JP6938103B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
前記遊技機の遊技者が直接触れることができない位置に設置され、制御基板を収納する第1部材及び第2部材からなる基板ケースと、
前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着される封印シールと、
前記基板ケースを開封する際に前記封印シールを切断する前記封印シールの長手辺と略平行に配置される主板部と該主板部と交差し前記封印シールの短手辺と略平行に配置される副板部とを有した切断手段と、
前記封印シールを保護し、前記基板ケースに取りけられるカバー部材と、
を備え、
前記封印シールは、
該封印シールの粘着力を低下させるための所定の溶剤に反応して表示内容が溶け出す溶剤変化部と、
文字情報が表示された文字情報表示部と、
複製防止用のホログラム部と、
を有し、
前記文字情報表示部は、前記所定の溶剤が用いられたときに表示内容が溶け出さないものであり、
前記溶剤変化部は、前記ホログラム部と隣り合うように前記封印シールの上下両辺沿いに一辺の半分以上にわたって配置され、
前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記溶剤変化部が前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの上に位置しており、
前記基板ケースを開封すると前記ホログラム部が前記切断手段によって切断されるように、前記封印シールの短手方向が前記副板部によって破られるとともに、長手方向が前記主板部によって破られるようにされており、
前記封印シールには、所定のリーダーを介して情報を読み取り可能なコード表示部および複数の切込み部が設けられており、
前記複数の切込み部は、前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記第1部材に貼着された面および前記第2部材に貼着された面それぞれに位置しており、
前記複数の切込み部は、前記コード表示部と重ならない位置に設けられ、その一部は前記コード表示部に近接した位置に設けられている
ものである遊技機を提供する。
また、上記の目的を達成するため本発明は、
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
前記遊技機の遊技者が直接触れることができない位置に設置され、制御基板を収納する第1部材及び第2部材からなる基板ケースと、
前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着される封印シールと、
前記封印シールを保護し、前記基板ケースに取りけられるカバー部材と、
を備え、
前記封印シールは、
該封印シールの粘着力を低下させるための所定の溶剤に反応して表示内容が溶け出す溶剤変化部と、
文字情報が表示された文字情報表示部と、
複製防止用のホログラム部と、
を有し、
前記文字情報表示部は、前記所定の溶剤が用いられたときに表示内容が溶け出さないものであり、
前記溶剤変化部は、前記ホログラム部と隣り合うように前記封印シールの上下両辺沿いに一辺の半分以上にわたって配置され、
前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記溶剤変化部が前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの上に位置しており、
前記基板ケースは、
前記第1部材と前記第2部材とをネジによって固定され、該ネジの頭部が前記封印シールによって覆われており、かつ、前記基板ケースを開封した際に前記封印シールが破れる部分と前記封印シールが破れない部分のうち、前記封印シールが破れない部分の下に該ネジの頭部が位置しており、
前記封印シールには、所定のリーダーを介して情報を読み取り可能なコード表示部および複数の切込み部が設けられており、
前記複数の切込み部は、前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記第1部材に貼着された面および前記第2部材に貼着された面それぞれに位置しており、
前記複数の切込み部は、前記コード表示部と重ならない位置に設けられ、その一部は前記コード表示部に近接した位置に設けられている
ものである遊技機を提供する。
以下に本発明の実施形態1を遊技機の一種であるパチンコ機により説明する。
なお、便宜上、遊技機は、遊技者側を前、反対側を後として説明する。また、その遊技機に装着された後述する制御装置は、設置状態を基準として遊技者側(遊技者に近い側)を前、反対側を後とし、図面上に「前」、「後」、「上」、「下」を参考表記した。
遊技機は、図20に示したように、四角い枠状の外枠1と、その外枠1の前面に横開きの扉状に取り付けた前枠2と、その前枠2の後面に取り付けた機構盤3と、を有する。前記機構盤3は、前枠2に着脱交換可能な状態に装着された遊技板(図示せず)の後面を覆うように取り付けられており、遊技球を貯留する球タンク4と、その球タンク4の遊技球を下方に流す導出樋5と、その導出樋5の遊技球を入賞の景品として遊技者に放出する景品球放出装置6と、を備え、さらに下側に遊技に関わる制御を行う制御装置7を備えている。
前記制御装置7は、開閉可能な蓋付き箱構造である基板ボックス8に、図示しないがCPUやメモリー等の電子部品を搭載した制御基板9(例えば図5A,図5B参照)を収納したものであり、機構盤3に対して着脱可能になっている。
前記基板ボックス8は、蓋付き箱の「身」に相当するベース体10と、蓋付き箱の「蓋」に相当する蓋体11とから概略構成される。
前記ベース体10は、例えばポリカーボネート等の透明な合成樹脂製であって、前記機構盤3に当接する横長長方形状の前面板12と、該前面板12から後ろ向きに突設した側壁13とからなり、後面開口状になっている。
一方、蓋体11は、例えばポリカーボネート等の透明な合成樹脂製であって、横長長方形状の後面板14と、該後面板14から前向きに突設した側壁15と、該側壁15の内側に形成した内壁15aとからなり、前面開口状になっている。
かかるベース体10と蓋体11は、ベース体10の側壁13の開口サイズが蓋体11の側壁15の開口サイズより一回り小さくなっており、したがってベース体10の側壁13の外側に蓋体11の側壁15が被さり、また、ベース体10の側壁13の内側に蓋体11の内壁15aが沿う状態で嵌まり合う。
また、ベース体10と蓋体11の図3において右側の側壁13,15には、ベース体10と蓋体11とを接合して封印し且つ封印解除に際してベース体10及び蓋体11の一部を破壊する封印手段19が形成されている。
具体的には、図2,図3に示したように、蓋体11の封印突部20とベース体10の封印突部21を整合させ、蓋体11上に丸囲いの「1」と刻印されている四角い凹み部分22a,22aにネジ(図示せず)を通して両者を接合し、さらにその凹み部分22a,22aに栓部材(図示せず)を詰めて前記ネジが外せないように封印し、そうして封印解除に際してベース体10と蓋体11の図2,図3に符合zで示した脆弱部分をニッパ等の工具で破断する。
なお、封印手段19には蓋体11上に丸囲いの「2」と刻印されている第2の凹み部分22b,22bが形成されており、必要な検査等のために前記脆弱部分zを破断して蓋体11を開いた場合でも第2の凹み部分22b,22bを使って再度封印し得るようになっている。
具体的には図9に示したように、蓋体11の前記庇状部25から後面板14の一部に及ぶ凹面部31を形成し、一方、ベース体10の前面板12に前記ネジ受け部26から後述するシール破断板28の厚み相当分の間隔を離してシール貼着板32を突設し、そのシール貼着板32と蓋体11の前記凹面部31に、図15(a)に示したごとく表面の中程に例えば「開封禁止」のような注意表示33aを施した封印シール30を貼着する。シール貼着板32と凹面部31は略直交する位置関係になっており、したがって封印シール30は、基板ボックス8の略直交する角部に折曲げ状態で貼着され、その折り曲げ状態で「開封禁止」の注意表示33aが図3に示したように基板ボックス8の後面側から明確に見えるようになっている。
前記封印シール30は、図15(a),(b)に示したように、破断(※鋭い刃物で切り離す場合と、切れの悪いいわゆるなまくらな刃物で突き破るような状態で切り離す場合の双方を含む。以下同じ)可能な紙や樹脂シート等の素材で形成されていて、横長長方形を基本形状とし、全周をギザギザに加工した基材シート34と、該基材シート34の裏面に形成された例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ゴム系樹脂等をベースとした貼着剤層35と、からなる。
また、封印シール30には、物理的な剥離作業の困難性を高めるための切込み36が形成されている。
本実施形態1のダメージ付与手段は、封印シール30を防護する透明なカバー部材38と、封印シール30を破断して封印を解くシール破断板28とから概略構成される。
カバー部材38は、図9,図10に示したように、蓋体11の前記凹面部31に嵌って該蓋体11の後面板14と面一になる蓋側カバー片39と、ベース体10の前記シール貼着板32の外面に沿うベース側カバー片40と、該ベース側カバー片40の両側に突設されて前記シール貼着板32の両横を囲う横カバー片41,41と、該横カバー片41,41の外側に突設されたL形受片42,42と、を備えている。
シール破断板28は、図10〜図13に示したように前記ネジ受け部26とシール貼着板32と、ベース側ガイド片44,44及び蓋側ガイド片43,43と、カバー受け45と、で互いに直交する五面が仕切られた格納部51に図7,図8に示したようにすっぽり収まる形状で尚且つ赤色等などに着色された透明な合成樹脂板(着色することにより入れ忘れが防止できる。)である。このシール破断板28は、前記封印シール30の長手辺と略平行に配置されて該長手辺より大きい長さを有する主板部53と、該主板部53の中間の前記封印シール30側の端部に位置して該主板部53と直角に交差し封印シール30の短手辺と略平行に配置された副板部54と、カバー部材38と連結するための前記連結手段を構成するワンウェイクラッチ爪55,55と、を有する。
前記主板部53は、格納部51に格納した状態で前記封印シール30の折曲げ部付近の直下にあって、図3に示したように前記注意表示33aとホログラム33cと二次元コード33b(QRコードの場合、データ領域外周の余白部を含む。)の下側を横断する位置にあり、該封印シール30の裏面に対向する端縁が略W字状に形成されている。また、主板部53の端縁は、鋭角で尖った先端を平らにして切れ味を落としたなまくらな刃状部56になっている。したがって刃状部56によって手を切るおそれがなく、且つ、切り口が適度に荒れるため復元が困難になる。
前記副板部54は、前記主板部53の山の頂部にあって、前記格納部51に格納した状態で封印シール30の短手辺と略平行になる状態に形成されており、図3に示したように前記注意表示33aと管理番号33dの下側に位置している。また、副板部54の端縁は、主板部53の端縁と同じく鋭角で尖った先端を平らにして切れ味を落としたなまくらな刃状部57になっているが、端縁全体を真っ直ぐ斜めにしてあたかも彫刻刀の印刀(「切り出し刀」ともいう。)のような形にすることによって、封印シール30を突き上げる力が刃状部57の一点に集中するようにしてある。
前記ワンウェイクラッチ爪55,55は、図10に示したようにシール破断板28の主板部53の両横に形成され、図16Aに示したようにカバー部材38のベース側カバー片40に向けて傾斜状に垂下させた弾性変形可能な部材である。一方、前記カバー部材38のベース側カバー片40の内面には、該カバー部材38の取外し方向の摺動時にのみ前記ワンウェイクラッチ爪55,55に係合し得るフック片58,58が突設されており、該フック片58,58と前記ワンウェイクラッチ爪55,55とにより連結手段が構成され、該連結手段によってシール破断板28とカバー部材38が連結される。
図1,図2等において符合64,64…は、ベース体10の図3において長手方向上側の側壁13全体と、長手方向下側の前記カバー受け45及び脚壁62を除く側壁13の外側に突設した短片状の防護壁であり、蓋体11の側壁15の外側を覆うことによってベース体10と蓋体11の間をこじ開けようとする異物が差し込めないようになっている。
以上の構成である基板ボックス8は、まずベース体10に制御基板9を装着し、その上に蓋体11を被せ、前記封印手段19のネジを締めてベース体10と蓋体11を接合し、さらに封印手段19の四角い凹み部分22a,22aに栓部材を詰めて封印する。また、ネジ受け部26に2本のネジ23,23を締め込んで、ここでもベース体10と蓋体11を接合する。
次に、図13矢示Iのように、ベース体10の格納部51にシール破断板28を格納する。なお、蓋体11の庇状部25とネジ受け部26及びベース体10のシール貼着板32には、凹欠部65が形成されており、該凹欠部65にシール破断板28の副板部54が収まる。この凹欠部65によってシール破断板28の副板部54を正確に位置決めすることができる。
次に、図13矢示IIのように封印シール30を蓋体11の凹面部31とシール貼着板32に折曲げ状態にして貼る。この状態で前記ネジ23,23の頭部23aが封印シール30で覆われ、また、格納部51の上の開口が封印シール30で覆われる。したがってシール破断板28の主板部53の刃状部56が封印シール30の注意表示33aとホログラム33cと二次元コード33bの裏側に対向し、尚且つ、シール破断板28の副板部54が封印シール30の注意表示33aと管理番号33dの裏側に対向する。
次に、図13矢示IIIのようにカバー部材38をガイド手段に沿って摺動させて基板ボックス8に装着する。このときカバー部材38の横カバー片41に押されて図7の拡大図に想像線で示したようにベース体10のベース側ガイド片44(厳密に言えば、鍵片46と一体の棒状部分)が弾性変形して内方に逃げ、カバー部材38の押し込みが完了した時点で前記鍵片46が横カバー片41の係止孔47に自己の弾性で復動して係合する。
一方、カバー部材38をガイド手段に沿って摺動させるとき、フック片58,58がシール破断板28のワンウェイクラッチ爪55,55の反爪面側を押し込みながら弾性変形させつつこれを乗り越える。そして、カバー部材38のフック片58,58がワンウェイクラッチ爪55,55を通過した直後に該ワンウェイクラッチ爪55,55が自己の弾性により復動して図6Aのようにカバー部材38のフック片58,58と噛合可能な状態に向かい合う。
次に、正規の検査等によりカバー部材38を取り外す場合について説明する。
前記のようにカバー部材38は、強固に接合され、また、工具を差し込む隙間がカバー部材38の両横のL形受片42,42とベース体10の台板48,48の間の隙間tに限定されているため、該隙間tにマイナスドライバー等の工具の先を差し込んで梃子作用により間隔tを広げる方向に大きな力を加える。この力で前記鍵片46と係止孔47の係合が強制解除されカバー部材38が取り外し方向に摺動する。このカバー部材38の摺動により図16Aのようにカバー部材38のフック片58,58とワンウェイクラッチ爪55,55が噛み合う。なお、実施形態1では図1に示したように隙間tの横幅をマイナスドライバーが入る程度の大きさに規制する障壁52が設けてあり、該障壁52によってコイン等による安易な操作が行えないようにしてある。
実施形態1の制御装置7に対し、カバー部材38を取り外し、ベース体10から蓋体11を外して正規の制御基板9を不正なものと交換し、そうして先に外したカバー部材38を元に戻して不正の発覚を防ごうとする不正行為がある。
なお、実施形態1では、封印シール30の破断箇所が折曲げ部沿いにあって切り口が跳ね上がりやすいため、目視による発見が容易であり、且つ、二次元コード33bのダメージがより確実になる。
[実施形態1の技術的思想]
請求項1に記載のダメージ付与手段は、
装着状態で前記封印シールを覆うと共にガイド手段によって取外し方向が所定の摺動方向に規制されたカバー部材と、
前記封印シールの裏側対向位置に設けた格納部と、
該格納部内に前記カバー部材の取外し方向と同方向に摺動し得るように格納されたシール破断板と、を備え、
さらに前記シール破断板は、
前記格納部に格納した状態で連結手段により前記カバー部材に連結され、そうして該カバー部材に連動して前記取外し方向に摺動するようになし、さらにその摺動により前記封印シールの前記二次元コードを破断して前記格納部から引き出されるようにしたものであることを特徴とする。
実施形態2は、上記実施形態1の基板ボックス8に、第2のダメージ付与手段を追加したものである。
この第2のダメージ付与手段は、前記基材シート34の少なくとも二次元コード33bの背景部分に、前記貼着剤層35を剥離させ得る溶剤に反応して変色する溶剤反応型インク部37を形成すると共に、該溶剤反応型インク部37の溶剤反応後の色と二次元コード33bの色とをリーダーによる二次元コードの読み取りが困難又は不能になる組み合わせにしたものである。
実施形態2の制御装置7に対し、封印シール30を防護しているカバー部材38を破壊して取り除き、露出した封印シール30に溶剤をしみ込ませて剥がし、ベース体10から蓋体11を外して正規の制御基板9を不正なものと交換し、そうして先に剥がした封印シール30を貼り直した後、先に破壊したカバー部材38を別途入手した基板ボックス8のカバー部材に付け替え、そうして不正の発覚を防ごうとする不正行為がある。
したがって、溶剤で剥がした封印シール30を貼り直して別のカバー部材38で覆っても、封印シール30の変色で不正に気付く。また、もし仮に従業員が故意(従業員が不正者に加担しているケース)又は過失により封印シール30の変色を見落としたとしても、リーダーによる二次元コード33bの管理を行う際に読み取りエラーになることで、確実に発見することができる。
[実施形態2の技術的思想]
請求項1に記載のダメージ付与手段は、前記基材シートの少なくとも前記二次元コードの背景部分に、前記貼着剤層を剥離させ得る溶剤に反応して変色する溶剤反応型インク部を形成すると共に、該溶剤反応型インク部の溶剤反応後の色と前記二次元コードの色とを前記リーダーによる二次元コードの読み取りが困難又は不能になる組み合わせにしたものであることを特徴とする。
実施形態3は、上記実施形態1又は2の基板ボックス8に第3のダメージ付与手段を追加したものである。
この第3のダメージ付与手段は、前記二次元コード33bを、前記貼着剤層35に作用してその接着性又は粘着性を殺ぎ得る例えばエタノール系の溶剤に反応して溶け出すインクで形成したものである。
かかる第3のダメージ付与手段によれば、実施形態2のように溶剤で封印シール30を剥がす不正行為が行われた場合に、その溶剤に溶けて二次元コード33b自体の形が崩れるため、リーダーによる読み取りが困難又は不能になる。したがって、実施形態2と同様の不正防止効果が得られる。
[実施形態3の技術的思想]
請求項1に記載のダメージ付与手段は、前記二次元コードを、前記貼着剤層を剥離させ得る溶剤に反応して溶けるインクで形成したものであることを特徴とする。
上記した実施形態1〜3は、二次元コード33bにダメージを与えて不正を防止するものであるが、実施形態2のダメージ付与手段を改変して不正者を特定可能な不正防止手段として利用することもできる。
すなわち、二次元コード33bを、前記溶剤に反応しない通常のインクと、貼着剤層35を剥離させ得る溶剤に反応して変色する溶剤反応型インクで形成し、該溶剤を使用した場合に二次元コード33bが変化して、リーダーによる読み取りで不正情報が発信されるようにするのである。
具体的には、二次元コード33bがQRコードである場合、通常のインクで基本情報を記録すると共に溶剤に反応して変色するインク(通常時は透明)で不正情報を知らせるセルを仕込んでおき、溶剤で封印シール30が剥がされたときに該セルが変色してリーダーで読み取り可能な不正検知情報が現出するようにすればよい。
言うまでもなく二次元コード33bの変化は肉眼では判りにくいため、溶剤を使って不正を行った者に、偽装の完成度が高い、と見せ掛けて油断させることができる。一方、日常点検により二次元コード33bの情報を読み取ると、即座に不正が検知されるため、その遊技機を営業時間中監視すれば、油断して犯行に及ぼうとする不正行為者を特定し、惹いては身柄の拘束等必要な措置を講じることができる。
制御基板が収納された基板ボックスを備え、
前記基板ボックスは、設置時の状態で遊技者側を前、反対側を後としたとき、
前側に位置する前面板に側壁を突設して後面開放状にしたベース体と、
後側に位置する後面板に側壁を突設して前面開放状となし前記ベース体に嵌め合わせて接合される蓋体と、
基材シートの裏面に貼着剤層を形成してなり、前記ベース体と前記蓋体とを接合した状態でその境界部を跨ぐように貼着して封印する封印シールと、を有する遊技機であって、
前記封印シールは、
リーダーを介して読み取り可能な二次元コードと、
該二次元コードの背景部分に形成され、前記貼着剤層を剥離させ得る溶剤に反応して前記リーダーで認識可能な色に変色する溶剤反応型インク部と、備えており、
さらに前記溶剤反応型インク部の前記変色によって前記二次元コード内にリーダーを介して読み取り可能な不正検知情報が現出するようになっていることを特徴とする遊技機。
また、実施形態は、遊技機としてパチンコ機を例示したが、スロットマシン、その他の遊技機にも同様に適用できる。
また、実施形態では、シール破断板28の刃状部56,57をなまくら刃にしたが、鋭角の鋭い刃先にしてももちろんよい。
8 …基板ボックス
9 …制御基板
10…ベース体
11…蓋体
12…前面板
13…ベース体の側壁
14…後面板
15…蓋体の側壁
28…シール破断板(ダメージ付与手段)
30…封印シール
33b…二次元コード
34…基材シート
35…貼着剤層
37…溶剤反応型インク部(ダメージ付与手段)
38…カバー部材(ダメージ付与手段)
Claims (2)
- 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
前記遊技機の遊技者が直接触れることができない位置に設置され、制御基板を収納する第1部材及び第2部材からなる基板ケースと、
前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着される封印シールと、
前記基板ケースを開封する際に前記封印シールを切断する前記封印シールの長手辺と略平行に配置される主板部と該主板部と交差し前記封印シールの短手辺と略平行に配置される副板部とを有した切断手段と、
前記封印シールを保護し、前記基板ケースに取りけられるカバー部材と、
を備え、
前記封印シールは、
該封印シールの粘着力を低下させるための所定の溶剤に反応して表示内容が溶け出す溶剤変化部と、
文字情報が表示された文字情報表示部と、
複製防止用のホログラム部と、
を有し、
前記文字情報表示部は、前記所定の溶剤が用いられたときに表示内容が溶け出さないものであり、
前記溶剤変化部は、前記ホログラム部と隣り合うように前記封印シールの上下両辺沿いに一辺の半分以上にわたって配置され、
前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記溶剤変化部が前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの上に位置しており、
前記基板ケースを開封すると前記ホログラム部が前記切断手段によって切断されるように、前記封印シールの短手方向が前記副板部によって破られるとともに、長手方向が前記主板部によって破られるようにされており、
前記封印シールには、所定のリーダーを介して情報を読み取り可能なコード表示部および複数の切込み部が設けられており、
前記複数の切込み部は、前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記第1部材に貼着された面および前記第2部材に貼着された面それぞれに位置しており、
前記複数の切込み部は、前記コード表示部と重ならない位置に設けられ、その一部は前記コード表示部に近接した位置に設けられている
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
前記遊技機の遊技者が直接触れることができない位置に設置され、制御基板を収納する第1部材及び第2部材からなる基板ケースと、
前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着される封印シールと、
前記封印シールを保護し、前記基板ケースに取りけられるカバー部材と、
を備え、
前記封印シールは、
該封印シールの粘着力を低下させるための所定の溶剤に反応して表示内容が溶け出す溶剤変化部と、
文字情報が表示された文字情報表示部と、
複製防止用のホログラム部と、
を有し、
前記文字情報表示部は、前記所定の溶剤が用いられたときに表示内容が溶け出さないものであり、
前記溶剤変化部は、前記ホログラム部と隣り合うように前記封印シールの上下両辺沿いに一辺の半分以上にわたって配置され、
前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記溶剤変化部が前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの上に位置しており、
前記基板ケースは、
前記第1部材と前記第2部材とをネジによって固定され、該ネジの頭部が前記封印シールによって覆われており、かつ、前記基板ケースを開封した際に前記封印シールが破れる部分と前記封印シールが破れない部分のうち、前記封印シールが破れない部分の下に該ネジの頭部が位置しており、
前記封印シールには、所定のリーダーを介して情報を読み取り可能なコード表示部および複数の切込み部が設けられており、
前記複数の切込み部は、前記封印シールが前記第1部材と前記第2部材とに跨って貼着された状態で前記第1部材に貼着された面および前記第2部材に貼着された面それぞれに位置しており、
前記複数の切込み部は、前記コード表示部と重ならない位置に設けられ、その一部は前記コード表示部に近接した位置に設けられている
ことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019084587A JP6938103B2 (ja) | 2014-04-21 | 2019-04-25 | 遊技機 |
JP2021096724A JP2021126569A (ja) | 2019-04-25 | 2021-06-09 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (2)
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