JP2002256167A - フタロシアニン系色素を含むインクジェット記録用インク及びにインクジェット記録方法 - Google Patents
フタロシアニン系色素を含むインクジェット記録用インク及びにインクジェット記録方法Info
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Abstract
た吸収特性を有し、且つ十分な堅牢性を有する新規なフ
タロシアニン系色素を提供し、良好な色相を有し、特に
オゾンガスに対して堅牢性の高い画像を形成が可能なイ
ンクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
を提供する。 【解決手段】下記一般式(I)で表されるフタロシアニ
ン系色素を含有することを特徴とする着色組成物。 【化1】 式中R1〜R4は独立に、水素原子、ハロゲン原子、シア
ノ基、カルボキシル基またはスルホ基等を表し、X1、
X2、X3、X4は独立に、アルキル基もしくはアリール
基等を表す。Y1、Y2、Y3、Y4は独立にアリール基等
を表し、更に各々は置換基を有してもよい。h、i、
j、kは0〜2の整数を表し、h+r=i+s=j+t
=k+u=4である。ただし、h+i+j+kは1以上
である。Mは、水素原子、金属元素等を表す。
Description
ニン系色素及び該色素を含む組成物、特にシアン色イン
クジェット記録用水溶性インク、並びにインクジェット
記録方法に関する。
ー画像を形成するための材料が主流であり、具体的に
は、インクジェット方式記録材料、感熱転写型画像記録
材料、電子写真方式を用いる記録材料、転写式ハロゲン
化銀感光材料、印刷インク、記録ペン等が盛んに利用さ
れている。また、ディスプレーではLCDやPDPにおいて、
撮影機器ではCCDなどの電子部品においてカラーフィル
ターが使用されている。これらのカラー画像記録材料や
カラーフィルターでは、フルカラー画像を再現あるいは
記録する為に、いわゆる加法混色法や減法混色法の3原
色の色素(染料や顔料)が使用されているが、好ましい
色再現域を実現できる吸収特性を有し、且つさまざまな
使用条件に耐えうる堅牢な色素がないのが実状であり、
改善が強く望まれている。インクジェット記録方法は、
材料費が安価であること、高速記録が可能なこと、記録
時の騒音が少ないこと、更にカラー記録が容易であるこ
とから、急速に普及し、更に発展しつつある。
滴を飛翔させるコンティニュアス方式と画像情報信号に
応じて液滴を飛翔させるオンデマンド方式が有り、その
吐出方式にはピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐出
させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液滴
を吐出させる方式、超音波を用いた方式、あるいは静電
力により液滴を吸引吐出させる方式がある。また、イン
クジェット記録用インクとしては、水性インク、油性イ
ンク、あるいは固体(溶融型)インクが用いられる。
用いられる色素に対しては、溶剤に対する溶解性あるい
は分散性が良好なこと、高濃度記録が可能であること、
色相が良好であること、光、熱、環境中の活性ガス(N
Ox、オゾン等の酸化性ガスの他SOxなど)に対して堅
牢であること、水や薬品に対する堅牢性に優れているこ
と、受像材料に対して定着性が良く滲みにくいこと、イ
ンクとしての保存性に優れていること、毒性がないこ
と、純度が高いこと、更には、安価に入手できることが
要求されている。
境中の活性ガス、中でもオゾンなどの酸化性ガスに対し
て堅牢な色素が強く望まれている。
られるシアンの色素骨格としてはフタロシアニン系やト
リフェニルメタン系が代表的である。
表的なフタロシアニン系色素は、以下の〜で分類さ
れるフタロシアニン誘導体が挙げられる。 Direct Blue 86又はDirect B
lue 199のような銅フタロシアニン系色素[例え
ば、Cu-Pc-(SO3Na)m:m=1〜4の混合物、
Pcはフタロシアニン環] 特開昭62−190273号、特開昭63−2869
0号、特開昭63−306075号、特開昭63−30
6076号、特開平2−131983号、特開平3−1
22171号、特開平3−200883号、特開平7−
138511号等に記載のフタロシアニン系色素[例え
ば、Cu-Pc-(SO3Na)m(SO2NH 2)n:m+
n=1〜4の混合物] 特開昭63−210175号、特開昭63−3717
6号、特開昭63−304071号、特開平5−171
085号、WO00/08102号等に記載のフタロシ
アニン系色素[例えば、Cu-Pc-(CO2H)m(CO
NR1R2)n:m+n=0〜4の数] 特開昭59−30874号、特開平1−126381
号、特開平1−190770号、特開平6−16982
号、特開平7−82499号、特開平8−34942
号、特開平8−60053号、特開平8−113745
号、特開平8−310116号、特開平10−1400
63号、特開平10−298463号、特開平11−2
9729号、特開平11−320921号、EP173
476A2号、EP468649A1号、EP5593
09A2号、EP596383A1号、DE34114
76号、US6086955号、WO99/13009
号、GB2341868A号等に記載のフタロシアニン
系色素[例えば、Cu-Pc-(SO3H)m(SO2NR1
R2)n:m+n=0〜4の数、且つ、m≠0] 特開昭60−208365号、特開昭61−2772
号、特開平6−57653号、特開平8−60052
号、特開平8−295819号、特開平10−1305
17号、特開平11−72614号、特表平11−51
5047号、特表平11−515048号、EP196
901A2号、WO95/29208号、WO98/4
9239号、WO98/49240号、WO99/50
363号、WO99/67334号等に記載のフタロシ
アニン系色素[例えば、Cu-Pc-(SO3H)l(SO2
NH2)m(SO2NR1R2)n:l+m+n=0〜4の
数] 特開昭59−22967号、特開昭61−18557
6号、特開平1−95093号、特開平3−19578
3号、EP649881A1号、WO00/08101
号、WO00/08103号等に記載のフタロシアニン
系色素[例えば、Cu-Pc-(SO2NR1R2)n:n=
1〜5の数]
t Blue 86又はDirect Blue 19
9に代表され、また上記特許にも記載があるフタロシア
ニン系色素は、マゼンタやイエローに比べ耐光性に優れ
るという特徴があるものの、酸性条件下ではグリーン味
の色相であり、シアンインクには不適当である。そのた
めこれらの色素をシアンインクとして用いる場合は中性
からアルカリ性の条件下で使用するのが最も適してい
る。しかしながら、インクが中性からアルカリ性でも、
用いる被記録材料が酸性紙である場合印刷物の色相が大
きく変化する可能性がある。
ることの多い酸化窒素ガスやオゾン等の酸化性ガスによ
ってもグリーン味に変色及び消色し、同時に印字濃度も
低下してしまう。
色相は良好であるが、耐光性、耐オゾンガス性等におい
て非常に劣る。
物に広く使用されると、光や環境中の活性ガスに曝され
る場合が多くなるため、特に良好な色相を有し、光堅牢
性および環境中の活性ガス(NOx、オゾン等の酸化性
ガスの他SOxなど)堅牢性に優れた色素及びインク組
成物がますます強く望まれるようになる。
で満たすシアン色素(例えば、フタロシアニン系色素)
及びシアンインクを捜し求めることは、極めて難しい。
ロシアニン系色素としては、特開平3−103484
号、特開平4−39365号、特開2000−3030
09号等が開示されているが、いずれも色相と光及び酸
化性ガス堅牢性を両立させるには至っていないのが現状
である。
基として有するフタロシアニン化合物が特開平10−2
98463号、特開平8−60053号、特開昭63−
182479号などに記載されているが、それらに関し
ても酸化性ガスに対する堅牢性は不十分である。即ち、
シアンインクで、まだ市場の要求を充分に満足する製品
を提供するには至っていない。
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、1)三原色の色素として色再
現性に優れた吸収特性を有し、且つ光,熱,湿度および
環境中の活性ガスに対して十分な堅牢性を有する新規な
フタロシアニン系色素を提供し、2)色相と堅牢性に優
れた着色画像や着色材料を与える、光学記録要素として
の色素、インクジェットなどの印刷用のインク組成物、
感熱転写型画像形成材料におけるインクシート、電子写
真用のトナー、LCD、PPDやCCDで用いられるカラーフィ
ルター用着色組成物、各種繊維の染色の為の染色液など
の各種着色組成物を提供し、3)特に、該フタロシアニ
ン系色素誘導体の使用により良好な色相を有し、光及び
環境中の活性ガス、特にオゾンガスに対して堅牢性の高
い画像を形成することができるインクジェット記録用イ
ンク及びインクジェット記録方法を提供することを目的
とする。
相と光堅牢性及びガス堅牢性(特に、オゾンガスに対し
ての堅牢性)の高いフタロシアニン系色素誘導体を詳細
に検討したところ、従来知られていない特定の色素構造
(特定の置換基種を特定の置換位置に特定の置換基数導
入)を有するの前記一般式(I)、(II)および(III)
で表されるフタロシアニン系色素により、上記課題を解
決できることを見出し、本発明を完成するに至った。前
記課題を解決するための手段は、以下の通りである。即
ち、 <1> 下記一般式(I)で表されるフタロシアニン系
色素を含有することを特徴とする着色組成物である。
子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、ア
ルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、
シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アル
キルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミ
ド基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイル
アミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキ
シカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、ヘ
テロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、
ヘテロ環チオ基、ホスホリル基、アシル基、カルボキシ
ル基、またはスルホ基を表し、各々はさらに置換基を有
していてもよい。X1、X2、X3、X4はそれぞれ独立
に、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケ
ニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もし
くは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換の
ヘテロ環基を表す。Y1、Y2、Y3、Y4はそれぞれ独立
に置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしく
は無置換のヘテロ環基を表す。h、i、j、kは0〜2
の整数を表し、h+r=i+s=j+t=k+u=4で
ある。ただし、h+i+j+kは1以上である。Mは、
水素原子、金属元素またはその酸化物、水酸化物もしく
はハロゲン化物を表す。 <2> 下記一般式(II)で表されるフタロシアニン系
色素を含有することを特徴とする着色組成物である。
R14、R15、R16、R17及びR18はそれぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル
基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ
環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ
基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アミド基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルフ
ァモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニ
ル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カ
ルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イ
ミド基、ヘテロ環チオ基、ホスホリル基、アシル基、カ
ルボキシル基、またはスルホ基を表し、各々はさらに置
換基を有していてもよい。X1、X2、X3、X4はそれぞ
れ独立に、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もし
くは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の
アルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置
換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無
置換のヘテロ環基を表す。Y 1、Y2、Y3、Y4はそれぞ
れ独立に置換もしくは無置換のアリール基、または置換
もしくは無置換のヘテロ環基を表す。l、m、n、p
は、1または2の整数を表す。Mは、水素原子、金属元
素またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物を
表す。 <3> 着色組成物がインクジェット記録用インク組成
物であることを特徴とする<1>または<2>に記載の
着色組成物である。 <4> 前記一般式(I)または(II)で表されるフタ
ロシアニン系色素が、下記一般式(III)で表されるフ
タロシアニン系色素である<1>〜<3>のいずれかに
記載の着色組成物である。
それぞれ独立に、置換もしくは無置換のアルキル基、置
換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無
置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル
基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もし
くは無置換のヘテロ環基を表す。Y1、Y2、Y3、Y4は
それぞれ独立に置換もしくは無置換のアリール基、また
は置換もしくは無置換のヘテロ環基を表す。l、m、
n、pは、1または2の整数を表す。Mは、水素原子、
金属元素またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン
化物を表す。 <5>前記一般式(I)、(II)または(III)で表される
フタロシアニン系色素において、フタロシアニン系色素
が一分子中にイオン性親水性基を少なくとも4個以上有
することを特徴とする<1>〜<4>のいずれかに記載
の着色組成物である。但し、イオン性親水性基は、カル
ボキシル基またはスルホ基および4級アンモニウム基を
表す。 <6>着色組成物が水系組成物であることを特徴とする
<1>〜<5>のいずれかに記載の着色組成物。 <7>支持体上に白色無機顔料粒子を含有するインク受
像層を有する受像材料上に、<3>〜<6>のいずれか
に記載のインクジェット記録用インクを用いて画像形成
することを特徴とするインクジェット記録方法。 <8>下記一般式(III)で表されることを特徴とする
フタロシアニン系化合物。
それぞれ独立に、置換もしくは無置換のアルキル基、置
換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無
置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル
基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もし
くは無置換のヘテロ環基を表す。Y1、Y2、Y3、Y4は
それぞれ独立に置換もしくは無置換のアリール基、また
は置換もしくは無置換のヘテロ環基を表す。l、m、
n、pは、1または2の整数を表す。Mは、水素原子、
金属元素またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン
化物を表す。
する。 [フタロシアニン系色素]まず、本発明の一般式(I)で
表されるフタロシアニン系色素について詳細に説明す
る。
R3、及びR4はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒド
ロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリール
アミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルア
ミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファ
モイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ
基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、
シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ
基、ホスホリル基、アシル基、カルボキシル基、または
スルホ基を表し、各々はさらに置換基を有していてもよ
い。
ル基、アリール基、シアノ基、アルコキシ基、アミド
基、ウレイド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、
スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、カルボキ
シル基、およびスルホ基が好ましく、特に水素原子、ハ
ロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、およびスルホ
基が好ましく、水素原子が最も好ましい。
することが可能な基は、以下に挙げたような置換基を更
に有してもよい。
子)、炭素数1〜12のアルキル基(例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル)、炭素数
7〜18のアラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチ
ル)、炭素数2〜12のアルケニル基(例えば、ビニ
ル、アリル)、炭素数2〜12のアルキニル基(例え
ば、エチニル、1−ブチニル)、炭素数3〜12のシク
ロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロヘキシ
ル)、炭素数3〜12のシクロアルケニル基(例えば、
シクロペンテニル、シクロヘキセニル)、アリール基
(例えば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4
−ジ−t−アミルフェニル)、ヘテロ環基(例えば、イ
ミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、2−フリル、
2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリ
ル)、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、カルボキシ
ル基、アミノ基、アルキルオキシ基(例えば、メトキ
シ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタンスル
ホニルエトキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノ
キシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキ
シ、3−ニトロフェノキシ、3−t−ブチルオキシカル
バモイルフェノキシ、3−メトキシカルバモイル)、ア
シルアミノ基(例えば、アセトアミド、ベンズアミド、
4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブ
タンアミド)、アルキルアミノ基(例えば、メチルアミ
ノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミ
ノ)、アニリノ基(例えば、フェニルアミノ、2−クロ
ロアニリノ)、ウレイド基(例えば、フェニルウレイ
ド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、ス
ルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルス
ルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メチ
ルチオ、オクチルチオ、2−フェノキシエチルチオ)、
アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ
−5−t−オクチルフェニルチオ、2−カルボキシフェ
ニルチオ)、アルキルオキシカルボニルアミノ基(例え
ば、メトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基
(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンア
ミド、p−トルエンスルホンアミド)、カルバモイル基
(例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチル
カルバモイル)、スルファモイル基(例えば、N−エチ
ルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイ
ル、N,N−ジエチルスルファモイル)、スルホニル基
(例えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベ
ンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、アルキルオ
キシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、ブチ
ルオキシカルボニル)、ヘテロ環オキシ基(例えば、1
−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒド
ロピラニルオキシ)、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、
4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェ
ニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニル
アゾ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ)、カル
バモイルオキシ基(例えば、N−メチルカルバモイルオ
キシ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキ
シ基(例えば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチ
ルシリルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基
(例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基
(例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミ)、ヘ
テロ環チオ基(例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、
2,4−ジ−フェノキシ−1,3,5−トリアゾール−
6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基(例え
ば、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニ
ル基(例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシ
ホスホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカ
ルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、アシル
基(例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベ
ンゾイル)、イオン性親水性基(例えば、カルボキシル
基、スルホ基、および4級アンモニウム基)等。
子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨ
ウ素原子があげられる。
には、置換基を有するアルキル基および無置換のアルキ
ル基が含まれる。前記アルキル基は、炭素原子数が1〜
12のアルキル基が好ましい。前記置換基の例には、ヒ
ドロキシル基、アルコキシ基、シアノ基、ハロゲン原子
およびイオン性親水性基が含まれる。アルキル基の例に
は、メチル、エチル、ブチル、イソプロピル、t−ブチ
ル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、シアノエチ
ル、トリフルオロメチル、3−スルホプロピルおよび4
−スルホブチルが含まれる。
キル基には、置換基を有するシクロアルキル基および無
置換のシクロアルキル基が含まれる。前記シクロアルキ
ル基としては、炭素原子数が5〜12のシクロアルキル
基が好ましい。前記置換基の例には、イオン性親水性基
が含まれる。前記シクロアルキル基の例には、シクロヘ
キシル基が含まれる。
基には、置換基を有するアルケニル基および無置換のア
ルケニル基が含まれる。前記アルケニル基としては、炭
素原子数が2〜12のアルケニル基が好ましい。前記置
換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前記アル
ケニル基の例には、ビニル基、アリル基等が含まれる。
基としては、置換基を有するアラルキル基および無置換
のアラルキル基が含まれる。前記アラルキル基として
は、炭素原子数が7〜12のアラルキル基が好ましい。
前記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前
記アラルキル基の例には、ベンジル基、および2−フェ
ネチル基が含まれる。
には、置換基を有するアリール基および無置換のアリー
ル基が含まれる。前記アリール基としては、炭素原子数
が7〜12のアリール基が好ましい。前記置換基の例に
は、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキ
ルアミノ基およびイオン性親水性基が含まれる。前記ア
リール基の例には、フェニル、p−トリル、p−メトキ
シフェニル、o−クロロフェニルおよびm−(3−スル
ホプロピルアミノ)フェニルが含まれる。
には、置換基を有するヘテロ環基および無置換のヘテロ
環基が含まれる。前記ヘテロ環基としては、5員または
6員環のヘテロ環基が好ましい。前記置換基の例には、
イオン性親水性基が含まれる。前記へテロ環基の例に
は、2−ピリジル基、2−チエニル基および2−フリル
基が含まれる。
ミノ基には、置換基を有するアルキルアミノ基および無
置換のアルキルアミノ基が含まれる。前記アルキルアミ
ノ基としては、炭素原子数1〜6のアルキルアミノ基が
好ましい。前記置換基の例には、イオン性親水性基が含
まれる。前記アルキルアミノ基の例には、メチルアミノ
基およびジエチルアミノ基が含まれる。
基には、置換基を有するアルコキシ基および無置換のア
ルコキシ基が含まれる。前記アルコキシ基としては、炭
素原子数が1〜12のアルコキシ基が好ましい。前記置
換基の例には、アルコキシ基、ヒドロキシル基およびイ
オン性親水性基が含まれる。前記アルコキシ基の例に
は、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、メト
キシエトキシ基、ヒドロキシエトキシ基および3−カル
ボキシプロポキシ基が含まれる。
キシ基には、置換基を有するアリールオキシ基および無
置換のアリールオキシ基が含まれる。前記アリールオキ
シ基としては、炭素原子数が6〜12のアリールオキシ
基が好ましい。前記置換基の例には、アルコキシ基およ
びイオン性親水性基が含まれる。前記アリールオキシ基
の例には、フェノキシ基、p−メトキシフェノキシ基お
よびo−メトキシフェノキシ基が含まれる。
は、置換基を有するアミド基および無置換のアミド基が
含まれる。前記アミド基としては、炭素原子数が2〜1
2のアミド基が好ましい。前記置換基の例には、イオン
性親水性基が含まれる。前記アミド基の例には、アセト
アミド基、プロピオンアミド基、ベンズアミド基および
3,5−ジスルホベンズアミド基が含まれる。
ミノ基には、置換基を有するアリールアミノ基および無
置換のアリールアミノ基が含まれる。前記アリールアミ
ノ基としては、炭素原子数が6〜12のアリールアミノ
基が好ましい。前記置換基の例としては、ハロゲン原子
およびイオン性親水性基が含まれる。前記アリールアミ
ノ基の例としては、アニリノ基および2−クロロアニリ
ノ基が含まれる。
には、置換基を有するウレイド基および無置換のウレイ
ド基が含まれる。前記ウレイド基としては、炭素原子数
が1〜12のウレイド基が好ましい。前記置換基の例に
は、アルキル基、アリール基およびイオン性親水性基が
含まれ、さらにアルキル基、アリール基はイオン性親水
性基を有してもよい。前記ウレイド基の例には、3−メ
チルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基および3
−フェニルウレイド基が含まれる。
イルアミノ基には、置換基を有するスルファモイルアミ
ノ基および無置換のスルファモイルアミノ基が含まれ
る。前記置換基の例には、アルキル基およびイオン性親
水性基が含まれ、さらにアルキル基はイオン性親水性基
を有してもよい。前記スルファモイルアミノ基の例に
は、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ基が含ま
れる。
オ基には、置換基を有するアルキルチオ基および無置換
のアルキルチオ基が含まれる。前記アルキルチオ基とし
ては、炭素原子数が1〜12のアルキルチオ基が好まし
い。前記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。前記アルキルチオ基の例には、メチルチオ基および
エチルチオ基が含まれる。
オ基には、置換基を有するアリールチオ基および無置換
のアリールチオ基が含まれる。前記アリールチオ基とし
ては、炭素原子数が6〜12のアリールチオ基が好まし
い。前記置換基の例には、アルキル基、およびイオン性
親水性基が含まれる。前記アリールチオ基の例には、フ
ェニルチオ基およびp−トリルチオ基が含まれる。
カルボニルアミノ基には、置換基を有するアルコキシカ
ルボニルアミノ基および無置換のアルコキシカルボニル
アミノ基が含まれる。前記アルコキシカルボニルアミノ
基としては、炭素原子数が2〜12のアルコキシカルボ
ニルアミノ基が好ましい。前記置換基の例には、イオン
性親水性基が含まれる。前記アルコキシカルボニルアミ
ノ基の例には、エトキシカルボニルアミノ基が含まれ
る。
ミド基には、置換基を有するスルホンアミド基および無
置換のスルホンアミド基が含まれる。前記スルホンアミ
ド基としては、炭素原子数が1〜12のスルホンアミド
基が好ましい。前記置換基の例には、イオン性親水性基
が含まれる。前記スルホンアミド基の例には、メタンス
ルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、および3−カ
ルボキシベンゼンスルホンアミドが含まれる。
ル基には、置換基を有するカルバモイル基および無置換
のカルバモイル基が含まれる。前記置換基の例には、ア
ルキル基が含まれる。前記カルバモイル基の例には、メ
チルカルバモイル基およびジメチルカルバモイル基が含
まれる。
イル基には、置換基を有するスルファモイル基および無
置換のスルファモイル基が含まれる。前記置換基の例に
は、アルキル基、アリ−ル基が含まれる。前記スルファ
モイル基の例には、ジメチルスルファモイル基およびジ
−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基、フェニ
ルスルファモイル基が含まれる。
カルボニル基には、置換基を有するアルコキシカルボニ
ル基および無置換のアルコキシカルボニル基が含まれ
る。前記アルコキシカルボニル基としては、炭素原子数
が2〜12のアルコキシカルボニル基が好ましい。前記
置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前記ア
ルコキシカルボニル基の例には、メトキシカルボニル基
およびエトキシカルボニル基が含まれる。
キシ基には、置換基を有するヘテロ環オキシ基および無
置換のヘテロ環オキシ基が含まれる。前記ヘテロ環オキ
シ基としては、5員または6員環のヘテロ環を有するヘ
テロ環オキシ基が好ましい。前記置換基の例には、ヒド
ロキシル基、およびイオン性親水性基が含まれる。前記
ヘテロ環オキシ基の例には、2−テトラヒドロピラニル
オキシ基が含まれる。
は、置換基を有するアゾ基および無置換のアゾ基が含ま
れる。前記アゾ基の例には、p−ニトロフェニルアゾ基
が含まれる。
シ基には、置換基を有するアシルオキシ基および無置換
のアシルオキシ基が含まれる。前記アシルオキシ基とし
ては、炭素原子数1〜12のアシルオキシ基が好まし
い。前記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。前記アシルオキシ基の例には、アセトキシ基および
ベンゾイルオキシ基が含まれる。
ルオキシ基には、置換基を有するカルバモイルオキシ基
および無置換のカルバモイルオキシ基が含まれる。前記
置換基の例には、アルキル基、アリール基およびイオン
性親水性基が含まれ、さらにアルキル基、アリール基は
イオン性親水性基を有してもよい。前記カルバモイルオ
キシ基の例には、N−メチルカルバモイルオキシ基が含
まれる。
シ基には、置換基を有するシリルオキシ基および無置換
のシリルオキシ基が含まれる。前記置換基の例には、ア
ルキル基およびイオン性親水性基が含まれ、さらにアル
キル基はイオン性親水性基を有してもよい。前記シリル
オキシ基の例には、トリメチルシリルオキシ基が含まれ
る。
キシカルボニル基には、置換基を有するアリールオキシ
カルボニル基および無置換のアリールオキシカルボニル
基が含まれる。前記アリールオキシカルボニル基として
は、炭素原子数が7〜12のアリールオキシカルボニル
基が好ましい。前記置換基の例には、イオン性親水性基
が含まれる。前記アリールオキシカルボニル基の例に
は、フェノキシカルボニル基が含まれる。
キシカルボニルアミノ基には、置換基を有するアリール
オキシカルボニルアミノ基および無置換のアリールオキ
シカルボニルアミノ基が含まれる。前記アリールオキシ
カルボニルアミノ基としては、炭素原子数が7〜12の
アリールオキシカルボニルアミノ基が好ましい。前記置
換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前記アリ
ールオキシカルボニルアミノ基の例には、フェノキシカ
ルボニルアミノ基が含まれる。
は、置換基を有するイミド基および無置換のイミド基が
含まれる。前記イミド基の例には、N−フタルイミド基
およびN−スクシンイミド基が含まれる。
オ基には、置換基を有するヘテロ環チオ基および無置換
のヘテロ環チオ基が含まれる。前記ヘテロ環チオ基とし
ては、5員または6員環のヘテロ環を有することが好ま
しい。前記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。前記へテロ環チオ基の例には、2−ピリジルチオ基
が含まれる。
基には、置換基を有するホスホリル基および無置換のホ
スホリル基が含まれる。前記置換基の例には、イオン性
親水性基を有してよいアリール基が含まれる。前記ホス
ホリル基の例には、フェノキシホスホリル基およびフェ
ニルホスホリル基が含まれる。
は、置換基を有するアシル基および無置換のアシル基が
含まれる。前記アシル基としては、炭素原子数が1〜1
2のアシル基が好ましい。前記置換基の例には、イオン
性親水性基が含まれる。前記アシル基の例には、アセチ
ル基およびベンゾイル基が含まれる。
及びX4はそれぞれ独立に、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換
もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換の
アラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、また
は置換もしくは無置換のヘテロ環基を表す。
するアルキル基または無置換のアルキル基は、炭素原子
数が1〜12のアルキル基が好ましい。置換基の例とし
ては、前述のR1、R2、R3、及びR4が更に置換基を有
することが可能な場合の置換基と同じものが挙げられ
る。中でも、ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ
基、およびハロゲン原子およびイオン性親水性基が好ま
しい。
するシクロアルキル基または無置換のシクロアルキル基
は、炭素原子数が5〜12のシクロアルキル基が好まし
い。置換基の例としては、前述のR1、R2、R3、及び
R4が更に置換基を有することが可能な場合の置換基と
同じものが挙げられる。中でも、ヒドロキシル基、アル
コキシ基、シアノ基、およびハロゲン原子およびイオン
性親水性基が好ましい。
するアルケニル基または無置換のアルケニル基が含まれ
る。前記アルケニル基としては、炭素原子数が2〜12
のアルケニル基が好ましい。置換基の例としては、前述
のR1、R2、R3、及びR4が更に置換基を有することが
可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。中でも、
ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ基、およびハロ
ゲン原子およびイオン性親水性基が好ましい。
するアラルキル基または無置換のアラルキル基が含まれ
る。前記アラルキル基としては、炭素原子数が7〜12
のアラルキル基が好ましい。置換基の例としては、前述
のR1、R2、R3、及びR4が更に置換基を有することが
可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。中でも、
ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ基、およびハロ
ゲン原子およびイオン性親水性基が好ましい。
には、置換基を有するアリール基または無置換のアリー
ル基が含まれる。X1、X2、X3、及びX4が表すアリー
ル基の置換基としては、前記R1、R2、R3、及びR4が
更に置換基を有することが可能な場合の置換基と同じも
の挙げられる。中でも好ましい置換基としては、ハロゲ
ン原子、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニト
ロ基、カルボキシル基、アシルアミノ基、ウレイド基、
スルファモイルアミノ基、アルキルオキシカルボニル
基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミ
ド基、スルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル
基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、イミド
基、ヘテロ環チオ基、アシル基、スルホ基、4級アンモ
ニウム基が挙げられ、中でもヘテロ環基、シアノ基、カ
ルボキシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ス
ルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル基、イミ
ド基、アシル基、スルホ基、4級アンモニウム基が好ま
しく、シアノ基、カルボキシル基、スルファモイル基、
カルバモイル基、スルホニル基、イミド基、アシル基、
スルホ基、4級アンモニウム基が更に好ましい。
には、置換基を有するヘテロ環基または無置換のヘテロ
環基が含まれる。詳細は以下のY1、Y2、Y3及びY4の
説明のところで述べるヘテロ環基と同じである。
することが可能な時の置換基例は、前記R1、R2、
R3、及びR4が更に置換基を有することが可能な場合の
置換基と同じであり、好ましい置換基例も同じである。
置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは
無置換のヘテロ環基を表す。
の置換基としては、前記X1〜X4が表すアリール基の置
換基として述べたものと同じである。
としては、5員または6員環のものが好ましく、それら
は更に縮環していてもよい。また、芳香族ヘテロ環であ
っても非芳香族ヘテロ環であってもよい。以下にY1、
Y2、Y3及びY4で表されるヘテロ環基を、置換位置を
省略してヘテロ環の形で例示するが、置換位置は限定さ
れるものではなく、例えばピリジンであれば、2位、3
位、4位で置換することが可能である。ピリジン、ピラ
ジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、キノリ
ン、イソキノリン、キナゾリン、シンノリン、フタラジ
ン、キノキサリン、ピロール、インドール、フラン、ベ
ンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピラゾー
ル、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾー
ル、オキサゾール、ベンズオキサゾール、チアゾール、
ベンゾチアゾール、イソチアゾール、ベンズイソチアゾ
ール、チアジアゾール、イソオキサゾール、ベンズイソ
オキサゾール、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、
イミダゾリジン、チアゾリンなどが挙げられる。中でも
芳香族ヘテロ環基が好ましく、その好ましい例を先と同
様に例示すると、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピ
リダジン、トリアジン、ピラゾール、イミダゾール、ベ
ンズイミダゾール、トリアゾール、チアゾール、ベンゾ
チアゾール、イソチアゾール、ベンズイソチアゾール、
チアジアゾールが挙げられる。それらは置換基を有して
いてもよく、置換基の例としては、前記R1、R2、R 3
及びR4が更に置換基を有することが可能な場合の置換
基と同じものが挙げられる。好ましい置換基は、前記ア
リール基の好ましい置換基と、更に好ましい置換基は前
記アリール基の更に好ましい置換基とそれぞれ同じであ
る。
ン系色素は、イオン性親水性基を有することが好まし
い。さらに、フタロシアニン系色素一分子中、イオン性
親水性基を少なくとも4個以上有するものが好ましく、
特に、イオン性親水性基がスルホ基であるのが好まし
い、その中でもスルホ基を少なくとも4個以上有するも
のが最も好ましい。
+r=i+s=j+t=k+u=4である。ただし、h
+i+j+kは1以上である。h+i+j+kが3以上
であることがより好ましく、中でもh、i、j、kがそ
れぞれ独立に1であるのが特に好ましい。
物、水酸化物もしくはハロゲン化物を表す。
子の場合、その具体例としては、Li、Na、K、M
g、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、M
n、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、I
r、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Hg、A
l、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi
等が挙げられる。中でも特に、Cu、Ni、Zn、Al
等が好ましく、Cuが最も好ましい。酸化物でMとして
好ましいものは、VO、GeO等、また水酸化物でMと
して好ましいものは、Si(OH)2、Cr(OH)2、
Sn(OH)2等が挙げられる。さらに、ハロゲン化物
でMとして好ましいものは、AlCl、SiCl2、V
Cl、VCl2、VOCl、FeCl、GaCl、Zr
Cl等が挙げられる。
(フタロシアニン環)が2量体(例えば、Pc−M−L
-M−Pc)または3量体を形成してもよく、その時の
Mはそれぞれ同一であっても異なるものであってもよ
い。
O−、チオ基−S−、カルボニル基−CO−、スルホニ
ル基−SO2−、イミノ基−NH−、またはメチレン基
−CH2−が好ましい。
ン系色素として特に好ましい組み合わせは以下の通りで
ある。R1〜R4は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、シアノ基、アルコキシ基、アミド基、
ウレイド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル
基、およびスルホ基が好ましく、特に水素原子、ハロゲ
ン原子、シアノ基、カルボキシル基、およびスルホ基が
好ましく、水素原子が最も好ましい。X1、X2、X3、
X4は、それぞれ独立に置換もしくは無置換のアルキル
基、または置換もしくは無置換のアリール基が好まし
い。Y1、Y2、Y3、Y4は、それぞれ独立に置換もしく
は無置換のアリール基または芳香族へテロ環基であり、
イオン性親水性基もしくはイオン性親水性基を置換基と
して有する基を置換基として有するものが特に好まし
い。h、i、j、kはh+i+j+kが3以上であるこ
とが好ましく、h、i、j、kがそれぞれ独立に1であ
るのが特に好ましい。Mは、水素原子、金属元素または
その酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物を表し、特
にCu、Ni、Zn、Alが好ましく、なかでも特に特
にCuが最も好ましい。前記一般式(I)で表されるフ
タロシアニン系色素はイオン性親水性基を含むことが好
ましく、フタロシアニン系色素一分子中、イオン性親水
性基を少なくとも4個以上有するものがより好ましく、
特に、イオン性親水性基がスルホ基であるのが好まし
い、その中でもスルホ基を少なくとも4個以上有するも
のが最も好ましい。
しい置換基の組み合わせについては、種々の置換基の少
なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好まし
く、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化
合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基で
ある化合物が最も好ましい。
R11〜R18の例は、一般式(I)のところで述べた好ま
しいR1〜R4の例と同じである。また、一般式(II)で表
される化合物の好ましいX1〜X4、Y1〜Y4、Mの例
は、前記一般式(I)で表される好ましい置換基の例と同
じである。
m、n、pは、それぞれ独立に1または2の整数を表
し、特にそれぞれ独立に1であるのが好ましい。
るフタロシアニン系色素は、イオン性親水性基を有する
ことが好ましい。さらに、フタロシアニン系色素一分子
中、イオン性親水性基を少なくとも4個以上有するもの
が好ましく、特に、イオン性親水性基がスルホ基である
のが好ましい、その中でもスルホ基を少なくとも4個以
上有するものが最も好ましい。
ン系色素として特に好ましい組み合わせは以下の通りで
ある。R11〜R18は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、シアノ基、アルコキシ基、アミド基、
ウレイド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、およびアルコキシカルボニル基が好まし
く、特に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基が好まし
く、水素原子であることが最も好ましい。l、m、n、
pは、それぞれ独立に1または2の整数を表し、特にそ
れぞれ独立に1であるのが好ましい。X1、X2、X3、
X4、Y1、Y2、Y3、Y4、およびMについては、好ま
しい組み合わせは一般式(I)のところで述べたものと
同じである。前記一般式(II)で表されるフタロシアニ
ン系色素一分子中、イオン性親水性基を少なくとも4個
以上有するものが好ましく、特に、イオン性親水性基が
スルホ基であるのが好ましい、その中でもスルホ基を少
なくとも4個以上有するものが最も好ましい。
化合物中の置換基の好ましい例及び好ましい組み合わせ
は一般式(II)のところで述べたものと同じである。
良好とするために、前記一般式(I)、(II)および(II
I)で表されるフタロシアニン系色素は、分子内に少な
くとも4つ以上のイオン性親水性基を有することが好ま
しい。X1、X2、X3、X4が表すアルキル基、シクロア
ルキル基、アルケニル基、アラルキル基、もしくはアリ
ール基、Y1、Y2、Y3、Y4が表すアリール基の置換基
としてのイオン性親水性基には、スルホ基、カルボキシ
ル基および4級アンモニウムが含まれる。カルボキシル
基およびスルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成
する対イオンの例には、アルカリ金属イオン(例、ナト
リウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン
(例、テトラメチルグアニジウムイオン)が含まれる。
中でも、スルホ基およびカルボキシル基が好ましく、ス
ルホ基が特に好ましい。
物として種々のフタロシアニン誘導体を使用することが
知られている。前記一般式(I)、(II)および(III)
で表されるフタロシアニン誘導体は、その合成時におい
て不可避的に置換基Rn(n=1〜4、および11〜1
8)およびSO2NXqYq(q=1〜4)の置換位置異
性体を含む場合があるが、これら置換位置異性体は互い
に区別することなく同一誘導体として見なしている場合
が多い。
素において構造が異なる場合とは、前記一般式(I)で
説明すると、置換基(Rn(n=1〜4)およびSO2N
XqY q(q=1〜4))の構成原子種が異なる場合、数が
異なる場合もしくは位置が異なる場合のいずれかであ
る。
I)および(III)で表されるフタロシアニン系色素の構
造が異なる(特に、置換位置)誘導体を以下の三種類に
分類して定義する。
3位、6および/または7位、10および/または11
位、14および/または15位に特定の置換基を有する
フタロシアニン系色素)。
位、5および/または8位、9および/または12位、
13および/または16位に特定の置換基を有するフタ
ロシアニン系色素)。
に規則性なく、特定の置換基を有するフタロシアニン系
色素)。
に、置換位置)フタロシアニン系色素の誘導体を説明す
る場合、上記β-位置換型、α-位置換型、α,β-位混
合置換型を使用する。
は、例えば白井−小林共著、(株)アイピーシー発行
「フタロシアニン−化学と機能−」(P.1〜62)、
C.C.Leznoff−A.B.P.Lever共
著、VCH発行‘Phthalocyanines−P
roperties and Application
s’(P.1〜54)等に記載、引用もしくはこれらに
類似の方法を組み合わせて合成することができる。
アニン化合物は、WO00/17275、同00/08
103、同00/08101、同98/41853、特
開平10−36471号などに記載されているように、
例えば無置換のフタロシアニン化合物のスルホン化、ス
ルホニルクロライド化、アミド化反応を経て合成するこ
とができる。この場合、スルホン化がフタロシアニン核
のどの位置でも起こり得る上にスルホン化される個数も
制御が困難である。従って、このような反応条件でスル
ホ基を導入した場合には、生成物に導入されたスルホ基
の位置と個数は特定できず、必ず置換基の個数や置換位
置の異なる混合物を与える。従ってそれを原料として本
発明の化合物を合成する時には、ヘテロ環置換スルファ
モイル基の個数や置換位置は特定できないので、本発明
の化合物としては置換基の個数や置換位置の異なる化合
物が何種類か含まれる混合物として得られる。
は(III)で表されるフタロシアニン化合物は、例えば
下記式(1)のようにフタロニトリル誘導体(化合物
P)及び/またはジイミノイソインドリン誘導体(化合
物Q)を一般式(IV)で表される金属誘導体と反応させ
るか、或いは下記式(2)のように4-スルホフタロニ
トリル誘導体(化合物R)と一般式(IV)で表される金
属誘導体を反応させて得られるテトラスルホフタロシア
ニン化合物をテトラスルホニルクロライド化合物に変換
し、その後でアミド化などを行うことにより合成され
る。
物R中、M’はカチオンを表す。M’が表すカチオンと
しては、Li,Na,Kなどのアルカリ金属イオン、ま
たはトリエチルアンモニウムイオン,ピリジニウムイオ
ンなどの有機カチオンなどが挙げられる。
び(III)のMと同一であり、Yはハロゲン原子、酢酸
陰イオン、アセチルアセトネート、酸素などの1価又は
2価の配位子を示し、dは1〜4の整数である)。
は、Al、Si、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、
Cu、Zn、Ge、Ru、Rh、Pd、In、Sn、P
t、Pbのハロゲン化物、カルボン酸誘導体、硫酸塩、
硝酸塩、カルボニル化合物、酸化物、錯体等が挙げられ
る。具体例としては塩化銅、臭化銅、沃化銅、塩化ニッ
ケル、臭化ニッケル、酢酸ニッケル、塩化コバルト、臭
化コバルト、酢酸コバルト、塩化鉄、塩化亜鉛、臭化亜
鉛、沃化亜鉛、酢酸亜鉛、塩化バナジウム、オキシ三塩
化バナジウム、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、塩化
アルミニウム、塩化マンガン、酢酸マンガン、アセチル
アセトンマンガン、塩化マンガン、塩化鉛、酢酸鉛、塩
化インジウム、塩化チタン、塩化スズ等が挙げられる。
量は、モル比で1:3〜1:6が好ましい。
媒としては、沸点80℃以上、好ましくは130℃以上
の有機溶媒が用いられる。例えば、n−アミルアルコー
ル、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、2−メチ
ル−1−ペンタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタ
ノール、1−オクタノール、2−エチルヘキサノール、
ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、エトキシエタノール、プロポキシエタノー
ル、ブトキシエタノール、ジメチルアミノエタノール、
ジエチルアミノエタノール、トリクロロベンゼン、クロ
ロナフタレン、スルフォラン、ニトロベンゼン、キノリ
ン、尿素等が挙げられる。溶媒の使用量はフタロニトリ
ル化合物の1〜100質量倍、好ましくは5〜20質量
倍である。
シクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)或い
はモリブデン酸アンモニウムを添加しても良い。添加量
はフタロニトリル化合物1モルに対して、0.1〜10
倍モル好ましくは0.5〜2倍モルである。
00〜250℃の反応温度の範囲にて行なうのが好まし
く、130〜230℃の反応温度の範囲にて行なうのが
特に好ましい。80℃以下では反応速度が極端に遅く、
300℃以上ではフタロシアニン化合物の分解が起こる
可能性がある。
15時間の反応時間の範囲にて行なうのが好ましく、5
〜10時間の反応時間の範囲にて行なうのが特に好まし
い。2時間以下では未反応原料が多く存在し、20時間
以上ではフタロシアニン化合物の分解が起こる可能性が
ある。
常の有機合成反応の後処理方法に従って処理した後、精
製してあるいは精製せずに供することができる。
のを精製せずに、あるいは再結晶、カラムクロマトグラ
フィー(例えば、ゲルパーメーションクロマトグラフィ
(SEPHADEXTMLH−20:Pharmacia
製)等にて精製する操作を単独、あるいは組み合わせて
行ない、提供することができる。
て、あるいは留去せずに水、または氷にあけ、中和して
あるいは中和せずに遊離したものを精製せずに、あるい
は再結晶、カラムクロマトグラフィー等にて精製する操
作を単独に、あるいは組み合わせて行なった後、提供す
ることができる。
去して、あるいは留去せずに水、または氷にあけ中和し
て、あるいは中和せずに、有機溶媒/水溶液にて抽出し
たものを精製せずに、あるいは晶析、カラムクロマトグ
ラフィーにて精製する操作を単独あるいは組み合わせて
行なった後、提供することができる。
または(III)で表されるフタロシアニン化合物は、通
常、SO2NXqYqの各置換位置における異性体である
下記一般式(a)−1〜(a)−4で表される化合物の
混合物となっている。
−4で表される化合物は、β-位置換型(2及びまたは
3位、6及びまたは7位、10及びまたは11位、14
及びまたは15位に特定の置換基を有するフタロシアニ
ン系色素)である。
合物は前記α,β-位混合置換型にあたり、一般式(I
I)および(III)の化合物は前記β-位置換型にあた
る。α,β-位混合置換型化合物は置換基の位置、数の
異なる化合物の混合物であり、β-位置換型化合物は置
換基の位置の異なる化合物の混合物である。本発明では
いずれの置換型においてもSO2NXqYq(q=1〜4)
で表される置換スルファモイル基が堅牢性の向上に非常
に重要であることが見出され、その効果の大きさは前記
先行技術から全く予想することができないものであっ
た。また、原因は詳細には不明であるが、中でもα,β
-位混合置換型よりはβ-位置換型の方が色相・光堅牢性
・オゾンガス耐性等において優れている傾向にあった。
で表されるフタロシアニン系色素の具体例(例示化合物
101〜160、201〜270)を下記に示すが、本
発明に用いられるフタロシアニン系色素は、下記の例に
限定されるものではない。
フタロシアニン系色素誘導体の合成法を詳しく説明する
が、出発物質、色素中間体及び合成ル−トについてはこ
れにより限定されるものでない。
は、例えば下記合成ル−トから誘導することができる。
0mL加え、180℃まで1時間かけて昇温し、そこに
4−スルホフタル酸一ナトリウム塩43.2g、塩化ア
ンモニウム4.7g、尿素58g、モリブデン酸アンモ
ニウム0.68g、塩化銅(II)6.93gを加え、同
温度で6時間撹拌した。反応液を40℃まで冷却したの
ち、50℃の加温したメタノ−ル200mLを注入し
て、生成した固形物を粉砕してながら室温で1時間攪拌
した。得られた分散物をヌッチェでろ過し、400mL
のメタノールで洗浄した。続いて得られた固体を塩化ナ
トリウムで飽和した1000mLの1M塩酸水溶液を加
え、煮沸して未反応の銅塩を溶かし出した。冷却後沈殿
した固体をヌッチェでろ過し、100mLの1M塩酸飽
和食塩水溶液で洗浄した。得られた固体を700mLの
0.1M水酸化ナトリウム水溶液に溶解させた。溶液を
攪拌しながら80℃まで加温し、同温度で1時間撹拌し
た。水溶液を熱時ゴミ取りろ過した後、ろ液を攪拌しな
がら塩化ナトリウム270mLを徐々に添加した塩析し
た。この塩析液を攪拌しながら80℃まで加温し、同温
度で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、析出した結
晶をろ過し、150mLの20%食塩水で洗浄した。引
き続き、80%エタノール200mLに得られた結晶を
加え、1時間還流下撹拌し、室温まで冷却した後、析出
した結晶をろ過し、更に、60%エタノール水溶液20
0mLに得られた結晶を加え、1時間還流撹拌し、室温
まで冷却した後、析出した結晶をろ過し、エタノ−ル3
00mLで洗浄後乾燥して、化合物A29.25gを青
色結晶として得た。 λmax(吸収極大波長)=629.9nm;εmax(吸収
極大波長におけるモル吸光係数)=6.11×10
4(水溶液中)。得られた化合物を分析した(質量分析
法:ESI−MS、元素分析、中和滴定等種々の機器解
析方法により測定)結果、本明細書中で定義したフタロ
シアニン銅(II)-置換位置が、β-位置換型{それぞれの
各ベンゼン核の(2または3位)、(6または7位)、
(10または11位)、(14または15位)にスルホ
基を1個、銅フタロシアニン一分子中スルホ基を合計4
個有する}であることが確認できた。
50mLを加え、30℃以下で攪拌しながら19.0g
の化合物Aをゆっくり分割添加した。更に、20℃で3
0分間攪拌した後、25℃以下で60gの五塩化リンを
ゆっくり分割添加した。反応液を140℃まで加温し、
同温度で3時間撹拌した。80℃まで冷却した後、30
mLの塩化チオニルを15分間かけて滴下した。引き続
き、反応液を80℃まで加温し、同温度で2時間撹拌し
た。10℃まで冷却した後、反応液を1000mLの水
と500gの氷との混合物に徐々に添加して青色結晶の
目的物を析出させた。懸濁液内の温度は、氷を補足的に
添加することによって0〜5℃に保った。更に室温で1
時間攪拌した後に、ヌッチェでろ過し、1500mLの
冷水で洗浄した。引き続き、結晶を150mLの冷アセ
トニトリルで洗浄後、減圧下乾燥剤入りのデシケーター
内で一晩乾燥して、化合物Bを15.6gを青色結晶と
して得た。得られた化合物を分析した結果、本明細書中
で定義したフタロシアニン銅(II)-置換位置がβ-型のテ
トラスルホニルクロライドであることが確認できた。更
に得られた結晶0.01部を2−エチルヘキシルオキシ
プロピルアミン/アセトンでクエンチした後、HPLC
にて純度検定(検出波長254nm;0.1%酢酸/ト
リエチルアミンbuffer系;THF/H2O=7/
3)したところ、相対面積%=90.95%{Cu−P
c(−SO2NH−R)4誘導体の総和として検定}であ
った。
イドをDMAc(N,N−ジメチルアセトアミド)に溶
解し、攪拌しているところへ化合物B1.2当量を徐々
に加え、攪拌して反応を完結させる。反応液を冷却して
から水にあけ、析出する結晶をろ過、冷水による洗浄お
よび乾燥することにより化合物Cが得られる。
へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて加水分解す
る。反応終了後飽和食塩水を加えて析出した結晶をろ過
することにより具体的化合物例111の粗結晶が得られ
る。それを水−エタノール混合液で煮沸洗浄して脱塩す
ることにより、具体的化合物例111が得られる。
(N,N−ジメチルアセトアミド)に溶解し、内温20
度で攪拌しているところへ、化合物B 3.0gを徐々
に加え反応させた。30分間室温で攪拌後、55℃まで加
温し、同温度で1時間撹拌した。20℃まで冷却した
後、反応液を200mLの1M塩酸水溶液にあけて、引
き続き室温で30分間撹拌して、析出した粗結晶をヌッ
チェでろ過し、100mLの冷水で洗浄し、乾燥した。
得られた粗結晶を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(CH2Cl2/THF)を用いて副生成物{例えば、
Cu-Pc-(SO3X)m(SO2NRAr)n誘導体:
m+n=4,m≠0}を除去し、具体的化合物例141
を2.1g得た。λmax(吸収極大波長)=670.2
nm;εmax(吸収極大波長におけるモル吸光係数)=
1.8×104(DMF溶液中)。
た反応条件で、β−位置換型:Cu-Pc-{SO2N
(CH3)−(3−スルホ−フェニル)}4誘導体を合成
すると、置換位置の混合分布{それぞれの各ベンゼン核
の(2または3位)、(6または7位)、(10または
11位)、(14または15位)にスルホ基を1個}が
わずかに異なるが、銅フタロシアニン一分子中スルホ基
を合計4個有する、本明細書中で定義したβ-位置換型
の誘導体であり、前記合成例4で合成した化合物と同じ
化合物が得られる。(合成ル−トは異なるが、合成例4
と合成例6で合成した化合物が、同一のβ-位置換型フ
タロシアニン銅(II)であることは有機合成の常識の範囲
で明らかである。)
リルを出発原料として、前記詳細に説明した反応条件で
β位置置換型の具体的化合物例146を合成することが
できる。
ところへ化合物B1.2当量を徐々に加え、攪拌して反
応を完結させる。反応液を冷却してから水にあけ、析出
する結晶をろ過、冷水による洗浄および乾燥することに
より化合物Eが得られる。
トンを加えて加熱し反応させる。反応混合物を冷却後酢
酸カリウムを用いてカリウム塩とすることにより具体的
化合物例238が得られる。
イル}フタロニトリルを出発原料として前記詳細に説明
した反応条件でβ位置換型の具体的化合物例252を合
成することができる。
タロニトリルを出発原料として前記詳細に説明した反応
条件でβ位置換型の具体的化合物例253を合成するこ
とができる。
カラー画像を形成するための材料が挙げられ、具体的に
は、以下に詳述するインクジェット方式記録材料を初め
として、感熱転写型画像記録材料、感圧記録材料、電子
写真方式を用いる記録材料、転写式ハロゲン化銀感光材
料、印刷インク、記録ペン等であり、好ましくはインク
ジェット方式記録材料、感熱転写型画像記録材料、電子
写真方式を用いる記録材料であり、更に好ましくはイン
クジェット方式記録材料である。また、米国特許480
8501号、特開平6−35182号などに記載されて
いるLCDやCCDなどの固体撮像素子で用いられているカラ
ーフィルター、各種繊維の染色のための染色液にも適用
できる。本発明の色素は、その用途に適した溶解性、熱
移動性などの物性を、置換基により調整して使用する。
また、本発明の色素は、用いられる系に応じて均一な溶
解状態、乳化分散のような分散された溶解状態、固体分
散状態で使用する事ができる。
ェット記録用インクは、親油性媒体や水性媒体中に前記
フタロシアニン系色素を溶解及び/又は分散させること
によって作製することができる。好ましくは、水性媒体
を用いる場合である。必要に応じてその他の添加剤を、
本発明の効果を害しない範囲内において含有される。そ
の他の添加剤としては、例えば、乾燥防止剤(湿潤
剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸
収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、
消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キ
レート剤等の公知の添加剤が挙げられる。これらの各種
添加剤は、水溶性インクの場合にはインク液に直接添加
する。油溶性染料を分散物の形で用いる場合には、染料
分散物の調製後分散物に添加するのが一般的であるが、
調製時に油相または水相に添加してもよい。
に用いるノズルのインク噴射口において該インクジェッ
ト用インクが乾燥することによる目詰まりを防止する目
的で好適に使用される。前記乾燥防止剤としては、水よ
り蒸気圧の低い水溶性有機溶剤が好ましい。具体的な例
としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、チオ
ジグリコール、ジチオジグリコール、2−メチル−1,
3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオー
ル、アセチレングリコール誘導体、グリセリン、トリメ
チロールプロパン等に代表される多価アルコール類、エ
チレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、
ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチル(又はブチル)
エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル
類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エチル
モルホリン等の複素環類、スルホラン、ジメチルスルホ
キシド、3−スルホレン等の含硫黄化合物、ジアセトン
アルコール、ジエタノールアミン等の多官能化合物、尿
素誘導体が挙げられる。これらのうちグリセリン、ジエ
チレングリコール等の多価アルコールがより好ましい。
また上記の乾燥防止剤は単独で用いても良いし2種以上
併用しても良い。これらの乾燥防止剤はインク中に10
〜50質量%含有することが好ましい。
インクを紙によりよく浸透させる目的で好適に使用され
る。前記浸透促進剤としてはエタノール、イソプロパノ
ール、ブタノール、ジ(トリ)エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール等のアルコ
ール類やラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウ
ムやノニオン性界面活性剤等を用いることができる。こ
れらはインク中に5〜30質量%含有すれば通常充分な
効果があり、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を
起こさない添加量の範囲で使用するのが好ましい。
させる目的で使用される。前記紫外線吸収剤としては特
開昭58−185677号公報、同61−190537
号公報、特開平2−782号公報、同5−197075
号公報、同9−34057号公報等に記載されたベンゾ
トリアゾール系化合物、特開昭46−2784号公報、
特開平5−194483号公報、米国特許第32144
63号等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭
48−30492号公報、同56−21141号公報、
特開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系
化合物、特開平4−298503号公報、同8−534
27号公報、同8−239368号公報、同10−18
2621号公報、特表平8−501291号公報等に記
載されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージ
ャーNo.24239号に記載された化合物やスチルベ
ン系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線
を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤も
用いることができる。
せる目的で使用される。前記褪色防止剤としては、各種
の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することが
できる。有機の褪色防止剤としてはハイドロキノン類、
アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、
フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、ク
ロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などがあ
り、金属錯体としてはニッケル錯体、亜鉛錯体などがあ
る。より具体的にはリサーチディスクロージャーNo.
17643の第VIIのIないしJ項、同No.1516
2、同No.18716の650頁左欄、同No.36
544の527頁、同No.307105の872頁、
同No.15162に引用された特許に記載された化合
物や特開昭62−215272号公報の127頁〜13
7頁に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に
含まれる化合物を使用することができる。
ム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン−
1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステ
ル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンおよびそ
の塩等が挙げられる。これらはインク中に0.02〜
5.00質量%使用するのが好ましい。尚、これらの詳
細については「防菌防黴剤事典」(日本防菌防黴学会事
典編集委員会編)等に記載されている。また、前記防錆
剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウ
ム、チオグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモ
ニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシ
クロヘキシルアンモニウムニトライト、ベンゾトリアゾ
ール等が挙げられる。これらは、インク中に0.02〜
5.00質量%使用するのが好ましい。
付与などの点で好適に使用することができ、pH6〜1
0となるように添加するのが好ましく、pH7〜10と
なるよう添加するのがより好ましい。pH調整剤として
は、塩基性のものとして有機塩基、無機アルカリ等が、
酸性のものとして有機酸、無機酸等が挙げられる。前記
有機塩基としてはトリエタノールアミン、ジエタノール
アミン、N−メチルジエタノールアミン、ジメチルエタ
ノールアミンなどが挙げられる。前記無機アルカリとし
ては、アルカリ金属の水酸化物(例えば、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウムなど)、アンモニアなどが挙げ
られる。また、前記有機酸としては酢酸、プロピオン
酸、トリフルオロ酢酸、アルキルスルホン酸などが挙げ
られる。前記無機酸としては、塩酸、硫酸、リン酸など
が挙げられる。
力調整剤を主に、その他種々の添加剤、例えば、比抵抗
調整剤、皮膜調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、褪色
防止剤、防黴剤、防錆剤、分散剤及び界面活性剤を添加
することによって、調整できる。
チオンあるいはアニオン界面活性剤が挙げられる。尚、
本発明のインクジェット用インクの表面張力は25〜7
0mN/mが好ましく,さらに25〜60mN/mが好
ましい。また本発明のインクジェット記録用インクの粘
度は30mPa・s以下が好ましい。更に20mPa・
s以下に調整することがより好ましい。
アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスル
ホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレン
スルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアル
キル硫酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤や、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレ
ンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニオン系
界面活性剤が好ましい。また、アセチレン系ポリオキシ
エチレンオキシド界面活性剤であるSURFYNOLS
(AirProducts&Chemicals社)も
好ましく用いられる。また、N,N−ジメチル−N−ア
ルキルアミンオキシドのようなアミンオキシド型の両性
界面活性剤等も好ましい。更に、特開昭59−157,
636号の第(37)〜(38)頁、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.308119(1989年)記載の界面活性剤
として挙げたものも使うことができる。
ン系化合物やEDTAに代表されるキレート剤等も必要
に応じて使用することができる。
に分散させる場合には、特開平11-286637号、特願平200
0-78491号、同2000-80259号、同2000-62370号のように
色素と油溶性ポリマーとを含有する着色微粒子を水性媒
体に分散させたり、特願平2000-78454号、同2000-78491
号、同2000-203856号、同2000-203857号のように高沸点
有機溶媒に溶解した本発明の色素を水性媒体中に分散さ
せたりすることが好ましい。本発明の色素を水性媒体に
分散させる場合の具体的な方法,使用する油溶性ポリマ
ー、高沸点有機溶剤、添加剤及びそれらの使用量は、前
記特許に記載されたものを好ましく使用することができ
る。あるいは、前記フタロシアニン系色素を固体のまま
微粒子状態に分散してもよい。分散時には、分散剤や界
面活性剤を使用することができる。分散装置としては、
簡単なスターラーやインペラー攪拌方式、インライン攪
拌方式、ミル方式(例えば、コロイドミル、ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテー
ターミル等)、超音波方式、高圧乳化分散方式(高圧ホ
モジナイザー;具体的な市販装置としてはゴーリンホモ
ジナイザー、マイクロフルイダイザー、DeBEE20
00等)を使用することができる。上記のインクジェッ
ト記録用インクの調製方法については、先述の特許以外
にも特開平5−148436号、同5−295312
号、同7−97541号、同7−82515号、同7−
118584号、特開平11−286637号、特願2
000−87539号の各公報に詳細が記載されてい
て、本発明のインクジェット記録用インクの調製にも利
用できる。
より、水混和性有機溶剤を添加した混合物を用いること
ができる。前記水混和性有機溶剤の例には、アルコール
(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec
−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサ
ノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール)、
多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセ
リン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、グリ
コール誘導体(例えば、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングル
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジ
アセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル)、アミン(例え
ば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エ
チルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモル
ホリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、ポリエチレンイミン、テトラメ
チルプロピレンジアミン)及びその他の極性溶媒(例え
ば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−オキサゾ
リドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ア
セトニトリル、アセトン)が含まれる。尚、前記水混和
性有機溶剤は、二種類以上を併用してもよい。
0質量部中は、前記フタロシアニン系色素を0.2質量
部以上10質量部以下含有するのが好ましい。また、本
発明のインクジェット用インクには、前記フタロシアニ
ン系色素とともに、他の色素を併用してもよい。2種類
以上の色素を併用する場合は、色素の含有量の合計が前
記範囲となっているのが好ましい。
単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用
いることができる。フルカラー画像を形成するために、
マゼンタ染料、シアン染料、及びイエロー染料を用いる
ことができ、また、色調を整えるために、更に黒色材を
用いてもよい。
ものを使用する事ができる。例えばカップリング成分
(以降カプラー成分と呼ぶ)としてフェノール類、ナフ
トール類、アニリン類、ピラゾロンやピリドン等のよう
なヘテロ環類、開鎖型活性メチレン化合物類、などを有
するアリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラ
ー成分として開鎖型活性メチレン化合物類などを有する
アゾメチン染料;例えばベンジリデン染料やモノメチン
オキソノール染料等のようなメチン染料;例えばナフト
キノン染料、アントラキノン染料等のようなキノン系染
料などがあり、これ以外の染料種としてはキノフタロン
染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、アクリ
ジノン染料等を挙げることができる。
ものを使用する事ができる。例えばカプラー成分として
フェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有する
アリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成
分としてピラゾロン類、ピラゾロトリアゾール類などを
有するアゾメチン染料;例えばアリーリデン染料、スチ
リル染料、メロシアニン染料、シアニン染料、オキソノ
ール染料などのようなメチン染料;ジフェニルメタン染
料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料などのよ
うなカルボニウム染料、例えばナフトキノン、アントラ
キノン、アントラピリドンなどのようなキノン染料、例
えばジオキサジン染料等のような縮合多環染料等を挙げ
ることができる。
のを使用する事ができる。例えばカプラー成分としてフ
ェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有するア
リールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分
としてフェノール類、ナフトール類、ピロロトリアゾー
ルのようなヘテロ環類などを有するアゾメチン染料;シ
アニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染料など
のようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリ
フェニルメタン染料、キサンテン染料などのようなカル
ボニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン染
料; インジゴ・チオインジゴ染料などを挙げることが
できる。
離して初めてイエロー、マゼンタ、シアンの各色を呈す
るものであっても良く、その場合のカウンターカチオン
はアルカリ金属や、アンモニウムのような無機のカチオ
ンであってもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム
塩のような有機のカチオンであってもよく、さらにはそ
れらを部分構造に有するポリマーカチオンであってもよ
い。適用できる黒色材としては、ジスアゾ、トリスア
ゾ、テトラアゾ染料のほか、カーボンブラックの分散体
を挙げることができる。
クジェット記録方法は、前記インクジェット記録用イン
クにエネルギーを供与して、公知の受像材料、即ち普通
紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公
報、同8−27693号公報、同2−276670号公
報、同7−276789号公報、同9−323475号
公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−
153989号公報、同10−217473号公報、同
10−235995号公報、同10−337947号公
報、同10−217597号公報、同10−33794
7号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フ
ィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器
等に画像を形成する。
えたり耐候性を改善したりする目的からポリマーラテッ
クス化合物を併用してもよい。ラテックス化合物を受像
材料に付与する時期については、着色剤を付与する前で
あっても、後であっても、また同時であってもよく、し
たがって添加する場所も受像紙中であっても、インク中
であってもよく、あるいはポリマーラテックス単独の液
状物として使用してもよい。具体的には、特願2000
−363090号、同2000−315231号、同2
000−354380号、同2000−343944
号、同2000−268952号に記載された方法を好
ましく用いることができる。
ェットプリントをするのに用いられる記録紙及び記録フ
ィルムについて説明する。記録紙及び記録フィルムにお
ける支持体は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、G
P、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CG
P等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等からなり、
必要に応じて従来公知の顔料、バインダー、サイズ剤、
定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、
長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの
等が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プ
ラスチックフィルムシートのいずれであってもよく、支
持体の厚みは10〜250μm、坪量は10〜250g
/m2が望ましい。支持体には、そのままインク受容層
及びバックコート層を設けてもよいし、デンプン、ポリ
ビニルアルコール等でサイズプレスやアンカーコート層
を設けた後、インク受容層及びバックコー卜層を設けて
もよい。更に支持体には、マシンカレンダー、TGカレ
ンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平
坦化処理を行ってもよい。本発明では支持体としては、
両面をポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテン及び
それらのコポリマー)でラミネートした紙及びプラスチ
ックフィルムがより好ましく用いられる。ポリオレフィ
ン中に、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛)又
は色味付け染料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化
ネオジウム)を添加することが好ましい。
顔料や水性バインダーが含有される。顔料としては、白
色顔料が好ましく、白色顔料としては、炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シ
リカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カル
シウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼ
オライト、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタ
ン、硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の白色無機顔料、スチレン系
ピグメント、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。インク受容層に含
有される白色顔料としては、多孔性無機顔料が好まし
く、特に細孔面積が大きい合成非晶質シリカ等が好適で
ある。合成非晶質シリカは、乾式製造法によって得られ
る無水珪酸及び湿式製造法によって得られる含水珪酸の
いずれも使用可能であるが、特に含水珪酸を使用するこ
とが望ましい。
としては、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリ
ビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カ
ゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導
体等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、
アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられ
る。これらの水性バインダーは単独又は2種以上併用し
て用いることができる。本発明においては、これらの中
でも特にポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビ
ニルアルコールが顔料に対する付着性、インク受容層の
耐剥離性の点で好適である。インク受容層は、顔料及び
水性結着剤の他に媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界
面活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
化されていることが好ましい。そのためには、ポリマー
媒染剤が好ましく用いられる。ポリマー媒染剤について
は、特開昭48−28325号、同54−74430
号、同54−124726号、同55−22766号、
同55−142339号、同60−23850号、同6
0−23851号、同60−23852号、同60−2
3853号、同60−57836号、同60−6064
3号、同60−118834号、同60−122940
号、同60−122941号、同60−122942
号、同60−235134号、特開平1−161236
号の各公報、米国特許2484430号、同25485
64号、同3148061号、同3309690号、同
4115124号、同4124386号、同41938
00号、同4273853号、同4282305号、同
4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−
161236号公報の212〜215頁に記載のポリマ
ー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記
載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得
られ、かつ画像の耐光性が改善される。
り、これらの耐水化剤としては、特にカチオン樹脂が望
ましい。このようなカチオン樹脂としては、ポリアミド
ポリアミンエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミン、
ポリアミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムク
ロライド重合物、カチオンポリアクリルアミド、コロイ
ダルシリカ等が挙げられ、これらのカチオン樹脂の中で
特にポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンが好適で
ある。これらのカチオン樹脂の含有量は、インク受容層
の全固形分に対して1〜15質量%が好ましく、特に3
〜10質量%であることが好ましい。
化亜鉛、ヒンダーアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン
等のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられ
る。これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。
剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能す
る。界面活性剤については、特開昭62−173463
号、同62−183457号の各公報に記載がある。界
面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよ
い。有機フルオロ化合物は、疎水性であることが好まし
い。有機フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性
剤、オイル状フッ素系化合物(例えば、フッ素油)及び
固体状フッ素化合物樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹
脂)が含まれる。有機フルオロ化合物については、特公
昭57−9053号(第8〜17欄)、特開昭61−2
0994号、同62−135826号の各公報に記載が
ある。その他のインク受容層に添加される添加剤として
は、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、
防腐剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げられ
る。尚、インク受容層は1層でも2層でもよい。
ト層を設けることもでき、この層に添加可能な成分とし
ては、白色顔料、水性バインダー、その他の成分が挙げ
られる。バックコート層に含有される白色顔料として
は、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシ
ウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダ
ルシリカ、コロイダルアルミナ、擬べーマイト、水酸化
アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水
ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム
等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメン
ト、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレ
ン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有
機顔料等が挙げられる。
ーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、スチレ
ン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコール、シ
ラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオ
ン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテ
ックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が
挙げられる。バックコート層に含有されるその他の成分
としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、耐水化剤等が挙げられる。
構成層(バックコート層を含む)には、ポリマーラテッ
クスを添加してもよい。ポリマーラテックスは、寸度安
定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止のよう
な膜物性改良の目的で使用される。ポリマーラテックス
については、特開昭62−245258号、同62−1
316648号、同62−110066号の各公報に記
載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリ
マーラテックスを媒染剤を含む層に添加すると、層のひ
び割れやカールを防止することができる。また、ガラス
転移温度が高いポリマーラテックスをバックコート層に
添加しても、カールを防止することができる。
式に制限はなく、公知の方式、例えば静電誘引力を利用
してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振
動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パル
ス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射し
て、放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジ
ェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じ
た圧力を利用するサーマルインクジェット方式等に用い
られる。インクジェット記録方式には、フォトインクと
称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方
式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用
いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方
式が含まれる。
はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しながら1
時時間撹拌した。その後KOH 10mol/lにてpH=
9に調製し、平均孔径0.25μmのミクロフィルター
で減圧濾過しシアン用インク液を調製した。
8に示すように変更した以外は、インク液1の調製と同
様にして、インク液2〜14を作製した。この際に、比
較用インク液として表6中の比較化合物1〜4(比較化
合物1は化23における化合物Aに相当)を用いてイン
ク液101,102,103,104を作成した。尚、
色素を変更する場合は、色素の添加量がインク液1に対
して等モルとなるように使用した。染料を2種以上併用
する場合は等モルずつ使用した。
及び比較例のインクジェット用インクの評価は下記に示
す方法で行った。表18にその結果を示す。尚、表18
において、「色調」、「紙依存性」、「耐水性」、「耐
光性」、「湿熱保存性」及び「耐オゾンガス性」は、各イン
クジェット用インクを、インクジェットプリンター(E
PSON(株)社製;PM−700C)でフォト光沢紙
(EPSON社製PM写真紙<光沢>(KA420PS
K、EPSON)に画像を記録した後で評価したもので
ある。
の波長390〜730nm領域のインターバル10nm
による反射スペクトルを測定し、これをCIE(国際照
明委員会)L*a*b*色空間系に基づいて、a*、b
*を算出した。JNCのJAPANColor の標準
シアンのカラーサンプルと比較してシアンとして好まし
い色調を下記のように定義した。 好ましいa*:−35.9以上0以下、 好ましいb*:−50.4以上0以下 ○:a*、b*ともに好ましい領域 △:a*、b*のどちらか一方のみ好ましい領域 ×:a*、b*のいずれも好ましい領域外
画像と、別途にPPC用普通紙に形成した画像との色調
を比較し、両画像間の差が小さい場合をA(良好)、両
画像間の差が大きい場合をB(不良)として、二段階で
評価した。
紙を、1時間室温乾燥した後、10秒間脱イオン水に浸
漬し、室温にて自然乾燥させ、滲みを観察した。滲みが
無いものをA、滲みが僅かに生じたものをB、滲みが多
いものをCとして、三段階で評価した。
紙に、ウェザーメーター(アトラスC.I65)を用い
て、キセノン光(85000lx)を7日間照射し、キ
セノン照射前後の画像濃度を反射濃度計(X-Rite31
0TR)を用いて測定し、色素残存率として評価した。
なお、前記反射濃度は、1、1.5及び2.0の3点で
測定した。何れの濃度でも色素残存率が70%以上の場
合をA、1又は2点が70%未満をB、全ての濃度で7
0%未満の場合をCとして、三段階で評価した。
光沢紙を、80℃−15%RHの条件下で7日間試料を
保存し、保存前後の画像濃度を反射濃度計(X-Rite3
10TR)を用いて測定し、色素残存率として評価し
た。色素残存率について反射濃度が1,1.5,2の3
点にて評価し、いずれの濃度でも色素残存率が90%以
上の場合をA、2点が90%未満の場合をB、全ての濃
度で90%未満の場合をCとした。
光沢紙を、オゾンガス濃度が0.5±0.1ppm、室
温、暗所に設定されたボックス内に7日間放置し、オゾ
ンガス下放置前後の画像濃度を反射濃度計(X-Rite3
10TR)を用いて測定し、色素残存率として評価し
た。なお、前記反射濃度は、1、1.5及び2.0の3
点で測定した。ボックス内のオゾンガス濃度は、APP
LICS製オゾンガスモニター(モデル:OZG−EM
−01)を用いて設定した。何れの濃度でも色素残存率
が70%以上の場合をA、1又は2点が70%未満を
B、全ての濃度で70%未満の場合をCとして、三段階
で評価した。
クジェット用インクは色調に優れ、紙依存性が小さく、
耐水性および耐光性並びに耐オゾン性に優れるものであ
った。特に耐光性、耐オゾン性等の画像保存性に優れる
ことは明らかである。
トリッジを、実施例1の同機にて画像を富士写真フイル
ム製インクジェットペーパーフォト光沢紙EXにプリン
トし、実施例1と同様な評価を行ったところ、実施例1
と同様な結果が得られた。
クを、インクジェットプリンターBJ−F850(CA
NON社製)のカートリッジに詰め、同機にて同社のフ
ォト光沢紙GP−301に画像をプリントし、実施例1
と同様な評価を行ったところ、実施例1と同様な結果が
得られた。
1、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム7.04g
を、下記高沸点有機溶媒(s−2)4.22g、下記高
沸点有機溶媒(s−11)5.63g及び酢酸エチル5
0ml中に70℃にて溶解させた。この溶液中に500
mlの脱イオン水をマグネチックスターラーで撹拌しな
がら添加し、水中油滴型の粗粒分散物を作製した。次に
この粗粒分散物を、マイクロフルイダイザー(MICR
OFLUIDEX INC)にて60MPaの圧力で5
回通過させることで微粒子化を行った。更にでき上がっ
た乳化物をロータリーエバポレーターにて酢酸エチルの
臭気が無くなるまで脱溶媒を行った。こうして得られた
疎水性染料の微細乳化物に、ジエチレングリコール14
0g、グリセリン50g、SURFYNOL465(A
irProducts&Chemicals社)7g、
脱イオン水900mlを添加してインク液Hを作製し
た。
5の本発明の色素141を等モルの下記の表7の色素に
変更した以外は、インク液15と同様に乳化分散インク
液I〜Nを作製した。この結果を表7に示す。
及び比較試料(インク液201〜204)について下記
評価を行った。その結果を下記表7に示す。尚、表7に
おいて、「色調」、「紙依存性」、「耐水性」、「耐光
性」、「暗熱保存性」及び「耐オゾンガス性」の内容はそれ
ぞれ実施例1で述べたものと同じである。
クジェット用インクは発色性、色調に優れ、紙依存性が
小さく、耐水性及び耐光性に優れるものであった。
トリッジを、実施例4の同機にて画像を富士写真フイル
ム製インクジェットペーパーフォト光沢紙EXにプリン
トし、実施例4と同様な評価を行ったところ、実施例4
と同様な結果が得られた。
クを、インクジェットプリンターBJ−F850(CA
NON社製)のカートリッジに詰め、同機にて同社のフ
ォト光沢紙GP−301に画像をプリントし、実施例4
と同様な評価を行ったところ、実施例4と同様な結果が
得られた。
て色再現性に優れた吸収特性を有し、且つ光,熱,湿度
および環境中の活性ガスに対して十分な堅牢性を有する
新規なフタロシアニン系色素を提供し、2)色相と堅牢
性に優れた着色画像や着色材料を与える、インクジェッ
トなどの印刷用のインク組成物、感熱転写型画像形成材
料におけるインクシート、電子写真用のトナー、LCDやC
CDで用いられるカラーフィルター用着色組成物、各種繊
維の染色の為の染色液などの各種着色組成物を提供し、
3)特に、該フタロシアニン系色素の使用により良好な
色相を有し、光及び環境中の活性ガス、特にオゾンガス
に対して堅牢性の高い画像を形成することができるイン
クジェット記録用インク及びインクジェット記録方法を
提供することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるフタロシア
ニン系色素を含有することを特徴とする着色組成物。 【化1】 式中R1〜R4はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒド
ロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリール
アミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルア
ミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファ
モイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ
基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、
シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ
基、ホスホリル基、アシル基、カルボキシル基、または
スルホ基を表し、各々はさらに置換基を有していてもよ
い。X1、X2、X3、X4はそれぞれ独立に、置換もしく
は無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロア
ルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換も
しくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のア
リール基、または置換もしくは無置換のヘテロ環基を表
す。Y1、Y2、Y3、Y4はそれぞれ独立に置換もしくは
無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のヘテ
ロ環基を表す。h、i、j、kは0〜2の整数を表し、
h+r=i+s=j+t=k+u=4である。ただし、
h+i+j+kは1以上である。Mは、水素原子、金属
元素またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物
を表す。 - 【請求項2】 下記一般式(II)で表されるフタロシア
ニン系色素を含有することを特徴とする着色組成物。 【化2】 一般式(II)中、R11、R12、R13、R14、R15、
R16、R17及びR18はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ
基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルア
ミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、
アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、
スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環
オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキ
シ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ
環チオ基、ホスホリル基、アシル基、カルボキシル基、
またはスルホ基を表し、各々はさらに置換基を有してい
てもよい。X1、X2、X3、X4はそれぞれ独立に、置換
もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシ
クロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、
置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置
換のアリール基、または置換もしくは無置換のヘテロ環
基を表す。Y 1、Y2、Y3、Y4はそれぞれ独立に置換も
しくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換
のヘテロ環基を表す。l、m、n、pは、1または2の
整数を表す。Mは、水素原子、金属元素またはその酸化
物、水酸化物もしくはハロゲン化物を表す。 - 【請求項3】 着色組成物がインクジェット記録用イン
ク組成物であることを特徴とする請求項1または2に記
載の着色組成物。 - 【請求項4】 前記一般式(I)または(II)で表され
るフタロシアニン系色素が、下記一般式(III)で表さ
れるフタロシアニン系色素である請求項1〜3のいずれ
かに記載の着色組成物。 【化3】 一般式(III)中、X1、X2、X3、X4はそれぞれ独立
に、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケ
ニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もし
くは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換の
ヘテロ環基を表す。Y1、Y2、Y3、Y4はそれぞれ独立
に置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしく
は無置換のヘテロ環基を表す。l、m、n、pは、1ま
たは2の整数を表す。Mは、水素原子、金属元素または
その酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物を表す。 - 【請求項5】 前記一般式(I)、(II)または(III)
で表されるフタロシアニン系色素において、フタロシア
ニン系色素が、一分子中にイオン性親水性基を少なくと
も4個以上有することを特徴とする請求項1〜4のいず
れかに記載の着色組成物。但し、イオン性親水性基は、
カルボキシル基またはスルホ基および4級アンモニウム
基を表す。 - 【請求項6】 着色組成物が水系組成物であることを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の着色組成物。 - 【請求項7】 支持体上に白色無機顔料粒子を含有する
インク受像層を有する受像材料上に、請求項3〜6のい
ずれかに記載のインクジェット記録用インクを用いて画
像形成することを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項8】 下記一般式(III)で表されることを特
徴とするフタロシアニン系化合物。 【化4】 一般式(III)中、X1、X2、X3、X4はそれぞれ独立
に、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケ
ニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もし
くは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換の
ヘテロ環基を表す。Y1、Y2、Y3、Y4はそれぞれ独立
に置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしく
は無置換のヘテロ環基を表す。l、m、n、pは、1ま
たは2の整数を表す。Mは、水素原子、金属元素または
その酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物を表す。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001057063A JP3909805B2 (ja) | 2001-03-01 | 2001-03-01 | フタロシアニン系色素を含むインクジェット記録用インク及びにインクジェット記録方法 |
AU2002226684A AU2002226684C1 (en) | 2001-01-31 | 2002-01-18 | Phthalocyanine compound, ink, ink for ink-jet recording, ink-jet recording method and method for improving ozone gas resistance of colored imaging material |
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