JP5285409B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、制御基板を収納し、かつ、封印シールによって封印された基板ケースを、備えたパチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
従来、この種の遊技機では、制御基板を収納した基板ケースを開けた際の痕跡を容易に把握できるように、基板ケースに封印シールを貼着することが行われていた(例えば、特許文献1参照)。基板ケースは、対応する係合手段を有した底側ケース部及び蓋側ケース部を具備して構成されて、底側ケース部と蓋側ケース部との間に制御基板を収納して、対応する係合手段を係合させることにより、制御基板の周囲を囲って閉じる構成としていた。
なお、従来の封印シールは、基板ケースの貼着エリアに貼着される略長方形状として、可撓性を有して粘着剤を塗布したシート状のベースにおける基板ケースへの貼着面側に、ICタグを設けて構成されていた。ベースは、部分的に多数のスリットや薄肉部を設けて、破れ易く構成されていた。ICタグは、制御基板のROM等の識別情報を格納したICチップと、ICチップから相互に逆方向となって両側に延びるアンテナ部と、を有して構成されるとともに、ICチップから両側に延びるアンテナ部の延びる方向を封印シールの長手方向に略沿う方向に(詳しくは、長方形状のベースの対角方向における二つの角を結ぶように)配置させていた。そして、基板ケースの貼着エリアは、基板ケースを開ける際の底側ケース部と蓋側ケース部との相互に分離する部位であって、封印シールを底側ケース部と蓋側ケース部とに跨がせて貼着できるように、設定されていた。
このような遊技機では、制御基板を収納しかつ封印シールを貼着させた基板ケースを開ける際、底側ケース部と蓋側ケース部との分離に伴って封印シールが破断する、あるいは、封印シールを剥がそうとしても破断する事態を招き易い。
そして、封印シールが破断すれば、その後に貼り直しても、破断した痕跡により、基板ケースを開けたことが容易に把握できることとなる。
なお、基板ケースを開ける行為は、制御基板のROM(CPUとROMとが1チップ化されている場合もある)を交換して遊技内容を変更したり、リード線等を利用して外部から不正な電気信号を入力させたりする等、の不正行為につながるものであって、基板ケースが開けられたことを容易に把握できれば、それらの不正を迅速に発見できることとなる。
特開2006−326281号公報
しかし、従来の遊技機では、封印シールが、底側ケース部と蓋側ケース部との分離部位において、底側ケース部と蓋側ケース部とに跨って貼着されているものの、略半分ずつを底側ケース部と蓋側ケース部との貼着エリアに貼着させていた。そのため、例えば、封印シールにおける底側ケース部と蓋側ケース部との境界部位に、カッタ等を利用して、切目を入れ、封印シールを半分ずつに分断するように破断すれば、基板ケースを開けることとができてしまう。そして、このような破断は、封印シールに一箇所設けるだけで、良く、その後に、貼り直した場合、破断部位が一箇所であって、破断の痕跡を容易に発見できない虞れが生じ、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、封印シールによって封印した基板ケースを開ける際に、封印シールの破断の痕跡を容易に発見できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、対応する係合手段を有した底側ケース部及び蓋側ケース部を具備し、底側ケース部と蓋側ケース部との間に制御基板を収納して、対応する係合手段を係合させることにより、制御基板の周囲を囲って閉じる基板ケースと、
閉じた基板ケースに貼着されるとともに、基板ケースを開ける際に破断される貼着エリアに貼着される封印シールと、
を備えて構成されている遊技機であって、
基板ケースを閉じた際における貼着エリアの外表面側の底側ケース部若しくは蓋側ケース部の一方に、基板ケースの外側方向に撓み可能な係止片部が、設けられ、他方に、係止片部の少なくとも一部を収納可能に周囲の面から基板ケースの内側方向に凹むとともに、係合手段の係合解除方向への底側ケース部と蓋側ケース部との相対的な移動を規制可能に、収納した係止片部を係止する係止面を有した係止凹部が、設けられ、
係止片部が、
撓み時の回転中心となって貼着エリアの一方の端部付近に配置されるヒンジ部と、ヒンジ部から貼着エリアの他方の端部付近まで延びる板状部と、を備えて構成されるとともに、
板状部におけるヒンジ部から板状部の先端部までの延設方向と直交する両縁を、それぞれ、貼着エリアの領域内として、貼着エリアの相互に対向する両縁付近に、配置させていることを特徴とする。
本発明に係る遊技機では、制御基板を収納し、かつ、封印シールを所定の貼着エリアに貼着した基板ケースを、開ける際には、係止片部の板状部を基本ケースの外側方向に引き起こして、係止凹部の係止面から係止片部の係止部位を離脱させ、そして、係合解除方向に沿って、底側ケース部と蓋側ケース部とを相対移動させることとなる。
その際、封印シールを剥さない状態としていれば、係止片部の板状部が、その両縁を、貼着エリアの領域内として、貼着エリアの相互に対向する両縁付近に配設させているため、板状部の引き起こしに伴い、その板状部の両縁が、それぞれ、封印シールを破断することとなって、封印シールは、二箇所の部位で破断される。そのため、基板ケースを開けた後に閉じて、破断した封印シールを貼り直しても、破断された二箇所の部位を奇麗に貼り直すことは難しく、破断の痕跡が現れて、封印シールの破断を発見し易い。
また、基板ケースを開ける際、予め封印シールを剥がし、係合解除方向に沿って、底側ケース部と蓋側ケース部とを相対移動させる場合でも、封印シールは、係合解除方向への移動時に板状部の両縁に引張られないように、剥がす側の角付近から、引き起こす係止片部の少なくとも板状部の全域のエリアを越えて、剥がす必要がある。その際、板状部は、貼着エリアの対向する両端部間で、かつ、貼着エリアにおける両端部を結ぶ方向と直交する方向の両縁間に、配設されており、貼着エリアにおける中央付近から略外周縁付近までの貼着エリアの広い面積を占めて、配設されている。そのため、貼着エリアの半分程度を剥がすだけでは、基板ケースを開けることができず、剥がす側の角付近から従来の略半分の面積の越えた広い面積として、封印シールを剥がす必要があり、封印シールを破断させる機会が増えて、封印シールを二箇所以上で破断させる事態を招き易い。その結果、封印シールを予め剥がすこととしても、封印シールが二箇所以上で破断され、基板ケースを開けた後に閉じて、破断した封印シールを貼り直しても、破断された二箇所の部位を奇麗に貼り直すことは難しく、破断の痕跡が現れて、封印シールの破断を発見し易い。
したがって、本発明に係る遊技機では、封印シールによって封印した基板ケースを開ける際に、封印シールが二箇所以上で破断され易く、その後に封印シールを貼り直しても、封印シールの破断の痕跡を容易に発見できることとなる。
そして、係止片部と係止凹部の周囲との少なくとも一方には、対応する係合手段の係合時、係止片部を、ヒンジ部を徐々に撓ませて、係止凹部の周囲の部位に摺動させつつ、係止凹部へ収納可能なテーパ面状若しくは弧面状の案内面を、形成することが望ましい。このような構成では、相互の係合手段を係合させる際における底側ケース部と蓋側ケース部との相対移動時、係止片部が、案内面を利用して、ヒンジ部を回転中心として徐々に撓んで、係止凹部の周囲を摺動し、そして、係止凹部の位置に配置されれば、ばね弾性的に復元するように、係止凹部に嵌め込まれる。そのため、係止片部の係止凹部への嵌合が、相互の係合手段を係合させるように基板ケースを閉じる際に、別途、係止片部を治具等を使用して撓ませることなく、手間無く行え、係止片部や係止凹部を備えていても、簡便に、基板ケースを閉じることができる。
そして、封印シールの貼着エリア側の面には、制御基板に対応する識別情報を格納したICチップ、及び、ICチップから両側に延びるアンテナ部、を備えて構成されるICタグを、貼着してもよく、このICタグは、封印シールを貼着エリアに貼着させた際における封印シールを貼着エリアに重ねた方向に沿う投影状態において、ICチップから両側に延びるアンテナ部の各々の先端部側を、それぞれ、板状部におけるヒンジ部から先端部まで部位の両縁の片側ずつと交差する位置に配置させるように、封印シールに配設することが望ましい。
このような構成では、封印した基板ケースを開ける際、封印シールを剥さない状態としていれば、係止片部の板状部を基本ケースの外側方向に引き起こす際、ICチップから両側に延びるアンテナ部の各々の先端部側が、それぞれ、係止片部の板状部の両縁の片側ずつと交差する位置に配置されており、アンテナ部を二箇所で分断させることができる。そして、ICタグのアンテナ部が二箇所で分断されれば、開けた基板ケースを閉じて、剥がした封印シールを貼り直しても、分断された二箇所の部位が共に識別情報を発信可能に接触する事態を招く虞れは殆ど無い。その結果、封印シールを剥がして基板ケースを開けようとしても、ICタグは、識別情報を発信できるように復元することが殆ど不可能に分断されることとなり、その結果、ICタグの識別情報の発信不能状態から、基板ケースが不正に開けられたことを発見できる。
勿論、予め、ICタグを貼着した封印シールを剥がして、基板ケースを開けることとしても、剥がす側の角付近から従来の略半分の面積の越えた広い面積として、封印シールを剥がす必要があり、封印シールを破断させる機会が増え、さらに、二つのアンテナ部を含んだエリアを剥がす必要が生じて、二つのアンテナ部がそれぞれ分断される機会も増す。そのため、上記のような構成では、封印シールを予め剥がすこととなっても、封印シールを二箇所以上で破断させる事態を招いて、アンテナ部を二箇所以上で分断させる事態を招き易い。そして、ICタグのアンテナ部が二箇所以上で分断されれば、開けた基板ケースを閉じて、剥がした封印シールを貼り直しても、分断された二箇所以上の部位が全て識別情報を発信可能に接触する事態を招く虞れは殆ど無い。その結果、封印シールを剥がして基板ケースを開けようとしても、ICタグは、識別情報を発信できるように復元することが殆ど不可能となるように、分断されることとなって、基板ケースが不正に開けられたことを容易に発見できる。
そして、本発明に係る遊技機において、底側ケース部と蓋側ケース部とが、それぞれ、相互に略平行に対向するように配設される対向壁部と、対向壁部の周縁から相互に接近するように延びる側壁部と、を備えた略箱形状として構成される場合には、対応する相互の係合手段の係合時と係合解除時における底側ケース部と蓋側ケース部との相対的な移動方向は、底側ケース部と蓋側ケース部との対向壁部と略直交する方向(底側ケース部と蓋側ケース部との重ね方向とする)としてもよいし、あるいは、底側ケース部と蓋側ケース部との対向壁部に略沿うスライド方向として、構成してもよい。ちなみに、底側ケース部と蓋側ケース部とを重ね方向に沿って係合若しくは係合解除する場合には、係止片部を、側壁部の周方向に沿った任意の位置に設けることができる。但し、底側ケース部と蓋側ケース部とをスライド方向に沿って係合若しくは係合解除する場合には、係止片部と係止凹部とは、底側ケース部と蓋側ケース部との相互に対応する側壁部におけるスライド方向と平行な部位に配設することとなる。
そして、底側ケース部と蓋側ケース部とをスライド方向に沿って係合若しくは係合解除する場合では、通常、強固な係合手段(例えば、スライド方向に沿って突出する閂状の突起とこの突起を嵌挿させる嵌挿孔とを設けた閂構造)は、基板ケースのスライド方向に沿った端部側に配設されることとなり、係止片部、換言すれば、封印シールを貼着する貼着エリア、は、基板ケースにおけるスライド方向に沿った端部側の係合手段から離れて、目視し易い側壁部の中央付近に、配置させることができ、封印シールの破断の痕跡を発見し易くなる。
この場合、係止片部が、板状部の両縁を、スライド方向と略直交させるように、配設されていれば、板状部の両縁によって封印シールが破断された際、その破断線が、スライド方向と直交する方向で、離れて二本並設されることとなって、貼着エリアが、係止片部におけるヒンジ部から先端部に向かう延設方向に沿った寸法を小さくしていても、容易に、封印シールの破断の痕跡を発見可能となる。
また、本発明に係る遊技機では、封印シールを、係止片部の板状部の両縁を越えて、貼着させることから、封印シールの貼着エリアは、係止片部と、係止片部の周囲の周縁部と、を備えて構成されることとなり、その際、係止片部と周縁部との基板ケースの外側面側を、略面一として、構成すれば、封印シールを、容易に皺を無くして略面一の貼着エリアに貼着でき、破断個所があれば、その破断個所を一層容易に発見できることとなる。
この場合、係止片部と周縁部とは、底側ケース部若しくは蓋側ケース部の一方に一体的に形成されていることが望ましい。すなわち、係止片部と周縁部との少なくとも一部相互が、底側ケース部と蓋側ケース部とに別々に形成されていれば、底側ケース部と蓋側ケース部との組付誤差により、係止片部と周縁部との基板ケースの外側面側の奇麗な面一状態を、確保し難い。これに対し、係止片部と周縁部とは、底側ケース部若しくは蓋側ケース部の一方に一体的に形成されていれば、底側ケース部と蓋側ケース部との組付誤差の影響が無く、段差を生じさせずに、係止片部と周縁部との基板ケースの外側面側の奇麗な面一状態を、確保し易く、一層容易に、封印シールを皺無く貼着できる。
また、係止片部のヒンジ部は、板状部における先端部側の基板ケース外側方向への強制的な引き起こし時において、係止片部における係止凹部の係止面に係止される部位を、係止面の係止領域から隙間を開けて離脱させる際に、破断若しくは塑性変形するように構成することが望ましい。このような構成では、基板ケースを開けるように、係止片部の板状部を、係止面との間に隙間を開けて大きく引き起こせば、係止片部のヒンジ部が、破断若しくは塑性変形し、その後に封印シールを貼り直しても、ヒンジ部が破断若しくは塑性変形していれば、板状部が出っ張ったり凹んだりして、封印シールが出っ張る等の状態となることから、封印シールの外形によって、係止片部が引き起こされて基板ケースを不正に開けられたことを、容易に発見できる。
なお、このヒンジ部の破断や塑性変形は、板状部の基板ケース外側方向への強制的な引き起こし時において、係止片部における係止凹部の係止面に係止される部位を、係止面の係止領域から隙間を開けて離脱させた際に、発生するように設定するものである。そのため、基板ケースを閉じる際の組付作業時において、係止片部が係止凹部の周囲を摺動しつつ係止凹部に嵌め込まれる場合には、係止片部が、係止凹部の係止領域から隙間をあけて離脱するように、大きく撓まないことから、ヒンジ部の破断や塑性変形を防止可能となる。
さらに、底側ケース部と蓋側ケース部とをスライド方向に沿って係合若しくは係合解除する場合、係止凹部を設けた底側ケース部若しくは蓋側ケース部には、係止凹部の周囲に、対応する相互の係合手段の係合直前における底側ケース部と蓋側ケース部とを合わせた際に、係止片部を収納可能な収納凹部を設け、そして、係止片部の撓みを案内する案内面は、係止片部、若しくは、収納凹部の係止凹部側の縁、の少なくとも一方に、形成することが望ましい。このような構成では、制御基板を収納して基板ケースを閉じる際、収納凹部に係止片部を収納させるように、対応する相互の係合手段の係合直前における底側ケース部と蓋側ケース部とを合わせても、係止片部を、変形させることなく、円滑に収納凹部に収納でき、そしてその後、単に、相互の係合手段を係合させるように、スライド方向に沿って相対移動させれば、係止片部が、案内面を利用して、ヒンジ部を回転中心として徐々に撓んで、収納凹部を乗り越えて係止凹部の周囲を摺動し、そして、係止凹部の位置に配置されれば、ばね弾性的に復元するように、係止凹部に嵌め込まれることとなる。すなわち、このような構成では、底側ケース部と蓋側ケース部とをスライド方向に沿って係合させる際に、基板ケースが係止片部と係止凹部とを備えていても、基板ケースを、外れた状態から円滑に閉じることができる。
さらにまた、底側ケース部と蓋側ケース部とに設けられる係止片部と係止凹部とは、底側ケース部と蓋側ケース部とのそれぞれの対向壁部を間にした側壁部の対向する部位の二箇所に、形成することが望ましい。このように構成されていれば、二箇所の係止片部を引き起こさなければ、基板ケースを開けることができず、係止片部やその近傍に、引き起こし時の痕跡が残り易く、そのような痕跡によって、係止片部が引き起こされて基板ケースを不正に開けられたことを、一層、容易に発見できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1に示すように、実施形態の遊技機は、パチンコ遊技機1であって、遊技盤2の裏面(背面)に、制御基板(主制御基板)8(図2参照)を覆った基板ケース(主基板ケース)10が配設されている。
なお、実施形態での上下と左右の各方向は、図1に示す遊技盤2の裏面側を基準とし、また、前後の方向は、遊技盤2の裏面側を後方側とし、遊技盤2の表面側(遊技領域側)を前方側とする。
基板ケース10は、軸方向を左右方向に沿わせて盤裏カバー3に配設された二本の取付軸5,5に対して、断面U字状の取付フック23を下方側から引っ掛けて、左縁10c側を、後方側(遊技機1の後方側であって図1に示す紙面の表側)に移動しないように、図示しない押え爪片に係止させて、配設されている。なお、基板ケース10は、図示しない押え爪片の係止を解除させて下縁10bを後方側に引けば、取付軸5回りで後方回転させて取り外すことができて、基板ケース10によって隠れていた電動チューリップの電磁ソレノイド等のメンテナンスを行うことができる。そして、取付軸5や図示しない押え爪片によって盤裏カバー3に取り付けられた基板ケース10は、上縁10a側に位置する各種のリード線を結線させた複数のターミナル部8aを設けた部位を、盤裏カバー3の開閉可能な蓋部4の下縁に覆わせて、配設されることとなる。また、基板ケース10が覆っている制御基板8は、CPU、パチンコ遊技機1の遊技プログラムを記憶したROMや、遊技の進行に応じた遊技球の払い出し等の必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を備えて構成されている。なお、基板ケース10は、制御基板8にリード線を結線させるターミナル部8a,8bを配設させる複数の貫通孔10d(図1参照)、RAM消去スイッチの貫通孔10e、後述するかしめ機構部14等を備えているが、これらは公知の機構であり、図1,2に適宜記載するほか、他の図3以降では、これらの機構は省略する。
基板ケース10は、図2〜4,7〜9に示すように、係止片部51をばね弾性的に撓み可能として、透明なポリカーボネート等の合成樹脂から形成されるとともに、底側ケース部16と蓋側ケース部36との二部品から構成されている。そして、基板ケース10は、遊技盤2側の底側ケース部16と遊技盤2から離れた側の蓋側ケース部36との間に、制御基板8を収納して、対応する係合手段11,12,13相互を係合させることにより、制御基板8の周囲を囲って閉じる構成としている。さらに、基板ケース10は、第1〜3の係合手段11,12,13の他に、かしめ機構部14(図1参照)を備えて構成されている。かしめ機構部14は、基板ケース10を閉じた状態で蓋側ケース部36側から所定のロックピン(図符号省略)を底側ケース部16側の図示しないロック穴に挿入させて、開きを強固に規制して、破壊しないと開けることができない機構としている。
底側ケース部16と蓋側ケース部36とは、それぞれ、相互に前後で略平行に対向するように配設される対向壁部17,37と、対向壁部17,37の周縁から相互に接近するように延びる略筒形状の側壁部18,38と、を備えた略箱形状として構成されている。対向壁部17,37は、左右方向に沿って長辺側を配置させた略長方形板状としている。そして、実施形態の場合、対応する相互の係合手段11,12,13の係合時と係合解除時における底側ケース部16と蓋側ケース部36との相対的な移動方向は、底側ケース部16と蓋側ケース部36との対向壁部17,37に沿うスライド方向であって、さらに、遊技盤2の左右方向に沿う方向としている。
底側ケース部16の側壁部18は、上下で対向する上壁部19と下壁部20、及び、左右で対向する左壁部21と右壁部22、を備えて構成されている。同様に、蓋側ケース部36の側壁部38も、上下で対向する上壁部39と下壁部40、及び、左右で対向する左壁部41と右壁部42、を備えて構成されている。そして、底側ケース部16と蓋側ケース部36との第1の係合手段11(図4,10のC参照)と第3の係合手段13(図4,11のB参照)とは、上壁部19,39相互と、下壁部20,40相互とに、それぞれ、形成され、第2の係合手段12(図4,9参照)は、右壁部22,42相互に形成されている。
第1の係合手段11は、図4,10に示すように、上壁部19,39相互と、下壁部20,40相互とに、それぞれ、三箇所ずつ形成されている。具体的には、底側ケース部16側の上壁部19と下壁部20とに、端面19a,20a側から前方に向かうとともに右方側に向かう挿入溝25を設けられて、元部24aから先端部24bを左方に延びる形状の係止フック部24が形成され、蓋側ケース部36側の上壁部39と下壁部40とに、挿入溝25に挿入されて係止フック部24に係止される係止ピン44が形成されて、係止フック部24と係止ピン44とによって、第1の係合手段11が、構成されている。
また、蓋側ケース部36側の上壁部39と下壁部40とには、端面に、底側ケース部16の上壁部19と下壁部20との端面19a,20a(図4参照)側を挿入させる凹溝39a,40aが形成され(図7参照)、凹溝39a,40aの内周面を部分的に上下で連結するようにして、係止ピン44が形成されている(図8,10参照)。そして、凹溝39a,40aは、底側ケース部16と蓋側ケース部36との相互の係合と係合解除とのスライド方向(左右方向)への移動時(スライド移動時)、底面39b,40bに底側ケース部16の上壁部19と下壁部20との端面19a,20aを摺動させている。すなわち、蓋側ケース部36の各係止ピン44を、対応する挿入溝25の開口25aから挿入溝25内に挿入させて、底側ケース部16の上壁部19と下壁部20との端面19a,20aを凹溝39a,40aの底面39b,40bに当てて、蓋側ケース部36を右方側にスライド移動させて、蓋側ケース部36の右壁部42の外側面42aを底側ケース部16の右壁部22の内側面22aに当接させれば(図9参照)、各係止ピン44を、対応する係止フック部24に係止させることができる。そして、この第1の係合手段11の係合完了時には、各係止ピン44が対応する係止フック部24の前面側の係止面24cに係止されて、蓋側ケース部36の底側ケース部16から後方側へ外れる移動が規制されることとなる(図10のC参照)。
なお、蓋側ケース部36を右方側にスライド移動させて、蓋側ケース部36の右壁部42の外側面42aを底側ケース部16の右壁部22の内側面22aに当接させる際には、図9に示すように、蓋側ケース部36の左壁部41の内側面41aも、底側ケース部16の左壁部21の外側面21aに当接して、蓋側ケース部36の右壁部42の外側面42aにおける底側ケース部16の右壁部22の内側面22aへの当接とともに、係合手段11の係合時のスライド移動が規制されて、係合完了となる。ちなみに、実施形態では、蓋側ケース部36の配置状態として、係止ピン44が挿入溝25の開口25aから外れて、基板ケース10を開けている状態を外れ位置への配置状態とし、そして、係止ピン44を、その外れ状態から、開口25aを経て、挿入溝25内に挿入させて、底側ケース部16の上壁部19と下壁部20との端面19a,20aを、凹溝39a,40aの底面39b,40bに当てた配置を、係合開始位置SPとし、その後、蓋側ケース部36を右方側にスライド移動させて、蓋側ケース部36の右壁部42の外側面42aを右壁部22の内側面22aに当接させ、左壁部41の内側面41aを左壁部21の外側面21aに当接させて、係止ピン44を対応する係止フック部24に係止させた位置を、係合完了位置RPとして、説明する。
そして、実施形態の場合、蓋側ケース部36が係合完了位置RPに配置される際には、第3の係合手段13としてのストッパ機構を構成する凹凸部29,49が、相互に嵌合されて、係合解除方向(左方向)への移動を規制することとなる(図4,11参照)。なお、これらの凹凸部29,49は、上壁部19,30相互と下壁部20,40相互との対向する面相互に形成されており、強い力で、蓋側ケース部36を係合解除方向へ移動させれば、嵌合を解除できるように設定されている。
また、実施形態の場合、蓋側ケース部36を係合開始位置SPから係合完了位置RPまで右方向にスライド移動させる際、図9に示すように、第2の係合手段12としての閂構造を構成する閂状突起47が嵌挿孔27に嵌挿されて、蓋側ケース部36の底側ケース部16から後方側へ外れる移動が規制されることとなる。閂状突起47は、蓋側ケース部36の右壁部42から右方側に突設され、嵌挿孔27は、底側ケース部16の右壁部22に形成されている。そして、蓋側ケース部36の係合開始位置SPへの配置時、閂状突起47の先端部47aが、嵌挿孔27の左方側に配置され、蓋側ケース部36の係合完了位置RPへの配置時、閂状突起47は、元部47b付近を嵌挿孔27の部位に配置させて、先端部47aを嵌挿孔27から右方側に突出させることとなる。
そして、実施形態の基板ケース10には、図4,10のAに示すように、封印シール61を貼着する貼着エリア59が、左右方向に沿って長辺側を配置させた略長方形状のエリアとして、蓋側ケース部36の下壁部40の外表面(外側面)40cにおける左右方向の中央40cc付近に、配置されている。
封印シール61は、貼着エリア59に貼着される貼着エリア59と同形の略長方形状として、図5,6に示すように、可撓性を有して粘着剤63を塗布したシート状のベース62における基板ケース10への貼着面側に、ICタグ65を設けて構成されている。ベース62には、部分的に図示しない多数のスリットや薄肉部が設けられて、破れ易く構成されている。さらに、ベース62の外周縁は、剥がす際に、凹んだ隅部62aに応力集中が生じて、封印シール61を破断させ易いように、連続的な凹凸を設けて構成されている。ICタグ65は、制御基板8のROM等の識別情報を格納したICチップ66と、ICチップ66から相互に逆方向となって両側に延びるアンテナ部67,68と、を有して構成されている。アンテナ部67,68は、ICチップ66から両側に延びる方向を、封印シール61の長手方向に略沿う方向におけるベース62の対角方向の二つの角61a,61bを結ぶように、配置されている。このICタグ65は、所定の読取装置を近づければ、アンテナ部67,68による電磁誘導によって発生した起電力により、ICチップ66に格納された識別情報が、アンテナ部67,68から発信されて、読取装置によって読み取ることができる。
そして、下壁部40の貼着エリア59には、係止片部51と、その周囲の周縁部56と、が配設されている(図10のA参照)。周縁部56は、係止片部51の左右両側のスリット50を間にして、係止片部51の左右両側における左側部56aと右側部56b、さらに、係止片部51の後方側の後側部56cと、を備えて、係止片部51を逆U字状に囲むように、配置されている。実施形態の場合、係止片部51と周縁部56とは、下壁部40に一体的に形成されるとともに、下壁部40の外表面40c側で、スリット50の部位を除いて、面一となるように、形成されている。
係止片部51は、図12に示すように、基板ケース10の外側方向、実施形態の場合には、下方側に撓み可能に構成されている。すなわち、係止片部51は、撓み時の回転中心となって、貼着エリア59の一方の端部(実施形態の場合には、後端部)59a付近に配置されるヒンジ部52と、ヒンジ部52から貼着エリア59の他方の端部(実施形態の場合には、前端部)59b付近まで延びる板状部53と、を備えて構成されている。ヒンジ部52は、左右方向に沿うように略半円状の凹部を設けらて、薄肉に形成されている。
板状部53は、図10に示すように、ヒンジ部52側の元部53bから先端部53aまでの延設方向と直交する両縁の左縁53cと右縁53dとを、それぞれ、貼着エリア59の領域内として、貼着エリア59の相互に対向する両縁の左縁59c付近と右縁59d付近とに、配置させている。板状部53の先端部53aは、対向壁部37から突出する高さH(図10のA参照)を、下壁部40の端面40dと一致するように、設定されている。さらに、板状部53は、図11に示すように、基板ケース10の内側面側を、左方側から右方側にかけて、外側方向に拡開するように傾斜して形成して、後述する収納凹部34の右縁34aを乗り越え易くするテーパ状の案内面54としている。
そして、実施形態の場合、ICタグ65は、封印シール61を貼着エリア59に貼着させた際における封印シール61を貼着エリア59に重ねた方向に沿う投影状態において、ICチップ66から両側に延びるアンテナ部67,68の各々の先端部67a,68a側を、それぞれ、板状部53の片側ずつの左縁53cと右縁53dとに交差する位置に、配置させるように、封印シール61に配設されている(図10,13参照)。
そして、蓋側ケース部36を係合完了位置RPに配置させて基板ケース10を閉じた際、係止片部51に対して基板ケース10の内側方向で対向する底側ケース部16の下壁部20には、係止片部51の少なくとも一部を収納可能に、周囲の外表面20bから基板ケース10の内側方向に凹んだ係止凹部31が形成されている(図10,11参照)。実施形態の場合には、係止凹部31は、係止片部51を収納した際、係止片部51と周縁部56との外側面側を面一とするように、底面31aを傾斜させて設定されている。そして、係止凹部31は、係止片部51の板状部53の左縁53c側の略半分、すなわち、板状部53の内側面となる案内面54の左縁54a側を嵌合させて収納できるように、設定されている。そして、この係止凹部31の内周面の左側面が、係合手段11,12,13の係合解除方向(左方向)への蓋側ケース部36のスライド移動を規制可能に、係止片部51の板状部53の左側面53cpを係止する係止面32として、構成されている。なお、係止凹部31は、底面31aを傾斜させているため、係止片部51の板状部53の左縁53c側を収納させた際、案内面54の右縁54b側が、係止凹部31より右方側にずれて、下壁部20の外表面20bから下方側に浮いた状態となる。
また、底側ケース部16の下壁部20には、図4,10,11に示すように、蓋側ケース部36を外れ位置から係合開始位置SPに配置させた際に、換言すれば、対応する相互の係合手段11,12,13の係合直前における底側ケース部16と蓋側ケース部36とを合わせた際に、係止片部51を収納する収納凹部34が、設けられている。この収納凹部34は、下壁部20の外表面20b側において、端面20aから連なって直方体形状に凹んで、形成されている。そして、収納凹部34に収納された係止片部51の板状部53は、案内面54の右縁54bを、収納凹部34の内周面における右縁34aより、基板ケース10の外側方向に、ずれて配置されるように、設定されている(図11のA参照)。そのため、係止片部51の板状部53は、収納凹部34に収納された状態から係止凹部31に収納される係合完了位置RPへ移動する際、基板ケース10の内側方向の面における収納凹部34の係止凹部31側の縁(右縁)34aに、傾斜したテーパ面状の案内面54を摺動させつつ、ヒンジ部52を撓ませて収納凹部34の右縁34aを乗り越えて、係止凹部31に収納されることとなる。
なお、実施形態の場合、係止片部51のヒンジ部52は、上記の収納凹部34から係止凹部31へスライド移動させる際には、支障なく撓むものの、板状部53を強制的に引き起こす際には、破断若しくは塑性変形するように、その厚さ寸法tが設定されている(図12参照)。すなわち、ヒンジ部52は、板状部53における先端部53a側の基板ケース10の外側方向への強制的な引き起こし時において、係止片部51における係止凹部31の係止面32に係止される部位(左側面)53cpを、係止面32の係止領域から隙間sを開けて離脱させた際には、破断若しくは塑性変形するように、厚さ寸法tが設定されている(図14参照)。
また、実施形態の場合、貼着エリアではないものの、底側ケース部16と蓋側ケース部36とにおける下壁部20,40に対して、対向壁部17,37を間にした対向する側壁部18,38の部位、すなわち、上壁部19,39にも、下壁部20,40側と上下対称形として、係止面32を有した係止凹部31、収納凹部34、ヒンジ部52や板状部53を有した係止片部51、及び、周縁部56が、配設されている。
実施形態のパチンコ遊技機1では、基板ケース10の底側ケース部16の対向壁部17上に制御基板8を配置させた後、蓋側ケース部36を被せて、各係止ピン44を対応する挿入溝25の開口25aを経て、挿入溝25内に挿入させるとともに、係止片部51を収納凹部34に収納して、蓋側ケース部36を係合開始位置SPに配置させる(図9,図10のA,B、図11のA、図12のA参照)。ついで、図9、図10のB,C、図11のA〜Cに示すように、蓋側ケース部36を、係合方向となる右方側にスライド移動させて、係合完了位置RPに配置させれば、第1の係合手段11の係止ピン44が係止フック部24に係止され、また、第2の係合手段12の閂状突起47が嵌挿孔27の嵌挿され、さらに、第3の係合手段13の凹凸部29,40相互が嵌合する。と同時に、図12のA〜Cに示すように、ヒンジ部52が撓みつつ、板状部53が収納凹部34を離脱し、板状部53が係止凹部31の配置位置に到達して、ヒンジ部52が撓みをばね弾性的に復元させ、板状部53が係止凹部31に収納されることとなって、基板ケース10を閉じることができる。
その後、かしめ機構部14のロックピンをロックさせ、さらに、貼着エリア59に封印シール61を貼着させて、基板ケース10を、取付軸5等を利用して、盤裏カバー3に取り付けることとなる。
そして、実施形態のパチンコ遊技機1では、制御基板8を収納して封印シール61を貼着した基板ケース10を、開ける際には、係止片部51の板状部53を基板ケース10の外側方向である下方側に引き起こして、係止凹部31の係止面32から係止片部51の係止部位である板状部53の左側面53cpを離脱させ、そして、係合解除時のスライド方向の左方側に沿って、蓋側ケース部36をスライド移動させることとなる。
その際、封印シール61を剥さない状態としていれば、係止片部51の板状部53が、その左右両縁53c,53dを、貼着エリア59の領域内として、貼着エリア59の相互に対向する縁59c,59d付近に配設させているため、図13のA,Bに示すように、板状部53の引き起こしに伴い、その板状部53の両縁53c,53dが、それぞれ、封印シール61を破断することとなって、封印シール61は、二箇所の部位で破断される。そのため、基板ケース10を開けた後に閉じて、破断した封印シール61を貼り直しても、破断された二箇所の部位を奇麗に貼り直すことは難しく、図13のCに示すように、破断の痕跡Mが現れて、封印シール61の破断を発見し易い。
また、基板ケース10を開ける際、予め封印シール61を剥がし、係合解除方向に沿って、蓋側ケース部36を移動させる場合でも、封印シール61は、係合解除方向への移動時に板状部53の両縁53c,53dに引張られないように、例えば、図15に示すように、剥がす側の角61a,61b付近から、引き起こす係止片部51の少なくとも板状部53の全域のエリアを越えて、剥がす必要がある。その際、板状部53は、貼着エリア59の対向する両端部59a,59b間で、かつ、貼着エリア59における両端部59a,59bを結ぶ前後方向と直交する左右方向の両縁59c,59d間に、配設されており、貼着エリア59における中央付近から略外周縁付近までの貼着エリア59の広い面積を占めて、配設されている。
そのため、貼着エリア59の半分程度を剥がすだけでは、基板ケース10を開けることができず、剥がす側の角61a,61b付近から従来の略半分の面積の越えた広い面積として、封印シール61を剥がす必要があり、封印シール61を破断させる機会が増えて、封印シール61を二箇所以上で破断させる事態を招き易い。その結果、封印シール61を予め剥がすこととしても、封印シール61が二箇所以上で破断され、基板ケース10を開けた後に閉じて、破断した封印シール61を貼り直しても、破断された二箇所の部位を奇麗に貼り直すことは難しく、破断の痕跡Mが現れて、封印シール61の破断を発見し易い。
したがって、実施形態のパチンコ遊技機1では、封印シール61によって封印した基板ケース10を開ける際に、封印シール61が二箇所以上で破断され易く、その後に封印シール61を貼り直しても、封印シール61の破断の痕跡Mを容易に発見できることとなる。
そして、実施形態では、対応する係合手段11,12,13の係合時、係止片部51を、ヒンジ部52を徐々に撓ませて、係止凹部31の周囲の部位(外表面)20bに摺動させつつ、係止凹部31へ収納可能なテーパ面状の案内面54が、係止片部51に形成されている。そのため、相互の係合手段11,12,13の係合時における係合開始位置SPから係合完了位置RPまで蓋側ケース部36をスライド移動させる際、図11,12に示すように、係止片部51が、案内面54を利用して、ヒンジ部52を回転中心として徐々に撓んで、係止凹部31の周囲の外表面20bを摺動し、そして、係止凹部31の位置に配置されれば、ばね弾性的に復元するように、係止凹部31に嵌め込まれる。すなわち、係止片部51の係止凹部31への嵌合が、相互の係合手段11,12,13を係合させるように基板ケース10を閉じる際に、別途、係止片部51を治具等を使用して撓ませることなく、手間無く行え、係止片部51や係止凹部31を備えていても、簡便に、基板ケース10を閉じることができる。なお、このような係止片部51の撓みを円滑にさせる案内面は、テーパ面状でなく、弧面状でもよく、さらに、係止片部51側でなく、係止凹部31の周囲の部位(実施形態では、収納凹部34の右縁34a)に設けたり、あるいは、係止片部51と係止凹部31の周囲の部位との両方に設けてもよい。
また、実施形態では、封印シール61の貼着エリア59側の面61cには、制御基板8に対応する識別情報を格納したICチップ66、及び、ICチップ66から両側に延びるアンテナ部67,68、を備えて構成されるICタグ65が貼着されている。このICタグ65は、封印シール61を貼着エリア59に貼着させた際における封印シール61を貼着エリア59に重ねた方向に沿う投影状態において、ICチップ66から両側に延びるアンテナ部67,68の各々の先端部67a,68a側を、それぞれ、板状部53におけるヒンジ部52から先端部53aまで部位の両縁53c,53dの片側ずつと交差する位置に、配置させるように、封印シール61に配設されている。そのため、封印した基板ケース10を開ける際、封印シール61を剥さない状態としていれば、係止片部51の板状部53を基板ケース10の外側方向に引き起こす際、図13に示すように、ICチップ66から両側に延びるアンテナ部67,68の各々の先端部67a,68a側が、それぞれ、係止片部51の板状部53の両縁53c,53dの片側ずつと交差する位置に配置されており、アンテナ部67,68を一箇所ずつの計二箇所で分断させることができる。そして、ICタグ65のアンテナ部67,68が合計二箇所で分断されれば、開けた基板ケース10を閉じて、剥がした封印シール61を貼り直しても、分断された二箇所の部位が共に識別情報を発信可能に接触する事態を招く虞れは殆ど無い。その結果、封印シール61を剥がして基板ケース10を開けようとしても、ICタグ65は、識別情報を発信できるように復元することが殆ど不可能に分断されることとなり、その結果、ICタグ65の識別情報の発信不能状態から、基板ケース10が不正に開けられたことを発見できる。
勿論、予め、ICタグ65を貼着した封印シール61を剥がして、基板ケース10を開けることとしても、図15に示すように、剥がす側の角付近から従来の略半分の面積の越えた広い面積として、封印シール61を剥がす必要があり、封印シール61を破断させる機会が増え、さらに、二つのアンテナ部67,68を含んだエリアを例えば角61aや角61bから剥がす必要が生じて、二つのアンテナ部67,68がそれぞれ分断される機会も増す。そのため、上記のような構成では、封印シール61を予め剥がすこととなっても、封印シール61を二箇所以上で破断させる事態を招いて、アンテナ部67,68を二箇所以上で分断させる事態を招き易い。そして、ICタグ65のアンテナ部67,68が二箇所以上で分断されれば、開けた基板ケース10を閉じて、剥がした封印シール61を貼り直しても、分断された二箇所以上の部位が全て識別情報を発信可能に接触する事態を招く虞れは殆ど無い。その結果、封印シール61を剥がして基板ケース10を開けようとしても、ICタグ65は、識別情報を発信できるように復元することが殆ど不可能となるように、分断されることとなって、基板ケース10が不正に開けられたことを容易に発見できる。
そして、実施形態では、底側ケース部16と蓋側ケース部36とが、それぞれ、相互に略平行に対向するように配設される対向壁部17,37と、対向壁部17,37の周縁から相互に接近するように延びる側壁部18,38と、を備えた略箱形状として構成されて、対応する相互の係合手段11,12,13の係合時と係合解除時における底側ケース部16と蓋側ケース部36との相対的な移動方向を、対向壁部17,38に略沿うスライド方向の左右方向としている。さらに、貼着エリア59の係止片部51と係止凹部31とが、底側ケース部16と蓋側ケース部36との相互に対応する側壁部18,38におけるスライド方向と平行な部位となる下壁部20,40に、配設されている。すなわち、底側ケース部16と蓋側ケース部36とをスライド方向に沿って係合若しくは係合解除する場合では、強固な係合手段12であるスライド方向に沿って突出する閂状突起47と閂状突起47を嵌挿させる嵌挿孔27とを設けた閂構造が、基板ケース10のスライド方向に沿った端部側、実施形態では右壁部22,42側、に配設されることとなる。そのため、係止片部51、換言すれば、封印シール61を貼着する貼着エリア59、は、基板ケース10におけるスライド方向に沿った右端部側の係合手段12から離れて、側壁部38における目視し易い下壁部40の中央40cc付近に、配置させることができ、封印シール61の破断の痕跡Mを発見し易くなる。
この場合、実施形態では、係止片部51が、板状部53の両縁53c,53dを、スライド方向と略直交させるように、配設されており、板状部53の左右両縁53c,53dによって封印シール61が破断された際、図13に示すように、その破断線SLが、スライド方向と直交する方向で、離れて二本並設されることとなって、貼着エリア59が、係止片部51におけるヒンジ部52から先端部53aに向かう延設方向に沿った長さ寸法L(図10のD参照)を小さくしていても、容易に、封印シール61の破断の痕跡Mを発見可能となる。
また、実施形態のパチンコ遊技機1では、封印シール61を、係止片部51の板状部53の両縁53c,53dを越えて、貼着させることから、封印シール61の貼着エリア59は、係止片部51と、係止片部51の周囲の周縁部56と、を備えて構成されることとなり、その際、実施形態では、係止片部51と周縁部56との基板ケース10の外側面側を、面一として、構成している。そのため、実施形態では、封印シール61を、容易に皺を無くして面一の貼着エリア59に貼着でき、破断個所があれば、その破断個所を一層容易に発見できることとなる。
特に、実施形態では、係止片部51と周縁部56とが、蓋側ケース部36の下壁部40に、一体的に形成されている。そのため、係止片部51と周縁部56との少なくとも一部相互が、底側ケース部16と蓋側ケース部36とに別々に形成されていれば、底側ケース部16と蓋側ケース部36との組付誤差により、係止片部51と周縁部56との基板ケース10の外側面側の奇麗な面一状態を、確保し難い。これに対し、係止片部51と周縁部56とが、底側ケース部16若しくは蓋側ケース部36の一方に、実施形態では蓋側ケース部36に、一体的に形成されていることから、底側ケース部16と蓋側ケース部36との組付誤差の影響が無く、段差を生じさせずに、係止片部51と周縁部56との基板ケース10の外側面側の奇麗な面一状態を、確保し易く、一層容易に、封印シール61を皺無く貼着できる。
また、実施形態では、係止片部51のヒンジ部52は、係止片部51を収納させた収納凹部34から係止凹部31へスライド移動させる際には、支障なく撓むものの、板状部53を強制的に引き起こす際には、破断若しくは塑性変形するように、その厚さ寸法tが設定されている。そのため、図14に示すように、ヒンジ部52は、板状部53における先端部53a側の基板ケース10の外側方向への強制的な引き起こし時において、係止片部51における係止凹部31の係止面32に係止される部位(左側面)53cpを、係止面32の係止領域から隙間sを開けて離脱させた際には、破断若しくは塑性変形する。その結果、その後に剥がした封印シール61を貼り直しても、ヒンジ部52が、破断若しくは塑性変形して、強制的に引き起こす前の状態に復帰できず、板状部53が出っ張ったり凹んだりする。そして、封印シール61が出っ張る等の状態となることから、封印シール61の外形によって、係止片部51が引き起こされて基板ケース10を不正に開けられたことを、容易に発見できる。
なお、このヒンジ部52の破断や塑性変形は、板状部53の基板ケース10の外側方向への強制的な引き起こし時において、係止片部51における係止凹部31の係止面32に係止される部位(左側面)53cpを、係止面32の係止領域から隙間Sを開けて離脱させた際に、発生するように設定されるものである。そのため、基板ケース10を閉じる際の組付作業時、すなわち、係止片部51が、ヒンジ部52を回転中心として撓みつつ、係止凹部31の周囲(収納凹部34の右縁)34aを乗り越えて係止凹部31に嵌め込まれる際には、係止片部51が、係止凹部31の係止領域から隙間Sをあけて離脱せずに、係止凹部31の周囲(下壁部20の外表面20b)を摺動するため、ヒンジ部52が破断したり塑性変形することを抑制できて、基板ケース10を閉じる組付作業を、阻害する虞れはない。
さらに、実施形態では、係止凹部31の周囲に、対応する相互の係合手段11,12,13の係合直前における係合開始位置SPに底側ケース部16と蓋側ケース部36とを合わせた際に、係止片部51を収納可能な収納凹部34が設けられている。また、係止片部51には、収納凹部34に収納された際の基板ケース10の内側方向の面における係止凹部31側の右縁54b側から左縁54a側にかけて、ヒンジ部52を撓ませて収納凹部34の周縁における右縁34aを乗り越え可能なテーパ面状に傾斜した案内面54が、設けられている。そのため、制御基板8を収納して基板ケース10を閉じる際、収納凹部34に係止片部51を収納させるように、対応する相互の係合手段11,12,13の係合直前における底側ケース部16と蓋側ケース部36とを合わせても、係止片部51を、変形させることなく、円滑に収納凹部34に収納でき、そしてその後、単に、相互の係合手段11,12,13を係合させるように、係合時のスライド方向に沿って蓋側ケース部36を移動させれば、図12に示すように、係止片部51が、案内面54を利用して、ヒンジ部52を回転中心として徐々に撓んで、収納凹部34を乗り越えて係止凹部31の周囲(外表面)20bを摺動し、そして、係止凹部31の位置に配置されれば、ばね弾性的に復元するように、係止凹部31に嵌め込まれることとなる。すなわち、このような構成では、底側ケース部16と蓋側ケース部36とをスライド方向に沿って係合させる際に、基板ケース10が係止片部51と係止凹部31とを備えていても、基板ケース10を、外れた状態から円滑に閉じることができる。勿論、既述したように、係止片部51の撓みを案内する案内面は、テーパ面状若しくは弧面状として、収納凹部34の右縁34aに設けたり、係止片部51と右縁34aとの両方に設けてもよい。
さらにまた、実施形態では、底側ケース部16と蓋側ケース部36とに設けられる係止片部51と係止凹部31とが、底側ケース部16と蓋側ケース部36とのそれぞれの対向壁部17,37を間にした側壁部18,38の対向する下壁部20,40相互と上壁部19,39相互との二箇所に、形成されている。そのため、実施形態では、二箇所の係止片部51,51を引き起こさなければ、基板ケース10を開けることができず、係止片部51やその近傍に、引き起こし時の痕跡が残り易く、そのような痕跡によって、係止片部51,51が引き起こされて基板ケース10を不正に開けられたことを、一層、容易に発見できる。
なお、実施形態では、上壁部19の係止片部51付近に、封印シール61を貼着させていないが、勿論、この上壁部19に設ける係止片部51側にも、ICタグ65を設けた封印シール61、あるいは、ICタグ65を設けない封印シール61を貼着させてもよい。
また、実施形態では、対応する相互の係合手段11,12,13の係合時における底側ケース部16と蓋側ケース部36との相対的な移動方向を、底側ケース部16と蓋側ケース部36との対向壁部17,37に略沿うスライド方向の左右方向として、構成した。しかし、図16に示す基板ケース10Aのように、相互の係合手段を対応させて、係合時における底側ケース部16Aと蓋側ケース部36Aとの相対的な移動方向を、底側ケース部16Aと蓋側ケース部36Aとの対向壁部17,37と略直交する方向(底側ケース部16Aと蓋側ケース部36Aとの重ね方向とする)としてもよい。この場合、蓋側ケース部36Aに設けた係止片部51Aは、対向壁部37側のヒンジ部52から板状部53を延ばし、先端部53aの内側面側に鉤状の係止爪53eを設けて構成され、底側ケース部16Aには、係止爪53eを係止する係止面32を有して、係止爪53eを収納可能な係止凹部31Aが、形成されている。この係止片部51Aでは、蓋側ケース部36A側を重ね方向に沿って底側ケース部16A側に押し付ければ、所定の係合手段相互が係合されて、基板ケース10Aが閉じられるとともに、係止片部51Aの係止爪53eが係止凹部31Aに収納されて係止面32に係止されることとなる。この基板ケース10Aを開ける際には、封印シール61を貼着させた貼着エリア59内に両縁53c,53dを設けた係止片部51Aを引き起こす必要があることから、実施形態と同様な作用効果を得ることができる。そして、この場合には、実施形態のように、係止片部51と係止凹部31とを設けた側壁部18,38の対応する部位(下壁部20,40)相互が、大きくスライド方向に沿って摺動する場合と相違して、係止片部51Aを、蓋側ケース部36Aを底側ケース部16Aに重ねる重ね方向に沿って移動させて、係止凹部31Aに挿入させる構成であり、係止片部51Aを、側壁部38の周方向に沿った任意の位置に設けることができる。
なお、この基板ケース10Aでは、係止片部51Aを係止凹部31Aに収納させる際、係止爪53eの内側面側に、テーパ面状の案内面54を設けており、係止片部51Aは、蓋側ケース部36Aを底側ケース部16Aに重ねる重ね方向に沿って移動させる際、案内面54を下壁部20Aの縁20cに当てて、ヒンジ部52を徐々に撓ませ、外表面20bに摺動しつつ、円滑に、係止凹部31Aに収納されることとなる。そして、係止片部51Aのヒンジ部52を円滑に撓ませるようなテーパ面状や弧面状の案内面は、縁20c側に設けてもよい。
また、実施形態では、係止片部51のヒンジ部52から板状部53の先端部53aまで延びる方向を、スライド方向と直交する方向としたが、図17,18に示す基板ケース10Bのように、係止片部51Bのヒンジ部52から板状部53の先端部53aまで延びる方向を、係合時のスライド方向に沿う右方側として、構成してもよい。この基板ケース10Bでは、蓋側ケース部36Bに設けた係止片部51Bが、ヒンジ部52から延ばした板状部53の先端部53aの内側面側に、鉤状の係止爪53eを設けて構成され、底側ケース部16Bには、係止爪53eを係止する係止面32を有して、係止爪53eを収納可能な係止凹部31Bが、形成されている。また、基板ケース10Bは、図示しないが、実施形態と同じ係合手段11,12,13を備えて構成されている。そして、この係止片部51Bでは、蓋側ケース部36Bを、係合開始位置SPに配置させ、スライド方向に沿って右方向に移動させて、係合完了位置RPに移動させれば、基板ケース10Bが閉じられるとともに、係止片部51Bの係止爪53eが係止凹部31Bに収納されて係止面32に係止されることとなる。この基板ケース10Bを開ける際には、封印シール61を貼着させた貼着エリア59B内に両縁53c,53dを設けた係止片部51Bを引き起こす必要があることから、実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
なお、この基板ケース10Bでは、蓋側ケース部36Bを係合開始位置SPに配置させる際に係止片部51Bを収納する収納凹部34を備えて構成され、係止片部51Bの係止爪53eの内側面と収納凹部34の右縁34aとにテーパ面状の案内面54,35を備えており、係合開始位置SPから係合完了位置RPまで、蓋側ケース部36Bをスライド移動させる際、係止片部51Bが、案内面54,35相互を当接させて、ヒンジ部52を徐々に撓ませつつ、外表面20bを摺動させて、円滑に、係止凹部31Bに収納されることとなる。
さらに、図17,18に示す基板ケース10Bでは、貼着エリア59Bにおける係止片部51Bの周囲の周縁部56Bが、係止片部51Bを設けた蓋側ケース部36B側でなく、底側ケース部16Bの側壁部18の下壁部20に配置されて、係合完了時に、係止片部51Bと面一となるように、設定されている。そして、この係止片部51Bと周縁部56Bとの間の隙間eが、極力小さくなるように、設定されている。このように、係止片部51Bとその周囲の周縁部56Bとの間の隙間eが狭ければ、係止片部51Bを引き起こす際、引き起こす治具を、入れ難く、無理に入れれば、その痕跡が残り易く、基板ケース10Bを不正に開けたことをより発見し易くなる。このような係止片部と周縁部との間の隙間を狭くする構成は、実施形態の基板ケース10に適用してもよい。
なお、係止片部51Bをさらに引き起こし難くする構成として、図19に示すように、係止片部51Bの先端面や側面(図例の場合には先端面53f)に、周縁部56B側の嵌合凹部56eに嵌合する嵌合突起53gを設けて、係止片部53Bの引き起こし時に、嵌合突起53gが嵌合凹部56eに引っ掛かって、引き起こし難くしてもよい。
また、係止片部51の引き起こしに手間がかかる構成として、図20のように、係合完了位置RPの係止片部51と、係止片部51と重なった係止凹部31側の部位(下壁部)20と、の相互を締結するように、ビス等のねじ手段Bを設けて、係止片部51の引き起こし前に、ねじ手段Bを緩める手間を設けるようにしてもよい。なお、このねじ手段Bとしては、取り外し時の頭部BHにおけるドライバー等の治具を挿入させる治具用穴BJを、マイナス、あるいは、ブラス等の汎用な形状とせずに、特殊な星型やY字状の開口として形成すれば、一層、無理にねじ手段Bを取り外す事態を招いて、その痕跡が残り易く、基板ケース10を不正に開けたことをより発見し易くなる。
さらに、既述の基板ケース10,10A,10Bでは、係合時において、底側ケース部16,16A,16Bに対して蓋側ケース部36,36A,36Bを移動させる構成として説明したが、勿論、底側ケース部16,16A,16Bと蓋側ケース部36,36A,36Bとは相対的に移動すればよく、係合時に、蓋側ケース部36,36A,36Bに対して底側ケース部16,16A,16Bを移動させてもよい。
さらにまた、既述の基板ケース10,10A,10Bでは、底側ケース部16,16A,16B側に、係止凹部31,31A,31Bを設けて、蓋側ケース部36,36A,36B側に、係止片部51,51A,51Bを設けたが、逆の構成としてもよい。
また、実施形態では、パチンコ遊技機1の制御基板8を覆う基板ケース10について説明したが、本発明は、スロットマシン等の遊技機の制御基板を覆う基板ケースに適用してもよい。
さらに、実施形態では、封印シール61にICタグ65を設けた場合を示したが、本発明は、ICタグ65が設けられていない封印シール61を、貼着エリア59に設ける基板ケースに適用してもよい。
本発明の実施形態のパチンコ遊技機の背面側を示す概略図である。 実施形態に使用する制御基板を収納した基板ケースを示す概略斜視図である。 実施形態の基板ケースを示す概略斜視図である。 実施形態の基板ケースの概略分解斜視図である。 実施形態で使用する封印シールの正面図である。 実施形態で使用する封印シールの背面図である。 実施形態の基板ケースの端面図であり、図3のVII−VII部位に対応する。 実施形態の基板ケースの端面図であり、図3のVIII−VIII部位に対応する。 実施形態の基板ケースの端面図であり、図3のIX−IX部位に対応する。 実施形態の基板ケースの第1の係合手段の係合時を順に示す概略正面図である。 実施形態の基板ケースの係止片部が係止凹部に収納される状態を順に示す概略横断面図である。 実施形態の基板ケースの係止片部が係止凹部に収納される際の係止片部の撓み状態を順に示す概略縦断面図である。 実施形態における封印シールを貼着した状態で係止片部を引き起こす状態を説明する図である。 実施形態における封印シールを貼着した状態で係止片部を無理に大きく引き起こす状態を説明する概略縦断面図である。 実施形態における封印シールを剥がす状態を示す説明図である。 実施形態の変形例の基板ケースにおける係止片部を係止凹部に収納する状態を説明する概略正面図であり、縦断面図を併せて図示したものである。 実施形態の他の変形例の基板ケースにおける係止片部を係止凹部に収納する状態を説明する概略正面図である。 図17に示す基板ケースの係止片部を係止凹部に収納する状態を説明する概略横断面図である。 実施形態の他の変形例の基板ケースにおける係止片部を係止凹部に収納する状態を説明する概略横断面図である。 実施形態のさらに他の変形例を示す係止片部付近の正面図である。
符号の説明
1…(パチンコ)遊技機、
8…制御基板、
10,10A,10B…基板ケース、
11,12,13…係合手段、
16,16A,16B…底側ケース部、
17,37…対向壁部、
18,38…側壁部、
31,31A,31B…係止凹部、
32…係止面、
34…収納凹部、
34a…(周縁)右縁、
36…蓋側ケース部、
51,51A,51B…係止片部、
52…ヒンジ部、
53…板状部、
54…案内面、
56…周縁部、
59,59B…貼着エリア、
61…封印シール、
65…ICタグ、
66…ICチップ、
67,68…アンテナ部。

Claims (1)

  1. 対応する係合手段を有した底側ケース部及び蓋側ケース部を具備し、前記底側ケース部と前記蓋側ケース部との間に制御基板を収納して、対応する前記係合手段を係合させることにより、前記制御基板の周囲を囲って閉じる基板ケースと、
    閉じた前記基板ケースに貼着されるとともに、前記基板ケースを開ける際に破断される貼着エリアに貼着される封印シールと、
    を備えて構成されている遊技機であって、
    前記基板ケースを閉じた際における前記貼着エリアの外表面側の前記底側ケース部若しくは前記蓋側ケース部の一方に、前記基板ケースの外側方向に撓み可能な係止片部が、設けられ、他方に、前記係止片部の少なくとも一部を収納可能に周囲の面から前記基板ケースの内側方向に凹むとともに、前記係合手段の係合解除方向への前記底側ケース部と前記蓋側ケース部との相対的な移動を規制可能に、収納した前記係止片部を係止する係止面を有した係止凹部が、設けられ、
    前記係止片部が、
    撓み時の回転中心となって前記貼着エリアの一方の端部付近に配置されるヒンジ部と、該ヒンジ部から前記貼着エリアの他方の端部付近まで延びる板状部と、を備えて構成されるとともに、
    前記板状部における前記ヒンジ部から前記板状部の先端部までの延設方向と直交する両縁を、それぞれ、前記貼着エリアの領域内として、前記貼着エリアの相互に対向する両縁付近に、配置させていることを特徴とする遊技機。
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