JP5975495B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
しかして、かかる手口の不正行為を防止するため、前記ベース体と前記蓋体とを接合し、その両者の境界部を跨ぐように封印シールを貼って封印するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような不正に対抗するため、封印シールをカバー部材で覆って該封印シールを防護するようにすればよいが、例えば、2つの同じ制御装置を入手し、一方は基板ボックスを破壊してカバー部材と封印シールを残し、他方はカバー部材と封印シールを破壊して基板ボックスを残し、そうして無傷のまま残した基板ボックスとカバー部材と封印シールとを組み合わせて痕跡のない制御装置を不正に作る、という新たな不正行為が起こり得る。
制御基板が収納された基板ボックスを備え、
前記基板ボックスは、設置時の状態で遊技者側を前、反対側を後としたとき、
前側に位置する前面板に側壁を突設して後面開放状にしたベース体と、
後側に位置する後面板に側壁を突設して前面開放状となし前記ベース体に嵌め合わせて接合される蓋体と、
前記ベース体と前記蓋体とを接合した状態で境界部を跨ぐように貼着して封印する封印シールと、
装着状態で前記封印シールを覆うと共にガイド手段によって取外し方向が所定の摺動方向に規制されたカバー部材と、を有し、
前記基板ボックスは、
前記封印シールの裏側対向位置に設けた格納部と、
該格納部内に前記カバー部材の取外し方向と同方向に摺動し得るように格納されたシール破断板と、を備えており、
該シール破断板は、
前記格納部に格納した状態で連結手段により前記カバー部材に連結され、そうして該カバー部材に連動して前記取外し方向に摺動するようになし、さらにその摺動により前記封印シールを破断して前記格納部から引き出されるようにした遊技機を提供する。
前記基板ボックスの略直交する角部に折曲げ状態で貼着され、
一方、前記シール破断板は、前記封印シールの折曲げ部沿いの部位を破断する位置に格納するのがよい。
なお、便宜上、遊技機は、遊技者側を前、反対側を後として説明する。また、その遊技機に装着された後述する制御装置は、設置状態を基準として遊技者側(遊技者に近い側)を前、反対側を後とし、図面上に「前」、「後」、「上」、「下」を参考表記した。
遊技機は、図20に示したように、四角い枠状の外枠1と、その外枠1の前面に横開きの扉状に取り付けた前枠2と、その前枠2の後面に取り付けた機構盤3と、を有する。前記機構盤3は、前枠2に着脱交換可能な状態に装着された遊技板(図示せず)の後面を覆うように取り付けられており、遊技球を貯留する球タンク4と、その球タンク4の遊技球を下方に流す導出樋5と、その導出樋5の遊技球を入賞の景品として遊技者に放出する景品球放出装置6と、を備え、さらに下側に遊技に関わる制御を行う制御装置7を備えている。
前記制御装置7は、開閉可能な蓋付き箱構造である基板ボックス8に、図示しないがCPUやメモリー等の電子部品を搭載した制御基板9(例えば図5A,図5B参照)を収納したものであり、機構盤3に対して着脱可能になっている。
前記基板ボックス8は、蓋付き箱の「身」に相当するベース体10と、蓋付き箱の「蓋」に相当する蓋体11とから概略構成される。
前記ベース体10は、例えばポリカーボネート等の透明な合成樹脂製であって、前記機構盤3に当接する横長長方形状の前面板12と、該前面板12から後ろ向きに突設した側壁13とからなり、後面開口状になっている。
一方、蓋体11は、例えばポリカーボネート等の透明な合成樹脂製であって、横長長方形状の後面板14と、該後面板14から前向きに突設した側壁15と、該側壁15の内側に形成した内壁15aとからなり、前面開口状になっている。
かかるベース体10と蓋体11は、ベース体10の側壁13の開口サイズが蓋体11の側壁15の開口サイズより一回り小さくなっており、したがってベース体10の側壁13の外側に蓋体11の側壁15が被さり、また、ベース体10の側壁13の内側に蓋体11の内壁15aが沿う状態で嵌まり合う。
また、ベース体10と蓋体11の図3において右側の側壁13,15には、ベース体10と蓋体11とを接合して封印し且つ封印解除に際してベース体10及び蓋体11の一部を破壊する封印手段19が形成されている。
具体的には、図2,図3に示したように、蓋体11の封印突部20とベース体10の封印突部21を整合させ、蓋体11上に丸囲いの「1」と刻印されている四角い凹み部分22a,22aにネジ(図示せず)を通して両者を接合し、さらにその凹み部分22a,22aに栓部材(図示せず)を詰めて前記ネジが外せないように封印し、そうして封印解除に際してベース体10と蓋体11の図2,図3に符合zで示した脆弱部分をニッパ等の工具で破断する。
なお、封印手段19には蓋体11上に丸囲いの「2」と刻印されている第2の凹み部分22b,22bが形成されており、正規な検査等のために前記脆弱部分zを破断して蓋体11を開いた場合でも第2の凹み部分22b,22bを使って再度封印し得るようになっている。
具体的には図9に示したように、蓋体11の前記庇状部25から後面板14の一部に及ぶ凹面部31を形成し、一方、ベース体10の前面板12に前記ネジ受け部26から後述するシール破断板28の厚み相当分の間隔を離してシール貼着板32を突設し、そのシール貼着板32と蓋体11の前記凹面部31に、図15(a)に示したごとく表面中程の警告表示領域33に例えば「開封禁止」のような表示を施した封印シール30を貼着する。シール貼着板32と凹面部31は略直交する位置関係になっており、したがって封印シール30は、基板ボックス8の略直交する角部に折曲げ状態で貼着され、その角部で前記警告表示領域33も略直角に折り曲げられて「開封禁止」の表示が基板ボックス8の後面と下面のいずれからも明確に見えるようになっている。
前記封印シール30は、図15(a),(b)に示したように、破断(※鋭い刃物で切り離す場合と、切れの悪いいわゆるなまくらな刃物で突き破るような状態で切り離す場合の双方を含む。以下同じ)可能な紙等の素材で形成されていて横長長方形を基本形状とし全周をギザギザに加工したシール体34と、該シール体34の裏面略中央部に配設された非接触型のICチップ35と、該ICチップ35に接続されると共に前記シール体34の略対角線方向に配設され且つ前記ICチップ35の直近に該ICチップ35の動作を安定させる動作安定手段36を設けた細帯状のアンテナ37と、を有する公知のものであり、ICチップ35のメモリ領域に記録された識別データを外部のリーダで読み出して制御装置7の真偽を確認するものである。
封印シール30の前記動作安定手段36は、例えばアンテナ37の全長52mmに対し、ICチップ35の端を起点にして5mm程度の長さに切り込んだ1本のスリットである。該スリットは、高周波の電波の整合を担う部位であり、非接触型のICチップ35に格納されたデータを外部のリーダから安定的に読み出すために設けられている。
ちなみに、本願の発明者が行った実験によれば、アンテナ37を動作安定手段36たるスリットの部分で切断したICチップ35は、たとえアンテナ37の切断部をつなぎ合わせても機能が回復しないのに対し、アンテナ37をスリット部分以外の部位で切断したICチップ35は、アンテナ37の切断部をつなぎ合わせることで機能が回復する場合があった。
前記封印シール30は、透明なカバー部材38で防護されている。該カバー部材38は、図9,図10に示したように、蓋体11の前記凹面部31に嵌って該蓋体11の後面板14と面一になる蓋側カバー片39と、ベース体10の前記シール貼着板32の外面に沿うベース側カバー片40と、該ベース側カバー片40の両側に突設されて前記シール貼着板32の両横を囲う横カバー片41,41と、該横カバー片41,41の外側に突設されたL形受片42,42と、を備えている。
実施形態では、前記カバー部材38を取り外す操作に連動して封印シール30が破断され、もって不正なカバー部材38の取外しに対しては封印シール30の封印が解除されたという痕跡を残し、一方、カバー部材38の必要な取外しに対しては封印シール30が剥がれやすくなるようにしている。
シール破断板28は、図7,図8に示したように、前記格納部51にすっぽり収まる形状で尚且つ赤色等などに着色された透明な合成樹脂板(着色することにより入れ忘れが防止できる。)であり、前記封印シール30の長手辺と略平行に配置されて該長手辺より大きい長さを有する主板部53と、該主板部53の中間の前記封印シール30側の端部に位置して該主板部53と直角に交差し封印シール30の短手辺と略平行に配置された副板部54と、カバー部材38と連結するための前記連結手段を構成するワンウェイクラッチ爪55,55と、を有する。
前記主板部53は、格納部51に格納した状態で前記封印シール30の折曲げ部付近の直下に位置しており、該封印シール30の裏面に対向する端縁が略W字状に形成されている。また、主板部53の端縁は、鋭角で尖った先端を平らにして切れ味を落としたなまくらな刃状部56になっている。したがって刃状部56によって手を切るおそれがなく、且つ、切り口が適度に荒れるため復元が困難になる。
前記副板部54は、前記主板部53の山の頂部にあって、前記格納部51に格納した状態で封印シール30の短手辺と略平行になる状態に形成されている。この副板部54は、封印シール30のアンテナ37の動作安定手段36の位置に合わせるべく中央より若干ずれた位置にある。封印シール30の中央にはICチップ35があるからである。また、副板部54の端縁は、主板部53の端縁と同じく鋭角で尖った先端を平らにして切れ味を落としたなまくらな刃状部57になっているが、端縁全体を真っ直ぐ斜めにしてあたかも彫刻刀の印刀(「切り出し刀」ともいう。)のような形にすることによって、封印シール30を突き上げる力が刃状部57の一点に集中するようにしてある。
前記ワンウェイクラッチ爪55,55は、図10に示したようにシール破断板28の主板部53の両横に形成され、図16Aに示したようにカバー部材38のベース側カバー片40に向けて傾斜状に垂下させた弾性変形可能な部材である。一方、前記カバー部材38のベース側カバー片40の内面には、該カバー部材38の取外し方向の摺動時にのみ前記ワンウェイクラッチ爪55,55に係合し得るフック片58,58が突設されており、該フック片58,58と前記ワンウェイクラッチ爪55,55とにより連結手段が構成され、該連結手段によってシール破断板28とカバー部材38が連結される。
さらに実施形態の基板ボックス8は、図1,図2,図3等に示したように、前記蓋体11の後面板14に形成された蓋体表示部59と、前記ベース体10に形成され蓋体表示部59と近接位置に配設されたベース体表示部60と、を備え、蓋体表示部59とベース体表示部60のそれぞれに視覚を通じて互いのペアを確認し得る識別マーク61を形成してなる。
一方、前記ベース体表示部60は、蓋体11の前記側壁15の外側沿いにベース体10の前面板12から脚壁62を突設すると共に該脚壁62に前記蓋体表示部59の表示面と略平行で且つ該蓋体表示部59と正視状態で並んで見える位置、例えば蓋体表示部59と横並びでほぼ同じ高さ位置に形成されている。
また、識別マーク61は、例えば数字、文字、記号又はそれらの組み合わせであって、視覚を通じて互いのペア、つまり工場出荷段階から嵌め合わさっていたベース体10と蓋体11同士であることを確認し得るものならどのようなものでもよい。最も簡単な識別マーク61は、図1,図2,図3に示したように同一の数字であり、これを蓋体表示部59とベース体表示部60に2段表記のような状態に並べれば、一目でベース体10と蓋体11の一致・不一致が分かる。両表字部59,60が近接位置に配設されていることより、識別マーク61を一時的に記憶する必要もない。
識別マーク61は、数字以外にもローマ字、ギリシャ文字、漢字、片仮名等の文字や、丸、三角、四角などの記号を同一にして並べてもよい。或は同一でなくとも、例えば蓋体表示部59とベース体表示部60に連続する数字を表示するようにしてもよい。なお、識別マーク61は視覚を通じて確認し得るものであることから、日常の簡単な目視チェックで確認可能であり、したがってバーコードのような外部のリーダによって識別可能なものを含まない。
前記のようにカバー部材38は、例えばカバー部材38の蓋側カバー片39を破壊して封印シール30を剥がす手口で不正が行われる可能性があり、そうした不正が前記識別マーク61を確認することで容易に発見できる。
図1,図2等において符合64,64…は、ベース体10の図3において長手方向上側の側壁13全体と、長手方向下側の前記カバー受け45及び脚壁62を除く側壁13の外側に突設した短片状の防護壁であり、蓋体11の側壁15の外側を覆うことによってベース体10と蓋体11の間をこじ開けようとする異物が差し込めないようになっている。
以上の構成である基板ボックス8は、まずベース体10に制御基板9を装着し、その上に蓋体11を被せ、前記封印手段19のネジを締めてベース体10と蓋体11を接合し、さらに封印手段19の四角い凹み部分22a,22aに栓部材を詰めて封印する。また、ネジ受け部26に2本のネジ23,23を締め込んで、ここでもベース体10と蓋体11を接合する。
次に、図13矢示Iのように、ベース体10の格納部51にシール破断板28を格納する。なお、蓋体11の庇状部25とネジ受け部26及びベース体10のシール貼着板32には、凹欠部65が形成されており、該凹欠部65にシール破断板28の副板部54が収まる。この凹欠部65によってシール破断板28の副板部54を正確に位置決めすることができる。
次に、図13矢示IIのように封印シール30を蓋体11の凹面部31とシール貼着板32に折曲げ状態にして貼る。この状態で前記ネジ23,23の頭部23aが封印シール30で覆われ、また、格納部51の上の開口が封印シール30で覆われる。したがってシール破断板28の主板部53の刃状部56が封印シール30の裏側に対向し、尚且つ、シール破断板28の副板部54が封印シール30のアンテナ37のさらに動作安定手段36の裏側に対向する。
次に、図13矢示IIIのようにカバー部材38をガイド手段に沿って摺動させて基板ボックス8に装着する。このときカバー部材38の横カバー片41に押されて図7の拡大図に想像線で示したようにベース体10のベース側ガイド片44(厳密に言えば、鍵片46と一体の棒状部分)が弾性変形して内方に逃げ、カバー部材38の押し込みが完了した時点で前記鍵片46が横カバー片41の係止孔47に自己の弾性で復動して係合する。
一方、カバー部材38をガイド手段に沿って摺動させるとき、フック片58,58がシール破断板28のワンウェイクラッチ爪55,55の反爪面側を押し込みながら弾性変形させつつこれを乗り越える。そして、カバー部材38のフック片58,58がワンウェイクラッチ爪55,55を通過した直後に該ワンウェイクラッチ爪55,55が自己の弾性により復動して図6Aのようにカバー部材38のフック片58,58と噛合可能な状態に向かい合う。
次に、正規の検査等によりカバー部材38を取り外す場合について説明する。
前記のようにカバー部材38は、強固に接合され、また、工具を差し込む隙間がカバー部材38の両横のL形受片42,42とベース体10の台板48,48の間の隙間tに限定されているため、該隙間tにマイナスドライバー等の工具の先を差し込んで梃子作用により間隔tを広げる方向に大きな力を加える。この力で前記鍵片46と係止孔47の係合が強制解除されカバー部材38が取り外し方向に摺動する。このカバー部材38の摺動により図16Aのようにカバー部材38のフック片58,58とワンウェイクラッチ爪55,55が噛み合う。なお、実施形態では図1に示したように隙間tの横幅をマイナスドライバーが入る程度の大きさに規制する障壁52が設けてあり、該障壁52によってコイン等による安易な操作が行えないようにしてある。
実施形態の制御装置7に対し、不正者が、ベース体10から蓋体11を外して制御基板9を不正なものと交換するには、カバー部材38を取り外すか、カバー部材38を破壊するかの何れかの方法による他ない。
もし、カバー部材38が取り外された場合は、上記のように封印シール30がアンテナ37の動作安定手段36の部位で破断するため、ICチップ35が機能せず、且つ、封印シール30の破断態様も十字状で見た目に判りやすく、しかも破断箇所が蓋体11の後面板14側になるため、図20のような設置状態に対して真後ろに立った姿勢のまま容易に発見できる。加えて封印シール30の破断箇所が折曲げ部沿いの部位であるため、仮に破断した封印シール30を貼り直しても曲がった部位若しくはその近くでの貼り直しは、平面での貼り直しに比べて切り口が浮きやすく、発見しやすい。
一方、カバー部材38が破壊されて封印シール30が溶剤等で剥がされた場合には、封印シール30は再使用できてもカバー部材38を別の基板ボックス8から調達して付け替える必要があるため、カバー部材38のカバー部材表示部63の識別マーク61を蓋体11の蓋体表示部59の識別マーク61と照合することで簡単に発見できる。
よって実施形態の制御装置7は、優れた防犯性能を有する。
また、実施形態は遊技機としてパチンコ機を例示したが、スロットマシン、その他の遊技機にも同様に適用できる。
また、実施形態に示した封印手段19は公知の一例を示したものであり、ベース体10と蓋体11とを接合した状態で封印し且つ封印解除に際してベース体10又は蓋体11の一部の破壊を要するものであればどのようなものでもよい。また、実施形態で説明したネジ23と封印シール30とカバー部材38の組み合わせも封印手段の一種であり、したがって実施形態の封印手段19はなくてもよい。もちろん封印手段を多くするほど防犯性能が高まることは言うまでもない。
また、実施形態では、シール破断板28の刃状部56,57をなまくら刃にしたが、鋭角の鋭い刃先にしてももちろんよい。
[他の技術的思想A]
制御基板が収納された基板ボックスを備え、
前記基板ボックスは、設置時の状態で遊技者側を前、反対側を後としたとき、
前側に位置する前面板に側壁を突設して後面開放状にしたベース体と、
後側に位置する後面板に側壁を突設して前面開放状となし前記ベース体に嵌め合わせて接合される蓋体と、
前記ベース体と前記蓋体とを接合した状態で境界部に跨るように貼着して封印する封印シールと、
装着状態で前記封印シールを覆うと共にガイド手段によって取外し方向が所定の摺動方向に規制されたカバー部材と、を有し、
前記基板ボックスは、
前記封印シールの裏側対向位置に設けた格納部と、
該格納部内に前記カバー部材の取外し方向と同方向に摺動し得るように格納されたシール破断板と、を備えており、
該シール破断板は、
前記封印シールを横断する長さを有する主板部と、
該主板部の中間の前記封印シール側の端部に位置して該主板部と交差する副板部と、を備えており、
前記格納部に格納した状態で連結手段により前記カバー部材に連結され、そうして該カバー部材に連動して前記取外し方向に摺動するようになし、さらにその摺動により前記封印シールを破断して前記格納部から引き出されるようにした遊技機。
制御基板が収納された基板ボックスを備え、
前記基板ボックスは、設置時の状態で遊技者側を前、反対側を後としたとき、
前側に位置する前面板に側壁を突設して後面開放状にしたベース体と、
後側に位置する後面板に側壁を突設して前面開放状となし前記ベース体に嵌め合わせて接合される蓋体と、
前記ベース体と前記蓋体とを接合した状態で境界部に跨るように貼着して封印する封印シールと、
装着状態で前記封印シールを覆うと共にガイド手段によって取外し方向が所定の摺動方向に規制されたカバー部材と、を有し、
前記封印シールは、
破断可能な素材で形成されていて横長長方形を基本形状とするシール体と、
該シール体の略中央部に配設された非接触型のICチップと、
該ICチップに接続されると共に前記シール体の略対角線方向に配設され且つ前記ICチップの直近に該ICチップの動作を安定させる動作安定手段を設けた細帯状のアンテナと、を備え、
前記基板ボックスは、
前記封印シールの裏側対向位置に設けた格納部と、
該格納部内に前記カバー部材の取外し方向と同方向に摺動し得るように格納されたシール破断板と、を備えており、
該シール破断板は、
前記封印シールを横断する長さを有する主板部と、
該主板部の中間の前記封印シール側の端部に位置して該主板部と交差する副板部と、を備えており、
前記主板部を前記封印シールの長手辺と略平行に配置すると共に前記副板部を前記封印シールの短手辺と略平行に配置し、さらに副板部を前記アンテナの動作安定手段の裏側に対向させて前記格納部内に格納したものであり、
また、シール破断板は、前記格納部に格納した状態で連結手段により前記カバー部材に連結され、そうして該カバー部材に連動して前記取外し方向に摺動するようになし、さらにその摺動により前記封印シールを破断して前記格納部から引き出されるようにした遊技機。
8 …基板ボックス
9 …制御基板
10…ベース体
11…蓋体
12…前面板
13…ベース体の側壁
14…後面板
15…蓋体の側壁
28…シール破断板
30…封印シール
38…カバー部材
43…蓋側ガイド片(ガイド手段)
44…ベース側ガイド片(ガイド手段)
45…カバー受け(ガイド手段)
51…格納部
55…ワンウェイクラッチ爪(連結手段)
58…フック片(連結手段)
Claims (1)
- 制御基板が収納された基板ボックスを備え、
前記基板ボックスは、設置時の状態で遊技者側を前、反対側を後としたとき、
前側に位置する前面板に側壁を突設して後面開放状にしたベース体と、
後側に位置する後面板に側壁を突設して前面開放状となし前記ベース体に嵌め合わせて接合される蓋体と、
前記ベース体と前記蓋体とを接合した状態で境界部を跨ぐように貼着して封印する封印シールと、
装着状態で前記封印シールを覆うと共にガイド手段によって取外し方向が所定の摺動方向に規制されたカバー部材と、を有し、
前記基板ボックスは、
前記封印シールの裏側対向位置に設けた格納部と、
該格納部内に前記カバー部材の取外し方向と同方向に摺動し得るように格納されたシール破断板と、を備えており、
該シール破断板は、
前記封印シールを横断する長さを有し且つ端縁になまくらな刃状部を設けてなる板状の主板部と、
該主板部に該主板部の前記刃状部と交差状に突設され且つ端縁になまくらな刃状部を設けてなる副板部と、を備えており、
前記格納部に格納した状態で連結手段により前記カバー部材に連結され、そうして該カバー部材に連動して前記取外し方向に摺動するようになし、さらにその摺動により前記封印シールを前記主板部と前記副板部の各刃状部で荒れた切り口で且つ各刃状部の封印シールまでの距離を異ならせることにより刃当たり時期をずらして交差状に破断して前記格納部から引き出されるようにしたことを特徴とする遊技機。
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