゆえに、組み合わせとしては [1] レーザラインフィルタ202a(透過波長488n
m)の選択時には、FITC(中心波長520nm)が
第3の光検出器209で検出され、透過光はターレット
208の選択を両面ミラー31とすることで第2の光検
出器26で検出される。 [2] レーザラインフィルタ202b(透過波長568n
m)の選択時には、TRITC(中心波長590nm)
が第1の光検出器20で検出され、透過光はターレット
208の選択を両面ミラー31とすることで第2の光検
出器26で検出される。 [3] レーザラインフィルタ202c(透過波長647n
m)の選択時には、CY5(中心波長660nm)が第
1の光検出器20で検出され、透過光はターレット20
8の選択を両面ミラー31とすることで第2の光検出器
26で検出される。 [4] レーザラインフィルタ202d(透過波長488n
m,568nm)の選択時には、FITCが第3の光検
出器209で検出され、TRITCは第1の光検出器2
0で検出され、透過光はターレット208の選択を両面
ミラー31とすることで第2の光検出器26で検出され
る。 [5] レーザラインフィルタ202e(透過波長488n
m,647nm)の選択時には、FITCが第3の光検
出器209で検出され、CY5は第1の光検出器20で
検出され、透過光はターレット208の選択を両面ミラ
ー31とすることで第2の光検出器26で検出される。 [6] レーザラインフィルタ202f(透過波長568n
m,647nm)の選択時には、ターレット208の選
択をダイクロイックミラー17とすることでTRITC
は第1の光検出器20で検出され、CY5は第2の光検
出器26で検出される。この場合は透過像の検出はでき
ない。但し、この場合でもターレット208の選択を両
面ミラー31とすれば透過光の検出が可能になるが、逆
にTRITCとCY5はともに第1の光検出器20で検
出されてしまうので、それぞれを分離した蛍光像の検出
はできなくなる。 [7] レーザラインフィルタ202g(透過波長488n
m,568nm,647nm)の選択時には、FITC
は第3の光検出器209で検出され、また、ターレット
208の選択をダイクロイックミラー17とすることで
TRITCは第1の光検出器20で検出され、CY5は
第2の光検出器26で検出される。この場合は透過像の
検出はできない。但し、この場合でもターレット208
の選択を両面ミラー31とすれば透過光およびFTFC
蛍光像の検出が可能になるが、逆にTRITCとCY5
はともに第1の光検出器20で検出されてしまうので、
それぞれを分離した蛍光像の検出ができなくなる。以上
のレーザラインフィルタと蛍光‐透過光切換えターレッ
トの組合わせは、あくまで一例であって、これに限るも
のではない。例えば、波長488nm励起で植物の自家
蛍光を観察すると蛍光の分光特性は広範囲にわたってお
り、これを3チャネルに分岐して観察する場合も考えら
れる。要は、レーザラインフィルタとの組合わせで、透
過光を3チャネル目に入射させるようにするか否かを選
択設定できるようにするのが、この具体例の主旨であ
る。
m)の選択時には、FITC(中心波長520nm)が
第3の光検出器209で検出され、透過光はターレット
208の選択を両面ミラー31とすることで第2の光検
出器26で検出される。 [2] レーザラインフィルタ202b(透過波長568n
m)の選択時には、TRITC(中心波長590nm)
が第1の光検出器20で検出され、透過光はターレット
208の選択を両面ミラー31とすることで第2の光検
出器26で検出される。 [3] レーザラインフィルタ202c(透過波長647n
m)の選択時には、CY5(中心波長660nm)が第
1の光検出器20で検出され、透過光はターレット20
8の選択を両面ミラー31とすることで第2の光検出器
26で検出される。 [4] レーザラインフィルタ202d(透過波長488n
m,568nm)の選択時には、FITCが第3の光検
出器209で検出され、TRITCは第1の光検出器2
0で検出され、透過光はターレット208の選択を両面
ミラー31とすることで第2の光検出器26で検出され
る。 [5] レーザラインフィルタ202e(透過波長488n
m,647nm)の選択時には、FITCが第3の光検
出器209で検出され、CY5は第1の光検出器20で
検出され、透過光はターレット208の選択を両面ミラ
ー31とすることで第2の光検出器26で検出される。 [6] レーザラインフィルタ202f(透過波長568n
m,647nm)の選択時には、ターレット208の選
択をダイクロイックミラー17とすることでTRITC
は第1の光検出器20で検出され、CY5は第2の光検
出器26で検出される。この場合は透過像の検出はでき
ない。但し、この場合でもターレット208の選択を両
面ミラー31とすれば透過光の検出が可能になるが、逆
にTRITCとCY5はともに第1の光検出器20で検
出されてしまうので、それぞれを分離した蛍光像の検出
はできなくなる。 [7] レーザラインフィルタ202g(透過波長488n
m,568nm,647nm)の選択時には、FITC
は第3の光検出器209で検出され、また、ターレット
208の選択をダイクロイックミラー17とすることで
TRITCは第1の光検出器20で検出され、CY5は
第2の光検出器26で検出される。この場合は透過像の
検出はできない。但し、この場合でもターレット208
の選択を両面ミラー31とすれば透過光およびFTFC
蛍光像の検出が可能になるが、逆にTRITCとCY5
はともに第1の光検出器20で検出されてしまうので、
それぞれを分離した蛍光像の検出ができなくなる。以上
のレーザラインフィルタと蛍光‐透過光切換えターレッ
トの組合わせは、あくまで一例であって、これに限るも
のではない。例えば、波長488nm励起で植物の自家
蛍光を観察すると蛍光の分光特性は広範囲にわたってお
り、これを3チャネルに分岐して観察する場合も考えら
れる。要は、レーザラインフィルタとの組合わせで、透
過光を3チャネル目に入射させるようにするか否かを選
択設定できるようにするのが、この具体例の主旨であ
る。
【0114】つぎに第5具体例について説明する。第1
具体例において、蛍光像1種類と、透過像とを検出する
構成とする場合に、キューブ33に取り付けた両面ミラ
ー31を光路に移動させて、透過像を片方の面で反射さ
せて第2の光検出器26に入射させ、蛍光像は両面ミラ
ー31の他方の面で反射させて第1の光検出器20に入
射させて検出する構成とした。そして、2種類の蛍光像
を検出する場合は、キューブ33に取り付けたダイクロ
イックミラー17により、波長対応に分岐して第1およ
び第2の光検出器20,26に入射させ、これら光検出
器20,26で各別に検出する構成であり、第1および
第2の光検出器20,26はダイクロイックミラー17
の厚みにより定まる屈折光路の光軸に合わせて光入射を
受ける位置関係に素子を配置してあることから、全面ミ
ラー31の反射光路とダイクロイックミラー17による
分岐および透過光路の光軸を一致させにくい事情があ
る。
具体例において、蛍光像1種類と、透過像とを検出する
構成とする場合に、キューブ33に取り付けた両面ミラ
ー31を光路に移動させて、透過像を片方の面で反射さ
せて第2の光検出器26に入射させ、蛍光像は両面ミラ
ー31の他方の面で反射させて第1の光検出器20に入
射させて検出する構成とした。そして、2種類の蛍光像
を検出する場合は、キューブ33に取り付けたダイクロ
イックミラー17により、波長対応に分岐して第1およ
び第2の光検出器20,26に入射させ、これら光検出
器20,26で各別に検出する構成であり、第1および
第2の光検出器20,26はダイクロイックミラー17
の厚みにより定まる屈折光路の光軸に合わせて光入射を
受ける位置関係に素子を配置してあることから、全面ミ
ラー31の反射光路とダイクロイックミラー17による
分岐および透過光路の光軸を一致させにくい事情があ
る。
【0115】このようなことがあったとしても、光検出
器として感度分布が受光面のどの位置でも一様な素子を
使用していれば問題はないが、フォトマルチプライヤの
ように感度分布が一様でない素子を用いる場合には感度
の変化分の補正を施す等の必要が生じる。そこで、この
ような問題を解決する具体例をつぎに説明する。
器として感度分布が受光面のどの位置でも一様な素子を
使用していれば問題はないが、フォトマルチプライヤの
ように感度分布が一様でない素子を用いる場合には感度
の変化分の補正を施す等の必要が生じる。そこで、この
ような問題を解決する具体例をつぎに説明する。
【0116】(第5具体例)1種の蛍光像と透過像を検
出する場合に、2種の蛍光像を検出する場合におけるダ
イクロイックミラー17が光路に入った場合と同じ光入
射位置でそれぞれが第1および第2の光検出器に検出さ
れるようにしないと、光検出器がフォトマルチプライヤ
のように感度分布が一様でない素子を用いた場合、感度
が変わってしまい、得られる像に微妙な影響を与えてし
まうので、これに対処する具体例として、第5具体例を
説明する。
出する場合に、2種の蛍光像を検出する場合におけるダ
イクロイックミラー17が光路に入った場合と同じ光入
射位置でそれぞれが第1および第2の光検出器に検出さ
れるようにしないと、光検出器がフォトマルチプライヤ
のように感度分布が一様でない素子を用いた場合、感度
が変わってしまい、得られる像に微妙な影響を与えてし
まうので、これに対処する具体例として、第5具体例を
説明する。
【0117】図7に第5具体例を示す。但し、図7中、
第1具体例と同一符号を付した構成要素部分は第1具体
例のそれと同じものを指すものとし、その詳細は第1具
体例の説明を参照するものとしてここでは改めて説明は
しない。第5具体例は第1具体例においてキューブ33
に取り付けて使用していた両面ミラー31に代えて白板
ガラス(ダミーガラス)50を使用する構成としたもの
である。
第1具体例と同一符号を付した構成要素部分は第1具体
例のそれと同じものを指すものとし、その詳細は第1具
体例の説明を参照するものとしてここでは改めて説明は
しない。第5具体例は第1具体例においてキューブ33
に取り付けて使用していた両面ミラー31に代えて白板
ガラス(ダミーガラス)50を使用する構成としたもの
である。
【0118】図7(a)は白板ガラス50とダイクロイ
ックミラー17の切換機構の構成例を示す図であり、図
7(b)は白板ガラス(ダミーガラス)50が光路に入
った場合の蛍光、および透過光の光検出器への光路およ
び白板ガラス50、ダイクロイックミラー17の切換え
機構の様子を示している。
ックミラー17の切換機構の構成例を示す図であり、図
7(b)は白板ガラス(ダミーガラス)50が光路に入
った場合の蛍光、および透過光の光検出器への光路およ
び白板ガラス50、ダイクロイックミラー17の切換え
機構の様子を示している。
【0119】図7(b)に示すように、キューブ33に
は第1具体例において両面ミラー31を取り付けていた
部分に、両面ミラー31に代えて白板ガラス(ダミーガ
ラス)50を取り付ける構造とした点のみが第1具体例
と異なる。そして、白板ガラス50は例えば、無色透明
のガラスを使用するが、観察する蛍光や可視光を透過差
せるものであればその他のものでも良い。この白板ガラ
ス50はダイクロイックミラー17と等しい光路長とな
るように、厚みが設定される。両者の屈折率が等しい場
合は同じ厚さとなる。
は第1具体例において両面ミラー31を取り付けていた
部分に、両面ミラー31に代えて白板ガラス(ダミーガ
ラス)50を取り付ける構造とした点のみが第1具体例
と異なる。そして、白板ガラス50は例えば、無色透明
のガラスを使用するが、観察する蛍光や可視光を透過差
せるものであればその他のものでも良い。この白板ガラ
ス50はダイクロイックミラー17と等しい光路長とな
るように、厚みが設定される。両者の屈折率が等しい場
合は同じ厚さとなる。
【0120】キューブ33においては、白板ガラス50
を取り付けた部分には蛍光およびファイバ30からの透
過光の両方を透過できるようにするための透過孔33d
が形成されている。すなわち、図3の(b)で説明した
ように、スライド溝34aを形成した支持台34には第
1の光検出器20に対向する位置に、スライド溝34a
の通じる孔34bが形成されており、この孔34bに出
射端30bを向けて光伝送ファイバ30が取り付けてあ
る。また、キューブ33における白板ガラス50の取り
付け位置には出射端30bからの光を第2の光検出器2
6方向に反射させるための透過孔33dが形成されてお
り、これによって、キューブ33の位置移動による蛍光
の第1および第2の光検出器20および26への分配、
蛍光の第1の光検出器20への入射と透過光の第2の光
検出器26への入射の、2形態の選択を行える構成であ
る。なお、キューブ33におけるダイクロイックミラー
17の取り付け位置、ダイクロイックミラー17の取り
付け部分に設けた透過孔33b、キューブ33の形状、
キューブ33自体のスライド支持構造なども図3で説明
した如きである。
を取り付けた部分には蛍光およびファイバ30からの透
過光の両方を透過できるようにするための透過孔33d
が形成されている。すなわち、図3の(b)で説明した
ように、スライド溝34aを形成した支持台34には第
1の光検出器20に対向する位置に、スライド溝34a
の通じる孔34bが形成されており、この孔34bに出
射端30bを向けて光伝送ファイバ30が取り付けてあ
る。また、キューブ33における白板ガラス50の取り
付け位置には出射端30bからの光を第2の光検出器2
6方向に反射させるための透過孔33dが形成されてお
り、これによって、キューブ33の位置移動による蛍光
の第1および第2の光検出器20および26への分配、
蛍光の第1の光検出器20への入射と透過光の第2の光
検出器26への入射の、2形態の選択を行える構成であ
る。なお、キューブ33におけるダイクロイックミラー
17の取り付け位置、ダイクロイックミラー17の取り
付け部分に設けた透過孔33b、キューブ33の形状、
キューブ33自体のスライド支持構造なども図3で説明
した如きである。
【0121】このような構成において、今、キューブ3
3は、白板ガラス50の取り付け位置が光路上に置かれ
たとする。この状態でレーザ光源から出射されたレーザ
光を、レーザラインフィルタでレーザ光の持つ波長成分
のうちの所要の波長成分について選択した後、ガルバノ
ミラー等による光偏光器で偏光して、標本上を光ビーム
で走査する。標本を透過した光ビームは、コンデンサー
レンズ、ミラー、集光レンズを経て、光伝送ファイバ3
0の入射端に入射し、光伝送ファイバ30を伝搬してそ
の出射端から出射する。そして、当該光伝送ファイバ3
0の出射端は上述したように、白板ガラス(ダミーガラ
ス)50面に対向するように配置されていることから、
当該白板ガラス50を透過して他方の面より出射され、
第1の光検出器20に入射されて、ここで検出される。
3は、白板ガラス50の取り付け位置が光路上に置かれ
たとする。この状態でレーザ光源から出射されたレーザ
光を、レーザラインフィルタでレーザ光の持つ波長成分
のうちの所要の波長成分について選択した後、ガルバノ
ミラー等による光偏光器で偏光して、標本上を光ビーム
で走査する。標本を透過した光ビームは、コンデンサー
レンズ、ミラー、集光レンズを経て、光伝送ファイバ3
0の入射端に入射し、光伝送ファイバ30を伝搬してそ
の出射端から出射する。そして、当該光伝送ファイバ3
0の出射端は上述したように、白板ガラス(ダミーガラ
ス)50面に対向するように配置されていることから、
当該白板ガラス50を透過して他方の面より出射され、
第1の光検出器20に入射されて、ここで検出される。
【0122】一方、標本からの光のうち、対物レンズを
通った光は結像レンズ16を通り、共焦点絞り32を通
って白板ガラス50に到達する。そして、当該白板ガラ
ス50の他方の面より入射して透過した後、上記一方の
面側より出射され、第2の光検出器26に入射されてこ
こで検出される。
通った光は結像レンズ16を通り、共焦点絞り32を通
って白板ガラス50に到達する。そして、当該白板ガラ
ス50の他方の面より入射して透過した後、上記一方の
面側より出射され、第2の光検出器26に入射されてこ
こで検出される。
【0123】すなわち、白板ガラス50は入射光を殆ど
反射させることなく通過させて通過光路上にある検出器
に入射させることになる。そして、白板ガラス50はダ
イクロイックミラー17と等しい光路長となるように厚
みが設定されたダミーガラスであり、屈折による光路の
状態もダイクロイックミラー17を透過する場合と変わ
りない状態で蛍光はこれを透過するので、ダイクロイッ
クミラー17が光路に入った場合と同じ位置で第2の光
検出器26に検出される。
反射させることなく通過させて通過光路上にある検出器
に入射させることになる。そして、白板ガラス50はダ
イクロイックミラー17と等しい光路長となるように厚
みが設定されたダミーガラスであり、屈折による光路の
状態もダイクロイックミラー17を透過する場合と変わ
りない状態で蛍光はこれを透過するので、ダイクロイッ
クミラー17が光路に入った場合と同じ位置で第2の光
検出器26に検出される。
【0124】このようにして、蛍光は第2の光検出器2
6で検出され、透過光は第1の光検出器20で検出さ
れ、しかも、蛍光像の光および透過像の光はダイクロイ
ックミラー17と等しい光路長となるように厚みが設定
された白板ガラス50を透過するので、ダイクロイック
ミラー17が光路に入った場合と同じ入射位置で第1お
よび第2の光検出器に検出されることから、光検出器が
フォトマルチプライヤのように感度分布が一様でない場
合、つまり、光の位置によって感度が異なる検出特性を
有するような検出素子を用いる場合に検出特性を変えず
に検出することができるようになり、両面ミラー31を
使用する場合の問題点を簡易な構成で解決できて有効で
ある。また、光学素子としては白板ガラスを使用してい
るので、安価で済む。
6で検出され、透過光は第1の光検出器20で検出さ
れ、しかも、蛍光像の光および透過像の光はダイクロイ
ックミラー17と等しい光路長となるように厚みが設定
された白板ガラス50を透過するので、ダイクロイック
ミラー17が光路に入った場合と同じ入射位置で第1お
よび第2の光検出器に検出されることから、光検出器が
フォトマルチプライヤのように感度分布が一様でない場
合、つまり、光の位置によって感度が異なる検出特性を
有するような検出素子を用いる場合に検出特性を変えず
に検出することができるようになり、両面ミラー31を
使用する場合の問題点を簡易な構成で解決できて有効で
ある。また、光学素子としては白板ガラスを使用してい
るので、安価で済む。
【0125】以上、第5具体例はキューブ33に両面ミ
ラー31に代えて白板ガラス50を設ける構成としたも
のであり、光検出器の受光面に対する光入射位置が2種
の蛍光像の検出モードでも、また、1種の蛍光像と透過
像の検出モードいずれのモードでも一致するようにした
ものである。
ラー31に代えて白板ガラス50を設ける構成としたも
のであり、光検出器の受光面に対する光入射位置が2種
の蛍光像の検出モードでも、また、1種の蛍光像と透過
像の検出モードいずれのモードでも一致するようにした
ものである。
【0126】つぎに、波長帯域を考慮した光検出器を第
1および第2の光検出器として用い、これを選択する波
長対応に分配して高感度の光検出ができて蛍光の顕微鏡
画像を高感度に得ることができ、質の良い画像を観察で
きるようにした具体例を説明する。
1および第2の光検出器として用い、これを選択する波
長対応に分配して高感度の光検出ができて蛍光の顕微鏡
画像を高感度に得ることができ、質の良い画像を観察で
きるようにした具体例を説明する。
【0127】(第6具体例)第6具体例を説明する。こ
の具体例はキューブ33の構造を図8(a)に示すよう
に、白板ガラス50、ダイクロイックミラー17、両面
ミラー31の3種を保持させた構成とし、この3種のい
ずれかを選択的に光路中に配設して使用できる構成にす
る。また、第1の光検出器20は緑の波長において高い
感度を有するフォトマルチプライヤで構成し、第2の光
検出器26は赤の波長において高い感度を有するフォト
マルチプライヤで構成する。
の具体例はキューブ33の構造を図8(a)に示すよう
に、白板ガラス50、ダイクロイックミラー17、両面
ミラー31の3種を保持させた構成とし、この3種のい
ずれかを選択的に光路中に配設して使用できる構成にす
る。また、第1の光検出器20は緑の波長において高い
感度を有するフォトマルチプライヤで構成し、第2の光
検出器26は赤の波長において高い感度を有するフォト
マルチプライヤで構成する。
【0128】キューブ33の構造は白板ガラス50、ダ
イクロイックミラー17、両面ミラー31の3種を保持
させた構成とし、白板ガラス50の取り付け位置の透過
孔の構造や光伝送ファイバ30の出射端側の取り付け構
造なども、第1具体例、第5具体例の構造をそのまま転
用する。その他の構造は各具体例で説明したものと変わ
りない。
イクロイックミラー17、両面ミラー31の3種を保持
させた構成とし、白板ガラス50の取り付け位置の透過
孔の構造や光伝送ファイバ30の出射端側の取り付け構
造なども、第1具体例、第5具体例の構造をそのまま転
用する。その他の構造は各具体例で説明したものと変わ
りない。
【0129】図8(b)は白板ガラス50が光路に入っ
た状態を、図8(c)はダイクロイックミラー17が光
路に入った状態を、図8(d)は両面ミラー31が光路
に入った状態をそれぞれ示している。
た状態を、図8(c)はダイクロイックミラー17が光
路に入った状態を、図8(d)は両面ミラー31が光路
に入った状態をそれぞれ示している。
【0130】本具体例の装置では、白板ガラス50、ダ
イクロイックミラー17、両面ミラー31のいずれかを
選択的に光路に入れることができ、いずれを光路に入れ
るかによって第1および第2の光検出器のどれにどの波
長の光を入射させるかを種々選択できる。そのため、蛍
光と透過光を画像として得る際に、蛍光および透過光を
波長対応に目的の光検出器に検出させることができる。
イクロイックミラー17、両面ミラー31のいずれかを
選択的に光路に入れることができ、いずれを光路に入れ
るかによって第1および第2の光検出器のどれにどの波
長の光を入射させるかを種々選択できる。そのため、蛍
光と透過光を画像として得る際に、蛍光および透過光を
波長対応に目的の光検出器に検出させることができる。
【0131】例えば、標本の染色がFITCで520n
mを中心とする例えば緑の波長の蛍光を検出する場合
は、キューブ33に取り付けた両面ミラー31を光路に
位置させることによって図8(d)の状態にする。そし
て、この両面ミラー31で第1の光検出器20、第2の
光検出器26側に反射させることにより、蛍光を緑の感
度の高いフォトマルチプライヤを使用した第1の光検出
器20で検出させるようにし、透過光は赤の成分の波長
に対して感度の高いフォマルチプライヤを使用した第2
の光検出器26で検出させることができる。このよう
に、FITCで染色された標本からの520nmを中心
とする蛍光(緑を中心とした蛍光)を、緑の感度の高い
第1の光検出器20で検出させることができ、明瞭な蛍
光像を得ることが可能になる。
mを中心とする例えば緑の波長の蛍光を検出する場合
は、キューブ33に取り付けた両面ミラー31を光路に
位置させることによって図8(d)の状態にする。そし
て、この両面ミラー31で第1の光検出器20、第2の
光検出器26側に反射させることにより、蛍光を緑の感
度の高いフォトマルチプライヤを使用した第1の光検出
器20で検出させるようにし、透過光は赤の成分の波長
に対して感度の高いフォマルチプライヤを使用した第2
の光検出器26で検出させることができる。このよう
に、FITCで染色された標本からの520nmを中心
とする蛍光(緑を中心とした蛍光)を、緑の感度の高い
第1の光検出器20で検出させることができ、明瞭な蛍
光像を得ることが可能になる。
【0132】また、標本の染色がTRITCで590n
mを中心とする例えば、赤の波長の蛍光を検出する場合
は白板ガラス50を光路に入れた図8(b)の状態にす
る。すると、蛍光像の光は白板ガラス50を透過して赤
の感度の高いフォトマルチプライヤを用いた第2の光検
出器26に入射させることができ、透過光は緑の感度高
いフォトマルチプライヤを用いた第1の光検出器20に
入射させることができる。
mを中心とする例えば、赤の波長の蛍光を検出する場合
は白板ガラス50を光路に入れた図8(b)の状態にす
る。すると、蛍光像の光は白板ガラス50を透過して赤
の感度の高いフォトマルチプライヤを用いた第2の光検
出器26に入射させることができ、透過光は緑の感度高
いフォトマルチプライヤを用いた第1の光検出器20に
入射させることができる。
【0133】このように、TRITCで染色された標本
からの590nmを中心とする蛍光(赤を中心とした蛍
光)を、赤の感度の高い第2の光検出器26で検出させ
ることができ、TRITC蛍光像を明瞭な蛍光像として
得ることが可能になる。
からの590nmを中心とする蛍光(赤を中心とした蛍
光)を、赤の感度の高い第2の光検出器26で検出させ
ることができ、TRITC蛍光像を明瞭な蛍光像として
得ることが可能になる。
【0134】また、ダイクロイックミラー17が光路に
入った状態では、例えば、ダイクロイックミラー17が
緑と赤を分岐させる特性を有しているとするならば、標
本の染色がFITCとTRITCで染色された場合に、
FITCからの520nmを中心とする緑の波長の蛍光
を第1の光検出器20に入射させ、TRITCによる5
90nmを中心とする赤系の蛍光を、赤の感度の高い第
2の光検出器26に入射させて検出させることができ
る。
入った状態では、例えば、ダイクロイックミラー17が
緑と赤を分岐させる特性を有しているとするならば、標
本の染色がFITCとTRITCで染色された場合に、
FITCからの520nmを中心とする緑の波長の蛍光
を第1の光検出器20に入射させ、TRITCによる5
90nmを中心とする赤系の蛍光を、赤の感度の高い第
2の光検出器26に入射させて検出させることができ
る。
【0135】このように、第6具体例の構成によれば、
観察する標本の染色に合わせた最適な光感度特性の光検
出素子を選択できるので、検出感度を向上させることが
でき、質の良い顕微鏡像を観察することができるように
なる。
観察する標本の染色に合わせた最適な光感度特性の光検
出素子を選択できるので、検出感度を向上させることが
でき、質の良い顕微鏡像を観察することができるように
なる。
【0136】また、この第5および第6具体例に、第2
および第3具体例の如く、ファイバからの出射光を略平
行光としたり、この略平行光をさらに集光させる構成を
付加すれば、第2、第3具体例で述べた効果を付与する
ことができる。
および第3具体例の如く、ファイバからの出射光を略平
行光としたり、この略平行光をさらに集光させる構成を
付加すれば、第2、第3具体例で述べた効果を付与する
ことができる。
【0137】第1具体例においては光検出器を2組と
し、2種の蛍光による像同時取得と、蛍光による像1枚
+透過光による像1枚の同時取得のいずれかを選択でき
るようにして、これらの選択切り替えに、キューブ33
と支持台34からなる構造を用い、キューブ33に両面
ミラー31とダイクロイックミラー17を取り付けると
共に、キューブ33の移動のみにより、両面ミラー31
とダイクロイックミラー17を選択して上記2種の蛍光
による像同時取得と、蛍光による像1枚+透過光による
像1枚の同時取得のいずれかを選択できるようにし、そ
して、これにより、より簡易な構造で、操作性の改善
と、システムのコストダウンおよび小形化を図ることが
できるようにした構造を示した。
し、2種の蛍光による像同時取得と、蛍光による像1枚
+透過光による像1枚の同時取得のいずれかを選択でき
るようにして、これらの選択切り替えに、キューブ33
と支持台34からなる構造を用い、キューブ33に両面
ミラー31とダイクロイックミラー17を取り付けると
共に、キューブ33の移動のみにより、両面ミラー31
とダイクロイックミラー17を選択して上記2種の蛍光
による像同時取得と、蛍光による像1枚+透過光による
像1枚の同時取得のいずれかを選択できるようにし、そ
して、これにより、より簡易な構造で、操作性の改善
と、システムのコストダウンおよび小形化を図ることが
できるようにした構造を示した。
【0138】しかし、この構成の場合、蛍光が入射する
光検出器への光路上に、検出すべき所望の波長域以外の
不要な光、例えば、標本からの反射光や、ダイクロイッ
クミラーで分離しきれなかった一部の光が入射する可能
性が残されており、画質の劣化に繋がることもあること
から、このような不要光の除去ができる構成とすること
も重要である。そして、その場合においても、操作の繁
雑さを解消して、使い勝手の良さを保ちつつ、しかも、
小形化を損なわないようにすることが肝要である。この
ような点を考慮した走査型光学顕微鏡を実現する例を次
に説明する。
光検出器への光路上に、検出すべき所望の波長域以外の
不要な光、例えば、標本からの反射光や、ダイクロイッ
クミラーで分離しきれなかった一部の光が入射する可能
性が残されており、画質の劣化に繋がることもあること
から、このような不要光の除去ができる構成とすること
も重要である。そして、その場合においても、操作の繁
雑さを解消して、使い勝手の良さを保ちつつ、しかも、
小形化を損なわないようにすることが肝要である。この
ような点を考慮した走査型光学顕微鏡を実現する例を次
に説明する。
【0139】(第7具体例)第7具体例は、第1具体例
での蛍光が入射する光検出器への光路上に、検出すべき
所望の波長域以外の不要な光(標本からの反射光や、ダ
イクロイックミラーで分離しきれなかった一部の光)を
カットするための吸収フィルタを配置したものであり、
図13、図14にその概略傾斜図を示す。以後、第1具
体例と同一の機能を示す要素については同じ符号を付
し、その詳細な説明はここでは省略することとする。
での蛍光が入射する光検出器への光路上に、検出すべき
所望の波長域以外の不要な光(標本からの反射光や、ダ
イクロイックミラーで分離しきれなかった一部の光)を
カットするための吸収フィルタを配置したものであり、
図13、図14にその概略傾斜図を示す。以後、第1具
体例と同一の機能を示す要素については同じ符号を付
し、その詳細な説明はここでは省略することとする。
【0140】図13は、第7具体例における要部構成を
示す図であって、キューブ33部分およびその近傍の構
成を示す図であり、キューブ33上のダイクロイックミ
ラー17を、光路上に位置させた状態を示すものであっ
て、異なる2種類の蛍光像を同時観察している状態での
図である。また、図14はキューブ33を動かし、両面
ミラー31を光路上に位置させた状態を示す図であり、
1種類の蛍光像と、光伝送ファイバ30からの透過光に
よる像とを同時観察している状態を示している。
示す図であって、キューブ33部分およびその近傍の構
成を示す図であり、キューブ33上のダイクロイックミ
ラー17を、光路上に位置させた状態を示すものであっ
て、異なる2種類の蛍光像を同時観察している状態での
図である。また、図14はキューブ33を動かし、両面
ミラー31を光路上に位置させた状態を示す図であり、
1種類の蛍光像と、光伝送ファイバ30からの透過光に
よる像とを同時観察している状態を示している。
【0141】図13、図14を詳細に示す図として、図
13(a)、図14(a)のA−A断面を図13
(d)、図14(d)に示し、図13(d)、図14
(d)のB1−B2 −B3 −B4 断面を、図13
(b)、図14(b)に示し、図13(b)、図14
(b)のC‐C断面を図13(c)、図14(c)に示
す。
13(a)、図14(a)のA−A断面を図13
(d)、図14(d)に示し、図13(d)、図14
(d)のB1−B2 −B3 −B4 断面を、図13
(b)、図14(b)に示し、図13(b)、図14
(b)のC‐C断面を図13(c)、図14(c)に示
す。
【0142】各図中の301は、光検出器20側の吸収
フィルタスライダであり、不透明な材料による板状のも
のであって、板面に透孔が形成され、ここに吸収フィル
タ301aを設けてある。この吸収フィルタ301a
は、検出すべき所望の波長域以外の不要な光(標本から
の反射光や、ダイクロイックミラーで分離しきれなかっ
た一部の光)をカットするフィルタである。
フィルタスライダであり、不透明な材料による板状のも
のであって、板面に透孔が形成され、ここに吸収フィル
タ301aを設けてある。この吸収フィルタ301a
は、検出すべき所望の波長域以外の不要な光(標本から
の反射光や、ダイクロイックミラーで分離しきれなかっ
た一部の光)をカットするフィルタである。
【0143】302は、光検出器26側の吸収フィルタ
スライダであり、これも不透明な材料による板状のもの
であって、板面に2つの透孔が形成され、その一つに吸
収フィルタ302aが設けてあり、もう一つの透孔は何
も設けていない空穴302bとなっている。2つのスラ
イダ301,302は、観察しようとする蛍光波長に合
わせて脱着交換可能となっている。
スライダであり、これも不透明な材料による板状のもの
であって、板面に2つの透孔が形成され、その一つに吸
収フィルタ302aが設けてあり、もう一つの透孔は何
も設けていない空穴302bとなっている。2つのスラ
イダ301,302は、観察しようとする蛍光波長に合
わせて脱着交換可能となっている。
【0144】2つのスライダ301,302のうち、ス
ライダ301は、キューブ33の配置位置上方に配置さ
れたU字型のスライダケース303と、スライダ蓋30
4とにより形成されるスライダスペース303aに係合
させてスライド移動させることができ、図示しないスト
ッパーに当接させることにより位置決めされて、キュー
ブ33から光検出器20への反射光路上に吸収フィルタ
301aを位置させることができるようになっている。
ライダ301は、キューブ33の配置位置上方に配置さ
れたU字型のスライダケース303と、スライダ蓋30
4とにより形成されるスライダスペース303aに係合
させてスライド移動させることができ、図示しないスト
ッパーに当接させることにより位置決めされて、キュー
ブ33から光検出器20への反射光路上に吸収フィルタ
301aを位置させることができるようになっている。
【0145】また、スライダ302には、その先端部に
連結バネ308が設けてある。連結バネ308は対向離
間した配置構成の一対の板ばねで構成されており、後述
するピン307を挟むかたちで係合することでスライダ
302自身を固定する役割を果たす。スライダ302
は、スライダケース305と、このスライダケース30
5を覆うスライダ蓋306とにより形成されるスライダ
スペース305aに摺動自在に係合されてスライダスペ
ース305a内をスライド移動させることができ、キュ
ーブ33に突出固定して取付けられ、スライダ蓋306
を貫通してスライダスペース305a内に至るピン30
7により位置決めされると共に、スライダ302に固定
された連結バネ308がこのピン307を挟むかたちで
係合することにより、キューブ33に連結され、連結後
はこのキューブ33の移動と連動してこのスライダ30
2は動くようになっている。
連結バネ308が設けてある。連結バネ308は対向離
間した配置構成の一対の板ばねで構成されており、後述
するピン307を挟むかたちで係合することでスライダ
302自身を固定する役割を果たす。スライダ302
は、スライダケース305と、このスライダケース30
5を覆うスライダ蓋306とにより形成されるスライダ
スペース305aに摺動自在に係合されてスライダスペ
ース305a内をスライド移動させることができ、キュ
ーブ33に突出固定して取付けられ、スライダ蓋306
を貫通してスライダスペース305a内に至るピン30
7により位置決めされると共に、スライダ302に固定
された連結バネ308がこのピン307を挟むかたちで
係合することにより、キューブ33に連結され、連結後
はこのキューブ33の移動と連動してこのスライダ30
2は動くようになっている。
【0146】キューブ33に連結された状態でこのスラ
イダ302は、吸収フィルタ302aの配設位置にダイ
クロイックミラー17の透過光軸が来るように、そし
て、空穴302bの配設位置には両面ミラー31の反射
光軸が来るように、配置関係が定めてあり、光軸がダイ
クロイックミラー17の位置にあるときに、ダイクロイ
ックミラー17を経て到来した光は吸収フィルタ302
aを通り、第2の光検出器26に入射し、また、光軸が
両面ミラー31の位置にあるときには、両面ミラー31
の反射光は空穴302bを通過して第2の光検出器26
に入射する構成となる。
イダ302は、吸収フィルタ302aの配設位置にダイ
クロイックミラー17の透過光軸が来るように、そし
て、空穴302bの配設位置には両面ミラー31の反射
光軸が来るように、配置関係が定めてあり、光軸がダイ
クロイックミラー17の位置にあるときに、ダイクロイ
ックミラー17を経て到来した光は吸収フィルタ302
aを通り、第2の光検出器26に入射し、また、光軸が
両面ミラー31の位置にあるときには、両面ミラー31
の反射光は空穴302bを通過して第2の光検出器26
に入射する構成となる。
【0147】すなわち、キューブ33の移動により、こ
れと一体的にスライダ302は移動して、光軸がダイク
ロイックミラー17の位置にあるときに、ダイクロイッ
クミラー17を経て到来した光は吸収フィルタ302a
を通り、第2の光検出器26に入射し、また、光軸が両
面ミラー31の位置にあるときには、両面ミラー31の
反射光は空穴302bを通過して第2の光検出器26に
入射する構成となる。
れと一体的にスライダ302は移動して、光軸がダイク
ロイックミラー17の位置にあるときに、ダイクロイッ
クミラー17を経て到来した光は吸収フィルタ302a
を通り、第2の光検出器26に入射し、また、光軸が両
面ミラー31の位置にあるときには、両面ミラー31の
反射光は空穴302bを通過して第2の光検出器26に
入射する構成となる。
【0148】なお、ピン307は、図13の(b),
(d)に示すように、スライダ蓋306のスライド溝3
06aを突き抜けてスライダ302と連結している。ま
た、図13、図14における309は外装カバーであ
り、この外装カバー309には操作レバー挿通孔309
aとスライダ挿通孔309bが設けられている。そし
て、操作レバー挿通孔309aからはキューブ33の操
作レバー35を突出させてあり、また、スライダ挿通孔
309bを利用してスライダ302は所定位置に装着す
ることができるようになっている。
(d)に示すように、スライダ蓋306のスライド溝3
06aを突き抜けてスライダ302と連結している。ま
た、図13、図14における309は外装カバーであ
り、この外装カバー309には操作レバー挿通孔309
aとスライダ挿通孔309bが設けられている。そし
て、操作レバー挿通孔309aからはキューブ33の操
作レバー35を突出させてあり、また、スライダ挿通孔
309bを利用してスライダ302は所定位置に装着す
ることができるようになっている。
【0149】キューブ33の下面に設けられて当該キュ
ーブ33を摺動可能に支持する支持台34には、ストッ
パ34c、34dが突出されており、キューブ33のス
トッパとなっている(図13(b)、図14(b))。
また、37は、第2具体例で示した集光レンズである。
なお、第1具体例と同一符号の要素については説明は省
略する。
ーブ33を摺動可能に支持する支持台34には、ストッ
パ34c、34dが突出されており、キューブ33のス
トッパとなっている(図13(b)、図14(b))。
また、37は、第2具体例で示した集光レンズである。
なお、第1具体例と同一符号の要素については説明は省
略する。
【0150】次に、上記構成の本装置の動作について説
明する。キューブ33から光検出器20への反射光路上
に吸収フィルタ301aが位置されており、キューブ3
3から光検出器20への光は吸収フィルタ301aを通
して入射される。また、図13に示す状態においては、
第2の光検出器26の入射光軸にはキューブ33のダイ
クロイックミラー17があり、さらに吸収フィルタ30
2aがある。
明する。キューブ33から光検出器20への反射光路上
に吸収フィルタ301aが位置されており、キューブ3
3から光検出器20への光は吸収フィルタ301aを通
して入射される。また、図13に示す状態においては、
第2の光検出器26の入射光軸にはキューブ33のダイ
クロイックミラー17があり、さらに吸収フィルタ30
2aがある。
【0151】従って、この状態において、キューブ33
のダイクロイックミラー17が光路上にあり、共焦点絞
り32を通過した2種の蛍光は、ダイクロイックミラー
17により、短波長側は反射され、長波長側はこのダイ
クロイックミラー17を透過する。ダイクロイックミラ
ー17にて反射された短波長側の光は、吸収フィルタ3
01aを通り、光検出器20に導かれる。また、ダイク
ロイックミラーを透過した長波長側の光は吸収フィルタ
302aを通り、光検出器26に導かれる。
のダイクロイックミラー17が光路上にあり、共焦点絞
り32を通過した2種の蛍光は、ダイクロイックミラー
17により、短波長側は反射され、長波長側はこのダイ
クロイックミラー17を透過する。ダイクロイックミラ
ー17にて反射された短波長側の光は、吸収フィルタ3
01aを通り、光検出器20に導かれる。また、ダイク
ロイックミラーを透過した長波長側の光は吸収フィルタ
302aを通り、光検出器26に導かれる。
【0152】2つの吸収フィルタスライダ301,30
2は、検出する波長に適した吸収フィルタ付のものが選
択、挿入されているとする。これにより、光検出器2
0,26にはそれぞれ不要成分の光が除去されて検出対
象とする蛍光体の光のみが、それぞれの光検出器20,
26に入射することになり、検出対象とする蛍光体にて
得られた光による像がそれぞれの光検出器20,26に
より、検出されて観察できることになる。
2は、検出する波長に適した吸収フィルタ付のものが選
択、挿入されているとする。これにより、光検出器2
0,26にはそれぞれ不要成分の光が除去されて検出対
象とする蛍光体の光のみが、それぞれの光検出器20,
26に入射することになり、検出対象とする蛍光体にて
得られた光による像がそれぞれの光検出器20,26に
より、検出されて観察できることになる。
【0153】本装置では、スライダ302は連結バネ3
08により、ピン307に連結されている。ここでキュ
ーブ33の操作レバー35を押し込み、前記キューブ3
3に取り付けられた両面ミラー31を光路上に移動させ
ると、図14の(a),(b),(c)の状態となる。
08により、ピン307に連結されている。ここでキュ
ーブ33の操作レバー35を押し込み、前記キューブ3
3に取り付けられた両面ミラー31を光路上に移動させ
ると、図14の(a),(b),(c)の状態となる。
【0154】すなわち、スライダ302が連結バネ30
8とピン307の連結によりキューブ33と連動する構
成であることにより、キューブ33の移動操作によっ
て、光路上にはスライダ302の空穴302bが位置さ
れることになり、光検出器26の光軸にはスライダ30
2の空穴302bが位置することになる。
8とピン307の連結によりキューブ33と連動する構
成であることにより、キューブ33の移動操作によっ
て、光路上にはスライダ302の空穴302bが位置さ
れることになり、光検出器26の光軸にはスライダ30
2の空穴302bが位置することになる。
【0155】従って、この状態では共焦点絞り32を通
過した蛍光は、光路上にある両面ミラー31に当り、こ
こで全反射されてから、光路上にある吸収フィルタ30
1aを通り、光検出器20に導かれ、一方、光伝送ファ
イバ30より出射された透過光は、集光レンズ37で集
光され、両面ミラー31で全反射され、この反射光路上
に配置されたスライダ302の空穴302bを通り、光
検出器26に導かれることになる。従って、光検出器2
6にはフィルタの影響を受けない光が入射されることに
なる。
過した蛍光は、光路上にある両面ミラー31に当り、こ
こで全反射されてから、光路上にある吸収フィルタ30
1aを通り、光検出器20に導かれ、一方、光伝送ファ
イバ30より出射された透過光は、集光レンズ37で集
光され、両面ミラー31で全反射され、この反射光路上
に配置されたスライダ302の空穴302bを通り、光
検出器26に導かれることになる。従って、光検出器2
6にはフィルタの影響を受けない光が入射されることに
なる。
【0156】また、図14の状態から、再度、操作レバ
ー35を引き抜き方向に操作し、キューブ33を移動さ
せてキューブ33上のダイクロイックミラー17を光路
上に持ってくると、スライダ302も、ピン307、連
結バネ308を介してキューブ33の移動に連動するこ
とから、再び、光路上にスライダ302の吸収フィルタ
302aが位置され、図13の状態となる。
ー35を引き抜き方向に操作し、キューブ33を移動さ
せてキューブ33上のダイクロイックミラー17を光路
上に持ってくると、スライダ302も、ピン307、連
結バネ308を介してキューブ33の移動に連動するこ
とから、再び、光路上にスライダ302の吸収フィルタ
302aが位置され、図13の状態となる。
【0157】ここで、蛍光色素の変更等により、吸収フ
ィルタを替える必要が生じた場合には、吸収フィルタス
ライダ302をスライダケース305から引き抜く。す
ると、連結バネ308とピン302の係合は外れ、別の
吸収フィルタをスライダケース305内にセッティング
できるようになる。
ィルタを替える必要が生じた場合には、吸収フィルタス
ライダ302をスライダケース305から引き抜く。す
ると、連結バネ308とピン302の係合は外れ、別の
吸収フィルタをスライダケース305内にセッティング
できるようになる。
【0158】以上の構成で、2種の蛍光像の同時観察
と、1種の蛍光像+透過光像の同時観察を切り替えて行
う時に透過光検出側(検出器26側)の光路の吸収フィ
ルタは、蛍光像観察の時は必要であるが、透過光像観察
の時は不要となるが、フィルタ付の穴と空穴とを設けた
構造の吸収フィルタスライダ302を用い、この吸収フ
ィルタスライダ302は光路切換キューブ33に連動し
て動く構造として、蛍光像観察の時はフィルタが、そし
て、透過光像観察の時は空穴が検出器26側の光路上に
来るようにしたので、観察モードを切り替える都度、吸
収フィルタスライダ302を意識して切換操作する必要
が全く無い、操作性の良い走査型光学顕微鏡となる。
と、1種の蛍光像+透過光像の同時観察を切り替えて行
う時に透過光検出側(検出器26側)の光路の吸収フィ
ルタは、蛍光像観察の時は必要であるが、透過光像観察
の時は不要となるが、フィルタ付の穴と空穴とを設けた
構造の吸収フィルタスライダ302を用い、この吸収フ
ィルタスライダ302は光路切換キューブ33に連動し
て動く構造として、蛍光像観察の時はフィルタが、そし
て、透過光像観察の時は空穴が検出器26側の光路上に
来るようにしたので、観察モードを切り替える都度、吸
収フィルタスライダ302を意識して切換操作する必要
が全く無い、操作性の良い走査型光学顕微鏡となる。
【0159】また、蛍光波長に合わせて、任意に吸収フ
ィルタを選択することが可能であり、種々の蛍光に対応
可能な装置となる。なお、本具体例で、吸収フィルタス
ライダ302とキューブ33の連結構造にピン307と
連結バネ308を用いるようにしたが、ピン307を磁
性体材料にし、吸収フィルタスライダ302のピン30
7との接触部に磁石を埋め込んで、ピンと吸収フィルタ
スライダを連結させる構造とするなど、連結構造は適宜
に選定して適用するようにして良い。
ィルタを選択することが可能であり、種々の蛍光に対応
可能な装置となる。なお、本具体例で、吸収フィルタス
ライダ302とキューブ33の連結構造にピン307と
連結バネ308を用いるようにしたが、ピン307を磁
性体材料にし、吸収フィルタスライダ302のピン30
7との接触部に磁石を埋め込んで、ピンと吸収フィルタ
スライダを連結させる構造とするなど、連結構造は適宜
に選定して適用するようにして良い。
【0160】(第8具体例)次に第8具体例について説
明する。本具体例は第7具体例の変形であり、キューブ
33に吸収フィルタスライダ302の装着用ケースを設
けて、キューブ33と、吸収フィルタスライダ302を
連動させる構造としたものである。
明する。本具体例は第7具体例の変形であり、キューブ
33に吸収フィルタスライダ302の装着用ケースを設
けて、キューブ33と、吸収フィルタスライダ302を
連動させる構造としたものである。
【0161】図15は、その概略斜視図であり、第7具
体例と同一機能の部位には同符号を付して詳細な説明は
省略する。図15において、310はキューブであり、
基本的にはキューブ33と構造は同じである。
体例と同一機能の部位には同符号を付して詳細な説明は
省略する。図15において、310はキューブであり、
基本的にはキューブ33と構造は同じである。
【0162】キューブ310には、ダイクロイックミラ
ー17と、両面ミラー31が設けられており、さらにこ
の具体例においては、ダイクロイックミラー17の透過
光路側及び両面ミラー31の反射光路側に、スライダ蓋
311を設けて背面を覆ってある。そして、このスライ
ダ蓋311により形成されるキューブ310内の空間が
スライダスペース310aとなるようにしてあり、この
スライダスペース310a部に、吸収フィルタ302a
と空穴302bを備えた前述の吸収フィルタスライダ3
02が着脱可能となっている。また、光検出器20側に
は、吸収フィルタ301aを持つ吸収フィルタスライダ
301が、脱着可能となっている。
ー17と、両面ミラー31が設けられており、さらにこ
の具体例においては、ダイクロイックミラー17の透過
光路側及び両面ミラー31の反射光路側に、スライダ蓋
311を設けて背面を覆ってある。そして、このスライ
ダ蓋311により形成されるキューブ310内の空間が
スライダスペース310aとなるようにしてあり、この
スライダスペース310a部に、吸収フィルタ302a
と空穴302bを備えた前述の吸収フィルタスライダ3
02が着脱可能となっている。また、光検出器20側に
は、吸収フィルタ301aを持つ吸収フィルタスライダ
301が、脱着可能となっている。
【0163】もちろん、ダイクロイックミラー17の透
過光路及び両面ミラー31の反射光路を遮蔽しないよう
に、スライダ蓋311には当該光路位置には孔を形成し
てあり、当該孔を介して検出器26は光路を確保できる
ようにしてある。
過光路及び両面ミラー31の反射光路を遮蔽しないよう
に、スライダ蓋311には当該光路位置には孔を形成し
てあり、当該孔を介して検出器26は光路を確保できる
ようにしてある。
【0164】吸収フィルタスライダ302は、スライダ
スペース310a部に、正規の状態で装着されたとき
は、ダイクロイックミラー17の光路に吸収フィルタ3
02aが位置し、両面ミラー31の反射光路には空穴3
02bが位置するようにしてある。
スペース310a部に、正規の状態で装着されたとき
は、ダイクロイックミラー17の光路に吸収フィルタ3
02aが位置し、両面ミラー31の反射光路には空穴3
02bが位置するようにしてある。
【0165】図15においてダイクロイックミラー17
が光路上にある時のA‐A断面を図16(a)に示し、
図16(a)のB1 ‐B2 ‐B3 ‐B4 断面を図16
(b)に示す。また、図15で両面ミラー31が光路上
にある時のC‐C断面を図17(a)に示し、図17
(a)のD1 ‐D2 ‐D3 ‐D4 断面を図17(b)に
示す。
が光路上にある時のA‐A断面を図16(a)に示し、
図16(a)のB1 ‐B2 ‐B3 ‐B4 断面を図16
(b)に示す。また、図15で両面ミラー31が光路上
にある時のC‐C断面を図17(a)に示し、図17
(a)のD1 ‐D2 ‐D3 ‐D4 断面を図17(b)に
示す。
【0166】図16(a)、図16(b)は、2種の蛍
光像を同時に観察している状態である。共焦点絞り32
を通過した2種の蛍光は、ダイクロイックミラー17に
到達すると、短波長側はこのダイクロイックミラー17
にて反射され、長波長側はこのダイクロイックミラー1
7を透過する。そして、ダイクロイックミラー17にて
反射された光は吸収フィルタ301aを通り、光検出器
20に導かれる。また、ダイクロイックミラー17を透
過した光は、吸収フィルタ302aを通り、光検出器2
6に導かれる。
光像を同時に観察している状態である。共焦点絞り32
を通過した2種の蛍光は、ダイクロイックミラー17に
到達すると、短波長側はこのダイクロイックミラー17
にて反射され、長波長側はこのダイクロイックミラー1
7を透過する。そして、ダイクロイックミラー17にて
反射された光は吸収フィルタ301aを通り、光検出器
20に導かれる。また、ダイクロイックミラー17を透
過した光は、吸収フィルタ302aを通り、光検出器2
6に導かれる。
【0167】図17(a)、図17(b)は、1種類の
蛍光像と、光伝送ファイバ30からの透過光像を同時観
察している状態である。共焦点絞り32を通過した1種
類の蛍光像は、両面ミラー31により反射され、吸収フ
ィルタ301aを通り、光検出器20に導かれる。ま
た、光伝送ファイバ30より出射された透過光は、集光
レンズ37により集光され、吸収フィルタスライダ30
2の空穴302bを通り、検出器26へ導かれる。
蛍光像と、光伝送ファイバ30からの透過光像を同時観
察している状態である。共焦点絞り32を通過した1種
類の蛍光像は、両面ミラー31により反射され、吸収フ
ィルタ301aを通り、光検出器20に導かれる。ま
た、光伝送ファイバ30より出射された透過光は、集光
レンズ37により集光され、吸収フィルタスライダ30
2の空穴302bを通り、検出器26へ導かれる。
【0168】図16(a),図16(b)の状態から図
17(a),図17(b)の状態に切り替える時は、キ
ューブ310に取り付けられた操作レバー35を押し入
れるように操作する。これにより、キューブ310のダ
イククロイックミラー17が光路から外れ、代って両面
ミラー31が光路位置に来る。キューブ310のスライ
ダスペース310aに収納された吸収フィルタスライダ
302は、キューブ310と一体であり、キューブ31
0における両面ミラー31の反射光軸位置には吸収フィ
ルタスライダ302の空穴302bが位置するから、こ
れによって光検出器26への光路上にあった吸収フィル
タ302aの位置に空穴302bが移動して吸収フィル
タ302aから空穴302bに切り替わることになる。
17(a),図17(b)の状態に切り替える時は、キ
ューブ310に取り付けられた操作レバー35を押し入
れるように操作する。これにより、キューブ310のダ
イククロイックミラー17が光路から外れ、代って両面
ミラー31が光路位置に来る。キューブ310のスライ
ダスペース310aに収納された吸収フィルタスライダ
302は、キューブ310と一体であり、キューブ31
0における両面ミラー31の反射光軸位置には吸収フィ
ルタスライダ302の空穴302bが位置するから、こ
れによって光検出器26への光路上にあった吸収フィル
タ302aの位置に空穴302bが移動して吸収フィル
タ302aから空穴302bに切り替わることになる。
【0169】従って、2種の蛍光の同時観察と、1種の
蛍光と透過光の同時観察との切り替えを行う時に、キュ
ーブ310に設けてあるダイクロイックミラー17と両
面ミラー31の切り替えに連動するかたちで、吸収フィ
ルタ302a、空穴302bが切り替わることになるの
で、吸収フィルタスライダ302の切換え操作を特別に
行う必要はないから、操作性の良い走査型光学顕微鏡と
なる。また、蛍光波長に合わせて任意の吸収フィルタを
選択脱着できるので、種々の蛍光体に対応することがで
きる。
蛍光と透過光の同時観察との切り替えを行う時に、キュ
ーブ310に設けてあるダイクロイックミラー17と両
面ミラー31の切り替えに連動するかたちで、吸収フィ
ルタ302a、空穴302bが切り替わることになるの
で、吸収フィルタスライダ302の切換え操作を特別に
行う必要はないから、操作性の良い走査型光学顕微鏡と
なる。また、蛍光波長に合わせて任意の吸収フィルタを
選択脱着できるので、種々の蛍光体に対応することがで
きる。
【0170】以上のように、キューブに吸収フィルタス
ライダのケースを設けて、キューブに吸収フィルタスラ
イダを直に装着することができるようにしたことによ
り、キューブと、吸収フィルタスライダを一体化するこ
とができ、簡単な構造でミラーの切り替えに連動させて
吸収フィルタの切り替えができて、第7具体例と同様の
効果が得られる構造となる。
ライダのケースを設けて、キューブに吸収フィルタスラ
イダを直に装着することができるようにしたことによ
り、キューブと、吸収フィルタスライダを一体化するこ
とができ、簡単な構造でミラーの切り替えに連動させて
吸収フィルタの切り替えができて、第7具体例と同様の
効果が得られる構造となる。
【0171】(第9具体例)次に第9具体例について説
明する。本具体例は第7具体例の変形であり、図18の
(a),(b)、図19の(a),(b)に示される如
きである。なお、第7具体例と同一機能の部位には同符
号を付しておく。
明する。本具体例は第7具体例の変形であり、図18の
(a),(b)、図19の(a),(b)に示される如
きである。なお、第7具体例と同一機能の部位には同符
号を付しておく。
【0172】図18(a)は2種類の蛍光を同時観察し
ている状態の光路断面図であり、図18(a)のB1 −
B2 −B3 −B4 断面を図18(b)に示す。また、図
19(a)は、1種の蛍光と光伝送ファイバー30から
の透過光を同時観察している状態で、図19(a)のD
1 −D2 −D3 −D4 断面を図19(b)に示す。
ている状態の光路断面図であり、図18(a)のB1 −
B2 −B3 −B4 断面を図18(b)に示す。また、図
19(a)は、1種の蛍光と光伝送ファイバー30から
の透過光を同時観察している状態で、図19(a)のD
1 −D2 −D3 −D4 断面を図19(b)に示す。
【0173】この具体例では、キューブ33に設けられ
たクリックピン摺動保持用の孔であるクリックピン摺動
部33fがあり、このクリックピン摺動部33fにクリ
ックピン313が摺動可能に挿入されている。そして、
このクリックピン313に同軸的に取り付けらているコ
イルバネ314で、このクリックピン313はスライダ
蓋306の方へ、常時、押圧されているようにした構成
としたものである。
たクリックピン摺動保持用の孔であるクリックピン摺動
部33fがあり、このクリックピン摺動部33fにクリ
ックピン313が摺動可能に挿入されている。そして、
このクリックピン313に同軸的に取り付けらているコ
イルバネ314で、このクリックピン313はスライダ
蓋306の方へ、常時、押圧されているようにした構成
としたものである。
【0174】吸収フィルタスライダ302にはこのクリ
ックピン313の先端と嵌合する孔(凹部302c)が
設けてあり、吸収フィルタスライダ302がキューブ3
3に固定されたピン307で位置決めされた時に、クリ
ックピン313の先端がこの吸収フィルタスライダ30
2の凹部302cに引っ掛かるようになっている。つま
り、吸収フィルタスライダ302を挿脱する時は、クリ
ックピン113は、キューブ33側に押し込まれてい
て、ピン307に吸収フィルタスライダが到達すると、
凹部302cとクリックピン313の位置が合い、コイ
ルバネ314によりクリックピン313は、吸収フィル
タスライダ302の凹部302cに引っ掛かるようにな
る。そのため、この嵌め合いによりこの吸収フィルタス
ライダ302はキューブ33に対して定位置に装着でき
る構造となる。
ックピン313の先端と嵌合する孔(凹部302c)が
設けてあり、吸収フィルタスライダ302がキューブ3
3に固定されたピン307で位置決めされた時に、クリ
ックピン313の先端がこの吸収フィルタスライダ30
2の凹部302cに引っ掛かるようになっている。つま
り、吸収フィルタスライダ302を挿脱する時は、クリ
ックピン113は、キューブ33側に押し込まれてい
て、ピン307に吸収フィルタスライダが到達すると、
凹部302cとクリックピン313の位置が合い、コイ
ルバネ314によりクリックピン313は、吸収フィル
タスライダ302の凹部302cに引っ掛かるようにな
る。そのため、この嵌め合いによりこの吸収フィルタス
ライダ302はキューブ33に対して定位置に装着でき
る構造となる。
【0175】この状態においては、ダイクロイックミラ
ー17に対向して吸収フィルタスライダ302の吸収フ
ィルタ302aが位置し、両面ミラー31に対向して吸
収フィルタスライダ301の空穴302bが位置する状
態である。また、この状態においては、操作レバー35
の操作により吸収フィルタスライダ302はキューブ3
3と一体的に移動操作される。
ー17に対向して吸収フィルタスライダ302の吸収フ
ィルタ302aが位置し、両面ミラー31に対向して吸
収フィルタスライダ301の空穴302bが位置する状
態である。また、この状態においては、操作レバー35
の操作により吸収フィルタスライダ302はキューブ3
3と一体的に移動操作される。
【0176】検出器20の光路に配される吸収フィルタ
スライダ301の吸収フィルタ301aにより、検出器
20への入射光は不要光を除去され、また、検出器26
側においては、ダイクロイックミラー17が光路上にあ
るときは、吸収フィルタスライダ302の吸収フィルタ
302aが光路上にあり、検出器26への入射光は不要
光を除去されて2種の蛍光の同時観察が行える。
スライダ301の吸収フィルタ301aにより、検出器
20への入射光は不要光を除去され、また、検出器26
側においては、ダイクロイックミラー17が光路上にあ
るときは、吸収フィルタスライダ302の吸収フィルタ
302aが光路上にあり、検出器26への入射光は不要
光を除去されて2種の蛍光の同時観察が行える。
【0177】次に、図19(a)、図19(b)に示す
ように、キューブ33に取り付けられている操作レバー
35を押し込み、両面ミラー31を光路上に移動させた
とする。吸収フィルタスライダ302は、キューブ33
とクリックピン313を介して連結されているのでキュ
ーブ33に連動して一体的に移動され、光路上には光伝
送ファイバー30からの透過光を導くのに必要な、空穴
302bが位置することになる。
ように、キューブ33に取り付けられている操作レバー
35を押し込み、両面ミラー31を光路上に移動させた
とする。吸収フィルタスライダ302は、キューブ33
とクリックピン313を介して連結されているのでキュ
ーブ33に連動して一体的に移動され、光路上には光伝
送ファイバー30からの透過光を導くのに必要な、空穴
302bが位置することになる。
【0178】なお、スライダ蓋306には、ビン307
とクリックピン313の先端313aが移動できるよう
にするスリット溝が必要となるが、これは図20のよう
な関係にすることで解決できる。図20はピン307、
クリックピン313、スライダ蓋306、吸収フィルタ
スライダ302の位置関係を示す図である。クリックピ
ン313の先端313aはスライダ306に形成するス
ライド溝306bを突き抜け、吸収フィルタスライダ3
02の凹部302cに導かれるようにしてある。
とクリックピン313の先端313aが移動できるよう
にするスリット溝が必要となるが、これは図20のよう
な関係にすることで解決できる。図20はピン307、
クリックピン313、スライダ蓋306、吸収フィルタ
スライダ302の位置関係を示す図である。クリックピ
ン313の先端313aはスライダ306に形成するス
ライド溝306bを突き抜け、吸収フィルタスライダ3
02の凹部302cに導かれるようにしてある。
【0179】一方、ピン307はスライダ蓋306に形
成したスライダ溝306aを突き抜け、吸収フィルタス
ライダ302の端面302dに接する。これにより、キ
ューブ33を移動させるとピン307、クリックピン3
13はスライド溝306a,306b内を同方向に動く
ことができる。
成したスライダ溝306aを突き抜け、吸収フィルタス
ライダ302の端面302dに接する。これにより、キ
ューブ33を移動させるとピン307、クリックピン3
13はスライド溝306a,306b内を同方向に動く
ことができる。
【0180】以上のような構成で、キューブ33と吸収
フィルタスライダ302は光路に対して連動させて位置
切り替えすることができ、かつ吸収フィルタスライダ3
02は検出する蛍光波長に合わせて選択脱着できるな
ど、第7具体例と同様に操作性の良い走査型光学顕微鏡
となる。
フィルタスライダ302は光路に対して連動させて位置
切り替えすることができ、かつ吸収フィルタスライダ3
02は検出する蛍光波長に合わせて選択脱着できるな
ど、第7具体例と同様に操作性の良い走査型光学顕微鏡
となる。
【0181】以上、第7具体例から第9具体例は、いず
れも吸収フィルタを設けて検出器に入射する不要光を除
去することができるようにした構成についてのものであ
った。つぎに、第6具体例の構成に、第7具体例で示し
た吸収フィルタスライダの構成を合わせた改良例を第1
0具体例として説明する。
れも吸収フィルタを設けて検出器に入射する不要光を除
去することができるようにした構成についてのものであ
った。つぎに、第6具体例の構成に、第7具体例で示し
た吸収フィルタスライダの構成を合わせた改良例を第1
0具体例として説明する。
【0182】(第10具体例)第6具体例は白板ガラス
50、ダイクロイックミラー17、両面ミラー31の3
種を備え、これら3種のうちのいずれかを選択的に光路
に入れることができようにすると共に、いずれを光路に
入れるかによって第1および第2の光検出器20,26
のどれにどの波長の光を入射させるかを種々選択できる
ようにしたものである。そのため、蛍光と透過光を画像
として得る際に、蛍光および透過光を波長対応に目的の
光検出器に検出させることができるものである。
50、ダイクロイックミラー17、両面ミラー31の3
種を備え、これら3種のうちのいずれかを選択的に光路
に入れることができようにすると共に、いずれを光路に
入れるかによって第1および第2の光検出器20,26
のどれにどの波長の光を入射させるかを種々選択できる
ようにしたものである。そのため、蛍光と透過光を画像
として得る際に、蛍光および透過光を波長対応に目的の
光検出器に検出させることができるものである。
【0183】すなわち、波長帯域を考慮した光検出器を
第1及び第2の光検出器20,26として用い、これを
選択する波長対応に分配して、高感度に蛍光の顕微鏡画
像を得ることができるようにした例が第6具体例である
が、この第6具体例の構成に、第7具体例で示した吸収
フィルタスライダの構成を組み合わせて不要光を除去す
るようにしたものを第10具体例として説明する。
第1及び第2の光検出器20,26として用い、これを
選択する波長対応に分配して、高感度に蛍光の顕微鏡画
像を得ることができるようにした例が第6具体例である
が、この第6具体例の構成に、第7具体例で示した吸収
フィルタスライダの構成を組み合わせて不要光を除去す
るようにしたものを第10具体例として説明する。
【0184】図21(a)に、第10具体例の装置の要
部概略斜視図を、また、図21(b)に、図21(a)
のA‐A断面図を示す。キューブ33はダイクロイック
ミラー17、両面ミラー31、白板ガラス50を備え
て、光路にいずれかを選択的に配置できる構成である。
また、第1の光検出器20は緑の波長において高い感度
を有するフォトマルチプライヤであり、第2の光検出器
26は赤の波長において高い感度を有するフォトマルチ
プライヤを用いている。
部概略斜視図を、また、図21(b)に、図21(a)
のA‐A断面図を示す。キューブ33はダイクロイック
ミラー17、両面ミラー31、白板ガラス50を備え
て、光路にいずれかを選択的に配置できる構成である。
また、第1の光検出器20は緑の波長において高い感度
を有するフォトマルチプライヤであり、第2の光検出器
26は赤の波長において高い感度を有するフォトマルチ
プライヤを用いている。
【0185】また、第2の光検出器26側には、吸収フ
ィルタスライダ315があり、この吸収フィルタスライ
ダ315は不透明材料による板状のものであって、一つ
の円形の透孔(空穴315b)と一つの長円形の孔があ
り、長円形の孔には吸収フィルタ315aが嵌め込まれ
ている。
ィルタスライダ315があり、この吸収フィルタスライ
ダ315は不透明材料による板状のものであって、一つ
の円形の透孔(空穴315b)と一つの長円形の孔があ
り、長円形の孔には吸収フィルタ315aが嵌め込まれ
ている。
【0186】この吸収フィルタスライダ315は吸収フ
ィルタ315aが長円状であることを除き第7具体例で
示した吸収フィルタ302と基本的には同様な構造であ
り、この吸収フィルタスライダ315には第7具体例で
示した如きの固定された連結バネ308が設けてあっ
て、この連結バネ308はキューブ33に固定されたピ
ン307と、第7具体例で示した如くに連結されてい
る。
ィルタ315aが長円状であることを除き第7具体例で
示した吸収フィルタ302と基本的には同様な構造であ
り、この吸収フィルタスライダ315には第7具体例で
示した如きの固定された連結バネ308が設けてあっ
て、この連結バネ308はキューブ33に固定されたピ
ン307と、第7具体例で示した如くに連結されてい
る。
【0187】また、光検出器20側にはその前面側に吸
収フィルタスライダ316がある。この吸収フィルタス
ライダ316は不透明材料による板状のものであり、一
つの円形の透孔(空穴316b)と一つの長円形の孔が
あり、長円形の孔には吸収フィルタ316aが嵌め込ま
れている。
収フィルタスライダ316がある。この吸収フィルタス
ライダ316は不透明材料による板状のものであり、一
つの円形の透孔(空穴316b)と一つの長円形の孔が
あり、長円形の孔には吸収フィルタ316aが嵌め込ま
れている。
【0188】キューブ33上には吸収フィルタスライダ
316を保持するために、支持ピン307bが植立され
ている。
316を保持するために、支持ピン307bが植立され
ている。
【0189】また、吸収フィルタスライダ316にはそ
の先端部に連結バネ308bが設けてある。連結バネ3
08bは対向離間した配置構成の一対の板ばねで構成さ
れており、前述の支持ピン307bを挟むかたちで係合
することで吸収フィルタスライダ316自身をキューブ
33上に固定する役割を果たす。
の先端部に連結バネ308bが設けてある。連結バネ3
08bは対向離間した配置構成の一対の板ばねで構成さ
れており、前述の支持ピン307bを挟むかたちで係合
することで吸収フィルタスライダ316自身をキューブ
33上に固定する役割を果たす。
【0190】吸収フィルタスライダ316はこのように
してキューブ33上に固定されることにより、キューブ
33と共に一体的に移動される構成となる。また、吸収
フィルタスライダ315は連結バネ308によりキュー
ブ33上に固定されることにより、キューブ33と共に
一体的に移動される構成となる。
してキューブ33上に固定されることにより、キューブ
33と共に一体的に移動される構成となる。また、吸収
フィルタスライダ315は連結バネ308によりキュー
ブ33上に固定されることにより、キューブ33と共に
一体的に移動される構成となる。
【0191】従って、観察モードを切り替えるべく、キ
ューブ33を移動させることで、同時に光路上に吸収フ
ィルタ315a,316aを移動させたり、空穴315
b,316bを移動させたりすることができ、また、吸
収フィルタスライダ315,316は連結バネ308
b,308によりキューブ33上に着脱可能に固定され
る構造であるので、吸収フィルタスライダ315,31
6は交換、脱着可能で、かつ、キューブ33の移動に、
連動する構成となっている。
ューブ33を移動させることで、同時に光路上に吸収フ
ィルタ315a,316aを移動させたり、空穴315
b,316bを移動させたりすることができ、また、吸
収フィルタスライダ315,316は連結バネ308
b,308によりキューブ33上に着脱可能に固定され
る構造であるので、吸収フィルタスライダ315,31
6は交換、脱着可能で、かつ、キューブ33の移動に、
連動する構成となっている。
【0192】以後の説明では第6具体例、第7具体例と
同一機能の要素には同一符号を付して示す。図21は、
ダイクロイックミラー17が光路上にある状態を示して
いる。図中で、スライダケース305とスライダ蓋30
6により形成されているスライダスペース305aに吸
収フィルタスライダ315を挿入することにより、当該
吸収フィルタスライダ315はスライダスペース305
a内をスライドし、キューブ33に固定されているピン
307で位置決めされるとともに、連結バネ308がピ
ン307に係合することにより、キューブ33に連結さ
れた状態である。
同一機能の要素には同一符号を付して示す。図21は、
ダイクロイックミラー17が光路上にある状態を示して
いる。図中で、スライダケース305とスライダ蓋30
6により形成されているスライダスペース305aに吸
収フィルタスライダ315を挿入することにより、当該
吸収フィルタスライダ315はスライダスペース305
a内をスライドし、キューブ33に固定されているピン
307で位置決めされるとともに、連結バネ308がピ
ン307に係合することにより、キューブ33に連結さ
れた状態である。
【0193】また、スライダケース303とスライダ蓋
304により形成されたスライダスペース303aに吸
収フィルタスライダ316を挿入することにより、吸収
フィルタスライダ316は、当該スライダスペース30
3a内をスライドし、キューブ33に固定されている支
持ピン307bで位置決めされるとともに、連結バネ3
08bが支持ピン307bに係合することにより、キュ
ーブ33に連結された状態である。
304により形成されたスライダスペース303aに吸
収フィルタスライダ316を挿入することにより、吸収
フィルタスライダ316は、当該スライダスペース30
3a内をスライドし、キューブ33に固定されている支
持ピン307bで位置決めされるとともに、連結バネ3
08bが支持ピン307bに係合することにより、キュ
ーブ33に連結された状態である。
【0194】また、吸収フィルタスライダ315,31
6は、図示しない外装カバーに設けられたスライダ挿抜
穴から抜き差しできる構成となっている。
6は、図示しない外装カバーに設けられたスライダ挿抜
穴から抜き差しできる構成となっている。
【0195】このような状態において、共焦点絞り32
を通過した緑、赤の2種の蛍光は、ダイクロイックミラ
ー17に到達する。そして、このダイクロイックミラー
17により、緑の蛍光は反射され、吸収フィルタ316
aを通り、緑の波長に対して高い感度を有するフォトマ
ルチプライヤ20(第1の検出器)に導かれる。また、
赤の蛍光はダイクロイックミラー17を透過して、吸収
フィルタ315aを通り、赤の波長の感度の高いフォト
マルチプライヤ26に導かれる。
を通過した緑、赤の2種の蛍光は、ダイクロイックミラ
ー17に到達する。そして、このダイクロイックミラー
17により、緑の蛍光は反射され、吸収フィルタ316
aを通り、緑の波長に対して高い感度を有するフォトマ
ルチプライヤ20(第1の検出器)に導かれる。また、
赤の蛍光はダイクロイックミラー17を透過して、吸収
フィルタ315aを通り、赤の波長の感度の高いフォト
マルチプライヤ26に導かれる。
【0196】なお、ピン307,307bを吸収フィル
タスライダ315,316側へ通すために、それぞれス
ライダ蓋306,304にはスリット溝が設けられてお
り、キューブ33の移動に伴い、これらピン307,3
07bはそれぞれのスリット溝内を移動することで吸収
フィルタスライダ315,316をキューブ33と一体
的に移動させることができる。
タスライダ315,316側へ通すために、それぞれス
ライダ蓋306,304にはスリット溝が設けられてお
り、キューブ33の移動に伴い、これらピン307,3
07bはそれぞれのスリット溝内を移動することで吸収
フィルタスライダ315,316をキューブ33と一体
的に移動させることができる。
【0197】次に、図21の状態でキューブ33の操作
レバー35を移動操作させ、両面ミラー31を光路上に
もってきた時の斜視図を図22(a)に、そのA‐A断
面図を図22(b)に示す。この状態のときは緑の蛍光
と、光伝送ファイバ30からの透過光を同時観察する時
に適する。
レバー35を移動操作させ、両面ミラー31を光路上に
もってきた時の斜視図を図22(a)に、そのA‐A断
面図を図22(b)に示す。この状態のときは緑の蛍光
と、光伝送ファイバ30からの透過光を同時観察する時
に適する。
【0198】キューブ33に連動して吸収フィルタスラ
イダ315及び316も一体的に動くことにより、光路
上には、両面ミラー31、空穴315b、吸収フィルタ
316aが位置している。なお、吸収フィルタ316a
は図のように長円形になっており、図21の状態の時
と、図22の状態の時で光の横切る位置は変わるが、両
方の光路をカバーするようになっている。
イダ315及び316も一体的に動くことにより、光路
上には、両面ミラー31、空穴315b、吸収フィルタ
316aが位置している。なお、吸収フィルタ316a
は図のように長円形になっており、図21の状態の時
と、図22の状態の時で光の横切る位置は変わるが、両
方の光路をカバーするようになっている。
【0199】この時は、図22(b)に示すように、共
焦点絞り32を通過した緑の蛍光は両面ミラー31で反
射され、吸収フィルタ316aを通り、緑の波長の感度
が高いフォトマルチプライヤ20(第1の検出器)に導
かれる。また、光伝送ファイバ30を出射した透過光は
集光レンズ37を通り、両面ミラー31により反射さ
れ、空穴315bを通り、フォトマルチプライヤ26
(第2の検出器)に導かれる。
焦点絞り32を通過した緑の蛍光は両面ミラー31で反
射され、吸収フィルタ316aを通り、緑の波長の感度
が高いフォトマルチプライヤ20(第1の検出器)に導
かれる。また、光伝送ファイバ30を出射した透過光は
集光レンズ37を通り、両面ミラー31により反射さ
れ、空穴315bを通り、フォトマルチプライヤ26
(第2の検出器)に導かれる。
【0200】次に、図21でキューブ33の操作レバー
35を移動操作させて白板ガラス50を光路上にもって
きたとする。この時の状態の斜視図を図23(a)に、
そのA‐A断面図を図23(b)に示す。
35を移動操作させて白板ガラス50を光路上にもって
きたとする。この時の状態の斜視図を図23(a)に、
そのA‐A断面図を図23(b)に示す。
【0201】この状態のときは、共焦点絞り32を通過
した蛍光のうちの赤の蛍光と、光伝送ファイバ30から
の透過光を同時観察するのに適する。キューブ33に連
動して吸収フィルタスライダ315及び316も一体的
に動くことにより、光路上には白板ガラス50、空穴3
16b、吸収フィルタ315aが位置する。なお、吸収
フィルタ315aは図のように長円形になっており、図
21の時と図23の時で光の横切る位置は変わるが、両
方の光路をカバーするようになっている。
した蛍光のうちの赤の蛍光と、光伝送ファイバ30から
の透過光を同時観察するのに適する。キューブ33に連
動して吸収フィルタスライダ315及び316も一体的
に動くことにより、光路上には白板ガラス50、空穴3
16b、吸収フィルタ315aが位置する。なお、吸収
フィルタ315aは図のように長円形になっており、図
21の時と図23の時で光の横切る位置は変わるが、両
方の光路をカバーするようになっている。
【0202】この時は、図23(a)に示すように、共
焦点絞り32を通過した赤の蛍光は、白板ガラス50を
通り、さらに吸収フィルタ315aを通り、赤の感度が
高いフォトマルチプライヤ26に導かれる。
焦点絞り32を通過した赤の蛍光は、白板ガラス50を
通り、さらに吸収フィルタ315aを通り、赤の感度が
高いフォトマルチプライヤ26に導かれる。
【0203】また、光伝送ファイバ30から出射した透
過光は、集光レンズ37を通り、白板ガラス50を通
る。そしてさらに空穴316bを通り、フォトマルチプ
ライヤ20へと導かれ、ここで検出される。
過光は、集光レンズ37を通り、白板ガラス50を通
る。そしてさらに空穴316bを通り、フォトマルチプ
ライヤ20へと導かれ、ここで検出される。
【0204】このように、第10の具体例は白板ガラス
50、ダイクロイックミラー17、両面ミラー31の3
種を備え、これら3種のうちのいずれかを選択的に光路
に入れることができようにすると共に、いずれを光路に
入れるかによって第1および第2の光検出器20,26
のどれにどの波長の光を入射させるかを種々選択できる
ようにしたものであり、この場合に、不要な成分の光を
吸収フィルタで除去して必要な成分のみを抽出して検出
器に検出させることができるもので第10具体例によれ
ば、観察する標本の染色に合わせた最適な光感度特性の
光検出素子を選択でき、かつ、透過光観察との光路切り
換えの時に、吸収フィルタの切り替えを意識する必要の
ない、従って、操作性のよい高画質の走査型光学顕微鏡
が得られるようになる。
50、ダイクロイックミラー17、両面ミラー31の3
種を備え、これら3種のうちのいずれかを選択的に光路
に入れることができようにすると共に、いずれを光路に
入れるかによって第1および第2の光検出器20,26
のどれにどの波長の光を入射させるかを種々選択できる
ようにしたものであり、この場合に、不要な成分の光を
吸収フィルタで除去して必要な成分のみを抽出して検出
器に検出させることができるもので第10具体例によれ
ば、観察する標本の染色に合わせた最適な光感度特性の
光検出素子を選択でき、かつ、透過光観察との光路切り
換えの時に、吸収フィルタの切り替えを意識する必要の
ない、従って、操作性のよい高画質の走査型光学顕微鏡
が得られるようになる。
【0205】以上、種々の具体例を説明したが、本発明
にはつぎのような構成が含まれる。
にはつぎのような構成が含まれる。
【0206】[1] 光源からのスポット状の照明光を
対物レンズを介して試料に照射すると共に、試料と上記
照明光は相対的にXY走査し、その透過光と試料からの
蛍光を光検出器で検出し、画像データとして得て観察に
供することができるようにした走査型光学顕微鏡におい
て、n台の光検出器を有し、これら光検出器はそれぞれ
上記蛍光の所要の波長成分を導入してその入力量対応の
信号を得る構成とすると共に、上記透過光は、光ファイ
バによる導光部材と、この導光部材の出射側部側に設け
られ、上記n台の光検出器のうちの所望の一つに、該光
検出器の蛍光入射光路をしゃ断して光を導入する光路挿
脱操作可能な光路切替入射部材よりなる透過光導入機構
を介して導入可能に構成した。この構成は第1具体例乃
至第4具体例が対応する。
対物レンズを介して試料に照射すると共に、試料と上記
照明光は相対的にXY走査し、その透過光と試料からの
蛍光を光検出器で検出し、画像データとして得て観察に
供することができるようにした走査型光学顕微鏡におい
て、n台の光検出器を有し、これら光検出器はそれぞれ
上記蛍光の所要の波長成分を導入してその入力量対応の
信号を得る構成とすると共に、上記透過光は、光ファイ
バによる導光部材と、この導光部材の出射側部側に設け
られ、上記n台の光検出器のうちの所望の一つに、該光
検出器の蛍光入射光路をしゃ断して光を導入する光路挿
脱操作可能な光路切替入射部材よりなる透過光導入機構
を介して導入可能に構成した。この構成は第1具体例乃
至第4具体例が対応する。
【0207】この構成によれば、透過光導入機構の光路
切替入射部材を操作して入射光路の切替えを行うことに
より、光検出器のひとつは蛍光画像取得または透過像取
得のいずれかを選択できる。従って、この切替えによ
り、“蛍光画像n枚”の同時取得、“蛍光画像(n−
1)枚+透過像1枚”の同時取得が可能な構成となり、
その切り替えは1回の操作で行えるようになる。
切替入射部材を操作して入射光路の切替えを行うことに
より、光検出器のひとつは蛍光画像取得または透過像取
得のいずれかを選択できる。従って、この切替えによ
り、“蛍光画像n枚”の同時取得、“蛍光画像(n−
1)枚+透過像1枚”の同時取得が可能な構成となり、
その切り替えは1回の操作で行えるようになる。
【0208】このように、光検出器をn台とし、そのう
ちの一台を透過光検出と蛍光検出に兼用としたので透過
像と蛍光像を観察可能な構造でありながら小型化とシス
テムのコストダウンを図れる。
ちの一台を透過光検出と蛍光検出に兼用としたので透過
像と蛍光像を観察可能な構造でありながら小型化とシス
テムのコストダウンを図れる。
【0209】特に従来の構成の場合、“蛍光画像2枚”
の取得モードと、“蛍光画像1枚+透過像1枚”の取得
モードを切換える際に、従来技術では蛍光の光路切り替
え機構を構成するキューブ33の切換え、および、透過
光の光検出器への導入のために設けた透過ユニット44
の挿脱の2つの操作が必要であり、操作が繁雑となる、
ダイクロイックミラー17(ミラー45)と光検出器2
6の間に透過ユニット44が位置するので装置が大型化
する、等の欠点があったが、本具体例の構成によりモー
ド切り替えを透過光導入機構のみの移動操作により実施
できるので、操作が簡単となり、また、透過ユニット4
4も不要であるから小型で安価な走査型光学顕微鏡を提
供することができる効果がある。
の取得モードと、“蛍光画像1枚+透過像1枚”の取得
モードを切換える際に、従来技術では蛍光の光路切り替
え機構を構成するキューブ33の切換え、および、透過
光の光検出器への導入のために設けた透過ユニット44
の挿脱の2つの操作が必要であり、操作が繁雑となる、
ダイクロイックミラー17(ミラー45)と光検出器2
6の間に透過ユニット44が位置するので装置が大型化
する、等の欠点があったが、本具体例の構成によりモー
ド切り替えを透過光導入機構のみの移動操作により実施
できるので、操作が簡単となり、また、透過ユニット4
4も不要であるから小型で安価な走査型光学顕微鏡を提
供することができる効果がある。
【0210】[2] 標本を光ビームで走査する走査型
光学顕微鏡において、光を検出する少なくとも第1およ
び第2の光検出器と、光ビームの走査により標本を透過
する透過光を前記光検出器配置領域に導く可撓性の光伝
送手段(光伝送ファイバ)と、前記第1および第2の光
検出器の入射光路に挿脱自在に配され、前記光ビームの
走査により前記標本から出される蛍光を所定の分光特性
で反射および透過させることにより分岐し、これら分岐
した光のうち、反射光は前記第1の光検出器に導き、透
過された光は前記第2の光検出器に与える半透明鏡(ダ
イクロイックミラー)と、前記第2の光検出器の光路に
挿脱操作自在に配され、前記光伝送手段(光伝送ファイ
バ)により伝送される前記透過光を反射して、前記第2
の光検出器に導き、前記蛍光は前記第1の光検出器に反
射して導く両面ミラーコートされた両面ミラーと、前記
半透明鏡(ダイクロイックミラー)と前記両面ミラーを
保持すると共に、これらを前記光路に対して挿脱切換え
る切替装置とを具備する。この構成は第1具体例に相当
する。
光学顕微鏡において、光を検出する少なくとも第1およ
び第2の光検出器と、光ビームの走査により標本を透過
する透過光を前記光検出器配置領域に導く可撓性の光伝
送手段(光伝送ファイバ)と、前記第1および第2の光
検出器の入射光路に挿脱自在に配され、前記光ビームの
走査により前記標本から出される蛍光を所定の分光特性
で反射および透過させることにより分岐し、これら分岐
した光のうち、反射光は前記第1の光検出器に導き、透
過された光は前記第2の光検出器に与える半透明鏡(ダ
イクロイックミラー)と、前記第2の光検出器の光路に
挿脱操作自在に配され、前記光伝送手段(光伝送ファイ
バ)により伝送される前記透過光を反射して、前記第2
の光検出器に導き、前記蛍光は前記第1の光検出器に反
射して導く両面ミラーコートされた両面ミラーと、前記
半透明鏡(ダイクロイックミラー)と前記両面ミラーを
保持すると共に、これらを前記光路に対して挿脱切換え
る切替装置とを具備する。この構成は第1具体例に相当
する。
【0211】このような構成において、標本に対して光
ビームを走査することにより標本を透過する透過光と標
本からの蛍光とが得られる。そして、標本を透過する透
過光は光伝送手段(光伝送ファイバ)により前記光検出
器配置領域に導く。一方、標本からの蛍光は前記第1お
よび第2の光検出器の入射光路を辿ってこれらに導かれ
るが、第1および第2の光検出器の入射光路には、切替
装置により挿脱可能に半透明鏡(ダイクロイックミラ
ー)と両面ミラーとが配されており、切替装置によりい
ずれか一方を選択的に挿入できる。今、半透明鏡(ダイ
クロイックミラー)が光路に挿入されていたとすれば、
この半透明鏡は前記光ビームの走査により前記標本から
出される蛍光を所定の分光特性で反射および透過させる
ことにより分岐し、これら分岐した光のうち、反射光は
前記第1の光検出器に導き、透過された光は前記第2の
光検出器に与える。これにより第1および第2のの光検
出器には半透明鏡の光学特性に基づき分岐された波長成
分の蛍光が入射され、検出されて蛍光像のデータを得る
ことができるようになる。
ビームを走査することにより標本を透過する透過光と標
本からの蛍光とが得られる。そして、標本を透過する透
過光は光伝送手段(光伝送ファイバ)により前記光検出
器配置領域に導く。一方、標本からの蛍光は前記第1お
よび第2の光検出器の入射光路を辿ってこれらに導かれ
るが、第1および第2の光検出器の入射光路には、切替
装置により挿脱可能に半透明鏡(ダイクロイックミラ
ー)と両面ミラーとが配されており、切替装置によりい
ずれか一方を選択的に挿入できる。今、半透明鏡(ダイ
クロイックミラー)が光路に挿入されていたとすれば、
この半透明鏡は前記光ビームの走査により前記標本から
出される蛍光を所定の分光特性で反射および透過させる
ことにより分岐し、これら分岐した光のうち、反射光は
前記第1の光検出器に導き、透過された光は前記第2の
光検出器に与える。これにより第1および第2のの光検
出器には半透明鏡の光学特性に基づき分岐された波長成
分の蛍光が入射され、検出されて蛍光像のデータを得る
ことができるようになる。
【0212】また、半透明鏡に代えて両面ミラーが光路
に挿入されていたとすれば、この両面ミラーは標本から
の前記蛍光を前記第1の光検出器に反射して導びき、ま
た、前記第2の光検出器の光路には前記光伝送手段によ
り伝送される前記透過光が反射されて導かれる。
に挿入されていたとすれば、この両面ミラーは標本から
の前記蛍光を前記第1の光検出器に反射して導びき、ま
た、前記第2の光検出器の光路には前記光伝送手段によ
り伝送される前記透過光が反射されて導かれる。
【0213】そのため、前記両面ミラーと前記半透明鏡
を保持してこれらを切り替える切替装置の切り替え操作
により、前記蛍光を前記第1および第2の光検出器に分
配したり、一方に蛍光を、そして、他方に透過光を入射
させたりすることが簡単に行える。しかも、前記両面ミ
ラーと前記半透明鏡を保持してこれらを切り替える切替
装置のみの切り替え操作で良いため、操作は単純であ
り、また、前記光伝送手段は前記両面ミラーの前記第2
の光検出器側への反射光路に配置すれば良いため、従来
のように光伝送手段を第2の光検出器の入射光路に直に
挿脱する構成を不要とし、その分、装置の小形化を図る
ことができるようにもなる。
を保持してこれらを切り替える切替装置の切り替え操作
により、前記蛍光を前記第1および第2の光検出器に分
配したり、一方に蛍光を、そして、他方に透過光を入射
させたりすることが簡単に行える。しかも、前記両面ミ
ラーと前記半透明鏡を保持してこれらを切り替える切替
装置のみの切り替え操作で良いため、操作は単純であ
り、また、前記光伝送手段は前記両面ミラーの前記第2
の光検出器側への反射光路に配置すれば良いため、従来
のように光伝送手段を第2の光検出器の入射光路に直に
挿脱する構成を不要とし、その分、装置の小形化を図る
ことができるようにもなる。
【0214】[3] また、光伝送ファイバの前記両面
ミラーへの光出射部には出射光束を絞るレンズを設け
た。この構成は第2具体例が対応する。
ミラーへの光出射部には出射光束を絞るレンズを設け
た。この構成は第2具体例が対応する。
【0215】光伝送ファイバは出射光の光束が拡がる傾
向にある。そのため、この構成によれば、拡がろうとす
る光束はレンズにより絞られ、第2の光検出器の受光面
へは光束が絞られて入射される。そのため、第2の光検
出器の受光面が小さくとも、入射光束に検出領域から外
れるものがなくなり、効率良く透過光の検出が行えるよ
うになる。
向にある。そのため、この構成によれば、拡がろうとす
る光束はレンズにより絞られ、第2の光検出器の受光面
へは光束が絞られて入射される。そのため、第2の光検
出器の受光面が小さくとも、入射光束に検出領域から外
れるものがなくなり、効率良く透過光の検出が行えるよ
うになる。
【0216】[4] また、第2の光検出器の受光面側
に内部がミラーコートされたホーン状の集光部材を設け
た。この構成は第3具体例が対応する。
に内部がミラーコートされたホーン状の集光部材を設け
た。この構成は第3具体例が対応する。
【0217】光伝送ファイバは出射光の光束が拡がる傾
向にある。そのため、この構成によれば、拡がろうとす
る光束はミラーコートされたホーン状の集光部材の内面
により集められ、第2の光検出器の受光面へは光束が事
実上絞られて入射されたと同じ結果となる。そのため、
第2の光検出器の受光面が小さくとも、入射光束に検出
領域から外れるものがなくなり、効率良く透過光の検出
が行えるようになる。また、この場合、第2の光検出器
の受光面側に設けた集光部材はホーン状であり、ミラー
コートされているものであるから、光学的にはレンズの
場合と違い、透過光量にロスがないから、蛍光像の観察
モードであって、第2の光検出器には蛍光が入射される
状態であっても、ロスなく入射光量をとらえることがで
きるようになり、蛍光像の検出効率を向上させることが
できる効果もある。
向にある。そのため、この構成によれば、拡がろうとす
る光束はミラーコートされたホーン状の集光部材の内面
により集められ、第2の光検出器の受光面へは光束が事
実上絞られて入射されたと同じ結果となる。そのため、
第2の光検出器の受光面が小さくとも、入射光束に検出
領域から外れるものがなくなり、効率良く透過光の検出
が行えるようになる。また、この場合、第2の光検出器
の受光面側に設けた集光部材はホーン状であり、ミラー
コートされているものであるから、光学的にはレンズの
場合と違い、透過光量にロスがないから、蛍光像の観察
モードであって、第2の光検出器には蛍光が入射される
状態であっても、ロスなく入射光量をとらえることがで
きるようになり、蛍光像の検出効率を向上させることが
できる効果もある。
【0218】[5] 光源からのスポット状の照明光を
対物レンズを介して試料に照射すると共に、試料と上記
照明光は相対的にXY走査し、その透過光と試料からの
蛍光を光検出器で検出し、画像データとして得て観察に
供することができるようにした走査型光学顕微鏡におい
て、n台の光検出器を有し、これら光検出器はそれぞれ
上記蛍光の所要の波長成分を導入してその入力量対応の
信号を得る構成とすると共に、上記透過光は、光ファイ
バによる導光部材と、この導光部材の出射側部側に設け
られ、上記n台の光検出器のうちの所望の一つに、該光
検出器の蛍光入射光路を透過して光を導入する光路挿脱
操作可能な光透過部材よりなる透過光導入機構を介して
導入可能に構成した。この構成は第5具体例が対応す
る。
対物レンズを介して試料に照射すると共に、試料と上記
照明光は相対的にXY走査し、その透過光と試料からの
蛍光を光検出器で検出し、画像データとして得て観察に
供することができるようにした走査型光学顕微鏡におい
て、n台の光検出器を有し、これら光検出器はそれぞれ
上記蛍光の所要の波長成分を導入してその入力量対応の
信号を得る構成とすると共に、上記透過光は、光ファイ
バによる導光部材と、この導光部材の出射側部側に設け
られ、上記n台の光検出器のうちの所望の一つに、該光
検出器の蛍光入射光路を透過して光を導入する光路挿脱
操作可能な光透過部材よりなる透過光導入機構を介して
導入可能に構成した。この構成は第5具体例が対応す
る。
【0219】この構成によれば、透過光導入機構の光透
過部材を操作して入射光路の切替えを行うことにより、
光検出器のひとつは蛍光画像取得または透過像取得のい
ずれかを選択できる。従って、この切替えにより、“蛍
光画像n枚”の同時取得、“蛍光画像(n−1)枚+透
過像1枚”の同時取得が可能な構成となり、その切り替
えは1回の操作で行えるようになる。
過部材を操作して入射光路の切替えを行うことにより、
光検出器のひとつは蛍光画像取得または透過像取得のい
ずれかを選択できる。従って、この切替えにより、“蛍
光画像n枚”の同時取得、“蛍光画像(n−1)枚+透
過像1枚”の同時取得が可能な構成となり、その切り替
えは1回の操作で行えるようになる。
【0220】このように、光検出器をn台とし、そのう
ちの一台を透過光検出と蛍光検出に兼用としたので透過
像と蛍光像を観察可能な構造でありながら小型化とシス
テムのコストダウンを図れる。
ちの一台を透過光検出と蛍光検出に兼用としたので透過
像と蛍光像を観察可能な構造でありながら小型化とシス
テムのコストダウンを図れる。
【0221】特に従来の構成の場合、“蛍光画像2枚”
の取得モードと、“蛍光画像1枚+透過像1枚”の取得
モードを切換える際に、従来技術では蛍光の光路切り替
え機構を構成するキューブ33の切換え、および、透過
光の光検出器への導入のために設けた透過ユニット44
の挿脱の2つの操作が必要であり、操作が繁雑となる、
ダイクロイックミラー17(ミラー45)と光検出器2
6の間に透過ユニット44が位置するので装置が大型化
する、等の欠点があったが、本具体例の構成によりモー
ド切り替えを透過光導入機構のみの移動操作により実施
できるので、操作が簡単となり、また、透過ユニット4
4も不要であるから小型で安価な走査型光学顕微鏡を提
供することができる効果がある。
の取得モードと、“蛍光画像1枚+透過像1枚”の取得
モードを切換える際に、従来技術では蛍光の光路切り替
え機構を構成するキューブ33の切換え、および、透過
光の光検出器への導入のために設けた透過ユニット44
の挿脱の2つの操作が必要であり、操作が繁雑となる、
ダイクロイックミラー17(ミラー45)と光検出器2
6の間に透過ユニット44が位置するので装置が大型化
する、等の欠点があったが、本具体例の構成によりモー
ド切り替えを透過光導入機構のみの移動操作により実施
できるので、操作が簡単となり、また、透過ユニット4
4も不要であるから小型で安価な走査型光学顕微鏡を提
供することができる効果がある。
【0222】[6] 上記[5]項の構成において、透
過光導入機構の光透過部材を白板ガラスとすると共に、
蛍光の所望波長成分を光検出器に導入する部材にダイク
ロイックミラーを使用し、透過光導入機構はこのダイク
ロイックミラーの少なくとも一つを前記白板ガラスと光
路中に入れ替え可能にし、また、白板ガラスはダイクロ
イックミラーと等しい光路長となるように厚みを設定し
た。
過光導入機構の光透過部材を白板ガラスとすると共に、
蛍光の所望波長成分を光検出器に導入する部材にダイク
ロイックミラーを使用し、透過光導入機構はこのダイク
ロイックミラーの少なくとも一つを前記白板ガラスと光
路中に入れ替え可能にし、また、白板ガラスはダイクロ
イックミラーと等しい光路長となるように厚みを設定し
た。
【0223】白板ガラスとダイクロイックミラーとを入
れ替えることで、ある光検出器はダイクロイックミラー
が挿入されている場合にダイクロイックミラーを介し
て、白板ガラスが挿入されている場合には白板ガラスを
介して光が入射されることになる。そして、ダイクロイ
ックミラーと白板ガラスとは等しい光路長となるように
設定されており、いずれも透過経路は屈折状態が等しい
経路となり、入射光路にこれらの厚みの違いよるずれが
なくなる。そのため、光検出器がフォトマルチプライヤ
のように光入射点により感度が異なるような素子である
場合に、入射光路が変わることによる検出感度の違いの
発生といった事態が生じなくなり、質の良い画像が得ら
れるようになる。
れ替えることで、ある光検出器はダイクロイックミラー
が挿入されている場合にダイクロイックミラーを介し
て、白板ガラスが挿入されている場合には白板ガラスを
介して光が入射されることになる。そして、ダイクロイ
ックミラーと白板ガラスとは等しい光路長となるように
設定されており、いずれも透過経路は屈折状態が等しい
経路となり、入射光路にこれらの厚みの違いよるずれが
なくなる。そのため、光検出器がフォトマルチプライヤ
のように光入射点により感度が異なるような素子である
場合に、入射光路が変わることによる検出感度の違いの
発生といった事態が生じなくなり、質の良い画像が得ら
れるようになる。
【0224】[7] 前記[1],[4]項において、
n個の光検出器はそれぞれ、蛍光像の検出対象波長に合
わせてその波長成分に高い感度を有する素子を使用する
ようにした。そして、検出波長対応にその波長対応の光
検出器に対し、光を分配するようにした。これは第6具
体例に対応する。
n個の光検出器はそれぞれ、蛍光像の検出対象波長に合
わせてその波長成分に高い感度を有する素子を使用する
ようにした。そして、検出波長対応にその波長対応の光
検出器に対し、光を分配するようにした。これは第6具
体例に対応する。
【0225】これにより、検出対象波長に合わせて光検
出器を選択することができ、観察しようとする蛍光対応
の波長に感度を有する最適光検出器で蛍光像を検出する
ことができて、良質の蛍光像を観察することが可能にな
る。
出器を選択することができ、観察しようとする蛍光対応
の波長に感度を有する最適光検出器で蛍光像を検出する
ことができて、良質の蛍光像を観察することが可能にな
る。
【0226】[8] 前記[1]、[2]、[6]、
[7]項の構成において、任意の蛍光波長に対する吸収
フィルタをもつ吸収フィルタスライダを選択挿脱する手
段を設け、かつ光伝送ファイバからの透過光が導かれる
光検出器への光路上の前記吸収フィルタスライダ位置
を、蛍光観察と透過光観察の光路切り換えに連動させて
一体に移動させる構成としたことにより、光路切り換え
操作に連動させて蛍光観察時には、吸収フィルタを光路
上に位置させ、透過光観察時には前記吸収フィルタを光
路上より退避させるようにした。これは、第7〜10具
体例に対応する。
[7]項の構成において、任意の蛍光波長に対する吸収
フィルタをもつ吸収フィルタスライダを選択挿脱する手
段を設け、かつ光伝送ファイバからの透過光が導かれる
光検出器への光路上の前記吸収フィルタスライダ位置
を、蛍光観察と透過光観察の光路切り換えに連動させて
一体に移動させる構成としたことにより、光路切り換え
操作に連動させて蛍光観察時には、吸収フィルタを光路
上に位置させ、透過光観察時には前記吸収フィルタを光
路上より退避させるようにした。これは、第7〜10具
体例に対応する。
【0227】これにより検出する蛍光波長に適した吸収
フィルタを任意に選択できるとともに、一つの検出器に
よる観察を蛍光観察から透過光観察に光路切換部材によ
り切りかえることにより、その光路上の吸収フィルタ
は、連動して退避されるので、蛍光観察と、透過光観察
の切りかえ時の吸収フィルタの脱着作業が不要となり、
操作性に優れた走査型光学顕微鏡となる。
フィルタを任意に選択できるとともに、一つの検出器に
よる観察を蛍光観察から透過光観察に光路切換部材によ
り切りかえることにより、その光路上の吸収フィルタ
は、連動して退避されるので、蛍光観察と、透過光観察
の切りかえ時の吸収フィルタの脱着作業が不要となり、
操作性に優れた走査型光学顕微鏡となる。
【0228】[9] また、発明は、標本を光ビームで
走査する走査型光顕微鏡において、光を検出する少なく
とも第1および第2の光検出器と、光ビームの走査によ
り標本を透過する透過光を前記光検出器配置領域に導く
光伝送手段と、前記第1および第2の光検出器の入射光
路に挿脱自在に配され、前記光ビームの走査により前記
標本から出される蛍光を所定の分光特性で反射および透
過させることにより分岐し、これら分岐した光のうち、
反射光は前記第1の光検出器に導き、透過された光は前
記第2の光検出器に与える半透明鏡と、前記第2の光検
出器の光路に挿脱操作自在に配され、前記光伝送手段に
より伝送される前記透過光を反射して、前記第2の光検
出器に導き、前記蛍光は前記第1の光検出器に反射して
導く両面ミラーコートされた両面ミラーと、前記半透明
鏡と前記両面ミラーを保持すると共に、これらを前記光
路に対して挿脱切換える切替装置と、前記半透明鏡から
前記光検出器への光路上に位置して所要の蛍光波長に対
して吸収するための吸収フィルタ手段とを備え、少なく
とも前記第2の光検出器の光路に配置される吸収フィル
タ手段は前記切替装置に着脱可能に取り付けられる構成
とし、前記光伝送手段により伝送された前記透過光を、
所望の検出器に導くための前記切替装置の切替え操作に
連動させて、蛍光波長観察時には、前記光路上に吸収フ
ィルタ手段を位置させ、透過光観察の際は、前記吸収フ
ィルタ手段を光路上より退避する構造としたことを特徴
とする。
走査する走査型光顕微鏡において、光を検出する少なく
とも第1および第2の光検出器と、光ビームの走査によ
り標本を透過する透過光を前記光検出器配置領域に導く
光伝送手段と、前記第1および第2の光検出器の入射光
路に挿脱自在に配され、前記光ビームの走査により前記
標本から出される蛍光を所定の分光特性で反射および透
過させることにより分岐し、これら分岐した光のうち、
反射光は前記第1の光検出器に導き、透過された光は前
記第2の光検出器に与える半透明鏡と、前記第2の光検
出器の光路に挿脱操作自在に配され、前記光伝送手段に
より伝送される前記透過光を反射して、前記第2の光検
出器に導き、前記蛍光は前記第1の光検出器に反射して
導く両面ミラーコートされた両面ミラーと、前記半透明
鏡と前記両面ミラーを保持すると共に、これらを前記光
路に対して挿脱切換える切替装置と、前記半透明鏡から
前記光検出器への光路上に位置して所要の蛍光波長に対
して吸収するための吸収フィルタ手段とを備え、少なく
とも前記第2の光検出器の光路に配置される吸収フィル
タ手段は前記切替装置に着脱可能に取り付けられる構成
とし、前記光伝送手段により伝送された前記透過光を、
所望の検出器に導くための前記切替装置の切替え操作に
連動させて、蛍光波長観察時には、前記光路上に吸収フ
ィルタ手段を位置させ、透過光観察の際は、前記吸収フ
ィルタ手段を光路上より退避する構造としたことを特徴
とする。
【0229】さらには、前記切替装置に突起部材を固定
して設けると共に、この固定された突起部材に、前記吸
収フィルタスライダを係脱可能に連結するための連結部
材を設けて脱着可能とすることにより、前記切替装置に
吸収フィルタ手段を一体的に保持させる構成とした。
して設けると共に、この固定された突起部材に、前記吸
収フィルタスライダを係脱可能に連結するための連結部
材を設けて脱着可能とすることにより、前記切替装置に
吸収フィルタ手段を一体的に保持させる構成とした。
【0230】これにより検出する蛍光波長に適した吸収
フィルタを任意に選択できるとともに、一つの検出器に
よる観察を蛍光観察から透過光観察に光路切換部材によ
り切りかえることにより、その光路上の吸収フィルタ
は、連動して退避されるので、蛍光観察と、透過光観察
の切りかえ時の吸収フィルタの脱着作業が不要となり、
操作性に優れた走査型光学顕微鏡となる。
フィルタを任意に選択できるとともに、一つの検出器に
よる観察を蛍光観察から透過光観察に光路切換部材によ
り切りかえることにより、その光路上の吸収フィルタ
は、連動して退避されるので、蛍光観察と、透過光観察
の切りかえ時の吸収フィルタの脱着作業が不要となり、
操作性に優れた走査型光学顕微鏡となる。
【0231】なお、本発明は上述した具体例に限定され
ることなく、種々変形して実施可能である。特に第7具
体例乃至第10具体例は、第1及び第6具体例だけでな
く、第5具体例にも適用可能であることはいうまでもな
い。
ることなく、種々変形して実施可能である。特に第7具
体例乃至第10具体例は、第1及び第6具体例だけでな
く、第5具体例にも適用可能であることはいうまでもな
い。
【0232】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
小形化を図ることができ、また、駆動するための機構が
少ないので構成を簡素化して切り替え操作を単純化する
ことができると共に、少ない光検出器、画像メモリの組
で、蛍光像、蛍光像+透過像の取得ができるようにな
り、多様な観察を実施することができるようにした走査
型光学顕微鏡を提供することができるようになる。
小形化を図ることができ、また、駆動するための機構が
少ないので構成を簡素化して切り替え操作を単純化する
ことができると共に、少ない光検出器、画像メモリの組
で、蛍光像、蛍光像+透過像の取得ができるようにな
り、多様な観察を実施することができるようにした走査
型光学顕微鏡を提供することができるようになる。
【図1】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の第1具体例における全体構成の概略を示す図。
本発明の第1具体例における全体構成の概略を示す図。
【図2】本発明の具体例を説明するための図であって、
図1の構成における一点鎖線部内構成内の構成を示す要
部斜視図。
図1の構成における一点鎖線部内構成内の構成を示す要
部斜視図。
【図3】本発明の具体例を説明するための図であって、
両面ミラー31、ダイクロイックミラー17がそれぞれ
光路に入った場合の蛍光、および透過光の光検出器への
光路および両面ミラー31、ダイクロイックミラー17
の切換え機構の様子と両面ミラー31、ダイクロイック
ミラー17の切換機構の構成例を示す図。
両面ミラー31、ダイクロイックミラー17がそれぞれ
光路に入った場合の蛍光、および透過光の光検出器への
光路および両面ミラー31、ダイクロイックミラー17
の切換え機構の様子と両面ミラー31、ダイクロイック
ミラー17の切換機構の構成例を示す図。
【図4】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の第2具体例における要部構成の概略を示す図。
本発明の第2具体例における要部構成の概略を示す図。
【図5】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の第3具体例における要部構成の概略を示す図。
本発明の第3具体例における要部構成の概略を示す図。
【図6】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の第4具体例における要部構成の概略を示す図。
本発明の第4具体例における要部構成の概略を示す図。
【図7】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の第5具体例における要部構成の概略を示す図。
本発明の第5具体例における要部構成の概略を示す図。
【図8】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の第6具体例における要部構成の概略を示す図。
本発明の第6具体例における要部構成の概略を示す図。
【図9】従来の走査型レーザ顕微鏡の一例を示す構成概
略図。
略図。
【図10】先行技術としての走査型レーザ顕微鏡の例を
示す構成概略図。
示す構成概略図。
【図11】システムのコスト削減を図った従来の走査型
レーザ顕微鏡の一例を示す概略図。
レーザ顕微鏡の一例を示す概略図。
【図12】図11の装置の検出光学系の詳細を説明する
ための図。
ための図。
【図13】本発明の第7具体例を説明するための図であ
って、2種の蛍光同時観察時の状態を説明するための
図。
って、2種の蛍光同時観察時の状態を説明するための
図。
【図14】本発明の第7具体例を示す図で、1種の蛍光
と透過光の同時観察を行うときの状態を説明するための
図。
と透過光の同時観察を行うときの状態を説明するための
図。
【図15】本発明の第8具体例を説明するための図であ
って、その概略斜視図。
って、その概略斜視図。
【図16】本発明の第8具体例を説明するための図。
【図17】本発明の第8具体例を説明するための図。
【図18】本発明の第9具体例を説明するための図。
【図19】本発明の第9具体例を説明するための図。
【図20】本発明の第9具体例を説明するための図であ
って、スライダ302、スライダフタ306、クリック
ピン313、ピン307の位置関係を示す斜視図。
って、スライダ302、スライダフタ306、クリック
ピン313、ピン307の位置関係を示す斜視図。
【図21】本発明の第10具体例を説明するための図で
あって、ダイクロイックミラー17が光路上にある時の
概略斜視図。
あって、ダイクロイックミラー17が光路上にある時の
概略斜視図。
【図22】本発明の第10具体例を示す図で、両面ミラ
ー31を光路上にもってきた時の概略斜視図
ー31を光路上にもってきた時の概略斜視図
【図23】本発明の第10具体例を説明するための図で
あって、白板ガラス50を光路上にもってきた時の概略
斜視図
あって、白板ガラス50を光路上にもってきた時の概略
斜視図
01…光源(レーザ光源) 02…ビームエキスパンダ 03…レーザラインフィルタ 04…ダイクロイックミラー 05,06…光偏光器(ガルバノミラー) 07…結像レンズ 08…観察用プリズム 09…対物レンズ 10…試料(標本) 11…コンデンサーレンズ 12…ミラー 13…レンズ 14…光検出器(透過光用) 15,21,27…フレームメモリ 16…結像レンズ 17…ダイクロイックミラー 18,24…吸収フィルタ 19,25…共焦点絞り 20…第1の光検出器(フォトマルチプライヤ等によ
る) 26…第2の光検出器(フォトマルチプライヤ等によ
る) 23…ダイクロイックフィルタ 28,29…ミラー 30…光伝送ファイバ 31…両面ミラー 32…共焦点絞り 33…キューブ 33a…アリ部 33b,33c…透過孔 34…支持台 34a…スライド溝 35…操作レバー 36,37…凸レンズ 38…集光部材 40…部材 41…全反射プリズム 42…ピン 43…フレーム 44…透過ユニット 45…ミラー 50…白板ガラス 201…クリプトンアルゴンレーザ 202a〜202g…レーザラインフィルタ 204…ダイクロイックミラー 205…ダイクロイックミラー(波長570nm程度の
分岐用) 206…コントローラ 207…レーザラインフィルタ・ターレット 208…蛍光‐透過光切換えターレット 209…第3の光検出器。 301…吸収フィルタスライダ 301a,302a,315a,316a…吸収フィル
タ 302,315,316…吸収フィルタスライダ 302b,315b,316b…空穴 302c…第9具体例における凹部 302d…端面 303,305…スライダケース 303a,305a,310a…スライダスペース 304,306,311…スライダ蓋 304a,306a,306b…スライド溝 307,307b…ピン 308,308b…連結バネ 309…外装カバー 309a…穴 309b,309c…スライダ穴 310…キューブ 33f…キューブ33のクリックピン摺動部 313…クリックピン 314…コイルバネ。
る) 26…第2の光検出器(フォトマルチプライヤ等によ
る) 23…ダイクロイックフィルタ 28,29…ミラー 30…光伝送ファイバ 31…両面ミラー 32…共焦点絞り 33…キューブ 33a…アリ部 33b,33c…透過孔 34…支持台 34a…スライド溝 35…操作レバー 36,37…凸レンズ 38…集光部材 40…部材 41…全反射プリズム 42…ピン 43…フレーム 44…透過ユニット 45…ミラー 50…白板ガラス 201…クリプトンアルゴンレーザ 202a〜202g…レーザラインフィルタ 204…ダイクロイックミラー 205…ダイクロイックミラー(波長570nm程度の
分岐用) 206…コントローラ 207…レーザラインフィルタ・ターレット 208…蛍光‐透過光切換えターレット 209…第3の光検出器。 301…吸収フィルタスライダ 301a,302a,315a,316a…吸収フィル
タ 302,315,316…吸収フィルタスライダ 302b,315b,316b…空穴 302c…第9具体例における凹部 302d…端面 303,305…スライダケース 303a,305a,310a…スライダスペース 304,306,311…スライダ蓋 304a,306a,306b…スライド溝 307,307b…ピン 308,308b…連結バネ 309…外装カバー 309a…穴 309b,309c…スライダ穴 310…キューブ 33f…キューブ33のクリックピン摺動部 313…クリックピン 314…コイルバネ。
Claims (4)
- 【請求項1】 標本を光ビームで走査する走査型光学顕
微鏡において、 n台の光検出器を有し、これら光検出器はそれぞれ上記
標本からの蛍光のうち、所要の波長成分を導入してその
入力量対応の信号を得る構成とすると共に、上記標本の
透過光は、導光部材と、この導光部材の出射側部側に設
けられ、上記n台の光検出器のうちの所望の一つに、該
光検出器の蛍光入射光路をしゃ断して光を導入する光路
挿脱操作可能な光路切替入射部材よりなる透過光導入機
構を介して導入可能に構成したことを特徴とする走査型
光学顕微鏡。 - 【請求項2】 標本を光ビームで走査する走査型光学顕
微鏡において、 光を検出する少なくとも第1および第2の光検出器と、 光ビームの走査により標本を透過する透過光を前記光検
出器配置領域に導く可撓性の光伝送手段と、 前記第1および第2の光検出器の入射光路に挿脱自在に
配され、前記光ビームの走査により前記標本から出され
る蛍光を所定の分光特性で反射および透過させることに
より分岐し、これら分岐した光のうち、反射光は前記第
1の光検出器に導き、透過された光は前記第2の光検出
器に与える半透明鏡と、 前記第2の光検出器の光路に挿脱操作自在に配され、前
記光伝送手段により伝送される前記透過光を反射して、
前記第2の光検出器に導き、前記蛍光は前記第1の光検
出器に反射して導く両面ミラーコートされた両面ミラー
と、 前記半透明鏡と前記両面ミラーを保持すると共に、これ
らを前記光路に対して挿脱切換える切替装置と、を具備
したことを特徴とする走査型光学顕微鏡。 - 【請求項3】 光伝送手段の両面ミラーへの光出射部に
は出射光束を絞るレンズを設けたことを特徴とする請求
項2記載の走査型光学顕微鏡。 - 【請求項4】 請求項1記載の走査型光学顕微鏡であっ
て、さらに、 前記蛍光の検出に不要な波長成分を除去するための前記
光学検出器の入射光軸上に設けられたフィルタ手段と、 前記光学検出器の一つに前記導光部材により導かれた透
過光を導入するための前記光路切替入射部材の光路挿脱
操作に連動して前記フィルタ手段を挿脱させるための連
動手段と、を具備することを特徴とする走査型光学顕微
鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP516996A JPH08254655A (ja) | 1995-01-17 | 1996-01-16 | 走査型光学顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-4931 | 1995-01-17 | ||
JP493195 | 1995-01-17 | ||
JP516996A JPH08254655A (ja) | 1995-01-17 | 1996-01-16 | 走査型光学顕微鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08254655A true JPH08254655A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=26338791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP516996A Withdrawn JPH08254655A (ja) | 1995-01-17 | 1996-01-16 | 走査型光学顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08254655A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10206745A (ja) * | 1997-01-22 | 1998-08-07 | Olympus Optical Co Ltd | 走査型光学顕微鏡 |
JPH10253893A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-09-25 | Olympus Optical Co Ltd | 走査型光学顕微鏡 |
JPH11281894A (ja) * | 1998-01-30 | 1999-10-15 | Topcon Corp | 立体顕微鏡 |
JP2001235666A (ja) * | 2000-01-26 | 2001-08-31 | Leica Microsystems Heidelberg Gmbh | 光路に光学的構成部材を位置決めする装置 |
JP2002221663A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-09 | Nikon Corp | 走査型共焦点顕微鏡 |
JP2009069692A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Olympus Corp | レーザー走査型顕微鏡 |
JP2018536191A (ja) * | 2015-11-05 | 2018-12-06 | ライカ マイクロシステムズ シーエムエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングLeica Microsystems CMS GmbH | 透過顕微鏡検査および蛍光顕微鏡検査のための顕微鏡 |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP516996A patent/JPH08254655A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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---|---|---|---|
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