JP5993359B2 - 基板ケースの封止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の制御基板を収納する基板ケースの封止構造に関する。
遊技機の制御基板を収納する基板ケースは、制御基板収納部と封止部とを有するケース部材を2つ組み合わせて構成されている。
制御基板は、これらケース部材の制御基板収納部を組み合わせて形成される収納空間内に収納される。
また、この基板ケースは、収納空間が形成されるように制御基板収納部を組み合わせると、2つの封止部によって、この収納空間内に制御基板を封印するために用いられる封止基礎部が、組み合わされた制御基板収納部の端に形成される。
このとき2つの封止部は、それらの間に挿抜空間が形成されるように所定距離をあけて配置され、この挿抜空間には切断部材が配置される。
また、この封止基礎部には封印シールが貼られるが、封止部には、この封印シールが貼られる添付予定領域を通るように、溝部が形成されている。
そして、切断部材には、挿抜空間に挿抜されるときにこの溝部を通過し、添付予定領域に添付された封印シールを傷つける破断部が設けられている。
この基板ケースに対する封印は、切断部材を挿抜空間に挿入し、この切断部材が挿入された封止基礎部を構成する一対の封止部を跨いで封印シールを張り、この封印シールが貼られた封止基礎部に透明な材料で形成されたキャップを被せることによって行われる。
このキャップには内部に突起が設けられており、このキャップを封止基礎部に被せると、その突起が挿抜空間に配置された切断部材と係合する。
そのため、この基板ケースでは、封印を解こうとして封止基礎部からキャップを外すと、切断部材も挿抜空間から抜き出され、切断部材が封止部を跨って貼られた封印シールを切断するとともに、破断部が溝部を通過することによって封印シールを破損させるので、これら切断跡や破損跡の有無を確認すれば、不正に基板ケースが開けられる不正行為が行われたか確認することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−167124号公報
ところが、従来の基板ケースでは下記のような問題があった。
つまり、従来の基板ケースでは、破断部の先端が鋭角であったため封印シールを線状にきれいに切って、破断部が通過すると塞がってしまい、封印シールが破断されたのか分かりにくいため、不正行為があっても見過ごしてしまう可能性があった。この結果、上述した基板ケースでは、その破断箇所を修復不能にするほど強いダメージを与えることができなかったため、不正行為を防止することができない可能性があった。
そこで、本発明では、不正行為を確実に発見することで、不正行為を確実に防止することができる基板ケースの封止構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載した基板ケース(3)の封止構造に係る発明は、制御基板収納部(41,46)と封止部(51,56)とを有する2つのケース部材(40,45)を、前記制御基板収納部が制御基板を収納する収納空間を形成するように組み合わせたとき、前記各封止部の間に挿抜空間(5a)が形成されるように前記各封止部を対向させて配置することにより前記各封止部によって形成された封止基礎部(5)と、
前記挿抜空間に挿抜可能な切断部材(6)と、
前記封止部に設けた溝部であって、前記封止基礎部の外側面に設定されたシールの添付予定範囲(5b)を通って、前記切断部材が前記挿抜空間に対して挿抜される挿抜方向に沿って形成された溝部(512、562)と、
前記切断部材に設けられた破断部であって、前記切断部材が前記挿抜空間に対して挿抜されるとき前記各溝部を通過し、前記添付予定範囲(5b)に添付されたシール(7)を傷つける破断部(621,631)と、
前記封止基礎部に被せて取り付けられる外装部であって、前記封止基礎部に被せられたとき前記挿抜空間に位置する前記切断部材と係合する外装部(8)と、
を備え、
前記破断部は、一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた数と、他方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた数とが異なり、
前記一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部は、前記切断部材が前記挿抜空間から抜き取られるとき、前記溝部内を進む進行側に向かって、突出した第1先端部を有し、
前記他方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部は、前記一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部と対向した位置以外の位置に配置され、前記切断部材が前記挿抜空間から抜き取られるとき、前記溝部内を進む進行側に向かって、突出した第2先端部を有していることを特徴とする。
の2つの先端部を有する形状の具体例としては、半円状、U字状、V字状、W字状などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、請求項2に記載したように、破断部は、一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた数と、他方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた数とが異なり、
前記一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部は、前記切断部材が前記挿抜空間から抜き取られるとき、前記溝部内を進む進行側に向かって、突出した第1先端部を有し、
前記他方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部は、前記一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部と対向した位置以外の位置に配置され、前記切断部材が前記挿抜空間から抜き取られるとき、前記溝部内を進む進行側に向かって、突出した第2先端部を有し、
前記第1先端部及び前記第2先端部は、前記溝部内を進む進行側に面する削取面を有する形状としてもよい。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
本発明では、不正行為を確実に発見することで、不正行為を確実に防止することができる。
本実施形態の基板ケースが取り付けられる遊技機の斜視図であり、遊技機の外枠に対して、内枠と遊技盤ユニットが開いた状態を示している。 遊技盤ユニットを裏面側からみた正面図である。 遊技盤ユニットを裏面側からみた分解斜視図である。 組立体の(a)裏面側斜視図、(b)裏面側からみた正面図、(c)側面図である。尚、(c)側面図は、挿抜方向に沿った方向であって、(a)中の矢印イの方向にみた図である。 組立体の裏面側分解斜視図である。 組立体を組み立てる様子を示す斜視図で、台座に基板ケースを組み付ける様子を示しており、挿抜方向に沿った方向であって、図4中の矢印ロの方向にみた斜視図である。 本実施形態の基板ケースの(a)裏面側斜視図、(b)裏面側からみた正面図、(c)側面図である。尚、(c)側面図は、(a)中の矢印ニの方向にみた図である。 本実施形態の基板ケースの表面側からみた分解斜視図である。 ケース部材を組み合わせた封止体を(a)裏面側からみた正面図、(b)(a)の背面図である。 封止体の側面図であり、(a)は切断部材が組み込まれる前の図面であり、(b)は切断部材が組み込まれた後の図面である。図9(a)の矢印ホの方向にみた図である。 添付予定範囲について説明する説明図で、封止基礎部の(a)正面図、(b)背面図、(c)側面図である。 添付予定範囲に封印シールを貼り付けた様子を示す説明図で、封止基礎部の(a)正面図、(b)背面図、(c)側面図である。 封印シールの平面図である。 切断部材の(a)表側斜視図、(b)裏側斜視図である。 切断部材の(a)表面図、(b)裏面図、(c)側面図である。 切断部材を封止基礎部の挿抜空間に挿入する様子を説明するための斜視図で、一方の封止部を取り外した状態を示す斜視図である。(a)は取付前(b)は取付中(c)は取付完了時の図である。 キャップの(a)裏面斜視図、(b)表面斜視図、(c)側面図である。 基板ケースの封止と、キャップの着脱について説明するための説明図で、(a)は、封止基礎部5に対して切断部材、封印シール、キャップのいずれも取り付けていない様子を示しており、(b)は切断部材を取り付けた様子を示しており、(c)は封印シールを添付した様子を示しており、(d)はキャップを取り付けた様子を示しており、(e)は切断部材及びキャップを取り外した様子を示している。尚、説明簡単のため、キャップについては、キャップを構成する箱部について、裏面側の側面を取り払ったものを示している。また、基板ケースについては、外ケース部材のみを示している。 切断部材がキャップ内でキャップに係合した様子を説明するための説明図で、遊技機の裏面側からみた正面図であって、キャップを構成する箱部について、裏面側の側面を取り払った図面である。 封印シールを破断する様子を説明するための斜視図で、説明容易のため、切断部材と封印シールのみを示している。 第2実施形態で使用する封印シールを封止基礎部に貼り付けた様子を示す図で、封止基礎部の(a)正面図、(b)背面図、(c)側面図である。 封印シールを添付した封止基礎部の(a)正面図、(b)背面図、(c)正面図、(d)背面図であり、(a)(b)は切断部材が少し抜き出されたときの図であり、(c)(d)は切断部材が多く抜き出されたときの図である。 封止基礎部の正面図である。 第3実施形態の切断部材の斜視図である。 破断部の他の形状を示す斜視図である。 破断部の他の形状を示す斜視図である。 破断部の他の形状を示す斜視図である。 破断部の他の形状を示す斜視図である。
[第1実施形態]
以下に本発明の第1実施形態(以下、第1実施形態の説明においては、第1実施形態を本実施形態という)を図面と共に説明する。
(遊技機1)
遊技機1(パチンコ機)について説明する。
ここで、図1は、本実施形態の基板ケースが取り付けられる遊技機の斜視図であり、遊技機の外枠に対して、内枠と遊技盤ユニットが開いた状態を示している。図2は、遊技盤ユニットを裏面側からみた正面図である。図3は、遊技盤ユニットを裏面側からみた分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の遊技機1は、外枠10と、遊技盤ユニット12と、内枠14とを備えている。
外枠10は、遊技場内に設置された島に直接取り付けられる。この外枠10は上下方向が挿抜方向(以下「挿抜方向」という)より長い略長方形状に形成されている。遊技盤ユニット12と内枠14は、この外枠10の一方の縦辺の近傍で外枠10に対して回動可能に支持されている。
図2及び図3に示すように、遊技盤ユニット12は、主に、ベース枠体121と、遊技盤122と、画像表示装置123と、図示しないランプ中継基板と、背面カバー124とを備えている。
この遊技盤ユニット12は、ベース枠体121が外枠10に対して回動可能に取り付けられることによって、外枠10に回動可能に取り付けられており、このベース枠体121に遊技盤122、画像表示装置123、ランプ中継基板、背面カバー124などが組み付けられることによって構成されている。
具体的には、このベース枠体121の一方側の面であって、遊技者側を向く表面側に、遊技盤122が取り付けられ、このベース枠体121の他方側の面であって、島内側を向く裏面側に、画像表示装置123、ランプ中継基板、背面カバー124などが組み付けられている。
ベース枠体121及び遊技盤122には、画像表示装置123を裏面側に取り付けたとき、画像表示装置123が備える図示しない液晶画面が、遊技者側を向く表面側から見えるようにするため、図示しない開口部が形成されている。
遊技盤122には、遊技球が流下する遊技領域が形成されており、ベース枠体121に取り付けるとき、この遊技領域が表面側を向くようにベース枠体121に取り付けられる。
画像表示装置123は、ベース枠体121の裏面側に取り付けられ、ベース枠体121の開口部を塞ぐように配置される。また、ランプ中継基板も、ベース枠体121の裏面側に取り付けられる。そして、背面カバー124は、画像表示装置123やランプ中継基板を含む画像表示ユニットの裏面側の一部を覆っている。
また、この遊技盤ユニット12の裏面側には、後述する組立体2が組み付けられる。この組立体2は、画像表示ユニットが背面カバー124で覆われる部分の下方で、ベース枠体121に対し組み付けられる。
内枠14は、図1に示すように、ガラス板を嵌め込む嵌込空間141が形成されている。そのため、遊技機1を組み立てると、この嵌込空間141に嵌め込まれたガラス板を介して、遊技盤ユニット12の遊技盤上に設定された遊技領域を表面側から見ることができる。
また、内枠14の表面側には、操作ハンドル142や電飾ランプ143等が設けられている。
(組立体2)
次に、組立体2について説明する。
ここで、図4は、組立体の(a)裏面側斜視図、(b)裏面側からみた正面図、(c)側面図である。尚、(c)側面図は、挿抜方向に沿った方向であって、(a)中の矢印イの方向にみた図である。図5は、組立体の裏面側分解斜視図であり、図6は、組立体を組み立てる様子を示す斜視図で、台座に基板ケースを組み付ける様子を示しており、挿抜方向に沿った方向であって、図4中の矢印ロの方向にみた斜視図である。
尚、以下の説明の中で、各方向が指し示す方向については、上述した遊技機1の説明の中で用いた各方向が指し示す方向と同じ方向を指し示すものとする。
図4及び図5に示すように、組立体2は、台座20と、基板ケース3と、保護カバー23とを備えている。
台座20は、遊技盤ユニット12の裏面側(図3参照)に基板ケース3を取り付けるために用いられる部品である。
この台座20は、挿抜方向に沿った2辺が上下方向に沿った2辺より長尺な略長方形状に形成されており、下辺の左右両端近傍に一対の軸部21を備え、上辺の挿抜方向中央に板状フック22を備えている。軸部21は、軸方向が挿抜方向に一致するものである。
基板ケース3には、これら各軸部21に係合させる一対のフック部49が設けられている。これらフック部49は、基板ケース3を構成する2つのケース部材40,45のうち、外ケース部材45の下辺に設けられている。これらフック部49は、表面側に向かって凸なU字状に形成されている。
この基板ケース3の台座20への取付方法について、図6を用いて説明する。
基板ケース3を台座20に取り付けるときは、フック部49が上方を向くように基板ケース3を回転し、フック部49が裏面側に向かって凸となる状態に配置する。するとフック部49が軸部21が係合可能な状態となるので、基板ケース3を台座20に近づけて、各フック部49を各軸部21に係合させる。
そして、フック部49が軸部21に係合したら、基板ケース3を軸部21回りに回転させ(図6中の符号ハの矢印の方向)、基板ケース3を台座20に重ね合わせる。図4に示すように、このとき、台座20の上辺に備えられている板状フック22が基板ケース3の上辺に設けられた窪み3aに引っ掛かる。そのため、基板ケース3は、フック部49と軸部21との係合と、板状フック22と基板ケース3との係合とにより、台座20に確実に固定される。
図4,5に示すように、その後、保護カバー23を基板ケース3に取り付ける。この保護カバー23は、フック部49を含む基板ケース3の下部部分を覆う。
このようにして組立体2は組みたてられるとともに遊技盤ユニット12の裏面に添設される。
(基板ケース3)
次に、基板ケース3について説明する。
ここで、図7は、本実施形態の基板ケースの(a)裏面側斜視図、(b)裏面側からみた正面図、(c)側面図である。尚、(c)側面図は、(a)中の矢印ニの方向にみた図である。図8は、本実施形態の基板ケースの表面側からみた分解斜視図である。
図7に示すように、この基板ケース3は、透明なプラスチックで形成され、ROM等の電子部品が実装された制御基板S(図5参照)を内部に収容可能な箱形のケースである。
図8に示すように、この基板ケース3は、前後二つのケース部材40,45と、封印シール7を切断する切断部材6と、キャップ8とを備えている。
各ケース部材40,45は、制御基板を収納する制御基板収納部41,46と、後述する封止基礎部5を構成する封止部51,56とを備えている。
このうち制御基板収納部41,46は、略長方形状に形成された板面部42,47と、これら板面部42,47の周囲縁部から突設され、各板面部42,47の一方側の面を囲うフランジ部43,48とを有する形状に形成されている。
また、制御基板収納部41のフランジ部43のうち、板面部42の長尺な2辺に沿って板面部42から突設されている部分(以下「雄部」という)には、L字状に形成された引掛溝430がそれぞれ3つずつ形成されている。
一方、制御基板収納部46のフランジ部48のうち、板面部47の長尺な2辺に沿って板面部47から突設されている部分は(以下「雌部」という)、二重壁状に形成されており、この二重壁を形成する壁と壁との間に、制御基板収納部41の雄部を挿入可能な挿入溝部480が設けられている。
また、各挿入溝部480には、制御基板収納部41の雄部を挿入すると、この雄部に設けられた3つの引掛片481が形成されている。
これら制御基板収納部41,46を組み合わせる場合、フランジ部43の雄部をフランジ部48の雌部に挿入し、制御基板収納部41,46を、挿抜方向に沿った図8中の矢印αの方向に互いにスライドさせる。
すると、雄部に設けられた引掛溝430が引掛片481に係合するので、制御基板収納部41,46は、矢印αとは逆方向に互いに移動しない限り、外れないように組み合わされる。
そしてこのように組み合わされると、制御基板収納部41,46は、その内部に外部から遮蔽された箱形の収納空間を形成し、この収納空間内に制御基板S(図5参照)が収納される。そのため、制御基板S上に実装されたROM等が不正に交換等されることが防止される。
この制御基板Sは、制御基板収納部41,46が組み合わせる前に、制御基板収納部46の内側に取り付けられる。このとき制御基板上に実装されているICなどが、制御基板収納部46の板面部47に対向するように取り付けられる。これは、板面部47も透明なプラスチックで形成されているので、制御基板が基板ケース3内に収納されても、制御基板上に実装されたROM等の電子部品が不正に交換されていないか、板面部47を介して外部から確認できるようにするためである。図2に示すように、本実施形態では、この基板ケース3を備える組立体2を遊技盤ユニット12に取り付けると、遊技機1の裏面側から外ケース部材45を通して、基板ケース3内の制御基板Sに実装された電子部品を視認することができる。
尚、制御基板の制御基板収納部41内への取り付け方法についての詳細な説明は省略する。
図8に示すように、また、各ケース部材40,45は、上述した制御基板収納部41,46、及び、封止部51,56の他に、封止部51,56に隣接して設けられた第1ネジ止片91、第2ネジ止片96を備えている。
そして、上述のように制御基板収納部41,46をスライドさせて組み合わせると、これらを組み合わせた封止体4の長手方向の端部に封止部51,56によって封止基礎部5(図10(a)参照)が形成される。
図7に示すように、また、封止基礎部5にかぶせて封止体4にキャップ8を取り付けると、封止体4の長手方向の端部には、第1ネジ止片91、第2ネジ止片96に加えて、キャップ8が備える第3ネジ止片98が重なり、ネジ止め用のネジ止部9を構成する。
図7(a)に示すように、このネジ止部9に、カシメ部材30(カシメピン)を打ち込むと、両ケース部材40,45は閉止状態でロックされ、さらにキャップ8も両ケース部材40,45に固定される。
一方、カシメ部材30を除去することによって、キャップ8の固定が解除され、両ケース部材40,45間のロックも解除される。
尚、以下の説明では、必要に応じ、両ケース部材40,45のうち、遊技盤ユニット12に取り付けられる側のケース部材40を内ケース部材40、裏面側を向く外ケース部材45を外ケース部材45と呼ぶ。
(封止基礎部5)
次に、封止基礎部5について説明する。
ここで図9は、ケース部材を組み合わせた封止体を(a)裏面側からみた正面図、(b)(a)の背面図である。図10は、封止体の側面図であり、(a)は切断部材が組み込まれる前の図面であり、(b)は切断部材が組み込まれた後の図面である。図9(a)の矢印ホの方向にみた図である。図11は、添付予定範囲について説明する説明図で、封止基礎部の(a)正面図、(b)背面図、(c)側面図である。図12は、添付予定範囲に封印シールを貼り付けた様子を示す説明図で、封止基礎部の(a)正面図、(b)背面図、(c)側面図である。
図9(a)(b)に示すように、上述した各ケース部材40,45は、封止部51,56を備えており、これら封止部51,56は、制御基板収納部41,46の長手方向(挿抜方向)の一端側の辺から突設されている。
これら封止部51,56は、制御基板収納部41,46から立設される立設方向(挿抜方向)に沿った高さが同じ高さであり、これら封止部51,56が立設される制御基板収納部41,46の辺に沿った方向(上下方向)の幅が同じ幅に形成されている。
そして、上記のようにケース部材40,45を組み合わせると、これら封止部51,56は、組み合わされた制御基板収納部41,46の長手方向の一端側の辺部に、図10(a)に示すような封止基礎部5を形成する。
この封止基礎部5を構成する封止部51,56は、封止部51,56が一定間隔を開けて平行に配置され、これら封止部51,56が互いに対向する面の間に挿抜空間5aを形成する。
また、封止部51には、挿抜方向に沿った開封方向側の遊端部51a(図9(b)参照)から、封止部56の遊端部56a(図9(a)参照)に向かって立設された壁面部511が形成されている。
この壁面部511のため、封止部51,56の間に挿抜空間5aを形成することによって、挿抜空間5aが封止部51,56の遊端部51a,56a側で開いている開口(符号β)が、切断部材6が挿抜空間5aに抜き差しされる部分(符号γ)を残して閉じられる(図10(b)参照)。
図9(a)(b)に示すように、また、各封止部51,56には、挿抜方向に沿って長尺な溝部512,562が形成される。
封止部56には、挿抜方向に沿って平行な2つの溝部562が、所定間隔離して形成され、封止部51には、挿抜方向に沿って、1つの溝部512が形成される。
これら溝部562,562は、切断部材6が挿抜空間5aに挿抜されるとき、切断部材6が備える後述する低立設部62、高立設部63を挿抜方向に沿って案内するものである(図10(b)参照)。
図10(a)に示すように、また、封止部56の挿抜空間5a側の面上には、一対の支持突起564が形成されている。
これらの支持突起564は、二つの溝部562の内側であって、これら溝部562に隣接する位置を基点として挿抜空間5aに向かって立設されているものであり、支持突起564の先端が溝部562上に位置するように、八の字状に広がって傾斜した状態で立設されている。
図11に示すように、また、この封止基礎部5には、封印シール7を添付する添付予定範囲5bが設定されている。
各封止部51,56は、挿抜方向に対して垂直な上下方向の両端が、他の部分よりも肉厚に形成されており、この両端を除く部分であって、封止部56の裏面側の面56bと封止部51の表面側の面51bは、上下方向及び挿抜方向を含む面に沿った平坦な面を形成している。
また、封止部56の裏面側の面56b上であって、基板収納部511側の近傍には、上下方向に沿って直線状に形成された枠線部561が設けられている。この枠線部561は、面56bよりも盛り上げて形成されている。
添付予定範囲5bは、封止部51の表面側の面上(図11(c))から、壁面部511上を通って(図11(b))、封止部56の裏面側の面512a上の枠線部561が設けられている部分まで(図11(a))に設定されている。
図12に示すように、そのため、この添付予定範囲5bの幅(上下方向に沿った幅)と同じ幅の封印シール7を、添付予定範囲5bに貼り付けると、封印シール7が、各封止部51,56の溝部562,562をまたぐように各封止部51,56に貼り付けられる。
また、封印シール7は、切断部材6が挿抜空間5aに抜き差しされる部分(符号γ)(図10(b)参照)をまたぐように貼り付けられる。
図12(c)に示すように、尚、封印シール7が添付予定範囲5b全体に貼り付けられていないのは、後述する切断部材6を挿抜空間5aに挿入すると、切断部材6が備えている破断部631が、封止部51の溝部512から面51b上から飛び出すので、この破断部631に封印シール7が当たらないようにしているためである。
(封印シール7)
次に、封印シール7について説明する。
ここで、図13は封印シール7の平面図である。
封印シール7は、基板ケース3を封印する手段として用いられるものであり、認証資格を有した組織等によって発行された真正品であることを証明するものである。
この封印シール7は、切断性を考慮し、紙などの切断し易い材料の一方の面に接着面が設けられたものであり、複数の切目70が形成されるとともに、ホログラム71が形成されている。また、QRコード72(登録商標、以下同じ)も印刷されている。さらに、開封禁止の文字も印刷されている。
この封印シール7は左右の縦の辺に比べ上下の横の辺が長い長方形状に形成されており、上辺と下辺に隣接した位置に、これら上辺と下辺に沿って複数の×印状の切目70がそれぞれ並べて形成されている。
QRコード72は、上辺側の切目70の列の下方であって長手方向中央部分に印刷される。ホログラム71は、このQRコード72の左右両側に印刷される。
開封禁止の文字は、QRコード72及びホログラム71の下方、下辺側の切目70の列の上方に印刷される。
図12に示すように、この封印シール7は、ホログラム71が印刷された部分が、溝部562を跨ぐ位置に位置するように、封止基礎部5に貼り付けられる。
尚、この封印シール7は一例であって、切目70、ホログラム71、QRコード72の位置は、これに限られるものではない。例えばホログラム71は、一つ設けられていてもよいし、ホログラム71とQRコード72との位置関係はどのようにしてもよい。また、この封印シール7は封止基礎部5に貼り付けたとき、QRコード72が封止部56に形成された溝部562上に位置するようにQRコード72を印刷してもよい。
(切断部材6)
次に、切断部材6について説明する。
ここで、図14は、切断部材の(a)表側斜視図、(b)裏側斜視図、図15は、切断部材の(a)表面図、(b)裏面図、(c)側面図である。図16は、切断部材を封止基礎部の挿抜空間に挿入する様子を説明するための斜視図で、一方の封止部を取り外した状態を示す斜視図である。(a)は取付前(b)は取付中(c)は取付完了時の図である。
図14に示すように、切断部材6は、基礎部60と、一対の摘部61と、一対の低立設部62と、高立設部63と、切断部64と、一対の取付溝部65とを有する形状に形成されている。
この切断部材6の基礎となる基礎部60は、略長方形状に形成されている。この基礎部60の長尺な2辺のうち、切断部64が形成された辺を前方辺60a、他方の辺を後方辺60bと以下呼ぶ。また、これら前方辺60a及び後方辺60bの並び方向を幅方向と以下呼ぶ
摘部61は、この基礎部60の長手方向両端に設けられ、全体に「く」の字に折り曲げられた形状に形成されている。
この摘部61は、一部が、前方辺60a側の端部(前方側の端部)から、基礎部60の幅方向の中央部分(後方側の端部)まで、この短辺に沿って基礎部60と一体に形成されている。また摘部61は、残りの一部が基礎部60から離れ、基礎部60と一体に形成された部分の後方側の端部から延設されて、基礎部60の短辺に対し鋭角な角度をなす形状に形成されている。
このため摘部61の基礎部60から離れた部分は、弾性を有するようになり、また、切断部材6を挿抜空間5aに挿入したとき、その遊端部61aが封止基礎部5から突出するよう、角度及び長さが調整されている。そして、この遊端部61aは、後述するキャップ8を封止基礎部5に取り付けたとき、キャップ8の内側面に形成された突起82に引っ掛かけられる(図19参照)。
一対の低立設部62は、基礎部60の裏面側の面上から立設され、基礎部60の長手方向に見たとき、基礎部60の長手方向中央を挟んだ両側で所定距離離して配置されている。
この低立設部62は、基礎部60の長手方向に対して垂直で後方辺60bから前方辺60b側に向かって延設された土台部620と、この土台部620上に設けられた破断部621とを備えている。この破断部621は、土台部620上の後方辺60b側の端部に設けられている。
土台部620は、前方辺60a側の先端が先細形状に形成され、破断部621の前方辺60a側には、後方辺60b側に向かって凹状に形成された凹部621aが形成されている。
高立設部63は、基礎部60の表面側の面上から立設され、基礎部60の長手方向中央位置からみて一方の側に偏って配置されている。
この高立設部63も、後方辺60bに対して垂直で前方辺60aから後方辺60bに向かって延設された土台部630と、この土台部630上に設けられた破断部631とを備えている。
この高立設部63の土台部630は、低立設部62の土台部620よりも基礎部60からの背が高く、前方辺60a側の先端が先細形状に形成されている。
また、破断部631は、低立設部62が備える破断部621よりも破断方向に沿って長尺状に形成され、この破断部631の後方辺60b側の後端部は、土台部630上の後方辺60b側の端部に位置している。そして、破断部631の前方辺60a側には、後方辺60b側に向かって凹状に形成された凹部631aが形成されている。
図15に示すように、そのため、低立設部62に設けられた破断部621の前方辺60a側の先端、及び、高立設部63に設けられた破断部631の前方辺60a側の先端を比較すると、挿抜方向(図中符号P)に沿った位置でみたとき(破断部621は符号P1の位置、破断部631は符号P2の位置)、破断部631の前方辺60a側の先端の方が、破断部621の前方辺60a側の先端よりも前方辺60a側に位置する、いわゆる段違いの位置関係にある。
図10に示すように、ところで、この切断部材6は、封止基礎部5の挿抜空間5aに挿入されるとき、低立設部62が溝部562に案内されて挿入され、高立設部63が溝部512に案内されて挿入される。
図12に示すように、また、本実施形態では、封止基礎部5の外側面上の添付予定範囲5bに封印シール7が添付され、このとき溝部512、562を跨いで添付される。
そして、本実施形態では、挿抜空間5aに挿入された切断部材6を抜くときに、溝部512、562を跨ぐ封印シール7を削り取ろうとしている。
図14に示すように、そのため、土台部620,630は、破断部621、631が溝部512、562を跨ぐ封印シール7に当たる位置に位置するように、背の高さが調整されている。
図12に示すように、また、本実施形態では、切断部材6を挿抜空間5aに挿入した後、添付予定範囲5bに封印シール7が貼り付けられる。このとき、破断部621が封印シール7に当たらないよう、切断部材6を挿抜空間5aに挿入したとき、破断部621が添付予定範囲5bの外側、具体的には、枠線部561よりも外側(外ケース部材45の側)に位置するよう、切断部材6は挿抜空間5a内に挿入される。
図14に示すように、切断部64は、基礎部60の前方辺60aを刃状に形成することによって設けられた部位であり、前方辺60aの長手方向の中央部分に2つの突出部640を備える形状に形成された部位である。
一対の取付溝部65は、後方辺60bから前方辺60a側に向かって形成されている。本実施形態の切断部材6は、上述のように一対の低立設部62を備えているが、これらに挟まれた部分を内側と呼ぶとき、これら一対の取付溝部65は、各低立設部62に隣接する位置のうち内側の位置であって、各低立設部62に隣接して設けられている。
図16(a)〜(c)に示すように、この切断部材6は、前述した挿抜空間5aに挿入されて固定されるが、このとき支持突起564が取付溝部65に挿入されて固定される。 図16(b)に示すように、そしてこのとき、支持突起564が、取付溝部65に設けられた傾斜面650と当接する。図16(c)に示すように、すると、挿抜空間5a内に挿入された切断部材6は、傾斜面650が形成された部分で、支持突起564と封止部56の挿抜空間5a側の面との間で挟まれ、挿抜空間5a内で固定される。
(キャップ8)
次に、キャップ8について説明する。
ここで、図17は、キャップの(a)裏面斜視図、(b)表面斜視図、(c)側面図である。
キャップ8は、封止基礎部5にかぶせて封止基礎部5全体を覆うことができる大きさに形成されており、封止基礎部5に対して着脱可能に形成されている。
図17に示すように、このキャップ8は、封止基礎部5を覆う椀状に形成された箱部80と、この箱部80の長手方向の一端側に形成された第3ネジ止片98とを備えている。
箱部80の内側面には、キャップ8を封止基礎部5に取り付けたときに、挿抜空間5aに挿入された切断部材6の摘部61の遊端部61a(図14参照)が引っ掛かる位置に、突起82が設けられている。前述したように切断部材6を挿抜空間5aに挿入すると遊端部61aが挿抜空間5aの外に出ているので、突起82は、この遊端部61aと引っかかる(図19参照)。
また、箱部80の内側面には、キャップ8を封止基礎部5に取り付けたときに、挿抜空間5aに挿入された切断部材6の破断部621が嵌る溝部84、破断部631が嵌る溝部86が形成されている。破断部621、631も、摘部61の遊端部61aと同様、切断部材6を挿抜空間5aに挿入すると、挿抜空間5aの外に出るからである。
このキャップ8を封止基礎部5にかぶせると、突起82が切断部材6の摘部61の遊端部61aと係合する(図19参照)。このとき、摘部61は弾性変形して突起82に係合する。
図17(d)に示すように、また、このキャップ8を封止基礎部5にかぶせると、破断部621,631が溝部562,562に嵌る。
図7に示すように、また、このキャップ8を封止基礎部5にかぶせると、第3ネジ止片98が、内ケース部材40の第1ネジ止片91と,外ケース部材45の第2ネジ止片96とが組み合わされたものに重なり、ネジ止め用のネジ止部9を構成する。
このネジ止部9にはカシメ部材30が打ち込まれ、キャップ8が封止体4に固定されるとともに、封止体4を構成するケース部材40,45も固定される。
(基板ケースの封止と、キャップの着脱)
次に、基板ケースの封止と、キャップの着脱について説明する。
ここで、図18は、基板ケースの封止と、キャップの着脱について説明するための説明図で、(a)は、封止基礎部5に対して切断部材、封印シール、キャップのいずれも取り付けていない様子を示しており、(b)は切断部材を取り付けた様子を示しており、(c)は封印シールを添付した様子を示しており、(d)はキャップを取り付けた様子を示しており、(e)は切断部材及びキャップを取り外した様子を示している。尚、説明簡単のため、キャップについては、キャップを構成する箱部について、裏面側の側面を取り払ったものを示している。また、基板ケースについては、外ケース部材のみを示している。
図19は、切断部材がキャップ内でキャップに係合した様子を説明するための説明図で、遊技機の裏面側からみた正面図であって、キャップを構成する箱部について、裏面側の側面を取り払った図面である。
以下、切断部材6、封印シール7、キャップ8を封止基礎部5に取り付ける様子、そしてキャップ8を封止基礎部5から取り外すときの様子を順を追って説明する。
図18(a)に示すように、本実施形態では、切断部材6、封印シール7、キャップ8は、この順に、封止基礎部5に対して取り付けられる。
図18(b)に示すように、まず、切断部材6を挿抜空間5aに挿入することにより、切断部材6が封止基礎部5に取り付けられる。
先に図16を用いて説明したように、このとき、切断部材6は、切断部材6が挿抜空間5a内に挿入されると、切断部材6が、取付溝部65に形成された傾斜面650を介して、封止部56側に設けられた支持突起564と、封止部56の挿抜空間5a側の面との間に挟まれ、封止部56に固定される。この結果、切断部材6は、挿抜空間5aに挿入されると封止部56内で固定される。
図18(c)に示すように、次に、封印シール7が、封止基礎部5の前述した添付予定範囲5b(図11参照)に添付されることによって基板ケース3は封印される。図12に示すように、このとき、封印シール7が破断部621,631に係らないように添付される。
図18(d)に示すように、次に、キャップ8を封止基礎部5に取り付ける。
図19に示すように、このとき、切断部材6の摘部61の遊端部61aが、キャップ8の内側面に形成された突起82に係合して、切断部材6がキャップ8と一体化する。
図7に示すように、このとき、内ケース部材40の第1ネジ止片91と、外ケース部材45の第2ネジ止片96と、キャップ8の第3ネジ止片98とが組み合わされてネジ止部9を構成し、このネジ止部9にカシメ部材30を打ち込むことで、内ケース部材40、外ケース部材45、キャップ8が互いに固定される。
図18(e)に示すように、次に、基板ケース3の封印を解くときは、カシメ部材30が取り外されるとともに、キャップ8が封止基礎部5から取り外ずされる。基板ケース3の封印が不正に解かれる時も同様である。
キャップ8を封止基礎部5から取り外すと、前述したように、切断部材6とキャップ8とは一体化しているので、同時に切断部材6も封止基礎部5から取り外される。
すると、破断部621,631、及び、切断部64により、封印シール7には回復不能な複数の傷が付けられる。
ここで、封印シール7が破断される様子について図20を用いて説明する。
図20は、封印シールを破断する様子を説明するための斜視図で、説明容易のため、切断部材と封印シールのみを示している。
切断部材6は、挿抜空間5aから抜き出される部分γ(図10(a)参照)を覆う封印シール7を切断部64で破って抜き出される。
また、各破断部621,631は、低立設部62が溝部562に案内され、高立設部63が溝部562に案内されることにより、挿抜方向に沿って、封印シール7を押しつぶしながら削り取ってゆく。
各破断部621,631は、後方辺60b側に向かって凹状の凹部621a、631aを備えているが、これらが形成されることによって、2つの先端部(破断部621は、符号621bで示し、破断部631は、符号631bで示す部分)を有する形状に形成されている。
そのため、破断部621,631によって封印シール7が傷つけられるときは、破断部621,631の先端部621b,631bによって封印シール7が切り取られるとともに、これら先端部621b,631bの間に切り取られた封印シール7が折り重なり、しかも、封印シール7の接着面同士が重なるなどして容易に元に戻せない塊Xとなる。
加えて、本実施形態の封印シール7は、複数の切目70が形成されているので、切目70の部分で破損しやすくなっている。そのため、破断部621,631で封印シール7を破断するとき、破断されたシールが溝部512,562近傍のシールを巻き込み、切目70によって切れやすくなった部分をも剥がしながら封印シール7を破断する。
このように、本実施形態の切断部材6で封印シール7を傷つけると、その傷は、修復不能な強いダメージを与えて破断するので、不正行為があった後に切断部材を挿抜空間に戻しても、その傷が塞がることがない。
したがって、不正行為などによりキャップ8が封止基礎部5から外されて切断部材6が挿抜空間5aから抜き出されると、破断部621,631が添付予定範囲5bに添付された封印シール7を削り取って修復不能な強いダメージを与えて破断するので、不正行為があった後に切断部材6を挿抜空間5aに戻しても、その傷が塞がることがない。
また、削り取られた塊Xを引き延ばして、傷を塞いだとしても、外観上、不正行為が行われたことを明確に判別できる程度にシワや破損部が残されることとなる。
尚、切目70は、完全に切断はされていないものの、弱い力で容易に切断されるように深い溝が形成されたものでもよいし、ミシン目のようなものでもよい。
また、説明の重複を避けるため、破断部621のみを示した図21を用いて封印シール7が破断される様子について説明したが、破断部631についても同様に封印シール7を破断する。
(本実施形態の作用効果)
本実施形態の基板ケース3は、制御基板収納部41,46と封止部51,56とを有する2つのケース部材40,45を、制御基板収納部41,46が制御基板Sを収納する収納空間を形成するように組み合わせたとき、各封止部51,56の間に挿抜空間5aが形成されるように各封止部51,56を対向させて配置することにより各封止部51,56によって形成された封止基礎部5と、挿抜空間5aに挿抜可能な切断部材6と、封止部51,56に設けた溝部であって、封止基礎部5の外側面に設定された封印シール7の添付予定範囲5bを通って、切断部材6が挿抜空間5aに対して挿抜される挿抜方向に沿って形成された溝部512、562と、切断部材6に設けられた破断部621,631であって、切断部材6が挿抜空間5aに対して挿抜されるとき各溝部を通過し、添付予定範囲5bに添付された封印シール7を傷つける破断部621,631と、封止基礎部5に被せて取り付けられるキャップ8であって、封止基礎部5に被せられたとき挿抜空間5aに位置する切断部材6と係合するキャップ8と、を備え、破断部621,631は、切断部材6が挿抜空間5aから抜き取られるとき、溝部512、562を跨いで添付予定範囲5bに貼られた封印シール7を削り取る。
本実施形態では、不正行為によりキャップ8が封止基礎部5から外されて切断部材6が挿抜空間5aから抜き出されると、破断部621,631が添付予定範囲5bに添付された封印シール7を削り取って修復不能な強いダメージを与えて破断するので、不正行為があった後に切断部材6を挿抜空間5aに戻しても、その傷が塞がることがない。
したがって、本実施形態では、基板ケース3の封印が不正に解かれると、その不正行為に伴って封印シール7にできる傷を検査者が確実に視認することができるので、検査者は、不正行為があったことを確実に認識することができる。
また、本実施形態では、基板ケース3の封印が不正に解かれると、不正行為があったことが店側に確実に認識され、このことが不正行為者に対する牽制となるので、本実施形態の基板ケース3を用いると不正行為の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、破断部621,631が、切断部材6が挿抜空間5aから抜き取られるとき溝部562,562内を進む進行側に向かって突出した2つの先端部621a,621b,631a,631bを有する形状に形成されている。
このようにすると、切断部材6が挿抜空間5aから抜き取られるときに、破断部621,631の各先端部がシールに切れ目を入れて、その切れ目の間に位置するシールを各先端部の間にため込みながら削り取ることとなり、回復することのないダメージを強い傷を作りやすいからである。
また、本実施形態では、溝部562,562が、添付予定範囲5bに貼られる封印シール7のホログラム71が印刷された部分を通るようにされている。ホログラム71は修復が極めて難しいため、ホログラム71に傷を付けると、元通りに修復することが極めて困難になるからである。尚、本実施形態では溝部562,562が、QRコードが印刷された部分を通っていないが、これを通るようにしてもよい。
また、本実施形態では、溝部562,562が各封止部51,56に設けられ、各破断部621,631は、各封止部51,56に設けられた溝部562,562に対して設けられている。
このように溝部562,562を各封止部51,56に設けると、各封止部51,56で封印シール7に傷が付けられるので、不正行為があったとき、封印シール7の修復が困難になるからである。
また、本実施形態では、破断部621は、切断部材6が挿抜空間5aに収納されているとき、枠線部561よりも外側、すなわち封印シール7の添付予定範囲5bの外側に位置する。
このようにすると、封印シール7と破断部621とのクリアランスを確保でき、封印シール7を添付する自由度が向上するからである。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
以下では第1実施形態と異なる点のみ説明する。
ここで、図21は、第2実施形態で使用する封印シールを封止基礎部に貼り付けた様子を示す図で、封止基礎部の(a)正面図、(b)背面図、(c)側面図である。図22は、封印シールを添付した封止基礎部の(a)正面図、(b)背面図、(c)正面図、(d)背面図であり、(a)(b)は切断部材が少し抜き出されたときの図であり、(c)(d)は切断部材が多く抜き出されたときの図である。図23は、封止基礎部の正面図である。
図12に示すように、第1実施形態では、切断部材6を挿抜空間5aに挿入したときに、封印シール7の端部が両破断部621,631の近傍に達する大きさの封印シール7を用いたが、図21に示すように、第2実施形態では、封印シール7の一方の端部が破断部631の近傍に位置するように添付予定範囲に貼ると、封印シール7の他方の端部が破断部621から離れた位置に位置する大きさの封印シール7を用いている。図13(b)に示すように、平面視すると、第2実施形態で用いる封印シール7の方が、第1実施形態で用いる封印シール7に比べ、縦方向の幅が小さいからである。
一方、第2実施形態で用いる切断部材6は第1実施形態で用いられるものと同様であり、図15に示すように、これは、各破断部621,631が、挿抜方向に沿った位置でみたとき異なる位置に配置されている位置関係、いわゆる段違いの位置関係にあるものである。
そのため、第2実施形態で用いる大きさの封印シール7を上述のように添付すると、各破断部621,631と封印シール7との距離が各破断部621,631ごとに異なることとなる。
図22(a)(b)に示すように、このようにすると、切断部材6を途中まで引き抜いて行われる不正行為があったとしても、封印シール7から遠い位置に配置される破断部621は封印シール7に傷を付けることはできないが(図22(a))、封印シール7から近い位置に配置される破断部631が封印シール7に確実に傷を付けるので(図22(b))、その不正行為を確実に見つけることができる。
図22(c)(d)に示すように、また、切断部材6を長く引いて行われる不正行為があった場合は、封印シール7から遠い位置に配置される破断部621も封印シール7に傷を付けるので、そのような不正行為があったことが分かる。すなわち、第2実施形態では、切断部材6が挿抜空間5aからどの程度抜き出されたかがわかるので、その程度に応じたどのような不正行為が行われたのかを容易に特定することができる。
図23に示すように、尚、第2実施形態では、封止部56に設けられている枠線部561を、第1実施形態の場合に比べ、切断部材6が挿抜空間から抜き取られる方向側(図中イの方向側)に移動した位置に設けてもよい。この場合、添付予定範囲5bは、第1実施形態のものに比べ狭くなる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
以下では第1実施形態と異なる点のみ説明する。
ここで、図24は、切断部材の斜視図であり、図25、26は、破断部の他の形状を示す斜視図である。
第1実施形態では、破断部621,631が台形状に窪んだ形状に形成され、いずれも同じ形状に形成されていたが、図25に示すように、破断部621,631の形状は異なる形状としてもよい。
図24では、一対の破断部621のうち、一方の破断部621の形状を3つの先端部621bを有するW字状とした。
破断部621,631の形状が異なると、封印シール7を傷つける際、その傷跡が異なることがあるので、その形状を判別することで、どのような不正が行われたかを素早く特定することができる。
また、破断部621,631の形状としては、2以上の先端部621bを有する形状であればどのような形状であってもよく、図25に示すように、(a)のこぎりの刃の形状、(b)三角形状、(c)半円形状などどのような形状としてもよい。
図26に示すように、また、各破断部621,631は、挿抜方向に対して異なる角度(θ1、θ2)の刃先622,623を有するようにしてもよい。
[他の実施形態]
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲に記載された発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(1)上記実施形態で説明した基板ケース3は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の遊技機に装備される制御基板を収容する手段として利用することができる。
(2)図27に示すように、上記実施形態では、破断部621,631は、平面形状、すなわち、切断部材6が挿抜空間5aから抜き取られるとき溝部512、562内を進む進行側に面する削取面621cが形成された形状としてもよい。
この削取面621cは、挿抜方向に対して略垂直であればよい。
これは、切断部材6が挿抜空間5aから抜き取られるときに、削取面が、接触する封印シール7を押しつぶしながら削り取ることとなるからである。
(3)図28に示すように、上記実施形態では、破断部621と破断部631とで段違いになるように構成したが、2つの破断部621が段違いとなるように構成してもよい。この場合、一方の破断部621を破断部631のように他方の破断部621に比べ挿抜方向に沿って長尺な形状とするとよい。
(4)図8に示すように、上記実施形態では、各ケース部材40,45を、矢印αで示すように互いに逆方向にスライドさせることにより開閉可能としたが、開閉方法はこれに限るものではない。
例えば、両ケース部材40,45を制御基板の面と直交する方向へ開放する構成としてもよい。この場合にも、本発明の封印構造を適用することができる。
(5)上記実施形態では、封止基礎部5を、各ケース部材40,45の一方の短辺から突設した形で設けたが、各ケース部材40,45の長辺から突設した形で設けてもよい。
[実施形態に含まれる発明の説明]
従来の基板ケースは、一方のケース部材を遊技機の背面に重ね、その上に他方のケース部材を重ねる形で遊技機に取り付けられる。そのため、封止基礎部から切断部材を抜き出す方向は、ケース部材が重ねられる方向とは垂直な方向(遊技機の背面に沿った方向)となる。
従来の基板ケースは、上述した破断部を備えていなかった。そのため、切断部材が封印シールを切断する部分を確認するには、遊技機の背面に沿った方向に顔を向けないと確認できなかった。しかも、遊技機の背面には複数の機器が備え付けられているので、これらの機器が切断部材によって封印シールを切断する部分を隠してしまう場合があり、その場合、基板ケースを遊技機から全て外さないと、切断部材が封印シールを切断しているか、その破断面を確認できない、すなわち、不正行為があったか否かを確認できないことがあった。
しかし、従来の基板ケースでは、切断部材に破断部が設けられ、その破断部が通過する溝部が設けられた面が遊技機の背面側を向くので、遊技機を開けて遊技機の背面を正面視すれば、破断部が封印シールを傷つけているか否か、すなわち、不正行為があったか否かを確認することができた。そのため上述した基板ケースを用いると、基板ケースを遊技機から全て外すことなく、不正行為があったか確認することができた。
ところが、従来の基板ケースについても下記のような問題があった。
つまり、従来の基板ケースでは、破断部の先端が鋭角であったため封印シールを線状にきれいに切って、破断部が通過すると塞がってしまい、封印シールが破断されたのか分かりにくいため、不正行為があっても見過ごしてしまう可能性があった。この結果、上述した基板ケースでは、その破断箇所を修復不能にするほど強いダメージを与えることができなかったため、不正行為を防止することができない可能性があった。
そこで、本発明の基板ケースの封止構造では、封印シールを修復不能なまでに強いダメージを与えて破断することで不正を防止すると共に、封印シールが破断されたことが確実に分かるようにして不正の発見を容易にすることができる基板ケースの封止構造を採用している。
具体的に、基板ケース(1)の封止構造に係る第1の発明は、
制御基板収納部(41,46)と封止部(51,56)とを有する2つのケース部材(40
,45)を、前記制御基板収納部が制御基板を収納する収納空間を形成するように組み合
わせたとき、前記各封止部の間に挿抜空間(5a)が形成されるように前記各封止部を対向させて配置することにより前記各封止部によって形成された封止基礎部(5)と、
前記挿抜空間に挿抜可能な切断部材(6)と、
前記封止部に設けた溝部であって、前記封止基礎部の外側面に設定されたシールの添付予定範囲(5b)を通って、前記切断部材が前記挿抜空間に対して挿抜される挿抜方向に沿って形成された溝部(512、562)と、
前記切断部材に設けられた破断部であって、前記切断部材が前記挿抜空間に対して挿抜されるとき前記各溝部を通過し、前記添付予定範囲(5b)に添付されたシール(7)を傷つける破断部(621,631)と、
前記封止基礎部に被せて取り付けられる外装部(キャップ)であって、前記封止基礎部に被せられたとき前記挿抜空間に位置する前記切断部材と係合する外装部(8)と、
を備えることを特徴とする。
ところで、破断部の形状としては、シールの一定幅を削り取ることが可能な、いくつか
の具体的な形状が考えられる。
例えば、破断部は、切断部材が挿抜空間から抜き取られるとき前記溝部内を進む進行側に向かって突出した少なくとも2つの先端部を有する形状としてもよい。この2つの先端部を有する形状の具体例としては、半円状、U字状、V字状、W字状などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、第2の発明のように、破断部は、切断部材が挿抜空間から抜き取られるとき前記溝部内を進む進行側に面する削取面(621c)を有する形状としてもよい。
次に、第3の発明のように、溝部は、添付予定範囲に貼られるシールの予め定められた特定部位(71)が位置する部分を通るように形成してもよい。
ここで、予め定められた特定部位とは、例えばホログラムが形成された部位など等修復しにくい部位を指す。
第1の発明では、不正行為により外装部が封止基礎部から外されて切断部材が挿抜空間から抜き出されると、破断部が添付予定範囲に添付されたシールを削り取って修復不能な強いダメージを与えて破断するので、不正行為があった後に切断部材を挿抜空間に戻しても、その傷が塞がることがない。
したがって、第1の発明では、基板ケースの封印が不正に解かれると、その不正行為に伴ってシールにできる傷を検査者が確実に視認することができるので、検査者は、不正行為があったことを確実に認識することができる。
また、第1の発明では、基板ケースの封印が不正に解かれると、不正行為があったことが店側に確実に認識され、このことが不正行為者に対する牽制となるので、本発明が適用された基板ケースを用いると不正行為の発生を抑制することができる。
次に、第1の発明のように構成すると、切断部材が挿抜空間から抜き取られるときに、破断部を構成する各先端部がシールに切れ目を入れて、その切れ目の間に位置するシールを各先端部の間にため込みながら削り取ることとなる。
次に、第2の発明のように構成すると、切断部材が挿抜空間から抜き取られるときに、削取面が、接触するシールを押しつぶしながら削り取ることとなる。
(他の発明について)
第1の発明は、制御基板収納部と封止部とを有する2つのケース部材を、前記制御基板収納部が制御基板を収納する収納空間を形成するように組み合わせたとき、前記各封止部の間に挿抜空間が形成されるように前記各封止部を対向させて配置することにより前記各封止部によって形成された封止基礎部と、前記挿抜空間に挿抜可能な切断部材と、前記封止部に設けた溝部であって、前記封止基礎部の外側面に設定されたシールの添付予定範囲を通って、前記切断部材が前記挿抜空間に対して挿抜される挿抜方向に沿って形成された複数の溝部と、前記切断部材に設けられた破断部であって、前記切断部材が前記挿抜空間に対して挿抜されるとき前記各溝部を通過し、前記添付予定範囲に添付されたシールを傷つける複数の破断部と、前記封止基礎部に被せて取り付けられる外装部であって、前記封止基礎部に被せられたとき前記挿抜空間に位置する前記切断部材と係合する外装部と、を備え、前記各破断部の少なくとも一部は、前記挿抜方向に対して互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の基板ケースの封止構造において、前記溝部は、前記各封止部に設けられ、前記各破断部は、前記各封止部に設けられた前記溝部に対して設けられているものである。
第3の発明は、第1の発明の基板ケースの封止構造において、前記破断部は、前記切断部材が前記収納空間に収納されているとき、前記シールの添付予定範囲の外側に位置するものである。
第4の発明は、第1〜第3の発明の基板ケースの封止構造において、前記各破断部が、異なる形状に形成され、前記切断部材が前記挿抜空間から抜き取られるとき、前記溝部を跨いで前記添付予定範囲に貼られた前記シールを削り取るものである。
第5の発明は、第4の発明の基板ケースの封止構造において、前記各破断部が、前記挿抜方向に対して異なる角度の刃先(622,623)を有するものである。
3… 基板ケース(基板ケース)
5… 封止基礎部(封止基礎部)
6… 切断部材(切断部材)
7… 封印シール(シール)
8… キャップ(外装部)
5a… 挿抜空間(挿抜空間)
5b… 添付予定範囲(添付予定範囲)
71… ホログラム(特定部位)
40,45… ケース部材(ケース部材)
41,46… 制御基板収納部(制御基板収納部)
51,56… 封止部(封止部)
512,562… 溝部(溝部)
621,631… 破断部(破断部)
621c… 削取面(削取面)
621b,631b,622,623… 先端部(先端部)

Claims (2)

  1. 制御基板収納部と封止部とを有する2つのケース部材を、前記制御基板収納部が制御基板を収納する収納空間を形成するように組み合わせたとき、前記各封止部の間に挿抜空間が形成されるように前記各封止部を対向させて配置することにより前記各封止部によって形成された封止基礎部と、
    前記挿抜空間に挿抜可能な切断部材と、
    前記封止部に設けた溝部であって、前記封止基礎部の外側面に設定されたシールの添付予定範囲を通って、前記切断部材が前記挿抜空間に対して挿抜される挿抜方向に沿って形成された溝部と、
    前記切断部材に設けられた破断部であって、前記切断部材が前記挿抜空間に対して挿抜されるとき前記各溝部を通過し、前記添付予定範囲に添付されたシールを傷つける破断部と、
    前記封止基礎部に被せて取り付けられる外装部であって、前記封止基礎部に被せられたとき前記挿抜空間に位置する前記切断部材と係合する外装部と、
    を備え、
    前記破断部は、一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた数と、他方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた数とが異なり、
    前記一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部は、前記切断部材が前記挿抜空間から抜き取られるとき、前記溝部内を進む進行側に向かって、突出した第1先端部を有し、
    前記他方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部は、前記一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部と対向した位置以外の位置に配置され、前記切断部材が前記挿抜空間から抜き取られるとき、前記溝部内を進む進行側に向かって、突出した第2先端部を有していること
    を特徴とする基板ケースの封止構造。
  2. 制御基板収納部と封止部とを有する2つのケース部材を、前記制御基板収納部が制御基板を収納する収納空間を形成するように組み合わせたとき、前記各封止部の間に挿抜空間が形成されるように前記各封止部を対向させて配置することにより前記各封止部によって形成された封止基礎部と、
    前記挿抜空間に挿抜可能な切断部材と、
    前記封止部に設けた溝部であって、前記封止基礎部の外側面に設定されたシールの添付予定範囲を通って、前記切断部材が前記挿抜空間に対して挿抜される挿抜方向に沿って形
    成された溝部と、
    前記切断部材に設けられた破断部であって、前記切断部材が前記挿抜空間に対して挿抜されるとき前記各溝部を通過し、前記添付予定範囲に添付されたシールを傷つける破断部と、
    前記封止基礎部に被せて取り付けられる外装部であって、前記封止基礎部に被せられたとき前記挿抜空間に位置する前記切断部材と係合する外装部と、
    を備え、
    前記破断部は、一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた数と、他方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた数とが異なり、
    前記一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部は、前記切断部材が前記挿抜空間から抜き取られるとき、前記溝部内を進む進行側に向かって、突出した第1先端部を有し、
    前記他方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部は、前記一方の前記封止部側の前記切断部材の面に設けられた前記破断部と対向した位置以外の位置に配置され、前記切断部材が前記挿抜空間から抜き取られるとき、前記溝部内を進む進行側に向かって、突出した第2先端部を有し、
    前記第1先端部及び前記第2先端部は、前記溝部内を進む進行側に面する削取面を有すること
    を特徴とする基板ケースの封止構造。
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