JP4983140B2 - 感熱転写記録材料及びそれを用いた感熱転写記録方法 - Google Patents
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Description
での色相差が大きいため、画像形成時のキレート反応が不十分な場合には、未キレート色素の吸収が残存したり、形成されたキレート色素自体の不整吸収があったりするため、フルカラー画像を得る場合には、色再現の点で更に改良されることが必要とされている。
(1)支持体上の少なくとも一部に、各々キレート形成可能な熱拡散性色素を含有する少なくとも3つのインク層を有する熱転写インクシートと、基材上に該キレート形成可能な熱拡散性色素と反応してキレート化合物を形成し得る金属イオン含有化合物を含有する受像層を有する熱転写受像シートとの組合せからなる感熱転写記録材料において、
該熱転写インクシートが、下記色素1−131、1−132若しくは1−133又は2−109で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層と、
下記一般式(3−2)又は(3−3)で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層と、
下記色素(4−1)〜(4−6)で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層とを有し、
かつ該熱転写受像シートの受像層が含有する金属イオン含有化合物が、下記一般式(12)若しくは(13)又は(MS−18)で表される金属含有化合物であることを特徴とする感熱転写記録材料。
〔式中、R131、R132、R133、R134はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。R135は置換基を表す。但し、R133、R134、R135のうち、少なくとも一つはキレート化可能な置換基を表し、キレート化可能な置換基とは、非共有電子対を有する原子を含有する置換基を表し、複素環基、ヒドロキシ基、カルボニル基、オキシカルボニル基、カルバモイル基、アルコキシ基、複素環オキシ基、カルボニルオキシ基、ウレタン基、スルホニルオキシ基、アミノ基、スルホニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルホニル基、スルファモイル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、および複素環チオ基等が挙げられる。詳細な例は、上記R3と同義である。好ましい置換基としては複素環基、ヒドロキシ基、カルボニル基、オキシカルボニル基、カルバモイル基、アルコキシ基、カルボニルオキシ基、ウレタン基、スルホニルオキシ基、アミノ基、スルホニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基アルキルチオ基、アリールチオ基が挙げられ。更に好ましい置換基としてはヒドロキシ基、カルボニル基、カルバモイル基、アルコキシ基、スルホニルアミノ基、アシルアミノ基が挙げられる。〕
〔式中、M2+は2価の金属イオンを表す。R51及びR52はアルキル基またはシクロアルキル基を表し、R53は下記一般式(6)または(7)で表される基を表す。M2+で表される金属イオンとは、Niの2価の金属イオンである。〕
〔式中、R61は−CNまたは−L−R63で表される基で、Lは酸素原子、硫黄原子または窒素原子の少なくとも一つを含有する2価の連結基を表し、R63は水素原子または置換基を表す。R62は置換基を表し、mは0〜4の整数を表し、mが2以上のとき、複数のR62は同じであっても、異なっていてもよい。〕
一般式(7) −S(O)n−R71
〔式中、R71はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基または複素環基を表し、nは0〜2の整数を表す。〕
(2)熱転写受像シートの受像層のバインダーがポリビニルアセタール系樹脂であることを特徴とする前記(1)に記載の感熱転写記録材料。
(3)前記ポリビニルアセタール系樹脂が、下記の一般式(8)で表される化合物であることを特徴とする前記(2)に記載の感熱転写記録材料。
〔式中R 81 は、アルキル基、置換基を有してもよいアリール基、アラルキル基を表し、l,m,nは各構造単位のmol%を表し、50<l<85、0<m<30、10<n<50の範囲である。〕
(4)支持体上の少なくとも一部に、キレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層を有する熱転写インクシートと、基材上に該キレート形成可能な熱拡散性色素と反応してキレート化合物を形成し得る金属イオン含有化合物を含有する受像層を有する熱転写受像シートとの組合せからなる感熱転写記録材料において、
前記熱転写インクシートのインク層のバインダーがセルロース系樹脂であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の感熱転写記録材料。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載の感熱転写記録材料と、支持体上に少なくと
も1層の転写可能な保護層を有する保護層転写シートとを組合せて用いた感熱転写記録方法であって、熱転写インクシートのインク層と、熱転写受像シートの受像層とを対向するように重ね、熱転写インクシートの裏面よりサーマルヘッドで像様に加熱することによりキレート形成可能な熱拡散性色素を受像層に転写した後、該熱拡散性色素が転写された受像層面に、保護層転写シートの転写性保護層面を対向するように重ね、該保護層転写シートの裏面よりサーマルヘッドで加熱処理することにより、該熱転写性保護層を受像層上に転写させることを特徴とする感熱転写記録方法。
(6)前記(5)における保護層転写シートとして、保護層転写シートの転写性保護層に、下記一般式(9)で表される紫外線吸収性モノマーと、アクリル系モノマーとが共重合してなる紫外線吸収性共重合体を含有し、前記紫外線吸収性共重合体中に、前記紫外線吸収性モノマーが40mol%以上含有されることを特徴とする感熱転写記録方法。
ただし、式中R 101 は水素原子またはメチル基を表し、Xは下記の式(10)または式(11)で表される構造を表す。
本発明の参考発明として下記が挙げられる。
1.支持体上の少なくとも一部に、キレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層を有する熱転写インクシートと、基材上に該キレート形成可能な熱拡散性色素と反応してキレート化合物を形成し得る金属イオン含有化合物を含有する受像層を有する熱転写受像シートとの組合せからなる感熱転写記録材料において、
該熱転写インクシートが、少なくとも下記一般式(1)で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素または下記一般式(2)で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層と、
下記一般式(3)で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層と、
下記一般式(4)で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層とを有し、
かつ該熱転写受像シートの受像層が含有する金属イオン含有化合物が、下記一般式(5)で表される化合物に2価の金属塩を反応させて得られる金属含有化合物であることを特徴とする感熱転写記録材料。
〔式中、R71はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基または複素環基を表し、nは0〜2の整数を表す。〕
該熱転写受像シートの受像層のバインダーがポリビニルアセタール系樹脂であることを特徴とする前記1に記載の感熱転写記録材料。
前記熱転写インクシートのインク層のバインダーがセルロース系樹脂であることを特徴とする前記1〜3のいずれかに記載の感熱転写記録材料。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、支持体上の少なくとも一部に、キレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層を有する熱転写インクシートと、基材上に該キレート形成可能な熱拡散性色素と反応してキレート化合物を形成し得る金属イオン含有化合物を含有する受像層を有する熱転写受像シートとの組合せからなる感熱転写記録材料において、該熱転写インクシートが、少なくとも前記一般式(1)で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素または前記一般式(2)で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層と、前記一般式(3)表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層と、下記一般式(4)表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層とを有し、かつ該熱転写受像シートの受像層が含有する金属イオン含有化合物が、前記一般式(5)で表される化合物に2価の金属塩を反応させて得られる金属含有化合物であることを特徴とする感熱転写記録材料により、画像品質、画像保存性、画像耐久性に優れた感熱転写記録材料を実現できることを見出し、前記(1)〜(6)に示される本発明に至った次第である。
さらに、保護転写層中に特定の紫外線吸収性樹脂〔本発明に係る一般式(9)で表される樹脂〕を用いることにより、著しく濃度が向上することを見出した。
、基材上にキレート形成可能な熱拡散性色素と反応してキレート化合物を形成し得る金属イオン含有化合物を含有する受像層を有する熱転写受像シートとから構成される。
はじめに、本発明に係る熱転写インクシートについて説明する。
本発明に係る熱転写インクシートは、熱拡散性色素とバインダー樹脂を含む各インク層と、転写可能な保護層(以下、保護転写層ともいう。)を主な構成要素としている。
本発明に係る熱転写インクシートを構成するインク層は、少なくとも熱拡散性色素とバインダー樹脂を含有する熱昇華性色剤層である。
本発明の参考発明の感熱転写記録材料では、熱転写インクシートのインク層が、前記一般式(1)で表されるキレート形成可能な熱拡散性イエロー色素または前記一般式(2)で表されるキレート形成可能な熱拡散性イエロー色素を含有する。
一般式(2)中、R21は、トリフルオロメチル基、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミド基、カルバモイル基、アミノ基、シアノ基を表す。
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基等が挙げられ、アシル基としては、例えば、アセチル基、エチルカルボニル基、プロピルカルボニル基、ペンチルカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、オクチルカルボニル基、2−エチルヘキシルカルボニル基、ドデシルカルボニル基、フェニルカルボニル基、ナフチルカルボニル基、ピリジルカルボニル基等が挙げられ、カルバモイル基としては、例えば、アミノカルボニル基、メチルアミノカルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、プロピルアミノカルボニル基、ペンチルアミノカルボニル基、シクロヘキシルアミノカルボニル基、オクチルアミノカルボニル基、2−エチルヘキシルアミノカルボニル基、ドデシルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基、ナフチルアミノカルボニル基、2−ピリジルアミノカルボニル基等が挙げられ、アルコキシカルボニル基としては、例えば、メチルオキシカルボニル基、エチルオキシカルボニル基、ブチルオキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基等が挙げられる。
とR22の炭素数の総和が3以上になると、溶剤溶解性が更に良好になる。
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基等が挙げられ、アルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基等が挙げられ、アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基などが挙げられる。
Xは、−CR24R25−、−S−、−O−、−NR26−を表し、好ましくは、−CR24R25−、−S−、−O−である。
Yは、5〜6員環を形成するのに必要な原子群を表す。
好ましくは、6員環を形成するのに必要な原子群であり、例えば、−CR27=CR28−、−CR29R210−CR211R212−が挙げられる。R27とR28、もしくは、R29とR211は互いに結合し環を形成していても良く、R27〜R29、R211及びR212は、水素原子、ハロゲン原子、置換基を表す。
以下、一般式(2)で表される色素の具体例を示すが、本発明に用いられる色素は、2−109に限定される。
−249752号に記載の方法でえることができる。
本発明の参考発明の感熱転写記録材料では、熱転写インクシートのインク層が、前記一般式(3)で表されるキレート形成可能な熱拡散性マゼンタ色素を含有する。
一般式(3)において、R31、R32、R33は水素原子または置換基を表すが、R31の置換基としては、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、n−ドデシル基、および1−ヘキシルノニル基等)、シクロアルキル基(例えばシクロプロピル基、シクロヘキシル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、およびアダマンチル基等)、およびアルケニル基(例えば2−プロピレン基、オレイル基等)、アリール基(例えばフェニル基、オルト−トリル基、オルト−アニシル基、1−ナフチル基、9−アントラニル基等)、アラルキル基(ベンジル基、o−ブロモベンジル基など)、アルキニル基(例えば、エチニル基、1−プロピニル基等)、複素環基(例えば2−テトラヒドロフリル基、2−チオフェニル基、4−イミダゾリル基、および2−ピリジル基等)、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボニル基(例えばアセチル基、トリフルオロアセチル基、ピバロイル基等のアルキルカルボニル基、ベンゾイル基、ペンタフルオロベンゾイル基、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイル基等のアリールカルボニル基等)、オキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、n−ドデシルオキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、2,4−ジ−t−アミルフェノキシカルボニル基、1−ナフチルオキシカルボニル基等のアリールオキシカルボニル基、および2−ピリジルオキシカルボニル基、1−フェニルピラゾリル−5−オキシカルボニル基などの複素環オキシカルボニル基等)、カルバモイル基(例えばジメチルカルバモイル基、4−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミノカルボニル基等のアルキルカルバモイル基、フェニルカルバモイル基、1−ナフチルカルバモイル基等のアリールカルバモイル基)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、2−エトキシエトキシ基等)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基、2,4−ジ−t−アミルフェノキシ基、4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ基等)、複素環オキシ基(例えば4−ピリジルオキシ基、2−ヘキサヒドロピラニルオキシ基等)、カルボニルオキシ基(例えばアセチルオキシ基、トリフルオロアセチルオキシ基、ピバロイルオキシ基等のアルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、ペンタフルオロベンゾイルオキシ基等のアリールオキシ基等)、ウレタン基(例えばN,N−ジメチルウレタン基等のアルキルウレタン基、N−フェニルウレタン基、N−(p−シアノフェニル)ウレタン基等のアリールウレタン基)、スルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、n−ドデカンスルホニルオキシ基等のアルキルスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基等のアリールスルホニルオキシ基)、アミノ基(例えばジメチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、n−ドデシルアミノ基等のアルキルアミノ基、アニリノ基、p−t−オクチルアニリノ基等のアリールアミノ基等)、スルホニルアミノ基(例えばメタンスルホニルアミノ基、ヘプタフルオロプロパンスルホニルアミノ基、n−ヘキサデシルスルホニルアミノ基等のアルキルスルホニルアミノ基、p−トルエンスルホニルアミノ基、ペンタフルオロベンゼンスルホニルアミノ等のアリールスルホニルアミノ基)、スルファモイルアミノ基(例えばN,N−ジメチルスルファモイルアミノ基等のアルキルスルファモイルアミノ基、N−フェニルスルファモイルアミノ基等のアリールスルファモイルアミノ基)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ基、ミリストイルアミノ基等のアルキルカルボニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等アリールカルボニルアミノ基)、ウレイド基(例えばN,N−ジメチルアミノウレイド基等のアルキルウレイド基、N−フェニルウレイド基、N−(p−シアノフェニル)ウレイド基等のアリールウレイド基)、スルホニル基(例えばメタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基等のアルキルスルホニル基、およびp−トルエンスルホニル基等のアリールスルホニル基)、スルファモイル基(例えばジメチルスルファモイル基、4−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミノスルホニル基等のアルキルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基等のアリールスルファモイル基)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ基、t−オクチルチオ基等)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ基等)、および複素環チオ基(例えば1−フェニルテトラゾール−5−チオ基、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−チオ基等)等が挙げられる。これらの置換基は、置換し得る部分に更に置換基を有していても良く、置換基の例としては上記置換基の例が挙げられる。
(A)−NH2、(B)−NHR36、(C)−NR41R37
で表される。この場合R36、R37はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基または複素環基を表す。R36、R37はそれぞれ同じであってもよく、また異なっていてもよい。R36、R37はさらに置換基を有していてもよい。置換基の例は上記R31における記載と同義である。
(D)−N=CR38R39
で表される。この場合R38、R39は水素原子または置換基を表す。R38、R39はそれぞれ同じであってもよく、また異なっていてもよい。R38、R39はさらに置換基を有していてもよい。置換基の例は上記R31における記載と同義である。
26、3−28、3−29、3−32、3−33、3−35、3−36、3−38、3−39、3−42、3−43、3−45、3−46、3−48、3−49、3−51、3−52、3−53、3−54、3−55、3−56、3−57、3−58、3−59、3−60、3−61、3−62、3−63、3−64、3−65、3−66、3−67、3−68、3−69、3−70、3−71、3−72、3−73、3−74、3−75、3−76、3−77、3−78、3−79、3−80、3−91、3−92、3−93、3−94、3−95、及び3−108に限定される。
本発明の参考発明の感熱転写記録材料では、熱転写インクシートのインク層が、前記一般式(4)で表されるキレート形成可能な熱拡散性シアン色素を含有することが好ましい。
基などが挙げられる。R45、R46の少なくとも1つは2級アルキル基を表し、2級のアルキル基の例としてはイソプロピル基、sec−ブチル基、3−ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、などが挙げられる。R45、R46の2級アルキル基として最も好ましい置換基はイソプロピル基である。R46の2級アルキル基は、置換されていても良いが、すべて炭素原子と水素原子からなる置換基で置換されており。その他の原子を含む置換基で置換されるものではない。R45とR46は同じでも良いし、異なっていても良い。
以下、一般式(4)で表される色素の具体例を挙げるが、本発明に用いられる色素は、4−1から4−6のものに限定される。
本発明に係るインク層は、上記熱拡散性色素と共にバインダー樹脂を含有する。
また、上記セルロースアセテートブチレートおよび上記セルロースブチレートとしては、エステル置換度が0.5〜1.0の範囲内であることが好ましく、なかでも0.6〜0.95の範囲内であることが好ましい。
本発明に係る熱転写インクシートに使用される基材シートとしては、従来より熱転写インクシートの基材シートとして公知の材料を用いることができる。好ましい基材シートの具体例は、グラシン紙、コンデンサー紙、パラフィン紙などの薄紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレンの誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテン、アイオノマー等のプラスチックの延伸あるいは未延伸フィルムや、これらの材料を積層したものが挙げられる。この基材シートの厚さは、強度及び耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択することができるが、通常は1〜100μm程度のものが好ましく用いられる。
本発明の感熱転写記録材料においては、本発明に係る熱転写インクシートと、本発明に係る熱転写受像シートと共に、支持体上に少なくとも1層の転写可能な保護層(保護転写層)を有する保護層転写シートとを組合せて画像形成することが好ましい。
本発明の保護転写層としては前記一般式(9)で表される紫外線吸収性モノマーと、アクリル系モノマーとが共重合してなる紫外線吸収性共重合体を好適に用いることができる。
本発明に係る熱転写インクシートにおいて、インク層とは基材シートを挟んで反対側の面に耐熱滑性層を設けることが好ましい。
耐熱滑性層は、特に限定されるものではなく、例えば、特開2001−347759号公報に記載されたもの等を挙げることができる。
本発明の参考発明の感熱転写記録材料においては、支持体上の少なくとも一部に、キレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層を有する熱転写インクシートと、基材上に該キレート形成可能な熱拡散性色素と反応してキレート化合物を形成し得る金属イオン含有化合物を含有する受像層を有する熱転写受像シートとの組合せからなる感熱転写記録材料において、熱転写受像シートの受像層が含有する金属イオン含有化合物が、前記一般式(5)で表される化合物である。
(金属イオン含有化合物)
本発明に係る受像層には、金属イオン含有化合物(以下、メタルソースともいう。)を含有させる。
一般式(5)において、R51及びR52はアルキル基またはシクロアルキル基を表す。R51及びR52で表されるアルキル基として、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、n−オクタデシル基等を挙げることができる。シクロアルキル基として、例えば、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基等を挙げることができる。
式(12)または(13)、あるいは一般式(12)と(13)の混合体で表される。
酢酸亜鉛、塩化チタン(II)、塩化鉄(II)、塩化銅(II)、塩化コバルト、塩化マンガン(II)が挙げられるが、好ましくは塩化ニッケル、酢酸ニッケル、塩化銅、酢酸銅、塩化コバルト、塩化亜鉛、酢酸亜鉛であり、最も好ましいのは酢酸ニッケルであるが、本発明においてはニッケル化合物に限定される。また、本発明の金属含有化合物は中心金属に応じて中性の配位子を有してもよく、代表的な配位子としては水、アルコール類、あるいはアミン類が挙げられる。
熱転写受像シートで用いる支持体は、受像層を保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、過熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有することが好ましい。
本発明に係る熱転写受像シートにおいて、バインダー樹脂としては公知のものを用いることができ、その中でも色素が染着しやすいものを用いることが好ましい。具体的には、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、などのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、フェノキシ樹脂、エチレンやプロピレンなどのオレフィンと他のビニル系モノマーとの共重合体、ポリウレタン、ポリカーボネイト、アクリル樹脂、アイオノマー、セルロース系樹脂等の単体、または混合物を用いることができ、これらの中でもポリビニルアセタール系樹脂が好ましい。
本発明に係わる前記一般式(8)で表されるアセタール系樹脂について説明する。
請求項3に記載の受像層のアセタール系樹脂は、下記一般式(8)にて表されるもので、該アセタール系樹脂の重合度が、700以上であり、アセタール部分のmol%が樹脂全体に対して、50%以上であることを特徴とする。
本発明に係る受像層には、受像層との熱融着を防止する目的で、離型剤を添加することが好ましい。離型剤としては、燐酸エステル系可塑剤、フッ素系化合物、シリコーンオイル(反応硬化型シリコーンを含む)等を使用することができるが、この中でもシリコーンオイルが好ましい。シリコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンをはじめ各種の変性シリコーンを用いることができる。具体的には、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ビニル変性シリコーン、ウレタン変性シリコーン等を用い、これらをブレンドしたり、各種の反応を用いて重合させて用いることもできる。離型剤は1種でも、あるいは2種以上のものを併せて用いても良い。また、離型剤の添加量は、受像層形成用のバインダー樹脂100質量部に対し、0.5〜30質量部が好ましい。この添加量の範囲を満たさない場合は、熱転写インクシートと熱転写受像シートの受像層との融着もしくは印画感度低下などの問題が生じる場合がある。なお、これらの離型剤は、受像層に添加せず、受像層上に別途離型層として設けても良い。
また、熱転写受像シートは、基材シートと受像層との間に中間層を設けても良い。本発明でいう中間層は、基材シートと受像層との間に存在する全ての層を指し、多層構成であってもよい。中間層の機能としては、耐溶剤性能、バリア性能、接着性能、白色付与能、隠蔽性能、帯電防止機能等が挙げられるが、これらに限定されることなく、従来公知の中間層全てが適用できる。
本発明の感熱転写記録方法では、熱転写インクシートのインク層と、熱転写受像シートの受像層とを対向するように重ね、熱転写インクシートの裏面よりサーマルヘッドで像様に加熱することによりキレート形成可能な熱拡散性色素を受像層に転写した後、熱拡散性色素が転写された受像層面に、前記保護層転写シートの転写性保護層面を対向するように重ね、該保護層転写シートの裏面よりサーマルヘッドで加熱処理することにより、熱転写性保護層を受像層上に転写させることを特徴とする。
〔基材シートの作製〕
厚さ6μmの片面に易接着処理が施されたポリエチレンテレフタレートフィルムの易接着処理面とは反対側の面に、下記組成の耐熱滑性層塗布用組成物をグラビア塗布方式で塗布、乾燥した後、加熱硬化処理を行って、乾燥膜厚1.0g/m2の耐熱滑性層を有する熱転写インクシート用の基材シートを作製した。
ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業社製 エスレックBX−1) 3.5部
リン酸エステル系界面活性剤(第一工業製薬社製 プライサーフA208S)
3.0部
リン酸エステル系界面活性剤(東邦化学社製 フォスファノールRD720)
0.3部
ポリイソシアネート(大日本インキ化学工業社製 バーノックD750−45)
19.0部
タルク(日本タルク社製 Y/X=0.03) 0.2部
メチルエチルケトン 35部
トルエン 35部
次に、ポリエチレンテレフタレートフィルムの耐熱滑性層を形成した面とは反対側の面に、下記の組成からなるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)各インク層を形成するイエローインク塗布液1、マゼンタインク塗布液1、シアンインク塗布液1及び保護転写層OP−1をグラビア塗布方式で面順次に塗布し、乾燥させて、図2に示すような熱転写インクシート1を作製した。なお、各インク吸収層は、乾燥後の固形分量を0.7g/m2とし、保護転写層OP−1は2.5g/m2となる条件で塗布した。
〈イエローインク塗布液1〉
ポストキレート色素(Y−3) 4.5部
ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学社製、エスレックKS−5) 5.0部
ウレタン変性シリコーン樹脂(大日精化社製、ダイアロマーSP−2105)
0.5部
メチルエチルケトン 45.0部
トルエン 45.0部
ポストキレート色素(M−6) 4.0部
ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学社製、エスレックKS−5) 5.5部
ウレタン変性シリコーン樹脂(大日精化社製、ダイアロマーSP−2105)
0.5部
メチルエチルケトン 45.0部
トルエン 45.0部
ポストキレート色素(C−6) 4.0部
ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学社製、エスレックKS−5) 5.5部
ウレタン変性シリコーン樹脂(大日精化社製、ダイアロマーSP−2105)
0.5部
メチルエチルケトン 45.0部
トルエン 45.0部
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にインクシートの作製で用いたものと同じ耐熱滑性層を形成し、その反対の面に、下記組成からなる保護転写層塗布液1をグラビアコート法により、乾燥後固形分量が2.0g/m2となるように塗布して、保護転写層を形成した。
アクリル樹脂(三菱レイヨン社製BR−87) 10部
反応性紫外線吸収剤を反応結合させた共重合樹脂 10部
(BASFジャパン社製、UVA635L)
トルエン 40部
メチルエチルケトン 40部
上記熱転写インクシート1の作製において、イエロー色素、マゼンタ色素、シアン色素の種類、インク層バインダー及び保護転写層の種類を、表1に記載の様に変更した以外は同様にして、熱転写インクシート2〜30を作製した。
Y−1:例示化合物1−131
Y−3:例示化合物2−109
(マゼンタ色素)
M−1:例示化合物3−91
M−6:例示化合物3−108
(シアン色素)
C−5:例示化合物4−4
C−6:例示化合物4−5
B−1:実施例1で使用したポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学社製、エスレックKS−5)
アセチル基 33mol%、
ブチリル基 52mol%、
水酸基 15mol%
Tg 130℃
分子量 36000
分子量はGPC(HLC−8020;東ソー社製
展開溶媒;THF 流量;1.0mL/分
カラム;G2000HXL+G3000HXL+G5000HXL)
によるものであり、特に断りのない限り数平均分子量である。
OP−1:熱転写インクシート1の作製に用いた保護転写層OP−1
OP−2:保護転写層OP−1の形成において、保護転写層塗布液の調製に用いた反応性紫外線吸収剤を反応結合させた共重合樹脂(BASFジャパン社製、UVA635L)を下記一般式(9)のUV吸収剤に変更した以外は同様にして、保護転写層を形成し、これを保護転写層OP−2とした。
〔熱転写受像シート1の作製〕
基材シートとして、厚みが150μmの合成紙(王子油化合成紙社製のユポFPG−150)の一方の面に、下記の中間層塗布液をワイヤーバーコーティング方式にて塗布し、120で1分間乾燥させ、乾燥固形分量が2.0g/m2の下引層を形成した。
アクリル系エマルジョン(日本カーバイド社製、ニカゾールA−08)の35%水溶液
5.7部
純水 94.0部
ポリビニルブチラール樹脂(積水化学社製 エスレックBX−1) 4.5部
金属含有化合物(MT−3) 3.0部
メチルスチリル変成シリコーンオイル(信越化学社製 KF410) 0.5部
メチルエチルケトン 80.0部
酢酸ブチル 10.0質量部
上記熱転写受像シート1の作製において、金属含有化合物の種類を表1に記載のように変更し、また受像層のバインダーを表1に記載のものにしたした以外は同様にして、熱転写受像シート2〜8及び11〜15を作製した。
MT−1:Ni2+[C7H15COC(COOCH3)=C(CH3)O−]2
MT−2:例示化合物MS−20
MT−3:例示化合物MS−18
MT−4:例示化合物MS−30
MT−5:例示化合物MS−32
MT−6:例示化合物MS−31
MT−7:例示化合物MS−33
アセタール樹脂(B−3)
水酸基 33mol%
アセチル基 1mol%
アセタール 66mol%
数平均分子量 107000
上記作製した熱転写インクシート1〜30と、熱転写受像シート1〜8及び11〜15を、表1に記載の構成で組み合わせて、感熱転写記録材料1〜58及び73〜82を作製した。
抵抗体形状がスクエア(主走査方向長80μm×副走査方向長120μm、300dpi(dpiとは、2.54cm当りのドット数を表す)ラインヘッドのサーマルヘッドを搭載した熱転写記録装置に、上記作製した各感熱転写記録材料の熱転写受像シートの受像層部と熱転写インクシートのインク層及び保護転写層を重ね合わせてセットし、サーマルヘッドとプラテンロールで圧接しながら、0〜260μJ/dotの印加エネルギー範囲で順次増加させ、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色画像と、ブラック画像(イエロー、マゼンタ、シアンの3色重ね)の260段のステップパターン画像を、1ライン当たりの送り長さが85μm、印画速度(送り速度)1.0msec./lineの条件として、インク層の背面側から加熱して、熱転写受像シートの受容層上に各色素及び保護層を転写させて、画像1〜58及び73〜82を形成した。
上記の様にして印画した画像について、下記の方法に従って各評価を行った。
上記の様にして作成したイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各画像のステップパターンパッチを、分光光度計としてGretag Machbeth社製のスペクトルリノを用いて濃度測定し、各色画像の最高反射濃度を測定した。
上記の様にして作成したイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各画像のステップパターンパッチを、分光光度計としてGretag Machbeth社製のスペクトルリノを用いて濃度測定し、それぞれの濃度が1.0に達するステップパターンの段数を求め、これを感度の尺度とした。段数の数値が小さいほど感度が高いことを表す。
上記作成したシアン及びブラックのステップパターンパッチについて、反射濃度が1.0近傍のステップの濃度(D1)を測定し、次いでキセノンフェードメーター(7万lux)にて1週間曝露した後の同ステップの反射濃度(D2)を、Gretag Machbeth社製のスペクトルリノを用いて測定し、下式により色素残存率を求め、これを耐光性の尺度とした。
以上により得られた結果を、上記表2に示す。
2、6、12 基材シート
3 インク層
4 耐熱滑性層
5、25 熱転写受像シート
7 受像層
13Y、13M、13C 染料層
14 保護転写層ユニット
15 非転写性の剥離層
16 保護転写層
17 接着層
18 耐熱滑性層
21 熱転写シートの供給ロール
22 使用された熱転写シートを巻き取る巻取ロール
23 サーマルヘッド
24 プラテンローラ
Claims (6)
- 支持体上の少なくとも一部に、各々キレート形成可能な熱拡散性色素を含有する少なくとも3つのインク層を有する熱転写インクシートと、基材上に該キレート形成可能な熱拡散性色素と反応してキレート化合物を形成し得る金属イオン含有化合物を含有する受像層を有する熱転写受像シートとの組合せからなる感熱転写記録材料において、
該熱転写インクシートが、下記色素1−131、1−132若しくは1−133又は2−109で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層と、
下記一般式(3−2)又は(3−3)で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層と、
下記色素(4−1)〜(4−6)で表されるキレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層とを有し、
かつ該熱転写受像シートの受像層が含有する金属イオン含有化合物が、下記一般式(12)若しくは(13)又は(MS−18)で表される金属含有化合物であることを特徴とする感熱転写記録材料。
〔式中、R131、R132、R133、R134はそれぞれ独立に水素原子または置換
基を表す。R135は置換基を表す。但し、R133、R134、R135のうち、少なくとも一つはキレート化可能な置換基を表し、キレート化可能な置換基とは、非共有電子対を有する原子を含有する置換基を表し、複素環基、ヒドロキシ基、カルボニル基、オキシカルボニル基、カルバモイル基、アルコキシ基、複素環オキシ基、カルボニルオキシ基、ウレタン基、スルホニルオキシ基、アミノ基、スルホニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルホニル基、スルファモイル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、および複素環チオ基等が挙げられる。詳細な例は、上記R3と同義である。好ましい置換基としては複素環基、ヒドロキシ基、カルボニル基、オキシカルボニル基、カルバモイル基、アルコキシ基、カルボニルオキシ基、ウレタン基、スルホニルオキシ基、アミノ基、スルホニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基アルキルチオ基、アリールチオ基が挙げられ。更に好ましい置換基としてはヒドロキシ基、カルボニル基、カルバモイル基、アルコキシ基、スルホニルアミノ基、アシルアミノ基が挙げられる。〕
〔式中、M2+は2価の金属イオンを表す。R51及びR52はアルキル基またはシクロアルキル基を表し、R53は下記一般式(6)または(7)で表される基を表す。M2+で表される金属イオンとは、Niの2価の金属イオンである。〕
〔式中、R61は−CNまたは−L−R63で表される基で、Lは酸素原子、硫黄原子または窒素原子の少なくとも一つを含有する2価の連結基を表し、R63は水素原子または置換基を表す。R62は置換基を表し、mは0〜4の整数を表し、mが2以上のとき、複数のR62は同じであっても、異なっていてもよい。〕
一般式(7) −S(O)n−R71
〔式中、R71はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基または複素環基を表し、nは0〜2の整数を表す。〕
- 熱転写受像シートの受像層のバインダーがポリビニルアセタール系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の感熱転写記録材料。
- 支持体上の少なくとも一部に、キレート形成可能な熱拡散性色素を含有するインク層を有する熱転写インクシートと、基材上に該キレート形成可能な熱拡散性色素と反応してキレート化合物を形成し得る金属イオン含有化合物を含有する受像層を有する熱転写受像シートとの組合せからなる感熱転写記録材料において、
前記熱転写インクシートのインク層のバインダーがセルロース系樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の感熱転写記録材料。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の感熱転写記録材料と、支持体上に少なくとも1層の転写可能な保護層を有する保護層転写シートとを組合せて用いた感熱転写記録方法であって、熱転写インクシートのインク層と、熱転写受像シートの受像層とを対向するように重ね、熱転写インクシートの裏面よりサーマルヘッドで像様に加熱することによりキレート形成可能な熱拡散性色素を受像層に転写した後、該熱拡散性色素が転写された受像層面に、保護層転写シートの転写性保護層面を対向するように重ね、該保護層転写シートの裏面よりサーマルヘッドで加熱処理することにより、該熱転写性保護層を受像層上に転写させることを特徴とする感熱転写記録方法。
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