JP2024000026A - 原稿搬送装置および画像読取装置 - Google Patents

原稿搬送装置および画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリアシートと原稿の重送とを正確に区別する。【解決手段】搬送された媒体Sを光学的に検知する原稿検知手段50と、搬送手段20により搬送された媒体Sが2枚以上重なった状態を検知する重送検知手段40とを備え、原稿検知手段50が媒体Sを検知し、かつ重送検知手段40が重送を検知していない状態である第1の検知結果を得た後、原稿検知手段50が媒体Sを検知せず、かつ重送検知手段40が重送を検知していない状態である第2の検知結果を得て、その後、原稿検知手段50が媒体Sを検知し、かつ重送検知手段40が重送を検知した状態である第3の検知結果を得た場合に、キャリアシートCSが搬送されたと判別し、重送検知手段40の検知結果を無効として搬送手段20による媒体Sの搬送を継続することを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、原稿を搬送可能な原稿搬送装置において原稿を挟むキャリアシートを被搬送物として搬送し、そのシートの画像を読み取る画像読取装置に関する。
画像読取装置には、原稿の有無を検知するために光学的な方法を用いた原稿検知センサと、複数枚の原稿が重なって搬送される重送を検知する重送検知センサが搭載されている。また、傷つきやすい原稿や、薄くて破れやすい原稿、または異形原稿などを読み取る場合は、キャリアシート(原稿を挟むことが可能な2枚の透明なシート)が使われている。
従来の製品では、キャリアシートは原稿の重送と誤検知されるが、画像読取動作が中断されないように、重送検知センサでキャリアシートの接合部を検出する結果と2枚原稿部を検出する結果に基づいて、キャリアシートと原稿の重送とを区別できる技術が開示されている(特許文献1)。
また、特許文献2では、複数の原稿検知センサの検知タイミングに基づきキャリアシートを原稿の重送と区別する技術が開示されている。
特許第6700577号公報 特許第6128038号公報
しかしながら、特許文献1のように、重送検知センサの検知結果だけでキャリアシートと原稿の重送とを区別する場合、以下のような問題があった。
通常複数枚の原稿が装置内に連れ搬送される時(重送の時)、原稿の先端では、静電気で2枚がくっついているため、キャリアシートの接合部と同じ検知結果が得られる。また、原稿の後端は、キャリアシートにおけるシートが2枚重なった部分である2枚シート部と同じ検知結果が得られる。その結果、原稿の重送をキャリアシートと誤検知してしまう。
また、特許文献2のように、複数の原稿検知センサを設けると、装置の大型化、コストアップにつながってしまう。
上記を鑑み、本発明に係る画像読取装置は、
シート状の媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送された媒体を光学的に検知する原稿検知手段と、
前記搬送手段により搬送された媒体が2枚以上重なった状態を検知する重送検知手段と、
前記媒体の搬送方向の同一位置における、前記原稿検知手段と前記重送検知手段との検知結果から、透過率の異なる部材が貼り付けられた先端で接合され、原稿を挟むための2枚の透明なシートで構成されたキャリアシートが搬送されたことを判別可能な判別手段と
を備え、
前記判別手段は、
前記原稿検知手段が前記媒体を検知し、かつ前記重送検知手段が重送を検知していない状態である第1の検知結果を得た後、前記原稿検知手段が前記媒体を検知せず、かつ前記重送検知手段が重送を検知していない状態である第2の検知結果を得て、その後、前記原稿検知手段が前記媒体を検知し、かつ前記重送検知手段が重送を検知した状態である第3の検知結果を得た場合に、前記キャリアシートが搬送されたと判別し、前記重送検知手段の検知結果を無効として前記搬送手段による媒体の搬送を継続することを特徴とする。
本発明によれば、原稿検知センサと重送検知センサの検知結果を使用するため、キャリアシートと原稿の重送とを正確に区別できると共に、安価かつ小型な原稿搬送装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像読取装置の概略図。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aのブロック。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を展開した状態の正面図。 本発明の一実施形態に係るキャリアシートCSの概略図。 本発明の一実施形態に係る搬送媒体S1枚の検知結果。 本発明の一実施形態に係る搬送媒体S2枚の検知結果。 本発明の一実施形態に係るキャリアシートの検知結果。 本発明の一実施形態に係るキャリアシート判定処理を示すフローチャート。 第2の実施形態に係るキャリアシートの検知結果。 第2の実施形態に係るキャリアシート判定処理を示すフローチャート。
〔第1の実施形態〕
まず、本発明の第1の実施形態に係る原稿搬送装置について説明する。
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を実施するための一例であり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
まず、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置について説明する。
図1aは、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置(画像読取装置)の構成を概略的に示す部分断面図である。
<装置の構成>
画像読取装置Aは、載置台1に積載された一又は複数のシート状の搬送媒体Sを1つずつ装置内に経路RTにて搬送してその画像を読取、積載部材としての排出トレイ2に排出する装置である。読み取る搬送媒体Sは、例えば、OA紙、チェック、小切手、名刺、カード類等の原稿であり、厚手の原稿であっても、薄手の原稿であってもよい。カード類は、例えば、保険証、免許証、クレジットカード等を挙げることができる。搬送媒体Sには、パスポートなどの冊子、傷つきやすい原稿、薄くて破れやすい原稿、または異形原稿なども含まれる。その場合、搬送媒体Sを後述するキャリアシートCS(読み取る原稿を挟むことが可能な2枚の透明なシート)に挟んで載置台1に載置することで搬送媒体Sの画像を読み取ることができる。
<給紙>
経路RTに沿って搬送媒体Sを給送する給送機構としての第1搬送部10が設けられている。第1搬送部10は本実施形態の場合、送りローラ11と、送りローラ11に対向配置される分離ローラ12と、を備え、載置台1上の搬送媒体Sを搬送方向D1に一つずつ順次搬送する。送りローラ11には、モータ等の駆動部3から伝達部5を介して駆動力が伝達され、図中矢印方向(経路RTに沿って搬送媒体Sを搬送させる正方向)に回転駆動される。伝達部5は例えば電磁クラッチであり、駆動部3からの送りローラ11への駆動力を断続する。
<駆動部>
駆動部3と送りローラ11とを接続する伝達部5は、例えば、本実施形態では、通常時において駆動力が伝達される状態とし、搬送媒体Sを逆送または停止する場合には駆動力を遮断する。送りローラ11は伝達部5により駆動力の伝達が遮断されると、自由回転可能な状態となる。なお、このような伝達部5は、送りローラ11を一方向のみに駆動させる場合には設けなくてもよい。
<分離構造>
送りローラ11に対向配置される分離ローラ12は、搬送媒体Sを1枚ずつ分離するためのローラであり、送りローラ11に対して一定圧で圧接している。この圧接状態を確保するため、分離ローラ12は揺動可能に設けると共に送りローラ11へ付勢されるように構成される。分離ローラ12は、トルクリミッタ12aを介して駆動部3から駆動力が伝達され、実線矢印方向(送りローラ11の正方向とは逆方向))に回転駆動される。
分離ローラ12はトルクリミッタ12aにより駆動力伝達が規制されるため、送りローラ11と当接している際は送りローラ11に連れ回りする方向(破線矢印方向)に回転する。これにより、複数の搬送媒体Sが送りローラ11と分離ローラ12との圧接部に搬送されてきた際には、一つを残して2つ以上の搬送媒体Sが下流に搬送されないようにせき止められる。
なお、本実施形態では分離ローラ12と送りローラ11とで分離機構を構成したが、このような分離機構は必ずしも設けなくてもよく、経路RTに搬送媒体Sを1つずつ順次給送する給送機構であればよい。また、分離機構を設ける場合においては、分離ローラ12のような構成の代わりに、搬送媒体Sに摩擦力を付与する分離パッドを送りローラ11に圧接させて、同様の分離作用を持たせるようにしてもよい。
<搬送構造>
第1搬送部10の搬送方向下流側にある搬送手段としての第2搬送部20は、駆動ローラ21と、駆動ローラ21に従動する従動ローラ22とを備え、第1搬送部10から搬送されてきた搬送媒体Sをその下流側へ搬送する。駆動ローラ21にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ22は駆動ローラ21に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ21に連れ回る。この従動ローラ22は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ21に対して付勢された構成としてもよい。
このような第2搬送部20よりも搬送方向下流側にある第3搬送部30は、駆動ローラ31と、駆動ローラ31に従動する従動ローラ32とを備え、第2搬送部20から搬送されてきた搬送媒体Sを排出トレイ2へ搬送する。つまり、この第3搬送部30は排出機構として機能する。
駆動ローラ31にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ32は駆動ローラ31に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ31に連れ回る。この従動ローラ32は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ31に対して付勢された構成としてもよい。
原稿を積載する排出トレイ2は、画像読取装置Aに対して回動可能なように、画像読取装置Aの下方に設けられた第1ヒンジ101を介して軸支されている。また、第1ヒンジ101側の第1排出トレイ2aとその先端側に接続された第1延長トレイ2b、第2延長トレイ2c、第3延長トレイ2dとから構成されている。第1延長トレイ2bは第1排出トレイ2aに対して摺動して収納可能に支持されており、第2延長トレイ2cは第1延長トレイ2bに対して摺動して収納可能に支持されており、第3延長トレイ2dは第2延長トレイ2cに対して摺動して収納可能に支持されている。
<画像読取構造、制御>
ここで、本実施形態の画像読取装置Aでは、第2搬送部20と第3搬送部30との間に配置される画像読取ユニット70によって画像の読取を行うため、第2搬送部20及び第3搬送部30は搬送媒体Sを定速搬送する。搬送速度は常に第1搬送部10の搬送速度以上とすることで、先行搬送媒体Sに後続搬送媒体Sが追いついてしまう事態を確実に回避できる。例えば、本実施形態では、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度を、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度よりも速くなるように速度制御するようにした。
なお、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度と、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度とを同一条件とした場合でも、駆動部3を制御して後続搬送媒体Sの給送開始タイミングを間欠的にずらすことにより先行搬送媒体Sと後続搬送媒体Sとの間に最低限の間隔を形成することも可能である。
<重送検知センサ>
図1(b)は、本発明の実施形態に係る重送検知センサの構成を概略的に示す図である。第1搬送部10と第2搬送部20との間に配置される重送検知センサ40は、静電気等で紙などの搬送媒体S同士が密着し、第1搬送部10を通過してきた場合(つまり2枚以上重なって搬送される重送状態の場合)に、これを検出するための原稿検知センサ(原稿の挙動や状態を検知するセンサ)の一例である。重送検知センサ40としては、種々のものが利用可能であるが本実施形態の場合には超音波センサであり、超音波の発信部41とその受信部42とを備え、紙等の搬送媒体Sが重送されている(空気層がある)場合と1枚ずつ搬送されている(空気層がない)場合とで、搬送媒体Sを通過する超音波の減衰量が異なることを原理として重送を検出する。
<レジストセンサ>
図1(c)は、本発明の実施形態にレジストセンサの構成を概略的に示す図である。上記のような重送検知センサ40よりも搬送方向下流側に配置されたレジストセンサ50は第2搬送部20よりも上流側で、第1搬送部10よりも下流側に配置された搬送路RT上流側の原稿検知センサ(原稿の挙動や状態を検知するセンサ)としての一例であり、第1搬送部10により搬送される搬送媒体Sの位置、詳細には、レジストセンサ50の検出位置に搬送媒体Sの端部が到達又は通過したか否かを検出する。レジストセンサ50としては、本実施形態の場合には光学センサであり、発光部51とその光が搬送路を挟んで反対側に設けられた導光体を通じて返ってくる光を受光する受光部52とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出する。図1(a)においては、発光部51と受光部52は奥行き方向に重なって配置されている。
本実施形態の場合、レジストセンサ50は、上記の光学センサに限定されず、例えば、搬送媒体Sの端部が検知できるセンサ(イメージセンサ等)を用いてもよい。また、搬送方向に直交する方向に複数個設けて媒体が搬送路に対して斜行していることを検知しても良い。
レジストセンサ50とは別のレジストセンサ60が画像読取ユニット70よりも上流側に配置されている。第2搬送部20よりも下流側に配置された下流側の原稿検知センサとしての一例であり、第2搬送部20により搬送される搬送媒体Sの位置を検出する。レジストセンサ60としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合、レジストセンサ50と同様に光センサであり、発光部61と受光部62とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出する。図1においては、発光部61と受光部62は奥行き方向に重なって配置されている。なお、本実施形態では、第2搬送部20の搬送方向上流側と下流側のそれぞれにレジストセンサ50、60を配置したが、何れか一方だけでもよい。
<CISの配置>
レジストセンサ60よりも下流側にある画像読取ユニット70は、例えば、光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読み取るものであり、内部にLED等の光源、イメージセンサ、レンズアレー等を備えている。画像読取ユニット70はコンタクトイメージセンサ(CIS)ユニットである。ここでは画像読取ユニット70はCISユニットとしたが、例えばイメージセンサとしてCCDを用いたユニットであっても良く、イメージセンサの種別を限定するものではない。本実施形態の場合、画像読取ユニット70(以下、CISと同義)は経路RTの両側に一つずつ配置されており(70a、70b)、搬送媒体Sの表裏面を読み取る。しかし、経路RTの片側にのみ一つ配置して、搬送媒体Sの片面のみを読み取る構成としてもよい。また、本実施形態では、画像読取ユニット70を経路RTの両側に対向配置した構造としているが、例えば、経路RTの方向に間隔をあけて配置してもよい。
<ブロック図の説明>
図2は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aのブロック図である。図2を用いて本発明の画像読取装置Aの基本構成(回路構成)について説明する。図1と同様の機能は同一の記号を用いて説明する。
画像読取装置Aは、基本構成として、制御部81、記憶部82、操作部83、通信部84、各種センサ85、アクチュエータ86を備える。
制御部81は記憶部82に記憶されたプログラムを実行することにより、画像読取装置A全体の制御を行う。記憶部82は例えばRAM、ROM等から構成される。操作部83は、例えば、タッチパネル83aや表示装置83b等で構成され、操作者への情報表示と、操作者からの操作の受け付けを行う。
通信部84は、外部装置との情報通信を行うインタフェースである。外部装置としてPC(パソコン)を想定した場合、通信部84としては、例えば、USBインタフェースやSCSIインタフェースを挙げることができる。また、このような有線通信のインタフェースの他、通信部84は無線通信のインタフェースとしてもよく、有線通信、無線通信の双方のインタフェースを備えていてもよい。
各種センサ85には、重送検知センサ40、レジストセンサ50及び60、画像読取ユニット70等が含まれる。制御部81は重送検知センサ40、レジストセンサ50及び60から取得した信号に対してA/D変換、信号の解析などを実行する。
アクチュエータ86には、モータ等の駆動部3、駆動部4、伝達部5が含まれる。
<PCからの開始指示受信による駆動>
画像読取装置Aの基本的な動作について説明する。制御部81は、例えば画像読取装置Aが接続された外部パソコンから画像読み取りの開始指示を受信すると、第1搬送部10、第2搬送部20、第3搬送部30の駆動を開始する。載置台1に積載された搬送媒体Sはその最も下に位置する搬送媒体Sから1つずつ搬送される。また、外部パソコンからの読取開始の指示のかわりに画像読取装置Aの操作部83に設けられたスタートキー(不図示)もしくはタッチパネル83aからの入力等によって画像読取指示を受け取って画像読取動作を開始してもよい。
<重送時の制御>
画像読取動作によって搬送媒体Sは搬送途中に重送検知センサ40により重送の有無が判定され、重送が無いと判定されると搬送が継続される。なお、重送があると判定された場合には、搬送を停止するか、第1搬送部10による後続搬送媒体Sの取り込みを停止して、重送状態にある搬送媒体Sをそのまま排出するようにしてもよい。
<レジストセンサの出力に応じた読取開始>
制御部81は、レジストセンサ60の検出結果に基づくタイミングで、第2搬送部20により搬送されてきた搬送媒体Sの、画像読取ユニット70による画像の読み取りを開始し、読み取った画像を一次記憶して順次外部パソコンへ送信する。画像が読み取られた搬送媒体Sは第3搬送部30により排出トレイ2に排出されてその搬送媒体Sの画像読取処理が終了する。
<表示パネルの構成>
図3は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を展開した状態の正面図である。より正確には、画像読取装置Aの正面側に傾斜して設けられた正面パネル90に対して垂直な方向から見た図であり、装置を載置した状態における正面よりもやや上方から見た状態の図である。
正面上部の正面パネル90には表示パネル93が設けられ、その内部には操作部83の一例としての電源ボタン122、表示部94が設けられている。ここで表示部94はタッチパネル83a、表示装置83b等で構成される。
<キャリアシートCSの構成>
次に図4a及び図4bを参照してキャリアシートCSについて説明する。図4(a)は搬送媒体Sを挟んだ状態のキャリアシートCSを表している。図4(b)はその断面図を表している。
図4(a)に示すように、キャリアシートCSは先端から接合部a、b、cと2枚シート部dを有する。図4(b)に示すように、接合部aはキャリアシートCSのシート部材CS1のみで、接合部b、c、2枚シート部dはシート部材CS1とシート部材CS2から構成されている。また、接合部aとbは有色で、接合部cと2枚シート部dは無色である。そのために、接合部aとbはレジストセンサの光がほとんど通過しない。なお、本実施例では、無色透明以外を有色として扱い、白色、黒色も有色に含まれる。また、レジセンサの出力が閾値を下回る程度の透明度のものも、有色に含まれる。また、接合部a、b、cと2枚シート部dは、レジストセンサ50の光に対する透過率がそれぞれ異なっている構成でも構わない。
一方、接合部cと2枚シート部d(搬送媒体Sが無い領域)の受光量は接合部aとbよりも大きい。そして、図4(b)に示すように、接合部cはシート部材CS1とシート部材CS2が無色の接合剤X(接着剤)で貼り付けられており、貼り付けられていない2枚シート部dよりもレジストセンサ50の光の透過量が多く、レジセンサの出力が閾値を上回る(後述する)。また、2枚シート部dの間に搬送媒体Sを挟んで載置台1に載置することで搬送媒体Sの画像を読み取ることができる。
図4(b)に示すように、キャリアシートCSのシート部材CS1は接合部a、b、cと2枚シート部dで構成されている。一方、シート部材CS2は接合部b、cと2枚シート部dで構成されている。接合部bとcの間に、シート部材CS1とシート部材CS2を接合するための接合剤X(無色)が使われている。その結果、接合部bとcは空気層がなく、超音波の減衰量が比較的小さい。一方、2枚シート部dは空気層があるため、超音波の減衰量は接合部bとcよりも大きい。また、静電気でシート部材CS1とシート部材CS2がピッタリとくっつく場合、空気層がなくなるため、超音波の減衰量は接合部bとcと2枚シート部dではほぼ同じになる。
<搬送媒体SとキャリアシートCSの判別方法>
次に、図5~図7を参照して、レジストセンサ50と重送検知センサ40の検出結果に基づいて搬送媒体SとキャリアシートCSを判別する判別方法について説明する。図5~図7のグラフにおいて、横軸は搬送媒体SおよびキャリアシートCSの移動時間を示し、縦軸はレジストセンサ50と重送検知センサ40の検出値を示している。なお、レジストセンサ50と重送検知センサ40の検知結果が同じタイミングで記載されているが、あくまで原稿の同一位置に対する検知結果を表している。また、レジストセンサ50と重送検知センサ40の検出値において、オーバーシュート、アンダーシュート、チャタリングなどが発生する場合、平均化処理や閾値を柔軟に調整する処理などを行うようにしてもよい。本実施例はイメージが分かりやすいように、上記のオーバーシュート、アンダーシュート、チャタリングなどは割愛した。
<搬送媒体S(1枚)の検知結果>
図5は、1枚の搬送媒体Sが搬送方向D1に搬送された場合におけるレジストセンサ50と重送検知センサ40の検出結果を示している。
期間t1aでは、発光部51の光が搬送媒体Sを透過できないため、受光部52の受光量が閾値を下回ってレジストセンサ50の検出結果がON状態になる。一方、発信部41の超音波が搬送媒体Sを通過する。搬送媒体Sが無い時に比べて、受信部42の受信量が小さくなっているが、閾値を上回っているため、重送検知センサ40の検出結果がOFFになる。
<搬送媒体S(2枚)の検知結果>
図6は、重なった2枚の搬送媒体S1、S2が搬送方向D1に搬送された場合におけるレジストセンサ50と重送検知センサ40の検出結果を示している。
期間t1bでは、発光部51の光が搬送媒体S1を透過できないため、受光部52の受光量が閾値を下回ってレジストセンサ50の検出結果がON状態になる。一方、発信部41の超音波が搬送媒体S1を通過する。搬送媒体Sが無い時に比べて、受信部42の受信量が小さくなっているが、閾値を上回っているため、重送検知センサ40の検出結果がOFFになる。
期間t2bでは、発光部51の光が搬送媒体S1、S2を透過できないため、受光部52の受光量が閾値を下回ってレジストセンサ50の検出結果がON状態になる。一方、搬送媒体S1、S2の間に空気層ができるため、発信部41の超音波が搬送媒体S1、S2を通過できずに、受信部42の受信量が閾値を下回っている。その結果、重送検知センサ40の検出結果がONになる。
<キャリアシートCSの検知結果>
図7(a)は、搬送媒体Sを挟んだキャリアシートCSが搬送方向D1に搬送された場合におけるレジストセンサ50と重送検知センサ40の検出結果を示している。
期間t1d(接合部a)では、発光部51の光がキャリアシートCSのシート部材CS1を透過できないため、受光部52の受光量が閾値を下回ってレジストセンサ50の検出結果がON状態になる。一方、発信部41の超音波がキャリアシートCSのシート部材CS1を通過する。搬送媒体Sが無い時に比べて、受信部42の受信量が小さくなっているが、閾値を上回っているため、重送検知センサ40の検出結果がOFFになる。
期間t2d(接合部b)では、発光部51の光がキャリアシートCSのシート部材CS1とシート部材CS2を透過できないため、受光部52の受光量が閾値を下回ってレジストセンサ50の検出結果がON状態になる。一方、シート部材CS1とシート部材CS2の間に空気層がないため、発信部41の超音波がシート部材CS1とシート部材CS2を通過して、受信部42の受信量が期間t1dに比べて小さくなっているが、閾値を上回っているため、重送検知センサ40の検出結果がOFFになる。
なお、期間t1d、t2dにおいて、レジストセンサ50の検出結果がON状態かつ重送検知センサ40の検出結果がOFF状態であるのを第1の検知結果とする。
期間t3d(接合部c)では、接合部cが無色であるため、発光部51の光がキャリアシートCSのシート部材CS1とシート部材CS2を透過して、受光部52の受光量が閾値を上回ってレジストセンサ50の検出結果がOFF状態になる。一方、シート部材CS1とシート部材CS2の間に空気層がないため、発信部41の超音波がシート部材CS1とシート部材CS2を通過して、受信部42の受信量が期間t2dと同じで、閾値を上回っているため、重送検知センサ40の検出結果がOFFになる。
なお、期間t3dおいて、レジストセンサ50の検出結果がOFF状態かつ重送検知センサ40の検出結果がOFF状態であるのを第2の検知結果とする。
期間t4d(搬送媒体Sがない2枚シート部d)では、2枚シート部dが無色であるが、シート部材CS1とシート部材CS2が接合剤Xで貼り付けられていない。発光部51の光がキャリアシートCSのシート部材CS1とシート部材CS2を透過しているが、受光部52の受光量が閾値を下回ってレジストセンサ50の検出結果がON状態になる。一方、シート部材CS1とシート部材CS2の間に空気層ができるため、発信部41の超音波がシート部材CS1とシート部材CS2を通過できずに、受信部42の受信量が閾値を下回っている。その結果、重送検知センサ40の検出結果がONになる。なお、この例では期間t4dにおいてレジストセンサ50の検出結果がON状態になるとして例示したが、シート部材CS1とシート部材CS2の間に空気層があっても受光量52が閾値を下回らずにレジストセンサ50の検出結果がOFF状態になるものであってもよい。
期間t5d(搬送媒体Sがある2枚シート部d)では、発光部51の光が搬送媒体Sを透過できないため、受光部52の受光量が閾値を下回ってレジストセンサ50の検出結果がON状態になる。一方、シート部材CS1と搬送媒体Sとシート部材CS2の間に空気層ができるため、発信部41の超音波が通過できずに、受信部42の受信量が閾値を下回っている。その結果、重送検知センサ40の検出結果がONになる。
なお、期間t4d、t5dにおいて、レジストセンサ50の検出結果がON状態かつ重送検知センサ40の検出結果がON状態であるのを第3の検知結果とする。
以上の検知結果により、制御部81は第1(t1d、t2d)の検知結果から第2(t3d)、第3(t4d、t5d)の検知結果に変化したかどうかを判断してキャリアシートCSが搬送されているかを判別可能となっている。
図7(b)は本発明の一実施形態に係るキャリアシートCSの検知結果をまとめた表である。図7(b)に示すとおり、制御部81は第1の検知結果から第2、第3の検知結果になっているかを判断してキャリアシートCSが搬送されているかを判別できる。
<キャリアシートCS判別処理>
図8は、キャリアシートCS判別処理のフローチャートを示している。レジストセンサ50が搬送媒体Sを検出したら、制御部81はキャリアシートCS判別処理を始める。
最初に検知される状態(S801)は、レジストセンサ50がON状態かつ重送検知センサ40がOFF状態(第1の検知結果)である。
次いで、S802では、制御部81はレジストセンサ50がOFF状態かつ重送検知センサ40がOFF状態(第2の検知結果)になっているかを判断する。判断の結果がYESの場合、S803に進む。
S803では、制御部81はレジストセンサ50がON状態かつ重送検知センサ40がON状態(第3の検知結果)になっているかを判断する。判断の結果がYESの場合、制御部81はキャリアシートCSと判断し(S804)、重送検知センサ40の検知結果を無効として、原稿1枚の画像読取動作を継続する(S805)。
また、S803で制御部81はレジストセンサ50がON状態になっているかのみを判断しても構わない。また、S803で制御部81は重送検知センサ40がON状態になっているかのみを判断しても構わない。
また、S802でNOの時、制御部81は第1検知時間が経過したかを判断する(S806)。第1検知時間が経過していた場合(YESの場合)、制御部81は重送検知センサ40がON状態になっているかを判断する(S807)。判断の結果がYESの場合、制御部81は原稿の重送と判別し画像読取動作を停止する(S808)。S807の判断結果がNOの時、制御部81は原稿1枚の画像読取動作を継続する(S809)。
S806で第1検知時間が経過していない場合(NOの場合)、S802に戻る。第1検知時間は例えば、キャリアシートCSの接合部cを搬送するのに必要な時間である。また、キャリアシートCSの接合部a、b、cを搬送するのに必要な時間に設定されていても構わない。
また、S803の判断結果がNOの時、制御部81は第2検知時間を経過したかを判断する(S810)。第2検知時間が経過していた場合(YESの場合)、制御部81はジャムエラーを出して画像読取動作を停止する(S811)。第2検知時間が経過していない場合(NOの場合)、S803に戻る。第2検知時間は例えば、キャリアシートCSの2枚シート部dを搬送するのに必要な時間である。また、キャリアシートCSの接合部a、b、cを搬送するのに必要な時間でも構わない。
以上の判別処理で制御部81はキャリアシートCSであるかを判断することができる。
<キャリアシートCSが搬送された場合の処理>
上記のキャリアシートCS判別処理でキャリアシートと判断した場合、制御部81は重送検知センサ40の検知結果を無効にして、画像読取動作を継続する。一方、制御部81は通常原稿の重送と判断した場合、画像読取動作を停止して、原稿の重送エラーをユーザに知らせる。その結果、ユーザは画像読取装置が備える切り替えスイッチ、または画像読取装置に接続されたPCを操作し、分離搬送動作モードを切り替える手間がなくなる。
また、制御部81はキャリアシートと判断した場合、読み取った画像に対してキャリアシートを使用しない場合に比べて、異なる画像補正処理を行っても構わない。例えば、キャリアシートを使用した時の画像の明るさを上げても良い。その結果、ユーザは明るさを設定する手間がなくなる。
また、制御部81はキャリアシートと判断した場合、画像の読み取りを開始するタイミング及び終了するタイミングを、図8のS803でレジストセンサ50が原稿Sの先端及び後端を検知したタイミング(t5d)に設定しても構わない。その結果、ユーザが保存したい原稿Sの画像だけを読み取ることができ、画像データのサイズまたはメモリの使用量を抑制することができる。
また、キャリアシートと判断した場合、制御部81はレジストセンサ50の検知結果を無効として、既知のキャリアシート長さで画像読取動作をするように制御しても構わない。その結果、レジストセンサ50が誤検知しても、キャリアシートの画像を読み取ることができる。
また、制御部81はキャリアシートと判断した場合、自動的にキャリアシートモードに設定しても良い。キャリアシートモードの一例としては、重送検知センサ40の検知結果を無効にしたり、読取画像を明るくしたりするなどの処理が考えられる。その結果、ユーザは画像読取装置が備える切り替えスイッチ、または画像読取装置に接続されたPCを操作し、明るさなどを調整する手間がなくなる。なお、明るさの調整には、画像の明度や輝度値の調整などが含まれる。
上述のような原稿搬送装置200の構成によれば、レジストセンサ50と重送検知センサ40の検知結果を使用することで、キャリアシートと原稿の重送とを正確に区別できると共に、安価かつ小型な原稿搬送装置を提供することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と異なるのはキャリアシートCSの構成とキャリアシートCS判別処理であり、その内容を以下に説明する。なお、その他の基本的な構成、制御については第1の実施形態と同様であるため、説明は割愛する。
図9は、搬送媒体Sを挟んだキャリアシートCSが搬送方向D1に搬送された場合におけるレジストセンサ50と重送検知センサ40の検出結果を示している。図9に示すように、キャリアシートCSは先頭から接合部a、bと2枚シート部dを有する。接合部aとbは有色で、2枚シート部dは無色である。また、キャリアシートCSのシート部材CS1は接合部a、bと2枚シート部dで構成されている。一方、シート部材CS2は接合部bと2枚シート部dで構成されている。接合部bに、シート部材CS1とシート部材CS2を接合するための接合剤X(無色)が使われている。
レジストセンサ50は搬送媒体Sの有無検知用閾値1と、キャリアシート判定用閾値2を持っている。期間t1f(接合部a)では、発光部51の光がキャリアシートCSのシート部材CS1を透過できないため、受光部52の受光量が閾値2を下回ってレジストセンサ50の検出結果がON状態になる。一方、発信部41の超音波がキャリアシートCSのシート部材CS1を通過する。搬送媒体Sが無い時に比べて、受信部42の受信量が小さくなっているが、閾値を上回っているため、重送検知センサ40の検出結果がOFFになる。
期間t2f(接合部b)では、発光部51の光がキャリアシートCSのシート部材CS1とシート部材CS2を透過できないため、受光部52の受光量が閾値2を下回ってレジストセンサ50の検出結果がON状態になる。一方、シート部材CS1とシート部材CS2の間に空気層がないため、発信部41の超音波がシート部材CS1とシート部材CS2を通過して、受信部42の受信量が期間t1fに比べて小さくなっているが、閾値を上回っているため、重送検知センサ40の検出結果がOFFになる。
なお、期間t1f、t2fにおいて、レジストセンサ50の検出結果がON状態(閾値2以下)かつ重送検知センサ40の検出結果がOFF状態であるのを第4の検知結果とする。
期間t3f(搬送媒体Sがない2枚シート部d)では、2枚シート部dが無色であるが、シート部材CS1とシート部材CS2が接合剤Xで貼り付けられていない。発光部51の光がキャリアシートCSのシート部材CS1とシート部材CS2を透過し、受光部52の受光量が閾値1を下回っているが、閾値2を上回っているので、レジストセンサ50の検出結果がON状態になる。一方、シート部材CS1とシート部材CS2の間に空気層ができるため、発信部41の超音波がシート部材CS1とシート部材CS2を通過できずに、受信部42の受信量が閾値を下回っている。その結果、重送検知センサ40の検出結果がONになる。
なお、期間t3fにおいて、レジストセンサ50の検出結果がON状態(閾値1以下閾値2以上)かつ重送検知センサ40の検出結果がON状態であるのを第5の検知結果とする。
図9(b)は第2の実施形態に係るキャリアシートの検知結果をまとめた表である。図9(b)の検知結果により、制御部81は第4の検知結果から第5の検知結果になっているかを判断してキャリアシートCSが搬送されているかを判別できる。
<キャリアシートCS判別処理>
図10は、キャリアシートCS判別処理のフローチャートを示している。レジストセンサ50が搬送媒体Sを検出したら、制御部81はキャリアシートCS判別処理を始める。すなわち、レジストセンサ50の検知結果が閾値1以下になると、制御部81はキャリアシートCS判別処理を始める。
最初に検知される状態(S1001)は、レジストセンサ50の検知結果が閾値2以下となるON状態で、重送検知センサ40がOFF状態である(第1の検知結果)である。S1002では、制御部81はレジストセンサ50の検知結果が閾値1以下、かつ閾値2以上で、重送検知センサ40がON状態になっているかを判断する。判断の結果がYESの場合、制御部81はキャリアシートCSと判断し、重送検知センサの検知結果を無効として、原稿1枚の画像読取動作を継続する(S1004)。
また、S1002でNOの時、制御部81は第1検知時間が経過したかを判断する(S1005)。第1検知時間が経過していた場合(YESの場合)、制御部81は重送検知センサ40がON状態になっているかを判断する(S1006)。判断の結果がYESの時、制御部81は原稿の重送と判別し、画像読取動作を停止する(S1007)。また、判断の結果がNOの時、制御部81は原稿1枚の画像読取動作を継続する(S1008)。
また、S1005で第1検知時間が経過していない場合(NOの場合)、S1002に戻る。第1検知時間は例えば、キャリアシートCSの接合部a、bを搬送するのに必要な時間でも構わない。
以上のように、レジストセンサ50のキャリアシート判定用閾値2を使用して、重送検知センサ40の検出結果と組み合わせれば、キャリアシートを正確に検知できる。また、レジストセンサ50と重送検知センサ40だけを使用するため、キャリアシート検知するためのセンサを設ける必要がなく、装置の大型化やコストアップをすることなく装置を提供できる。
A 画像読取装置
CS キャリアシート
S 搬送媒体
RT 経路
1 載置台
2 排出トレイ
3、4 駆動部
5 伝達部
11 送りローラ
12 分離ローラ
21、31 駆動ローラ
22、22 従動ローラ
40 重送検知センサ
50、60 レジストセンサ
70 画像読取ユニット
80 制御部
81 制御部
82 記憶部
83 操作部
84 通信部
86 アクチュエータ
85 センサ
94 表示部


Claims (5)

  1. シート状の媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された媒体を光学的に検知する原稿検知手段と、
    前記搬送手段により搬送された媒体が2枚以上重なった状態を検知する重送検知手段と、
    前記媒体の搬送方向の同一位置における、前記原稿検知手段と前記重送検知手段との検知結果から、透過率の異なる部材が貼り付けられた先端で接合され、原稿を挟むための2枚の透明なシートで構成されたキャリアシートが搬送されたことを判別可能な判別手段と
    を備え、
    前記判別手段は、
    前記原稿検知手段が前記媒体を検知し、かつ前記重送検知手段が重送を検知していない状態である第1の検知結果を得た後、前記原稿検知手段が前記媒体を検知せず、かつ前記重送検知手段が重送を検知していない状態である第2の検知結果を得て、その後、前記原稿検知手段が前記媒体を検知し、かつ前記重送検知手段が重送を検知した状態である第3の検知結果を得た場合に、前記キャリアシートが搬送されたと判別し、前記重送検知手段の検知結果を無効として前記搬送手段による媒体の搬送を継続することを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 前記判別手段は、前記第1の検知結果を得てから、前記第2の検知結果を得て、その後、前記原稿検知手段が前記媒体を検知した場合、前記判別手段は前記キャリアシートが搬送されたと判別し、前記重送検知手段の検知結果を無効として前記搬送手段により搬送を継続することを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  3. 前記第1の検知結果を得てから、前記第2の検知結果を得て、その後、前記重送検知手段が重送を検知した場合、前記判別手段は前記キャリアシートが搬送されたと判別し、前記重送検知手段の検知結果を無効として前記搬送手段により搬送を継続することを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  4. シート状の媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された媒体を光学的に検知する原稿検知手段と、
    前記搬送手段により搬送された媒体が重なった状態を検知する重送検知手段と、
    前記媒体の搬送方向の同一位置における前記原稿検知手段と、前記重送検知手段の検知結果から、透過率の異なる部材が貼り付けられた先端で接合され、原稿を挟むための2枚の透明なシートで構成されたキャリアシートが搬送されたことを判別可能な判別手段と
    を備え、
    前記判別手段には、前記原稿検知手段の検出値に基づく判断に用いる閾値として、前記媒体を検出するための第1の閾値と、前記キャリアシートの前記原稿を挟んでいない2枚のシート部を検出するための前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値とが設定され、
    前記判別手段は、
    前記原稿検知手段の検知結果が前記第2の閾値を下回り、かつ前記重送検知手段が重送を検知しない状態である第4の検知結果を得た後、前記原稿検知手段の検出値が前記第1の閾値を下回り、かつ前記第2の閾値を上回るとともに、前記重送検知手段が重送を検知する状態である第5の検知結果を得た場合、前記キャリアシートが搬送されたと判別し、前記重送検知手段の検知結果を無効として前記搬送手段による媒体の搬送を継続することを特徴とする原稿搬送装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の原稿搬送装置であって、
    前記媒体の画像を読み取る読取手段を備え、
    前記読取手段により読み取った画像に対して画像の明度を補正する画像補正手段を備え、
    前記判別手段が、搬送されている媒体をキャリアシートと判別した場合、前記画像補正手段は画像の明度を高くすることを特徴とする画像読取装置。

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