JP4828596B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機、特に、基板ケースに封印シールが貼付される遊技機に関する。
基板ケースに封印シールが貼付される遊技機として、下記特許文献1に示すように、基板ケースが、分離可能な複数のケース部と、これら複数のケース部により形成される内部空間に収納される制御基板とを有し、これら複数のケース部間の境界を跨ぐようにして封印シールが貼付された遊技機が知られている。この封印シールは、ICチップに格納されたID情報をICタグリーダで読み取り可能なアンテナ付きICチップ(ICタグ)を有して構成されており、封印シールを剥がされると、封印シールが剥がされるときに生じる応力によってアンテナの一部が破壊されるように構成されていた(特許請求の範囲参照)。
このような遊技機では、基板ケースを不正に開放させようとした場合、アンテナが分断されるため、ID情報がアンテナから送信されなくなり、ID情報をスキャナーで読み取ることができなくなる。そのため、これを利用して、不正に基板ケースが開放されたことを発見することができた(段落[0138]参照)。
特開2006−305037号公報
しかしながら、上述の遊技機では、封印シールの略半分ずつが、ケース部間の境界を跨ぐようにして貼付されているため、例えば、カッタ等を利用して、ケース部間の境界で封印シールを半分ずつに分断すれば、基板ケースを開けることができた。そして、この場合、封印シールには一箇所の破断部分しか生じないため、基板ケースを開けた後に基板ケースを閉め直されると、封印シールが破断された痕跡を発見することが難しく、一見して不正に基板が開放されたことがわからなかった。
また、ICチップのアンテナ部分が一箇所でしか破断されていない場合、アンテナの破断部分がうまくつながるように基板ケースを元の状態に閉め直すと、スキャナーでのID情報の読み取りが可能になり、不正に基板ケースが開放されたことが発見できないことがあった。
そこで、本発明は、基板ケースが開放されると、基板ケースが開放されたことの痕跡が残り、不正に基板ケースが開放されたことが容易に発見可能な遊技機の提供を目的とする。
本発明に係る遊技機は、第1のケース部と前記第1のケース部に係着される第2のケース部とにより形成されるケース内部に基板が収納される基板ケースを備える遊技機であって、前記基板ケースは、前記両ケース部の一方を他方に対してスライドさせることにより開閉され、前記第1のケース部の外側に第1の延長部が設けられ、前記第2のケース部の外側に第2の延長部が設けられ、前記第1の延長部と前記第2の延長部とで囲まれる部分に、前記第1の延長部に外れ可能に連結される切断部材と、前記第2の延長部に設けられて前記切断部材を受入可能な受け部とが設けられ、前記受け部に封印シールが貼付され、前記基板ケースを開放するために前記両ケース部の一方を他方に対してスライドさせたときに、前記切断部材が、前記受け部に向かって移動し、前記封印シールを切断するとともに、前記受け部に係着され、前記基板ケースを開放したときに、前記切断部材が、前記第1の延長部から外れるように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る遊技機では、基板ケースを開放するために第1のケース部または第2のケース部のうちの一方を他方に対してスライドさせると、第1の延長部に連結された切断部材が、第2の延長部に配設された受け部へ向かって移動し、受け部に係着される。このとき、受け部には封印シールが貼付されているため、切断部材は、受け部に貼付されている封印シールを切断する。
さらに、ケース部をスライドさせた後、基板ケースを開放すると、切断部材は、受け部に係着されているため、第1の延長部から外れて受け部に残留する。
したがって、本発明の遊技機によれば、基板ケースを開放させると、切断された封印シールと、切断部材とが、受け部に残るため、受け部の状態を調べることにより、基板ケースが開放されたかどうかを容易に調べることができる。すなわち、本発明の遊技機では、基板ケースが開放されると、基板ケースが開放されたことの痕跡がわかりやすい形で残るため、基板ケースが開放されたことを容易に発見することができる。
また、本発明の遊技機では、前記封印シールがICタグを備える構成とすることができる。
このような構成とすれば、基板ケースを開放するために第1のケース部または第2のケース部のうちの一方を他方に対してスライドさせると、切断部材が、受け部に貼付されている封印シールを切断するとともに、封印シールが備えるICタグも併せて切断する。
よって、基板ケースが開放されると、ICタグを備えた封印シールは切断され、切断部材は受け部に残留するため、切断されたICタグ付き封印シールを、切断された部分がうまくつながるように元の状態に復元することは極めて困難となる。したがって、一度基板ケースが開放されると、ICタグを確実に読み取り不可能にすることができ、これにより、基板ケースが開放されたことが確実に発見可能となる。
また、本発明の遊技機では、前記切断部材が前記封印シールを切断可能な刃部を2つ以上有する構成とすることができる。
このような構成とすれば、第1のケース部または第2のケース部のうちの一方を他方に対してスライドさせると、受け部に貼付されている封印シールは、切断部材により、2箇所以上の切断箇所で切断される。そのため、ICタグを備えた封印シールでは、ICタグも2箇所以上の切断箇所で切断されるため、ICタグを再度読み取り可能に復元することは極めて困難となる。したがって、一度基板ケースが開放されると、ICタグを確実に読み取り不可能にすることができ、これにより、基板ケースが開放されたことが確実に発見可能となる。
また、本発明の遊技機では、前記第1の延長部または前記第2の延長部の少なくとも一方における一部または全部を、外部から前記封印シールを視認可能な視認部として構成することができる。
このような構成とすれば、視認部により、基板ケースの外部から封印シールの状態を一見して把握することができる。したがって、基板ケースが開放されたことの痕跡が残っているかを一目で確認できるため、基板ケースが開放されたかどうかを容易に判断することができる。
また、本発明の遊技機では、前記封印シールを、前記基板ケースの閉鎖状態において密閉される部分に配置して構成することができる。
このような構成とすれば、基板ケースを開けたり破壊したりしない限り、封印シールに触れることができないため、封印シールが剥がされることを防止することができる。また、封印シールが配置されている部分に外部から埃が入り込むのを防止できるため、封印シールに埃が付着するのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
1.実施形態
図1は、実施形態の遊技機1における遊技盤2の背面を示している。図1に示すように、実施形態の遊技機1は遊技盤2を備え、遊技盤2の背面には、盤裏カバー3が配設されている。盤裏カバー3の下部には、内部に主基板(遊技制御基板)4を収納した基板ケース10が配置されている。主基板4は、大当たり判定を行う判定手段を有して、利益に関わる制御を行うもので、主基板4には、図示しない始動口に入賞した遊技球を検知する始動口スイッチ、大入賞口に入賞した遊技球を検知する大入賞口スイッチ、大入賞口を開口させる大入賞口ソレノイドなどが接続される。主基板4の上方には、図示しない副基板が配置され、盤裏カバー3の蓋部3aで覆われている。なお、副基板は、演出制御基板に、画像制御基板及びランプ制御基板が接続されて構成されるもので、主に演出に関わる制御を行う。
基板ケース10は、図2に示すように、内部に主基板4が収納されるケース本体部11と、主基板4を収納したケース本体部11を封印する封印部12とを備えている。
ケース本体部11は、略長方形状の下側ケース部13と、下側ケース部13を覆う上側ケース部18とを備える。下側ケース部13は、図3に示すように、主基板4が載置される底壁14を備え、底壁14の周縁からは、側壁15が延設されている。側壁15には、上側ケース部18の係止部21に対応する被係止部16が形成されている。また、底壁14の左前部には、後述する下側延長部26が固着される固着孔17が形成されている。なお、本明細書において基板ケース10を説明する際には、図2及び図3に示すように、基板ケース10の短手方向を前後方向とし、基板ケース10の長手方向を左右方向とし、前後方向及び左右方向に直交する方向を上下方向とする。
上側ケース部18は、図3に示すように、上壁19と、上壁19の周縁から延設される側壁20とを有して構成され、側壁20には、下側ケース部13の被係止部16に対応する係止部21が形成されている。上側ケース部18の左前部には、後述する上側延長部54が固着される固着孔22が形成されている。
封印部12は、図2及び図3に示すように、下側ケース部13に固着される下側延長部26と、下側延長部26に配設される受け部29と、受け部29に貼付される封印シール40と、封印シール40を切断する切断部材48と、下側延長部26を覆う上側延長部54とを備えて構成される。
下側延長部26は、本体部27と、本体部27から延設され、下側ケース部13の固着孔17に係止される爪部28とを備える。本体部27の上面左部には、後述する切断部材48を受入可能な受け部29が配設されている。受け部29は、本体部27の上面に配設される底壁30と、ケース本体部11側を開口させて、底壁30の周縁から上方へ延設される平面視略コ字形状の側壁32とを有して構成されている。側壁32は、後側壁33、左側壁34、及び、前側壁35からなり、後側壁33及び前側壁35には、後述する切断部材48の係止用突部52,52に対応する係止孔36,36が形成されている。また、本体部27の上面右部には、後述する切断部材48を載置する座部37が配設されている。なお、図5に示すように、本体部27の上面から座部37の上面までの高さ寸法L1は、本体部27の上面から受け部29の底壁30の上面までの高さ寸法L2と略一致している。また、実施形態では、受け部29及び座部37は、本体部27と一体に形成されている。
封印シール40は、図4のBに示すように、受け部29の側壁32の上面32a、及び、側壁32と底壁30のケース本体部11側の側面32b,30aに貼付される。封印シール40は、図4のAに示すように、シール本体41にICタグ42を設けて構成されている。シール本体41は、表面が「開封禁止」と印字された装飾面41aとされ、裏面が粘着面41bとされている。シール本体41には、図示しない多数のスリットや薄肉部が設けられており、小さい応力で破れるよう構成されている。
ICタグ42は、シール本体41における粘着面41bの中央付近に配置されている。ICタグ42は、識別情報が格納されたICチップ43と、ICチップ43から相互に逆方向に延びる長尺状のアンテナ部44,44とを備える。ICチップ43の識別情報は、アンテナ部44,44から発信可能とされ、ICタグリーダにより受信して読み取ることができる。
封印シール40は、図4のBに示すように、受け部29の形状に合わせて前方からみてL字状に折り曲げられ、周縁部分40aが、受け部29の側壁32の上面32a、及び、側壁32と底壁30のケース本体部11側の側面32b,30aにかかるように配置されて、受け部29に貼付される。
下側延長部26の座部37には、図3及び図5に示すように、切断部材48が載置される。切断部材48は、略直方体形状とされ、図5に示すように、前後方向、左右方向、上下方向の各長さ寸法L3,L4,L5が、受け部29により形成される空間Sの各長さ寸法L6,L7,L8と略同一に構成されており、受け部29に収納可能とされている。
切断部材48の上面48aには、上側延長部54のピン部59,59が挿通される2つの孔部49,49が形成されている。切断部材48の左側面(受け部29側の側面)48bにおける前後方向の両縁には、封印シール40を切断可能な刃部50,50が、上下方向の全域に渡って形成されている。切断部材48の前側面48c及び後側面48dには、受け部29の係止孔36,36と係合可能な係止用突部52,52が形成されている。
上側延長部54は、図3に示すように、下側延長部26を覆うもので、下側延長部26に対向して配設される。上側延長部54は、本体部55と、本体部55から延設され、上側ケース部18の固着孔22に係止される爪部56とを備える。本体部55は、上壁57と、上壁57の長手側から下方へ延設される側壁58とを備える。上壁57の下面には、切断部材48の孔部49,49に挿通される2つのピン部59,59が配設されている。上壁57の前後方向及び左右方向の各長さ寸法は、下側延長部26の本体部55の前後方向及び左右方向の各長さ寸法と略同一に形成されており、上側延長部54がケース本体部11に組み付けられた状態(図2の状態)では、上側延長部54の側壁58により受け部29の係止孔36が塞がれて、上側延長部54の上壁57と側壁58、下側延長部26、及び、切断部材48により、略密閉された空間が形成され、この密閉された空間に封印シール40が配置されることになる。なお、図2に示す状態を、基板ケース10の閉鎖状態という。
なお、実施形態では、下側延長部26及び上側延長部54は、透明の合成樹脂材料から形成されており、基板ケース10の外部から、受け部29、封印シール40、及び、切断部材48の状態が視認可能とされている。すなわち、上側延長部54及び下側延長部26の全体が、外部から封印シール40等の状態を視認可能な視認部62(図2参照)として構成されている。
次に、基板ケース10の組立て手順について、図6,図7に基づいて説明する。まず、図6に示すように、底壁14に主基板4を載置した下側ケース部13に対して、上側ケース部18を係着させて、ケース本体部11を組み立てる。
上側ケース部18と下側ケース部13とは、上側ケース部18の係止部21と、下側ケース部13の被係止部16とを利用して係着される。具体的には、図6のA,Bに示すように、上側ケース部18の係止部21を、下側ケース部13における被係止部16の開口部16aの位置に合わせて両ケース部13,18を嵌合させ、その後、図6のB,Cに示すように、上側ケース部18を下側ケース部13に対して右方向にスライドさせることにより、係止部21を被係止部16に係止させる。これにより、上側ケース部18は、下側ケース部13に対して、左方向にスライドさせない限り外れないように係着される(図6のC参照)。
次に、図7に示すように、封印部12を、ケース本体部11に取り付ける。まず、下側延長部26に配設された受け部29に、封印シール40を貼付しておく。封印シール40は、図4のBに示すように、受け部29の形状に合わせて前方からみてL字状に折り曲げ、周縁部分40aが、受け部29の側壁32の上面32a、及び、側壁32と底壁30のケース本体部11側の側面32b,30aにかかるように配置して、受け部29に貼付する。
次に、図7のAに示すように、封印シール40が貼付された下側延長部26を下側ケース部13に固着する。具体的には、下側延長部26の爪部28を、下側ケース部13の固着孔17(図3参照)に対して下側から嵌合させて係止させることにより、下側延長部26を下側ケース部13に固着させる。
その後、切断部材48を下側延長部26に配設された座部37に載置し、上側延長部54を上側ケース部18に固着して、基板ケース10を完成させる(図7のB参照)。具体的には、上側延長部54の爪部56を、上側ケース部18の固着孔22に対して上側から嵌合させて係止する。このとき、併せて、上側延長部54の2つのピン部59,59を切断部材48の2つの孔部49,49に挿通させて、切断部材48を上側延長部54に連結させる。なお、ピン部59の直径は、孔部49の直径に対して小径とされており、ピン部59,59は、切断部材48の孔部49,49に対して上方に抜けることができるように挿通される。このようにして組み立てられた基板ケース10は、図1に示すように、盤裏カバー3に取り付けられる。
次に、このように構成された基板ケース10の開放について図8〜図11に基づいて説明する。図8のA,Bに示すように、基板ケース10を開放するために、上側ケース部18を下側ケース部13に対して左方向に移動させ、上側ケース部18の係止部21と下側ケース部13の被係止部16との係合を解除すると、上側延長部54に連結されている切断部材48も、上側ケース部18及び上側延長部54とともに、左方向に移動する。
このとき、図9,図10に示すように、切断部材48が移動する先には、受け部29及び受け部29に貼付された封印シール40が配設されているため、切断部材48は、封印シール40を切断しながら受け部29に進入する。
すなわち、上側ケース部18を下側ケース部13に対して図8のAに示す位置から図8のBに示す位置までスライドさせると、切断部材48は、図9のA,B及び図10のA,Bに示すように、下側延長部26の座部37から受け部29に向かってスライドし、受け部29側の側面48b(図9のA参照)に形成された刃部50で、封印シール40の前後方向の両縁付近を切断しながら、受け部29に進入する(図10のB参照)。
そして、切断部材48は、図9のBに示すように、切断した封印シール40を受け部29の左側壁34へ向かって押し込みながら、受け部29内を移動していき、上側ケース部18が図8のBに示す位置まで移動した際には、図10のCに示すように、切断部材48の係止用突部52,52が受け部29の係止孔36,36と係合して、切断部材48は、受け部29に係着される。
ここで、図10に示すように、切断部材48の刃部50,50が通る軌道には、ICタグ42のアンテナ部44,44が配置されているため、切断部材48が移動し受け部29に係着されるまでに、各アンテナ部44,44は、切断部材48の2つの刃部50,50によりそれぞれ切断される(図10のC参照)。
また、封印シール40は、切断部材48により切断され、受け部29の左側壁34へ向かって押し込まれるため、図9のC及び図10のCに示すように、受け部29に貼付されている周縁部分40aを残して、しわになった状態で左側壁34へ付着する。なお、封印シール40が備えるICタグ42も、シール本体41とともに切断部材48によりつぶされるようにして押し込まれて、受け部29に付着する。
さらに、上側ケース部18を、図8のBに示す位置まで移動させた後、図8のCに示すように下側ケース部13から分離させると、切断部材48が受け部29に係着されていることから、上側延長部54のピン部59,59が切断部材48の孔部49,49から抜けて、上側延長部54と切断部材48との連結が解除され、切断部材48は、受け部29に係着されたまま残留する。すなわち、上側ケース部18及び上側延長部54が下側ケース部13等から分離され、切断されてしわになった封印シール40と、上側延長部54から外れた切断部材48とが、基板ケース10が開放された痕跡として、受け部29に残ることになる(図10のC参照)。
さらに加えて、このように一度開放された基板ケース10を再び閉塞しようとして、分離させた上側ケース部18及び上側延長部54を下側ケース部13及び下側延長部26に嵌め直すと、上側延長部54のピン部59,59が切断部材48の孔部49,49に再度挿通されて、上側延長部54と切断部材48とが連結されるが、切断部材48は受け部29に係着されて外れることができないため、上側ケース部18及び上側延長部54を右方向へスライドさせることができない。
仮に、図11のA,Bに示すように、上側延長部54のピン部59,59を折るなどして、上側延長部54と切断部材48とが再び連結されないようにしてから、基板ケース10を閉塞させたとしても、受け部29には、受け部29に係着されたままの切断部材48と、切断されてしわになった封印シール40とが、そのまま、基板ケース10が開放されたことの痕跡として残ることになる(図11のB及び図10のC参照)。なお、この痕跡は、視認部62(透明の合成樹脂材料で形成された上側延長部54及び下側延長部26)により外部から視認することができる。
以上説明したように、実施形態の遊技機1は、上側ケース部18(第1のケース部)と上側ケース部18(第1のケース部)に係着される下側ケース部13(第2のケース部)とにより形成されるケース内部に主基板4(基板)が収納される基板ケース10を備え、この基板ケース10は、両ケース部18,13の一方を他方に対してスライドさせることにより開閉され、上側ケース部18(第1のケース部)の外側に上側延長部54(第1の延長部)が設けられ、下側ケース部13(第2のケース部)の外側に下側延長部26(第2の延長部)が設けられ、上側延長部54(第1の延長部)と下側延長部26(第2の延長部)とで囲まれる部分に、上側延長部54(第1の延長部)に外れ可能に連結される切断部材48と、下側延長部26(第2の延長部)に設けられて切断部材48を受入可能な受け部29とが設けられ、受け部29に封印シール40が貼付され、基板ケース10を開放するために両ケース部18,13の一方を他方に対してスライドさせたときに、切断部材48が、受け部29に向かって移動し、封印シール40を切断するとともに、受け部29に係着され、基板ケース10を開放したときに、切断部材48が、上側延長部54(第1の延長部)から外れるように構成されている。
そのため、実施形態の遊技機1では、基板ケース10を開放するために上側ケース部18(第1のケース部)を下側ケース部13(第2のケース部)に対してスライドさせると、上側延長部54(第1の延長部)に連結された切断部材48が、下側延長部26(第2の延長部)に配設された受け部29へ向かって移動し、受け部29に係着される(図9,図10参照)。このとき、切断部材48は、受け部29に貼付されている封印シール40を切断する。
そして、切断部材48が受け部29に係着されるとき、切断部材48は、切断された封印シール40を受け部29に対して押し付けて貼り付ける。すなわち、切断部材48が受け部29に係着されるときには、封印シール40は、切断され、かつ、しわになった状態で、受け部29に貼着される(図9のC,図10のC参照)。
さらに、上側ケース部18をスライドさせた後、上側ケース部18(第1のケース部)と下側ケース部13(第2のケース部)とを分離させると、切断部材48は、受け部29に係着されているため、上側延長部54(第1の延長部)から外れて受け部29に残留する(図8のC参照)。
したがって、実施形態の遊技機1によれば、基板ケース10を開放させると、切断されてしわになった状態の封印シール40と、切断部材48とが、受け部29に残るため、受け部29の状態を調べることにより、基板ケース10が開放されたかどうかを容易に調べることができる。すなわち、実施形態の遊技機1では、基板ケース10が開放されると、基板ケース10が開放されたことの痕跡がわかりやすい形で残るため、基板ケース10が開放されたことを容易に発見することができる。
また、実施形態の遊技機1では、封印シール40がICタグ42を備えている。そのため、基板ケース10を開放するために上側ケース部18(第1のケース部)を下側ケース部13(第2のケース部)に対してスライドさせると、切断部材48が、受け部29に貼付されている封印シール40を切断するとともに、封印シール40が備えるICタグ42も併せて切断する(図10のC参照)。そして、切断部材48が受け部29に係着されるとき、封印シール40とともに、ICタグ42も併せて受け部29に貼り付けられる。
よって、基板ケース10が開放されると、ICタグ42を備えた封印シール40は、切断されてしわになった状態で受け部29に貼着され、切断部材48は、受け部29に残留した状態となるため、このような状態の受け部29から切断部材48を取り除いて、切断されたICタグ42付き封印シール40を、切断された部分がうまくつながるように元の状態に復元することは、極めて困難となる。したがって、一度基板ケース10が開放されると、ICタグリーダを用いてICタグ42から識別情報を読み取ることが確実に不可能となるため、ICタグが読み取り可能かどうかを調べることにより、基板ケース10が開放されたかどうかを確実に発見することができる。
また、実施形態の遊技機1では、切断部材48が、封印シール40を切断可能な2つの刃部50,50を有している。そのため、上側ケース部18(第1のケース部)を下側ケース部13(第2のケース部)に対してスライドさせると、受け部29に貼付されている封印シール40は、切断部材48により、2箇所の切断箇所で切断される(図10のC参照)。このとき、封印シール40が備えるICタグ42も、2箇所の切断箇所で切断されるため、ICタグ42を再度読み取り可能に復元することは極めて困難となる。したがって、一度基板ケース10が開放されると、ICタグリーダを用いてICタグ42から識別情報を読み取ることが確実に不可能となるため、ICタグが読み取り可能かどうかを調べることにより、基板ケース10が開放されたかどうかを確実に発見することができる。
また、実施形態の遊技機1では、上側延長部54(第1の延長部)及び下側延長部26(第2の延長部)の全部が、外部から封印シール40を視認可能な視認部62(図2及び図11のB参照)として構成されている。
そのため、視認部62により、基板ケース10の外部から封印シール40の状態を一見して把握することができる。したがって、基板ケース10が開放されたことの痕跡が残っているかを一目で確認できるため、基板ケース10が開放されたかどうかを容易に判断することができる。
また、実施形態の遊技機1では、基板ケース10の閉鎖状態(図2の状態)において、上側延長部54、下側延長部26、及び、切断部材48により形成される略密閉された空間に、封印シール40が配置されている。特に、基板ケース10の閉鎖状態では、受け部29の係止孔36が上側延長部54の側壁58により塞がれるため、封印シール40の粘着面40b側が外部に曝されない。そのため、封印シール40の粘着面41bに外部からの埃が付着する虞れがないため、封印シール40が受け部29から剥がれ易くなるのを防止することができる。
2.変更例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の構成を採り得る。なお、変更例において、上述した実施形態と同様の構成については、上述した実施形態と同様の符号を付して説明を省略する。
例えば、実施形態では、上側延長部54の上壁57と、上壁57の長手側から下方へ延設される側壁58、下側延長部26、及び、切断部材48により、略密閉された空間を形成して、この密閉された空間に封印シール40配置する構成としたが、図12に示すように、上側延長部70が、上壁71と、上壁71の周縁から下方へ延設される側壁72とを備え、側壁72が、前側壁73,後側壁74,左側壁75,及び、右側壁76からなり、これら前側壁73,後側壁74,左側壁75,及び、右側壁76が、それぞれ、上側延長部70を下側延長部26に被せた状態で、下側延長部26の本体部27の上面に接する構成とすれば、基板ケースの閉鎖状態において、上側延長部70の上壁71と側壁72、及び、下側延長部26の本体部27により、密閉された空間を形成することができ、この密閉された空間に、受け部78、封印シール40、切断部材48を配置することができる。
このような構成とすれば、基板ケース10を開けたり破壊したりしない限り、封印シール40に触れることができないため、封印シール40が剥がされることを防止することができる。また、封印シール40が配置されている部分に外部から埃が入り込むのを防止できるため、封印シール40の粘着面41bに埃が付着するのを防止することができる。
なお、この場合、上側延長部70が下側延長部26に対してスライド可能となるように、下側延長部26に切断部材48を載置する座部37を設けず、かつ、受け部74を底壁のない平面視略コ字形状の側壁79のみにより構成する。
また、実施形態では、切断部材48は2つの刃部50,50を有する構成としたが、図13に示すように、切断部材80が1つの刃部81を有する構成としてもよい。具体的には、図13に示すように、切断部材80の左側面(受け部84側の側面)80aを、前後方向の中央部が受け部84側に突出した平面視略くの字形状とし、この左側面(受け部84側の側面)80aの前後方向の中央部に、上下にわたって封印シール40を切断可能な刃部81を形成する。
この場合、受け部84の左側壁86を、切断部材80の左側面80aの形状に合わせて平面視略くの字形状に切り欠いて形成して、切断部材80が受け部84に係着されたときに、切断された封印シール40が、切断部材80に押されて受け部84の側壁85に貼付されるように構成する(図13のC参照)。
また、この場合、図13のA,Bに示すように、切断部材80が移動する際に、刃部81が封印シール40の備えるICタグ42のICチップ43部分を通るように、封印シール40と切断部材80とを位置決めして配置すれば、基板ケース10を開放するときに、切断部材80が、封印シール40を切断するとともに、ICチップ43を破損させながらICタグ42を切断することができる。よって、このように構成すれば、一度基板ケース10が開放されると、ICタグリーダを用いてICタグ42から識別情報を読み取ることが確実に不可能となるため、ICタグが読み取り可能かどうかを調べることにより、基板ケース10が開放されたかどうかを確実に発見することができる。
なお、この切断部材80は、前側面80b及び後側面80cに係止用凸部82が形成されており、この係止用凸部82が受け部84の前側壁87及び後側壁88の内面側に形成された係止用凹部89と嵌合することにより、受け部84に係着可能とされている(図13のC参照)。
また、実施形態では、上側延長部54及び下側延長部26を透明の合成樹脂材料で形成することにより、上側延長部54及び下側延長部26の全部を、外部から封印シール40を視認可能な視認部62として構成したが、上側延長部54または下側延長部26を透明な樹脂材料で形成しなくとも、例えば、上側延長部54に、内部を視認可能な窓部を設けるなどして、上側延長部54または下側延長部26の少なくとも一方における一部を、視認部62として構成してもよい。
また、実施形態では、切断部材48に係止用突部52を設けて、係止用突部52,52が受け部29の係止孔36,36に係止されることにより切断部材48が受け部29に係着される構成としたが、係止用突部52,52や係止孔36,36を設けず、切断部材を受け入れる受け領域が切断部材の大きさに対して小さな受け部を用いて、基板ケース10を開放させると、切断部材が受け部を弾性変形させながら受け部内に進入し、受け部の復元力により受け部内に係着されるよう構成してもよい。
なお、本発明にいう遊技機には、パチンコ遊技機のほかスロットマシンなどの他の種類の遊技機も含むものとする。
本発明の実施形態の遊技機を示す図であって、遊技盤の背面図である。 本発明の実施形態の遊技機が備える基板ケースの斜視図である。 本発明の実施形態の遊技機が備える基板ケースの分解斜視図である。 基板ケースに貼付される封印シールを示す図である。 基板ケースに取り付けられる下側延長部、受け部、切断部材を示す要部斜視図である。 基板ケースの組立て手を示す図である。 基板ケースの組立て手順(図6の続き)を示す図である。 基板ケースを開放する動作を示す図である。 図1図示IX−IX断面図であり、基板ケースが開放され、切断部材が封印シールを切断する動作を示す断面図である。 基板ケースが開放され、切断部材が封印シールを切断する動作を示す要部斜視図である。 開放された後、再び閉塞された基板ケースの状態を示す要部拡大図である。 本発明に係る遊技機の変更例を示す図である。 本発明に係る遊技機他の変更例を示す図である。
符号の説明
1 遊技機
10 基板ケース
13 下側ケース部(第2のケース部)
18 上側ケース部(第1のケース部)
26 下側延長部(第2の延長部)
29 受け部
40 封印シール
42 ICタグ
48 切断部材
50 刃部
54 上側延長部(第1の延長部)
62 視認部

Claims (5)

  1. 第1のケース部と前記第1のケース部に係着される第2のケース部とにより形成されるケース内部に基板が収納される基板ケースを備える遊技機であって、
    前記基板ケースは、前記両ケース部の一方を他方に対してスライドさせることにより開閉され、
    前記第1のケース部の外側に第1の延長部が設けられ、
    前記第2のケース部の外側に第2の延長部が設けられ、
    前記第1の延長部と前記第2の延長部とで囲まれる部分に、前記第1の延長部に外れ可能に連結される切断部材と、前記第2の延長部に設けられて前記切断部材を受入可能な受け部とが設けられ、
    前記受け部に封印シールが貼付され、
    前記基板ケースを開放するために前記両ケース部の一方を他方に対してスライドさせたときに、前記切断部材が、前記受け部に向かって移動し、前記封印シールを切断するとともに、前記受け部に係着され、前記基板ケースを開放したときに、前記切断部材が、前記第1の延長部から外れるように構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記封印シールは、ICタグを備えていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記切断部材は、前記封印シールを切断可能な刃部を2つ以上有していることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第1の延長部または前記第2の延長部の少なくとも一方における一部または全部が、外部から前記封印シールを視認可能な視認部とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記封印シールは、前記基板ケースの閉鎖状態において密閉される部分に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の遊技機。
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