JP6780721B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関するものである。
例えば、パチンコ機等の遊技機は、固有の番号等の識別情報が付された部材(例えば、証紙が付された証紙プレート)が取り付けられ、当該識別情報により各種の管理がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−296092号公報
ここで、遊技機について好適な管理が行われることが望まれていた。
なお、こうした要望は、パチンコ機に限って発生するものではなく、識別情報が付された部材が取り付けられた遊技部品が脱着できる他の遊技機、例えばスロットマシン等の回胴式遊技機にも同様に発生し得る。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、好適な管理を可能とする構造を有する遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、
遊技機固有の識別情報を有する証紙が貼着された証紙貼着部材と、遊技機本体からの取り外しが可能であり、かつ所定部位に前記証紙貼着部材が取り付けられた被取り付け部品と、を有する遊技機であって、
前記被取り付け部品においてその表側には前記証紙貼着部材が配置されるとともに、裏側には、前記被取り付け部品を挟んだ状態で前記証紙貼着部材に対して係合により一体化される係合部材が配置され、
前記係合部材は、前記証紙貼着部材が前記被取り付け部品から取り外される際に破壊により第1部材と第2部材とに分離されるものであり、その分離により、前記第1部材は、前記証紙貼着部材に係合されたままの状態で該証紙貼着部材と一体で前記被取り付け部品から取り外され、前記第2部材は、前記被取り付け部品に取り付けられた状態で残留し、
前記第1部材の分離後において破壊を伴わない係合解除作業により前記証紙貼着部材から前記第1部材を取り外し可能となっており、
前記係合部材の前記第2部材に相当する部分には、前記被取り付け部品の表側に向けて延びる係合部が設けられ、
前記被取り付け部品は、当該被取り付け部品の裏側に開口する凹部を備え、
前記係合部材は、前記係合部が前記被取り付け部品の前記凹部に収容された状態で、当該係合部と前記凹部の壁面部に設けられた被係合部とが係合することにより、前記被取り付け部品に取り付けられるものであり、
前記被取り付け部品の表側から見て前記証紙貼着部材が取り付けられる領域の外側となる位置に前記凹部が配置されていることを特徴とする。
好適な管理を可能とすることができる。
パチンコ機の正面図 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図 本体枠の正面図 遊技盤の正面図 遊技盤の前方からみた斜視図 (a)前方からみた証紙プレートの取り付け斜視図、(b)後方からみた証紙プレートの取り付け斜視図 (a)前方からみた証紙プレートが取り付けられた状態を示す一部断面斜視図、(b)後方からみた証紙プレートが取り付けられた状態を示す一部断面斜視図、(c)側方からみた証紙プレートが取り付けられた状態を示す一部断面図 (a)前方からみた証紙プレートを取り外した状態を示す一部断面斜視図、(b)後方からみた証紙プレートを取り外した状態を示す一部断面斜視図、(c)側方からみた証紙プレートを取り外した状態を示す一部断面図 証紙プレートから切り離し部を取り外す状態を示す一部断面斜視図 第2の実施形態における後方からみた証紙プレートの組み付け斜視図 後方からみた証紙プレートを取り付けられた状態を示す斜視図 証紙プレートの係合状態を示す平面断面図 第3の実施形態における後方からみた証紙プレートの組み付け斜視図 証紙プレートが取り付けられた状態を示す側面断面図 (a)第4の実施形態における証紙プレートが遊技盤に取り付けられた状態を示す正面図、(b)図15(a)のC−C線分部における断面図
<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部12とを有する。外枠11は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
遊技機主部12は、ベース体としての本体枠13と、その本体枠13の前方に配置される前扉枠14と、本体枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機主部12のうち本体枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として本体枠13が前方へ回動可能とされている。
本体枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、本体枠13には、裏パックユニット15が回動可能に支持されている。
次に、前扉枠14について説明する。前扉枠14は本体枠13の前面側全体を覆うようにして設けられている。前扉枠14には遊技領域PAのほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部21が形成されている。窓部21は、略楕円形状をなし、透明性を有するガラス22が嵌め込まれている。窓部21の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部23が設けられている。環状電飾部23では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、上部の左右の位置には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部26が設けられている。
前扉枠14における窓部21の下方には、前方へ膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31には上方に開口した上皿33が設けられており、下側膨出部32には同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構110側へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
正面視で下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41が設けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、遊技球発射機構110から遊技球が発射される。
前扉枠14の背面には、通路形成ユニット50が取り付けられている。通路形成ユニット50は、合成樹脂により成形されている。通路形成ユニット50において、その上側隅部には後方に突出し上方に開放された受口部51が形成されており、当該受口部51を仕切壁52によって左右に仕切ることで上皿33に通じる前扉側上皿通路の入口部分53と下皿34に通じる前扉側下皿通路の入口部分54とが形成されている。入口部分53から前扉側上皿通路に入った遊技球は上皿33に導かれ、入口部分54から前扉側下皿通路に入った遊技球は下皿34に導かれる。
前扉枠14の背面における回動先端側には、後方に延びる鉤金具63が上下方向に複数並設されている。これら鉤金具63は本体枠13に対する施錠機構を構成する。
次に、本体枠13について詳細に説明する。図3は本体枠13の正面図である。
本体枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース71を主体に構成されている。樹脂ベース71の前面における回動基端側(図3の左側)には、その上端部及び下端部に支持金具72,73が取り付けられており、支持金具72には軸孔が、支持金具73には突起軸が形成されている。図示は省略するが、支持金具72の軸孔に前扉枠14の突起軸が挿入され、支持金具73の突起軸が前扉枠14の軸孔に挿入されることにより、本体枠13に対して前扉枠14が回動可能に支持されている。
樹脂ベース71の前面における回動先端側(図3の右側)には、前扉枠14の背面に設けられた鉤金具63を挿入するための挿入孔74がそれぞれ設けられている。本パチンコ機10では、本体枠13や前扉枠14を施錠状態とするための施錠装置が本体枠13の背面側に隠れて配置される構成となっている。したがって、鉤金具63が挿入孔74を介して施錠装置に係止されることによって、前扉枠14が本体枠13に対して開放不能に施錠される。
樹脂ベース71の右下部には、施錠装置の解錠操作を行うためのシリンダ錠75が設置されている。シリンダ錠75は施錠装置に一体化されており、シリンダ錠75の鍵穴に差し込んだキーを右に回すと本体枠13に対する前扉枠14の施錠が解かれるようになっている。なお、シリンダ錠75の鍵穴に差し込んだキーを左に回すと外枠11に対する本体枠13の施錠が解かれるようになっている。
樹脂ベース71の中央部には略楕円形状の窓孔76が形成されている。樹脂ベース71には遊技盤81が着脱可能に取り付けられている。遊技盤81は絵柄が印刷された透明樹脂シート等の化粧部材を合板に貼着してなり、遊技盤81の前面に形成された遊技領域PAが樹脂ベース71の窓孔76を通じて本体枠13の前面側に露出した状態となっている。
樹脂ベース71における窓孔76の下方には、遊技球発射機構110が取り付けられている。遊技球発射機構110は、電磁式のソレノイド111と、発射レール112と、球送り機構113とからなり、ソレノイド111への電気的な信号の入力により当該ソレノイド111の出力軸が伸縮方向に移動し、球送り機構113によって発射レール112上に置かれた遊技球を遊技領域PAに向けて打ち出す。
発射レール112と遊技盤81に取り付けられた内,外レール部101,102との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方には前扉枠14の通路形成ユニット50に形成されたファール球通路55(図2参照)が配設されている。したがって、仮に遊技球発射機構110から発射された遊技球が遊技領域PAの上部に到達せずに、内,外レール部101,102によって構成される誘導レールを逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路55内に入る。ファール球通路55は前扉側下皿通路に通じており、ファール球通路55に入った遊技球は下皿34に排出される。
次に、遊技盤81の構成を図4及び図5に基づいて説明する。図4は遊技盤の正面図、図5はその前方からみた斜視図である。遊技盤81には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口82,可変入賞装置83,作動口84,スルーゲート85及び可変表示ユニット86等がそれぞれ設けられている。一般入賞口82、可変入賞装置83及び作動口84に遊技球が入ると、それが検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。その他に、遊技盤81の最下部にはアウト口87が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口87を通って遊技領域PAから排出される。また、遊技盤81には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘88が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示ユニット86には、作動口84へ遊技球が入賞した場合に図柄を可変表示する図柄表示装置91が設けられている。また、可変表示ユニット86には、図柄表示装置91を囲むようにしてセンターフレーム92が配設されている。
図柄表示装置91は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置91には、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態が発生することとなる。
可変入賞装置83は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置83の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置83が繰り返し開放されるものが一般的である。
遊技盤81には、内レール部101と外レール部102とが取り付けられており、これら内レール部101と外レール部102とにより誘導レールが構成され、遊技球発射機構110から発射された遊技球が遊技領域PAの上部に案内されるようになっている。
遊技盤81における遊技領域PAの下方(図4の右下)には、証紙200が貼り付けられた証紙プレート201が固定されている。図1又は図2に示すように、前扉枠14の証紙プレート201に対応する位置には前面側を開放されて後方に延びる筒部35と筒部35の前面側を覆う透明板36とから構成された証紙視認窓37が形成されている。よって、前扉枠14が閉鎖した状態でも、パチンコ機10の前方から証紙視認窓37を介して証紙プレート201を視認することが可能である。
上記証紙200には、遊技機の製造番号、企業名、製造年度及びこれらをコード化した光学的に読み取り可能な情報等が付されているが、これらに限らず、所定の遊技機管理団体の検査を受けたことを示す情報、前記管理団体が付した管理番号、遊技機の機種番号等が付される場合もある。
なお、図示は省略するが外枠11等には直接証紙が張られていることがある。これは外枠11のみを交換する頻度が少なく、外枠11に張られている証紙を再利用することが少ないためである。この点、遊技盤81は外枠11と比較して交換する可能性が高く、証紙番号の再発行の手間等に鑑みても、証紙200が貼付された証紙プレート201を再利用できるように構成しておくことが好ましい。
次に、証紙プレート201の取り付け態様ついて詳細に説明する。図6(a)は前方からみた証紙プレートの取り付け斜視図、図6(b)は後方からみた証紙プレートの取り付け斜視図、図7(a)は前方からみた証紙プレートが取り付けられた状態を示す一部断面斜視図、図7(b)はその後方からみた一部断面斜視図、図7(c)はその側方からみた一部断面図である。
証紙プレート201は、表面に証紙貼着面が形成された平板状のプレート部201aと、プレート部201aの後面から後方に延びた円筒状に形成された被支持部202と、被支持部202の内周面の上下に突出させて形成された係合片203と、プレート部の周囲から後方に延びるスカート部201bとを有する。証紙プレート201は、遊技盤81に前後に貫通して形成された貫通孔801を介して支持部材300と係合させることにより、遊技盤81に固定されている。
遊技盤81後面の左下隅部には当該後面を薄く縦長に窪ませて収容部807が形成されている。収容部807の中央には遊技盤81の前後方向に貫通させて貫通孔801が形成されており、その貫通孔801の下面は段差部801aを介して前方側が一段低く形成されている。また、収容部807における貫通孔801の上下には、前方に薄板部803を残して開口された係合孔804が形成されており、係合孔804の直径は前部側が後部側より一段大きく形成されている。薄板部803は、遊技盤81を正面視した状態で証紙プレート201が取り付けられる領域より上方および下方にそれぞれ形成されている。また、薄板部803は遊技盤81の合板部分を薄く残して形成してもよいし、化粧部材のみから形成してもよい。遊技盤81前面における貫通孔801の下方には、左右に延びる回転抑止部808が前方に突出させて形成されており、その下面は証紙プレート201のスカート部201bの下壁の上面と当接している。これにより、証紙プレート201が遊技盤81に取り付けられた状態で回転することを抑制している。
支持部材300は、板状のベース301を収容部807に嵌められて、遊技盤81の後面に取り付けられている。ベース301は収容部807とほぼ同一の大きさ及び形状であり、後面視で円形状の第1ベース部301aと、第1ベース部301aから上下方向にそれぞれ延びた第2ベース部301bとを有する。なお、ほぼ同一の大きさ及び形状としては、ベース301が収容部807に嵌められることが可能で、後面視でベース301の面積が収容部807の面積の8〜10割になるような大きさ及び形状が好ましい。
第2ベース部301bの前面には前方に突出させて係合部302がそれぞれ設けられている。係合部302の前部側は、前側上方及び前側下方に分岐した分岐部302aと、それぞれの分岐部302aの前部側から後方に延びる後延部302bを有し、上下方向に弾性変形可能に形成されている。係合部302の前部側が遊技盤81の係合孔804の前部側まで挿入されることにより、係合孔804に係合部302が係合している。係合部302が係合孔804に挿入及び係合されることにより、支持部材300は遊技盤81後面に固定されている。
なお、証紙プレート201を取り外すにあたって、第1ベース部301aと第2ベース部301bとは分離され、第1ベース部301aは証紙プレート201とともに遊技盤81の前方側に取り出される。この場合、第1ベース部301aが貫通孔801を通り抜けることができるようにする必要があるので、貫通孔801の上下方向及び左右方向の長さは第1ベース部301aの直径より大きく形成されている。
また、第1ベース部301aの前面には、上下の係合部302に挟まれるようにして、前方に向けて支持部303が設けられている。支持部303の前部側は係合部302と同様に分岐部303a及び後延部303bを有し上下方向に弾性変形可能に形成されている。支持部303は貫通孔801に挿入されており、貫通孔801内で証紙プレート201の被支持部202に挿入されている。支持部材300の支持部303を証紙プレート201の被支持部202に挿入させて係合片203に係合させることにより、証紙プレート201が遊技盤81前面の位置で支持されている。証紙プレート201が支持部材300に支持されなくとも被支持部202が貫通孔801に支持されることにより、証紙プレート201が遊技盤81前面の位置に留まることが想定されるが、これを回避するために、被支持部202の外径を貫通孔801の内径より十分に小さく形成されている。
ベース301の後面には、第1ベース部301aを上下から挟む位置に、ベース301に幅方向に亘って、弧状のリブ304が後方に突出して形成されている。弧状のリブ304は第1ベース部301aの周囲に沿うように形成されている。ベース301の両側端における第1ベース部301aと第2ベース部301bとの境界には第1ベース部301aに沿って切り込み305が形成されている。なお、リブ304及び切り込み305の機能については後述する。
証紙プレート201の取り付けは、まず、遊技盤81の前面に証紙プレート201を配置する。この際、証紙プレート201の被支持部202が貫通孔801に挿入された状態にする。この状態で、支持部材300を遊技盤81の後面側から取り付ける。具体的には、支持部材300の上下の係合部302を遊技盤81の係合孔804へ挿入及び係合させ、支持部303を証紙プレート201の被支持部202に挿入及び係合させる。
なお、支持部材300の上下の係合部302が遊技盤81の係合孔804に挿入されるにあたって、係合部302の前部側は、後延部302bの前方側上方及び前方側下方を向いた面を係合孔804の後端の縁部により上下方向から押圧され、弾性変形をともないながら係合孔804の後部側に挿入される。係合部302がさらに挿入され、係合孔804の後部側より直径の大きい前部側まで挿入されると、係合部302は弾性変形から解放され初期状態に復帰する。係合孔804の前部側と後部側との境目には、係合孔804の前部側の直径を後部側より一段大きくしたことにより前向きの面805が形成されており(図7(c)参照)、初期状態に復帰した係合部302の後延部302bの後端は、前向きの面805の前方に位置する。これにより、係合部302は引き抜くことが困難な状態で係合孔804に係合され、支持部材300を遊技盤81から後方に引き抜くことが抑制された状態となる。
また、支持部材300の支持部303が証紙プレート201の被支持部202に挿入されるにあたって、支持部303の前部側は、後延部303bの前方側上方及び前方側下方を向いた面を被支持部202の係合片203により上下方向から押圧され、弾性変形をともないながら被支持部202に挿入される。支持部303がさらに挿入され、係合片203の押圧を受けない位置まで挿入されると、支持部303は弾性変形から解放され初期状態に復帰する。初期状態に復帰した支持部303の後延部303bの後端は、被支持部202内で係合片203の前方に位置する。これにより、支持部303は引き抜くことが困難な状態で被支持部202に係合され、証紙プレート201を支持部材300から前方に引き抜くことが抑制された状態となる。
以上により、支持部材300は遊技盤81の後面に取り付けられ、証紙プレート201は遊技盤81の前面で支持部材300に支持された状態となる。
この状態において、支持部材300のベース301はベース301とほぼ同一の大きさ及び形状の遊技盤81の収容部807に嵌められているので、係合部302とベース301との間に刃物等の器具を侵入させる隙間がなく、係合部302がベース301から切り離されることを抑制することができる。
なお、上記取り付け方法の説明では、証紙プレート201を配置してから支持部材300を証紙プレート201及び遊技盤81に係合させる構成としたが、逆に、支持部材300を遊技盤81に係合させてから証紙プレート201を支持部材300に係合させてもよい。
次に、証紙プレート201を遊技盤81から取り外す方法について図8を参照しながら説明する。図8(a)は前方からみた証紙プレートを取り外した状態を示す一部断面斜視図、図8(b)はその後方からみた一部断面斜視図、図8(c)はその側方からみた一部断面図である。
証紙プレート201を遊技盤81から取り外すにあたって、まず、刃物等で支持部材300のベース301の切り込み305に刃を入れ、弧状のリブ304の内側に沿って切断する。上下のリブ304に沿って切断すると、支持部材300は、支持部303及びそれが形成された第1ベース部301a(以下、切り離し部Aという)と、係合部302及びそれが形成された第2ベース部301b(以下、残留部Bという)とに切り離される。
支持部材300が切り離し部Aと残留部Bとに切り離されると、証紙プレート201は、切り離し部Aとともに前方へ取り外すことが可能となる。この際、第1ベース部301aは証紙プレート201に係合した状態で貫通孔801を通り抜けて前方へ取り出される。貫通孔801の内径は被支持部202の外径より十分に大きく形成されており、また、貫通孔801の下面は前部側が後部側より低く形成されているので、支持部材300を切り離し部Aと残留部Bとに切り離すと、証紙プレート201及び切り離し部Aは遊技盤81の前側下方に落下しやすくなる。
最後に、証紙プレート201から切り離し部Aを取り外す。図9(a)乃至(c)は証紙プレートから切り離し部を外す状態を示す一部断面斜視図である。証紙プレート201に対して切り離し部Aを90度回転させることにより、支持部303の後延部303bの後方に係合片203が存在しない状態にし(図9(a)→図9(b))、切り離し部Aを被支持部202から引き抜く(図9(b)→図9(c))。
これにより、証紙プレート201を傷つけずに取り外すことができる。なお、取り外した証紙プレート201は他の遊技台へ取り付けられる場合もある。
また、図8に示すように、遊技盤81には残留部Bが固定されたままになっているため、他の支持部材を取り付けることを抑制することができ、ひいては証紙プレート201を再度取り付けることを困難にすることができる。
また、切り離し部Aが切り離された状態で残留部Bが遊技盤81に残っているということは証紙プレート201が外された痕跡があるということでもあり、証紙プレート201が外されたことがあることを容易に認識することができる。
また、残留部Bを外す方法として、遊技盤81の薄板部803を破損させて、係合部302の係合を解いて、遊技盤81の後方に押し出すことも想定される。しかし、遊技盤81の薄板部803は証紙プレート201が取り付けられる領域よりも上方及び下方に形成されているため、薄板部803の破損状態が再度証紙プレート201を取り付けたとしても隠蔽することができず、残留部Bが取り外された痕跡を容易に発見することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
支持部材300の係合部302を遊技盤81の係合孔804に係合し、支持部材300の支持部303を証紙プレート201の被支持部202に係合させると、証紙プレート201を遊技盤81に固定することができるので、証紙プレート201の設置作業性の向上に貢献できる。
また、証紙プレート201を取り外した場合は、残留部Bが遊技盤に残るので、新たな支持部材300を利用しての証紙プレート201の取り付けが困難であり、証紙プレート201を不正に付け替える等の不正を抑止することができる。
また、証紙プレート201を取り外した場合は残留部Bが遊技盤81に残るので、残留部Bを確認することによって、証紙プレート201が取り外されたという痕跡を容易に発見することができる。
また、残留部Bを外すにあたって遊技盤81の薄板部803を破損させると、遊技盤81の薄板部803は証紙プレート201の取り付け領域以外にあるため、薄板部803の破損状態を証紙プレート201が取り付けられた状態でも隠蔽することができず、残留部Bが取り外された痕跡を発見容易な状態で残させることができる。
また、支持部材300のベース301は、ベース301とほぼ同一の大きさ及び形状の遊技盤81の収容部807に嵌められているので、係合部302とベース301との間に刃物等の器具を侵入させる隙間がなく、係合部302をベース301から切り離すことを抑制することができる。
証紙プレート201を取り外す場合は、切り込み305に刃物等の刃を入り込ませてリブ304に沿って切断していくので、的確な位置を切断することができ、証紙プレートの破損や刃物による怪我等の不都合な事態が生じる可能性を減じることができる。
ベース301の後面はリブ304を備えており面一ではないので、粘着テープ等を張ることが難しく、切り離し部Aと残留部Bを切り離した後に、再度一体化させて他の証紙プレート201を不正に取り付けることを困難にしている。
貫通孔801の下面の前方側が一段低く形成されており、かつ貫通孔801の内径は被支持部202の外径に対して十分大きく形成されているので、貫通孔801に被支持部202が挿入されただけで支持部303に支持されていない状態では、証紙プレート201は遊技盤81の前側下方に落下しやすい。よって、支持部材300を使用せずに、証紙プレート201を遊技盤81に不正に取り付けることを困難にしている。
切り離し部Aを証紙プレート201の被支持部202から引き抜く際は、切り離し部Aの係合部302を被支持部202の係合片203から回避させることができるので、係合片203を損傷させることなどなく、証紙プレート201の耐久性の向上に貢献できる。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記実施形態の構成に適用してもよく、所定の組み合わせで上記実施形態の構成に適用してもよい。
(1)上記実施形態では、回転抑止部808を遊技盤に設けて、証紙プレート201の支持部材300に対する回転を抑止する構成としたが、これに限定されるものではない。証紙プレート201が支持部材300により引っ張られ、遊技盤81に押し付けられることにより、その回転が十分に抑制されていれば、回転抑止部808を設けなくてもよい。
(2)上記実施形態では、回転抑止部808は左右方向に伸びた形状としたが、証紙プレート201の回転を抑止できるのであれば、どのような形状でもよい。例えば、遊技盤81前面の証紙プレート201が取り付けられる領域を一段凹ませて証紙プレート201のスカート部201bの後部が嵌まるようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、支持部材300の係合部302は支持部303を挟んで上下に設ける構成としたが、支持部303の上方又は下方だけに設ける構成や、左右に設ける構成、支持部303を中心にして三方に設ける構成等を採用してもよい。
(4)上記実施形態では、証紙プレート201に被支持部202を設け支持部材300に支持部303を設ける構成としたが、これらを入れ替えて、証紙プレート201に支持部を設け支持部材300に被支持部を設ける構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、貫通孔801の下面は前部側が一段下がった形状としたが、貫通孔801の下面が後部側から前部側にかけて下方に傾斜している形状としてもよい。
(6)上記実施形態では、薄板部803を破損させることにより、係合部302を露出させる構成としたが、薄板部803を透明樹脂シート等で透明に形成し、係合部302が遊技盤81の前方から確認できるようにしてもよい。これにより、残留部Bまたは支持部材300が遊技盤81に取り付けられているか否かを容易に確認することができる。
(7)上記実施形態では、証紙プレート201の材質については言及しなかったが、証紙プレート201を合成樹脂等により透明に形成し、被支持部202や貫通孔801、支持部303を証紙プレート201の外側から確認できるようにしてもよい。これにより、証紙プレート201の不正な取り付け状態(証紙プレート201を支持部材300で支持させずに単に遊技盤81の前面に接着剤で張り付けた状態等)をいち早く発見することができる。
(8)上記実施形態では、第1ベース部301aと第2ベース部301bとを刃物等の器具により切り離す構成としたが、これを変更し、証紙プレート201を前方に引っ張ったり、証紙プレートを前方に若干引っ張った状態で回転させたりすることにより、破断する破断部を、第1ベース部301aと第2ベース部301bとの境界部分に設けてもよい。
<第2の実施形態>
本実施形態では、証紙プレートの形状、および遊技盤81への証紙プレートの取り付け態様が、上記第1の実施形態と異なっている。図10は本実施形態における後方からみた証紙プレートの組み付け斜視図、図11は後方からみた証紙プレートを取り付けられた状態を示す斜視図、図12は証紙プレートの係合状態を示す平面断面図である。
遊技盤81には、左右に対となる係合空間310が形成されており、証紙プレート308の後面の左右から後方に延ばして形成された係合部309は、各々対応した係合空間310に挿入された状態で固定部材321に固定されている。固定部材321は左右の係合空間310に1つずつ挿入されている。これらの固定部材321が挿入された係合空間310の後方の開口部を覆うようにして、カバー部材331が遊技盤81の後面に取り付けられている。
以下、本実施形態の説明では、一方の係合空間310における他方の係合空間310側(例えば、右側の係合空間310においては左側)を近端側と表現し、その反対側(例えば、右側の係合空間310においては右側)を遠端側と表現する。
遊技盤81内に形成された係合空間310は、遊技盤81の後面に横長に開口された開口部に連通する横長空間311と、横長空間311の近端側から前方に延ばして遊技盤81前面を開口して形成された貫通空間312と、貫通空間312より遠端側の横長空間311から前方に延ばして前方に薄板部316(図12参照)を残した状態で前部を近端側に曲げて形成された曲折空間313と、を有する。貫通空間312及び曲折空間313は横長空間311に連通している。薄板部316は左右方向において証紙プレート308の取り付け領域より外側(遠端側)に形成されている。なお、薄板部316は遊技盤81の合板部分を薄く残して形成してもよいし、化粧部材のみから形成してもよい。
図12に示すように、証紙プレート308の係合部309は貫通空間312に挿入されて、貫通空間312に隣接する後向きの面314に係合されている。後向きの面314に係合されている係合部309の近端側には、固定部材321の抑制部323が挿入されており、証紙プレート201の係合部309が近端側(係合が解除される方向)に移動するのを抑制している。
固定部材321の抑制部323は、横長空間311に収容された横長のベース322の近端側端部を前方に曲げて形成されている。ベース322の前面の中程には前方に延ばして形成された固定部材側係合部324が形成されている。固定部材側係合部324は、曲折空間に挿入されて前向きの面315に係合されている。
固定部材321が収容された状態の左右の係合空間310を後方から覆うようにしてカバー部材331のカバー部332が遊技盤81の後面に固定されている。カバー部332の前面における左右には押さえ部333が各々前方に突出させて形成されている。
カバー部材331の押さえ部333は、係合空間310の横長空間311の遠端側隅部に収容されるとともに、前方に収容されている固定部材321のベース322の遠端側端部の後面に当接している。
前述のように、証紙プレート308の係合部309は、後向きの面314に係合されており、かつ固定部材321の抑制部323により係合が解除される方向(近端側)への移動が抑制されている。よって、固定部材321の抑制部323が後方へ移動すれば、係合部309は係合が解除される方向(近端側)へ移動することが可能になる。しかし、固定部材321は固定部材側係合部324が前向きの面315に係合されているため、抑制部323を後方へ移動させることができない。よって、証紙プレート308の係合部309と後向きの面314との係合を解除すること、すなわち証紙プレート308を遊技盤81から取り外すことは困難な状態である。
次に、証紙プレート308の取り付け方法について説明する。まず、遊技盤81の前方から貫通空間312に、証紙プレート308の左右の係合部309を挿入して後向きの面314に係合させる。
次いで、固定部材321を係合空間310に収容させる。具体的には、抑制部323を係合部309の近端側に挿入し、固定部材側係合部324を曲折空間313に挿入して前向きの面315に係合させ、ベース322を横長空間311に収容させる。
最後に、押さえ部333が固定部材321の後面の遠端側端部の後方に位置し、カバー部332が左右の係合空間310の後部の開口部を覆うように、カバー部材331を遊技盤81後面に固定する。
これにより、証紙プレート308は取り外すことが困難な状態で遊技盤81の前面に固定される。
次に、証紙プレート308の取り外し方法について説明する。
まず、薄板部316を破損させて、固定部材321の固定部材側係合部324を遊技盤81前面側から触れることが可能な状態にする。
次いで、固定部材321の固定部材側係合部324を遠端側(前向きの面315との係合が解除される方向)に移動させ、前向きの面315との係合を解除する。この係合を解除させた状態のまま、固定部材側係合部324を後方へ押し込む。これにより、固定部材321は押さえ部333側(遠端側)を基端として抑制部323側(近端側)が後方へ移動する。抑制部323が後方へ移動することにより、証紙プレート308の係合部309が近端側(後向きの面314との係合が解除される方向)に移動できる空間が確保される。
最後に、証紙プレート308を前方に引っ張る。この際、係合部309は近端側(後向きの面314との係合が解除される方向)へ弾性変形をともなって移動し前向きの面314との係合が解除され、証紙プレート308を遊技盤81から取り外すことができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
証紙プレート308の係合部309を貫通空間312に挿入し、固定部材321を係合空間310に収容し、カバー部材331を遊技盤81の後面に固定すると、証紙プレート308を遊技盤81へ取り外し困難な状態で固定することができるので、証紙プレート308の設置作業性の向上に貢献できる。
証紙プレート308を取り外すには薄板部316を破損させる必要があるが、薄板部316の位置が遊技盤81前面から見て分かるように構成していない場合(薄板部316の位置を示す印刷やシールが張られる等していない場合)は、薄板部316の位置を予め知っている者以外は証紙プレート308を取り外すことが極めて困難である。よって、不正に証紙プレート308が外される等の不都合が生じる可能性を減じることができる。
また、たとえ薄板部316の位置が分かったとしても、薄板部316を破損すること、及び固定部材側係合部324を遠端側に移動させることを知っておく必要がある。よって、不正に証紙プレート308が外される等の不都合が生じる可能性をさらに減じることができる。
証紙プレート308を取り外した場合は薄板部316が破損される。よって、薄板部316が破損されていること確認することにより、証紙プレート308が外されたことがあることを容易に発見することができる。
また、遊技盤81の薄板部316を破損させると、遊技盤81の薄板部316は証紙プレート308の取り付け領域外にあるため、薄板部316の破損状態は再度証紙プレート308を取り付けたとしても隠蔽することができず、証紙プレート308が取り外された痕跡を発見容易な状態で残させることができる。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記実施形態の構成に適用してもよく、所定の組み合わせで上記実施形態の構成に適用してもよい。また、以下の各構成を、その構成の適用対象として例示していない実施形態に適用してもよい。
(1)上記実施形態では、カバー部材331の固定方法については言及しなかったが、強力な接着剤等での接着や、破断ネジ等で螺合させる方法等が採用される。
(2)上記実施形態では、薄板部316を破損させることにより、固定部材側係合部324を露出させる構成としたが、薄板部316を透明樹脂シート等で透明に形成し、固定部材側係合部324が遊技盤81の前方から確認できるようにしてもよい。これにより、固定部材321が遊技盤81に取り付けられているか否かを容易に確認することができる。
(3)上記実施形態では、証紙プレート308の材質については言及しなかったが、証紙プレート308を透明の合成樹脂等により透明に形成し、係合部309や貫通空間312を証紙プレート308の外側から確認できるようにしてもよい。これにより、証紙プレートの不正な取り付け状態(係合部309が貫通空間312に挿入されずに、証紙プレートが単に遊技盤81の前面に接着剤で張り付けられた状態等)をいち早く発見することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、遊技盤81への証紙プレートの取り付け態様等が上記第1の実施形態と異なっている。図13は本実施形態における後方からみた証紙プレートの組み付け斜視図、図14は証紙プレートが取り付けられた状態を示す側面断面図である。
遊技盤81には、後面から前方に薄板部422を残して収容部421が形成されており、薄板部422のほぼ中央部は前後に貫通された貫通孔423が形成されている。薄板部422は遊技盤81の合板部分を薄く残して形成してもよいし、化粧部材のみから形成してもよい。
支持部材411は、板状のベース412と、ベース412の前面のほぼ中央に形成され上下方向に弾性変形可能な支持部413と、を有している。支持部材411は、ベース412を収容部421に収容させ、支持部413を遊技盤81の貫通孔423に挿入させることにより、遊技盤81に配設される。ベース412と収容部421とは、背面視でほぼ同一の大きさ及び形状をしており、それらの左右方向の長さは証紙プレート401のその長さより大きく形成されている。なお、ほぼ同一の大きさ及び形状としては、ベース412が収容部421に収容されることが可能で、後面視でベース412の面積が収容部421の面積の8〜10割になるような大きさ及び形状が好ましい。
遊技盤81の貫通孔423に挿入される支持部材411の支持部413は、証紙プレート401の被支持部402に挿入される。被支持部402は、証紙プレート201の後面から後方に延ばして円筒状に形成されており、内周面の上下に支持部材411の支持部413に係合する係合片403が形成されている。支持部材411の支持部413を証紙プレート401の被支持部402に挿入させて係合片403に係合させることにより、証紙プレート401が遊技盤81の前面の位置で支持される。なお、被支持部402と支持部413の係合の態様は、第1の実施形態における被支持部202と支持部303の係合の態様と同様である(図7(c)参照)。
遊技盤81の前面に固定された証紙プレート401を取り外す場合は、証紙プレート401を遊技盤81の前方に引っ張る。この場合、被支持部402と支持部413は係合しているので、支持部材411にも前方への力が作用する。支持部材411に作用する前方への力が一定以上に達すると、ベース412により薄板部422が破損され、証紙プレート401と支持部材411とが一体となって前方へ取り外される。ベース412により薄板部422を破損させる必要があるため、ベース412は鋼板等の強度の高いものが好ましいが、その材質は薄板部422の強度との関係に応じて適宜選択される。
証紙プレート401から支持部材411を取り外す場合は、証紙プレート401を支持部材411に対して90度回転させる。これにより、係合片403の前方に支持部413が存在しない状態となり、その状態のまま取り外すことができる。証紙プレート401から支持部材411を取り外す態様は、第1の実施形態における証紙プレート201から切り離し部Aを取り外す態様と同様である。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
薄板部422に形成された貫通孔423を介して、証紙プレート401の被支持部402と支持部材411の支持部413とを係合させると、証紙プレート401を遊技盤81へ固定することができるので、証紙プレート401の設置作業性の向上に貢献できる。
ベース412は、ベース412と背面視でほぼ同一の大きさ及び形状の収容部421に収容されているので、ベース412と薄板部422との間に刃物等の器具を侵入させる隙間がなく、ベース412から支持部413を切り離すことを抑制することができる。
証紙プレート401を取り外すことにより薄板部422が破損される。すなわち、薄板部422の破損をもって証紙プレート401が取り外された痕跡があると判断することができる。よって、この痕跡のある遊技盤を探すことにより、証紙プレート401が取り外された不正改造の可能性が高い遊技機をいち早く発見することができる。
薄板部422及びベース412の左右方向の長さは証紙プレート401の左右方向の長さより大きく形成されているので、証紙プレート401を取り外す際に証紙プレート401の左右方向の長さより長い範囲の薄板部422が破損される。よって、証紙プレート401を取り外した後に、別の証紙プレート401を取り付けたとしても薄板部422の破損状態を隠蔽することができず、証紙プレート401が取り外された痕跡を発見容易な状態で残させることができる。
支持部材411を証紙プレート401の被支持部402から引き抜く際は、支持部材411の支持部413を被支持部402の係合片403から回避させることができるので、係合片403を損傷させることなどなく、証紙プレート401の耐久性の向上に貢献できる。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記実施形態の構成に適用してもよく、所定の組み合わせで上記実施形態の構成に適用してもよい。また、以下の各構成を、その構成の適用対象として例示していない実施形態に適用してもよい。
(1)上記実施形態では、薄板部422は証紙プレート401の取り付け領域より左右方向に長い構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、薄板部422が証紙プレート401の取り付け領域より上下方向に長い構成にしてもよいし、全方向のうちのいずれか一又は複数方向に当該取り付け領域から突出した構成としてもよい。また薄板部422の領域に証紙プレート401の取り付け領域が完全に含まれるようにして、当該薄板部422をベース412によって破損させるように構成してもよい。この場合は、証紙プレート401を取り外した後は、証紙プレートを取り付ける領域がなくなるので、証紙プレートを不正に取り付けることをさらに抑止することができる。
(2)上記実施形態では、証紙プレート401を遊技盤81に取り付けた状態における、支持部材411に対する証紙プレート401の回転については言及しなかったが、第1の実施形態と同様に回転抑止部808を設けることが好ましい。
(3)ベース412は刃物等の器具による切断が困難である鋼板等により形成すると、薄板部422が破損されないまま遊技盤81の後面側から支持部材411を破壊して証紙プレート401が不正に取り外されること可能性を減じることができる。
(4)ベース412を鋼板等で形成することにより、証紙プレート401を取り外す際に薄板部422をより確実に破損させる可能性を向上させることができる。
(5)また、(3)と同様の目的で、支持部材411の後方側の収容部421の開口部を板状の部材により覆ってもよい。
(6)また、薄板部803を透明樹脂シート等で透明に形成し、支持部材411が遊技盤81の前方から確認できるようにしてもよい。これにより、支持部材411が遊技盤81に取り付けられているか否かを容易に確認することができる。
(7)また、証紙プレート401を合成樹脂等により透明に形成し、被支持部402や支持部413を証紙プレート401の外側から確認できるようにしてもよい。これにより、証紙プレート401の不正な取り付け状態(証紙プレート401を支持部材411で支持させずに単に遊技盤81の前面に接着剤で張り付けた状態等)をいち早く発見することができる。
<第4の実施形態>
本実施形態では、証紙プレートの形状、および遊技盤81への証紙プレートの取り付け態様が、上記第1の実施形態と異なっている。図15(a)は証紙プレートが遊技盤に取り付けられた状態を示す正面図、図15(b)はそのC−C線分部における断面図である。
遊技盤81は、裏面に絵柄が印刷された透明樹脂シートに裏打材として紙基材が貼着された化粧部材902と、化粧部材902が貼着された合板901と、を有する。また、証紙502が貼付された証紙プレート501は、正面視で左右に突出させて形成された左側取り付け片503,右側取り付け片504を有している。
証紙プレート501の左右の取り付け片503,504にはネジ孔503a,504aが形成されており、ネジ孔503aにネジ505を通し、ネジ孔504aに破断ネジ506を通して遊技盤81に固定されている。詳しくは、正面視で左側の左側取り付け片503は、そのネジ孔503aにネジ505を通して合板901に螺合させることにより、遊技盤81に固定されている。一方、正面視で右側の右側取り付け片504は、そのネジ孔504aに破断ネジ506を通して合板901の収容穴903に収容された六角ナット507に螺合させることにより、遊技盤81に固定されている。
六角ナット507が収容された収容穴903は、ルータ加工等により合板901の前面側から切削することにより、六角形の穴状に形成されている。収容穴903の内周は、六角ナット507の外周とほぼ同一の形状及び大きさを有しており、六角ナット507は収容穴903内で回転することが出来ないように構成されている。
収容穴903の前方は合板901に貼着された化粧部材902により塞がれており、破断ネジ506は化粧部材902を貫通して六角ナット507に螺合されている。
なお、破断ネジ506は、螺合対象に螺合した後にドライバー等の器具が嵌る頭部が破断するネジである。当該頭部が破断した破断ネジ506を特殊な器具なしに回転させることは困難である。つまり、破断ネジ506を螺合対象(ここでは、六角ナット507)に螺合させて頭部を破断させると、当該螺合を解除することは難しい。
遊技盤81の製造工程において、化粧部材902が合板901に貼着される前に、六角ナット507は収容穴903に収容され、その後に合板901に化粧部材902が貼着される。その後、証紙プレート501を取り付ける際に六角ナット507に破断ネジ506が螺合される。六角ナット507は収容穴903内で回転することが出来ないので、破断ネジ506に螺合されるにともなって、図15(b)の拡大図に示すように矢印D方向に移動する。当該螺合が完了した状態で、収容穴903の前方に位置する化粧部材902は証紙プレート501の右側取り付け片504と六角ナット507の前面との間に挟まれた状態となる。
化粧部材902の、証紙プレート501の右側取り付け片504が取り付けられる部分から正面視で右側は、剥離部902aが形成されている。剥離部902aは、化粧部材902の他の部分よりも弱い接着力で合板901に貼着されている。具体的には、一面に接着剤を塗布するのではなく点状や線状に部分的に接着剤が塗布されている。また、剥離部902aの右側端部以外の周縁部902b(正面視で上辺部、下辺部、左辺部)は断続的に切断されており、化粧部材902から剥離部902aが分離しやすいように構成されている。
証紙プレート501を遊技盤81から取り外す際は、左側取り付け片503側のネジ505を取り外す。一方、右側取り付け片504側の破断ネジ506は前述のとおり取り外すことが困難である。よって、証紙プレート501は、破断ネジ506が六角ナット507に螺合された状態で、前方に引っ張って取り外す。この際、剥離部902aの左端部は、右側取り付け片504と六角ナット507との間に挟まれているので、前方に引っ張られる。これにともない、剥離部902aの周縁部902bが切断されるとともに剥離部902aが合板901から剥離する。剥離部902aは引っ張られながら剥離されるため、剥離部902aは変形して皺が形成された状態となる。また、剥離部902aに絵柄が印刷されている場合は、その絵柄は歪んだ状態となる。
六角ナット507に触れることができる程度に証紙プレート501を前方に引っ張り出したら、六角レンチ等で六角ナット507を破断ネジ506から外し、証紙プレート501から剥離部902aを取り外す。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
証紙プレート501を取り外すことにより、剥離部902aが剥離した状態となり、当該状態を確認することにより、証紙プレート501が以前に外されたことを認識することができる。
また、剥離部902aは、証紙プレート501を取り付ける領域の外側にあるので、再度証紙プレート501を取り付けたとしても剥離部902aを隠すことができず、剥離部902aが剥がされた状態の発見が容易になる。
また、一度剥離した剥離部902aを再度合板901に接着したとしても、剥離される際に剥離部902aが変形して伸びる等することによって形成された皺や絵柄の歪みを確認することにより、証紙プレート501が以前に外されたことを認識することができる。
証紙プレート501は、左右の取り付け片503,504をネジ505,破断ネジ506で遊技盤81に取り付けられるので取り付け作業が容易である。また、破断ネジ506を用いているので、不正に破断ネジ506と六角ナット507との螺合を解除してから証紙プレート501を取り外すという不都合が生じることを抑止できる。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記実施形態の構成に適用してもよく、所定の組み合わせで上記実施形態の構成に適用してもよい。また、以下の各構成を、その構成の適用対象として例示していない実施形態に適用してもよい。
(1)上記実施形態では、証紙プレート501を取り外す際は化粧部材902の一部である剥離部902a(透明樹脂シート及び紙基材)が剥離される構成としたが、化粧部材902を構成する透明樹脂シートの一部が剥離される構成としてもよい。この場合は、紙基材は合板901に貼着されたままであり透明樹脂シートが紙基材から剥離される構成となる。
(2)上記実施形態では、化粧部材902は、裏面に絵柄が印刷された透明樹脂シートに裏打材として紙基材が貼着された構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、紙基材に絵柄を印刷した後、その印刷面に透明樹脂シートを貼着した化粧部材を採用してもよい。この場合、透明樹脂シートのみが剥離されるように構成することにより、剥離時に紙基材の表面側の印刷が剥がれた状態となるので、当該状態を確認することにより、証紙プレート501が以前に取り外されたことを認識することが容易である。
(3)上記実施形態では、左右の取り付け片503,504はネジ505,破断ネジ506によって遊技盤81に固定される構成としたが、どちらか一方又は両方の取り付け片をこれらのネジは利用せずに遊技盤81に接着する構成としてもよい。この場合、証紙プレート501を取り外す際に右側取り付け片504が剥離部902aから外れて剥離部902aが剥離されないことが想定される。故に、上記実施形態に示すように、右側取り付け片504は破断ネジ506及び六角ナット507により剥離部902aに固定された構成とすることが好ましい。
(4)上記実施形態では、剥離部902aの周縁部902bは断続的に切断された構成としたが、完全に切断された構成としてもよいし、切断箇所のない構成としてもよい。切断箇所の要否や数、長さ等は、剥離部902aの合板901に対する接着力や剥離部902aの引っ張り強度に応じて、適宜選択可能である。
(5)上記実施形態では、収容穴903は、内周が六角ナット507の外周と同一の形状及び大きさである構成としたが、六角ナット507が収容穴903内で回転することを抑止できるのであれば、これに限定されるものではない。例えば、六角ナット507の外面のうち2以上の面に当接する内面を有する構成が用いられる。
なお、上述した第1乃至第4実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記実施形態の構成に適用してもよく、所定の組み合わせで上記実施形態の構成に適用してもよい。
(1)上記実施形態では証紙プレートを遊技盤81に取り付ける構成としたが、これに限定されず、前扉枠や本体枠等の遊技機を構成するものであれば、どの部品に取り付けてもよい。
(2)上記実施形態では証紙プレートをパチンコ機10に取り付ける構成としたが、これに限定されず、その他のパチンコ遊技機やスロットマシン等の回胴式遊技機の遊技部品に取り付けることも可能である。
<上記各実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
特徴A1.固有の識別情報を有する識別部材(証紙プレート308、証紙プレート401、証紙プレート501)と、前記識別部材が取り付けられた被取り付け部品(遊技盤81)と、を有する遊技機(パチンコ機10)であって、
前記被取り付け部品は外部から視認可能である痕跡形成部(薄板部316、薄板部422の証紙プレート401の取り付け領域外に対応する部分、剥離部902a)を備え、前記識別部材が取り外された場合に前記痕跡形成部に痕跡が残ることを特徴とする遊技機。
ここで、識別情報が付された被取り付け部品がROM交換等の不正行為の対象となる場合がある。例えば、リサイクル性の観点から遊技盤(被取り付け部品)を交換することにより機種変更を行う遊技機において、識別情報が付された遊技盤が不正行為の対象となる場合がある。この場合、遊技場に設置されている遊技機の遊技盤に対して不正行為を行おうとする者は、中古品の遊技盤を入手して規格外の仕様に不正改造し、不正改造した中古遊技盤を遊技場に設置されている遊技機の正規の遊技盤と摩り替えるとともに、識別情報が付された部材を正規の遊技盤から取り外して不正改造した中古遊技盤に取り付ける場合がある。このような場合は、遊技場で管理されている識別情報が不正改造された中古遊技盤に取り付けられていることになり、遊技場で遊技盤の摩り替えの発見が遅れてしまうということが推測され、遊技場が不利益を被るとともに識別情報の管理が煩雑になり不都合が生じる。
これに対し、特徴A1の遊技機では、識別部材を取り外した場合に被取り付け部品の痕跡形成部に痕跡が残るので、その痕跡を確認することにより識別部材を取り外したことがあることが認識できる。
通常、識別部材が一度外された遊技機は遊技場で使用されることはなく、上記痕跡のある遊技機は上記のような不正な改造がなされて識別部材を付け替えられている可能性がある。上記痕跡を見つけることにより、識別部材が一度外された遊技機をいち早く発見することができ、不正による被害等を減じることができる。
また、上記痕跡が形成される痕跡形成部は、被取り付け部品の外部から視認可能であるので、識別部材を不正に取り付けることができたとしても、その識別部材によって上記痕跡を隠蔽することができず、上記痕跡を発見容易な状態で残すことができる。
上記被取り付け部品としては、遊技機から取り外せるものであればよい。例えば、制御基板が取り付けられた遊技盤や本体枠、前扉枠等がある。
上記痕跡としては、識別部材を取り外す前後で被取り付け部品の一部が変化するものであればよい。
「識別部材が取り外された場合に前記痕跡形成部に痕跡が残る」とは、識別部材を取り外すことに連係して被取り付け部品の一部に痕跡が残る場合も、被取り付け部品の一部を意図的に変化させることにより痕跡が残り、識別部材を外すことが可能になる場合も含まれる。
なお、識別部材としては、遊技機の製造番号、企業名、製造年度、所定の遊技機管理団体の検査を受けたことを示す情報、前記管理団体が付した管理番号、遊技機の機種番号、これらをコード化した光学的に読取可能な情報のいずれかが記載された部材、及びこれらのいずれかが電子化されて記憶された媒体(ICチップ等)を有する部材等が採用される。
特徴A2.前記被取り付け部品から前記識別部材を取り外した場合に前記痕跡形成部が破損することにより前記痕跡が残ることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、識別部材を取り外した場合に被取り付け部品が破損するので、その破損した部分を確認することにより識別部材を取り外したことがあることが認識できる。被取り付け部品の一部が破損された遊技機は通常の遊技機と比較して異常な態様に見えることが想定されるので、遊技者からの通報も期待でき、不正に取り付けられた識別部材を容易に発見することができる。痕跡形成部は、破断容易に形成されていることが好ましく、薄板状に形成された構成や、周囲が断続的に切断(いわゆるミシン目)されている構成等が用いられる。痕跡形成部が破損することにより痕跡が残るので、痕跡形成部は破損部(破断部)と捉えることもできる。
特徴A3.前記痕跡の少なくとも一部は、前記被取り付け部品が前記遊技機から取り外された状態で視認可能であることを特徴とする特徴A1又はA2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、遊技機のメンテナンス時等に被取り付け部品を遊技機から取り外した場合に痕跡を発見することができ、識別部材が取り外されたことがあることを認識することができる。被取り付け部品を遊技機から取り外した場合に痕跡を発見することができればいいので、痕跡を遊技機の外側から確認できるようにする必要がなく、遊技機外観の設計における自由度向上に貢献できる。
特徴A4.前記識別部材(証紙プレート401)は支持部材(支持部材411)により前記被取り付け部品に取り付けられており、
前記識別部材が前記被取り付け部品から取り外される場合に、前記支持部材により前記被取り付け部品が破損させられることを特徴とする特徴A2又はA3に記載の遊技機。
特徴A4によれば、支持部材が被取り付け部品を破損させるのであって識別部材が破損させるわけではないので、識別部材を被取り付け部品に当接させて被取り付け部品を破損させる等する必要がなく、識別部材の耐久性の向上に貢献できる。
なお、識別部材は再利用されることがあるので、識別部材の耐久性が向上することは好ましいことである。
特徴A5.前記識別部材と前記支持部材とが連結されている状態において、前記支持部材の少なくとも一部が前記被取り付け部品と対向する方向とは異なる方向への前記識別部材又は前記支持部材の移動を制限する移動制限手段を備えていることを特徴とする特徴A4に記載の遊技機。
特徴A5によれば、支持部材の少なくとも一部が被取り付け部品と対向する方向とは異なる方向への識別部材又は支持部材の移動が、移動制限手段によって制限されている。よって、識別部材と支持部材とが連結された状態では、支持部材の少なくとも一部が被取り付け部品と対向する方向にしか移動することができないので、識別部材を取り外す場合には被取り付け部品は支持部材により好適に破損される。
特徴A6.前記被取り付け部品に貫通させて形成された貫通部(貫通孔423)を備え、
前記識別部材は前記貫通部を介して前記支持部材と連結され、
前記識別部材及び前記支持部材は少なくとも互いに連結された状態では前記貫通部を通り抜け不能であり、
前記支持部材を前記識別部材側の前記被取り付け部品に投影させた領域の少なくとも一部は、前記識別部材が前記被取り付け部品に取り付けられている領域の外側に位置することを特徴とする特徴A4又はA5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、貫通部を介して識別部材と支持部材とを連結することにより、識別部材を被取り付け部品に取り付けることができるので、識別部材の取り付け作業性の向上に貢献できる。
支持部材は貫通部を通り抜け不能であるので、識別部材を被取り付け部品と離間する方向に引っ張ることにより支持部材の貫通部を通り抜けられない部分が被取り付け部品の貫通部の周囲(痕跡形成部)を破損させ、識別部材と支持部材を同時に取り外すことができる。よって、識別部材を取り外す際は、より確実に被取り付け部品の一部を破損させることができる。
支持部材を識別部材側の被取り付け部品に投影させた領域の少なくとも一部は、識別部材が被取り付け部品に取り付けられている領域の外側に位置する。これにより、識別部材を被取り付け部材から取り外す際は、被取り付け部品は識別部材が取り付けられる領域の外側の領域も支持部材によって破損される。よって、識別部材が取り付けられる領域の外側まで破損されるので、再度識別部材が取り付けられたとしても当該破損された部分を確認することができる。
支持部材を識別部材側の被取り付け部品に投影させるにあたっては、識別部材を取り外す際の取り外し方向と平行(例えば、被取り付け部品が遊技盤である場合は、遊技盤面に対して垂直方向)に投影させることが好ましい。当該投影させた領域と、識別部材を取り外した際に支持部材に破損される識別部材側の被取り付け部品の領域とがほぼ一致することが考えられるためである。
また、支持部材を識別部材側の被取り付け部品に投影させるにあたっては、貫通部の貫通方向と平行に投影させることが好ましい。識別部材を取り外す際には当該貫通方向とほぼ平行に引っ張られることが考えられるためである。
なお、被取り付け部品に支持部材を覆うようにして覆い部材を取り付けることにより、支持部材側に引っ張ることができないように構成してもよい。また、貫通部としては、貫通孔や切欠き部等が採用される。
特徴A7.前記支持部材における前記識別部材側と反対側に形成された被収容部(ベース412)と、
前記被取り付け部品の前記被収容部と向かい合う部分を前記識別部材側に窪ませて形成され、前記被収容部が収容された収容部(収容部421)と、を備え、
前記被収容部を前記識別部材側の前記被取り付け部品に投影させた領域の少なくとも一部は、前記識別部材が前記被取り付け部品に取り付けられている領域の外側に位置し、
前記被収容部は前記貫通部を覆うように形成されていることを特徴とする特徴A6に記載の遊技機。
特徴A7によれば、被収容部が貫通部を覆うように形成されているので、貫通部内に刃物等の器具や手を侵入させることが困難である。よって、支持部材と識別部材が切り離されたり、支持部材の被収容部とその他の部分が切り離されたりする等の不都合が生じる可能性を減じることができる。すなわち、被取り付け部品を破損させずに識別部材を取り外すことが困難であり、識別部材が取り外された場合に、より確実にその痕跡を残させることができる。
また、被収容部を識別部材側の被取り付け部品に投影させた領域の少なくとも一部は、識別部材が被取り付け部品に取り付けられている領域の外側に位置する。よって、識別部材を被取り付け部材から取り外す際は、被取り付け部品は識別部材が取り付けられる領域の外側の領域も被収容部によって破損される。よって、再度識別部材を取り付けられても当該破損された部分を確認することができる。
特徴A8.前記収容部は前記被収容部とほぼ同一の形状及び大きさであることを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
特徴A8によると、被収容部が隙間の少ない状態で収容部に収容されているので、被収容部と収容部との間に刃物などの器具や手を侵入させることが困難である。よって、支持部材と識別部材が切り離されたり、支持部材の被収容部とその他の部分が切り離されたりする等の不都合が生じる可能性をさらに減じることができる。すなわち、被取り付け部品を破損させずに識別部材を取り外すことが困難であり、識別部材が取り外された場合に、さらに確実にその痕跡を残させることができる。
また、被収容部が隙間の少ない状態で収容部に収容されているので、被収容部と収容部との間に刃物などの器具や手を侵入させることが困難である。よって、支持部材が識別部材側へ引っ張られて識別部材が取り外されることを抑止できる。
特徴A9.前記被収容部が鋼板で形成されていることを特徴とする特徴A6又はA7に記載の遊技機。
特徴A9によれば、被収容部を切断することが困難なので、貫通部内や、被収容部と収容部との間に刃物などの器具や手が侵入しにくい。よって、支持部材と識別部材が切り離されたり、支持部材の被収容部とその他の部分が切り離されたりする等の不都合が生じる可能性をさらに減じることができる。すなわち、被取り付け部品を破損させずに識別部材を取り外すことが困難であり、識別部材が取り外された場合に、さらに確実にその痕跡を残させることができる。
また、被収容部が鋼板で形成されているので、識別部材を取り外す際に被収容部が破損される可能性を減じることができ、より確実に被取り付け部品を破損させることができる。
特徴A10.前記被取り付け部品に少なくとも前記識別部材側を開口させて形成された挿入孔と、
前記被取り付け部品側に突出させて前記識別部材に形成され、前記挿入孔に挿入されるとともに前記被取り付け部品における前記識別部材側とは反対側の部分に係合した係合部と、を備え、
前記被取り付け部品に痕跡を残すことにより、前記係合を解除することが可能となることを特徴とする特徴A1乃至A3のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A10によれば、識別部材を取り外すには、痕跡を残して識別部材の係合部の係合を解除する必要がある。よって、識別部材を取り外した際に残った痕跡を確認することにより、識別部材が取り外されたことを認識できる。
特徴A11.前記係合が解除される方向へ前記係合部が移動することを抑制する抑制部材を備え、
前記被取り付け部品に前記痕跡を残すことにより、前記抑制部材を前記抑制が解除される方向へ移動させることが可能になることを特徴とする特徴A10に記載の遊技機。
特徴A11によれば、係合が解除される方向への係合部の移動が、抑制部材により抑制されているので、この状態では識別部材を被取り付け部品から取り外すことができない。
識別部材を被取り付け部品から取り外すには、痕跡を残して抑制部材を移動させて係合部が係合を解除される方向へ移動できるようする。抑制部材を当該方向へ移動させると痕跡が残るので、この痕跡を確認することにより、識別部材の取り外しがあったことを認識することができる。
特徴A12.被取り付け部品の識別部材側に薄板部を残して形成された抑制部材収容部を被取り付け部品の内部に備え、
前記抑制部材は前記抑制部材収容部に収容されており、
前記薄板部を破損させることにより、前記抑制部材を前記抑制が解除される方向へ移動させることが可能になることを特徴とする特徴A11に記載の遊技機。
特徴A12によれば、被取り付け部品の薄板部を破損させて痕跡を残し、抑制部材収容部に収容されている抑制部材を抑制が解除される方向へ移動させる必要がある。よって、そもそも破損させるべき位置が分からなければ識別部材を取り外すことができない。また、破損させるべき位置が分かったとしても、抑制部材を移動させる方向が分からなければ係合部の移動の抑制を解除することができない。よって、識別部材が不正に取り外される可能性を減じることができる。
また、識別部材が外された後に再度識別部材が取り付けられたとしても、被取り付け部品に破損部分が残るので、当該部分を確認することによって、識別部材の取り外しがあったことを認識することができる。
特徴A13.前記被取り付け部品は遊技機本体に対して着脱可能に設けられた遊技盤(遊技盤81)であることを特徴とする特徴A1乃至A12のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A13によれば、遊技盤には、遊技領域において遊技球を誘導等する釘、入球部への遊技球の入球等を検知する各種センサ、遊技機の動作を制御する制御基板、配線等の不正行為の対象となり得る遊技部品が多く取り付けられており、不正改造される可能性が高い。この遊技盤を不正に取り替えられたことをいち早く発見することに貢献することができる。
特徴A14.前記被取り付け部品は遊技機本体に対して着脱可能に設けられた遊技盤であり、
前記遊技盤の化粧部材(化粧部材902)の少なくとも一部は剥離可能に形成された剥離部(剥離部902a)であり、
前記剥離部の少なくとも一部は前記識別部材(証紙プレート501)に連結されていることを特徴とする特徴A1乃至A3に記載の遊技機。
特徴A14によれば、識別部材が取り外されることに応じて、識別部材に一部が固定された剥離部が剥がされて痕跡が残る。よって、識別部材が取り外されたことを、剥離部が剥がされていることによって確認できる。
また、化粧部材は絵柄等が描かれていることがほとんどであり、遊技機の中でも目立つ部分である。識別部材が外されるとその目立つ部分である化粧部材の一部が剥離されるので、剥離状態の発見が容易である。
なお、剥がすときの張力のかかり方が不揃いになるように、剥離部の遊技盤への接着箇所や接着剤の材質を適宜選択することが好ましい。剥がす際の剥離部への張力のかかり方を不揃いにすると、剥離された剥離部に皺ができやすくなり、仮に、一旦剥がされた剥離部を元の位置に張りなおしたとしても、その痕跡(この場合は皺等)を残すことが容易であるためである。具体的には、剥離部が接着される構成としては、複数配列された帯状または点状に間隔をおいて接着剤を塗布する構成、接着力の異なる複数の接着剤を互いに異なる箇所に塗布する構成等が採用される。
また、化粧部材としては、裏面に絵柄が印刷された透明樹脂シートに裏打材として紙基材が貼着された構成、紙基材に絵柄を印刷した後その印刷面に透明樹脂シートを貼着した構成等が採用される。これらの化粧部材においては、透明樹脂シートが剥離される構成を採用してもよい。
また、化粧部材は、剥離部を遊技盤には接着せずに剥離部に連続している部分のみを遊技盤に接着してもよい。
特徴A15.前記剥離部の周縁(902b)の少なくとも一部は断続的に切断されていることを特徴とする特徴A14に記載の遊技機。
特徴A15によれば、周縁の少なくとも一部が断続的に切断されているので、剥離部をその他の化粧部材と分離させて容易に剥離させることができる。
特徴B1.固有の識別情報を有する識別部材(証紙プレート201)と、前記識別部材が取り付けられた被取り付け部品(遊技盤81)と、を有する遊技機(パチンコ機10)であって、
前記識別部材は支持部材(支持部材300)によって前記被取り付け部品に取り付けられており、
前記支持部材は外部から視認可能である痕跡形成部(残留部B)を備え、前記痕跡形成部には前記識別部材が取り外された場合に痕跡が残ることを特徴とする遊技機。
ここで、識別情報が付された被取り付け部品がROM交換等の不正行為の対象となる場合がある。例えば、リサイクル性の観点から遊技盤(被取り付け部品)を交換することにより機種変更を行う遊技機において、識別情報が付された遊技盤が不正行為の対象となる場合がある。この場合、遊技場に設置されている遊技機の遊技盤に対して不正行為を行おうとする者は、中古品の遊技盤を入手して規格外の仕様に不正改造し、不正改造した中古遊技盤を遊技場に設置されている遊技機の正規の遊技盤と摩り替えるとともに、識別情報が付された部材を正規の遊技盤から取り外して不正改造した中古遊技盤に取り付ける場合がある。このような場合は、遊技場で管理されている識別情報が不正改造された中古遊技盤に取り付けられていることになり、遊技場で遊技盤の摩り替えの発見が遅れてしまうということが推測され、遊技場が不利益を被るとともに識別情報の管理が煩雑になり不都合が生じる。
これに対し、特徴B1の遊技機では、識別部材を取り外した場合に支持部材の痕跡形成部に痕跡が残るので、その痕跡を確認することにより識別部材を取り外したことがあることが認識できる。
通常、識別部材が一度外された遊技機は遊技場で使用されることはなく、上記痕跡のある遊技機は上記のような不正な改造がなされて識別部材を付け替えられている可能性がある。上記痕跡を見つけることにより、識別部材が一度外された遊技機をいち早く発見することができ、不正による被害等を減じることができる。
また、上記痕跡が形成される痕跡形成部は、識別部材を再度取り付けても、被取り付け部品の外部から視認可能であるので、識別部材を不正に取り付けることができたとしても、その識別部材によって上記痕跡を隠蔽することができず、上記痕跡を発見容易な状態で残すことができる。
上記被取り付け部品としては、遊技機の部品から取り外せるものであればよい。例えば、制御基板が取り付けられた遊技盤や本体枠、前扉枠等がある。
上記痕跡としては、識別部材を取り外す前後で支持部材の一部が変化するものであればよい。
「痕跡形成部には前記識別部材が取り外された場合に痕跡が残る」とは、識別部材を取り外すことに連係して支持部材の一部に痕跡が残る場合も、支持部材を意図的に変化した状態にさせることにより痕跡が残り、識別部材を外すことが可能になる場合も含まれる。
なお、識別部材としては、遊技機の製造番号、企業名、製造年度、所定の遊技機管理団体の検査を受けたことを示す情報、前記管理団体が付した管理番号、遊技機の機種番号、これらをコード化した光学的に読取可能な情報のいずれかが記載された部材、及びこれらのいずれかが電子化されて記憶された媒体(ICチップ等)を有する部材等が採用される。
特徴B2.前記被取り付け部品から前記識別部材を取り外した場合に前記支持部材の前記痕跡形成部が破損することにより前記痕跡が残ることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、識別部材を取り外した場合に支持部材が破損するので、その破損した部分を確認することにより識別部材を取り外したことがあることが認識できる。
特徴B3.前記痕跡の少なくとも一部は、前記被取り付け部品が前記遊技機から取り外された状態で視認可能であることを特徴とする特徴B1又はB2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、遊技機のメンテナンス時等に被取り付け部品を遊技機から取り外した場合に痕跡を発見することができ、識別部材が取り外されたことがあることを認識することができる。被取り付け部品を遊技機から取り外した場合に痕跡を発見することができればいいので、痕跡を遊技機の外側から確認できるようにする必要がなく、遊技機外観の設計における自由度向上に貢献できる。
特徴B4.前記支持部材を、前記被取り付け部品側に連結されている被取り付け部品側支持部(係合部302)と、前記識別部材側に連結されている識別部材側支持部(支持部303)と、に分離することにより、前記識別部材を取り外すことが可能であり、
前記識別部材を取り外した後も前記被取り付け部品側支持部は前記被取り付け部品に連結されている状態であることを特徴とする特徴B1乃至B3のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B4によれば、支持部材を被取り付け部品側支持部と識別部材側支持部とに分離して識別部材を取り外した後は、被取り付け部品側支持部が被取り付け部品に痕跡として残る。その被取り付け部品に残った被取り付け部品側支持部を確認することにより、識別部材が取り外されたことがあることを認識することができる。
特徴B5.前記支持部材は、前記被取り付け部品側支持部と前記識別部材とに分離された後は前記被取り付け部品側支持部と前記識別部材とが再度一体にされることを抑制する一体化抑制手段(リブ304)を備えていることを特徴とする特徴B4に記載の遊技機。
特徴B5によれば、一体化抑制手段を備えているので、一端分離された識別部材側支持部と被取り付け部品側支持部を一体化させて、識別部材を取り外した痕跡を発見しづらくされることを抑制することができる。
特徴B6.前記被取り付け部品は、前記被取り付け部品側支持部に開口して形成された凹部を備え、
前記被取り付け部品側支持部は、前記凹部に連結される連結部を備え、
前記凹部には、前記連結部を前記凹部から引き抜く方向の力に対抗する返し部(前向きの面805)を備えていることを特徴とする特徴B4又はB5に記載の遊技機。
特徴B6によれば、被取り付け部品から被取り付け部品側支持部を引き抜くことを困難にしたので、被取り付け部品から被取り付け部品側支持部が取り去られることによって識別部材が外されたことがあるか否かを不明にされることを抑止できる。
また、被取り付け部品側支持部が被取り付け部品に連結されているので、識別部材を再度取り付けるために別の支持部材を被取り付け部品に連結させようとしても連結させることができない。これにより、識別部材が一度取り外された被取り付け部品に対して再度識別部材を取り付けることを抑制することができる。
被取り付け部品と被取り付け部品側支持部との連結は、螺合後にドライバーの受け部(頭部)が破断されるネジ(いわゆる破断ネジ)で締結する構成や、被取り付け部品から被取り付け部品側支持部を引き抜く方向と反対向きの面を被取り付け部品が有し被取り付け部品側支持部は当該反対向きの面に係合する係合部を有する構成、互いを接着剤や融着により接着する構成等にしてもよい。
特徴B7.前記被取り付け部品から前記被取り付け部品側支持部を取り外した場合に前記被取り付け部品にその痕跡が残るとともに、前記識別部材を再度取り付けた場合又は前記識別部材とは別の識別部材を取り付けた場合に前記痕跡が前記被取り付け部品の外部から視認可能であるように構成されていることを特徴とする特徴B4乃至B6のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B7によれば、被取り付け部品側支持部が取り去られたとしても、痕跡を確認することによって、以前に識別部材が取り外され、かつ被取り付け部品側支持部が取り外されたことがあることを認識することができる。
また、上記痕跡は、識別部材を再度取り付けても、被取り付け部品の外部から視認可能である。よって、識別部材を取り付けて上記痕跡を識別部材で隠蔽することができず、上記痕跡を発見容易な状態で残すことができる。
なお、「被取り付け部品側支持部を取り外した場合に前記被取り付け部品にその痕跡が残る」とは、被取り付け部品側支持部を取り外すことに連係して被取り付け部品の一部に痕跡が残る場合も、被取り付け部品の一部を意図的に変化させて痕跡を残すことにより被取り付け部品側支持部を取り外すことが可能になる場合も含まれる。
特徴B8.前記被取り付け部品から前記被取り付け部品側支持部を取り外した場合に前記被取り付け部品が破損することを特徴とする特徴B7に記載の遊技機。
特徴B8によれば、被取り付け部品側支持部を被取り付け部品から取り外した場合に被取り付け部品が破損するので、その破損した部分を確認することにより被取り付け部品側支持部を取り外したことがあることを認識できる。
特徴B9.前記痕跡の少なくとも一部は、前記被取り付け部品が前記遊技機から取り外された状態で視認可能であることを特徴とする特徴B7又はB8に記載の遊技機。
特徴B9によれば、遊技機のメンテナンス時等に被取り付け部品を遊技機から取り外した場合に痕跡を発見することができ、被取り付け部品側支持部が取り外されたことがあることを認識することができる。被取り付け部品を遊技機から取り外した場合に痕跡を発見することができればいいので、痕跡を遊技機の外側から確認できるようにする必要がなく、遊技機外観の設計における自由度向上に貢献できる。
特徴B10.前記被取り付け部品は、貫通させて形成された貫通部(貫通孔801)を備え、
前記支持部材は、ベース部(ベース301)と、前記ベース部の一方の面から突出して形成された前記識別部材側支持部及び前記被取り付け部品側支持部と、を備え、
前記識別部材側支持部は前記貫通部を介して前記識別部材に連結され、
前記被取り付け部品側支持部は前記被取り付け部品に連結されていることを特徴とする特徴B4乃至B9のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B10によれば、識別部材を取り外す際は、ベース部を切断することにより、識別部材側支持部と被取り付け部品側支持部とを切り離す。これにより、識別部材と識別部材側支持部とを一体となって取り外すことができる。この際、識別部材側支持部が形成された切断後のベース部は貫通部を通り抜けさせる必要があるので、ベース部は貫通部を通り抜けることができる大きさに切断される。当該大きさに切断できるように、切断をガイドするガイド部を設けておいてもよい。
また、被取り付け部品側支持部は被取り付け部品に連結されたままの状態となる。よって、当該被取り付け部品側支持部が妨げとなって、別の支持部材を被取り付け部品に取り付けることができず、不正な識別部材の取り付けを抑制することができる。
なお、貫通部としては、貫通孔や切欠き部等が採用される。
特徴B11.前記識別部材と前記識別部材側支持部との連結は、前記ベース部を切断して前記識別部材側支持部と前記被取り付け部品側支持部とに分離した後は、解消可能であることを特徴とする特徴B10に記載の遊技機。
特徴B11によれば、識別部材を被取り付け部品から取り外した後は、識別部材側支持部が形成された切断後のベース部を識別部材から取り外すことができるので、識別部材を再利用することができる。
特徴B12.前記識別部材及び前記支持部材は、一方を他方に対して回転させることにより、前記識別部材と前記支持部材との連結が解除可能に形成され、
前記被取り付け部品は、前記識別部材が前記被取り付け部品に取り付けられている状態で前記支持部材に対する前記識別部材の回転を抑止する回転抑止手段(回転抑止部808)を備えていることを特徴とする特徴B11に記載の遊技機。
特徴B12によれば、識別部材が被取り付け部品に取り付けられている状態では、識別部材は支持部材に対しての回転が回転抑止手段により抑止されているので、識別部材と支持部材との連結を識別部材を回転させることにより解除して識別部材を外すことはできない。
支持部材のベース部を切断して識別部材側支持部と被取り付け部品側支持部とを切り離し、識別部材及び識別部材側支持部を被取り付け部品から取り外した状態では、上記回転は抑止されないので、識別部材と識別部材側支持部との連結を解除することができる。よって、識別部材から識別部材側支持部を取り外し、識別部材を再利用することができる。
回転抑止手段としては、被取り付け部品の識別部材が取り付けられる面に突出して形成された突設片に識別部材の周縁部を当接させる構成や、被取り付け部品の識別部材が取り付けられる面を識別部材の形状に窪ませて、そこに識別部材の被取り付け部品側を嵌める構成等が採用される。
特徴B13.前記被取り付け部品の前記ベース部側には、前記ベース部を収容したベース部収容部(収容部807)が窪ませて形成されており、
前記ベース部収容部と前記ベース部との対向する面同士が略同一の形状及び大きさに形成されていることを特徴とする特徴B10乃至B12のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B13によれば、ベース部が隙間の少ない状態で収容部に収容されるので、刃物などの器具や手が侵入しにくい。よって、支持部材と識別部材との連結が解消されることや、被取り付け部品側支持部とベース部を刃物等で切り離すこと等の不都合が生じる可能性を減じることができる。すなわち、被取り付け部品を破損させずに被取り付け部品側支持部を取り外すことが困難であり、被取り付け部品側支持部が被取り付け部品から外された場合は、より確実にその痕跡を残させることができる。
特徴B14.前記識別部材は、貫通部に挿入され前記支持部材に連結される被連結部(被支持部202)を備えており、
前記貫通部の下面は、前記識別部材側が前記ベース部側より低く形成されていることを特徴とする特徴B10乃至B13のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B14によれば、識別部材が貫通部に挿入される被連結部を有している場合、ベース部を切断して識別部材側支持部と被取り付け部品側支持部とを切り離しても、被連結部が貫通部に支持されることにより、識別部材が被取り付け部品に留まった状態になることが想定される。この状態を回避するため、貫通部の識別部材側の下面をベース部側より低く形成し、識別部材が下方に傾いて落下しやすいようにしている。これにより、識別部材が、支持部材に支持されていないのにもかかわらず被取り付け部品に留まった状態になる可能性を減じることができる。
特徴B15.前記被取り付け部品は遊技機本体に対して着脱可能に設けられた遊技盤(遊技盤81)であることを特徴とする特徴B1乃至B14のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B15によれば、不正改造される可能性が高い制御基板等が取り付けられた遊技盤を不正に取り替えられたことをいち早く発見することに貢献することができる。
特徴C1.固有の識別情報を有する識別部材(証紙プレート201)と、前記識別部材が取り付けられた被取り付け部品(遊技盤81)と、を有する遊技機(パチンコ機10)であって、
前記被取り付け部品は外部から視認可能である痕跡形成部を備え、前記識別部材を取り外した後、別の識別部材を取り付けた場合に、前記痕跡形成部(薄板部803)に痕跡が残ることを特徴とする遊技機。
ここで、識別情報が付された被取り付け部品がROM交換等の不正行為の対象となる場合がある。例えば、リサイクル性の観点から遊技盤(被取り付け部品)を交換することにより機種変更を行う遊技機において、識別情報が付された遊技盤が不正行為の対象となる場合がある。この場合、遊技場に設置されている遊技機の遊技盤に対して不正行為を行おうとする者は、中古品の遊技盤を入手して規格外の仕様に不正改造し、不正改造した中古遊技盤を遊技場に設置されている遊技機の正規の遊技盤と摩り替えるとともに、識別情報が付された部材を正規の遊技盤から取り外して不正改造した中古遊技盤に取り付ける場合がある。このような場合は、遊技場で管理されている識別情報が不正改造された中古遊技盤に取り付けられていることになり、遊技場で遊技盤の摩り替えの発見が遅れてしまうということが推測され、遊技場が不利益を被るとともに識別情報の管理が煩雑になり不都合が生じる。
これに対し、特徴C1の遊技機では、識別部材を取り外した後、別の識別部材を取り付けた場合に痕跡が残るので、その痕跡を確認することにより識別部材を取り外した後に別の識別部材を取り付けたことが認識できる。
通常、識別部材が一度外された遊技機は遊技場で使用されることはなく、上記痕跡のある遊技機は上記のような不正な改造がなされて識別部材を付け替えられている可能性がある。上記痕跡を見つけることにより、識別部材が一度外された遊技機をいち早く発見することができ、不正による被害等を減じることができる。
また、上記痕跡が形成される痕跡形成部は、識別部材を再度取り付けても、被取り付け部品の外部から視認可能であるので、識別部材を不正に取り付けることができたとしても、その識別部材によって上記痕跡を隠蔽することができず、上記痕跡を発見容易な状態で残すことができる。
上記被取り付け部品としては、遊技機の部品から取り外せるものであればよい。例えば、制御基板が取り付けられた遊技盤や本体枠、前扉枠等がある。
上記痕跡としては、別の識別部材を被取り付け部品に取り付けるにあたって当該識別部材を支持するための部材を被取り付け部品に取り付ける場合に、既に取り外された識別部材を支持していた支持部材を被取り付け部品から取り外した場合に痕跡が残るものでもよい。
「痕跡形成部に痕跡が残る」とは、別の識別部材を取り付けることに連係して痕跡が残る場合も、意図的に痕跡形成部を破損する等して痕跡を残して識別部材を取り付けることが可能になる場合も含まれる。
なお、識別部材としては、遊技機の製造番号、企業名、製造年度、所定の遊技機管理団体の検査を受けたことを示す情報、前記管理団体が付した管理番号、遊技機の機種番号、これらをコード化した光学的に読取可能な情報のいずれかが記載された部材、及びこれらのいずれかが電子化されて記憶された媒体(ICチップ等)を有する部材等が採用される。
特徴C2.前記識別部材は、支持部材(支持部材300)によって前記被取り付け部品に取り付けられており、
前記識別部材を前記被取り付け部品から取り外した場合は、前記支持部材の少なくとも一部(残留部B)が前記被取り付け部品に残り、
前記被取り付け部品を前記被取り付け部品から取り外す場合に前記痕跡(薄板部803の破損状態)が残ることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
特徴C2によれば、支持部材の少なくとも一部が被取り付け部品に残り別の支持部材を取り付けることが困難であるので、別の識別部材を取り付けられることを抑制することができる。
また、被取り付け部品に残った支持部材を取り外す場合に痕跡が残るので、新たな支持部材を取り付けて識別部材を取り付けたとしても、その事実を認識することができ、不正を抑制することができる。
因みに、特徴A2乃至特徴A12及び特徴B1乃至特徴B14のいずれか1つを、上記特徴A1又は特徴C1に適用してもよいし、特徴A1乃至特徴A12及び特徴B2乃至特徴B14のいずれか1つを特徴B1又は特徴C1に適用してもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る各種遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
10…パチンコ機、11…外枠、13…本体枠、14…前扉枠、81…遊技盤、200…証紙、201…証紙プレート、202…被支持部、203…係合片、300…支持部材、301…ベース、302…係合部、303…支持部、304…リブ、305…切り込み、308…証紙プレート、309…係合部、310…係合空間、311…横長空間、312…貫通空間、313…曲折空間、314…後向きの面、315…前向きの面、316…薄板部、321…固定部材、322…ベース、323…抑制部、324…固定部材側係合部、331…カバー部材、332…カバー部、333…押さえ部、401…証紙プレート、402…被支持部、403…係合片、411…支持部材、412…ベース、413…支持部、421…収容部、422…薄板部、423…貫通孔、501…証紙プレート、506…破断ネジ、507…六角ナット、801…貫通孔、803…薄板部、804…係合孔、805…前向きの面、807…収容部、808…回転抑止部、901…合板、902…化粧部材、902a…剥離部、902b…周縁部、903…収容穴、A…切り離し部、B…残留部

Claims (1)

  1. 遊技機固有の識別情報を有する証紙が貼着された証紙貼着部材と、遊技機本体からの取り外しが可能であり、かつ所定部位に前記証紙貼着部材が取り付けられた被取り付け部品と、を有する遊技機であって、
    前記被取り付け部品においてその表側には前記証紙貼着部材が配置されるとともに、裏側には、前記被取り付け部品を挟んだ状態で前記証紙貼着部材に対して係合により一体化される係合部材が配置され、
    前記係合部材は、前記証紙貼着部材が前記被取り付け部品から取り外される際に破壊により第1部材と第2部材とに分離されるものであり、その分離により、前記第1部材は、前記証紙貼着部材に係合されたままの状態で該証紙貼着部材と一体で前記被取り付け部品から取り外され、前記第2部材は、前記被取り付け部品に取り付けられた状態で残留し、
    前記第1部材の分離後において破壊を伴わない係合解除作業により前記証紙貼着部材から前記第1部材を取り外し可能となっており、
    前記係合部材の前記第2部材に相当する部分には、前記被取り付け部品の表側に向けて延びる係合部が設けられ、
    前記被取り付け部品は、当該被取り付け部品の裏側に開口する凹部を備え、
    前記係合部材は、前記係合部が前記被取り付け部品の前記凹部に収容された状態で、当該係合部と前記凹部の壁面部に設けられた被係合部とが係合することにより、前記被取り付け部品に取り付けられるものであり、
    前記被取り付け部品の表側から見て前記証紙貼着部材が取り付けられる領域の外側となる位置に前記凹部が配置されていることを特徴とする遊技機。
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