JP4696387B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パチンコ遊技機,スロットマシン等の遊技機の制御は、かかる制御を司るCPU、制御プログラムを記憶したROM、及び遊技状況を記憶するRAM等を含む制御回路基板を備えることによって行われている。制御回路基板は、例えばパチンコ遊技機では遊技盤の背面側に配設される専用の基板ボックス内に収納されており、スロットマシンでは本体を画定する本体ボックス内に収納されているのが現状である。
【0003】
ところで、かかる基板ボックス又は本体ボックス内に収納された制御回路基板から遊技内容等に関する制御プログラムが記憶されたROM等を取り外し交換して、遊技機の遊技内容を変更等する不正行為が近年問題になっている。
【0004】
このような不正行為の防止対策として、パチンコ遊技機にあっては基板ボックス内からROM等を取り外すことができないように、基板ボックスのボックスベースとボックスカバーとを特殊ネジ等の封印具を用いて接合することにより基板ボックスを封印するものが提案されている。かかる封印構成は本技術分野では一般にカシメと称されている
【0005】
また、カシメに加えて、封印シールを貼付することにより、基板ボックスの開放を容易に発見できるようにしたものも提案されている
【0006】
なお、かかる基板ボックスの封印に関する各対策はパチンコ遊技機に限らず、スロットマシン等の他の遊技機にも適用することが考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、封印具や封印シールを利用した不正防止及び不正発見の各対策は、所定の効果はあるとしても、巧妙な不正を考えた場合、更なる改良の余地があるといえる。
【0008】
本発明は上記例示した事情に鑑みてなされたものである。ここで、不正を直接的に防止するためのカシメに関する対策も改良の余地はあるが、本発明は不正の防止に与し得る遊技機を提供することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的等を解決するべく、本発明においては、
回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、
隣接する被包部材に跨るように封印シールを貼付し、その封印シールの少なくとも一部を基板被包部材の表面からの非露出状態に配置し、
前記隣接する被包部材は、それらの連結時に相対向するよう配置された対向面を備え、その両対向面をシール貼付部として封印シールを貼付したことを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
発明によれば不正の防止に与し得るという優れた効果がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
手段1.回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、隣接する被包部材に跨るように封印シールを貼付し、その封印シールの少なくとも一部を基板被包部材の表面からの非露出状態に配置したことを特徴とする遊技機。
【0012】
手段1によれば、回路基板に不正を加えようとしても、回路基板を被包する基板被包部材が複数の被包部材同士の連結によって構成され、かつ隣接する被包部材に跨るように封印シールが貼付されているので、被包部材同士の連結解除の際の封印シールの剥離又は損傷に伴う痕跡が残ることとなる。しかも、封印シールの少なくとも一部が基板被包部材の表面から露出しないような配置構成を採用したことで、剥離剤を利用する等の不正を試みても非露出部分については痕跡を残さないように剥離することが困難となる。従って、巧妙な不正を防止することができるとともに万一不正が行われてもその発見が非常に容易になることから、間接的な側面より不正の防止に大きく寄与し得る。
【0013】
なお、封印シールは一旦被包部材に貼付された後に剥離すると、被包部材及び封印シールに所定の痕跡が残るように構成されたものである。以下の各手段における封印シールも同様である。なお、封印シールの具体的なものとしては、封印シールのシール面の一部(痕跡となる部分)が残りの部分と比べ接着力が強くなっており、場合によってはそれに加えて前記一部と残りの部分とが破断され易いようにしてあり、その結果、封印シールの一部が被包部材側に痕跡として残り、一方、封印シールにはその一部が破断されて切り離されることで痕跡として残るものがある。
【0014】
手段2.回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、隣接する被包部材に跨るように封印シールを貼付し、その封印シール全体が基板被包部材内に配置されるように配置したことを特徴とする遊技機。
【0015】
手段2によれば、回路基板に不正を加えようとしても、回路基板を被包する基板被包部材が複数の被包部材同士の連結によって構成され、かつ隣接する被包部材に跨るように封印シールが貼付されているので、被包部材同士の連結解除の際の封印シールの剥離又は損傷に伴う痕跡が残ることとなる。しかも、封印シール全体が基板被包部材内に配置されるようにしたことで、剥離剤を利用する等の不正を試みようとしてもそれを封印シールの貼付部分に及ばせることは殆ど不可能となり、痕跡を残さないように封印シールを剥離することが困難となる。従って、巧妙な不正を防止することができるとともに万一不正が行われてもその発見が非常に容易になることから、間接的な側面より不正の防止に大きく寄与し得る。
【0016】
手段3.回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、隣接する被包部材に跨るように封印シールを貼付したことを特徴とする遊技機。
【0017】
手段3によれば、回路基板に不正を加えようとしても、回路基板を被包する基板被包部材が複数の被包部材同士の連結によって構成され、かつ隣接する被包部材に跨るように封印シールが貼付されているので、被包部材同士の連結解除の際の封印シールの剥離又は損傷に伴う痕跡が残ることとなる。従って、不正が行われてもその発見が非常に容易になることから、間接的な側面より不正の防止に寄与し得る。なお、かかる手段3においては封印シールが基板被包部材の表面に完全に露出したものであってもよい。
【0018】
手段4.手段1乃至3のいずれかにおいて、前記隣接する被包部材は、それらの連結時に相対向するよう配置された対向面を備え、その両対向面をシール貼付部として封印シールを貼付したことを特徴とする遊技機。
【0019】
手段4によれば、隣接する被包部材の連結時には、両被包間で相対向する対向面が存在するようにされ、そこをシール貼付部として封印シールが貼付される。即ち、封印シールは被包部材同士の連結時において両対向面に挟まれるように貼付されることとなる。これにより、封印シールの全部或いは一部を基板被包部材内に、即ち基板被包部材の表面からの非露出状態に配置することができる。ここで、前記対向面は平面でも曲面でもよいが、製作上の問題や封印シールの視認性の問題を考慮した場合、平面であることが好ましい。また、封印シールは片面シール構造であってもよく、この場合、封印シールを折り曲げてそれぞれの対向面に貼付できるようにすればよい。
【0020】
手段5.手段4において、封印シールは両面に接着剤が設けられた両面シール構造をなし、前記一方の対向面に封印シールの一面を貼付し、前記他方の対向面に封印シールの他面を貼付したことを特徴とする遊技機。
【0021】
手段5によれば、封印シールとして両面シール構造を採用することで、封印シールを両対向面にそれぞれ貼付することが容易になる。
【0022】
手段6.手段4又は5において、封印シールは厚み方向に弾性変更可能となるような材質を含んで構成されていることを特徴とする遊技機。
【0023】
手段6によれば、隣接する被包部材同士の連結時においてそれらの対向面間に製作誤差等に起因する若干の隙間ができるような場合であっても、そのような隙間を埋め合わせるように封印シールが弾性変形可能であり、前記若干の隙間の有無にかかわらず封印シールを対向面間に挟み込むように強固に貼付することができる。
【0024】
手段7.手段4乃至6のいずれかにおいて、対向面のうち少なくとも一方には前記相対向する方向への弾性力が付与され、隣接する被包部材同士の連結時において前記対向面同士が圧接されるように両対向面の位置関係を設定したことを特徴とする遊技機。
【0025】
手段7によれば、互いに連結される被包部材の対向面のうち一方又は両方に弾性力が付与されており、かつ被包部材同士の連結時には両対向面が圧接されるような位置関係が設定されていることから、被包部材の連結時には封印シールが両対向面間に弾性力に起因する圧接力でもって挟み込まれる。その結果、製作誤差に起因する若干の対向面の位置ずれ等を吸収して封印シールを強固に貼付することができる。また、前記圧接力によって、封印シールに直接何らかの不正を行うことが殆ど不可能となる。
【0026】
手段8.手段4乃至7のいずれかにおいて、前記対向面のうち一方は、被包部材の内面に形成されており、基板被包部材の外部から封印シールのシール面を視認可能な状態とされていることを特徴とする遊技機。
【0027】
手段8によれば、対向面の一方が被包部材の内面に形成されたものであることから、基板被包部材の外部から比較的間近で封印シールのシール面を視認することが可能となり、不正の有無についての詳細な確認ができる。
【0028】
手段9.手段1乃至7のいずれかにおいて、封印シールの少なくとも一方の面が基板被包部材の外部より視認可能となるように、被包部材の少なくとも一部を透明又は半透明としたことを特徴とする遊技機。
【0029】
手段9によれば、被包部材の一部又は全部が透明又は半透明とされていることから、封印シールの一方の面又は両方の面が基板被包部材の外部より視認可能となり、封印シールの貼付状況を確認して不正の有無を即座に知ることができる。ここで、封印シールの両面を視認可能とすることが最適である。なお、複数の被包部材のうち少なくとも一の被包部材を透明又は半透明とするとともに残りの被包部材を金属製としてもよい。
【0030】
手段10.回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、隣接する被包部材のうち、一方の被包部材の内面側に封印シールの一部を貼付するとともにそれ以外の残り部分を前記一方の被包部材の外面側に導き、その残り部分を他方の被包部材の内面側に貼付したことを特徴とする遊技機。
【0031】
手段10によれば、封印シールが片面シール構造であっても、シール面を確実に両被包部材に跨るように貼付することができるとともに、封印シールを基板被包部材内に納めることができる。従って、回路基板に不正を加えようとしても、回路基板を被包する基板被包部材が複数の被包部材同士の連結によって構成され、かつ隣接する被包部材に跨るように封印シールが貼付されているので、被包部材同士の連結解除の際の封印シールの剥離又は損傷に伴う痕跡が残ることとなる。しかも、封印シール全体が基板被包部材内に配置される結果、剥離剤を利用する等の不正を試みようとしてもそれを封印シールの貼付部分に及ばせることは殆ど不可能となり、痕跡を残さないように封印シールを剥離することが困難となる。従って、巧妙な不正を防止することができるとともに万一不正が行われてもその発見が非常に容易になることから、間接的な側面より不正の防止に大きく寄与し得る。
【0032】
手段11.回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、隣接する被包部材のうち、一方の被包部材にはその内外面が略同一平面上になるように段差を設け、その段差部分には前記同一平面上に配置される通路を形成し、前記一方の被包部材の前記段差に隣接した内面側に封印シールの一部を貼付し、その封印シールの残り部分は前記段差に形成された通路を通して前記一方の被包部材の前記段差に隣接した外面側に導き、その残り部分を他方の被包部材の内面側に貼付したことを特徴とする遊技機。
【0033】
手段11によれば、上記手段10と同一の作用効果が得られるばかりか、封印シールを一平面上に貼付することが可能となり、封印シールが確実に貼付されるとともに、不正が発見し易いという利点もある。
【0034】
手段12.手段10又は11において、封印シールは厚み方向に弾性変更可能となるような材質を含んで構成されていることを特徴とする遊技機。
【0035】
手段12によれば、一方の被包部材の外面側と他方の被包部材の内面側とで封印シールを挟み込んで他方の被包部材の内面側に封印シールの残り部分を貼付する際、挟み込み面間に製作誤差等に起因する若干の隙間ができるような場合であっても、そのような隙間を埋め合わせるように封印シールが弾性変形可能であり、前記若干の隙間の有無にかかわらず封印シールを強固に貼付することができる。
【0036】
手段13.手段10乃至12のいずれかにおいて、封印シールの前記残り部分が挟み込まれる対向面のうち少なくとも一方には封印シールの挟み込み方向への弾性力が付与され、被包部材同士の連結時において前記対向面同士が圧接されるように両対向面の位置関係を設定したことを特徴とする遊技機。
【0037】
手段13によれば、互いに連結される被包部材において封印シールの残り部分が挟み込まれる対向面のうち一方又は両方に弾性力が付与されており、かつ被包部材同士の連結時には両対向面が圧接されるような位置関係が設定されていることから、被包部材の連結時には封印シールが両対向面間に弾性力に起因する圧接力でもって挟み込まれる。その結果、製作誤差に起因する若干の対向面の位置ずれ等を吸収して封印シールを強固に貼付することができる。また、前記圧接力によって、封印シールに直接何らかの不正を行うことが殆ど不可能となる。なお、手段11との関係においては、封印シールを一平面上に配置するという要件を満たすために、前記他方の被包部材にのみ弾性力を付与することが好ましい。
【0038】
手段14.手段10乃至13のいずれかにおいて、封印シールの前記残り部分が挟み込まれる部分に対応して、前記一方の被包部材と他方の被包部材との対向面を圧接させる圧接部材を設けたことを特徴とする遊技機。
【0039】
手段14によれば、圧接部材によって両被包部材の封印シール挟み込み部分を積極的に圧接させることが可能となり、封印シールの貼付状態が不安定になるのを防止することができる。
【0040】
手段15.手段14において、前記圧接部材は前記他方の被包部材から前記一方の被包部材へ向けて螺合されるネジ部材であることを特徴とする遊技機。
【0041】
手段15によれば、両被包部材を連結した後にネジ部材を螺合して両被包部材同士を圧接させることにより、容易に封印シールの貼付状態を確実なものとすることができる。
【0042】
手段16.手段14(又は手段15)において、前記圧接部材(手段15ではネジ部材)は、封印シールを貫通するように設けられていることを特徴とする遊技機。
【0043】
手段16によれば、封印シールを圧接部材或いはネジ部材が貫通していることで、両被包部材間の圧接作用に加え、封印シールの位置ずれをも防止し得る。
【0044】
手段17.手段10乃至16のいずれかにおいて、封印シールの少なくとも一方の面が基板被包部材の外部より視認可能となるように、被包部材の少なくとも一部を透明又は半透明としたことを特徴とする遊技機。
【0045】
手段17によれば、被包部材の一部又は全部が透明又は半透明とされていることから、封印シールの一方の面又は両方の面が基板被包部材の外部より視認可能となり、封印シールの貼付状況を確認して不正の有無を即座に知ることができる。ここで、封印シールの両面を視認可能とすることが最適である。なお、複数の被包部材のうち少なくとも一の被包部材を透明又は半透明とするとともに残りの被包部材を金属製としてもよい。
【0046】
手段18.回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、隣接する被包部材のうち、一方の被包部材の所定部位に段差を設けるとともに、他方の被包部材の前記所定部位に相対する部位に前記段差に対応する段差を設け、両段差間に挟み込まれるようにして封印シールを設けたことを特徴とする遊技機。
【0047】
手段18によれば、両段差間に挟み込まれるようにして封印シールが設けられるため、痕跡を残さないように封印シールを剥離することがより一層困難となる。従って、巧妙な不正を防止することができるとともに万一不正が行われてもその発見が非常に容易になることから、間接的な側面より不正の防止に大きく寄与し得る。
【0048】
手段19.回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、隣接する被包部材のうち、一方の被包部材の所定部位に凸部を設けるとともに、他方の被包部材の前記所定部位に相対する部位に前記凸部に対応する凹部を設け、前記凸部及び凹部間に挟み込まれるようにして封印シールを設けたことを特徴とする遊技機。
【0049】
手段19によれば、凸部及び凹部間に挟み込まれるようにして封印シールが設けられるため、痕跡を残さないように封印シールを剥離することがより一層困難となる。従って、巧妙な不正を防止することができるとともに万一不正が行われてもその発見が非常に容易になることから、間接的な側面より不正の防止に大きく寄与し得る。
【0050】
手段20.回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、隣接する被包部材のうち、一方の被包部材の所定部位に凸条を設けるとともに、他方の被包部材の前記所定部位に相対する部位に前記凸条が入り込む条溝を設け、前記凸条及び条溝間に挟み込まれるようにして封印シールを設けたことを特徴とする遊技機。
【0051】
手段20によれば、凸条及び条溝間に挟み込まれるようにして封印シールが設けられるため、痕跡を残さないように封印シールを剥離することがより一層困難となる。従って、巧妙な不正を防止することができるとともに万一不正が行われてもその発見が非常に容易になることから、間接的な側面より不正の防止に大きく寄与し得る。
【0052】
手段21.手段18乃至20のいずれかにおいて、前記封印シールは厚み方向に弾性変更可能となるような材質を含んで構成されていることを特徴とする遊技機。
【0053】
手段21によれば、一方の被包部材の所定部位と他方の被包部材の前記所定部位に相対する部位とで封印シールを挟み込む際、挟み込み面間に製作誤差等に起因する若干の隙間ができるような場合であっても、そのような隙間を埋め合わせるように封印シールが弾性変形可能であり、前記若干の隙間の有無にかかわらず封印シールを強固に貼付することができる。
【0054】
手段22.手段18乃至21のいずれかにおいて、互いに連結される被包部材の対向面のうち少なくとも一方には前記相対向する方向への弾性力が付与され、隣接する被包部材同士の連結時において前記対向面同士が圧接されるように両対向面の位置関係を設定したことを特徴とする遊技機。
【0055】
手段22によれば、互いに連結される被包部材の対向面のうち一方又は両方に弾性力が付与されており、かつ被包部材同士の連結時には両対向面が圧接されるような位置関係が設定されていることから、被包部材の連結時には封印シールが両対向面間に弾性力に起因する圧接力でもって挟み込まれる。その結果、製作誤差に起因する若干の対向面の位置ずれ等を吸収して封印シールを強固に貼付することができる。また、前記圧接力によって、封印シールに直接何らかの不正を行うことが殆ど不可能となる。
【0056】
手段23.手段18乃至22のいずれかにおいて、前記封印シールは両面に接着剤が設けられた両面シール構造をなし、前記一方の被包部材側に封印シールの一方の面を貼付し、前記他方の被包部材側に封印シールの他方の面を貼付したことを特徴とする遊技機。
【0057】
手段23によれば、封印シールとして両面シール構造を採用することで、封印シールを両面にそれぞれ貼付することが容易になる。
【0058】
手段24.手段18乃至22のいずれかにおいて、前記封印シールは一方の面に接着剤が設けられた片面シール構造をなし、前記一方の被包部材側に封印シールの一方の面を貼付したことを特徴とする遊技機。
【0059】
手段24によれば、封印シールのコストが低く抑えられる分、全体としてのコスト低減を図ることができる。また、貼付作業も行いやすい。
【0060】
手段25.手段18乃至24のいずれかにおいて、前記封印シールは複数の分断片よりなることを特徴とする遊技機。なお、「手段18乃至24のいずれかにおいて、前記封印シールは複数の分断片よりなり、そのうちの1つの分断片は一方の被包部材側に貼付され、別の分断片は他方の被包部材側に貼付されていることを特徴とする遊技機。」としてもよい。
【0061】
手段25によれば、封印シール全てを剥がす行為が困難となり、より一層不正行為の防止を図ることが可能となる。
【0062】
手段26.手段18乃至25のいずれかにおいて、前記封印シールの少なくとも一方の面が基板被包部材の外部より視認可能となるように、被包部材の少なくとも一部を透明又は半透明としたことを特徴とする遊技機。
【0063】
手段26によれば、被包部材の一部又は全部が透明又は半透明とされていることから、封印シールの一方の面又は両方の面が基板被包部材の外部より視認可能となり、封印シールの貼付状況を確認して不正の有無を即座に知ることができる。ここで、封印シールの両面を視認可能とすることが最適である。なお、複数の被包部材のうち少なくとも一の被包部材を透明又は半透明とするとともに残りの被包部材を金属製としてもよい。
【0064】
手段27.手段18乃至26のいずれかにおいて、前記被包部材の少なくとも一方の端縁部に、前記封印シールの端縁を塞ぐようにして閉塞手段を設けたことを特徴とする遊技機。なお、閉塞手段は、前記端縁部に一体的に形成されていてもよいし、別体で設けられていてもよい。
【0065】
手段27によれば、不正行為者が刃物等を用いて連結状態を解除して封印シールを剥がそうとしても、前記閉塞手段の存在により、刃物等を侵入させることが困難となる。そのため、より一層不正行為を行いにくくすることができる。
【0066】
手段28.手段1乃至27のいずれかにおいて、前記回路基板は、遊技内容に関する遊技制御プログラムを記憶した記憶部を有することを特徴とする遊技機。
【0067】
手段28によれば、遊技の内容を決定付ける遊技制御プログラムを記憶した記憶部を有する回路基板を被包した基板被包部材が不正に開放されるのを防止することができる。なお、前記回路基板は更に制御を司るCPU等の制御部を含むものであってもよい。
【0068】
手段29.手段1乃至28のいずれかにおいて、遊技制御を司る回路を実装した遊技制御基板、遊技媒体(景品玉や貸出玉等)を払出すための払出制御を司る回路を実装した払出制御基板、可変表示手段の表示制御を司る回路を実装した表示制御基板、音声報知手段の音声制御を司る回路を実装した音声制御手段、前記可変表示手段を除いたランプ等の周辺表示器の表示制御を司る回路を実装した周辺表示制御基板、遊技媒体を発射させる発射制御を司る回路を実装した発射制御基板を備えたことを特徴とする遊技機。
【0069】
手段29によれば、制御対象に応じて個々に遊技制御基板等の各回路基板が備えられており、この場合、全ての回路基板に手段1乃至28のいずれかに記載のとおりの対策を講じれば、いずれの箇所の不正をも防止することができる。勿論、少なくとも遊技制御基板についての基板被包部材において適用されればよく、好ましくは遊技制御基板及び払出制御基板についての基板被包部材において適用されていればよい。遊技制御基板について適用すべきとしたのは、かかる回路基板によって遊技内容が決定付けられているからである。また、払出制御基板について適用することが好ましいとしたのは、かかる回路基板によって遊技媒体(景品玉や貸出玉等)の払出が制御されるので、不正な遊技媒体の払出をここで抑制すべきだからである。なお、各回路基板のうち、遊技制御基板以外の回路基板については必ずしも基板被包部材によって被包されている必要はない。
【0070】
手段30.手段1乃至29のいずれかにおいて、前記封印シールには、シール本体が打抜かれることに基づき形成される空間部と、該空間部の内側に残された残存部と、該残存部及び本体部間を繋ぐ繋ぎ部とを有し、その空間部によって所定の識別情報が示されていることを特徴とする遊技機。
【0071】
手段30によれば、封印シールが所定の識別情報を有していることとなり、これを真似た不正な封印シールを貼付しようとしても、その製作に困難が伴う。ここで、前記識別情報は単一の封印シールに多数個含まれていることが一層好ましい。また、前記残存部は繋ぎ部によってシール本体と繋がっているので、シール台紙から封印シールを透明保護シールとともに剥がす場合に残存部が追従するため、残存部がシール台紙に残ってしまう不都合もない。更に、封印シールが一旦被包部材に貼付された後に当該封印シールを剥がそうとすると、繋ぎ部が他の部分に比べて細い故、そこで破断されやすくなるため、不正があってもその痕跡が非常にわかりやすくなり、不正の防止に繋がる。
【0072】
手段31.手段1乃至30のいずれかにおいて、前記封印シールには、多数の切り込み部が形成されており、被包部材からの封印シールの剥離時には前記切り込み部より封印シールが破断され易くしたことを特徴とする遊技機。
【0073】
手段31によれば、封印シールに多数の切り込み部が形成されていることで、その封印シールを剥離しようとすれば切り込み部分より封印シールが破断され易いことから、封印シールを剥がすことが困難となる。その結果、封印シールを元の状態に復元できなくなるため、同一封印シールを再度利用するような不正が行われ難くなる。
【0074】
手段32.手段31において、切り込み部は多数形成されていることを特徴とする遊技機。
【0075】
手段32によれば、切り込み部が多数あることで、一層その部分からの破断が行われ易くなる。また、切り込み部はシール周縁近傍に偏るように多数設けられていることが好ましい。なお、切り込み部はシール周縁部側に凸となる切り込みであることが、破断され易さの観点から好ましい。例えば、L字状の切り込みであればそのコーナ部分がシール周縁部に向き、U字状の切り込みであればその丸み部分がシール周縁部に向くようにすればよい。
【0076】
手段33.手段1乃至29のいずれかにおいて、前記封印シールは、ホログラムによって構成されていることを特徴とする遊技機。ここで、ホログラムというのは、レーザー光を照射して、反射した光の波形(干渉縞)をフィルムや乾板に記録し、立体画像として再生することの可能な立体画像記録体を主としていうものである。
【0077】
手段33によれば、封印シールの複製が困難となるため、不正行為者がその封印シールを剥離した場合であっても、その剥離の事実を容易に確認することができる。そのため、不正があってもその痕跡が非常にわかりやすくなり、不正の防止に繋がる。
【0078】
手段34.手段33において、前記ホログラムには、自身が一旦剥離された場合に、ホログラム画像が破壊されて元に戻せなくなる脆質化加工が施されていることを特徴とする遊技機。
【0079】
手段34によれば、ホログラムには、自身が一旦剥離された場合に、ホログラム画像が破壊されて元に戻せなくなるため、上記作用効果がより確実に奏されることとなる。
【0080】
手段35.手段1乃至34のいずれかにおいて、前記封印シールには、拡大視認手段を使用してのみ視認可能な微小な識別情報が付されていることを特徴とする遊技機。
【0081】
手段35によれば、封印シールには、肉眼では視認することが不可能な微小な識別情報が付されているため、不正行為者がその封印シールを剥離して別のものを貼り替えた場合であっても、拡大視認手用いることで、その剥離の事実を容易に確認することができる。そのため、不正があってもその痕跡がわかりやすくなり、不正の防止に繋がる。なお、この場合、拡大視認手段を用いて焦点を合わせることを考慮すると、被包基板が透明であること、及び、封印シールが被包基板に貼付けられているのが望ましい。
【0082】
手段36.回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、隣接する被包部材に跨るように封印部材を取り付け、その封印部材は基板被包部材内に収納されていることを特徴とする遊技機。
【0083】
手段36によれば、回路基板に不正を加えようとしても、回路基板を被包する基板被包部材が複数の被包部材同士の連結によって構成され、かつ隣接する被包部材に跨るように封印部材が取り付けられているので、被包部材同士の連結解除の際の封印部材の破損に伴う痕跡が残ることとなる。しかも、封印部材が基板被包部材内に配置されるようにしたことで、封印部材に対して直接的な不正を試みることは殆ど不可能となり、痕跡を残さないように封印部材を取り除くことが困難となる。従って、巧妙な不正を防止することができるとともに万一不正が行われてもその発見が非常に容易になることから、間接的な側面より不正の防止に大きく寄与し得る。即ち、本手段36では封印部材が基板被包部材内に配置されていることが最大の特徴となっているのである。勿論、この場合、封印部材を基板被包部材の外部より視認可能となるように、各被包部材の一部又は全部を透明又は半透明とすることが好ましい。
【0084】
なお、手段36における封印部材としては封印シールに限らず封印用の線状体や板状体などが採用可能であり、その場合、シール貼付によるものに限らず、他のネジ等による取り付け態様としてもよい。線状体としては、ワイヤや棒や糸や紐などが挙げられ、板状体としては樹脂プレートや紙や布などが挙げられる。
【0085】
手段37.回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、被包部材同士の連結に先立って所定の被包部材と中継部材とを封印シールで互いに跨るように貼付し、その後他の被包部材を前記所定の被包部材に連結することによって中継部材が当該他の被包部材に一体的に結合されるように構成し、それら被包部材同士の連結によって基板被包部材内に封印シールが配置されるように構成したことを特徴とする遊技機。
【0086】
手段37によれば、回路基板に不正を加えようとしても、回路基板を被包する基板被包部材が複数の被包部材同士の連結によって構成され、かつ一方の被包部材と中継部材とが封印シールで連結されるとともに中継部材と他方の被包部材とが一体化されることから、被包部材同士の連結解除の際の封印シールの剥離又は損傷に伴う痕跡が残ることとなる。しかも、封印シール全体が基板被包部材内に配置されるようにしたことで、剥離剤を利用する等の不正を試みようとしてもそれを封印シールの貼付部分に及ばせることは殆ど不可能となり、痕跡を残さないように封印シールを剥離することが困難となる。従って、巧妙な不正を防止することができるとともに万一不正が行われてもその発見が非常に容易になることから、間接的な側面より不正の防止に大きく寄与し得る。また、中継部材の助けによって比較的容易に封印シールを基板被包部材内に貼付することができる。なお、この場合、中継部材を透明又は半透明とすることが好ましい。
【0087】
手段38.手段1乃至37のいずれかにおいて、遊技機はパチンコ遊技機であること。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては、操作ハンドルを備えていてそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された作動口に入賞することを必要条件として可変表示装置において変動表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されることが挙げられる。また、特別遊技状態発生時には遊技領域内の所定の位置に配置された可変入賞装置が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへの書き込み等も含む)が付与されることが挙げられる。ここで、パチンコ遊技機にあっては、基板被包部材は遊技盤の背面側に配設される。
【0088】
手段39.手段1乃至37のいずれかにおいて、遊技機は回胴式遊技機であること。ここで、回胴式遊技機の構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備えた回胴式遊技機」となる。ここで、回胴式遊技機にあっては、基板被包部材は遊技機本体を画定する本体ボックス内に収納される。
【0089】
手段40.手段1乃至37のいずれかにおいて、遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機であること。中でも、前記融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、前記識別情報の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技機」となる。ここで、かかる遊技機にあっては、基板被包部材は遊技機本体を画定する本体ボックスを備えたものであればその本体ボックス内に収容され、本体ボックスを有しないものであれば遊技機背面側に配設される。
【0090】
以下、一実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、遊技機用基板ボックス封印ユニットの一実施例である封印ユニット1を有する基板被包部材としての基板ボックス(遊技機用基板ボックス)40の配設されたパチンコ機50の背面図である。前記パチンコ機50の正面側には、発射装置により遊技領域へ発射されたパチンコ球を不特定箇所に誘導する複数本のクギや、クギによって誘導されてきたパチンコ球が入賞する複数個の入賞口又は作動口や、特定の遊技状態において比較的多数のパチンコ球を同時に入賞させることができる大入賞口や、各種遊技状態を遊技者に示唆する様々な表示を可能とする表示部等の各種遊技機器が配設されている。図2は、封印ユニット1の配設された基板ボックス40が開封された状態を示す斜視図であり、図3は、封印ユニット1を構成する各部材の分解斜視図であり、図4は、主封印部材21,31により形成された保持部Hに封印金具11が保持されている状態を示した封印ユニット1の部分断面図であり、図5は、基板ボックス40を封印した状態における封印ユニット1の部分断面図であり、図6は、基板ボックス40の分解斜視図であり、図7は、基板ボックス40に貼付する基板管理番号シール61の平面図である。
【0091】
図1および図2を参照して、封印ユニット1が配設される基板ボックス40について説明する。まず、図1に示すように、基板ボックス40は、例えば遊技機の一種であるパチンコ機50の裏側に設けられた入賞球集合カバー51に取り付けられている。基板ボックス40は、パチンコ機50の正面側に露出しないように配設されていればよく、入賞球集合カバー51以外の箇所、例えば、遊技盤裏面、機構盤、前面枠等の枠体、又は専用の支持部材等に取付けられてもよい。基板ボックス40は、パチンコ機50の遊技制御の中枢を担う制御手段としてのCPU、そのCPUの制御下において所定の遊技内容を実現するための制御情報を記憶した制御用ROM、時々刻々変化する遊技状況に関する情報が逐次記憶されるRAM等の電子部品を含む制御回路基板(図示せず)を被包するためのものである。
【0092】
基板ボックス40は、複数のボックス体の組合せによって箱状に構成し得るが、本実施の形態では一対のボックス体からなる例として、第1の被包部材としてのボックス本体41と、そのボックス本体41に覆設される第2の被包部材としてのボックス蓋体42とを備えている場合について説明する(図2参照)。
【0093】
図2に示すように、ボックス本体41は、ポリカーボネート等の高強度透明樹脂材料からなっており、箱状体に形成されている。また、その上方はボックス本体41内に制御回路基板を配設するために開放されている。ボックス本体41の側壁41aには、後述する封印ユニット1を構成するユニット部材20が取り付けられている。さらに、ボックス本体41の内側壁には薄板状のガイド板43が設けられており、ボックス本体41にボックス蓋体42を被せる場合、ボックス蓋体42の位置ズレを防止して、容易に被せることができるようになっている。
【0094】
一方、ボックス蓋体42は、ボックス本体41と同様に、ポリカーボネート等の高強度透明樹脂材料からなっており、中空箱状体に形成されている。そして、その側壁42aには封印ユニット1を構成するユニット部材30が取り付けられている。ボックス蓋体42は透明となっているため、基板ボックス40内の制御回路基板上に設けられた制御用ROM、CPU等の型番号を容易に確認することができるようになっている。このため、制御用ROMを交換してパチンコ機50の遊技内容を変更する不正行為が行われた場合、これを容易に発見することができるようになっている。
【0095】
また、ボックス蓋体42の図2の上面には、基板ボックス40内に配設された制御回路基板を管理するための基板管理番号シール61が貼付される。図7に示すように、未使用の基板管理番号シール61は、当初台紙62に複数枚貼付されており、該基板管理番号シール61が台紙62から1枚ずつ剥がされボックス蓋体42に貼付けられる。この基板番号管理シール61は、特殊シールにて構成されており、その表面には、基板管理番号61aと、製造業者コード61bと、枠部61cと、検査履歴61dとが表示されている。基板管理番号61aは、基板ボックス40に被包される制御回路基板のシリアル番号である。また、制御回路基板の製造業者は、枠部61cの色彩と製造業者コード61bとにより特定される。さらに、この基板管理番号シール61は、制御回路基板の検査履歴書でもあり、検査履歴61dには、検査毎に「1」から「3」の欄に検査年月日(開封年月日)、検査者名(開封者名)および検査印等が記録される。
【0096】
尚、基板管理番号シール61を構成する特殊シールは、一旦ボックス蓋体42に貼付けられた後に剥がされると、所定の痕跡が残るという特性を有しているものであって、もしも基板管理番号シール61が不正に剥がされた場合には、かかる不正行為を容易に発見することができるようになっている。
【0097】
さて、図1に示すように、封印ユニット1は基板ボックス40の2箇所にそれぞれ配設されている。ここでは、封印ユニット1は基板ボックス40の相対向する側面に設けられており、特に基板ボックス40が直方体形状である場合には短辺側の側面に設けられる。
【0098】
次に、図3および図4を参照して、前記封印ユニット1を構成する各部材について説明する。図3に示すように、封印ユニット1は、基板ボックス40を封印するための封印金具11と、その封印金具11が係止されるユニット部材20と、そのユニット部材20に対向してボックス蓋体42に配設され封印金具11が係合されるユニット部材30とを備えている。
【0099】
封印金具11は、ユニット部材20,30における各主封印部材21,31を連結するためのものであり、ステンレス鋼材等の金属材料で構成されており、正面視略T字形の略板状体に形成されている。この封印金具11は、主封印部材21に挿設される板部11aと、その板部11aに一体形成されるとともに後述する主封印部材31に係合される頭部11bとを備えている。より詳しくは、板部11aは長方形状の板体となっており、頭部11bは板部11aの短辺一端側に一体にかつ当該短辺よりも幅広に形成されている。そして、頭部11bは板部11aの短辺に沿って延びる筒体となるように巻回されている。
【0100】
板部11aの中間位置は、反頭部11b側を残すようにしてチャンネル状(コ字状)に切欠かれている。この切欠きは横並びに一対施されている。これらの切欠きによって、頭部11b側を自由端、反頭部11b側を固定端とした板片が板部11aに一体形成されている。これら板片の自由端側を互いに相反する方向へ折り曲げることによって、板部11aの表裏側にそれぞれ係止爪11cが形成されている。両係止爪11cの具体的な折り曲げ形状は、特に図4から明らかなように、固定端を基準として板部11aから徐々に遠ざかりながら頭部11b側へ傾斜し、傾斜部分Tの先端から自由端側までは板部11aと略平行となる形状である。
【0101】
両係止爪11cは、封印金具11の板部11aが主封印部材31の挿入孔31bへ挿入され押し込まれた場合、傾斜部分Tを介して板部11a側へと徐々に弾性変形するとともに、封印金具11の先端部が主封印部材21の挿入孔21b内へ挿入される。封印金具11を更に挿し込み続けると、両係止爪11cは、弾性的に復元して主封印部材31の嵌合穴31c内に係止され、主封印部材21の嵌合部21aと主封印部材31の嵌合穴31cとにより形成された保持部Hに収納される(図4参照)。一方、封印金具11の頭部11bは、主封印部材31の係合穴31aの側壁面に当接するとともに、係合穴31a内に保持されている。その結果、封印金具11を主封印部材31内に取り外し不可能な状態で保持することができる。
【0102】
更に、保持部Hに両係止爪11cが保持された封印金具11を押し込むと、両係止爪11cは、板部11a側へ徐々に弾性変形し、主封印部材21の挿入孔21b内へ挿入され、その後、弾性的に復元して主封印部材21の係止孔21c内に係止される。よって、主封印部材21,31は封印金具11により取り外し不可能な状態で連結される(図5参照)。また、封印金具11は、それを取り外そうとした際に両係止爪11cの自由端部が同等に係止孔21c内上側面に当接するように形成されている。
【0103】
板部11aの先端には、略半球状の凸部11dが設けられている。その結果、封印金具11の先端部分の曲げ剛性が強化されるとともに、封印金具11の先端部が凸部11dにより案内され、封印金具11の板部11aの先端部分を後述する主封印部材21,31の挿入孔21b,31bに容易に挿入することができる。また、封印金具11の頭部11bは、主封印部材31の係合穴31aの側壁面に当接するとともに、係合穴31a内に保持されている。その結果、封印金具11を主封印部材31内に取り外し不可能な状態で保持することができる。
【0104】
なお、前記頭部11bの外径は、主封印部材31の係合穴31aの幅と比較して略等しく形成されており、係合穴31aに係合可能となっている。よって、封印金具11の両係止爪11cが係止孔21c内に係止され、その頭部11bが主封印部材31の係合穴31aに係合された場合、主封印部材21,31は封印金具11により取り外し不可能な状態で連結される。その結果、基板ボックス40は開封不可能な状態にて封印される。
【0105】
ユニット部材20は、基板ボックス40のボックス本体41に配設され基板ボックス40を封印するためのものであり、ポリカーボネート樹脂等の耐衝撃性を有する合成樹脂材料で形成されている。このユニット部材20は、封印金具11が挿設される複数の主封印部材21と、ユニット部材20をボックス本体41に取り付けるための取付部材22と、各主封印部材21と取付部材22とを互いに連結するための連結部材23と、各主封印部材21のそれぞれを互いに連結する複数の連結部材24と、各主封印部材21の側面及び底面を覆い隠す被覆部材25(図2参照)とを備えている。尚、各主封印部材21はそれぞれ略同一に構成されているので、以下、同一の部分には同一の番号を付してその説明は省略する。また、図3においては、各ユニット部材20,30の構成をわかりやすく説明するため、便宜上、前記被覆部材25を省略している。
【0106】
図4に示すように、主封印部材21は略円柱状に形成されており、その一部には連結部材23が固着され取付部材22に連結されている。この主封印部材21は、略等間隔で取付部材22に計4個連結されており、各主封印部材21の上端部分には、嵌合部21aが設けられている。嵌合部21aは、略円柱状に形成されており、その上側部分の外径は下側部分の外径と比較して小さくなるようにテーパ加工が施されている。よって、嵌合部21aを後述する主封印部材31の嵌合穴31cに容易に挿入して嵌合させることができる。嵌合部21aの上面には、長穴状の挿入孔21bが凹設されており、封印金具11の板部11aが挿入可能に形成されている。この挿入孔21bの開口部分には面取り部Cが形成されており、この面取り部Cにより封印金具11の板部11aおよび両係止爪11cが容易に挿入される。
【0107】
嵌合部21aの壁面の一部から対向する壁面に向かって貫通するように、略矩形状の係止孔21cが設けられており(図3参照)、この係止孔21cは挿入孔21bと連通している(図4参照)。よって、挿入孔21bから封印金具11を挿入すると、封印金具11の両係止爪11cが主封印部材21の係止孔21cにより係止され、封印金具11の抜き取り行為が防止される。また、嵌合部21aの外周には、嵌合溝21dが凹設されており、主封印部材31のスカート部31dが嵌合可能となっている。この嵌合溝21dの開口部分の断面積は底部分の断面積と比較して大きくなるようにテーパ加工が施されており、スカート部31dを容易に嵌合させることができる。また、嵌合溝21dにスカート部31dを嵌合させることにより、主封印部材21,31の位置ズレが防止され、主封印部材21と主封印部材31とを確実に合致させることができる。
【0108】
取付部材22は、封印ユニット1のユニット部材20をボックス本体41に取り付けるためのものであり、対向して配設された一対の板状体22a,22bと、その一対の板状体22a,22bを互いに連結する複数の連結部材22cと、板状体22bに配設された補強部材22dとを備えている。各板状体22a,22bは複数の連結部材22cにより連結されており、この複数の連結部材22cは計4箇所に配設されている。この各連結部材22cは、板状体22aの長手方向に略等間隔で配設された複数の連結部材23に対応して配設されている。
【0109】
よって、取付部材22のうち、連結部材23が固着されている部分の厚みは大きく形成され、その強度は強化されている。従って、基板ボックス40の内部を確認するために連結部材23を切断して主封印部材21を除去する場合、取付部材22の板状体22a,22bに損傷を与えることなく連結部材23を切断することができるようになっている。また、取付部材22における一対の板状体22a,22bの間には所定幅の間隙W1が形成されており、この一対の板状体22a,22bの間に形成された間隙W1は、ボックス本体41の側壁41aの板厚より大きく形成されている。
【0110】
図6に示すように、ボックス本体41の側壁41aには、取付部材22の各連結部材22cに対応した略矩形状の係合溝41bが略等間隔で計4箇所に形成されている。この各係合溝41bには、各連結部材22cをそれぞれ係合させることができる。かかる係合により、ボックス本体41の側壁41aはユニット部材20の取付部材22における板状体22a,22bの間に挟み込まれ、図2に示すように、ユニット部材20がボックス本体41に取り付けられる。その結果、板状体22a,22bの間に挟み込まれた側壁41a部分の剛性を向上させることができるとともに、ボックス本体41の側壁41aに取り付けられたユニット部材20を外れ難くすることができる。
【0111】
また、取付部材22の長手方向の両端部分には一対の取付孔22eが板状体22a,22bのそれぞれを貫通して穿設されている(図3および図4参照)。ボックス本体41の側壁41aには、これら一対の取付孔22eに対応して、一対の係合穴41cが穿設されている(図6参照)。よって、ユニット部材20の板状体22a,22bの間にボックス本体41の側壁41aを挟み込みつつ、ユニット部材20の取付部材22をボックス本体41の側壁41aに「かしめ」またはネジ止めにより固定することができる(図2および図3参照)。
【0112】
図4に示すように、取付部材22の板状体22bには、略矩形状の係止穴22fが穿設されている。この係止穴22fには、ボックス本体41の側壁41a内側面に突設された係止爪41eが係止されており、ユニット部材20をボックス本体41の側壁41aに「仮止め」することができる。よって、かかる「仮止め」によって前記「かしめ」またはネジ止めによるユニット部材20の固定作業を容易に行うことができる。
【0113】
補強部材22dは、封印ユニット1が配設された基板ボックス40の強度を補強するためのものであり、取付部材22の板状体22bにおける上部側面に一体に形成されている(図4の右部参照)。この補強部材22dは、後述するユニット部材30に形成された嵌合穴32dに嵌合可能となっており(図3参照)、かかる嵌合穴32dに嵌合することにより、ユニット部材20,30を互いに位置決めしつつ、封印ユニット1の配設された基板ボックス40の強度を補強することができるようになっている。
【0114】
図3に示すように、連結部材23は、各主封印部材21と取付部材22とをそれぞれ連結するためのものである。この連結部材23は、取付部材22の板状体22aの一側面に略等間隔で計4個配設されており、各連結部材23には主封印部材21がそれぞれ固着されている。よって、計4個の各主封印部材21が略等間隔で隣接して取付部材22と連結され、ユニット部材20が一体に形成されている。また、各主封印部材21は、連結部材24により互いに連結されて、一体に形成されている。また、主封印部材21と取付部材22との間には、連結部材23を切断するために、ニッパ等の工具の刃先が入り込むための間隔が形成される。すなわち、基板ボックス40の内部を確認する際には、ニッパ等の工具が用いられることにより連結部材23が容易に切断され、これにより主封印部材21が除去されるようになっている。
【0115】
連結部材24は、隣り合う各主封印部材21を連結して、ユニット部材20の強度を補強するためのものであり、略薄板状に形成されている。この各連結部材24の一方には、切り欠き24aが設けられており、かかる部分の剛性を低下させてある。よって、ニッパ等の工具を用いて1つの連結部材24を切断する場合、切り欠き24a部分を切断することにより、容易に連結部材24を切断することができる。また、切り欠き24aは、連結部材24のうち、先に使用される主封印部材21側(図3では右側)の端部分に設けられているので、連結部材24を切断する場合、未使用の主封印部材21の損傷を防止することができるようになっている。
【0116】
被覆部材25は、主封印部材21,31の外部より孔が開けられ、封印金具11が抜き取られたりするのを防ぎ、もって不正に基盤ボックス40が開封されるのを防止するために設けられたものである。被覆部材25は、4つ並んだ主封印部材21,31の両端部側面を被覆するように形成された側面被覆部25aと、各主封印部材21の底面部を被覆するように形成された底面被覆部25bと、各主封印部材21,31の取付部材22,32とは反対側にあたる各主封印部材21,31前面部を被覆するように形成された前面被覆部25cとで構成されている。側面被覆部25a、底面被覆部25bおよび前面被覆部25cはそれぞれ略板状体であるとともに、各板状体とも略平行に配設された複数枚、例えば3枚の板状体で構成されている。また、平行状態にある各板状体の間には所定の隙間が形成されている。なお、前記各被覆部25a〜25cはそれぞれポリカーボネート樹脂等の耐衝撃性を有する合成樹脂材料で形成されている。側面被覆部25aは、その板状面が前記両端部側面を向くように、取付部材22の板状体22aに固着されている。底面被覆部25bは、その板状面が各主封印部材21の底面部を向くように、取付部材22の板状体22aに固着されている。さらに、側面被覆部25aと底面被覆部25bとは互いに交わる部分で固着されている。また、前面被覆部25cは、その板状面が各主封印部材21,31前面部を向くように、側面被覆部25aおよび底面被覆部25bにそれぞれ固着されている。側面被覆部25aおよび前面被覆部25cの上端部は前記主封印部材31の上端部と同等の高さに形成されている。なお、各主封印部材21,31上面部は被覆部材25によって被覆されていない。つまり、被覆部材25は、各主封印部材21,31の上面部が被覆されないように図の上方に開口した状態で形成されている。
【0117】
さらに、ユニット部材30は、封印金具11とユニット部材20とを介して、基板ボックス40を封印するためのものである。ユニット部材30は、ポリカーボネート樹脂等の耐衝撃性を有する合成樹脂材料で形成されており、基板ボックス40のボックス蓋体42の側壁42aに取り付けられている。このユニット部材30は、封印金具11が係合される主封印部材31と、ユニット部材30をボックス蓋体42に取り付けるための取付部材32と、各主封印部材31と取付部材32とを互いに連結するための連結部材33と、各主封印部材31のそれぞれを互いに連結する複数の連結部材34とを備えている。尚、各主封印部材31はそれぞれ略同一に構成されているので、以下、同一の部分には同一の番号を付してその説明は省略する。
【0118】
図3に示すように、主封印部材31は、略円柱状に形成されており、その一部には連結部材33が固着され取付部材32に連結されている。この主封印部材31は、略等間隔を隔てて計4個連結されており、各主封印部材31は前述したユニット部材20の各主封印部材21と対向する位置に設けられている(図2参照)。また、各主封印部材31は、封印金具11の頭部11bの係合される係合穴31aと、その係合穴31aに連通して穿設された挿入孔31bと、さらにその挿入孔31bに連通して穿設された嵌合穴31cと、その嵌合穴31cの下方に設けられたスカート部31dとを備えている。
【0119】
前記主封印部材31の上面に形成された係合穴31aは、封印金具11の頭部11bが嵌合可能になっている。また、その下方に設けられた挿入孔31bは、その幅が封印金具11の頭部11bの外径と比較して小さく形成されており、該頭部11bは挿入孔31bを通り抜けることができず、係合穴31a内に確実に係合される。さらに、挿入孔31bの下方に連通して設けられた嵌合穴31cには、前記主封印部材21の嵌合部21aが嵌合可能になっており、この嵌合穴31cにはテーパ加工が施されている。これにより、主封印部材21の嵌合部21aが容易に挿入されて嵌合させることができるようになっている。
【0120】
また、嵌合穴31cの上壁面と主封印部材21の嵌合部21aの上端面との間には、所定高さを有する保持部Hが形成されており、封印金具11の両係止爪11cが嵌合部21aの上端面により支持され保持されている。また、封印金具11の両係止爪11cが保持部Hにて保持されると、封印金具11の頭部11bは、係合穴31a内に埋め込まれ、主封印部材31の上面から突出することがない。よって、頭部11bを掴んで封印金具11を抜き取る不正行為や頭部11bが何かに引っ掛かり封印金具11が抜け落ちてしまうことを防止することができる。その結果、予備用(未使用)の封印金具11は、主封印部材21と主封印部材31とを連結することなく、かつ、主封印部材31内において抜き取り不可能な状態で保持することができるようになっている。
【0121】
主封印部材31の下端面であって、嵌合穴31cの縁部分に周設されたスカート部31dは、主封印部材21の嵌合溝21dに嵌合可能に形成されており、その外周壁にはテーパが施されている。よって、スカート部31dを嵌合溝21dへ容易に嵌合させることができる。
【0122】
取付部材32は、封印ユニット1のユニット部材30をボックス蓋体42に取り付けるためのものであり、対向して配設された一対の板状体32a,32bと、その一対の板状体32a,32bを互いに連結する複数の連結部材32cと、板状体32bに配設された嵌合穴32dとを備えている。各板状体32a,32bは複数の連結部材32cにより連結されており、この複数の連結部材32cは計4箇所に配設されている。各連結部材32cは、板状体32aの長手方向に略等間隔を隔てて配設された連結部材33に対応して配設されている。
【0123】
よって、取付部材32のうち、連結部材33が固着されている部分の厚みは大きく形成され、その強度が強化されている。従って、連結部材33を切断して主封印部材31を除去する場合、取付部材32の板状体32aに損傷を与えることがない。また、取付部材32における一対の板状体32a,32bの間には所定幅の間隙W2が形成されており、この一対の板状体32a,32bの間に形成された間隙W2は、ボックス蓋体42の側壁42aの板厚より大きく形成されている。
【0124】
図6に示すように、ボックス蓋体42の側壁42aには、取付部材32の各連結部材32cに対応した略矩形状の係合溝42bが略等間隔で計4箇所に形成されており、この各係合溝42bは、ボックス本体41に形成された各係合溝41bに対向して側壁42aに形成されている。この係合溝42bには、取付部材32の各連結部材32cをそれぞれ係合させることができる。各係合溝42bに各連結部材32cを係合すると、ボックス蓋体42の側壁42aは、ユニット部材30の取付部材32における板状体32a,32bの間に挟み込まれ、図2に示すように、ユニット部材30がボックス蓋体42に取り付けられる。その結果、板状体32a,32bの間に挟み込まれた側壁42a部分の剛性を向上させることができるとともに、ボックス蓋体42の側壁42aに取り付けられたユニット部材30を外れ難くすることができる。
【0125】
また、取付部材32の長手方向の両端部分には、一対の取付孔32eが板状体32a,32bのそれぞれを貫通して穿設されている(図3および図4参照)。ボックス蓋体42の側壁42aには、前記取付孔32eに対応して、一対の係合穴42cが穿設されている(図6参照)。よって、ユニット部材30の板状体32a,32bの間にボックス蓋体42の側壁42aを挟み込みつつ、取付部材32をボックス蓋体42の側壁42aに「かしめ」またはネジ止めにより固定することができる(図2および図3参照)。
【0126】
図4に示すように、取付部材32の板状体32bには、略矩形状の係止穴32fが穿設されている。この係止穴32fには、ボックス蓋体42の側壁42a内側面に突設された係止爪42eが係止されており、ユニット部材30をボックス蓋体42の側壁42aに「仮止め」することができる。かかる「仮止め」によって、前述した「かしめ」またはネジ止めによるユニット部材30の固定作業を容易に行うことができる。
【0127】
尚、ボックス本体41とユニット20およびボックス蓋体42とユニット30は、それぞれ合成樹脂材料を使用して一体成形しても良い。
【0128】
嵌合穴32dは、ユニット部材20の補強部材22dを嵌合しつつ、封印ユニット1が配設された基板ボックス40の強度を補強するためのものである。この嵌合穴32dは、ユニット部材20の補強部材22dが嵌合可能に穿設された上面視略矩形状の貫通穴である(図3参照)。この嵌合穴32dに補強部材22dを嵌合することにより、封印ユニット1、及び、その封印ユニット1が配設された基板ボックス40の剛性を大きくすることができる。
【0129】
図3に示すように、各主封印部材31と取付部材32とを連結する連結部材33は、取付部材32の板状体32aの一側面に略等間隔を隔てて計4個配設されている。よって、計4個の各主封印部材31が連結部材33を介して略等間隔で取付部材32に連結されることにより、ユニット部材30が一体に形成されている。また、主封印部材31と取付部材32との間には、ニッパ等の工具の刃先が入り込むための間隔が形成される。すなわち、基板ボックス40の内部を確認する際には、ニッパ等の工具が用いられることにより連結部材33が容易に切断され、これにより主封印部材31が除去されるようになっている。
【0130】
また、連結部材34は、隣り合う各主封印部材31を連結して、ユニット部材30の強度を補強するためのものであり、略薄板状に形成されている。各連結部材34は、各主封印部材31の外周面のうち連結部材33の固着側の反対部分に固着されており、各主封印部材31のそれぞれを互いに連結してユニット部材30の強度を補強している。この各連結部材34の一側部分には、切り欠き34aが設けられており、かかる部分の剛性を低下させてある。よって、ニッパ等の工具を用いて連結部材34を切断する場合、切り欠き34aが設けられた部分を切断することにより、容易に連結部材34を切断することができる。また、切り欠き34aは、連結部材34のうち、先に使用される主封印部材31側(図の右側)の端部に設けられているので、連結部材34を切断する場合、未使用の主封印部材31の損傷を防止することができる。
【0131】
各連結部材34の上面には、「1」から「4」までの番号表示Kがそれぞれ表示されている。この各番号表示Kは、ユニット部材30の成形と同時に成形されており、各一対の主封印部材21,31が封印される順番を表している。よって、各主封印部材21とそれに対向する各主封印部材31とを「1」から「4」の各番号表示Kの順に封印金具11を用いて封印するとともに、「1」から「4」の番号表示Kの順に封印された主封印部材21又は31に対応する連結部材23,24または連結部材33,34をニッパ等の工具を用いて切断することによって主封印部材21又は31を除去することができるようになっている。
【0132】
尚、この各番号表示Kを付す方法としては、「1」から「4」の数字を印刷した合成樹脂等のシート等を各主封印部材21に貼付等したりしても良い。
【0133】
次に、上述した基板ボックス40に取り付けられた封印ユニット1の使用方法について説明する。まず、ユニット部材20の各連結部材22cをボックス本体41の各係合溝41bに対応させて係合し、取付部材22の一対の板状体22a,22bの間にボックス本体41の側壁41aを挟み込むようにして、取付部材22を側壁41aに填め込む。その後、取付部材22の板状体22bに設けられた係止穴22fがボックス本体41の係止爪41eにより係止されるまで填め込み、ユニット部材20をボックス本体41に「仮止め」して、取付孔22eおよび係合穴41cを「かしめ」またはネジ止めにより固定する。
【0134】
また、同様に、ボックス蓋体42の各係合溝42bにユニット部材30の各連結部材32cを対応させて係合し、取付部材32の一対の板状体32a,32bの間にボックス蓋体42の側壁42aを挟み込むようにして、取付部材32を側壁42aに填め込む。その後、取付部材32の板状体32bに設けられた係止穴32fがボックス蓋体42の係止爪42eにより係止されるまで填め込み、ユニット部材30をボックス蓋体42に「仮止め」して、取付孔32eおよび係合穴42cを「かしめ」またはネジ止めにより固定する。
【0135】
このようにして、ユニット部材20,30をそれぞれ2個ずつボックス本体41およびボックス蓋体42に固定する(図1参照)。
【0136】
その後、ボックス本体41内に制御回路基板を配設して固定した後、ユニット部材20,30の各主封印部材21,31を対向させて、ボックス本体41にボックス蓋体42を被せ、各主封印部材21の嵌合部21aを各主封印部材31の嵌合穴31cに嵌合するとともに、各主封印部材31のスカート部31dを各主封印部材21の嵌合溝21dに嵌合する。そして、計4個の各主封印部材31の係合穴31aおよび挿入孔31b内に封印金具11をそれぞれ挿入して、その頭部11bを押下し封印金具11を主封印部材31内に押し込む。
【0137】
封印金具11が押し込まれると、封印金具11の両係止爪11cは、傾斜部分Tを介して板部11a側へ徐々に弾性変形する。更に、封印金具11を挿入し続けると、両係止爪11cが弾性的に復元し、その両係止爪11cは、嵌合穴31c内に係止されるとともに保持部Hに保持される。よって、各封印金具11を主封印部材31内に抜き取り不可能な状態で保持することができるとともに、封印金具11の紛失を防止することができる(図4参照)。
【0138】
各主封印部材31内に各封印金具11を保持した後、各封印ユニット1の主封印部材31のうち、「1」の番号表示Kの付された連結部材24の左端部が固着されているもの(図2中右側)に挿入された封印金具11の頭部11bを押下して、その封印金具11を更に押し込む。封印金具11が押し込まれると、封印金具11の両係止爪11cは、傾斜部分Tおよび挿入孔21bの面取り部Cを介して板部11a側へ徐々に弾性変形する。封印金具11を挿入し続けると、両係止爪11cが弾性的に復元して、両係止爪11cが主封印部材21の係止孔21c内に係止され、封印金具11が主封印部材21内にて抜き取り不可能な状態で保持される。
【0139】
その結果、封印金具11は、主封印部材21内から抜き取り不可能となり、更に、封印金具11の頭部11bは、主封印部材31の係合穴31aに係合されているので、基板ボックス40のボックス本体41とボックス蓋体42とが開封不可能に連結され、基板ボックス40を確実に封印することができる(図5参照)。
【0140】
また、主封印部材21,31の側面又は底面から孔を開けて封印金具11の両係止爪11cを弾性変形させ、封印金具11を抜き取る等の不正行為を行おうとした場合、被覆部材25が主封印部材21,31の周囲に設けられているため、被覆部材25の表面上から孔を開けなければならなくなり、孔を開けた痕跡がより発見し易くなる。又、封印金具11までの間に複数の壁が存在することやその壁によって被覆部材25の表面上から封印金具11まで距離が長くなることで、棒状のものを封印金具11の位置まで差し込んで、両係止爪11cを弾性変形させるには、その力を加えるための支点が定まりにくく、上記不正行為を行い難くなる。
【0141】
さらに、本実施の形態における封印金具11には、その両側面に1個ずつ両係止爪11cが形成されている。このため、封印金具11を抜き取るには、両側面の両係止爪11cを同時に押さえつけなければない。しかし、上記被覆部材25の表面上から両係止爪11cを同時に押さえつけるのは、非常に困難となる。その結果、上記不正行為をさらに行い難くなる。よって、基板ボックス40に被包された制御回路基板上の制御用ROM等を不適法に取り外して、パチンコ機50の遊技内容を変更する不正行為を防止することができる。
【0142】
さて、上述したように、係止爪11cを有する封印金具11により、ボックス本体41とボックス蓋体42とが開封不可能に構成されていること、及び、主封印部材21,31の周囲に被覆部材25が設けられていること等により、不正行為を行うことが困難となるよう構成されているが、連結部材23,33をレーザカッタ等により巧妙に切断して、基板ボックス40を開封するといった不正が行われることも考えられる。この場合、従来では不正な基板に取り替えたり、制御用ROM等を不適法に取り替えたりした後で、切断面を再度巧妙に接合することで、不正が行われた事実を確認しにくくすることも考えられる。
【0143】
これに対し、本実施の形態では、前記各連結部材23,33内には、カプセル部材71,72が埋設されている。カプセル部材71,72は、薄肉のガラス製の壁部と、該壁部内に封入された着色塗料とによって構成されている。かかるカプセル部材71,72は、それぞれユニット部材20,30を成型する際にインサート成形によって埋設されている。さらに、カプセル部材71,72は、連結部材23,33のみならず、主封印部材21,31及び取付部材22,32にまで及んでいる。このため、連結部材23,33と、主封印部材21,31又は取付部材22,32との境界部位が巧妙に破断等された場合であってもカプセル部材71,72の壁部が破られ、塗料が漏出するようになっている。
【0144】
さて、基板ボックス40を不正に開封する場合には、少なくとも、連結部材33および「2」の番号表示Kが付された連結部材34をニッパ、レーザカッタ等により切断するか、又は、連結部材23および連結部材24をニッパ、レーザーカッタ等により切断する必要がある。即ち、少なくとも連結部材23,24または連結部材33,34をそれぞれ切断しなければ、基板ボックス40を開封することができない。よって、不正行為を行った者が、基板ボックス40を開封して制御回路基板に不正改造等の不正行為を行った後、その不正行為を隠蔽する場合には、連結部材23,24または連結部材33,34の各切断部分のそれぞれに接着剤等を塗布し、かかる複数の切断部分をそれぞれ巧妙に再接合する必要があるのだが、複数の切断部分を再接合して、切断の痕跡を隠蔽することは容易ではない。
【0145】
また、本実施の形態では、連結部材23,33等が切断された場合には、内部に埋設されているカプセル部材71,72の壁部が破られ、着色塗料が漏出するとともに、それが痕跡となって残存する。このため、不正行為を行ったことが一目瞭然となり、不正行為の隠蔽を確実に行うことができない。従って、不正行為を早期にかつ容易に発見することができるとともに、ひいては間接的にかかる不正行為を抑制することができる。
【0146】
さらに、本実施の形態では、ボックス本体41とボックス蓋体42とが開封された場合に、それが証拠として残るよう、封印シール81が設けられている。すなわち、図2,8に示すように、ボックス本体41の内側壁のガイド板43は、その一部において略L字状に折り曲げ形成されており、該部分がシール貼着部82となっている。シール貼着部82はボックス蓋体42の天板面(図2の上面)と平行な平坦面となっており、ボックス本体41及びボックス蓋体42が封印された状態にあっては、シール貼着部82がボックス蓋体42の天板内面にほぼ当接した状態となる。そして、該シール貼着部82に対し、封印シール81の一方の面が貼着されている。
【0147】
本実施の形態における封印シール81は、上記基板管理番号シール61と同様特殊シールにて構成されている。但し、この封印シール81は、表面側のみならず裏面側においても接着剤が塗布されており、表裏両面とも接着面となっている。従って、ボックス蓋体42がボックス本体41に対し封印された状態にあっては、封印シール81のシール貼着部82とは反対側の面がボックス蓋体42の天板内面に貼着される。つまり、本実施の形態における1枚の封印シール81は、一方の面においてはボックス本体41側(シール貼着部82)に貼着され、他方の面においてはボックス蓋体42側に貼着されている。
【0148】
このため、封印状態が解除され、ボックス蓋体42がボックス本体41から外されると、封印シール81はボックス蓋体42又はボックス本体41から剥離されることとなる。そして、この場合には図10に示すような星形の痕跡83が残される。すなわち、かかる痕跡83が残存していた場合には、封印シール83が剥がされたことの証拠となり、これを外部から視認することにより、不正行為を容易に発見することができるようになっている。
【0149】
また、本実施の形態では、封印シール81が基板ボックス40の内部側に設けられているため、ボックス蓋体42をボックス本体41から開封しない限りは、封印シール81を外部から剥がすことができない。従って、所定の治具等を用いて巧妙に封印シールを剥がすといった従来の不正行為を行うことができず、もって不正行為の抑制を図ることができる。
【0150】
ここで、シール貼着部82は所定の弾力をもってガイド板43に支持される構成であって、かつボックス蓋体42がシール貼着部82の弾力に抗して当該シール貼着部82を撓ませた状態でボックス本体1に連結されるように設定されていることが好ましい。シール貼着部82の弾力はガイド板43の折り曲げ部分において付与することができる。かかる構成によれば、ボックス蓋体42をボックス本体41に連結する際に、封印シール81を両面から押圧した状態を維持できるので、封印シール81の貼付状態を良好に維持することができるとともに、不正な操作を行う余地を一層狭くすることができる。
【0151】
さらに、図9に示すように、封印シール81には、メーカー名や機種名等を表した所定の識別情報(図では例えば「OA」が繰り返されているもの)84が付されている。図11はかかる識別情報84を拡大表示したものである。この例のように、「O」や「A」といった文字等が付される場合には、識別情報84は、封印シール81の本体部81aが打抜かれることに基づき形成される被打抜部85(主として文字の外形等を構成する部分)と、該被打抜部85の内側に残された残存部86と、該残存部86及び本体部81a間を繋ぐ繋ぎ部87とを有している。
このように繋ぎ部87が設けられていることによって、封印シール81用の台紙(図示略)から封印シール81を取り外そうとした場合に、残存部86が前記台紙に残ってしまうという不具合、及び、これによって文字等が読みにくくなってしまうという不具合がそれぞれ防止されるようになっている。また、一旦封印シール81が貼着された場合にあっては、封印シール81を不正に剥がそうとすると、繋ぎ部87が幅狭となっていることから、繋ぎ部87において比較的破断されやすくなり、従って、該破断に基づき残存部86が張り付いたまま残りやすくなる。このため、上記剥離によって生じる痕跡83と相まって、封印シール81が剥がされたことの証拠とすることも可能となる。もちろん、識別情報としては繋ぎ部87が存在しないものがあっても差し支えない。また、識別情報自身を一切設けない構成としてもよい。
【0152】
併せて、図9に示すように、封印シール81には、複数のL字状の切り込み88が形成されている。このため、不正に封印シール81を剥がそうとした場合には、該切り込み88から破断されやすく、円滑に封印シール81が剥がされるのが規制される。特に、切り込み88は封印シール81の周辺部、さらには角部近傍に重点的に設けられている。従って、不正に封印シール81を剥離しようとした場合、不正行為者は、剥離の初期段階から切り込み88からの破れによって、封印シール81をきれいに剥がせないことに気づく。このため、不正行為を未遂に終わらせることも可能となり、ひいては不正行為のさらなる抑制を図ることができる。もちろん、切り込み88は、省略されていてもよく、また、その形状に関しても上記のようなL字状に限られるものではなく、剥離時に破れやすく、円滑な剥離を規制可能な構成となっていればよい。従って、U字状であってもよいし、コ字状であってもよいし、種々の形状が混在していてもよい。なお、剥離時に破れやすくする観点からは、切り込み88の形状は非直線状であることが望ましい。
【0153】
ここで、封印状態にある基板ボックス40を正規の手法で開封して制御回路基板上の制御用ROMを取り外して検査する方法について説明する。上記のように、封印金具11の頭部11bは主封印部材31の係合穴31aに係合され、封印金具11の両係止爪11cは主封印部材21の係止孔21c内に抜き取り不可能な状態で保持されているので、基板ボックス40内の制御回路基板を適法に検査する場合、単純に封印金具11を外して、基板ボックス40を開封することはできない。すなわち、封印金具11により封印されている主封印部材21,31と取付部材22,32とを連結している連結部材23,33を、ニッパ等の工具を用いて切断するとともに、封印されている主封印部材21,31と他の主封印部材21,31とを連結する連結部材24,34の切り欠き24a,34aの部分を切断する。
【0154】
このようにして、連結部材23,24,33,34を切断することにより、基板ボックス40の封印が解除され、ボックス本体41からボックス蓋体42を外すことができる。そして、制御用ROM等の検査終了後、基板管理番号シール61の検査履歴61dに所定の事項を記載して、ボックス本体41にボックス蓋体42を被せて、未使用の一対の主封印部材21,31に保持されている封印金具11を押し込むことにより、かかる主封印部材21,31を連結して、基板ボックス40を再度封印する。もちろん、上記連結部材23,33の切断に際しては、カプセル部材71,72の壁部が破られ、着色塗料が漏出するが、この場合には正規の手法に基づく開封であるため、そのことを図7の基板管理番号シール61等に記録したり、別の台帳等に記録したり、或いは記憶手段等に記憶させておけば不正行為によるものではないことを明確にしておくことができる。
【0155】
また、ボックス本体41からボックス蓋体42を外すに際しては当然封印シール81も剥がされることとなるが、この場合には正規の手法に基づく開封であるため、封印シール81を完全に剥離したうえで、別の新たな封印シール81を貼着すればよい。また、上記同様その旨を、基板管理番号シール61等に記録したり、別の台帳等に記録したり、或いは記憶手段等に記憶させておくことも可能である。
【0156】
尚、本実施の形態では、各封印ユニット1に、主封印部材21,31が各4個ずつ計4組設けられているので、最大3回まで基板ボックス40の封印を解除して開封することができる。また、止むを得ず全ての主封印部材21,31を切断して排除した場合には、ユニット部材20,30をボックス本体41およびボックス蓋体42に固定する「かしめ」またはねじ止めを取り付り外し、新たなに封印ユニット1のユニット部材20,30をボックス本体41およびボックス蓋体42に取り付ければよい。
【0157】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
【0158】
(a)上記実施の形態では、ボックス本体41に対し、ボックス蓋体42を相対向する位置から被せることに基づいて両者41,42を接合させ封印する構成とした。これに対し、ボックス本体41の一側部にてボックス蓋体42の一側部を支持軸にて支持し、該支持軸部分を回動中心として相対回動させることにより、ボックス蓋体42をボックス本体41に対し開閉可能な構成としてもよい。この場合、両者を接合する蝶番を設ける構成としてもよい。
【0159】
また、図12,13に示すように、ボックス本体91に対し、ボックス蓋体92を一側部の軸線Lを回動中心として回動できるよう支持する構成とするとともに、ボックス蓋体92をボックス本体91に対し、軸線Lと平行にスライド可能な構成としてもよい。この場合、例えばボックス本体91の一側部にはスライド孔が設けられ、ボックス蓋体92の一側部には前記スライド孔に係合及び取外し可能なフックが設けられる(いずれも図示略)。そして、同図に示すようにボックス本体91とボックス蓋体92とを若干ずらした状態でフックをスライド孔に係合させ、ボックス蓋体92を軸線Lを中心として回動させ、ボックス本体91に被せる。その後、同図に示すように、ずれがなくなるようスライド孔に沿わせてフックをスライドさせる。これにより、ボックス蓋体92の側壁部92aとボックス本体91の側壁部91aとがほぼ当接した状態となり、位置合わせが行われる。この状態で、両者91,92を固定し、封印する。
【0160】
このように構成されたボックス本体91及びボックス蓋体92においては、例えば上記と同じ封印シール81の一方の面を、ボックス本体91の側壁部91aの内側面に貼着しておけば、前記スライドが行われることによって封印シール81の他方の面がボックス蓋体92の側壁部92aの外側面に貼着される。従って、容易に封印シール81を基板ボックスの内側に配設することが可能となり、上記実施の形態と同様の作用効果が奏される。
【0161】
(b)上記実施の形態では、表裏両面が接着面となっている封印シール81を用いることとしたが、片側面のみが接着面となっている封印シールを用いることとしてもよい。
【0162】
(b−1)例えば、図14に示す例では、図の上面、つまり外周面側のみを接着面としている封印シール93の例である。この例においても、上記(a)で説明したタイプと同様、ボックス本体94に対し、ボックス蓋体95が一側部(図の左側部)の軸線を回動中心として回動できるよう支持されるとともに、該軸線と平行にスライド可能な構成となっている。ボックス蓋体95の側壁部95aには凹状の段差95bが形成されており、該段差95b面の一側にはスリット95cが形成されている。一方、ボックス本体94の側壁部94aには前記段差95bに対向して突出する凸部94bが形成されている。そして、まず、封印シール93を前記スリット95cに挿通させた状態で、その一部(図の左部)をボックス蓋体95の側壁部95a内側面に貼着する。そして、ボックス蓋体95を幾分ずらした状態でボックス本体94に被せ、その後、ずれがなくなるようボックス蓋体95を図の矢印方向にスライドさせる。これにより、ボックス本体94の凸部94bがボックス蓋体95の段差95bに係合される格好となり、位置合わせが行われる。そして、封印シール93の残りの接着面がボックス本体94の側壁部94aの凸部94bの頂面に当接し、封印シール93がボックス本体94及びボックス蓋体95に跨って接着されることとなる。この状態で、両者94,95を固定し、封印するのである。
【0163】
(b−2)また、図15においても、図の上面、つまり外周面側のみを接着面としている封印シール93の例が示されている。この例においても、上記(a)で説明したタイプと同様、ボックス本体96に対し、ボックス蓋体97が一側部(図の左側部)の軸線を回動中心として回動できるよう支持されるとともに、該軸線と平行にスライド可能な構成となっている。ボックス蓋体97の側壁部97aには開口部97bが形成され、その内側には段差壁97cが設けられている。そして、段差壁97c及び開口部97bによって凹状の段差97dが形成されている。さらに、該段差97d面の両側にはスリット97e,97fが形成されている。一方、ボックス本体96の側壁部96aには前記開口部97bに対向して突出する凸部96bが形成されている。併せて、前記段差壁97c及び凸部96bには、ねじ孔96c,97gが相対する位置に形成されている。そして、まず、封印シール93を前記スリット97e,97fに挿通させた状態で、その一部(図の左右端部)をボックス蓋体97の側壁部97a内側面に貼着する。次に、ボックス蓋体97を幾分ずらした状態でボックス本体96に被せ、その後、ずれがなくなるようボックス蓋体97を図の矢印方向にスライドさせる。これにより、ボックス本体96の凸部96bがボックス蓋体97の段差97dに係合される格好となり、位置合わせが行われる。そして、封印シール93の残りの中央の接着面が前記凸部96bの頂面に当接し、封印シール93がボックス本体96及びボックス蓋体97に跨って接着されることとなる。さらに、この例では、前記ねじ孔96c,97gにねじ98が螺着されることで、段差壁97c及び凸部6bが強く密接する(封印シール93にはねじ用の孔が設けられていてもよいし螺着時に孔が開けられるようになっていてもよい)。このため、封印シール93をより強固に接着することができる。そして、この状態で、両者96,97を封印するのである。
【0164】
上記各例のように構成しても、封印シール93が基板ボックスの内側に設けられる構成となるため、ボックス蓋体95,97をボックス本体94,96から開封しない限りは、封印シール93を外部から剥がすことができない。従って、所定の治具等を用いて巧妙に封印シールを剥がすといった従来の不正行為を行うことができず、もって不正行為の抑制を図ることができる。
【0165】
(c)図16に示すように、ボックス本体101の所定部位(図では端縁側の所定部位)に凸条103を設けるとともに、ボックス蓋体102の前記所定部位に相対する部位に条溝104を設け、条溝104に凸条103が入り込むよう構成し、両者103,104間に封印シール105を設けることとしてもよい。このように構成することで、痕跡を残さないように封印シールを剥離することがより一層困難となる。
【0166】
この場合、封印シール105は両面シールタイプであっても、いずれか一方の面に接着される片面シールタイプであってもよい。
【0167】
また、図17に示すように、封印シール105の一部(例えば図の左側の部分)がボックス本体101側に貼付され、残りの部分(図の右側部分)がボックス蓋体102側に貼付されるような構成となっていてもよい(図では太線で表した部分が接着剤塗布面を示している)。このような構成とすることで、痕跡を残さないように封印シールを剥離することがさらに一層困難となる。
【0168】
さらに、図18に示すように、封印シール105を複数の分割片105A,105Bによって構成し、一方の分割片105Aがボックス本体101側に貼付され、他方の分割片105Bがボックス蓋体102側に貼付されるような構成となっていてもよい。このように構成することで、痕跡を残さないように封印シールの全てを剥離することがより一層困難となる。もちろん、単に封印シールを複数の分断片から構成し、これら分断片をボックス本体101又はボックス蓋体102のいずれか側にのみ貼付することとしてもよい。
【0169】
加えて、前記凸条103及び条溝104を複数設けてもよい。この場合、痕跡を残さず封印シールを剥離することがさらに困難となる。また、凸条103に対しさらに小さな凸条又は条溝を設け、条溝104に対し前記小さな凸条又は条溝に対応する条溝又は凸条を設けることとしてもよい。このように構成することで、痕跡を残さず封印シールを剥離することがさらに一層困難となる。
【0170】
併せて、図16乃至図18に示すように、前記ボックス本体101の端縁部に、封印シール105の端縁側を塞ぐようにして閉塞手段としてのカバー106を設けることとしてもよい。このような構成とすることで、不正行為者が刃物等を用いて連結状態を解除して封印シール105を剥がそうとしても、前記カバー106の存在により、刃物等を侵入させることが困難となる。そのため、より一層不正行為を行いにくくすることができる。なお、カバーは、同図に示すように前記端縁側に一体的に形成されていてもよいし、別体で設けられていてもよい。また、カバー等の閉塞手段は、ボックス蓋体102側に設けられていてもよい。
【0171】
なお、凸条103と条溝104との関係に代えて、凸部と凹部との関係、或いは、段差部とそれに相対する段差部との関係、或いは、突起と穴との関係とした場合であっても同様のことがいえる。
【0172】
(d)封印シールを所定の厚みをもったものとしてもよい。このように構成することで、ボックス蓋体42の貼着面とボックス本体41の貼着面との間に若干の位置ズレや隙間があったとしても、封印シールの厚みによってそれがカバーされ、相互の接着性をより確実に高めることが可能となる。また、特に、該封印シールに弾性を持たせることで、封印シールが圧縮可能となり、その際の弾性反発力に基づき接着力を確保するといった具合に、よりフレキシブルな対応が可能となる。
【0173】
(e)上記実施の形態では特に言及しなかったが、封印シールの色、形状等の外観態様を開封が行われる毎に異ならせてもよい。このようにすることで、何回目の封印であるのかを把握しやすくなり、しかも不正行為者が偽物のシールを用意しようとした場合には、変更に対応するために余計な労力を必要とすることになり、より一層の不正行為の抑制が図られる。
【0174】
(f)封印シールを、上記実施の形態や上記別例に記載された部位とは別の部位に貼着することとしてもよい。すなわち、上記のような複雑な構成とせずとも単純に封印シールをボックス本体の側壁部内側面とボックス蓋体の側壁部内側面とに跨って貼着するといった構成であってもよい。
【0175】
(g)上記実施の形態では、封印シール81の全てが基板ボックス40内に設けられていたが、ボックス本体とボックス蓋体とに貼着される部分の少なくとも一部が基板ボックス内にあれば、封印シールの一部が外部に露出していても差し支えない。
【0176】
(h)封印シールの形状は、上記実施の形態のような長方形状に限定されるものではなく、円形、楕円形、三角形、平行四辺形等の他の四角形をはじめ、さらに複雑な特殊形状をなしていてもよい。例えば、封印シールに所定のくびれ部が存在するような場合には円滑な剥離がさらに困難なものとなり、さらなる不正行為の抑制を図ることができる。
【0177】
(i)1つの基板ボックスに対し複数の封印シールを設けることとしてもよい。特に、略矩形状をなす基板ボックスの場合には、相対向する部位に封印シールを設けることで、一層不正行為を行いにくくすることができる。
【0178】
(j)封印シールに対し、それを被覆する保護カバーを設けることとしてもよい。このような保護カバーを設けることで、封印シールの経時劣化を極力抑制することができ、封印シールとしての機能をより長期にわたって発揮させることが可能となる。なお、保護カバーは、所定の透明性を有していることが望ましい。さらに、保護カバーが封印シールとは別の色を有する透明な素材により構成した場合には、封印シール自身の色とは異なる外観(色彩)を呈することとなる。このため、不正行為者が偽の封印シールを用意しようとした場合において、色彩面で惑わすことが可能となる。
【0179】
(k)封印シールに設けられる接着剤の種類、特性を部位に応じて異ならせることとしてもよい。例えば、ある部位においてはアルコール、エーテル、ケトン、トルエン、エステル類等の有機溶剤に溶けやすい接着剤を用い、別の部位においては水溶性の接着剤を用いることが考えられる。この場合、所定の有機溶剤を用いて不正に封印シールを剥がそうとした場合に、剥がしにくい部位が存在することとなる。そのため、さらに不正行為の抑制を図ることが可能となる。特に、異なる接着剤を用いた部位が、それぞれボックス本体41とボックス蓋体42とに跨るように貼付される構成とすれば、不正行為の一層の抑制を図ることができる。
【0180】
(l)上記実施の形態では、ボックス本体41及びボックス蓋体42を構成する素材として、ポリカーボネート等の透明樹脂素材を採用したが、必ずしも樹脂によって構成する必要はない。従って、例えば金属によりボックス本体41及びボックス蓋体42を構成してもよい。但し、この場合には、基板ボックス内部にある封印シールを外部から視認できるよう構成する必要があり、この場合封印シールに対応する部分については、例えば透明の窓部を設けることとしてもよい。
【0181】
(m)上記実施の形態では、主として遊技機の主基板を封印する遊技機用基板ボックスを例に挙げているが、遊技機に存在するその他の各種基板を収納する基板ボックスに適用することとしてもよい。例えば、遊技機の各種回路の電源を制御する電源基板、パチンコ球の払い出しを制御する払出制御基板、パチンコ球の発射を制御する発射制御基板、図柄等を表示する可変表示装置を制御する表示制御基板、音声を制御する音声制御基板、ランプの点灯等を制御するランプ制御基板等を封印する基板ボックスについて適用してもよい。特に前記払出制御基板のように、不正行為を行われやすい基板を収納した遊技機用基板ボックスについて適用すれば、収納された制御基板からROMを取り外して交換したり基板を交換したりすることにより払い出されるパチンコ球数を変更するといった不正行為を抑制することができる。
【0182】
(n)また、本実施の形態における遊技機用基板ボックス封印ユニットとしての封印ユニット1を構成する封印部材21,31は、基板ボックス40を構成するボックス本体41及びボックス蓋体42とはそれぞれ別体で構成されていたが、これを一体的に構成してもよい。
【0183】
(o)上記実施の形態では、主封印部材21,31を連結し基板ボックス40を封印するための部材として封印金具11を使用したが、かかる部材として、例えば封印ねじ等を使用してもよい。
【0184】
(p)上記実施の形態では、封印シール81,93がボックス本体とボックス蓋体とに跨るように構成したが、次に示すように間接的な中継部材を介して封印シールを貼付してもよい。即ち、ボックス本体に中継部材を固定することなく位置決め配置し、そのボックス本体と中継部材とに跨るように封印シールを貼付し、その後ボックス本体とボックス蓋体とを連結してカシメる。この連結時には中継部材がボックス蓋体とボックス本体とに囲まれる空間内に配置されるようにするとともに、ボックス蓋体と中継部材とが固定されるような構造とする。このように中継部材を介在させることで、比較的容易に封印シールを基板ボックス内に貼付することができる。なお、この場合、中継部材をも透明又は半透明とすることが好ましい。
【0185】
(q)上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機等として実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施してもよい。また、大当り図柄が表示された後に所定の領域に遊技球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球、スロットマシン、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施することも可能である。なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。
【0186】
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、遊技球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく、所定量の遊技球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して或いは所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の遊技球が払い出されるものである。
【0187】
(r)封印シールを、ホログラムによって構成することとしてもよい。ここで、ホログラムというのは、レーザー光を照射して、反射した光の波形(干渉縞)をフィルムや乾板に記録し、立体画像として再生することの可能な立体画像記録体を主としていうものである。このように構成することで、封印シールを複製することが困難となる。従って、不正行為者がその封印シールを剥離した場合であっても、その剥離の事実を容易に確認することができる。そのため、不正があってもその痕跡が非常にわかりやすくなり、不正の防止に繋がる。さらに、ホログラムに対し、自身が一旦剥離された場合に、ホログラム画像が破壊されて元に戻せなくなるといった脆質化加工を施すこととしてもよい。
【0188】
(s)さらに、封印シールに対し、顕微鏡、或いは電子顕微鏡等の拡大視認手段を使用してのみ視認可能な微小な文字(識別情報)を付しておくこととしてもよい。このように構成することで、不正行為者がその封印シールを剥離して別のものを貼り替えた場合であっても、不正行為者は文字の存在に気づかない。そして、その剥離の事実を、拡大視認手段を用いることで、容易に確認することができる。そのため、不正があってもその痕跡がわかりやすくなり、不正の防止に繋がる。なお、この場合、拡大視認手段を用いて焦点を合わせることを考慮すると、ボックス本体、ボックス蓋体等が透明であること、及び、封印シールがボックス本体及び/又は蓋体に貼付けられているのが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における封印ユニットを有する基板ボックスの配設されたパチンコ機の背面図である。
【図2】封印ユニットが配設された基板ボックスが開封された状態を示す斜視図である。
【図3】封印ユニットを構成する各部材の分解斜視図である。
【図4】保持部に封印金具が保持されている状態における封印ユニットの部分断面図である。
【図5】基板ボックスを封印した状態における封印ユニットの部分断面図である。
【図6】基板ボックスの分解斜視図である。
【図7】基板管理番号シールの平面図である。
【図8】封印シールが設けられた部位を拡大して示す部分断面図である。
【図9】封印シールを示す正面図である。
【図10】剥離後の封印シールを示す正面図である。
【図11】封印シールの一部を拡大して示す正面図である。
【図12】別の実施の形態における封印シールの貼着例を模式的に示す基板ボックス等の断面図である。
【図13】図12のJ−J線断面図である。
【図14】別の実施の形態における封印シールの貼着例を模式的に示す基板ボックス等の断面図である。
【図15】別の実施の形態における封印シールの貼着例を模式的に示す基板ボックス等の断面図である。
【図16】別の実施の形態における封印シールの貼着例を模式的に示す基板ボックス等の部分断面図である。
【図17】別の実施の形態における封印シールの貼着例を模式的に示す基板ボックス等の部分断面図である。
【図18】別の実施の形態における封印シールの貼着例を模式的に示す基板ボックス等の部分断面図である。
【符号の説明】
1…封印ユニット、11…封印金具、20…ユニット部材、30…ユニット部材、21,31…主封印部材、40…基板ボックス(基板被包部材)、41,91、94,96,101…ボックス本体、42、92,95,97,102…ボックス蓋体、81,93,105…封印シール、82…シール貼着部。

Claims (1)

  1. 回路基板を被包するための基板被包部材を備え、該基板被包部材を複数の被包部材同士の連結によって形成した遊技機において、
    隣接する被包部材に跨るように封印シールを貼付し、その封印シールの少なくとも一部を基板被包部材の表面からの非露出状態に配置し
    前記隣接する被包部材は、それらの連結時に相対向するよう配置された対向面を備え、その両対向面をシール貼付部として封印シールを貼付したことを特徴とする遊技機。
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