JP2012161527A - 遊技機の基板ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】開封したことを確実に発見できる遊技機の基板ケースを提供すること。
【解決手段】本発明の基板ケース(100)は、第2ケース(130)に内側からネジ(109)で固定され、第1ケース(101)と第2ケースとをかしめ固定するかしめユニット(150)と、第1ケースに設けられ、第2ケースに固定されたかしめユニットと係合可能なリブ(115)と、第1ケースに設けられ、切断されることによってかしめユニットを固定しているネジの頭部を臨む開口(111)を形成する切除容易部(110)と、第2ケースとかしめユニットとに跨って貼り付けられ、識別情報が記憶されたICタグ付きの封印シール(108)とを備え構成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に備えられる基板ケースに係り、特に、ICタグ付きの封印シールを貼り付けて不正行為を防止するようにした遊技機の基板ケースに関するものである。
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機には遊技の制御を行う種々の制御基板が設けられており、通常、この制御基板は上ケースと下ケースとからなる基板ケース内に収納されて遊技機の裏面や筐体内部に着脱可能に取り付けられている。このような基板ケースは、制御基板に対する不正行為(例えば、遊技の主制御を行うためのプログラムが記憶された正規ROMを不正なプログラムが記憶された不正ROMに交換する行為や、所謂ぶら下がり基板と称する不正基板を制御基板に電気的に接続して正規の動作を妨げるようにする行為など)を防止するために、アンカーリベットやワンウェイネジ等の封印部材を用いて封印されており、この封印部材の一部を破壊しない限り封印状態を解除できないようになっている。
また、近年では、識別情報が格納されたICタグが付いたICタグ封印シール(封印シール)を上ケース(第1ケース)と下ケース(第2ケース)とに跨るように貼り付けておき、不正にICタグ封印シールを剥がそうとすると、ICタグ封印シールが破損してリーダー機による識別情報の読み取りを不可能とすることにより、不正行為がなされたことを発見できるようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−261640号公報
しかしながら、不正行為を行う手口は日を追うごとに巧妙になってきており、ICタグ封印シールを破損しないように剥がしてから基板ケースを開封し、基板ケース内に収納された制御基板の正規ROMを不正ROMに交換した後、再びICタグ封印シールを貼り直すといった不正行為が行われるようになってきている。このような不正行為が行われると、ICタグ封印シール自体は破損していないため、リーダー機で読み取った識別情報は正規のものとなり、リーダー機では不正行為を発見することができなくなる。しかも、ICタグ封印シールが痕跡を残さずに上手に剥がされていると、目視確認によっても不正行為を発見することができず、遊技場(ホール)が被る被害が甚大なものとなっていた。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、開封したことを確実に発見できる遊技機の基板ケースを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る遊技機の基板ケースは、第1ケースと第2ケースとを重ね合わせて固定することにより、これら両ケースの内部に遊技の制御を行う制御基板を収納するものであって、前記第2ケースに内側からネジで固定され、前記第1ケースと前記第2ケースとをかしめ固定するかしめユニットと、前記第1ケースに設けられ、前記第2ケースに固定された前記かしめユニットと係合可能なリブと、前記第1ケースに設けられ、切断されることによって前記かしめユニットを固定している前記ネジの頭部を臨む開口を形成する切除容易部と、前記第2ケースと前記かしめユニットとに跨って貼り付けられ、識別情報が記憶されたICタグ付きの封印シールとを備え、前記かしめユニットは、前記第2ケースに固定されるケース本体と、このケース本体に収納され、前記ケース本体から突出する突出位置と前記ケース本体内に退避する退避位置との間で移動自在なストッパ部材と、前記ケース本体に収納され、前記ストッパ部材を突出位置に向けて付勢する付勢部材とを有し、前記第1ケースを前記第2ケースに取り付ける動作に伴って、前記リブが前記ストッパ部材を前記退避位置に向けて押圧することにより、前記第1ケースが前記第2ケースと重なり合う位置まで移動することが許容され、前記第1ケースがいったん前記第2ケースと重なり合う位置まで移動した状態では、前記ストッパ部材が前記突出位置にあることにより、前記第1ケースが前記第2ケースから取り外される方向に移動することが阻止され、前記切除容易部を切断して前記開口から前記ネジを取り外すことにより、前記第1ケースと前記第2ケースとのかしめ固定を解除することが可能な構成から成ることを特徴とするものである。
本発明は、かしめユニットを第2ケースに内側からネジで固定した後、いったん第1ケースと第2ケースとを重ね合わせてかしめ固定すると、切除容易部を切断して開口からネジを取り外さない限り、第1ケースを第2ケースから取り外すことはできない構成であるため、基板ケースが開封されれば、必ず切除容易部が切断された痕跡が残る。よって、本発明によれば、不正に基板ケースが開封されたことを、目視により確実に発見することができる。なお、本発明において、「かしめ固定」とは、部材同士をいったん固定すると、それら部材の少なくとも一部を破壊等しなければ当該固定を解除することができないように部材同士を固定するという意味である。よって、部材同士を固定する前の状態に戻すことができるような固定は、「かしめ固定」には含まれないことになる。
また、本発明によれば、基板ケースを開封する際に切断される切除容易部は第1ケースに設けられているので、第2ケースの一部が切断されたり破壊されたりすることはない。よって、開封後に第2ケースおよびかしめユニットをリユースすることができる。また、本発明は、第1ケースと第2ケースとで封印シールを覆う構成となっているので、別途封印シールを保護するカバー等を設ける必要がない。よって、部品点数の削減となる。
なお、上記構成において、かしめユニットを、前記第1ケースが第2ケースから取り外される方向に移動することを阻止して前記第1ケースと前記第2ケースとのかしめ固定を保持する「かしめ固定位置」と、前記第1ケースと前記第2ケースとのかしめ固定を解除して前記第1ケースを前記第2ケースから取り外すことが可能な「かしめ固定解除位置」との間でスライド移動自在な構成にすると良い。このようにすると、第1ケースと第2ケースとのかしめ固定を解除する際に、かしめユニットを前記かしめ固定位置から前記かしめ固定解除位置へとスライド移動させると、そのスライド動作に伴って、かしめユニットと第2ケースとに跨って貼り付けられた封印シールが引き千切られるから、リーダー機によってICタグ情報が読み取れなくなり、基板ケースの開封を確実に発見することができる。つまり、この構成によれば、切除容易部による目視確認と、リーダー機による確認の2重の確認方法により、基板ケースの開封を確実に発見できるのである。
また、上記構成において、封印シールを第2ケースとかしめユニットとに跨って貼り付ける際に、ネジの頭部を隠すように貼り付ける構成にすると良い。このようにすると、開口からネジの頭部にアクセスするにあたって、封印シールの少なくとも一部分を破らないとならないため、封印シールを不正に使い回すような行為を防止できる。また、封印シールが破れると、ICタグまで破壊されるため、ICタグに記憶された識別情報をリーダー機で読み取ることができなくなる。そのため、仮に外観が未開封の如き状態になっていたとしても、リーダー機を用いれば、基板ケースが開封されたか否かを容易に確認することができる。
また、上記構成において、前記第1ケースに、前記封印シールを臨むスリットを設けた構成にすると、当該スリットから刃物等の工具を差し込んで封印シールを切断することができるため、封印シールを剥がすことなく容易に第1ケースと第2ケースとのかしめ固定を解除することができる。さらに、封印シールが刃物等で切断されると、リーダー機によるICタグの読み取りが不可能となるから、リーダー機により不正な基板ケースの開封を確実に確認できる。
本発明の実施の形態例に係る基板ケースが取り付けられたパチンコ機の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機のガラス扉を開けた状態の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機の背面図である。 本発明の実施の形態例に係る基板ケースの外観斜視図である。 図4に示す基板ケースの正面図である。 図4に示す基板ケースの上面図である。 図4に示す上ケースの裏面図である。 図4に示す基板ケースの分解斜視図である。 図8に示すかしめユニットの分解斜視図である。 図5のA−A断面図である。 図8に示す下ケースにかしめユニットを取り付ける手順を説明するための図である。 図8に示す下ケースとかしめユニットとに跨って封印シールを貼り付けた状態を示す図である。 上ケースを下ケースに重ね合わせてかしめ固定する手順を、図6のB−B断面図で示した図である。 図4に示す基板ケースの切除容易部を切断した状態を示す要部拡大斜視図である。 上ケースを下ケースから取り外す手順を説明するための図である。
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1と図2に示すように、本実施形態例に係る基板ケースを備えたパチンコ機(遊技機)Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に扉状に開閉自在に取り付けられた本体枠2と、本体枠2の内側に収容された遊技盤3と、本体枠2の前面に扉状に開閉自在に取り付けられ、中央に大きく開口部8が形成されたガラス扉4と、このガラス扉4の開口部8に取り付けられた透明なガラス板10と、本体枠2の下側に開閉自在に配設され、遊技球を収容する受皿5を有する前面ボード6と、本体枠2の下部に設けられた発射装置9と、前面ボード6に取り付けられ、パチンコ球の発射強度を調整するハンドル7等を具備している。さらに、ガラス扉4の上部にはスピーカ20が左右に1個ずつ取り付けられており、遊技に関する様々な効果音を発するようになっている。また、受皿5の側部には、遊技者が押下操作するタッチボタン60が設けられている。
遊技盤3はその盤面(前面)に遊技領域31を有しており、遊技者はガラス板10を通して遊技領域31を目視できるようになっている。遊技領域31はガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状に区画形成されており、発射装置9によって打ち出された遊技球はこの遊技領域31内を流下する。また、遊技領域31内には、特別図柄表示装置17、演出表示装置34、スルーチャッカ21、普通図柄表示装置22、電動チューリップ49、ステージ36、第1始動入賞口(始動口)37a、第2始動入賞口(始動口)37b、一般入賞口38、アウト口39と遊技釘(図示せず)、風車(図示せず)、アタッカー装置41等が設けられている。なお、遊技盤3に設けられたこれらの構成は公知であるため、各構成の詳しい説明は省略する。
図3に示すように、このパチンコ機Pの背面側には、主制御処理部11と、副制御処理部を構成する演出制御処理部12a、特別図柄表示制御部12b、ランプ制御処理部12c、払出制御処理部12e、および普通図柄表示制御部12fと、発射制御処理部13と、賞球払出装置14等が設けられている。
主制御処理部11は、CPU(Central Processing Unit)と、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、生成された処理情報の一時記憶および記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)等が実装されたメイン基板(制御基板)120と、このメイン基板120を収納する後述の基板ケース100とを備えて構成されており、このCPUがROMに格納された各種プログラムやデータを読み込んで実行することにより、遊技に関する主要な処理が行われる。なお、基板ケース100は遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられている。
副制御処理部を構成する演出制御処理部12a、特別図柄表示制御部12b、ランプ制御処理部12c、払出制御処理部12e、および普通図柄表示制御部12fは、主制御処理部11からの指令(コマンド)を受けて、演出表示装置34やスピーカ20、その他の演出装置(LED装置など)などの制御を行う装置である。この副制御処理部を構成する各装置も、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられている。
演出制御処理部12aは遊技の演出に関する制御を行うためのものであり、特別図柄表示制御部12bは主制御処理部11で決定した特別図柄に関する表示の制御を行うためのものである。普通図柄表示制御部12fは普通図柄に関する表示の制御を行うためのものであり、ランプ制御処理部12cは主制御処理部11からコマンドを受けて各種ランプや電飾の点灯制御を行うものである。また、払出制御処理部12eは、CRユニットからの信号を受けて遊技球を遊技者に貸し出すように賞球払出装置14を制御する他、主制御処理部11からの払出指令を受けて、所定個数の賞球を遊技者に対して払い出すように賞球払出装置14を制御するためのものである。さらに、発射制御処理部13は、ハンドル7の回動量に応じて発射装置9に対する作動の制御を行う装置である。
次に、本発明の実施の形態例に係る基板ケース100の詳細な構造について図4〜図15を参照しながら説明すると、基板ケース100は、矩形箱状の透明な上ケース(第1ケース)101と、矩形箱状の透明な下ケース(第2ケース)130とを備えている。そして、上ケース101と下ケース130の内部に収納空間が形成されており、この収納空間にCPU、ROM、RAM等が実装された前述のメイン基板120が収納されている。
上ケース101と下ケース130はスライド嵌合によって重ね合わされるようになっており、上ケース101の長手方向の一方の側部(図6における右側の側部)には、後述するかしめユニット150を覆うカバー部102が形成されている。また、下ケース130の同じく長手方向の一方の側部(図6における右側の側部)には、後述するかしめユニット150を収納するための収納部131が形成されている。そして、上ケース101を下ケース130に重ね合わせると、カバー部102と収納部131の間の空間にかしめユニット150が配置された状態となる(図8,図10参照)。
そして、詳しくは後述するが、図12等に示すように、かしめユニット150と下ケース130とに跨るようにして、封印シール108が貼り付けられている。この封印シール108は裏面に粘着層が形成された矩形状のベースシートを備えた公知のものであり、粘着層にはICタグ108aが埋め込まれている。なお、ICタグ108aは、ベースシートの対角線に沿って延びる長尺状のアンテナと、アンテナの中央付近に配置されたICチップとを備えており、ICチップに記憶された固有の識別情報がリーダー機によって読み取り可能となっている。また、封印シール108のベースシートは手指を用いて簡単に破ることが可能であり、ベースシートを破ることによってICタグ108aも同時に切断される。
上ケース101に形成されたカバー部102は、長方形状の天面103と、この天面103の3辺を囲うように設けられた側面壁104とを備えて成り、天面103には、切除容易部110と、スリット114が設けられている。切除容易部110は、天面103に設けられた丸型の開口111の縁部から起立した4本の脚部113a〜113dと、これら脚部113a〜113dに支持され、開口111を覆う蓋部材112とで構成されており、詳しくは後述するが、脚部113a〜113dをニッパー等の工具で切断すると、蓋部材112で覆われていた開口111が露出するようになっている(図14参照)。
なお、開口111の直径は、ドライバ等の工具が挿入でき、ネジ109を取り出すことのできる程度(例えば、φ10mm程度)の寸法で形成されている。また、脚部113a〜113dの高さ(長さ)は、ニッパー等の工具の刃先が差し込める程度に留めてあり、開口111と蓋部材112との間に必要以上に大きな隙間が生じないような工夫がなされている。これは、この隙間から封印シール108等に不正にアクセスすることができないようにするためである。
また、スリット114は、カッター等の刃物が差し込める程度(例えば、1〜2mm程度)の幅を有しており、上ケース101の短辺に沿って(別言すれば、上ケース101の長手方向と直交する方向、即ち、図5の上下方向に向かって)直線状に形成されている。なお、スリット114の長さは、かしめユニット150の長さとほぼ同じ長さとなっている。
さらに、上ケース101の裏面には、図7に示すようにリブ115が設けられている。このリブ115は、詳しくは後述するが、上ケース101を下ケース130に対して重ね合わせる方向(図8におけるX方向)にスライド移動させると、その動作に伴って、かしめユニット150のストッパ154と当接してストッパ154を退避位置へと押圧することができるように構成されている。
次に、下ケース130に形成された収納部131は、その内部に、後述するかしめユニット150を収納するためのものであって、収納壁134と、かしめユニット150を固定するための2つの係止片133と、ネジ穴135とを備えている(図11参照)。収納壁134は、下ケース130の長手方向の一方の側部から起立して成ると共に、下ケース130の短辺に沿ってかしめユニット150の長さと略同一の長さで形成された縦壁134aと、縦壁134aの一方の端部から下ケース130の長手方向に沿ってかしめユニット150の幅と略同一の長さで形成された横壁134bとで構成されており、この収納壁134は、正面から見ると、縦壁134aと横壁134bとで形成されたL字型の形状を縦壁134aに沿った軸線を中心に反転させた逆L字型形状となっている。
また、係止片133は、縦壁134aと平行であって、下ケース130の長手方向と直交する方向に間隔を空けて2つ配置されている(図11等参照)。これら2つの係止片133は、かしめユニット150の爪153と係合して、かしめユニット150を収納部131内に保持するためのものである。なお、図示しないが、縦壁134aにもかしめユニット150の爪153が入り込むための係止穴が2つ設けられている。
次に、かしめユニット150は、図9に示すように、ケース本体151と、ストッパ(ストッパ部材)154と、バネ(付勢部材)155とを備えて構成されている。ケース本体151は、長方形の上面と、この上面の2つの長辺と1つの短辺の3つの辺を囲う3つの側面とで形成された矩形箱型形状を成しており、上面にはネジ孔152が設けられていると共に、2つの長辺と繋がる側面のそれぞれの縁部には、外方に折れ曲がるようにして2つの爪(合計4つ)153が設けられている。このケース本体151の内部には、ストッパ154とバネ155が収納されている。
ストッパ154は、バネ155を介してケース本体151から突出する突出位置と、ケース本体151内に退避する退避位置との間で移動自在となるようにケース本体151に取り付けられているが、バネ155の付勢力により、ストッパ154は、常時突出位置に向けて付勢されている。このストッパ154は、一面が開放された矩形箱状に形成され、下ケース130に取り付けたときにネジ穴135と対応する位置に長穴154bが設けられて形成されている。さらに、ストッパ154の先端には、一方の側から他方の側へと下り傾斜したテーパ部154aが設けられている。なお、図8に示すように、ストッパ154は、そのテーパ部154aの傾斜が、上ケース101が下ケース130と重なり合う位置まで移動する方向(図8におけるX方向)に行くにつれて上り傾斜するような向きにして配置されている。
ここで、かしめユニット150がカバー部102と収納部131との間に配置された状態について、図10を参照しながら、少し説明を補足する。上ケース101と下ケース130を重ね合わせると、カバー部102の側面壁104が収納部131の縦壁134aを外側から被さるよう覆い、カバー部102の天面103と下ケース130の底面(メイン基板120と対面する面)との間に、空間が形成される。その空間に、ほぼ隙間なくかしめユニット150が配置されている。この状態において、切除容易部110の蓋部材112の中心は、ネジ109のほぼ中心軸上に位置しており、脚部113a〜dを切断して蓋部材112を除去すると、露呈した開口111より僅かに下がった位置に、ネジ109の頭部109aが露呈することになる。
また、縦壁134aとケース本体151の間にはカッター等の刃物が入る程度であって、スリット114の幅より小さい寸法の隙間Cが形成されている。この隙間Cは、スリット114の直下に位置している。そのため、スリット114からカッター等を差し入れると、その刃先は隙間Cに入り込むから、封印シール108を容易に切断することが可能である。
続いて、このように構成された基板ケース100の組み立て手順について説明する。まず、下ケース130の収納部131にかしめユニット150を取り付けて固定する手順について、図11を参照しながら説明する。まず、かしめユニット150の爪153が縦壁134aに設けられた係止穴(図示せず)と係止片133と係合するようにして、かしめユニット150を収納壁134と係止片133の間に装着する(図11(a)参照)。
次いで、下ケース130のネジ穴135とかしめユニット150のネジ孔152とが一致する位置(かしめ固定位置)まで、かしめユニット150を下ケース130の長手方向と直交する方向(図11における上下方向)にスライドさせる(図11(b)参照)。次いで、ネジ孔152からネジ109を差し込んで、かしめユニット150と下ケース130とをネジ締結する(図11(c)参照)。なお、かしめユニット150を下ケース130に固定した状態では、かしめユニット150の端部と横壁134bとの間に隙間が形成されている。この隙間は、かしめユニット150のストッパ154が突出位置から退避位置まで移動するストロークより若干大きな寸法になっている。
なお、上述の、かしめユニット150のネジ孔152が下ケース130のネジ穴135と一致する位置とは、かしめユニット150を下ケース130に取り付けて固定する固定位置である。後述するように、かしめユニット150が、その固定位置に取り付けられた状態で上ケース101と下ケース130とがかしめ固定されることから、この固定位置は、かしめユニット150が上ケース101と下ケース130とをかしめ固定するかしめ固定位置と言うこともできる。
かしめユニット150が下ケース130とネジ締結されると、次に、封印シール108を貼り付ける。具体的には、図12に示すように、かしめユニット150の上面全体と縦壁134aを覆うようにして両者に跨って封印シール108を貼り付ける。このとき、ネジ109の頭部109aは封印シール108で覆い隠される。なお、封印シール108には、ICタグ108aの位置がネジ109の頭部109aの真上にくるように貼付位置を調整しなくても済むように、ある工夫がなされている。具体的には、封印シール108をかしめユニット150のシール取り付け線(図示せず)に沿って貼ると、ICタグ108aがちょうどネジ109の頭部109aに位置するように、封印シール108の大きさやICタグ108aの位置が予め設計されている。よって、熟練した作業者でなくても、封印シール108を正しく所定の位置に貼り付けることができる。
封印シール108が貼り付けられると、次に、上ケース101の裏面にメイン基板120を取り付けてビス止めし、上ケース101が下ケース130と完全に重なり合う位置まで、上ケース101を下ケース130に対して図8のX方向へとスライド移動させる。上ケース101をスライド移動させる過程を示したものが図13である。この図13は、上ケース101のリブ115がかしめユニット150のストッパ154を押圧していく様子を、図6におけるB−B断面によって示したものである。
まず、図13(a)は、上ケース101のリブ115が、かしめユニット150のストッパ154と当接する手前の状態を示している。この状態から、さらに上ケース101を同図における左側(つまり、図8のX方向)にスライドしていくと、リブ115が、バネ115の付勢力に抗してストッパ154のテーパ部154aを図13における下方向に押圧していき、図13(b)の状態まで上ケース101を移動すると、ストッパ154がケース本体151内に退避する位置までリブ115がストッパ154を押圧する。
さらに上ケース101をスライドさせていき、上ケース101が下ケース130と重なり合う位置までくると、図13(c)に示すように、リブ115がストッパ154を乗り越え、バネ155の付勢力によりストッパ154は突出位置まで戻る。この図13(c)の状態になると、上ケース101を下ケース130から取り外そうとして図8のY方向にスライドさせても、リブ115がストッパ154に当って邪魔をするので、上ケース130を下ケース101から取り外すことはできない。つまり、上ケース101を下ケース130と重なり合う位置までスライドさせると、かしめユニット150によりかしめ固定されてしまうのである。
そして、かしめネジ160a,bの何れかをかしめネジ締結部170とネジ締結すれば、基板ケース100の組み立て、および封印が完了する。なお、かしめネジ160a,bは、一度かしめネジ締結部170とネジ締結されると、破壊を伴わなければそのネジ締結を解除することができないような構成となっており、例えば、ワンウェイネジ等の公知の構成のものが用いられている。
このように図13(c)の状態では、封印シール108は、上ケース101のカバー部102と下ケースの収納部131とにより保護されており、不正に封印シール108を剥がすことは困難である。しかも、かしめユニット150によって上ケース101と下ケース130とはかしめ固定されているうえ、かしめネジ160a,bによっても基板ケース100のかしめ固定がなされているので、一度封印された基板ケース100を、どこも破壊せずに上ケース101と下ケース130とに分解するのは不可能である。
なお、封印が完了した状態の基板ケース100に対して、リーダー機を近付けることにより、封印シール108のICタグ108aに記憶されている識別情報をリーダー機で読取ることができる。
続いて、基板ケース100を開封する際の手順について、図14および図15を参照しながら説明する。基板ケース100の封印を開封するには、図14に示すように、まず、切除容易部110の脚部113a〜dをニッパー等で切断して、開口111を露呈させ、ドライバ等の工具を開口111から差し入れて、ネジ109を取り外す。このとき、ネジ109の頭部109aは前述したように封印シール108で覆われているが、封印シール108はドライバ等の工具で簡単に破れるような脆弱なものであるので、ドライバ等を封印シール108の上からネジの頭部109aに突き当てて回せば、封印シール108が破れて、ネジ109を取り外すことは可能である。その後、スリット114にカッターを差し入れて、スリット114に沿って移動しながら、封印シール108を切断する。その状態を示したものが図15(a)である。
図15(a)の状態から、開口111からドライバ等を使って、かしめユニット150の端部が横壁134bと当接する位置(かしめ固定解除位置)まで、図15(b)のZ方向にかしめユニット150を移動させる。図15(b)の状態では、上ケース101のリブ115とかしめユニット150のストッパ154とは係合しない状態、即ち、上ケース101と下ケース130とのかしめ固定が解除されている状態であるから、図15(c)に示すように、上ケース101をY方向にスライド移動させると、上ケース101を下ケース130から取り外すことができる。
なお、本実施形態では、スリット114にカッターを差し入れて封印シール108を切断しなくても、かしめユニット150を上記したかしめ固定位置からかしめ固定解除位置へとスライド移動させると、多少抵抗はあるものの、そのスライド移動に伴って封印シール108を引き千切ることができるようになっている。
以上、説明したように、本実施形態例に係る基板ケース100では、封印シール108は、上ケース101のカバー部102と下ケース130の収納壁134との間に挟まれるようにして覆われたうえ、上ケース101と下ケース130とはかしめ固定されているため、基板ケース100の封印を解除することなく封印シール108を剥がすことは極めて困難である。よって、本実施形態例によれば、封印シール108を剥がすような不正行為を防止することができる。
しかも、基板ケース100の封印を解除するには、切除容易部100を構成する脚部113a〜dを切断しなければならないため、脚部113a〜dが切断された痕跡を見れば、確実に、基板ケース100の封印が解除されたことを発見することができる。また、基板ケース100の封印を解除する際に、ドライバやカッター等の工具によって、封印シール108が破れてICタグ108aが破壊するため、リーダー機を近付けても、ICタグ108aに記憶されている識別情報を読取ることができなくなり、それによって不正行為がなされたことを確実に発見することができる。
つまり、不正に基板ケース100を開封して、メイン基板120のROM等を交換した場合には、必ず脚部113a〜dが切断された痕跡が残るうえ、封印シール108が破れてICタグ108aが破壊する。よって、本実施形態によれば、目視とリーダー機の両方により確実に基板ケース100の封印が解除されたことを発見することができるのである。
なお、上記の実施の形態例では、上ケース101と下ケース130はスライド嵌合により重なり合う構成としたが、この構成に代えて、上ケース101と下ケース130を、ヒンジを介して開閉可能とする構成とすることもできる。この場合、上ケースを下ケースに対して重ね合わせる方向は、ヒンジを中心として回転する方向のうち、上ケースが下ケースに近づく方向ということになる。そして、ストッパ154のテーパ部154aは、上ケースを下ケースに重ね合わせていく方向にいくに連れて上り傾斜する向きとなるように配置すればよい。
また、上記した実施の形態例では、封印シール108により、ネジ109の頭部109aを覆い隠すようにしたが、封印シール108が、必ずしもネジ109の頭部109aを覆い隠さなくても良い。つまり、封印シール108は、かしめユニット150と下ケース130とに跨って貼り付けられていればよい。例えば、封印シール108によって、かしめユニット150の上面のうちネジ孔152と重なり合わない部分と下ケース130の縦壁134aとを跨いで貼り付けるものであっても良い。また、かしめユニット150の上面の一部と、下ケース130の横壁134bとに跨って封印シール108を貼り付けることもできる。このように構成しても、かしめユニット150を上記したかしめ固定位置からかしめ固定解除位置へとスライド移動することにより、封印シール108を引き千切ることができるから、リーダー機によるICタグ108aの識別情報の読み取りができなくなり、基板ケースの開封を確実に発見することができる。
また、上記の実施の形態例では、メイン基板120を収納する基板ケース100について説明したが、それ以外にも、上記した演出制御処理部12a、特別図柄表示制御部12b、ランプ制御処理部12c、払出制御処理部12e、および発射制御処理部13の制御基板を収納するケースとして用いることも可能である。
また、上記した実施の形態例では、本発明の基板ケース100をパチンコ機Pに取り付けた場合について説明したが、スロットマシン等の他の遊技機についても同様に適用可能であることは言うまでもない。
100 基板ケース
101 上ケース(第1ケース)
102 カバー部
103 天面
104 側面壁
108 封印シール
108a ICタグ
109 ネジ
109a ネジの頭部
110 切除容易部
111 開口
112 蓋部材
113a〜d 脚部
114 スリット
115 リブ
120 メイン基板(制御基板)
130 下ケース(第2ケース)
131 収納部
133 係止片
134 収納壁
134a 縦壁
134b 横壁
135 ネジ穴
150 かしめユニット
151 ケース本体
152 ネジ孔
153 爪
154 ストッパ(ストッパ部材)
154a テーパ部
154b 長穴
155 バネ(付勢部材)
160a,b かしめネジ
170 かしめネジ締結部
P パチンコ機(遊技機)

Claims (1)

  1. 第1ケースと第2ケースとを重ね合わせて固定することにより、これら両ケースの内部に遊技の制御を行う制御基板を収納する遊技機の基板ケースであって、
    前記第2ケースに内側からネジで固定され、前記第1ケースと前記第2ケースとをかしめ固定するかしめユニットと、
    前記第1ケースに設けられ、前記第2ケースに固定された前記かしめユニットと係合可能なリブと、
    前記第1ケースに設けられ、切断されることによって前記かしめユニットを固定している前記ネジの頭部を臨む開口を形成する切除容易部と、
    前記第2ケースと前記かしめユニットとに跨って貼り付けられ、識別情報が記憶されたICタグ付きの封印シールと
    を備え、
    前記かしめユニットは、前記第2ケースに固定されるケース本体と、このケース本体に収納され、前記ケース本体から突出する突出位置と前記ケース本体内に退避する退避位置との間で移動自在なストッパ部材と、前記ケース本体に収納され、前記ストッパ部材を突出位置に向けて付勢する付勢部材とを有し、
    前記第1ケースを前記第2ケースに取り付ける動作に伴って、前記リブが前記ストッパ部材を前記退避位置に向けて押圧することにより、前記第1ケースが前記第2ケースと重なり合う位置まで移動することが許容され、
    前記第1ケースがいったん前記第2ケースと重なり合う位置まで移動した状態では、前記ストッパ部材が前記突出位置にあることにより、前記第1ケースが前記第2ケースから取り外される方向に移動することが阻止され、
    前記切除容易部を切断して前記開口から前記ネジを取り外すことにより、前記第1ケースと前記第2ケースとのかしめ固定を解除することが可能な構成から成る
    ことを特徴とする遊技機の基板ケース。
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