JPH10203028A - 熱転写記録材料 - Google Patents

熱転写記録材料

Info

Publication number
JPH10203028A
JPH10203028A JP1117297A JP1117297A JPH10203028A JP H10203028 A JPH10203028 A JP H10203028A JP 1117297 A JP1117297 A JP 1117297A JP 1117297 A JP1117297 A JP 1117297A JP H10203028 A JPH10203028 A JP H10203028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
dye
thermal transfer
image
atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1117297A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Uchida
内田  修
Kozo Sato
幸蔵 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP1117297A priority Critical patent/JPH10203028A/ja
Publication of JPH10203028A publication Critical patent/JPH10203028A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】色相が鮮明で、熱移行のしやすさと画像の再転
写防止という相反する要求を満足する、アゾ色素を用い
た熱転写記録材料を提供する。 【解決手段】熱転写供与材料の色素層に下記一般式
(1)又は一般式(2)で表される色素を含む熱転写記
録材料。 【化1】 式中、R1 およびR5 はシアノ基、ニトロ基、ハロゲン
原子、アルキル基等の置換基を表す。R2 、R3 および
4 はアルキル基、アリール基等の置換基を表す。
1 、X2 は炭素原子、リン原子を表す。Y1 、Y2
O、S、NR4 を表す。Z1 、Z2 はアルキル基、アリ
ール基等の置換基を表す。l、m、pは1又は2であ
る。r、nは0ないし4である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に対応し
た加熱によって画像記録を行うための熱転写記録材料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録材料においては、熱移行のし
やすさと画像の再転写防止という相反する要求に対し、
特公平4−15760号、特開平1−188391号、
および同3−83685号各報には受像層に媒染剤を含
有させ、フェノール性水酸基などの媒染基を有する色素
を熱転写させる方法が記されている。これらの方法によ
れば、転写した色素は媒染されて受像材料中での移動が
しにくくなるため画像の鮮鋭度が低下することがなくな
り、また画像の再転写をある程度防止することができる
が、その他の要求性能を満たすものは極めて少なかっ
た。一方、アゾ化合物が特開平7−89931号公報及
びZh.Obshch.Khim.(1985)、55(10)、2286-93 頁に記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色再
現上好ましい吸収特性を有するアゾ色素を含有する熱転
写色素供与材料を提供することである。本発明の第2の
目的は、分子吸光係数が大きく、光、熱、空気、薬品な
どに対する安定性の高いアゾ色素を含有する熱転写色素
供与材料を提供することである。本発明の第3の目的
は、製造コストの安価な、また熱移行のしやすさと画像
の再転写防止という相反する要求を満足するアゾ色素を
含有する熱転写色素供与材料を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記構成に
より達成された。支持体上に熱移行性色素を含有する色
素供与層をもうけた熱転写色素供与材料と支持体上に色
素受容性化合物を含有する受像層をもうけた熱転写受像
材料とからなる熱転写記録材料であって、前記熱移行性
の色素の少なくとも1種が一般式(1)で表されるアゾ
色素であることを特徴とする熱転写記録材料。
【0005】
【化3】
【0006】式中、R1 、R2 、R3 は置換基を表す。
1 は炭素原子、リン原子を表し、Y1 は酸素原子、硫
黄原子またはNR4 を表す。ここでR4 は水素原子、ア
ルキル基またはアリール基を表す。Z1 はアルキル基、
アリール基、ヘテロ環残基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、ヘテロアリールオキシ基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、ヘテロ環アリールチオ基、アシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ
基、アミノカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ
基、アミノ基を表す。ただし、X1 が炭素原子である場
合、Z1 はアルキル基、アリール基ではない。また、Y
1 とZ1 は互いに結合し、環を形成することはない。p
は1あるいは2であり、pが2の場合、Z1 は同一であ
っても異なっていてもよい。rは0ないし4であり、r
が2以上の場合、R1 は同一であっても異なっていても
よく、またそれぞれが互いに環を形成してもよい。
2 、R3 は同一であっても異なっていてもよく、また
それぞれが、あるいはR1 とともに互いに環を形成して
もよい。
【0007】さらには下記構成により達成された。支持
体上に水素原子を供与して陰イオンとなりうる熱移行性
色素を含有する色素供与層をもうけた熱転写色素供与材
料と支持体上に色素受容性化合物として塩基性物質およ
び/または媒染剤を含有する受像層をもうけた熱転写受
像材料とからなる熱転写記録材料であって、前記熱移行
性の色素の少なくとも1種が一般式(2)で表されるア
ゾ色素であることを特徴とする熱転写記録材料。
【0008】
【化4】
【0009】式中、R5 は置換基を表す。X2 は炭素原
子、リン原子を表し、Y2 は酸素原子、硫黄原子または
NR4 を表す。ここでR4 は水素原子、アルキル基また
はアリール基を表す。Z2 はアルキル基、アリール基、
ヘテロ環残基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテ
ロアリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、ヘテロ環アリールチオ基、アシルアミノ基、スルホ
ニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノ
カルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アミノ
基を表す。ただし、X2 が炭素原子である場合、Z2
アルキル基、アリール基ではない。また、Y2 とZ2
互いに結合し、環を形成することはない。l、mは1あ
るいは2であり、lが2の場合、Z2 は同一であっても
異なっていてもよく、mが2の場合、Y2 は同一であっ
ても異なっていてもよい。nは0ないし4であり、nが
2以上の場合、R4 は同一であっても異なっていてもよ
く、またそれぞれが互いに環を形成してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一般式(1)、お
よび一般式(2)で表されるアゾ色素について詳しく説
明する。式中、R1 およびR5 は置換基を表し、置換基
として以下のものが挙げられる。シアノ基、カルボキシ
ル基、スルホ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、ハロゲン原
子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子)、ア
ルキル基(炭素数30以下、好ましくは炭素数8以下の
置換されてもよいアルキル基、例えば、メチル基、トリ
フルオロメチル基、ベンジル基、ジメチルアミノメチル
基、エトキシカルボニルメチル基、アセチルアミノメチ
ル基、エチル基、カルボキシエチル基、アリル基、n−
プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、t−
ブチル基、t−ペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘ
キシル基、t−ヘキシル基、シクロヘキシル基、t−オ
クチル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデ
シル基、など)、アリール基(炭素数30以下、好まし
くは炭素数10以下の置換されてもよいアリール基。例
えば、フェニル基、ナフチル基、3−ヒドロキシフェニ
ル基、3−クロロフェニル基、4−アセチルアミノフェ
ニル基、2−メタンスルホニルフェニル基、4−メトキ
シフェニル基、4−メタンスルホニルフェニル基、2,
4−ジメチルフェニル基、など)、複素環残基(炭素数
30以下、好ましくは炭素数10以下の置換されてもよ
い複素環残基。例えば、1−イミダゾリル基、2−フリ
ル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、3,5−ジシ
アノ−2−ピリジル基、5−テトラゾリル基、5−フェ
ニル−1−テトラゾリル基、2−ベンツチアゾリル基、
2−ベンツイミダゾリル基、2−ベンツオキサゾリル
基、2−オキサゾリン−2−イル基、モルホリノ基な
ど)、アシル基(炭素数20以下、好ましくは炭素数8
以下の置換されてもよいアシル基。例えば、アセチル
基、プロピオニル基、ブチロイル基、iso−ブチロイ
ル基、2,2−ジメチルプロピオニル基、ベンゾイル
基、3,4−ジクロロベンゾイル基、3−アセチルアミ
ノ−4−メトキシベンゾイル基、4−メチルベンゾイル
基など)、スルホニル基(炭素数20以下、好ましくは
炭素数8以下の置換されてもよいスルホニル基。例え
ば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、クロル
メタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、ブタンス
ルホニル基、n−オクタンスルホニル基、n−ドデカン
スルホニル基、ベンゼンスルホニル基、4−メチルフェ
ニルスルホニル基など)、
【0011】アルコキシ基(炭素数20以下、好ましく
は炭素数8以下の置換されてもよいアルコキシ基。例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、
iso−プロピルオキシ基、シクロヘキシルメトキシ基
など)、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基
(炭素数20以下、好ましくは炭素数10以下の置換さ
れてもよいアリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ
基。例えば、フェノキシ基、ナフチルオキシ基、4−ア
セチルアミノフェノキシ基、ピリミジン−2−イルオキ
シ基、2−ピリジルオキシ基など)、シリルオキシ基
(炭素数10以下、好ましくは炭素数7以下の置換され
ていても良いシリルオキシ基。例えば、トリメチルシリ
ルオキシ基、tert−ブチルジメチルシリルオキシ基な
ど)、アルキルチオ基(炭素数20以下、好ましくは炭
素数8以下の置換されてもよいアルキルチオ基。例え
ば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−ブチルチオ基、
n−オクチルチオ基、t−オクチルチオ基、エトキシカ
ルボニルメチルチオ基、ベンジルチオ基、2−ヒドロキ
シエチルチオ基など)、アリールチオ基、ヘテロアリー
ルチオ基(炭素数20以下、好ましくは炭素数10以下
の置換されてもよいアリールチオ基、ヘテロアリールチ
オ基。例えば、フェニルチオ基、4−クロロフェニルチ
オ基、2−n−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチ
オ基、4−ニトロフェニルチオ基、2−ニトロフェニル
チオ基、4−アセチルアミノフェニルチオ基、1−フェ
ニル−5−テトラゾリルチオ基、5−メタンスルホニル
ベンゾチアゾール−2−イル基など)、カルバモイル基
(炭素数20以下、好ましくは炭素数8以下の置換され
てもよいカルバモイル基。例えば、カルバモイル基、メ
チルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ビス−
(2−メトキシエチル)カルバモイル基、ジエチルカル
バモイル基、シクロヘキシルカルバモイル基、ジ−n−
オクチルカルバモイル基など)、スルファモイル基(炭
素数20以下、好ましくは炭素数8以下の置換されても
よいスルファモイル基、例えば、スルファモイル基、メ
チルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、ビ
ス−(2−メトキシエチル)スルファモイル基、ジエチ
ルスルファモイル基、ジ−n−ブチルスルファモイル
基、メチル−n−オクチルスルファモイル基、3−エト
キシプロピルメチルスルファモイル基、N−フェニル−
N−メチルスルファモイル基など)、
【0012】アシルアミノ基(炭素数20以下、好まし
くは炭素数8以下の置換されてもよいアシルアミノ基。
例えば、アセチルアミノ基、2−カルボキシベンゾイル
アミノ基、3−ニトロベンゾイルアミノ基、3−ジエチ
ルアミノプロパノイルアミノ基、アクリロイルアミノ基
など)、スルホニルアミノ基(炭素数20以下、好まし
くは炭素数8以下の置換されてもよいスルホニルアミノ
基。例えば、メタンスルホニルアミノ基、ベンゼンスル
ホニルアミノ基、2−メトキシ−5−n−メチルベンゼ
ンスルホニルアミノ基など)、アルコキシカルボニルア
ミノ基(炭素数20以下、好ましくは炭素数8以下の置
換されてもよいアルコキシカルボニルアミノ基。例え
ば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニル
アミノ基、2−メトキシエトキシカルボニルアミノ基、
iso−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシ
カルボニルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ
基、2−シアノエトキシカルボニルアミノ基など)、ア
ルコキシカルボニルオキシ基(炭素数20以下、好まし
くは炭素数8以下の置換されてもよいアルコキシカルボ
ニルオキシ基。例えば、メトキシカルボニルオキシ基、
エトキシカルボニルオキシ基、メトキシエトキシカルボ
ニルオキシ基など)、アリールオキシカルボニルアミノ
基(炭素数20以下、好ましくは炭素数8以下の置換さ
れてもよいアリールオキシカルボニルアミノ基。例え
ば、フェノキシカルボニルアミノ基、2,4−ニトロフ
ェノキシカルボニルアミノ基、4−t−ブトキシフェノ
キシカルボニルアミノ基など)、アミノカルボニルアミ
ノ基(炭素数20以下、好ましくは炭素数8以下の置換
されてもよいアミノカルボニルアミノ基。例えば、メチ
ルアミノカルボニルアミノ基、モルホリノカルボニルア
ミノ基、ジエチルアミノカルボニルアミノ基、N−エチ
ル−N−フェニルアミノカルボニルアミノ基、4−シア
ノフェニルアミノカルボニルアミノ基、4−メタンスル
ホニルアミノカルボニルアミノ基など)、アミノカルボ
ニルオキシ基(炭素数20以下、好ましくは炭素数8以
下の置換されてもよいアミノカルボニルオキシ基。例え
ば、ジメチルアミノカルボニルオキシ基、ピロリジノカ
ルボニルオキシ基など)、スルファモイルアミノ基(炭
素数20以下、好ましくは炭素数8以下の置換されても
よいアミノスルホニルアミノ基。例えば、ジエチルアミ
ノスルホニルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノスルホニ
ルアミノ基、フェニルアミノスルホニルアミノ基な
ど)、
【0013】アミノ基(炭素数30以下、好ましくは8
以下の置換されてもよいアミノ基。例えば、アミノ基、
メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、
エチル−3−カルボキシプロピルアミノ基、エチル−2
−スルホエチルアミノ基、フェニルアミノ基、メチルフ
ェニルアミノ基、メチルオクチルアミノ基など)、アル
コキシカルボニル基(炭素数20以下、好ましくは6以
下の置換されていてもよいアルコキシカルボニル基。例
えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
メトキシエトキシカルボニル基など)、アリールオキシ
カルボニル基(炭素数20以下、好ましくは10以下の
置換されていてもよいアリールオキシカルボニル基。例
えば、フェノキシカルボニル基、p−メトキシフェノキ
シカルボニル基など)、アシルオキシ基(炭素数20以
下、好ましくは8以下の置換されてもよいアシルオキシ
基。例えば、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基、2−
ブテノイルオキシ基、2−メチルプロパノイルオキシ基
など)、アリールオキシカルボニルオキシ基(炭素数2
0以下、好ましくは8以下の置換されてもよいアリール
オキシカルボニルオキシ基。例えば、フェノキシカルボ
ニルオキシ基、3−シアノフェノキシカルボニルオキシ
基、4−アセトキシフェノキシカルボニルオキシ基、4
−t−ブトキシカルボニルアミノフェノキシカルボニル
オキシ基など)、スルホニルオキシ基(炭素数20以
下、好ましくは8以下の置換されてもよいスルホニルオ
キシ基。例えば、フェニルスルホニルオキシ基、メタン
スルホニルオキシ基、クロロメタンスルホニルオキシ
基、4−クロロフェニルスルホニルオキシ基、ドデシル
スルホニルオキシ基など)を表す。
【0014】rおよびnは0ないし4であり、rおよび
nが2以上の場合、R1 およびR4は同一であっても異
なっていてもよく、またそれぞれ互いに環を形成しても
よい。この環は炭素環であってもよいし、複素環であっ
てもよい。
【0015】R1 およびR5 として特に好ましいもの
は、シアノ基、カルボキシル基、ニトロ基、ハロゲン原
子(フッ素原子、塩素原子)、アルキル基、スルホニル
基、アルコキシ基、カルバモイル基、スルファモイル
基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基である。
【0016】R2 、R3 は置換基を表し、置換基として
は水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環残基を
表し、詳細はR1 およびR4 のところで述べたものと同
じである。ヘテロ環とは窒素原子、酸素原子又は硫黄原
子を含む環状の有機置換基である。
【0017】R2 、R3 は同一であっても異なっていて
もよく、またそれぞれが、あるいはR1 とともに互いに
環を形成してもよい。
【0018】R2 、R3 として特に好ましいものは、ア
ルキル基である。
【0019】X1 およびX2 は炭素原子、リン原子を表
し、Y1 およびY2 は酸素原子、硫黄原子またはNR4
を表す。ここでR4 は水素原子、アルキル基又はアリー
ル基を表す。X1 およびX2 として特に好ましいものは
炭素原子である。また、Y1およびY2 として特に好ま
しいものは酸素原子である。
【0020】p、l、mは1あるいは2であり、pおよ
びlが2の場合、Z1 およびZ2 は同一であっても異な
っていてもよく、mが2の場合、Y1 およびY2 は同一
であっても異なっていてもよい。
【0021】Z1 およびZ2 はアルキル基、アリール
基、ヘテロ環残基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
ヘテロアリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、ヘテロ環アリールチオ基、アシルアミノ基、スル
ホニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミ
ノカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アミ
ノ基を表し、詳細はR1 およびR5 のところで述べたも
のと同一である。
【0022】Z1 およびZ2 として好ましくはアルコキ
シ基、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基、ア
ミノ基であり、さらに好ましくはアルコキシ基、アミノ
基であり、特に好ましくはアルコキシ基である。
【0023】X1 およびX2 が炭素原子である場合、Z
1 およびZ2 はアルキル基、アリール基ではない。ま
た、Y1 およびY2 とZ1 およびZ2 は互いに結合し、
環を形成することはない。上記X、Y、Zの好ましい組
合せとしてはXが炭素原子、Yが酸素原子、Zがアルコ
キシ基、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基又
はアミノ基である。更に好ましい組合せとしてはXが炭
素原子、Yが酸素原子、Zがアルコキシ基又はアミノ基
のときである。
【0024】一般式(2)で表される本発明の色素を使
用する場合、一般式(2)中の水酸基から水素原子を除
いた解離体で使用される事が好ましい。このために、塩
基性物質および/または媒染剤とともに使用されるのが
好ましい。塩基性物質としてはアミン類などの有機塩
基、あるいは水酸化ナトリウムなどの無機塩基が使用で
きる。媒染剤については後述する。
【0025】以下に本発明に用いられる一般式(1)の
色素の具体例を示すが本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】一般式(1)で表されるアゾ色素を製造す
るための好ましい中間体は下記一般式(3)で表され
る。
【0035】
【化13】
【0036】一般式(3)中、r、R1 、R2 、R3
一般式(1)で説明したものと同義である。ここで一般
式(2)で表される化合物は公知の方法で合成すること
ができる。例えば、ジャーナル・フュウワー・プラクテ
ィッシュ・ケミー(Journal fuer Practische Chemie)1
39巻、141頁、1934年などに記載の方法により
合成することができる。
【0037】次に、一般式(1)で表される化合物の代
表的な合成法について説明する。一般式(1)で表され
る化合物は一般式(3)で表される中間体と対応する酸
ハライド類、イソシアネート類、および酸ハライド等価
体との反応によってヒドラジドを合成し、さらに二酸化
マンガンなどの酸化剤によって酸化することにより合成
できる。また、一般式(1)のX1 がリン原子の場合、
上記した方法によっても合成できるがさらに好ましくは
一般式(4)で表されるジアゾニウム塩と亜リン酸エス
テル類との反応によって合成できる。
【0038】
【化14】
【0039】一般式(4)中、r、R1 、R2 、R3
一般式(1)で説明したものと同義である。
【0040】合成例1 下記式に従って例示化合物1を合成した。
【0041】
【化15】
【0042】例示化合物1の合成 化合物(a)2.52gをピリジン10mlに溶解させ、
氷冷下、反応温度が5度を越えないように化合物(b)
1.1gを滴下した。滴下後、反応温度を室温まで上げ
さらに1時間反応させた。反応後、反応液に酢酸エチル
50ml、水50mlおよび濃塩酸を加え中和後、抽出操作
を行った。有機層を乾燥した後、二酸化マンガン4.5
gを加え2時間反応させた。反応後、不溶物を濾別し、
溶媒を減圧留去した。残査をシリカゲルカラムクロマト
グラフに付しヘキサン/酢酸エチル=2/1溶出分より
例示化合物1を1.9g、オレンジ油状物として得た。 酢酸エチル中、最大吸収極大波長(以下λmax)=41
7.2nm 元素分析 計算値 C 62.6 % H 7.7% N 16.9 % 実測値 C 62.4 % H 7.8% N 16.9 %
【0043】合成例2 下記式に従って例示化合物11を合成した。
【0044】
【化16】
【0045】例示化合物11の合成 化合物(c)2.16g、テトラヒドロフラン(以下、
THF)30ml、トリエチルアミン(以下、NEt3
4.5mlの溶液に室温下、化合物(d)3.42gを5
回に分けて分別添加した。添加後、さらに1時間反応さ
せ、1N塩酸100mlに注いだ。酢酸エチル50mlを加
え、抽出操作を行った。有機層を減圧濃縮し残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフに付し、ヘキサン/酢酸エ
チル=1/1溶出分より例示化合物11を3.9g、赤
色結晶として得た。 酢酸エチル中、λmax =428.1nm 元素分析 計算値 C 71.5 % H 5.3% N 9.3% 実測値 C 71.7 % H 5.3% N 9.2%
【0046】また、一般式(2)で表される本発明のア
ゾ色素はp位に水酸基、あるいは水酸基等価体(後に容
易に水酸基に変換できる基)を有するヒドラジンと対応
する酸のハライド、イソシアネート、あるいはその他の
酸ハライド等価体との反応によってヒドラジドを得、こ
れを適切な酸化剤によって酸化することによって容易に
得られる。
【0047】以下に代表的な合成例を示す。 合成例3 例示化合物17の合成 1)中間体(e)の合成 4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール17.8gを
濃塩酸26.1ml、水50mlに溶解させ氷冷下、反応温
度が5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム7.6gの2
0ml水溶液を滴下した。さらに5℃以下で1時間反応さ
せた後、濃塩酸40mlを加え、塩化スズ42gの100
mlメタノール溶液を反応温度を5℃以下に保ちながら加
えた。滴下後、反応温度を室温まで上げさらに2時間反
応させた。反応後、反応液をメタノール300mlに注
ぎ、析出した結晶を濾別した。得られた結晶は完全に乾
燥させることなく、水200ml、酢酸エチル200mlに
溶解し、さらに重曹25.2gを加え、室温に温度を保
った。次いで、ここにクロロギ酸エチル10.9gを添
加し、添加後さらに2時間反応させた。反応後、分液操
作を行い、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒
を留去した。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフに
付し、ヘキサン/酢酸エチル=1/1溶出分より中間体
(e)16.4gを白色結晶として得た。
【0048】
【化17】
【0049】2)例示化合物17の合成 中間体(e)13.2gを酢酸エチル100mlに溶解
し、室温下で二酸化マンガン13gを5回に分けて分別
添加した。添加後さらに1時間反応させ、不溶物を濾別
し、濾液を減圧濃縮した。残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフに付し、ヘキサン/酢酸エチル=2/1溶出
分より例示化合物17、12.1gを油状物として得
た。 酢酸エチル(トリエチルアミン3容積%を含む)中λma
x =461.8nm 元素分析 計算値 C 41.1 % H 3.1% N 10.6 % 実測値 C 40.9 % H 2.9% N 10.7 %
【0050】本発明の他の色素も上記と同様にして合成
し、各々の色素の元素分析値は許容される範囲の数値を
示し、また質量分析の結果も定量的な数値が測定され
た。以上述べた合成法により、安価で大量に色素が合成
可能である。
【0051】本発明の熱移動性色素は、支持体上の色材
層に含有され、熱転写色素供与材料として、熱転写方式
の画像形成に用いられる。次に、本発明の熱移行性色素
を熱転写方式の画像形成に用いた場合について、以下に
詳しく述べる。通常フルカラーの画像を構成するために
は、イエロー、マゼンタ、シアン3色の色素が必要であ
る。そこで、本発明の一般色(1)で表される色素をイ
エロー色素として用い、他の2色(マゼンタ色素、シア
ン色素)は従来公知の色素から選択してフルカラーの画
像形成を行うことができる。本発明に用いられる色素が
解離性の色素である場合、他の色も同様に解離性の色素
であることが好ましい。例えば、フェノール性水酸基を
有するアゾ色素、アゾメチン色素およびメチン色素が挙
げられる。
【0052】熱転写色素供与材料はシート状または連続
したロール状もしくはリボン状で使用できる。イエロ
ー、マゼンタ、シアンの各色素は、通常各々独立な領域
を形成するように支持体上に配置される。本発明の色素
は各々バインダー樹脂と共に適当な溶剤に溶解または分
散させて支持体上に塗布するか、あるいはグラビア法な
どの印刷法により支持体上に印刷することができる。こ
れらの色素を含有する色素供与層の厚みは乾燥膜厚で通
常約0.2〜5μm 、特に0.4〜2μm の範囲に設定
するのが好ましい。色素塗布量は0.03〜1g/m2
より好ましくは0.1〜0.6g/m2である。
【0053】上記の色素と共に用いるバインダー樹脂と
しては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポ
キシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂
(例えばポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミ
ド、ポリスチレン−2−アクリロニトリル)、ポリビニ
ルピロリドンを初めとするビニル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂(例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体)、
ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン、ポリフェニレ
ンオキサイド、セルロース系樹脂(例えばメチルセルロ
ース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、セルロースアセテート水素フタレート、酢酸セルロ
ース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロー
スアセテートブチレート、セルローストリアセテー
ト)、ポリビニルアルコール系樹脂(例えばポリビニル
アルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラ
ールなどの部分ケン化ポリビニルアルコール)、石油系
樹脂、ロジン誘導体、クマロン−インデン樹脂、テルペ
ン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン)などが用いられる。本発明におい
てこのようなバインダー樹脂は、例えば色素100重量
部当たり約20〜600重量部の割合で使用するのが好
ましい。本発明において、上記の色素およびバインダー
樹脂を溶解または分散するためのインキ溶剤としては、
従来公知のインキ溶剤がいずれも使用できる。
【0054】熱転写色素供与材料の支持体としてはポリ
エチレンテレフタレート;ポリアミド;ポリカーボネー
ト;グラシン紙;コンデンサー紙;セルロースエステ
ル;弗素ポリマー;ポリエーテル;ポリアセタール;ポ
リオレフィン;ポリイミド;ポリフェニレンサルファイ
ド;ポリプロピレン;ポリスルフォン;セロファン等が
挙げられる。熱転写色素供与材料の支持体の厚みは、一
般に2〜30μm である。必要に応じて下塗り層を付与
してもよい。また、サーマルヘッドが色素供与材料に粘
着するのを防止するためにスリッピング層を設けてもよ
い。このスリッピング層はポリマーバインダーを含有し
たあるいは含有しない潤滑物質、例えば界面活性剤、固
体あるいは液体潤滑剤またはこれらの混合物から構成さ
れる。
【0055】色素供与材料には背面より印字するときに
サーマルヘッドの熱によるスティッキングを防止し、滑
りをよくする意味で、支持体の色素供与層を設けない側
にスティッキング防止処理を施すのがよい。例えば、
ポリビニルブチラール樹脂とイソシアネートとの反応生
成物、リン酸エステルのアルカリ金属塩またはアルカ
リ土類金属塩、および充填剤を主体とする耐熱スリッ
プ層を設けるのがよい。又、色素供与材料には色素の支
持体方向への拡散を防止するための親水性バリヤー層を
設けることもある。
【0056】色素供与材料には下塗り層を設けてもよ
い。本発明では所望の作用をすればどのような下塗り層
でもよいが、好ましい具体例としては、(アクリロニト
リル−塩化ビニリデン−アクリル酸)共重合体(重量比
14:80:6)、(アクリル酸ブチル−メタクリル酸
−2−アミノエチル−メタクリル酸−2−ヒドロキシエ
チル)共重合体(重量比30:20:50)、線状/飽
和ポリエステル、例えばボスティック7650(エムハ
ート社、ボスティック・ケミカル・グループ)または塩
素化高密度ポリ(エチレン−トリクロロエチレン)樹脂
が挙げられる。下塗り層の塗布量には特別な制限はない
が、通常0.1〜2.0g/m2の量で用いられる。
【0057】本発明においては、熱転写色素供与材料を
熱転写受像材料と重ね合わせ、いずれかの面から、好ま
しくは熱転写色素供与材料の裏面から、例えばサーマル
ヘッド等の加熱手段により画像情報に応じた熱エネルギ
ーを与えることにより、色素供与層の色素を熱転写受像
材料に加熱エネルギーの大小に応じて転写することがで
きる。また褪色防止剤も同様にして転写できる。加熱手
段はサーマルヘッドに限らず、レーザー光(例えば半導
体レーザ)赤外線フラッシュ、熱ペンなどの公知のもの
が使用できる。レーザーを用いるシステムでは、色素供
与材料は、レーザ光線を強く吸収する材料を含有する。
この吸収性材料は色素の下部の層をなして存在し及び/
又は色素と混合される。レーザビームは、元の画像の形
状及び色を表わす電気信号で変調され、元の対象の色を
再構成するため色素供与材料上に存在する必要ある域の
色素のみが加熱されて熱移行する。本プロセスの更に詳
しい説明は英国特許第2,083,726A号明細書に
記載されている。英国特許第2,083,726A号明
細書に、そのレーザシステム用として開示されている吸
収性材料は炭素である。本発明において、熱転写色素供
与材料は熱転写受像材料と組合せることにより、熱印字
方式の各種プリンターを用いた印字、ファクシミリ、あ
るいは磁気記録方式、光記録方式等による画像のプリン
ト作成、テレビジョン、CRT画面からのプリント作成
等に利用できる。
【0058】本発明の好ましい実地態様では、色素供与
材料はポリエステルテレフタレート支持体をシアン色
素、マゼンタ色素およびイエロー色素の逐次繰返し域で
塗布したものからなり、前記工程を各色毎に逐次実施し
て三色の転写画像を形成する。勿論、この工程を単色で
実施した際には、モノクロームの転写画像が得られる。
色素供与材料から受像材料に色素を熱転写するのに、ア
ルゴンやクリプトンのようなイオンガスレーザ、銅、金
及びカドミウムのような金属蒸気レーザ、ルビーやYA
Gのような固体レーザ、又は750〜870nmの赤外域
で放出するガリウム−ヒ素のような半導体レーザなど数
種のレーザが使用できる。しかしながら実際的には、小
型、低コスト、安定性、信頼性、耐久性及び変調の容易
さの点で半導体レーザが有利である。
【0059】本発明の熱転写色素供与材料と組み合わせ
て用いられる熱転写受像材料は、支持体上に色素供与材
料から移行してくる色素を受容し、受容した色素を解離
させる機能を有する塩基性物質および/又は媒染剤を単
独で、またはバインダー物質とともに含んでいる受像層
を設けたものである。(以下、塩基性物質および媒染剤
を色素固定化剤と呼ぶことにする。) 色素固定剤は、1〜3級の、より好ましくは3級のアミ
ノ基を有する化合物、含窒素複素環基を有する化合物お
よびこれらの4級カチオン基を有する化合物である。本
発明に用いられるポリマー色素固定剤の例を以下に示す
が、本発明に用いられる色素固定剤はこれらに限定され
るものではない。
【0060】
【化18】
【0061】
【化19】
【0062】
【化20】
【0063】本発明のポリマー色素固定剤の分子量は1
×103 〜1×106 が適当であり、特に1×104
2×105 が好ましい。上記の色素固定剤は単独で受容
層を構成してもよく、他のバインダーに分散または混合
して用いてもよい。特に分子量が1×103 以下のもの
については、他のバインダーに分散または混合して用い
るのが好ましい。色素固定剤の塗布量は0.2〜30g
/m2が適当であり、好ましくは0.5〜15g/m2で使
用するのが好ましい。ポリマー色素固定剤のTgは、0
〜120℃である。その中でもTgは、30〜70℃ぐ
らいが好ましい。
【0064】また、バインダーとして合成樹脂を混合し
て使用する場合は、色素固定剤の種類や組成、さらに用
いられる画像形成過程に応じて当業者が容易に定めるこ
とができるが、好ましくは、固定剤/合成樹脂比が10
/90〜100/0で用いるのが好ましい。合成樹脂と
しては、転写シートから移行してくる色素を受け入れる
ものであればよく、具体的には下記の合成樹脂(イ)〜
(ヘ)が用いられる。
【0065】(イ)エステル結合を有するもの テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸などのジカルボ
ン酸成分(これらのジカルボン酸成分にはスルホ基、カ
ルボキシル基などが置換していてもよい)とエチレング
リコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、ビスフェノールAなどの縮合により得られるポリ
エステル樹脂:ポリメチルメタクリレート、ポリブチル
メタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリブチル
アクリレートなどのポリアクリル酸エステル樹脂または
ポリメタクリル酸エステル樹脂:ポリカーボネート樹
脂:ポリ酢酸ビニル樹脂:スチレンアクリレート樹脂:
ビニルトルエンアクリレート樹脂など。具体的には特開
昭59−101395号、同63−7971号、同63
−7972号、同63−7973号、同60−2948
62号各公報記載のものを挙げることができる。また、
市販品としては東洋紡製のバイロン290、バイロン2
00、バイロン280、バイロン300、バイロン10
3、バイロンGK−140、バイロンGK−130、花
王製のATR−2009、ATR−2010(以上何れ
も商品名)などが使用できる。 (ロ)ウレタン結合を有するもの ポリウレタン樹脂など。 (ハ)アミド結合を有するもの ポリアミド樹脂など。 (ニ)尿素結合を有するもの 尿素樹脂など。 (ホ)スルホン結合を有するもの ポリスルホン樹脂など。 (ヘ)その他極性の高い結合を有するもの ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹
脂、ポリアクリロニトリル樹脂など。
【0066】上記のような合成樹脂に加えて、これらの
混合物あるいは共重合体なども使用できる。熱転写受像
材料中、特に受像層中には、熱移行性色素を受容しうる
物質として、または色素の拡散剤として高沸点有機溶剤
または熱溶剤を含有させることができる。受像層の厚さ
は全体で0.5〜50μm 、特に3〜30μm の範囲が
好ましい。2層構成の場合最外層は0.1〜2μm 、特
に0.2〜1μm の範囲にするのが好ましい。
【0067】本発明の熱転写受像材料は、支持体と受像
層の間に中間層を有してもよい。蛍光増白剤は褪色防止
剤と組み合わせて用いることができる。本発明におい
て、熱転写色素供与材料と熱転写受像材料との離型性を
向上させるために、色素供与材料および/または受像材
料を構成する層中、特に好ましくは両方の材料が接触す
る面に当たる最外層に離型剤を含有させるのが好まし
い。離型剤としては、ポリエチレンワックス、アミドワ
ックス、テフロンパウダー等の固形あるいはワックス状
物質:弗素系、リン酸エステル系等の界面活性剤:パラ
フィン系、シリコーン系、弗素系のオイル類等、従来公
知の離型剤がいずれも使用できるが、特にシリコーンオ
イルが好ましい。
【0068】本発明に用いる熱転写色素供与材料および
熱転写受像材料を構成する層は硬膜剤によって硬化され
ていてもよい。有機溶剤系のポリマーを硬化する場合に
は、特開昭61−199997号、同58−21539
8号公報等に記載されている硬膜剤が使用できる。ポリ
エステル樹脂に対しては特にイソシアネート系の硬膜剤
の使用が好ましい。水溶性ポリマーの硬化には、米国特
許第4,678,739号明細書第41欄、特開昭59
−116655号、同62−245261号、同61−
18942号各公報等に記載の硬膜剤が使用に適してい
る。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアル
デヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜
剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビ
ス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンなど)、N−
メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、あるい
は高分子硬膜剤(特開昭62−234157号公報など
に記載の化合物)が挙げられる。
【0069】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料には
褪色防止剤を用いてもよい。褪色防止剤としては、例え
ば酸化防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯
体がある。酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合
物、クマラン系化合物、フェノール系化合物、フェノー
ル系化合物(例えばヒンダードフェノール類)、ハイド
ロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導体、スピロイン
ダン系化合物がある。また、特開昭61−159644
号公報記載の化合物も有効である。紫外線吸収剤として
は、ベンゾトリアゾール系化合物(米国特許第3,53
3,794号明細書など)、4−チアゾリドン系化合物
(米国特許第3,352,681号明細書など)、ベン
ゾフェノン系化合物(特開昭56−2784号公報な
ど)、その他特開昭54−48535号、同62−13
6641号、同61−88256号各公報等に記載の化
合物がある。また、特開昭62−260152号公報記
載の紫外線吸収性ポリマーも有効である。金属錯体とし
ては、米国特許第4,241,155号明細書、同第
4,245,018号明細書第3〜36欄、同第4,2
54,195号明細書第3〜8欄、特開昭62−174
741号公報、同61−88256号公報(27)〜(29)
頁、特願昭62−234103号、同62−31109
6号、同62−230596号各明細書等に記載されて
いる化合物がある。有用な褪色防止剤の例は特開昭62
−215272号公報 (125)〜 (137)頁に記載されてい
る。受像材料に転写された色素の褪色を防止するための
褪色防止剤は予め受像材料に含有させておいてもよい
し、色素供与材料から転写させるなどの方法で外部から
受像材料に供給するようにしてもよい。上記の酸化防止
剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせ
て使用してもよい。
【0070】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構
成層には塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防
止、現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用するこ
とができる。本発明の熱転写受像材料を構成する受像
層、クッション層、多孔層、拡散防止層、接着層等に
は、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニ
ウム、合成ゼオライト、酸化亜鉛、リトボン、酸化チタ
ン、アルミナ等の微粉末を含有させてもよい。本発明の
熱転写受像材料に用いる支持体は転写温度に耐えること
ができ、平滑性、白色性、滑り性、摩擦性、帯電防止
性、転写後のへこみなどの点で要求を満足できるものな
らばどのようなものでも使用できる。例えば、合成紙
(ポリオレフィン系、ポリスチレン系などの合成紙)、
上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁
紙、裏打用紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、合
成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙、セル
ロース繊維紙、ポリオレフィンコート紙(特にポリエス
テルで両面を被覆した紙)などの紙支持体、ポリオレフ
ィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、
ポリスチレン、メタクリレート、ポリカーボネート等の
各種のプラスチックフィルムまたはシートとこのプラス
チックに白色反射性を与える処理をしたフィルムまたは
シート、また上記の任意の組合せによる積層体も使用で
きる。
【0071】透過観察用の受像材料の支持体としては、
熱転写処理に耐える程度の耐熱性と、転写画像が観察で
きる程度の透明性を有していれば、一般に知られている
支持体を用いることができる。具体的には、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリスチレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、
エチレン/ビニルアルコール共重合体、アイオノマー、
アセチルセルローズ、セルローズエステル、ポリビニル
アセタール、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンサルフォ
ン、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリエーテルイミド、ポリアクリレート、ポリメ
チルメタクリレート等の樹脂フィルムが用いられる。透
明性、屈曲性、耐熱性等を考慮した場合、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリアミド等のフィルムが好ま
しい。なかでもポリエチレンテレフタレート及びポリエ
チレンナフタレートのフィルムが特に好ましい。これら
の樹脂フィルムは単独で用いてもよいし、積層フィルム
の形で使用してもよい。これらの支持体の厚みは、通常
25μm 〜360μm 、好ましくは75μm 〜200μ
m 程度である。
【0072】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構
成層には、スベリ性改良、帯電防止、剥離性改良等の目
的で有機フルオロ化合物を含ませてもよい。有機フルオ
ロ化合物の代表例としては、特公昭57−9053号公
報第8〜17欄、特開昭61−20944号、同62−
135826号各公報等に記載されているフッ素系界面
活性剤、またはフッ素油などのオイル状フッ素系化合物
もしくは四フッ化エチレン樹脂などの固体状フッ素化合
物樹脂などの疎水性フッ素化合物が挙げられる。熱転写
色素供与材料や熱転写受像材料にはマット剤を用いるこ
とができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポリオレ
フィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭61−8
8256号公報(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾグア
ナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS
樹脂ビーズなどの特開昭63−274944号、同63
−274952号各公報記載の化合物がある。
【0073】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、発明の主旨
を越えない限り、以下の具体例に限定されるものではな
い。 実施例1 (熱転写色素供与材料(1−1)の作成)支持体として
裏面に耐熱滑性処理が施された厚さ6μm のポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを使用し、フィルムの表面上
に、下記組成の熱転写色素供与層用塗料組成物をワイヤ
ーバーコーティングにより、乾燥時の厚みが1.5μm
となるように塗布形成し、熱転写色素供与材料(1−
1)を作成した。
【0074】
【表1】
【0075】次に本発明色素No.1を他の色素に変えた以
外は上記と同様にして本発明の熱転写色素供与材料及び
比較用熱転写色素供与材料(1−2)〜(1−5)をそ
れぞれ作成した。
【0076】
【表2】
【0077】
【化21】
【0078】(熱転写受像材料Aの作成)基材として厚
み150μm の合成紙(王子油化製、YUPO−FPG
−150)を用い、表面に下記組成の受像層用塗料組成
物をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さが8
μm となるように塗布して熱転写受像材料を形成した。
乾燥はドライヤーで仮乾燥後、温度100℃のオーブン
中で30分間行った。
【0079】
【表3】
【0080】上記のようにして得られた熱転写色素供与
材料(1−1)〜(1−5)と熱転写受像材料とを、熱
転写色素供与層と受像層とが接するようにして重ね合わ
せ、熱転写供与層の支持体側からサーマルヘッドを使用
し、サーマルヘッドの出力0.25W/ドット、パルス
巾0.15〜15msec、ドット密度6ドット/mmの条件
で印字を行い、受像材料の受像層にイエロー色の色素を
像状に染着させたところ、転写むらのない鮮明な画像記
録が得られた。得られたイエロー画像の最大濃度を測定
した。結果を表4に示す。ここで△λ0.5 は極大吸収強
度の1/2の吸収強度を与える、λmax より長波側の波
長とλmax との差を表し、この数値がより小さいもの
程、好ましい。最大濃度の測定は反射型濃度計(X Rite
Inc.製、ステータスAフィルター内蔵)を用いた。
【0081】
【表4】
【0082】表4より明らかなように、本発明色素を用
いて得られる転写画像の△λ0.5 の値は、比較色素Aの
その値に比べて小さく、本発明色素が鮮やかな、色再現
上好ましいイエロー画像を与えることが分かる。また、
本発明色素は十分高い濃度のイエロー画像を与えること
が分かる。即ち、本発明のアゾ色素は、その色相と、転
写性を同時に満足する色素であることがわかる。
【0083】次に記録済の受像材料を3日間、1700
0ルクスの蛍光灯に照射し、画像の光堅牢性を調べた。
反射濃度1.0の部分の色素残存率を評価した。さら
に、記録済の受像材料を60℃のオーブンに2週間保存
した後の画像のにじみの程度を観察した。判断基準は、
画像が保存前とほとんど変化していない場合は5、少し
滲んでいる場合を3、非常に滲んでぼけている場合を1
で示した。またそれぞれの中間と見なされる場合を、そ
れぞれ4、2とし、5段階で評価した。結果を表5に示
した。本発明の色素を用いた場合には、転写濃度が高
く、鮮明な画像が得られ、しかも経時による画像ボケが
全くないことがわかる。また、色移り(転写画像のある
表面と転写画像の無い受像紙の表面または裏面との接触
による転写画像面からの色素の移行による汚染)も無か
った。
【0084】
【表5】
【0085】実施例2 熱転写色素供与材料(2−1)の作製 片面に耐熱滑性層を設けた。厚さ5μm のポリエチレン
テレフタレートフィルムを支持体とし、この支持体の、
耐熱滑性層を設けた側と反対の側に、下記組成の色素供
与層塗布用組成物(1)を、グラビアコーターを用い
て、乾燥後の厚みが0.6μm になるように塗布して、
熱転写色素供与材料(2−1)(以下、単に色素供与材
料ともいう)を得た。
【0086】
【表6】
【0087】熱転写受像材料(3−1)の作製 支持体として、厚さ150μm の積層型合成紙を用い、
表面に下記組成の受容層塗布用組成物(1)をワイヤー
バーコーターを用いて、乾燥時の厚さが5μmとなるよ
うに塗布して、熱転写受像材料(3−1)(以下、単に
受像材料ともいう)を作製した。乾燥はドライヤーで仮
乾燥後、80℃のオーブン中で1時間行った。
【0088】
【表7】
【0089】色素供与材料(2−2〜2−6)の作製 色素供与材料(2−1)の色素17を他の色素に変えた
以外は上記と同様にして本発明の色素供与材料(2−2
〜2−6)をそれぞれ作成した。
【0090】
【表8】
【0091】
【化22】
【0092】
【化23】
【0093】上記のようにして得られた熱転写色素供与
材料を用いて色素供与層と熱転写受像材料(3−1)の
受容層とが接するようにして重ね合わせ、熱転写色素供
与材料の支持体側から、サーマルヘッドを使用し、サー
マルヘッドの出力0.25W/ドット、パルス幅0.1
〜10msec、ドット密度6ドット/mmの条件で加熱を行
い、受像材料の受容層に色素を像状に染着させたとこ
ろ、転写むらのない鮮明な画像記録が得られた。このと
き得られた記録済みの受像材料の濃度が飽和している部
分(Dmax 部分)を反射型濃度計(X Rite Inc.製、ステ
ータスAフィルター内蔵)を用いて測定し、画像の最大
転写濃度を測定した。
【0094】次に、記録済みの受像材料を3日間、1
7,000ルクスの蛍光灯に照射し、画像の光堅牢性を
調べた。反射濃度1.0を示す部分の試験後の反射濃度
を測定し、試験前の反射濃度1.0に対する残存率
(%)でその安定性を評価した。また、60℃のオーブ
ンに1週間保存し画像の熱安定性を調べたが、本発明の
組み合わせ材料においては殆ど濃度低下や変色が観察さ
れず安定であった。さらに、記録済の受像材料を60℃
のオーブンに2週間保存した後の画像のにじみの程度を
観察した。判断基準は、画像が保存前とほとんど変化し
ていない場合は5、少し滲んでいる場合を3、非常に滲
んでぼけている場合を1で示した。またそれぞれの中間
と見なされる場合を、それぞれ4、2とし、5段階で評
価した。結果を表9に示した。本発明の色素を用いた場
合には、転写濃度が高く、光や熱堅牢性に優れた鮮明な
画像が得られ、しかも経時による画像ボケが全くないこ
とがわかる。また、色移り(転写画像のある表面と転写
画像の無い受像紙の表面または裏面との接触による転写
画像面からの色素の移行による汚染)も無かった。一
方、比較用色素供与材料を用いた場合には(B)では色
相的にも鮮明な画像が得られず、画像のボケが観測され
た。また、非解離性色素(C)を用いた場合には滲みテ
ストによる画像の大きなボケが観測された。
【0095】
【表9】
【0096】以上述べた様に、本発明の色素は、色相に
優れ、また転写性(熱移行のしやすさ)と画像のボケあ
るいは再転写の防止という相反する要求を満足すること
が明らかとなった。
【0097】
【発明の効果】本発明の熱転写記録材料を用いると、転
写濃度が高く、優れた色相と、優れた堅牢性を有し、経
時による鮮鋭度の低下のない画像が得られる。さらにこ
れらの色素は安価に合成が可能であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写色素供与材料と熱転写受像材料と
    からなる熱転写記録材料において、該色素の少なくとも
    1種が一般式(1)で表されるアゾ色素であることを特
    徴とする熱転写記録材料。 【化1】 式中、R1 、R2 、R3 は置換基を表す。X1 は炭素原
    子、リン原子を表し、Y1 は酸素原子、硫黄原子または
    NR4 を表す。ここでR4 は水素原子、アルキル基また
    はアリール基を表す。Z1 はアルキル基、アリール基、
    ヘテロ環残基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテ
    ロアリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
    基、ヘテロ環アリールチオ基、アシルアミノ基、スルホ
    ニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノ
    カルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アミノ
    基を表す。ただし、X1 が炭素原子である場合、Z1
    アルキル基、アリール基ではない。また、Y1 とZ1
    互いに結合し、環を形成することはない。pは1あるい
    は2であり、pが2の場合、Z1 は同一であっても異な
    っていてもよい。rは0ないし4であり、rが2以上の
    場合、R1 は同一であっても異なっていてもよく、また
    それぞれが互いに環を形成してもよい。R2 、R3 は同
    一であっても異なっていてもよく、またそれぞれが、あ
    るいはR1 とともに互いに環を形成してもよい。
  2. 【請求項2】 支持体上に水素原子を供与して陰イオン
    となりうる熱移行性色素を含有する色素供与層をもうけ
    た熱転写色素供与材料と支持体上に色素受容性化合物と
    して塩基性物質および/または媒染剤を含有する受像層
    をもうけた熱転写受像材料とからなる熱転写記録材料で
    あって、前記熱移行性の色素の少なくとも1種が一般式
    (2)で表されるアゾ色素であることを特徴とする熱転
    写記録材料。 【化2】 式中、R5 は置換基を表す。X2 は炭素原子、リン原子
    を表し、Y2 は酸素原子、硫黄原子またはNR4 を表
    す。ここでR4 は水素原子、アルキル基またはアリール
    基を表す。Z2 はアルキル基、アリール基、ヘテロ環残
    基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロアリール
    オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環
    アリールチオ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ
    基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニル
    アミノ基、スルファモイルアミノ基、アミノ基を表す。
    ただし、X2 が炭素原子である場合、Z2 はアルキル
    基、アリール基ではない。また、Y2 とZ2 は互いに結
    合し、環を形成することはない。l、mは1あるいは2
    であり、lが2の場合、Z2 は同一であっても異なって
    いてもよく、mが2の場合、Y2 は同一であっても異な
    っていてもよい。nは0ないし4であり、nが2以上の
    場合、R4 は同一であっても異なっていてもよく、また
    それぞれが互いに環を形成してもよい。
JP1117297A 1997-01-24 1997-01-24 熱転写記録材料 Pending JPH10203028A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1117297A JPH10203028A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 熱転写記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1117297A JPH10203028A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 熱転写記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10203028A true JPH10203028A (ja) 1998-08-04

Family

ID=11770645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1117297A Pending JPH10203028A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 熱転写記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10203028A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000072994A (ja) * 1998-08-26 2000-03-07 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 転写シート用印刷インキバインダー及びこれを用いた転写シート用印刷インキ
EP2557085A1 (en) 2011-08-08 2013-02-13 EMPA Eidgenössische Materialprüfungs- und Forschungsanstalt Novel phosphonamidates - synthesis and flame retardant applications
JP2014530208A (ja) * 2011-09-28 2014-11-17 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト アゾメディエーター

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000072994A (ja) * 1998-08-26 2000-03-07 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 転写シート用印刷インキバインダー及びこれを用いた転写シート用印刷インキ
EP2557085A1 (en) 2011-08-08 2013-02-13 EMPA Eidgenössische Materialprüfungs- und Forschungsanstalt Novel phosphonamidates - synthesis and flame retardant applications
WO2013020696A2 (en) 2011-08-08 2013-02-14 Empa Eidgenössische Materialprüfungs- Und Forschungsanstalt Novel phosphonamidates-synthesis and flame retardant applications
JP2014530208A (ja) * 2011-09-28 2014-11-17 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト アゾメディエーター
US9840729B2 (en) 2011-09-28 2017-12-12 Roche Diabetes Care, Inc. Azo mediators and methods of use thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2684447B2 (ja) 熱転写色素供与材料
JP2747848B2 (ja) 熱転写色素供与材料
JPH08282133A (ja) 熱転写記録材料
US5238903A (en) Heat-transfer dye-donating material
US5192737A (en) Heat transfer dye-providing material
JP4034466B2 (ja) 熱転写記録材料
JP4099301B2 (ja) 色素化合物
JPH10203028A (ja) 熱転写記録材料
JP2952545B2 (ja) 熱転写色素供与材料
US5300476A (en) Thermal transfer recording material
JP4092325B2 (ja) アゾ色素
JP2748210B2 (ja) ピロールアゾメチン色素及びそれを含有する熱転写色素供与材料
JP3230875B2 (ja) 熱転写記録方法
JP2893131B2 (ja) 熱転写色素供与材料
JPH02252578A (ja) 熱転写画像記録方法
JP3280730B2 (ja) 熱転写画像形成方法
JP3581380B2 (ja) アゾメチン色素およびそれを含有する熱転写色素供与材料
JP2840901B2 (ja) 熱転写色素供与材料
JPH037386A (ja) 熱転写色素供与材料
JPH06108380A (ja) 熱染料昇華転写供与体材料
JPH04338592A (ja) 熱転写色素供与材料
JPH04214391A (ja) 熱転写色素供与材料およびそれと組合せて用いる熱転写受像材料
JPH0648050A (ja) 熱転写色素供与材料
JPH0570705A (ja) アゾメチン色素
JPH0664343A (ja) 熱転写材料