JP6938103B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、基板ボックスに制御基板が収納された制御装置を有する遊技機に関する。
遊技球の入賞・非入賞で遊技を行うパチンコ機や、複数の数字や図柄の組み合わせで遊技を行うスロットマシン等の遊技機には、基板ボックスに制御基板を収納した制御装置が装備されている。そして、この制御装置によって遊技の大部分が制御されるようになっており、そのため近年では、その制御装置の基板ボックスをベース体と蓋体とに解体し、中の制御基板を取り出して不正者に有利なものにすり替える、という不正行為が行われていた。
そして、そのような不正行為に対し、基材シートの裏面に貼着剤層を備えた封印シールを使用し、該封印シールを前記ベース体と前記蓋体との境界部に貼って封印するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−225092号公報
ベース体と蓋体との間に封印シールを貼付して封印することにより一定の不正防止効果は得られるが、例えば不正者が封印シールの貼着剤層の剥離に適した溶剤等を使って封印シールを剥がし、そうしてベース体から蓋体を外して制御基板等をすり替えた後、蓋体を閉じて剥がした封印シールを貼り直すか、或は封印シールを破断させ、そうして前記と同様に制御基板等をすり替えてから継ぎ目が目立たないように貼り直す、という新たな手口の不正行為が問題になっていた。
本発明は、上記に鑑みなされたもので、その目的は、一旦剥がし或は破った封印シールを貼り直して偽装する不正行為を有効に防止し得るようにした遊技機を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明は、
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
前記遊技機の遊技者が直接触れることができない位置に設置され、制御基板を収納する第1部材及び第2部材からなる基板ケースと、
前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着される封印シールと、
前記基板ケースを開封する際に前記封印シールを切断する前記封印シールの長手辺と略平行に配置される主板部と該主板部と交差し前記封印シールの短手辺と略平行に配置される副板部とを有した切断手段と、
前記封印シールを保護し、前記基板ケースに取りけられるカバー部材と、
を備え、
前記封印シールは、
該封印シールの粘着力を低下させるための所定の溶剤に反応して表示内容が溶け出す溶剤変化部と、
文字情報が表示された文字情報表示部と、
複製防止用のホログラム部と、
を有し、
前記文字情報表示部は、前記所定の溶剤が用いられたときに表示内容が溶け出さないものであり、
前記溶剤変化部は、前記ホログラム部と隣り合うように前記封印シールの上下両辺沿いに一辺の半分以上にわたって配置され、
前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記溶剤変化部が前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの上に位置しており、
前記基板ケースを開封すると前記ホログラム部が前記切断手段によって切断されるように、前記封印シールの短手方向が前記副板部によって破られるとともに、長手方向が前記主板部によって破られるようにされており、
前記封印シールには、所定のリーダーを介して情報を読み取り可能なコード表示部および複数の切込み部が設けられており、
前記複数の切込み部は、前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記第1部材に貼着された面および前記第2部材に貼着された面それぞれに位置しており、
前記複数の切込み部は、前記コード表示部と重ならない位置に設けられ、その一部は前記コード表示部に近接した位置に設けられている
ものである遊技機を提供する。
また、上記の目的を達成するため本発明は、
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
前記遊技機の遊技者が直接触れることができない位置に設置され、制御基板を収納する第1部材及び第2部材からなる基板ケースと、
前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着される封印シールと、
前記封印シールを保護し、前記基板ケースに取りけられるカバー部材と、
を備え、
前記封印シールは、
該封印シールの粘着力を低下させるための所定の溶剤に反応して表示内容が溶け出す溶剤変化部と、
文字情報が表示された文字情報表示部と、
複製防止用のホログラム部と、
を有し、
前記文字情報表示部は、前記所定の溶剤が用いられたときに表示内容が溶け出さないものであり、
前記溶剤変化部は、前記ホログラム部と隣り合うように前記封印シールの上下両辺沿いに一辺の半分以上にわたって配置され、
前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記溶剤変化部が前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの上に位置しており、
前記基板ケースは、
前記第1部材と前記第2部材とをネジによって固定され、該ネジの頭部が前記封印シールによって覆われており、かつ、前記基板ケースを開封した際に前記封印シールが破れる部分と前記封印シールが破れない部分のうち、前記封印シールが破れない部分の下に該ネジの頭部が位置しており、
前記封印シールには、所定のリーダーを介して情報を読み取り可能なコード表示部および複数の切込み部が設けられており、
前記複数の切込み部は、前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記第1部材に貼着された面および前記第2部材に貼着された面それぞれに位置しており、
前記複数の切込み部は、前記コード表示部と重ならない位置に設けられ、その一部は前記コード表示部に近接した位置に設けられている
ものである遊技機を提供する。
本発明によれば、不正行為を日常点検で発し易くすることができる。
制御装置を水平面に置いた状態を示す斜視図である。 制御装置を水平面に置いて反対側から見た状態を示す斜視図である。 制御装置を蓋体側から正視した状態を示す正面図である。 図3の下側から見た状態を示し、一部を断面にしてその部分の拡大図を含む底面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 図5AのE部拡大図である。 図5BのF部拡大図である。 一部拡大図を含む図3のC−C線断面図である。 一部拡大図を含む図4のD−D線拡大断面図である。 図8のG−G線矢示方向の拡大一部断面図である。 封印部を分解して示す制御装置の斜視図である。 図10の反対側から見た状態(封印シール省略)を示す制御装置の斜視図である。 カバー部材とシール破断板を示す斜視図である。 図7の一部を拡大して封印シールで封印する手順を示す断面図である。 カバー部材を装着する直前の状態を示す図5AのE部相当断面図である。 (a)は封印シールの表面図、(b)は封印シールの裏面図である。 図5Aからカバー部材を遊び相当分移動させた状態を示す断面図である。 図5Bからカバー部材を遊び相当分移動させた状態を示す断面図である。 図16Aからカバー部材をさらに移動させた状態を示す断面図である。 図16Bからカバー部材をさらに移動させた状態を示す断面図である。 図17Aからカバー部材をさらに移動させて完全に外した状態を示す断面図である。 図17Bからカバー部材をさらに移動させて完全に外した状態を示す断面図である。 図7の一部を拡大してカバー部材を完全に外した状態を示す断面図である。 後面側から見た遊技機の裏面図である。 他の形態を示す図5A相当断面図である。
[実施形態1]
以下に本発明の実施形態1を遊技機の一種であるパチンコ機により説明する。
なお、便宜上、遊技機は、遊技者側を前、反対側を後として説明する。また、その遊技機に装着された後述する制御装置は、設置状態を基準として遊技者側(遊技者に近い側)を前、反対側を後とし、図面上に「前」、「後」、「上」、「下」を参考表記した。
[遊技機全体]
遊技機は、図20に示したように、四角い枠状の外枠1と、その外枠1の前面に横開きの扉状に取り付けた前枠2と、その前枠2の後面に取り付けた機構盤3と、を有する。前記機構盤3は、前枠2に着脱交換可能な状態に装着された遊技板(図示せず)の後面を覆うように取り付けられており、遊技球を貯留する球タンク4と、その球タンク4の遊技球を下方に流す導出樋5と、その導出樋5の遊技球を入賞の景品として遊技者に放出する景品球放出装置6と、を備え、さらに下側に遊技に関わる制御を行う制御装置7を備えている。
[制御装置]
前記制御装置7は、開閉可能な蓋付き箱構造である基板ボックス8に、図示しないがCPUやメモリー等の電子部品を搭載した制御基板9(例えば図5A,図5B参照)を収納したものであり、機構盤3に対して着脱可能になっている。
[基板ボックス]
前記基板ボックス8は、蓋付き箱の「身」に相当するベース体10と、蓋付き箱の「蓋」に相当する蓋体11とから概略構成される。
前記ベース体10は、例えばポリカーボネート等の透明な合成樹脂製であって、前記機構盤3に当接する横長長方形状の前面板12と、該前面板12から後ろ向きに突設した側壁13とからなり、後面開口状になっている。
一方、蓋体11は、例えばポリカーボネート等の透明な合成樹脂製であって、横長長方形状の後面板14と、該後面板14から前向きに突設した側壁15と、該側壁15の内側に形成した内壁15aとからなり、前面開口状になっている。
かかるベース体10と蓋体11は、ベース体10の側壁13の開口サイズが蓋体11の側壁15の開口サイズより一回り小さくなっており、したがってベース体10の側壁13の外側に蓋体11の側壁15が被さり、また、ベース体10の側壁13の内側に蓋体11の内壁15aが沿う状態で嵌まり合う。
ベース体10と蓋体11の図3,図4において左横の側壁13,15は、接合・分離可能な蝶番構造になっている。具体的には、図4の部分断面及びその拡大図に示したように、ベース体10の側壁13に逆さU溝状の袋部16を設け、一方、蓋体11の側壁15にL形鉤部17を設け、この蓋体11のL形鉤部17をベース体10の袋部16に回り込ませつつ係合させることにより、蓋体11をベース体10に対して回動可能に支持し且つ分離可能に接合している。なお、蓋体11の図3において右横の側壁15には、蓋体11の開閉を容易にする摘み片18が中央位置に突設されている。
[封印手段]
また、ベース体10と蓋体11の図3において右側の側壁13,15には、ベース体10と蓋体11とを接合して封印し且つ封印解除に際してベース体10及び蓋体11の一部を破壊する封印手段19が形成されている。
具体的には、図2,図3に示したように、蓋体11の封印突部20とベース体10の封印突部21を整合させ、蓋体11上に丸囲いの「1」と刻印されている四角い凹み部分22a,22aにネジ(図示せず)を通して両者を接合し、さらにその凹み部分22a,22aに栓部材(図示せず)を詰めて前記ネジが外せないように封印し、そうして封印解除に際してベース体10と蓋体11の図2,図3に符合zで示した脆弱部分をニッパ等の工具で破断する。
なお、封印手段19には蓋体11上に丸囲いの「2」と刻印されている第2の凹み部分22b,22bが形成されており、必要な検査等のために前記脆弱部分zを破断して蓋体11を開いた場合でも第2の凹み部分22b,22bを使って再度封印し得るようになっている。
また、ベース体10と蓋体11の図3において長手方向下側の側壁13,15は、図8,図9に示したように2本のネジ23,23で接合されている。具体的には、図9に示したように、蓋体11の後面板14を下方に延設して前記ネジ23,23挿通用の皿孔24を有するネジ止め用の庇状部25を形成し、一方、図8,図9に示したようにベース体10の側壁13の外面に前記庇状部25と略整合するネジ受け部26を突設し、該ネジ受け部26に形成したネジ受け用のボス部27に前記庇状部25の皿孔24からネジ23,23を通し、該ネジ23,23の締め付けによってもベース体10と蓋体11が接合されている。
なお、実施形態1では、図8の拡大図に示したように、ベース体10のネジ受け部26のボス部27を、ネジ受け部26の外面より外部に膨出させて前後方向(図8では奥行き方向)に連続するレール状の膨出部27aとしてある。こうすることにより、ネジ止めに必要なボス部27の肉厚(強度)を損なうことなくネジ受け部26の厚みが抑制できる効果と、後述するシール破断板28の凹溝29に嵌って該シール破断板28を真っ直ぐ正確に摺動させ得る効果が得られる。
また、前記2本のネジ23,23は、図9に示したようにベース体10と蓋体11の接合境界部を跨いで貼着される封印シール30によって頭部23aが覆われていて、そのままでは取り外せないように封印されている。
具体的には図9に示したように、蓋体11の前記庇状部25から後面板14の一部に及ぶ凹面部31を形成し、一方、ベース体10の前面板12に前記ネジ受け部26から後述するシール破断板28の厚み相当分の間隔を離してシール貼着板32を突設し、そのシール貼着板32と蓋体11の前記凹面部31に、図15(a)に示したごとく表面の中程に例えば「開封禁止」のような注意表示33aを施した封印シール30を貼着する。シール貼着板32と凹面部31は略直交する位置関係になっており、したがって封印シール30は、基板ボックス8の略直交する角部に折曲げ状態で貼着され、その折り曲げ状態で「開封禁止」の注意表示33aが図3に示したように基板ボックス8の後面側から明確に見えるようになっている。
[封印シール]
前記封印シール30は、図15(a),(b)に示したように、破断(※鋭い刃物で切り離す場合と、切れの悪いいわゆるなまくらな刃物で突き破るような状態で切り離す場合の双方を含む。以下同じ)可能な紙や樹脂シート等の素材で形成されていて、横長長方形を基本形状とし、全周をギザギザに加工した基材シート34と、該基材シート34の裏面に形成された例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ゴム系樹脂等をベースとした貼着剤層35と、からなる。
この封印シール30の表面には、リーダーを介して読み取り可能な二次元コード33bが形成されている。実施形態1の二次元コード33bは、遊技機或は制御装置7に関する情報を二次元的なセルの組み合わせで記録したいわゆるQRコード(登録商標、以下同じ。)であり、専用のスキャナ或は多機能携帯端末(いわゆる「スマートフォン」)等のリーダーで読み取り得る。なお、リーダーで読み取られた二次元コード33bの情報は、遊技場の管理コンピュータに送信されて適宜処理される。もちろん二次元コード33bに記録される情報及びその利用方法は任意である。
また、封印シール30の表面には、前記「開封禁止」の注意表示33aと前記二次元コード33bとの間を仕切るように複製防止用のホログラム33cが縦帯状に形成され、また、注意表示33aの上方に封印シール30の管理番号33dが形成され、また、上下両辺沿いに、前記貼着剤層35に作用してその接着性又は粘着性を殺ぎ得る(主として溶解)例えばエタノール系の溶剤に反応して溶け出すインクによって線状の目視チェック部33eが形成され、その上さらにぎざぎざの周縁部に図示しないが複製防止用の細紋印刷が施されている。
また、封印シール30には、物理的な剥離作業の困難性を高めるための切込み36が形成されている。
しかして、実施形態1の基板ボックス8には、前記封印シール30の封印を解く封印解除操作によって前記二次元コード33bのリーダーによる読み取りを困難又は不能にするダメージ付与手段が設けられている。
[ダメージ付与手段]
本実施形態1のダメージ付与手段は、封印シール30を防護する透明なカバー部材38と、封印シール30を破断して封印を解くシール破断板28とから概略構成される。
[カバー部材]
カバー部材38は、図9,図10に示したように、蓋体11の前記凹面部31に嵌って該蓋体11の後面板14と面一になる蓋側カバー片39と、ベース体10の前記シール貼着板32の外面に沿うベース側カバー片40と、該ベース側カバー片40の両側に突設されて前記シール貼着板32の両横を囲う横カバー片41,41と、該横カバー片41,41の外側に突設されたL形受片42,42と、を備えている。
該カバー部材38は、図7,図13に示したように、ガイド手段によって取付け・取外し方向が前後方向に規制された状態で基板ボックス8に取り付けられている。
具体的なガイド手段は、図7,図13に示したように、蓋体11の庇状部25の両横に突設した蓋側ガイド片43,43と、ベース体10の前面板12から突設して前記蓋側ガイド片43,43に対向するベース側ガイド片44,44と、ベース体10の前面板12と側壁13から外向きに突設して前記ベース側ガイド片44,44の回りを囲うカバー受け45と、から構成されており、図13に示したように、カバー部材38の横カバー片41,41の内面に前記蓋側ガイド片43,43とベース側ガイド片44,44の外面が当接してカバー部材38の横方向への動きを規制し、また、カバー部材38のベース側カバー片40を蓋側ガイド片43,43とベース側ガイド片44,44の各端面とベース体10のカバー受け45の間に挟んでカバー部材38の上下方向(図7,図13では紙面と直交する方向)への動きを規制し、もってカバー部材38の取付け・取外し方向を前後方向に規制する。
また、ガイド手段は、図7の拡大図に実線と想像線で示したように、前記ベース側ガイド片44に弾性変形可能な鍵片46を有しており、該鍵片46をカバー部材38の前記横カバー片41に開設した係止孔47に係合させることによってカバー部材38を固定する。
この固定状態でカバー部材38は、図9に示したように、蓋側カバー片39が蓋体11の前記凹面部31に嵌っているため指を引っ掛けて引っ張るような場所がなく、また、カバー部材38の前端も前記カバー受け45で囲われているため指を引っ掛けて引っ張るような場所がなく、さらに前記係止孔47に係合した鍵片46は外部から係合を解除する手段もない。よってカバー部材38は取外しが困難である。このこと自体は、カバー部材38によって封印シール30を防護するという観点からは都合がよい。しかし一方、カバー部材38は、正規の検査を行うとき等に取外し得るようにしておく必要がある。そこで実施形態1では、カバー部材38の両横に突設した前記L形受片42,42との間に僅かな隙間tを設けてベース体10に台板48,48を突設し、その台板48,48とL形受片42,42との間にマイナスドライバー等の工具を差し込んで梃子作用により大きな力が加えられるようになし、その力で前記鍵片46と係止孔47の係合が強制解除できるようになっている。換言すれば、実施形態1のカバー部材38は、工具による大きな力を加えた場合にのみ、ガイド手段によって規制された方向に摺動させて取り外し得るようになっている。
なお、図10,図11において符合49は蓋体11の前記凹面部31に突設した凸条であり、該凸条49によって封印シール30の貼着領域を明確にすると共に、封印シール30の表面とカバー部材38の蓋側カバー片39との間に適度な隙間を設けて封印シール30の表面がカバー部材38で擦れて傷むことを防止する。一方、該凸条49を設けたことによりこれに近い側のカバー部材38の端を凹面部31に押し付けるとその凸条49を支点としてカバー部材38の反対側の端が浮き上がるため、これを防止すべくカバー部材38の蓋側カバー片39の側縁に図12に示したように前記凸条49と略同じ高さの枕片50が突設されている。ちなみに、カバー部材38の蓋側カバー片39の端の浮き上がりは、蓋側カバー片39と蓋体11の間に工具を差し込んで蓋側カバー片39を破壊し、そうして露出した封印シール30を溶剤等で剥がしてその下のネジ23,23を外す、という不正につながるおそれがあって好ましくない。
[シール破断板]
シール破断板28は、図10〜図13に示したように前記ネジ受け部26とシール貼着板32と、ベース側ガイド片44,44及び蓋側ガイド片43,43と、カバー受け45と、で互いに直交する五面が仕切られた格納部51に図7,図8に示したようにすっぽり収まる形状で尚且つ赤色等などに着色された透明な合成樹脂板(着色することにより入れ忘れが防止できる。)である。このシール破断板28は、前記封印シール30の長手辺と略平行に配置されて該長手辺より大きい長さを有する主板部53と、該主板部53の中間の前記封印シール30側の端部に位置して該主板部53と直角に交差し封印シール30の短手辺と略平行に配置された副板部54と、カバー部材38と連結するための前記連結手段を構成するワンウェイクラッチ爪55,55と、を有する。
[シール破断板…主板部]
前記主板部53は、格納部51に格納した状態で前記封印シール30の折曲げ部付近の直下にあって、図3に示したように前記注意表示33aとホログラム33cと二次元コード33b(QRコードの場合、データ領域外周の余白部を含む。)の下側を横断する位置にあり、該封印シール30の裏面に対向する端縁が略W字状に形成されている。また、主板部53の端縁は、鋭角で尖った先端を平らにして切れ味を落としたなまくらな刃状部56になっている。したがって刃状部56によって手を切るおそれがなく、且つ、切り口が適度に荒れるため復元が困難になる。
[シール破断板…副板部]
前記副板部54は、前記主板部53の山の頂部にあって、前記格納部51に格納した状態で封印シール30の短手辺と略平行になる状態に形成されており、図3に示したように前記注意表示33aと管理番号33dの下側に位置している。また、副板部54の端縁は、主板部53の端縁と同じく鋭角で尖った先端を平らにして切れ味を落としたなまくらな刃状部57になっているが、端縁全体を真っ直ぐ斜めにしてあたかも彫刻刀の印刀(「切り出し刀」ともいう。)のような形にすることによって、封印シール30を突き上げる力が刃状部57の一点に集中するようにしてある。
[シール破断板…ワンウェイクラッチ爪]
前記ワンウェイクラッチ爪55,55は、図10に示したようにシール破断板28の主板部53の両横に形成され、図16Aに示したようにカバー部材38のベース側カバー片40に向けて傾斜状に垂下させた弾性変形可能な部材である。一方、前記カバー部材38のベース側カバー片40の内面には、該カバー部材38の取外し方向の摺動時にのみ前記ワンウェイクラッチ爪55,55に係合し得るフック片58,58が突設されており、該フック片58,58と前記ワンウェイクラッチ爪55,55とにより連結手段が構成され、該連結手段によってシール破断板28とカバー部材38が連結される。
[その他]
図1,図2等において符合64,64…は、ベース体10の図3において長手方向上側の側壁13全体と、長手方向下側の前記カバー受け45及び脚壁62を除く側壁13の外側に突設した短片状の防護壁であり、蓋体11の側壁15の外側を覆うことによってベース体10と蓋体11の間をこじ開けようとする異物が差し込めないようになっている。
[基板ボックスの組み立て]
以上の構成である基板ボックス8は、まずベース体10に制御基板9を装着し、その上に蓋体11を被せ、前記封印手段19のネジを締めてベース体10と蓋体11を接合し、さらに封印手段19の四角い凹み部分22a,22aに栓部材を詰めて封印する。また、ネジ受け部26に2本のネジ23,23を締め込んで、ここでもベース体10と蓋体11を接合する。
[シール破断板の格納]
次に、図13矢示Iのように、ベース体10の格納部51にシール破断板28を格納する。なお、蓋体11の庇状部25とネジ受け部26及びベース体10のシール貼着板32には、凹欠部65が形成されており、該凹欠部65にシール破断板28の副板部54が収まる。この凹欠部65によってシール破断板28の副板部54を正確に位置決めすることができる。
[封印シールの貼着]
次に、図13矢示IIのように封印シール30を蓋体11の凹面部31とシール貼着板32に折曲げ状態にして貼る。この状態で前記ネジ23,23の頭部23aが封印シール30で覆われ、また、格納部51の上の開口が封印シール30で覆われる。したがってシール破断板28の主板部53の刃状部56が封印シール30の注意表示33aとホログラム33cと二次元コード33bの裏側に対向し、尚且つ、シール破断板28の副板部54が封印シール30の注意表示33aと管理番号33dの裏側に対向する。
[カバー部材の装着]
次に、図13矢示IIIのようにカバー部材38をガイド手段に沿って摺動させて基板ボックス8に装着する。このときカバー部材38の横カバー片41に押されて図7の拡大図に想像線で示したようにベース体10のベース側ガイド片44(厳密に言えば、鍵片46と一体の棒状部分)が弾性変形して内方に逃げ、カバー部材38の押し込みが完了した時点で前記鍵片46が横カバー片41の係止孔47に自己の弾性で復動して係合する。
一方、カバー部材38をガイド手段に沿って摺動させるとき、フック片58,58がシール破断板28のワンウェイクラッチ爪55,55の反爪面側を押し込みながら弾性変形させつつこれを乗り越える。そして、カバー部材38のフック片58,58がワンウェイクラッチ爪55,55を通過した直後に該ワンウェイクラッチ爪55,55が自己の弾性により復動して図6Aのようにカバー部材38のフック片58,58と噛合可能な状態に向かい合う。
この状態で制御装置7を遊技機の機構盤3に装着し、日常的な点検で封印シール30を目視で確認し、不正の有無等をチェックする。また、リーダーによって封印シール30の二次元コード33bから情報を読み取ることで所定の管理を行う。
[カバー部材の取外し]
次に、正規の検査等によりカバー部材38を取り外す場合について説明する。
前記のようにカバー部材38は、強固に接合され、また、工具を差し込む隙間がカバー部材38の両横のL形受片42,42とベース体10の台板48,48の間の隙間tに限定されているため、該隙間tにマイナスドライバー等の工具の先を差し込んで梃子作用により間隔tを広げる方向に大きな力を加える。この力で前記鍵片46と係止孔47の係合が強制解除されカバー部材38が取り外し方向に摺動する。このカバー部材38の摺動により図16Aのようにカバー部材38のフック片58,58とワンウェイクラッチ爪55,55が噛み合う。なお、実施形態1では図1に示したように隙間tの横幅をマイナスドライバーが入る程度の大きさに規制する障壁52が設けてあり、該障壁52によってコイン等による安易な操作が行えないようにしてある。
次に、カバー部材38をさらに摺動させると図17Aのようにフック片58,58とワンウェイクラッチ爪55,55が完全に噛合してシール破断板28が図17Bのように一緒に摺動する。このシール破断板28の摺動によって副板部54の刃状部57が封印シール30を突き破って注意表示33aと管理番号33dを確実に破る。
次に、さらにカバー部材38を摺動させると副板部54に続いて主板部53の刃状部56が封印シール30に当たる。封印シール30には副板部54によって既に異方向の裂け目が入っているため、主板部53がその裂け目に分け入ることによって比較的簡単に破断し、図18A,図18B,図19のようにシール破断板28がカバー部材38と一体になった状態で格納部51から抜ける。これにより注意表示33aとホログラム33cと二次元コード33bが一括して破断する。
その後、前記封印手段19の図2,図3の符合zで示した脆弱部分をニッパ等の工具で破断し、そうしてベース体10から蓋体11を外して制御基板9の検査を実施する。そして検査が終了した後は、前記の要領でベース体10に蓋体11を被せて第2の凹み部分22b,22bを使って再度封印し、新しい封印シール30に交換してカバー部材38を装着する。
[不正行為…カバー部材の取り外し]
実施形態1の制御装置7に対し、カバー部材38を取り外し、ベース体10から蓋体11を外して正規の制御基板9を不正なものと交換し、そうして先に外したカバー部材38を元に戻して不正の発覚を防ごうとする不正行為がある。
この場合、カバー部材38を外した段階でシール破断板28の主板部53により、二次元コード33bと注意表示33aとホログラム33cを通る位置で封印シール30が完全に破断され、また、副板部54により注意表示33aと管理番号33dが破れる。したがって、目視可能な全ての要素に破れた痕跡を残すことができる。
ホログラム33cと注意表示33aと管理番号33dと二次元コード33bが破断している封印シール30は、もちろん目視による検査で発見し得るが、もし仮に従業員が故意(従業員が不正者に加担しているケース)又は過失により封印シール30の破れを見落としたとしても、リーダーによる二次元コード33bの管理を行う際に読み取りエラーになることで、確実に発見することができる。
なお、実施形態1では、封印シール30の破断箇所が折曲げ部沿いにあって切り口が跳ね上がりやすいため、目視による発見が容易であり、且つ、二次元コード33bのダメージがより確実になる。
ところで、QRコードには、システム上「誤り訂正機能」が設けられていて、読み取り精度が段階的に設定し得るようになっているが、好ましくは、かかるQRコードの誤り訂正機能の設定値をあえて最低レベルにするのがよい。何故なら、実施形態1の封印シール30は、カバー部材38で覆われているため汚れや傷ができる原因は殆ど不正行為によるものと推定され、よって汚れや傷に敏感に反応してエラーになる方が不正の検出上有利だからである。
以上の実施形態1から把握される技術的思想は、次のとおりである。
[実施形態1の技術的思想]
請求項1に記載のダメージ付与手段は、
装着状態で前記封印シールを覆うと共にガイド手段によって取外し方向が所定の摺動方向に規制されたカバー部材と、
前記封印シールの裏側対向位置に設けた格納部と、
該格納部内に前記カバー部材の取外し方向と同方向に摺動し得るように格納されたシール破断板と、を備え、
さらに前記シール破断板は、
前記格納部に格納した状態で連結手段により前記カバー部材に連結され、そうして該カバー部材に連動して前記取外し方向に摺動するようになし、さらにその摺動により前記封印シールの前記二次元コードを破断して前記格納部から引き出されるようにしたものであることを特徴とする。
[実施形態2]
実施形態2は、上記実施形態1の基板ボックス8に、第2のダメージ付与手段を追加したものである。
この第2のダメージ付与手段は、前記基材シート34の少なくとも二次元コード33bの背景部分に、前記貼着剤層35を剥離させ得る溶剤に反応して変色する溶剤反応型インク部37を形成すると共に、該溶剤反応型インク部37の溶剤反応後の色と二次元コード33bの色とをリーダーによる二次元コードの読み取りが困難又は不能になる組み合わせにしたものである。
この実施形態2の封印シール30には、その表面全域に前記貼着剤層35を剥離させ得る溶剤(例えば、エタノール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等であって、貼着剤層35に作用してその接着性又は粘着性を殺ぎ得る溶剤)に反応して変色する溶剤反応型インク部37が均一に形成されている。該溶剤反応型インク部37は、溶剤反応型のインクを基材シート34の表面に塗布するか、或は基材シート34にしみ込ませるようにして形成される。
溶剤反応型インク部37を形成するインクは、例えば、ロイコ染料と顕色剤をバインダー樹脂に分散させたものであり、通常は透明になっているが、エタノール等の前記溶剤に触れると顕色剤が溶解し、それがロイコ染料と反応して変色する公知のものである。
溶剤反応型インク部37の溶剤反応後の色は、ロイコ染料と顕色剤の組合せによりに赤、青、緑、黒等、適宜に設定することが可能であり、実施形態2では二次元コード33bの色と溶剤反応型インク部37の溶剤反応後の色が共に「黒」に設定されている。
[不正行為…封印シールの溶剤による剥離]
実施形態2の制御装置7に対し、封印シール30を防護しているカバー部材38を破壊して取り除き、露出した封印シール30に溶剤をしみ込ませて剥がし、ベース体10から蓋体11を外して正規の制御基板9を不正なものと交換し、そうして先に剥がした封印シール30を貼り直した後、先に破壊したカバー部材38を別途入手した基板ボックス8のカバー部材に付け替え、そうして不正の発覚を防ごうとする不正行為がある。
これに対し実施形態2の封印シール30は、剥離のための溶剤に反応して溶剤反応型インク部37が黒に変色するため、封印シール30の全域に溶剤使用の痕跡が残る。また、二次元コード33bの背景部分が黒に変色することで、明暗のコントラストが不鮮明になるため、リーダーによる読み取りが困難又は不能になる。
したがって、溶剤で剥がした封印シール30を貼り直して別のカバー部材38で覆っても、封印シール30の変色で不正に気付く。また、もし仮に従業員が故意(従業員が不正者に加担しているケース)又は過失により封印シール30の変色を見落としたとしても、リーダーによる二次元コード33bの管理を行う際に読み取りエラーになることで、確実に発見することができる。
ところで不正者は、溶剤による剥離と物理的な剥離とを組み合わせて溶剤の使用量を最小限に抑え、そうして封印シール30の変色を少なくしようとする可能性があるが、実施形態2では、物理的な剥離作業の困難性を高めるための切込み36を二次元コード33bの近接位置に設けてそのような可能性も生じないようにしている。何故なら、切込み36を設けた部分については、物理的な剥離が困難(破れる)であるため溶剤を使用する確率が高く、よって二次元コード33bの近接位置に切込み36を設けることで該二次元コード33bに溶剤が掛かる確率が格段に高くなるためである。
以上の実施形態2から把握される技術的思想は、次のとおりである。
[実施形態2の技術的思想]
請求項1に記載のダメージ付与手段は、前記基材シートの少なくとも前記二次元コードの背景部分に、前記貼着剤層を剥離させ得る溶剤に反応して変色する溶剤反応型インク部を形成すると共に、該溶剤反応型インク部の溶剤反応後の色と前記二次元コードの色とを前記リーダーによる二次元コードの読み取りが困難又は不能になる組み合わせにしたものであることを特徴とする。
[実施形態3]
実施形態3は、上記実施形態1又は2の基板ボックス8に第3のダメージ付与手段を追加したものである。
この第3のダメージ付与手段は、前記二次元コード33bを、前記貼着剤層35に作用してその接着性又は粘着性を殺ぎ得る例えばエタノール系の溶剤に反応して溶け出すインクで形成したものである。
かかる第3のダメージ付与手段によれば、実施形態2のように溶剤で封印シール30を剥がす不正行為が行われた場合に、その溶剤に溶けて二次元コード33b自体の形が崩れるため、リーダーによる読み取りが困難又は不能になる。したがって、実施形態2と同様の不正防止効果が得られる。
以上の実施形態3から把握される技術的思想は、次のとおりである。
[実施形態3の技術的思想]
請求項1に記載のダメージ付与手段は、前記二次元コードを、前記貼着剤層を剥離させ得る溶剤に反応して溶けるインクで形成したものであることを特徴とする。
[その他の不正防止手段]
上記した実施形態1〜3は、二次元コード33bにダメージを与えて不正を防止するものであるが、実施形態2のダメージ付与手段を改変して不正者を特定可能な不正防止手段として利用することもできる。
すなわち、二次元コード33bを、前記溶剤に反応しない通常のインクと、貼着剤層35を剥離させ得る溶剤に反応して変色する溶剤反応型インクで形成し、該溶剤を使用した場合に二次元コード33bが変化して、リーダーによる読み取りで不正情報が発信されるようにするのである。
具体的には、二次元コード33bがQRコードである場合、通常のインクで基本情報を記録すると共に溶剤に反応して変色するインク(通常時は透明)で不正情報を知らせるセルを仕込んでおき、溶剤で封印シール30が剥がされたときに該セルが変色してリーダーで読み取り可能な不正検知情報が現出するようにすればよい。
言うまでもなく二次元コード33bの変化は肉眼では判りにくいため、溶剤を使って不正を行った者に、偽装の完成度が高い、と見せ掛けて油断させることができる。一方、日常点検により二次元コード33bの情報を読み取ると、即座に不正が検知されるため、その遊技機を営業時間中監視すれば、油断して犯行に及ぼうとする不正行為者を特定し、惹いては身柄の拘束等必要な措置を講じることができる。
以上の不正防止手段から把握される技術的思想は、次のとおりである。
制御基板が収納された基板ボックスを備え、
前記基板ボックスは、設置時の状態で遊技者側を前、反対側を後としたとき、
前側に位置する前面板に側壁を突設して後面開放状にしたベース体と、
後側に位置する後面板に側壁を突設して前面開放状となし前記ベース体に嵌め合わせて接合される蓋体と、
基材シートの裏面に貼着剤層を形成してなり、前記ベース体と前記蓋体とを接合した状態でその境界部を跨ぐように貼着して封印する封印シールと、を有する遊技機であって、
前記封印シールは、
リーダーを介して読み取り可能な二次元コードと、
該二次元コードの背景部分に形成され、前記貼着剤層を剥離させ得る溶剤に反応して前記リーダーで認識可能な色に変色する溶剤反応型インク部と、備えており、
さらに前記溶剤反応型インク部の前記変色によって前記二次元コード内にリーダーを介して読み取り可能な不正検知情報が現出するようになっていることを特徴とする遊技機。
以上、本発明を実施形態1〜3について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、各実施形態1〜3は、それぞれ単独で実施してもよく、また、それらを適宜に組み合わせて実施してもよい。言うまでもなく実施形態1〜3は、単独で実施するより、複数を組み合わせて実施する方が高い防犯効果が得られる。
また、実施形態は、遊技機としてパチンコ機を例示したが、スロットマシン、その他の遊技機にも同様に適用できる。
また、実施形態では、シール破断板28の刃状部56,57をなまくら刃にしたが、鋭角の鋭い刃先にしてももちろんよい。
また、実施形態では、カバー部材38とシール破断板28を連結する連結手段をワンウェイクラッチ爪55,55とフック片58,58で形成したが、例えば図21に示したようにカバー受け45に開設した透孔67からカバー部材38とシール破断板28にリベット68を通して接着するなど、どのようなものであってもよい。
また、実施形態2では、二次元コード33bの色と背景部分の色を黒に設定したが、例えば赤色光の照明で二次元コード33bを捉えるスキャナをリーダーとする場合には、二次元コード33bを青色にして背景部分を緑色に変化させるようにする等、二次元コード33bと背景部分の双方が赤い光を反射(または吸収)する組み合わせに設定してもよい。
7 …制御装置
8 …基板ボックス
9 …制御基板
10…ベース体
11…蓋体
12…前面板
13…ベース体の側壁
14…後面板
15…蓋体の側壁
28…シール破断板(ダメージ付与手段)
30…封印シール
33b…二次元コード
34…基材シート
35…貼着剤層
37…溶剤反応型インク部(ダメージ付与手段)
38…カバー部材(ダメージ付与手段)

Claims (2)

  1. 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    前記遊技機の遊技者が直接触れることができない位置に設置され、制御基板を収納する第1部材及び第2部材からなる基板ケースと、
    前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着される封印シールと、
    前記基板ケースを開封する際に前記封印シールを切断する前記封印シールの長手辺と略平行に配置される主板部と該主板部と交差し前記封印シールの短手辺と略平行に配置される副板部とを有した切断手段と、
    前記封印シールを保護し、前記基板ケースに取りけられるカバー部材と、
    を備え、
    前記封印シールは、
    該封印シールの粘着力を低下させるための所定の溶剤に反応して表示内容が溶け出す溶剤変化部と、
    文字情報が表示された文字情報表示部と、
    複製防止用のホログラム部と、
    を有し、
    前記文字情報表示部は、前記所定の溶剤が用いられたときに表示内容が溶け出さないものであり、
    前記溶剤変化部は、前記ホログラム部と隣り合うように前記封印シールの上下両辺沿いに一辺の半分以上にわたって配置され、
    前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記溶剤変化部が前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの上に位置しており、
    前記基板ケースを開封すると前記ホログラム部が前記切断手段によって切断されるように、前記封印シールの短手方向が前記副板部によって破られるとともに、長手方向が前記主板部によって破られるようにされており、
    前記封印シールには、所定のリーダーを介して情報を読み取り可能なコード表示部および複数の切込み部が設けられており、
    前記複数の切込み部は、前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記第1部材に貼着された面および前記第2部材に貼着された面それぞれに位置しており、
    前記複数の切込み部は、前記コード表示部と重ならない位置に設けられ、その一部は前記コード表示部に近接した位置に設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    前記遊技機の遊技者が直接触れることができない位置に設置され、制御基板を収納する第1部材及び第2部材からなる基板ケースと、
    前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着される封印シールと、
    前記封印シールを保護し、前記基板ケースに取りけられるカバー部材と、
    を備え、
    前記封印シールは、
    該封印シールの粘着力を低下させるための所定の溶剤に反応して表示内容が溶け出す溶剤変化部と、
    文字情報が表示された文字情報表示部と、
    複製防止用のホログラム部と、
    を有し、
    前記文字情報表示部は、前記所定の溶剤が用いられたときに表示内容が溶け出さないものであり、
    前記溶剤変化部は、前記ホログラム部と隣り合うように前記封印シールの上下両辺沿いに一辺の半分以上にわたって配置され、
    前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記溶剤変化部が前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの上に位置しており、
    前記基板ケースは、
    前記第1部材と前記第2部材とをネジによって固定され、該ネジの頭部が前記封印シールによって覆われており、かつ、前記基板ケースを開封した際に前記封印シールが破れる部分と前記封印シールが破れない部分のうち、前記封印シールが破れない部分の下に該ネジの頭部が位置しており、
    前記封印シールには、所定のリーダーを介して情報を読み取り可能なコード表示部および複数の切込み部が設けられており、
    前記複数の切込み部は、前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記第1部材に貼着された面および前記第2部材に貼着された面それぞれに位置しており、
    前記複数の切込み部は、前記コード表示部と重ならない位置に設けられ、その一部は前記コード表示部に近接した位置に設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
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