JP4389952B2 - 遊技機 - Google Patents
遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4389952B2 JP4389952B2 JP2007066256A JP2007066256A JP4389952B2 JP 4389952 B2 JP4389952 B2 JP 4389952B2 JP 2007066256 A JP2007066256 A JP 2007066256A JP 2007066256 A JP2007066256 A JP 2007066256A JP 4389952 B2 JP4389952 B2 JP 4389952B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- fixing
- back side
- opening
- diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
保護するカバー体が備えられる遊技機に関する。
り、各種機構部材を不正から保護するものが知られている(例えば、特許文献1、参照。
)。
ー体を開放することを不可能にすることができるため、各種機構部材を不正から保護する
ことが可能であった。
することによって容易にカバー体が開放されるという課題があった。合い鍵によれば、素
早くカバー体を開放させることができる。従って、遊技場の営業時間中においても、管理
者の目が離れた隙にカバー体に保護された各種機構部材のすり替えが行われる不正が行わ
れていた。
問題があった。また、樹脂製の本体枠や木製の遊技盤に金属製の鍵が取り付けられるため
、リサイクル性が悪くなるという問題もあった。
素早く解除されない遊技機の提供を目的とする。
側に配設された各種機構部材を背面側から覆うカバー体を備える遊技機において、
上記本体枠と上記カバー体とを止着する固定部材と、前面側において開放可能に備えら
れる開放部材に覆われる位置に穿設され、前面側から背面側まで連通する貫通穴と、上記
貫通穴において移動可能に収容される連動部材とを具備するとともに、上記連動部材が上
記貫通穴において移動することにより、同連動部材が上記固定部材を押圧して同固定部材
による止着が解除される構成としてある。
面側には各種機構部材が配設され、カバー体が同各種機構部材を背面側から覆う。これに
より、上記各種機構部材を遊技機の背面側から保護することができる。上記本体枠と上記
カバー体とは固定部材によって止着されるため、上記カバー体が不用意に取り外され上記
各種機構部材に不正が加えられることを防止することができる。一方、遊技機の前面側に
は開放可能な開放部材が備えられ、同開放部材に覆われる位置に貫通穴が穿設される。上
記貫通穴の内部には連動部材が収容され、同連動部材は同貫通穴の内部にて移動可能とさ
れる。そして、上記連動部材が上記貫通穴の内部にて移動することにより、同連動部材が
上記固定部材を押圧する。上記固定部材が上記連動部材により押圧されることにより、同
固定部材による上記止着を解除することができる。
ることにより上記連動部材を移動させることができる。すなわち、上記遊技機の前面側か
ら上記カバー体に対する上記固定部材の上記止着を解除することができる。ただし、上記
貫通穴は上記開放部材の閉鎖時には同開放部材に前面側から覆われることとなる。従って
、上記固定部材の上記止着を解除するためには、上記開放部材の開放と、上記連動部材の
移動とを順に行わなければならず、不正を行う者の手を煩わせることができる。これによ
り、遊技場の営業時間中に管理者の目を盗んで素早く上記カバー体が開放されることを防
止することができる。
不正が加えられることを防止することができる。一方、上記開放部材を開放させたときに
は、上記貫通穴を前面側から視認することができるため、上記連動部材の状態を簡単に確
認することができる。すなわち、上記連動部材が上記固定部材の上記止着を解除するため
に移動させられているか否かを確認することができるため、上記カバー体の開放履歴を簡
単に確認することができる。
手段1にかかる発明は、請求項1に記載の発明において、上記開放部材は上記本体枠の
前面側に取り付けられる透明板保持枠である構成としてある。
に代表される透明板保持枠によれば、遊技領域に備えられる釘等の調整を行うために毎日
のように開放されるため、上記カバー体の開放履歴を頻繁に確認することができ、上記カ
バー体の不正な開放を早期に発見することができる。また、一般に上記透明板保持枠には
施錠機構が備えられるため、上記カバー体を開放させる作業をより困難とすることができ
る。
手段2にかかる発明は、請求項1または手段1のいずれかに記載の発明において、上記
貫通穴における前面側の開口を塞ぐ封印シールが貼り付けられる構成としてある。
印シールを剥がすか破らない限り、同貫通穴の内部の上記連動部材を移動させることがで
きない。従って、上記連動部材を移動させて上記固定部材の上記止着を解除したことを、
より容易に確認することができる。
手段3にかかる発明は、手段2に記載の発明において、上記封印シールは上記連動部材
と接着する構成としてある。
上記封印シールと上記連動部材とを接着させておくことにより、仮に上記封印シールを剥
がしたり破ったりせずに同連動部材を移動させることができたとしても、同封印シールと
同連動部材とが剥離した痕跡を残すことができる。従って、確実に上記カバー体が開放さ
れたことを発見することができる。
手段4にかかる発明は、手段3に記載の発明において、上記貫通穴における前面側の開
口の周縁と、上記連動部材における前面側の端部とが同一面上に位置する構成としてある
。
ールを貼り付けることにより、これと同一面上に位置する上記連動部材における前面側の
端部にも上記封印シールを接着させることができる。
手段5にかかる発明は、請求項1または手段1から手段4のいずれかに記載の発明にお
いて、上記カバー体は上記遊技機のメイン基板を収容する制御ボックスを背面側から覆う
構成としてある。
とができるため、同制御ボックスが不正に取り外されることを防止することができる。
手段6にかかる発明は、請求項1または手段1から手段5のいずれかに記載の発明にお
いて、上記カバー体における上記貫通穴の背面側の開口と重なる位置に固定穴を形成する
とともに、
上記固定部材は、上記固定穴の径よりも広径の後方部分と、同後方部分から前面側に延
設された前方部分とを備え、上記貫通穴の同開口と同固定穴とが重なる状態において、上
記前方部分は背面側から同固定穴を貫通しつつ同貫通穴の内部まで到達し、同内部にて係
止する構成としてある。
成される。一方、上記固定部材は同固定穴の径よりも広径な後方部分を備え、同後方部分
から前面側に前方部分が延設される。上記貫通穴の同開口と同固定穴とが重なる状態にお
いて、上記前方部分は背面側から同貫通穴の内部まで貫通する。すなわち、上記貫通穴の
背面側の開口と上記固定穴とが重なるため、同貫通穴の内部まで到達した上記前方部分は
同固定穴を貫通する。上記貫通穴の内部まで到達した上記前方部分は同内部にて係止され
るため、上記固定部材を上記貫通穴に対して係止することができる。
できる。上記カバー体に形成された上記固定穴の径よりも上記固定部材の後方部分は広径
に形成されているため、上記カバー体における上記固定穴の周縁と上記後方部分とが干渉
する。従って、背面側から差し込まれた上記固定部材における上記後方部分よりも背面側
に上記カバー体が移動することを規制することができる。これにより、上記カバー体を上
記本体枠に対して固定しておくことが可能となる。
手段7にかかる発明は、手段6に記載の発明において、上記前方部分は上記後方部分か
ら前面側に梁状に延設されるとともに、その自由端となる前面側の先端部分は上記貫通穴
の背面側の開口および上記固定穴の径よりも広径に形成され、上記前方部分が上記固定穴
の径方向内側に撓む構成としてある。
、その自由端となる前面側の先端部分を上記貫通穴の背面側の開口および上記固定穴の径
よりも広径に形成する。ただし、梁状の上記前方部分が前面側の先端部分を自由端として
上記固定穴の径方向内側に撓むことができるため、上記固定部材を上記固定穴および上記
貫通穴に対して差し込むことができる。
手段8にかかる発明は、手段7に記載の発明において、上記貫通穴における背面側の開
口よりも穴径が大きい広径部が同開口に前面側から隣接する部位であって、上記先端部分
が到達する部位に形成される構成としてある。
分が到達する。同広径部の穴径は上記貫通穴における背面側の開口よりも広径とされるた
め、同広径部に上記先端部分が到達したとき同先端部分は上記貫通穴の径方向外側に変位
することができる。すなわち、上記固定穴および上記貫通穴の径方向内側に撓んでいた上
記前方部分を原形状に復帰させることができる。上記前方部分が原形状に復帰すると、上
記貫通穴の背面側の開口径よりも広径な上記先端部分が同貫通穴の背面側の同開口よりも
前面側に位置することとなる。従って、上記先端部分を背面側に移動させようとすると、
同先端部分と上記貫通穴における背面側の開口の周縁とが干渉する。すなわち、上記固定
部材が上記貫通穴に対して係止されたこととなり、同固定部材を背面側に引き抜けないよ
うにすることができる。
手段9にかかる発明は、手段8に記載の発明において、上記貫通穴における背面側の開
口径は上記固定穴の径よりも広径とされており、
同開口径よりも細径、かつ、同固定穴の径よりも広径となる仮止部が上記前方部分にお
ける同貫通穴の同開口に到達する部位に形成される構成としてある。
方、上記前方部分における同貫通穴の同開口に到達する部位に仮止部を形成する。同仮止
部は上記貫通穴における背面側の開口径よりも細径であるとともに、同固定穴の径よりも
広径となるように形成される。すなわち、上記貫通穴における背面側の開口に到達した上
記仮止部は上記固定穴よりも前面側に位置する。さらに、同仮止部の径は同固定穴の穴径
よりも広径であるため、同仮止部を背面側に移動させようとすると、同仮止部と上記固定
穴の周縁とが干渉する。従って、上記固定部材を背面側に引き抜けないようにすることが
できる。すなわち、上記先端部分の上記貫通穴の背面側の開口の周縁に対する干渉と、上
記仮止部の上記固定穴の周縁に対する干渉とにより、上記固定部材を係止することができ
る。
手段10にかかる発明は、手段9に記載の発明において、上記仮止部は梁状に形成され
た上記前方部分から上記貫通穴の径方向外側に向かって突設された突起である構成として
ある。
することができる。
手段11にかかる発明は、手段6から手段10のいずれかに記載の発明において、上記
先端部分には、上記固定穴に上記前方部分が貫通する際に同先端部分と同固定穴の壁面と
を進行方向に対し傾斜して接触させる斜面が形成される構成としてある。
通する際に同先端部分と同固定穴の壁面とを進行方向に対して傾斜して接触させることが
できる。上記固定部材を背面側から前面側に向かって差し込む際に、その進行方向に対し
て傾斜する斜面にて上記固定穴と上記前方部分とを接触させることができるため、同進行
方向に差し込む力から上記前方部分を撓ませる方向の力を生成することができる。従って
、上記固定部材を差し込む際には上記固定部材の上記前方部分を上記貫通穴の径方向内側
に撓ませることができる。
手段12にかかる発明は、手段11に記載の発明において、上記連動部材における背面
側の端部には、同連動部材が移動するとき上記斜面に前面側から接触する押圧部が形成さ
れる構成としてある。
を形成する。この押圧部は上記連動部材が上記貫通穴の内部にて移動するとき上記斜面に
前面側から接触する。すなわち、上記押圧部が上記斜面に前面側から接触することにより
、上記連動部材が移動する力を上記斜面を介して上記先端部分に及ぼすことができる。す
なわち、上記固定部材を背面側に押し出すことができる。その際、上記押圧部は前面側か
ら上記斜面に接触するため、上記固定部材を背面側に押し出そうとする力から上記前方部
分を撓ませる方向の力を生成することができる。すなわち、上記固定部材を背面側に押し
出そうとする力の分力によって、上記前方部分を上記貫通穴の径方向内側に撓ませること
ができる。従って、上記貫通穴における背面側の開口の周縁および上記固定穴の周縁に対
して上記先端部分を干渉させることなく上記固定部材を背面側に押し出すことができる。
手段13にかかる発明は、手段12に記載の発明において、上記連動部材は、上記押圧
部から前面側に延設され、上記貫通穴の前面側の開口まで到達する柱状のロッドを備える
構成としてある。
に延設され上記貫通穴の前面側の開口まで到達する。すなわち、上記貫通穴の前面側の開
口から上記ロッドを押圧することにより、同ロッドを背面側に移動させ、その押圧力を上
記固定部材に伝えることができる。すなわち、上記遊技機の前面側から上記連動部材を操
作することにより、上記固定部材による止着を解除することができる。
手段14にかかる発明は、手段13に記載の発明において、上記連動部材は上記ロッド
を前後方向に摺動可能に保持するガイド部を備える構成としてある。
することにより、上記ロッドの前後移動を安定したものとすることができる。
手段15にかかる発明は、手段14に記載の発明において、上記ガイド部と上記ロッド
が破断可能なライナーにより連結される構成としてある。
記ライナーが破断されることとなるため、同ライナーの形状を確認することにより上記固
定部材による止着が解除されたか否かを点検することができる。むろん、上記ロッドを押
し込むためには上記ライナーを切断することが必要となるため、さらに不正を行う者を手
間取らせることができる。ただし、上記ライナーが破断された痕跡が認識できればよく、
例えば上記ロッドを押し込む力によって同ライナーが自然に破断させられるようなもので
あっても良い。
手段16にかかる発明は、請求項1または手段1から手段15のいずれかに記載の発明
において、上記カバー体は上記本体枠に対して回動可能に連結されるとともに、同回動に
おける自由端側に上記固定穴が形成される構成としてある。
除しない限り上記カバー体を回動させないようにすることができる。
手段17にかかる発明は、請求項1または手段1から手段16のいずれかに記載の発明
において、上記カバー体は各種機構部材が取り付けられた機構板である構成としてある。
である。
手段18にかかる発明は、手段13に記載の発明において、上記ロッドの前面側の端部
に、上記貫通穴の径よりもわずかに小さい径とされた押し込み部が同ロッドと一体的に形
成される構成としてある。
し込んで上記連動部材を背面側に移動させることができる。上記ロッドと上記押し込み部
とは一体的に形成されるため、同押し込み部は同ロッドともに上記貫通穴の内部を移動す
ることとなる。このとき、上記押し込み部は上記貫通穴の径よりもわずかに小さい径とさ
れているため、同押し込み部が同貫通穴の内壁に摺接し、安定して上記連動部材を移動さ
せることができる。
手段19にかかる発明は、手段12に記載の発明において、上記連動部材は、上記押圧
部から前面側に延設され、上記貫通穴の内部で終端する柱状のロッドを備える構成として
ある。
があるため、不正に上記カバー体を開放させる者の手を煩わせることができる。
手段20にかかる発明は、手段19に記載の発明において、上記貫通穴の径が小さい径
とされる構成としてある。
ロッドを背面側に押し込むことを不可能とすることができる。例えば、上記貫通穴の径を
1.5cm程度とすることにより指の侵入を阻止することができる。さらに、上記貫通穴
の径を1.0cm,0.5cm程度としてより確実に指の侵入を阻止しても良い。このよ
うにすることにより、不正に上記カバー体を開放させるためには所定の工具等を必要とな
るため、より不正が行われないようにすることができる。
手段21にかかる発明は、請求項1または手段1から手段20のいずれかに記載の発明
において、上記本体枠は背面側から外枠に嵌め込まれており、同外枠と同本体枠とを回動
可能に連結するヒンジに近い位置に上記貫通穴が形成される構成としてある。
穴を形成することにより、同外枠に対して同本体枠を回動させる際の自由端側に上記固定
部材を位置させないようにすることができる。従って、上記外枠に対して上記本体枠を回
動させ、その自由端側に生じる同外枠と同本体枠との隙間から同本体枠の背面側に手を回
したとしても、上記固定部材には手を届かせないようにすることができる。すなわち、上
記本体枠を上記外枠に対してほぼ全開させなければ、上記遊技機の前面側から上記固定部
材に手を加えることを不可能とすることができ、秘密裏に上記カバー体が開放されること
を防止することができる。
手段22にかかる発明は、請求項1または手段1から手段21のいずれかに記載の発明
において、上記開放部材を上記本体枠とを回動可能に連結するヒンジに近い位置に上記貫
通穴が形成される構成としてある。
貫通穴を形成することにより、同本体枠に対して同開放部材を回動させる際の自由端側に
上記固定穴や上記連動部材を位置させないようにすることができる。従って、上記本体枠
に対して上記開放部材を回動させ、その自由端側に生じる同本体枠と同開放部材との隙間
から上記連動部材に手を届かせないようにすることができる。すなわち、上記開放部材を
上記本体枠に対してほぼ全開させなければ、上記連動部材を押し込めないようにすること
ができ、秘密裏に上記カバー体が開放されることを防止することができる。
手段23にかかる発明は、請求項1または手段1から手段22のいずれかに記載の発明
において、上記本体枠における上記貫通穴が形成される部位は透明に形成される構成とし
てある。
り、上記固定部材や上記連動部材の状態を外部から簡単に確認することができる。従って
、不正に上記カバー体が開放されたことを早期に発見することができる。
手段24にかかる発明は、請求項1または手段1から手段23のいずれかに記載の発明
において、上記遊技機がパチロットであり、パチロットの前後を貫通する上記貫通穴が形
成される構成としてある。
パチンコ機とスロットマシンの両方の特徴を備えた遊技機である。
着が素早く解除されない遊技機を提供することができる。
ないようにすることができる。
手段3にかかる発明によれば、止着の解除の履歴を確実に確認することができる
手段4にかかる発明によれば、連動部材に対しても封印シールを貼り付けることができ
る。
ができる。
る。
とができる。
。
することができる。
認することができる。
る。
できる。
できる。
できる。
きる。
(1)パチンコ遊技機の構成:
(2)機構板の封止について:
(3)第二の実施形態:
(4)第三の実施形態:
(5)第四の実施形態:
(6)第五の実施形態:
(7)第六の実施形態:
(8)第七の実施形態:
(9)まとめ:
(1)パチンコ遊技機の構成:
図1は、本発明にかかる遊技機を適用したパチンコ遊技機を前面側から見て示している
。同図において、パチンコ遊技機1の外枠10は、鋼材をプレス加工あるいは木材枠を組
み合わせて形成されている。この外枠10は、矩形板状の樹脂製の本体枠20よりも僅か
に大きいサイズの矩形開口10aを有している。この本体枠20は、矩形開口10aの図
に向かって左端にて枢支されており、図示しない回転軸を中心に回動し、外枠10に対し
て開閉可能かつ着脱可能に装着されている。本体枠20の上方部分には矩形開口20aが
形成されており、同矩形開口20aよりも外形がわずかに小さく形成された略板状の遊技
盤30が同矩形開口20aに嵌め込まれている。遊技盤30は木材で形成されており、矩
形開口20aに嵌め込まれることにより本体枠20に保持される。
していないが、多数の釘や、複数の入賞口や、入賞しなかった遊技球をアウト球として回
収するアウト球回収口や、遊技の状況を表示する表示装置などが配設されている。さらに
、遊技盤30に前面側から対面する樹脂製のガラス枠60が本体枠20の左端にて枢支さ
れている。このガラス枠60には、遊技領域31を対面して透明なガラス61が嵌め込ま
れているとともに、ガラス61の周縁を取り囲むように装飾ランプ62および上皿63が
配設されている。パチンコ遊技機1の稼働時にはガラス枠60が閉じた状態となるが、ガ
ラス61を介して遊技領域31を視認することが可能であり、同遊技領域31における遊
技状態を視認しつつ遊技を行うことができる。また、ガラス枠60におけるガラス61以
外の部位を非透明とすることにより、遊技領域31以外の部分を目隠ししている。
メンテナンス時にはガラス枠60を開放させることが可能とされている。ガラス枠60の
右側にはガラス枠60の右端と本体枠20とを固定する施錠装置64が取り付けられてい
る。従って、同施錠装置64を解除するための鍵を使用しない限りガラス枠60を開放さ
せることができないようになっている。なお、ガラス枠60の下部には上皿63が備えら
れており、本体枠20におけるガラス枠60よりも下方には発射ハンドル41や下皿70
等が取り付けられている。
、開放部材は本体枠20に対して開放可能に取り付けられれば良く、ガラス枠60に限ら
れるものではない。例えば、本体枠20に対して個別に開放可能に取り付けた上皿63や
下皿70や各種装飾部材等を本発明の開放部材として適用しても良い。また、透明板保持
枠は透明板を保持することができれば良く、必ずしも本実施形態のようにガラスを保持す
る必要はない。例えば、透光性を有する合成樹脂を透明板として保持するものであっても
良い。むろん、本実施形態のガラス枠60のように上皿63と一体化した部材であるもの
に限られず、上皿63と別部材であっても良い。さらに、透明板を保持しつつ、下皿70
や各種装飾部材等と一体化しているものであっても良い。
している。同図において、本体枠20は外枠10に対して上下一対のヒンジ21により枢
支されており、これと反対側を自由端として回動することが可能となっている。なお、本
体枠20と外枠10とが略平行となる状態が閉じた状態であり、この状態にて遊技が行わ
れる。ガラス枠60は本体枠20と図示しないヒンジにより連結されており、施錠装置6
4が取り付けられた側を自由端として回動することが可能となっている。なお、本体枠2
0とガラス枠60とが略平行となる状態が閉じた状態であり、この状態にて遊技が行われ
る。釘の調整等のメンテナンスを行う場合には、同図に示すようにガラス枠60が前方に
回動される。
31以外の部分も視認することが可能となる。そして、本体枠20におけるガラス枠60
を前方に回動させることにより視認可能となる位置に前面側から上下一対の封印シール9
1,91を貼り付けている。封印シール91,91は一度剥がすと元の状態に戻すことの
できないシールであり、例えば剥がすことによって破れたり、接着剤の一部が残留して文
字が表示されたりするものを適用することができる。本体枠20における封印シール91
,91が貼り付けられた部位には本体枠20を前後にわたって貫通する貫通穴92,92
がそれぞれ穿設されている。貫通穴92,92については後に詳述する。
機1の背面側にはメイン基板71と音声ランプ制御基板74と表示制御基板75と電源基
板76と払出発射基板77とガードユニット接続基板78とスイッチ基板86等といった
パチンコ遊技機1を稼働させるために必要な各種基板がそれぞれ基板ボックスに収容され
て取り付けられている。特に、主要な演算処理を行うためのCPU,ROM73等が実装
されたメイン基板71が収容された制御ボックス72は強固に封止されており、同制御ボ
ックス72を開放して不正を行うことを防止している。音声ランプ制御基板74と表示制
御基板75は通気口が形成されたカバー部82によって背面側から覆われており、制御ボ
ックス72も同カバー部82を下方に延設した延設部82aにより上部が背面側から覆わ
れている。なお、図示しないがこれらの各種基板は互いにコネクタやケーブルを使用して
接続されている。
1や遊技球タンク84や払い出し装置ユニット83等の遊技球の経路部品も配設されてい
る。払い出し装置ユニット83は、計数カウンタにより払い出し球をカウントして所定数
の遊技球を払い出す遊技球払い出し機構83a、タンクレール81からの遊技球を遊技球
払い出し機構83aに誘導するカーブ状に設けられた流路83b等を備えている。遊技球
払い出し機構83aは、内蔵するモータの回転により遊技球タンク84からタンクレール
81を伝って下方へ流下した遊技球を1個単位で放出することが可能となっている。
るようにしても良いし、複数を集合させたユニット部材として取り付けるようにしても良
い。本実施形態においては複数の機構部材を機構板80に装着し、同機構部材を装着させ
た機構板80を扉状のユニット部材として本体枠20の背面側に取り付けている。なお、
機構板80は本発明にいうカバー体に相当する。
同図において、機構板80を取り外すことにより、本体枠20にはメイン基板71と音声
ランプ制御基板74と表示制御基板75と電源基板76と払出発射基板77とガードユニ
ット接続基板78とが残留する。すなわち、これ以外のカバー部82と延設部82aとタ
ンクレール81と遊技球タンク84と払い出し装置ユニット83とスイッチ基板86は機
構板80に対して装着されており、機構板80を取り外すことにより機構板80とともに
取り外される。なお、図4においては機構板80に取り付けられる各種機構部材を説明す
るために機構板80を取り外した状態のものを示したが、機構板80は図3の紙面右側に
配設された上下一対のヒンジ85,85により回動させることが可能となっている。
なお、外枠10が閉じた状態では外枠10と機構板80とが干渉して機構板80を回動さ
せることができないため、破線で示す外枠10を取り外して機構板80を回動させている
。同図において、機構板80を回動させることにより機構板80に覆われていた部分を背
面側に開放させることができる。従って、図3の状態においてカバー部82と延設部82
aにより背面側から覆われていたメイン基板71と音声ランプ制御基板74と表示制御基
板75を収容する基板ボックス72等を背面側に開放させることができ、これらに対して
メンテナンス等を行うことができる。しかし、簡単に機構板80が開放されると、容易に
メイン基板71や音声ランプ制御基板74や表示制御基板75に不正が加えられてしまう
。
あり不正の対象とされることが多い。また、基板ボックス72によってメイン基板71を
強固に封止しても、基板ボックス72ごと取り替えられることがあるため、機構板80を
不正に開放させないようにすることが重要な課題となっている。そこで、本実施形態にお
いては所定の条件においてのみ機構板80が開放されるようにすることにより、メイン基
板71や音声ランプ制御基板74や表示制御基板75に不正が加えられることを防止して
いる。
機構板80は、図3に示す上下一対のヒンジ85により回動可能とされており、同回動
の自由端となる紙面左側の端部を固定することにより不用意に回動することを防止してい
る。具体的には、機構板80の紙面左端を上下一対の固定部材90,90によって止着す
ることにより、紙面左側の端部を固定している。また、固定部材90,90による止着を
簡単に解除することができないようにすることにより、不正に機構板80が開放されるこ
とを防止している。以下そのための構成を説明する。
3において破線で示す位置の断面。)を見て示している。同図において、本体枠20およ
び同本体枠20に嵌め込まれた遊技盤30に対して機構板80が略平行に密着している。
すなわち、機構板80が閉じられた状態となっており、図3に示すようにメイン基板71
と音声ランプ制御基板74と表示制御基板75とがカバー部82と延設部82aにより背
面側から覆われている。
1の背面側には貫通穴92が形成されている。貫通穴92は略円柱形状とされており、本
体枠20の前面側から背面側にわたって貫通している。貫通穴92の前面側の開口92a
、および、背面側の開口92bはともに略円形となっている。貫通穴92は、前面側の開
口92aの径が最も大きく形成されており、徐々に径を小さくさせている。そして、貫通
穴92の内壁面における背面側の端部を径方向内側に屈曲させることにより、貫通穴92
における背面側の開口92bの径を小さく形成している。なお、貫通穴92における背面
側の開口92b以外の部分は同開口92bよりも広径であるため、広径部92cというも
のとする。背面側の開口92bに対して背面側から密着するように機構板80が延設され
ており、同延設された部位には固定穴80aが形成されている。
ており、図3および図6のように機構板80を閉じた状態において開口92bと中心を一
致させつつ前後に重なる。固定穴80aと開口92bには固定部材90が差し込まれてい
る。固定部材90を差し込むことにより、固定部材90が固定穴80aと開口92bとを
互いに拘束し、機構板80が本体枠20に対して回動することを防止することができる。
すなわち、機構板80が回動させられて、メイン基板71や音声ランプ制御基板74や表
示制御基板75等に不正が加えられることを防止している。
面側の端部は本体枠20の前面側と同一面上に位置するように形成されている。従って、
貫通穴92を前面側から塞ぐために、本体枠20の前面における貫通穴92の前面側の開
口92aの周縁に封印シール91を貼り付けることにより、封印シール91を連動部材9
5における前面側の端部にも接着させることができる。以下、固定部材90と連動部材9
5の構成について詳述する。
後方部分90aと前方部分90bとから構成されている。なお、図6のように固定部材9
0が固定穴80aと開口92bに差し込まれた状態において、後方部分90aはパチンコ
遊技機1の背面側に位置し、前方部分90bはパチンコ遊技機1の全面側に位置する。後
方部分90aは略円盤状に形成されており、その外径は固定穴80aと開口92bよりも
大きく形成されている。また、後方部分90aの背面側は円形ドーム状に隆起している。
一方、後方部分90aの前面は平面状に形成されており、その略中央部から前面側に向か
って四本の柱状部が前方部分90bとして延設されている。
0b2と、同梁部90b2の先端において径方向外側の幅が広くなるように形成された先
端部分90b1とを備えている。固定部材90は全体が合成樹脂の一体成型により形成さ
れているため、梁部90b2は先端部分90b1を自由端として所定量撓むことが可能と
なっている。先端部分90b1には先端から背面側になるにつれて徐々に径方向外側の幅
が広くなるように斜面90b4が形成されている。幅が最大となる斜面90b4における
背面側の端部は径方向内側に屈曲させられており、その屈曲面90b5は梁部90b2と
直交する。すなわち、屈曲面90b5と後方部分90aとは平行となる。斜面90b4は
先端方向の端部にて梁部90b2の内側の面と交差している。梁部90b2における前後
方向中程には径方向外側に突出する円形ドーム状の仮止部90b3が形成されている。
分90bからなる先端部分90b1は四本設けられており、それぞれが後方部分90aの
円心(図中の軸A)を中心として対称な形状とされている。また、先端部分90b1は後
方部分90aの円心を中心とした円弧に沿うように湾曲した形状となっており、斜面90
b4と屈曲面90b5とで形成される稜線や、後方部分90aの前面と梁部90b2とで
形成される稜線も後方部分90aの中心を直交する軸Aを中心とした円弧状となる。斜面
90b4と屈曲面90b5とで形成される稜線の径は貫通穴92における背面側の開口9
2bよりも大きく、かつ、広径部92cにおける開口92bに隣接する部位の径よりも小
さく形成されている。
りわずかに小さく形成されている。また、斜面90b4の先端の稜線の径は、梁部90b
2の厚み分だけ後方部分90aの前面と梁部90b2とで形成される稜線よりも小さい径
とされている。すなわち、先端部分90b1の先端の径は固定穴80aの穴径よりも小さ
く形成されている。固定部材90を後方部分90aの円心を通る前後方向の軸Aを中心と
して回転させたときの各仮止部90b3の頂点の軌道の径は固定穴80aの穴径より大き
く、かつ、貫通穴92の開口92bの径よりも小さく形成されている。
定することができる。すなわち、貫通穴92の開口92bの径と固定穴80aの穴径より
も径が大きく形成された後方部分90aと先端部分90b1によって開口92bの周縁と
固定穴80aの周縁とが前後から挟まれるため、開口92bと固定穴80aとを互いに離
間させることができない。後方部分90aと先端部分90b1は貫通穴92の開口92b
の径と固定穴80aの穴径よりも径が大きく形成されているため、両者を離間させようと
すると開口92bの周縁が先端部分90b1と干渉し、固定穴80aの周縁が後方部分9
0aに干渉するからである。なお、互いに平行な先端部分90b1における屈曲面90b
5と後方部分90aの前面との距離は、開口92bと固定穴80aの厚みの合計とほぼ同
等とされているため、機構板80と本体枠20は完全に止着されることとなる。
開口92bの周縁と固定穴80aの周縁に後方部分90aと先端部分90b1とがそれぞ
れ干渉するため、固定部材90を前後に抜き取ることは不可能となっている。また、仮止
部90b3は貫通穴92の開口92bに到達している。仮止部90b3の径は固定穴80
aの穴径より大きく形成されているため、仮止部90b3を背面側に移動させようとする
と同仮止部90b3が固定穴80aの周縁に干渉する。すなわち、仮止部90b3が固定
穴80aの周縁に干渉することによっても、固定部材90が背面側に抜き取られることを
防止することが可能となっている。
めには、固定部材90の前方部分90bを前面側に配向させ後方部分90aの前面が固定
穴80aの周縁に当接するまで固定部材90を強く押し込めばよい。上述のとおり先端部
分90b1の先端の径は固定穴80aの穴径よりも小さく形成されているため、同先端は
固定部材90を背面側から押し込むことにより固定穴80aの内部に入り込むことができ
る。さらに、固定部材90を前面側に押し込むと固定穴80aの周縁と斜面90b4とが
干渉する。ここで、固定部材90を押し込む押圧力の方向に対して傾斜する斜面90b4
にて固定穴80aの周縁が接触することにより、斜面90b4にて固定穴80aの周縁を
滑らせつつ固定部材90を押し進めることができる。
先端部分90b1を自由端として内側に撓むこととなる。すなわち、固定部材90をその
まま押し進めることができる。そして、先端部分90b1が貫通穴92の開口92bを通
過し広径部92cに到達すると、前方部分90bは原形状に復帰することができる。先端
部分90b1が同先端部分90b1よりも径の大きい広径部92cに到達することにより
、先端部分90b1に対する径方向外側からの干渉が解除されるからである。前方部分9
0bが原形状に復帰した状態においては先端部分90b1の径は貫通穴92の開口92b
の開口よりも大きくなるため、上述のとおり機構板80と本体枠20とを固定することが
できる。同様に、仮止部90b3も固定穴80aの周縁に干渉して固定部材90が背面側
に抜き取られることを防止することができる。
る必要がある。そこで、本発明においては連動部材95を貫通穴92に収容させている。
以下、連動部材95について詳細に説明する。
ッド95bと位置決め部95cと押圧部95dとからなる可動部材と、ガイド部95aと
から構成される合成樹脂部材である。ガイド部95aは台形椀状に形成されており、図6
に示すように貫通穴92の前面側から同貫通穴92の内部に嵌め込まれる。ガイド部95
aは内部が中空とされており、広径となる側は開口している。ガイド部95aが貫通穴9
2の内部に嵌め込まれた状態においては、広径となる側が前面側に配向し、細径となる側
が背面側に配向する。
れる。また、ガイド部95aは貫通穴92の内壁面に密着するように貫通穴92の前面側
の形状よりわずかに小さい形状とされている。また、上述のとおりガイド部95aが貫通
穴92の内部に嵌め込まれた状態において、ガイド部95aの前面側の端部(広径部)と
、本体枠20における貫通穴92の周縁とが同一面上に位置する。ガイド部95aにおけ
る細径となる側に底面95a2を形成することにより同細径となる側を閉口させており、
この底面95a2の径方向中央部に円形の案内穴95a1を形成している。
5a1よりわずかに小さく形成されている。ロッド95bにおける軸方向の所定位置には
ロッド95bの一部を広径とした鍔状の位置決め部95cが形成されている。ロッド95
bにおける軸方向の一端には中空とされた円筒状の押圧部95dが延設されている。押圧
部95dの径は略一定とされており、ロッド95bの軸方向先端側が開口させられている
。そして、図6に示すように押圧部95dが形成されない側からロッド95bを前面側に
向かって差し込んでいる。このとき、底面95a2に位置決め部95cが当接するまで差
し込むことにより、ロッド95bの先端がガイド部95aの前面側の端部(広径部)、お
よび、本体枠20における貫通穴92の周縁と同一面上に位置させることができる。従っ
て、貫通穴92を塞ぐように封印シール91を貼り付けることによって、封印シール91
をガイド部95aおよびロッド95bにも貼り付けることが可能となる。
に配向することとなる。すなわち、押圧部95dは背面側に向かって開口することとなる
。このとき、押圧部95dの先端は固定部材90の先端部分90b1に到達せず、所定の
間隔を隔てて先端部分90b1に対峙する。押圧部95dの径は、先端部分90b1の前
面側端部の径よりも大きく、かつ、先端部分90b1の背面側端部の径よりも小さく形成
されている。なお、実際に貫通穴92に連動部材95をセッティングするには、予めガイ
ド部95aに可動部材を組み合わせておき、同組み合わせられた状態で貫通穴92に対し
て連動部材95をセッティングする。そして、その後に前面側から封印シール91により
貫通穴92を塞ぎ、背面側から貫通穴92に固定部材90を差し込むことによって、機構
板80を封止する。
が解除される様子を示している。同図において、封印シール91が剥がされており、連動
部材95の可動部材が背面側に移動させられている。すなわち、封印シール91が剥がす
ことにより連動部材95を前面側に露出させ、ロッド95bを背面側に向かって押し込む
ことにより連動部材95の可動部材を背面側に移動させている。このとき、ガイド部95
aの案内穴95a1がロッド95bに摺接するため、安定してロッド95bを背面側に押
し出すことができる。むろん、封印シール91を剥がすためには前面側に取り付けられる
ガラス枠60を予め開放させておく必要がある。また、封印シール91を破ってロッド9
5bを背面側に押し出しても良い。
b1に接近する。さらに、ロッド95bを背面側に押し込むと、押圧部95dが先端部分
90b1の斜面90b4に当接して固定部材90を背面側に移動させようとする押圧力が
固定部材90に伝播する。しかしながら、先端部分90b1は屈曲面90b5にて貫通穴
92の開口92bの周縁に干渉するため、先端部分90b1は背面側に移動せず固定部材
90を背面側に押し出すことができない。ただし、押圧部95dと先端部分90b1とは
ロッド95bの押圧方向に対して傾斜する斜面90b4にて接触するため、押圧部95d
は斜面90b4を滑りつつ背面側に移動できない先端部分90b1を径方向内側に押し込
むことができる。
部95dに加えられる押圧力の分力により先端部分90b1を径方向内側に押し込むこと
ができる。上述のとおり先端部分90b1は梁状の前方部分90bにおける自由端を構成
するため、梁部90b2が撓んで先端部分90b1を径方向内側に変位させることができ
る。そして、先端部分90b1の最大径が貫通穴92の開口92bの径、および、固定穴
80aの穴径よりも小さくなるまでロッド95bを押し込んだところで、先端部分90b
1は開口92bと固定穴80aの周縁と干渉しなくなる。
め、干渉がなくなったところで固定部材90は背面側に移動することができる。また、梁
部90b2が撓むことにより仮止部90b3も径方向内側に変位するため、仮止部90b
3を固定穴80aに干渉させることなく固定部材90を押し出すことができる。すなわち
、固定部材90が貫通穴92から抜き取られ、機構板80と本体枠20との止着が解除さ
れる。従って、機構板80を回動させて各種機構部材メンテナンス等を行うことができる
。
い限り、機構板80と本体枠20との止着を解除することができないようにすることがで
きる。ガラス枠60は施錠装置64を備えており、鍵を有する特定の者しか開放させるこ
とができない。また、仮にガラス枠60を開放させて固定部材90による止着を解除する
ことができたとしても、封印シール91には痕跡が残るため、不正な開放があったことを
すぐに発見することができる。特に、封印シール91は固定部材90のロッド95bの前
面側の端部にも接着しているため、ロッド95bが背面側に移動されれば、必ずその痕跡
を封印シール91に残させることができる。
ときに視認可能な封印シール91の状態を確実に確認することができる。このように、パ
チンコ遊技機1の前面側に対する操作に起因して機構板80を開放させることにより、機
構板80が不正に開放された痕跡を簡単に確認することができる。むろん、固定部材90
による止着を解除するためには、ガラス枠60を開放させ、封印シール90を剥がし、さ
らに固定部材90を押し出さなければならず、不正を行う者の手を煩わせることができる
。従って、遊技場の営業中に管理者の目を盗み、素早く機構板80を開放する不正を防止
することができる。さらに、本発明によれば施錠装置等を追加する必要がないため、合成
樹脂による簡易な構成で機構板80を封止させることができ、リサイクル性も良くするこ
とができる。
図10は、第二の実施形態にかかる連動部材195を斜めから見て示している。同図に
おいて、連動部材195は一体部材として形成されている。前実施形態と同様にガイド部
195aとロッド195bとが形成されているが、両者は細い線状のライナー195fに
よって連結されている。ロッド195bの前方側端部は広径な円盤状の接着部195gが
形成されており、封印シールを広く接着することが可能になっている。なお、連動部材1
95も前実施形態と同様に貫通穴に嵌め込まれ、ガイド部195aを貫通穴の内壁に接着
させることにより取り付けられる。
を抜き取る場合には、前実施形態と同様にロッド195bを前面側から押し出せばよい。
ロッド195bを押し出すことにより、ライナー195fが破断して、そのままロッド1
95bを押し込むことができる。このように、機構板80と本体枠20との止着を解除す
るとライナー195fが破断するため、ここにおいても機構板80が開放された痕跡を残
すことができる。さらに、封印シールとロッド195bを接着部195gにて広く接着さ
せることにより、ロッド195bが移動させられた痕跡をより明確に視認することができ
る。特に、封印シールを剥がすことなく細い針等によって突き破り、そのままロッド19
5bを背面側に押し込むような不正が行われた場合も、その痕跡を目立たせることができ
る。さらに、連動部材195を一体部材として形成できるため、組み付けが容易であるし
、部品点数も減少する。
図11は、第三の実施形態にかかる連動部材と固定部材とが貫通穴に取り付けられた状
態を示している。同図において、貫通穴292に差し込まれた固定部材290の先端部分
290b1に押圧部295dが対峙するように連動部材295が貫通穴292に収容され
ている。連動部材295は押圧部295dとロッド295bと押し込み部295eとから
構成される一体部材となっている。押し込み部295eはロッド295bを前面側および
径方向外側に延設することによって形成されており、その径は貫通穴292の径よりもわ
ずかに小さくされている。そして、押し込み部295eの前面側の端部は本体枠220の
前面と同一面上に位置されている。
ることにより、連動部材295と封印シール291とを広く接着させることができる。従
って、連動部材295が移動された痕跡を容易に発見することができる。また、封印シー
ル291を使用しない場合であっても、前面側から連動部材295の移動状態を視認しや
すくすることができるため、連動部材295の状態を容易に発見することができる。
ため、押し込み部295eが貫通穴292の壁面に摺接し、安定して連動部材295を背
面側に押し込むことができる。むろん、押し込み部295eが貫通穴292の壁面に干渉
することにより、ロッド295bが傾いたり、がたついたりすることも防止できる。すな
わち、ロッド295bを略水平に保つことができ、固定部材290における正確な位置に
押圧部295dを当接させることができる。
図12は、第四の実施形態にかかる連動部材と固定部材とが貫通穴に取り付けられた状
態を示している。同図において、固定部材390は前実施形態と同様に形成されている。
一方、ロッド395bは貫通穴392の内部にて終端しており、貫通穴392の前面側の
開口392aまで到達していない。貫通穴392の径は直径1.0cm程度とされている
。また、本体枠320における貫通穴392が形成される部位は透明な合成樹脂によって
形成されている。なお、本実施形態において封印シールは貼り付けられていない。
きる。すなわち、ロッド395bは貫通穴392の内部にて終端しており、貫通穴392
の径が直径1.0cm程度と小さく形成されているため、指を貫通穴392に入れてロッ
ド395bを押し込むことが不可能となっている。ロッド395bを前面側から押し込む
ためには貫通穴392よりも細径な工具等が必要となるため、さらに不正を行う者の手を
煩わせることができる。一方、貫通穴392を細径とすることによって、連動部材395
や固定部材390に対する前面側からの視認性が損なわれることとなるが、貫通穴392
の壁面を透明に形成することにより同視認性を確保することができる。従って、ガラス枠
360を開放させたときに、連動部材395や固定部材390の状態を前面側から確認す
ることができる。
図13は、第五の実施形態にかかる連動部材495を斜めから見て示している。同図に
おいて、連動部材495は一体部材として形成されている。第二の実施形態と同様にガイ
ド部495aとロッド495bとが形成され、これらがライナー495fによって連結さ
れている。ライナー495fは第二の実施形態よりも太く形成されており、ロッド495
bを前面側に押し込んでも破断できないようになっている。また、ライナー495fは連
動部材495における前面側の端部に形成されており、封印シールを貼り付けると同封印
シールに接着するか、あるいは封印シールと非常に近い位置に位置することとなる。
り、ロッド495bを前面側に押し込まれないようにすることができる。従って、素早く
固定部材による止着が解除されることを防止することができる。また、ライナー495f
と封印シールを非常に接近した位置に配置することができるため、封印シールに外観上の
変化を与えることなくライナー495fのみを切断することを不可能とすることができる
。すなわち、確実に連動部材495が移動させられた痕跡を封印シールに残させることが
できる。さらに、連動部材195を一体部材として形成できるため、組み付けが容易であ
るし、部品点数も減少する。
図14は、第六の実施形態にかかるパチンコ遊技機を上方から見て示している。同図に
おいて、パチンコ遊技機501は遊技場に設置されており、幅方向に隣接して球貸機50
2が備えられている。パチンコ遊技機501は外枠510を遊技場や設置台に固定するこ
とにより、遊技場に正立した状態で設置されている。本体枠520と外枠510とはヒン
ジ521によって連結されており、同ヒンジ521を支点として本体枠520は外枠51
0に対して回動することが可能となっている。一方、機構板580が本体枠520の背面
側に備えられており、機構板580が不用意に回動しないように固定部材590によって
止着されている。ここで、固定部材590が取り付けられる位置は、本体枠520と外枠
510とを連結するヒンジ521と近い位置となっている。
端側に固定部材590を位置させないようにすることができる。自由端側に固定部材59
0が設けられると、本体枠520を外枠510に対して少し回動させることによって形成
される隙間から手を入れて、固定部材590に手を加えることができる。しかし、本実施
形態のような位置に固定部材590を止着することによって、本体枠520をほぼ全開さ
せない限り固定部材590に手が加えられないようにすることができる。従って、遊技場
にて管理者に気付かれることなく、機構板580が開放されることを防止することが可能
となっている。
と近い位置に貫通穴592が形成されることとなる。従って、固定部材590による機構
板580の止着を解除するための連動部材もガラス枠560の回転軸付近に位置させるこ
とができる。これにより、ガラス枠560を少し開放させることによりガラス枠560の
回動自由端側に形成される隙間から手を入れても、貫通穴592に備えられた連動部材に
手を加えることを不可能とすることができる。すなわち、ガラス枠560をほぼ全開させ
ない限り、連動部材を押し込んで機構板580の止着を解除することができない。ガラス
枠560を全開させることは非常に目立つため、管理者の目を盗んで機構板580の止着
が解除されることを防止することができる。
図15は、第七の実施形態にかかる遊技機としてのパチロットを斜めから見て示してい
る。同図において、パチロット601は、パチンコ遊技機と同様の本体枠620の背面側
に備えられる各種機構部材を背面側から保護する機構板680を備えている。また、本体
枠620の前面側には前面枠660が回動可能に支持されている。そして、前面枠660
を閉じたときに同前面枠660によって覆われる部位に貫通穴692,692を形成し、
これらを塞ぐように封印シール691,691を貼り付けている。図示しないが、貫通穴
692,692の内部にはそれぞれ連動部材を収容させており、同連動部材が移動するこ
とによって取り外し可能な固定部材が機構板680を本体枠620に対して止着している
。
お、パチロット601は、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであり、その
基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を
確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因し
て識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起
因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その
停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別
遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用するとと
もに、上記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の
発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている。
以上説明したように本発明を適用した遊技機によれば、遊技機の背面側に配設されるカ
バー体(機構板)の開放を遊技機の前面側における操作によって行うことにより、不正に
カバー体が開放された痕跡を前面側から確認することができる。従って、ガラス枠を開放
させたときにカバー体の開放履歴を確認することが可能となり、不正の発見を早めること
ができる。また、遊技機の前面側におけるガラス枠に覆われる位置に貫通穴を形成するこ
とにより、ガラス枠を予め開放させなければカバー体を開放できないようにすることがで
きる。従って、不正にカバー体を開放することを困難とすることができる。
による止着を解除するものを例示した。しかし、本発明は連動部材が動くことによって固
定部材による止着が解除できれば良く、例えば連動部材が回転することによって固定部材
による止着が解除されるものでも良い。また、貫通穴は遊技機の前面側から背面側わたっ
て貫通していれば良く、本体枠に形成されるものに限られない。例えば、遊技盤に貫通穴
を形成するようにしても良い。その場合、遊技盤に対してカバー体を止着することにより
、間接的に本体枠とカバー体とを止着すれば良い。
10…外枠
20…本体枠
30…遊技盤
31…遊技領域
60…ガラス枠
61…ガラス
64…施錠装置
71…メイン基板
72…制御ボックス
80…機構板
80a…固定穴
82…カバー部
85…ヒンジ
90,290…固定部材
90a…後方部分
90b…前方部分
90b1,290b1…先端部分
90b2…梁部
90b3…仮止部
90b4…斜面
90b5…屈曲面
91…封印シール
92,292…貫通穴
92a,92b…開口
92c…広径部
95,195,295…連動部材
95a,195a…ガイド部
95b,195b,295b,395b,495b…ロッド
95c…位置決め部
95d…押圧部
195f,495f…ライナー
290b6…係合部
295e…凹部
601…パチロット
Claims (1)
- 遊技盤を保持する本体枠の背面側に配設された各種機構部材を背面側から覆うカバー体
を備える遊技機において、
上記本体枠と上記カバー体とを止着する固定部材と、
前面側において開放可能に備えられる開放部材に覆われる位置に穿設され、前面側から
背面側まで連通する貫通穴と、
上記貫通穴において移動可能に収容される連動部材とを具備するとともに、
上記連動部材が上記貫通穴において移動することにより、同連動部材が上記固定部材を
押圧して同固定部材による止着が解除されることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007066256A JP4389952B2 (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007066256A JP4389952B2 (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | 遊技機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004094895A Division JP2005278770A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007144230A JP2007144230A (ja) | 2007-06-14 |
JP4389952B2 true JP4389952B2 (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=38206280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007066256A Expired - Fee Related JP4389952B2 (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4389952B2 (ja) |
-
2007
- 2007-03-15 JP JP2007066256A patent/JP4389952B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007144230A (ja) | 2007-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002000874A (ja) | 遊技機 | |
JP2018086500A (ja) | 遊技機 | |
JP4389952B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2005278770A (ja) | 遊技機 | |
JP2007082894A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP5874809B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5874810B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5403688B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5423163B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6780721B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5590351B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5833349B2 (ja) | 遊技機の基板ケース | |
JP6043980B2 (ja) | 表示ユニット、及び、この表示ユニットを備えた遊技機 | |
JP5423164B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5672359B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5057559B2 (ja) | 基板ケース | |
JP6780720B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4993073B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5981479B2 (ja) | 遊技機の基板ケース | |
JP5660912B2 (ja) | 遊技機の基板ケース | |
JP7276528B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5974248B2 (ja) | 基板ケース、及び、この基板ケースを備えた遊技機 | |
JP5672360B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5524000B2 (ja) | 遊技機の基板ケース | |
JP2017225853A (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070315 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090915 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090928 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4389952 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151016 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |