JP4412251B2 - 金属錯体色素及びそれを用いた感熱転写画像形成材料 - Google Patents
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Description
少なくとも2つの配位座を有する下記一般式(III)で表される色素を配位子とし、該配位座で、VIII族の金属原子から選ばれる金属原子又はその塩と配位結合したことを特徴とする金属錯体色素。
(請求項2)
少なくとも2つの配位座を有する上記一般式(III)で表される色素の配位座が共に窒素原子であることを特徴とする請求項1記載の金属錯体色素。
下記一般式(2−1)で表されることを特徴とする金属錯体色素。
(請求項4)
上記一般式(2−1)において、MがNi、Co、から選ばれる金属原子又はその塩であることを特徴とする請求項3記載の金属錯体色素。
上記一般式(2−1)において、Mと結合可能な基が上記一般式(3)で表される芳香族環基又は含窒素複素環基であることを特徴とする請求項3記載の金属錯体色素。
下記一般式(14)で表される基を有し、かつ、下記一般式(12)で表されることを特徴とする金属錯体色素。
(請求項7)
請求項1〜6の何れか1項記載の金属錯体色素を記録層中に含有することを特徴とする感熱転写画像形成材料。
参考合成例(合成ルート)
合成例1(例示金属錯体色素28の合成)(合成ルート)
但し、式中、Meは金属イオン、好ましくはNi2+、Cu2+、Cr2+、Co2+及びZn2+を表す。Q1、Q2、Q3は各々Meで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていても良い。これらの配位化合物としては、例えば『キレート科学(5)』(南江堂)に記載されている配位化合物から選択することができる。
式中Me2+は2価の遷移金属イオンを表す。Y-は2価の金属イオンと錯体を形成することができる下記の式で表された配位化合物を表す。
本発明の金属錯体アゾメチン色素又は金属錯体メチン色素、及び比較として金属錯体を形成していないアゾメチン色素又はメチン色素、更に比較色素としてアゾ色素のアセトン中での吸収極大及びモル吸光係数(金属錯体色素は構成する色素1分子当たりとして求めた)を表1に示す。
150μmの厚さを有する合成紙(製品名:ユポFPG−150、王子油化(株)製)の上に、下記の試薬を混合して塗布液を調製し、ウエット膜厚65μmで塗布し乾燥して、本発明の金属錯体アゾメチン色素又は金属錯体メチン色素を含有する層を塗設した試料を作製した。また比較として金属錯体を形成していないアゾメチン色素又はメチン色素を用いた以外上記と同様にして比較試料を作製した。
(塗布液組成)
本発明による金属錯体色素(表2記載) 100mg
ポリビニルブチラール樹脂(S−LEC BX−1:積水化学工業製)
4.0g
メチルエチルケトン 25g
テトラヒドロフラン 25g
本発明による試料及び比較試料を下記の方法により測定し、金属錯体色素の堅牢性(耐光性、耐熱性、耐湿性)を評価した。その結果を表2に示す。
−評価及びその方法−
(耐光性)
得られた金属錯体色素画像をキセノンフェードメーターで72時間光照射し、光照射前の濃度をD0、光照射後の濃度をD1として、(D1/D0)×100で表す色素残存率(%)で耐光性を評価した。
(耐熱性)
得られた金属錯体色素画像を77℃、10%RH以下の条件下7日間保存し、保存開始前の濃度をD0、保存後の濃度をD2として、(D2/D0)×100で表す色素残存率(%)で耐熱性を評価した。
(耐湿性)
得られた金属錯体色素画像を40℃、80%RHの条件下7日間保存し、保存開始前の濃度をD0、保存後の濃度をD3として、(D3/D0)×100で表す色素残存率(%)で耐湿性を評価した。
(インクの調製)
下記の原料を混合して本発明に係る金属錯体を形成していないアゾメチン色素又はメチン色素を含有する均一な溶液のインクを得た。各々の色素の溶解性は良好であり、インク化適性も良好であった。
ポリビニルアセタール樹脂(KY−24、電気化学工業製) 2.3g
メチルエチルケトン 53g
トルエン 22g
シリコン変性ウレタン樹脂(SP−2105、大日精化製) 1.8g
(色素供与材料の調製)
上記インクを、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートベース(以下、PETベース)上にワイヤーバーを用いて乾燥後の塗布量が2.0g/m2になる様に塗布、乾燥してPETベース上にインク層を有する色素供与材料を調製した。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、温度70℃のオーブン中で15分行った。尚、上記PETベースの裏面には、スティキング防止層としてシリコン変性ウレタン樹脂(SP−2105、大日精化製)を含むニトロセルロース層が設けられている。
(受像材料の調製)
150μmの厚さを有する合成紙(製品名:ユポFPG−150、王子油化(株)製)の上に、受像層としてエステル変性シリコン(X−24−8300:信越化学工業製、付き量0.3g/m2)、及び下記に示す金属イオン含有化合物(付き量2g/m2)を含むポリビニルブチラール樹脂(S−LEC BX−1:積水化学工業製)を、付き量6g/m2となる様に塗布、乾燥し、受像材料を得た。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、温度100℃のオーブン中で15分行った。金属イオン含有化合物は、
(感熱転写記録方法)
前記色素供与材料と上記受像材料とを重ね合わせ、感熱ヘッドを色素供与材料の裏面から当てて、下記の記録条件で画像記録を行い、ニッケル錯体アゾメチン色素及びニッケル錯体メチン色素の画像を得た。
主走査、副走査の記録密度:8ドット/mm
記録電力:0.6W/ドット
加熱時間:20msecから0.2msecの間で段階的に加熱時間を調整。
耐光性、耐熱性、耐湿性は前記実施例2の評価と同様にして測定した。
(最大濃度)
X−rite 310 TRにより画像の最大反射濃度(通常、印加時間が最大の部分)を測定した。
(色素供与材料の保存安定性)
調製した色素供与材料を60℃で100時間放置し、保存安定性を評価した。保存後のインク層に受像材料をこすり合わせ、色素の移行が殆どないものを◎、僅かに移行するものを○、かなり移行するものを×とした。
実施例2に記載した方法に従って、150μmの厚さを有する合成紙(製品名:ユポFPG−150、王子油化(株)製)の上に、表4に記載した本発明の金属錯体メチン色素及び比較として金属錯体を形成していないメチン色素を含有する層を塗設した試料を作製した。これらの試料を実施例2記載の評価方法に従って、耐光性、耐熱性、耐湿性の堅牢性を評価した。その結果を表4に示す。
2 受像層
3 受像材料
4 支持体
5 インク層
6 色素供与材料
7 サーマルヘッド
8 発熱抵抗体
9 熱溶融性層
10 感熱転写記録材料
Claims (7)
- 少なくとも2つの配位座を有する下記一般式(III)で表される色素を配位子とし、該配位座で、VIII族の金属原子から選ばれる金属原子又はその塩と配位結合したことを特徴とする金属錯体色素。
- 少なくとも2つの配位座を有する上記一般式(III)で表される色素の配位座が共に窒素原子であることを特徴とする請求項1記載の金属錯体色素。
- 下記一般式(2−1)で表されることを特徴とする金属錯体色素。
- 上記一般式(2−1)において、MがNi、Co、から選ばれる金属原子又はその塩であることを特徴とする請求項3記載の金属錯体色素。
- 上記一般式(2−1)において、Mと結合可能な基が上記一般式(3)で表される芳香族環基又は含窒素複素環基であることを特徴とする請求項3記載の金属錯体色素。
- 下記一般式(14)で表される基を有し、かつ、下記一般式(12)で表されることを特徴とする金属錯体色素。
- 請求項1〜6の何れか1項記載の金属錯体色素を記録層中に含有することを特徴とする感熱転写画像形成材料。
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JP2005206866A JP4412251B2 (ja) | 1995-09-20 | 2005-07-15 | 金属錯体色素及びそれを用いた感熱転写画像形成材料 |
Applications Claiming Priority (2)
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- 2005-07-15 JP JP2005206866A patent/JP4412251B2/ja not_active Expired - Lifetime
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