JP3625362B2 - 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法 - Google Patents
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Description
【発明に属する技術分野】
本発明は、感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法に関し、更に詳しくは、定着性、耐光性等の画像保存性に優れ、且つ高濃度で高感度な画像を得る為の感熱転写記録材料、及びこの感熱転写記録材料を用いて効率的に高感度、高濃度で画像安定性の良好な画像を記録することができる感熱転写記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、カラーハードコピーを得る方法として、インクジェット、電子写真、感熱転写、ハロゲン化銀感光材料などによるカラー画像記録方法が検討されている。これらのうち、特に感熱転写材料は、操作や保守が容易であること、装置の小型化、低コスト化が可能なこと、更にランニングコストが安いこと等の利点を有している。
【0003】
ところで、熱転写方式の感熱転写記録においては、感熱転写材料に用いられる色素が重要である。得られた画像の安定性、特に定着や耐光性を改良する目的でキレート化可能な熱拡散性色素を用いる感熱転写材料及び画像形成方法が提案されているが、これらは、耐光性や定着性に優れているが、感度、濃度の点では十分に満足するものではなく、これらすべてを満足した感熱転写記録材料及びそれを用いた方法が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、定着性や耐光性等の画像保存性に優れ、且つ高濃度で高感度な画像を得るための感熱転写記録材料及びこの記録材料を用いた感熱転写記録方法の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記構成によって達成される。
(1)支持体上に下記一般式(A−I)、(A−II)又は(A−III)で表される色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有する色素供与材料と支持体上に金属イオン含有化合物の少なくとも1種を含有する色素受像層を有する受像材料からなり、色素供与層に含有される一般式(A−I)、(A− II )又は(A− III )で表される色素と色素受像層に含有される金属イオン含有化合物は反応して金属キレート色素を形成可能であることを特徴とする感熱転写記録材料。
【0006】
【化7】
[式中、RA1、RA2、RA3は水素原子又は置換基を表し、=A−は=N−又は=LA1−(LA2=LA3)m−基を表し、Bはアゾ基を表し、Qは可視域及び/又は赤外域に吸収を持つ色素を形成するのに必要な非金属原子群を表す。LA1、LA2及びLA3は置換基を有しても良いメチン基を表し、mは0、1、2を表す。]
(2)支持体上に下記一般式(A−IV)で表される色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有する色素供与材料と支持体上に金属イオン含有化合物の少なくとも1種を含有する色素受像層を有する受像材料からなり、色素供与層に含有される一般式(A− IV )で表される色素と色素受像層に含有される金属イオン含有化合物は反応して金属キレート色素を形成可能であることを特徴とする感熱転写記録材料。
【0007】
【化8】
[式中、RA1、RA2、RA3、RA4、RA5、RA6は水素原子又は置換基を表し、qは0、1、2、3、4を表す。]
(3)前記金属イオン含有化合物が、下記一般式(8)で表される化合物であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の感熱転写記録材料。
一般式(8)
[M(Q 1 ) l (Q 2 ) m (Q 3 ) n ] p+ (Y - ) p
[式中、Mは金属イオンを表す。Q 1 ,Q 2 ,Q 3 は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていても良い。Yは有機アニオン基を表し、pは0、1又は2を表す。lは1、2又は3の整数を表し、mは1、2又は0を表し、nは1又は0を表すが、これらは前記一般式(8)で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定されるか、或いは、Q 1 ,Q 2 ,Q 3 の配位子の数によって決定される。]
(4)上記(3)に記載の一般式(8)において、p=0であり、Q 1 ,Q 2 ,Q 3 が下記一般式(9)で表されるアニオン性化合物であることを特徴とする上記(3)に記載の感熱転写記録材料。
【0008】
【化9】
[式中、R 5 、R 6 は各々同じであっても異なっていても良いアルキル基又はアリール基を表し、R 7 はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、水素原子を表す。]
(5)支持体上に下記一般式(A−I)、(A− II )又は(A− III )で表される色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有する色素供与材料に、支持体上に金属イオン含有化合物の少なくとも1種を含有する色素受像層を有する受像材料を重ね、前記色素供与材料を画像情報に応じて加熱して色素を色素受像層に転写し、転写色素と前記金属イオン含有化合物との反応により形成される金属キレート色素によって画像を形成することを特徴とする感熱転写記録方法。
【0009】
【化10】
[式中、RA1、RA2、RA3は水素原子又は置換基を表し、=A−は=N−又は=LA1−(LA2=LA3)m−基を表し、Bはアゾ基を表し、Qは可視域及び/又は赤外域に吸収を持つ色素を形成するのに必要な非金属原子群を表す。LA1、LA2及びLA3は置換基を有しても良いメチン基を表し、mは0、1、2を表す。]
(6)支持体上に下記一般式(A− IV )で表される色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有する色素供与材料に、支持体上に金属イオン含有化合物の少なくとも1種を含有する色素受像層を有する受像材料を重ね、前記色素供与材料を画像情報に応じて加熱して色素を色素受像層に転写し、転写色素と前記金属イオン含有化合物との反応により形成される金属キレート色素によって画像を形成することを特徴とする感熱転写記録方法。
【0010】
【化11】
[式中、RA1、RA2、RA3、RA4、RA5、RA6は水素原子又は置換基を表し、qは0、1、2、3、4を表す。]
(7)前記金属イオン含有化合物が、下記一般式(8)で表される化合物であることを特徴とする上記(5)または(6)に記載の感熱転写記録方法。
一般式(8)
[M(Q1)l(Q2)m(Q3)n]p+(Y-)p
[式中、Mは金属イオンを表す。Q1,Q2,Q3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていても良い。Yは有機アニオン基を表し、pは0、1又は2を表す。lは1、2又は3の整数を表し、mは1、2又は0を表し、nは1又は0を表すが、これらは前記一般式(8)で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定されるか、或いは、Q1,Q2,Q3の配位子の数によって決定される。]
(8)上記(7)に記載の一般式(8)において、p=0であり、Q1,Q2,Q3が下記一般式(9)で表されるアニオン性化合物であることを特徴とする上記(7)に記載の感熱転写記録方法。
【0011】
【化12】
[式中、R 5 、R 6 は各々同じであっても異なっていても良いアルキル基又はアリール基を表し、R 7 はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、水素原子を表す。]
以下、本発明について詳細に説明する。
【0012】
一般式(A−I)、(A−II)、(A−III)、(A−IV)において、RA1、RA2、RA3、RA4、RA5、RA6は水素原子又は置換基を表す。
【0013】
RA1、RA2、RA3及びRA4で表される置換基としては、具体的には、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子等)、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、ペンチル基、2−メトキシエチル基、トリフルオロメチル基、2−エチルヘキシル基等)、アリール基(例えば、フェニル基、p−トリル基、ナフチル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基等)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基等)、カルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基、フェニルカルバモイル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、メチルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基等)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、オクチルチオ基等)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基、p−トリルチオ基等)、アミノ基(例えば、アミノ基、メチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メトキシエチルアミノ基等)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ基、クロロアセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、トリフルオロアセチルアミノ基等)、アルキルウレイド基(例えば、メチルウレイド基、エチルウレイド基、メトキシエチルウレイド基、ジメチルウレイド基等)、アリールウレイド基(例えば、フェニルウレイド基等)、アルキルスルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド基、エタンスルホンアミド基、ブタンスルホンアミド基、トリフルオロメチルスルホンアミド基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホンアミド基等)、アリールスルホンアミド基(例えば、フェニルスルホンアミド基、トリルスルホンアミド基等)、アルキルアミノスルホニルアミノ基(例えば、メチルアミノスルホニルアミノ基、エチルアミノスルホニルアミノ基等)、アリールアミノスルホニルアミノ基(例えば、フェニルアミノスルホニルアミノ基等)、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、複素環基(例えば、ピリジル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、フリル基、チエニル基等)などが挙げられ、更にこれらは置換基を有していても良い。また、RA1、RA2、RA3及びRA4はそれぞれ同じでも異なっていてもよい。
【0014】
RA5及びRA6で表される置換基としては、具体的には、置換されていても良いアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、シクロアルキル基等が挙げられ、これらの置換基は互いに結合するかRA4と結合して環を形成しても良い。
【0015】
qは0、1、2、3、4を表し、qが2、3、4であるときは、複数あるRA4はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、また環を形成しても良い。
【0016】
LA1、LA2及びLA3はメチン基を表し、これらメチン基は置換基を有していても良く、置換基としては上記のような置換基が挙げられる。mは0、1、2を表す。
【0017】
Qは可視域及び/又は赤外域に吸収を持つ色素を形成するのに必要な非金属原子群であれば特に制限を受けないが、好ましくは、芳香族環基又は複素環基が挙げられ、ベンゼン環基、ピリジン環基、ピリミジン環基、フラン環基、チオフェン環基、チアゾール環基、イミダゾール環基、ナフタレン環基、3H−ピロール環基、オキサゾール環基、3H−ピロリジン環基、オキサゾリジン環基、オキサゾリジンジオン環基、ヒドロキシピリドン環基、イミダゾリジン環基、チアゾリジン環基、3H−インドール環基、ベンズオキサゾール環基、ベンズイミダゾール環基、ベンズチアゾール環基、キノリン環基、イソキノリン環基、インドレニン環基、バルビツール環基、チオバルビツール環基、ローダニン環基、ヒダントイン環基、チオヒダントイン環基、ピラゾリジンジオン環基、ピリジンジオン環基、トリアジン環基、ピラゾール環基、チアジアゾール環基、5−ピラゾロン環基、ピラゾロピロール環基、ピラゾロピラゾール環基、ピラゾロイミダゾール環基、ピラゾロトリアゾール環基、ピラゾロテトラゾール環基、ピラゾロピリドン環基、オキサゾロン環基、イソオキサゾロン環基、インダンジオン環基、などが挙げられる。
【0018】
これらの芳香族環又は複素環は更に置換基を有してもよく、該置換基としては、上述のような置換基が拳げられる。
【0019】
以下に本発明中の一般式(A−I)、(A−II)、(A−III)、(A−IV)で表される色素の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0020】
【化13】
【0021】
【化14】
【0022】
【化15】
【0023】
【化16】
【0024】
【化17】
【0025】
【化18】
【0026】
合成例
本発明のピラゾロピリミジン−7−オン母核の色素は下記のように合成できる。
【0027】
【化19】
【0028】
(中間体Cpの合成)
100mlナス型フラスコ中で3−アミノ−5−メチルピラゾール3.0g、2−メチルアセト酢酸エチル5.34g、p−トルエンスルホン酸一水和物0.7gをEtOH60mlと3時間加熱還流を行った。反応終了後これを放冷し、析出した結晶を濾取した。得られた白い結晶は4.3gだった。
【0029】
(A−1の合成)
300mlのコニカルビーカーに中間体Cp2.3gと2−アミノ−5−(ジエチルアミノ)トルエン一塩酸塩3.34gとメタノール150mlを入れ溶解し、ここにトリエチルアミン10.5gを加え、反応液を氷冷しながら、過硫酸アンモニウム水溶液(過硫酸アンモニウム8.9g、水40ml)を滴下した。析出した結晶を濾取し、水洗し、乾燥後、アセトニトリルにて再結晶を行い、2.3gの緑色の結晶(A−1)を得た。
【0030】
本発明の感熱転写材料は、色素供与材料と受像材料から構成される。
色素供与材料は、支持体と本発明の色素を含有する色素供与層から構成される。該色素供与層は本発明の色素をバインダーと共に溶剤中に溶解することによって、或いは溶媒中に微粒子状に分散させることによって色素供与層形成用インク液を調整し、該インクを支持体上に塗布して適宜に乾燥することにより形成することができる。色素供与層の厚さは乾燥膜厚で0.1〜10μmが好ましい。
【0031】
前記バインダーとしては、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ニトロセルロース、エチルセルロース等の溶剤可溶性ポリマーが好ましい。これらのバインダーは一種又は二種以上を有機溶媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス分散の形で使用してもよい。バインダーの使用量としては、支持体1m2当り0.1〜20gが好ましい。前記有機溶媒としては、アルコール類(例えば、エタノール、プロパノール)、セルソルブ類(例えば、メチルセルソルブ)、芳香族類(例えば、トルエン、キシレン)、エステル類(例えば、酢酸エステル)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、エーテル類(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン)等が挙げられる。
【0032】
前記支持体としては、寸法安定性がよく、記録の際感熱ヘッド等の加熱に耐えるものであればよいが、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネートのような耐熱性のプラスチックフイルムが好ましく用いられる。支持体の厚さは、2〜30μmが好ましく、また、支持体にはバインダーとの接着性の改良や色素の支持体ヘの転写、染着を防止する目的で、選択されたポリマーからなる下引き層を有することが好ましい。更に、支持体の裏面(色素供与層と反対側)には、ヘッドが支持体に粘着するのを防止する目的で、スリッピング層を有してもよい。
【0033】
本発明の感熱転写記録材料をフルカラー画像記録が可能な感熱転写記録材料に適用するには、イエロー画像を形成することができる熱拡散性イエロー色素を含有するイエロー色素供与層、マゼンタ画像を形成することができる熱拡散性マゼンタ色素を含有するマゼンタ色素供与層、シアン画像を形成することができる熱拡散性シアン色素を含有するシアン色素供与層の合計3層を支持体上の同一表面上に順次繰り返して塗設することが好ましい。また、必要に応じて、他に黒色画像形成物質を含む色素供与層の合計4層が同一表面上に順次に繰り返して塗設されていても良い。
【0034】
本発明の感熱転写記録材料は、支持体上に前記一般式(A−I)、(A−II)、(A−III)又は(A−IV)で表される色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有する色素供与材料に支持体上に金属イオン含有化合物の少なくとも1種を含有する色素受像層を有する受像材料を重ね、前記色素供与材料を画像情報に応じて加熱し、前記色素を転写し、前記色素と前記金属イオン含有化合物との反応により形成される金属キレート色素によって色素受像層に画像が形成される。
【0035】
受像材料は、支持体上に金属イオン含有化合物の少なくとも1種を含有する色素受像層を有している。
上記金属イオン含有化合物としては、金属イオンの無機又は有機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の塩及び錯体が好ましい。金属としては、周期律表の第I〜VIII族に属する1価及び多価の金属が挙げられるが、中でもAl,Co,Cr,Cu,Fe,Mg,Mn,Mo,Ni,Sn,Ti及びZnが好ましく、特にNi,Cu,Cr,Co及びZnが好ましい。金属イオン含有化合物の具体例としては、Ni2+,Cu2+,Cr3+,Co2+及びZn2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪酸の塩、或いは安息香酸、サルチル酸等の芳香族カルボン酸の塩等が挙げられる。
【0036】
また、下記一般式(8)で表される錯体は特に好ましく用いることができる。
一般式(8)
[M(Q1)l(Q2)m(Q3)n]p+(Y-)p
但し、上記式中、Mは金属イオン、好ましくはNi2+,Cu2+,Cr3+,Co2+,Zn2+を表す。Q1,Q2,Q3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていても良い。これらの配位化合物としては、例えば、キレート科学(5)(南江堂)に記載されている配位化合物から選択することができる。Yは有機アニオン基を表し、具体的には、テトラフェニルホウ素アニオンやアルキルベンゼンスルホン酸アニオン等を挙げることができる。lは1、2又は3の整数を表し、mは1、2又は0を表し、nは1又は0を表すが、これらは前記一般式で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定されるか、或いは、Q1,Q2,Q3の配位子の数によって決定される。
【0037】
pは0、1又は2を表す。p=0は、Q1,Q2,Q3で表される配位化合物がアニオン性化合物であり、Q1,Q2,Q3で表されるアニオン性化合物とMで表される金属カチオンとが電気的に中和された状態であることを意味する。アニオン性化合物としては下記一般式(9)で表される化合物が好ましい。
【0038】
【化20】
R5、R6は各々同じであっても異なっていても良いアルキル基又はアリール基を表し、R7はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、水素原子を表す。
【0039】
金属イオン含有化合物の添加量は、通常、受像材料に対し、0.5〜20g/m2が好ましく、1〜15g/m2がより好ましい。
【0040】
金属キレート色素により画像形成する受像材料は、一般に、紙、プラスチックフィルム、又は紙−プラスチックフィルム複合体を支持体とし、その上に金属イオン含有化合物の 少なくとも1種を含有する色素受像層が設けられる。色素受像層はポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモノマー(例えば、酢酸ビニル等)との共重合樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリカーボネート等の一種又は二種以上からなるポリマー層で形成される。前記受像材料は、必要に応じ色素受像層中に酸化防止剤、離型剤等を含有してもよく、又色素受像層の上に保護層を設けてもよく、更に支持体と色素受像層の間に接着や断熱或いはクッション効果を目的として中間層を設けてもよい。更に支持体の裏面(色素受像層と反対側)には、帯電防止層、ブロッキング防止を目的として無機、又は、有機の非昇華性微粒子を含む背面層を設けてもよい。又、支持体両面に色素受像層を設けていてもよい。又、上記支持体そのものを受像材料にすることもある。
【0041】
本発明の感熱転写記録方法において、支持体上に前記一般式(A−I)、(A− II )、(A− III )又は(A− IV )で表される色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有する色素供与材料に、支持体上に金属イオン含有化合物を含有する色素受像層を有する受像材料を重ね、前記色素供与材料を画像情報に応じて加熱し、前記色素と前記金属イオン含有化合物との反応により形成される金属キレート色素によって画像を形成する。
加熱は、サーマルヘッドによる加熱が一般的であるが、通電加熱やレーザーを用いた加熱でもよい。サーマルヘッド等による熱の付与は、色素供与材料の背面側からでも、又受像材料の背面側でも特に制限なく行われてよいが、色素の転写速度及び画像濃度等を考慮した場合、色素供与材料の背面側からが好ましい。また、色素の転写前、転写中或いは転写後に更に加熱して、色素転写の促進、金属イオン含有化合物との反応促進、転写色素の定着促進をはかることができる。
【0042】
次に、図1を参照して本発明の感熱転写記録方法の一例を説明する。
【0043】
図1の感熱転写記録材料において、受像材料3は、支持体1上に金属イオン含有化合物を含む受像層2が設けられて構成されており、又色素供与材料6は支持体4上に本発明に係る色素を含む色素供与層5が設けられて構成されている。上記受像材料3及び色素供与材料6には、それぞれ支持体との間に中間層を設けてもよい。感熱転写記録方法としては、前記受像材料3及び色素供与材料6を重ね合わせ、色素供与材料6の背面側からサーマルヘッド7に担持された発熱抵抗体8により画像情報に応じた熱を与え、その後、両材料を剥離することにより達成される。その際、色素供与層5中の前記色素と受像層2中の金属イオン含有化合物との反応により形成される金属錯体色素画像が形成される。
【0044】
【実施例】
以下に、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
実施例1
【0045】
−インクの調整−
下記の原料を混合して本発明に係わる色素を含有する均一な溶液のインクを得た。色素の溶解性は良好であり、インク化適性も良好であった。
例示色素(A−1)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.72g
ポリビニルアセトアセタール樹脂(KY−24,電機化学工業製)・1.08g
メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26.4ml
トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.6ml
【0046】
−色素供与材料の作成−
上記インクを、厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートベース上にワイヤーバーを用いて、乾燥後の塗布量が2.3g/m2になるように塗布乾燥し、ポリエチレンフタレートフィルム上に色素供与層を形成してなる色素供与材料−1を作成した。なお、上記ポリエチレンテレフタレートベースの裏面には、スティキング防止層としてシリコン変性ウレタン樹脂(SP−2105,大日精化製)を含むニトロセルロース層が設けられている。
【0047】
上記と同様にして表1に示す色素を用いた色素供与材料−2〜15を作成した。
【0048】
−受像材料の作成−
紙の両面にポリエチレンをラミネートした支持体(片側のポリエチレン層に白色顔料(TiO2)と青味剤を含む。)の上に、下記組成の塗布液を乾燥後の塗布量が7.2g/m2になるように塗布乾燥し、受像材料−1を作製した。
【0049】
(塗布液組成)
金属イオン含有化合物(下記)・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.0g
【0050】
【化21】
ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学工業製)・・・・・・6.0g
ポリエステル変成シリコン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.3g
【0051】
−感熱転写記録方法−
前記色素供与材料と受像材料とを重ね、感熱ヘッドを色素供与材料の裏面からあてて、サーマルプリンターで画像記録を行ない、階調性の優れた画像−1〜15を得た。
【0052】
記録後、画像の最大濃度、感度及び耐光性について下記に従って評価した。結果を表1に示す。
【0053】
最大濃度の評価:
X−rite310TRにより画像の最大反射濃度(通常、印加時間が最大の部分)を測定した。
【0054】
感度の評価:
色素供与材料−14で形成される画像の濃度が1.00となるときの印加エネルギーを1としたときの各材料の相対的な印加エネルギーを求めた。数字が小さいほど感度が高いことを示す。
【0055】
耐光性の評価:
得られた画像に対してキセノンフェードメーターで5日間光照射を行い耐光性を評価した。光照射後の色素残存率の結果を表1に示す。尚、色素残存率は光照射前の濃度をD0、光照射後の濃度をDとして(D/D0)×100で表す。
【0056】
【化22】
【0057】
【表1】
表1が示す通り、本発明の色素を用いた感熱転写記録材料は感度が高く、高濃度で画像保存性の良好な画像を得ることが出来る。
実施例2
実施例1の受像材料の作成において、さらに受像材料−1から金属イオン含有化合物を除いた以外は受像材料−1と同じ組成の受像材料−2を作成した。
【0058】
定着性評価:
実施例1で得られた画像の受像面と前記受像材料−2の受像面を重ね合わせて40℃で20kg/m2の加重を加えて48時間放置した後、引きはがして該受像材料−2への色素の転移を目視で観察した。
【0059】
その結果、本発明の感熱転写記録方法で記録した画像はいずれも受像材料−2への色素転移は認められなかったが、画像−15では色素の転移が認められた。即ち、本発明の感熱転写記録方法に従えば定着性の優れた画像が得られることが分かる。
【0060】
【発明の効果】
本発明による感熱転写記録材料及びこの記録材料を用いた感熱転写記録方法は定着性や耐光性等の画像保存性に優れた画像を得ることができ、且つ高感度で、高濃度の記録が可能な画像を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱転写記録方法の一例を説明する説明図である。
【符号の説明】
1;支持体
2;色素受像層
4;支持体
5;色素供与層
7;サーマルヘッド
Claims (8)
- 支持体上に下記一般式(A−I)、(A−II)又は(A−III)で表される色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有する色素供与材料と支持体上に金属イオン含有化合物の少なくとも1種を含有する色素受像層を有する受像材料からなり、色素供与層に含有される一般式(A−I)、(A−II)又は(A−III)で表される色素と色素受像層に含有される金属イオン含有化合物は反応して金属キレート色素を形成可能であることを特徴とする感熱転写記録材料。
- 前記金属イオン含有化合物が、下記一般式(8)で表される化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の感熱転写記録材料。
一般式(8)
[M(Q1)l(Q2)m(Q3)n]p+(Y-)p
[式中、Mは金属イオンを表す。Q1,Q2,Q3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていても良い。Yは有機アニオン基を表し、pは0、1又は2を表す。lは1、2又は3の整数を表し、mは1、2又は0を表し、nは1又は0を表すが、これらは前記一般式(8)で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定されるか、或いは、Q1,Q2,Q3の配位子の数によって決定される。] - 支持体上に下記一般式(A−I)、(A−II)又は(A−III)で表される色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有する色素供与材料に、支持体上に金属イオン含有化合物の少なくとも1種を含有する色素受像層を有する受像材料を重ね、前記色素供与材料を画像情報に応じて加熱して色素を色素受像層に転写し、転写色素と前記金属イオン含有化合物との反応により形成される金属キレート色素によって画像を形成することを特徴とする感熱転写記録方法。
- 前記金属イオン含有化合物が、下記一般式(8)で表される化合物であることを特徴とする請求項5または6に記載の感熱転写記録方法。
一般式(8)
[M(Q1)l(Q2)m(Q3)n]p+(Y-)p
[式中、Mは金属イオンを表す。Q1,Q2,Q3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていても良い。Yは有機アニオン基を表し、pは0、1又は2を表す。lは1、2又は3の整数を表し、mは1、2又は0を表し、nは1又は0を表すが、これらは前記一般式(8)で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定されるか、或いは、Q1,Q2,Q3の配位子の数によって決定される。]
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