JP3030718B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP3030718B2
JP3030718B2 JP2305279A JP30527990A JP3030718B2 JP 3030718 B2 JP3030718 B2 JP 3030718B2 JP 2305279 A JP2305279 A JP 2305279A JP 30527990 A JP30527990 A JP 30527990A JP 3030718 B2 JP3030718 B2 JP 3030718B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、感熱転写記録材料を用いた画像形成方法に
関し、更に詳しくは分光特性、耐熱性及び定着性に優れ
たイエロー色素画像が得られる感熱転写記録材料を用い
て効率的に記録することのできる画像形成方法に関す
る。
[従来の技術] 従来から、カラーハードコピーを得る方法として、イ
ンクジェット、電子写真、感熱転写等によるカラー記録
技術が検討されている。
これらのうち、特に感熱転写方式は、操作や保守が容
易であること、装置の小型化、低コスト化が可能なこ
と、更にはランニングコストが安いことなどの利点を有
している。
この感熱転写方式には、支持体上に溶融性インキ層を
設けてなる転写シート(感熱転写記録材料)を感熱ヘッ
ドにより加熱して、インキを被転写シート(受像材料)
上に溶融転写する方式と、支持体上に熱拡散性色素(昇
華性色素)を含有するインキ層を有する転写シートをサ
ーマルヘッドにより加熱して、被転写シートに前記熱拡
散性色素を転写する熱拡散転写方式(昇華転写方式)の
2種類があるが、後者の熱拡散転写方式の方が感熱ヘッ
ドの熱的エネルギーの変化に応じて色素の転写量を変化
させ、画像の階調をコントロールすることができるの
で、フルカラー記録に有利である。
熱拡散転写方式の感熱転写記録においては、感熱転写
記録材料に用いられる色素が重要であり、従来のもので
は、得られた画像の安定性、即ち耐光性や定着性がよく
ないという欠点を有していた。
その点を改良するために、特開昭59−78893号、同59
−109394号、同60−2398号の各公報には、キレート化可
能な熱拡散性色素を用い、受像材料上にキレート化され
た色素によって画像を形成する画像形成方法が開示され
ている。
[発明が解決しようとする課題] これらの画像形成方法によれば、耐光性や定着性を改
良することはできるが、まだ種々の問題が残されてい
た。すなわち、感熱転写記録材料に用いられる上記公報
記載のイエロー色素は、色素の拡散性、キレート性及び
色相の点でかならずしも満足すべきものではなく、更に
改良が望まれていた。
本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであ
り、本発明の目的は、耐熱性、耐光性、定着性はもとよ
り、熱拡散性、キレート性及び色相(不所望の吸収が少
なく、キレート色素による画像)の改良されたイエロー
色素画像が得られる感熱転写材料を用いて効率的に記録
することのできる画像形成方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の上記目的は、一般式[I]又は一般式[II]
で表わされるイエロー色素のうち少なくとも一種を含有
する層を支持体上に有する感熱転写記録材料に受像材料
を重ねて、前記感熱転写記録材料に画像情報に応じた熱
を加え、前記イエロー色素とCo、Cr、Mg、Mn、Ni及びZn
からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属イオンと
の反応により形成されるキレート色素によって画像を受
像材料上に形成することを特徴とする画像形成方法によ
って達成される。
一般式[I] [式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又は置換基を表わ
し、Z1はアゾ基に結合する炭素原子及び該炭素原子に結
合する窒素原子と共に芳香族複素環を形成するに必要な
原子群を表わす。] 一般式[II] [式中、R1,R2及びRはそれぞれ水素原子又は置換基を
表わし、Xは−S−,−N=又は (R3は水素原子又はアルキル基を表わす。)を表わし、
Z2はXと共に5〜6員の芳香族複素環を形成するに必要
な原子群を表わし、は0〜3の整数を表わす。] 以下、本発明を更に詳しく説明する。
前記一般式[I]又は一般式[II]中のR1,R2及びR3
はそれぞれ水素原子又は置換基を表わし、置換基として
は例えばハロゲン原子(塩素原子、臭素原子等)、アル
キル基(炭素原子数1〜12のアルキル基で、酸素原子、
窒素原子、イオウ原子もしくはカルボニル基で連結する
置換基が置換するか、又はアリール基、アルケニル基、
アルキニル基、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、カ
ルボキシル基、シアノ基、もしくはハロゲン原子が置換
していてもよい。例えば、メチル基、イソプロピル基、
t−ブチル基、トリフルオロメチル基、メトキシエチル
基、2−メタンスルホニルエチル基、2−メタンスルホ
ンアミドエチル基、シクロヘキシル基等);アリール基
(例えば、フェニル基、4−t−ブチルフェニル基、3
−ニトロフェニル基、3−アシルアミノフェニル基、2
−メトキシフェニル基等);シアノ基;アルコキシ基
(例えばメトキシ基、エトキシ基、2−メトキシエトキ
シ基、2−メタンスルホニルエトキシ基等);アリール
オキシ基(例えば、フェノキシ基、2−メトキシフェノ
キシ基等);アシルアミノ基(例えば、アセトアミド
基、ベンズアミド基等);アニリノ基(例えばフェニル
アミノ基、2−クロロアニリノ基等;)ウレイド基(例
えば、フェニルウレイド基、メチルウレイド基等);ス
ルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルスル
ファモイルアミノ基等);アルキルチオ基(例えば、メ
チルチオ基、2−フェノキシエチルチオ基等);アリー
ルチオ基(例えば、フェニルチオ基等);アルコキシカ
ルボニルアミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミノ
基等);スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンア
ミド基、ベンゼンスルホンアミド基等);カルバモイル
基(例えば、N−エチルカルバモイル基、N−フェニル
カルバモイル基等);スルファモイル基(例えば、N−
エチルスルファモイル基、N,N−ジエチルスルファモイ
ル基等)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル
基、トルエンスルホニル基等);アルコキシカルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル基、ブチルオキシカル
ボニル基等);ヘテロ環オキシ基(例えば、2−テトラ
ヒドロピラニルオキシ基等);アシルオキシ基(例え
ば、アセトキシ基等);カルバモイルオキシ基(例え
ば、アセチルアミノオキシ基等);シリルオキシ基(例
えば、トリメチルシリルオキシ基等;アリールオキシカ
ルボニルアミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミ
ノ基等);イミド基(例えばN−フタルイミド基、N−
スクシンイミド基等);ヘテロ環チオ基(例えば、2−
ピリジルチオ基等)、ホスホニル基(例えば、フェノキ
シホスホニル基、フェニルホスホニル基等);アシル基
(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)が挙げられ
る。
一般式[II]においてが2又は3である時、個の
Rはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。またR3がア
ルキル基を表わす時は、炭素原子数12以下のアルキル基
であることが好ましい。
一般式[I]中のZ1はアゾ基に結合する炭素原子及び
該炭素原子に結合する窒素原子と共に芳香族複素環を形
成するに必要な原子群を表わすが、この原子群で形成さ
れる芳香族複素環としては例えばピリジン、ピリミジ
ン、トリアジン、ピラジン、ピリダジン、ピロール、ピ
ラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾー
ル、オキサゾール、チアゾール、チアジアゾールなどの
環を挙げることができる。これらの環はベンゼン環、ナ
フタレン環などの芳香族炭化水素環あるいは上記以外の
芳香族複素環と縮合して環を形成していても良い。本発
明においてZ1は、これらの中でピラゾール、イミダゾー
ル、トリアゾール、チアゾールなどの環又はそのベンゼ
ローグ類であることが好ましい。
一般式[II]中のZ2はXと共に5〜6員の芳香族複素
環を形成するに必要な原子群を表わし、芳香族複素環と
してはZ1で示された芳香族複素環と同じものが挙げられ
その他にチオフェンなどの環も挙げることができる。
本発明においてZ2は、これらの中でピリジン、ピラゾ
ール、トリアゾールなどの環であることが好ましい。
本発明においてこれらの基又は環は置換基を有してい
てもよい。上記色素はいずれも熱拡散性に優れ、しかも
重要なことに金属イオンとは良好なキレート化反応性を
示す。
以下に本発明に好ましく用いられる一般式[I]又は
一般式[II]で表わされるイエロー色素の代表的な例示
化合物を示す。
本発明に用いられる前記イエロー色素は下記スキーム
に示すようにピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾー
ル系化合物と芳香族複素環一級アミンとのジアゾカップ
リングにより容易に製造することができる。具体的には
ケミカルレビューズ,1975,Vol.75 No.2 第241〜257頁
に記載された合成方法に準じて製造することができる。
反応スキーム(1) 反応スキーム(2) 合成例1(例示化合物No.Y−1の合成) 亜硝酸ソーダ0.8g、硫酸5mlから調整したニトロシル
硫酸溶液を20℃以下に冷却した3−アミノ−1H−1,2,4
−トリアゾール0.9gの酢酸溶液(20ml)にゆっくりと添
加した。添加後氷水20mlを加え均一な溶液とした。この
溶液を、2−n−ブチル−6−t−ブチルピラゾロ[1,
5−b]−1,2,4−トリアゾール2.2gとトリエチルアミン
10.0gをメタノール30mlに溶解した溶液に、20℃以下で
加えた。添加後氷水300mlを加え、酢酸ソーダを用いて
中和し、析出した結晶を濾取、水洗して乾燥した。次い
でメタノールから再結晶してイエロー色素(例示化合物
No.Y−1)2.6gを得た。
合成例2(例示化合物No.Y−35)の合成 濃塩酸1.4mlに水10mlを加えた溶液中に、8−アミノ
キノリン0.7gを溶解した。溶液を0℃に冷却して亜硝酸
ソーダ0.4gをゆっくりと加えた。このジアゾニウム塩水
溶液を、2−n−オクチル−6−メチルピラゾロ[1,5
−b]−1,2,4−トリアゾール1.1gとトリエチルアミン
1.4gをメタノール20mlに溶解した溶液に、20℃以下で加
えた。添加後氷水200mlを加え析出した結晶を濾取、水
洗して乾燥した。次いでメタノールから再結晶してイエ
ロー色素(例示化合物No.Y−35)1.3gを得た。
本発明に用いられる感熱転写記録材料は、前記一般式
[I]で表わされるイエロー色素を含有する層(以下、
感熱層と称することがある。)を支持体上に設けてな
る。
前記感熱層におけるイエロー色素の含有量は、支持体
1m2当り0.1g〜20gが好ましい。
前記感熱層は、前記イエロー色素の一種または二種以
上をバインダーとともに溶媒中に溶解することによっ
て、あるいは溶媒中に微粒子状に分散させることによっ
て、またはホットメルト法により感熱層形成用塗料を調
製し、該塗料を支持体上に塗布し、適宜に乾燥させるこ
とにより、形成することができる。
感熱層の厚さは乾燥膜厚で0.1μm〜5μmが好まし
い。
前記バインダーとしては、セルロース系、ポリアクリ
ル酸系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリド
ン系等の水溶性ポリマー、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリスチレン、ポリガーボネート、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルアセタール、ニトロセルロース、エチルセルロース
等を挙げることができる。
これらのバインダーは、一種または二種以上を有機溶
媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス分散の形で
使用してもよい。
バインダーの使用量としては、支持体1m2当り0.1g〜5
0gが好ましい。
前記溶媒としては、水、アルコール類(例えばエタノ
ール、プロパノール)、セロソルブ類(例えばメチルセ
ロソルブ)、エステル類(例えば酢酸エチル)、芳香族
類(例えばトルエン、キシレン、クロルベンゼン)、ケ
トン類(例えばアセトン、メチルエチルケトン)、エー
テル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン)、塩
素系溶剤(例えばクロロホルム、トリクロルエチレン)
等が挙げられる。
前記支持体としては、寸法安定性がよく、記録の際に
感熱ヘッドの熱に耐えうるものであれば特に制限はない
が、コンデンサー紙、グラシン紙等の薄葉紙、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート等
の耐熱性のプラスチックフィルム等が好ましく用いられ
る。
支持体の厚さは、2〜30μmが好ましく、また支持体
にはバインダーとの接着性の改良や色素の支持体側への
転写、染着を防止する目的で下引層を設けてもよい。
更に支持体の裏面(感熱層と反対側)には、ヘッドが
支持体に粘着するのを防止する目的でスリッピング層を
設けてもよい。
本発明の感熱転写記録材料は、感熱層上に特開昭59−
106997号公報に記載されているような熱溶融性化合物を
含有する熱溶融性層を設けてもよい。
上記熱溶融性化合物としては、65〜130℃の融点を有
する無色もしくは白色の化合物が好ましく用いられ、た
とえばカルナバロウ、密ロウ、カンデリワックス等のワ
ックス類、ステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸、キ
シリトール等のアルコール類、アセトアミド、ベンゾア
ミド等のアミド類、フェニルウレア、ジエチルウレア等
の尿素類等を挙げることができる。
なお、これらの熱溶融性層には、色素の保持性を高め
るために、たとえばポリビニルピロリドン、ポリビニル
ブチラール、飽和ポリエステル等のポリマーが含有され
ていても良い。
本発明の感熱転写記録材料は一種のイエロー色素から
イエロー色素画像を得ることができるが、フルカラー画
像記録に適用する場合には、シアン色素を含有するシア
ン感熱層、マゼンタ色素を含有するマゼンタ感熱層及び
本発明に係るイエロー色素を含有するイエロー感熱層の
少なくとも3層が支持体の同一表面上に順次繰り返して
塗設されていることが好ましい。
また必要に応じて、本発明に係るイエロー色素を含む
イエロー感熱層、マゼンタ感熱層、シアン感熱層の他に
黒色画像形成物質を含む感熱層を支持体の同一表面上に
順次繰り返し設けてもよい。
本発明の画像形成方法においては、感熱転写記録材料
の感熱層と受像材料とを重ね合わせ、画像情報に応じた
熱を感熱転写記録材料に与え、金属イオンと感熱層中の
色素との反応により形成されるキレート色素によって、
画像が受像材料上に形成される。
前記金属イオンは受像材料中に存在させても良いし、
感熱層の表面に設けた熱溶融性層中に存在させても良
い。
本発明の画像形成方法を図面を用いて説明する。第1
図において、支持体1と受像層2からなる受像材料3の
受像層2中に金属イオンを存在させたとき、支持体4と
感熱層5からなる感熱転写記録材料6の感熱層5中の前
記イエロー色素は、たとえばサーマルヘッドの発熱抵抗
体8からの熱によって受像材料3に拡散移行し、その受
像層2において前記金属イオンと反応してキレート色素
を形成する。
また、第2図において、感熱層5の表面に設けた熱溶
融性層9中に金属イオンを存在させたとき、支持体4と
感熱層5と熱溶融性層9とからなる感熱転写記録材料10
の感熱層5中の前記色素は、たとえばサーマルヘッド7
の発熱抵抗体8からの熱によって熱溶融性層9に拡散移
行し、そこで前記金属イオンと反応してキレート色素を
形成し、このキレート色素を含む熱溶融性物質9aが凝集
破壊もしくは界面剥離によって受像材料3に移行する
か、又は熱溶融性層が普通紙等の受像材料11へ移行した
後、感熱層中の色素が該熱溶融性層へ拡散移行し、そこ
で前記金属イオンと反応してキレート色素を形成する。
加熱方法としては、サーマルヘッドによる加熱が一般
的であるが、通電加熱やレーザーを用いた加熱でも良
い。
前記金属イオンとしては、周期律表の第I〜第VIII族
に属する2価および多価の金属イオンが挙げられるが、
中でもA,Co,Cr,Cu,Fe,Mg,Mn,Mo,Ni,Sn,TiおよびZnの
イオンが好ましく、特にNi,Cu,Cr,CoおよびZnのイオン
が好ましい。
これらの金属イオンを供給する化合物(以下、メタル
ソースと称することがある。)としては、該金属の無機
または有機の塩および該金属の錯体が挙げられ、中でも
有機酸の塩および錯体が好ましい。
具体例を挙げると、Ni2+,Cu+2,Cr2+,Co2+およびZn2+
と酢酸等との低級脂肪酸の塩、ステアリン酸のような高
級脂肪酸の塩、あるいは安息香酸、サリチル酸などの芳
香族カルボン酸の塩などが挙げられる。
また、下記一般式で表わされる錯体も好ましく用いる
ことができる。
[M(Q1 (Q2(Q3p+(Y- ただし、上記式中、Mは金属イオンを表わし、好まし
くはNi2+,Cu2+,Cr2+,Co2+,Zn2+を表わす。
Q1,Q2及びQ3は各々Mで表わされる金属イオンと配位
結合可能な配位化合物を表わし、互いに同じであっても
異なっていてもよい。
これらの配位化合物としては、たとえばキレート化学
(5)(南江堂)に記載されている配位化合物等が挙げ
られる。
Yは有機アニオンを表わし、具体的にはテトラフェニ
ルホウ素アニオンやアルキルベンゼンスルホン酸アニオ
ン等を挙げることができる。
は1,2または3の整数を表わし、mは1,2または0を
表わし、nは1または0を表わすが、これらは前記一般
式で表わされる錯体が4座配位か、6座配位かによって
決定されるか、あるいはQ1,Q2,Q3の配位子の数により決
定される。
pは1または2を表わすが、好ましくは2である。
pが2である場合は、Q1,Q2,Q3で表わされる配位化合
物の配位基はアニオ化されていることはない。
メタルソースの添加量は、通常、受像材料または熱溶
融性層に対し、0.2〜20g/m2が好ましく、1〜10g/m2
より好ましい。
なお、本発明で用いる前記受像材料は、一般に紙、プ
ラスチックフィルム、または紙−プラスチックフィルム
複合体からなる支持体上に受像層としてポリエステル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニールと他のモノマー
(例えば酢酸ビニル等)との共重合体樹脂、ポリビニル
プチラール、ポリビニルピロリドン、ポリカーボネート
等の一種または二種以上のポリマー層を形成してなる。
また、上記支持体そのものを受像材料にすることもあ
る。
[実施例] 次に、実施例により本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はこれらにより限定されるものではない。
(実施例1) −塗料の作製− イエロー色素(例示化合物No.Y−1)と下記に示すバ
インダー及び溶媒とを有する均一な溶液の塗料を得た。
イエロー色素(例示化合物Y−1) 10 g ニトロセルロース樹脂 20 g メチルエチルケトン 400ml −感熱転写記録材料の作製− 上記塗料を、厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上にワイヤーバーを用いて乾燥後の塗布量
が1.0g/m2になるように塗布乾燥し、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に感熱層を形成してなる感熱転写
記録材料を作製した。
なお、上記ポリエチレンテレフタレートフィルムの裏
面には、スリッピング層としてシリコン変性ウレタン樹
脂(SP−2105,大日精化製)を含むニトロセルロース層
が設けられている。
−受像材料の作製− ポリエチレンを両面にラミネートした紙の、その片側
のポリエチレ層[白色顔料(TiO2)と青味剤と下記メタ
ルソース(付量5g/m2)とを含む。]の上に受像層とし
て0.15g/m2のシリコンオイルを含む塩化ビニル樹脂を付
量10g/m2になるように塗布し、受像材料を得た。
メタルソース: [Ni(C2H5NHCH2CH2NH22+[(C6H54B- なお、この受像材料の構成を図面で説明すると第3図
に示すとおりである。紙12の両面にポリエチレン層13a,
13bがラミネートされ、その片側のポリエチレン層13aに
ポリ塩化ビニル層14が積層されている。
−画像形成方法− 前記感熱転写記録材料と受像材料とを感熱転写記録材
料の感熱層表面と受像材料の受像面とが向き合うように
重ね、サーマルヘッドを感熱転写記録材料の裏面から当
てて、下記の記録条件で画像記録を行った。
その結果、階調製の優れたイエロー画像が得られた。
この画像の最大濃度(Dmax)、色素画像の色相(λma
x及びDλ550)及び画像安定性(耐光性)について測定
した。その結果を第1表に示す。
なお、Dλ550は、550nmにおけるキレート色素の吸収
濃度(2次吸収濃度)を表わす。
記録条件 主走査、副走査の線密度:8ドット/mm 記録電力:0.6W/ドット 感熱ヘッドの加熱時間: 20msecから0.2msecの間で段階的に加熱時間を調整
した。
画像安定性 試料をキセノンフェードメーターで96時間光照射した
後、その画像濃度の残存率を示した。
(実施例2〜8) 実施例1において、イエロー色素を例示化合物No.Y−
1から例示化合物No.Y−2、Y−5、Y−8、Y−10、
Y−20、Y−21又はY−26に代えた以外は実施例1と同
様にして七種の感熱転写記録材料を作成し、同様の記録
条件で画像記録を行った。
その結果、いずれも階調性の優れたイエロー画像が得
られた。
これらの画像の最大濃度、色素画像の色相及び画像安
定性について実施例1と同様に測定した。その結果を第
1表に示す。
(比較例1、2) 実施例1において、イエロー色素を下記の比較色素
(A)又は(B)に代えた以外は、実施例1と同様にし
て二種の感熱転写記録材料を作成し、同様の記録条件で
画像記録を行った。
これらの画像について実施例1と同様に最大濃度、色
相及び画像安定性について測定した。その結果を第1表
に示す。
比較色素(A); 比較色素(B); 第1表から明らかなように、本発明により得られた画
像は最大濃度、色相、画像安定性共に優れていることが
解った。また比較例1および2の感熱転写記録材料を用
いた場合、用いられた比較色素(A)又は(B)のキレ
ート化が不十分なので、低濃度でかつ耐光性が著しく悪
いという結果が得られた。さらに、緑色光吸収域に2次
吸収を有するので、色再現上の問題も生じた。
(実施例9) 実施例1で支持体として用いたポリエチレンテレフタ
レートフィルム上に、本発明に係るイエロー色素(例示
化合物No.Y−1)を含む感熱層、下記構造のシアン色素
を含む感熱層、下記構造のマゼンタ色素を含む感熱層を
順次に塗設して感熱転写記録材料を作成した。
シアン色素: マゼンタ色素: なお、各感熱層のバインダーは実施例1と同じものを
用いた。
また色素及びバインダーの付量も実施例1と同じであ
る。
次に、上記感熱転写記録材料および実施例1と同じ受
像材料とを用いてビデオプリンター((株)日立製作所
製、VY−100)によりフルカラー画像を作成したとこ
ろ、良好な色再現性を示すフルカラー画像が得られた。
また、この画像の定着性及び画像安定性は共に良好で
あった。
(実施例10) 実施例9の感熱転写記録材料上に中間層としてP−ト
ルアミドのボールミル分散物5g、ポリビニルピロリドン
7g、ゼラチン3g及び下記硬膜剤0.3gを含む水溶液100ml
をP−トルアミドの付量が0.5g/m2となるように塗設し
た。
硬膜剤; さらに、中間層上に、実施例1で用いたのと同様のメ
タルソース(付量1.0g/m2)、下記紫外線防止剤(付量
0.1g/m2)、下記酸化防止剤(付量0.1g/m2)及びエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニルの含量20重量%,
付量0.2g/m2)を含むカルナバロウ(付量2.0/m2)をホ
ットメルト塗布により塗設して、熱溶融性層を有する感
熱転写記録材料を得た。
この感熱転写材料と受像材料とを用いて実施例9と同
様にビデオプリンターによりフルカラーの画像記録を行
なった。
なお、受像材料は白色の普通紙を用いた。
得られた画像は色再現性、階調性、画像安定性ともに
良好であった。
紫外線防止剤; 酸化防止剤; (実施例11) 実施例1において受像材料中に用いるメタルソースの
金属をニッケルから亜鉛、コバルト、クロム、マグネシ
ム、マンガンにそれぞれ変更した試料11−1〜11−5を
作成した。試料11−1〜11−5において色素を比較色素
(A)に変更した試料11−6〜11−9をそれぞれ作成し
た。これらの試料を実施例1と同様の画像記録を行い色
調を目視評価し5段階で判定した。その結果を第2表に
示す。数字が大きいほど色調が良好なことを示してい
る。実施例1と同様に色再現性に優れたイエロー画像が
得られた。また、本発明においてより好ましい金属イオ
ンを用いることにより、色調が良化することがわかる。
[発明の効果] 以上詳しく説明したように、本発明により、耐熱性、
耐光性、定着性はもちろんのこと、熱拡散性、キレート
性及び色相が改良されたイエロー色素画像が得られる感
熱転写記録材料を用いて効率的に記録することのできる
画像形成方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は、本発明の感熱転写記録材
料を用いた画像形成方法の説明図である。 1……支持体 2……受像層 3……受像材料 4……支持体 5……感熱層 6……感熱転写記録材料 7……サーマルヘッド 8……発熱抵抗体 9……熱溶融性層 10……感熱転写記録材料 11……普通紙受像材料 12……紙 13a,13b……ポリエチレン層 14……ポリ塩化ビニル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−164690(JP,A) 特開 平4−73191(JP,A) 特開 平4−94974(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I]又は一般式[II]で表される
    イエロー色素のうち少なくとも一種を含有する層を支持
    体上に有する感熱転写記録材料に受像材料を重ねて、前
    記感熱転写記録材料に画像情報に応じた熱を与え、前記
    イエロー色素とCo,Cr,Mg,Mn,Ni及びZnからなる群から選
    ばれる少なくとも1種の金属イオンとの反応により形成
    されるキレート色素によって画像を受像材料上に形成す
    ることを特徴とする画像形成方法。 一般式[I] [式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又は置換基を表
    し、Z1はアゾ基に結合する炭素原子及び該炭素原子に結
    合する窒素原子と共に芳香族複素環を形成するに必要な
    原子群を表す。] 一般式[II] [式中、R1、R2及びRはそれぞれ水素原子又は置換基を
    表し、Xは−S−、−N=又は (R3は水素原子又はアルキル基を表す。]を表し、Z2
    Xと共に5〜6員の芳香族複素環を形成するに必要な原
    子群を表し、1は0〜3の整数を表す。]
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