JP2021082981A - 画像読取システム - Google Patents

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佳則 金谷
Yoshinori Kanaya
佳則 金谷
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Abstract

【課題】給紙モードの切り換え忘れによる半折れシートの破損を低減することができる画像読取システムを提供する。【解決手段】画像読取システムは、シートを搬送する給送ローラと、給送ローラとの間でシートを挟持して1枚ずつに分離可能な分離ローラと、シートを1枚ずつ分離して搬送する分離状態と、シートを分離せずに搬送する非分離状態とを切り換え可能な切り換え手段と、給送ローラによって給送されたシートの表裏の画像をそれぞれ読み取る複数の画像読取手段と、画像読取手段を制御し、読み取り画像を出力する制御手段とを備える。制御手段は、画像読取手段が読み取ったシートの表裏の画像を結合して出力する半折れ読取モードを実行可能であり、半折れ読取モードを設定した時に、非分離状態に切り換えることを促すメッセージを通知する通知手段を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、シートを搬送して画像を読み取る画像読取装置およびそれと接続される情報処理装置によって構成される画像読取システムに関する。
複写機、スキャナ、プリンタ等において、複数枚のシートを1枚ずつ搬送する機構を備えたものが知られている。例えば、スキャナではチェック、ドキュメント等の原稿束が原稿台上に載置され、給紙機構によりこれが1枚ずつ分離して搬送しながら、原稿の画像を読み取る画像読取装置が知られている。
特開2012−15817号公報
特許文献1に開示されている装置は、スキャナが対応するシートのサイズよりも大きい原稿を半分に折った状態で搬送し、表面と裏面の読取センサで読み取った画像を合成する。これにより、スキャナが対応するシートのサイズよりも大きい原稿を読み取ることができる。
しかしながら、複数枚のシートを1枚ずつ分離して搬送する装置で特許文献1のような半折れ状態のシートを搬送するためには、1枚ずつ分離せずに搬送する非分離給紙モードに切り換える必要がある。この切り換えを忘れて搬送することにより、半分に折られたシートのそれぞれに分離作用が及ぼされ、シートを破損してしまうことがあった。
本発明は、給紙モードの切り換え忘れによる半折れシートの破損を低減する技術を提供するものである。
以上を鑑み、本発明に係る画像読取システムは、
シートを搬送する給送ローラと、
前記給送ローラとの間でシートを挟持して1枚ずつに分離可能な分離ローラと、
シートを1枚ずつ分離して搬送する分離状態と、シートを分離せずに搬送する非分離状態とを切り換え可能な切り換え手段と、
前記給送ローラによって給送されたシートの表裏の画像をそれぞれ読み取る複数の画像読取手段と、
前記画像読取手段を制御し、読み取り画像を出力する制御手段と
を備え、
前記制御手段は、前記画像読取手段が読み取ったシートの表裏の画像を結合して出力する半折れ読取モードを実行可能であり、
前記半折れ読取モードを設定した時に、前記非分離状態に切り換えることを促すメッセージを通知する通知手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、分離状態の切り換え忘れによる半折れシートの破損を低減できる。
本発明の一実施形態に係る画像読取装置の概略図。 図1の画像読取装置の制御ユニットのブロック図。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置の正面図。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置の要部拡大図。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置の他の正面図。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置の上面図。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置の他の上面図。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置の画像読取ユニットの断面図。 本発明に係るPCの通常処理に関するフローチャート図。
<装置の構成>
図1は本発明の一実施形態に係る画像読取システムで用いられる画像読取装置Aの概略図である。本実施形態に係る画像読取システムは、画像読取装置Aおよびそれと接続される情報処理装置によって構成され、情報処理装置としては、PCやスマートフォンやタブレットなどの表示部を有する携帯端末が利用される。
画像読取装置Aは、載置台1に積載された一又は複数の搬送媒体Sを1つずつ装置内に経路RTにて搬送してその画像を読み取り、排出トレイ2に排出する装置である。読み取る搬送媒体Sは、例えば、OA紙、チェック、小切手、名刺、カード類等のシートであり、厚手のシートであっても、薄手のシートであってもよい。カード類は、例えば、保険証、免許証、クレジットカード等を挙げることができる。搬送媒体Sには、また、パスポートなどの冊子も含まれる。冊子を対象とする場合、ホルダ200を用いることができる。透明なホルダ200に見開き状態の冊子を収容して載置台1に載置することで、冊子がホルダ200と共に搬送され、その画像を読み取ることができる。
<給紙>
経路RTに沿って搬送媒体Sを給送する給送機構としての第1搬送部10が設けられている。第1搬送部10は本実施形態の場合、送りローラ11(給送ローラ)と、送りローラ11に対向配置され、送りローラ11との間で搬送媒体Sを挟持して1枚ずつに分離可能な分離ローラ12と、を備え、載置台1上の搬送媒体Sを搬送方向D1に一つずつ順次搬送する。送りローラ11には、モータ等の駆動部3から伝達部5を介して駆動力が伝達され、図中矢印方向(経路RTに沿って搬送媒体Sを搬送させる正方向)に回転駆動される。伝達部5は例えば電磁クラッチであり、駆動部3からの送りローラ11への駆動力を断続する。
<駆動部>
駆動部3と送りローラ11とを接続する伝達部5は、例えば、本実施形態では、通常時において駆動力が伝達される状態とし、搬送媒体Sを逆送または停止する場合には駆動力を遮断する。送りローラ11は伝達部5により駆動力の伝達が遮断されると、自由回転可能な状態となる。なお、このような伝達部5は、送りローラ11を一方向のみに駆動させる場合には設けなくてもよい。
<分離構造>
送りローラ11に対向配置される分離ローラ12は、搬送媒体Sを1枚ずつ分離するためのローラであり、送りローラ11に対して一定圧で圧接している。この圧接状態を確保するため、分離ローラ12は揺動可能に設けると共に送りローラ11へ付勢されるように構成される。分離ローラ12は、トルクリミッタ12aを介して駆動部3から駆動力が伝達され、実線矢印方向(送りローラ11の正方向とは逆方向))に回転駆動される。
分離ローラ12はトルクリミッタ12aにより駆動力伝達が規制されるため、送りローラ11と当接している際は送りローラ11に連れ回りする方向(破線矢印方向)に回転する。これにより、複数の搬送媒体Sが送りローラ11と分離ローラ12との圧接部に搬送されてきた際には、一つを残して2つ以上の搬送媒体Sが下流に搬送されないようにせき止められる。
<搬送構造>
第1搬送部10の搬送方向下流側にある搬送機構としての第2搬送部20は、駆動ローラ21と、駆動ローラ21に従動する従動ローラ22とを備え、第1搬送部10から搬送されてきた搬送媒体Sをその下流側へ搬送する。駆動ローラ21にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ22は駆動ローラ21に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ21に連れ回る。この従動ローラ22は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ21に対して付勢された構成としてもよい。
このような第2搬送部20よりも搬送方向下流側にある第3搬送部30は、駆動ローラ31と、駆動ローラ31に従動する従動ローラ32とを備え、第2搬送部20から搬送されてきた搬送媒体Sを排出トレイ2へ搬送する。つまり、この第3搬送部30は排出機構として機能する。
駆動ローラ31にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ32は駆動ローラ31に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ31に連れ回る。この従動ローラ32は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ31に対して付勢された構成としてもよい。
排出トレイ2は、画像読取装置Aに対して回動可能なように、画像読取装置Aの下方に設けられた第1ヒンジ101を介して軸支されている。また、第1ヒンジ101側の第1排出トレイ2aとその先端側に接続された第1延長トレイ2b、第2延長トレイ2c、第3延長トレイ2dとから構成されている。第1延長トレイ2bは第1排出トレイ2aに対して摺動可能に支持されており、第2延長トレイ2cは第1延長トレイ2bに対して摺動可能に支持されており、第3延長トレイ2dは第2延長トレイ2cに対して摺動可能に支持されている。
<画像読取構造、制御>
ここで、本実施形態の画像読取装置Aでは、第2搬送部20と第3搬送部30との間に配置される画像読取ユニット70によって画像の読み取りを行うため、第2搬送部20及び第3搬送部30は搬送媒体Sを定速搬送する。搬送速度は常に第1搬送部10の搬送速度以上とすることで、先行搬送媒体Sに後続搬送媒体Sが追いついてしまう事態を確実に回避できる。例えば、本実施形態では、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度を、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度よりも速くなるように速度制御するようにした。
なお、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度と、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度とを同一条件とした場合でも、駆動部3を制御して後続搬送媒体Sの給送開始タイミングを間欠的にずらすことにより先行搬送媒体Sと後続搬送媒体Sとの間に最低限の間隔を形成することも可能である。
<重送検出>
第1搬送部10と第2搬送部20との間に配置される重送検出センサ40は、静電気等で紙などの搬送媒体S同士が密着し、第1搬送部10を通過してきた場合(つまり重なって搬送される重送状態の場合)に、これを検出するための検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)の一例である。重送検出センサ40としては、種々のものが利用可能であるが本実施形態の場合には超音波センサであり、超音波の発信部41とその受信部42とを備え、紙等の搬送媒体Sが重送されている場合と1つずつ搬送されている場合とで、搬送媒体Sを通過する超音波の減衰量が異なることを原理として重送を検出する。
<レジストセンサ>
このような重送検出センサ40よりも搬送方向下流側に配置される媒体検出センサ50は第2搬送部20よりも上流側で、第1搬送部10よりも下流側に配置された搬送路RT上流側の検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)としての一例であり、第1搬送部10により搬送される搬送媒体Sの位置、詳細には、媒体検出センサ50の検出位置に搬送媒体Sの端部が到達又は通過したか否かを検出する。媒体検出センサ50としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合には光学センサであり、発光部51とその受光部52とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出する。
本実施形態の場合、搬送媒体Sの先端が媒体検出センサ50で検出された時点で、搬送媒体Sが重送検出センサ40により重送を検出可能な位置に到達しているように、上記の媒体検出センサ50は重送検出センサ40の近傍においてその下流側に設けられている。なお、この媒体検出センサ50は、上記の光学センサに限定されず、例えば、搬送媒体Sの端部が検知できるセンサ(イメージセンサ等)を用いてもよいし、経路RTに突出したレバー型のセンサでもよい。
媒体検出センサ50とは別の媒体検出センサ60が画像読取ユニット70よりも上流側に配置されている。第2搬送部20よりも下流側に配置された下流側の検出センサとしての一例であり、第2搬送部20により搬送される搬送媒体Sの位置を検出する。媒体検出センサ60としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合、媒体検出センサ50と同様に光センサであり、発光部61と受光部62とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出する。なお、本実施形態では、第2搬送部20の搬送方向上流側と下流側のそれぞれに媒体検出センサ50、60を配置したが、何れか一方だけでもよい。
<CISの配置>
媒体検出センサ60よりも下流側にある画像読取ユニット70は、例えば、光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読み取るものであり、内部にLED等の光源、イメージセンサ、レンズアレー等を備えている。本実施形態の場合、画像読取ユニット70は経路RTの両側に一つずつ配置されており、搬送媒体Sの表裏面を読み取る。しかし、経路RTの片側にのみ一つ配置して、搬送媒体Sの片面のみを読み取る構成としてもよい。また、本実施形態では、画像読取ユニット70を経路RTの両側に対向配置した構造としているが、例えば、経路RTの方向に間隔をあけて配置してもよい。
<ブロック図の説明>
図2を参照して制御部80について説明する。図2は画像読取装置Aの制御部80のブロック図である。
制御部80はCPU81、記憶部82、操作部83、通信部84及びインターフェース部85を備える。CPU81は記憶部82に記憶されたプログラムを実行することにより、画像読取装置A全体の制御を行う。記憶部82は例えばRAM、ROM等から構成される。操作部83は、例えば、スイッチやタッチパネル等で構成され、操作者からの操作を受け付ける。
通信部84は、外部装置との情報通信を行うインターフェースである。外部装置としてPC(パソコン)を想定した場合、通信部84としては、例えば、USBインターフェースやSCSIインターフェースを挙げることができる。また、このような有線通信のインターフェースの他、通信部84は無線通信のインターフェースとしてもよく、有線通信、無線通信の双方のインターフェースを備えていてもよい。
インターフェース部85はアクチュエータ86やセンサ87とのデータの入出力を行うI/Oインターフェースである。アクチュエータ86には、駆動部3、駆動部4、伝達部5等が含まれる。センサ87には、重送検出センサ40、媒体検出センサ50及び60、画像読取ユニット70等が含まれる。
<PCからの開始指示受信による駆動>
画像読取装置Aの基本的な動作について説明する。制御部80は、例えば画像読取装置Aが接続されたPC300から画像読み取りの開始指示を受信すると、第1乃至第3搬送部10乃至30の駆動を開始する。載置台1に積載された搬送媒体Sはその最も下に位置する搬送媒体Sから1つずつ搬送される。
また、後述するように、画像読取装置Aの操作部83に設けられたスタートキーによって画像の読み取りを開始し、その後画像読取の開始を外部パソコンに通知するようにしてもよい。
<重送時の制御>
搬送の途中で搬送媒体Sは重送検出センサ40により重送の有無が判定され、重送が無いと判定されると搬送が継続される。なお、重送があると判定された場合には、搬送を停止するか、第1搬送部10による後続搬送媒体Sの取り込みを停止して、重送状態にある搬送媒体Sをそのまま排出するようにしてもよい。
<レジストセンサの出力に応じた読取開始>
制御部80は、媒体検出センサ60の検出結果に基づくタイミングで、第2搬送部20により搬送されてきた搬送媒体Sの、画像読取ユニット70による画像の読み取りを開始し、読み取った画像を一次記憶して順次外部パソコンへ送信する。画像が読み取られた搬送媒体Sは第3搬送部30により排出トレイ2に排出されてその搬送媒体Sの画像読取処理が終了する。
<表示パネルの構成>
図3は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を展開した状態の正面図である。より正確には、画像読取装置Aの正面側に傾斜して設けられた正面パネル90に対して垂直な方向から見た図であり、装置を載置した状態における正面よりもやや上方から見た状態の図である。
正面上部の正面パネル90には表示パネル93が設けられ、その内部には操作部83の一例としての操作キー群122が設けられている。
操作キー群122には、画像読取装置Aの動作を開始するためのスタートキー、ストップキーなどが設けられており、操作キー群122に隣接するようにして表示部94が設けられている。
また、正面パネル90の左側には、分離ローラ12による分離作用の有無を切り替える切り換えレバー160が設けられている。
<非分離構造>
図4は、切り換えレバー160の拡大図である。切り換えレバー160は、図4(a)に示す分離位置160aと図4(b)に示す非分離位置160bとで切り換えができる。切り換えレバー160を分離位置160aに移動すると駆動部3から分離ローラ12へ駆動力が伝達される状態となる。この場合、複数の搬送媒体Sを分離ローラ12によって一つずつ分離して給紙可能となる。
一方、切り換えレバー160を非分離位置160bに移動すると駆動部3から分離ローラ12への駆動力が遮断される。この場合、分離ローラ12は駆動力が伝達されないため、送りローラ11によって給紙される搬送媒体Sに連れ回りする方向(図2破線矢印方向)に回転する。これにより、2つ折りにされたシートや複数枚綴りの伝票等の複数枚重なった状態の搬送媒体Sを給紙可能となる。
さらに、不図示の位置検出センサ161で切り換えレバー160の位置情報を検出し、検出結果はPC300に送信される。尚、位置検出センサ161は、切り替えレバー160の位置情報として、切り換えレバー160自体の位置を直接検出しても良いし、切り換えレバー160を駆動する駆動機構や切り換えレバー160によって移動する部材(分離ローラ12など)の位置を検出することで間接的に切り換えレバー160の位置を検出しても良い。
なお、切り替えレバー160を非分離位置160bに切り換えることによって、分離ローラ12が送りローラ11から退避するように移動させて非分離状態を実現しても良い。
<排紙構造>
正面下部の下部パネル91には排出開口92が設けられており、第3搬送部30によって搬送された搬送媒体Sが排出される。
図5は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を収納した状態の正面図である。
排出トレイ2は、画像読取装置Aに対して回動可能なように、画像読取装置Aの下方に設けられた第1ヒンジ101を介して軸支されており、第1排出トレイ2aによって本体前面を覆うように構成されている。
第1排出トレイ2aは、第1ヒンジ101を支点として回動可能に画像読取装置Aの本体100に取り付けられている。第1排出トレイ2aは、正面パネル90と同サイズで形成され、図5に示すような排出トレイ2の収納状態において、第1ヒンジ101を支点として回動し、正面パネル90を覆うように折り畳まれる。排出トレイ2を正面パネル90側に折り畳んだ状態において、排出開口92は開放されており、搬送された搬送媒体Sの排出が可能となっている。
図6は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を展開した状態における上面図である。
第3搬送部30により搬送されてきた搬送媒体Sは、排出開口92を経て第1排出トレイ2aに排出され、搬送媒体Sのサイズによっては第1排出トレイ2aから引き出された第1延長トレイ2b、第2延長トレイ2c、第3延長トレイ2dまで到達し、案内される。
第3延長トレイ2dには、排出位置調整部材120が回動可能に設けられており、搬送媒体Sの搬送方向に対する長さに応じて引き出された各延長トレイに対し、起立状態に回動させることで搬送媒体Sが停止する位置を調整し、排出された搬送媒体Sを散らばりにくくして整列性を向上できる。
<給送構造詳細>
図7は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を収納した状態における上面図である。
給送トレイ110には、配置される搬送媒体Sの大きさに合わせて搬送方向に対して直交する方向にスライド可能に取り付けられた規制部材111が設けられている。また、給送トレイ110の中央には、引き出して使用することのできる給紙延長トレイ112が設けられている。
<CISユニット>
図8は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの画像読取ユニット70の断面図である。
本実施形態においては、画像読取ユニット70は搬送路RTの両側に対向させて配置しており、以下の説明ではそれぞれ画像読取ユニット70a、70bとする。画像読取ユニット70aと70bとは、搬送路RTを挟んで対象に配置された同構造を有するセンサユニットである
画像読取ユニット70aは、内部にコンタクトイメージセンサ(以下、CIS)71aと、白色基準板72aが設けられている。
下部ユニット104に配置されたCIS摺動モータ73の駆動力を、画像読取ユニット70下部に設けられた伝達部材74および伝達部材連結部150を介して伝達することで、CIS71aおよび白色基準板72aは、搬送方向に対し摺動可能に配置される。CIS71aおよび白色基準板72aを摺動させることによって、背景色の切り替えが可能である。
読取画像の背景色を白にする場合は、CIS摺動モータ73によってCIS71aを摺動させ、読み取り位置を対向する白色基準板72bの位置に配置することにより白背景読取が可能となる。このとき、CIS71aと白色基準板72aとが一体となって移動するので、CIS72aを白背景位置に配置するとCIS72bの読み取り位置と対向する位置に白色基準板72aが配置され、画像読取ユニット70a、70bの両方で白背景の読み取りが可能となる。
読取画像の背景色を黒にする場合はCIS71aの読み取り位置を対向する黒背景部76bの位置に配置することにより黒背景の読み取りが可能となる。
CIS71a内の発光素子の発光を黒背景部76bの斜面で拡散させ、CIS71a内の受光素子へ入光させないことで黒背景の読み取りを実現する。
画像読取ユニット70bも画像読取ユニット70a同様の構造であるが、CIS71bはCIS摺動モータ73による駆動はされずに、ユニット内に固定されている。
<半折れ読取モード>
本実施形態に係る画像読取装置Aは、半折れ読取モードを実行可能に構成されている。半折れ読取モードは半分に折られた搬送媒体Sの表面及び裏面の画像を読み取り、2つの画像を合成することで1つの大判画像として読み取るモードである。具体的な例としては、A3サイズの原稿を半分におり、A4サイズの2つ折り(半折れ)の状態で表裏の画像を読み取り、表裏の画像を合成してA3サイズの原稿をそのまま読み取ったものと同じ画像を出力するものである。ユーザーは、画像読取装置Aに設けられた操作部や画像読取装置Aに接続されたPC300において、半折れ読取モードを実行することを選択(設定)できる。
表裏の画像データの合成(結合)方法については、既知の技術を以って結合することができる。例えば、周辺の画像における余白が少ない辺を、2つ折りされた搬送媒体Sの折り目であると判断し、その辺を中心として画像を結合することができる。
半分に折られた搬送媒体Sを搬送するため、本モードを設定した時は重送検出センサ40により重送があると判定されても搬送の停止は行わない。もしくは、重送検出センサ40自体無効(OFF)しても良い。
図9は、画像読取装置Aが接続しているPC300によって行われる読取設定を半折れ読取モードに設定する時のフローチャートを示している。ステップS1でPC300から半折れ読取モードを選択すると、ステップS2で切り換えレバー160の位置情報を取得し、非分離状態になっているかを確認する。
ステップS2で、切り換えレバー160の位置情報を非分離位置160bと検出すると、画像読取装置AをステップS3で半折れ読取モードに設定する。
ステップS2で、切り換えレバー160の位置情報として分離位置160aであることを検出すると、ステップS4において、PC300上または画像読取装置Aの表示部に、切り換えレバー160を非分離位置160bに切り換えることを促すメッセージを表示することで通知すると共に、操作者から指示を受ける為の画面を表示する。
なお、操作者への通知を行う通知手段としては、PC300や画像読取装置Aに設けられた表示部や本体100に設けられたLEDなどのインジケータを用いることができる。この通知手段の制御はCPU81などの制御部が行う。
この画面は、サブウインドウのようなポップアップウインドウでもよいし、画像の読取設定を行うメインウインドウでもよい。また、それ以外のインジケータ等であっても良い。その後、再度ステップS2で切り換えレバー160の位置情報を取得する。
なお、本実施形態においては、ステップS1において半折れ読取モードが選択されると、ステップS2で位置検出センサ161によって切り換えレバー160の位置を検出した結果、分離状態に対応する分離位置に位置している場合にのみステップS4に進んで操作者に対して非分離状態に切り替えることを促すメッセージを表示していたが、ステップS1において半折れ読取モードが選択された時点で操作者に対するメッセージを表示しても良い。
例えば、「非分離状態に切り換えてください」などのメッセージと共に、切り換えレバー160の位置を示す表示を行っても良いし、単に画像読取装置Aの本体100に設けられたLEDなどのインジケータを点灯や点滅させることで操作者に対する通知を行っても良い。この場合、操作者が実際に非分離状態に切り換えたことに伴って切り換えレバー160が非分離位置に移動した(切り換えられた)ことを検出してからステップS3に進む必要はなく、通知と同時に以後の処理を進めて良い。さらに言えば、位置検出センサ161自体を備えていなくてもよい。
(他の実施形態)
上記実施形態において、ステップS2を実行せずにステップS3に遷移して良いことを説明したが、その場合、重送検出センサ40によって重送を検出したときに搬送媒体Sの搬送を停止するように構成しても良い。この構成によれば、操作者による非分離状態への切り換えがなされずに、分離状態で原稿を搬送したとしても、搬送媒体Sが破損することを防ぐことができる。
なお、このような重送検出センサ40を併用する制御は、図9を用いて説明したステップS2を実行する制御の場合にも適用可能であり、より確実に搬送媒体Sの破損を防ぐことができる。
また、重送検出センサ40によって重送を検出しなかった場合、搬送を停止せずに、搬送媒体Sを搬送して、取得した表裏の画像を合成しても良い。すなわち搬送媒体Sが1枚の原稿を半分に折らずに搬送した場合などには、重送検出センサ40によって重送が検出されないが、操作者は表裏の画像を合成することを意図して、1枚の搬送媒体Sを搬送したことが想定されるため、表裏の画像を合成して出力することが好ましい。
なお、これらを考慮して、上記実施形態で説明した「半折れ読取モード」は、「表裏合成モード」など、表裏の画像を合成することを明示する他のモード名称としても良い。
また、半折れ読取モードにおいて、表裏の画像を合成した結果得られる複数の画像をまとめて1つのファイルとしてPC300などに出力する「マルチページ出力」が設定可能になっていることが好ましい。
この構成によれば、例えばA3の原稿を半分に折った状態で半折れ読取モードを実行し、元のA3原稿の表面の画像に相当するものを、読み取ったA4サイズの画像2つを合成することで取得する。
次に、表示部に対して、「次の原稿をセットしてください」などと表示することで促された操作者が、A3の原稿を先程とは反対側に2つ折りにする。載置台1に載置されたその原稿を、載置台1に設けられた不図示の原稿検知センサで検知するか、操作部から読み取り実行指示が出されるかのいずれかによって、半折れ読取モードで原稿の読み取りを開始する。
その結果取得したA4サイズの画像2つを合成して元のA3原稿の裏面の画像に相当する1ページの画像を取得し、先に取得したA3原稿の表面の画像に相当するものと合わせて出力することで、A3原稿の表面と裏面の画像を1つのファイルとして出力することができる。
なお、出力する1つのファイルに含まれるページは2つに限られず、上記の操作を繰り返すことで複数の原稿に対応する画像を取得しても良い。
また、図9におけるステップS2において、位置検出センサ161によって切り換えレバー160の位置を検出した結果、分離状態に対応する分離位置に位置している場合に、切り換えレバー160の位置を非分離状態に対応する非分離位置に移動させるように制御しても良い。
この構成を実現するために、切り換えレバー160の位置を移動させるカム機構などを備えれば、CPU81などによってカム機構を駆動することで、切り換えレバー160の位置を分離位置と非分離位置との間で切り替えて移動させることができる。
この場合、ステップS2において切り換えレバー160が分離位置にあることを位置検出センサ161によって検出すると、CPU81はカム機構を駆動して切り換えレバー160を非分離位置に向けて移動させる制御を行うと共に、位置検出センサ161によって切り替えレバー160が非分離位置にあることを検出した場合にステップS3に進むように構成すれば良い。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲内にて種々の変更が可能であることは当業者にとって明らかである。
A 画像読取装置
S 搬送媒体
1 載置台
11 送りローラ
12 分離ローラ
70 画像読取ユニット
80 制御部
90 正面パネル
160 切り換えレバー
160a 分離位置
160b 非分離位置
161 位置検出センサ
300 PC

Claims (5)

  1. シートを搬送する給送ローラと、
    前記給送ローラとの間でシートを挟持して1枚ずつに分離可能な分離ローラと、
    シートを1枚ずつ分離して搬送する分離状態と、シートを分離せずに搬送する非分離状態とを切り換え可能な切り換え手段と、
    前記給送ローラによって給送されたシートの表裏の画像をそれぞれ読み取る複数の画像読取手段と、
    前記画像読取手段を制御し、読み取り画像を出力する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記画像読取手段が読み取ったシートの表裏の画像を結合して出力する半折れ読取モードを実行可能であり、
    前記半折れ読取モードを設定した時に、前記非分離状態に切り換えることを促すメッセージを通知する通知手段を有することを特徴とする画像読取システム。
  2. 前記切り換え手段が、分離状態に対応する分離位置と非分離状態に対応する非分離位置とのいずれの位置にあるかを検出する検出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取システム。
  3. 前記半折れ読取モードが選択された際に、前記切り換え手段によって前記非分離状態に切り換えられているかどうかを前記検出手段の検出結果に基づいて判定する判定手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像読取システム。
  4. 前記判定手段によって前記非分離状態に切り換えられていないと判定した場合にのみ、前記通知手段による通知を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像読取システム。
  5. シートを搬送する給送ローラと、
    前記給送ローラとの間でシートを挟持して1枚ずつに分離可能な分離ローラと、
    シートを1枚ずつ分離して搬送する分離状態と、シートを分離せずに搬送する非分離状態とを切り換え可能な切り換え手段と、
    前記給送ローラによって給送されたシートの表裏の画像をそれぞれ読み取る複数の画像読取手段と、
    前記画像読取手段を制御し、読み取り画像を出力する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記画像読取手段が読み取ったシートの表裏の画像を結合して出力する半折れ読取モードを実行可能であり、
    前記半折れ読取モードを設定する時に、前記切り換え手段によって前記非分離状態に切り換えられているかどうかを判定する判定手段を有することを特徴とする画像読取システム。

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