JP4987020B2 - 制御基板ボックス - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の各種遊技機に搭載されたROMを交換する等の不正行為のために基板保護ケースが開放された形跡を確実に残して不正行為を発見可能とし、効果的に予防することができる制御基板ボックスに関する。
パチンコ遊技機、スロットマシン等の各種遊技機に搭載されるROMを不正に取り換えることにより、遊技内容を遊技者に都合よく進行させて出球を獲得する不正行為が所謂ゴト師によって行われ、その手法は巧妙化している。
ROMの不正な取り換えは、工場から出荷された遊技機が遊技場に設置される以前の段階、或いは設置後に行われる可能性が高い。
このような不正行為に対する対策として特許文献1には、制御基板上のROMを包囲するケース体とカバー体とを分離不能な結合手段によって結合することにより、結合手段を破壊した場合にはその痕跡が必ず残るようにした技術が提案されている。
しかし、不正行為者の手口が日々巧妙化することにより、結合手段を破壊してROMを交換した後で、形跡が残らないように新たな結合手段を組み付ける可能性がある。
特許文献2にも不正防止のための装置構成が開示されているが、特許文献1の場合と同様の欠点を有している。
このような不具合に対処すべく、封印シールを用いて基板保護ケースを封印することが行われているが、カッタを用いて封印シールを切断してから基板保護ケースを開放し、ROMを交換して基板保護ケースを閉止してから封印シールの切断面を修復すると、目視によって切断箇所の有無を判別できなくなるケースが多々あった。そのような不具合に対処するため、RFIDを組み込んだ封印シールが用いられるようになっている。
即ち、特許文献3には、識別情報を記憶したRFID(非接触型記憶媒体)を組み込んだ封印シールを基板保護ケースを構成するケース本体とケース蓋とに跨って接着することにより、基板保護ケースが不正に開放された場合にRFIDが破断、断線して識別情報の読取りが不可能となるようにした技術が開示されている。これによれば、読み取り装置を用いてRFIDに記憶された識別情報を読取ることができない場合に、不正に基板保護ケースが開放されたことを知ることができる。
特許文献4、5にも、ICタグやテープ型のインレットを用いた同様の不正発見のための技術が開示されている。
図13及び図14は従来の基板保護ケースの構成を示す斜視図、及び分解斜視図である。内部に制御基板120を収容した基板保護ケース100は、ケース本体101とケース蓋102とを接合させた構成を備えている。基板保護ケース100の一端部に位置するケース本体とケース蓋との突き合わせ部103には封印シール110が両者に跨って接着されている。また、突き合わせ部103とは反対側の端部にはカシメピンによる締結部130が設けられており、封印シール110と締結部130による不正行為の防止対策が採られている。
封印シール110は一面に接着層を有した紙等の破断し易い材質から成る接着シート111と、接着シートに固定されたRFID(例えば、ICタグ)112と、を備えている。RFID112は、電力生成回路、変復調回路、記憶回路、制御回路を含むチップ113と、チップから反対方向に延びる二本の導体パターン114と、各導体パターン114の先端に接続されたアンテナ部115と、を有している。図示しない読み取り装置からRFID112に向けて読み取り用の電磁波を照射すると、チップ内の電力生成回路が電磁誘導作用により起電力を生成し、この起電力により作動する制御回路によって記憶回路内に記憶された識別情報を読み出してアンテナから読み取り装置へ送信することにより識別情報を読取ることができる。
RFID112を構成する導体パターン114は接着シート111の対角線方向へ延びており、導体パターン114が突き合わせ部103と交差するように封印シールを接着しておくことにより、基板保護ケースが不正に開放された場合に導体パターンの一部が断線して記憶情報の読み出しを不可能とすることができる。
しかし、本出願人による実験によれば、基板保護ケースを開放する際に封印シール110が破れることによってRFID112を構成する導体パターンが一箇所だけ破断したとしても、基板保護ケースを再閉止する際に封印シールの状態を修復して破断部間の導通を回復させることが可能であった。
特に、直線的に延びる突き合わせ部103に沿ってカッタによって封印シール110を切断する過程で導体パターンを一箇所切断した程度の破断状態では、後の修復作業によって導体パターンを再導通させることが比較的容易となる。
特開2006−130352公報 特開2007−160004公報 特開2000−334154公報 特許第4129985号 特開2008−36228公報
以上のように、ROMを搭載した制御基板を収容する基板保護ケース(制御基板ボックス)が不正に開放された形跡が残るようにするために、RFIDを組み込んだ封印シールによって基板保護ケースを封印する方法を採用した場合には、基板保護ケースの開放によって封印シール及びRFIDを一旦破断、断線させたとしても基板保護ケースの再閉止時に封印シールを修復してRFIDによる通信機能を回復させることが可能であった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、RFIDを組み込んだ封印シールによって封印された基板保護ケース(制御基板ボックス)が不正に開放されたことによって封印シールに含まれるRFIDが破断、断線した場合に、封印シールを修復しようとしてもRFIDの通信機能の回復を困難化することができる制御基板ボックスを提供することを一つの目的としている。
また、RFIDを組み込まない封印シールを用いた場合においても、基板保護ケースを開放した場合には目視による破断部の確認が可能となり、しかも修復が困難となる程度に破断させることができる制御基板ボックスを提供することを他の目的としている。
更に本発明においては、基板保護ケースを開放する時点で封印シールが破断するように構成した場合の不具合である封印シールに対する加工(カッタによる切断)を不可能にして、再生不能な程度に封印シールを破断させることを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る制御基板ボックスは、制御基板と、前記制御基板を内部に収容する開閉自在な2つのケース片を有した基板ケースと、前記基板ケース外面に設けられた第1接着面、及び該第1接着面と直交する第2接着面と、前記第1接着面、及び前記第2接着面の内側に設けられた収容空間と、前記第1接着面に設けられ、前記収容空間と連通する第1開口部と、前記第2接着面に設けられ、前記収容空間と連通する第2開口部と、前記収容空間に収容される切断部材と、前記第1接着面、及び前記第2接着面上に接着することで、前記2つのケース片にわたって接着されたシールと、前記シールを包囲した状態で前記基板ケースに装着可能であり、前記2つのケース片が開放されることを規制する包囲部材と、を備えた制御基板ボックスであって、前記シールは、接着シートと、ICチップと、該ICチップから延びる導体パターンと、を有し、前記接着シートは、前記第1開口部の全部または一部を覆っている前記第1接着面に接着される第1シール接着部と、前記第2開口部の一部を覆っている前記第2接着面に接着される第2シール接着部と、を有し、前記切断部材は、前記基板ケースに装着された前記包囲部材と係合する係止部と、前記収容空間から前記第1開口部に向けて移動可能な第1の破断片と、前記シールにより覆われていない前記第2開口部から突出する第2の破断片と、を備えており、前記包囲部材が前記基板ケースから離脱されるに伴って前記包囲部材と係合する前記切断部材が外側に移動し、前記第1の破断片が前記第1開口部を貫通することにより前記第1開口部を覆っている前記シールの第1シール接着部を全長に渡って切断すると共に、前記第2の破断片が前記第2開口部に沿って外側に移動することにより前記第2開口部を覆っていた前記シールの第2シール接着部を切断するように構成されていることを特徴とする。
このように制御基板ボックスを不正に開放するためには、包囲部材を離脱させる必要があり、直ちに不正行為を実施することが困難となる。
シールは、ケース片本体、又は蓋体の一方にのみ接着しても良いし、両者に跨って接着させてもよい。
一方のケース片と、一方のケース片との間で制御基板を収容し且つ該一方のケース片に対して開閉可能に構成された他方のケース片と、を有した基板保護ケースにおいて、少なくとも一方のケース片の端縁(封印シール接着部)に封印シールを接着した場合に、封印シールを包囲するようにキャップを封印シール接着部に装着する。更に、予め封印シール接着部に独立した部品としての切断部材を組付け可能に構成した。更に、キャップを封印シール接着部に装着した際に、キャップと切断部材が一体化(分離可能)するように構成したため、キャップを取り外そうとすると、切断部材も同時に離脱し、その離脱過程で封印シールを破断することとなる。
このように基板保護ケースを不正に開放するためにキャップを離脱させると、封印シールを破断させることができる。このため、封印シール接着部に接着した封印シールが著しく破損されることとなり、復旧不能となり、且つ目視によって封印シールの破損の有無を知ることができる。
封印シールは、一方のケース片にのみ接着しても良いし、両ケース片に跨って接着させてもよい。
断部材に設けた破断片は、2つの突出片に設けたガイドスリット(第2開口部)を貫通して他方の突出片の外側面に突出し、包囲部材の離脱時には当該外側面に接着された封印シールを破断させることができる。
印シール接着部が単一の突出片から構成されている場合であっても、切断部材、包囲部材から成る封印シールの封印・破断構造を実現できる
以上のように本発明によれば、基板保護ケース(制御基板ボックス)を不正に開放するためにシールを覆うキャップ(包囲部材)を取り外した場合に、少なくとも何れか一方のケース片の外面に接着されたシールがキャップと共に離脱する切断部材によって確実に破断されるように構成した。即ち、基板保護ケースに接着されたシールをキャップによって包囲するように構成する一方で、キャップ離脱時に、シールの外観(RFIDを備えた封印シールの場合には及び封印シール上のRFID)を著しく破損せねばならないように構成したので、目視によってシールの破損の有無を知ることができるばかりでなく、読み取り装置からRFIDに対して読み取り用の電磁波を照射した際のRFIDからの応答信号がないことによってもシールが破損されていることを的確に知ることができる。
仮に、キャップによってシールを隠蔽しない場合には、遊技機の背面に配置された基板保護ケースに対して不正行為をしようとする者は露出状態にあるシールをカッタによって再生可能なように切断して基板保護ケースを開封、開放することが可能となる。これに対して本発明においては、キャップを離脱させた時点で破断力を高めた切断部材によってシールが破断することとなるので、不正行為者の都合のよい再生可能な程度にシールの破断状態を留めることができなくなる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)は本発明の封印構造を備えた基板保護ケース(制御基板ボックス)の外観構成を示す斜視図であり、(b)はその正面図、(c)はその左側面図であり、図2は本発明の封印構造を備えた基板保護ケースの分解斜視図であり、図3(a)(b)及び(c)は基板保護ケースの他の分解斜視図、突き合わせ部(封印シール接着部)の構成を示す要部底面図、及び突き合わせ部の側面図であり、図4(a)(b)及び(c)は基板保護ケースの突き合わせ部(キャップ装着部)にキャップを装着する手順を示す要部構成図、及びカシメ締結部の拡大図であり、図5(a)乃至(f)は切断部材の正面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図、及び背面図であり、図6(a)乃至(d)は突き合わせ部に対して切断部材、封印シール、キャップを組み付ける手順を上ケース片の突出片を中心として示す模式図であり、(e)は突出片の端面図であり、図7(a)及び(b)は封印シールの構成例を示す説明図である。
基板保護ケース(制御基板ボックス)1は、ROMを始めとした電子部品を搭載した図示しない制御基板(プリント基板)を内部に収容した状態でパチンコ遊技機等の遊技機の背面に台座80(図2)を介して組み付けられる。
基板保護ケース1は、ROMを搭載した制御基板(プリント基板)を間に挟んだ状態で内部に収容する透明な樹脂製の2つのケース片(下ケース片(基板ケース)10、上ケース片(基板ケース)20)と、両ケース片10、20の端縁間に挟まれて保持される封印シール切断用切断部材(以下、切断部材、という)30と、後述する封印シール(シール)50を接着した基板保護ケースの突き合わせ部Aに対して着脱自在に装着されるキャップ(包囲部材)40と、を備えている。
なお、後述するように切断部材30の取付け位置は、両ケース片の端縁間に限らず、何れか一方のケース片の外側面であっても良い。
本例では、下ケース片(基板ケース)10は制御基板を間に挟んで上ケース片(基板ケース)20に対してカシメ部材3aにより固定される。
基板保護ケース1の端縁に沿った適所には、カシメ部材3a(カシメピン28、カシメ板62、66)を用いたカシメ締結部3(27、60)が配置され、カシメ締結部に設けた締結穴内にカシメ部材を打ち込むことにより両ケース片10、20は閉止状態でロックされる。締結穴に打ち込まれたカシメ部材を除去することによって両ケース片10、20は開閉、着脱可能な状態となる。
なお、台座80は、遊技機本体の背面側に設けた遊技機側保持部に対して基板保護ケース1を取り付けるための連結手段であり、下ケース片10に設けたフック部11を台座80に設けた軸部81に係合させることにより、基板保護ケース1は軸部81を中心として上下方向へ回動する。即ち、基板保護ケース1の下ケース片10がこの台座80により保持されるため、基板保護ケース1は遊技機側の軸部81を中心として上下方向へ回動する。
制御基板を収容した基板保護ケース1は、下ケース片10を台座80を介してパチンコ遊技機等の遊技盤の背面に添設させた状態で組み付けられるため、遊技盤の背面側から上ケース片20を通して内部の制御基板面に搭載された電子部品を視認することができる。また、台座80の上部に位置する軸部81を中心として基板保護ケース1を上方に回動させることにより、透明な下ケース片10の底面から基板保護ケース内部を確認することができる。
上記の如き構成を備えた基板保護ケース1を封印する手段として、封印シール50が使用される。封印シール50としては単なるシート状の接着シール(シール)であってもよいが、本例ではRFIDを組み込んだ封印シール50を一例として説明する。
即ち、基板保護ケース1が図1のように閉止状態にある時に、下ケース片10と上ケース片の端縁間(突き合わせ部A=封印シール接着部)に跨るように封印シール50を接着することにより、封印シール50を破損せずには両ケース片を開放できないように構成されている。即ち、下ケース片10と上ケース片20の長手方向一端縁には夫々突出片12、22が設けられており、両突出片12、22は、突き合わせ部Aを構成している。即ち、両突出片12、22は、下ケース片10と上ケース片20の長手方向一端縁の同一位置に設けられることにより、両ケース片を閉止した時に両突出片12、22が整合状態となって突き合わせ部(封印シール接着部)Aを形成する。
なお、本例では、両ケース片10、20は、図1中の(ロ)で示した逆方向(制御基板面と平行な面方向)にスライドすることにより、開閉される。
本例では、封印シール接着部(シール接着部)Aを両突出片12、22から構成し、切断部材30は両突出片の間に挟まれた状態で支持されているが、後述するように何れか一方の突出片の外側面に切断部材30を支持(仮係止)する構成としてもよいし、封印シール接着部Aを一方の突出片のみから構成し、この一つの突出片の一面によって切断部材を支持してもよい。
つまり、切断部材30は、封印シール接着部において少なくとも何れか一方のケース片(突出片)によって保持される構成であればよい。
略板状の切断部材30は、閉止状態にある2つのケース片10、20の突出片12、22(端縁間)によって挟まれて配置される。
封印シール接着部Aの先端面(両突出片12、22の各先端面)は第1接着面A1を構成し、第1接着面A1と直交する突出片12、22の各外面は第2接着面A2を構成する。
第1接着面A1と第2接着面A2の内側には切断部材30を収容する収容空間Sが設けられている。
また、第1接着面A1には収容空間Sと連通する第1開口部O1が形成され、第2接着面A2には収容空間Sと連通する第2開口部O2(ガイドスリット24)が形成されている。
封印シール(シール)50は、第1開口部O1の全部または一部を覆って第1接着面A1に接着される第1シール接着部50Aと、第2開口部O2の一部を覆って第2接着面A2に接着される第2シール接着部50Bと、を有する。
キャップ40は、突き合わせ部Aの外面に封印シール50を接着した状態で封印シールを包囲(隠蔽)するように突き合わせ部の外面に対して着脱自在に装着される。キャップ40は、封印シール50を含む両突出片(突き合わせ部A)の外面を包囲するキャップ本体41と、突き合わせ部Aに装着された時に突出片12、22間に挟まれた状態にある切断部材30(被係止部36)と弾性的に係合する係止部42を備え、キャップを突き合わせ部から離脱させる際に切断部材を一体的に離脱させることにより、封印シールを破断しつつ離脱させる。
なお、図示した実施形態では、キャップ40は、封印シールを含む突出片12、22全体を包囲している例を示したが、キャップは封印シールの少なくとも一部を包囲するように突き合わせ部(封印シール接着部=キャップ装着部)Aの少なくとも一部に装着される構成であればよい。このことは、以下の全ての実施形態についても同様に当てはまる。
切断部材30は、キャップ40を突き合わせ部Aから離脱させる方向(イ)の先端縁に設けた刃部(第1の破断片)31と、離脱させる方向(イ)と交差(直交)する方向へ突出する破断片(第2の破断片)33と、を備えている。本例では、破断片33は突出片22の面と略直交する方向へ延びているが、当該面と傾斜した方向であってもよい。
本発明では、切断部材30を各ケース片と別部材とすることにより、その刃部31等の切断手段の形状を独自に、且つ任意に成形、加工することが可能となり、封印シールを著しく破断させる構成が可能となる。
図6(a)乃至(d)は突き合わせ部Aに対して切断部材30、封印シール、キャップを組み付ける手順を上ケース片の突出片を中心として示す説明図(内側面図)であり、(e)は突出片の端面図である。
切断部材30は、本実施形態では上ケース片の突出片22の内側面に対して仮係止されるように構成されている。突出片22の内側面(切断部材支持部)には係止部(仮係止部)23が一対突設されており、これらの係止部23が図6(a)の矢印方向へ装着される切断部材30の後端縁に設けた2つの凹所(仮係止部)32の内側縁部に係合してこれを押さえるように構成されている。また、切断部材の表面側には破断片33が突設されており、切断部材を突出片22の内側面に矢印方向から装着する際にこの破断片33の通過を許容するガイドスリット24が突出片22に形成されている。従って、切断部材30を図6(a)に示すように矢印方向へ移動させて突出片22の内側面に着座させる際には、切断部材の表面を突出片22の内側面に沿ってスライドさせつつ装着することができる。この際、破断片33がガイドスリット24内に嵌合しつつ移動するため、装着に際しての障害となることがない。また、突出片22の後端縁寄りの内側面に突条としての係止部25(仮係止部)を設けると共に、切断部材30の表面の対応する部位に溝状の凹所34を設け、両者を弾性的に嵌合させることにより、切断部材30を仮係止させることができる。このため、遊技機の製造ラインにおいて、上ケース片を上下逆転させたとしても切断部材が落下、位置ずれすることはない。切断部材30の後端縁から起立させた後壁35は手作業によって突出片22の内側面に切断部材30を装着する際の手掛かりとなる部位であり、指で切断部材を突出片22の内側面に押し込む際に利用される。
上記実施形態では、破断片33を切断部材30の一面からのみ突出させた例を示したが、切断部材30の両面に破断部を設けると共に、両方の突出片12、22に夫々ガイドスリットを設けて、キャップと共に切断部材が封印シール接着部Aから離脱する際に両突出片12、22の外面に接着されている封印シールを同時に破断させるように構成しても良い。
なお、本実施形態では上ケース片側の突出片22に切断部材支持部を設けた構成例を示したが、下ケース側の突出片12の内側面に切断部支持部を設けることも可能である。
更に、切断部材30は、長手方向(装着方向と直交する方向)両端縁に弾性変形可能な爪状の被係止部36を備えている。被係止部36は、切断部材30を両突出片12、22によりサンドイッチ状に挟んだ時に(図3(b)(c)を参照)、両突出片間の隙間から外側に露出した状態にある。このため、キャップを突き合わせ部に装着した際にキャップと切断部材との係合が可能となる。切断部材の先端縁も両突出片の隙間から露出した状態にあるため、キャップと共に切断部材が突き合わせ部から離脱する際にスムーズな離脱と、封印シールの破断が可能となる。
このようにして突出片22に対して切断部材30を装着した後で、上ケース片20に対して下ケース片10を装着し、両突出片12、22に跨って封印シール50を接着する。
次に、図6(b)は下ケース片10を省略した状態における突き合わせ部に対する封印シール接着状態を示しており、(c)はキャップ40を装着した状態を示している。
キャップ40は、キャップ本体41の内側に切断部材30の被係止部36と係合可能な突起状の係止部42を有し、図6(c)のようにキャップを突き合わせ部に装着した時に各係止部42が各被係止部36の先端部と弾性的に係合して一時的に一体化する。
この状態において、(d)に示すようにキャップ40を突き合わせ部から離脱させると、キャップと一体化された切断部材30も一体的に離脱するため、切断部材は両突出片12、22の隙間から抜き取られる。この際に、切断部材の刃部31と破断片33が封印シールを破断させる。即ち、刃部31は、両突出片12、22間の隙間(第1開口部O1)から外部(外側)へ離脱自在に構成されている一方で、破断片33は突出片22に設けたガイドスリット24内から外部(外側)へ離脱可能に構成されているため、刃部31と破断片33の移動経路に位置する封印シールの各部位を破断することができる。
破断片(第2の破断片)33は、シールにより覆われていない第2開口部O2の一部から突出している。
図7(a)に示すように封印シール50は一面に接着層を有した紙等の破断し易い材質から成る接着シート51と、接着シート51の一面に固定されたRFID(例えば、ICタグ等の非接触型の電波による識別手段)55と、を備えている。RFID55は、電力生成回路、変復調回路、記憶回路、制御回路を含むチップ56と、チップ56から反対方向に延びる二本の導体パターン(アンテナ)57と、を有している。本例の封印シール50は矩形の接着シート51の略中心部にチップ56を配置すると共に、チップ56から略対角線方向へ向けて各導体パターン57を引き出している。
図示しない読み取り装置からRFID55に向けて読み取り用の電磁波を照射すると、アンテナ部を構成する導体パターン57が電磁波を受信し、チップ56に電磁波を供給する。この電磁波によりチップ56内の電力生成回路が電磁誘導作用による起電力を生成し、この起電力により作動する制御回路によって記憶回路内に記憶された識別情報を読み出してアンテナ部から読み取り装置へ送信することにより識別情報の読取りが行われる。
RFIDを構成する線状の導体パターン57は接着シート51の略対角線方向へ延びており、導体パターン57が突き合わせ部Aと交差するように封印シール50を接着しておくことにより、基板保護ケースが不正に開放された場合に導体パターンの一部が断線して記憶情報の読み出しを不可能とすることができる。
本実施形態においては、基板保護ケースの突き合わせ部Aの外面に両ケース片の突出片12、22に跨るように封印シール50を接着した状態において、突き合わせ部の外面にキャップ40を被せるように装着しているが、この際に両突出片12、22間に保持された切断部材30とキャップ40とが係合して一体化している。従って、基板保護ケースを開放する前の段階、即ちキャップ40を突き合わせ部から離脱させる過程で切断部材30が封印シール50を破断する動作が実施される。
切断部材30はその先端(離脱方向先端)にギザギザ状の刃部31を有しているため、切断部材30が両突出片12、22の突き合わせ位置から外部に突出したときに、接着シート51と共にRFID55の一部(チップ部56や導体パターン57)が破断(断線)して、RFIDの通信機能が喪失されるように構成されている。RFIDの通信機能が喪失されると、読み取り装置から電磁波を供給してもRFIDが作動せず、記憶された識別情報を読み出すことができなくなるため、基板保護ケースが不正に開放されたことを知ることができる。
しかし、実際にはキャップを離脱させた際に二本の導体パターン57のうちの一方のみが断線されたに過ぎない場合には、両ケース片2、10を閉止状態に戻して破断した封印シール50を修復することにより断線部が再接続により復旧して導通(読み取り装置との通信)を回復することが可能となることが判明した。
このような不具合に対処するために、本発明では、ギザギザ状の刃部(破断促進部)31によって封印シール上のRFIDのチップ部56が両突出片12、22の突き合わせ位置(切断部材の刃部の通過位置)に位置するように構成した。即ち、両突出片の突き合わせ位置に相当する部位にチップ部56が位置するように封印シールを接着した場合には、不正にキャップ40を離脱させると封印シール上のRFID55、特にチップ部周辺が破断する。このため、不正行為者が不正行為の形跡を残さずに両ケース片を閉止するためには封印シールのRFIDを修復する必要があるが、本構成では、刃部31による破断部はチップ部周辺を著しく破損しているため、断線したRFIDの導体パターンの端部同士を再接合させて導通を確保する復旧作業(通信機能の回復)は極めて困難となる。つまり、刃部31によって切断することにより、封印シールの破断部の形状を非直線状とすることができ、不正行為者による修復作業を極めて困難化することができる。
特に、基板保護ケースを開放してROMを交換する等の不正行為が遊技場の営業中に行われる場合には、キャップを離脱させて基板保護ケースを開放してからROMを交換し、その後基板保護ケースを閉止して封印シールを補修するのに要する時間は僅かしかないため、完全な修復は極めて困難である。
そこで、例えば図7(b)に示すように封印シールに設けたRFIDの導体パターン57を湾曲(屈曲)させる等により制御基板、及びケース片の端縁で破断した際に導体パターンが複数箇所で破断するように構成してもよい。
刃部31を構成するギザギザは、両突出片12、22の面方向に沿った凹凸としてもよいし、両突出片の面と直交する方向へ突出する凸部から構成してもよい。
また、封印シール50を包囲するキャップ40を基板保護ケースに装着しただけの構造であって、キャップを外したときに封印シールが破れないとすれば、キャップを外してから剥離剤を用いて封印シールを剥がしたり、復旧可能な最小限の損傷となるようにカッタを用いて封印シールを切断する等の不正行為も行われ得る。これに対して本発明では、キャップを外した時点で封印シールが復旧不可能な程度に破断されるので、不正行為を完全に防止できることとなる。
更に、切断部材30は、キャップ40を突き合わせ部Aから離脱させる方向と交差する方向(上ケース片側)へ突出する破断片33を備え、切断部材30を突出片22に装着した際に破断片33は上ケース片20の突出片22に設けたガイドスリット24から突出片22の表面上に突出した状態となる。この状態で突出片22の表面に封印シールを接着すると、破断片33が封印シール50と常時接触し、干渉した状態となる。このため、キャップ40を突き合わせ部から離脱させることにより切断部材が離脱方向へ移動する際に、破断片がガイドスリット24に沿って移動することにより封印シールを直線状に破断することができる。この破断片33によって破断される封印シール部位は、突出片22の表面に相当する部位であるため、遊技機の背面側から直視することができ、不正行為が行われた形跡をこの破断部から容易に発見することができる。
本実施形態では、封印シール50が両突出片12、22に跨って接着される場合を想定して、切断部材30に、RFIDを復旧不能に切断するための刃部31と、外観上の破断の形跡を確実に残すための破断片33を夫々設けたが、これは一例に過ぎず、先端の刃部31のみ、或いは他面の破断片33のみを設けても良い。特に、封印シール50を両突出片12、22に跨って接着せず、一方の突出片、例えば上ケース側の突出片22の外面のみに接着した場合には、切断部材30には破断片33を設ければ足りる。つまり、本発明によれば、封印シールを両突出片に跨って接着する場合と、一方の突出片のみに接着する場合の双方に対応することが可能となる。
また、両ケース片10、20を透明材料にて構成する一方で、切断部材30は赤色等の目立つ色に着色することにより、切断部材の存在をケース片の外側から目視により確認することが可能となる。このため、生産ラインにおいて切断部品の装着し忘れが起きた場合にも直ぐに気づくことができ、装着し忘れたままでの出荷が発生することを防止できる。
次に、上記の如くキャップと切断部材を係合させる構成を採用した場合、不正行為者は、キャップの係止部42に相当する部位をカッタ等により破損、除去してキャップと切断部材の被係止部36との係合を解除しようとする可能性がある。この場合、キャップのみを取り外すことが可能となり、その後封印シールをカッタにより復旧可能な程度に切断して基板保護ケースを開放し、ROM交換などの不正行為を実施することができる。
このような不正行為に対処するため、本発明においては、キャップを突き合わせ部に装着した際に両係止部42に相当するキャップの外側位置に、改変阻止用の改変阻止部材26、27を突出している。これら改変阻止部材26、27は、何れか一方のケース片(本例では上ケース片20)から突出する。本実施形態では、一方の改変阻止部材26はリブ(突起)であり、他方の改変阻止部材27はカシメピン28による両ケース片の封止部である。なお、他方の改変阻止部材27をリブとしてもよい。
本構成によれば、不正行為者がキャップの係止部42を除去するためにキャップを破損しようとしても、各係止部42の外側部位にはケース片から改変阻止部材26、27が突出しているため、改変阻止部材を除去、破損した形跡を残すことなく、係止部42を除去して切断部材30との係合を解除することは不可能となる。従って、遊技機の管理者は、改変阻止部材を除去、破損した形跡をチェックすることにより、不正行為の有無を容易に知ることができる。また、このような改変阻止部材を除去、破損するためには、少なくない時間を要するため、不正行為者は不正行為を断念せざるを得ない結果となる。
改変阻止部材27は、下ケース片10に設けた第1の環状部27aと、上ケース片20に設けた第2の環状部27bと、両環状部に圧入されて固定されるカシメピン(カシメ部材)28と、から構成されている。両環状部27a、27bは、両ケース片を整合状態で閉止した時にその穴部同士が連通状態となり、この両穴部内にカシメピン28を圧入することにより、カシメピンを除去しない限り基板保護ケースの開放が困難となる。
各環状部27a、27bは、各ケース片本体10、20に対してリブ27cによって連結されている(図4(c))。
なお、本発明では改変阻止部材27を設けた基板保護ケース端縁とは反対側の端縁に他のカシメ締結部60(本例では二箇所60a、60b)を設けており、両カシメ締結部による封止によって基板保護ケースの封止が完全となる。
なお、担当行政官庁により遊技場(ホール)内の遊技機の検査が行われる場合には、既設の基板保護ケースを開放して制御基板上の電子部品等の検査を受ける必要がある。この場合には、基板保護ケースの長手方向両端縁に設けた2箇所のカシメ締結部27、60を破断させて締結を解除すると共に、キャップ40を取り外して封印シール50による封印を解除する必要がある。検査終了後には、突き合わせ部Aとは反対側に2箇所設けた他のカシメ締結部60(60a、60b)のうち破壊されていない方のカシメ締結部を利用して封止する一方で、突き合わせ部Aに切断部材を再セットしてから封印シールを接着し、キャップを装着することにより、基板保護ケースの再利用が可能となる。このように本発明の基板保護ケースは、検査のために一度封印を解除して開放されたとしてもあと一度だけ再利用が可能となるため、ゴミの廃棄量を低減し、環境問題に対応することが可能となる。
なお、図8(a)(b)及び(c)は本発明の基板保護ケースの変形例を示す分解斜視図、組付け状態の正面図、及び左側面図である。
この基板保護ケース1は、キャップ40の一側部に改変阻止部材27(27a、27b)に設けた穴部と連通する穴部45aを有した突片45を設けた構成が特徴的である。この突片45は、上下のケース片10、20を閉止して突出片12、22(突き合わせ部A)にキャップ40を装着する際に、改変阻止部材27の両環状部27a、27b間に介在した状態となる。このため、両環状片26a、27bの穴部にカシメピンを圧入する際にキャップの突片45の穴部45aにもカシメピン28が挿通された状態となり、キャップ40を両ケース片と一体化することができる。従って、キャップ40を離脱させるためには、突片45を破損させたり、改変阻止部材27を破損する必要があり、この場合には不正行為の形跡を確実に残すこととなる。
ところで、遊技機メーカーは、自らが製造する異機種の遊技機に使用する基板保護ケースとして、共通の形状、構造を有したものを使用するのが一般である。また、不正行為者が不正に基板保護ケースを開放した場合には少なくとも何れか一方のケース片には破壊された形跡が残るものである。このため、不正行為者は、同一メーカーの他機種の基板保護ケースを流用して不正行為の形跡を消去しようとする虞がある。即ち、ある遊技機の基板保護ケースを不正に開放した結果、上ケース片20のみに不正行為の形跡が残ったとした場合、廃棄された異機種の遊技機の基板保護ケースを構成する上ケース片を不正行為の対象となる遊技機の上ケース片と交換して組み付けることにより、不正行為の形跡を消去した基板保護ケースを完成することが可能となる。
このような不具合に対処するため、同一機種の遊技機に使用される全ての基板保護ケース1の構成要素の全てに共通の識別番号(符号、図柄を含む)を刻印、印刷しておくことが有効である。即ち、例えば基板保護ケース1が、下ケース片10、上ケース片20、切断部材30、及びキャップ40から構成されている場合に、これら全ての部品に同一の識別番号を消去不能な状態で付しておくことにより、他機種から流用した部品(当該他機種専用の識別番号が付されている)を用いて完成としての基板保護ケースを組み付けた場合であっても、部品間の識別番号の不一致から不正行為の存在を判別できることとなる。
次に、図9(a)乃至(d)は基板保護ケースの他端縁に設けたカシメ締結部60の構成を説明するための全体正面図、要部斜視図、要部拡大図、及び要部断面図である。なお、図2を合わせて参照しつつカシメ締結部の構造について説明する。
このカシメ締結部60は2箇所のカシメ締結部60a、60bを並置した構成を備えており、実使用時には一方のカシメ締結部60aだけを使用した封止が行われる。他方のカシメ締結部60bは、制御基板検査のための必要から適法に基板保護ケースを開放するために一方のカシメ締結部60aを切除した場合に、検査終了後に再封止する際に使用するための予備である。
本発明のカシメ締結部60は、下ケース片10の端縁に設けられたカシメ板装着部61と、上ケース片20の端縁に設けられたカシメ板装着部65と、各カシメ板装着部61、65に設けたスリット内に差込み装着される板金製の下カシメ板62、及び上カシメ板66と、を有する。
四角柱状の各カシメ板装着部61、65は、その中心部にスリットを有すると共に、その外周から延びるリブ61a、65aによって各ケース片と一体化されている。
下カシメ板62は、図2中に示すように切り起こしにより形成した爪部62aを有し、上カシメ板66は下カシメ板62の爪部62aを係止するための開口66aを有する。図9(b)に示すように、両ケース片10、20を閉止した状態で、下ケース片側のカシメ板装着部61のスリット内に下側から下カシメ板62を差込み、更に上ケース片側のカシメ板装着部65のスリット内に上側から上カシメ板66を差し込んで、爪部62aを開口66aに係止することにより、カシメ締結部60は開放できない状態となる。
ところで、下カシメ板62と上カシメ板66は、爪部62aと開口66aとの係合によって連結しているに過ぎないため、不正行為者が針金や薄板をカシメ板装着部61、66の外側の隙間(リブ61a、65a間の隙間)から差し込んで両カシメ板の連結を解除することが可能である。また、リブをニッパー等によって切断することによってカシメ板装着部を除去することによっても締結部60を解除することが可能となる。
そこで、このような不正行為に対処するために、図9(d)に示すようにカシメ板装着部65のスリット内に上カシメ板66を差し込んだ後で、上カシメ板66を隠蔽するように蓋部材67をカシメ締結部60上に被せて接着する。この構成によれば、カシメ板装着部61、66の外側の隙間を蓋部材67により閉止し、しかも蓋部材は接着されるため、上記の如き不正行為を行う余地がなくなる。なお、カバーは単なる板であってもよいし、図示のように板状部の周縁から前記隙間に入り込む凸部を設けた構成であってもよい。いずれにしても蓋部材67をカシメ板装着部65に接着剤を用いて接着することにより蓋部材の除去が困難となる。
また、蓋部材67を赤色などの目立つ色に着色して透明材料から成る周辺部材と区別し易くすることにより、蓋部材67を治具を用いてこじ開ける行為が行われた場合の傷痕が蓋部材面に残りやすくすることも有効である。即ち、蓋部材が透明であると、傷痕を目視発見することが困難であるのに対して、着色されている場合には傷痕部とそれ以外の部位とのコントラストが明確になるので、傷痕を発見し易くなる。
なお、不正行為者が基板保護ケースを開放するためには、必ずカシメ締結部60を破壊して解除する必要がある。その際には、必ずカシメ板装着部61、65と各ケース片と連結するリブ61a、65aをニッパー等を用いて切除する必要がある。この際、上下位置関係にあるリブ61a、65aの横方向位置が完全に一致して重なっていると、一方のリブ、例えば下側のリブ61aが切除されたことを上ケース片側からの目視によって確認することが困難となる。
そこで、本発明では、図9(c)に示すように上下位置関係にあるリブ61a、65aの横方向位置(各ケース片の面方向に沿った位置)をずらすことにより、何れか一方のリブが切除されている状態を上ケース側からも、或いは下ケース側からも目視確認できるようにした。
また、このようにリブの位置をずらしているため、不正行為者が全てのリブを切断する手数が増大し、不正行為に伴う作業を煩雑化させ、作業に要する時間を長期化させることができる。このため、不正行為の失敗を助長し、予防することができる。
このようなリブを位置ずれさせる構成は、改変阻止部材27を構成する各環状部27a、27bを各ケース片本体10、20に対して連結するリブ27cについても同様に適用可能である(図4(c)参照)。
なお、本発明の基板保護ケース1では、その長手方向一端縁に改変阻止部材27としてのカシメ締結部を設ける一方で、他端縁にもカシメ締結部60を設けたので、カシメ締結部が一方にのみ設けられている場合に比して不正開放行為を確実に防止することが可能となる。特に、一方のカシメ締結部としての改変阻止部材27は、キャップ40の不正改変を防止する手段を兼ねているため、部品点数の増大を招くことなく、カシメ締結部60との協働により不正開放防止機能を実現することが可能となる。
また、改変阻止部材27において、カシメピン28を各環状部27a、27bに圧入した後で、図9で示した蓋部材67の如き蓋部材によりカシメピンの頭部及びその周辺を隠蔽するとともに、該蓋部材を接着して剥離できないように構成することにより、カシメピンを差し込む部位に設けられたリブをニッパー等により破損する行為を効果的に阻止することができる。
次に、図1(a)(b)に示した如き基板保護ケース1の下ケース片10の右上隅部には、図10の外部端子板収納部の断面図に示すようにホール側のコンピュータシステムと接続するための外部端子盤70を収納する収納部(外部端子盤収納部)71が設けられている。収納部71は開口した上面側を蓋部材72により閉止されている。蓋部材72はその外周縁を収納部71側に設けた係止部によって係止されているが、不正行為者がマイナスドライバー75の先端部を収納部71の一方の壁面71aと蓋部材72との間にこじ入れて蓋部材72を開放することが可能であった。
本発明ではこのような不具合に対処するために、収納部71の壁面71aの上部から庇状の薄板から成る妨害部材73を突出させて、壁面71aと蓋部材72との間の隙間を埋めてマイナスドライバーをこじ入れる余地を無くするようにしている。仮に、無理に開放しようとすれば、マイナスドライバーによって妨害部材73が破損して開放した形跡が残ることとなる。
次に、図11は本発明の基板保護ケースの封印構造の他の構成例を示す説明図であり、(a)は分解斜視図、(b)は下ケース片の突出片の端面図、(c)及び(d)は両ケース片を組み付けた状態を示す正面図、及び側面図である。
この実施形態に係る突き合わせ部(封印シール接着部)Aは、2つのケース片の周縁部に夫々設けた突出片12、22から構成されており、切断部材30は何れか一方の突出片、本例では下側の突出片12の外側面に設けた切断部材支持部15により着脱自在に支持される。更に、キャップ40は封印シールを含む両突出片の外面を包囲するキャップ本体41を備え、キャップ本体により封印シールと両突出片と切断部材を包囲したときに係止部42により切断部材に設けた被係止部36と係合するように構成されている。
更に、切断部材30は、キャップ40を突き合わせ部Aから離脱させる方向と交差する方向(両突出片の面と交差する方向)へ突出する破断片33を備えている。
更に、両ケース片の突出片12、22には、キャップと共に切断部材が離脱方向(イ)へ移動する際に破断片33が少なくとも一方の突出片12、22の外面に接着された封印シール50を破断することを許容するガイドスリット16、24が夫々形成されている。
封印シールは他方の突出片22のみに接着しても良いし、両突出片に跨って接着してもよい。両突出片に跨って接着する場合には、突出片12の外側面に仮係止されている切断部材の外面に封印シールを接着することとなる。
突出片12の外側面に設けた切断部材支持部15には係止部(仮係止部)17が一対突設されており、これらの係止部17が装着される切断部材30の後端縁に設けた2つの凹所(仮係止部)32の内側縁部に係合してこれを押さえるように構成されている。なお、係止部17を含む切断部支持部15の構成は、前記実施形態における突出片22の内側面に設けた切断部材支持部の構成と同様である。
また、切断部材の表面側には破断片33が突設されており、切断部材を突出片12の外側面に矢印(イ’)方向から装着する際にこの破断片33の通過を許容するガイドスリット16、24が両突出片12、22に形成されている。両ガイドスリット1、24は連通している。従って、切断部材30を突出片12の外側面に着座させる際には、切断部材の一面を突出片12の外側面に沿ってスライドさせつつ装着することができる。この際、破断片33がガイドスリット16、24内に嵌合しつつ移動するため、装着に際しての障害となることがない(装着時のガイドとすることができる)。また、突出片12の後端縁寄りの外側面には図6に示した突条としての係止部25(仮係止部)と同様の係止部を設けると共に、切断部材30の表面の対応する部位に溝状の凹所34を設け、両者を弾性的に嵌合させることにより、切断部材30を仮係止させることができる。このため、遊技機の製造ラインにおいて、上ケース片を上下逆転させたとしても切断部材が落下、位置ずれすることはない。切断部材30の後端縁から起立させた後壁35は手作業によって突出片12の外側面に切断部材30を装着する際の手掛かりとなる部位であり、指で切断部材を突出片12の外側面に押し込む際に利用される。
このように切断部材は、二枚の突出片12、22のうちの何れか一方の外側面に対して取り付けることができる。
キャップ40は、切断部材を含む二枚の突出片に装着される際に切断部材の被係止部36と係合、係止してロックされた状態となり、キャップを離脱させる際には切断部材も一体となって離脱し、その際に刃部31、或いは/及び、破断部33が封印シールを破断させる。
次に、図12は本発明の基板保護ケースの封印構造の他の構成例を示す説明図であり、(a)は分解斜視図、(b)は下ケース片の突出片の端面図、(c)は両ケース片を組み付けた状態を示す正面図、及び端面図である。
この実施形態に係る封印シール接着部Aは、一方のケース片、本例では上側のケース片の周縁部に設けた突出片22のみから構成されており、切断部材30は突出片22下面に設けた切断部材支持部により着脱自在に支持される。切断部材支持部の構成は、図1等に示した実施形態の構成と同様である。
更に、キャップ40は封印シールを含む突出片22の外面を包囲するキャップ本体41を備え、キャップ本体により封印シールと突出片22と切断部材を包囲したときに係止部42により切断部材に設けた被係止部36と係合するように構成されている。
更に、切断部材30は、キャップ40を封印シール接着部Aから離脱させる方向と交差する方向(突出片の面と交差する方向)へ突出する破断片33を備えている。
更に、突出片22には、キャップと共に切断部材が離脱方向(イ)へ移動する際に破断片33が少なくとも突出片22の外面に接着された封印シール50を破断することを許容するガイドスリット24が形成されている。
封印シールは突出片22の外側面のみに接着しても良いし、突出片22の内側面に跨って接着してもよい。突出片22の内外両面に跨って接着する場合には、突出片22内側面に仮係止されている切断部材の外面に封印シールを接着することとなる。
また、切断部材の一面には破断片33が突設されており、切断部材を突出片22の内側面に矢印(イ’)方向から装着する際にこの破断片33の通過を許容するガイドスリット24が突出片22に形成されている。従って、切断部材30を突出片22の内側面に着座させる際には、切断部材の一面を突出片22の内側面に沿ってスライドさせつつ装着することができる。この際、破断片33がガイドスリット24内に嵌合しつつ移動するため、装着に際しての障害となることがない。
このように切断部材は、単一の突出片に対して取り付けても良い。
キャップ40は、切断部材を含む突出片22に装着される際に切断部材の被係止部36と係合、係止してロックされた状態となり、キャップを離脱させる際には切断部材も一体となって離脱し、その際に刃部31、或いは/及び、破断部33が封印シールを破断させる。
次に、上記実施形態では両ケース片10、20の開閉方向に限定はなく、どのような方向であってもよい。即ち、何れか一方のケース片に対して他方のケース片を制御基板面と並行な方向(図1(a)の矢印ロで示す方向)へスライドさせる構成としたり、或いは両ケース片を制御基板の面と直交する方向(図2中の矢印ロで示す方向)へ開放する構成とすることにより、両ケース片が開閉可能に構成されている基板保護ケースにも本発明の封印構造を適用することができる。
更に、一方のケース片に対して他方のケース片は回動軸を中心として開閉自在に軸支されている基板保護ケースにも適用することができる。具体的には、下ケース片10の一端部に設けたヒンジ部により、上ケース片20の一端部(図1(a)の右端縁)に設けた軸部を開閉自在(図1(a)の矢印ニ方向)に軸支した構成の基板保護ケースに適用することができる。
また、封印シールを貼る位置は、上記各実施形態では制御基板の短辺に沿った位置としたが、長辺に沿った位置であってもよい。
なお、使用する封印シールの形状、面積、接着シール上におけるRFIDの位置等は、接着対象物となる各ケース片の形状等に応じて種々選定可能である。
以上のように本発明によれば、基板保護ケースに接着された封印シールをキャップによって包囲すると共に、キャップを離脱させる際に封印シールが破断するように構成し、しかも別部材としての切断部材の形状を工夫することにより封印シールを復旧不能な程度に破断させることが可能となる。従って、例えばRFID55を組み込んだ封印シール50を用いた場合であっても、封印シールに含まれるRFIDを復旧不能な程度に破断、断線させることができ、封印シールを修復しようとしてもRFIDの通信機能の回復を困難化することができる。また、封印シールの外観上最も視認し易い部位を破壊することにより外観上も一目で不正行為の存在をしることが可能となる。
即ち、キャップ離脱時に、封印シールの外観(RFIDを備えた封印シールの場合には及び封印シール上のRFID)を著しく破損せねばならないように構成したので、目視によって封印シールの破損の有無を知ることができるばかりでなく、読み取り装置からRFIDに対して読み取り用の電磁波を照射した際のRFIDからの応答信号がないことによっても封印シールが破損されていることを的確に知ることができる。
仮に、キャップによって封印シールを隠蔽しない場合には、遊技機の背面に配置された基板保護ケースに対して不正行為をしようとする者は露出状態にある封印シールをカッタによって再生可能なように切断して基板保護ケースを開封、開放することが可能となる。これに対して本発明においては、キャップを離脱させた時点で破断力を高めた切断部材によって封印シールが破断することとなるので、不正行為者の都合のよい再生可能な程度に封印シールの破断状態を留めることができなくなる。
また、封印シールとしてRFIDを備えていない単なる接着シートを使用した場合においても、接着シートを修復不能となるように切断することができるので、本発明の基板保護ケースの不正開放の形跡を残すことができる。
封印シールは、一方のケース片にのみ接着しても良いし、両ケース片に跨って接着させてもよい。
また、封印シールが2つの突出片に跨って接着されている場合には、両突出片の隙間から切断部材が離脱する過程でその先端縁で封印シールを破断することができるが、更に切断部材の一面に破断片を設けることにより、封印シールの他の面を切断することができる。この面は、管理者にとって見やすい部位に当たるため、外観から不正行為の形跡を知ることができる。
また、何れか一方のケース片の突出片の内側面側には、切断部材を着脱自在に支持する切断部材支持部を設け、切断部材支持部には切断部材を仮係止する仮係止部が設けられている。このため、仮係止部により切断部材を仮係止できるので、両ケース片を閉止する前の製造工程において切断部材支持部から切断部材が落下、位置ずれする虞がなくなる。
また、切断部材を2つの突出片の間に挟むのではなく、一方の突出片の外側面に組付けておき、両突出片と封印シールと切断部材をキャップにより包囲するように構成してもよい。この場合も、キャップを離脱させる際に切断部材も一体となって離脱し、封印シールを破断することとができる。この場合、切断部材に設けた破断片は、2つの突出片に設けたガイドスリットを貫通して他方の突出片の外側面に突出し、キャップの離脱時には当該外側面に接着された封印シールを破断させることができる。
また、封印シール接着部が単一の突出片から構成されている場合であっても、切断部材、キャップから成る封印シールの封印・破断構造を実現できる。
また、切断部材の先端部には、キャップと共に封印シール接着部から離脱する際に、封印シールを破断する刃部が形成されている。このため、封印シールの中間部位を破断することが可能となる。切断部材は、別部材であるため、形状、構造、特に刃部の形状を任意にレイアウトし易く、封印シールに大きな破断部を形成し得るような刃部形状を形成し易い。
また、切断部材をケースと異なる色に着色することにより、製造工程において、切断部材をケース片間の支持部にセットし忘れたことを容易に発見できる。
不正行為者は、封印シール接着部に装着された状態にあるキャップの係止部を除去することにより、キャップと切断部材との係止を解除してキャップだけを離脱させようと試みる虞がある。このような不正行為に対処するために、キャップ装着部の両側方に係止部を除去する作業を妨げる改変阻止部材を配置することが有効である。
改変阻止部材を突き合わせ部(封印シール接着部=キャップ装着部)の両側に配置した場合に、この改変阻止部材として両ケース片を締結するためのカシメ締結部を兼用したものを採用すれば、部品点数を低減し、構造のシンプル化を実現できる。
キャップの一側部に穴部を有した突片を設け、キャップを突き合わせ部に装着した状態で、突片が各環状部の間に挟まれた状態となり、各環状部及び突片の各穴部にカシメピンを圧入することにより、キャップが下ケース片及び上ケース片と一体化されるように構成したので、キャップの不正な離脱行為を、確実に防止できる。
本発明に係る基板保護ケース1は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の遊技機に装備される制御基板を収容する手段として利用可能である。
(a)は本発明の封印構造を備えた基板保護ケースの外観構成を示す斜視図であり、(b)はその正面図、(c)はその左側面図である。 本発明の封印構造を備えた基板保護ケースの分解斜視図である。 (a)(b)及び(c)は基板保護ケースの他の分解斜視図、突き合わせ部の構成を示す要部底面図、及び突き合わせ部の側面図である。 (a)(b)及び(c)は基板保護ケースの突き合わせ部にキャップを装着する手順を示す要部構成図、及びカシメ締結部の拡大図である。 (a)乃至(f)は切断部材の正面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図、及び背面図である。 (a)乃至(d)は突き合わせ部に対して切断部材、封印シール、キャップを組み付ける手順を上ケース片の突出片を中心として示す模式図であり、(e)は突出片の端面図である。 (a)及び(b)は封印シールの構成例を示す説明図である。 (a)(b)及び(c)は本発明の基板保護ケースの変形例を示す分解斜視図、組付け状態の正面図、及び左側面図である。 (a)乃至(d)は基板保護ケースの他端縁に設けたカシメ締結部の構成を説明するための全体正面図、要部斜視図、要部拡大図、及び要部断面図である。 外部端子盤収納部に設けた不正防止構造を示す断面図である。 本発明の基板保護ケースの封印構造の他の構成例を示す説明図であり、(a)は分解斜視図、(b)は下ケース片の突出片の端面図、(c)及び(d)は両ケース片を組み付けた状態を示す正面図、及び側面図である。 本発明の基板保護ケースの封印構造の他の構成例を示す説明図であり、(a)は分解斜視図、(b)は下ケース片の突出片の端面図、(c)は両ケース片を組み付けた状態を示す正面図、及び端面図である。 従来の基板保護ケースの構成を示す斜視図である。 図13の基板保護ケースの分解斜視図である。
1…基板保護ケース(制御基板ボックス)、3…カシメ締結部、3a…カシメ部材、A…封印シール接着部(突き合わせ部)、A1…第1接着面、A2…第2接着面、O1…第1開口部、O2…第2開口部、S…収容空間、10…下ケース片(基板ケース)、11…フック部、12…突出片、15…切断部材支持部、16…ガイドスリット、17…係止片、20…上ケース片(基板ケース)、22…突出片、23…係止部、24…ガイドスリット、25…係止部(仮係止部)、26…改変阻止部材、26a…環状片、27…改変阻止部材、27、60…カシメ締結部、27a…環状部、27b…環状部、27c…リブ、28…カシメピン、30…切断部材、31…刃部(第1の破断片)、33…破断片(第2の破断片)、34…凹所、35…後壁、36…被係止部、40…キャップ(包囲部材)、41…キャップ本体、42…係止部、45…突片、45a…穴部、50…封印シール、50A…第1シール接着部、50B…第2シール接着部、51…接着シート、55…RFID、56…チップ、56…チップ部、57…導体パターン、60、60a、60b…カシメ締結部、61、65…カシメ板装着部、61a…リブ、62…下カシメ板、62、66…カシメ板、62a…爪部、66…上カシメ板、66a…開口、67…蓋部材、70…外部端子盤、71…収納部、71…壁面、71a…壁面、72…蓋部材、73…妨害部材、75…マイナスドライバー、80…台座、81…軸部

Claims (1)

  1. 制御基板と、
    前記制御基板を内部に収容する開閉自在な2つのケース片を有した基板ケースと、
    前記基板ケース外面に設けられた第1接着面、及び該第1接着面と直交する第2接着面と、
    前記第1接着面、及び前記第2接着面の内側に設けられた収容空間と、
    前記第1接着面に設けられ、前記収容空間と連通する第1開口部と、
    前記第2接着面に設けられ、前記収容空間と連通する第2開口部と、
    前記収容空間に収容される切断部材と、
    前記第1接着面、及び前記第2接着面上に接着することで、前記2つのケース片にわたって接着されたシールと、
    前記シールを包囲した状態で前記基板ケースに装着可能であり、前記2つのケース片が開放されることを規制する包囲部材と、
    を備えた制御基板ボックスであって、
    前記シールは、接着シートと、ICチップと、該ICチップから延びる導体パターンと、を有し、
    前記接着シートは、
    前記第1開口部の全部または一部を覆っている前記第1接着面に接着される第1シール接着部と、
    前記第2開口部の一部を覆っている前記第2接着面に接着される第2シール接着部と、を有し、
    前記切断部材は、
    前記基板ケースに装着された前記包囲部材と係合する係止部と、
    前記収容空間から前記第1開口部に向けて移動可能な第1の破断片と、
    前記シールにより覆われていない前記第2開口部から突出する第2の破断片と、
    を備えており、
    前記包囲部材が前記基板ケースから離脱されるに伴って前記包囲部材と係合する前記切断部材が外側に移動し、前記第1の破断片が前記第1開口部を貫通することにより前記第1開口部を覆っている前記シールの第1シール接着部を全長に渡って切断すると共に、前記第2の破断片が前記第2開口部に沿って外側に移動することにより前記第2開口部を覆っていた前記シールの第2シール接着部を切断するように構成されていることを特徴とする制御基板ボックス。
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