JP2014069916A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】幅の異なる第1媒体及び第2媒体を搬送して、それらの画像を読み取ることが可能であるとともに、第1媒体の第1搬送路における斜行を抑制できる画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置1において、上流側搬送部110は、供給部41に対して幅方向の一端側に位置し、第1媒体SH及び第2媒体CAを挟みながら搬送する第1上流側ローラ対111と、供給部41に対して幅方向の他端側に位置し、第1媒体SHを挟みながら搬送する第2上流側ローラ対112とを有する。下流側搬送部120は、供給部41に対して幅方向の一端側に位置し、第1媒体SH及び第2媒体CAを挟みながら搬送する第1下流側ローラ対121と、供給部41に対して幅方向の他端側に位置し、第1媒体SHを挟みながら搬送する第2下流側ローラ対122とを有する。
【選択図】図5
【解決手段】画像読取装置1において、上流側搬送部110は、供給部41に対して幅方向の一端側に位置し、第1媒体SH及び第2媒体CAを挟みながら搬送する第1上流側ローラ対111と、供給部41に対して幅方向の他端側に位置し、第1媒体SHを挟みながら搬送する第2上流側ローラ対112とを有する。下流側搬送部120は、供給部41に対して幅方向の一端側に位置し、第1媒体SH及び第2媒体CAを挟みながら搬送する第1下流側ローラ対121と、供給部41に対して幅方向の他端側に位置し、第1媒体SHを挟みながら搬送する第2下流側ローラ対122とを有する。
【選択図】図5
Description
本発明は画像読取装置に関する。
特許文献1に画像読取装置の例が開示されている。この画像読取装置は、筐体と、読取部と、供給部と、上流側搬送部と、下流側搬送部とを備えている。
筐体には、第1搬送路と、第2搬送路とが形成されている。第1搬送路は、第1媒体を案内するように構成されている。第2搬送路は、第1搬送路における第1媒体の幅方向の一端側において、第1媒体よりも狭幅の第2媒体を案内するように構成されている。
読取部は、筐体内に設けられている。読取部は、第1搬送路において搬送される第1媒体の画像を読み取るように構成されている。また、読取部は、第2搬送路において搬送される第2媒体の画像を読み取るように構成されている。
供給部は、筐体に設けられ、第1媒体を第1搬送路に送り出すように構成されている。
上流側搬送部は、筐体内で供給部より第1搬送路の下流側、かつ読取部より第1搬送路の上流側に設けられている。上流側搬送部は、第1媒体を搬送するように構成されているとともに、第2媒体を搬送するように構成されている。上流側搬送部は、幅方向の中央位置にある第1上流側ローラ対と、供給部に対して幅方向の一端側に位置する第2上流側ローラ対とを有している。第1上流側ローラ対は、第1媒体及び第2媒体を挟みながら搬送する。第2上流側ローラ対も、第1媒体及び第2媒体を挟みながら搬送する。すなわち、第2上流側ローラ対は、第1媒体が搬送される場合には、第1媒体を挟んで搬送し、第2媒体が搬送される場合には、第2媒体を挟んで搬送する。
下流側搬送部は、筐体内で読取部より第1搬送路の下流側に設けられている。下流側搬送部は、第1媒体を搬送するように構成されているとともに、第2媒体を搬送するように構成されている。下流側搬送部は、幅方向の中央位置にある第1下流側ローラ対と、供給部に対して幅方向の一端側に位置する第2下流側ローラ対とを有している。第1下流側ローラ対は、第1媒体及び第2媒体を挟みながら搬送する。第2下流側ローラ対も、第1媒体及び第2媒体を挟みながら搬送する。すなわち、第2下流側ローラ対は、第1媒体が搬送される場合には、第1媒体を挟んで搬送し、第2媒体が搬送される場合には、第2媒体を挟んで搬送する。
上記画像読取装置は、このような読取部、供給部、上流側搬送部及び下流側搬送部により、幅の異なる第1媒体及び第2媒体を搬送しつつ、それらの画像を読み取ることができる。
ところで、上記画像読取装置では、上記のように構成されていることから、供給部から第1媒体に伝達される搬送力が第1媒体における幅方向の一端側と他端側との間に作用する。一方、第2上流側ローラ対及び第2下流側ローラ対のそれぞれから第1媒体に伝達される搬送力が第1媒体における幅方向の一端側に作用する。このため、それらの搬送力が第1媒体における幅方向の一端側に偏って作用する。その結果、この画像読取装置では、第1媒体が第1搬送路において斜行し易いという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、幅の異なる第1媒体及び第2媒体を搬送して、それらの画像を読み取ることが可能であるとともに、第1媒体の第1搬送路における斜行を抑制できる画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、第1媒体を案内するように構成される第1搬送路と、前記第1搬送路における前記第1媒体の幅方向の一端側において、前記第1媒体よりも狭幅の第2媒体を案内するように構成される第2搬送路とが形成されている筐体と、
前記筐体内に設けられ、前記第1搬送路において搬送される前記第1媒体の画像を読み取るように構成されるとともに、前記第2搬送路において搬送される前記第2媒体の画像を読み取るように構成される読取部と、
前記筐体に設けられ、前記第1媒体を前記第1搬送路に送り出すように構成される供給部と、
前記筐体内で前記供給部より前記第1搬送路の下流側、かつ前記読取部より前記第1搬送路の上流側に設けられ、前記第1媒体を搬送するように構成されるとともに、前記第2媒体を搬送するように構成される上流側搬送部と、
前記筐体内で前記読取部より前記第1搬送路の下流側に設けられ、前記第1媒体を搬送するように構成されるとともに、前記第2媒体を搬送するように構成される下流側搬送部とを備え、
前記上流側搬送部は、前記供給部に対して前記幅方向の一端側に位置し、前記第1媒体及び前記第2媒体を挟みながら搬送する第1上流側ローラ対と、前記供給部に対して前記幅方向の他端側に位置し、前記第1媒体を挟みながら搬送する第2上流側ローラ対とを有し、
前記下流側搬送部は、前記供給部に対して前記幅方向の一端側に位置し、前記第1媒体及び前記第2媒体を挟みながら搬送する第1下流側ローラ対と、前記供給部に対して前記幅方向の他端側に位置し、前記第1媒体を挟みながら搬送する第2下流側ローラ対とを有していることを特徴とする。
前記筐体内に設けられ、前記第1搬送路において搬送される前記第1媒体の画像を読み取るように構成されるとともに、前記第2搬送路において搬送される前記第2媒体の画像を読み取るように構成される読取部と、
前記筐体に設けられ、前記第1媒体を前記第1搬送路に送り出すように構成される供給部と、
前記筐体内で前記供給部より前記第1搬送路の下流側、かつ前記読取部より前記第1搬送路の上流側に設けられ、前記第1媒体を搬送するように構成されるとともに、前記第2媒体を搬送するように構成される上流側搬送部と、
前記筐体内で前記読取部より前記第1搬送路の下流側に設けられ、前記第1媒体を搬送するように構成されるとともに、前記第2媒体を搬送するように構成される下流側搬送部とを備え、
前記上流側搬送部は、前記供給部に対して前記幅方向の一端側に位置し、前記第1媒体及び前記第2媒体を挟みながら搬送する第1上流側ローラ対と、前記供給部に対して前記幅方向の他端側に位置し、前記第1媒体を挟みながら搬送する第2上流側ローラ対とを有し、
前記下流側搬送部は、前記供給部に対して前記幅方向の一端側に位置し、前記第1媒体及び前記第2媒体を挟みながら搬送する第1下流側ローラ対と、前記供給部に対して前記幅方向の他端側に位置し、前記第1媒体を挟みながら搬送する第2下流側ローラ対とを有していることを特徴とする。
本発明の画像読取装置では、上記特許文献1開示の画像読取装置と同様、供給部から第1媒体に伝達される搬送力が第1媒体における幅方向の一端側と他端側との間に作用する。また、第1上流側ローラ対及び第1下流側ローラ対のそれぞれから第1媒体に伝達される搬送力が第1媒体における幅方向の一端側に作用する。しかしながら、この画像読取装置では、上流側搬送部が第2上流側ローラ対を有し、下流側搬送部が第2下流側ローラ対を有しているため、第2上流側ローラ対及び第2下流側ローラ対のそれぞれから第1媒体に伝達される搬送力が第1媒体における幅方向の他端側に作用する。このため、それらの搬送力が第1媒体における幅方向の一端側から他端側に亘って均等に作用し得る。
したがって、本発明の画像読取装置では、幅の異なる第1媒体及び第2媒体を搬送して、それらの画像を読み取ることが可能であるとともに、第1媒体の第1搬送路における斜行を抑制できる。
上流側搬送部は、幅方向において第1上流側ローラ対と第2上流側ローラ対との間に位置し、第1媒体を挟みながら搬送する第3上流側ローラ対を有していることが望ましい。また、下流側搬送部は、幅方向において第1下流側ローラ対と第2下流側ローラ対との間に位置し、第1媒体を挟みながら搬送する第3下流側ローラ対を有していることが望ましい。
この構成によれば、第3上流側ローラ対及び第3下流側ローラ対のそれぞれから第1媒体に伝達される搬送力が第1媒体における幅方向の一端側と他端側との間に作用する。このため、この画像読取装置では、第1媒体における幅方向の一端側から他端側に亘って、搬送力が一層均等に作用し得る。その結果、この画像読取装置では、第1媒体の斜行を一層抑制できる。
第3上流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力は、第1上流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力及び第2上流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力より大きいことが望ましい。また、第3下流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力は、第1下流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力及び第2下流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力より大きいことが望ましい。
この構成によれば、第3上流側ローラ対及び第3下流側ローラ対は、幅方向の一端側と他端側との間で、第1上流側ローラ対、第1下流側ローラ対、第2上流側ローラ対及び第2下流側ローラ対よりも強く搬送力を第1媒体に伝達できる。その結果、この画像読取装置では、第1媒体の斜行を一層抑制できる。
第1上流側ローラ対、第2上流側ローラ対、第3上流側ローラ対、第1下流側ローラ対、第2下流側ローラ対及び第3下流側ローラ対はそれぞれ、回転駆動される駆動ローラと、駆動ローラに向けて付勢され、駆動ローラによって従動回転するピンチローラとを有していることが望ましい。そして、第1上流側ローラ対、第2上流側ローラ対及び第3上流側ローラ対の各駆動ローラは、幅方向と平行な第1駆動軸心周りに回転可能に支持されていることが望ましい。また、第1下流側ローラ対、第2下流側ローラ対及び第3下流側ローラ対の各駆動ローラは、第1駆動軸心と平行な第2駆動軸心周りに回転可能に支持されていることが望ましい。
この構成によれば、各駆動ローラのそれぞれの駆動軸心が異なっている場合と比較して、回転軸や軸受等の部品点数を削減できる。
第1上流側ローラ対、第2上流側ローラ対及び第3上流側ローラ対の各ピンチローラは、第1媒体又は第2媒体に当接していない状態では、第1駆動軸心と平行な第1従動軸心周りに回転可能に支持され、第1媒体又は第2媒体に当接することにより個別に第1駆動軸心から離間するように構成されていることが望ましい。また、第1下流側ローラ対、第2下流側ローラ対及び第3下流側ローラ対の各ピンチローラは、第1媒体又は第2媒体に当接していない状態では、第2駆動軸心と平行な第2従動軸心周りに回転可能に支持され、第1媒体又は第2媒体に当接することにより個別に第2駆動軸心から離間するように構成されていることが望ましい。
この構成によれば、各ピンチローラの外径を同一にできる。その結果、この画像読取装置では、ピンチローラを共通部品として、部品点数を削減できる。
第1上流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さをL11とし、第2上流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さをL12とし、第3上流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さをL13とする。また、第1上流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力をF11とし、第2上流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力をF12とし、第3上流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力をF13とする。これらの場合、長さL11と長さL12とが等しく、付勢力F11と付勢力F12とが等しいことが望ましい。また、(付勢力F13/長さL13)は、(付勢力F11/長さL11)と(付勢力F12/長さL12)とに等しいことが望ましい。
この構成によれば、第1上流側ローラ対、第2上流側ローラ対及び第3上流側ローラ対の第1媒体に対する幅方向の単位長さ当たりのニップ力が均一化され得る。このため、この画像読取装置では、第1上流側ローラ対、第2上流側ローラ対及び第3上流側ローラ対の第1媒体に対する搬送速度差を確実に小さくできる。その結果、この画像読取装置では、第1媒体の斜行を確実に抑制できる。また、第1媒体にしわや傷が発生し難くなる。
第1下流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さをL21とし、第2下流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さをL22とし、第3下流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さをL23とする。また、第1下流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力をF21とし、第2下流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力をF22とし、第3下流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力をF23とする。これらの場合、長さL21と長さL22とが等しく、付勢力F21と付勢力F22とが等しいことが望ましい。また、(付勢力F23/長さL23)は、(付勢力F21/長さL21)と(付勢力F22/長さL22)とに等しいことが望ましい。
この構成によれば、第1下流側ローラ対、第2下流側ローラ対及び第3下流側ローラ対の第1媒体に対する幅方向の単位長さ当たりのニップ力が均一化され得る。このため、この画像読取装置では、第1下流側ローラ対、第2下流側ローラ対及び第3下流側ローラ対の第1媒体に対する搬送速度差を確実に小さくできる。その結果、この画像読取装置では、第1媒体の斜行を確実に抑制できる。また、第1媒体にしわや傷が発生し難くなる。
供給部は、第1媒体を一枚ずつに分離して第1搬送路に送り出すように構成される分離ローラであることが望ましい。そして、分離ローラが第1媒体を搬送する搬送速度は、上流側搬送部及び下流側搬送部が第1媒体を搬送する搬送速度より遅くされていることが望ましい。さらに、分離ローラと上流側搬送部とが第1媒体を搬送する際、分離ローラは第1媒体に従動するように構成されていることが望ましい。
この構成によれば、分離ローラが第1媒体に従動する際、第1媒体は、幅方向の一端側と他端側との間に位置する分離ローラから搬送抵抗を受けながら、幅方向の一端側に位置する第1上流側ローラ対と、幅方向の他端側に位置する第2上流側ローラ対とに搬送される。その結果、この画像読取装置では、第1媒体の斜行を一層確実に抑制できる。
以下、本発明を具体化した第1実施例、第2実施例及び第3実施例を、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施例)
図1に示すように、第1実施例の画像読取装置1は、本発明の画像読取装置の具体的態様の一例である。図1では、第1排出口12側を装置の前側と規定し、第1排出口12に対向した場合に左手に来る側を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
図1に示すように、第1実施例の画像読取装置1は、本発明の画像読取装置の具体的態様の一例である。図1では、第1排出口12側を装置の前側と規定し、第1排出口12に対向した場合に左手に来る側を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<構成>
図1〜図7に示すように、画像読取装置1は、筐体30と、給送トレイ36と、制御基板54と、搬送部40と、読取部55と、タッチパネル70と、開閉位置センサ60とを備えている。
図1〜図7に示すように、画像読取装置1は、筐体30と、給送トレイ36と、制御基板54と、搬送部40と、読取部55と、タッチパネル70と、開閉位置センサ60とを備えている。
図3、図6及び図7に示すように、筐体30は、第1筐体31と、第2筐体32と、一対のサイドフレーム33L、33Rとが組み合わされてなる。
上側に位置する第1筐体31と、下側に位置する第2筐体32とは、上下方向の間隔を有して互いに対向している。左側のサイドフレーム33L及び右側のサイドフレーム33Rは、第1筐体31及び第2筐体32を左右方向の外側から挟んでいる。
第1筐体31は、上面31A、前面31B及び上側案内面31G等を有する。上面31Aは、上方を向く平面である。上面31Aは、後方に向かって上り傾斜している。上面31Aの中央には、タッチパネル70が設けられている。前面31Bは、前方を向く平面である。前面31Bは、上面31Aの前端縁に連続し、下方に向かって垂直に延びている。上側案内面31Gは、下方を向く屈曲平面である。上側案内面31Gは、前面31Bの下端縁31BAに連続し、後方に向かって略水平に延びている。そして、上側案内面31Gは、第1筐体31における前後方向の略中央において上向きに屈曲し、後方に向かって上り傾斜している。
第2筐体32は、前面32B、下側案内面32G及び後面32Cを有する。前面32Bは、前方を向く平面である。前面32Bの上端縁32BAは、前面31Bの下端縁31BAに対して、隙間を有して下側に離間している。前面32Bは、下方に向かって垂直に延びている。下側案内面32Gは、上方を向く屈曲平面である。下側案内面32Gは、前面32Bの上端縁32BAに連続し、後方に向かって水平に延びている。そして、下側案内面32Gは、第2筐体32における前後方向の中央において上向きに屈曲し、後方に向かって上り傾斜している。後面32Cは、後方を向く平面である。後面32Cは、下方に向かって垂直に延びている。
図5及び図7に示すように、第2筐体32は、下側カード案内面32I及び上側カード案内面32Hを有している。下側カード案内面32Iは、下側案内面32Gの水平部分における右端部に連続し、後方に向かって水平に延びて後面32Cまで達している。上側カード案内面32Hは、下側カード案内面32Iに対して上方に離間している。上側カード案内面32Hは、下側カード案内面32Iと平行に、後方に向かって水平に延びて後面32Cまで達している。図7に示すように、上側カード案内面32Hの上下方向の高さは、上側案内面31Gの水平部分の上下方向の高さとほぼ同じである。
図1〜図3及び図5〜図7に示すように、筐体30には、第1導入口11と、第1排出口12と、第1搬送路10と、第2導入口21と、第2排出口22と、第2搬送路20とが形成されている。
図3、図6及び図7に示すように、第1導入口11に、シートSHが導入される。シートSHは、例えば、用紙やOHPシート等である。シートSHは、本発明の「第1媒体」の一例である。第1導入口11は、第1筐体31と第2筐体32との間に形成されている。より詳しくは、第1導入口11は、上側案内面31Gの後端縁31GAと、下側案内面32Gの後端縁32GAとの隙間である。第1導入口11は、左側のサイドフレーム33Lの近傍から右側のサイドフレーム33Rの近傍まで、左右方向に延びている。第1導入口11の左右方向の長さは、シートSHの幅よりも長くされている。
第1排出口12から、シートSHが排出される。第1排出口12は、第1筐体31と第2筐体32との間に形成されている。より詳しくは、第1排出口12は、前面31Bの下端縁31BAと、前面32Bの上端縁32BAとの隙間である。第1排出口12は、左側のサイドフレーム33Lの近傍から右側のサイドフレーム33Rの近傍まで、左右方向に延びている。第1排出口12の左右方向の長さは、第1導入口11と同様、シートSHの幅よりも長くされている。
図6及び図7に示すように、第1搬送路10は、第1導入口11から第1排出口12へシートSHを案内する。第1搬送路10は、第1筐体31と第2筐体32との間に形成されている。より詳しくは、第1搬送路10は、上側案内面31Gと下側案内面32Gとに上下方向から挟まれてなる通路である。本開示において、例えば、「上側案内面31G又は下側案内面32Gに案内される」と記載した場合、必ずしもシートSHが上側案内面31G又は下側案内面32Gに常に当接しながら搬送することを意味しない。従って、「案内」されるとは、例えば、シートSHが下側案内面32Gに時折当接して搬送されることも含む記載である。第1搬送路10は、第1導入口11から前方に向かって下り傾斜している。そして、第1搬送路10は、筐体30における前後方向の中央において前向きに屈曲し、第1排出口12まで水平に延びている。
本実施例において、第1搬送路10において案内されるシートSHの幅方向は、左右方向である。また、本実施例において、シートSHの幅方向の一端側は右端側であり、シートSHの幅方向の他端側は左端側である。
図2、図5及び図7に示すように、第2導入口21に、シートSHよりも幅狭のカードCAが導入される。カードCAは、シートSHより小面積の枚葉である。カードCAは、例えば、名刺、キャッシュカード、会員証又は免許証等である。カードCAが名刺等の紙製枚葉であれば、その肉厚はシートSHと同程度の厚さである。また、カードCAがキャッシュカード等の樹脂製枚葉であれば、その肉厚はシートSHより厚く、剛性が高い。カードCAは、本発明の「第2媒体」の一例である。第2導入口21は、第2筐体32に形成されている。より詳しくは、第2導入口21は、後面32Cにおける上下方向の中間部、かつ右側のサイドフレーム33R側において前後方向に開口している。第2導入口21は、左右方向に延びている。第2導入口21の左右方向の長さは、カードCAの幅よりも長くされている。第2導入口21の上下方向の高さは、第1搬送路10の水平部分及び第1排出口12の上下方向の高さとほぼ同じである。
図1、図3、図5及び図7に示すように、第2排出口22から、カードCAが排出される。第2排出口22は、第1筐体31と第2筐体32との間に形成されている。より詳しくは、第2排出口22は、前面31Bの下端縁31BAにおける右端部31BBと、前面32Bの上端縁32BAにおける右端部32BBとの隙間である。第2排出口22は、右側のサイドフレーム33Rの近傍から左方に向かって細長く延びている。第2排出口22の左右方向の長さも、第2導入口21と同様、カードCAの幅よりも長くされている。第2排出口22は、第1排出口12の右端側の一部と共用されている。
すなわち、図1に示すように、第1排出口12は、第2排出口22の下部領域22Aを含む。従って、シートSHは、第2排出口22の下部領域22Aを通過して、第2排出口22の下部領域22Aから排出され得る。カードCAは、第2排出口22の下部領域22Aから排出され、又は第2排出口22の下部領域22A及び第2排出口22の上部領域22Bから排出され得る。このように、本開示において、「第1」排出口、及び「第2」排出口との記載は、第1排出口が第2排出口を含む場合をも含む記載である。「第1」搬送路、及び「第2」搬送路との記載に関しても、同様に第1搬送路が第2搬送路を含む場合をも含む記載である。「第1」導入口、及び「第2」導入口との記載に関しても、同様に第1導入口が第2導入口を含む場合をも含む記載である。
第2排出口22の上下方向の開口幅W2は、カードCAの厚みの範囲に対応して、第1排出口12の上下方向の開口幅W1よりも大きくされている。
図5及び図7に示すように、第2搬送路20は、第1搬送路10の右側、すなわち、第1搬送路10におけるシートSHの幅方向の一端側において、第2導入口21から第2排出口22へカードCAを案内する。搬送路20は、第2筐体32に形成される独立パス20Aと、第1筐体31と第2筐体32との間に形成される共通パス20Bとを含む。より詳しくは、第2搬送路20は、上側カード案内面32Hと、下側カード案内面32Iとに上下方向から挟まれてなる独立パス20Aと、上側案内面31Gの水平部分と、下側案内面32Gの水平部分とに上下方向から挟まれてなる共通パス20Bとを含む通路である。第2搬送路20は、後方の第2導入口21から前方の第2排出口22まで水平に延びている。共通パス20Bは、第1搬送路10の右側の一部であり、シートSHは、共通パス20Bを通過し得る。つまり、第1搬送路10の一部は、第2搬送路20の一部を兼ねている。
図3及び図5に示すように、給送トレイ36の左右の角部には、一対のヒンジ部36L、36Rが一体に形成されている。給送トレイ36の中央には、上方に開口する操作開口39が形成されている。給送トレイ36は、両ヒンジ部36L、36Rを介して、開閉軸心X36周りに回動可能に両サイドフレーム33L、33Rに支持されている。開閉軸心X36は、サイドフレーム33L、33Rの後側上端部に位置して左右方向に延びている。
図1、図2及び図7に示すように、給送トレイ36は、閉じた状態で第1筐体31の上面31Aを上方から覆っている。図1、図2及び図7に示す給送トレイ36の位置を「閉位置」とする。給送トレイ36は、閉位置にある場合、開閉軸心X36から前方に向かって下り傾斜するように位置している。図1に示すように、操作開口39は、給送トレイ36が閉位置にある状態でタッチパネル70を外部に露出させている。
そして、図3、図5及び図6に示すように、給送トレイ36は、図1等に示す状態から開閉軸心X36周りに後方に回動して開かれることにより、筐体30の後ろ側で後方に向かって上り傾斜する位置に変位する。図3、図5及び図6に示す給送トレイ36の位置を「開位置」とする。
図3及び図6に示すように、給送トレイ36は、開位置では下側案内面32Gの傾斜部分に連続するように傾斜し、第1導入口11を開放している。給送トレイ36には、1枚又は複数枚のシートSHが載置される。図示は省略するが、給送トレイ36は、左右一対のガイド部を有している。ガイド部は、給送トレイ36に載置されるシートSHを左右方向の外側から挟んで左右方向の位置決めを行う。給送トレイ36に載置されたシートSHは、第1導入口11に導入され、第1搬送路10において第1排出口12へ案内される。
図4、図6及び図7に示すように、電力が図示しない家庭用コンセントからACアダプタ59及び制御基板54を経由して、搬送部40、読取部55、タッチパネル70、開閉位置センサ60等へ供給される。
図4に示すように、制御基板54は、CPU、ROM及びRAM等を備えている。制御基板54は、搬送部40、読取部55、タッチパネル70、開閉位置センサ60等に電気的に接続されて、それらを制御する。
図5〜図7に示すように、搬送部40は、分離ローラ41、分離パッド49、上流側搬送部110及び下流側搬送部120を備えている。分離ローラ41は、本発明の「供給部」の一例である。読取部55は、画像読取センサ55A、55Bを有している。これらは、第1搬送路10において、第1導入口11から第1排出口12に向かって、分離ローラ41及び分離パッド49、上流側搬送部110、画像読取センサ55A、55B、下流側搬送部120という順番で配設されている。以下、この順番で、これらの構成を説明する。第1搬送路10における第1導入口11側は、本発明の「第1搬送路の上流側」の一例である。第1搬送路10における第1排出口12側は、本発明の「第1搬送路の下流側」の一例である。
図6に示すように、分離ローラ41は、第2筐体32内において、回転軸41Sに回転可能に支持されている。分離ローラ41の上部は、下側案内面32Gの傾斜部分から第1搬送路10に露出している。図5に示すように、分離ローラ41は、第1搬送路10における左右方向の中間に位置している。分離ローラ41は、制御基板54が図4に示す駆動モータ40Mを制御することにより駆動モータ40Mに駆動される。そして、分離ローラ41は、給送トレイ36に載置されたシートSHに当接しつつ回転することにより、そのシートSHを第1搬送路10に送り出す。
図6に示すように、分離ローラ41と回転軸41Sとの間には、ワンウェイクラッチ41Cが設けられている。ワンウェイクラッチ41Cは、分離ローラ41が回転軸41Sに対して、図6の紙面に向かって時計方向に相対回転することを規制する一方、図6の紙面に向かって反時計方向に相対回転することを許容する。ワンウェイクラッチ41Cが分離ローラ41の回転軸41Sに対する時計方向の相対回転を規制する状態、すなわち、分離ローラ41が回転軸41Sと一体で反時計方向に回転する状態において、分離ローラ41がシートSHを搬送する搬送速度をV1とする。
分離パッド49は、第1筐体31に組み付けられている。分離パッド49は、上側案内面31Gにおいて第1搬送路10に露出している。分離パッド49は、ゴムやエラストマー等の摩擦部材からなる板状体である。分離パッド49は、図示しない付勢部材に付勢されて、分離ローラ41に押し付けられている。これにより、分離ローラ41と分離パッド49とは、第1搬送路10において搬送されるシートSHを挟んで一枚ずつ分離し得る。
図5〜図7に示すように、上流側搬送部110は、筐体30内で分離ローラ41より第1搬送路10の下流側、すなわち第1排出口12側、かつ画像読取センサ55A、55Bより第1搬送路10の上流側、すなわち第1導入口11側に設けられている。
図5及び図8に示すように、上流側搬送部110は、第1上流側ローラ対111と、第2上流側ローラ対112と、第3上流側ローラ対113とを有している。第1上流側ローラ対111は、シートSH及びカードCAを挟みながら搬送する。第2上流側ローラ対112は、シートSHを挟みながら搬送する。第3上流側ローラ対113は、シートSHを挟みながら搬送する。
より詳しくは、図5に示すように、第1上流側ローラ対111は、左右方向において、分離ローラ41に対して右側に位置している。図8に示すように、第1上流側ローラ対111は、駆動ローラ111Aとピンチローラ111Pとを有している。
図5に示すように、第2上流側ローラ対112は、左右方向において、分離ローラ41に対して左側に位置している。図8に示すように、第2上流側ローラ対112は、駆動ローラ112Aとピンチローラ112Pとを有している。
図5に示すように、第3上流側ローラ対113は、左右方向において第1上流側ローラ対111と第2上流側ローラ対112との間に位置している。第3上流側ローラ対113は、2組のローラ対からなっている。すなわち、図8に示すように、第3上流側ローラ対113は、駆動ローラ113Aとピンチローラ113Pとを有している。また、第3上流側ローラ対113は、駆動ローラ113Bとピンチローラ113Qとを有している。駆動ローラ113A及びピンチローラ113Pは、左右方向において、分離ローラ41と、第1上流側ローラ対111との間に位置している。駆動ローラ113B及びピンチローラ113Qは、左右方向において、分離ローラ41と、第2上流側ローラ対112との間に位置している。
図6及び図7に示すように、各駆動ローラ111A、112A、113A、113Bの上部は、下側案内面32Gの傾斜部分と水平部分との接続部から第1搬送路10に露出している。各ピンチローラ111P、112P、113P、113Qの下部は、上側案内面31Gの傾斜部分と水平部分との接続部から第1搬送路10に露出している。
図8に示すように、各駆動ローラ111A、112A、113A、113Bは、第2筐体32内において、1本の第1駆動軸110Sに一体回転可能に固定されている。第1駆動軸110Sは、左右方向と平行な第1駆動軸心X1Aを構成している。
ピンチローラ111Pは、第1筐体31内において、第1従動軸111Sに一体回転可能に固定されている。ピンチローラ112Pは、第1筐体31内において、第1従動軸112Sに一体回転可能に固定されている。ピンチローラ113P、113Qは、第1筐体31内において、第1従動軸113Sに一体回転可能に固定されている。
ピンチローラ111Pは、第1従動軸111Sに連結された付勢バネ111Fにより、駆動ローラ111Aに向けて付勢されている。ピンチローラ112Pは、第1従動軸112Sに連結された付勢バネ112Fにより、駆動ローラ112Aに向けて付勢されている。ピンチローラ113P及びピンチローラ113Qは、第1従動軸113Sに連結された付勢バネ113Fにより、各々、駆動ローラ113A及び駆動ローラ113Bに向けて付勢されている。
ピンチローラ111P、112P、113P、113Qはそれぞれ、シートSH又はカードCAに当接していない状態では、駆動ローラ111A、112A、113A、113Bのそれぞれに当接している。この状態では、第1従動軸111S、第1従動軸112S及び第1従動軸113Sは、第1駆動軸心X1Aと平行な第1従動軸心X1Pを構成している。つまり、各ピンチローラ111P、112P、113P、113Qは、第1筐体31内において、シートSH又はカードCAに当接していない状態では、第1従動軸心X1P周りに回転可能に支持されている。
ピンチローラ111Pは、シートSH又はカードCAに当接することにより、付勢バネ111Fが圧縮され、第1駆動軸心X1Aから離間する。ピンチローラ112Pは、シートSHに当接することにより、付勢バネ112Fが圧縮され、第1駆動軸心X1Aから離間する。ピンチローラ113P、113Qは、シートSHに当接することにより、付勢バネ113Fが圧縮され、第1駆動軸心X1Aから離間する。
ピンチローラ111Pの駆動ローラ111Aに対する付勢力、すなわち付勢バネ111Fの付勢力をF11とする。付勢力F11は、第1上流側ローラ対111がシートSH又はカードCAを挟むニップ力の一例である。なお、付勢バネ111Fの付勢力F11は、付勢バネ111Fのバネ定数、及び付勢バネ111Fの一端が当接する第1従動軸111Sと付勢バネ111Fの他端が当接する第1筐体31の当接部31CAとの間の距離等により決定される。ピンチローラ112Pの駆動ローラ112Aに対する付勢力、すなわち付勢バネ112Fの付勢力をF12とする。付勢力F12は、第2上流側ローラ対112がシートSHを挟むニップ力の一例である。なお、付勢バネ112Fの付勢力F12は、付勢バネ112Fのバネ定数、及び付勢バネ112Fの一端が当接する第1従動軸112Sと付勢バネ112Fの他端が当接する第1筐体31の当接部31CBとの間の距離等により決定される。ピンチローラ113P、113Qの駆動ローラ113A、113Bに対する付勢力、すなわち付勢バネ113Fの付勢力をF13とする。付勢力F13は、第3上流側ローラ対113がシートSHを挟むニップ力の一例である。なお、付勢バネ113Fの付勢力F13は、付勢バネ113Fのバネ定数、及び付勢バネ113Fの一端が当接する第1従動軸113Sと付勢バネ113Fの他端が当接する第1筐体31の当接部31CCとの間の距離等により決定される。
駆動ローラ111A及びピンチローラ111Pの左右方向の長さをL11とする。駆動ローラ112A及びピンチローラ112Pの左右方向の長さをL12とする。駆動ローラ113A、113B及びピンチローラ113P、113Qの左右方向の長さをL13とする。長さL13は、駆動ローラ113A及びピンチローラ113Pの左右方向の長さL13Aと、駆動ローラ113B及びピンチローラ113Qの左右方向の長さL13Bとの合計値である。
本実施例では、第3上流側ローラ対113がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F13は、第1上流側ローラ対111がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F11より大きい。また、付勢力F13は、第2上流側ローラ対112がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F12より大きい。
また、本実施例では、長さL11と長さL12とが等しく、付勢力F11と付勢力F12とが等しい。また、(付勢力F13/長さL13)は、(付勢力F11/長さL11)と(付勢力F12/長さL12)とに等しい。ここで、(付勢力/長さ)は、単位長さ当たりのニップ力を意味する。
各駆動ローラ111A、112A、113A、113Bは、制御基板54が駆動モータ40Mを制御することにより駆動モータ40Mに駆動されて、第1駆動軸心X1A周りに回転する。そうすると、駆動ローラ111Aに向けて付勢されるピンチローラ111Pは、駆動ローラ111Aによって従動回転する。駆動ローラ112Aに向けて付勢されるピンチローラ112Pは、駆動ローラ112Aによって従動回転する。駆動ローラ113Aに向けて付勢されるピンチローラ113Pは、駆動ローラ113Aによって従動回転する。駆動ローラ113Bに向けて付勢されるピンチローラ113Qは、駆動ローラ113Bによって従動回転する。これにより、シートSHが搬送される場合には、各駆動ローラ111A、112A、113A、113Bと各ピンチローラ111P、112P、113P、113Qとは、第1搬送路10において搬送されるシートSHを挟んで回転し、シートSHを第1排出口12へ搬送する。
第1搬送路10の一部が第2搬送路20の一部を兼ねていることにより、図5及び図7に示すように、右側の駆動ローラ111A及び右側のピンチローラ111Pは、第2搬送路20にも露出している。これにより、カードCAが搬送される場合には、駆動ローラ111Aとピンチローラ111Pとは、第2導入口21から導入されるカードCAを第2搬送路20において挟んで回転し、カードCAを第2排出口22へ搬送する。
図5〜図7に示すように、画像読取センサ55Aは、第2筐体32に組み付けられている。より具体的には、画像読取センサ55Aは、Contact Image Sensor(以後、「CIS」と記す)、CISホルダ、及びコンタクトガラスなどを備える。画像読取センサ55Aの上面は、下側案内面32Gの水平部分において第1搬送路10に露出している。画像読取センサ55Bは、第1筐体31に組み付けられている。より具体的には、画像読取センサ55Bは、CIS、CISホルダ、及びコンタクトガラスなどを備える。画像読取センサ55Bの下面は、上側案内面31Gの水平部分において第1搬送路10に露出している。すなわち、画像読取センサ55A、55Bは、第1搬送路10を上下方向から挟むように対向している。また、第1搬送路10の一部が第2搬送路20の一部を兼ねていることにより、図5及び図7に示すように、画像読取センサ55A、55Bは、第2搬送路20を上下方向から挟むように対向している。上記構成により、画像読取センサ55A、55Bは、第1搬送路10において搬送されるシートSHの両面の画像を読み取るとともに、第2搬送路20において搬送されるカードCAの両面の画像を読み取る。すなわち、画像読取センサ55A、55Bは、シートSHが搬送される場合には、シートSHの両面の画像を読み取り、カードCAが搬送される場合には、カードCAの両面の画像を読み取る。なお、本開示において、「対向」とは必ずしも真対向を意味せず、例えば、シートSHの搬送方向において、画像読取センサ55Aの一部が画像読取センサ55Bに対してずれていてもよい。
図5〜図7に示すように、下流側搬送部120は、筐体30内で画像読取センサ55A、55Bより第1搬送路10の下流側、すなわち第1排出口12側に設けられている。
図5及び図9に示すように、下流側搬送部120は、第1下流側ローラ対121と、第2下流側ローラ対122と、第3下流側ローラ対123とを有している。第1下流側ローラ対121は、シートSH及びカードCAを挟みながら搬送する。第2下流側ローラ対122は、シートSHを挟みながら搬送する。第3下流側ローラ対123は、シートSHを挟みながら搬送する。
より詳しくは、図5に示すように、第1下流側ローラ対121は、左右方向において、分離ローラ41に対して右側に位置している。図9に示すように、第1下流側ローラ対121は、駆動ローラ121Aとピンチローラ121Pとを有している。
図5に示すように、第2下流側ローラ対122は、左右方向において、分離ローラ41に対して左側に位置している。図9に示すように、第2下流側ローラ対122は、駆動ローラ122Aとピンチローラ122Pとを有している。
図5に示すように、第3下流側ローラ対123は、左右方向において第1下流側ローラ対121と第2下流側ローラ対122との間に位置している。第3下流側ローラ対123は、2組のローラ対からなっている。すなわち、図9に示すように、第3下流側ローラ対123は、駆動ローラ123Aとピンチローラ123Pとを有している。また、第3下流側ローラ対123は、駆動ローラ123Bとピンチローラ123Qとを有している。駆動ローラ123A及びピンチローラ123Pは、左右方向において、分離ローラ41と、第1下流側ローラ対121との間に位置している。駆動ローラ123B及びピンチローラ123Qは、左右方向において、分離ローラ41と、第2下流側ローラ対122との間に位置している。
図6及び図7に示すように、各駆動ローラ121A、122A、123A、123Bの上部は、下側案内面32Gの水平部分から第1搬送路10に露出している。各ピンチローラ121P、122P、123P、123Qの下部は、上側案内面31Gの水平部分から第1搬送路10に露出している。
図9に示すように、各駆動ローラ121A、122A、123A、123Bは、第2筐体32内において、1本の第2駆動軸120Sに一体回転可能に固定されている。第2駆動軸120Sは、第1駆動軸心X1Aと平行な第2駆動軸心X2Aを構成している。
ピンチローラ121Pは、第1筐体31内において、第2従動軸121Sに一体回転可能に固定されている。ピンチローラ122Pは、第1筐体31内において、第2従動軸122Sに一体回転可能に固定されている。ピンチローラ123P、123Qは、第1筐体31内において、第2従動軸123Sに一体回転可能に固定されている。
ピンチローラ121Pは、第2従動軸121Sに連結された付勢バネ121Fにより、駆動ローラ121Aに向けて付勢されている。ピンチローラ122Pは、第2従動軸122Sに連結された付勢バネ122Fにより、駆動ローラ122Aに向けて付勢されている。ピンチローラ123P及びピンチローラ123Qは、第2従動軸123Sに連結された付勢バネ123Fにより、各々、駆動ローラ123A及び駆動ローラ123Bに向けて付勢されている。
ピンチローラ121P、122P、123P、123Qはそれぞれ、シートSH又はカードCAに当接していない状態では、駆動ローラ121A、122A、123A、123Bのそれぞれに当接している。この状態では、第2従動軸121S、第2従動軸122S及び第2従動軸123Sは、第2駆動軸心X2Aと平行な第2従動軸心X2Pを構成している。つまり、各ピンチローラ121P、122P、123P、123Qは、第1筐体31内において、シートSH又はカードCAに当接していない状態では、第2従動軸心X2P周りに回転可能に支持されている。
ピンチローラ121Pは、シートSH又はカードCAに当接することにより、付勢バネ121Fが圧縮され、第2駆動軸心X2Aから離間する。ピンチローラ122Pは、シートSHに当接することにより、付勢バネ122Fが圧縮され、第2駆動軸心X2Aから離間する。ピンチローラ123P、123Qは、シートSHに当接することにより、付勢バネ123Fが圧縮され、第2駆動軸心X2Aから離間する。
ピンチローラ121Pの駆動ローラ121Aに対する付勢力、すなわち付勢バネ121Fの付勢力をF21とする。付勢力F21は、第1下流側ローラ対121がシートSH又はカードCAを挟むニップ力の一例である。なお、付勢バネ121Fの付勢力F21は、付勢バネ121Fのバネ定数、及び付勢バネ121Fの一端が当接する第2従動軸121Sと付勢バネ121Fの他端が当接する第1筐体31の当接部31DAとの間の距離等により決定される。ピンチローラ122Pの駆動ローラ122Aに対する付勢力、すなわち付勢バネ122Fの付勢力をF22とする。付勢力F22は、第2下流側ローラ対122がシートSHを挟むニップ力の一例である。なお、付勢バネ122Fの付勢力F22は、付勢バネ122Fのバネ定数、及び付勢バネ122Fの一端が当接する第2従動軸122Sと付勢バネ122Fの他端が当接する第1筐体31の当接部31DBとの間の距離等により決定される。ピンチローラ123P、123Qの駆動ローラ123A、123Bに対する付勢力、すなわち付勢バネ123Fの付勢力をF23とする。付勢力F23は、第3下流側ローラ対123がシートSHを挟むニップ力の一例である。なお、付勢バネ123Fの付勢力F23は、付勢バネ123Fのバネ定数、及び付勢バネ123Fの一端が当接する第2従動軸123Sと付勢バネ123Fの他端が当接する第1筐体31の当接部31DCとの間の距離等により決定される。
駆動ローラ121A及びピンチローラ121Pの左右方向の長さをL21とする。駆動ローラ122A及びピンチローラ122Pの左右方向の長さをL22とする。駆動ローラ123A、123B及びピンチローラ123P、123Qの左右方向の長さをL23とする。長さL23は、駆動ローラ123A及びピンチローラ123Pの左右方向の長さL23Aと、駆動ローラ123B及びピンチローラ123Qの左右方向の長さL23Bとの合計値である。
本実施例では、第3下流側ローラ対123がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F23は、第1下流側ローラ対121がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F21より大きい。また、付勢力F23は、第2下流側ローラ対122がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F22より大きい。
また、本実施例では、長さL21と長さL22とが等しく、付勢力F21と付勢力F22とが等しい。また、(付勢力F23/長さL23)は、(付勢力F21/長さL21)と(付勢力F22/長さL22)とに等しい。
各駆動ローラ121A、122A、123A、123Bは、制御基板54が駆動モータ40Mを制御することにより駆動モータ40Mに駆動されて、第2駆動軸心X2A周りに回転する。そうすると、駆動ローラ121Aに向けて付勢されるピンチローラ121Pは、駆動ローラ121Aによって従動回転する。駆動ローラ122Aに向けて付勢されるピンチローラ122Pは、駆動ローラ122Aによって従動回転する。駆動ローラ123Aに向けて付勢されるピンチローラ113Pは、駆動ローラ123Aによって従動回転する。駆動ローラ123Bに向けて付勢されるピンチローラ123Qは、駆動ローラ123Bによって従動回転する。これにより、シートSHが搬送される場合には、各駆動ローラ121A、122A、123A、123Bと各ピンチローラ121P、122P、123P、123Qとは、第1搬送路10において搬送されるシートSHを挟んで回転し、シートSHを第1排出口12から筐体30の外部に排出する。
第1搬送路10の一部が第2搬送路20の一部を兼ねていることにより、図5及び図7に示すように、右側の駆動ローラ121A及び右側のピンチローラ121Pは、第2搬送路20にも露出している。これにより、カードCAが搬送される場合には、駆動ローラ121Aとピンチローラ121Pとは、第2搬送路20において駆動ローラ111Aとピンチローラ111Pとに搬送されるカードCAを挟んで回転し、カードCAを第2排出口22から筐体30の外部に排出する。
本実施例では、各駆動ローラ111A、112A、113A、113B、121A、122A、123A、123Bの外径は同一である。また、各ピンチローラ111P、112P、113P、113Q、121P、122P、123P、123Qの外径は同一である。
上流側搬送部110及び下流側搬送部120がシートSHを搬送する搬送速度をV2とする。そうすると、分離ローラ41がシートSHを搬送する搬送速度V1は、上流側搬送部110及び下流側搬送部120がシートSHを搬送する搬送速度V2より遅くされている。このため、シートSHが上流側搬送部110に到達すると、分離ローラ41が回転軸41Sに対して図6の紙面に向かって反時計方向に相対回転することをワンウェイクラッチ41Cが許容し、上流側搬送部110によって搬送速度V2で搬送されるシートSHに分離ローラ41が従動する。
図3及び図6等に示すように、タッチパネル70は、第1筐体31の内部における上面31A側に組み付けられている。タッチパネル70は、上面31Aにくり抜かれた矩形状のタッチパネル用開口31Hにより外部に露出している。タッチパネル70は、液晶パネルと、液晶パネルの背面側から光を照射する蛍光ランプやLED等の光源と、液晶パネルの表面に貼り合わされた接触感知膜とを有している。
タッチパネル70は、制御基板54に制御されて、画像読取動作の処理状況やエラー状況等である画像読取装置1の稼働状況等を表示する。また、タッチパネル70は、外部からの操作を受け付ける。具体的には、タッチパネル70は、図1に示す「START」ボタンB1のような各種のボタンを表示する。そして、ユーザがいずれかのボタンに対応する処理の実行指示や設定入力を行うために、タッチパネル70に触れると、タッチパネル70は、その操作を受け付けて、制御基板54に伝達する。
図1及び図3等に示すように、開閉位置センサ60は、給送トレイ36の筐体30に対する位置を検知するものである。より詳しくは、開閉位置センサ60は、右側のサイドフレーム33Rの後側上端部に設けられて、右側のヒンジ部36Rに隣接している。開閉位置センサ60は、マイクロスイッチやロータリースイッチ等からなり、給送トレイ36の開閉軸心X36周りの回動によって断接する。開閉位置センサ60は、給送トレイ36が開位置にあることを検知し、その旨の検知信号を制御基板54に伝達する。
<シート及びカードの画像読取動作>
この画像読取装置1では、以下のようにして、シートSH及びカードCAの画像が読み取られる。
この画像読取装置1では、以下のようにして、シートSH及びカードCAの画像が読み取られる。
シートSHの画像が読み取られる場合、ユーザにより、給送トレイ36が開位置にあれば開位置が維持され、給送トレイ36が閉位置にあれば開位置に変位される。そして、ユーザにより、開位置にある給送トレイ36にシートSHが載置される。制御基板54は、タッチパネル70からシートSHの読取指示があった場合に、シートSHの画像読取動作を開始する。タッチパネル70のシート読取指示は、タッチパネル70に表示されたシート読取「START」ボタンが押されることにより生成され、制御基板54に送られる。図示は省略するが、シート読取「START」ボタンは、図1に示すカード読取「START」ボタンB1と同様の表示である。
そうすると、制御基板54は、給送トレイ36が開位置にあることを開閉位置センサ60が検知し、給送トレイ36にシートSHが存在することを図示しないシートセンサが検知していることを確認した上で、搬送部40の駆動モータ40Mを駆動する制御を行う。そうすると、まず、分離ローラ41が分離パッド49とシートSHを挟みながら回転する。分離ローラ41は、給送トレイ36上のシートSHを第1導入口11から導入し、シートSHを第1搬送路10に送り出す。この際、複数枚のシートSHが重なった状態で搬送されようとしている場合、分離パッド49とシートSHとの間の摩擦力などにより、シートSHが一枚ずつ分離され得る。
次に、上流側搬送部110の各駆動ローラ111A、112A、113A、113B及び各ピンチローラ111P、112P、113P、113Qと、下流側搬送部120の各駆動ローラ121A、122A、123A、123B及び各ピンチローラ121P、122P、123P、123Qとが分離ローラ41に送り出されたシートSHを第1搬送路10において搬送する。第1搬送路10において搬送されるシートSHの両面の画像が画像読取センサ55A、55Bにより読み取られる。画像が読み取られたシートSHは、各駆動ローラ121A、122A、123A、123B及び各ピンチローラ121P、122P、123P、123Qにより第1排出口12から筐体30の外部に排出される。
一方、カードCAの画像が読み取られる場合、ユーザにより、給送トレイ36が開位置にあれば閉位置に変位され、給送トレイ36が閉位置にあれば閉位置に維持される。そして、図2に示すように、ユーザにより、カードCAが筐体30の後方から第2導入口22に差し込まれ、第2搬送路20に導入される。制御基板54は、タッチパネル70からカードCAの読取指示があった場合に、カードCAの画像読取動作を開始する。タッチパネル70のカード読取指示は、タッチパネル70に表示されたカード読取「START」ボタンB1が押されることにより生成され、制御基板54に送られる。
そうすると、制御基板54は、カードCAが第2導入口22に存在することを図示しないカードセンサが検知していることを確認した上で、搬送部40の駆動モータ40Mを駆動する制御を行う。そうすると、上流側搬送部110の右側の駆動ローラ111A及びピンチローラ111Pと、下流側搬送部120の右側の駆動ローラ121A及びピンチローラ121PとがカードCAを第2搬送路20において搬送する。第2搬送路20において搬送されるカードCAの両面の画像が画像読取センサ55A、55Bにより読み取られる。画像が読み取られたカードCAは、駆動ローラ121A及びピンチローラ121Pにより第1排出口12から筐体30の外部に排出される。
<作用効果>
第1実施例の画像読取装置1では、分離ローラ41からシートSHに伝達される搬送力がシートSHにおける左右方向の中間に作用する。第1上流側ローラ対111及び第1下流側ローラ対121のそれぞれからシートSHに伝達される搬送力がシートSHにおける右側に作用する。第2上流側ローラ対112及び第2下流側ローラ対122のそれぞれからシートSHに伝達される搬送力がシートSHにおける左側に作用する。このため、それらの搬送力がシートSHにおける左右方向の右端側から左端側に亘って均等に作用し得る。
第1実施例の画像読取装置1では、分離ローラ41からシートSHに伝達される搬送力がシートSHにおける左右方向の中間に作用する。第1上流側ローラ対111及び第1下流側ローラ対121のそれぞれからシートSHに伝達される搬送力がシートSHにおける右側に作用する。第2上流側ローラ対112及び第2下流側ローラ対122のそれぞれからシートSHに伝達される搬送力がシートSHにおける左側に作用する。このため、それらの搬送力がシートSHにおける左右方向の右端側から左端側に亘って均等に作用し得る。
したがって、第1実施例の画像読取装置1では、幅の異なるシートSH及びカードCAを搬送して、それらの画像を読み取ることが可能であるとともに、シートSHの第1搬送路10における斜行を抑制できる。
また、この画像読取装置1では、第3上流側ローラ対113が左右方向において第1上流側ローラ対111と第2上流側ローラ対112との間に位置している。また、第3下流側ローラ対123が左右方向において第1下流側ローラ対121と第2下流側ローラ対122との間に位置している。これにより、この画像読取装置1では、第3上流側ローラ対113及び第3下流側ローラ対123のそれぞれからシートSHに伝達される搬送力がシートSHにおける左右方向の中間に作用し得る。このため、この画像読取装置1では、シートSHにおける左右方向の右端側から左端側に亘って、搬送力が一層均等に作用し得る。その結果、この画像読取装置1では、シートSHの斜行を一層抑制できる。
さらに、この画像読取装置1では、第3上流側ローラ対113がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F13は、第1上流側ローラ対111がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F11より大きい。また、付勢力F13は、第2上流側ローラ対112がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F12より大きい。また、第3下流側ローラ対123がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F23は、第1下流側ローラ対121がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F21より大きい。また、付勢力F23は、第2下流側ローラ対122がシートSHを挟むニップ力、すなわち付勢力F22より大きい。これにより、この画像読取装置1では、第3上流側ローラ対113及び第3下流側ローラ対123は、左右方向の中間で、第1上流側ローラ対111、第1下流側ローラ対121、第2上流側ローラ対112及び第2下流側ローラ対122よりも強く搬送力をシートSHに伝達できる。従って、シートSHの右側又は左側に働く搬送力よりシートSHの中央側に働く搬送力の方が大きいため、シートSHの中央側を中心としたシートSHの回転が起き難い。その結果、この画像読取装置1では、シートSHの斜行を一層抑制できる。
また、この画像読取装置1では、各駆動ローラ111A、112A、113A、113Bは、第1駆動軸心X1A周りに回転可能に支持されている。また、各駆動ローラ121A、122A、123A、123Bは、第2駆動軸心X2A周りに回転可能に支持されている。これにより、この画像読取装置1では、各駆動ローラ111A、112A、113A、121A、122A、123A、123Bのそれぞれの駆動軸心が異なっている場合と比較して、回転軸や軸受等の部品点数を削減できる。
さらに、この画像読取装置1では、各ピンチローラ111P、112P、113P、113Qは、シートSH又はカードCAに当接していない状態では、第1従動軸心X1P周りに回転可能に支持され、シートSH又はカードCAに当接することにより個別に第1駆動軸心X1Aから離間する。より具体的には、第1従動軸111Sと、第1従動軸112Sと、第1従動軸113Sとが一本の軸ではなく、別々の軸であるから、各ピンチローラ111P、112P、113P、113Qは、個別に離間する。また、各ピンチローラ121P、122P、123P、123Qは、シートSH又はカードCAに当接していない状態では、第2従動軸心X2P周りに回転可能に支持され、シートSH又はカードCAに当接することにより個別に第2駆動軸心X2Aから離間する。より具体的には、第2従動軸121Sと、第2従動軸122Sと、第2従動軸123Sとが一本の軸ではなく、別々の軸であるから、各ピンチローラ121P、122P、123P、123Qは、個別に離間する。これにより、この画像読取装置1では、各ピンチローラ111P、112P、113P、121P、122P、123P、123Qの外径を同一にできる。その結果、この画像読取装置1では、ピンチローラ111P、112P、113P、121P、122P、123P、123Qを共通部品として、部品点数を削減できる。
また、この画像読取装置1では、長さL11と長さL12とが等しく、付勢力F11と付勢力F12とが等しい。また、(付勢力F13/長さL13)は、(付勢力F11/長さL11)と(付勢力F12/長さL12)とに等しい。これにより、この画像読取装置1では、第1上流側ローラ対111、第2上流側ローラ対112及び第3上流側ローラ対113のシートSHに対する左右方向の単位長さ当たりのニップ力が均一化され得る。このため、この画像読取装置1では、第1上流側ローラ対111、第2上流側ローラ対112及び第3上流側ローラ対113のシートSHに対する搬送速度差を確実に小さくできる。例えば、中央側に位置する第3上流側ローラ対113のシートSHに対する搬送速度が、左右側に位置する第1上流側ローラ対111、及び第2上流側ローラ対112のシートに対する搬送速度と異なる場合、シートSHが変形し得る。しかし、この画像読取装置1では、シートSHに対する搬送速度差を小さくできるため、シートSHの変形を抑制でき、シートSHにしわや傷が発生し難い。
さらに、この画像読取装置1では、長さL21と長さL22とが等しく、付勢力F21と付勢力F22とが等しい。また、(付勢力F23/長さL23)は、(付勢力F21/長さL21)と(付勢力F22/長さL22)とに等しい。これにより、この画像読取装置1では、第1下流側ローラ対121、第2下流側ローラ対122及び第3下流側ローラ対123のシートSHに対する左右方向の単位長さ当たりのニップ力が均一化され得る。このため、この画像読取装置1では、第1下流側ローラ対121、第2下流側ローラ対122及び第3下流側ローラ対123のシートSHに対する搬送速度差を確実に小さくできる。例えば、中央側に位置する第3下流側ローラ対123のシートSHに対する搬送速度が、右側及び左側に各々位置する第1下流側ローラ対121、又は第2下流側ローラ対122のシートに対する搬送速度と異なる場合、シートSHが変形し得る。しかし、この画像読取装置1では、シートSHに対する搬送速度差を小さくできるため、シートSHの変形を抑制でき、シートSHにしわや傷が発生し難い。
その結果、この画像読取装置1では、シートSHの斜行を確実に抑制できる。また、シートSHにしわや傷が発生し難くなる。
また、この画像読取装置1では、分離ローラ41がシートSHを搬送する搬送速度V1は、上流側搬送部110及び下流側搬送部120がシートSHを搬送する搬送速度V2より遅くされている。さらに、分離ローラ41と上流側搬送部110とがシートSHを搬送する際、分離ローラ41はシートSHに従動する。これにより、この画像読取装置1では、分離ローラ41がシートSHに従動する際、シートSHは、左右方向の中間に位置する分離ローラ41から搬送抵抗を受けながら、右側に位置する第1上流側ローラ対111と、左側に位置する第2上流側ローラ対112とに搬送される。その結果、この画像読取装置1では、シートSHの斜行を一層確実に抑制できる。
(第2実施例)
図10及び図11に示すように、第2実施例の画像読取装置では、第1実施例の画像読取装置1における第2排出口22を第2導入排出口221に変更し、第1実施例の画像読取装置1における第2導入口21を中間排出口222に変更している。第2実施例のその他の構成は第1実施例と同一である。このため、第1実施例と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
図10及び図11に示すように、第2実施例の画像読取装置では、第1実施例の画像読取装置1における第2排出口22を第2導入排出口221に変更し、第1実施例の画像読取装置1における第2導入口21を中間排出口222に変更している。第2実施例のその他の構成は第1実施例と同一である。このため、第1実施例と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
第2導入排出口221は、第1実施例の第2排出口22と同一形状である。第2導入排出口221は、第1排出口12の右端側の一部と共用されている。中間排出口222は、第1実施例の第2導入口21と同一形状である。
第2導入排出口221に、カードCAが導入される。上流側搬送部110の右側の駆動ローラ111A及びピンチローラ111Pと、下流側搬送部120の右側の駆動ローラ121A及びピンチローラ121Pとは、第2搬送路20においてカードCAを後方に搬送する。この後方へのカードCAの搬送は、制御基板54のCPUが、搬送部40を第1実施例における搬送部40の回転方向と反対方向に逆送させることにより実行される。そして、カードCAは、中間排出口222から筐体30の外部に自己の一部が排出される。つまり、カードCAは、駆動ローラ111A及びピンチローラ111Pと、駆動ローラ121A及びピンチローラ121Pとによって頭出し位置に達するまで後方に搬送される。次に、駆動ローラ111A及びピンチローラ111Pと、駆動ローラ121A及びピンチローラ121Pとは、第2搬送路20においてカードCAを前方に搬送する。この際、画像読取センサ55A、55Bにより画像を読み取られた後、カードCAは、第2導入排出口221から筐体30の外部に排出される。
上記第2実施例の画像読取装置も、第1実施例の画像読取装置1と同様の作用効果を奏することができる。
(第3実施例)
図12に示すように、第3実施例の画像読取装置では、第1実施例の画像読取装置1における第2排出口22をカードCAが導入される第2導入口に変更し、第1実施例の画像読取装置1における第2導入口21をカードCAが排出される第2排出口322に変更している。第3実施例のその他の構成は第1実施例と同一である。このため、第1実施例と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
図12に示すように、第3実施例の画像読取装置では、第1実施例の画像読取装置1における第2排出口22をカードCAが導入される第2導入口に変更し、第1実施例の画像読取装置1における第2導入口21をカードCAが排出される第2排出口322に変更している。第3実施例のその他の構成は第1実施例と同一である。このため、第1実施例と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
第3実施例の第2導入口は、第2実施例の第2導入排出口221と同様に、第1実施例の第2排出口22と同一形状である。このため、図示は省略する。第2排出口322は、第1実施例の第2導入口21と同一形状である。
第2導入口に、カードCAが導入される。上流側搬送部110の右側の駆動ローラ111A及びピンチローラ111Pと、下流側搬送部120の右側の駆動ローラ121A及びピンチローラ121Pとは、第2搬送路20においてカードCAを後方に搬送する。そして、カードCAは、画像読取センサ55A、55Bにより画像を読み取られた後、第2排出口322から筐体30の外部に排出される。
上記第3実施例の画像読取装置も、第1実施例の画像読取装置1と同様の作用効果を奏することができる。
以上において、本発明を第1実施例〜第3実施例に即して説明したが、本発明は上記第1実施例〜第3実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
第1実施例では、第3上流側ローラ対113と第3下流側ローラ対123とはそれぞれ、2組のローラ対からなっているがこの構成には限定されない、第3上流側ローラ対113と第3下流側ローラ対123とはそれぞれ、1組のローラ対からなっていてもよいし、3組以上のローラ対からなっていてもよい。第1上流側ローラ対111、第2上流側ローラ対112、第1下流側ローラ対121及び第2下流側ローラ対122も同様である。
第1実施例では、第3上流側ローラ対113及び第3下流側ローラ対123がカードCAの搬送を行わないがこの構成には限定されない。第3上流側ローラ対及び第3下流側ローラ対は、第1上流側ローラ対及び第1下流側ローラ対とともに、カードCAを搬送してもよい。
第1実施例では、カードCAが第2排出口22から筐体30の外部に排出されていたが、この構成を変更して、カードCAが第2排出口22から一時的に外部に露出した後、第2導入口21に向かって逆送され、第2導入口21から筐体30の外部に排出されるようにしてもよい。
画像読取センサ55A、55Bは、第1実施例ではCISを備えていたがこれに限らず、CISの代わりに、Charge Coupled Device(CCD)等が採用されてもよい。
本発明は画像読取装置又は複合機等に利用可能である。
1…画像読取装置、SH…シート(第1媒体)、CA…カード(第2媒体)
10…第1搬送路、20…第2搬送路、30…筐体、55…読取部
41…分離ローラ(供給部)、110…上流側搬送部、120…下流側搬送部
111…第1上流側ローラ対、112…第2上流側ローラ対
113…第3上流側ローラ対、121…第1下流側ローラ対
122…第2下流側ローラ対、123…第3下流側ローラ対
111A、112A、113A、113B、121A、122A、123A、123B…駆動ローラ
111P、112P、113P、113Q、121P、122P、123P、123Q…ピンチローラ
X1A…第1駆動軸心、X2A…第2駆動軸心
X1P…第1従動軸心、X2P…第2従動軸心
L11…第1上流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
L12…第2上流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
L13…第3上流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
L21…第1下流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
L22…第2下流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
L23…第3下流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
F11…第1上流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第1上流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
F12…第2上流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第2上流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
F13…第3上流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第3上流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
F21…第1下流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第1下流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
F22…第2下流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第2下流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
F23…第3下流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第3下流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
V1…分離ローラが第1媒体を搬送する搬送速度
V2…上流側搬送部及び下流側搬送部が第1媒体を搬送する搬送速度
10…第1搬送路、20…第2搬送路、30…筐体、55…読取部
41…分離ローラ(供給部)、110…上流側搬送部、120…下流側搬送部
111…第1上流側ローラ対、112…第2上流側ローラ対
113…第3上流側ローラ対、121…第1下流側ローラ対
122…第2下流側ローラ対、123…第3下流側ローラ対
111A、112A、113A、113B、121A、122A、123A、123B…駆動ローラ
111P、112P、113P、113Q、121P、122P、123P、123Q…ピンチローラ
X1A…第1駆動軸心、X2A…第2駆動軸心
X1P…第1従動軸心、X2P…第2従動軸心
L11…第1上流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
L12…第2上流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
L13…第3上流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
L21…第1下流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
L22…第2下流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
L23…第3下流側ローラ対が有する駆動ローラ及びピンチローラの幅方向の長さ
F11…第1上流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第1上流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
F12…第2上流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第2上流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
F13…第3上流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第3上流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
F21…第1下流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第1下流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
F22…第2下流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第2下流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
F23…第3下流側ローラ対が有するピンチローラの駆動ローラに対する付勢力(第3下流側ローラ対が第1媒体を挟むニップ力)
V1…分離ローラが第1媒体を搬送する搬送速度
V2…上流側搬送部及び下流側搬送部が第1媒体を搬送する搬送速度
Claims (8)
- 第1媒体を案内するように構成される第1搬送路と、前記第1搬送路における前記第1媒体の幅方向の一端側において、前記第1媒体よりも狭幅の第2媒体を案内するように構成される第2搬送路とが形成されている筐体と、
前記筐体内に設けられ、前記第1搬送路において搬送される前記第1媒体の画像を読み取るように構成されるとともに、前記第2搬送路において搬送される前記第2媒体の画像を読み取るように構成される読取部と、
前記筐体に設けられ、前記第1媒体を前記第1搬送路に送り出すように構成される供給部と、
前記筐体内で前記供給部より前記第1搬送路の下流側、かつ前記読取部より前記第1搬送路の上流側に設けられ、前記第1媒体を搬送するように構成されるとともに、前記第2媒体を搬送するように構成される上流側搬送部と、
前記筐体内で前記読取部より前記第1搬送路の下流側に設けられ、前記第1媒体を搬送するように構成されるとともに、前記第2媒体を搬送するように構成される下流側搬送部とを備え、
前記上流側搬送部は、前記供給部に対して前記幅方向の一端側に位置し、前記第1媒体及び前記第2媒体を挟みながら搬送する第1上流側ローラ対と、前記供給部に対して前記幅方向の他端側に位置し、前記第1媒体を挟みながら搬送する第2上流側ローラ対とを有し、
前記下流側搬送部は、前記供給部に対して前記幅方向の一端側に位置し、前記第1媒体及び前記第2媒体を挟みながら搬送する第1下流側ローラ対と、前記供給部に対して前記幅方向の他端側に位置し、前記第1媒体を挟みながら搬送する第2下流側ローラ対とを有していることを特徴とする画像読取装置。 - 前記上流側搬送部は、前記幅方向において前記第1上流側ローラ対と前記第2上流側ローラ対との間に位置し、前記第1媒体を挟みながら搬送する第3上流側ローラ対を有し、
前記下流側搬送部は、前記幅方向において前記第1下流側ローラ対と前記第2下流側ローラ対との間に位置し、前記第1媒体を挟みながら搬送する第3下流側ローラ対を有している請求項1記載の画像読取装置。 - 前記第3上流側ローラ対が前記第1媒体を挟むニップ力は、前記第1上流側ローラ対が前記第1媒体を挟むニップ力及び前記第2上流側ローラ対が前記第1媒体を挟むニップ力より大きく、
前記第3下流側ローラ対が前記第1媒体を挟むニップ力は、前記第1下流側ローラ対が前記第1媒体を挟むニップ力及び前記第2下流側ローラ対が前記第1媒体を挟むニップ力より大きい請求項2記載の画像読取装置。 - 前記第1上流側ローラ対、前記第2上流側ローラ対、前記第3上流側ローラ対、前記第1下流側ローラ対、前記第2下流側ローラ対及び前記第3下流側ローラ対はそれぞれ、回転駆動される駆動ローラと、前記駆動ローラに向けて付勢され、前記駆動ローラによって従動回転するピンチローラとを有し、
前記第1上流側ローラ対、前記第2上流側ローラ対及び前記第3上流側ローラ対の各前記駆動ローラは、前記幅方向と平行な第1駆動軸心周りに回転可能に支持され、
前記第1下流側ローラ対、前記第2下流側ローラ対及び前記第3下流側ローラ対の各前記駆動ローラは、前記第1駆動軸心と平行な第2駆動軸心周りに回転可能に支持されている請求項3記載の画像読取装置。 - 前記第1上流側ローラ対、前記第2上流側ローラ対及び前記第3上流側ローラ対の各前記ピンチローラは、前記第1媒体又は前記第2媒体に当接していない状態では、前記第1駆動軸心と平行な第1従動軸心周りに回転可能に支持され、前記第1媒体又は前記第2媒体に当接することにより個別に前記第1駆動軸心から離間するように構成され、
前記第1下流側ローラ対、前記第2下流側ローラ対及び前記第3下流側ローラ対の各前記ピンチローラは、前記第1媒体又は前記第2媒体に当接していない状態では、前記第2駆動軸心と平行な第2従動軸心周りに回転可能に支持され、前記第1媒体又は前記第2媒体に当接することにより個別に前記第2駆動軸心から離間するように構成されている請求項4記載の画像読取装置。 - 前記第1上流側ローラ対が有する前記駆動ローラ及び前記ピンチローラの前記幅方向の長さをL11とし、
前記第2上流側ローラ対が有する前記駆動ローラ及び前記ピンチローラの前記幅方向の長さをL12とし、
前記第3上流側ローラ対が有する前記駆動ローラ及び前記ピンチローラの前記幅方向の長さをL13とし、
前記第1上流側ローラ対が有する前記ピンチローラの前記駆動ローラに対する付勢力をF11とし、
前記第2上流側ローラ対が有する前記ピンチローラの前記駆動ローラに対する付勢力をF12とし、
前記第3上流側ローラ対が有する前記ピンチローラの前記駆動ローラに対する付勢力をF13とした場合、
長さL11と長さL12とが等しく、
付勢力F11と付勢力F12とが等しく、
(付勢力F13/長さL13)は、(付勢力F11/長さL11)と(付勢力F12/長さL12)とに等しい請求項5記載の画像読取装置。 - 前記第1下流側ローラ対が有する前記駆動ローラ及び前記ピンチローラの前記幅方向の長さをL21とし、
前記第2下流側ローラ対が有する前記駆動ローラ及び前記ピンチローラの前記幅方向の長さをL22とし、
前記第3下流側ローラ対が有する前記駆動ローラ及び前記ピンチローラの前記幅方向の長さをL23とし、
前記第1下流側ローラ対が有する前記ピンチローラの前記駆動ローラに対する付勢力をF21とし、
前記第2下流側ローラ対が有する前記ピンチローラの前記駆動ローラに対する付勢力をF22とし、
前記第3下流側ローラ対が有する前記ピンチローラの前記駆動ローラに対する付勢力をF23とした場合、
長さL21と長さL22とが等しく、
付勢力F21と付勢力F22とが等しく、
(付勢力F23/長さL23)は、(付勢力F21/長さL21)と(付勢力F22/長さL22)とに等しい請求項5又は6記載の画像読取装置。 - 前記供給部は、前記第1媒体を一枚ずつに分離して前記第1搬送路に送り出すように構成される分離ローラであり、
前記分離ローラが前記第1媒体を搬送する搬送速度は、前記上流側搬送部及び前記下流側搬送部が前記第1媒体を搬送する搬送速度より遅くされ、
前記分離ローラと前記上流側搬送部とが前記第1媒体を搬送する際、前記分離ローラは前記第1媒体に従動するように構成されている請求項1乃至7のいずれか1項記載の画像読取装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016210598A (ja) * | 2015-05-13 | 2016-12-15 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | シート搬送装置およびこれを備えるインクジェット式画像形成装置 |
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