JP4987021B2 - 制御基板ボックス - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の各種遊技機に搭載されたROMを交換する等の不正行為防止のために基板保護ケースに接着される封印シールが、不正に剥離、切断される不具合を解消することができる制御基板ボックスに関する。
パチンコ遊技機、スロットマシン等の各種遊技機に搭載されるROMを不正に取り換えることにより、遊技内容を遊技者に都合よく進行させて出球を獲得する不正行為が所謂ゴト師によって行われ、その手法は巧妙化している。
ROMの不正な取り換えは、工場から出荷された遊技機が遊技場に設置される以前の段階、或いは設置後に行われる可能性が高い。
このような不正行為に対する対策として特許文献1には、制御基板上のROMを包囲するケース体とカバー体とを分離不能な結合手段によって結合することにより、結合手段を破壊した場合にはその痕跡が必ず残るようにした技術が提案されている。
しかし、不正行為者の手口が日々巧妙化することにより、結合手段を破壊してROMを交換した後で、形跡が残らないように新たな結合手段を組み付ける可能性がある。
特許文献2にも不正防止のための装置構成が開示されているが、特許文献1の場合と同様の欠点を有している。
このような不具合に対処すべく、封印シールを用いて基板保護ケースを封印することが行われているが、カッタを用いて封印シールを切断してから基板保護ケースを開放し、ROMを交換して基板保護ケースを閉止してから封印シールの切断面を修復すると、目視によって切断箇所の有無を判別できなくなるケースが多々あった。そのような不具合に対処するため、RFIDを組み込んだ封印シールが用いられるようになっている。
即ち、特許文献3には、識別情報を記憶したRFID(非接触型記憶媒体)を組み込んだ封印シールを基板保護ケースを構成するケース本体とケース蓋とに跨って接着することにより、基板保護ケースが不正に開放された場合にRFIDが破断、断線して識別情報の読取りが不可能となるようにした技術が開示されている。これによれば、読み取り装置を用いてRFIDに記憶された識別情報を読取ることができない場合に、不正に基板保護ケースが開放されたことを知ることができる。
特許文献4、5にも、ICタグやテープ型のインレットを用いた同様の不正行為を発見するための技術が開示されている。
図6及び図7は従来の基板保護ケースの構成を示す斜視図、及び分解斜視図である。内部に制御基板120を収容した基板保護ケース100は、ケース本体101とケース蓋102とを接合させた構成を備えている。基板保護ケース100の一端部に位置するケース本体とケース蓋との突き合わせ部103には封印シール110が両者に跨って接着されている。また、突き合わせ部103とは反対側の端部にはカシメピンによる締結部130が設けられており、封印シール110と締結部130による不正行為の防止対策が採られている。
封印シール110は一面に接着層を有した紙等の破断し易い材質から成る接着シート111と、接着シートに固定されたRFID(例えば、ICタグ)112と、を備えている。RFID112は、電力生成回路、変復調回路、記憶回路、制御回路を含むチップ113と、チップから反対方向に延びる二本の導体パターン114と、各導体パターン114の先端に接続されたアンテナ部115と、を有している。図示しない読み取り装置からRFID112に向けて読み取り用の電磁波を照射すると、チップ内の電力生成回路が電磁誘導作用により起電力を生成し、この起電力により作動する制御回路によって記憶回路内に記憶された識別情報を読み出してアンテナから読み取り装置へ送信することにより識別情報を読取ることができる。
RFID112を構成する導体パターン114は接着シート111の対角線方向へ延びており、導体パターン114が突き合わせ部103と交差するように封印シールを接着しておくことにより、基板保護ケースが不正に開放された場合に導体パターンの一部が断線して記憶情報の読み出しを不可能とすることができる。
しかし、本出願人による実験によれば、基板保護ケースを開放する際に封印シール110が破れることによってRFID112を構成する導体パターンが一箇所だけ破断したとしても、基板保護ケースを再閉止する際に封印シールの状態を修復して破断部間の導通を回復させることが可能であった。
特に、直線的に延びる突き合わせ部103に沿ってカッタによって封印シール110を切断する過程で導体パターンを一箇所切断した程度の破断状態では、後の修復作業によって導体パターンを再導通させることが比較的容易であった。
特開2006−130352公報 特開2007−160004公報 特開2000−334154公報 特許第4129985号 特開2008−36228公報
以上のように、ROMを搭載した制御基板を収容する基板保護ケースが不正に開放された形跡が残るようにするために、RFIDを組み込んだ封印シールによって基板保護ケースを封印する方法を採用した場合には、基板保護ケースの開放によって封印シール及びRFIDを一旦破断、断線させたとしても基板保護ケースの再閉止時に封印シールを修復してRFIDによる通信機能を回復させることが可能であった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、封印シールによって封印された基板保護ケースが不正に開放されることを防止することができる制御基板ボックスを提供することを一つの目的としている。
更に本発明においては、基板保護ケースを開放する時点で封印シールが破断するように構成した場合において、開放前と開放後における封印シールに対する不正な加工(カッタによる切断、その後の修復)を困難化することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る制御基板ボックスは、ケース本体、及び該ケース本体に組み付けられて閉止状態となる蓋体と、閉止状態にある前記ケース本体と前記蓋体との間に形成された内部空間に収容した制御基板と、前記ケース本体、及び前記蓋体の夫々に設けられ、夫々から外側に突出したケース体側締結部、及び蓋体側締結部と、前記ケース本体側締結部、及び前記蓋体側締結部に夫々設けられ、互いに連通するケース本体側開口部、及び蓋体側開口部と、前記ケース本体側開口部、及び前記蓋体側開口部に挿通されて前記ケース本体と前記蓋体とを締結する締結部材と、前記ケース本体外面、及び前記蓋体外面にわたって設けられた接着面と、前記接着面上に接着されるシールと、前記シールを包囲した状態で前記ケース本体または前記蓋体の少なくとも一方に装着可能であり、閉止状態にある前記ケース本体及び前記蓋体が開放されることを規制する包囲部材と、を備えた制御基板ボックスであって、前記包囲部材は、外面から外側に突出した包囲部材側締結部と、前記包囲部材側締結部に設けられ、前記ケース本体側開口部、及び前記蓋体側開口部と連通する包囲部材側開口部と、内面に突設され、係止位置にある時に前記ケース本体又は前記蓋体に設けられた被係止部に係止し、該係止位置にある時に前記被係止部から離脱する離脱方向へ移動することにより前記被係止部から離脱する係止部と、を備えており、前記締結部材が、前記ケース本体側開口部、前記蓋体側開口部、及び前記包囲部材側開口部に挿通されることにより、前記ケース本体と前記蓋体と前記包囲部材とが締結され、前記包囲部材側締結部は、前記係止位置にある前記係止部が前記離脱方向に移動して前記被係止部から離脱することを阻止するように、前記係止部近傍の前記包囲部材の外面から外側に突出して設けられていることを特徴とする。
ケース本体と、ケース本体との間で制御基板を収容し且つ該ケース本体に対して開閉可能に構成された蓋体と、を有した制御基板ボックスにおいて、少なくともケース本体の端縁(シール接着部)にシールを接着した場合にシールを包囲するように包囲部材をシール接着部に装着する。
このように制御基板ボックスを不正に開放するためには、包囲部材を離脱させる必要があり、直ちに不正行為を実施することが困難となる。
シールは、ケース本体、又は蓋体の一方にのみ接着しても良いし、両者に跨って接着させてもよい。
包囲部材をケース本体と蓋体から不正に離脱できないようにするために、締結部材を利用して包囲部材を固定することにより、部品点数を増大させずに包囲部材を離脱させることによる不正開放を防止することが可能となる。
以上のように本発明によれば、制御基板ボックスを不正に開放することを防止するために制御基板ボックスに接着されるシールを覆う包囲部材を備えたので、シールに対する不正操作等が困難となる。
仮に、包囲部材によってシールを隠蔽しない場合には、遊技機の背面に配置された制御基板ボックスに対して不正行為をしようとする者は露出状態にあるシールをカッタによって再生可能となる程度に切断して制御基板ボックスを開封、開放することが可能となる。これに対して本発明においては、包囲部材を取り外さない限りシールに対する不正な操作を行うことが不可能となる。従って、不正行為者にとって都合のよい再生可能な程度にシールを破断した上での、制御基板ボックス開放、ROM交換、基板保護ケース閉止、シールを復旧しながらの再接着が困難となる。
遊技機に制御基板ボックスをセットした状態において包囲部材を容易に離脱できないように構成したり、包囲部材を両ケース片本体に対してロックすることにより、シールに対する不正行為を効果的に防止することが可能となる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)は本発明の封印構造を備えた基板保護ケース(制御基板ボックス)の外観構成を示す斜視図であり、(b)はその正面図、(c)はその左側面図であり、図2は本発明の封印構造を備えた基板保護ケースの分解斜視図であり、図3は基板保護ケースの他の分解斜視図である。
基板保護ケース(制御基板ボックス)1は、ROMを始めとした電子部品を搭載した図示しない制御基板(プリント基板)を内部に収容した状態でパチンコ遊技機等の遊技機の背面(基板保護ケース支持面)85に台座80(図2)を介して組み付けられる。
基板保護ケース1は、ROMを搭載した制御基板(プリント基板)を間に挟んだ閉止状態で内部(内部空間)に収容する透明な樹脂製の2つのケース片(下ケース片(ケース本体)10、上ケース片(蓋体)20)と、後述する封印シール(シール)50を接着した基板保護ケースの突き合わせ部(封印シール接着部)Aの外面に設けられた接着面A1に対して着脱自在に装着されるキャップ(包囲部材)40と、を備えている。接着面A1は、ケース本体外面、及び蓋体外面にわたって設けられており、シール50は接着面A1上に接着される。
本例では、下ケース片10は制御基板を間に挟んで上ケース片20に対してカシメ部材3aにより固定される。
基板保護ケース1の端縁に沿った適所には、カシメ部材3a(カシメピン(締結部材)28、カシメ板62、66)を用いたカシメ締結部3(27、60)が配置され、カシメ締結部に設けた締結穴内にカシメ部材を打ち込むことにより両ケース片10、20は閉止状態でロックされる。締結穴に打ち込まれたカシメ部材を除去することによって両ケース片10、20は開閉、着脱可能な状態となる。
下ケース片(ケース本体)10、及び蓋体(蓋体)20には、夫々ケース体側締結部27A、及び蓋体側締結部27Bが設けられる。ケース本体側締結部27A、及び蓋体側締結部27Bには、夫々環状部(ケース本体側開口部)27a、及び環状部(蓋体側開口部)27bが設けられている。
なお、台座80は、遊技機本体の背面側に設けた遊技機側保持部に対して基板保護ケース1を取り付けるための連結手段であり、下ケース片10に設けたフック部11を台座80に設けた軸部81に係合させることにより、基板保護ケース1は軸部81を中心として上下方向へ回動する。即ち、基板保護ケース1の下ケース片10がこの台座80により保持されるため、基板保護ケース1は遊技機側の軸部81を中心として上下方向へ回動する。
制御基板を収容した基板保護ケース1は、下ケース片10を台座80を介してパチンコ遊技機等の遊技盤の背面に添設させた状態で組み付けられるため、遊技盤の背面側から上ケース片20を通して内部の制御基板面に搭載された電子部品を視認することができる。また、台座80の上部に位置する軸部81を中心として基板保護ケース1を上方に回動させることにより、透明な下ケース片10の底面から基板保護ケース内部を確認することができる。
上記の如き構成を備えた基板保護ケース1を封印する手段として、封印シール50が使用される。封印シール50としては単なるシート状の接着シールであってもよいが、本例ではRFIDを組み込んだ封印シール50を一例として説明する。
即ち、基板保護ケース1が図1のように閉止状態にある時に、下ケース片10と上ケース片の端縁間(突き合わせ部A=封印シール接着部)に跨るように封印シール50を接着することにより、封印シール50を破損せずには両ケース片を開放できないように構成されている。即ち、下ケース片10と上ケース片20の長手方向一端縁には夫々突出片12、22が設けられており、両突出片12、22は、突き合わせ部Aを構成している。即ち、両突出片12、22は、下ケース片10と上ケース片20の長手方向一端縁の同一位置に設けられることにより、両ケース片を閉止した時に両突出片12、22が整合状態となって突き合わせ部(封印シール接着部)Aを形成する。
なお、本例では、両ケース片10、20は、図1中の(ロ)で示した逆方向(制御基板面と平行な面方向)にスライドすることにより、開閉される。
本例では、封印シール接着部Aを両突出片12、22から構成し、両突出片12、22を包囲するようにキャップ40を装着しているが、封印シール接着部Aを一方の突出片のみから構成し、この一つの突出片に対してキャップを装着するようにしてもよい。
キャップ40は、突き合わせ部Aの外面に封印シール50を接着した状態で封印シールを包囲(隠蔽)するように突き合わせ部の外面に対して着脱自在に装着される。キャップ40は、封印シール50を含む両突出片(突き合わせ部A)の外面を包囲するキャップ本体41と、突き合わせ部Aに装着された時に突き合わせ部A側に設けた被係止部43を係止する係止部42を備えている。
係止部42はキャップ40の内面に突設され、係止位置にある時にケース本体10又は蓋体20に設けられた被係止部43に係止し、該係止位置にある時に被係止部43から離脱する離脱方向へ移動することにより被係止部から離脱する。
なお、図示した実施形態では、キャップ40は、封印シールを含む突出片12、22全体を包囲している例を示したが、キャップは封印シールの少なくとも一部を包囲するように突き合わせ部(封印シール接着部=キャップ装着部)Aの少なくとも一部に装着される構成であればよい。このことは、以下の全ての実施形態についても同様に当てはまる。
突き合わせ部Aに接着した封印シール50を包囲するようにキャップ40を装着することにより、キャップ40を離脱させない限り封印シールに対する不正な加工、操作が困難な状態となる。
図4に示すように封印シール50は一面に接着層を有した紙等の破断し易い材質から成る接着シート51と、接着シート51の一面に固定されたRFID(例えば、ICタグ等の非接触型の電波による識別手段)55と、を備えている。RFID55は、電力生成回路、変復調回路、記憶回路、制御回路を含むチップ56と、チップ56から反対方向に延びる二本の導体パターン(アンテナ)57と、を有している。本例の封印シール50は矩形の接着シート51の略中心部にチップ56を配置すると共に、チップ56から略対角線方向へ向けて各導体パターン57を引き出している。
図示しない読み取り装置からRFID55に向けて読み取り用の電磁波を照射すると、アンテナ部を構成する導体パターン57が電磁波を受信し、チップ56に電磁波を供給する。この電磁波によりチップ56内の電力生成回路が電磁誘導作用による起電力を生成し、この起電力により作動する制御回路によって記憶回路内に記憶された識別情報を読み出してアンテナ部から読み取り装置へ送信することにより識別情報の読取りが行われる。
RFIDを構成する線状の導体パターン57は接着シート51の略対角線方向へ延びており、導体パターン57が突き合わせ部Aと交差するように封印シール50を接着しておくことにより、基板保護ケースが不正に開放された場合に導体パターンの一部が断線して記憶情報の読み出しを不可能とすることができる。
本実施形態においては、基板保護ケースの突き合わせ部Aの外面に両ケース片の突出片12、22に跨るように封印シール50を接着した状態において、突き合わせ部の外面にキャップ40を被せるように装着している。従って、キャップ40を突き合わせ部から離脱させない限り、封印シールを剥離、或いは切断して、基板保護ケースを開放することができない。
ところで、封印シール50は、二本の導体パターン57のうちの一方のみが断線されたに過ぎない場合には、両ケース片2、10を閉止状態に戻して破断した封印シール50を修復することにより断線部が再接続により復旧して導通(読み取り装置との通信)を回復することが可能となる。
このような不具合に対処するためには、キャップの離脱が困難となる構成を採用することが有効である。
特に、基板保護ケースを開放してROMを交換する等の不正行為が遊技場の営業中に行われる場合には、キャップを離脱させて基板保護ケースを開放してからROMを交換し、その後基板保護ケースを閉止して封印シールを補修するのに要する時間は僅かしかないため、キャップの離脱さえ阻止すれば、不正行為を効果的に防止することが可能となる。
そこで例えば、図1(b)に示すようにキャップ40を装着した基板保護ケース1を台座80にセットした際に、遊技機の背面(基板保護ケース支持面)85に配置された他の部品類(離脱阻止部材)86がキャップ40の外側面40aと近接するように構成しておけば、軸部81を中心として基板保護ケース1を上方に回動させない限り、キャップ40を突き合わせ部Aから取り外して封印シールを剥離したり、切断することが不可能となる。通常、基板保護ケース1には多数のケーブルが結線されているため、これらのケーブルを取り外すという時間と手数のかかる作業を実施しない限り基板保護ケースを軸部81を中心として回動させてキャップ40を離脱阻止部材86から離間させることは困難である。
即ち、本発明の基板保護ケース1の封印構造を備えた遊技機は、基板保護ケースは、その裏面を基板保護ケース支持面85に近接させたセット位置と、基板保護ケース支持面から離間させた離間位置との間で開閉自在に軸支されており、基板保護ケース支持面85には、基板保護ケースがセット位置にある時に基板保護ケースからのキャップ40の離脱を阻止する離脱阻止部材86を設けている。
このように、離脱阻止部材86を基板保護ケースのキャップ40の外側面40aに近接配置させておくというレイアウト上の単純な工夫が、キャップ40の不正な取外しを阻止する手法として極めて有効となる。
なお、図1中に示したように突き合わせ部Aの一側方には、カシメピン28による両ケース片の封止部としてのカシメ締結部27が設けられている。
カシメ締結部27は、下ケース片10に設けた第1の環状部(ケース本体側開口部)27aと、上ケース片20に設けた第2の環状部(蓋体側開口部)27bと、両環状部に圧入されて固定されるカシメピン(カシメ部材=締結部材)28と、から構成されている。両環状部27a、27bは、両ケース片を整合状態で閉止した時にその穴部同士が連通状態となり、この両穴部内にカシメピン28を圧入することにより、カシメピンを除去しない限り基板保護ケースの開放が困難となる。
各環状部27a、27bは、各ケース片本体10、20に対してリブ27cによって連結されている。
本発明ではカシメ締結部27を設けた基板保護ケース端縁とは反対側の端縁に他のカシメ締結部60(本例では二箇所60a、60b)を設けており、両カシメ締結部による封止によって基板保護ケースの封止が完全となる。
なお、パチンコホール等の所轄行政官庁により遊技場(ホール)内の遊技機の検査が行われる場合には、既設の基板保護ケースを開放して制御基板上の電子部品等の検査を受ける必要がある。この場合には、基板保護ケースの長手方向両端縁に設けた2箇所のカシメ締結部27、60を破断させて締結を解除すると共に、キャップ40を取り外して封印シール50による封印を解除する必要がある。検査終了後には、突き合わせ部Aとは反対側に2箇所設けた他のカシメ締結部60(60a、60b)のうち破壊されていない方のカシメ締結部を利用して封止してから封印シールを接着し、キャップを装着することにより、基板保護ケースの再利用が可能となる。このように本発明の基板保護ケースは、検査のために一度封印を解除して開放されたとしてもあと一度だけ再利用が可能となるため、ゴミの廃棄量を低減し、環境問題に対応することが可能となる。
次に、図5(a)(b)及び(c)は本発明の基板保護ケースの変形例を示す分解斜視図、組付け状態の正面図、及び左側面図である。
この基板保護ケース1は、キャップ40の一側部(外面)にカシメ締結部27(27a、27b)に設けた穴部と連通する穴部(包囲部材側開口部)45aを有した突片(包囲部材側締結部)45を設けた構成が特徴的である。この突片45は、上下のケース片10、20を閉止して突出片12、22(突き合わせ部A)にキャップ40を装着する際に、カシメ締結部27の両環状部27a、27b間に介在した状態となる。このため、両環状片26a、27bの穴部にカシメピン(カシメ部材)28を圧入する際にキャップの突片45の穴部45aにもカシメピン28が挿通(圧入、圧着)された状態となり、キャップ40を両ケース片と一体化することができる。従って、キャップ40を離脱させるためには、突片45を破損させたり、カシメ締結部27を破損する必要があり、この場合には不正行為の形跡を確実に残すこととなる。
突片45(包囲部材側締結部)は、係止位置にある係止部42が外方向(離脱方向)に移動して被係止部43から離脱することを阻止するように、係止部に相当するキャップ40(包囲部材)の外面から外側に突出して設けられている
なお、本発明の基板保護ケース1では、その長手方向一端縁にカシメ締結部27を設ける一方で、他端縁にもカシメ締結部60を設けたので、カシメ締結部が一方にのみ設けられている場合に比して不正開放行為を確実に防止することが可能となる。特に、一方のカシメ締結部27は、キャップ40の不正離脱を防止する手段を兼ねているため、部品点数の増大を招くことなく、カシメ締結部60との協働により不正開放防止機能を実現することが可能となる。
なお、上記実施形態では、2つのケース片10、22の端縁に夫々突設した突出片12、22を合わせることにより構成した封印シール接着部Aに対して封印シール50を接着した上で、キャップ40を装着した構成例を示したが、突出片を何れか一方のケース片のみに設けると共に、この単一の突出片と他方のケース片の外面に跨って封印シールを接着してから、この封印シールを包囲するように単一の突出片に対してキャップを装着するように構成してもよい。
つまり、キャップを装着する対象となる突出片は単一であってもよい。
次に、上記各実施形態における両ケース片10、20の開閉方向に限定はなく、どのような方向であってもよい。即ち、何れか一方のケース片に対して他方のケース片を制御基板面と並行な方向(図1(a)の矢印ロで示す方向)へスライドさせる構成としたり、或いは両ケース片を制御基板の面と直交する方向(図2中の矢印ロで示す方向)へ開放する構成とすることにより、両ケース片が開閉可能に構成されている基板保護ケースにも本発明の封印構造を適用することができる。
更に、一方のケース片に対して他方のケース片は回動軸を中心として開閉自在に軸支されている基板保護ケースにも適用することができる。具体的には、下ケース片10の一端部に設けたヒンジ部により、上ケース片20の一端部(図1(a)の右端縁)に設けた軸部を開閉自在(図1(a)の矢印ニ方向)に軸支した構成の基板保護ケースに適用することができる。
また、封印シールを貼る位置(封印シール接着部)は、上記各実施形態では制御基板の短辺に沿った位置としたが、長辺に沿った位置であってもよい。
以上のように本発明によれば、基板保護ケースに接着された封印シールをキャップによって包囲するようにしたので、封印シールの剥離、切断による基板保護ケースの開放と、ROMを交換して基板保護ケースを閉止した後の封印シール修復といった不正行為を阻止することができる。仮に、キャップによって封印シールを隠蔽しない場合には、遊技機の背面に配置された基板保護ケースに対して不正行為をしようとする者は露出状態にある封印シールをカッタによって再生可能なように切断して基板保護ケースを開封、開放することが可能となるが、そのような不具合を効果的に防止できる。
特に、不正にキャップを両ケース片から離脱させることを防止する工夫を行ったことにより、封印シールに対する不正処理を効果的に阻止することができる。キャップを破壊して離脱させた場合にはその形跡が残るため、外観上から不正行為の存在を容易に察知することが可能となる。
封印シールは、一方のケース片にのみ接着しても良いし、両ケース片に跨って接着させてもよい。
また、封印シール接着部が単一の突出片から構成されている場合であっても、そこに接着された封印シールをキャップによって保護することができる。
封印シール接着部の直近位置にカシメ締結部を設けると共に、キャップの一側部に穴部を有した突片を設け、キャップを封印シール接着部に装着した際に、突片がカシメ締結部を構成する2つの環状部の間に挟まれた状態となるようにした。更に、各環状部及び突片の各穴部にカシメピンを圧入することにより、キャップが下ケース片及び上ケース片と一体化されるように構成したので、キャップの不正な離脱行為を確実に防止できる。
本発明に係る基板保護ケース1は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の遊技機に装備される制御基板を収容する手段として利用可能である。
(a)は本発明の封印構造を備えた基板保護ケースの外観構成を示す斜視図であり、(b)はその正面図、(c)はその左側面図である。 本発明の封印構造を備えた基板保護ケースの分解斜視図である。 基板保護ケースの他の分解斜視図である。 RFIDを備えた封印シールの一例を示す構成説明図である。 (a)(b)及び(c)は本発明の基板保護ケースの変形例を示す分解斜視図、組付け状態の正面図、及び左側面図である。 従来の基板保護ケースの構成を示す斜視図である。 図6の基板保護ケースの分解斜視図である。
1…基板保護ケース(制御基板ボックス)、3…カシメ締結部、3a…カシメ部材、A…封印シール接着部(突き合わせ部)、A1…接着面、10…下ケース片(ケース本体)、11…フック部、12…突出片、20…上ケース片(蓋体)、22…突出片、27…カシメ締結部、27A…ケース体側締結部、27B…蓋体側締結部、27a…環状部(ケース本体側開口部)、27b…環状部(蓋体側開口部)、27c…リブ、28…カシメピン(締結部材)、40…キャップ(包囲部材)、41…キャップ本体、42…係止部、43…被係止部、45…突片(包囲部材側締結部)、45a…穴部(包囲部材側開口部)、50…封印シール(シール)、51…接着シート、55…RFID、56…チップ部、57…導体パターン、60、60a、60b…カシメ締結部、61、65…カシメ板装着部、61a…リブ、62…下カシメ板、62、66…カシメ板、62a…爪部、66…上カシメ板、80…台座、81…軸部、85…基板保護ケース支持面、86…離脱阻止部材

Claims (1)

  1. ケース本体、及び該ケース本体に組み付けられて閉止状態となる蓋体と、
    閉止状態にある前記ケース本体と前記蓋体との間に形成された内部空間に収容した制御基板と、
    前記ケース本体、及び前記蓋体の夫々に設けられ、夫々から外側に突出したケース体側締結部、及び蓋体側締結部と、
    前記ケース本体側締結部、及び前記蓋体側締結部に夫々設けられ、互いに連通するケース本体側開口部、及び蓋体側開口部と、
    前記ケース本体側開口部、及び前記蓋体側開口部に挿通されて前記ケース本体と前記蓋体とを締結する締結部材と、
    前記ケース本体外面、及び前記蓋体外面にわたって設けられた接着面と、
    前記接着面上に接着されるシールと、
    前記シールを包囲した状態で前記ケース本体または前記蓋体の少なくとも一方に装着可能であり、閉止状態にある前記ケース本体及び前記蓋体が開放されることを規制する包囲部材と、
    を備えた制御基板ボックスであって、
    前記包囲部材は、
    外面から外側に突出した包囲部材側締結部と、
    前記包囲部材側締結部に設けられ、前記ケース本体側開口部、及び前記蓋体側開口部と連通する包囲部材側開口部と、
    内面に突設され、係止位置にある時に前記ケース本体又は前記蓋体に設けられた被係止部に係止し、該係止位置にある時に前記被係止部から離脱する離脱方向へ移動することにより前記被係止部から離脱する係止部と、
    を備えており、
    前記締結部材が、前記ケース本体側開口部、前記蓋体側開口部、及び前記包囲部材側開口部に挿通されることにより、前記ケース本体と前記蓋体と前記包囲部材とが締結され、
    前記包囲部材側締結部は、前記係止位置にある前記係止部が前記離脱方向に移動して前記被係止部から離脱することを阻止するように、前記係止部近傍の前記包囲部材の外面から外側に突出して設けられていることを特徴とする制御基板ボックス。
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