JP2018536191A - 透過顕微鏡検査および蛍光顕微鏡検査のための顕微鏡 - Google Patents

透過顕微鏡検査および蛍光顕微鏡検査のための顕微鏡 Download PDF

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Abstract

本発明は、蛍光落射照明光路(201)を形成する蛍光落射照明ユニット(101)と、蛍光落射照明光路(201)を蛍光顕微鏡(100)の対物レンズ(104)内および検査すべき対象物(103)へ偏向するマルチバンドビームスプリッタ(109)を含むとともに、対象物(103)から出る蛍光放出光路(202)の少なくとも一部を透過させるマルチバンドブロックフィルタ(110)を含む、マルチバンド蛍光フィルタ系(105)と、受容した蛍光放出光路(202)から対象物(103)の蛍光像を形成するディジタルカメラ(107)と、を含む、蛍光顕微鏡(100)に関する。蛍光顕微鏡(100)は、対象物(103)の透過照明のための明視野透過照明光路(204)を形成する明視野透過照明ユニット(102)を含み、マルチバンド蛍光フィルタ系(105)は、対象物(103)の明視野像が撮像される際に対象物(103)から出る明視野透過光路(203)に留まるように固定に配置されており、ディジタルカメラ(107)は、マルチバンド蛍光フィルタ系(105)のマルチバンドブロックフィルタ(110)の透過を経て受容した明視野透過光路(203)から明視野像を形成するために、この明視野像の形成前に行われるホワイトバランス機能を有する。当該蛍光顕微鏡(100)により、対象物の蛍光結像と明視野結像とを切り換えることができる。

Description

本発明は、蛍光落射照明光路を形成する蛍光落射照明ユニットと、蛍光落射照明光路または蛍光励起のための照明光を蛍光顕微鏡の対物レンズ内および検査すべき対象物へ偏向するマルチバンドビームスプリッタを含むとともに、対象物から出る蛍光放出光路または対象物から出る蛍光の少なくとも一部を透過させるマルチバンドブロックフィルタを含む、マルチバンド蛍光フィルタ系と、受容した蛍光放出光路から対象物の蛍光像を形成するディジタルカメラと、を含む、蛍光顕微鏡に関する。本発明はさらに、蛍光顕微鏡を使用して対象物の明視野像を形成する方法に関する。
蛍光顕微鏡検査は、多くの自然科学分野において、診断ツールとして大きな役割を担っている。蛍光顕微鏡検査の基本方式は、試料を短波長の励起放射で照明し、この短波長の励起放射による励起の際に試料そのものまたは試料を染色している蛍光性の染色剤から長波長の蛍光を放出させることにある(1次蛍光または2次蛍光)。蛍光顕微鏡検査では、ふつう2次蛍光を利用して、染色されたプレパラートの特定の対象物構造が可視化される。これにより、例えば、病原体の決定、遺伝子の位置特定もしくは検査すべきDNAの遺伝学的変化の決定、または細胞内のタンパク質形成の視覚化も行うことができる。
用途に応じて、特異的な蛍光性の染色剤、いわゆる蛍光色素を用いた特定の検査法が利用されている。典型的なのは、例えば色素“DAPI”に対するUV光での励起、色素“FITC”に対する青色光での励起、または色素“TexasRed”もしくは「ローダミン」に対する緑色光での励起である。典型的な励起周波数は、紫外および可視のスペクトル領域にある。
従来は、光源として通常の、Hg充填物もしくはXe充填物を含むショートアークランプまたはハロゲンランプが使用されていた。種々の(交換可能な)誘電性フィルタ、いわゆる励起フィルタにより、光源のスペクトル領域から、蛍光色素の励起に適したスペクトル領域を選択することができる。上述したランプは、今日、蛍光顕微鏡検査のための光源としては、発光ダイオードまたはLED("light emitting diode")によって駆逐されている。
例えば、独国実用新案第202004010121号明細書(DE202004010121U1)から、460nmから480nmまでのスペクトル領域の青色光を放射する高出力LEDを含む落射照明式蛍光顕微鏡のための光源が公知である。
欧州特許出願公開第1593996号明細書(EP1593996A2)からは、ダイクロイックスプリッタを介して照明光路を統合し、蛍光フィルタ系へ案内する、2つの発光ダイオードを含むシステムが公知である。
典型的には、フィルタブロックまたはフィルタキューブとも称される種々の蛍光フィルタ系によって、プレパラートの種々の染色状態の視覚化が可能となるように処理する。当該蛍光フィルタ系は、従来、励起フィルタ、ダイクロイックスプリッタおよびブロックフィルタの相互調整による組み合わせから形成されている。ダイクロイックスプリッタは、励起フィルタが通過させた励起放射を反射し、プレパラートへ入射させる。なお、ダイクロイックスプリッタは、プレパラートから放出された蛍光に対して透過性を有する。ブロックフィルタは、プレパラートで散乱して対物レンズへ入射する励起光を阻止する。ただし、当該ブロックフィルタは、対象物から放出された特異的な蛍光放射に対して高い透過性を有する。
種々の蛍光フィルタ系は、通常、例えばシフタまたはカルーセルとして構成された交換装置上に設けられている。この場合、操作は手動でかつ/またはモータ駆動によって行われる。
独国特許出願公開第102007007797号明細書(DE102007007797A1)は、蛍光落射照明装置を含む蛍光顕微鏡に関する。当該照明装置は、複数の発光ダイオードおよび配向される光束を形成するためにこれに前置されたコレクタレンズを含み、ここで、対応する複数の光束はダイクロイックスプリッタにより共通の照明光路へ統合され、さらにマルチバンド蛍光フィルタ系のマルチバンド励起フィルタに入射する。マルチバンド蛍光フィルタ系は、マルチバンドビームスプリッタとマルチバンドブロックフィルタとを含む。マルチバンド励起フィルタは各発光ダイオードの波長領域に対して透過性を有し、マルチバンドブロックフィルタは同じ波長領域に対して殆ど不透過である一方、対象物から放出された蛍光放射のうち相応の放出帯域を透過させる。発光ダイオードの駆動制御は、各励起波長を迅速に切り換えるために、共通の論理制御回路を介して行われる。対象物の明視野透過観察は、当該文献に説明されている蛍光顕微鏡では設けられていない。
蛍光落射顕微鏡検査のほか、明視野透過顕微鏡検査による対象物構造の検査または観察もしばしば所望される。蛍光結像と明視野結像との切り換えのために蛍光フィルタ交換装置が利用されるが、これは構造が複雑であり、製造にコストがかかるうえ、蛍光結像と明視野結像との切り換えが緩慢である。
本発明の課題は、コンパクトな構造で、ユーザが簡単に利用可能であり、かつ蛍光結像と明視野結像とを簡単に切り換えることができる蛍光顕微鏡を含む、対象物の蛍光顕微鏡検査のための装置を提供することである。
この課題は、本発明にしたがい、請求項1記載の蛍光顕微鏡および請求項8記載の蛍光顕微鏡を使用して対象物の明視野像を形成する方法によって解決される。有利な構成は、各従属請求項および以下の説明から得られる。
本発明の蛍光顕微鏡は、対象物の透過照明のための明視野透過照明光路を形成する明視野透過照明ユニットを含む。相応に、対象物を支持する顕微鏡台が対象物の透過照明を可能にするように構成される。蛍光顕微鏡のマルチバンド蛍光フィルタ系は、光路内に固定にまたは光学的に有効となるように配置され、また、対象物の明視野像が撮像される際にも、対象物から出る明視野透過光路に留められる。マルチバンド蛍光フィルタ系のマルチバンドブロックフィルタの透過を経て蛍光顕微鏡のディジタルカメラが受容した明視野透過光路から明視野像を形成するために、ディジタルカメラは、明視野像の形成前に行われるホワイトバランス機能を有する。
本発明にしたがって構成される蛍光顕微鏡により、対象物の明視野結像と蛍光結像とを往復切り換えすることができ、ここで、この切り換えには、蛍光落射照明ユニットおよび明視野透過照明ユニットの相応の駆動しか必要ない。蛍光顕微鏡のマルチバンド蛍光フィルタ系は、こうした切り換えの際には各光路内に定置に留められるので、固定に構成できる。時間遅延切り換えしか行えない複雑な蛍光フィルタ交換装置は、本発明によれば省略可能である。
対象物から出る明視野透過光路は、蛍光顕微鏡の対物レンズを介し、マルチバンドビームスプリッタとマルチバンドブロックフィルタとが所定の波長領域を透過させるマルチバンド蛍光フィルタ系へ達する。当該波長領域は、対象物の蛍光像の形成のためにディジタルカメラが受容する放出帯域に相当する。明視野透過照明ユニットの光源として好ましくは白色LEDが使用される。光源または白色LEDの直接前方にはシャッタを設けることができる。白色LEDが小さな寸法を有するので、シャッタも小さく構成することができ、これにより迅速に運動可能である。当該シャッタのタスクは、白色LEDの変換層の蛍光を蛍光結像において抑圧することである。当該光源の広帯域の放出スペクトルは、マルチバンドブロックフィルタが透過させる上述した放出帯域を含む。したがって、対象物の明視野像を形成する場合、さらなる措置を講じなければ色再現に偏差が発生してしまう。これはディジタルカメラのホワイトバランス部において補償可能である。ホワイトバランスのためには、好ましくは吸光のない試料領域を利用可能である。これは、対象物を光路から取り除くかまたは対象物支持体上の透明領域を探索することにより実行可能である。マルチバンドフィルタ系の固定の構成と白色LEDの一定の色温度とにより、ホワイトバランスデータはもちろん記憶することもできるし、またはメーカキャリブレーションとして供給することもできる。こうして、基本的にはホワイトバランスを1回行い、ホワイトバランスデータを記憶できる。続いてさらには、記憶されたデータのみを撮像された像に適用すればよい。よって、明視野透過光路への切り換えのたびに新たなホワイトバランスを行うことは必ずしも求められない。
基本的には、マルチバンドブロックフィルタが透過させる放出帯域のうち明視野像の形成に用いられる量が増えるほど、明視野像の品質が向上する。特に有利には、少なくとも3つの放出帯域がマルチバンド蛍光フィルタ系のマルチバンドブロックフィルタ(ひいてはマルチバンドビームスプリッタ)を透過する。
蛍光像を形成するために、有利には、蛍光性の染色剤の広汎な選択を利用できるよう、マルチバンド蛍光フィルタ系が適切に選択される。電子的に切り換え可能な波長制限式の固体光源を利用することにより、種々の励起帯域とこれに対応する種々の放出帯域とを迅速に切り換えることができる。複数の励起帯域を同時に利用することもできる。また、シャープに定められた波長領域を有する固体光源により、励起フィルタの機械的切り換えを省略することもできる。固体光源として、第一義的には、発光ダイオード(LED)または半導体レーザーが扱われる。
本発明の蛍光顕微鏡は、上述したように、個々の蛍光チャネルの結像部の機械的交換を省略できるので、切り換え時間は蛍光落射照明ユニットの駆動時の電子的過程による制限しか受けない。透過の各放出帯域に相当する蛍光チャネルに偶発するクロストークは、吸収フィルタを付加的に利用することにより抑制できる。こうした吸収フィルタは、透過の放出帯域を放出最大値の両サイドに定義された状態で分離するので、蛍光チャネルのクロストークを防止することができる。この場合、有利には、吸収フィルタを機械的に運動する吸収フィルタホイールの一部として構成できる。さらに有利には、吸収フィルタは対象物の中間像の近傍にかつ/またはディジタルカメラの直接前方に配置される。ディジタルカメラはフィルタのスイッチオンのためのアダプタを有することも多く、ここで上述した吸収フィルタを使用することもできる。一般に、こうした吸収フィルタはビーム径の小さい位置に配置すべきである。
これに代えて、蛍光チャネルのクロストークを、撮像されたディジタル像に基づく線形の脱混合アルゴリズムによって回避することもできる。当該方法は「リニアアンミキシング」とも称され、従来技術において一般に公知である。
本発明の蛍光顕微鏡の蛍光落射照明ユニットにおける固体光源の電子回路手段に関しては、既に言及した本出願人による独国特許出願公開第102007007797号明細書(DE102007007797A1)を示しておく。
明視野結像と蛍光結像とを切り換えるために、相応の制御信号によってそれぞれの照明ユニットの蛍光落射照明または明視野透過照明が作動されるよう、一方で蛍光落射照明ユニットに、他方で明視野透過照明ユニットに電子的に接続された制御ユニットを使用すると好都合である。付加的に、制御ユニットは、対象物の明視野像の形成前にホワイトバランスを行うべく、明視野透過照明への切り換え時または明視野透過照明の作動時にディジタルカメラのホワイトバランス機能が作動されるよう、ディジタルカメラに電子的に接続される。
こうして、本発明によれば、上述した照明形式の切り換えにおいて機械的な交換装置を完全に省略できる。これにより、コストおよび構成要素を節約でき、照明形式の切り換えに要する時間が最小化される。
本発明はさらに、蛍光顕微鏡、ここでは特に上述したような本発明の蛍光顕微鏡を用いて、対象物の明視野像を形成する方法に関する。使用される蛍光顕微鏡は、対象物の透過照明のための明視野透過照明光路を形成する明視野透過照明ユニットを含む。明視野像を形成するために、蛍光顕微鏡のマルチバンド蛍光フィルタ系は、対象物から出る明視野透過光路に留められ、これにより、この光路は、まず蛍光顕微鏡の対物レンズを通過し、続いてマルチバンド蛍光フィルタ系を通過する。蛍光顕微鏡のディジタルカメラにより、このカメラが対象物の明視野像を形成する前にまずホワイトバランスが行われる。このために、マルチバンド蛍光フィルタ系が透過させた明視野透過光路は、蛍光顕微鏡のディジタルカメラによって受容および処理される。ここでは、蛍光顕微鏡のチューブレンズにより、通常、カメラの撮像アレイへの相応のフォーカシングが制御される。
本発明の方法の詳細および利点ならびに別の構成については、本発明の蛍光顕微鏡の説明を参照されたい。また同様に、本発明の蛍光顕微鏡の詳細および利点ならびに別の構成についても本発明の方法の説明を適用することができる。
本発明の別の利点および構成は、以下の説明と添付の図とから得られる。
ここで言及し、以下でさらに説明する各特徴は、本発明の範囲を離れることなしに、提示した各組み合わせにおいてのみならず、別の組み合わせにおいてもまたは個々にも、適用可能であることを理解されたい。
本発明を実施形態に即して図に概略的に示し、以下に図を参照しながら説明する。
全体で参照番号100を付された、本発明の蛍光顕微鏡を示す図である。
図1の当該蛍光顕微鏡100は、通常、蛍光落射照明光路201を形成する蛍光落射照明ユニット101を有する。当該照明ユニット101は、ここではきわめて概略的に示されているのみである。実際には、照明ユニット101は1つもしくは複数の固体光源、例えばLEDを含み、ここで、複数の光源が設けられている場合、それ自体公知の駆動部によってこれらの光源を往復切り換え可能であるか、または複数の光源を同時に駆動可能である。これについては、既に言及した独国特許出願公開第102007007797号明細書(DE102007007797A1)をもう一度明示しておく。作動される固体光源にしたがって、蛍光落射照明光路201の形態の励起光がマルチバンド蛍光フィルタ系105に達する。ここにはまずマルチバンド励起フィルタを設けることができるが、このマルチバンド励起フィルタは、充分な強さで制限された放出スペクトルを有する固体光源が使用される場合には省略可能である。ついで、蛍光落射照明光路201は、照明光路201を偏向させるマルチバンドビームスプリッタ109に達し、蛍光顕微鏡100の対物レンズ104内へ入射する。照明光路201は、対物レンズ104を通って対象物103の平面へフォーカシングされる。
対象物103で形成された蛍光放出放射は、蛍光放出光路202の形態で、対物レンズ104を通ってマルチバンド蛍光フィルタ系105へ戻る。放射はそこでマルチバンドビームスプリッタ109とマルチバンドブロックフィルタ110とを通過する。このように透過される放出帯域が、続いて対象物103の蛍光像を形成するために用いられる。このために、蛍光放出光路202は、蛍光顕微鏡100のチューブレンズ106および(ここでは詳細には図示されていない付加的な)カメラレンズを介して、蛍光顕微鏡100のディジタルカメラ107の感光性の撮像アレイにフォーカシングされる。入射光の受容および処理により、それ自体公知の方式で、対象物103の蛍光像が形成される。
図1に示されている実施形態ではさらに、蛍光顕微鏡100に、対象物103の透過照明のための明視野透過照明ユニット102が設けられている。このために、対象物103を支持する顕微鏡台は、透過照明に対応するように構成されている。当該照明ユニット102が形成した明視野透過照明光路204は、対象物103を透過照明する。なお、明視野透過照明ユニット102はきわめて概略的にしか示していない。光源として、ここでは例えば白色LEDを使用することができる。対象物103から出る明視野透過光路203は、蛍光顕微鏡100の対物レンズ104と固定に構成されたマルチバンド蛍光フィルタ系とを通過する。したがって、明視野透過照明ユニットもそもそも当該放出帯域を放射する場合、明視野像の形成には、マルチバンド蛍光フィルタ系105の透過の放出帯域が用いられる。チューブレンズ106および場合により用いられるカメラレンズを介して、ディジタルカメラ107が明視野透過光路を受容および処理可能であり、これにより対象物103の明視野像が形成される。上述した放出帯域の制限に基づいて、色再現での偏差を補償するため、明視野像を形成する前にディジタルカメラ107のホワイトバランスが行われる。
このように、蛍光顕微鏡によって、対象物103の蛍光像のほか明視野像も形成可能である。このことは他のケースでも望ましい。特に、蛍光結像と明視野結像との切り換えを、機械的な交換装置なしに純粋に電子的な方式で行うことができる。このために、蛍光落射照明ユニット101と明視野透過照明ユニット102とに作用の点で接続された制御ユニット300、すなわち各照明方式を作動すべく各照明ユニットを電子的に駆動制御できるように接続された制御ユニット300を設けると好都合である。明視野透過照明ユニット102が作動される際に、並行してディジタルカメラ107が制御ユニット300によって駆動される。ここでは、カメラ107が続いて対象物103の明視野像を形成する前に、相応の電子信号によってまずカメラ107のホワイトバランス機能が作動される。
選択的な手段として、蛍光放出光路202に吸収フィルタ108を設けることができ、ここでは特に、この吸収フィルタ108は、複数の吸収フィルタを含む吸収フィルタホイールであってよい。当該吸収フィルタホイールは、透過の放出帯域を1つの吸収フィルタによって定義された状態で両サイドへ分離する形式での、蛍光チャネルの完全な分離に用いられる。こうした吸収フィルタ108または吸収フィルタホイールは、対象物103の明視野像の形成前に光路から除去されなければならない。したがって、蛍光チャネルに生じうるクロストークを電子方式またはソフトウェアベースの方式で防止することも好都合でありうる。このために、撮像されたディジタル像のための線形の脱混合アルゴリズムが使用される。
100 蛍光顕微鏡
101 蛍光落射照明ユニット
102 明視野透過照明ユニット
103 対象物
104 対物レンズ
105 マルチバンド蛍光フィルタ系
106 チューブレンズ
107 カメラ
108 吸収フィルタ
109 マルチバンドビームスプリッタ
110 マルチバンドブロックフィルタ
201 蛍光落射照明光路
202 蛍光放出光路
203 明視野透過光路
204 明視野透過照明光路
300 制御ユニット

Claims (11)

  1. 蛍光落射照明光路(201)を形成する蛍光落射照明ユニット(101)と、
    前記蛍光落射照明光路(201)を蛍光顕微鏡(100)の対物レンズ(104)内および検査すべき対象物(103)へ偏向するマルチバンドビームスプリッタ(109)を含むとともに、前記対象物(103)から出る蛍光放出光路(202)の少なくとも一部を透過させるマルチバンドブロックフィルタ(110)を含む、マルチバンド蛍光フィルタ系(105)と、
    受容した前記蛍光放出光路(202)から前記対象物(103)の蛍光像を形成するディジタルカメラ(107)と、
    を含む、蛍光顕微鏡(100)において、
    前記蛍光顕微鏡(100)は、前記対象物(103)の透過照明のための明視野透過照明光路(204)を形成する明視野透過照明ユニット(102)を含み、
    前記マルチバンド蛍光フィルタ系(105)は、前記対象物(103)の明視野像の撮像時に前記対象物(103)から出る明視野透過光路(203)に留まるように固定に配置されており、
    前記ディジタルカメラ(107)は、前記マルチバンド蛍光フィルタ系(105)の前記マルチバンドブロックフィルタ(110)の透過を経て受容した前記明視野透過光路(203)から明視野像を形成するために、前記明視野像の形成前に行われるホワイトバランス機能を有する、
    ことを特徴とする蛍光顕微鏡(100)。
  2. 前記マルチバンド蛍光フィルタ系(105)の前記マルチバンドブロックフィルタ(110)は、少なくとも3つの放出帯域を透過させる、
    請求項1記載の蛍光顕微鏡(100)。
  3. 前記マルチバンドブロックフィルタ(110)が透過させた放射を付加的にフィルタリングする吸収フィルタ(108)が設けられている、
    請求項1または2記載の蛍光顕微鏡(100)。
  4. 前記吸収フィルタ(108)は、吸収フィルタホイールの一部として構成されている、
    請求項3記載の蛍光顕微鏡(100)。
  5. 前記吸収フィルタ(108)は、前記対象物(103)の中間像の近傍にかつ/または前記ディジタルカメラ(107)の直接前方に配置されている、
    請求項3または4記載の蛍光顕微鏡(100)。
  6. 前記蛍光落射照明ユニット(101)は、少なくとも1つの固体光源を含む、
    請求項1から5までのいずれか1項記載の蛍光顕微鏡(100)。
  7. 前記マルチバンド蛍光フィルタ系(105)は、励起フィルタを含まない、
    請求項6記載の蛍光顕微鏡(100)。
  8. 前記蛍光顕微鏡(100)は、相応の制御信号に依存して蛍光落射照明と明視野透過照明との切り換えが行われるよう、前記蛍光落射照明ユニット(101)と前記明視野透過照明ユニット(102)とに電子的に接続された制御ユニット(300)を含み、
    前記制御ユニット(300)は、明視野透過照明への切り換えの際に相応の制御信号によって前記ディジタルカメラ(107)内でホワイトバランス機能が作動されるよう、前記ディジタルカメラ(107)に電子的に接続されている、
    請求項1から7までのいずれか1項記載の蛍光顕微鏡(100)。
  9. 対象物(103)の透過照明のための明視野透過照明光路(204)を形成する明視野透過照明ユニット(102)を含む蛍光顕微鏡(100)を用いて、前記対象物(103)の明視野像を形成する方法であって、
    明視野像を形成するために、前記蛍光顕微鏡(100)のマルチバンド蛍光フィルタ系(105)を、前記対象物(103)から出る明視野透過光路(203)に留め、
    前記蛍光顕微鏡(100)のディジタルカメラ(107)により、前記対象物の明視野像の形成前にまずホワイトバランスを行う、
    方法。
  10. 前記蛍光顕微鏡(100)を用いて前記対象物(103)の蛍光像を形成するために、蛍光落射照明ユニット(101)により蛍光落射照明光路(201)を形成し、前記蛍光落射照明光路(201)を、前記マルチバンド蛍光フィルタ系(105)のマルチバンドビームスプリッタ(109)によって前記蛍光顕微鏡(100)の対物レンズ(104)内および結像すべき対象物(103)へ偏向し、
    前記マルチバンド蛍光フィルタ系(105)のマルチバンドブロックフィルタ(110)により前記対象物(103)から出る蛍光放出光路(202)の少なくとも一部を透過させ、前記ディジタルカメラ(107)により受容して、蛍光像を形成する、
    請求項9記載の方法。
  11. 前記対象物(103)の明視野像の形成と前記対象物(103)の蛍光像の形成とを、前記明視野透過照明ユニット(102)および前記蛍光落射照明ユニット(101)の電子的な駆動制御によって前記各ユニットを切り換えることで切り換え、
    前記明視野透過照明ユニット(102)への切り換えの際、前記明視野像の形成前にホワイトバランスが行われるよう、前記ディジタルカメラ(107)を電子的に駆動制御する、
    請求項10記載の方法。
JP2018522769A 2015-11-05 2016-10-28 透過顕微鏡検査および蛍光顕微鏡検査のための顕微鏡 Pending JP2018536191A (ja)

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