JP5561924B2 - 色素化合物並びに該色素化合物を含有するインク - Google Patents

色素化合物並びに該色素化合物を含有するインク Download PDF

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Description

本発明は、色素化合物並びに該色素化合物を含有するインクに関する。
インクジェット用記録液(インク)に使用される色素としては、水溶性染料を用いるのが一般的であるが、水溶性染料を含有するインクにより形成された記録画像は、画像の保存安定性に劣るという問題がある。即ち、太陽光や各種照明光等による画像の変褪色(耐光性)や、大気中に微量に含まれる酸化性ガス(オゾン、NOX、SOX等)に対する画像の変褪色(耐ガス性)等に問題がある。
これらの問題を解決すべく、インクジェット用水溶性染料としてピリドンアゾ系色素化合物が提案されている(特許文献1参照)。
又、ピリドンアゾ系色素化合物と同様な色相を有する色素化合物として、ピラゾロピリミジン部位の3位にアゾ基を有する色素化合物が提案されている(特許文献2参照)。
これらの問題を解決する目的ではないが、6位にアゾ基を有するピラゾロピリミジン色素化合物として、6−フェニルアゾ−ピラゾロ誘導体の製造方法(特許文献3参照)や、キサンチンオキシダーゼインヒビター(特許文献4参照)が開示されている。
又、感熱転写記録材料として用いられたピラゾロピリミジン色素化合物も開示されている(特許文献5参照)。
特表2003−510398号公報 特開平06−287459号公報 特開昭38−13641号公報 米国特許第3907799号 特開平11−78258号公報
本発明者らの検討によれば、特許文献1に開示されている色素化合物は、耐候性、特に耐光性が十分ではない。特許文献2に開示されている色素化合物は、ピラゾロピリミジン部位の3位にアゾ置換基を有する色素化合物であるが、耐候性、特に耐光性、耐ガス性が十分ではない。特許文献3及び4に開示されている色素化合物は、いずれも医薬品として用いられるもので、インクジェット用インクとしては、耐候性や水溶性の面で適していない。特許文献5に開示されている色素化合物は、ピラゾロピリミジン骨格の3位と6位の位置にそれぞれアゾ基が置換された2つのアゾ基を含む色素化合物であり、インクジェット用インクとしての利用には適していない。
本発明の目的は、前記した従来技術の課題を解決し、耐光性、耐ガス性の高い色素化合物を提供することである。又、本発明の別の目的は、インク、特にインクジェット用インクとした場合、保存安定性に優れた画像を与えるインクを提供することである。
前記目的は、以下の本発明によって達成される。即ち本発明は、下記一般式(I)で表わされることを特徴とする色素化合物を提供する。
[一般式(I)中、R及びRは各々独立して、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、又はヒドロキシル基を表す。R及びRは各々独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、アルキルスルファニル基、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、カルボン酸チオエステル基、カルバモイル基、ニトロ基、又はハロゲン原子を表す。RとRは互いに結合して芳香環を形成しても良い。Cyは、芳香族炭素環基、又は芳香族複素環基を表わし、かつ、カルボン酸基、スルホン酸基及びリン酸基から選択される少なくとも1つを有する。]
又、本発明は、前記一般式(I)で表わされる色素化合物を含有してなることを特徴とする水性インク、特にインクジェット用インクを提供する。
本発明により、耐光性、耐ガス性が良好な色素化合物が提供される。又、本発明によれば、前記一般式(I)で表される構造を有する色素化合物をインクの色材として用いることで、保存安定性が高く、しかも耐光性、耐ガス性に優れる画像を与えることが出来る良好なインク、特に、インクジェット記録用インクが提供される。
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
本発明者らは、前記した従来技術の課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、下記一般式(I)で表わされる色素化合物は、耐光性、耐ガス性が良好な画像を与え、更に下記一般式(I)で表わされる色素化合物をインク用の色材として用いると、保存安定性が高いインクを得ることが出来ることを見出した。
[一般式(I)中、R及びRは各々独立して、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基を表す。R及びRは各々独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、アルキルスルファニル基、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、カルボン酸チオエステル基、カルバモイル基、ニトロ基、ハロゲン原子を表す。RとRは互いに結合して芳香環を形成しても良い。Cyは少なくとも1つの陰イオン性基を有するアリール基を表す。]
前記一般式(I)中のR及びRにおけるアルキル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基等の直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜20個のアルキル基等が挙げられる。
及びRにおけるアリール基としては、特に限定されるものではないが、例えば、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントラセニル基等の6〜14員環の単環式又は多環式アリール基が挙げられる。
及びRにおけるアラルキル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
及びRにおけるアルコキシ基としては、特に限定されるものではないが、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、デシルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基等の炭素数1〜20個のアルコキシ基が挙げられる。
及びRにおけるアリールオキシ基としては、特に限定されるものではないが、例えば、フェノキシ基、ナフトキシ基等が挙げられる。
及びRにおけるアミノ基としては、特に限定されるものではないが、例えば、無置換アミノ基;N−メチルアミノ基、N−ブチルアミノ基、N−ヘキシルアミノ基、N−テトラデシルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N−ナフチルアミノ基等のモノ置換アミノ基;N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−メチルプロピルアミノ基等のジ置換アミノ基;アセチルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、tert−ブチルカルボニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、ナフトイルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基等のカルボニルアミノ基;メチルスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基、iso−プロポキシスルホニルアミノ基等のスルホニルアミノ基が挙げられる。
及びRとしては、更に置換基を有していてもよく、色素化合物の水溶性や保存安定性を著しく阻害するものでなければ特に制限されない。例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等のアルキル基;フェニル基、ナフチル基等のアリール基;メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基、ナフチルオキシ基等のアリールオキシ基;ジメチルアミノ基、N−エチル−N−フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基等のジ置換アミノ基;アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基;スルホニル基;カルバモイル基;スルファモイル基;ピリジル基、トリアジニル基、ベンズチアゾリル基等のヘテロ環基;ニトロ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子が挙げられる。
及びRは、上記に列挙した置換基から、それぞれ独立に且つ任意に選択出来るが、好ましい形態としては下記のものが挙げられる。炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基から選択された置換基の何れかである場合が好ましい。より好ましくは、R及びRのどちらか一方がヒドロキシル基である場合が、耐光性及び耐オゾン性の点で好ましい。さらに、R及びRが共にヒドロキシル基である場合が、耐光性及び耐オゾン性が著しく優れているので好ましい。
前記一般式(I)中のR及びRにおけるアルキル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基等の直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜20個のアルキル基が挙げられる。
及びRにおけるアリール基としては、特に限定されるものではないが、例えば、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントラセニル基等の6〜14員環の単環式又は多環式アリール基が挙げられる。
及びRにおけるヘテロ環基としては、特に限定されるものではないが、4〜10員環の単環式又は二環式の窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜4個の原子を含有するヘテロ環基が挙げられ、例えば、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピロリル基、チエニル基、フリル基、ピラニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、キノリル基、イソキノリル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾフリル基、ベンゾチエニル基等が挙げられる。
及びRにおけるアミノ基としては、特に限定されるものではないが、例えば、無置換アミノ基;N−メチルアミノ基、N−ブチルアミノ基、N−ヘキシルアミノ基、N−テトラデシルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N−ナフチルアミノ基等のモノ置換アミノ基;N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−メチルプロピルアミノ基等のジ置換アミノ基;アセチルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、tert−ブチルカルボニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、ナフトイルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基等のカルボニルアミノ基;メチルスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基、iso−プロポキシスルホニルアミノ基等のスルホニルアミノ基が挙げられる。
及びRにおけるアルコキシ基としては、特に限定されるものではないが、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、デシルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基等の炭素数1〜20個のアルコキシ基が挙げられる。
及びRにおけるアルキルスルファニル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、チオメチル基、チオエチル基、チオプロピル基、チオブチル基、チオフェニル基等が挙げられる。
及びRにおけるエステル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、メチルエステル基、エチルエステル基、プロピルエステル基、tert−ブチルエステル基、ペンチルエステル基、フェニルエステル基等が挙げられる。
及びRにおけるチオエステル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、チオアセチル基、エチルチオカルボニル基、プロピルチオカルボニル基、tert−ブチルチオカルボニル基、ペンチルチオカルボニル基、チオベンゾイル基等が挙げられる。
及びRにおけるカルバモイル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、無置換カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N−(tert−ブチル)カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基等の置換カルバモイル基が挙げられる。
及びRにおけるハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
とRとが互いに結合して形成する環としては、特に限定されるものではないが、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環等の炭素数3〜10の芳香環、シクロペンタン環、シクロブタン環等の飽和環、シクロペンテン環、シクロヘキセン環等の部分飽和環、ピリジン環、ピリミジン環等のヘテロ環が挙げられる。更に該環には、置換基を有していてもよく、色素化合物の水溶性や保存安定性を著しく阻害するものでなければ特に制限されない。例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等のアルキル基;フェニル基、ナフチル基等のアリール基;メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基、ナフチルオキシ基等のアリールオキシ基;ジメチルアミノ基、N−エチル−N−フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基等のジ置換アミノ基;アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基;スルホニル基;カルバモイル基;スルファモイル基;ピリジル基、トリアジニル基、ベンズチアゾリル基等のヘテロ環基;ニトロ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、カルボン酸基、スルホン酸基等が挙げられる。
及びRとしては、更に置換基を有していてもよく、色素化合物の水溶性や保存安定性を著しく阻害するものでなければ特に制限されない。例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等のアルキル基;フェニル基、ナフチル基等のアリール基;メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基、ナフチルオキシ基等のアリールオキシ基;ジメチルアミノ基、N−エチル−N−フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基等のジ置換アミノ基;アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基;スルホニル基;カルバモイル基;スルファモイル基;ピリジル基、トリアジニル基、ベンゾチアゾリル基等のヘテロ環基;ニトロ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等が挙げられる。
及びRとして、好ましくは、炭素数1〜12のアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、ヒドロキシル基、シアノ基、カルバモイル基の場合であり、より好ましくは、炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルバモイル基の場合であり、特に好ましくは合成容易性の観点からRがハメット則の置換基定数が正の値を示す置換基の場合である。
ここでハメット則はベンゼン誘導体の反応又は平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935年、L.P.Hammettにより提唱された経験則である。これは、今日広く妥当性が認められている。前記ハメット則の置換基定数については、種々の成書に記載がある。例えば、稲本直樹著「ハメット則−構造と反応性−」(丸善)、「新実験化学講座14・有機化合物の合成と反応V」2605頁(日本化学会編、丸善)。仲矢忠雄著「理論有機化学解説」217頁(東京化学同人)、Chem.Rev.91,165(1991)等が詳しい。本発明において各置換基をハメットの置換基定数σにより限定したり、説明したりするが、これは上記の成書で見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限定されるという意味ではない。その値が文献未知であってもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に包まれる置換基も含む。前記ハメットの置換基定数が正の値を有する電子求引性基としては、具体的には、ニトロ基:σ=0.78、シアノ基:σ=0.66、スルホン酸基:σ=0.35、カルボン酸基:σ=0.45、カルバモイル基:σ=0.36、スルファモイル基:σ=0.60、トリフルオロメチル基:σ=0.54、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子:σ=0.06;塩素原子:σ=0.23;臭素原子:σ=0.23;ヨウ素原子:σ=0.18)、カルボン酸エステル基(例えば、カルボン酸メチルエステル:σ=0.45;カルボン酸エチルエステル基:σ=0.45;カルボン酸フェニルエステル基:σ=0.44)、ピリジル基(例えば、2−ピリジル基:σ=0.17;3−ピリジル基:σ=0.25;4−ピリジル基:σ=0.44)、ピリミジル基(例えば、2−ピリミジル基:0.53;4−ピリミジル基:σ=0.63;5−ピリミジル基:σ=0.39)等が挙げられる。特に、本明細書中の一般式(I)の場合、Rがピリジル基、シアノ基、カルバモイル基の場合が好ましい。
本明細書中の一般式(I)におけるCyは芳香族炭素環基、又は芳香族複素環基であり、置換基を有していても良い。芳香族炭素環基としては、フェニル基、ナフチル基等が挙げられ芳香族複素環基としては、イミダゾリル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、ピロリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、ピラゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、フリル基、チエニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基等が挙げられる。好ましくは耐ガス性や耐光性が優れる点で、Cyがカルボン酸基やスルホン酸基等置換している芳香族炭素、もしくは含窒素芳香族複素環基の場合である。特に好ましくは、Cyがカルボン酸基やスルホン酸基等が置換している芳香族炭素、もしくは含窒素芳香族5員複素環の場合である。
前記一般式(I)は、少なくとも1つの陰イオン性基を有すると水溶性が向上するため好ましい。ここで陰イオン性基としては、特に限定されるものではないが、例えば、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基等が挙げられ、水素が遊離したもの、更にカウンターイオンが付加したもの等も含む。カウンターイオンとしては、特に限定されるものではないが、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;アンモニウム、メチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、n−プロピルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、n−ブチルアンモニウム、テトラn−ブチルアンモニウム、イソブチルアンモニウム、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の第四級アンモニウムが挙げられる。好ましくはカルボン酸基、スルホン酸基であり、特に好ましくは、カウンターイオンにナトリウムやカリウム等のアルカリ金属イオン、第四級アンモニウムイオンが付加したカルボン酸基、スルホン酸基である。
前記一般式(I)で表わされる分子構造は、下記(VI)及び(VII)で表わされる互変異性体が存在する。本発明の色素化合物が有する一般式(I)で表わされる構造は、下記一般式(VI)、(VII)等で表わされる構造も包含する。
[式中(VI)及び(VII)で表わされる色素化合物におけるR′、R′は各々独立して置換しても良いイミノ基、カルボニル基を表わす。又、R〜R及びCyは、前記一般式(I)におけるR〜R及びCyの場合と同意義を有する。]
次に、本発明の前記一般式(I)で表される構造を有する色素化合物の製造方法について以下に説明する。
本発明にかかる一般式(I)で表わされる色素化合物は、公知の方法に従って合成することが出来る。以下に合成スキームの一例を示す。
[上記一般式(II)〜(VI)中のR〜R及びCyは、前記一般式(I)におけるR〜R及びCyの場合と同意義を有する。Q及びQはそれぞれ独立してシアノ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルコキシカルボニル基を表し、Xは任意の脱離基を表す。]
及びQにおけるアルキルカルボニル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ペンタノイル基等が挙げられる。
及びQにおけるアリールカルボニル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基等が挙げられる。
及びQとしては、好ましくは、シアノ基、アルキルカルボニル基等であり、より好ましくはアルキルカルボニル基である。
Xにおける脱離基としては、特に限定されるものではないが、例えば、アミノ基、アルコキシ基、置換アミノ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
Xとしては、好ましくは、アミノ基、アルコキシ基、置換アミノ基であり、より好ましくはアミノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基である。
まず、アミノピラゾール誘導体(II)と一般式(III)又は(IV)で表される化合物を反応させてピラゾロピリミジン誘導体(V)を製造する環化工程について説明する。
本発明で用いられるアミノピラゾール誘導体(II)は多種市販されており容易に入手可能である。又、公知の方法(たとえば、J.Heterocycl.Chem.,12巻,1199−1205頁(1975)、特開平5−17470号等)によって容易に合成する事が出来る。
本発明で用いるアミノピラゾール誘導体(II)の好ましい具体例を示すが、下記の例に限定されるものではない。
本工程は無溶媒で行う事も可能であるが、溶媒の存在下で行う事が好ましい。溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はされないが、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クロロベンゼンメシチレン等の芳香族系溶媒、ジイソプロピルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、ブチルアルコール、ジエチレングリコール等のアルコール系溶媒、水等があげられる。好ましくは、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、ブチルアルコール、ジエチレングリコール等のアルコール系溶媒、水等であり、より好ましくはエタノール、iso−プロピルアルコール、ジエチレングリコール等である。又、2種以上の溶媒を混合して用いる事ができ、混合使用の際の混合比は任意に定める事が出来る。上記反応溶媒の使用量は、アミノピラゾール誘導体(II)に対し、0.1〜1000倍重量の範囲で用いられ、好ましくは0.5〜500倍重量、より好ましくは1.0〜150倍重量である。
本工程の反応温度は、−80〜250℃の範囲で行われ、好ましくは−50〜200℃、より好ましくは−20〜150℃である。通常反応は24時間以内に完結する。
本工程では、必要に応じて酸又は塩基の添加を行うと反応が速やかに進行する。用いる酸は反応に関与しないものであれば制限されない。例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸。p−トルエンスルホン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸。アンバーライト(ローム・アンド・ハース株式会社)、アンバーリスト(ローム・アンド・ハース株式会社)等の強酸性イオン交換樹脂。ギ酸アンモニウム、酢酸アンモニウム等の無機酸塩等があげられる。より好ましくは、ギ酸アンモニウム、酢酸アンモニウム等の無機酸塩であり、より好ましくは、酢酸アンモニウムである。酸の使用量は、アミノピラゾール誘導体(II)1モルに対し、0.1〜50倍モル、好ましくは1〜30倍モル、より好ましくは2〜10モルである。
本工程で用いる塩基としては、具体的には、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等の金属アルコキシド;ピペリジン、ピリジン、2−メチルピリジン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルエチルアミン、酢酸カリウム、1、8−ジアザビシクロ[5、4、0]ウンデカ−7−エン(以下、DBUと略記する)等の有機酸;n−ブチルリチウム、tert−マグネシウムクロリド等の有機塩基;水素化ホウ素ナトリウム、金属ナトリウム、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩基等が用いられる。好ましくは、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ピペリジン等であり、より好ましくは、ナトリウムメトキシド、ピペリジン等が挙げられる。上記塩基の使用量は、アミノピラゾール誘導体(II)1モルに対し、1〜15倍モル、好ましくは1.1〜8倍モル、より好ましくは1.2〜4倍モルである。
反応終了後、水で希釈するかあるいは塩酸等による酸析を行う事によってピラゾロピリミジン誘導体(V)を得る事が出来る。
次に、色素化工程について説明する。色素化工程は公知の方法により行う事が出来る。即ち、ピラゾロピリミジン誘導体(V)とアミン誘導体(VI)から誘導されるジアゾ成分とをカップリングさせて、色素化合物(I)を得る。具体的なカップリング方法としては、例えば、下記に示す方法が挙げられる。まず、水溶媒中、アミン誘導体(VI)を塩酸又は硫酸等の無機酸の存在下、亜硝酸ナトリウム等の亜硝酸塩とを反応させて、対応するジアゾニウム塩に変換する。更に、このジアゾニウム塩をピラゾロピリミジン誘導体(V)とカップリングさせて色素化合物(I)を製造する。
得られたピラゾロピリミジン誘導体(V)及び色素化合物(I)は、通常の有機化合物の単離・精製方法を用いる事が出来る。例えば、反応液を塩酸等で酸性にして、酸析する事によって固体をろ別し、水酸化ナトリウム等で中和し、濃縮すれば、粗成物が得られる。更に、粗成物をアセトン、メタノール等を用いた再結晶、シリカゲルを用いたカラム精製等により精製する。これらの方法は、単独又は2つ以上組み合わせて精製を行う事により高純度で得る事が可能である。
上記の製造方法によって、下記一般式(I)で表される色素化合物を合成することが出来る。本発明の色素化合物の具体例として、色素化合物(I−1)〜(I−25)を以下に示すが、下記の例に限定されるものではない。尚、色素化合物(I−1)〜(I−23)は、下記一般式(I)中のR、R、R、R、Cyを表1中の置換基としたものである。
本発明にかかる色素化合物は、鮮やかな色調を有し、その分光特性により着色剤、好ましくは画像情報の記録用着色剤として用いることが出来る。具体的には以下に詳述する。
[インク]
本発明の色素化合物は、鮮やかな色調を有し、その優れた分光特性により、イエロー、マゼンタ、ブラック等の着色剤、好ましくは画像情報の記録用材料として用いることが出来る。具体的には、以下に詳述する、インクジェット用インクを始めとして、その他、印刷用インク、塗料又は筆記具用インクの材料(色材)として好適に用いることが出来る。
次に、インクジェット用インクとして好適に用いることが出来る、本発明の色素化合物を含有するインクの製造方法について説明する。前記一般式(I)で表わされる色素化合物は、液媒体に溶解又は分散させることで、インクとして利用可能なインク組成物を作製出来る。特に好ましくは、液媒体として水性媒体を用いる場合である。インクジェット用インクとする場合は、インク100質量部中に、前記色素化合物を0.2質量部以上10質量部以下の範囲で含有させるようにすることが好ましい。
前記の場合に使用する水性媒体としては、水、又は水と水溶性有機溶剤との混合媒体を使用出来る。この際に使用する水溶性有機溶剤は、水溶性を示すものであれば特に制限はなく、例えば、アルコール、多価アルコール、ポリグリコール、グリコールエーテル、含窒素極性溶剤、含硫黄極性溶剤等が挙げられる。これらの水溶性有機溶剤は、インクの保湿性維持や色材の溶解性向上、インクの記録紙への効果的な浸透等を考慮すると、水溶性有機溶剤のインク中における含有量は、インク全体の1質量%以上40質量%以下の範囲とすることが好ましい。より好ましくは3質量%以上30質量%以下の範囲とする。又、インク中の水の含有量は、インク全体の30質量%以上95質量%以下の範囲とすることが好ましい。このようにすれば、本発明の色素化合物を含む色材のインク中における分散性、或いは溶解性を良好なものと出来る。特に、インクジェット記録用とした場合に安定したインク吐出のための粘度を有し、且つ、ノズル先端における目詰まりを生じさせないようにすることが出来る。
本発明の色素化合物を含むインクの構成成分としては、イオン性界面活性剤や非イオン性界面活性剤、高分子界面活性剤のような化学合成された界面活性剤を用いることが出来る。その他、天然物由来及びこれを酵素等により改質したものも用いることが出来る。これらの界面活性剤は、単独若しくは併用して用いることが出来る。インク中における界面活性剤の総含有量は、本発明の色素化合物の分散安定性を良好に保つ目的から、インク全体の0.5質量%以上20質量%以下であることが好ましい。
前記界面活性剤としてはその種類に特に制限はない。イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪族モノカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩;
N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩;
アルカンスルホン酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩ホルムアルデヒド縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸塩;
N−メチル−N−アシルタウリン塩;
アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、油脂硫酸エステル塩;
アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩等のアニオン性界面活性剤;
アルキルアミン塩類、塩化、臭化又はヨウ化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化、臭化又はヨウ化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化アルキルベンザルコニウム、塩化アルキルピリジニウム等のカチオン性界面活性剤;
アルキルベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキル又はジアルキルジエチレントリアミノ酢酸、アルキルアミンオキシド等の両性界面活性剤が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル;
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール;
脂肪酸ポリエチレングリコール、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
又、高分子界面活性剤としては、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物塩、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合物塩、スチレン−マレイン酸共重合物塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物塩、ポリリン酸等の陰イオン性高分子;
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレングリコール等の非イオン性高分子等が挙げられる。
一方、天然物由来及びこれを酵素等により改質した界面活性剤としては、ゼラチン、カゼイン等のタンパク質;
アラビアゴム等の天然ゴム;
サポニン等のグルコキシド、アルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース等のセルロース誘導体;
リグニンスルホン酸塩;
セラック等の天然高分子や、レシチン、酵素分解レシチンといった食品用界面活性剤が挙げられる。
本発明の色素化合物を用いてインクを製造する場合におけるインクのpHは特に限定されるものではないが、扱いやすさから、pH4.0〜11.0の範囲内のものが好ましい。又、インクジェット用インクを作製する場合には、インクの保湿性維持のために、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン等の保湿性固形分もインク成分として用いてもよい。尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン等、保湿性固形分のインク中の含有量は、一般には、インクに対して0.1質量%以上20.0質量%以下の範囲が好ましく、より好ましくは3.0質量%以上10.0質量%以下の範囲である。
更に、インクとする場合には、前記成分以外にも、必要に応じて、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、水溶性ポリマー等、種々の添加剤を含有させてもよい。
以上説明したようにして、本発明の色素化合物を用いて調製されたインクは、熱エネルギーの作用により液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録方式にとりわけ好適に用いられる。本発明の色素化合物は、他のインクジェット記録方法に適用するインクや、一般の筆記用具等の材料としても使用出来る。又、本発明の色素化合物は、着色剤としての用途にとどまらず、光記録用色素やカラーフィルター用色素等の電子材料への応用にも十分に適用出来る。
次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、文中「部」及び「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。得られた反応生成物の同定は、下記に挙げる装置を用いた複数の分析方法によって行った。即ち、使用した分析装置は、H及び13C核磁気共鳴分光分析(ECA−400、日本電子(株)製)、高速液体クロマトグラフィー(LC−20A、(株)島津製作所製)。LC/TOF MS(LC/MSD TOF、Agilent Technologies社製)。UV/Vis分光光度計(U−3310形分光光度計、(株)日立製作所製)である。
実施例1
<合成例1>
色素化合物(I−1)の合成
2−(1−エトキシエチリデン)マロノニトリル99.6g(731mmol)のエタノール400mLの溶液を0〜5℃に冷却し、ヒドラジン1水和物37g(739mmol)を滴下する。滴下終了後、反応液をゆっくり室温に昇温して、更に還流下7時間攪拌させた。反応終了後、エタノールと過剰のヒドラジン1水和物を減圧下留去して、残渣を水で分散させて、得られた個体をろ過して5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾ−ル−4−カルボニトリル(II−1)60.6g(収率72.4%)を得た。
前記で得られた化合物(II−1)7.2g(59mmol)のエタノール140mLの溶液に、マロン酸ジエチル10g(62mmol)、ナトリウムエトキシド10g(185mmol)を加え5時間還流した。室温に冷却後、塩酸で酸析して5,7−ジヒドロキシ−2−メチルピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−3−カルボニトリル(V1)を6.6g得た。
5−スルホアントラニル酸12g(54mmol)の水200mL溶液に、35%の塩酸16g添加し、5℃以下まで冷却した。これに亜硝酸ナトリウム3.9gを少しずつ添加して1時間撹拌した後、アミド硫酸0.75gを添加して過剰の亜硝酸ナトリウムを分解してジアゾ化液Aを得た。
前記で得られた化合物(V1)5.0g(26mmol)の水80mL溶液に炭酸ナトリウム19.3g(0.18mmol)を少しずつ添加し、5℃以下まで冷却した。更に、ジアゾ化液Aを5℃以下の温度に保持されるようゆっくりと滴下し、更に0〜5℃で8時間反応させた。反応終了後、塩酸でpHを1以下にして析出した固体をろ別した。次に、得られた固体を200mLの水に分散させ、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、溶解させた。この水溶液を電気透析により脱塩した後、アセトンから晶析して目的物(I−1)7.7gを得た(収率65.5%)。得られたものが前記の構造を有することは、先に述べた装置による分析を行って確認した。以下に、得られた各分析結果を示した。
[色素化合物(I−1)についての分析結果]
[1]H NMR(400MHz、DMSO−d6、室温):δ[ppm]=2.22(s、3H)、7.67(d、1H)、7.83(d、1H)、8.31(d、1H);結果を図1に示す。
[2]質量分析(ESI−TOF):m/z=439.0089(M−Na)、417.0268(M−2Na)2−
[3]HPLCの結果:純度=98.4面積%、保持時間10.9分(0.1mM TFA溶液−MeOH)
[4]UV/Vis分光分析:λmax=412.0nm。
<合成例2>
色素化合物(I−2)の合成
3−アミノ−2−ブテンニトリル7g(純度96.0%、81.8mmol)と化合物(II−1)10g(純度95.4%、81.8mmol)、酢酸アンモニウム6gのジエチレングリコール50mLの溶液を還流下、22h攪拌した。反応終了後、水200mLで希釈し、固体をろ過して、7−アミノ−2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−カルボニトリル(V2)を12.4g得た。
5−スルホアントラニル酸12g(54mmol)の水200mL溶液に、35%の塩酸16g添加し、5℃以下まで冷却した。これに亜硝酸ナトリウム3.9gを少しずつ添加して1時間撹拌した後、アミド硫酸0.75gを添加して過剰の亜硝酸ナトリウムを分解してジアゾ化液Aを得た。
前記で得られた化合物(V2)4.9g(純度95.4%、25.5mmol)のジメチルホルムアミド(以下DMFと略記する)60mL溶液に炭酸ナトリウム17g(0.16mmol)を少しずつ添加した。更に、5℃以下に冷却されたジアゾ化液Aをゆっくりと滴下し、室温下で8時間反応させた。反応終了後、DMF及び水を減圧下濃縮し、塩酸で希釈して析出した固体をろ別した。ろ別した固体を200mLの水に分散させ、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、溶解させた。この水溶液を電気透析により脱塩した後、アセトンから晶析して目的物(I−2)1.6gを得た(収率13.6%)。
[色素化合物(I−2)についての分析結果]
[1]H NMR(400MHz、DMSO−d6、室温):δ[ppm]=2.27(s、3H)、2.30(s、3H)7.43−7.50(m、3H)、7.61(dd、1H、J=7.33、14.7Hz)、7.79(s、1H)
[2]質量分析(ESI−TOF):m/z=436.0373(M−Na)、414.0550(M−2Na)2−
[3]HPLCの結果:純度=96.1面積%、保持時間14.9分(0.1mM TFA溶液−MeOH)
[4]UV/Vis分光分析:λmax=375nm。
<合成例3>
色素化合物(I−3)の合成
化合物(II−1)10g(純度98.0%、86.6mmol)のエタノール140mLの溶液に、シアノ酢酸エチル10g(純度98.1%、82.5mmol)、ナトリウムエトキシド9.3g(173mmol)を加え5時間還流した。室温に冷却後、塩酸で酸析して7−アミノ−5−ヒドロキシ−2−メチルピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−3−カルボニトリル(V3)を10.4g得た。
5−スルホアントラニル酸12g(54mmol)のDMF120mL溶液を5℃以下に冷却した。5℃以下を保持しながら、40%ニトロシル硫酸のDMF20mL溶液をゆっくりと滴下して1時間撹拌した。更に、アミド硫酸0.75gを添加して過剰のニトロシル硫酸を分解してジアゾ化液Bを得た。
前記で得られた化合物(V3)5.0g(26mmol)のDMF80mL溶液を5℃以下まで冷却した。更に、ジアゾ化液Bを5℃以下の温度に保持されるようゆっくりと滴下し、更に0〜5℃で8時間反応させた。反応終了後、減圧下溶媒を留去した後、塩酸でpHを1以下にして析出した固体をろ別した。次に、得られた固体を200mLの水に分散させ、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、溶解させた。この水溶液を電気透析により脱塩した後、アセトンから晶析して目的物(I−3)7.2gを得た(収率61.3%)。
[色素化合物(I−3)についての分析結果]
[1]H NMR(400MHz、DMSO−d6、室温):δ[ppm]=2.28(s、3H)、7.59−7.70(m、1H)、8.05−8.07(m、1H)、8.29−8.35(m、1H)
[2]質量分析(ESI−TOF):m/z=416.0440(M−2Na)2−
[3]HPLCの結果:純度=98.2面積%、保持時間9.1分(0.1mM TFA溶液−MeOH)
[4]UV/Vis分光分析:λmax=419nm。
<その他の合成例>
上記合成例1〜3に記載した方法に準じて、前記表1に記載した色素化合物(I−1)〜(I−25)を得た。
実施例2
<インクの調製例1>
前記色素化合物(I−1)を3.5部、アセチレノールEH(川研ファインケミカル(株)製)を1部、エチレングリコールを7.5部、グリセリンを7.5部、及び尿素7.5部を加えた後、全体で100部となるようにイオン交換水を加えた。そして、これらの成分を十分に撹拌して溶解させ、インク(A)を作成した。
<インクの調製例2〜11>
インクの調製例1で使用した前記色素化合物(I−1)をそれぞれ前記色素化合物(I−2)、(I−3)、(I−6)、(I−8)、(I−9)、(I−13)、(I−14)、(I−16)、(I−17)、(I−21)、(I−23)に変更した。これ以外は同様の操作を行って、インク(B)〜(L)を調製した。
<比較用インクの調製例1〜4>
インクの調製例1で使用した前記色素化合物(I−1)を、下記比較用色素化合物(M−1)〜(M−6)に変更した以外は同様の操作を行って、比較用インク(M)〜(P)を調製した。但し、比較用色素化合物(M−5)及び(M−6)は水溶性置換基を有していないため水への溶解性が低く、インクを調整することが出来なかった。
<評価>
前記インクの調製例1〜11で得たインク(A)〜(L)、前記比較用インクの調製例1〜4で得た比較用インク(M)〜(P)をそれぞれ、キヤノン(株)製インクジェットプリンタPixus iP8600インクカートリッジに充填した。そして、前記インクジェットプリンターにて、キヤノン(株)製写真光沢紙プロフェッショナルフォトペーパー(PR−101)に2cm四方のベタ画像を印字させて記録物を作成した。そして、得られた記録物を24時間自然乾燥して、評価用の記録物とした。
[耐光性]
得られた記録物をアトラスウエザオメータ(Ci4000、(株)東洋精機製作所製)に投入し、50時間曝露した。このときの測定条件は、Black Panel:50℃、Chamber:40℃、Rel.Humidity:70%、Irradiance(340nm):0.39W/mとした。照射前後の試験紙はSpectroLino(Gretag Machbeth社製)にて分析した。L表色系における光学濃度及び色度(L、a、b)を測定した。色差(ΔE)は色特性の測定値に基づき、下記式によって算出した。
色差(ΔE)=√{(a試験前−a試験後)+(b試験前−b試験後)+(c試験前−c試験後)
評価は以下のように行い、ΔEが10未満であれば良好な耐光性であると判断した。
◎:ΔEが5未満
○:ΔEが5以上、10未満
×:ΔEが10以上
[耐ガス性]
得られた記録物をオゾンウェザーメーター(OMS−H、スガ試験機(株)製)にて、オゾン濃度10ppm、温度24℃、相対湿度60%の雰囲気下で記録物を4時間曝露した。そして、記録物の反射濃度を試験前後で測定した。得られた結果は耐光性の場合と同様の基準で判断した。色差(ΔE)は色特性の測定値に基づき、下記式によって算出した。
色差(ΔE)=√{(a試験前−a試験後)+(b試験前−b試験後)+(c試験前−c試験後)
評価は以下のように行い、△Eが10未満であれば良好な耐光性であると判断した。
◎:ΔEが5未満
○:ΔEが5以上、10未満
×:ΔEが10以上
[保存安定性]
前記インクの調製例1〜11で得たインク(A)〜(L)、前記比較用インクの調製例1〜3で得た比較用インク(M)〜(P)をそれぞれ、ガラス製の密閉容器に入れ、60℃、1ヶ月間静止放置した。その後、UV/Vis分光分析により最大吸収波長における吸光度(Abs)を測定し、60℃、1ヶ月間静止放置前における値(Abs0)と比較した。
評価は以下のように行い、Abs/Abs0が0.90以上であれば良好な耐光性であると判断した。
◎:Abs/Abs0が0.95未満
○:Abs/Abs0が0.90以上、0.95未満
×:Abs/Abs0が0.90以下
各インクに用いた色素の種類、耐光性、耐ガス性及び保存安定性の評価結果を表2に示した。
表2より、本発明の色素化合物を用いたインクは、耐光性、耐ガス性及び保存安定性が良好であることから、インク用色素化合物として有用であることが確認された。
本発明の活用例としては、本発明の色素化合物は種々の用途に適用可能である。即ち、着色剤としての用途にとどまらず、光記録用色素やカラーフィルター用色素等の電子材料への応用にも十分に適用出来る。
本発明の色素化合物(I−1)のDMSO−d6中、室温、400MHzにおけるH NMRスペクトルを表わす図である。

Claims (9)

  1. 下記一般式(I)で表されることを特徴とする色素化合物。

    [一般式(I)中、R及びRは各々独立して、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、又はヒドロキシル基を表す。R及びRは各々独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、アルキルスルファニル基、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、カルボン酸チオエステル基、カルバモイル基、ニトロ基、又はハロゲン原子を表す。RとRは互いに結合して芳香環を形成しても良い。Cyは、芳香族炭素環基、又は芳香族複素環基を表し、かつ、カルボン酸基、スルホン酸基及びリン酸基から選択される少なくとも1つを有する。]
  2. 前記一般式(I)中のR、ニトロ基、シアノ基、カルボン酸基、カルバモイル基、ハロゲン原子、又はカルボン酸エステル基である請求項1に記載の色素化合物。
  3. 前記一般式(I)中のRシアノ基、又はヘテロ環基である請求項1に記載の色素化合物。
  4. 前記一般式(I)中のR及びRのどちらか一方がヒドロキシル基である請求項1〜3の何れか1項に記載の色素化合物。
  5. 前記一般式(I)中のR及びR共にヒドロキシル基である請求項1〜3の何れか1項に記載の色素化合物。
  6. 前記一般式(I)中のCyにおける前記芳香族複素環基含窒素芳香族複素環基である請求項1〜の何れか1項に記載の色素化合物。
  7. 前記含窒素芳香族複素環基含窒素芳香族5員複素環である請求項に記載の色素化合物。
  8. 水性媒体及び色素化合物を含有するインクであって、前記色素化合物が、請求項1〜の何れか1項に記載の色素化合物であることを特徴とするインク。
  9. インクジェット用である請求項に記載のインク。
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