JP4982244B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、イメージスキャナ、複写機、ファクシミリ、文字認識装置などを含む画像読取装置に関し、特に、いわゆるADF(Auto Document Feeder) 機構を有する画像読取装置に適用して好適な画像読取装置に関するものである。
従来の画像読取装置として、例えば、積層されたシート状の媒体を連続的に読み取ることができるADF(Auto Document Feeder)型の画像読取装置がある。ADF型の画像読取装置は、所定のサイズのシート状の媒体を連続的に自動給紙して、画像の読み取り処理を行うことができることから、大量の媒体を自動的に搬送して読取ることができる。
このようなADF型の画像読取装置として、例えば、特許文献1に記載の画像読取装置は、読み取り媒体を画像読み取り手段に搬送する搬送手段の一端に自動給送部を備え、他端に手差し給紙部を備えると共に、搬送手段による媒体の搬送方向を正転搬送と逆転搬送とに変更可能な搬送方向変更手段を備えることで、積層された媒体を1枚ずつ分離して自動で搬送手段に給紙する自動給紙と、自動給送部では分離給紙できないような媒体、例えば、薄い原稿やOHP用に使用されるフィルム状の原稿などを手差しにより1枚ずつ搬送手段に給紙する手差し給紙とを使い分けている。
特開平9−284478号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された画像読取装置では、装置のコンパクト化のため自動給送部から手差し給紙部までの搬送経路中にてこの搬送経路が屈曲した屈曲部を有しており、例えば、正転搬送時と逆転搬送時のいずれの場合でも、比較的剛性が高い厚いカード状の媒体を搬送する際には、この媒体の剛性が高いがために、屈曲部にて、この媒体が破損してしまうおそれがある。また、この媒体が破損しなかったとしても、剛性が高い媒体が屈曲部を通過するためには大きな駆動力で媒体の搬送を行わなければならなくなるので、装置が大型化してしまうおそれがある。このため、従来の画像読取装置として、カード状媒体を搬送するカード状媒体専用の給紙部を別に設け、このカード状媒体専用の給紙部から排紙部までの搬送経路を直線的に設けた画像読取装置がある。
このような、カード状媒体専用の給紙部を備えた従来の画像読取装置として、例えば、図12に示す従来の画像読取装置001は、回転駆動可能な駆動ローラ002と、この駆動ローラ002に従動して回転可能であると共にこの駆動ローラ002方向に付圧された付圧ローラ003からなる複数のローラ対004を有し、この駆動ローラ002と付圧ローラ003との間に媒体を保持して搬送する搬送部005を備えている。そして、このような搬送部005では、装置のコンパクト化を図るため、シート状媒体をADF機構のピックローラ006により1枚ずつ分離し給紙されるシート状媒体の搬送経路と、カード状媒体をカード状媒体専用の給紙部から給紙されるカード状媒体の搬送経路とが、媒体の幅方向に対して一部で重複した構成となっている。すなわち、図12に示す従来の画像読取装置001では、シート状媒体の搬送中心に対して幅方向に沿って対称に配置される3つのローラ対004a、004b、004cによりシート状媒体を搬送する一方、この3つのローラ対004a、004b、004cのうちの一側部に位置するローラ対004cによりカード状媒体を搬送している。
ただし、この場合、カード状媒体の搬送に際して、このカード状媒体を保持し、搬送するローラ対004cが幅方向に対しては1つしかないことから、その搬送が不安定になりやすくなるおそれがあった。このため、例えば、図13−1に示すように、シート状媒体の搬送中心に対して幅方向に沿って対称に配置される4つのローラ対004a、004b、004c、004dによりシート状媒体を搬送する一方、この4つのローラ対004a、004b、004c、004dのうちの一側部に位置する2つのローラ対004c、004dによりカード状媒体を搬送するように構成する場合がある。
しかしながら、この場合、シート状媒体の搬送に際して、このシート状媒体を保持し、搬送する4つのローラ対004a、004b、004c、004dのうち両側部に位置するローラ対004a、004dが幅方向に対して比較的離れた位置に配置されるようになることから、4つのローラ対004a、004b、004c、004dの上流側、例えば、ピックローラ006にて、何らかの原因で若干のスキューが発生すると、図13−2に示すように2つのローラ対004a、004bが搬送中心に対して近接して配置されるような場合と比較して、両側部のローラ対004a、004dが幅方向に対して搬送中心から離れた位置にあるがために、上流側で発生したスキューをさらに増幅してしまうおそれがある。すなわち、上流側で発生したスキューにより斜めに移動してきた媒体に対して、両側部のローラ対004a、004dのうちの一方のローラ対004aが先に媒体の側部を保持し、搬送し始めてから、他方のローラ対004dが媒体の反対側の側部を保持し、搬送し始めるまでの間に、ローラ対004aにより保持、搬送された側の側部がローラ対004dにより保持、搬送される側の側部よりも大きく先行してしまい、この結果、図中反時計回りに媒体が回転してしまうことになる。このため、カード状媒体のスキューを抑制できたとしても、シート状媒体のスキューを抑制できないことがあった。すなわち、結果的に、シート状媒体とカード状媒体との両方を安定して搬送できないことがあった。
そこで本発明は、画像が読み取られるカード状媒体及びシート状媒体をともに安定して搬送することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による画像読取装置は、回転駆動可能な駆動ローラと、該駆動ローラ側に付圧され該駆動ローラに従動して回転可能な付圧ローラとからなるローラ対を有する搬送手段により、シート状の第1媒体及び前記第1媒体より厚いカード状の第2媒体を、該駆動ローラと該付圧ローラとの間に保持して画像読取手段に搬送し、画像を読み取る画像読取装置において、前記駆動ローラの回転軸心方向に沿って設けられた複数の前記ローラ対からなり、該複数のローラ対の前記回転軸心方向の中心位置が、前記第1媒体が搬送される第1媒体搬送領域の前記回転軸心方向の中心位置に設定される第1媒体用ローラ対群と、前記回転軸心方向に沿って設けられた複数の前記ローラ対からなり、該複数のローラ対の前記回転軸心方向の中心位置が、前記第2媒体が搬送される第2媒体搬送領域の前記回転軸心方向の中心位置に設定される第2媒体用ローラ対群とを備え、前記第2媒体用ローラ対群は、少なくとも1つの前記ローラ対が、前記回転軸心方向に対して前記第1媒体用ローラ対群の一方の外側で、かつ、前記第1媒体搬送領域内に配置されると共に、前記第1媒体搬送領域内に前記第1媒体用ローラ対群とは別に設けられる前記ローラ対に前記付圧ローラによる前記第1媒体への付圧を規制する付圧規制手段が設けられることを特徴とする。
請求項2に係る発明による画像読取装置では、前記第2媒体用ローラ対群は、前記第1媒体搬送領域内に設けられることを特徴とする。
請求項3に係る発明による画像読取装置では、前記第2媒体搬送領域は、前記第1媒体搬送領域内に設けられることを特徴とする。
請求項4に係る発明による画像読取装置では、前記第2媒体用ローラ対群は、少なくとも1つの前記ローラ対が前記第1媒体用ローラ対群に共用されることを特徴とする。
請求項5に係る発明による画像読取装置では、前記第1媒体用ローラ対群は、前記回転軸心方向に対して前記画像読取手段により読み取り可能な最小の前記第1媒体の搬送領域内に設けられることを特徴とする。
請求項6に係る発明による画像読取装置では、前記第1媒体用ローラ対群をなす前記複数のローラ対は、前記第1媒体搬送領域の前記回転軸心方向の中心位置に対して、該回転軸心方向に対称に設けられ、前記第2媒体用ローラ対群をなす前記複数のローラ対は、前記第2媒体搬送領域の前記回転軸心方向の中心位置に対して、該回転軸心方向に対称に設けられることを特徴とする。
請求項7に係る発明による画像読取装置では、前記付圧ローラを回転自在に軸支する支持軸と、前記支持軸を前記駆動ローラ側に付勢する付勢手段とを備え、前記付圧規制手段は、前記支持軸に対して前記付勢手段の反対側で該支持軸に当接することを特徴とする。
請求項8に係る発明による画像読取装置では、積層された前記第1媒体を載置する載置手段と、前記第1媒体の搬送中心上に配置され回転駆動することで前記載置手段に載置された前記第1媒体を1枚ずつ前記搬送手段に給紙可能なピックローラとを有する主給紙手段と、前記駆動ローラと前記ピックローラとを速度差をもって回転駆動可能な駆動手段を備えることを特徴とする。
請求項9に係る発明による画像読取装置では、前記第1媒体より幅方向の長さが短い前記第2媒体を前記ピックローラの前記幅方向側方から給紙可能な副給紙手段を備えることを特徴とする。
請求項10に係る発明による画像読取装置では、前記搬送手段により搬送される前記第1媒体及び前記第2媒体を排紙可能な排紙手段を備え、前記主給紙手段から前記排紙手段までの搬送経路は、屈曲部が設けられる一方、前記副給紙手段から前記排紙手段までの搬送経路は、直線状に設けられることを特徴とする。
請求項1の発明の画像読取装置によれば、第2媒体を搬送する際には、第2媒体搬送領域内にて、第2媒体用ローラ対群をなす複数のローラ対の付圧ローラが第2媒体に接触する一方で、第1媒体を搬送する際には、第1媒体搬送領域内にて、第1媒体用ローラ対群をなす複数のローラ対の付圧ローラが第1媒体に接触すると共に、第1媒体搬送領域内に設けられ第2媒体用ローラ対群をなすローラ対の付圧ローラによる第1媒体への付圧が付圧規制手段により規制される。このため、第1媒体搬送領域と第2媒体搬送領域とを一部で重複させることで搬送手段を前記回転軸心方向に対してコンパクト化した上で、第1媒体用ローラ対群をなす複数のローラ対により第1媒体を、第2媒体用ローラ対群をなす複数のローラ対により第2媒体を、それぞれ安定して適正に搬送することができる。そして、第1媒体搬送領域内に設けられ付圧ローラによる第1媒体への付圧が付圧規制手段により規制されるローラ対が、第1媒体用ローラ対群の一方の外側に設けられることから、第1媒体用ローラ対群は、この第1媒体用ローラ対群をなす複数のローラ対が、少なくとも、付圧規制手段により付圧が規制されたローラ対よりも第1媒体搬送領域の前記回転軸心方向の中心位置に近接した位置に配置される。このため、第1媒体用ローラ対群において、この中心位置を挟んで一方側にあるローラ対と他方側にあるローラ対との間隔が相対的に短くなることから、例えば、第1媒体用ローラ対群の上流側で何らかの原因で若干のスキュー(斜行)が発生した場合でも、この第1媒体用ローラ対群にて、スキューを増幅してしまうことを抑制することができる。この結果、画像読取手段にて画像が読み取られる第1媒体及び第2媒体をともに安定して搬送することができる。
請求項2の発明の画像読取装置によれば、第2媒体用ローラ対群の全体が第1媒体搬送領域内に設けられることから、中心位置が第2媒体用ローラ対群の中心位置と一致するように設定されている第2媒体搬送領域と第1媒体搬送領域とが重複する領域が前記回転軸心方向に大きくなることから、搬送手段をよりコンパクトにすることができる。
請求項3の発明の画像読取装置によれば、第2媒体搬送領域自体も第1媒体搬送領域内に設けられることから、搬送手段を前記回転軸心方向に対してさらにコンパクトにすることができるだけでなく、第2媒体から画像を読み取る画像読取手段を、第1媒体から画像を読み取る画像読取手段によりすべて兼用することができる。この結果、コンパクトで安価な画像読取装置を提供することができる。
請求項4の発明の画像読取装置によれば、少なくとも1つのローラ対が第1媒体用ローラ対群と第2媒体用ローラ対群とに共用されることから、搬送手段の前記回転軸心方向に対するコンパクト化と共に、この画像読取装置を構成する部品点数を削減することができる。
請求項5の発明の画像読取装置によれば、搬送手段が搬送可能なサイズの第1媒体のうちの幅方向に最小の長さを有する第1媒体に応じた領域内に第1媒体用ローラ対群を設けることから、幅方向サイズが最小の第1媒体もこの第1媒体用ローラ対群をなす複数のローラ対のすべてで安定して搬送することができると共に、第1媒体用ローラ対群の幅方向の長さもより短くすることできるので、スキュー増幅の抑制も確実に実現することができる。
請求項6の発明の画像読取装置によれば、第1媒体用ローラ対群をなす複数のローラ対の付圧ローラによる付圧が第1媒体の幅方向に対してほぼ対称に作用することから、第1媒体は駆動ローラの外周面と付圧ローラの外周面との間にバランスよくほぼ均等に挟持されながら搬送される。一方、第2媒体用ローラ対群をなす複数のローラ対の付圧ローラによる付圧も第2媒体の幅方向に対してほぼ対称に作用することから、第2媒体も駆動ローラの外周面と付圧ローラの外周面との間にバランスよくほぼ均等に挟持されながら搬送される。この結果、第1媒体、第2媒体ともにその姿勢をより適正に維持し安定して搬送することができる。
請求項7の発明の画像読取装置によれば、付圧規制手段を、支持軸に対して付勢手段の反対側でこの支持軸に当接するように設けたことから、支持軸に付圧規制手段が当接することで、この支持軸に軸支されている付圧ローラの駆動ローラ側への移動を規制することができ、これにより、この付圧ローラによる第1媒体への付圧を簡易な構成で規制することができる。
請求項8の発明の画像読取装置によれば、駆動手段が1つの駆動源により駆動ローラとピックローラとを共に回転駆動させることから、この画像読取装置をさらに小型化することができる。さらに、この駆動手段により駆動ローラの回転とピックローラの回転とに速度差を設定していることから、主給紙手段にて1枚ずつ分離して給紙された第1媒体の搬送方向後端と、次に給紙される第1媒体の搬送方向前端との間に所定の間隔をあけることができる。そして、このように、駆動ローラとピックローラとを同一の駆動源とすると共に、その回転速度に速度差を設定しているがために、例えば、比較的に薄厚の第1媒体を主給紙手段にて給紙する際に、このピックローラにて微小なスキューが発生し増幅し易くなるおそれがあるが、このピックローラで仮に第1媒体の斜行が発生しても、第1媒体用ローラ対群にてその斜行の増幅が抑制されるので、斜行増幅抑制効果をより好適に発揮することができる。つまり、駆動ローラとピックローラとの駆動源を共用することによる装置の小型化と、駆動源を共用したがために発生する可能性のあるスキューの抑制とをバランスよく両立させることができる。
請求項9の発明の画像読取装置によれば、副給紙手段によりピックローラの脇を抜けるように第2媒体を給紙することから、装置高さ方向に対してピックローラを副給紙手段に近接して設けることができるので、画像読取装置の高さを抑制することができ、よって、この画像読取装置をより小型化することができる。
請求項10の発明の画像読取装置によれば、主給紙手段から排紙手段までの搬送経路に屈曲部を設けたことから、この画像読取装置をよりコンパクトな構成とすることができると共に、副給紙手段から排紙手段までの搬送経路が直線状に設けられることから、副給紙手段から給紙される剛性の高い第2媒体を搬送手段により搬送する際には、この第2媒体が屈曲部などにて、無理やり曲げられて破損してしまうことを防止することができる。また、第2媒体の搬送が屈曲部を介さないことから、第2媒体を搬送する際に大きな駆動力も必要ないので、この点からも装置が大型化することを防止することができる。
以下に、本発明に係る画像読取装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例に係るADFスキャナ(シート原稿読取時)を説明する模式的断面図、図2は、本発明の実施例に係るADFスキャナ(カード原稿読取時)を説明する模式的断面図、図3は、本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部の構成を示す斜視図、図4は、本発明の実施例に係るADFスキャナのシート原稿用ローラ対群とカード原稿用ローラ対群とを説明する斜視図、図5は、本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(カード原稿読取時)の平面図、図6は、本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(シート原稿読取時)の平面図、図7は、本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(カード原稿読取時)の幅方向断面図、図8は、本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(カード原稿読取時)の搬送方向断面図、図9は、本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(シート原稿読取時)の幅方向断面図、図10は、本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(シート原稿読取時)の搬送方向断面図である。
以下、本発明の実施例に係る画像読取装置は、図1、図2に示すように、イメージスキャナ、複写機、ファクシミリ、文字認識装置などに適用されるものであり、本実施例では、いわゆるADF(Auto Document Feeder) 機構を有すADFスキャナ1に適用して説明する。ADFスキャナ1は、所定のサイズのシート状の媒体を連続的に自動給紙して、画像の読み取り処理を行うものであり、大量の媒体を自動的に搬送して読み取ることができるものである。
この画像読取装置としてのADFスキャナ1は、読み取り第1媒体としてのシート状のシート原稿S1を給紙する主給紙手段としてのADF部2と、給紙されたシート原稿S1を搬送する搬送手段としての搬送部3と、搬送されたシート原稿S1の画像を読み取る画像読取手段としての光学ユニット4と、画像を読み取られたシート原稿S1を排紙する排紙手段としての排紙部5と、装置の各部を収容するケーシング6とを備える。
シート原稿S1は、例えば、一般的なコピー用紙のような通常の厚さ及び剛性を有する用紙であり、ここでは、ADF部2にて積層された状態から1枚ずつ分離して搬送部3に給紙可能な媒体であると共に、後述する搬送経路における屈曲部3aを通過しても折れて損傷してしまうことがない媒体である。よって、このシート原稿S1は、ADF部2に積層されて自動給紙(ADF給紙)で搬送部3に給紙される。
ADF部2は、積層された所定のサイズのシート状のシート原稿S1を1枚ずつ分離して搬送部3に給紙するものであり、この搬送部3の一端側に設けられる。このADF部2は、載置手段としてのシュータ21と、ピックローラ22と、分離パッド23とを有する。この本実施例のADF部2は、複数種類のサイズのシート原稿S1に対応しており、すなわち、搬送部3は、複数種類のサイズのシート原稿S1を搬送することができる。
シュータ21は、略矩形状に形成された積載面21aを有し、この積載面21aにシート原稿S1を複数枚積層させて積載するものである。シュータ21に載置される積層されたシート原稿S1は、不図示の付勢手段の付勢力により積載面21a方向に押圧されている。
ピックローラ22は、シュータ21における積載面21aの搬送部3側端部(給紙側端部)の近傍に設けられ、シュータ21に積載されたシート原稿S1のうち最下層に位置するシート原稿S1を給送するものである。ピックローラ22は、例えば発泡ゴムなどの摩擦力の大きい材料により円柱状の形状で形成されている。ピックローラ22は、その中心軸が、積載面21aの幅方向にほぼ平行、すなわち、積載面21aに沿いつつシート原稿S1の給紙方向に直交する方向に設定されている。言い換えれば、積載面21aは外端部分に4つの辺を有する略矩形状に形成されているが、ピックローラ22は、このうちの搬送部3側の1辺の近傍に設けられており、その向きは、ピックローラ22の中心軸が前記辺とほぼ平行になる向きで設けられている。また、このピックローラ22は、その中心軸がシュータ21下面側(積載面21aに対してシート原稿S1が積載される側とは反対側)に設定されると共に、その外周面がシュータ21の積載面21aの延長平面上に位置するように設定されている。そして、このピックローラ22は、中心軸を回転軸線としてピック方向、すなわち、外周面が積載面21aの延長平面上にてシュータ21から離間する方向(図1中矢印で示す反時計周り方向)に回転することで、積載面21aに載置されているシート原稿S1を外周面で受け取り搬送部3に給送する。
分離パッド23は、シュータ21の積載面21a側にてピックローラ22の外周面と接するように設けられており、ピックローラ22の回転に伴って給送されるシート原稿S1を、この分離パッド23とピックローラ22の外周面との間に1枚ずつ分離して取り込むものである。
したがって、このADF部2では、シュータ21上に積層されたシート原稿S1は、ピックローラ22がピック方向(図1中反時計周り方向)に回転すると共に、分離パッド23によりこの分離パッド23とピックローラ22の外周面との間に取り込まれることで、1枚ずつ自動で分離され搬送部3に給紙される。
搬送部3は、ADF部2により給紙されたシート原稿S1を、その搬送経路中に設けられる光学ユニット4を介して、他端側(ADF部2が設けられる反対側の端部側)に設けられる排紙部5まで搬送するものである。この搬送部3は、回転駆動可能な駆動ローラ7と、駆動ローラ7側に付圧されこの駆動ローラ7に従動して回転可能な付圧ローラ8とからなる複数のローラ対9と、搬送経路に沿って設けられる不図示のガイドとを有する。この搬送部3は、駆動ローラ7の外周面と付圧ローラ8の外周面との間にシート原稿S1を挟持すると共に、駆動ローラ7が回転駆動することでシート原稿S1を搬送する。シート原稿S1は、搬送経路に沿って設けられた複数のローラ対9間を順次受け渡されることで、ADF部2から排紙部5まで搬送される。ガイドは、搬送経路に沿って設けられ、この間、複数のローラ対9によるシート原稿S1の搬送を案内する。
さらに、この搬送部3は、装置のコンパクト化を図るために、その搬送経路中に不図示のガイドが屈曲して設けられた屈曲部3aを有している。すなわち、搬送部3によるシート原稿S1の搬送経路は、この屈曲部3aにて屈曲している。さらに言い換えれば、搬送部3では、屈曲部3aを基準として、ADF部2から屈曲部3aまでのシート原稿S1の搬送方向と、屈曲部3aから排紙部5までのシート原稿S1の搬送方向とがこの屈曲部3aにて交差している。したがって、ADF部2から搬送部3に給紙されたシート原稿S1は、屈曲部3aを介して排紙部5まで搬送される間に、この屈曲部3aにて搬送される方向が屈曲し方向転換される。
なお、この搬送部3ついては、図3乃至図10でさらに詳細に説明する。
光学ユニット4は、搬送部3によるシート原稿S1の搬送経路中に設けられ、搬送部3により搬送されたシート原稿S1の画像を読み取るものである。さらに具体的には、光学ユニット4は、上述の屈曲部3aと排紙部5との間の搬送経路中に設けられる。本実施例の光学ユニット4は、シート原稿S1の表面の画像を読み取る表面光学ユニット4bと、シート原稿S1の裏面の画像を読み取る裏面光学ユニット4aとを備える。なお、表面光学ユニット4bと裏面光学ユニット4aとは、ほぼ同様な構成をしているので、以下の説明では、特に断りのない限り、表面光学ユニット4bと裏面光学ユニット4aとを区別することなく、単に光学ユニット4という。
この光学ユニット4は、搬送されてくるシート原稿S1上の画像を光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読み取るものである。光学ユニット4は、光源と、イメージセンサと、光学系としてレンズ等を備える。光源は、シート原稿S1に光を照射するものであり、例えば、LEDなど種々の発光手段を用いることができる。レンズは、シート原稿S1にて反射した反射光をイメージセンサの受光面に集束させるものである。イメージセンサは、光源により照射されシート原稿S1で反射しレンズを通過した反射光を受光し、電気信号に変換することで画像データを読み取るものである。イメージセンサは、例えば、光を受光して電荷を発生させる複数の光電変換素子をシート原稿S1の搬送方向と直交するように一列に配置したリニアイメージセンサ(一次元イメージセンサ)としてCCDラインセンサなどを用いることができる。この光電変換素子の配列方向、すなわち、イメージセンサの長手方向が走査方向となる一方、この走査方向と直交する方向、すなわち、シート原稿S1の搬送方向が副走査方向となる。
したがって、光学ユニット4にて、搬送部3により搬送されるシート原稿S1に向けて光源から照射された光は、シート原稿S1で反射されレンズで集束される。そして、レンズを介した反射光は、イメージセンサに入射すると共に電気信号に変換され、走査方向に沿った1読取ライン毎にシート原稿S1の画像が読み取られる。そして、シート原稿S1がイメージセンサに対する相対的な移動を継続することで、このシート原稿S1が副走査方向に移動し光学ユニット4により副走査方向に沿って順次画像が読み取られていき、シート原稿S1上の二次元画像データを読み取ることができる。
排紙部5は、ケーシング6に形成された排紙開口5aを有し、搬送部3により搬送され、光学ユニット4にて画像が読み取られたシート原稿S1は、この排紙開口5aを介してケーシング6の内側から外側に排紙される。なお、この排紙部5は、排紙開口5aから排紙されたシート原稿S1を受ける排出トレイ等を備えていてもよい。
ここで、以上で説明したようにこのADFスキャナ1は、装置のコンパクト化のためADF部2から排紙部5までの搬送経路中にてこの搬送経路が屈曲した屈曲部3aを有している。このため、例えば、シート原稿S1より厚いカード状の第2媒体としてのカード原稿S2(図2参照)をADF部2から搬送部3に給紙し排紙部5まで搬送する際に、カード原稿S2が比較的厚く剛性が高いがために、屈曲部3aにて、このカード原稿S2が無理やり曲げられることで破損してしまうおそれがある。また、例えば、このカード原稿S2が屈曲部3aにて破損しなかったとしても、剛性が高いカード原稿S2が屈曲部3aを通過するためにはおおきな駆動力でカード原稿S2の搬送を行わなければならなくなるので、装置が大型化してしまうおそれがある。
このため、ADFスキャナ1は、図2に示すように、カード原稿S2を給紙可能な副給紙手段としてのカード給紙部10を、ADF部2とは別体に備えている。なお、カード原稿S2は、典型的には、シート原稿S1よりも厚く形成されると共に、シート原稿S1より幅方向(搬送方向に水平に直交する方向)の長さが短く設定されている(図4参照)。この本実施例のカード給紙部10は、複数種類のサイズのカード原稿S2に対応しており、すなわち、搬送部3は、複数種類のサイズのカード原稿S2を搬送することができる。
このカード給紙部10は、ケーシング6に形成された給紙開口10aを有し、給紙開口10aを介して1枚ずつ手差しでカード原稿S2を搬送部3に給紙するものであり、ここでは、カード原稿S2をピックローラ22の幅方向側方を介して搬送部3に給紙する。カード給紙部10から給紙されたカード原稿S2は、搬送部3により搬送され排紙部5から排紙される。これにより、ADF部2のピックローラ22をできるだけ図中下方に位置させた上で、このピックローラ22の脇を抜けるようにカード原稿S2を給紙、搬送することから、ADFスキャナ1の高さを抑制することができ、よって、このADFスキャナ1を小型化することができる。そして、このADF部2から排紙部5までの搬送経路は、上述したように、屈曲部3aにて屈曲している一方、カード給紙部10は、カード原稿S2の給紙方向に対して排紙部5と対向する位置に設けられ、これにより、カード給紙部10から排紙部5までの搬送経路は、直線状に設けられる。このため、カード給紙部10から給紙される剛性の高いカード原稿S2を搬送部3により搬送する際には、このカード原稿S2の搬送経路が屈曲する部分を有さず直線的に設けられることから、このカード原稿S2が屈曲部3aなどにて、無理やり曲げられて破損してしまうことを防止することができ、このカード原稿S2を搬送する際に大きな駆動力も必要ないので、この点からも装置が大型化することを防止することができる。
ここで、シート原稿S1及びカード原稿S2を搬送する搬送部3では、さらなる装置のコンパクト化を図るため、ADF部2のピックローラ22により1枚ずつ分離されて給紙されるシート原稿S1の搬送領域、すなわち、第1媒体搬送領域としてのシート原稿搬送領域T1(図4参照)と、カード給紙部10から給紙されるカード原稿S2の搬送領域、すなわち、第2媒体搬送領域としてのカード原稿搬送領域T2(図4参照)とが、シート原稿S1、カード原稿S2の幅方向に対して一部で重複するように構成されている。
なお、ここで、シート原稿S1、カード原稿S2の幅方向とは、上述した駆動ローラ7の回転軸心方向と平行な方向である。このシート原稿S1、カード原稿S2の幅方向は、例えば、図4に示すように、斜行(いわゆる、スキュー)等が発生していない状態でのシート原稿S1、カード原稿S2の搬送方向に対して水平に直交する方向であり、搬送方向及びシート原稿S1、カード原稿S2の厚み方向にそれぞれ直交する方向である。さらに言い換えれば、回転軸心方向及びシート原稿S1、カード原稿S2の幅方向は、光学ユニット4のイメージセンサの走査方向となる一方、シート原稿S1、カード原稿S2の搬送方向が副走査方向となる。
また、シート原稿搬送領域T1、カード原稿搬送領域T2は、搬送部3が搬送可能なサイズのシート原稿S1、カード原稿S2のうちの幅方向に最大の長さを有するシート原稿S1、カード原稿S2を搬送可能な領域であり、言い換えれば、幅方向に最大の長さを有するシート原稿S1、カード原稿S2の幅方向の長さに対応した領域である。上述した光学ユニット4のイメージセンサは、このシート原稿搬送領域T1、カード原稿搬送領域T2の幅方向に沿って設けられる。
搬送部3は、図3に示すように、駆動ローラ7と、この駆動ローラ7側に付圧された付圧ローラ8との間にシート原稿S1又はカード原稿S2を保持して搬送可能な複数のローラ対9を有する。搬送部3は、このローラ対9が搬送方向に沿って2列設けられており、このローラ対9間を順次受け渡されることで、シート原稿S1、カード原稿S2を搬送する。そして、このADFスキャナ1は、各駆動ローラ7を回転駆動可能な駆動手段としての駆動部11を備えている。駆動部11は、モータ11aと、伝達ギヤ11bと、ベルト11cを有する。
駆動ローラ7は、モータ11aの回転駆動力により回転駆動可能なものである一方、付圧ローラ8は、この駆動ローラ7に従動して回転可能のものである。駆動ローラ7と付圧ローラ8とは、長さがほぼ同じであり、ともに円柱形状に形成される。駆動ローラ7と付圧ローラ8とは、ともにその中心軸がシート原稿S1の搬送方向と水平に交差するように、すなわち、シート原稿S1の幅方向に沿うように設けられ、中心軸を回転軸線として回転可能に設けられる。
さらに具体的には、駆動ローラ7は、回転軸心としての2本の回転軸71に3つずつ固定されており、この回転軸71と共に回転可能である。各回転軸71は、搬送方向に直交するように設けられる。本実施例の搬送部3は、上述したように、搬送方向に沿って2列のローラ対9が設けられていることから、駆動ローラ7が3つずつ設けられた回転軸71は、搬送方向に対して所定の間隔をあけて2列設けられる。この2つの回転軸71の間には、その一端部にベルト11cが張架されている。そして、一方の回転軸71は、伝達ギヤ11bを介してモータ11aに接続されており、この一方の回転軸71がモータ11aから伝達ギヤ11bを介して伝達される回転駆動力により回転駆動されると、ベルト11cが張架されている他方の回転軸71も、このベルト11cを介して一方の回転軸71と共に回転駆動される。
付圧ローラ8は、各々駆動ローラ7と対向して設けられている。すなわち、この搬送部3は、幅方向に3つの駆動ローラ7が搬送方向に2列設けられていることから、付圧ローラ8も同様に、幅方向に3つ設けられると共に、搬送方向に2列設けられ、合計6つ設けられる。3つの付圧ローラ8は、幅方向に対しては支持軸81及び支持軸82にわかれて設けられている。すなわち、支持軸81、支持軸82は、それぞれ搬送方向に直交するように設けられると共に、幅方向に並んで設けられる。そして、幅方向に沿って並ぶ3つの付圧ローラ8は、支持軸81に2つ、支持軸82に1つがそれぞれ回転自在に軸支されている。本実施例の搬送部3は、上述したように、搬送方向に沿って2列のローラ対9が設けられていることから、1つの支持軸81と1つの支持軸82とを1組として、この1組の支持軸81、支持軸82が搬送方向に対して所定の間隔をあけて2列設けられる。
そして、各支持軸81、支持軸82は、その両端部においてそれぞれ付勢手段としての圧縮バネ83により駆動ローラ7側に付勢されている。各圧縮バネ83は、円筒のコイル状に形成され、その内側に不図示のバネ軸が挿入され、その一端が支持軸81又は支持軸82に固定される一方、他端がケーシング6の内壁面に固定されている(図7参照)。この結果、各付圧ローラ8は、支持軸81又は支持軸82、圧縮バネ83などを介してケーシング6に支持されて共に、圧縮バネ83により支持軸81、支持軸82が付勢されることで各駆動ローラ7側に付圧される。なお、幅方向に沿って3つ設けられる付圧ローラ8が支持軸81と支持軸82とに分けて設けられている理由について後で詳細に説明する。また、以下の説明では、搬送方向に沿って2列設けられるローラ対9は、特に断りのない限り、一方のみを説明し他方の説明はできるだけ省略する。
上記のように構成される搬送部3は、駆動ローラ7がモータ11aの回転駆動力により、付圧ローラ8との接触面にて、その外周面がADF部2側から排紙部5側に向かう回転方向(図1、図2中反時計周り方向)Aに回転駆動されると共に、付圧ローラ8もこの駆動ローラ7の回転に従動して外周面が駆動ローラ7との接触面にてADF部2側から排紙部5側に向かう方向(図1、図2中時計周り方向)に回転する。そして、このローラ対9は、付圧ローラ8の付圧により駆動ローラ7の外周面と付圧ローラ8の外周面との間にシート原稿S1又はカード原稿S2を挟持すると共に、駆動ローラ7が上記のとおり回転駆動することでシート原稿S1、カード原稿S2を搬送する。そして、シート原稿S1、カード原稿S2は、搬送経路に沿って複数列設けられたローラ対9間を順次受け渡されることで、ADF部2から排紙部5まで搬送される。
なお、上述したピックローラ22も、この駆動部11のモータ11aの回転駆動力により回転駆動される。すなわち、駆動ローラ7を駆動する駆動源と、ピックローラ22を駆動する駆動源とは、同一のモータ11aが共用されており、これにより、ADFスキャナ1をさらに小型化することができる。ただし、この場合、ADF部2にて1枚ずつ分離して給紙されたシート原稿S1の搬送方向後端と、次に給紙されるシート原稿S1の搬送方向前端との間に所定の間隔をあけるために、駆動ローラ7の回転速度とピックローラ22との回転速度とに速度差を設定する必要がある。すなわち、駆動ローラ7とピックローラ22との関係において、駆動ローラ7の回転速度を相対的に速くし、ピックローラ22の回転速度を相対的に遅く設定する必要がある。
このため、本実施例のADFスキャナ1の駆動部11は、駆動ローラ7の回転とピックローラ22の回転とに速度差を設定するために速度差設定手段として伝達ギヤ列11dを備えている。ピックローラ22は、回転軸心としての回転軸22aに固定されており、この回転軸22aと共に回転可能である。回転軸22aは、搬送方向に直交するように設けられる。伝達ギヤ列11dは、伝達ギヤ11bを介して直接的に回転駆動力が伝達される回転軸71の他端側に設けられており、ここでは、5つの伝達ギヤ11eにより構成されている。伝達ギヤ列11dは、回転軸71の他端部にてピックローラ22の回転軸22aに回転駆動力を伝達するものである。各伝達ギヤ11eは、隣接する伝達ギヤ11eと互いに噛合する。そして、各伝達ギヤ11eの歯数を適宜設定することで、駆動ローラ7の回転とピックローラ22の回転とに速度差が設定され、これによりADF部2におけるシート原稿S1の給紙間隔が設定されると共に、このピックローラ22は、各駆動ローラ7の回転方向Aと同じ方向で回転駆動される。
ここで、この搬送部3では、上述したように、シート原稿S1が搬送されるシート原稿搬送領域T1とカード原稿S2が搬送されるカード原稿搬送領域T2とが幅方向に対して一部で重複して設けられると共に、カード給紙部10から給紙されたカード原稿S2がピックローラ22の脇を抜けて搬送されるように構成されていることから、図4、図5、図6に示すように、このシート原稿搬送領域T1の回転軸心方向に対する中心位置C1と、カード原稿搬送領域T2の回転軸心方向に対する中心位置C2とがずれた位置に設定される。
そして、中心位置C1と中心位置C2がずれて設定され幅方向に対して一部が重複したシート原稿搬送領域T1とカード原稿搬送領域T2とにおいて、幅方向に沿って3つ設けられるローラ対9は、シート原稿搬送領域T1に対応して設けられる第1媒体用ローラ対群としてのシート原稿ローラ対群91と、カード原稿搬送領域T2に対応して設けられる第2媒体用ローラ対群としてのカード原稿ローラ対群92とをなす。
具体的には、シート原稿ローラ対群91は、回転軸心方向、すなわち、幅方向に沿って設けられた2つのローラ対9a、9bからなる一方、カード原稿ローラ対群92は、幅方向に沿って設けられた2つのローラ対9b、9cからなる。すなわち、本実施例では、3つのローラ対9a、9b、9cのうち幅方向一方に設けられるローラ対9aがシート原稿ローラ対群91の一部をなす一方、幅方向他方に設けられるローラ対9cがカード原稿ローラ対群92の一部をなす。そして、ローラ対9aとローラ対9cとの間に設けられたローラ対9bは、シート原稿ローラ対群91の一部をなすと共に、カード原稿ローラ対群92の一部もなし、つまり、シート原稿ローラ対群91とカード原稿ローラ対群92とに共用されている。
このシート原稿ローラ対群91は、幅方向(回転軸心方向)の中心位置が、シート原稿搬送領域T1の幅方向(回転軸心方向)の中心位置C1に設定される一方、カード原稿ローラ対群92も、幅方向の中心位置が、カード原稿搬送領域T2の幅方向(回転軸心方向)の中心位置C2に設定される。つまり、シート原稿ローラ対群91は、本実施例では同形状の2つのローラ対9a、9bからなることから、このローラ対9aとローラ対9bとは、中心位置C1に対して幅方向に対称に配置されることになる。同様に、カード原稿ローラ対群92は、同形状の2つのローラ対9b、9cからなることから、このローラ対9bとローラ対9cとは、中心位置C2に対して幅方向に対称に配置されることになる。
なお、ここでいうシート原稿ローラ対群91の幅方向の中心位置とは、このシート原稿ローラ対群91をなす複数のローラ対9a、9bにおいて互いに向かい合わない側の端面間の中心位置である。同様に、カード原稿ローラ対群92の幅方向の中心位置とは、このカード原稿ローラ対群92をなす複数のローラ対9b、9cにおいて互いに向かい合わない側の端面間の中心位置である。
さらに言い換えれば、本実施例の搬送部3では、カード原稿ローラ対群92の一方のローラ対9cがシート原稿搬送領域T1の幅方向に対する一方の境界と中心位置C2との間に位置し、カード原稿ローラ対群92の他方のローラ対であると共にシート原稿ローラ対群91と共用されるローラ対9b(言い換えれば、シート原稿ローラ対群91の一方のローラ対)が中心位置C2と中心位置C1との間に位置し、シート原稿ローラ対群91の他方のローラ対9aが中心位置C1とシート原稿搬送領域T1の幅方向に対する他方の境界との間に位置することで、3つのローラ対9a、9b、9cは、中心位置C1を基準としてみた場合に、全体としては幅方向に非対称に配置される。
そして、カード原稿ローラ対群92は、図7乃至図10に示すように、このカード原稿ローラ対群92をなすローラ対9b、ローラ対9cのうちの少なくとも1つが、幅方向に対してシート原稿ローラ対群91の一方の外側で、かつ、シート原稿搬送領域T1内に設けられると共に、付圧ローラ8によるシート原稿S1への付圧を規制する付圧規制手段としてのストッパ部15bが設けられる。すなわち、ここでは、カード原稿ローラ対群92をなす2つのローラ対9b、ローラ対9cのうちローラ対9bは、シート原稿ローラ対群91としても共用されていることから、このローラ対9bよりも幅方向に対して外側に配置されるローラ対9cにストッパ部15bが設けられる。そして、このストッパ部15bが設けられるローラ対9cは、シート原稿搬送領域T1内に位置する。すなわち、本実施例では、カード原稿ローラ対群92をなす2つのローラ対9b、9cは、ともにシート原稿搬送領域T1内に位置する。
ストッパ部15bは、付圧ローラ8をカバーするカバープレート15に一体に設けられる。このカバープレート15は、ケーシング6の内壁との間で各付圧ローラ8の支持軸81、82や圧縮バネ83を収容するものである(図7、図9参照)。このカバープレート15は、カバー本体部15aと、付圧規制手段としてのストッパ部15bとが一体に形成されている。カバー本体部15aは、ローラ対9a、9bをなす2つの駆動ローラ7に対向するように設けられる一方、ストッパ部15bは、ローラ対9cをなす1つの駆動ローラ7に対向するように設けられる。ストッパ部15bは、シート原稿S1、カード原稿S2の厚さ方向に対して、カバー本体部15aよりも圧縮バネ83側に位置して設けられる。すなわち、ストッパ部15bは、カバープレート15にてカバー本体部15aよりも圧縮バネ83側に突出した部分として形成される。そして、カバー本体部15aは、ローラ対9a、9bの各付圧ローラ8に対応する位置に1つずつ、合計2つの開口部16が設けられている一方、ストッパ部15bは、ローラ対9cの付圧ローラ8に対応する位置に開口部16が1つ設けられている。そして、各付圧ローラ8は、カバープレート15とケーシング6の内壁とにより区画された空間側で支持軸81、82により軸支されると共に、この開口部16から各外周面が駆動ローラ7側に露出するように設けられている。
ここで、図3にて説明したように、幅方向に沿って3つ設けられる付圧ローラ8は、支持軸81に2つ、支持軸82に1つが軸支されていると説明した。すなわち、シート原稿S1への付圧が規制されないローラ対9a、9bの2つの付圧ローラ8が支持軸81に軸支される一方、シート原稿S1への付圧が規制されるローラ対9cの1つの付圧ローラ8が支持軸82に軸支される。これにより、ローラ対9a、9bの2つの付圧ローラ8は、支持軸81と共に駆動ローラ7に接近・離間する方向、すなわち、シート原稿S1、カード原稿S2の厚さ方向に移動可能である一方、ローラ対9cの1つの付圧ローラ8は、支持軸81と別体に、支持軸82と共に前記厚さ方向に移動可能である。つまり、ローラ対9a、9bの付圧ローラ8は、2つが1組となって厚さ方向に移動可能である一方、ローラ対9cの付圧ローラ8は、ローラ対9a、9bの付圧ローラ8とは無関係に、単独で厚さ方向に移動可能である。
そして、この3つのローラ対9a、9b、9cの各付圧ローラ8は、図7、図8に示すように、カード原稿S2を搬送する際には、カード原稿搬送領域T2内にて、カード原稿ローラ対群92をなす2つのローラ対9b、9cの付圧ローラ8がカード原稿S2に接触する。そして、ローラ対9b、9cの2つの付圧ローラ8がカード原稿S2に対して駆動ローラ7側に付圧を作用させることで、駆動ローラ7の外周面と付圧ローラ8の外周面との間にカード原稿S2を挟持すると共に、駆動ローラ7が回転駆動することでこのカード原稿S2を搬送する。この間、上述したように、カード原稿ローラ対群92は、ローラ対9bとローラ対9cとが中心位置C2に対して幅方向に対称に配置されていることから、ローラ対9b、9cの2つの付圧ローラ8による付圧は、カード原稿S2の幅方向に対してほぼ対称に2箇所で作用する。このため、カード原稿S2は、ローラ対9b、9cの駆動ローラ7の外周面と付圧ローラ8の外周面との間にバランスよくほぼ均等に挟持されながら搬送されることから、その姿勢が適正に維持され安定して搬送される。
一方、3つのローラ対9a、9b、9cの各付圧ローラ8は、図9、図10に示すように、シート原稿S1を搬送する際には、シート原稿搬送領域T1内にて、シート原稿ローラ対群91をなす2つのローラ対9a、9bの付圧ローラ8がシート原稿S1に接触する。このとき、ローラ対9a、9bの付圧ローラ8とは無関係に単独で厚さ方向に移動可能なローラ対9cの付圧ローラ8は、支持軸82にストッパ部15bが当接することで駆動ローラ7側への移動が規制される。このため、このローラ対9cの付圧ローラ8は、カード原稿S2よりも薄いシート原稿S1には接触することができず、この結果、シート原稿S1にはローラ対9cの付圧ローラ8による付圧は作用しない。すなわち、ローラ対9cの付圧ローラ8は、ストッパ部15bが支持軸82に当接することで、厚さ方向に対する位置が他の付圧ローラ8よりも圧縮バネ83側で保持され、シート原稿S1に対する付圧が規制されるため、結果的に、このローラ対9cは、シート原稿搬送領域T1内に設けられていながらシート原稿S1よりも厚いカード原稿S2の搬送専用のローラ対として機能することになる。
そして、ローラ対9a、9bの2つの付圧ローラ8がシート原稿S1に対して駆動ローラ7側に付圧を作用させることで、駆動ローラ7の外周面と付圧ローラ8の外周面との間にシート原稿S1を挟持すると共に、駆動ローラ7が回転駆動することでシート原稿S1を搬送する。この間、上述したように、シート原稿ローラ対群91は、ローラ対9aとローラ対9bとが中心位置C1に対して幅方向に対称に配置されていることから、ローラ対9a、9bの2つの付圧ローラ8による付圧は、シート原稿S1の幅方向に対してほぼ対称に2箇所で作用する。このため、シート原稿S1は、ローラ対9a、9bの駆動ローラ7の外周面と付圧ローラ8の外周面との間にバランスよく均等に挟持されながら搬送されることから、その姿勢が適正に維持され安定して搬送される。
ここで、上述したように、シート原稿ローラ対群91とシート原稿搬送領域T1との位置関係は、シート原稿ローラ対群91の幅方向中心位置とシート原稿搬送領域T1の幅方向の中心位置C1とが一致するような位置関係にある。一方、ストッパ部15bが設けられるローラ対9cは、幅方向に対してシート原稿ローラ対群91をなすローラ対9bの外側で、かつ、シート原稿搬送領域T1内に設けられる。このため、シート原稿搬送領域T1の一方の境界がローラ対9cよりも幅方向外側に位置することになることから、シート原稿搬送領域T1の他方の境界も、ローラ対9a側にて、ローラ対9bからシート原稿搬送領域T1の一方の境界までの長さに相当する長さ分だけ、中心位置C1から離間して位置することになる。さらに、言い換えれば、ローラ対9bとシート原稿搬送領域T1の一方の境界との間にローラ対9cが挟まれている分だけ、ローラ対9aとシート原稿搬送領域T1の他方の境界との間隔が広くなる。すなわち、少なくとも、ローラ対9bは、ローラ対9cよりもシート原稿搬送領域T1の幅方向の中心位置C1に近接した位置に配置されることから、このローラ対9bと共にシート原稿ローラ対群91をなすローラ対9aも、同様に中心位置C1側に近接した位置に配置されることになる。このため、シート原稿ローラ対群91は、ローラ対9aとローラ対9bとが中心位置C1に近接した配置となり、中心位置C1を挟んで幅方向一方側にあるローラ対9aと他方側にあるローラ対9bとの間隔が相対的に短くなることから、例えば、このローラ対9a、ローラ対9bの上流側で何らかの原因で若干のスキュー(斜行)が発生した場合でも、例えば、図13−1で説明したような従来の画像読取装置と比較して、このシート原稿ローラ対群91にて、スキューを増幅してしまうことを抑制することができる。
つまり、シート原稿ローラ対群91の幅方向両側のローラ対9a、9bが幅方向に対して中心位置C1に近接した位置にあることから、上流側で発生したスキューにより斜めに移動してくるシート原稿S1に対して、例えば、両側部のローラ対9a、9bのうちの一方のローラ対9aが先にシート原稿S1を保持し、搬送し始めてから、他方のローラ対9bがシート原稿S1を保持し、搬送し始めるまでの間の時間を短くすることができ、シート原稿S1にて、ローラ対9aにより保持、搬送された側がローラ対9bにより保持、搬送される側よりも大きく先行してしまうことが抑制される。この結果、上流側で発生したスキューを増幅してしまうことを抑制することができる。
なお、このシート原稿ローラ対群91は、好ましくは、ローラ対9a、9bが幅方向に対して、このADFスキャナ1の光学ユニット4により画像の読み取り可能な最小のシート原稿S1の搬送領域内に設けられるとよい。すなわち、シート原稿ローラ対群91は、中心位置C1を中心として、搬送部3が搬送可能なサイズのシート原稿S1のうちの幅方向に最小の長さを有するシート原稿S1に応じた領域内に設けられることが好ましい。これにより、幅方向サイズが最小のシート原稿S1もこのシート原稿ローラ対群91をなす複数のローラ対9a、9bの両方で安定して搬送することができると共に、シート原稿ローラ対群91の幅方向の長を短くすることできるので、スキュー増幅の抑制も確実に実現することができる。
また、本実施例の搬送部3では、上述したようにカード原稿ローラ対群92をなすローラ対9b、9cは、ともにシート原稿搬送領域T1内に設けられている。すなわち、カード原稿ローラ対群92は、全体がシート原稿搬送領域T1内に設けられることから、中心位置C2がカード原稿ローラ対群92の中心位置と一致するように設定されているカード原稿搬送領域T2とシート原稿搬送領域T1とが重複する領域が幅方向に大きくなることから、搬送部3を幅方向に対してよりコンパクトにすることができる。
さらに言えば、この搬送部3は、カード原稿ローラ対群92がシート原稿搬送領域T1内に設けられるだけでなく、カード原稿搬送領域T2自体もシート原稿搬送領域T1内に設けられる。これにより、搬送部3を幅方向に対してさらにコンパクトにすることができるだけでなく、カード原稿S2から画像を読み取るイメージセンサを、シート原稿S1から画像を読み取る光学ユニット4のイメージセンサによりすべて兼用することができ、すなわち、カード原稿搬送領域T2全体をカバーするために、カード原稿S2の読み取り用のイメージセンサを、光学ユニット4のイメージセンサとは別体に設けたり、光学ユニット4のイメージセンサを走査方向に長くしたりする必要がない。そして、上述のように、ローラ対9aとローラ対9cとの間に設けられたローラ対9bがシート原稿ローラ対群91とカード原稿ローラ対群92とに共用されることから、搬送部3の幅方向に対するコンパクト化と共に、このADFスキャナ1を構成する部品点数を削減することができる。
ここで、本実施例のADFスキャナ1では、上述したように、駆動ローラ7とピックローラ22とを同一の駆動源としてモータ11aにより駆動すると共に、その回転速度に速度差を設定されており、またさらに、このピックローラ22が中心位置C1上に配置されているがために、例えば、比較的に薄厚のシート原稿S1をADF部2にて給紙する際に、このピックローラ22にて微小なスキューが発生し増幅し易くなるおそれがあるが、本実施例のADFスキャナ1によれば、このピックローラ22で仮にシート原稿S1の斜行が発生しても、シート原稿ローラ対群91にて、その斜行の増幅が抑制されるので、斜行増幅抑制効果をより好適に発揮することができる。
上記のように構成されるADFスキャナ1では、ADF部2のシュータ21の積載面21a上に積層されたシート原稿S1は、ADF部2のピックローラ22及び分離パッド23により1枚ずつ分離されて搬送部3に給紙され、この搬送部3により屈曲部3a、光学ユニット4を介して排紙部5まで搬送され、この排紙部5にて排紙される。また、カード給紙部10から1枚ずつ給紙されるカード原稿S2は、搬送部3により光学ユニット4を介して排紙部5まで搬送され、この排紙部5にて排紙される。この間、搬送部3により搬送されるシート原稿S1は、屈曲部3aにてその搬送方向が転換されると共に、光学ユニット4によりシート原稿S1上の二次元画像データが読み取られる一方、カード原稿S2は、屈曲部3aを通らず、直線的に搬送され光学ユニット4によりカード原稿S2上の二次元画像データが読み取られる。このとき、シート原稿S1は、シート原稿ローラ対群91をなすローラ対9a、9bにより搬送される一方、カード原稿S2は、カード原稿ローラ対群92をなすローラ対9b、9cにより搬送されることから、シート原稿S1、カード原稿S2ともに、その姿勢が適正に維持され安定して搬送される。
以上で説明した本発明の実施例に係るADFスキャナ1によれば、回転軸心方向に沿って設けられた複数のローラ対9a、9bからなり、この複数のローラ対9a、9bの幅方向の中心位置が、シート原稿S1が搬送されるシート原稿搬送領域T1の幅方向の中心位置C1に設定されるシート原稿ローラ対群91と、幅方向に沿って設けられた複数のローラ対9b、9cからなり、この複数のローラ対9b、9cの幅方向の中心位置が、カード原稿S2が搬送されるカード原稿搬送領域T2の幅方向の中心位置C2に設定されるカード原稿ローラ対群92とを備え、カード原稿ローラ対群92は、少なくとも1つのローラ対9cが、幅方向に対してシート原稿ローラ対群91の一方の外側で、かつ、シート原稿搬送領域T1内に設けられると共に、この付圧ローラ8によるシート原稿S1への付圧を規制するストッパ部15bが設けられる。
したがって、カード原稿S2を搬送する際には、カード原稿搬送領域T2内にて、カード原稿ローラ対群92をなす2つのローラ対9b、9cの付圧ローラ8がカード原稿S2に接触する一方で、シート原稿S1を搬送する際には、シート原稿搬送領域T1内にて、シート原稿ローラ対群91をなす2つのローラ対9a、9bの付圧ローラ8がシート原稿S1に接触すると共に、シート原稿搬送領域T1内に設けられカード原稿ローラ対群92をなすローラ対9cの付圧ローラ8によるシート原稿S1への付圧がストッパ部15bにより規制される。このため、シート原稿搬送領域T1とカード原稿搬送領域T2とを一部で重複させることで搬送部3を幅方向に対してコンパクト化した上で、シート原稿ローラ対群91をなす2つのローラ対9a、9bによりシート原稿S1を、カード原稿ローラ対群92をなす2つのローラ対9b、9cによりカード原稿S2を、それぞれ安定して適正に搬送することができる。そして、シート原稿搬送領域T1内に設けられ付圧ローラ8によるシート原稿S1への付圧がストッパ部15bにより規制されるローラ対9cが、シート原稿ローラ対群91の一方の外側に設けられることから、シート原稿ローラ対群91は、2つのローラ対9a、9bが、少なくとも、ローラ対9cよりもシート原稿搬送領域T1の幅方向の中心位置C1に近接した位置に配置される。このため、中心位置C1を挟んで幅方向一方側にあるローラ対9aと他方側にあるローラ対9bとの間隔が相対的に短くなることから、例えば、このローラ対9a、ローラ対9bの上流側で何らかの原因で若干のスキュー(斜行)が発生した場合でも、このシート原稿ローラ対群91にて、スキューを増幅してしまうことを抑制することができる。この結果、光学ユニット4にて画像が読み取られるシート原稿S1及びカード原稿S2をともに安定して搬送することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るADFスキャナ1によれば、カード原稿ローラ対群92は、シート原稿搬送領域T1内に設けられる。したがって、カード原稿ローラ対群92の全体がシート原稿搬送領域T1内に設けられることから、中心位置C2がカード原稿ローラ対群92の中心位置と一致するように設定されているカード原稿搬送領域T2とシート原稿搬送領域T1とが重複する領域が幅方向に大きくなることから、搬送部3を幅方向に対してよりコンパクトにすることができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るADFスキャナ1によれば、カード原稿搬送領域T2は、シート原稿搬送領域T1内に設けられる。したがって、カード原稿搬送領域T2自体もシート原稿搬送領域T1内に設けられることから、搬送部3を幅方向に対してさらにコンパクトにすることができるだけでなく、カード原稿S2から画像を読み取るイメージセンサを、シート原稿S1から画像を読み取る光学ユニット4のイメージセンサによりすべて兼用することができる。この結果、コンパクトで安価なADFスキャナ1を提供することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るADFスキャナ1によれば、カード原稿ローラ対群92は、少なくとも1つのローラ対9bがシート原稿ローラ対群91に共用される。したがって、ローラ対9bがシート原稿ローラ対群91とカード原稿ローラ対群92とに共用されることから、搬送部3の幅方向に対するコンパクト化と共に、このADFスキャナ1を構成する部品点数を削減することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るADFスキャナ1によれば、シート原稿ローラ対群91は、幅方向に対して光学ユニット4により読み取り可能な最小のシート原稿S1の搬送領域内に設けられる。したがって、シート原稿ローラ対群91を搬送部3が搬送可能なサイズのシート原稿S1のうちの幅方向に最小の長さを有するシート原稿S1に応じた領域内に設けることから、幅方向サイズが最小のシート原稿S1もこのシート原稿ローラ対群91をなす複数のローラ対9a、9bの両方で安定して搬送することができると共に、シート原稿ローラ対群91の幅方向の長を短くすることできるので、スキュー増幅の抑制も確実に実現することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るADFスキャナ1によれば、シート原稿ローラ対群91をなす複数のローラ対9a、9bは、シート原稿搬送領域T1の幅方向の中心位置C1に対して幅方向に対称に設けられ、カード原稿ローラ対群92をなす複数のローラ対9b、9cは、カード原稿搬送領域T2の幅方向の中心位置C2に対して幅方向に対称に設けられる。したがって、シート原稿ローラ対群91をなす複数のローラ対9a、9bの2つの付圧ローラ8による付圧がシート原稿S1の幅方向に対してほぼ対称に2箇所で作用することから、シート原稿S1は駆動ローラ7の外周面と付圧ローラ8の外周面との間にバランスよくほぼ均等に挟持されながら搬送される。一方、カード原稿ローラ対群92をなす複数のローラ対9b、9cの2つの付圧ローラ8による付圧もカード原稿S2の幅方向に対してほぼ対称に2箇所で作用することから、カード原稿S2も駆動ローラ7の外周面と付圧ローラ8の外周面との間にバランスよくほぼ均等に挟持されながら搬送される。この結果、シート原稿S1、カード原稿S2共にその姿勢がより適正に維持され安定して搬送される。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るADFスキャナ1によれば、付圧ローラ8を回転自在に軸支する支持軸81、82と、この支持軸81、82を駆動ローラ7側に付勢する複数の圧縮バネ83とを備え、ストッパ部15bは、支持軸82に対して圧縮バネ83の反対側でこの支持軸82に当接する。したがって、ストッパ部15bを支持軸82に対して圧縮バネ83の反対側でこの支持軸82に当接するように設けたことから、支持軸82にストッパ部15bが当接することで、この支持軸82に軸支されている付圧ローラ8の駆動ローラ7側への移動を規制することができ、これにより、この付圧ローラ8によるシート原稿S1への付圧を規制することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るADFスキャナ1によれば、積層されたシート原稿S1を載置する載置手段としてのシュータ21と、シート原稿S1の搬送中心上に配置され回転駆動することでシュータ21に載置されたシート原稿S1を1枚ずつ搬送部3に給紙可能なピックローラ22とを有するADF部2と、駆動ローラ7とピックローラ22とを速度差をもって回転駆動可能な駆動部11を備える。したがって、駆動部11が1つの駆動源により駆動ローラ7とピックローラ22とを共に回転駆動させることから、ADFスキャナ1をさらに小型化することができる。さらに、この駆動部11により駆動ローラ7の回転とピックローラ22の回転とに速度差を設定していることから、ADF部2にて1枚ずつ分離して給紙されたシート原稿S1の搬送方向後端と、次に給紙されるシート原稿S1の搬送方向前端との間に所定の間隔をあけることができる。そして、このように、駆動ローラ7とピックローラ22とを同一の駆動源とすると共に、その回転速度に速度差を設定しているがために、例えば、比較的に薄厚のシート原稿S1をADF部2にて給紙する際に、このピックローラ22にて微小なスキューが発生し増幅し易くなるおそれがあるが、このピックローラ22で仮にシート原稿S1の斜行が発生しても、シート原稿ローラ対群91にてその斜行の増幅が抑制されるので、斜行増幅抑制効果をより好適に発揮することができる。つまり、駆動ローラ7とピックローラ22との駆動源を同一のモータ11aで共用することによる装置の小型化と、駆動源を同一のモータ11aで共用したがために発生する可能性のあるスキューの抑制とをバランスよく両立させることができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るADFスキャナ1によれば、シート原稿S1より幅方向の長さが短いカード原稿S2をピックローラ22の幅方向側方から給紙可能なカード給紙部10を備える。したがってピックローラ22の脇を抜けるようにカード原稿S2を給紙することから、装置高さ方向に対してピックローラ22をカード給紙部10に近接して設けることができるので、ADFスキャナ1の高さを抑制することができ、よって、このADFスキャナ1をより小型化することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るADFスキャナ1によれば、搬送部3により搬送されシート原稿S1及びカード原稿S2を排紙可能な排紙部5を備え、ADF部2から排紙部5までの搬送経路は、屈曲部3aが設けられる一方、カード給紙部10から排紙部5までの搬送経路は、直線状に設けられる。したがって、ADF部2から排紙部5までの搬送経路に屈曲部3aを設けたことから、ADFスキャナ1をよりコンパクトな構成とすることができると共に、カード給紙部10から排紙部5までの搬送経路が直線状に設けられることから、カード給紙部10から給紙される剛性の高いカード原稿S2を搬送部3により搬送する際には、このカード原稿S2が屈曲部3aなどにて、無理やり曲げられて破損してしまうことを防止することができる。また、カード原稿S2の搬送が屈曲部3aを介さないことから、カード原稿S2を搬送する際に大きな駆動力も必要ないので、この点からも装置が大型化することを防止することができる。
なお、上述した本発明の実施例に係る画像読取装置は、上述した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。以上の説明では、駆動ローラの回転駆動源とピックローラの回転駆動源とを同一の駆動手段の駆動源で共用するものとして説明したが、それぞれ別体に駆動源を設けるようにしてもよい。
また、以上の説明では、ローラ対9aとローラ対9cとの間に設けられたローラ対9bは、シート原稿ローラ対群91の一部をなすと共に、カード原稿ローラ対群92の一部もなし、つまり、シート原稿ローラ対群91とカード原稿ローラ対群92とに共用されるものとして説明したが、これに限らず、例えば、図11−1に示すように、シート原稿ローラ対群91とカード原稿ローラ対群92とに共用されるローラ対9を設けない構成としてもよい。この場合、カード原稿ローラ対群92をなすローラ対9の全て(本図では2つ)に付圧規制手段としてのストッパ部15bを設ければよい。また、シート原稿ローラ対群91とカード原稿ローラ対群92とに共用されるローラ対9がない場合には、シート原稿ローラ対群91とカード原稿ローラ対群92とを搬送方向に対してずらして設けるようにしてもよい。また、図11−2に示すように、カード原稿ローラ対群92を3つのローラ対9で構成し、中心位置C1に最も近接したローラ対9をシート原稿ローラ対群91として共用し、残りの2つのローラ対9に付圧規制手段としてのストッパ部15bを設けるようにしてもよい。すなわち、ローラ対9の幅方向に対する配列は、以上で説明した配列には限定されない。
また、以上の説明では、付圧規制手段としてのストッパ部15bは、カバープレート15にて、カバー本体部15aと一体に形成されるものとして説明したが、これに限らず、カバー本体部15aとは別体に設けてもよいし、例えば、カバープレート15には設けず、ローラ対9cの付圧ローラ8を軸支する支持軸82に対して圧縮バネ83の反対側でこの支持軸82に当接するような突起であってもよい。
また、以上の説明では、カード原稿ローラ対群92は、全体がシート原稿搬送領域T1内に設けられるものとして説明したが、これに限らず、少なくとも1つのローラ対がストッパ部15bを有すると共に、当該のローラ対がシート原稿ローラ対群91の一方の外側で、かつ、シート原稿搬送領域T1内に位置していればよく、カード原稿ローラ対群92をなす一部のローラ対がシート原稿搬送領域T1外に位置していてもよい。また、以上の説明では、カード原稿搬送領域T2全体がシート原稿搬送領域T1内に設けられるものとして説明したが、例えば、カード原稿ローラ対群92の全体がシート原稿搬送領域T1内に設けられる一方で、カード原稿搬送領域T2の一部がシート原稿搬送領域T1外に位置しているという構成も可能である。
また、以上の説明では、主給紙手段は、積層された媒体を1枚ずつ分離して自動で搬送手段に給紙するADF部であるものとして説明したが、手動により1枚ずつ給紙する給紙手段であってもよい。
以上のように、本発明に係る画像読取装置は、カード状媒体及びシート状媒体をともに安定して搬送することができるものであり、カード状媒体及びシート状媒体の画像を読み取る種々の画像読取装置に適用して好適である。
本発明の実施例に係るADFスキャナ(シート原稿読取時)を説明する模式的断面図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナ(カード原稿読取時)を説明する模式的断面図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナのシート原稿用ローラ対群とカード原稿用ローラ対群とを説明する斜視図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(カード原稿読取時)の平面図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(シート原稿読取時)の平面図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(カード原稿読取時)の幅方向断面図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(カード原稿読取時)の搬送方向断面図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(シート原稿読取時)の幅方向断面図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナの搬送部(シート原稿読取時)の搬送方向断面図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナの変形例を示す概略平面図である。 本発明の実施例に係るADFスキャナの変形例を示す概略平面図である。 従来の画像読取装置の一例を示す模式的斜視図である。 従来の画像読取装置の一例を示す模式的平面図である。 従来の画像読取装置の一例を示す模式的平面図である。
符号の説明
1 ADFスキャナ(画像読取装置)
2 ADF部(主給紙手段)
3 搬送部(搬送手段)
3a 屈曲部
4 光学ユニット(画像読取手段)
5 排紙部(排紙手段)
6 ケーシング
7 駆動ローラ
8 付圧ローラ
9、9a、9b、9c ローラ対
10 カード給紙部(副給紙手段)
10a 給紙開口
11 駆動部(駆動手段)
15 カバープレート
15a カバー本体部
15b ストッパ部(付圧規制手段)
16 開口部
21 シュータ(載置手段)
22 ピックローラ
23 分離パッド
71 回転軸(回転軸心)
81、82 支持軸
83 圧縮バネ(付勢手段)
91 シート原稿ローラ対群(第1媒体用ローラ対群)
92 カード原稿ローラ対群(第2媒体用ローラ対群)
C1、C2 中心位置
S1 シート原稿(第1媒体)
S2 カード原稿(第2媒体)
T1 シート原稿搬送領域(第1媒体搬送領域)
T2 カード原稿搬送領域(第2媒体搬送領域)

Claims (10)

  1. 回転駆動可能な駆動ローラと、該駆動ローラ側に付圧され該駆動ローラに従動して回転可能な付圧ローラとからなるローラ対を有する搬送手段により、シート状の第1媒体及び前記第1媒体より厚いカード状の第2媒体を、該駆動ローラと該付圧ローラとの間に保持して画像読取手段に搬送し、画像を読み取る画像読取装置において、
    前記駆動ローラの回転軸心方向に沿って設けられた複数の前記ローラ対からなり、該複数のローラ対の前記回転軸心方向の中心位置が、前記第1媒体が搬送される第1媒体搬送領域の前記回転軸心方向の中心位置に設定される第1媒体用ローラ対群と、
    前記回転軸心方向に沿って設けられた複数の前記ローラ対からなり、該複数のローラ対の前記回転軸心方向の中心位置が、前記第2媒体が搬送される第2媒体搬送領域の前記回転軸心方向の中心位置に設定される第2媒体用ローラ対群とを備え、
    前記第2媒体用ローラ対群は、少なくとも1つの前記ローラ対が、前記回転軸心方向に対して前記第1媒体用ローラ対群の一方の外側で、かつ、前記第1媒体搬送領域内に配置されると共に、前記第1媒体搬送領域内に前記第1媒体用ローラ対群とは別に設けられる前記ローラ対に前記付圧ローラによる前記第1媒体への付圧を規制する付圧規制手段が設けられることを特徴とする、
    画像読取装置。
  2. 前記第2媒体用ローラ対群は、前記第1媒体搬送領域内に設けられることを特徴とする、
    請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記第2媒体搬送領域は、前記第1媒体搬送領域内に設けられることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記第2媒体用ローラ対群は、少なくとも1つの前記ローラ対が前記第1媒体用ローラ対群に共用されることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記第1媒体用ローラ対群は、前記回転軸心方向に対して前記画像読取手段により読み取り可能な最小の前記第1媒体の搬送領域内に設けられることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記第1媒体用ローラ対群をなす前記複数のローラ対は、前記第1媒体搬送領域の前記回転軸心方向の中心位置に対して、該回転軸心方向に対称に設けられ、
    前記第2媒体用ローラ対群をなす前記複数のローラ対は、前記第2媒体搬送領域の前記回転軸心方向の中心位置に対して、該回転軸心方向に対称に設けられることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記付圧ローラを回転自在に軸支する支持軸と、
    前記支持軸を前記駆動ローラ側に付勢する付勢手段とを備え、
    前記付圧規制手段は、前記支持軸に対して前記付勢手段の反対側で該支持軸に当接することを特徴とする、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 積層された前記第1媒体を載置する載置手段と、前記第1媒体の搬送中心上に配置され回転駆動することで前記載置手段に載置された前記第1媒体を1枚ずつ前記搬送手段に給紙可能なピックローラとを有する主給紙手段と、
    前記駆動ローラと前記ピックローラとを速度差をもって回転駆動可能な駆動手段とを備えることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 前記第1媒体より幅方向の長さが短い前記第2媒体を前記ピックローラの前記幅方向側方から給紙可能な副給紙手段を備えることを特徴とする、
    請求項8に記載の画像読取装置。
  10. 前記搬送手段により搬送される前記第1媒体及び前記第2媒体を排紙可能な排紙手段を備え、
    前記主給紙手段から前記排紙手段までの搬送経路は、屈曲部が設けられる一方、
    前記副給紙手段から前記排紙手段までの搬送経路は、直線状に設けられることを特徴とする、
    請求項9に記載の画像読取装置。
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